JP2005230713A - 水中への酸素供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 所望の水深に効率良く酸素を供給することのできる酸素供給装置を提供する。
【解決手段】 湖沼などの水を汲み上げ、この水に酸素を溶解させた後に、得られた酸素溶解水を元の水中に戻すように構成された水中への酸素供給装置において、水中に配設され得られた酸素溶解水を任意の水深層に排出する溶解タンクと、任意の水深層における水を吸引しこの吸引した水を前記溶解タンクに供給するポンプと、前記ポンプの吸引側および/または吐出側において前記ポンプにより汲み上げられた水に酸素を含む気体を注入する気体注入手段と、前記湖沼などの水面に配設されたフロート体とを具備するとともに、前記ポンプを前記フロート体上またはその下部に設置することを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 湖沼などの水を汲み上げ、この水に酸素を溶解させた後に、得られた酸素溶解水を元の水中に戻すように構成された水中への酸素供給装置において、水中に配設され得られた酸素溶解水を任意の水深層に排出する溶解タンクと、任意の水深層における水を吸引しこの吸引した水を前記溶解タンクに供給するポンプと、前記ポンプの吸引側および/または吐出側において前記ポンプにより汲み上げられた水に酸素を含む気体を注入する気体注入手段と、前記湖沼などの水面に配設されたフロート体とを具備するとともに、前記ポンプを前記フロート体上またはその下部に設置することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は海(港湾)、湖沼、河川、ダム、濠等の貧酸素水域に酸素を供給することにより、水質の改善を図る水中への酸素供給装置に関するものである。
海(港湾)、湖沼、河川、ダム、濠等には生活排水や産業排水等が流入しており、こうした排水中には有機物、栄養塩類が含まれている。これらの一部は水底に沈降して有機汚泥となる。
水中の微生物はこれらを分解するために溶存酸素を消費するので、底層の水への酸素供給が消費量より少ないと、貧酸素状態となってしまう。
水中の微生物はこれらを分解するために溶存酸素を消費するので、底層の水への酸素供給が消費量より少ないと、貧酸素状態となってしまう。
底層水が貧酸素状態に陥ると、底泥中の有機物は嫌気分解され、硫化物やメタンガス等の、生物にとって有害な物質が生成される。
また、底泥が酸素不足になると、底泥中の栄養塩が溶出し易くなり、水中の栄養塩濃度を高め、アオコの発生や赤潮を引き起こすなど、環境悪化の原因となる。
また、底泥が酸素不足になると、底泥中の栄養塩が溶出し易くなり、水中の栄養塩濃度を高め、アオコの発生や赤潮を引き起こすなど、環境悪化の原因となる。
図6は、港湾、湖沼、ダム湖等(以下総称して湖沼1という)における水温の分布状態の一例を示すもので、夏季は水面付近は温度Tが高く、水深が下がると急に温度が低下する温度躍層Aが形成された状態を模式的に示している。実線Cは温度分布曲線を示しており、水底は温度が一番低くなっている。
こうした状態では、下層の温度が低く密度が大きい水は水塊を形成しており、表層付近の水温が高く密度が小さい水との混ざり合いはほとんどない。
従って、表層付近の溶存酸素濃度の高い水は、底層へ供給されることはなく、底層の貧酸素状態は解消されない状態となっている。
従って、表層付近の溶存酸素濃度の高い水は、底層へ供給されることはなく、底層の貧酸素状態は解消されない状態となっている。
このような現象は、水温の差(温度躍層A)による場合だけでなく、汽水域のように塩分濃度の急激な変化が起こる塩分躍層の形成によっても生ずる。
図7は、このように貧酸素状態となった底層の水に酸素を供給する、従来の装置の例を示すもので、散気装置によるものと、水流発生装置によるものとを例示している。図7では、湖沼1の左側に散気装置による酸素供給技術を、右側に水流発生装置による酸素供給技術を示している。
まず、散気装置による酸素供給技術について説明する。散気装置は、エア・コンプレッサ2により水底まで空気を送り、この圧縮空気を散気板3から水底に放出するもので、底層の溶存酸素増加、及び連行水による温度躍層の破壊によって、上層からの溶存酸素を水底に供給することを狙ったものである。
しかしながら、こうした方法では、連行水による底泥の巻き上げが起こり、下層部から上層部へ栄養塩を供給してしまい、水域全体の水質を悪化させてしまうという問題がある。また、半無限大に近い港湾、湖沼、大型ダムにおける温度躍層を破壊するには多大な動力を必要とし、現実的ではない。
次に、水流発生装置による酸素供給技術について説明する。図7の右側に示すように、この酸素供給技術においては、水流発生装置を構成するポンプ4によって溶存酸素の豊富な表層の水を吸い、水底に放出することにより、周囲の水を連行水として、下層水と混合させ、底層へ溶存酸素供給を行うものである。
しかしながら、表層水は温度が高く密度が小さいため、底層の温度が低く密度の高い水とは混ざることがないうえ、前述の場合と同様に、底泥の巻き上げが起こり、水域全体の水質を悪化させてしまうという欠点がある。
図8は、貧酸素状態になっている底層の水を汲み上げ、その水に酸素溶解手段5により酸素を溶かし込んで、溶存酸素濃度を上昇させた後に、元の底層に戻すように構成したものである。
この様に、温度の低い水を、元の温度の低い水域に戻す構成にすれば、密度の違いにより混ざり合わないと云うこともなく、また、温度が高いことによる上昇流の発生もないため、底泥を巻き上げてしまうこともない。
この様に、温度の低い水を、元の温度の低い水域に戻す構成にすれば、密度の違いにより混ざり合わないと云うこともなく、また、温度が高いことによる上昇流の発生もないため、底泥を巻き上げてしまうこともない。
しかしながら、図8に示す装置では、水底から湖岸の酸素溶解手段5まで水を吸い上げ、更に酸素溶解手段5から水底まで送水するためのエネルギーが必要になることや、送水距離が長い場合には、酸素溶解のために用いているタンクの圧力が上昇してしまい、多大なエネルギーを必要とするという問題がある。
図9は、水頭圧を利用して底層への送水を行うようにしたものである。ポンプ4により、取水管6を介して汲み上げられた水に、酸素溶解手段5によって酸素を溶かし込み、送水管7を介して底層まで送水する。
しかしながら、このような送水方式では、酸素溶解手段5からの放出位置が、ほぼ大気圧となるために、高濃度の溶存酸素は期待できない。
しかしながら、このような送水方式では、酸素溶解手段5からの放出位置が、ほぼ大気圧となるために、高濃度の溶存酸素は期待できない。
図10は、散気方式に工夫を加えたもので、底層部に水の出入口を有する散気筒8内で散気することにより、底層の水を連行水として、散気筒8内で上昇させ、水上で気泡を解放しながら隔壁8aを越流させる。越流した水は、下降流となり、底層の出口より放出される。
しかしながら、このような装置では、水深が浅い場合には、あまり高い酸素溶解度を得ることができないとともに、越流した水にも気泡が含まれるために、底層で放出される水にも気泡が含まれ、放出水に上昇流が発生してしまう。また、水深が深い場合には、高い酸素溶解度を得ることができるが、散気筒8の長さも大きくなり、設備費用が高価となってしまう。
しかしながら、このような装置では、水深が浅い場合には、あまり高い酸素溶解度を得ることができないとともに、越流した水にも気泡が含まれるために、底層で放出される水にも気泡が含まれ、放出水に上昇流が発生してしまう。また、水深が深い場合には、高い酸素溶解度を得ることができるが、散気筒8の長さも大きくなり、設備費用が高価となってしまう。
図11は、図10に示した散気筒8を溶解タンク9として、水中に設置したものである。溶解タンク9を水中に設置することにより、水圧を利用して、比較的高濃度の酸素を溶解させることができる。なお、タンク上部における気体溜まり9aの気体を排気することにより、タンク内の水位を調節することができる。
しかしながら、このような装置では、気泡と水とが接触する時間に相当する、溶解タンク9の高さをあまり高くすることができないので、全体としての酸素溶解量はあまり大きくはならない。
しかしながら、このような装置では、気泡と水とが接触する時間に相当する、溶解タンク9の高さをあまり高くすることができないので、全体としての酸素溶解量はあまり大きくはならない。
上記したように、従来の連行水を伴う酸素供給方法では、連行水による底泥の巻き上げが起こり、水域全体の水質を悪化させてしまうという問題があり、また、貧酸素状態になっている底層の水を汲み上げ、その水に酸素溶解手段により酸素を溶かし込んだ後、元の底層に戻すようにした酸素供給方法では、送水や酸素の溶解のために多大なエネルギーを必要とするという問題がある。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、所望の水深に効率良く酸素を供給することのできる酸素供給装置を提供することを目的としたものである。
このような目的を達成するために、本発明の水中への酸素供給装置は、次に示す構成を有するものである。
(1)水中への酸素供給装置は、湖沼などの水を汲み上げ、この水に酸素を溶解させた後に、得られた酸素溶解水を元の水中に戻すように構成された水中への酸素供給装置において、水中に配設され得られた酸素溶解水を任意の水深層に排出する溶解タンクと、任意の水深層における水を吸引しこの吸引した水を前記溶解タンクに供給するポンプと、前記ポンプの吸引側および/または吐出側において前記ポンプにより汲み上げられた水に酸素を含む気体を注入する気体注入手段と、前記湖沼などの水面に配設されたフロート体とを具備するとともに、前記ポンプを前記フロート体上に設置したことを特徴とする。
(2)前記気体注入手段を前記フロート体上に設置したことを特徴とする(1)に記載の水中への酸素供給装置。
(3)前記溶解タンクの内部上方に形成された気体溜まりの気体を前記タンク外に放出することにより、前記気体溜まりの酸素濃度の低下を防ぐとともに、前記タンク内の水位を調節することを特徴とする(1)または(2)に記載の水中への酸素供給装置。
(4)前記溶解タンクの内部上方に形成された気体溜まりの気体を前記気体注入手段に還流することを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載の水中への酸素供給装置。
(5)前記ポンプにより吸引する水深層の水の密度と前記溶解タンクから酸素溶解水を排出する水深層の水の密度との差が10kg/m3以内の範囲であるように、前記水を吸引および排出する水深層を選択することを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載の水中への酸素供給装置。
(6)前記フロート体を前記溶解タンクが配設された位置の上部近傍に係留したことを特徴とする(1)乃至(5)のいずれかに記載の水中への酸素供給装置。
(3)前記溶解タンクの内部上方に形成された気体溜まりの気体を前記タンク外に放出することにより、前記気体溜まりの酸素濃度の低下を防ぐとともに、前記タンク内の水位を調節することを特徴とする(1)または(2)に記載の水中への酸素供給装置。
(4)前記溶解タンクの内部上方に形成された気体溜まりの気体を前記気体注入手段に還流することを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載の水中への酸素供給装置。
(5)前記ポンプにより吸引する水深層の水の密度と前記溶解タンクから酸素溶解水を排出する水深層の水の密度との差が10kg/m3以内の範囲であるように、前記水を吸引および排出する水深層を選択することを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載の水中への酸素供給装置。
(6)前記フロート体を前記溶解タンクが配設された位置の上部近傍に係留したことを特徴とする(1)乃至(5)のいずれかに記載の水中への酸素供給装置。
(7)水中への酸素供給装置は、湖沼などの水を汲み上げ、この水に酸素を溶解させた後に、得られた酸素溶解水を元の水中に戻すように構成された水中への酸素供給装置において、水中に配設され得られた酸素溶解水を任意の水深層に排出する溶解タンクと、任意の水深層における水を吸引しこの吸引した水を前記溶解タンクに供給するポンプと、前記ポンプの吸引側および/または吐出側において前記ポンプにより汲み上げられた水に酸素を含む気体を注入する気体注入手段と、前記湖沼などの水面に配設されたフロート体とを具備するとともに、前記ポンプを前記フロート体からつり下げ、任意の水深の水中に設置したことを特徴とする。
(8)前記気体注入手段を前記フロート体上に設置したことを特徴とする(7)に記載の水中への酸素供給装置。
(9)前記溶解タンクの内部上方に形成された気体溜まりの気体を前記タンク外に放出することにより、前記気体溜まりの酸素濃度の低下を防ぐとともに、前記タンク内の水位を調節することを特徴とする(7)または(8)に記載の水中への酸素供給装置。
(10)前記溶解タンクの内部上方に形成された気体溜まりの気体を前記気体注入手段に還流することを特徴とする(7)乃至(9)のいずれかに記載の水中への酸素供給装置。
(11)前記ポンプにより吸引する水深層の水の密度と前記溶解タンクから酸素溶解水を排出する水深層の水の密度との差が10kg/m3以内の範囲であるように、前記水を吸引および排出する水深層を選択することを特徴とする(7)乃至(10)のいずれかに記載の水中への酸素供給装置。
(12)前記フロート体を前記溶解タンクが配設された位置の上部近傍に係留したことを特徴とする(7)乃至(11)のいずれかに記載の水中への酸素供給装置。
(9)前記溶解タンクの内部上方に形成された気体溜まりの気体を前記タンク外に放出することにより、前記気体溜まりの酸素濃度の低下を防ぐとともに、前記タンク内の水位を調節することを特徴とする(7)または(8)に記載の水中への酸素供給装置。
(10)前記溶解タンクの内部上方に形成された気体溜まりの気体を前記気体注入手段に還流することを特徴とする(7)乃至(9)のいずれかに記載の水中への酸素供給装置。
(11)前記ポンプにより吸引する水深層の水の密度と前記溶解タンクから酸素溶解水を排出する水深層の水の密度との差が10kg/m3以内の範囲であるように、前記水を吸引および排出する水深層を選択することを特徴とする(7)乃至(10)のいずれかに記載の水中への酸素供給装置。
(12)前記フロート体を前記溶解タンクが配設された位置の上部近傍に係留したことを特徴とする(7)乃至(11)のいずれかに記載の水中への酸素供給装置。
本発明によれば、湖沼などの水を汲み上げ、この水に酸素を溶解させた後に、得られた酸素溶解水を元の水中に戻すように構成された水中への酸素供給装置において、水中に配設され得られた酸素溶解水を任意の水深層に排出する溶解タンクと、任意の水深層における水を吸引しこの吸引した水を前記溶解タンクに供給するポンプと、前記ポンプの吸引側および/または吐出側において前記ポンプにより汲み上げられた水に酸素を含む気体を注入する気体注入手段と、前記湖沼などの水面に配設されたフロート体とを具備するとともに、前記ポンプを前記フロート体上またはその下部に設置するように構成しているので、従来のように、酸素を溶解させる際や酸素溶解水を水中に排出する際に連行水を伴うことがなく、連行水により底泥を巻き上げ、水域全体の水質を悪化させてしまうことがないとともに、ポンプ等の保守作業の容易な水中への酸素供給装置を提供することができる。
また、溶解タンクを水中に配設するとともに、ポンプ等を溶解タンクの上部近傍に設置していることから、水圧を利用して溶解タンクの圧力を上昇させることができるとともに、送水距離を短くして、酸素の溶解や送水にかかるエネルギーを節約することができる。
さらに、未溶解の気体を気体注入手段に還流させることにより、気体の有効利用を進めることができる。
また、溶解タンクを水中に配設するとともに、ポンプ等を溶解タンクの上部近傍に設置していることから、水圧を利用して溶解タンクの圧力を上昇させることができるとともに、送水距離を短くして、酸素の溶解や送水にかかるエネルギーを節約することができる。
さらに、未溶解の気体を気体注入手段に還流させることにより、気体の有効利用を進めることができる。
以下、本発明に係る水中への酸素供給装置の様々な実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の水中への酸素供給装置の一実施例を示す構成図である。図において、図6〜図11と同様のものは、同一符号を付して示す。ポンプ4は水中の温度躍層(図6〜図8参照)以下の水域など、任意の水深層における水を吸引する。10はポンプ4の吐出側に挿入され、水に気体を注入するとともに、乱流を発生して、水と気体とを撹拌するエジェクタおよびラインミキサである。11はポンプ4の吸引側および/または吐出側において、水に酸素を含んだ気体を注入する気体注入手段である。前記したように、ポンプ4の吐出側における気体の注入は、エジェクタ/ラインミキサ10を介して行われる。12は水中に配設され、気体の水への溶解を促進する溶解タンクであり、121はポンプ4より吐出された水を溶解タンク12に流入させる導入管、122は溶解タンク12内において気体が溶解した水(酸素溶解水)を取り出し、再び任意の水深層に排出する排出管である。123は導入管121を介して供給される水を溶解タンク12内に噴出するノズル、124はノズル123から噴出された水が衝突する位置の水面下に配置された邪魔板(衝突板)である。
13〜17は調節弁であり、流れる水または気体の流量を最適の値に調節する。特に、調節弁14においては、気体注入手段11からポンプ4の吸引側に送り込む気体の量を制御し、所謂、泡噛み(キャビテーション)が起きないように制御している。また、調節弁17は、溶解タンク12上部の気体溜まり12aにおける気体(未溶解気体)を放出し、気体溜まり12aにおける酸素濃度の低下を防ぐとともに、タンク内の水位を調節する。
18は湖沼などの水面に配設されたフロート体であり、ポンプ4およびエジェクタ/ラインミキサ10、気体注入手段11、調節弁13〜15は、フロート体18上(水上)に設置されている。また、フロート体18は溶解タンク12が配設された位置の上部近傍に係留されている。
このように構成された水中への気体供給装置においては、気体が注入され、ノズル123を介して溶解タンク12内に噴出された水は、邪魔板124に衝突して、タンク内を激しく泡立てる。このため、溶解タンク12内では、水の衝突による泡立ちのために、気液接触表面積が大きくなり、効率よく気体を溶解させることができる。
したがって、溶存酸素濃度の高い水を海(港湾)、湖沼、河川、ダム、濠等の底層に供給することができ、底層の貧酸素状態を解消して、水質の改善を図ることができる。また、溶解タンク12を水中に設置することにより、水圧を利用して、比較的高濃度の酸素を溶解させることができる。
したがって、溶存酸素濃度の高い水を海(港湾)、湖沼、河川、ダム、濠等の底層に供給することができ、底層の貧酸素状態を解消して、水質の改善を図ることができる。また、溶解タンク12を水中に設置することにより、水圧を利用して、比較的高濃度の酸素を溶解させることができる。
ここで、溶解タンク12内では、全ての気体が水に溶解するわけではなく、気泡として残っている未溶解の気体は、水から分離して、タンク上部に気体溜まり12aを形成する。
未溶解気体は徐々に増えるので、密閉された溶解タンク12内においては、その水位も徐々に下降する。水位が下降し続け、邪魔板124が水面上に出てしまうと、泡の発生が少なくなり、気体の溶解効率が低下してしまうので、調節弁17を介して、気体溜まり12aの未溶解気体を大気に放出して、タンク内の水位を一定レベル以上に調節する。
水位が高くなり、邪魔板124が深く水没してしまうと、邪魔板124に衝突する水の勢いが低下して、これまた、泡の発生が悪くなるので、タンク内の水位は一定の範囲内に調節されることが求められる。
未溶解気体は徐々に増えるので、密閉された溶解タンク12内においては、その水位も徐々に下降する。水位が下降し続け、邪魔板124が水面上に出てしまうと、泡の発生が少なくなり、気体の溶解効率が低下してしまうので、調節弁17を介して、気体溜まり12aの未溶解気体を大気に放出して、タンク内の水位を一定レベル以上に調節する。
水位が高くなり、邪魔板124が深く水没してしまうと、邪魔板124に衝突する水の勢いが低下して、これまた、泡の発生が悪くなるので、タンク内の水位は一定の範囲内に調節されることが求められる。
また、窒素に比べて酸素の方が水に溶けやすいので、水に含まれていた窒素が脱気されたり、供給気体に含まれていた窒素ガスのために、気体溜まり12aにおける気体の窒素濃度が徐々に上昇(酸素濃度が徐々に低下)してくる。このような場合にも、窒素濃度がある程度上昇した時に、気体溜まり12aの気体を調節弁17を介して大気に放出し、それ以上の窒素濃度の上昇を防止する。
なお、気体溜まり12aの未溶解気体を大気に放出する方式としては、上記の目的を考慮して、気体溜まり12aの窒素濃度がある濃度以上になった時に放出する方式、時間を決めて定期的に放出する方式、あるいは、タンク内の水位が所定のレベル以下に下がった時に放出する方式、およびこれらの組み合わせなどがある。
なお、気体溜まり12aの未溶解気体を大気に放出する方式としては、上記の目的を考慮して、気体溜まり12aの窒素濃度がある濃度以上になった時に放出する方式、時間を決めて定期的に放出する方式、あるいは、タンク内の水位が所定のレベル以下に下がった時に放出する方式、およびこれらの組み合わせなどがある。
また、溶解タンク12から酸素溶解水を排出する水域の水深は、ポンプ4により水を吸引した水域と同じ水深とすることが望ましいが、これが不可能な場合には、水の吸引口と放出口における水の密度差が10kg/m3以内の範囲となるように、それぞれの水深を設定すれば、放出された水が水塊を形成してしまうことがない。例えば、酸素を供給する水域が海水であった場合、塩分濃度はおよそ3.5wt.%程であるために、この程度の密度差であれば水の上昇がなく、効率良く水底層の溶存酸素を増加させることができる。
更に、ポンプ4などは可動部を有し、常時保守作業が必要な装置であるが、これらのポンプ4などをフロート体18を利用して水上に配置しているので、ポンプ4などの保守作業を容易に行うことができる。
また、フロート体18を溶解タンク12が配設された位置の上部近傍に係留しているので、送水距離を短くして、酸素の溶解や送水にかかるエネルギーを節約することができる。
なお、上記の説明において、エジェクタ/ラインミキサ10は、ポンプ4の吐出側における気体の注入を助けるために設けられるもので、気体注入手段11の圧力により注入を行う場合には、省略することも可能である。
また、フロート体18を溶解タンク12が配設された位置の上部近傍に係留しているので、送水距離を短くして、酸素の溶解や送水にかかるエネルギーを節約することができる。
なお、上記の説明において、エジェクタ/ラインミキサ10は、ポンプ4の吐出側における気体の注入を助けるために設けられるもので、気体注入手段11の圧力により注入を行う場合には、省略することも可能である。
図2に示す例は、ポンプ4およびエジェクタ/ラインミキサ10などを水中に設置して、送水にかかるエネルギーを更に低減したものである。図において、前記図1と同様のものは、同一符号を付して示す。ポンプ4およびエジェクタ/ラインミキサ10などはフロート体18につり下げられ、任意の水深位置に設置されている。
このように、フロート体18によりポンプ4等をつり下げて水中に設置すると、送水距離をさらに短縮することができるとともに、いつでもポンプ4等を引き上げ、保守点検作業を実施することができる。
図3に示す例は、水中に配設される溶解タンク12における気体溶解方式の他の例を示したものである。図に示す例は、渦の圧力を利用して気体の溶解を促進させるもので、前記図1と同様のものは、同一符号を付して示す。溶解タンク12は円筒形を有するもので、導入管121は、溶解タンク12の下部で、しかも溶解タンク12における径の接線方向に沿った位置に配設されている。これによりポンプ4から吐出された水は、溶解タンク12内で渦を巻きながら上方向に巻き上がるようになる。また、排出管122は、溶解タンク12の上部に配設されている。
したがって、気体が注入され、導入管121を介して溶解タンク12に流入した水は、溶解タンク12内で渦を巻いて上昇し、溶解タンク12内では、渦の圧力を利用して、気体の溶解が促進される。
また、溶解タンク12の上部に形成される気体溜まり12aの未溶解気体は調節弁17を介して放出され、水位が排出管122の位置よりも低下しないように調節される。
また、溶解タンク12の上部に形成される気体溜まり12aの未溶解気体は調節弁17を介して放出され、水位が排出管122の位置よりも低下しないように調節される。
図4に示す例は、前記図3と同様に、水中に配設される溶解タンク12における気体溶解方式の他の例を示したものである。図に示す例は、渦の圧力を利用して気体の溶解を促進させるもので、前記図3における溶解タンク12を二重管構造として、気体の溶解をさらに促進させるようにしたものである。図において、前記図3と同様のものは、同一符号を付して示す。溶解タンク12は、内側円筒12bと外側円筒12cとにより構成されており、これらの円筒は上部で連通している。導入管121は、溶解タンク12における内側円筒12bの下部に、しかも流入する水がこのタンク内で渦を巻くように配設されている。また、外側円筒12cの下部は、水底と水平な方向に向かって開口されており、酸素溶解水は水底と水平な方向に向かって排出される。
このため、内側円筒12bから越流した水が、外側円筒12cを下降した後に、外側円筒12cの下部から、酸素溶解水として外部に排出されるようになり、気体が溶解する流路をより長くして、気体の溶解をさらに促進することができるとともに、溶解タンク12から排出された酸素溶解水により水底の泥を巻き上げてしまうことがない。
さらに、外側円筒12cの下部を開放とし、酸素溶解水を外側円筒12cの下部から直接水底に排出するように構成すると、溶解タンク12の内部には、水底の水圧が直接かかることになり、排出管に配設された調節弁による圧力損失がなくなり、エネルギー効率を上昇させることができる。
さらに、外側円筒12cの下部を開放とし、酸素溶解水を外側円筒12cの下部から直接水底に排出するように構成すると、溶解タンク12の内部には、水底の水圧が直接かかることになり、排出管に配設された調節弁による圧力損失がなくなり、エネルギー効率を上昇させることができる。
図5に示す例は、図4の装置において、溶解タンク12上部における気体溜まり12aの気体を気体注入手段11に還流させ、未溶解気体の有効利用を図ったものである。図において、前記図4と同様のものは、同一符号を付して示す。気体溜まり12aの気体は、調節弁17,19を介して、大気に放出されるとともに、一部は気体注入手段11に還流されている。
ここで、気体溜まり12aに溜まる未溶解の気体は、気体注入手段11に還流され、再利用されるが、気体溜まり12aにおける酸素濃度がある程度低下すると、気体溜まり12aの気体を大気に放出して、気体溜まり12aにおける酸素濃度の低下を防止する。
このように構成すると、溶解タンク12上部に溜まる未溶解の気体を再利用して、水に溶解させる気体(酸素)を有効利用することができるとともに、水位の調節と同時に、気体溜まり12aにおける酸素濃度を一定レベル以上に制御することができ、気体(酸素)の溶解をより促進することができる。
以上、本発明の水中への酸素供給装置について、様々な実施形態をもとに説明をしたが、これらの実施例は、例示の内容にのみ限られるものではなく、変更、変形および組み合わせて実施することができるものである。
1 湖沼
2 エア・コンプレッサ
3 散気板
4 ポンプ
5 酸素溶解手段
6 取水管
7 送水管
8 散気筒
9 溶解タンク
9a 気体溜まり
10 エジェクタ・ラインミキサ
11 気体注入手段
12 溶解タンク
12a 気体溜まり
12b 内側円筒
12c 外側円筒
121 導入管
122 排出管
13〜17,19 調節弁
18 フロート体
2 エア・コンプレッサ
3 散気板
4 ポンプ
5 酸素溶解手段
6 取水管
7 送水管
8 散気筒
9 溶解タンク
9a 気体溜まり
10 エジェクタ・ラインミキサ
11 気体注入手段
12 溶解タンク
12a 気体溜まり
12b 内側円筒
12c 外側円筒
121 導入管
122 排出管
13〜17,19 調節弁
18 フロート体
Claims (12)
- 湖沼などの水を汲み上げ、この水に酸素を溶解させた後に、得られた酸素溶解水を元の水中に戻すように構成された水中への酸素供給装置において、水中に配設され得られた酸素溶解水を任意の水深層に排出する溶解タンクと、任意の水深層における水を吸引しこの吸引した水を前記溶解タンクに供給するポンプと、前記ポンプの吸引側および/または吐出側において前記ポンプにより汲み上げられた水に酸素を含む気体を注入する気体注入手段と、前記湖沼などの水面に配設されたフロート体とを具備するとともに、前記ポンプを前記フロート体上に設置したことを特徴とする水中への酸素供給装置。
- 前記気体注入手段を前記フロート体上に設置したことを特徴とする請求項1に記載の水中への酸素供給装置。
- 前記溶解タンクの内部上方に形成された気体溜まりの気体を前記タンク外に放出することにより、前記気体溜まりの酸素濃度の低下を防ぐとともに、前記タンク内の水位を調節することを特徴とする請求項1または2に記載の水中への酸素供給装置。
- 前記溶解タンクの内部上方に形成された気体溜まりの気体を前記気体注入手段に還流することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の水中への酸素供給装置。
- 前記ポンプにより吸引する水深層の水の密度と前記溶解タンクから酸素溶解水を排出する水深層の水の密度との差が10kg/m3以内の範囲であるように、前記水を吸引および排出する水深層を選択することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の水中への酸素供給装置。
- 前記フロート体を前記溶解タンクが配設された位置の上部近傍に係留したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の水中への酸素供給装置。
- 湖沼などの水を汲み上げ、この水に酸素を溶解させた後に、得られた酸素溶解水を元の水中に戻すように構成された水中への酸素供給装置において、水中に配設され得られた酸素溶解水を任意の水深層に排出する溶解タンクと、任意の水深層における水を吸引しこの吸引した水を前記溶解タンクに供給するポンプと、前記ポンプの吸引側および/または吐出側において前記ポンプにより汲み上げられた水に酸素を含む気体を注入する気体注入手段と、前記湖沼などの水面に配設されたフロート体とを具備するとともに、前記ポンプを前記フロート体からつり下げ、任意の水深の水中に設置したことを特徴とする水中への酸素供給装置。
- 前記気体注入手段を前記フロート体上に設置したことを特徴とする請求項7に記載の水中への酸素供給装置。
- 前記溶解タンクの内部上方に形成された気体溜まりの気体を前記タンク外に放出することにより、前記気体溜まりの酸素濃度の低下を防ぐとともに、前記タンク内の水位を調節することを特徴とする請求項7または8に記載の水中への酸素供給装置。
- 前記溶解タンクの内部上方に形成された気体溜まりの気体を前記気体注入手段に還流することを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の水中への酸素供給装置。
- 前記ポンプにより吸引する水深層の水の密度と前記溶解タンクから酸素溶解水を排出する水深層の水の密度との差が10kg/m3以内の範囲であるように、前記水を吸引および排出する水深層を選択することを特徴とする請求項7乃至10のいずれかに記載の水中への酸素供給装置。
- 前記フロート体を前記溶解タンクが配設された位置の上部近傍に係留したことを特徴とする請求項7乃至11のいずれかに記載の水中への酸素供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004044016A JP2005230713A (ja) | 2004-02-20 | 2004-02-20 | 水中への酸素供給装置 |
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Country Status (1)
Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102491546A (zh) * | 2011-12-31 | 2012-06-13 | 成都绿水科技有限公司 | 一种曝气系统 |
CN106771042A (zh) * | 2017-01-20 | 2017-05-31 | 广州三环保有限公司 | 一种带gps的环境监测供氧机 |
CN109452222A (zh) * | 2018-08-27 | 2019-03-12 | 福州绿新晨能源科技有限公司 | 高效纯氧混合装置及其溶氧调节方法 |
-
2004
- 2004-02-20 JP JP2004044016A patent/JP2005230713A/ja active Pending
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