JP2005232822A - 鉄筋コンクリート柱の耐震補強方法 - Google Patents
鉄筋コンクリート柱の耐震補強方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005232822A JP2005232822A JP2004044003A JP2004044003A JP2005232822A JP 2005232822 A JP2005232822 A JP 2005232822A JP 2004044003 A JP2004044003 A JP 2004044003A JP 2004044003 A JP2004044003 A JP 2004044003A JP 2005232822 A JP2005232822 A JP 2005232822A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- reinforced concrete
- corners
- shape steel
- column
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Bridges Or Land Bridges (AREA)
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
Abstract
【課題】 作業効率を一層向上できるRC柱の耐震補強方法を提供する。
【解決手段】 RC柱(1)の四隅に形鋼(4)を設置するとともに、隣接する形鋼間を線材(3)によりジグザグ状に結んだものである。
【選択図】 図1
【解決手段】 RC柱(1)の四隅に形鋼(4)を設置するとともに、隣接する形鋼間を線材(3)によりジグザグ状に結んだものである。
【選択図】 図1
Description
本発明は高架橋柱・橋脚・橋台・建築の柱等の鉄筋コンクリート柱(RC柱)の耐震補強方法に関するものである。
RC柱に対する耐震補強方法として、鋼板巻き補強が一般的である。
鋼板巻き補強の方法は、鋼板をRC柱の周囲に設置し、継ぎ手部分を溶接、ボルト、機械式等により連結して巻き付け、鋼板とRC柱の間に間詰めモルタル等を充填する方法である。巻き付ける鋼板はRC柱の高さのものを2枚用意し、小型クレーン等でRC柱を挟みこむように設置する。施工機械を利用することにより、工期が短くて施工費が安く、部材の変形性能を確実に確保できるという特徴がある。
鋼板巻き補強の方法は、鋼板をRC柱の周囲に設置し、継ぎ手部分を溶接、ボルト、機械式等により連結して巻き付け、鋼板とRC柱の間に間詰めモルタル等を充填する方法である。巻き付ける鋼板はRC柱の高さのものを2枚用意し、小型クレーン等でRC柱を挟みこむように設置する。施工機械を利用することにより、工期が短くて施工費が安く、部材の変形性能を確実に確保できるという特徴がある。
ところで、鋼板巻き補強の場合、施工に重機を使用する必要があり、作業効率が十分ではない。これに対して本出願人は、比較的容易に施工できる耐震補強方法について提案している(特許文献1)。
この提案は、RC柱の四隅に支持材を設置するとともに、四隅の支持材を取り囲むように各支持材間に連結材を設置し、四隅の支持材またはこの部分に設けた定着体で連結材を締め付けることで固定し、柱隅角部でRC柱を拘束するというものである。
しかし、上記提案の耐震補強方法においても、さらに一層の作業効率の向上を図ることが求められている。
特開2000−120023号公報
この提案は、RC柱の四隅に支持材を設置するとともに、四隅の支持材を取り囲むように各支持材間に連結材を設置し、四隅の支持材またはこの部分に設けた定着体で連結材を締め付けることで固定し、柱隅角部でRC柱を拘束するというものである。
しかし、上記提案の耐震補強方法においても、さらに一層の作業効率の向上を図ることが求められている。
本発明は上記課題を解決しようとするもので、作業効率を一層向上できるRC柱の耐震補強方法を提供することを目的とする。
そのために本発明は、RC柱の四隅に形鋼を設置するとともに、隣接する形鋼間を線材によりジグザグ状に結んで固定することを特徴とする。
また、本発明は、RC柱の四隅に設置する形鋼に複数の孔を形成し、前記複数の孔に線材を通して隣接する形鋼間を連結しておき、形鋼をRC柱の四隅に配置した後、線材の端部を牽引して線材の弛みをなくし、定着することを特徴とする。
また、本発明は、線材を通す複数の切り欠きを形成した形鋼を鉄筋コンクリートの四隅に配置した後、前記複数の切り欠き通して形鋼の外側から鉄筋コンクリート柱に螺旋状に巻き付けるように線材を配置し、線材の端部を引っ張って弛みをなくし、定着することを特徴とする。
そのために本発明は、RC柱の四隅に形鋼を設置するとともに、隣接する形鋼間を線材によりジグザグ状に結んで固定することを特徴とする。
また、本発明は、RC柱の四隅に設置する形鋼に複数の孔を形成し、前記複数の孔に線材を通して隣接する形鋼間を連結しておき、形鋼をRC柱の四隅に配置した後、線材の端部を牽引して線材の弛みをなくし、定着することを特徴とする。
また、本発明は、線材を通す複数の切り欠きを形成した形鋼を鉄筋コンクリートの四隅に配置した後、前記複数の切り欠き通して形鋼の外側から鉄筋コンクリート柱に螺旋状に巻き付けるように線材を配置し、線材の端部を引っ張って弛みをなくし、定着することを特徴とする。
本発明は、RC柱の四隅に設置した隣接形鋼間を線材によりジグザグ状に結んで固定することで、耐震補強工事の作業効率を向上させることができる。
また、RC柱の四隅に設置する形鋼に複数の孔を形成して線材を通して隣接する形鋼間を連結しておき、形鋼をRC柱の四隅に配置した後、線材の端部を牽引して線材の弛みをなくして定着することで耐震補強工事の作業効率を一層向上させることができる。
また、線材を通す複数の切り欠きを形成した形鋼を鉄筋コンクリートの四隅に配置した後、複数の切り欠き通して形鋼の外側から鉄筋コンクリート柱に螺旋状に巻き付けるように線材を配置し、線材の端部を引っ張って弛みをなくし、定着することで耐震補強工事の作業効率を一層向上させることができる。
また、RC柱の四隅に設置する形鋼に複数の孔を形成して線材を通して隣接する形鋼間を連結しておき、形鋼をRC柱の四隅に配置した後、線材の端部を牽引して線材の弛みをなくして定着することで耐震補強工事の作業効率を一層向上させることができる。
また、線材を通す複数の切り欠きを形成した形鋼を鉄筋コンクリートの四隅に配置した後、複数の切り欠き通して形鋼の外側から鉄筋コンクリート柱に螺旋状に巻き付けるように線材を配置し、線材の端部を引っ張って弛みをなくし、定着することで耐震補強工事の作業効率を一層向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本実施形態のRC柱の補強方法を説明する図であり、図1(a)は正面図、図1(b)は断面図である。
RC柱1は、例えば既設の橋脚・橋台・建築等の柱であり、この例では基礎2上に施工されているものとする。4はRC柱の四隅を定着するための形鋼であり、この形鋼には孔5が柱の高さ方向に、所定間隔で複数開けられている。そして、隣接する形鋼の孔5に交互に1本の線材3を通してジグザグ状に結んで固定する。隣接する形鋼の孔5にジグザグ状に通った線材3はRC柱1の各面において隣接する形鋼を相互に締めつけてRC柱1を四隅において拘束する。このように、線材を孔に通してジグザグ状に結んで固定するだけなので、人力のみで耐震補強工事を簡単に行うことができ、作業効率を上げることができる。なお、図示の例のように、隣接する形鋼の孔5の高さ方向の位置を互いにずらして開けてもよく、或いは隣接する形鋼の孔5の位置は同じにしておき、各孔交互に1本の線材を通して靴紐のようにジクザグ状に結んでもよい。
図1は本実施形態のRC柱の補強方法を説明する図であり、図1(a)は正面図、図1(b)は断面図である。
RC柱1は、例えば既設の橋脚・橋台・建築等の柱であり、この例では基礎2上に施工されているものとする。4はRC柱の四隅を定着するための形鋼であり、この形鋼には孔5が柱の高さ方向に、所定間隔で複数開けられている。そして、隣接する形鋼の孔5に交互に1本の線材3を通してジグザグ状に結んで固定する。隣接する形鋼の孔5にジグザグ状に通った線材3はRC柱1の各面において隣接する形鋼を相互に締めつけてRC柱1を四隅において拘束する。このように、線材を孔に通してジグザグ状に結んで固定するだけなので、人力のみで耐震補強工事を簡単に行うことができ、作業効率を上げることができる。なお、図示の例のように、隣接する形鋼の孔5の高さ方向の位置を互いにずらして開けてもよく、或いは隣接する形鋼の孔5の位置は同じにしておき、各孔交互に1本の線材を通して靴紐のようにジクザグ状に結んでもよい。
図2は図1の方法を具体化した一例を示す図である。
基礎2上に施工されたRC柱1(図2(a))の四隅に対向して形鋼4を配置する(図2(b))。この形鋼4には柱の高さ方向に沿って等間隔で複数の孔5が開けてある。この隣接する形鋼の孔5に交互に1本の線材3を通して両者を連結しておき、例えば線材の上端を形鋼に固定する。そして、この形鋼をRC柱1の四隅に配置した後に、線材の下端部を引っ張って線材の弛みを無くして定着する(図2(c))。隣接する形鋼の孔5にジグザグ状に通った線材3はRC柱1の各面において隣接する形鋼を相互に締めつけてRC柱1を四隅において拘束する。このように、線材を孔に通してジグザグ状に結んで固定するだけなので、人力のみで耐震補強工事を行う簡単に行うことができる。
基礎2上に施工されたRC柱1(図2(a))の四隅に対向して形鋼4を配置する(図2(b))。この形鋼4には柱の高さ方向に沿って等間隔で複数の孔5が開けてある。この隣接する形鋼の孔5に交互に1本の線材3を通して両者を連結しておき、例えば線材の上端を形鋼に固定する。そして、この形鋼をRC柱1の四隅に配置した後に、線材の下端部を引っ張って線材の弛みを無くして定着する(図2(c))。隣接する形鋼の孔5にジグザグ状に通った線材3はRC柱1の各面において隣接する形鋼を相互に締めつけてRC柱1を四隅において拘束する。このように、線材を孔に通してジグザグ状に結んで固定するだけなので、人力のみで耐震補強工事を行う簡単に行うことができる。
図3はRC柱補強方法の他の例を説明する図である。
基礎2上に施工されたRC柱1(図3(a))の四隅に対向して形鋼4を配置する(図3(b))。この形鋼4には柱の高さ方向に沿って等間隔で線材を通すための複数の切り欠き6が形成されている。そして、四隅に対向配置した形鋼の切り欠き6を通して1本の線材3をRC柱1に螺旋状に巻き付けるように配置し、例えば線材の上端を1つの形鋼に固定する。そして、線材の下端部を引っ張って線材の弛みを無くして定着する(図3(c))。形鋼の外側から巻き付けた線材3は形鋼を締めつけてRC柱1を四隅において拘束する。このように、線材を巻き付けて固定するだけなので、人力のみで耐震補強工事を行う簡単に行うことができる。
基礎2上に施工されたRC柱1(図3(a))の四隅に対向して形鋼4を配置する(図3(b))。この形鋼4には柱の高さ方向に沿って等間隔で線材を通すための複数の切り欠き6が形成されている。そして、四隅に対向配置した形鋼の切り欠き6を通して1本の線材3をRC柱1に螺旋状に巻き付けるように配置し、例えば線材の上端を1つの形鋼に固定する。そして、線材の下端部を引っ張って線材の弛みを無くして定着する(図3(c))。形鋼の外側から巻き付けた線材3は形鋼を締めつけてRC柱1を四隅において拘束する。このように、線材を巻き付けて固定するだけなので、人力のみで耐震補強工事を行う簡単に行うことができる。
本発明によれば、耐震補強工事の作業効率を一層向上させることができるので、産業上の利用価値は極めて大きい。
1…RC柱、2……基礎、3…線材、4…形鋼、5…孔、6…切り欠き。
Claims (3)
- 鉄筋コンクリート柱の四隅に形鋼を設置するとともに、隣接する形鋼間を線材によりジグザグ状に結んで固定することを特徴とする鉄筋コンクリート柱の耐震補強方法。
- 鉄筋コンクリート柱の四隅に設置する形鋼に複数の孔を形成し、前記複数の孔に線材を通して隣接する形鋼間を連結しておき、形鋼を鉄筋コンクリート柱の四隅に配置した後、線材の端部を引っ張って線材の弛みをなくし、定着することを特徴とする鉄筋コンクリート柱の耐震補強方法。
- 線材を通す複数の切り欠きを形成した形鋼を鉄筋コンクリートの四隅に配置した後、前記複数の切り欠き通して形鋼の外側から鉄筋コンクリート柱に螺旋状に巻き付けるように線材を配置し、線材の端部を引っ張って弛みをなくし、定着することを特徴とする鉄筋コンクリート柱の耐震補強方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004044003A JP2005232822A (ja) | 2004-02-20 | 2004-02-20 | 鉄筋コンクリート柱の耐震補強方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004044003A JP2005232822A (ja) | 2004-02-20 | 2004-02-20 | 鉄筋コンクリート柱の耐震補強方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005232822A true JP2005232822A (ja) | 2005-09-02 |
Family
ID=35016061
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004044003A Pending JP2005232822A (ja) | 2004-02-20 | 2004-02-20 | 鉄筋コンクリート柱の耐震補強方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005232822A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013117088A (ja) * | 2011-12-01 | 2013-06-13 | East Japan Railway Co | 電化柱の耐震補強方法 |
RU2486323C1 (ru) * | 2011-12-29 | 2013-06-27 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Самарский государственный архитектурно-строительный университет" (СГАСУ) | Способ усиления колонны и навесных панелей стены |
KR20210152321A (ko) * | 2020-06-08 | 2021-12-15 | 한국전력공사 | 콘크리트 전주의 균열보수용 압박밴드 |
-
2004
- 2004-02-20 JP JP2004044003A patent/JP2005232822A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013117088A (ja) * | 2011-12-01 | 2013-06-13 | East Japan Railway Co | 電化柱の耐震補強方法 |
RU2486323C1 (ru) * | 2011-12-29 | 2013-06-27 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Самарский государственный архитектурно-строительный университет" (СГАСУ) | Способ усиления колонны и навесных панелей стены |
KR20210152321A (ko) * | 2020-06-08 | 2021-12-15 | 한국전력공사 | 콘크리트 전주의 균열보수용 압박밴드 |
KR102381968B1 (ko) * | 2020-06-08 | 2022-04-04 | 한국전력공사 | 콘크리트 전주의 균열보수용 압박밴드 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101027393B1 (ko) | 양방향 및 일방향 조적벽 내진 보강방법 | |
JP2007138472A (ja) | 鉄筋コンクリート造ラーメン構造の既存建物の耐震補強工法 | |
KR100620860B1 (ko) | 강관을 삽입한 중공단면 철근콘크리트 기둥 | |
JP4548311B2 (ja) | 複合ラーメン橋の橋台構造 | |
JP4284056B2 (ja) | 非埋込み型柱脚の施工方法及びその非埋込み型柱脚構造 | |
KR20130000105A (ko) | 내진보강용 슬랩 휨/보 전단 겸용 보강구조 | |
JP2000120023A (ja) | 鉄筋コンクリート柱の耐震補強方法 | |
KR20070004279A (ko) | 슬래브―기둥 접합부의 전단보강체 및 이를 이용한전단보강구조 | |
JP2009281066A (ja) | 梁端部をpc造とする複合構造梁を用いた建物構造 | |
KR101264577B1 (ko) | 철골 콘크리트 빔 및 그의 제작 방법 | |
KR100952930B1 (ko) | 콘크리트 충전 강관 기둥과 철근콘크리트 플랫 슬래브 접합부 전단보강장치 | |
JP3690437B2 (ja) | 既存建築物の耐震補強構造 | |
JP2005220699A (ja) | 既設柱の補強構造、及びその補強方法 | |
KR101358878B1 (ko) | 거더의 상부 보강부재 및 이를 이용한 거더 | |
KR101232329B1 (ko) | 단부블럭과 아치리브에 의한 합성거더를 이용한 교량 및 그 시공방법 | |
JP2005232822A (ja) | 鉄筋コンクリート柱の耐震補強方法 | |
CN107630564B (zh) | 一种混凝土梁的加固结构施工方法 | |
JP2011089390A (ja) | 隅角部の剛結構造 | |
KR200366502Y1 (ko) | 강관을 삽입한 중공단면 철근콘크리트 기둥 | |
JP2011099201A (ja) | 既設鉄筋コンクリート橋脚耐震補強構造 | |
JP2005083136A (ja) | 複合構造柱 | |
JP6261860B2 (ja) | 鉄筋定着構造 | |
JP6452349B2 (ja) | 既存塔状構造物の曲げ補強構造 | |
KR101177316B1 (ko) | 기둥?슬래브 접합부의 수직걸림형 전단보강체 | |
JP2007009591A (ja) | フラットプレートのせん断補強構造 |