JP2005236579A - 音声操作機能付きオフィス機器 - Google Patents

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Tetsuya Muroi
哲也 室井
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哲也 酒寄
Iwao Saeki
巌 佐伯
Yoshinaga Kato
喜永 加藤
Yoshibumi Sakuramata
義文 櫻又
Akira Ro
彬 呂
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Abstract

【課題】 視覚障害者がヘッドセットを効率よく利用することができる音声操作機能付きオフィス機器を提供する。
【解決手段】 機器本体1に接続されたマイクとヘッドフォンが一体となった音声入出力のためのデバイスとしてのヘッドセット3を通して音声コマンドの入力や音声メッセージの出力を可能とする音声操作機能付きオフィス機器であって、使用開始時にヘッドセット3のマイクからの信号の有無を検出する入力信号検出部12と、この入力信号検出部12の信号の無によってヘッドセット3のヘッドフォンから大音量のメッセージ、あるいはブザー音を出力する機能を有する音声出力手段13、14、15とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、パソコン等のオフィス機器に関し、特に音声操作機能付きオフィス機器に関する。
最新のオフィス機器では、操作のための入出力インターフェースとしてタッチパネルが多用されている。しかし、タッチパネルは触覚的な手掛かりが存在せず、機器の状態に応じて表示内容も変化するため、視覚に障害を有する利用者にとっては操作することが極めて難しい。
この問題を解決するために、音声によるコマンド入力や、音声によるメッセージ/ガイダンス出力を可能にして操作の補助を行う方法が考えられる。この場合、一般的なオフィスなどでは、機器に取り付けられたマイクから直接音声を入力するためにはある程度の声量で話す必要があり、また機器に取り付けられたスピーカから直接メッセージを出力した場合には、その周囲にも聞こえてしまうため、いずれの場合もオフィスの騒音環境の悪化を招く可能性が高い。
そこで、実際には、ヘッドフォンと口元に位置するマイクを組合せたヘッドセットと呼ばれるデバイスが使用される場合が多い。ただし、ヘッドセットを利用する場合、全ての利用者が常に操作完了時に正しい格納場所に戻してくれる保証がなく、適当な場所に放置したままにされる可能性もある。その場合、次に使用する視覚障害者にとっては、その位置を探すことが難しく、それ以降の操作を続行することができないといった問題がある。
本発明は、視覚障害者がヘッドセットを効率よく利用することができる音声操作機能付きオフィス機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、機器本体に接続されたマイクとヘッドフォンが一体となった音声入出力のためのデバイスとしてのヘッドセットを通して音声コマンドの入力や音声メッセージの出力を可能とする音声操作機能付きオフィス機器であって、使用開始時にヘッドセットのヘッドフォンから大音量のメッセージ、あるいはブザー音を出力する機能を有する音声出力手段を有する音声操作機能付きオフィス機器を最も主要な特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1の音声操作機能付きオフィス機器において、ヘッドセットのヘッドフォンからの大音量のメッセージ、あるいはブザー音の出力を開始するタイミングは、使用開始時の音声操作モードに切り替えられた時点とする音声操作機能付きオフィス機器を主要な特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2の音声操作機能付きオフィス機器において、ヘッドセットのヘッドフォンから出力されている大音量のメッセージ、あるいはブザー音の出力を停止するタイミングは、ヘッドセットに取り付けられたスイッチを通して、利用者がヘッドセットを取り上げて装着準備に入ったことを検知し、あるいは音声操作モードを抜けて通常の操作モードに入り、あるいは一定時間が経過する、いずれかの時点である音声操作機能付きオフィス機器を主要な特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3の音声操作機能付きオフィス機器において、ヘッドセットのスイッチは、利用者が装着準備に入った時点から操作を完了してヘッドセットを外すまでの間、マイクと機器本体を接続するケーブルの導通をオンの状態に保つ機能を有し、機器本体はマイクからの入力信号の有無を調べることで、利用者がヘッドセットの所在を確認済みか否かを検知する音声操作機能付きオフィス機器を最も主要な特徴とする。
請求項5記載の発明は、機器本体に接続されたマイクとヘッドフォンが一体となった音声入出力のためのデバイスとしてのヘッドセットを通して音声コマンドの入力や音声メッセージの出力を可能とする音声操作機能付きオフィス機器であって、使用終了時にヘッドセットの格納場所の付近に装備された本体スピーカからメッセージ、あるいはブザー音を出力する機能を有する音声出力手段を有する音声操作機能付きオフィス機器を最も主要な特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5の音声操作機能付きオフィス機器において、ヘッドセットの格納場所にヘッドセットの有無を検知するセンサを設けた音声操作機能付きオフィス機器を主要な特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項6の音声操作機能付きオフィス機器において、格納場所の付近に装備されたスピーカからのメッセージ、あるいはブザー音の出力を開始するタイミングは、音声操作モードでの操作が完了した後、ヘッドセットが格納場所に戻されていないことを検知した時点とする音声操作機能付きオフィス機器を主要な特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7の音声操作機能付きオフィス機器において、格納場所の付近に装備されたスピーカから出力されているメッセージ、あるいはブザー音の出力を停止するタイミングは、ヘッドセットが格納場所に正しく戻されたことを検知するか、あるいはメッセージ出力開始から一定時間経過するかのいずれかの時点とする音声操作機能付きオフィス機器を主要な特徴とする。
本発明によれば、使用開始時にはヘッドセットの所在を、使用終了時にはヘッドセットの格納場所を、それぞれ音声信号によって利用者に通知する機能を提供することで、視覚障害者がヘッドセットを効率よく利用することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。
図1は本発明の実施形態に係るオフィス機器の概略構成図である。図1には、機器本体1、機器本体1に取り付けられたヘッドセット格納場所としてのフック2、ヘッドセット3、フック2の付近に設けられた本体スピーカ4が示される。ヘッドセット3と機器本体1は、ヘッドフォンケーブル、およびマイクケーブルで接続されている。
図2は装着状態検出機能付きヘッドセットを示す図である。ヘッドセット3は、アーム3−1、アーム3−1の角度によって接話型マイク3−4のオン/オフを切り替えるためのスイッチ3−2、ヘッドフォン(スピーカ)3−3、上記接話型マイク3−4を備える。
図2(1)に示すように、利用者がヘッドセット3を装着していないときは、アーム3−1が閉じていて、スイッチ3−2がオフ、すなわち接話型マイク3−4のオフとなっている。また図2(2)に示すように、利用者がヘッドセット3を装着しているときは、アーム3−1が開いていて、スイッチ3−2がオン、すなわち接話型マイク3−4のオンとなっている。
図3はヘッドセット格納場所としてのフックを示す図である。フック2は、ヘッドセット3を掛けた場合に、その重みでスイッチがオンの状態になるセンサ2−1を有する。
図4は本発明の実施形態に係るオフィス機器の機能ブロック図である。この図4において、このオフィス機器の入力としては、音声操作切り替えボタン(図示省略)の押下による音声操作モード信号(音声操作モードに入っている信号)INT、フック2のセンサ2−1からの信号INF、及びヘッド3セットのマイク3−4からの信号(ヘッドセット3が開いてマイクスイッチがオンした信号を含む)INM、出力としては、スピーカ4への信号OS1及びヘッドセット3へのスピーカ3−3への信号OS2がある。
このオフィス機器には、システム制御部16を有し、このシステム制御部16には、音声操作モード信号INT、フック2のセンサ2−1からの信号INFが入力され、また、ヘッドセット3のマイク3−4からの信号INMは、A/D変換部17を介して音声認識部18の信号としてシステム制御部16に入力される。この場合、ヘッドセット3のマイク3−4からの信号の有無を入力信号検出部12にて検出し、ヘッドセット3のマイク3−4からの入力があるときのみ、音声認識部18の信号がシステム制御部16に入力される。
また、システム制御部16からの出力は、メッセージ生成部13、D/A変換部14、再生音量調整部15(このメッセージ生成部、D/A変換部、再生音量調節部は音声出力手段に対応する)を介して、メッセージ出力切替スイッチ11の切り替えにて本体スピーカ4への信号OS1又はヘッドセット3へのスピーカ3−3への信号OS2として出力される。ここで、システム制御部16に音声操作モード信号INTが入力され、入力信号検出部12でのマイク入力なしの信号が入力されると、システム制御部16からの制御信号は、メッセージ生成部13にてメッセージ音(ブザー音でも良い)が生成され再生音量調整部15にて大音量になるように調整される。一方、このメッセージのシステム制御部16による停止は、ヘッドセット3のアーム操作にてスイッチがオンし入力信号選出部12が検出可能の時、一定時間が経過したとき、あるいは音声操作モードから抜けた時(音声操作モードではなくなった時)行われる。また、メッセージ出力切替スイッチ11はシステム制御部16からの制御信号にて切り替えられる。
図5は本発明の実施形態に係るオフィス機器における制御の流れを示すフロー図である。
始めに、図示しない音声操作切り替えボタンの押下による信号INTにて音声操作モードに入った時点で(S1)、メッセージ出力先切り替えスイッチ11により、メッセージ出力先をヘッドセット3のスピーカ3−3に設定する。次に入力信号検出部12でヘッドセット3のマイク3−4からの入力信号INMの有無を検出する(S2)。
入力が無い場合には、ヘッドセット3が未装着であるため、大音量のメッセージ(例えば「ヘッドセットを装着して下さい」など)をメッセージ生成部13で生成し、D/A変換部14を通して適当な間隔で機器本体1からヘッドセット3のスピーカ3−3に向けて信号OS2を繰り返し出力する。この際、利用者はヘッドセット3のスピーカ3−3から漏れてくる音を聞くことになるため、再生音量調整部15でメッセージの再生音量をある程度大きく設定する。
利用者がヘッドセット3のアーム3−1を広げ、装着準備に入ると、マイク3−4のスイッチ3−2が入ってヘッドセット3のマイク3−4からの入力信号INMが得られる状態になり、入力信号検出部12で入力信号が検出される。この時点でメッセージの出力を停止する(S4、S5)。このメッセージ出力の停止は、音声操作モードをやめてメッセージの必要がなくなった場合、あるいは一定時間が経過した時も行なわれる。
さらに、入力信号検出部12で入力信号が検出に基づく通常のメッセージ再生に備えて再生音量調整部15で適正な再生音量を設定する。このメカニズムによって、ヘッドセット3の装着中に大音量のメッセージが出力されて利用者の聴覚にダメージを与えるといったこと等を防ぐことができる。以上が音声操作モード開始時の処理である。
一方、音声操作モードから抜けた場合(S6)すなわち音声操作モード終了時には、まずヘッドセット格納場所としてのフック2にヘッドセットが正しく戻されているか否かを、フック2に設けた図示しないフック2のセンサ2−1からの信号INFを通して検知する(S7)。
ヘッドセット3が戻されていない場合には、メッセージ出力先切り替えスイッチ11により、メッセージ出力先をヘッドセット格納場所付近に設けられた本体スピーカ4に設定し、格納を促すメッセージ(例えば「ヘッドセットを所定の場所に戻してください」など)の信号OS1をメッセージ生成部13で生成してD/A変換部14を通して適当な間隔で繰り返し出力する(S8)。
次いで、ヘッドセット3が格納場所に正しく戻されるか、または、メッセージ出力開始から一定の時間(5秒〜10秒程度)が経過した時点で、メッセージ出力を停止する(S9、S10)。以上で一連の処理が完了する。
本発明の音声操作機能付きオフィス機器においては、視覚に障害を持つ利用者が音声操作機能を利用する際に不可欠なヘッドセット3の所在を分かりやすく提示するメカニズムを提供することにより、手探りでその所在を探すといった苦労を軽減することができる。
また、ヘッドセット3の所在を示すメッセージ出力を適切なタイミングで開始するメカニズムを提供することにより、視覚の障害を持つ利用者でも安心して使用することができる。
また、ヘッドセット3の所在を示す大音量のメッセージ出力を、ヘッドセット3のスピーカ3−3が実際に耳に装着される手前で停止するメカニズムを提供することにより、大音量の音声が直接耳に流れ込んだ場合に与えられる聴覚へのダメージを防止することができる。
また、ヘッドセット3のメカニズムを工夫し、装着準備に入ったことをマイクからの入力信号を通して機器本体1に伝達するメカニズムを提供することにより、装着状態の信号を機器本体1に伝達するための専用ケーブルなどを設ける必要がなく、機器本体側にも標準的なヘッドフォン端子とマイク端子のみを用意するだけで済む。
また、操作終了時にヘッドセット3を戻すべき場所を分かりやすく提示するメカニズムを提供することにより、次に使用する視覚に障害を持つ利用者がヘッドセット3の所在を手探りで探すといった苦労を削減することができる。
また、ヘッドセット格納場所にセンサ2−1を設けることにより、ヘッドセット3が所定の場所に正しく戻されているか否かを確実に検知することができる。
また、所定の格納場所を示すメッセージ出力を適切なタイミングで開始するメカニズムを提供することにより、視覚の障害を持つ利用者でも安心して使用することができる。
また、所定の格納場所を示すメッセージを適切なタイミングで停止させるメカニズムを提供することにより、機器設置場所付近の騒音環境の劣化を最小限に留めることができる。
本発明の実施形態に係るオフィス機器の概略構成図。 装着状態検出機能付きヘッドセットを示す図。 ヘッドセット格納場所としてのフックを示す図。 本発明の実施形態に係るオフィス機器の機能ブロック図。 本発明の実施形態に係るオフィス機器における制御の流れを示すフロー図。
符号の説明
1 機器本体、2 フック(ヘッドセット格納場所)、3 ヘッドセット、4 本体スピーカ、11 メッセージ出力切替スイッチ、12 入力信号検出部、13 メッセージ生成部、15 再生音量調整部、16 システム制御部

Claims (8)

  1. 機器本体に接続されたマイクとヘッドフォンが一体となった音声入出力のためのデバイスとしてのヘッドセットを通して音声コマンドの入力や音声メッセージの出力を可能とする音声操作機能付きオフィス機器であって、使用開始時にヘッドセットのヘッドフォンから大音量のメッセージ、あるいはブザー音を出力する機能を有する音声出力手段を有することを特徴とする音声操作機能付きオフィス機器。
  2. 請求項1の音声操作機能付きオフィス機器において、ヘッドセットのヘッドフォンからの大音量のメッセージ、あるいはブザー音の出力を開始するタイミングは、使用開始時の音声操作モードに切り替えられた時点とすることを特徴とする音声操作機能付きオフィス機器。
  3. 請求項2の音声操作機能付きオフィス機器において、ヘッドセットのヘッドフォンから出力されている大音量のメッセージ、あるいはブザー音の出力を停止するタイミングは、ヘッドセットに取り付けられたスイッチを通して、利用者がヘッドセットを取り上げて装着準備に入ったことを検知し、あるいは音声操作モードを抜けて通常の操作モードに入り、あるいは一定時間が経過する、いずれかの時点であることを特徴とする音声操作機能付きオフィス機器。
  4. 請求項3の音声操作機能付きオフィス機器において、ヘッドセットのスイッチは、利用者が装着準備に入った時点から操作を完了してヘッドセットを外すまでの間、マイクと機器本体を接続するケーブルの導通をオンの状態に保つ機能を有し、機器本体はマイクからの入力信号の有無を調べることで、利用者がヘッドセットの所在を確認済みか否かを検知することを特徴とする音声操作機能付きオフィス機器。
  5. 機器本体に接続されたマイクとヘッドフォンが一体となった音声入出力のためのデバイスとしてのヘッドセットを通して音声コマンドの入力や音声メッセージの出力を可能とする音声操作機能付きオフィス機器であって、使用終了時にヘッドセットの格納場所の付近に装備された本体スピーカからメッセージ、あるいはブザー音を出力する機能を有する音声出力手段を有することを特徴とする音声操作機能付きオフィス機器。
  6. 請求項5の音声操作機能付きオフィス機器において、ヘッドセットの格納場所にヘッドセットの有無を検知するセンサを設けたことを特徴とする音声操作機能付きオフィス機器。
  7. 請求項6の音声操作機能付きオフィス機器において、格納場所の付近に装備されたスピーカからのメッセージ、あるいはブザー音の出力を開始するタイミングは、音声操作モードでの操作が完了した後、ヘッドセットが格納場所に戻されていないことを検知した時点とすることを特徴とする音声操作機能付きオフィス機器。
  8. 請求項7の音声操作機能付きオフィス機器において、格納場所の付近に装備されたスピーカから出力されているメッセージ、あるいはブザー音の出力を停止するタイミングは、ヘッドセットが格納場所に正しく戻されたことを検知するか、あるいはメッセージ出力開始から一定時間経過するかのいずれかの時点とすることを特徴とする音声操作機能付きオフィス機器。
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