JP2005240931A - ワイヤーグリッパー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ワイヤーグリッパー1は、ワイヤーの任意の位置に係止可能なグリップ機構を有するグリッパースリーブ10と、同スリーブ10に連結される止め具40を具備する。止め具40は、金属線を曲げ加工して形成されており、ワークが係合するリング部41と、スリーブ10に連結される連結部43を有する。連結部43は金属線の両端が平行に延びたものである。この連結部43を、スリーブ10に形成された連結孔29に差し込んで、止め具40をスリーブ10に連結する。止め具40を金属線を曲げ加工して形成することにより、共通の構造のスリーブ連結部を有する止め具と、同連結部と連結される止め具連結部を有するグリッパースリーブを備えたワイヤーグリッパーを提供できる。
【選択図】 図1
Description
また、 前記止め具に二又状に対向する部分(二又部)が形成されており、 該二又部で板状のワーク部分を挟むこととできる。
また、 前記止め具に、ワークの端面が当てられてネジで押えられるネジ止め部が形成されていることとできる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るワイヤーグリッパーの構成を説明する図であり、図1(A)は平面図、図1(B)は正面断面図である。
このワイヤーグリッパー1は、ワイヤーWの任意の位置に係止可能なグリップ機構を有するグリッパースリーブ10と、吊り下げ対象品(ワーク)との係合部を有する止め具40とを有する。止め具40はグリッパースリーブ10に取り外し可能に連結される。この例の止め具40は、棚を水平に吊るすためのものである。
図2は、止め具の構造を説明する図であり、図2(A)は平面図、図2(B)は側面図である。
止め具40は、1本の金属線(例えば、SUS−WPA製、直径1.0mm)を曲げ加工したものである(ワイヤーフォーミング)。この止め具40は、図からわかるように、水平面内で広がるフランジ型の形状であり、棚が載せられるリング部(ワーク係合部)41と、グリッパースリーブ10に連結される連結部43を有する。
リング部41は、金属線の中央部(両端部間の部分)で形成されており、連結部43と同じ面上で同部の周囲を囲む環状の形状を有する。この例では、リング部41の直径は25mmである。
連結部43とリング部41は、垂直面I−Iに対して対称である。
図3は、グリッパースリーブの構造を説明する図であり、図3(A)は平面図、図3(B)は正面断面図、図3(C)は側面図である。
グリッパースリーブ10は、内スリーブ11と、外スリーブ21と、ボール17と、スプリング33とから構成される。
内スリーブ11は、上部11aがカバー23の開口から突き出て、中央部11bのテーパ外周面11dがカバー23のテーパ内周面23aに内接するように配置される。
スプリング33によって、内スリーブ11が外スリーブ21に対して上方に付勢されて、内スリーブ11のテーパ外周面11dが外スリーブ21のテーパ内周面23aに内接しているとき、各ボールセット孔15に嵌合したボール17は、外側が外スリーブ21のテーパ内周面23aに押されて、内側がワイヤー通し孔13内に突き出ている。ワイヤー通し孔13に通されているワイヤーWは、このボール17の突き出た部分に押し当てられて、グリッパースリーブ10にグリップされる。
グリッパースリーブ10の外スリーブ21の各貫通孔29には、止め具40の連結部43が差し込まれている。また、同スリーブ10は、図1(A)に示すように、連結部43に沿って、リング部41のほぼ中心(荷重重心)まで進められている。連結部43の先端43aはプレスによりカシメられて、あるいは曲げられて、同部がグリッパースリーブ10から抜けないようにされている。これにより、グリッパースリーブ10と止め具40が連結される。
図4は、ワイヤーグリッパーで棚を吊るす方法を説明する図である。
ワイヤーグリッパー1には、予めワイヤーを通しておく。そして、棚Sにワイヤーグリッパー1を通すための貫通孔Pを開ける。同孔Pの径は、ワイヤーグリッパー1のグリッパースリーブ10の最大径よりもやや大きい寸法である。次に、この貫通孔Pに、ワイヤーWと、ワイヤーグリッパー1を棚Sの下から差し込む。すると、棚Sの下面が、止め具40のリング部(ワーク係合部)41の上面に当って、棚Sが止め具40のリング部41に載る。
棚Sの位置(高さ)を調整するには、上述のように、ワイヤーグリッパー1の内スリーブ11を外スリーブ21に対して押しながら、同グリッパー1をワイヤーに沿って適宜な位置(高さ)までスライドさせる。
このワイヤーグリッパー51も、ワイヤーWの任意の位置に係止可能なグリップ機構を有するグリッパースリーブ10と、ワークとの係合部を有する止め具60とを有する。グリッパースリーブ10は、図3に示したものと同じグリッパースリーブ10を使用できる。この例の止め具60は、パネルを垂直に吊るすためのものである。
図6は、止め具の構造を説明する図であり、図6(A)は平面図、図6(B)は正面図、図6(C)は側面図である。
この例の止め具60も、1本の金属線(例えば、SUS−WPA製、直径1.0mm)を曲げ加工したものである。この止め具60は、図からわかるように、3次元構造であり、パネルを挟む二又部(ワーク係合部)61と、グリッパースリーブ10に連結される連結部67を有する。
二又部61は、連結部67から下方に折り曲げられた金属線の中央部(両端部間の部分)で形成されており、垂直面を平行に拡がる一対の平行部63を有する。各平行部63は、図6(B)に示すように、左右対称なU字型で、下端には湾曲部65が形成されている。この例では、平行部63間の間隔は8mm、平行部63の長さは約14mmである。
二又部61と連結部67は、図6(A)、図6(C)に示すように、垂直面II−IIに対して対称であり、同面II−IIに平行である。
この例のワイヤーグリッパー51も、グリッパースリーブ10の各貫通孔29に止め具60の連結部67を差し込んだ後、連結部67の先端67aをカシメて、あるいは曲げられて、スリーブ10と止め具60を連結している。図5(A)に示すように、同スリーブ10のワイヤー通し孔13、27の孔軸は、止め具60の荷重重心に位置している。
図7は、ワイヤーグリッパーでパネルを吊るす方法を説明する図である。
ワイヤーグリッパー51には、予めワイヤーを通しておく。まず、パネルAの吊り下げ位置に貫通孔Pを開ける。そして、ワイヤーグリッパー51の止め具60の二又部61でパネルAの上縁を挟み、各平行部63の湾曲部65内に、パネルAの貫通孔Pを位置させる。そして、ボルトBを、パネルAの一面から、二又部61の一方の平行部63の湾曲部65内を通して、貫通孔Pに通す。そして、パネルAの他方の面から、他方の平行部63の湾曲部65内を通した後、ナットNで固定する。これにより、止め具60の各平行部83の湾曲部65にボルトBが噛み合い、止め具60からパネルAが吊り下げられる。パネルAは、二又部61の幅方向の中央に位置する。このワイヤーグリッパー51では、厚さが5mm以下のパネルを吊り下げることができ、貫通孔Pの位置(パネルAの吊り下げ位置)は、パネルの上縁から10mm以下までの位置とできる。
このワイヤーグリッパー71も、図3に示したものと同じグリッパースリーブ10と、止め具80とから構成される。この例の止め具80も、パネルを垂直に吊るすためのものである。
この例の止め具80も、1本の金属線(例えば、SUS−WPA製、直径1.0mm)を曲げ加工したものである。この止め具80は、パネルが固定される固定部(ワーク係合部)81と、グリッパースリーブ10と連結される連結部85を有する。
パネル固定部81は、連結部85から下方に折り曲げられた金属線の中央部(両端部間の部分)で形成されており、連結部85から水平面上を横方向に広がっている。固定部81の両端には、ほぼ環状に湾曲したネジ固定部83が形成されている。パネル固定部81の長さは29.6mmである。
パネル固定部81と連結部85は、図9(A)、図9(B)に示すように、垂直面III−IIIに対して対称である。
この例のワイヤーグリッパー71も、グリッパースリーブ10の各貫通孔29に止め具80の連結部85を差し込んだ後、連結部85の先端85aをカシメて、あるいは曲げられて、スリーブ10と止め具80を連結している。図8(A)に示すように、同スリーブ10のワイヤー通し孔13、27の孔軸は、止め具80の荷重重心に位置している。
図10は、ワイヤーグリッパーでパネルを吊るす方法を説明する図である。
ワイヤーグリッパー71には、予めワイヤーを通しておく。まず、パネルAの上端面の吊り下げ位置に、ワイヤーグリッパー71の止め具80のパネル固定部81を当てる。そして、2本のネジSで同止め具80のネジ固定部83をパネルAの上端面に固定する。これにより、止め具80がパネルPの上縁に固定されて、パネルPがグリッパースリーブ10から吊り下げられる。
このワイヤーグリッパー91も、図3に示したものと同じグリッパースリーブ10と、止め具100とから構成される。この例の止め具100は、ハンガーなどのフックを有するワークを引っ掛けるためのものである。
この例の止め具100も、1本の金属線(例えば、SUS−WPA製、直径1.0mm)を、垂直方向にらせん状に1周ねじるように曲げ加工したものである。この止め具100は、リング部(ワーク係合部)101と連結部103を有する。
リング部101は、連結部103から下方に折り曲げられた金属線の中央部(両端間の部分)で形成されており、垂直面内を拡がる環状の形状である。連結部103に繋がるリング部101の一部はらせん状に重ね合わされている。一例で、フック部の内径は25mmである。
図12(A)、(C)に示すように、止め具100単体ではほぼ平面状である。
このワイヤーグリッパー111も、図3に示したものと同じグリッパースリーブ10と、止め具120とから構成される。この例の止め具120は、ハンガーなどのフックを有するワークを引っ掛けるためのものである。
連結部123は、金属線の両端を、水平面上に同位置方向に平行に延ばしたものである。連結部123の長さは約9.5mm、幅は約3mmである。
フック部121は、連結部123から下方に折り曲げられた金属線の中央部(両端部間の部分)を二重にしたもので、図13(C)に示すようにJ字状の形状を有する。
この例のグリッパースリーブ10´は、図3のグリッパースリーブ10とほぼ同様の構成を有するが、内スリーブ11にキャップ37が付加されている。以下、内スリーブ11とキャップ37の構造を説明する。図3のグリッパースリーブ10と同一の符号を付した部分・部品は、同スリッパースリーブ10の部分・部品と同様の構造・作用を有するものとし、説明を省略する。
この例のワイヤーグリップ201も、グリッパースリーブ210と、ワークとの係合部を有する止め具250とを有する。グリッパースリーブ210は、天井Cに埋め込み固定されるアンカー部材203の軸芯に固定されて、ワイヤーWを天井Cから任意の位置(高さ)に吊り下げることができる。
このグリッパースリーブ210も、図3のグリッパースリーブ10と同様の構成を有するが、外スリーブの構造が異なるとともに、図3のグリッパースリーブ10を上下逆にして取り付けられる。以下、外スリーブの構造を説明する。図3のグリッパースリーブと同一の符号を付した部分・部品は、同グリッパースリーブの部分・部品と同様の構造・作用を有するものとし、説明を省略する。
グリッパースリーブ210をアンカー部材203から取り外す際は、ヘッド部231の溝233にドライバーの先端を差し込んで、外スリーブ221をアンカー部材203に対して回転させて、ネジを緩める。
11 内スリーブ 11a 上部
11b 中央部 11c 下部
11d テーパ外周面 11f ネジ
13 ワイヤー通し孔 15 ボールセット孔
17 ボール 21 外スリーブ
23 カバー 23a テーパ内周面
25 止め具連結部 27 ワイヤー通し孔
29 貫通孔 33 スプリング
37 キャップ 38 ワイヤー通し孔
38a ネジ 40 止め具
41 リング部(ワーク係合部 43 連結部
43a 先端 51 ワイヤーグリッパー
60 止め具 61 二又部(ワーク係合部)
63 平行部 65 湾曲部
67 連結部 67a 先端
71 ワイヤーグリッパー 80 止め具
81 固定部(ワーク係合部) 83 ネジ固定部
85 連結部 85a 先端
91 ワイヤーグリッパー 100 止め具
101 リング部(ワーク係合部) 103 連結部
111 ワイヤーグリッパー 120 止め具
121 フック部(ワーク係合部 123 連結部
201 ワイヤーグリップ 203 アンカー部材
205 天井貫通部 207 螺合部
210 グリッパースリーブ 221 外スリーブ
223 ネジ部 225 ネジ
227 カバー部 227a テーパ内周面
229 ワイヤー通し孔 231 ヘッド部
233 溝 250 止め具
Claims (6)
- ワイヤーの任意の位置に係止可能なグリップ機構を有するグリッパースリーブと、
前記グリッパースリーブに連結される、ワイヤーの吊り下げ対象品(ワーク)との係合部を有する止め具と、を具備し、
前記止め具が、金属線を曲げ加工して形成されており、
前記グリッパースリーブには該止め具の金属線が差し込まれる連結孔が形成されていることを特徴とするワイヤーグリッパー。 - 前記止め具に、前記グリッパースリーブの軸芯に対してほぼ垂直な面内で広がるリング部が形成されており、
該リング部上に前記ワークを載せることが可能であることを特徴とする請求項1記載のワイヤーグリッパー。 - 前記止め具に、二又状に対向する部分(二又部)が形成されており、
該二又部で板状のワーク部分を挟むことが可能であることを特徴とする請求項1記載のワイヤーグリッパー。 - 前記止め具に、ワークの端面が当てられてネジで押えられるネジ止め部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のワイヤーグリッパー。
- 天井に埋め込み固定されるアンカー部材と、
該アンカー部材の軸芯に固定された、ワイヤーの任意の位置に係止可能なグリッパー機構を有するグリッパースリーブと、
を具備することを特徴とするワイヤーグリッパー。 - 前記グリッパースリーブが、
ワイヤーが挿通されるワイヤー通し孔、該ワイヤー通し孔の内面及び該スリーブ外周面の双方に開口するボールセット孔、並びに、該ボールセット孔の存在する部分のスリーブ外周に形成されたテーパ外周面、を有する内スリーブと、
前記ボールセット孔に嵌合するとともに、前記ワイヤー通し孔に一部突出して前記ワイヤーの外周面に押し当てられる複数のボールと、
前記内スリーブのテーパ外周面に内接するとともに、前記ボールを内方向に押すテーパ内周面を有する外スリーブと、
該外スリーブに対して前記内スリーブを前記テーパ外周面のつぼまり方向に付勢するスプリングと、
を具備し、
前記内スリーブの先端部が、前記グリッパースリーブの下端部から天井の下方向に突出しており、該内スリーブの先端部を上方向に押すことによりワイヤーへの係止を解除することを特徴とする請求項5記載のワイヤーグリッパー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004052872A JP2005240931A (ja) | 2004-02-27 | 2004-02-27 | ワイヤーグリッパー |
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Family Applications (1)
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JP2004052872A Pending JP2005240931A (ja) | 2004-02-27 | 2004-02-27 | ワイヤーグリッパー |
Country Status (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007232155A (ja) * | 2006-03-03 | 2007-09-13 | Agk Ltd | ワイヤーグリッパー及びそれを用いるワイヤー張りシステム |
JP2007240567A (ja) * | 2006-03-06 | 2007-09-20 | Agk Ltd | パネル吊り装置及びバー吊り装置 |
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JPH03118052U (ja) * | 1990-03-19 | 1991-12-05 |
-
2004
- 2004-02-27 JP JP2004052872A patent/JP2005240931A/ja active Pending
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