JP2005235391A - 多値半導体記憶装置及びその読み出し方法並びに記憶媒体 - Google Patents

多値半導体記憶装置及びその読み出し方法並びに記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 多値メモリセルに記憶されている多値情報が失われても、誤り訂正を効率よく行うことができるようにする。
【解決手段】 3個以上の記憶状態を保持する複数個の多値メモリセルを具備している多値半導体記憶装置のメモリセルアレイ1に、任意の符号化方法によって符号化された1つの符号語を構成する各ビットを複数の多値メモリセルに分散させて記憶するようにするビット情報分散手段6aを設け、1つの多値メモリセルに記憶されている複数ビットに誤りが生じても、1つの符号語に関しては誤り訂正が可能な最小ビット数の情報が失われるのみとなるようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、多値半導体記憶装置及びその読み出し方法並びに記憶媒体に関するものである。
半導体記憶装置に記憶された符号の誤り訂正機能として、例えばハミング符号を用いた方法が一般的に用いられてきた。前記ハミング符号を用いる半導体記憶装置においては、例えば、4ビットの情報ビット(m1,m2,m3,m4)を記憶する場合、3ビットの検査ビット(p1,p2,p3)を符号器によって求め、情報ビットと検査ビットの合計7ビットを記憶する。
そして、前記半導体記憶装置に記憶したハミング符号の読み出し時には、読み出した情報(y1,y2,y3,y4,y5,y6,y7)を復号器に与え、誤りを訂正した情報(m1,m2,m3,m4)を得るようにしている。このような半導体記憶装置では、前記読み出した情報(y1,y2,y3,y4,y5,y6,y7)のうち、1ビットまでの誤りを訂正することができる。詳しくは、例えば非特許文献1などを参考にされたい。
ところで、最近は特許文献1に示されるように、1個のメモリセルに3値以上の値を記憶する多値半導体記憶装置がある。前記多値半導体記憶装置には、複数のしきい値電圧が設定されていて、例えば、4値不揮発性半導体メモリであれば、各メモリセルは4個のしきい値電圧(0V,2V,4V,6V)に設定され、1個のメモリセルで2ビット分の情報を記憶することができるようになされている。つまり、記憶内容(00,01,10,11)に対応して、メモリセルのしきい値電圧が0V,2V,4V,6Vに設定されている。
ここで、このような多値半導体記憶装置にハミング符号による誤り訂正機能を付与する場合、従来は符号化で得られた記憶するべき符号列の各ビットを順番に記憶するようにしていたので、隣り合うビットが同じメモリセルに記憶されていた。
例えば、情報ビット(m11,m21,m31,m41)と(m12,m22,m32,m42)から、検査ビット(p11,p21,p31)と(p12,p22,p32)とを得て、これを多値メモリセルに記憶する場合を説明する。これらの情報ビット及び検査ビットよりなるハミング符号を多値メモリセルに記憶する場合、従来はm11とm21、m31とm41、p11とp21、p31とm12、m22とm32、m42とp12、p22とp32のように順番に記憶していた。
特開平6−195687号公報 特開平7−201189号公報 電子情報通信学会発行 今井秀樹著 「符号理論」(平成6年6月10日発行(5版))
上述したような多値メモリでは、1つのメモリセルに対する読み出し動作の回数が多くなるという問題があった。従来の読み出し方法を、上述の4値半導体記憶装置の読み出し動作について説明する。この半導体記憶装置は、外部から読み出し命令を受信すると、アドレスの入力を待つ。入力されるアドレスは、実在するメモリセルに対応した物理アドレスではなく、論理アドレスであるため、入力された論理アドレスから物理アドレスが算出される。
次いで、算出された物理アドレスにより指定されたメモリセルのしきい値電圧が(0V,2V,4V,6V)の何れであるかを調べ、2ビットのデータに変換する。具体的には、メモリセルに例えば1V,3V,5Vの判定電圧を順次印加する。この場合、1Vの判定電圧を印加したときにメモリセルのソース/ドレインに電流が流れたならば、メモリセルのしきい値電圧は0Vであると分かり、"00"のデータが読み出される。一方、1Vでは電流が流れなかったが、3Vで電流が流れたならば、メモリセルのしきい値電圧は2Vであると分かり、"01"のデータが読み出される。
更に、1Vと3Vでは電流が流れず、5Vのときに初めて電流が流れたならば、メモリセルのしきい値電圧は4Vであると分かり、"10"のデータが読み出される。更に、メモリセルに印加したすべての電圧で電流が流れなかったときは、メモリセルのしきい値電圧は6Vであると分かり、"11"のデータが読み出される。以上に説明した例では、1つのメモリセルに4値、すなわち、2ビットのデータを記憶させたが、更に多値のデータを記憶させることも研究されている。
しかし、上述したような多値メモリでは、1つのメモリセルに対する読み出し動作の回数が多くなるという問題があった。
例えば、上述のように1つのメモリセルに4値を記憶させた場合には、このように、従来の4値半導体記憶装置においては、読み出し動作で、入力されたアドレスが如何なる値であろうとも、メモリセルのしきい値電圧が4値のうちの何れであるかを特定する3回の読み出し検出動作が必ず行われる。実際には、1V→3V→5Vと階段状に変化する電圧を印加して読み出し検出を行うのであるが、読み出し検出動作が3回必要であることには変わりない。
そこで、本発明者等は、特許文献2で、メモリセルの読み出し動作を高速化する方法を開示している。この方法は、上述の4値半導体記憶装置に対応させて説明すれば、メモリセルに先ず3Vの電圧を印加し、電流が流れるか否かで2ビットのデータのうちの上位ビットを判定する。この場合、電流が流れたならば上位ビットは"0"であり、電流が流れなかったならば上位ビットは"1"である。次いで、上位ビットが"0"であると判定された場合には、メモリセルに更に1Vの電圧を印加し、電流が流れたならばメモリセルの2ビットのデータは"00"であると、電流が流れなかったならばデータは"01"であると判定されて出力される。一方、上位ビットが"1"であると判定された場合には、メモリセルに更に5Vの電圧を印加し、電流が流れたならばメモリセルの2ビットのデータは"10"であると、電流が流れなかったならばデータは"11"であると判定されて出力される。このように、特許文献2の読み出し方法によれば、2回の読み出し動作で1つのメモリセルに記憶された2ビットのデータを特定することが可能となる。
しかしながら、特許文献2に記載の読み出し方法においても、論理アドレスによらず、換言すれば論理アドレスが例えばメモリセルの上位ビットを指定している場合でも、メモリセルのしきい値電圧が4値のいずれであるかを判定することになる。
以上のように、従来の多値半導体記憶装置は、その読み出し動作において、入力された論理アドレスによらず、メモリセルの記憶内容を完全に特定してからデータを出力するため、必要以上に時間を要し、必然的に読み出し速度が制限されるという問題があった。
本発明は上述の問題点に鑑み、入力された論理アドレスに応じて、アクセス頻度の高いデータを高速で読みだすことを可能とし、読み出し時のアクセス時間を更に短縮することができるようにすることを目的とする。
本発明の多値半導体記憶装置は、論理アドレスが与えられて物理アドレスに変換する変換手段と、前記物理アドレスを含む物理アドレス空間に対応して配置され、n個(n≧2)の成分(X1 ,X2 ,…,Xn )で表現される2n 値の記憶状態を保持する複数の多値メモリセルと、前記論理アドレスを含む論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致するか否かを判定する判定手段と、前記論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致すると判定された場合に、最上位の前記成分X1 を所定の判定値により1回で特定する特定手段と、特定された前記成分X1 を前記複数の多値メモリセルのうちの前記物理アドレスに対応する多値メモリセルから出力させる出力手段とを備えている。
本発明の多値半導体記憶装置の一態様例においては、前記各多値メモリセルは少なくとも1つのトランジスタを含み、前記特定手段は、前記判定値に対応する電圧を発生させる第1の手段と、前記物理アドレスが与えられてアドレス信号を出力する第2の手段と、前記アドレス信号に応答して前記電圧を前記物理アドレスに対応する前記多値メモリセルに与える第3の手段と、前記電圧が与えられた前記トランジスタのソース−ドレイン間に電流が流れるか否かを判定する第4の手段と、前記第4の手段における判定結果により前記最上位の前記成分X1 を特定する第5の手段とを含む。
本発明の多値半導体記憶装置の一態様例においては、前記特定手段は、前記各多値メモリセルの出力部位に一方の入力端子が接続され、前記最上位の前記成分X1 に対応する電圧が供給される比較器と、前記比較器の他方の入力端子に接続され、この他方の入力端子に前記所定の判定値に対応する電圧を供給する電圧供給回路とを含み、前記比較器の判定結果により前記最上位の前記成分X1 を特定する。
本発明の多値半導体記憶装置の一態様例においては、前記論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致しないと判定された場合、前記特定手段は、前記成分(X1 ,X2 ,…,Xn )を所定の最大n個の異なる判定値により最大n回で特定する。
本発明の多値半導体記憶装置の一態様例においては、前記各多値メモリセルは少なくとも1つのトランジスタを含み、前記特定手段は、前記n個の判定値に対応するn個の電圧を発生させる第1の手段と、前記物理アドレスが与えられてアドレス信号を出力する第2の手段と、前記アドレス信号に応答して前記電圧を前記物理アドレスに対応する前記多値メモリセルに与える第3の手段と、前記電圧が与えられた前記トランジスタのソース−ドレイン間に電流が流れるまで最大n種の電圧を前記トランジスタのゲートに所定の順序で与える第4の手段と、前記電流を検出することにより前記成分(X1 ,X2 ,…,Xn )を特定する第5の手段とを含む。
本発明の多値半導体記憶装置の一態様例においては、前記特定手段は、前記各多値メモリセルの出力部位に一方の入力端子が接続され、前記成分(X1 ,X2 ,…,Xn )に対応する各々の電圧が供給される比較器と、前記比較器の他方の入力端子に接続され、この他方の入力端子に前記最大n個の判定値に対応する電圧を供給する電圧供給回路とを含み、前記比較器の判定結果により前記最上位の前記成分(X1 ,X2 ,…,Xn )を特定する。
本発明の多値半導体記憶装置の読み出し方法は、物理アドレス空間に対応して配置され、n個(n≧2)の成分(X1 ,X2 ,…,Xn )で表現される2n 値の記憶状態を保持する複数の多値メモリセルから前記成分を読み出す方法であって、論理アドレスを前記物理アドレス空間に含まれる物理アドレスに変換する第1のステップと、前記論理アドレスを含む論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致するか否かを判定する第2のステップと、前記論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致すると判定された場合に、最上位の前記成分X1 を所定の判定値により1回で特定する第3のステップと、特定された前記成分X1 を前記複数の多値メモリセルのうちの前記物理アドレスに対応する多値メモリセルから出力させる第4のステップとを含む。
本発明の多値半導体記憶装置の読み出し方法の一態様例においては、前記第2のステップにおいて、前記論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致しないと判定された場合に、前記第2のステップの後、前記成分(X1 ,X2 ,…,Xn )を所定の最大n個の異なる判定値により最大n回で特定する第5のステップを更に含む。
本発明の多値半導体記憶装置の読み出し方法は、物理アドレス空間に対応して配置され、n個(n≧2)の成分(X1 ,X2 ,…,Xn )で表現される2n 値の記憶状態を保持し、各々が少なくとも1つのトランジスタを備える複数の多値メモリセルから前記成分を読み出す方法であって、論理アドレスを前記物理アドレス空間に含まれる物理アドレスに変換する第1のステップと、前記論理アドレスを含む論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致するか否かを判定する第2のステップと、前記論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致すると判定された場合に、前記トランジスタのゲートに所定の判定電圧を印加して、前記トランジスタのソース−ドレイン間に電流が流れる否かにより最上位の前記成分X1 を特定する第3のステップと、特定された前記成分X1 を前記複数の多値メモリセルのうちの前記物理アドレスに対応する多値メモリセルから出力させる第4のステップとを含む。
本発明の多値半導体記憶装置の読み出し方法の一態様例においては、前記第2のステップにおいて、前記論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致しないと判定された場合に、前記第2のステップの後、前記トランジスタのゲートにn個の異なる判定電圧を所定の順序で、前記トランジスタのソース−ドレイン間に電流が流れるまで最大n回印加して前記成分(X1 ,X2 ,…,Xn )を特定する第5のステップを更に含む。
本発明の多値半導体記憶装置の読み出し方法は、物理アドレス空間に対応して配置され、n個(n≧2)の成分(X1 ,X2 ,…,Xn )で表現される2n 値の記憶状態を保持し、各々が少なくとも1つのトランジスタを備える複数の多値メモリセルから前記成分を読み出す方法であって、論理アドレスを前記物理アドレス空間に含まれる物理アドレスに変換する第1のステップと、前記論理アドレスを含む論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致するか否かを判定する第2のステップと、前記論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致すると判定された場合に、最上位の前記成分X1 に対応する電圧と所定の判定電圧とを比較し、比較結果により前記成分X1 を特定する第3のステップと、特定された前記成分X1 を前記複数の多値メモリセルのうちの前記物理アドレスに対応する多値メモリセルから出力させる第4のステップとを含む。
本発明の多値半導体記憶装置の読み出し方法の一態様例においては、前記第2のステップにおいて、前記論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致しないと判定された場合に、前記第2のステップの後、前記成分(X1 ,X2 ,…,Xn )に対応する電圧と前記成分(X1 ,X2 ,…,Xn )の各々の成分に対応する電圧とを比較し、比較結果により前記成分(X1 ,X2 ,…,Xn )を特定する第5のステップを更に含む。
本発明の記憶媒体は、コンピュータによって、物理アドレス空間に対応して配置され、n個(n≧2)の成分(X1 ,X2 ,…,Xn )で表現される2n 値の記憶状態を保持する複数の多値メモリセルから前記成分を読み出すためのプログラムが記憶された記憶媒体であって、論理アドレスを前記物理アドレス空間に含まれる物理アドレスに変換する第1のステップと、前記論理アドレスを含む論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致するか否かを判定する第2のステップと、前記論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致すると判定された場合に、最上位の前記成分X1 を所定の判定値により1回で特定する第3のステップと、特定された前記成分X1 を前記複数の多値メモリセルのうちの前記物理アドレスに対応する多値メモリセルから出力させる第4のステップとを備えたプログラムが記憶されている。
本発明の記憶媒体の一態様例においては、前記第2のステップにおいて、前記論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致しないと判定された場合に、前記第2のステップの後、前記成分(X1 ,X2 ,…,Xn )を所定の最大n個の異なる判定値により最大n回で特定する第5のステップを更に含むプログラムが記憶されている。
本発明の記憶媒体は、コンピュータによって、物理アドレス空間に対応して配置され、n個(n≧2)の成分(X1 ,X2 ,…,Xn )で表現される2n 値の記憶状態を保持し、各々が少なくとも1つのトランジスタを備える複数の多値メモリセルから前記成分を読み出すためのプログラムが記憶された記憶媒体であって、論理アドレスを前記物理アドレス空間に含まれる物理アドレスに変換する第1のステップと、前記論理アドレスを含む論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致するか否かを判定する第2のステップと、前記論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致すると判定された場合に、前記トランジスタのゲートに所定の判定電圧を印加して、前記トランジスタのソース−ドレイン間に電流が流れる否かにより最上位の前記成分X1 を特定する第3のステップと、特定された前記成分X1 を前記複数の多値メモリセルのうちの前記物理アドレスに対応する多値メモリセルから出力させる第4のステップとを備えたプログラムが記憶されている。
本発明の記憶媒体の一態様例においては、前記第2のステップにおいて、前記論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致しないと判定された場合に、前記第2のステップの後、前記トランジスタのゲートにn個の異なる判定電圧を所定の順序で、前記トランジスタのソース−ドレイン間に電流が流れるまで最大n回印加して前記成分(X1 ,X2 ,…,Xn )を特定する第5のステップを更に含むプログラムが記憶されている。
本発明の記憶媒体は、コンピュータによって、物理アドレス空間に対応して配置され、n個(n≧2)の成分(X1 ,X2 ,…,Xn )で表現される2n 値の記憶状態を保持し、各々が少なくとも1つのトランジスタを備える複数の多値メモリセルから前記成分を読み出すためのプログラムが記憶された記憶媒体であって、論理アドレスを前記物理アドレス空間に含まれる物理アドレスに変換する第1のステップと、前記論理アドレスを含む論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致するか否かを判定する第2のステップと、前記論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致すると判定された場合に、最上位の前記成分X1 に対応する電圧と所定の判定電圧とを比較し、比較結果により前記成分X1 を特定する第3のステップと、特定された前記成分X1 を前記複数の多値メモリセルのうちの前記物理アドレスに対応する多値メモリセルから出力させる第4のステップとを備えたプログラムが記憶されている。
本発明の記憶媒体の一態様例においては、前記第2のステップにおいて、前記論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致しないと判定された場合に、前記第2のステップの後、前記成分(X1 ,X2 ,…,Xn )に対応する電圧と前記成分(X1 ,X2 ,…,Xn )の各々の成分に対応する電圧とを比較し、比較結果により前記成分(X1 ,X2 ,…,Xn )を特定する第5のステップを更に含むプログラムが記憶されている。
本発明の多値半導体記憶装置は、論理アドレスが入力される入力手段と、前記論理アドレスから物理アドレスを算出する変換手段と、制御ゲートと電荷蓄積層とを有し、前記物理アドレスに対応して配置されており、各々が2次元以上の成分により表現される3値以上の記憶状態を保持する多値メモリセルと、前記物理アドレスに対応した前記多値メモリセルを選択するとともに、前記入力手段に入力される前記論理アドレスに応じて選択された前記多値メモリセルに記憶された前記成分の中から出力する成分を指定する制御手段と、前記制御手段により指定された前記多値メモリセルの前記成分のデータを出力する出力手段とを備え、前記成分のうちの少なくとも1つの成分のデータを1回の判定で特定する判定値が存在し、前記入力手段に入力した前記論理アドレスが前記物理アドレスが張るアドレス空間と1対1対応する部分空間に含まれるものであるときには、前記制御手段が当該制御手段により指定された前記多値メモリセルの前記成分のデータを前記判定値で特定し、このデータを前記出力手段から出力する。
本発明の多値半導体記憶装置の一態様例においては、前記多値メモリセルは、n次元(n≧2)の成分(X1 ,X2 ,…,Xn )で表現される2n 値の記憶状態を保持し、少なくとも前記X1 成分のデータを1回の判定で特定する判定値が存在するとともに、前記部分空間に含まれる前記論理アドレスのデータが前記X1 成分に格納されており、前記部分空間に含まれる前記論理アドレスが前記入力手段に入力されたときには、対応する前記多値メモリセルの前記記憶状態のうち、前記制御手段により前記判定値で特定される前記X1 成分のデータを前記出力手段から出力する。
本発明の多値半導体記憶装置の一態様例においては、X2 ,…,Xn 成分のデータを特定する各判定値が存在するとともに、前記部分空間であるアドレス空間A1 に近接するアドレス空間A2 ,…,An に含まれる前記論理アドレスのデータが前記アドレス空間A1 に近い順に前記X2 ,…,Xn 成分に順次格納されており、前記入力手段に入力された前記論理アドレスのアドレス空間に応じて、前記制御手段がXk (但し、k=1,2,…,n)成分を前記各判定値によるk回の判定で特定し、このXk 成分のデータを前記出力手段から出力する。
本発明の多値半導体記憶装置の一態様例においては、前記電荷蓄積層が浮遊ゲートである。
本発明の多値半導体記憶装置の読み出し方法は、制御ゲートと電荷蓄積層とを備え、入力された論理アドレスから算出された物理アドレスに対応して配置されてなる多値メモリセルを有する多値半導体記憶装置の読み出し方法であって、前記多値メモリセルには、各々が2次元以上の成分により表現される3値以上の記憶状態が保持されており、前記成分の少なくとも1つの成分のデータを特定する判定値が存在し、前記入力手段に入力した前記論理アドレスが前記物理アドレスが張るアドレス空間と1対1対応する部分空間に含まれるものであるときには、前記物理アドレスにより選択された前記多値メモリセルの前記制御ゲートに前記判定値の電圧を印加して、前記多値メモリセルのソース/ドレイン間に電流が流れるか否かによって前記多値メモリセルの前記成分のデータを特定して出力する。
本発明の多値半導体記憶装置の読み出し方法の一態様例においては、前記多値メモリセルには、n次元(n≧2)の成分(X1 ,X2 ,…,Xn )で表現される2n 値の記憶状態が保持されており、少なくとも前記X1 成分のデータを特定する判定値が存在するとともに、前記部分空間に含まれる前記論理アドレスのデータが前記X1 成分に格納されており、前記部分空間に含まれる前記論理アドレスが前記入力手段に入力されたときには、対応する前記多値メモリセルの前記記憶状態のうち、前記前記値で特定される前記X1 成分のデータを前記出力手段から出力する。
本発明の多値半導体記憶装置の読み出し方法の一態様例においては、X2 ,…,Xn 成分のデータを特定する各判定値が存在するとともに、前記部分空間であるアドレス空間A1 に近接するアドレス空間A2 ,…,An に含まれる前記論理アドレスのデータが前記アドレス空間A1 に近い順に前記X2 ,…,Xn 成分に順次格納されており、前記入力手段に入力された前記論理アドレスのアドレス空間に応じて、Xk (但し、k=1,2,…,n)成分のデータを前記各判定値によるk回の判定で特定し、このXk 成分を出力する。
本発明の記憶媒体は、上述の読み出し方法の手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納している。
本発明によれば、論理アドレスをアクセス速度の速いアドレス空間とアクセス速度の比較的遅いアドレス空間とに階層化し、論理アドレスのうち、物理アドレスが張るアドレス空間と1対1対応する部分空間をアクセス速度の速いアドレス空間とする。そして、多値メモリセルの記憶状態の特定の成分、例えば最上位ビットにアクセス速度の速いアドレス空間のデータを格納する。この特定成分のデータは1つの判定値により判定される。
入力された論理アドレスが前記部分空間に含まれるものである場合には、この論理アドレスは前記特定成分のデータを指定しており、判定値による1回の判定により即座に特定成分のデータが分かり、出力されることになる。従って、この特定成分にアクセス頻度の最も高いデータを格納し、他の成分に比較的アクセス頻度の低いデータを格納することにより、極めて効率良く半導体記憶装置の読み出しを行うことが可能となる。
発明によれば、入力された論理アドレスに応じて、アクセス頻度の高いデータを高速で読み出すことを可能とし、読み出し時のアクセス時間を大幅に短縮することができる。
以下、本発明の多値半導体記憶装置及びその書き込み方法と読み出し方法並びに記憶媒体の一実施形態を図面を参照して説明する。
本実施形態の多値記憶EEPROMの主要構成を図1に示す。図1において、メモリセルアレイ1は、複数のメモリセルがマトリックス状に配置されたものである。メモリセルアレイ1を構成する各メモリセルは、図2に示すように、浮遊ゲート型のメモリセルであり、p型シリコン基板11の表面領域にn型不純物拡散層からなるドレイン12及びソース13がそれぞれ形成され、それらの間がチャネル領域14となっている。
また、ドレイン12にはビット線15が接続され、ソース13にはソース線16が接続されている。そして、チャネル領域14の上に、厚さ10nm程度のSiO2 膜からなるトンネル絶縁膜20が形成され、その上に低抵抗ポリシリコンからなる浮遊ゲート17、層間絶縁膜18及び低抵抗ポリシリコンからなる制御ゲート(ワード線)19が順次形成されている。
ワード線19はメモリセルアレイ1の列方向に並んでデコーダ2にそれぞれ接続され、一方、ビット線15は行方向に並んでマルチプレクサ4にそれぞれ接続されている。ソース線16は接地されている。
このように構成された本実施形態の多値記憶EEPROMにデータを書き込む場合には、動作モードをプログラムモードに設定する。そして、入出力インタフェースI/F8を介して書き込み情報をするとともに、入力インタフェースI/F7を介してアドレスを入力する。なお、入力されるアドレスは論理アドレスなので、変換回路9により物理アドレスに変換する。
入出力インタフェースI/F8を介して入力された情報は信号制御回路6に与えられ、ここに設けられている情報ビット分散手段6aにより、後で詳細に説明するように、情報ビットの並べ替えが行われる。
そして、情報ビットの並べ替えが行われた入力情報は、次に、電圧発生及び電圧制御回路3に与えられ、情報ビットに応じた電圧が発生される。そして、この発生された電圧がデコーダ2を介してメモリセルアレイ1に加えられ、各メモリセルに所定のしきい値電圧が設定される。
(書き込み方法の第1の実施形態)
以下、図3を参照しながら本発明の書き込み方法の第1の実施形態を具体的に説明する。
本実施形態で対象としている多値記憶EEPROMは、各メモリセルのしきい値電圧が、記憶する2ビットの情報(00、01、10、11)に対応して、4値(0、2、4、6V)に設定されている4値メモリであり、バースト誤り訂正符号として、符号長n、バースト誤り訂正能力Lの符号Cをm回交錯する交錯法を用いている。
本装置による書き換えにおいては、まず、記憶内容8ビットの入力を受ける毎に、これを4×2ビットの情報ビット(m11,m21,m31,m41)(m12,m22,m32,m42)に分割し、この情報ビットから3×2ビットの検査用の冗長ビット(p11,p21,p31)(p12,p22,p32)を生成する。
そして、これらの情報ビット(m11,m21,m31,m41)(m12,m22,m32,m42)及び冗長ビット(p11,p21,p31)(p12,p22,p32)から2個の符号語(m11,m21,m31,m41,p11,p21,p31)と、(m12,m22,m32,m42,p12,p22,p32)とを生成する。
このようにして生成した2個の符号語を情報ビット分散手段6aに与え、図3に示すように、2×7配列の各行に交錯させて並べる。そして、7個のメモリセルのそれぞれに、m11とm12、m21とm22、m31とm32、m41とm42、p11とp12、p21とp22、p31とp32の組み合わせで順次記憶する。
即ち、図3において、メモリセル1の上位ビットがm11、下位ビットがm12となり、同様にメモリセル2にm21とm22、メモリセル3にm31とm32、メモリセル4にm41とm42、メモリセル5にp11とp12、メモリセル6にp21とp22、メモリセル7にp31とp32が収められる。
それぞれの符号語は、後で詳細に説明するように、1個の誤りが生じても訂正が可能であり、図3のように、3番目のメモリセルのしきい値電圧が変化して、長さ2のバースト誤りが生じても、各符号語に対しては1個の誤りになるので訂正が可能である。すなわち、7個のメモリセルのうち、1個のメモリセルのしきい値電圧が変化し、例えば"01"の記憶内容が"10"に変化するバースト誤りが発生しても、訂正が可能である。
(書き込み方法の第2の実施形態)
以下、本発明の書き込み方法の第2の実施形態を説明する。
本実施形態の書き込み方法で対象とする装置は、各メモリセルのしきい値電圧が、記憶する3ビットの情報(000、001、010、011、100、101、110、111)に対応して、8値(0、1、2、3、4、5、6、7V)に設定される8値メモリである。
本装置による書き換えにおいては、まず、記憶内容12ビットの入力を受ける毎に、これを4×3ビットの情報ビット(m11,m21,m31,m41)(m12,m22,m32,m42)(m13,m23,m33,m43)に分割し、この情報ビットから3×3ビットの冗長ビット(p11,p21,p31)(p12,p22,p32)(p13,p23,p33)を得る。
そして、3個の符号語(m11,m21,m31,m41,p11,p21,p31)(m12,m22,m32,m42,p12,p22,p32)(m13,m23,m33,m43,p13,p23,p33)を、3×7配列の各行に並べ、図4に示すように、7個のメモリセルにそれぞれ、m11とm12とm13、m21とm22とm23、m31とm32とm33、m41とm42とm43、p11とp12とp13、p21とp22とp23、p31とp32とp33を記憶する。
即ち、図4において、メモリセル1の上位ビットがm11、下位ビットがm12となり、同様にメモリセル2にm21とm22、メモリセル3にm31とm32、メモリセル4にm41とm42、メモリセル5にm51とm52、メモリセル6にm61とm62、メモリセル7にm71とm72が収められる。
それぞれの符号語は1個の誤りが生じても訂正が可能であり、したがって、図4に示すように、例えば3番目のメモリセルに長さ3のバースト誤りが生じても、各符号語に対しては1個の誤りになるので訂正が可能である。すなわち、7個のメモリセルのうち、1個のメモリセルのしきい値電圧が変化して、例えば"100"の記憶内容が"011"に変化するバースト誤りが発生しても、訂正が可能である。
続いて、書き込み方法の第2の実施形態のいくつかの変形例を説明する。
−変形例1−
本実施形態の書き込み方法で対象とする装置は、各メモリセルのしきい値電圧が、記憶する3ビットの情報(000、001、010、011、100、101、110、111)に対応して、8値(0、1、2、3、4、5、6、7V)に設定される8値メモリである。この変形例1においては、符号語を構成する各ビットのうち、2個の誤りまでは誤り訂正が可能な所定の線型符号化規則に従った場合について例示する。
本装置による書き換えにおいては、まず、記憶内容が所定ビット、例えばkビットの入力を受ける毎に、これを3つの(k/3)ビットの各情報ビットに分割する。そして、各情報ビットから冗長ビットを得て、14ビットの符号語(m11,m21,m31,m41,m51,m61,m71,m12,m22,m32,m42,m52,m62,m72)と、7ビットの符号語(m13,m23,m33,m43,m53,m63,m73)を作成する。即ち、この14ビット及び7ビットの各符号語のうち、それぞれ所定数のビットが情報ビットであり、残りが誤り訂正用の冗長ビットである。
次に、14ビットの符号語(m11,m21,m31,m41,m51,m61,m71,m12,m22,m32,m42,m52,m62,m72)を7ビットずつの符号列(m11,m21,m31,m41,m51,m61,m71)(m12,m22,m32,m42,m52,m62,m72)に分割する。そして、符号列a(m11,m21,m31,m41,m51,m61,m71)及び符号列b(m12,m22,m32,m42,m52,m62,m72)と1個の符号語c(m13,m23,m33,m43,m53,m63,m73)とを、3×7配列の各行に並べ、図5に示すように、7個のメモリセルにそれぞれ、m11とm12とm13、m21とm22とm23、m31とm32とm33、m41とm42とm43、m51とm52とm53、m61とm62とm63、m71とm72とm73を記憶する。
即ち、図5(a)において、メモリセル1の上位ビットがm11、中位ビットがm12、下位ビットがm13となり、同様にメモリセル2にm21とm22とm23、メモリセル3にm31とm32とm33、メモリセル4にm41とm42とm43、メモリセル5にm51とm52とm53、メモリセル6にm61とm62とm63、メモリセル7にm71とm72とm73が収められる。
符号列a,b及び符号語cは1個の誤りが生じても訂正が可能であり、したがって、図5(a)に示すように、例えば3番目のメモリセルに長さ3のバースト誤りが生じても、各符号語a,b及び符号列cに対してはそれぞれ1個の誤りとなり、このとき符号列a,bから構成される符号語に対しては2個の誤りとなるので訂正が可能である。すなわち、7個のメモリセルのうち、1個のメモリセルのしきい値電圧が変化して、例えば"100"の記憶内容が"011"に変化するバースト誤りが発生しても、訂正が可能である。
−変形例2−
本実施形態の書き込み方法で対象とする装置は、各メモリセルのしきい値電圧が、記憶する3ビットの情報(000、001、010、011、100、101、110、111)に対応して、8値(0、1、2、3、4、5、6、7V)に設定される8値メモリである。この変形例2においては、符号語を構成する各ビットのうち、1個の誤りまでは誤り訂正が可能であり、2個の誤りまでは誤り検出が可能な符号化規則に従った場合について例示する。
本装置による書き換えにおいては、まず、記憶内容12ビットの入力を受ける毎に、これを4×3ビットの情報ビット(m11,m21,m31,m41)(m12,m22,m32,m42)(m13,m23,m33,m43)に分割し、ハミング符号化によりこの情報ビットから3×3ビットの冗長ビット(p11,p21,p31)(p12,p22,p32)(p13,p23,p33)を得る。
続いて、3個の符号列(m11,m21,m31,m41,p11,p21,p31)(m12,m22,m32,m42,p12,p22,p32)(m13,m23,m33,m43,p13,p23,p33)のそれぞれについて、各7ビット全てのEX−ORを算出し、その結果として得られた各冗長ビットq1,q2,q3を各符号列に付加して、3個の符号語(m11,m21,m31,m41,p11,p21,p31,q1)(m12,m22,m32,m42,p12,p22,p32,q2)(m13,m23,m33,m43,p13,p23,p33,q3)を作成する。
そして、これら3個の符号語を3×8配列の各行に並べ、図5(b)に示すように、8個のメモリセルにそれぞれ、m11とm12とm13、m21とm22とm23、m31とm32とm33、m41とm42とm43、p11とp12とp13、p21とp22とp23、p31とp32とp33、q1とq2とq3を記憶する。
即ち、図5(b)において、メモリセル1の上位ビットがm11、中位ビットがm12、下位ビットがm13となり、同様にメモリセル2にm21とm22とm23、メモリセル3にm31とm32とm33、メモリセル4にm41とm42とm43、メモリセル5にp11とp12とp13、メモリセル6にp21とp22とp23、メモリセル7にp31とp32とp33、メモリセル8にq1とq2とq3が収められる。
それぞれの符号語は1個の誤りが生じても訂正が可能であり、したがって、図5(b)に示すように、例えば3番目のメモリセルに長さ3のバースト誤りが生じても、各符号語に対しては1個の誤りになるので訂正が可能である。すなわち、8個のメモリセルのうち、1個のメモリセルのしきい値電圧が変化して、例えば"100"の記憶内容が"011"に変化するバースト誤りが発生しても、訂正が可能である。更に、極めて稀なことであるとは思われるが、例えばもう1つのメモリセルに長さ1〜3のバースト誤りが生じた場合、少なくとも1つ符号語に対しては2個の誤りとなるが、このとき当該2個の誤りを検出することができ、そのうち1つについては訂正が可能である。
(書き込み方法の第3の実施形態)
以下、本発明の書き込み方法の第3の実施形態を説明する。
本実施形態の書き込み方法で対象とする装置は、各メモリセルのしきい値電圧が、記憶する4ビットの情報(0000、0001、0010、0011、0100、0101、0110、0111、1000、1001、1010、1011、1100、1101、1110、1111)に対応して、16値、例えば(0、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5V)に設定される16値メモリである。
本装置による書き換えにおいては、まず、記憶内容16ビットの入力を受ける毎に、これを4×4ビットの情報ビット(m11,m21,m31,m41)(m12,m22,m32,m42)(m13,m23,m33,m43)(m14,m24,m34,m44)に分割し、この情報ビットから3×4ビットの冗長ビット(p11,p21,p31)(p12,p22,p32)(p13,p23,p33)(p14,p24,p34)を得る。
そして、4個の符号語(m11,m21,m31,m41,p11,p21,p31)(m12,m22,m32,m42,p12,p22,p32)(m13,m23,m33,m43,p13,p23,p33)(m14,m24,m34,m44,p14,p24,p34)を、4×7配列の各行に並べ、図6に示すように、7個のメモリセルにそれぞれ、m11とm12とm13とm14、m21とm22とm23とm24、m31とm32とm33とm34、m41とm42とm43とm44、p11とp12とp13とp14、p21とp22とp23とp24、p31とp32とp33とp34を記憶する。
即ち、図6において、メモリセル1の1位ビットがm11、2位ビットがm12、3位ビットがm13、4位ビットがm14となり、同様にメモリセル2にm21とm22とm23とm24、メモリセル3にm31とm32とm33とm34、メモリセル4にm41とm42とm43とm44、メモリセル5にp11とp12とp13とp14、メモリセル6にp21とp22とp23とp24、メモリセル7にp31とp32とp33とp34が収められる。
各符号列はそれぞれ1個の誤りが生じても訂正が可能であり、したがって、図6に示すように、例えば3番目のメモリセルに長さ4のバースト誤りが生じても、各符号列に対しては1個の誤りになるので訂正が可能である。すなわち、7個のメモリセルのうち、1個のメモリセルのしきい値電圧が変化して、例えば"1000"の記憶内容が"0111"に変化するバースト誤りが発生しても、訂正が可能である。
続いて、書き込み方法の第3の実施形態のいくつかの変形例を説明する。
−変形例1−
本実施形態の書き込み方法で対象とする装置は、各メモリセルのしきい値電圧が、記憶する4ビットの情報(0000、0001、0010、0011、0100、0101、0110、0111、1000、1001、1010、1011、1100、1101、1110、1111)に対応して、16値、例えば(0、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5V)に設定される16値メモリである。この変形例においては、符号語を構成する各ビットのうち、2個の誤りまでは誤り訂正が可能な所定の線型符号化規則に従った場合について例示する。
本装置による書き換えにおいては、まず、記憶内容が所定ビット、例えばpビットの入力を受ける毎に、これを4つの(p/3)ビットの各情報ビットに分割する。そして、各情報ビットから冗長ビットを得て、2つの14ビットの符号語(m11,m21,m31,m41,m51,m61,m71,m12,m22,m32,m42,m52,m62,m72)(m13,m23,m33,m43,m53,m63,m73,m14,m24,m34,m44,m54,m64,m74)を作成する。即ち、これら14ビットの各符号語のうち、それぞれ所定数のビットが情報ビットであり、残りが誤り訂正用の冗長ビットである。
次に、14ビットの各符号語(m11,m21,m31,m41,m51,m61,m71,m12,m22,m32,m42,m52,m62,m72)(m13,m23,m33,m43,m53,m63,m73,m14,m24,m34,m44,m54,m64,m74)をそれぞれ7ビットずつの符号列(m11,m21,m31,m41,m51,m61,m71)(m12,m22,m32,m42,m52,m62,m72)及び(m13,m23,m33,m43,m53,m63,m73)(m14,m24,m34,m44,m54,m64,m74)に分割する。そして、各符号列を、4×7配列の各行に並べ、図7(a)に示すように、7個のメモリセルにそれぞれ、m11とm12とm13とm14、m21とm22とm23とm24、m31とm32とm33とm34、m41とm42とm43とm44、m51とm52とm53とm54、m61とm62とm63とm64、m71とm72とm73とm74を記憶する。
即ち、図7(a)において、メモリセル1の1位ビットがm11、2位ビットがm12、3位ビットがm13、4位ビットがm14となり、同様にメモリセル2にm21とm22とm23とm24、メモリセル3にm31とm32とm33とm34、メモリセル4にm41とm42とm43とm44、メモリセル5にm51とm52とm53とm54、メモリセル6にm61とm62とm63とm64、メモリセル7にm71とm72とm73とm74が収められる。
それぞれの符号列は1個の誤りが生じても訂正が可能であり、したがって、図7に示すように、例えば3番目のメモリセルに長さ4のバースト誤りが生じても、各符号列に対しては1個の誤りとなり、このとき2つの符号列から構成される各符号語に対しては2個の誤りとなるので訂正が可能である。すなわち、7個のメモリセルのうち、1個のメモリセルのしきい値電圧が変化して、例えば"1000"の記憶内容が"0111"に変化するバースト誤りが発生しても、訂正が可能である。
−変形例2−
本実施形態の書き込み方法で対象とする装置は、各メモリセルのしきい値電圧が、記憶する4ビットの情報(0000、0001、0010、0011、0100、0101、0110、0111、1000、1001、1010、1011、1100、1101、1110、1111)に対応して、16値、例えば(0、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5V)に設定される16値メモリである。この変形例においては、符号語を構成する各ビットのうち、1個の誤りまでは誤り訂正が可能であり、2個の誤りまでは誤り検出が可能な符号化規則に従った場合について例示する。
本装置による書き換えにおいては、まず、記憶内容16ビットの入力を受ける毎に、これを4×4ビットの情報ビット(m11,m21,m31,m41)(m12,m22,m32,m42)(m13,m23,m33,m43)(m14,m24,m34,m44)に分割し、ハミング符号化によりこの情報ビットから3×4ビットの冗長ビット(p11,p21,p31)(p12,p22,p32)(p13,p23,p33)(p14,p24,p34)を得る。
続いて、4個の符号列(m11,m21,m31,m41,p11,p21,p31)(m12,m22,m32,m42,p12,p22,p32)(m13,m23,m33,m43,p13,p23,p33)(m14,m24,m34,m44,p14,p24,p34)のそれぞれについて、各7ビット全てのEX−ORを算出し、その結果として得られた各冗長ビットq1,q2,q3,q4を各符号列に付加して、4個の符号語(m11,m21,m31,m41,p11,p21,p31,q1)(m12,m22,m32,m42,p12,p22,p32,q2)(m13,m23,m33,m43,p13,p23,p33,q3)(m14,m24,m34,m44,p14,p24,p34,q4)を作成する。
そして、これら4個の符号語を4×8配列の各行に並べ、図7(b)に示すように、8個のメモリセルにそれぞれ、m11とm12とm13とm14、m21とm22とm23とm24、m31とm32とm33とm34、m41とm42とm43とm44、p11とp12とp13とp14、p21とp22とp23とp24、p31とp32とp33とp34、q1とq2とq3とq4を記憶する。
即ち、図7(b)において、メモリセル1の1位ビットがm11、2位ビットがm12、3位ビットがm13、4位ビットがm14となり、同様にメモリセル2にm21とm22とm13とm14、メモリセル3にm31とm32とm33とm34、メモリセル4にm41とm42とm43とm44、メモリセル5にm51とm52とp13とp14、メモリセル6にm61とm62とp23とp24、メモリセル7にm71とm72とp33とp34、メモリセル8にq1とq2とq3とq4が収められる。
それぞれの符号語は1個の誤りが生じても訂正が可能であり、したがって、図7(b)に示すように、例えば3番目のメモリセルに長さ4のバースト誤りが生じても、各符号語に対しては1個の誤りになるので訂正が可能である。すなわち、8個のメモリセルのうち、1個のメモリセルのしきい値電圧が変化して、例えば"1000"の記憶内容が"0111"に変化するバースト誤りが発生しても、訂正が可能である。更に、極めて稀なことであるとは思われるが、例えばもう1つのメモリセルに長さ1〜4のバースト誤りが生じた場合、少なくとも1つ符号語に対しては2個の誤りとなるが、このとき当該2個の誤りを検出することができ、そのうち1つについては訂正が可能である。
なお、書き込み方法の第2及び第3の実施形態の各変形例に示した符号化方法以外にも、有用であると考えられる手法がある。例えば、先ず64個の元データに"0"のデータを56ビット付加して、合計120ビット長の情報ビットを得る。続いて、120ビットの情報ビットから127ビット長のハミング符号を作成する。続いて、127ビット全てのEX−ORを算出し、その結果を追加128ビット長の符号を得る。しかる後、先に追加した56ビットの"0"を除去して、72ビット長の符号語を得る。この符号化方法は、符号語を構成する各ビットのうち、1個の誤りまでは誤り訂正を行い、2個の誤りまでは誤り検出を可能としており、主記憶装置用のSEC/DED符号(single-error-correcting/double-error-detecting code )として、頻繁に利用されている。
次に、1つの符号語について1個の誤りが生じても訂正が可能な具体例を説明する。下記の表1は、4情報ビットに3冗長ビットを付加したハミング符号を示している。
Figure 2005235391
この符号で、1、2、4桁目は冗長ビットであり、(1、3、5、7)、(2、3、6、7)及び(4、5、6、7)の各桁の組で偶数パリティになるように冗長ビットが決められている。例えば、10進数「12」に対応する符号"0111100"を書き込んでおいたところ、誤りが発生して"0101100"と読み出された場合、表1に示したように、誤りがある桁を2進数(この場合は011)で得ることができるので、誤りが発生しても容易に、かつ確実に訂正することができる。
なお、この符号は、情報ビット数がさらに多い場合にまで拡張することができ、n個の情報ビットに対して必要な冗長ビット数mは次式で表される。
m =n+m+1 …(1式)
以上の説明では、本発明を浮遊ゲート型のメモリセルを有する不揮発性記憶装置に実施した場合を例に挙げて説明をしたが、多値記憶を行わせるメモリセルとしては、浮遊ゲート型のものに限らず、MNOS型のものでも良い。また、本発明は、EEPROM以外にも、EPROMやPROM、更には、例えば、電界効果トランジスタのチャネル領域にイオン注入する不純物の量を制御することによりしきい値を変化させて記憶状態を得るマスクROMにも適用することが可能である。また、4値と8値の場合を例に挙げたが、決してこの値に限定されるものでもない。
また、誤り訂正符号を得る方法として交錯法を例に説明をしたが、メモリセルに記憶する情報量に応じたバースト長の誤りを訂正できる誤り訂正符号であれば、交錯法以外の方法、例えば、巡回符号または短縮化巡回符号でもよい。
次に、本発明の読み出し方法の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(読み出し方法の第1の実施形態)
先ず、本発明の読み出し方法の第1の実施形態について説明する。この第1の実施形態においては、半導体記憶装置として多値記憶EEPROM及びその読み出し方法を例示する。
読み出し動作時には、まず、外部から入力I/F7を介して論理アドレス信号を変換回路9に入力し、論理アドレス信号から実在のメモリセルに対応する物理アドレス信号を算出する。続いて、この物理アドレス信号を信号制御回路6に入力する。信号制御回路6は、入力された物理アドレス信号に応じて、選択すべきワード線19とビット線15を判断し、デコーダ2及びマルチプレクサ4にその結果を命令する。この命令に応じて、デコーダ2はワード線19を、マルチプレクサ4はビット線15をそれぞれ選択する。
また、信号制御回路6は、選択されたメモリセルの制御ゲート19に印加すべき電圧の大きさを判断し、電圧制御回路3にその結果を命令する。電圧制御回路3は、デコーダ2を介して、選択されたワード線19に所定の電圧を印加する。一方、選択されたビット線15には、マルチプレクサ4により所定の電圧が印加される。そして、選択メモリセルのしきい値の状態によって選択ビット線15に電流が流れるか否かが決まる。
この選択ビット線15の電流の状態は、マルチプレクサ4からセンスアンプ5に伝達される。センスアンプ5は、選択ビット線15の電流の有無を検出し、その結果を信号制御回路6に伝達する。信号制御回路6は、センスアンプ5での検出結果に基づき、選択メモリセルの制御ゲート19に次に印加する電圧を決定して、その結果を電圧制御回路3に命令する。また、信号制御回路6は、以上の手順を繰り返して最終的に得られた選択メモリセルの記憶データを出力I/F8を介して出力する。
図8に、第1の実施形態による読み出し方法のフローチャートを示す。この第1の実施形態では、8メガビットの記憶容量をもつ4値の多値記憶EEPROMについて例示する。この4値の多値記憶EEPROMは、16進数表記で〔00 0000 〕〜〔7F FFFF 〕の論理アドレス空間と、〔00 0000 〕〜〔3F FFFF 〕の物理アドレス空間とを有している。また、各メモリセルが、2ビット(=4値)のデータ(00,01,10,11)を記憶しており、これらのデータに対応して、各メモリセルに(0V,2V,4V,6V)のしきい値電圧が設定されている。
そして、所定のメモリセルの物理アドレスがApであるとき、このメモリセルは、2ビットの各成分のうち、上位ビットに論理アドレスApのデータを、下位ビットに論理アドレス(Ap+〔40 0000 〕)のデータを記憶するようになっている。
換言すれば、データの書き換え動作時において、〔00 0000 〕〜〔3F FFFF 〕の論理アドレスAl及び記憶させるデータ(0又は1)が指定されると、物理アドレスAlに存在するメモリセルの上位ビットが指定されたデータに書き換えられる。
一方、データの書き換え動作時において、〔40 0000 〕〜〔7F FFFF 〕の論理アドレスAl及び記憶させるデータ(0又は1)が指定されると、物理アドレス(Al−〔40 0000 〕)に存在するメモリセルの下位ビットが指定されたデータに書き換えられる。
先ず、外部から読み出し命令を受信し(ステップS1)、論理アドレス信号が入力I/F7に入力されると(ステップS2)、信号制御回路6が、この論理アドレス信号が〔00 0000 〕〜〔3F FFFF 〕であるか否かを判定する(ステップS3)。
ここで、論理アドレス信号が〔00 0000 〕〜〔3F FFFF 〕である場合には、論理アドレスが物理アドレスと一致し、読み出しが要求されているデータは2ビットのうちの上位ビットであることが分かる(ステップS4)。この場合、選択メモリセルの制御ゲート19に3Vの判定電圧を印加し、ドレイン12−ソース13間に電流が流れるか否かを、選択ビット線15及びセンスアンプ5を通じて検出する(ステップS5)。
そして、ステップS5において、選択メモリセルのドレイン12−ソース13間に電流が流れた場合、すなわち、選択メモリセルが導通した場合には、このメモリセルのしきい値電圧は0Vと2Vのいずれかであるので、このメモリセルの記憶状態の成分のうち、上位ビットが"0"であると判定され、このデータを即座に出力I/F8から出力する(ステップS6)。
一方、ステップS5において、選択メモリセルのドレイン12−ソース13間に電流が流れない場合、このメモリセルのしきい値電圧は4Vと6Vのいずれかであるので、このメモリセルの記憶状態の成分のうち、上位ビットが"1"であると判定され、このデータを即座に出力I/F8から出力する(ステップS7)。
また、ステップS3において、入力I/F7に入力した論理アドレス信号が〔40 0000 〕〜〔7F FFFF 〕である場合には、論理アドレスが物理アドレスと一致せず、物理アドレス=(論理アドレス−〔40 0000 〕)となり、読み出しが要求されているデータは2ビットのうちの下位ビットであることが分かる(ステップS8)。この場合、選択メモリセルの制御ゲート19に3Vの判定電圧を印加し、ドレイン12−ソース13間に電流が流れるか否かを、選択ビット線15及びセンスアンプ5を通じて検出する(ステップS9)。
ステップS9において、選択メモリセルのドレイン12−ソース13間に電流が流れた場合には、そのメモリセルのしきい値電圧は0Vと2Vのいずれかであるので、続いて信号制御回路6は、選択メモリセルの制御ゲート19に1Vの判定電圧を印加するように電圧制御回路3に命令する(ステップS10)。
そして、ステップS10において、選択メモリセルのドレイン12−ソース13間に電流が流れた場合には、そのメモリセルのしきい値電圧は0Vであり、このメモリセルの記憶状態の成分のうち、下位ビットが"0"であると判定され、このデータを出力I/F8から出力する(ステップS11)。
一方、ステップS10において、選択メモリセルのドレイン12−ソース13間に電流が流れなかった場合には、そのメモリセルのしきい値電圧は2Vであり、このメモリセルの記憶状態の成分のうち、下位ビットが"1"であると判定され、このデータを出力I/F8から出力する(ステップS12)。
また、ステップS9において、選択メモリセルのドレイン12−ソース13間に電流が流れなかった場合には、そのメモリセルのしきい値電圧は4Vか6Vのいずれかであるので、続いて信号制御回路6は、選択メモリセルの制御ゲート19に5Vの判定電圧を印加するように電圧制御回路3に命令する(ステップS13)。
そして、ステップS13において、選択メモリセルのドレイン12−ソース13間に電流が流れた場合には、そのメモリセルのしきい値電圧は4Vであり、このメモリセルの記憶状態の成分のうち、下位ビットが"0"であると判定され、このデータを出力I/F8から出力する(ステップS12)。
一方、ステップS13において、選択メモリセルのドレイン12−ソース13間に電流が流れなかった場合には、そのメモリセルのしきい値電圧は6Vであり、このメモリセルの記憶状態の成分のうち、下位ビットが"1"であると判定され、このデータを出力I/F8から出力する(ステップS13)。
ここで、図1及び図9を参照して、前記読み出し方法における1、3又は5Vの判定電圧を選択メモリセルの制御ゲート19に印加してドレイン12−ソース13間に電流が流れるか否かを判定する方法について説明する。
例えば、図8のステップ4で、信号制御回路6は変換回路9からの物理アドレスを受けて読み出しが要求されているデータが上位ビットであることが分かると、選択されたメモリセルの制御ゲート19に印加すべき電圧が3Vであることを判定し、電圧制御回路3にその結果を伝える。電圧制御回路3は、図9に示すように、1Vの参照電圧発生回路3a、3Vの参照電圧発生回路3b、5Vの参照電圧発生回路3cを備えており、この例では参照電圧発生回路3bが3Vの電圧を発生してスイッチ回路55に出力する。
更に、信号制御回路6は、入力された物理アドレス信号に応じて選択すべきワード線を判断し、デコーダ2にその結果を伝える。これに応じてデコーダ2はデコード信号をスイッチ回路55に出力する。
3Vの参照電圧とデコード信号を受けたスイッチ回路55は、選択すべきワード線に3Vの参照電圧を与える。セルアレイ1の選択すべきメモリセル1aのドレイン12−ソース13間に電流が流れるか否かの判定は、センスアンプ5にて行われる。センスアンプ5は、メモリセル1aからの電圧と参照電圧発生回路56からの所定電圧とを比較して、信号制御回路6にその結果を伝える。
センスアンプ5の検出結果に基づき、信号制御回路6はメモリセル1aに続いて印加する電圧1V又は5Vを決定して電圧制御回路3に伝える。そして、信号制御回路6は、最終的に得られたメモリセル1aの記憶データを出力I/F8を介して出力する。
上述のように、この第1の実施形態においては、論理アドレス〔00 0000 〕〜〔7F FFFF 〕をアクセス速度の速いアドレス空間A1 (論理アドレス〔00 0000 〕〜〔3F FFFF 〕)とアクセス速度の比較的遅いアドレス空間A2 (論理アドレス〔40 0000 〕〜〔7F FFFF 〕)とに階層化し、論理アドレス〔00 0000 〕〜〔7F FFFF 〕のうち、物理アドレス〔00 0000 〕〜〔3F FFFF 〕が張るアドレス空間と1対1対応する部分空間(論理アドレス〔00 0000 〕〜〔3F FFFF 〕)をアクセス速度の速いアドレス空間A1 とする。そして、メモリセルの記憶状態の特定の成分、ここでは上位ビットにアドレス空間A1 のデータを格納する。
入力された論理アドレスが前記部分空間に含まれるもの(論理アドレス〔00 0000 〕〜〔3F FFFF 〕)である場合には、この論理アドレスは上位ビットのデータを指定しており、3Vの判定電圧による1回の判定により即座に上位ビットのデータが分かり、出力されることになる。この場合、すべての判定電圧により各しきい値電圧を調べる場合に比して、読み出し速度が約2倍となる。従って、この上位ビットにアクセス頻度の最も高いデータを格納し、下位ビットに比較的アクセス頻度の低いデータを格納することにより、操作者(プログラマ)にはあたかも単一の高速記憶装置が存在しているかの如く見え、極めて効率良く多値記憶EEPROMの読み出しを行うことが可能となる。
なお、多値記憶EEPROMに格納することが好適なデータやプログラムには、アクセス頻度の高いものとしては例えば演算装置のBIOSが、アクセス頻度の比較的低いものとしては例えば文書ファイルがある。この場合、前者をアクセス速度の速い上位ビットに、後者をアクセス速度の比較的遅い下位ビットに格納すればよい。
(読み出し方法の第2の実施形態)
次に、本発明の読み出し方法の第2の実施形態について説明する。この実施形態においては、第1の実施形態と同様に、半導体記憶装置として多値記憶EEPROM及びその読み出し方法を例示する。多値記憶EEPROMの主要構成については第1の実施形態のそれと同様であるが、多値記憶EEPROMが12メガビットの記憶容量をもつ8値のものである点で第1の実施形態と相違する。なお、第1の実施形態の多値記憶EEPROMと同様の構成要素等については同符号を記して説明を省略する。
図10に、第2の実施形態による読み出し方法のフローチャートを示す。この第2の実施形態では、12メガビットの記憶容量をもつ8値の多値記憶EEPROMについて例示する。この8値の多値記憶EEPROMは、16進数表記で〔00 0000 〕〜〔BF FFFF 〕の論理アドレス空間と、〔00 0000 〕〜〔3F FFFF 〕の物理アドレス空間とを有している。また、各メモリセルが、3ビット(=8値)のデータ(000,001,010,011,100,101,110,111)を記憶しており、これらのデータに対応して、各メモリセルに(0V,1V,2V,3V,4V,5V,6V,7V)のしきい値電圧が設定されている。
そして、所定のメモリセルの物理アドレスがApであるとき、このメモリセルは、3ビットの各成分のうち、最上位ビットに論理アドレスApのデータを記憶し、中位ビットに論理アドレス(Ap+〔40 0000 〕)のデータを記憶し、最下位ビットに論理アドレス(Ap+〔80 0000 〕)のデータを記憶するようになっている。
換言すれば、データの書き換え動作において、〔00 0000 〕〜〔3F FFFF 〕の論理アドレスAl及び記憶させるデータ(0又は1)が指定されると、物理アドレスAlに存在するメモリセルの最上位ビットが指定されたデータに書き換えられる。
また、データの書き換え動作において、〔40 0000 〕〜〔7F FFFF 〕の論理アドレスAl及び記憶させるデータ(0又は1)が指定されると、物理アドレス(Al−〔40 0000 〕)に存在するメモリセルの中位ビットが指定されたデータに書き換えられる。
さらに、データの書き換え動作において、〔80 0000 〕〜〔BF FFFF 〕の論理アドレスAl及び記憶させるデータ(0又は1)が指定されると、物理アドレス(Al−〔80 0000 〕)に存在するメモリセルの最下位ビットが指定されたデータに書き換えられる。
先ず、外部から読み出し命令を受信し(ステップS21)、論理アドレス信号が入力I/F7に入力されると(ステップS22)、信号制御回路6が、この論理アドレス信号が〔00 0000 〕〜〔3F FFFF 〕であるか否かを判定する(ステップS23)。
ここで、論理アドレス信号が〔00 0000 〕〜〔3F FFFF 〕である場合には、論理アドレスが物理アドレスと一致し、読み出しが要求されているデータは3ビットのうちの最上位ビットであることが分かる(ステップS24)。この場合、選択メモリセルの制御ゲート19に3.5Vの判定電圧を印加し、ドレイン12−ソース13間に電流が流れるか否かを、選択ビット線15及びセンスアンプ5を通じて検出する(ステップS25)。
そして、ステップS25において、選択メモリセルのドレイン12−ソース13間に電流が流れた場合、すなわち、選択メモリセルが導通した場合には、このメモリセルのしきい値電圧は0V,1V,2V,3Vのいずれかであり、これらのしきい値電圧で指定される3ビットのデータはそれぞれ、"000","001","010","011"であるため、このメモリセルの記憶状態の成分のうち、最上位ビットが"0"であることが判定され、このデータを即座に出力I/F8から出力する(ステップS26)。
一方、ステップS25において、選択メモリセルのドレイン12−ソース13間に電流が流れない場合、このメモリセルのしきい値電圧は4V,5V,6V,7Vのいずれかであり、これらのしきい値電圧で指定される3ビットのデータはそれぞれ、"100","101","110","111"であるため、このメモリセルの記憶状態の成分のうち、最上位ビットが"1"であることが判定され、このデータを即座に出力I/F8から出力する(ステップS27)。
また、ステップS23において、入力I/F7に入力した論理アドレス信号が〔00 0000 〕〜〔3F FFFF 〕でない場合、更に入力した論理アドレス信号が〔40 0000 〕〜〔7F FFFF 〕であるか否かを判定する(ステップS28)。
ここで、論理アドレス信号が〔40 0000 〕〜〔7F FFFF 〕である場合には、論理アドレスが物理アドレスと一致せず、物理アドレス=(論理アドレス−〔40 0000 〕)となり、読み出しが要求されているデータは3ビットのうちの中位ビットであることが分かる(ステップS29)。この場合、選択メモリセルの制御ゲート19に3.5Vの判定電圧を印加し、ドレイン12−ソース13間に電流が流れるか否かを、選択ビット線15及びセンスアンプ5を通じて検出する(ステップS30)。
ステップS30において、選択メモリセルのドレイン12−ソース13間に電流が流れた場合には、そのメモリセルのしきい値は0V,1V,2V,3Vのいずれかである。ここで、0V,1Vのしきい値電圧で指定される3ビットのデータは"000","001"であって中位ビットはどちらも"0"であり、2V,3Vのしきい値電圧で指定される3ビットのデータは"010","011"であって中位ビットはどちらも"1"である。従って、この中位ビットを判定するため、信号制御回路6は、選択メモリセルの制御ゲート19に1.5Vの判定電圧を印加するように電圧制御回路3に命令する(ステップS31)。
そして、ステップS31において、選択メモリセルのドレイン12−ソース13間に電流が流れた場合には、そのメモリセルのしきい値電圧は0V或いは1Vであり、このメモリセルの記憶状態の成分のうち、中位ビットが"0"であると判定され、このデータを出力I/F8から出力する(ステップS32)。
一方、ステップS31において、選択メモリセルのドレイン12−ソース13間に電流が流れなかった場合には、そのメモリセルのしきい値電圧は2V或いは3Vであり、このメモリセルの記憶状態の成分のうち、中位ビットが"1"であると判定され、このデータを出力I/F8から出力する(ステップS33)。
また、ステップS30において、選択メモリセルのドレイン12−ソース13間に電流が流れなかった場合には、そのメモリセルのしきい値電圧は4V,5V,6V,7Vのいずれかである。ここで、4V,5Vのしきい値電圧で指定される3ビットのデータは"100","101"であって中位ビットはどちらも"0"であり、6V,7Vのしきい値電圧で指定される3ビットのデータは"010","011"であって中位ビットはどちらも"1"である。従って、この中位ビットを判定するため、信号制御回路6は、選択メモリセルの制御ゲート19に5.5Vの判定電圧を印加するように電圧制御回路3に命令する(ステップS34)。
そして、ステップS34において、選択メモリセルのドレイン12−ソース13間に電流が流れた場合には、そのメモリセルのしきい値電圧は4V或いは5Vであり、このメモリセルの記憶状態の成分のうち、中位ビットが"0"であると判定され、このデータを出力I/F8から出力する(ステップS32)。
一方、ステップS34において、選択メモリセルのドレイン12−ソース13間に電流が流れなかった場合には、そのメモリセルのしきい値電圧は6V或いは7Vであり、このメモリセルの記憶状態の成分のうち、中位ビットが"1"であると判定され、このデータを出力I/F8から出力する(ステップS33)。
また、ステップS28において、入力I/F7に入力した論理アドレス信号が〔40 0000 〕〜〔7F FFFF 〕でない場合には、論理アドレス信号は〔80 0000 〕〜〔BF FFFF 〕、すなわち、物理アドレス=(論理アドレス−〔80 0000 〕)となり、読み出しが要求されているデータは3ビットのうちの最下位ビットであることが分かる(ステップS35)。この場合、選択メモリセルの制御ゲート19に3.5Vの判定電圧を印加し、ドレイン12−ソース13間に電流が流れるか否かを、選択ビット線15及びセンスアンプ5を通じて検出する(ステップS36)。
ステップS36において、選択メモリセルのドレイン12−ソース13間に電流が流れた場合には、そのメモリセルのしきい値は0V,1V,2V,3Vのいずれかであり、これらの各しきい値電圧で指定される3ビットのデータはそれぞれ、"000","001","010","011"であるため、この段階ではまだ最下位ビットを特定することはできない。従って、最下位ビットを特定するため、信号制御回路6は、先ず選択メモリセルの制御ゲート19に1.5Vの判定電圧を印加するように電圧制御回路3に命令する(ステップS37)。
ステップS37において、選択メモリセルのドレイン12−ソース13間に電流が流れた場合には、そのメモリセルのしきい値は0V或いは1Vであり、これらの各しきい値電圧で指定される3ビットのデータは、"000"或いは"001"である。従って、最下位ビットを特定するため、信号制御回路6は、選択メモリセルの制御ゲート19に0.5Vの判定電圧を印加するように電圧制御回路3に命令する(ステップS38)。
そして、ステップS38において、選択メモリセルのドレイン12−ソース13間に電流が流れた場合には、そのメモリセルのしきい値電圧は0Vであり、このメモリセルの記憶状態の成分のうち、最下位ビットが"0"であると判定され、このデータを出力I/F8から出力する(ステップS39)。
一方、ステップS38において、選択メモリセルのドレイン12−ソース13間に電流が流れなかった場合には、そのメモリセルのしきい値電圧は1Vであり、このメモリセルの記憶状態の成分のうち、最下位ビットが"1"であると判定され、このデータを出力I/F8から出力する(ステップS40)。
また、ステップS37において、選択メモリセルのドレイン12−ソース13間に電流が流れなかった場合には、そのメモリセルのしきい値は2V或いは3Vであり、これらの各しきい値電圧で指定される3ビットのデータは、"010"或いは"011"である。従って、最下位ビットを特定するため、信号制御回路6は、選択メモリセルの制御ゲート19に2.5Vの判定電圧を印加するように電圧制御回路3に命令する(ステップS41)。
そして、ステップS41において、選択メモリセルのドレイン12−ソース13間に電流が流れた場合には、そのメモリセルのしきい値電圧は2Vであり、このメモリセルの記憶状態の成分のうち、最下位ビットが"0"であると判定され、このデータを出力I/F8から出力する(ステップS39)。
一方、ステップS41において、選択メモリセルのドレイン12−ソース13間に電流が流れなかった場合には、そのメモリセルのしきい値電圧は3Vであり、このメモリセルの記憶状態の成分のうち、最下ビットが"1"であると判定され、このデータを出力I/F8から出力する(ステップS40)。
また、ステップS36において、選択メモリセルのドレイン12−ソース13間に電流が流れなかった場合には、そのメモリセルのしきい値は4V,5V,6V,7Vのいずれかであり、これらの各しきい値電圧で指定される3ビットのデータはそれぞれ、"100","101","110","111"であるため、この段階ではまだ最下位ビットを特定することはできない。従って、最下位ビットを特定するため、信号制御回路6は、先ず選択メモリセルの制御ゲート19に5.5Vの判定電圧を印加するように電圧制御回路3に命令する(ステップS42)。
ステップS42において、選択メモリセルのドレイン12−ソース13間に電流が流れた場合には、そのメモリセルのしきい値は4V或いは5Vであり、これらの各しきい値電圧で指定される3ビットのデータは、"100"或いは"101"である。従って、最下位ビットを特定するため、信号制御回路6は、選択メモリセルの制御ゲート19に4.5Vの判定電圧を印加するように電圧制御回路3に命令する(ステップS43)。
そして、ステップS43において、選択メモリセルのドレイン12−ソース13間に電流が流れた場合には、そのメモリセルのしきい値電圧は4Vであり、このメモリセルの記憶状態の成分のうち、最下位ビットが"0"であると判定され、このデータを出力I/F8から出力する(ステップS39)。
一方、ステップS43において、選択メモリセルのドレイン12−ソース13間に電流が流れなかった場合には、そのメモリセルのしきい値電圧は5Vであり、このメモリセルの記憶状態の成分のうち、最下位ビットが"1"であると判定され、このデータを出力I/F8から出力する(ステップS40)。
また、ステップS42において、選択メモリセルのドレイン12−ソース13間に電流が流れなかった場合には、そのメモリセルのしきい値は6V或いは7Vであり、これらの各しきい値電圧で指定される3ビットのデータは、"110"或いは"111"である。従って、最下位ビットを特定するため、信号制御回路6は、選択メモリセルの制御ゲート19に6.5Vの判定電圧を印加するように電圧制御回路3に命令する(ステップS44)。
そして、ステップS44において、選択メモリセルのドレイン12−ソース13間に電流が流れた場合には、そのメモリセルのしきい値電圧は6Vであり、このメモリセルの記憶状態の成分のうち、最下位ビットが"0"であると判定され、このデータを出力I/F8から出力する(ステップS39)。
一方、ステップS44において、選択メモリセルのドレイン12−ソース13間に電流が流れなかった場合には、そのメモリセルのしきい値電圧は7Vであり、このメモリセルの記憶状態の成分のうち、最下位ビットが"1"であると判定され、このデータを出力I/F8から出力する(ステップS40)。
上述のように、この第2の実施形態においては、論理アドレス〔00 0000 〕〜〔BF FFFF 〕をアクセス速度の速いアドレス空間とアクセス速度の比較的遅いアドレス空間とに階層化する。ここで、アクセス速度の速いアドレス空間をアドレス空間A1 (論理アドレス〔00 0000 〕〜〔3F FFFF 〕)とし、アクセス速度の比較的遅いアドレス空間を更に細分化して、アドレス空間A1 に次いでアクセス速度の速いアドレス空間をアドレス空間A2 (論理アドレス〔40 0000 〕〜〔BF FFFF 〕)とし、アドレス空間A2 に次いでアクセス速度の速いアドレス空間をアドレス空間A3 (論理アドレス〔40 0000 〕〜〔BF FFFF 〕)として階層化する。
論理アドレス〔00 0000 〕〜〔7F FFFF 〕のうち、物理アドレス〔00 0000 〕〜〔3F FFFF 〕が張るアドレス空間と1対1対応する部分空間(論理アドレス〔00 0000 〕〜〔3F FFFF 〕)をアクセス速度の速いアドレス空間A1 とする。そして、メモリセルの記憶状態の特定の成分、ここでは最上位ビットにアドレス空間A1 のデータを格納する。そして、中位ビットにアドレス空間A1 に次いでアクセス速度の速いアドレス空間A2 のデータを、最下位ビットにアドレス空間A2 に次いでアクセス速度の速いアドレス空間A3 のデータをそれぞれ格納する。
入力された論理アドレスが前記部分空間に含まれるもの(論理アドレス〔00 0000 〕〜〔3F FFFF 〕)である場合には、この論理アドレスは最上位ビットのデータを指定しており、3.5Vの判定電圧による1回の判定により即座に最上位ビットのデータが分かり、出力されることになる。また、入力された論理アドレスが前記部分空間には含まれないが、この部分空間に近いアドレス空間に含まれるもの(論理アドレス〔40 0000 〕〜〔7F FFFF 〕)である場合には、この論理アドレスは中位ビットのデータを指定しており、3.5Vと、1.5V或いは5.5Vの判定による2回の判定により中位ビットのデータが分かり、出力されることになる。
すなわち、最上位ビットのデータを読みだす場合では、すべての判定値により各しきい値電圧を調べる場合に比して、読み出し速度が約3倍となり、中位ビットのデータを読みだす場合では、すべての判定電圧により各しきい値電圧を調べる場合に比して、読み出し速度が約1.5倍となる。従って、最上位ビットにアクセス頻度の最も高いデータを格納し、中位ビットに最上位ビットに次ぐアクセス頻度の高いデータを、最下位ビットに比較的アクセス頻度の低いデータをそれぞれ格納することにより、操作者(プログラマ)にはあたかも単一(或いは2段階)の高速記憶装置が存在しているかの如く見え、極めて効率良く多値記憶EEPROMの読み出しを行うことが可能となる。
以上、本発明を浮遊ゲート型のメモリセルを有するEEPROMに多値記憶を行わせた場合を例にとって説明したが、多値記憶を行わせるメモリセルとしては、浮遊ゲート型のものに限らず、MNOS型のものでも良い。
また、本発明は、EEPROM以外にも、EPROMやPROMに多値記憶を行わせた場合の読み出し方法、更には、例えば、電界効果トランジスタのチャネル領域にイオン注入する不純物の量を制御することによりしきい値を変化させて記憶状態を得るマスクROMに多値記憶を行わせた場合の読み出し方法にも適用が可能である。
更に、本発明の読み出し方法はDRAMにも適用できる。この場合、炉フレッシュを行うことは言うまでもない。
更に、上述の第1,第2の実施形態では、1個のメモリセルに2ビット又は3ビットの記憶容量を持たせたが、本発明は1個のメモリセルに4値(2ビット)以上の記憶容量を持たせた全ての場合に適用が可能であり、特に、記憶容量が大きいほど効果的である。
なお、上述の第1,第2の実施形態では、アドレスを判定した後、各値のしきい値電圧が設定されたメモリセルの制御ゲートに所定の判定電圧を印加してメモリセルのドレイン−ソース間に電流が流れるか否かを検出する手法について説明したが、メモリセルからの出力電圧を所定の判定電圧と比較してデータを判定することもできる。この方法を図11の回路図を参照して説明する。
図7の判定回路は、図1のセルアレイ1とマルチプレクサ4との間に設けられる。セルアレイ1のメモリセル1aに設定された下位ビットに相当するしきい値電圧Vth1が、インバータ40、トランジスタ41,42からなる出力バッファを介してセンスアンプ43の反転入力端子に与えられる。センスアンプ43の非反転入力端子にはトランジスタ47に設定された判定電圧V47が、インバータ46、トランジスタ44,45からなる出力バッファを介して与えられる。
しきい値電圧Vth1が判定電圧V47より小さい場合、センスアンプ43の出力はHithになるので、メモリセル1aに記憶された下位ビットD0は"1"と判定される。センスアンプ43の出力がHithなので、トランジスタ52がオンする一方、インバータ53によりトランジスタ54がオフする。従って、トランジスタ52に設定された判定電圧V52が、インバータ51、トランジスタ49,50からなる出力バッファを介してセンスアンプ48の非反転入力端子に与えられる。そして、メモリセル1aに設定された上位ビットに相当するしきい値電圧Vth2が、出力バッファを介してセンスアンプ48の反転入力端子に与えられる。
しきい値電圧Vth2が判定電圧V52より小さい場合、センスアンプ48の出力はHithになるので、メモリセル1aに記憶された上位ビットD1は"1"と判定される。一方、しきい値電圧Vth2が判定電圧V52より大きい場合、センスアンプ48の出力はLowになるので、メモリセル1aに記憶された上位ビットD1は"0"と判定される。
次に、しきい値電圧Vth1が判定電圧V47より大きい場合、センスアンプ43の出力はLowになるので、メモリセル1aに記憶された下位ビットD0は"0"と判定される。センスアンプ43の出力がLowなので、トランジスタ52がオフする一方、インバータ53によりトランジスタ54がオンする。従って、トランジスタ54に設定された判定電圧V54が、出力バッファを介してセンスアンプ48の非反転入力端子に与えられる。そして、メモリセル1aに設定された上位ビットに相当するしきい値電圧Vth2が、出力バッファを介してセンスアンプ48の反転入力端子に与えられる。
しきい値電圧Vth2が判定電圧V54より小さい場合、センスアンプ48の出力はHithになるので、メモリセル1aに記憶された上位ビットD1は"1"と判定される。一方、しきい値電圧Vth2が判定電圧V54より大きい場合、センスアンプ48の出力はLowになるので、メモリセル1aに記憶された上位ビットD1は"0"と判定される。
このようにして、2ビット(4値)のデータ(00、01、10、11)が判定される。この手法は、ビット数に応じて、センスアンプや、判定電圧供給回路を増やせば4値以上の多値メモリセルにも適用できる。
なお、上述した実施形態の機能を実現するように各種のデバイスを動作させるように、前記各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに対し、前記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
また、この場合、前記ソフトウェアのプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、およびそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムコードを格納した記憶媒体31は本発明を構成する。
記憶媒体31は、入出力I/F8を介して信号制御回路6に接続された記憶再生装置30により、そこに格納されているプログラムコードが読みだされ、信号制御回路6を構成するコンピュータを動作させる。なお、かかるプログラムコードを記憶する記憶媒体31としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
本発明の実施形態によるEEPROMの主要な構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態によるEEPROMの浮遊ゲート型メモリセルの概略断面図である。 本発明の書き込み方法の第1の実施形態を説明する模式図である。 本発明の書き込み方法の第2の実施形態を説明する模式図である。 本発明の書き込み方法の第2の実施形態の変形例を説明する模式図である。 本発明の書き込み方法の第3の実施形態を説明する模式図である。 本発明の書き込み方法の第3の実施形態の変形例を説明する模式図である。 本発明の読み出し方法の第1の実施形態による読み出し方法のフローチャートである。 図8のフローチャートにおけるしきい値電圧を判定する方法を説明するブロック図である。 本発明の読み出し方法の第2の実施形態による読み出し方法のフローチャートである。 しきい値電圧を判定する他の方法を説明するブロック図である。
符号の説明
1 メモリセルアレイ
2 デコーダ
3 電圧発生及び電圧制御回路
4 マルチプレクサ
5 センスアンプ
6 信号制御回路
6a 情報ビット分散手段
7 入力I/F
8 出力I/F
9 変換回路
11 シリコン基板
12 ドレイン
13 ソース
17 浮遊ゲート
19 制御ゲート
30 記憶再生装置
31 記憶媒体
40,46,51,53 インバータ
41,42,44,45,47,49,50,52,54 トランジスタ
43,48 センスアンプ
55 スイッチ回路
56 参照電圧発生回路

Claims (26)

  1. 論理アドレスが与えられて物理アドレスに変換する変換手段と、
    前記物理アドレスを含む物理アドレス空間に対応して配置され、n個(n≧2)の成分(X1 ,X2 ,…,Xn )で表現される2n 値の記憶状態を保持する複数の多値メモリセルと、
    前記論理アドレスを含む論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致するか否かを判定する判定手段と、
    前記論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致すると判定された場合に、最上位の前記成分X1 を所定の判定値により1回で特定する特定手段と、
    特定された前記成分X1 を前記複数の多値メモリセルのうちの前記物理アドレスに対応する多値メモリセルから出力させる出力手段とを備えたことを特徴とする多値半導体記憶装置。
  2. 前記各多値メモリセルは少なくとも1つのトランジスタを含み、前記特定手段は、
    前記判定値に対応する電圧を発生させる第1の手段と、
    前記物理アドレスが与えられてアドレス信号を出力する第2の手段と、
    前記アドレス信号に応答して前記電圧を前記物理アドレスに対応する前記多値メモリセルに与える第3の手段と、
    前記電圧が与えられた前記トランジスタのソース−ドレイン間に電流が流れるか否かを判定する第4の手段と、
    前記第4の手段における判定結果により前記最上位の前記成分X1 を特定する第5の手段とを含むことを特徴とする請求項1に記載の多値半導体記憶装置。
  3. 前記特定手段は、
    前記各多値メモリセルの出力部位に一方の入力端子が接続され、前記最上位の前記成分X1 に対応する電圧が供給される比較器と、
    前記比較器の他方の入力端子に接続され、この他方の入力端子に前記所定の判定値に対応する電圧を供給する電圧供給回路とを含み、
    前記比較器の判定結果により前記最上位の前記成分X1 を特定することを特徴とする請求項1に記載の多値半導体記憶装置。
  4. 前記論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致しないと判定された場合、前記特定手段は、前記成分(X1 ,X2 ,…,Xn )を所定の最大n個の異なる判定値により最大n回で特定することを特徴とする請求項1に記載の多値半導体記憶装置。
  5. 前記各多値メモリセルは少なくとも1つのトランジスタを含み、前記特定手段は、
    前記n個の判定値に対応するn個の電圧を発生させる第1の手段と、
    前記物理アドレスが与えられてアドレス信号を出力する第2の手段と、
    前記アドレス信号に応答して前記電圧を前記物理アドレスに対応する前記多値メモリセルに与える第3の手段と、
    前記電圧が与えられた前記トランジスタのソース−ドレイン間に電流が流れるまで最大n種の電圧を前記トランジスタのゲートに所定の順序で与える第4の手段と、
    前記電流を検出することにより前記成分(X1 ,X2 ,…,Xn )を特定する第5の手段とを含むことを特徴とする請求項4に記載の多値半導体記憶装置。
  6. 前記特定手段は、
    前記各多値メモリセルの出力部位に一方の入力端子が接続され、前記成分(X1 ,X2 ,…,Xn )に対応する各々の電圧が供給される比較器と、
    前記比較器の他方の入力端子に接続され、この他方の入力端子に前記最大n個の判定値に対応する電圧を供給する電圧供給回路とを含み、
    前記比較器の判定結果により前記最上位の前記成分(X1 ,X2 ,…,Xn )を特定することを特徴とする請求項4に記載の多値半導体記憶装置。
  7. 物理アドレス空間に対応して配置され、n個(n≧2)の成分(X1 ,X2 ,…,Xn )で表現される2n 値の記憶状態を保持する複数の多値メモリセルから前記成分を読み出す方法であって、
    論理アドレスを前記物理アドレス空間に含まれる物理アドレスに変換する第1のステップと、
    前記論理アドレスを含む論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致するか否かを判定する第2のステップと、
    前記論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致すると判定された場合に、最上位の前記成分X1 を所定の判定値により1回で特定する第3のステップと、
    特定された前記成分X1 を前記複数の多値メモリセルのうちの前記物理アドレスに対応する多値メモリセルから出力させる第4のステップとを含むことを特徴とする多値半導体記憶装置の読み出し方法。
  8. 前記第2のステップにおいて、前記論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致しないと判定された場合に、
    前記第2のステップの後、前記成分(X1 ,X2 ,…,Xn )を所定の最大n個の異なる判定値により最大n回で特定する第5のステップを更に含むことを特徴とする請求項7に記載の多値半導体記憶装置の読み出し方法。
  9. 物理アドレス空間に対応して配置され、n個(n≧2)の成分(X1 ,X2 ,…,Xn )で表現される2n 値の記憶状態を保持し、各々が少なくとも1つのトランジスタを備える複数の多値メモリセルから前記成分を読み出す方法であって、
    論理アドレスを前記物理アドレス空間に含まれる物理アドレスに変換する第1のステップと、
    前記論理アドレスを含む論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致するか否かを判定する第2のステップと、
    前記論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致すると判定された場合に、前記トランジスタのゲートに所定の判定電圧を印加して、前記トランジスタのソース−ドレイン間に電流が流れる否かにより最上位の前記成分X1 を特定する第3のステップと、
    特定された前記成分X1 を前記複数の多値メモリセルのうちの前記物理アドレスに対応する多値メモリセルから出力させる第4のステップとを含むことを特徴とする多値半導体記憶装置の読み出し方法。
  10. 前記第2のステップにおいて、前記論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致しないと判定された場合に、
    前記第2のステップの後、前記トランジスタのゲートにn個の異なる判定電圧を所定の順序で、前記トランジスタのソース−ドレイン間に電流が流れるまで最大n回印加して前記成分(X1 ,X2 ,…,Xn )を特定する第5のステップを更に含むことを特徴とする請求項9に記載の多値半導体記憶装置の読み出し方法。
  11. 物理アドレス空間に対応して配置され、n個(n≧2)の成分(X1 ,X2 ,…,Xn )で表現される2n 値の記憶状態を保持し、各々が少なくとも1つのトランジスタを備える複数の多値メモリセルから前記成分を読み出す方法であって、
    論理アドレスを前記物理アドレス空間に含まれる物理アドレスに変換する第1のステップと、
    前記論理アドレスを含む論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致するか否かを判定する第2のステップと、
    前記論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致すると判定された場合に、最上位の前記成分X1 に対応する電圧と所定の判定電圧とを比較し、比較結果により前記成分X1 を特定する第3のステップと、
    特定された前記成分X1 を前記複数の多値メモリセルのうちの前記物理アドレスに対応する多値メモリセルから出力させる第4のステップとを含むことを特徴とする多値半導体記憶装置の読み出し方法。
  12. 前記第2のステップにおいて、前記論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致しないと判定された場合に、
    前記第2のステップの後、前記成分(X1 ,X2 ,…,Xn )に対応する電圧と前記成分(X1 ,X2 ,…,Xn )の各々の成分に対応する電圧とを比較し、比較結果により前記成分(X1 ,X2 ,…,Xn )を特定する第5のステップを更に含むことを特徴とする請求項11に記載の多値半導体記憶装置の読み出し方法。
  13. コンピュータによって、物理アドレス空間に対応して配置され、n個(n≧2)の成分(X1 ,X2 ,…,Xn )で表現される2n 値の記憶状態を保持する複数の多値メモリセルから前記成分を読み出すためのプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
    論理アドレスを前記物理アドレス空間に含まれる物理アドレスに変換する第1のステップと、
    前記論理アドレスを含む論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致するか否かを判定する第2のステップと、
    前記論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致すると判定された場合に、最上位の前記成分X1 を所定の判定値により1回で特定する第3のステップと、
    特定された前記成分X1 を前記複数の多値メモリセルのうちの前記物理アドレスに対応する多値メモリセルから出力させる第4のステップとを備えたプログラムが記憶されていることを特徴とする記憶媒体。
  14. 前記第2のステップにおいて、前記論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致しないと判定された場合に、
    前記第2のステップの後、前記成分(X1 ,X2 ,…,Xn )を所定の最大n個の異なる判定値により最大n回で特定する第5のステップを更に含むプログラムが記憶されていることを特徴とする請求項13に記載の記憶媒体。
  15. コンピュータによって、物理アドレス空間に対応して配置され、n個(n≧2)の成分(X1 ,X2 ,…,Xn )で表現される2n 値の記憶状態を保持し、各々が少なくとも1つのトランジスタを備える複数の多値メモリセルから前記成分を読み出すためのプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
    論理アドレスを前記物理アドレス空間に含まれる物理アドレスに変換する第1のステップと、
    前記論理アドレスを含む論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致するか否かを判定する第2のステップと、
    前記論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致すると判定された場合に、前記トランジスタのゲートに所定の判定電圧を印加して、前記トランジスタのソース−ドレイン間に電流が流れる否かにより最上位の前記成分X1 を特定する第3のステップと、
    特定された前記成分X1 を前記複数の多値メモリセルのうちの前記物理アドレスに対応する多値メモリセルから出力させる第4のステップとを備えたプログラムが記憶されていることを特徴とする記憶媒体。
  16. 前記第2のステップにおいて、前記論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致しないと判定された場合に、
    前記第2のステップの後、前記トランジスタのゲートにn個の異なる判定電圧を所定の順序で、前記トランジスタのソース−ドレイン間に電流が流れるまで最大n回印加して前記成分(X1 ,X2 ,…,Xn )を特定する第5のステップを更に含むプログラムが記憶されていることを特徴とする請求項15に記載の記憶媒体。
  17. コンピュータによって、物理アドレス空間に対応して配置され、n個(n≧2)の成分(X1 ,X2 ,…,Xn )で表現される2n 値の記憶状態を保持し、各々が少なくとも1つのトランジスタを備える複数の多値メモリセルから前記成分を読み出すためのプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
    論理アドレスを前記物理アドレス空間に含まれる物理アドレスに変換する第1のステップと、
    前記論理アドレスを含む論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致するか否かを判定する第2のステップと、
    前記論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致すると判定された場合に、最上位の前記成分X1 に対応する電圧と所定の判定電圧とを比較し、比較結果により前記成分X1 を特定する第3のステップと、
    特定された前記成分X1 を前記複数の多値メモリセルのうちの前記物理アドレスに対応する多値メモリセルから出力させる第4のステップとを備えたプログラムが記憶されていることを特徴とする記憶媒体。
  18. 前記第2のステップにおいて、前記論理アドレス空間が前記物理アドレス空間と一致しないと判定された場合に、
    前記第2のステップの後、前記成分(X1 ,X2 ,…,Xn )に対応する電圧と前記成分(X1 ,X2 ,…,Xn )の各々の成分に対応する電圧とを比較し、比較結果により前記成分(X1 ,X2 ,…,Xn )を特定する第5のステップを更に含むプログラムが記憶されていることを特徴とする請求項17に記載の記憶媒体。
  19. 論理アドレスが入力される入力手段と、
    前記論理アドレスから物理アドレスを算出する変換手段と、
    制御ゲートと電荷蓄積層とを有し、前記物理アドレスに対応して配置されており、各々が2次元以上の成分により表現される3値以上の記憶状態を保持する多値メモリセルと、
    前記物理アドレスに対応した前記多値メモリセルを選択するとともに、前記入力手段に入力される前記論理アドレスに応じて選択された前記多値メモリセルに記憶された前記成分の中から出力する成分を指定する制御手段と、
    前記制御手段により指定された前記多値メモリセルの前記成分のデータを出力する出力手段とを備え、
    前記成分のうちの少なくとも1つの成分のデータを1回の判定で特定する判定値が存在し、前記入力手段に入力した前記論理アドレスが前記物理アドレスが張るアドレス空間と1対1対応する部分空間に含まれるものであるときには、前記制御手段が当該制御手段により指定された前記多値メモリセルの前記成分のデータを前記判定値で特定し、このデータを前記出力手段から出力することを特徴とする多値半導体記憶装置。
  20. 前記多値メモリセルは、n次元(n≧2)の成分(X1 ,X2 ,…,Xn )で表現される2n 値の記憶状態を保持し、
    少なくとも前記X1 成分のデータを1回の判定で特定する判定値が存在するとともに、前記部分空間に含まれる前記論理アドレスのデータが前記X1 成分に格納されており、
    前記部分空間に含まれる前記論理アドレスが前記入力手段に入力されたときには、対応する前記多値メモリセルの前記記憶状態のうち、前記制御手段により前記判定値で特定される前記X1 成分のデータを前記出力手段から出力することを特徴とする請求項19に記載の多値半導体記憶装置。
  21. 2 ,…,Xn 成分のデータを特定する各判定値が存在するとともに、前記部分空間であるアドレス空間A1 に近接するアドレス空間A2 ,…,An に含まれる前記論理アドレスのデータが前記アドレス空間A1 に近い順に前記X2 ,…,Xn 成分に順次格納されており、
    前記入力手段に入力された前記論理アドレスのアドレス空間に応じて、前記制御手段がXk (但し、k=1,2,…,n)成分を前記各判定値によるk回の判定で特定し、このXk 成分のデータを前記出力手段から出力することを特徴とする請求項20に記載の多値半導体記憶装置。
  22. 前記電荷蓄積層が浮遊ゲートであることを特徴とする請求項19〜21のいずれか1項に記載の多値半導体記憶装置。
  23. 制御ゲートと電荷蓄積層とを備え、入力された論理アドレスから算出された物理アドレスに対応して配置されてなる多値メモリセルを有する多値半導体記憶装置の読み出し方法において、
    前記多値メモリセルには、各々が2次元以上の成分により表現される3値以上の記憶状態が保持されており、前記成分の少なくとも1つの成分のデータを特定する判定値が存在し、
    前記入力手段に入力した前記論理アドレスが前記物理アドレスが張るアドレス空間と1対1対応する部分空間に含まれるものであるときには、前記物理アドレスにより選択された前記多値メモリセルの前記制御ゲートに前記判定値の電圧を印加して、前記多値メモリセルのソース/ドレイン間に電流が流れるか否かによって前記多値メモリセルの前記成分のデータを特定して出力することを特徴とする多値半導体記憶装置の読み出し方法。
  24. 前記多値メモリセルには、n次元(n≧2)の成分(X1 ,X2 ,…,Xn )で表現される2n 値の記憶状態が保持されており、
    少なくとも前記X1 成分のデータを特定する判定値が存在するとともに、前記部分空間に含まれる前記論理アドレスのデータが前記X1 成分に格納されており、
    前記部分空間に含まれる前記論理アドレスが前記入力手段に入力されたときには、対応する前記多値メモリセルの前記記憶状態のうち、前記前記値で特定される前記X1 成分のデータを前記出力手段から出力することを特徴とする請求項23に記載の多値半導体記憶装置の読み出し方法。
  25. 2 ,…,Xn 成分のデータを特定する各判定値が存在するとともに、前記部分空間であるアドレス空間A1 に近接するアドレス空間A2 ,…,An に含まれる前記論理アドレスのデータが前記アドレス空間A1 に近い順に前記X2 ,…,Xn 成分に順次格納されており、
    前記入力手段に入力された前記論理アドレスのアドレス空間に応じて、Xk (但し、k=1,2,…,n)成分のデータを前記各判定値によるk回の判定で特定し、このXk 成分を出力することを特徴とする請求項24に記載の多値半導体記憶装置の読み出し方法。
  26. 請求項23〜25のいずれか1項に記載の多値半導体記憶装置の読み出し方法の手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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