JP2005241331A - 電子機器の故障過失度判定システムおよび故障過失度判定処理のプログラム - Google Patents

電子機器の故障過失度判定システムおよび故障過失度判定処理のプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 携帯情報端末のような電子機器の故障の原因が、その電子機器自体の欠陥に起因するものか、ユーザの不注意に起因するものか、あるいは、ユーザの乱暴な扱いに起因するものかを判定して、過失の責任を正当に評定できるようにするとともに、電子機器を乱暴に扱うユーザとそれ以外のユーザとの間の過失度判定の不公平を解消する。
【解決手段】 携帯情報端末101は、加速度センサによって検出した衝撃度が所定値G以上であるときは、その検出から所定時間内に発生した最大の衝撃度と、その最大の衝撃度の発生を検出した発生時刻を不揮発性メモリ102に記憶し、故障判定装置103は、携帯情報端末101の不揮発性メモリ102に記憶された衝撃度ワーストログLOGを取得して、携帯情報端末101の故障との因果関係に基づいてユーザに対する過失度を判定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子機器の故障過失度判定システムおよび故障過失度判定処理のプログラムに関し、特に、電子機器に発生した故障に対してその原因の過失の度合いを当該故障した電子機器および故障判定装置によって判定する故障過失度判定システムおよび故障過失度判定処理のプログラムに関するものである。
携帯電話、PDA(personal digital assistants)、電子部品を内蔵したカメラ、ノート型パソコンなどの電子機器は屋外で使用する機会が多いので、ユーザの不注意や乱暴な扱いによって落としたり何かにぶつけたときの衝撃によって故障する確率が屋内使用の電子機器に比べて高くなる。ユーザの不注意による故障は、たとえ保証期間内であっても有償修理の対象になる。しかしながら、従来、電子機器自体の欠陥に起因するものか、又は電子機器の故障がユーザの不注意に起因するものかを判定することは困難であった。
一方、修理の有償・無償を判定するためではないが、落下により故障したカメラを正確に修理する目的のために、故障原因を把握するための情報が得られる衝撃情報付きカメラの提案がなされている。この提案によれば、衝撃検出装置、日付・時刻データ発生装置、CPU、およびデータ記憶装置とを備え、CPUは、衝撃検出装置が検出した衝撃値が一定値以上になった場合に、衝撃値と日付・時刻データ発生装置が出力する時間情報とをデータ記憶装置に記憶させるように制御する。したがって、カメラが受けた衝撃の大きさを知ることにより、カメラをサービスセンターなどで修理する場合に活用される情報を正確に把握できる。(特許文献1参照)
特開平9−218446号公報
しかしながら、上記文献に記載されたカメラの構成をもってしても、故障の原因がユーザの不注意に起因するものか、又は電子機器自体の欠陥に起因するものかを判定することは困難である。このため、電子機器のメーカや販売元においては、よほどひどい故障でない限り、ユーザの過失の有無にかかわらず無償で修理するのが普通である。その結果、修理にかかる費用が増大するという課題があった。一方、有償で修理する場合において、電子機器を乱暴に扱うユーザとそれ以外のユーザとの間で保証条件が同じであるため、ユーザ間で不公平な過失度判定がなされるという課題もあった。
本発明は、上記従来の課題を解決するためのものであり、電子機器故障の原因がその電子機器自体の欠陥に起因するものか、ユーザの不注意に起因するものか、あるいは、ユーザの乱暴な扱いに起因するものかを判定して、過失の責任を正当に評定できるとともに、電子機器を乱暴に扱うユーザとそれ以外のユーザとの間の過失度判定の不公平を解消できる過失度判定システムおよび過失度判定処理のプログラムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の故障過失度判定システムは、電子機器(実施形態においては、図1の携帯情報端末101又は図14の携帯情報端末104に相当する)に発生した故障に対してその原因の過失の度合いを当該故障した電子機器および故障判定装置(実施形態においては、図1の故障判定装置103又は図14の故障判定装置106に相当する)によって判定するものであって、
電子機器は、外部から受ける衝撃度を検出する検出手段(実施形態においては、図2又は図15の加速度センサ206に相当する)、現在時刻を計時する計時手段(実施形態においては、図2又は図15のCPU201に内蔵された時計(図示せず)に相当する)、および検出手段によって検出された衝撃度が所定値以上であるときは当該検出から所定時間内に発生した最大の衝撃度および計時手段から得られる当該衝撃の発生時刻からなる衝撃度データ(実施形態においては、図4(A)のLOG[1]〜LOG[N]に相当する)を記憶手段(実施形態においては、図1および図2の不揮発性メモリ102又は図2のRAM203に相当する)に記憶する記憶制御手段(実施形態においては、図2又は図15のCPU201に相当する)を備え、
故障判定装置は、任意の電子機器の記憶手段に記憶された衝撃度データを取得するデータ取得手段、およびデータ取得手段によって取得された衝撃度データに基づいて任意の電子機器のユーザに対する過失度を判定する過失度判定手段(実施形態においては、図3又は図16のCPU301に相当する)を備えた構成になっている。
請求項1の故障過失度判定システムにおいて、請求項2に記載したように、電子機器における記憶手段は、着脱自在な不揮発性メモリ(実施形態においては、図1および図2の不揮発性メモリ102に相当する)であり、故障判定装置のデータ取得手段は、電子機器から取り外された不揮発性メモリに記憶されている衝撃度データを読み取るデータ読取手段(実施形態においては、図3の入力部304に相当する)であるような構成にしてもよい。
請求項1の故障過失度判定システムにおいて、請求項3に記載したように、電子機器は所定の通信回線(実施形態においては、図14のインターネット105に相当する)を介して記憶手段(実施形態においては、図15のRAM203に相当する)に記憶された衝撃度データを故障判定装置に送信する通信手段(実施形態においては、図15の通信部207に相当する)をさらに備え、故障判定装置のデータ取得手段は、電子機器から送信される衝撃度データを受信する通信手段(実施形態においては、図16の通信部306に相当する)であるような構成にしてもよい。
請求項1の故障過失度判定システムにおいて、請求項4に記載したように、電子機器における記憶制御手段は、記憶手段において所定数の衝撃度データを記憶するエリアに少なくとも1つの衝撃度データが記憶されている場合には、新たに衝撃度データをエリアに記憶するたびに衝撃度が大きい順又は小さい順に複数の衝撃度データを並べ替えるソート処理を行うような構成にしてもよい。
請求項4の故障過失度判定システムにおいて、請求項5に記載したように、電子機器における記憶制御手段は、エリアに所定数の衝撃度データが記憶されている場合には、検出手段によって検出された最大の衝撃度が所定数の衝撃度データの中で最小の衝撃度(実施形態においては、図4(A)のLOG[N]のIMPに相当する)よりも大きい場合に当該検出に係る衝撃度データを当該最小の衝撃度をもつ衝撃度データに代えてエリアに記憶するような構成にしてもよい。
請求項1の故障過失度判定システムにおいて、請求項6に記載したように、電子機器は、計時手段から得られる現在時刻と記憶手段に記憶されている衝撃度データの発生時刻(変形例における、図12ののLOG[1]〜LOG[N]のTIMEに相当する)との差が時間の経過に応じて大きくなるほど、当該衝撃度データの衝撃度をより小さく補正した補正衝撃度データ(実施形態においては、図13のLOG[1]〜LOG[N]のC_IMPに相当する)を作成するデータ補正手段(変形例においては、図13のステップSJ3の処理を実行する図2のCPU201に相当する)をさらに備え、故障判定装置の過失度判定手段は、補正衝撃度データに基づいて過失度を判定するような構成にしてもよい。
請求項1の故障過失度判定システムにおいて、請求項7に記載したように、故障判定装置は、複数段階の過失度に対応する複数の過失度判定用データ(実施形態においては、図4(B)のJDG[1]〜JDG[K]に相当する)を記憶する記憶手段(実施形態においては、図3又は図16のRAM303に相当する)をさらに備え、過失度判定手段は、少なくとも1つの過失度判定用データとデータ取得手段によって取得された電子機器の衝撃度データとを比較して当該電子機器のユーザに対する過失度を判定するような構成にしてもよい。
請求項7の故障過失度判定システムにおいて、請求項8に記載したように、複数の過失度判定用データの各々は、電子機器の記憶手段におけるエリアの所定数の衝撃度データに対応する同数の比較衝撃度データ(実施形態においては、図4(B)のIMP[1]〜IMP[N]に相当する)を有し、過失度判定手段は、電子機器の各衝撃度データと少なくとも1つの過失度判定用データにおける対応する各比較衝撃度データとを比較して、少なくとも1つの衝撃度データの衝撃度が対応する比較衝撃度データの衝撃度以上である場合には、当該過失度判定用データの過失度(実施形態においては、図4(B)のNEGに相当する)を当該電子機器のユーザに対する過失度であると判定するような構成にしてもよい。
請求項1の故障過失度判定システムにおいて、請求項9に記載したように、電子機器は、新たに衝撃度データを記憶手段に記憶するたびに当該衝撃度データの衝撃度に応じた自己診断回数(実施形態においては、図8のST_Nに相当する)および自己診断終了時刻(実施形態においては、図8のST_Tに相当する)を記憶手段に記憶して設定する自己診断設定手段(実施形態においては、図2又は図15のCPU201に相当する)、および計時手段から得られる現在時刻が自己診断終了時刻に達するまで、かつ、自己診断回数が1以上である場合には自己診断(実施形態においては、図6のセルフテストに相当する)を実行して、当該自己診断によって正常と認められた場合(実施形態においては、図6のステップSB3のセルフテスト成功がYESの場合に相当する)に自己診断回数を1だけ減算する自己診断手段(実施形態においては、図2又は図15のCPU201に相当する)をさらに備え、
故障判定装置の過失度判定手段は、複数段階の過失度に対応する複数の過失度判定用データの中で、実行すべき自己診断回数、および現在時刻と自己診断終了時刻の差分値の少なくとも一方により決定された過失度判定用データを用いて判定処理を開始し、実行すべき自己診断回数、および現在時刻と自己診断終了時刻の差分値の少なくとも一方により決定された過失度判定用データを用いて判定処理を開始することを特徴とするような構成にしてもよい。
また、請求項1ないし9のいずれか1項の故障過失度判定システムにおいて、請求項10に記載したように、電子機器は、携帯用の通信機器であるような構成にしてもよい。
請求項11に記載の故障過失度判定処理のプログラムは、電子機器(実施形態においては、図1の携帯情報端末101又は図14の携帯情報端末104に相当する)にインストールされる第1のプログラム、および、電子機器に発生した故障に対してその原因を判定する故障判定装置(実施形態においては、図1の故障判定装置103又は図14の故障判定装置106に相当する)にインストールされる第2のプログラムとで構成され、
第1のプログラムは、外部から受ける衝撃度を検出するステップ、および検出するステップによって検出された衝撃度が所定値以上であるときは当該検出から所定時間内に発生した最大の衝撃度および所定の計時手段(実施形態においては、図2又は図15のCPU201に内蔵された時計(図示せず)に相当する)から得られる当該衝撃の発生時刻からなる衝撃度データを記憶手段(実施形態においては、図1および図2の不揮発性メモリ102又は図15のRAM203に相当する)に記憶するステップを有し、
第2のプログラムは、任意の電子機器の記憶手段に記憶された衝撃度データを取得するステップ、および取得するステップによって取得された衝撃度データに基づいて任意の電子機器のユーザに対する過失度を判定するステップを有する構成になっている。
請求項11の故障過失度判定処理のプログラムにおいて、請求項12に記載したように、第1のプログラムは、所定の通信回線(実施形態においては、図14のインターネット105に相当する)を介して記憶手段(実施形態においては、図15のRAM203に相当する)に記憶された衝撃度データを故障判定装置に送信するステップをさらに有し、第2のプログラムは、送信するステップによって電子機器から送信される衝撃度データを受信するステップをさらに有するような構成にしてもよい。
請求項11の故障過失度判定処理のプログラムにおいて、請求項13に記載したように、第1のプログラムは、計時手段から得られる現在時刻と記憶手段に記憶されている衝撃度データの発生時刻との差が時間の経過に応じて大きくなるほど、当該衝撃度データの衝撃度をより小さく補正した補正衝撃度データを作成するステップをさらに有し、第2プログラムの過失度を判定するステップは、補正衝撃度データに基づいて過失度を判定するような構成にしてもよい。
請求項11の故障過失度判定処理のプログラムにおいて、請求項14に記載したように、第1のプログラムは、新たに衝撃度データを記憶手段に記憶するたびに当該衝撃度データの最大の衝撃度に応じた自己診断回数(実施形態においては、図8のST_Nに相当する)および自己診断終了時刻(実施形態においては、図8のST_Tに相当する)を記憶手段に記憶して設定するステップ、および、計時手段から得られる現在時刻が自己診断終了時刻に達するまで、かつ、自己診断回数が1以上である場合には自己診断(実施形態においては、図6のセルフテストに相当する)を実行して、当該自己診断によって正常と認められた場合(実施形態においては、図6のステップSB3のセルフテスト成功がYESの場合に相当する)に自己診断回数を1だけ減算するステップをさらに有し、
第2のプログラムの過失度を判定するステップは、複数段階の過失度に対応する複数の過失度判定用データの中で、実行すべき自己診断回数、および現在時刻と自己診断終了時刻の差分値の少なくとも一方により決定された過失度判定用データを用いて判定処理を開始し、実行すべき自己診断回数、および現在時刻と自己診断終了時刻の差分値の少なくとも一方により決定された過失度判定用データを用いて判定処理を開始するような構成にしてもよい。
本発明によれば、電子機器故障の原因がその電子機器自体の欠陥に起因するものか、ユーザの不注意に起因するものか、あるいは、ユーザの乱暴な扱いに起因するものかを判定して、過失度の責任を正当に評定できるとともに、電子機器を乱暴に扱うユーザとそれ以外のユーザとの間の過失度判定の不公平を解消できるという効果が得られる。
以下、本発明による故障過失度判定処理システムの第1実施形態、その変形例、および第2実施形態について、故障の過失度を判定する電子機器として携帯情報端末を例に採って、図を参照しながら詳細に説明する。
図1は、第1実施形態における故障過失度判定処理システムの構成を示す図である。図1において、携帯情報端末101は、フラッシュROMなどからなる不揮発性メモリ102を取り外し可能な状態で装着している。この不揮発性メモリ102には、後で詳述するように、携帯情報端末101が受けた衝撃およびその発生時刻の履歴データである衝撃度ワーストログが記憶される。故障判定装置103は、サポートサービス機関などに設置され、携帯情報端末101から取り外された不揮発性メモリ102に記憶された衝撃度ワーストログを読み取る機能を具備し、故障した携帯情報端末101の修理の際、又は、携帯情報端末101のユーザからの要請に応じて、故障の原因を分析することができる。
図2は、図1の携帯情報端末101の内部構成を示すブロック図である。CPU201は、システムバスを介して、ROM202、RAM203、入力部204、表示部205、加速度センサ206、および、図1に示した不揮発性メモリ102に接続され、これら各部との間でコマンドおよびデータの送受信を行って、この携帯情報端末101を制御するとともに、現在時刻を計時する時計(図示せず)を内蔵している。
ROM202には、CPU201によって実行される端末側の過失度判定処理のプログラムやその他の制御プログラム、初期データなどがあらかじめ記憶されている。RAM203は、CPU201のワークエリアであり、この端末の起動時に、ROM202から転送される過失度判定処理のプログラムやその他の制御プログラム、初期データなどを記憶するとともに、各プログラムの実行に応じて処理する各種のデータを一時的に記憶する。入力部204は、電源スイッチや各種のキースイッチなどで構成され、ユーザによるキースイッチの操作に応じてコマンドやデータをシステムバスに取り込む。表示部205は、この端末の状態、操作メニュー、送信するデータや受信したデータなどを表示する。加速度センサ206は、外部から受ける衝撃を加速度として検出し、その衝撃度のデータをシステムバスに取り込む。
図3は、図1の故障判定装置103の内部構成を示すブロック図である。CPU301は、システムバスを介して、ROM302、RAM303、入力部304、および表示部305に接続され、これら各部との間でコマンドおよびデータの送受信を行って、この故障判定装置103を制御する。
ROM302には、CPU301によって実行される装置側の過失度判定処理のプログラムやその他の制御プログラム、および複数段階の過失度に対応する過失度判定用データ等の初期データなどがあらかじめ記憶されている。RAM303は、CPU301のワークエリアであり、この装置の起動時に、ROM302から転送される過失度判定処理のプログラムや初期データなどを記憶するとともに、プログラムの実行に応じて処理する各種のデータを一時的に記憶する。入力部304は、電源スイッチ、判定スイッチ、携帯情報端末101から取り出された不揮発性メモリ102を装着可能な機構部、その他各種のキースイッチで構成され、サポートサービスのオペレータによるキースイッチの操作に応じてコマンドやデータをシステムバスに取り込む。表示部305は、この装置の状態、操作メニュー、受信した衝撃度データなどを表示する。
図4(A)は、図1の携帯情報端末101の不揮発性メモリ102に記憶される衝撃度ワーストログLOGを示す図である。この図に示すように、衝撃度ワーストログLOGは、所定数であるN個の衝撃度データLOG[1]〜LOG[N]で構成されている。さらに、各衝撃度データLOGは、衝撃を受けたときから所定時間(例えば、0.1秒)の期間に、加速度センサ206が受けた最大の衝撃度であるIMPおよびその発生時刻であるTIMEで構成されている。
通常、衝撃は短時間しか持続しないので、所定時間の期間に受けた最大の衝撃度を1回の衝撃で受けた衝撃度と見なすことができる。また、後述するように、衝撃度データLOG[1]〜LOG[N]は、衝撃度が大きい順にソートされている。すなわち、衝撃度データLOG[1]の衝撃度が最大であり、衝撃度データLOG[N]が最小の衝撃度である。なお、衝撃度が小さい順にソートされていてもよい。この場合には、後述する過失度判定処理の処理ルーチンが変化するだけである。
図4(B)は、図1の故障判定装置103のRAM303に記憶されている過失度判定用データJDGのデータフォーマットを示す図である。この図に示すように、過失度判定用データJDGは、複数段階のNEG(過失度)に対応する複数(この場合はK個)の過失度判定用データJDG[1]〜[K]で構成されている。さらに、各過失度判定用データJDGは、図4(A)におけるN個のLOG[1]〜LOG[N]に対応する同数のN個の比較衝撃度データで構成され、対応する衝撃度が比較される。
次に、第1実施形態における故障判定処理の動作について、図5ないし図9に示す携帯情報端末101のCPU201によって実行されるフローチャート、および、図10および図11に示す故障判定装置103のCPU301によって実行されるフローチャートに基づいて説明する。
図5は、携帯情報端末101のメインルーチンのフローチャートであり、初期処理(ステップSA1)の後、入力部204のキースキャンを行ってキースイッチのオン・オフを検出する入力処理(ステップSA2)、表示する画像データを生成して表示部205に供給する表示処理(ステップSA3)、加速度センサ206の衝撃検出に応じた衝撃検出処理(ステップSA4)、その他の処理(ステップSA5)を繰り返し実行する。
図6は、図5のメインルーチンにおけるステップSA1の初期処理のフローチャートである。この処理においては、ステップSB1ないしステップSB4のセルフテストすなわち自己診断およびその他の初期処理(ステップSB5)を実行する。セルフテストにおいては、RAM203のレジスタST_NおよびST_Tの値を判定する。ST_Nにはセルフテストの残り回数が設定されており、ST_Tにはセルフテストの終了時刻が設定されている。ST_NおよびST_Tの設定については後述する。なお、工場出荷時の初期状態においては、ST_NおよびST_Tはともに0になっている。
まず、ST_Nの残り回数が「0」でなく、かつ、ST_Tの終了時刻が現在時刻よりも大きい未来の時刻であるか否かを判別する(ステップSB1)。ST_Nが「0」又はST_Tの終了時刻が現在時刻以内の現在若しくは過去の時刻である場合には、セルフテストを行うことなく、ステップSB5のその他の処理に移行する。一方、ST_Nが「0」でなく、かつ、ST_Tの終了時刻が現在時刻よりも大きい場合には、セルフテストを実行する(ステップSB2)。そのセルフテストの結果、携帯情報端末101の動作が正常な状態であるか否か、すなわちセルフテストが成功したか否かを判別する(ステップSB3)。セルフテストが成功したときは、ST_Nの残り回数を「1」だけデクリメントして(ステップSB4)、ステップSB5のその他の処理に移行する。一方、セルフテストが成功しなかったとき、すなわち、何らかの異常を検出したときは、ST_Nの残り回数をデクリメントすることなく、ステップSB5の処理に移行する。ステップSB5の処理の後はメインルーチンに戻る。
図7は、メインルーチンにおけるステップSA4の衝撃検出処理のフローチャートである。まず、所定値G以上の衝撃があるか否かを判別し(ステップSC1)、衝撃がない場合又は衝撃が所定値Gより小さい場合にはメインルーチンに戻る。所定値G以上の衝撃があったときは、所定時間T(例えば、0.1秒)内での最大の衝撃度をRAM203のレジスタAにストアするとともに、その衝撃度の発生時刻をレジスタBにストアする(ステップSC2)。この後、セルフテスト設定を行ない(ステップSC3)、ログ更新処理を行なう(ステップSC4)。そして、メインルーチンに戻る。
図8は、図7におけるステップSC3のセルフテスト設定処理のフローチャートである。まず、レジスタST_Nに、レジスタAにストアされた衝撃度に応じたセルフテスト回数を加算して設定する(ステップSD1)。図6の初期処理で説明したように、ST_Nに設定された値がセルフテストの成功ごとにデクリメントされる。次に、レジスタBにストアした発生時刻すなわち現在時刻が、レジスタST_Tに設定されているセルフテストの終了時刻を過ぎているか否かを判別する(ステップSD2)。現在時刻がセルフテストの終了時刻を過ぎているときは、ST_TにBの現在時刻をストアする(ステップSD3)。そして、レジスタAの衝撃度に応じたセルフテスト時間をST_Tに加算する(ステップSD4)。一方、ステップSD2において、Bの現在時刻がST_Tのセルフテストの終了時刻をまだ過ぎていない場合には、ステップSD4に移行して、レジスタAの衝撃度に応じたセルフテスト時間をST_Tに加算する。
すなわち、現在時刻がセルフテストの終了時刻を過ぎているときは、現在時刻を始点として衝撃度に応じたセルフテストの終了時刻を改めて設定し、現在時刻がセルフテストの終了時刻を過ぎていない場合には、まだ残っているセルフテストの終了時刻に、衝撃度に応じた時刻をさらに累算する。したがって、いずれの場合にも、受けた衝撃度が大きいほど、および、衝撃を受けた頻度が高いほど、現在時刻より後の時間がセルフテストの終了時刻として設定され、セルフテストの期間が長くなる。
ステップSD4の後は、図7のフローチャートのステップSC4に移行する。
図9は、図7におけるステップSC4のログ更新処理のフローチャートである。まず、レジスタAにストアされた衝撃度が、図4(A)に示した衝撃度ワーストログLOGにおいて、ソートされているN個のLOGのうち最小の衝撃度を持つLOG[N]のIMPの衝撃度より大きいか否かを判別する(ステップSE1)。レジスタAの衝撃度がIMPの衝撃度より大きい場合には、LOG[N]のIMPにAの衝撃度をストアして更新するとともに、LOG[N]のTIMEにレジスタBの発生時刻をストアして更新する(ステップSE2)。そして、衝撃度ワーストログLOGをIMPに関してLOGソートして、衝撃度が大きい順に並べ替える(ステップSE3)。
ステップSE3のソート処理の後、又はステップSE1において、レジスタAの衝撃度がIMPの衝撃度以下である場合には、図7のフローチャートのステップSC5に移行する。
図10は、図1の故障判定装置103におけるCPU301のメインルーチンのフローチャートである。所定の初期処理(ステップSF1)を行った後、ステップSF2からステップSF7のループ処理を行う。すなわち、入力部304を検索して、携帯情報端末101から取り外された不揮発性メモリが装着されたか否かを判別する(ステップSF1)。不揮発性メモリが装着されたときは、さらに入力部304の判定スイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSF3)、このスイッチがオンされたときは、過失度判定処理を実行する(ステップSF4)。過失度判定処理の後、又はステップSF2において、不揮発性メモリが装着されていない場合、若しくはステップSF3において、判定スイッチがオンでない場合には、その他の入力処理を行う(ステップSF5)。この後、表示処理(ステップSF6)、その他の処理(ステップSF7)を行って、ステップSF2に移行して、上記のループ処理を繰り返す。
図11は、図10におけるステップSF4の過失度判定処理のフローチャートである。まず、携帯情報端末101から、不揮発性メモリ102のデータを読み取ることによって、又はインターネット105を介して受信することによって、図4(A)に示した衝撃度ワーストログLOGを取得して、RAM303に保存する(ステップSG1)。次に、図4(B)に示したK個の過失度判定用データJDG[1]〜JDG[K]の中で、どのJDGを過失度判定の開始に用いるかを決定するための演算を行う。すなわち、過失度判定の開始に用いる過失度判定用データを、1からKまでの1つの整数としての変数kで指定されるJDG[k]とすると、変数kの値を下記の演算式で求める(ステップSG2)。
k=INT{(K/2)−ST_N×α+(現在時刻−ST_T)×β}
ここで、αおよびβは、0より大きい値の定数である。
ただし、この演算の結果、k<1ならばk=1、k>Kならばk=Kに修正する(ステップSG3)。すなわち変数kは過失度判定用データの個数Kの半分を基準とし、実行すべきセルフテストの回数ST_Nが多いほど小さく、また現在時刻がセルフテストの終了時刻ST_Tよりも長く経過した時刻であるほど大きな値に設定される。
次に、1からNまでの1つの整数である変数nを初期値の1にセットして、すなわち、RAM303にストアした衝撃ワーストログLOGの中で、最も大きい衝撃度のLOG[1]を指定して(ステップSG4)、変数nおよびkをインクリメントしながら以下の過失度判定を行う。nで指定したLOG[n]の衝撃度IMPが、過失度判定用データの中で、上記演算で求めた変数kおよび対応する変数nで指定されるJDG[k]の比較衝撃度IMP[n]以上であるか否かを判別する(ステップSG5)。LOG[n]の衝撃度IMPがJDG[k]の比較衝撃度IMP[n]以上である場合には、レジスタNEGにJDG[k]のNEGの過失度をストアする(ステップSG6)。
一方、LOG[n]の衝撃度IMPがJDG[k]の比較衝撃度IMP[n]未満である場合には、nの値が最大値であるNの値に達したか否かを判別する(ステップSG7)。nの値がNの値未満である場合には、nの値を1だけインクリメントして、比較衝撃度のランクを1つ下げて(ステップSG8)、ステップSG5の比較処理を行う。ステップSG7においてnの値がNの値に達した場合、すなわち、LOG[1]〜LOG[N]のすべての衝撃度が、変数kで指定したJDG[k]のすべての比較衝撃度IMP[1]〜IMP[N]より小さい場合には、kの値が最大値であるKの値に達したか否かを判別する(ステップSG9)。
kの値がKの値未満である場合には、kの値を1だけインクリメントして、比較する過失度判定用データJDGの過失度のランクを1つ下げて(ステップSG10)、ステップSG4に移行してnの値を1にセットし、変数nおよびkをインクリメントしながら上記の過失度判定を繰り返す。kの値が最大値であるKの値に達した場合、すなわち、LOG[1]〜LOG[N]のすべての衝撃度が、変数kで指定したJDG[1]〜JDG[K]のすべての比較衝撃度IMP[1]〜IMP[N]より小さい場合には、レジスタNEGに0をストアする(ステップSG11)。すなわち、ユーザの過失は全くないと判定する。
ステップSG6において、NEGに判定結果の過失度をストアした後、又は、ステップSG11においてNEGに0をストアした後は、NEGの過失度に対応した修理代金をレジスタCにストアして(ステップSG12)、図10のメインルーチンに戻る。
本発明の簡便な説明のために、例えば、過失度を3段階(K=3)とし、衝撃度ワーストログLOGの数を5個(N=5)として、故障の修理代のユーザ負担率が、NEG[3]は100%、NEG[2]は50%、NEG[1]は30%とする。この場合には、各過失度判定用データJDGの一例として、IMPの比較衝撃度が15から1までの整数とすると、下記のようなデータフォーマットになる。
JDG[3];NEG=100,IMP[1]〜[5]=15〜11
JDG[2];NEG= 50,IMP[1]〜[5]=10〜 6
JDG[1];NEG= 30,IMP[1]〜[5]= 5〜 1
さらに、RAM303にストアした衝撃度ワーストログLOGの衝撃度IMPが、
LOG[1]〜[5]=4.8,3.9,2.7,2.1,0.6
の場合で、かつ、演算式で求めたkの値が2である場合を想定する。
この場合には、過失度判定を開始する過失度判定用データはJDG[2]となる。すなわち、比較衝撃度IMP[1]〜[5]の10,9,8,7,6が、対応する衝撃度であるLOG[1]〜[5]=4.8,3.9,2.7,2.1,0.6と比較される。この場合には、4.8<10,3.9<9,2.7<8,2.1<7,0.6<6となるので、図11のステップSG4、SG5、SG7、SG8の処理を繰り返し、ステップSG7においてn=5(N)となり、ステップSG10においてkの値がインクリメントされてk=3となる。この場合には、過失度判定用データはJDG[3]となる。すなわち、比較衝撃度IMP[1]〜[5]の5,4,3,2,1が、対応する衝撃度であるLOG[1]〜[5]=4.8,3.9,2.7,2.1,0.6と比較される。この場合には、4.8<5,3.9<4,2.7<3となるが、n=4で、2.1>2となる。したがって、ステップSG5で、LOG[4]のIMP≧JDG[3]のIMP[4]の条件式を満たすので、ステップSG6において、NEGにはJDG[3]のNEGである30がストアされる。したがって、この場合には修理代の30%がユーザの負担と判定される。
以上のように、この実施形態によれば、携帯情報端末101のCPU201は、加速度センサ206によって検出した衝撃度が所定値G以上であるときは、その検出から所定時間内に発生した最大の衝撃度と、その最大の衝撃度の発生を検出した発生時刻とからなる衝撃度データを不揮発性メモリ102に記憶する。故障判定装置103のCPU301は、携帯情報端末101の不揮発性メモリ102に記憶された衝撃度ワーストログLOGを入力部304から取得して、その衝撃度データに基づいてユーザに対する過失度を判定する。
したがって、携帯情報端末の故障の原因がその携帯情報端末自体の欠陥に起因するものか、ユーザの不注意に起因するものか、あるいは、ユーザの乱暴な扱いに起因するものかを判定して、過失の責任を正当に評定できるとともに、携帯情報端末を乱暴に扱うユーザとそれ以外のユーザとの間の過失度判定の不公平を解消できる。
携帯情報端末101における不揮発性メモリ102が着脱自在であるので、故障判定装置103のCPU301は、携帯情報端末101から取り外された不揮発性メモリ102に記憶されている衝撃度ワーストログLOGを読み取る構成の場合には、工場に携帯情報端末101を送って故障の修理を行うのと並行して、故障の過失度を判定することができる。
また、上記第1実施形態においては、不揮発性メモリ102において所定数の衝撃度データを記憶するエリアに少なくとも1つの衝撃度データが記憶されている場合には、新たに衝撃度データをそのエリアに記憶するたびに、衝撃度が大きい順に複数のLOGの衝撃度データを並べ替えるソート処理を行う。
したがって、故障判定装置103において効率的な判定処理が可能になり、修理代に含まれる判定コストを低減することができる。
また、上記第1実施形態においては、携帯情報端末101におけるCPU201は、不揮発性メモリ102のエリアに所定数の衝撃度データが記憶されている場合には、加速度センサ206によって検出された最大の衝撃度が所定数の衝撃度データの中で最小の衝撃度よりも大きい場合に、その検出に係る衝撃度データを最小の衝撃度をもつ衝撃度データに代えてそのエリアに記憶する。
したがって、常に所定数のワーストの衝撃度データを記憶するので、故障判定装置103において正確な判定処理が可能になる。
また、上記第1実施形態においては、故障判定装置103は、複数段階の過失度に対応する複数の過失度判定用データをRAM303に記憶し、CPU301は、少なくとも1つの過失度判定用データと取得された携帯情報端末101の衝撃度データとを比較して、その携帯情報端末101のユーザに対する過失度を判定する。さらに、この場合において、複数の過失度判定用データの各々は、携帯情報端末101の不揮発性メモリ102におけるエリアの所定数の衝撃度データに対応する同数の比較衝撃度データを有し、CPU301は、携帯情報端末101の対応する各衝撃度データと、少なくとも1つの過失度判定用データにおける各比較衝撃度データとを比較して、少なくとも1つの衝撃度データの衝撃度が対応する比較衝撃度データの衝撃度以上である場合には、その過失度判定用データの過失度をその携帯情報端末101のユーザに対する過失度であると判定する。
したがって、きめ細かに過失度を判定することができるので、携帯情報端末の故障の原因がその携帯情報端末自体の欠陥に起因するものか、ユーザの不注意に起因するものか、あるいは、ユーザの乱暴な扱いに起因するものかを極めて正確に判定できる。
また、上記第1実施形態においては、図7のステップSC3のセルフテスト設定処理すなわち自己診断の設定処理を行い、図6の初期処理のステップSB2においてセルフテストを実行する構成にした。また、本発明の簡便な説明のために、過失度を3段階(K=3)とし、衝撃度ワーストログLOGの数を5個(N=5)としたが、実際には、過失度の段階はもっと多く、衝撃度ワーストログLOGの数も多い。このため、図11に示したように、セルフテストの結果によって変化するセルフテスト回数およびセルフテストの終了時刻に応じて、過失度判定を開始する過失度の段階を決定する構成にした。
すなわち、上記第1実施形態によれば、携帯情報端末101は、新たに衝撃度データを記憶するたびに、その衝撃度データの衝撃度に応じたセルフテスト回数およびセルフテスト終了時刻を記憶して設定する機能、および、現在時刻がセルフテスト終了時刻に達するまで、かつ、セルフテスト回数が1以上である場合にはセルフテストを実行して、そのセルフテストによって正常と認められた場合にセルフテスト回数を1だけ減算する機能をさらに備え、故障判定装置103のCPU301は、複数段階の過失度に対応する複数の過失度判定用データの中で、実行すべき自己診断回数、および現在時刻と自己診断終了時刻の差分値の少なくとも一方により決定された過失度判定用データを用いて判定処理を開始し、判定対象の衝撃度データのセルフテスト終了時刻が現在時刻に近いほど、より小さな過失度に対応する過失度判定用データを用いて判定処理を開始する。
したがって、実行すべきセルフテストの回数が少ない場合、また現在時刻がセルフテストの終了時刻より長く経過した場合には、その衝撃が故障の原因である可能性が低いと見なせるので、セルフテストの結果を考慮して、判定処理を開始する過失度判定用データの段階を決定することにより、携帯情報端末101の不揮発性メモリ102又は故障判定装置103のRAM303に記憶された衝撃度データの実情にそぐわない無駄な判定処理を回避できるので、故障判定装置103においてなお一層の効率的な判定処理が可能になり、修理代に含まれる判定コストを大きく低減することができる。
次に、上記第1実施形態の変形例について説明する。この変形例においては、図1に示したシステムの構成、図2および図3に示した携帯情報端末101および故障判定装置103の構成については、上記実施形態と同じである。さらに、この変形例における過失度判定用データ、並びに、携帯情報端末101および故障判定装置103の動作についても、図4(B)、並びに、図5ないし図8、図10および図11に示した上記第1実施形態と同じである。したがって、その説明および図面は省略する。この変形例が上記第1実施形態と異なるのは、携帯情報端末101の不揮発性メモリ102又は故障判定装置103のRAM303に記憶される衝撃度データである衝撃度ワーストログLOGのデータフォーマット、携帯情報端末101および故障判定装置103において実行されるログ更新処理の動作、および過失度判定処理の動作である。
図12は、変形例において、携帯情報端末101の不揮発性メモリ102に記憶される場合の衝撃度ワーストログLOGのデータフォーマットである。この図に示すように、N個の衝撃度データLOG[1]〜LOG[N]のそれぞれを構成するデータとしては、IMP(衝撃度)およびTIME(発生時刻)の他に、C_IMP(補正衝撃度)がある。このC_IMP(補正衝撃度)は、実際に検出したIMP(衝撃度)をTIME(発生時刻)に基づいて補正したものであり、ログ更新処理および過失度判定処理においても、このC_IMP(補正衝撃度)が用いられる。なお、このN個の衝撃度データLOG[1]〜LOG[N]もC_IMP(補正衝撃度)の衝撃度の大きい順にソートされている。
図13は、変形例におけるログ更新処理のフローチャートである。まず、レジスタAにストアされた衝撃度が、図12に示した衝撃度ワーストLOGにおいて、ソートされているN個のLOGのうち最も小さい補正衝撃度を持つLOG[N]の衝撃度C_IMPより大きいか否かを判別する(ステップSJ1)。レジスタAの衝撃度が補正衝撃度C_IMPより大きい場合には、LOG[N]のIMPにAの衝撃度をストアして更新するとともに、LOG[N]のTIMEにレジスタBの発生時刻をストアして更新し、さらに、LOG[N]のC_IMPにAの衝撃度をストアする(ステップSJ2)。次に、1からN−1までのnに対して、LOG[n]のC_IMPを再計算する(ステップSJ3)。
この再計算の方法として、例えば、下記の数1の演算式によってLOG[n]のC_IMPを求める。すなわち、期間Lを半減期として衝撃度を減少させる。
LOG[n].C_IMP=
LOG[n].IMP/2{(B−LOG[n].TIME)/L}
ステップSJ3の再計算の後は、衝撃度ワーストLOGをC_IMPに関してLOGソートして、補正衝撃度が大きい順に並べ替える(ステップSJ4)。ステップSJ4のソート処理の後、又はステップSJ1において、レジスタAの衝撃度がC_IMPの補正衝撃度以下である場合には、図7のフローチャートに戻る。
変形例において、故障判定装置103のCPU301によって実行される過失度判定処理は、図11に示した第1実施形態のフローチャートとほぼ同じであるが、ステップSG5の処理が異なっている。変形例においては、LOG[n]の補正した衝撃度C_IMPが、JDG[k]の衝撃度IMP[n]以上であるか否かを判定する。
以上のように、この変形例によれば、衝撃度ワーストログのうち経過時間が大きいものは、携帯情報端末101の故障に対する関連度が低いと見なすことができるので、携帯情報端末101は、現在時刻と不揮発性メモリ102に記憶されている衝撃度データの発生時刻との差が時間の経過に応じて大きくなるほど、その衝撃度データの衝撃度をより小さく補正する。例えば、変形例のおける数1の演算式のように、所定の期間Lを半減期として、衝撃を受けた発生時刻と衝撃ワーストログLOGの発生時刻とから算出した経過時間が大きいほど小さくなる補正係数を乗算して衝撃度を減少させる。
したがって、故障の発生時刻から時間が経過して修理を依頼した場合でも、正確に過失度を算出して、より精度の高い過失度の判定を行うことができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図14は、第2実施形態における故障過失度判定処理システムの構成を示す図である。図14において、携帯情報端末104は、インターネット105を介して故障判定装置106に接続して、衝撃を受けるたびに衝撃データをリアルタイムで故障判定装置106に送信することができる。その他のシステム構成については、第1実施形態と同じである。したがって、携帯情報端末104および故障判定装置106の内部構成および動作については、説明の重複を避けるために、同一の構成や同一の動作については、第1実施形態と同じ符号によって表すこととする。
図15は、図14の携帯情報端末104の内部構成を示すブロック図である。CPU201は、システムバスを介して、第1実施形態と同様に、ROM202、RAM203、入力部204、表示部205、加速度センサ206に接続されているともに、さらに、通信部207に接続され、これら各部との間でコマンドおよびデータの送受信を行って、この携帯情報端末104を制御するとともに、現在時刻を計時する時計(図示せず)を内蔵している。通信部207は、後述するように、CPU201の送信処理によって、最大の衝撃度および発生時刻からなる衝撃データを故障判定装置106にリアルタイムで送信する。
図16は、図14の故障判定装置106の内部構成を示すブロック図である。CPU301は、システムバスを介して、ROM302、RAM303、入力部304、表示部305、および通信部306に接続され、これら各部との間でコマンドおよびデータの送受信を行って、この故障判定装置106を制御する。通信部306は、CPU301の通信制御によって、インターネット105を介して携帯情報端末104から受信した衝撃データをシステムバスに取り込む。
次に、第2実施形態における故障判定処理の動作について、携帯情報端末104のCPU201によって実行される図17のフローチャート、および、故障判定装置106のCPU301によって実行される図18および図19のフローチャートに基づいて説明する。第2実施形態では、携帯情報端末104のCPU201のメインルーチンにおける処理の中で、衝撃検出処理の動作が第1実施形態と異なっている。
図17は、その衝撃検出処理のフローチャートである。まず、所定値G以上の衝撃があるか否かを判別し(ステップSC1)、衝撃がない場合又は衝撃が所定値Gより小さい場合にはメインルーチンに戻る。所定値G以上の衝撃があったときは、所定時間T(例えば、0.1秒)内での最大の衝撃度をRAM203のレジスタAにストアするとともに、その衝撃度の発生時刻をレジスタBにストアする(ステップSC2)。この後、セルフテスト設定を行なう(ステップSC3)。次に、インターネット105を介して故障判定装置106にアクセスする接続処理を行う(ステップSC5)。回線接続が確立したか否かを判別し(ステップSC6)、回線接続が確立したときはRAM203のレジスタAおよびレジスタBに一時的に記憶した衝撃度および発生時刻からなる衝撃度データを送信する(ステップSC7)。そして、送信が終了したか否かを判別し(ステップSC8)、送信が終了したときは、回線切断処理を行って(ステップSC9)、メインルーチンに戻る。
図18は、故障判定装置106のメインルーチンのフローチャートである。図10に示した第1実施形態における故障判定装置106のメインルーチンのフローチャートと比較すると、図16のフローチャートにおいては不揮発性メモリの装着を判別する処理がなく、ステップSF8に通信処理が追加された構成になっている。
図19は、図18におけるステップSF8の通信処理のフローチャートである。通信部306を介して、衝撃度Aおよび発生時刻Bを受信したか否かを判別し(ステップSH1)、受信したときは、ログ更新処理を行う(ステップSH2)。このログ更新処理は、図9に示した携帯情報端末101のログ更新処理と同じであるが、各ユーザの識別情報に対応してログ更新がなされる。次に、前回のJDGの修正・更新処理から一定時間(例えば、1週間又は1ヶ月程度の期間)が経過したか否かを判別する(ステップSH3)。この時間が経過している場合には、RAM303に保存されたLOGに基づいてJDGを修正・更新する(ステップSH4)。JDGの修正・更新の後、又は、ステップSH1において衝撃度Aおよび発生時刻Bを受信しない場合、若しくはステップSH3において一定時間が経過していない場合には、その他の通信処理を行って(ステップSH5)、図18のメインルーチンに戻る。
以上のように、この第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、携帯情報端末の故障の原因がその携帯情報端末自体の欠陥に起因するものか、ユーザの不注意に起因するものか、あるいは、ユーザの乱暴な扱いに起因するものかを判定して、過失の責任を正当に評定できるとともに、携帯情報端末を乱暴に扱うユーザとそれ以外のユーザとの間の過失度判定の不公平を解消できる。
さらに、この第2実施形態によれば、携帯情報端末104がインターネット105を介して、RAM203に一時的に記憶された衝撃度データを通信部207によって故障判定装置106に送信し、故障判定装置106は、携帯情報端末104から送信される衝撃度データを通信部306によって受信する。したがって、ユーザが携帯情報端末104を修理のためにサポートセンターに持ち込む前に、故障の過失度を判定してそのユーザに通知することにより、そのユーザは負担する修理代をあらかじめ準備した上でサポートセンターに持ち込むことができる。さらに、この場合には、第1実施形態のような不揮発性メモリは必要ないので、着脱機構の部品およびその製造工程が不要となり、携帯情報端末の製造コストを低減することができる。さらにまた、不揮発性メモリを取り外す必要がなくなれば、受けた衝撃のために携帯情報端末104から不揮発性メモリが取り外せなくなるような状態を考慮する必要もなくなる。また、過失度判定用データJDGは衝撃度ワーストLOGの内容に基づいて定期的に更新されるため、実際に発生する故障の状況に応じて、その定期的な更新ごとに過失度判定用データを最適な状態に修正することもできる。
上記第1実施形態、その変形例、および第2実施形態においては、初期処理において携帯情報端末101又は104のセルフテストを実行する構成にしたが、さらにこれらの変形例として、初期処理だけでなく、一定間隔のタイマインタラプトごとにセルフテストを実行する構成にしてもよいし、あるいはマルチタスクのバックグラウンド処理としてセルフテストを実行する構成にしてもよい。
また、上記各実施形態および変形例においては、電子機器として携帯情報端末101を例に採って本発明を説明したが、本発明における電子機器の適用範囲は携帯情報端末に限定されない。PDA、電子部品を内蔵したカメラ、ノート型パソコンなどの電子機器にも本発明を適用できることは、当業者であれば容易に分かることである。
また、上記各実施形態および変形例においては、携帯情報端末101又は104のROM202および故障判定装置103又は106のROM302に、あらかじめ格納されているプログラムに基づいて、CPU201およびCPU301が動作を行う故障過失度判定システムを構成したが、携帯情報端末101又は104および故障判定装置103又は106に、フラッシュメモリなどの書込み可能なROMをそれぞれ設けて、プログラムをインストールすることも可能である。例えば、第1実施形態のように、不揮発性メモリ102が着脱自在である場合には、不揮発性メモリ102と同じ形状のメモリにあらかじめ記憶されているプログラムをフラッシュメモリなどの書込み可能なROMにインストールするような構成も可能である。あるいは、第2実施形態のように、インターネット105を介して通信を行うことが可能な場合には、通信部207、通信部306によって、インターネット105を介して外部のサーバにアクセスし、サーバからダウンロードしたプログラムを、フラッシュメモリなどの書込み可能なROMにインストールするような構成も可能である。これらの構成の場合には、プログラムの発明を実現することができる。
すなわち、そのプログラムの発明は、電子機器にインストールされる第1のプログラム、および、電子機器に発生した故障に対してその原因を判定する故障判定装置にインストールされる第2のプログラムとで構成された故障過失度判定処理のプログラムであって、
前記第1のプログラムは、
外部から受ける衝撃度を検出する第1のステップ、および
前記第1のステップによって検出された衝撃度が所定値以上であるときは当該検出から所定時間内に発生した最大の衝撃度および所定の計時手段から得られる当該衝撃の発生時刻からなる衝撃度データを記憶手段に記憶する第2のステップを有し、
前記第2のプログラムは、
任意の電子機器の前記記憶手段に記憶された衝撃度データを取得する第3のステップ、および
前記第3のステップによって取得された衝撃度データに基づいて前記任意の電子機器のユーザに対する過失度を判定する第4のステップ、
を有することを特徴とする。
この場合において、前記第1のプログラムは、所定の通信回線を介して前記記憶手段に記憶された衝撃度データを前記故障判定装置に送信する第5のステップをさらに有し、前記第2のプログラムは、前記第5のステップによって前記電子機器から送信される衝撃度データを受信する第6のステップをさらに有することを特徴とする。
また、この場合において、前記第1のプログラムは、前記計時手段から得られる現在時刻と前記記憶手段に記憶されている衝撃度データの発生時刻との差が時間の経過に応じて大きくなるほど、当該衝撃度データの衝撃度をより小さく補正した補正衝撃度データを作成するステップをさらに有し、前記第2のプログラムの過失度を判定するステップは、補正衝撃度データに基づいて過失度を判定することを特徴とする。
また、この場合において、前記第1のプログラムは、新たに衝撃度データを前記記憶手段に記憶するたびに当該衝撃度データの衝撃度に応じた自己診断回数および自己診断終了時刻を前記記憶手段に記憶して設定するステップ、および、前記計時手段から得られる現在時刻が前記自己診断終了時刻に達するまで、かつ、前記自己診断回数が1以上である場合には自己診断を実行して、当該自己診断によって正常と認められた場合に前記自己診断回数を1だけ減算するステップをさらに有し、
前記第2のプログラムの前記過失度を判定するステップは、複数段階の過失度に対応する複数の過失度判定用データの中で、実行すべき自己診断回数、および現在時刻と自己診断終了時刻の差分値の少なくとも一方により決定された過失度判定用データを用いて判定処理を開始し、実行すべき自己診断回数、および現在時刻と自己診断終了時刻の差分値の少なくとも一方により決定された過失度判定用データを用いて判定処理を開始することを特徴とする。
本発明の第1実施形態における故障過失度判定システムの構成を示す概略ブロック図。 図1の携帯情報端末の内部構成を示すブロック図。 図1の故障判定装置の内部構成を示すブロック図。 (A)は第1実施形態において携帯情報端末における不揮発性メモリ又は故障判定装置のRAMに記憶される衝撃度ワーストログのフォーマットを示す図、(B)は第1実施形態において故障判定装置におけるRAMに記憶された過失度判定用データのフォーマットを示す図。 第1実施形態における携帯情報端末のメインルーチンのフローチャート。 図5における初期処理のフローチャート。 図5における衝撃検出処理のフローチャート。 図7におけるセルフテスト設定処理のフローチャート。 図7におけるログ更新処理のフローチャート。 第1実施形態における故障判定装置のメインルーチンのフローチャート。 図10における過失度判定処理のフローチャート。 第1実施形態の変形例において携帯情報端末における不揮発性メモリ又は故障判定装置のRAMに記憶される衝撃度ワーストログのフォーマットを示す図。 変形例におけるログ更新処理のフローチャート。 本発明の第2実施形態における故障過失度判定システムの構成を示す概略ブロック図。 図14の携帯情報端末の内部構成を示すブロック図。 図14の故障判定装置の内部構成を示すブロック図。 第2実施形態における携帯情報端末の衝撃検出処理のフローチャート。 第2実施形態における故障判定装置のメインルーチンのフローチャート。 図18における通信処理のフローチャート。
符号の説明
101、104 携帯情報端末
102 不揮発性メモリ
103、106 故障判定装置
105 インターネット
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 入力部
205 表示部
206 加速度センサ
207 通信部
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 入力部
305 表示部
306 通信部

Claims (14)

  1. 電子機器に発生した故障に対してその原因の過失の度合いを当該故障した電子機器および故障判定装置によって判定する故障過失度判定システムであって、
    前記電子機器は、
    外部から受ける衝撃度を検出する検出手段、
    現在時刻を計時する計時手段、および
    前記検出手段によって検出された衝撃度が所定値以上であるときは当該検出から所定時間内に発生した最大の衝撃度および前記計時手段から得られる当該衝撃の発生時刻からなる衝撃度データを記憶手段に記憶する記憶制御手段、
    を備え、
    前記故障判定装置は、
    任意の電子機器の前記記憶手段に記憶された衝撃度データを取得するデータ取得手段、および
    前記データ取得手段によって取得された衝撃度データに基づいて前記任意の電子機器のユーザに対する過失度を判定する過失度判定手段、
    を備えたことを特徴とする故障過失度判定システム。
  2. 前記電子機器における前記記憶手段は、着脱自在な不揮発性メモリであり、前記故障判定装置のデータ取得手段は、前記電子機器から取り外された不揮発性メモリに記憶されている衝撃度データを読み取るデータ読取手段であることを特徴とする請求項1に記載の故障過失度判定システム。
  3. 前記電子機器は所定の通信回線を介して前記記憶手段に記憶された衝撃度データを前記故障判定装置に送信する通信手段をさらに備え、前記故障判定装置のデータ取得手段は、前記電子機器から送信される衝撃度データを受信する通信手段であることを特徴とする請求項1に記載の故障過失度判定システム。
  4. 前記電子機器における前記記憶制御手段は、前記記憶手段において所定数の衝撃度データを記憶するエリアに少なくとも1つの衝撃度データが記憶されている場合には、新たに衝撃度データを前記エリアに記憶するたびに衝撃度が大きい順又は小さい順に複数の衝撃度データを並べ替えるソート処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の故障過失度判定システム。
  5. 前記電子機器における前記記憶制御手段は、前記エリアに所定数の衝撃度データが記憶されている場合には、前記検出手段によって検出された最大の衝撃度が前記所定数の衝撃度データの中で最小の衝撃度よりも大きい場合に当該検出に係る衝撃度データを当該最小の衝撃度をもつ衝撃度データに代えて前記エリアに記憶することを特徴とする請求項4に記載の故障過失度判定システム。
  6. 前記電子機器は、前記計時手段から得られる現在時刻と前記記憶手段に記憶されている衝撃度データの発生時刻との差が時間の経過に応じて大きくなるほど、当該衝撃度データの衝撃度をより小さく補正した補正衝撃度データを作成するデータ補正手段をさらに備え、前記故障判定装置の前記過失度判定手段は、補正衝撃度データに基づいて過失度を判定することを特徴とする請求項1に記載の故障過失度判定システム。
  7. 前記故障判定装置は、複数段階の過失度に対応する複数の過失度判定用データを記憶する記憶手段をさらに備え、前記過失度判定手段は、少なくとも1つの過失度判定用データと前記データ取得手段によって取得された電子機器の衝撃度データとを比較して当該電子機器のユーザに対する過失度を判定することを特徴とする請求項1に記載の故障過失度判定システム。
  8. 前記複数の過失度判定用データの各々は、前記電子機器の記憶手段における前記エリアの所定数の衝撃度データに対応する同数の比較衝撃度データを有し、前記過失度判定手段は、前記電子機器の各衝撃度データと少なくとも1つの過失度判定用データにおける対応する各比較衝撃度データとを比較して、少なくとも1つの衝撃度データの衝撃度が対応する比較衝撃度データの衝撃度以上である場合には、当該過失度判定用データの過失度を当該電子機器のユーザに対する過失度であると判定することを特徴とする請求項7に記載の故障過失度判定システム。
  9. 前記電子機器は、新たに衝撃度データを前記記憶手段に記憶するたびに当該衝撃度データの衝撃度に応じた自己診断回数および自己診断終了時刻を前記記憶手段に記憶して設定する自己診断設定手段、および前記計時手段から得られる現在時刻が前記自己診断終了時刻に達するまで、かつ、前記自己診断回数が1以上である場合には自己診断を実行して、当該自己診断によって正常と認められた場合に前記自己診断回数を1だけ減算する自己診断手段をさらに備え、
    前記故障判定装置の前記過失度判定手段は、複数段階の過失度に対応する複数の過失度判定用データの中で、実行すべき自己診断回数、および現在時刻と自己診断終了時刻の差分値の少なくとも一方により決定された過失度判定用データを用いて判定処理を開始し、実行すべき自己診断回数、および現在時刻と自己診断終了時刻の差分値の少なくとも一方により決定された過失度判定用データを用いて判定処理を開始することを特徴とする請求項1に記載の故障過失度判定システム。
  10. 前記電子機器は、携帯用の通信機器であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の故障過失度判定システム。
  11. 電子機器にインストールされる第1のプログラム、および、電子機器に発生した故障に対してその原因を判定する故障判定装置にインストールされる第2のプログラムとで構成された故障過失度判定処理のプログラムであって、
    前記第1のプログラムは、
    外部から受ける衝撃度を検出するステップ、および
    前記検出するステップによって検出された衝撃度が所定値以上であるときは当該検出から所定時間内に発生した最大の衝撃度および所定の計時手段から得られる当該衝撃の発生時刻からなる衝撃度データを記憶手段に記憶するステップ、
    を有し、
    前記第2のプログラムは、
    任意の電子機器の前記記憶手段に記憶された衝撃度データを取得するステップ、および
    前記取得するステップによって取得された衝撃度データに基づいて前記任意の電子機器のユーザに対する過失度を判定するステップ
    を有することを特徴とする故障過失度判定処理のプログラム。
  12. 前記第1のプログラムは、所定の通信回線を介して前記記憶手段に記憶された衝撃度データを前記故障判定装置に送信するステップをさらに有し、前記第2のプログラムは、前記送信するステップによって前記電子機器から送信される衝撃度データを受信するステップをさらに有することを特徴とする請求項11に記載の故障過失度判定処理のプログラム。
  13. 前記第1のプログラムは、前記計時手段から得られる現在時刻と前記記憶手段に記憶されている衝撃度データの発生時刻との差が時間の経過に応じて大きくなるほど、当該衝撃度データの衝撃度をより小さく補正した補正衝撃度データを作成するステップをさらに有し、前記第2のプログラムの過失度を判定するステップは、補正衝撃度データに基づいて過失度を判定することを特徴とする請求項11に記載の故障過失度判定処理のプログラム。
  14. 前記第1のプログラムは、新たに衝撃度データを前記記憶手段に記憶するたびに当該衝撃度データの衝撃度に応じた自己診断回数および自己診断終了時刻を前記記憶手段に記憶して設定するステップ、および、前記計時手段から得られる現在時刻が前記自己診断終了時刻に達するまで、かつ、前記自己診断回数が1以上である場合には自己診断を実行して、当該自己診断によって正常と認められた場合に前記自己診断回数を1だけ減算するステップをさらに有し、
    前記第2のプログラムの前記過失度を判定するステップは、複数段階の過失度に対応する複数の過失度判定用データの中で、実行すべき自己診断回数、および現在時刻と自己診断終了時刻の差分値の少なくとも一方により決定された過失度判定用データを用いて判定処理を開始し、実行すべき自己診断回数、および現在時刻と自己診断終了時刻の差分値の少なくとも一方により決定された過失度判定用データを用いて判定処理を開始することを特徴とする請求項11記載の故障過失度判定処理のプログラム。
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