JP2005244290A - 優先パケットの遅延を最小化するシェーピング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 同一回線上に多重化される複数ユーザの受信パケットに、各ユーザの契約帯域を保証するように送信予定時刻を割当て、受信パケットの遅延クラス別に、予め送信予定時刻の最も早いユーザを暫定送信ユーザとして選択しておくことによって、パケット送信制御部が、優先クラスの暫定送信ユーザのパケットを非優先クラスの暫定送信ユーザのパケットよりも優先的に送信するようにしたシェーピング装置。
【選択図】 図1
Description
従来技術2で提案されたシェーピング装置は、出力セルを一時的に蓄積するセルバッファ部と、VP毎の設定帯域に基づいてVP別のセル送信予定時刻(VP送信予定時刻)を計算するVP送信予定時刻計算部と、VP送信予定時刻が最も早いVPを暫定送信VPとして選択するVPソーティング部と、VC毎の設定帯域に基づいてVC別にセル送信予定時刻(VC送信予定時刻)を計算するVCフロー送信予定時刻計算部と、サービスクラス毎にVC送信予定時刻が最も早いVCを暫定送信VCとして選択するVCソーティング部とからなる。
このように、複数の暫定送信VPパケットが略同時刻の送信予定時刻をもった場合、送信制御部が、送信予定時刻の早いパケットから順に出力回線に送信すると、図14に示すように、低遅延要求パケットP4の実際の送信時刻t12が、送信予定時刻t4から大きく遅延し、通信品質が劣化するという問題がある
同一の出力回線に複数ユーザの契約帯域が多重化された状態で、暫定送信VPパケットとなった或るユーザの低遅延要求パケットPに着目すると、他のユーザ数をn、ユーザi(i=1〜n)の送信パケット長をLi、上記出力回線上での全ユーザの契約帯域(保証帯域)の総和をBとした場合、上記低遅延要求パケットPには、最悪のケースで(L1+L2+…Ln)/Bの遅延が発生する。
ここで、Liの値を、例えば、イーサネット(登録商標)の最大パケット長である1538バイト(フレーム間ギャップ、Frame Check Sequence:FCS、プリアンブル、イーサネットヘッダを含む)とし、総帯域Bを100Mbps、他のユーザ数nを1000とすると、上記低遅延要求パケットPの遅延時間は123ms(=1538×8×999/100M)となる。
本発明の他の目的は、低遅延要求パケットの遅延時間を最小化できる可変長パケットの帯域制御に適したシェーピング装置を提供することにある。
上記各契約帯域制御情報部が、上記パケット送信制御情報に基づいて、それぞれが上記パケットバッファリング部に送信待ちパケットをもつ複数の契約帯域のうち、最も早くパケット送信すべき契約帯域を選択して、該契約帯域を遅延クラス代表契約帯域として記憶するクラス代表選択部を有し、上記パケット送信制御部が、上記各契約帯域制御情報部が示す遅延クラス代表契約帯域のパケット送信制御情報に基づいて、パケット送信すべき契約帯域を選択し、該契約帯域のパケット送信制御情報が示す送信タイミングで、上記パケットバッファリング部にパケットの送信指令を発行することを特徴とする。
ルータは、1つの出力回線上に多重化される複数ユーザのトラフィックに対して、各ユーザが予め契約した帯域を保証する。各ユーザは、契約帯域の範囲内で同一の出力回線に複数のフローを多重化できる。各フローには、予め定義された複数の遅延クラスのうちの1つが割当てられる。ここで、「フロー」とは、パケットヘッダ内の特定のヘッダ情報の組み合せによって同定される同一グループに所属する一連のパケットからなる一方向のトラフィックを指す。以下の説明では、簡単化のために、上記遅延クラスとして、できるだけ低い通信遅延を保証する「優先クラス」と、優先クラスよりも通信遅延が大きい「非優先クラス」の2クラスを前提とする。
ルータ200は、パケットが流入するN本の入力回線201(201−1〜201−N)と、パケットが送出されるN本の出力回線202(201−1〜202−N)と、それぞれ1対の入出力回線201−i、202−iに接続されるN個のインターフェース部210−i(i=1−N)と、これらのインターフェース部210−iの間でパケットをスイッチングするパケット中継部250、各インターフェース部210−iとパケット中継部250に接続された制御部290とからなる。上記制御部290は、ルータの外部に位置した管理端末1と接続されている。
入力パケットは、ヘッダ部310とデータ(ペイロード)部320とから構成される。本実施例では、入力パケットとして、ヘッダ部310にIPヘッダとTCP/UDPヘッダとを含むIPパケットを想定する。この場合、ヘッダ部310には、フロー検出に関係するヘッダ情報として、パケットの送信元端末を示す送信元IPアドレス(Source IP Address:SIP)311と、パケットの宛先端末を示す宛先IPアドレス(Destination IP Address:DIP)312と、プロトコル(上位アプリケーション)を表す送信元ポート番号(Source Port:SPORT)313および宛先ポート番号(Destination Port:DPORT)314と、ネットワーク内でのパケットの転送優先度を表すDSCP315を含む。データ部320には、ユーザデータ321が含まれる。
内部パケット350は、入力パケット300の先頭に内部ヘッダ部330を付加した構成となっている。内部ヘッダ部330は、入力パケットのバイト長を表すパケット長331と、該パケットが受信された入力回線を示す入力回線番号332と、該パケットの出力回線を示す出力回線番号333と、該パケットと対応するユーザ番号(契約帯域識別子)334、フロー番号(フロー識別子)335、遅延クラス336を含む。
シェーピング部100は、複数のキューが形成されるバッファメモリを有し、パケット中継部250から受信した内部パケットをユーザ番号とフロー番号との組み合せに応じてキューイングするパケットバッファリング部110と、帯域管理テーブル180が示すフロー毎の設定帯域に基づいて、フロー別のパケット送信予定時刻を計算するフロー送信予定時刻計算部130と、帯域管理テーブル180が示すユーザ毎の契約帯域に適合し、且つ、フロー別の送信予定時刻にも適合するように、ユーザ別のパケット送信予定時刻を計算するユーザ送信予定時刻計算部140と、フロー送信予定時刻計算部130とユーザ送信予定時刻計算部140に結合された優先フローソーティング部170Aおよび非優先フローソーティング部170Bと、ユーザ送信予定時刻計算部140に結合された優先クラスユーザソーティング部150Aおよび非優先クラスユーザソーティング部150Bと、これらのソーティング部150A〜170Bに結合されたパケット送信制御部120と、パケット送信制御部120に接続された制御モードメモリ190とからなっている。
ここに示した帯域管理テーブル180は、ユーザ番号(契約帯域識別子)181と対応して、保証すべき契約帯域182と、契約帯域の範囲内で多重化される複数のフロー番号(フロー識別子)183と、フロー毎の設定帯域(フロー帯域)184と、パケット送信予定時刻計算に適用すべき計算ルール185を示している。
t=現在の送信予定時刻+L・ΔT …(1)
として算出するようにしている。
こでは、ユーザ番号uに所属する第jフローをフロー番号(u,j)で示し、各フローの帯域184も、契約帯域182と同様、送信データの1バイト当たりの帯域消費時間ΔTujに換算した値で指定している。
尚、UBRフローに割当てるΔTujを最小値とすることによって、式(1)で計算してもUBRフローの送信予定時刻が他のフローよりも早くなる場合は、全てのフローに同一計算式を適用できるため、適用計算ルール185の指定は不要となる。また、本実施例では、フロー送信予定時刻計算回路131とユーザ送信予定時刻計算回路141が、帯域管理テーブル180を共用しているが、フロー送信予定時刻計算回路用の帯域管理テーブルと、ユーザ送信予定時刻計算回路用の帯域管理テーブルに分けてもよい。
図8は、パケット中継部250からの内部パケットの受信処理を示すフローチャートを示す。ここでは、受信した内部パケットのユーザ、フロー、遅延クラスをそれぞれユーザ(r)、フロー(r,s)、遅延クラス(r,s)と表記する。
フロー予定時刻計算回路131は、信号線13を介して受信パケット情報を受信すると、図9に示すように、受信パケット情報が示す遅延クラス(優先または非優先)と対応する二分木ソート回路171Aまたは171Bを介して、フロー制御情報メモリ172Aまたは172Bのフロー情報エリア1722から、フロー(r,s)のフロー帯域制御情報を読み出し(511)、該フロー帯域制御情報に含まれるVLDの値を判定する(512)。
一方、信号線13を介して受信パケット情報を受信したユーザ予定時刻計算回路141も、受信パケット情報が示す遅延クラスと対応する二分木ソート回路151Aまたは151Bを介して、ユーザ制御情報メモリ152Aまたは152Bのユーザ情報エリア1522から、ユーザ(r)のユーザ帯域制御情報を読み出す。この後、フロー予定時刻計算回路131と同様、VLDが“0”で送信予定時刻に到達または経過していた場合にのみ、ユーザ帯域制御情報の送信予定時刻を式(2)に従って更新する。
以下の説明では、受信パケットの遅延クラス(r,s)が優先クラスであって、ユーザ(r)の優先クラスのフロー(r,n)として、例えば、図10に示すように、フロー(0)〜フロー(7)の8フローが存在した場合を仮定する。ここでは、簡単化のために、、フロー(r,n)を単にフロー(n)と記載している(n=0〜7)。
(規則2) 子エントリの一方がVLD=“1”、他方がVLD=“0”となっていた場合、VLD=“1”の子エントリを親エントリとして選択する。この規則によって、例えば、エントリ922として、エントリ935の情報が記憶される。
(規則3) 子エントリの双方がVLD=“0”となっていた場合、送信予定時刻が早い方の子エントリを親エントリとして選択する。この規則によって、例えば、エントリ921には、エントリ932の情報が記憶される。送信予定時刻が同一の場合は、どちらが選択されても良い。
(A)二分木構造の根エントリは、アドレス「000…001」番地に記憶される。
(B)アドレス「xyy…yyz」番地に位置したエントリに着目すると、その親エントリは、現在アドレス「xyy…yyz」を1ビット右シフトした「0xy…yyy」番地に位置している。また、二つの子エントリは、現在アドレス「xyy…yyz」を1ビット左シフトした「yyy…yz0」番地と「yyy…yz1」番地に位置している。
即ち、フロー帯域制御情報が示すフロー番号sをもつ葉エントリが、フロー情報エリア1722のアドレス「xyy…yyz」番地に位置していた場合、比較対象となる子エントリは、現在アドレスの最下位ビットLSBの値zを反転して得られる「xyy…yy(z)」番地に記憶されている。また、比較結果の書込み先アドレスは、現在アドレスを1ビット右シフトして得られる「0xy…yyy」番地となる。
優先クラスのユーザ時刻修正回路142は、二分木ソート回路171Aから暫定送信フローのフロー帯域制御情報を受信すると、フロー帯域制御情報が示すVLDの値に応じて送信予定時刻を選択的に修正する。パケット受信時には、受信パケットの遅延クラスと対応するフロー制御情報メモリ172Aまたは172Bにおいて、暫定送信フローのVLDは必ず“1”となっている。この場合、ユーザ時刻修正回路142は、フロー帯域制御情報が示す送信予定時刻と、ユーザ予定時刻計算回路141から与えられたユーザ帯域制御情報が示すユーザ(r)の送信予定時刻とを比較して、遅い方(より未来)の時刻を選択し、二分木ソート回路151Aに対して、上記選択された時刻をユーザ(r)の送信予定時刻として含むユーザ帯域制御情報を送信して、ユーザソーティング(533)を指令する。
ユーザソーティング部150A、150Bでは、ユーザ情報エリア1522の登録エントリを送信予定時刻順にソーティングして、パケットバッファ部110に送信パケットをもつユーザのうち、最も早くパケット送信すべきユーザをそれぞれの遅延クラスの代表ユーザ(暫定送信ユーザ)として決定する。フローソーティングと同様の理由で、ユーザ(r)のパケット受信によってユーザ別の送信予定時刻が更新されると、受信パケットの遅延クラスにおける暫定送信ユーザが入れ替わる可能性がある。
以上の動作によって、パケット中継部250からのパケット受信処理が終了する。
次に、図1と図12を参照して、パケット送信制御部120が主体となって実行されるパケット送信処理について説明する。
ここでは、二分木ソート回路151Aと151Bが選択している優先クラス、非優先クラスの暫定送信ユーザをそれぞれユーザ(i)、ユーザ(j)とし、二分木ソート回路171Aが暫定送信フローとして選択しているユーザ(i)の優先クラスのフローと、二分木ソート回路171Bが暫定送信フローとして選択しているユーザ(j)の非優先クラスのフローをそれぞれフロー(i,k)、フロー(j,l)とする。また、以下の説明では、送信予定時刻が現在時刻に一致または経過していた場合に、暫定送信ユーザまたは暫定送信フローが送信可能状態にあるものとする。
パケット送信制御部120は、パケット送信回路270が発行するパケット送信起動信号24を受信すると、ユーザ制御情報メモリ152Aの根エントリから、優先クラスの暫定送信ユーザ(i)のVLDと送信予定時刻を読み出し、ユーザ(i)が送信可能状態になったか否かを判定する(601)。ユーザ(i)が送信可能状態になければ、ユーザ制御情報メモリ152Bの根エントリから、非優先クラスの暫定送信ユーザ(j)のVLDと送信予定時刻を読み出し、ユーザ(j)が送信可能状態になったか否かを判定する(603)。
送信パケット情報を受信すると、フロー予定時刻計算回路131は、送信パケットの長さLと、帯域管理テーブル180が示すフロー(t,u)の設定帯域に従って、フロー(t,u)における次パケットの送信予定時刻を計算する。次パケットの送信予定時刻の計算は、式(1)に従って算出できる。但し、フロー別の帯域が、従来技術3の4.4.2章に記載されているContinuous-State Leaky Bucket Algorithmの遵守/違反判定において、遵守と判定されるように次パケットの送信予定時刻を計算しても良い。
ユーザ予定時刻計算回路141も、パケットバッファリング部110から送信パケット情報を受信すると、送信パケットの長さLと、帯域管理テーブル180が示すユーザ(t)の契約帯域に従って、ユーザ(t)における次パケットのユーザ送信予定時刻を計算する。次パケットの送信予定時刻の計算は、式(1)に従って算出できる。ユーザ予定時刻計算回路141は、次パケットの送信予定時刻の計算を完了すると、パケットバッファリング部110から受信した上記送信パケット情報の送信予定時刻を更新し、これをユーザ帯域制御情報として、送信パケット情報が示す遅延クラス(t,u)に対応する優先クラスユーザ予定時刻修正回路142または非優先クラスユーザ予定時刻修正回路143に与える。
二分木ソート回路171Aまたは171Bは、パケット受信時と同様、フロー予定時刻計算回路131から受信したフロー帯域制御情報に基づいて、フローソーティングを実行する。これによって、優先クラスのフロー制御情報メモリ172Aまたは非優先クラスのフロー制御情報メモリ172Bの内容が更新され、遅延クラス(t,u)の根エントリに新たな暫定送信フローのフロー帯域制御情報が書込まれる。フローソーティングが終了すると、二分木ソート回路171Aまたは171Bは、パケット受信時と同様に、遅延クラス(t,u)に対応するユーザ予定時刻修正回路142または143に、新たな暫定送信フローのフロー帯域制御情報に従ったユーザ送信予定時刻の修正を指示する。
ユーザ予定時刻修正回路142または143は、二分木ソート回路171Aまたは171Bから受信したフロー帯域制御情報に応じて、ユーザ帯域制御情報が示す送信予定時刻を修正する。VLD=“1”の場合は、パケット受信時と同様の規則で送信予定時刻が修正される。
送信予定時刻の修正が完了すると、パケット受信時と同様の手順で、ユーザソーティング(633)が実行される。
120:パケット送信制御部、130:フロー送信予定時刻計算部、
140:ユーザ送信予定時刻計算部、150A:優先クラスユーザソーティング部、
150B:非優先クラスユーザソーティング部、170A:優先フローソーティング部、170B:非優先フローソーティング部、190:制御モードメモリ、
210:インタフェース部、230:パケット受信回路、240:ヘッダ処理部、
270:パケット送信回路、290:制御部。
Claims (13)
- それぞれが遅延クラスと帯域識別情報を示す内部ヘッダを備えた複数の受信パケットを一時的に蓄積し、帯域識別情報に応じて各パケットの送信タイミングを制御するシェーピング装置であって、
パケット送信制御部と、
メモリ内に複数のキューを形成し、各受信パケットをその内部ヘッダが示す遅延クラスと帯域識別情報とによって決まる何れかのキューに蓄積しておき、上記パケット送信制御部からの送信指令で特定されるキューから1つの蓄積パケットを出力するパケットバッファリング部と、
それぞれが優先度の異なる特定の遅延クラスと対応付けられ、各受信パケットの内部ヘッダに帯域識別情報として含まれる契約帯域識別子別にパケット送信制御情報を記憶した複数の契約帯域制御情報部とからなり、
上記各契約帯域制御情報部が、上記パケット送信制御情報に基づいて、それぞれが上記パケットバッファリング部に送信待ちパケットをもつ複数の契約帯域のうち、最も早くパケット送信すべき契約帯域を選択して、該契約帯域を遅延クラス代表契約帯域として記憶するクラス代表選択部を有し、
上記パケット送信制御部が、上記各契約帯域制御情報部が示す遅延クラス代表契約帯域のパケット送信制御情報に基づいて、パケット送信すべき契約帯域を選択し、該契約帯域のパケット送信制御情報が示す送信タイミングで、上記パケットバッファリング部にパケットの送信指令を発行することを特徴とするシェーピング装置。 - 各受信パケットの内部ヘッダが、帯域識別情報として契約帯域識別子とフロー識別子とからなる階層化帯域識別子を含み、シェーピング装置が、
それぞれが優先度の異なる特定の遅延クラスと対応付けられ、各受信パケットの内部ヘッダに帯域識別情報として含まれる契約帯域識別子毎に、フロー識別子別のパケット送信制御情報を記憶した複数のフロー制御情報部を有し、
前記パケット送信制御部が、前記選択された契約帯域のパケット送信制御情報が示す送信タイミングで、該契約帯域と対応するフロー制御情報部が示すパケット送信制御情報に従って、前記パケットバッファリング部にパケットの送信指令を発行することを特徴とする請求項1に記載のシェーピング装置。 - 各受信パケットの内部ヘッダが、帯域識別情報として契約帯域識別子とフロー集合識別子とからなる階層化帯域識別子を含み、シェーピング装置が、
それぞれが優先度の異なる特定の遅延クラスと対応付けられ、各受信パケットの内部ヘッダに帯域識別情報として含まれる契約帯域識別子毎に、フロー集合識別子別のパケット送信制御情報を記憶した複数のフロー集合制御情報部を有し、
前記パケット送信制御部が、前記選択された契約帯域のパケット送信制御情報が示す送信タイミングで、該契約帯域と対応するフロー集合制御情報部が示すパケット送信制御情報に従って、前記パケットバッファリング部にパケットの送信指令を発行することを特徴とする請求項1に記載のシェーピング装置。 - 前記各フロー帯域制御情報部が、前記パケット送信制御情報に基づいて、それぞれが上記パケットバッファリング部に送信待ちパケットをもつ複数のフローのうち、最も早くパケット送信すべきフローを選択して、該フローを遅延クラス代表フローとして記憶するクラス代表フロー選択部を有し、
前記パケット送信制御部が、前記選択された契約帯域のパケット送信制御情報が示す送信タイミングで、該契約帯域と対応するフロー制御情報部が示す遅延クラス代表フローのパケット送信制御情報に従って、前記パケットバッファリング部にパケットの送信指令を発行することを特徴とする請求項2に記載のシェーピング装置。 - 前記各フロー集合制御情報部が、前記パケット送信制御情報に基づいて、それぞれが上記パケットバッファリング部に送信待ちパケットをもつ複数のフロー集合のうち、最も早くパケット送信すべきフロー集合を選択して、該フロー集合を遅延クラス代表フロー集合として記憶するクラス代表フロー集合選択部を有し、
前記パケット送信制御部が、前記選択された契約帯域のパケット送信制御情報が示す送信タイミングで、該契約帯域と対応するフロー集合制御情報部が示す遅延クラス代表フロー集合のパケット送信制御情報に従って、前記パケットバッファリング部にパケットの送信指令を発行することを特徴とする請求項3に記載のシェーピング装置。 - 各受信パケットの内部ヘッダが、帯域識別情報として、契約帯域識別子とフロー識別子との間に少なくとも1つの中間帯域識別子をもつ階層化帯域識別子を含み、シェーピング装置が、
それぞれが優先度の異なる特定の遅延クラスと対応付けられ、各受信パケットの内部ヘッダに帯域識別情報として含まれる契約帯域識別子毎に、中間識別子別のパケット送信制御情報を記憶した複数の中間帯域制御情報部と、
それぞれが優先度の異なる特定の遅延クラスと対応付けられ、各受信パケットの内部ヘッダに帯域識別情報として含まれる中間帯域識別子毎に、フロー識別子別のパケット送信制御情報を記憶した複数のフロー制御情報部を有し、
前記各中間帯域制御情報部が、パケット送信制御情報に基づいて、それぞれが上記パケットバッファリング部に送信待ちパケットをもつ複数の中間帯域のうち、最も早くパケット送信すべき中間帯域を選択して、該中間帯域を遅延クラス代表中間帯域として記憶するクラス代表中間帯域選択部を有し、
前記各フロー制御情報部が、前記パケット送信制御情報に基づいて、それぞれが上記パケットバッファリング部に送信待ちパケットをもつ複数のフローのうち、最も早くパケット送信すべきフローを選択して、該フローを遅延クラス代表フローとして記憶するクラス代表フロー選択部を有し、
前記パケット送信制御部が、前記選択された契約帯域のパケット送信制御情報が示す送信タイミングで、該契約帯域と対応する遅延クラス代表中間帯域に基づいて遅延クラス代表フローを特定し、該遅延クラス代表フローのフロー制御情報部が示すパケット送信制御情報に従って、前記パケットバッファリング部にパケットの送信指令を発行することを特徴とする請求項1に記載のシェーピング装置。 - 前記パケットバッファリング部によるパケットの送信時に、該送信パケットの属するフローにおけるパケット送信予定時刻を計算し、上記パケットバッファリング部によるパケットの受信時に、該受信パケットの属するフローにおける送信待ちパケットの有無と既存のパケット送信予定時刻とが所定の条件を満たした時、パケット送信予定時刻を計算する送信予定時刻計算回路を有し、
前記フロー制御情報部が、上記送信予定時刻計算回路で計算されたパケット送信予定時刻を上記送受信パケットのフロー識別子と対応するパケット送信制御情報として記憶し、前記クラス代表フロー選択部が、送信待ちパケットを持つ複数のフローのうち、上記パケット送信予定時刻が最も早いフローを前記遅延クラス代表フローとして選択することを特徴とする請求項4に記載のシェーピング装置。 - 前記パケットバッファリング部によるパケットの送信時に、該送信パケットの属するフロー集合におけるパケット送信予定時刻を計算し、上記パケットバッファリング部によるパケットの受信時に、該受信パケットの属するフロー集合における送信待ちパケットの有無と既存のパケット送信予定時刻とが所定の条件を満たした時、パケット送信予定時刻を計算する送信予定時刻計算回路を有し、
前記フロー制御情報部が、上記送信予定時刻計算回路で計算されたパケット送信予定時刻を上記送受信パケットのフロー集合識別子と対応するパケット送信制御情報として記憶し、前記クラス代表フロー選択部が、送信待ちパケットを持つ複数のフロー集合のうち、上記パケット送信予定時刻が最も早いフロー集合を前記遅延クラス代表フロー集合として選択することを特徴とする請求項5に記載のシェーピング装置。 - 前記パケットバッファリング部によるパケットの送信時に、該送信パケットの属する契約帯域におけるパケット送信予定時刻を計算し、上記パケットバッファリング部によるパケットの受信時に、該受信パケットの属する契約帯域における既存のパケット送信予定時刻とが所定の条件を満たした時、パケット送信予定時刻を計算する送信予定時刻計算回路を有し、
前記契約帯域制御情報部が、上記送信予定時刻計算回路で計算されたパケット送信予定時刻を上記送受信パケットの契約帯域識別子と対応するパケット送信制御情報として記憶し、前記クラス代表選択部が、送信待ちパケットを持つ複数の契約帯域のうち、上記パケット送信予定時刻が最も早い契約帯域を前記遅延クラス代表契約帯域として選択することを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のシェーピング装置。 - 前記契約帯域制御情報部に記憶されるパケット送信制御情報が、契約帯域識別子と対応して送信待ちパケットの有無を示す有効性フラグを含み、
前記クラス代表選択部が、前記契約帯域識別子別に記憶されたパケット送信制御情報を有効性フラグの状態とパケット送信予定時刻に応じてソーティングすることによって、前記遅延クラス代表契約帯域を選択することを特徴とする請求項9に記載のシェーピング装置。 - 前記クラス代表選択部が、前記パケット送信制御情報のソーティング結果を二分木構造で記憶するソーティング情報メモリを有し、該ソーティング情報メモリの根エントリに前記遅延クラス代表契約帯域のパケット送信制御情報を保持することを特徴とする請求項10に記載のシェーピング装置。
- 前記送信時刻計算回路で計算された各契約帯域におけるパケット送信予定時刻を該契約帯域識よりも下位の帯域用のパケット送信制御情報として計算されたパケット送信予定時刻と整合させるための時刻修正手段を備えたことを特徴とする請求項9〜請求項11の何れかに記載のシェーピング装置。
- 制御モードを指定するためのモードメモリを有し、
前記パケット送信制御部が、上記モードメモリが指定する制御モードに従って、前記複数の遅延クラス代表契約帯域の中からパケット送信すべき契約帯域を選択することを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載のシェーピング装置。
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