JP2005232078A - 皮膚洗浄用石鹸 - Google Patents

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Masanori Sugiyama
政則 杉山
Kazuhiro Nomura
和弘 野村
Hirotaka Oku
博貴 奥
Hitoshi Dogauchi
均 道垣内
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Abstract

【課題】保湿感に優れ、特に肌に優しくて、肌荒れあるいは皮膚湿疹等の予防又は改善効果のある石鹸を提供する。
【解決手段】 乳及び酒粕若しくは焼酎蒸留残渣又はそれらの抽出物を含有することを特徴とする皮膚洗浄用石鹸。
【選択図】なし

Description

本発明は皮膚洗浄用の石鹸に関する。
一般的に広く使用されている石鹸を用いて人体表皮を洗浄しようとすると、その親油性分子によって表皮の脂肪分まで除去されてしまい、洗顔をすると皮膚の突っ張り現象が起きやすい。また、皮膚表面の皮脂は角質の水分率維持に重要な役割を果たしており、皮脂の低下は角質水分の低下を招き、肌の柔軟性が失われて、肌が荒れたり、アトピー疾患やアレルギー疾患の過敏症を招くことになる。このために洗顔後、新たに化粧水、クリーム等を用いて皮膚の脂肪分を補充しているのが一般的である。
また、通常の石鹸には、皮膚を痛めたり不活性化したり、さらには皮膚に対して過剰な刺激を与えることがあり、傷んだ肌や乳幼児などの柔らかい肌には、使用できない場合もある。従って、肌に優しい石鹸が望まれている。
清酒を搾り取った後の残りかすである酒粕には、保湿作用、美白効果、抗菌作用等のあることが知られており(例えば、特許文献1〜3参照)、斯かる効能効果を謳った酒粕石鹸が販売されている。また、乳にはタンパク質とカルシュウム及び脂肪が含まれ、これらは肌を滑らかにする作用があり、またタンパク質は石鹸を早く固化させる作用があり、従来から石鹸に配合されている。
しかしながら、酒粕と乳を共に配合した石鹸はこれまでに知られていない。
特開平6−199679号公報 特開2001−220314号公報 特開2001−31506号公報
本発明は、保湿感に優れ、特に肌に優しくて、肌荒れあるいは皮膚湿疹等の予防又は改善効果のある石鹸を提供することに関する。
本発明者らは、斯かる実情に鑑み、鋭意検討した結果、石鹸中に、乳及び酒粕又は焼酎蒸留残渣を配合すると、それらを単独で配合した場合に比べて、洗浄効果と共に保湿効果が高まり、更に乾燥肌改善効果及び肌荒れ改善効果が顕著に向上することを見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、乳及び酒粕若しくは焼酎蒸留残渣又はそれらの抽出物を含有することを特徴とする皮膚洗浄用石鹸を提供するものである。
本発明によれば、乾燥肌、或いはひび、あかぎれ、洗剤荒れのような荒れ性肌に対して優れた改善効果を発揮する皮膚洗浄用石鹸が提供される。また、酒造業界においては酒粕等が、乳製品製造業界においては廃棄乳の処理が大きな問題となっているが、本発明によれば、酒粕や廃棄乳の有効利用が図られ、廃棄物処理の問題も解決できる。
本発明の皮膚洗浄用石鹸は、乳及び酒粕若しくは焼酎蒸留残渣又はそれらの抽出物を含有するものであり、石鹸素地に乳及び酒粕若しくは焼酎蒸留残渣又はそれらの抽出物を配合してなるものである。
本発明において用いられる乳は、動物乳、例えば牛乳、ヤギ乳、めん羊乳等が挙げられ、特に牛乳が好ましい。斯かる乳は、未殺菌乳及び殺菌乳の何れであってもよく、また、脂肪分を除去した脱脂乳、乳酸菌で発酵した発酵乳、更には、これらの乳から調製した濃縮乳もしくは練乳又は乾燥して粉末にした粉乳等であってもよい。
また、本発明における乳は、食品として使用できる乳を用いることもできるが、乳製品製造工場において出荷等により一旦工場の管理化を離れた製品で、食品として加工原料の一部に再利用できない廃棄乳を使用することもでき、廃棄乳の有効利用を図るという環境面及びコスト面から、当該廃棄乳を用いるのが好ましい。
斯かる乳は、石鹸素地約500gに対して、10〜100g、好ましくは50〜70g含有せしめるのが好ましい。
本発明における「酒粕」とは、「もろみ」から清酒を搾り取った後の残りかすをいう。すなわち、酵母を大量に培養した酒母に蒸米と麹を加えて、約3週間アルコール発酵を行って、発酵産物である「熟成もろみ」とし、これより清酒を搾った残りが酒粕である。尚、発酵は、通常、米と麹を3回に分けて仕込むことにより(添仕込み、仲仕込み、留仕込み)、発酵過程が調節される。
「焼酎蒸留残渣」とは、麹に水と酵母を加えて1週間程度仕込んで一次もろみ(清酒工程の酒母に相当)とした後、米等を加えて約2週間アルコール発酵を行って、二次もろみを造り、これを蒸留して焼酎を得た残りの残渣である。
斯かる酒粕には、40%程度の水分と8〜10%程度のアルコール分の他、繊維質、澱粉、蛋白質、ビタミン類等が含まれる。但し、精米した米を原料とすることから、米糠、胚芽等は除去されており、それらに特有の成分は含まれていない。一方、焼酎蒸留残渣は、焼酎もろみを蒸留してアルコ−ル分を除いたもので、液状でアルコ−ル分はほとんど無く(1%以下)、栄養的には、酒粕とほとんど同様なものである
本発明においては、斯かる酒粕や焼酎蒸留残渣をそのまま使用することもできるが、それらの抽出物を使用することもできる。
酒粕や焼酎蒸留残渣をそのまま用いる場合、それらは多くの水分を含むことから腐敗を防止するためにも、充分に乾燥させたものを使用するのが好ましい。乾燥手段は、特に限定されるものではなく、凍結乾燥法、熱風乾燥法、マイクロ波乾燥法、噴霧乾燥法、遠赤外線放射乾燥法等の公知の方法によって行えばよい。
更に、酒粕や焼酎蒸留残渣は食感を向上させる点から、微細均一化粉末とするのが好ましい。特に、その粒径を100μm以下とするのが好ましく、ナノテクロロジー技術を用いてさらに微細加工するのがより好ましい。斯かる微細化には、ロッドミル、ボールミル、ジェットミル等を始めとする粉砕機を用いればよい。
酒粕又は焼酎蒸留残渣の抽出物は、酒粕又は焼酎蒸留残渣を乾燥又は乾燥することなく、常温下又は加温下で適当な溶剤で抽出することにより得ることができる。なお、本発明の酒粕又は焼酎蒸留残渣の抽出物には、各種溶剤抽出液又はその希釈液、濃縮液もしくは乾燥末が包含される。
上記抽出物を得るために用いられる抽出溶剤としては、極性溶剤、非極性溶剤のいずれをも使用することができ、これらを混合して用いることもできる。例えば、水;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;プロピレングリコール、ブチレングリコール等の多価アルコール類;酢酸エチル等のエステル類;n−ヘキサン等の炭化水素類;クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類が挙げられ、このうち、水、アルコール類、水−アルコール混液が好ましく、特に水、エタノール、水−エタノール混液、中でも15〜75%の水−エタノール混液(vol/vol)を用いるのが好ましい。
抽出条件は、使用する溶媒によっても異なるが、例えば水、アルコール類、水−アルコール混液又は酢酸エチル等により抽出する場合、酒粕又は焼酎蒸留残渣1重量部に対して1〜10重量部の溶剤を用い、4〜40℃、好ましくは20〜30℃の温度で、1〜5日間、特に1日間抽出するのが好ましい。
上記の抽出物は、そのまま用いることもできるが、当該抽出物を希釈、濃縮若しくは凍結乾燥した後、必要に応じて粉末又はペースト状に調製して用いることもできる。また、上記抽出物から不活性な夾雑物を除去して用いることもでき、さらに必要により、公知の方法で脱臭、脱色等の処理を施してから用いてもよい。
酒粕若しくは焼酎蒸留残渣又はそれらの抽出物は、石鹸素地約500gに対して、5〜100g、好ましくは60〜70g含有せしめるのが好ましい。
本発明皮膚洗浄用石鹸において用いられる石鹸素地としては、油脂及び/又は脂肪酸をアルカリ金属水酸化物により鹸化又は中和することにより製造される脂肪酸のアルカリ金属塩(アルカリ石鹸)、アニオン性界面活性剤からなる中性石鹸、酸性石鹸が挙げられる。
ここで、油脂としては、牛脂を始めとする獣脂を用いることもできるが、最終製品に独特の獣臭が残りやすいことから、植物由来の天然油脂又は脂肪酸を用いるのが好ましい。植物由来の天然油脂及び/又は脂肪酸としては、パーム油、パーム核油、ヤシ油、オリーブ油、椿油、カポック油、糠油、トウモロコシ油、胡麻油、サフラワー油、大豆油、トール油、ナタネ油、綿実油、落花生油、ヒマワリ油、ブドウ種子油等が挙げられる。
アルカリ金属塩としては、主にナトリウム塩、カリウム塩が挙げられ、ナトリウム塩が好ましい。
アニオン性界面活性剤としては、ヤシ油脂肪酸エチルエステルスルホン酸ナトリウムやN-ラウロイル-L-グルタミン酸ナトリウムが挙げられる。
本発明の皮膚洗浄用石鹸は、上記の石鹸素地に、乳及び酒粕若しくは焼酎蒸留残渣又はそれらの抽出物を添加し、更に必要に応じて、香料、色素、薬効成分(例えば、植物抽出の芳香エッセンス(精油)やフレグランスオイル(合成香料)、天然着色料、ハーブ)等を適宜添加し、保持温度30〜45℃の条件下、20〜60分間、混合・攪拌し、公知の加工法に従って、各種の形態とすることができる。
本発明皮膚洗浄用石鹸の形態としては、化粧石鹸、透明石鹸、ペースト状もしくはジェル状の洗顔用石鹸、ボディ洗浄料、シャンプー、シェービングクリーム等が挙げられる。
尚、上記添加剤は、天然物であればより好ましく、例えばカテキンを添加することにより酒粕の匂いを効果的に取り除くことができる。
製造例1
苛性ソーダ68.6gを蒸留水100mlに溶かし、40℃に保温する。オリーブオイル200g、ココナッツオイル150g、パーム油150gを混合し、40℃に保温した。オイルを攪拌しながら苛性ソーダの溶液をゆっくりと加え、さらに20分から40分攪拌を続け、少しトレースが出てきたら牛乳(10℃以下に冷却したもの)70gと凍結乾燥させた酒粕70gを撹拌しながらゆっくり添加した。攪拌をとめて表面に液体に粘性がでてきたところで型に入れ、16時間〜18時間保温して放置した。型から出して適当な大きさに切って、日の当たらない風通しの良いところにおいて4週間程度寝かせ、本発明品を製造した。
コントロールとして、凍結乾燥させた酒粕70gのみを加えた石鹸(比較品1)及び牛乳70gのみを加えた石鹸(比較品2)を同様にして製造した。
試験例
製造例1で作製した本発明品と比較品1及び2を被験者15名に使用してもらい、その使用感を調査した。アンケートは5段階評価で行い、回答者数にポイントを乗じたものの総計を各項目の得点とした。ツッパリ感に関しては、全く無い(0点)、わずかにある(−1点)、ある(−2点)とした。結果を表2に示す。なお被験者の性別および年齢構成は表1のとおりである。
Figure 2005232078
Figure 2005232078
表2から明らかなように、酒粕と牛乳を共に配合した本発明品は、乳又は酒粕を単独で配合した比較品1又は2と比較して、洗浄効果及び保湿効果が向上し、乾燥肌、或いはひび、あかぎれ、洗剤荒れのような荒れ性肌に対して相乗的な改善効果が認められ、使用者の満足度も高かった。

Claims (2)

  1. 乳及び酒粕若しくは焼酎蒸留残渣又はそれらの抽出物を含有することを特徴とする皮膚洗浄用石鹸。
  2. 石鹸がアルカリ石鹸、中性石鹸または酸性石鹸である請求項1記載の皮膚洗浄用石鹸。
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