JP2005229947A - ペット用車椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構成でペットへの装着を容易に行なえ、小型、軽量で狭い屋内等でも扱い易く、部品の組合せでペットの体型等に応じて容易に組立てができ生産性に優れ、注文時の採寸のばらつきや納品後のペットの発育、症状の変化等によるペットの体型と製品寸法との不適合を部品の位置調整、交換、追加等により容易に解消でき汎用性に優れ、ペットに負担をかけず楽な姿勢で立位の保持や歩行ができ安定性に優れ、二次的障害や疾患を防止できる信頼性に優れたペット用車椅子の提供。
【解決手段】 本体フレームと、本体フレームに配設され犬、猫、イタチ等の四足歩行のペットの左右の後脚が挿入され後脚の付根付近の胴体を下側から支えるサドルと、本体フレームの前方でペットの肩に取り付けられる肩当て部と、本体フレームの後部両下端に配設された車輪と、を有するペット用車椅子であって、本体フレームに対して肩当て部を開閉する開閉手段を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、外傷や疾患等により自力で立位を保持したり、歩行したりすることが困難になった犬、猫、イタチ等の四足歩行の動物に装着することにより、該動物が自力で立位を保持でき、移動できることを可能とするペット用車椅子に関する。
近年、医療技術の発展や飼育環境の改善等により、犬や猫等のペットの寿命が長くなってきているが、疾患や老齢のため、自力で立位を保持したり、歩行したりすることが困難になったペットが増加している。また、疾患や事故により脚が麻痺したり、脚を切断したりして障害を負ったペットも多く見られる。
これらのペットの歩行を補助するものとして、例えば(特許文献1)には、「下部平行脚部フレームと前・後逆U字フレームで構成する高さ調節機能を持った枠組みを作り下部に前輪キャスターと後輪を取り付け、高さ調節が出来る病犬の吊り上げベルトを持たせて、胴締め付けベルトを備えた胴輪とフレームとを長さ調節機能を持った轅で連結した病犬介護用歩行補助具」が開示されている。
また、(特許文献2)には、「犬の後脚を挿入するためのサドルを支える縦棒、犬の上半身に取り付ける2本の横棒、犬の肩に取り付ける肩棒、犬の背部及び腹部に取り付けるベルト及び犬の歩行を可能にする二個の車輪から構成される犬用歩行車」が開示されている。
実開平3−75305号公報 特開2002−345360号公報
しかしながら上記従来の技術では、以下のような課題を有していた。
(1)(特許文献1)の病犬介護用歩行補助具は、吊り上げベルトにより犬の腹部を支えるので、犬の後半身、特に後脚を固定することができず不安定であり、後半身に障害を負った犬に使用するには安定性、信頼性に欠けるという課題を有していた。また、人が手押し車のように操作することにより、犬の歩行を補助するものであるため、構成が複雑で補助具全体が大型化し、犬が自力で移動することが困難であると共に、犬と人が歩行速度を合わせなければならいため、使用性に欠けるという課題を有していた。
(2)(特許文献2)の犬用歩行車は、犬の後脚を挿入するためのサドルを有しているが、犬の肩に取り付ける肩棒が犬の上半身に取り付ける2本の横棒に固定されているため、先に犬の後脚をサドルに挿入した場合は、犬の頭を肩棒の下からくぐらせるようにして装着しなければならず、また、先に犬の肩に肩棒を取り付けた場合は、犬の後半身を抱きかかえるようにして持ち上げ、犬の後脚をサドルに挿入しなければならず、いずれの方法も装着が困難で使用性に欠けるという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、簡単な構成で飼主がペットへの装着を容易に行なうことができ、小型、軽量で狭い屋内等でも扱い易く、部品の組合せによってペットの体型等に応じて容易に組立てることができ生産性に優れると共に、注文時の採寸のばらつきや納品後のペットの発育、症状の変化等によるペットの体型と製品寸法との不適合を部品の位置調整、交換、追加等によって容易に解消することができ汎用性に優れ、ペットの体や脚に負担をかけることなく楽な姿勢で立位の保持や歩行ができ安定性に優れ、二次的障害や疾患を防止できる信頼性に優れたペット用車椅子を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明のペット用車椅子は、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載のペット用車椅子は、本体フレームと、前記本体フレームに配設され犬、猫、イタチ等の四足歩行のペットの左右の後脚が挿入され前記後脚の付根付近の胴体を下側から支えるサドルと、前記本体フレームの前方で前記ペットの肩に取り付けられる肩当て部と、前記本体フレームの後部両下端に配設された車輪と、を有するペット用車椅子であって、前記本体フレームに対して前記肩当て部を開閉する開閉手段を備えている構成を有している。
この構成により、以下のような作用を有する。
(1)本体フレームに対して肩当て部を開閉する開閉手段を有するので、肩当て部を開いた状態でペットの後脚をサドルに挿入することができ、容易に車椅子を装着することができる。
(2)機構部が肩当て部の開閉手段のみで部品点数が少ないので、軽量で取り扱い易く、ペットへの装着を容易に行なうことができる。
ここで、本体フレーム、サドル、肩当て部は、断面略円形の中実棒又は中空パイプにより形成される。特に、中空パイプにより形成した場合、軽量化を図ることができる。
本体フレーム、サドル、肩当て部の材質には、アルミニウム,ステンレス,鉄,チタン,マグネシウム等の金属又はそれらの合金、カーボン,ガラス,繊維等を添加した樹脂、或いは木材や竹材等を使用することができる。特にアルミニウム製や合成樹脂製の場合は強度があり、耐久性、信頼性に優れる。また、金属製の場合は腐食し難い材質又は防錆加工されたものが好適に用いられる。これにより、本体フレーム、サドル、肩当て部が錆びつくのを防止でき衛生的で、かつ分解や組立ての作業性を向上できる。
サドルの形状はペットの左右の後脚を挿入することができ、後脚の付根付近の胴体を下側から支えることができる形状であればよい。左右の後脚がそれぞれ挿入される円形又は円弧状の部材を二つ横に並べたもの、略N字型の部材を中央で交差するように対向配置して略8の字型に形成したもの等が挙げられる。略N字型の部材を中央で交差するように対向配置した場合は、交差部が支えあって剛性を高めることができるので、サドルの変形が生じ難く、体重の重いペットでも支えることができ、信頼性に優れる。
開閉手段としては、肩当て部の一端又は両端を本体フレームに枢軸することにより、本体フレームの左右又は前後に跳ね上げ式に開閉するものが好適に用いられる。これにより、本体フレームの上方を開放することができるので、ペットの後脚をサドルに挿入する際に肩当て部が邪魔にならず、容易に装着することができる。また、肩当て部を中央で分断してそれぞれを左右に開閉するようにしてもよい。
本体フレームに肩当て部を枢軸する枢軸部以外に本体フレームと肩当て部を着脱自在に保持する手段を用意した場合、必要時以外に肩当て部が開くことがなく信頼性に優れる。
略円弧状に形成された保持部で着脱自在に保持するものの他に、ねじ止めやピン嵌合等によって保持するものが好適に用いられる。
尚、予め本体フレーム及びサドルの寸法を複数種類、用意しておくことにより、それらを組合せてペットのサイズに応じたペット用車椅子を作製することができる。
また、肩当て部の両側や本体フレームの長手方向の中間部にペットと肩当て部や本体フレームを固定するための固定用ベルトを取り付ける。これにより、ペットと肩当て部や本体フレームを確実に固定でき、歩行時の姿勢が安定し、ペットに負荷をかけることがなく、安全性、信頼性に優れる。固定用ベルトの固定方法としては、バックル方式や複数の嵌入孔の内の所望の位置に嵌入用突起を嵌入するもの、面ファスナーで貼着するもの等が好適に用いられる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のペット用車椅子であって、前記サドルが、略M字型の二つの単位部材を対向配置した前後中央部にくびれた環状に形成されている、又は、後部側の単位部材が略M字型に形成されている構成を有している。
(1)略M字型の単位部材を対向配置することにより、前後中央部にくびれた環状のサドルを形成することができるので、加工が容易で生産に優れる。
(2)サドルが前後中央部にくびれた環状に形成されているので、ペットが排尿、排便する際にサドルが邪魔にならず、容易に排尿、排便をすることができると共に、サドルを汚すことがなく衛生的で使用性を向上させることができる。
(3)サドルが前後中央部にくびれた環状に形成されていることにより、左右の脚の間に異物がないので、装着時に違和感がなく、股ずれ等の発生を防止できる。
(4)後部側が略M字型で前部側が直線状若しくは前方へ 多少、湾曲状に形成した場合は、胴部の長い犬の胴部を支持できる。
ここで、サドルは、本体フレームの上面又は内側に配設される。本体フレーム同士又は本体フレームとサドルを連結、固定する手段としては、溶接や接着、ねじ止め等の他、略円形又は略円弧状に形成された嵌合部を有する固定用ブロックを使用することができる。
固定用ブロックとしては、ブロック状の部材に嵌合部を形成するもの以外に、本体フレームやサドルの外径と略等しい内径を有する二つの金属製や合成樹脂製等のパイプを溶接、接着、ねじ止め等により固定したもの、円形又は円弧状の二つの嵌合部を合成ゴムや合成樹脂等で一体成型したものや金属でプレス成型したもの等を用いることができる。
固定用ブロックを用いた場合、固定用ブロックの嵌合部に本体フレーム及びサドルを挿通、嵌合することにより、容易に組立て、分解することができる。
固定用ブロックの外形を略円形や略楕円形に形成するか、外周に面取りを施した場合、ペットを傷つける可能性が少なくなると共に、部品の軽量化を図ることができる。また、固定用ブロックが金属の場合、外周を合成ゴムや革等の緩衝部材で覆うことにより安全性を向上させることができる。
サドルの環状部は、下側に多少、湾曲して形成してもよい。これにより、ペットの腰部への負担を軽減することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のペット用車椅子であって、前記本体フレームが、左右に分割された側部フレーム部と、前記両側の側部フレーム部と前記サドルを連結する連結部と、を備えている構成を有している。
この構成により、請求項1又は2の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)本体フレームが、左右に分割された側部フレーム部と、両側の側部フレーム部とサドルを連結する連結部を有するので、連結部により両側の側部フレーム部とサドルを容易に連結することができ、組立て性を向上させることができる。
(2)サドルを構成する対向配置された略M字型の二つの単位部材により両側の側部フレーム部が連結されているので、本体フレームの強度、剛性を確保することができ、本体フレームの変形や破損を防止できる。
ここで、連結部としては請求項1で説明した固定用ブロックを好適に用いることができる。これにより、機械的強度を向上させることができる。側部フレーム部及びサドルの外径に合わせて略円形又は円弧状の二つの嵌合部を平行に形成することにより、側部フレーム部及びサドルを挿通、嵌合させて固定できる。
固定用ブロックは半割にしてそれぞれに略半円形の嵌合部を形成し、側部フレーム部及びサドルを上下又は左右から挟むようにして固定することもできる。
固定用ブロックの嵌合部を円弧状に形成するか、固定用ブロックを半割にした場合、側部フレーム部とサドルを容易に着脱することができ、組立て性、分解性に優れる。尚、固定用ブロックと側部フレーム部及びサドルをねじ止め等により固定した場合、側部フレーム部やサドルが回動したり、固定用ブロックが外れたりすることがなく、信頼性を向上させることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のペット用車椅子であって、前記開閉手段が、前記一方の側部フレーム部に固設され前記肩当て部の一端部を前記本体フレームの左右方向に前記側部フレーム部廻りに回動自在に保持する回動保持部材と、前記他方の側部フレーム部と前記肩当て部の他端部を着脱自在に固定する固定部材と、を備えている構成を有している。
この構成により、請求項1又は2の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)開閉手段が、一方の側部フレーム部に対して肩当て部の一端部を回動自在に保持する回動保持部材と、他方の側部フレーム部と肩当て部の他端部を着脱自在に固定する固定部材を有するので、固定部材を開放するだけで側部フレーム部に対して肩当て部を本体フレームの左右方向に跳ね上げて側部フレーム部廻りに回動させることができ、ペットの肩の上方から肩当て部を容易に取り付けることができる。
(2)肩当て部の一端部が開閉手段の回動保持部材により本体フレームの左右方向に側部フレーム部廻りに回動自在に保持されているので、肩当て部を回動して本体フレームの上方を開放することができ、ペットの後脚をサドルに挿入して前脚で自立させた状態を保持でき、肩当て部を反対向きに回動させて固定部材で固定するだけで容易に装着することができる。
ここで、肩当て部の形状としては、ペットの肩に当接する円弧部と円弧部の両端の内、少なくとも一方から略水平方向に延設された水平支持部を有するものが好適に用いられる。これにより、肩当て部の水平支持部の一方を枢軸するだけで、容易に本体フレームの左右方向に側部フレーム部廻りに回動自在に保持できる。
また、肩当て部のペットの肩に当接する円弧部の内、少なくとも内側には、発泡ウレタン等の合成樹脂や合成ゴム等の弾性を有する緩衝部材を被着することが好ましい。これにより、装着時や歩行時にペットに負担をかけることがなく、装着性に優れる。
開閉手段の回動保持部材は左右いずれか一方の側部フレーム部に固設され、円形の回動支持孔で肩当て部の一端部である水平支持部を回動自在に枢軸する。
開閉手段の固定部材は回動保持部材に対向して配置され他方の側部フレーム部と肩当て部の他端部を着脱自在に固定する。
固定部材としては、側部フレーム部又は肩当て部のいずれか一方に配設され、直接、肩当て部又は側部フレーム部を嵌合、係止、ねじ止め等の手段により固定するもの、側部フレーム部及び肩当て部のそれぞれに配設された一組の部材を互いに嵌合、係止、着磁等の手段により固定するもの等が挙げられる。より具体的には、側部フレーム部に固設された固定部材に対し、肩当て部の水平支持部にねじやピン等を貫通させて固定するもの、水平支持部の上面に接するように水平方向にねじやピンを挿通するもの、上方が開口した円弧状の挟持部で水平支持部を嵌脱自在に保持するもの、固定部材に形成した開口部や突起に肩当て部の水平支持部に配設したフック状や板ばね状の係止部材を係止するもの、磁石により着磁するもの、固定孔が穿設された固定部材を肩当て部に対しスライドさせて嵌合させる閂方式のもの、側部フレーム部及び肩当て部の水平支持部の周りにバンドを巻回し面ファスナー,ボタン,ホック等により固定するもの等がある。
尚、開閉手段は必要に応じてねじ止め、ピン嵌合等の手段により、側部フレーム部又は肩当て部に固定する。これにより、使用時に開閉手段が移動することがなく、信頼性を向上できる。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載のペット用車椅子であって、前記開閉手段が、前記左右の側部フレーム部に対して前記肩当て部の両端部をそれぞれ前記本体フレームの左右方向に前記側部フレーム部廻りに回動及び着脱自在に固定する開閉保持手段である構成を有している。
この構成により、請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)開閉手段が左右の側部フレーム部に対して肩当て部の両端部をそれぞれ側部フレーム部廻りに回動及び着脱自在に固定する開閉保持手段であることにより、肩当て部を左右のいずれからでも開閉することができるので、飼主の利き手や使用スペースの状況に応じ、作業し易い方向から肩当て部を開閉することができ、着脱作用を容易に行なうことができる。
(2)開閉保持手段が側部フレーム部に対して肩当て部の端部を側部フレーム部廻りに回動及び着脱自在に固定できることにより、一つの部品で肩当て部の固定と回動を行なうことができるので、部品点数を減らすことができ、生産性、組立て作業性を向上させることができる。
ここで、側部フレーム部に配設される開閉保持手段としては、円弧状の回動部で肩当て部の端部を回動自在に支持すると共に、回動部の開口部から上方に拡開して形成された着脱部で直接、肩当て部の端部を挟持するか、ねじやピン等の固定手段を螺着又は挿通する等して着脱自在に保持するもの等が好適に用いられる。
肩当て部に配設されるものとしては、円形又は円弧状の回動部で肩当て部の端部に回動自在に配設されると共に円弧状の着脱部で直接、側部フレーム部に着脱できるものが好適に用いられる。
側部フレーム部及び肩当て部に分割されて配設されるものとしては、側部フレーム部に配設された部材と、円形又は円弧状の回動部で肩当て部に回動自在に配設された部材を一組とし、それらの部材を嵌合、係止、ねじ止め等の固定手段で固定するものが好適であり、前述の固定部材と同様の手段を好適に用いることができる。
尚、両側に配設する開閉保持手段の機構としては、同一のものを用いてもよいし、異なるものを組合せてもよい。
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載のペット用車椅子であって、前記肩当て部が前記ペットの肩に当接する円弧部と前記円弧部の両端からそれぞれ略水平方向に延設された水平支持部とを有し、前記開閉手段を前記側部フレーム部及び/又は前記肩当て部の前記水平支持部に対して摺動自在に固定する摺動固定部材を備えている構成を有している。
この構成により、請求項4又は5に記載の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)肩当て部がペットの肩に当接する円弧部を有するので、装着時や歩行時にペットの肩に負担をかけることなく、安定して本体フレームを肩で支持することができる。
(2)肩当て部が円弧部の両端からそれぞれ略水平方向に延設された水平支持部を有することにより、肩当て部の水平支持部と本体フレームの側部フレーム部が略平行に配置されるので、開閉手段を用いて容易に水平支持部と側部フレーム部を固定することができ、固定時の安定性を向上させることができる。
(3)肩当て部の水平支持部が本体フレームの側部フレーム部と略平行に配置されるので、水平支持部に対して開閉手段を摺動固定部材により摺動自在に固定することができ、ペットの体長に応じて肩当て部を水平方向に移動させることができ、汎用性、取付け自在性を向上させることができる。
ここで、回動保持部材及び固定部材、若しくは開閉保持手段等の開閉手段は、肩当て部の水平支持部の長さに応じて水平支持部の長手方向に複数箇所、配設することができる。各水平支持部の両端二箇所に回動保持部材及び固定部材、若しくは開閉保持手段を配設した場合、側部フレーム部に対して安定して肩当て部を保持することができ、信頼性、確実性に優れる。
また、複数の回動保持部材に対して固定部材を一箇所のみ配設した場合、安定して肩当て部を保持できると共に、固定部材の開放が容易で操作性に優れる。
摺動固定部材としては、ねじ止め、ピン嵌合、面ファスナー等を好適に用いることができる。
本発明の請求項7に記載の発明は、請求項3に記載のペット用車椅子であって、前記肩当て部がペットの肩に当接する円弧部と前記円弧部の両端からそれぞれ略水平方向に延設された水平支持部とを有し、前記開閉手段が前記左右の側部フレーム部に対し前記肩当て部の前記両端の水平支持部の後端部を前記本体フレームの上下方向に回動自在に枢軸する枢軸部と、前記左右の側部フレーム部と前記肩当て部の前記両端の水平支持部を着脱自在に保持する保持部と、を備えている構成を有している。
この構成により、請求項3に記載の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)肩当て部がペットの肩に当接する円弧部と円弧部の両端からそれぞれ略水平方向に延設された水平支持部とを有し、開閉手段が左右の側部フレーム部に対し肩当て部の両端の水平支持部の後端部を本体フレームの上下方向に回動自在に枢軸する枢軸部と、左右の側部フレーム部と肩当て部の両端の水平支持部を着脱自在に保持する保持部を有するので、肩当て部を枢軸部を支点として本体フレームの上下方向に跳ね上げるようにして回動させることができ、容易にペットへの着脱ができると共に、使用時には確実に肩当て部を側部フレーム部に保持することができる。
ここで、開閉手段の枢軸部は左右の側部フレーム部に配設され肩当て部の両端の水平支持部の後端部を水平支持部の軸方向と直交する方向に貫通して軸支する。これにより、肩当て部を本体フレームの上下方向に回動させることができる。
開閉手段の保持部としては、請求項4で述べた固定部材と同様のものを好適に用いることができ、肩当て部の水平支持部の長手方向の略中央部や肩当て部の円弧部と水平支持部の付け根側に配設される。
枢軸部及び保持部は溶接、接着、ねじ止め、ピン嵌合等により固定される。枢軸部及び保持部をねじ止めやピン嵌合等により側部フレーム部に対して摺動自在に固定した場合、肩当て部の位置を側部フレーム部に沿って前後に移動させることができ、ペットの大きさに応じて容易に肩当て部の位置を調整することができ、汎用性に優れる。
本発明の請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7の内いずれか1項に記載のペット用車椅子であって、前記サドルの少なくとも上面に覆設された緩衝部材を有する構成を有している。
この構成により、請求項1乃至7の内いずれか1項に記載の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)サドルの少なくとも上面に緩衝部材が覆設されているので、ペットの体重がかかっても、ペットへの衝撃、摩擦による負担を低減でき、皮膚への熱伝導を低減でき夏季や冬季であっても即座に装着することができ、装着性を向上させることができる。
(2)歩行時に生じる振動等の衝撃がペットの疾患に対して悪影響を及ぼす場合、緩衝部材を有することにより、衝撃を吸収又は低減することができ信頼性に優れる。
ここで、緩衝部材はサドルの上面を覆設する他、断面略L字型にしてサドルの上面と内側面、断面略コ字型にしてサドルの上面と両側面、略円筒形状にしてサドルの外周面を覆うことができる。
緩衝部材の材質としては、発泡ウレタン、軟質樹脂、布、合成ゴム、革等が好適に用いられる。これらの緩衝部材は、同じ種類で固さや反発力が異なるものを二層以上積層したり、種類の異なるものを組合せて積層したりできる。また、緩衝部材を面ファスナーやボタン、ホック等により固定した場合、容易に着脱でき、清掃や洗濯を行なって清潔に保つことができると共に、破損時には交換して安全性を確保することができる。
緩衝部材を略円筒形状にしてサドルの外周を覆う場合、緩衝部材に切れ目を入れてサドルを覆い、後から接着するか、インサ−ト成形でサドルの外周を覆うように緩衝部材を覆設することができる。尚、サドルに予め側部フレーム部に固定するための固定用金具を溶接等で固定しておけば、緩衝部材を覆設した後に容易に側部フレーム部と固定することができ、生産性、組立て作業性に優れる。
本発明の請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のペット用車椅子であって、前記緩衝部材が、袋状に形成された収容部と、前記収容部に封入された充填材と、を有する構成を有している。
この構成により、請求項8に記載の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)緩衝部材が、袋状に形成された収容部と、収容部に封入された充填材を有するので、充填材の交換や補充を容易に行なうことができ、緩衝部材の固さや反発力を簡便に調整することができる。
(2)緩衝部材の収容部が破損しても、新しい収容部を用意するだけで充填材をそのまま使用することができ、省資源性に優れる。
ここで、収容部の材質としては、合成ゴム、塩化ビニル、革等が好適に用いられる。充填材としては、発泡ウレタンや軟質樹脂の他、水やシリコーン油等の液体、空気や窒素等の気体を用いることができる。充填材として液体や気体を用いた場合、圧力が均一化され乗り心地を向上させることができると共に、緩衝効果を高めることができる。
また、充填材としてポリアクリル酸ソーダ、グアーガム、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド等の水溶性ジェルを封入した場合、冷蔵庫などで冷やすことにより保冷効果があり、夏季の使用性を向上させることができる。
充填材としてポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー等のゲル状熱媒体を封入した場合、電子レンジ温めることにより保温効果があり、冬季の使用性を向上させることができる。
本発明の請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のペット用車椅子であって、前記充填材が、発泡ウレタンや軟質樹脂等の弾性体、空気や窒素等の気体、水やシリコーン油等の液体の内いずれか1以上である構成を有している。
この構成により、請求項9に記載の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)複数種類の充填材を組み合わせることにより、所望の硬度や反発力に調整することができ、乗り心地を向上させることができる。
(2)同種又は異種の充填材が封入された複数の収容部を積層した場合、使用環境やペットの体型等に応じて充填材の種類や数を組合せて使用性を向上させることができる。
ここで、一つの収容部に異種の充填材を混ぜて封入してもよいし、それぞれ異種の充填材が封入された複数の収容部を積層したり、場所によって使い分けたりしてもよい。予め同種又は異種の充填材が封入された複数の収容部を用意しておくことにより、必要に応じて収容部を増減したり、交換したりでき、天候等に応じて乗り心地を最適に保つことができると共に、衛生的にも優れる。
以上のように、本発明のペット用車椅子によれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、以下のような効果を有する。
(1)本体フレームに対して肩当て部を開閉する開閉手段を有するので、肩当て部を開いた状態でペットの後脚をサドルに挿入することができ、容易に車椅子を装着することができる機能性、装着性に優れたペット用車椅子を提供することができる。
(2)機構部が肩当て部の開閉手段のみで部品点数が少ないので、軽量で取り扱い易く、ペットへの装着を容易に行なうことができる生産性、取り扱い性に優れたペット用車椅子を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)略M字型の単位部材を対向配置することにより、前後中央部にくびれた環状のサドルを形成することができるので、加工が容易で生産性に優れたペット用車椅子を提供することができる。
(2)サドルが前後中央部にくびれた環状に形成されているので、ペットが排尿、排便する際にサドルが邪魔にならず、容易に排尿、排便をすることができると共に、サドルを汚すことがなく衛生的で使用性を向上させることができ機能性に優れたペット用車椅子を提供することができる。
(3)サドルが前後中央部にくびれた環状に形成されていることにより、左右の脚の間に異物がないので、装着時に違和感がなく、股ずれ等の発生を防止できる装着安定性、信頼性に優れたペット用車椅子を提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)本体フレームが、左右に分割された側部フレーム部と、両側の側部フレーム部とサドルを連結する連結部を有するので、連結部により両側の側部フレーム部とサドルを容易に連結することができ、組立て性を向上させることができる生産性に優れたペット用車椅子を提供することができる。
(2)サドルを構成する対向配置された略M字型の二つの単位部材により両側の側部フレーム部が連結されているので、本体フレームの強度、剛性を確保することができ、本体フレームの変形や破損を防止できる信頼性、耐久性に優れたペット用車椅子を提供することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項3の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)開閉手段が、一方の側部フレーム部に対して肩当て部の一端部を回動自在に保持する回動保持部材と、他方の側部フレーム部と肩当て部の他端部を着脱自在に固定する固定部材を有するので、固定部材を解除するだけで側部フレーム部に対して肩当て部を本体フレームの左右方向に跳ね上げて側部フレーム部廻りに回動させることができ、ペットの肩の上方から肩当て部を容易に取り付けることができる取付け作業性に優れたペット用車椅子を提供することができる。
(2)肩当て部の一端部が開閉手段の回動保持部材により本体フレームの左右方向に側部フレーム部廻りに回動自在に保持されているので、肩当て部を回動して本体フレームの上方を開放することができ、ペットの後脚をサドルに挿入して前脚で自立させた状態を保持でき、肩当て部を反対向きに回動させて固定部材で固定するだけで容易に装着することができる取付け作業性に優れたペット用車椅子を提供することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項3の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)開閉手段が左右の側部フレーム部に対して肩当て部の両端部をそれぞれ側部フレーム部廻りに回動及び着脱自在に固定する開閉保持手段であることにより、肩当て部を左右のいずれからでも開閉することができるので、飼主の利き手や使用スペースの状況に応じ、作業し易い方向から肩当て部を開閉することができ、着脱作用を容易に行なうことができる操作性に優れたペット用車椅子を提供することができる。
(2)開閉保持手段が側部フレーム部に対して肩当て部の端部を側部フレーム部廻りに回動及び着脱自在に固定できることにより、一つの部品で肩当て部の固定と回動を行なうことができるので、部品点数を減らすことができ、生産性、組立て作業性に優れたペット用車椅子を提供することができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項4又は5の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)肩当て部がペットの肩に当接する円弧部を有するので、装着時や歩行時にペットの肩に負担をかけることなく、安定して本体フレームを肩で支持することができる安定性、信頼性に優れたペット用車椅子を提供することができる。
(2)肩当て部が円弧部の両端からそれぞれ略水平方向に延設された水平支持部を有することにより、肩当て部の水平支持部と本体フレームの側部フレーム部が略平行に配置されるので、開閉手段を用いて容易に水平支持部と側部フレーム部を固定することができ、固定時の安定性を向上させることができる組立て性、信頼性に優れたペット用車椅子を提供することができる。
(3)肩当て部の水平支持部が本体フレームの側部フレーム部と略平行に配置されるので、水平支持部に対して開閉手段を摺動固定部材により摺動自在に固定することができ、ペットの体長に応じて肩当て部を水平方向に移動させることができ、汎用性、取付け自在性に優れたペット用車椅子を提供することができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項3の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)肩当て部がペットの肩に当接する円弧部と円弧部の両端からそれぞれ略水平方向に延設された水平支持部とを有し、開閉手段が左右の側部フレーム部に対し肩当て部の両端の水平支持部の後端部を本体フレームの上下方向に回動自在に枢軸する枢軸部と、左右の側部フレーム部と肩当て部の両端の水平支持部を着脱自在に保持する保持部を有するので、肩当て部を枢軸部を支点として本体フレームの上下方向に跳ね上げるようにして回動させることができ、容易にペットへの着脱ができると共に、使用時には確実に肩当て部を側部フレーム部に保持することができる使用性、信頼性に優れたペット用車椅子を提供することができる。
請求項8に記載の発明によれば、請求項1乃至7の内いずれか1項の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)サドルの少なくとも上面に緩衝部材が覆設されているので、ペットの体重がかかっても、ペットへの衝撃、摩擦による負担を低減でき、皮膚への熱伝導を低減でき夏季や冬季であっても即座に装着することができ、装着性を向上させることができる使用性、信頼性に優れたペット用車椅子を提供することができる。
(2)歩行時に生じる振動等の衝撃がペットの疾患に対して悪影響を及ぼす場合、緩衝部材を有することにより、衝撃を吸収又は低減することができ信頼性に優れたペット用車椅子を提供することができる。
請求項9に記載の発明によれば、請求項8の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)緩衝部材が、袋状に形成された収容部と、収容部に封入された充填材を有するので、充填材の交換や補充を容易に行なうことができ、緩衝部材の固さや反発力を簡便に調整することができる機能性、汎用性に優れたペット用車椅子を提供することができる。
(2)緩衝部材の収容部が破損しても、新しい収容部を用意するだけで充填材をそのまま使用することができ、省資源性に優れたペット用車椅子を提供することができる。
請求項10に記載の発明によれば、請求項9の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)複数種類の充填材を組み合わせることにより、所望の硬度や反発力に調整することができ、乗り心地を向上させることができる機能性、使用性に優れたペット用車椅子を提供することができる。
(2)同種又は異種の充填材が封入された複数の収容部を積層した場合、使用環境やペットの体型等に応じて充填材の種類や数を組合せて使用性を向上させることができる汎用性に優れたペット用車椅子を提供することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1におけるペット用車椅子について、以下図面を参照しながら説明する。
図1(a)は本発明の実施の形態1におけるペット用車椅子の全体斜視図であり、図1(b)は本発明の実施の形態1におけるペット用車椅子のフレームを示す全体斜視図であり、図2は本発明の実施の形態1におけるペット用車椅子の使用状態を示す全体斜視図であり、図3は実施の形態1におけるペット用車椅子の肩当て部の開閉手段を示す要部断面背面図である。
図1乃至図3中、1は本発明の実施の形態1におけるペット用車椅子、2はアルミニウム,ステンレス,鉄,チタン,マグネシウム等の金属又はそれらの合金、カーボン,ガラス,繊維等を添加した樹脂、或いは木材や竹材等を素材とする断面略円形の中実棒又は中空パイプで形成されたペット用車椅子1の本体フレーム、2a、2bは左右に分割された本体フレーム2の側部フレーム部、3は前後中央部にくびれた環状に形成され犬や猫等のペット15の左右の後脚15a、15bが挿入され後脚15a、15bの付根付近の胴体を下側から支える本体フレーム2の後部に配設されたサドル、3aは本体フレーム2と同様の素材で略M字型に形成され対抗配置されることによりペット15の左右の後脚15a、15bが挿入される開口部3bを形成する二つの単位部材、4は側部フレーム部2a、2bが挿通された円形の嵌合部4aと単位部材3aの端部が挿通された円形の嵌合部4bを有し両側の側部フレーム部2a、2bとサドル3を形成する二つの単位部材3aを連結する連結部としての固定用ブロック、4cは固定用ブロック4を側部フレーム部2a、2bに固定するブロック固定ねじ、5は発泡ウレタンや軟質樹脂等の弾性体で形成され各単位部材3aに被着されたサドル3の緩衝部材、5aは側部フレーム部2a、2b及び固定用ブロック4に覆設された保護カバー、6は本体フレーム2の前方に配設されペットの肩に取り付けられる肩当て部、6a、6bはペット15の肩15cに当接する円弧部6cの両端からそれぞれ略水平方向に延設され左右の側部フレーム部2a、2bに対し回動自在に保持された水平支持部、6dは発泡ウレタンや軟質樹脂等の弾性体で形成され円弧部6cに被着された肩当て部6の緩衝部材、6eは肩当て部6の両側に配設され面ファスナーやバックル等の固定手段で連結され肩当て部6とペット15を固定する固定用ベルト、7aは固定孔8aに挿通された側部フレーム部2aに固設され上方が開口した円弧状の挟持部9aで肩当て部6の水平支持部6aを保持し水平支持部6aの上方で挟持部9aに螺合された固定用ねじ10で肩当て部6の水平支持部6aを着脱自在に固定する開閉手段の固定部材、7bは固定孔8bに挿通された側部フレーム部2bに固設され回動支持孔9bで肩当て部6の水平支持部6bを側部フレーム部2b廻りに回動自在に保持する開閉手段の回動保持部材、11は側部フレーム部2a、2bの下部後方に配設されペット15の後脚15a、15bを保持する後脚保持部、11aは後脚保持部11の緩衝部材、11bは後脚保持部11に配設されペット15の後脚15a、15bを後脚保持部11に固定する後脚固定ベルト、11cは後脚保持部11の先端部に覆設された保護キャップ、12は側部フレーム部2a、2bのそれぞれの外側下端に配設された車輪ブロック12aに配設された車輪、13は側部フレーム部2a、2bの間に渡設され車輪ブロック12aに連設された略コ字型の固定兼後部緩衝部材である。
サドル3以外に肩当て部6の円弧部6c及び後脚保持部11にもそれぞれ緩衝部材6d、11aを被着したことにより、装着時や歩行時にペット15にかかる衝撃を緩和することができ、ペット15の負担を軽減できる。
側部フレーム部2a、2bの下部後方に後脚保持部11を配設したことにより、ペット15の後脚15a、15bを保持することができ、後脚15a、15bが引きずられることがなく信頼性を向上できる。また、後脚保持部11に後脚固定ベルト11bを配設したことにより、より確実にペット15の後脚15a、15bを後脚保持部11に固定することができる。更に、後脚保持部11の先端部に保護キャップ11cが覆設されているので安全性に優れる。尚、後脚保持部11はペット15の症状等により必要に応じて着脱する。
固定用ブロック4をブロック固定ねじ4cで側部フレーム部2a、2bに固定したことにより、サドル3の単位部材3aや固定用ブロック4が摺動したり回動したりすることを防止でき安定性に優れると共に、ブロック固定ねじ4cを取外すだけで容易に側部フレーム部2a、2bと単位部材3aを分解できる。
側部フレーム部2a、2b及び固定用ブロック4に保護カバー5aを覆設したことにより、固定用ブロック4が外部に露出せず、ペット15やペット15の飼主が怪我をすることを防止でき、安全性を向上できる。保護カバー5aの固定手段としては、面ファスナーやホック等の着脱が容易なものが好適に用いられる。
側部フレーム部2a、2b及び肩当て部6の水平支持部6a、6bがそれぞれ二箇所の固定部材7aで着脱自在に固定されると共に回動保持部材7bで回動自在に保持されていることにより、安定性に優れる。尚、側部フレーム部2a、2bと固定部材7a、回動保持部材7bを溶接、接着、ねじ止め等により固定した場合、側部フレーム部2a、2bに対し固定部材7a、回動保持部材7bが摺動したり回動したりすることがなく信頼性を向上できる。特に、ねじ止め等の着脱自在な手段で固定した場合、側部フレーム部2a、2bに対し、肩当て部6の取付け位置を変更でき汎用性に優れると共に、組立て、分解が容易で生産性、メンテナンス性を向上できる。また、固定部材7a、回動保持部材7bの外周も固定用ブロック4と同様に保護カバー5a等で覆うことができる。
略コ字型の固定兼後部緩衝部材13が側部フレーム部2a、2bの間に渡設されていることにより、側部フレーム部2a、2bが左右に拡開するのを防止できると共に、バンパーとして後脚保持部11や車輪12を保護することができ、周囲の障害物等が直接、ペット15の後脚15a、15bに接触することを防止できる。
尚、側部フレーム部2a、2bの長手方向の略中央部と車輪ブロック12aの間を斜めに連結する補強部材を配設した場合、より本体フレーム2の強度を向上させることができ、体重の重いペットに対しても対応することができ信頼性に優れる。
以上のように構成された実施の形態1におけるペット用車椅子の使用方法について説明する。
図1乃至図3において、まず、側部フレーム部2aに対して肩当て部6の水平支持部6aを着脱自在に固定している固定部材7aの固定用ねじ10を緩める。これにより、肩当て部6の左側の水平支持部6aの上方が開放されるので、右側の側部フレーム部2bに対して回動保持部材7bにより回動自在に枢軸された肩当て部6の水平支持部6bを支点として肩当て部6を跳ね上げるように側部フレーム部2b廻りに矢印a方向に回動させ、本体フレーム2の上方を開放する。
ペット15の左右の後脚15a、15bをサドル3の開口部3bに上方から挿入し、後脚保持部11で保持して後脚固定ベルト11bで固定すると共に、サドル3でペット15の後脚15a、15bの付根付近の胴体を下側から支える。
ペット15を自立させた状態で肩当て部6を側部フレーム部2b廻りに矢印b方向に回動し肩当て部6の円弧部6cをペット15の肩15cに当接させ、固定用ねじ10で肩当て部6の水平支持部6aを固定部材7aに固定すると共に、ペット15と肩当て部6を固定用ベルト6eで固定する。
尚、本実施の形態では、左側の側部フレーム部2aに対して肩当て部6の水平支持部6aを着脱自在に固定する固定部材7aを固設し、右側の側部フレーム部2bに対して肩当て部6の水平支持部6bを回動自在に枢軸する回動保持部材7bを固設したが、固定部材7aと回動保持部材7bは左右逆に取付けてもよいし、左右両方に固定部材7aを開閉保持手段として取付けてもよい。左右両方に固定部材7aを開閉保持手段として取付けた場合、挟持部9aを回動部として側部フレーム部2a、2bに対して肩当て部6の水平支持部6a、6bを回動自在に保持すると共に、固定用ねじ10により側部フレーム部2a、2bと肩当て部6の水平支持部6a、6bを着脱自在に固定することができ、肩当て部6を左右のいずれからでも開閉してペット15への着脱を行なうことができる。
また、固定部材7aは上下を逆にし、側部フレーム部2a側を固定用ねじ10で着脱自在に固定するようにしてもよい。
次に、肩当て部の開閉手段の変形例について説明する。尚、実施の形態1と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。これらの開閉手段は、肩当て部の左右いずれの側にも配設することができ、また、開閉保持手段として肩当て部の左右両側に配設することもできる。
図4(a)は肩当て部の開閉手段の第1の変形例を示す要部断面背面図であり、図4(b)は肩当て部の開閉手段の第2の変形例を示す要部断面背面図である。
図4(a)の第1の変形例が実施の形態1の開閉手段と異なるのは、水平支持部6aを支持する固定部材7aの円弧状の挟持部9aに対し、固定用ねじ10が水平支持部6aを垂直方向に貫通して螺着されている点である。
尚、この固定部材7aを開閉保持手段として用いる場合、肩当て部6を回動させる際の支点は、側部フレーム部2a、2bとなり、肩当て部6と共に固定部材7aも回動する。
図4(b)の第2の変形例が実施の形態1の開閉手段と異なるのは、固定部材17が、側部フレーム部2a及び水平支持部6aを両側から挟むように固定する保持部17aと開閉部17bに分割された洗濯挟み状に形成されている点である。固定部材17は、保持部17a及び開閉部17bのそれぞれに形成された円弧状のフレーム保持部18a、18bで側部フレーム部2aを着脱自在に保持すると共に、円弧状の回動部19a、19bで水平支持部6aを回動自在に保持する。保持部17aと開閉部17bの端部にテーパ状の開閉操作部20a、20bが形成され、保持部17aと開閉部17bが輪ゴム等の伸縮性を有する開閉手段21により固定されているので、開閉操作部20a、20bを掴むことによりフレーム保持部18a、18bを拡開して側部フレーム部2aを着脱できる。この場合、側部フレーム部2a、2b又は水平支持部6a、6bのいずれを支点としても肩当て部6を回動させることができる。
尚、固定部材7a、17は上下を逆にしても同様に用いることができる。
図5(a)は肩当て部の開閉手段の第3の変形例を示す要部断面背面図であり、図5(b)は肩当て部の開閉手段の第4の変形例を示す要部断面背面図であり、図5(c)は肩当て部の開閉手段の第5の変形例を示す要部断面背面図である。
図5(a)の第3の変形例が実施の形態1の開閉手段と異なるのは、固定部材27が側部フレーム部2aに固設された固定側部材27aと水平支持部6aに円形の回動部9cにより回動自在に枢軸された回動側部材27bを有し、回動側部材27bに配設された磁石28aにより側部フレーム部2aと水平支持部6aが着脱自在に保持されている点である。これにより、肩当て部6を矢印a方向に引き上げるように回動させれば肩当て部6を開放することができ、肩当て部6を矢印b方向に回動させれば回動側部材27bが磁石28aに着磁されて側部フレーム部2aと肩当て部6の水平支持部6aが固定される。
図5(b)の第4の変形例が第3の変形例と異なるのは、固定側部材27aの側部に磁石28aに面して切り欠き部29aが形成され、回動側部材27bに固定側部材27aの切り欠き部29aに係止される係止用凸部28bが形成されている点である。切り欠き部29a及び係止用凸部28bを有することにより、上下方向の外力が加わっただけでは固定側部材27aと回動側部材27bとの固定が外れることがなく、信頼性に優れる。尚、回動側部材27bが回動しない場合でも、肩当て部6の円弧部6cの弾性により切り欠き部29a及び係止用凸部28bを係止させることができる。
図5(c)の第5の変形例が第4の変形例と異なるのは、切り欠き部29bが固定側部材27aの高さ方向の略中央に溝状に形成され、切り欠き部29bの上面に面して磁石28aが配設されている点である。回動側部材27bを矢印c方向に回動させれば肩当て部6を開放することができ、回動側部材27bを矢印d方向に回動させれば係止用凸部28bを切り欠き部29bに係止させると共に磁石28aに着磁させることができ、より確実に側部フレーム部2aと肩当て部6の水平支持部6aを固定でき信頼性に優れる。
尚、固定部材27は上下を逆にして固定側部材27aを水平支持部6aに回動自在に枢軸し、回動側部材27bを側部フレーム部2aに固設しても同様に用いることができる。
図6(a)は肩当て部の開閉手段の第6の変形例を示す要部側面図であり、図6(b)は肩当て部の開閉手段の第7の変形例を示す要部側面図である。
図6(a)の第6の変形例が実施の形態1の開閉手段と異なるのは、固定部材37が側部フレーム部2a、2bに摺動自在に配設され、円形の回動支持孔9bに水平支持部6a、6bを挿抜して側部フレーム部2a、2bと水平支持部6a、6bを着脱自在に保持する点である。
これにより、固定部材37を矢印e方向に摺動させるだけで容易に側部フレーム部2a、2bから水平支持部6a、6bを開放することができ、固定部材37を矢印f方向に摺動させるだけで側部フレーム部2a、2bと水平支持部6a、6bを固定することができ、操作性に優れる。
図6(b)の第7の変形例が第6の変形例と異なるのは、固定部材37が側部フレーム部2a、2bに固設された第一の固定部材37aと、水平支持部6a、6bに回動自在に枢軸された第二の固定部材37bに分割され、第一の固定部材37a及び第二の固定部材37bにそれぞれ穿設された固定用挿通孔38a、38bに対して挿抜される閂部材39を有する点である。これにより、閂部材39を矢印e方向に引抜くだけで容易に側部フレーム部2a、2bから水平支持部6a、6bを開放することができ、閂部材39を矢印f方向に動かして固定用挿通孔38bに挿し込むだけで側部フレーム部2a、2bと水平支持部6a、6bを固定することができるので、操作性に優れる。
図7は肩当て部の開閉手段の第8の変形例を示す要部側面図である。
図7の第8の変形例が第7の変形例と異なるのは、固定部材47が側部フレーム部2a、2bに固設された第一の固定部材47aと、水平支持部6a、6bに回動自在に枢軸された第二の固定部材47bに分割され、第一の固定部材47aの側部に突設された係止用突起48aに対し第二の固定部材47bの側部に配設されたフック状の係止部材48bを係止している点である。これにより、係止用突起48aに係止部材48bを係止するだけで容易に側部フレーム部2a、2bと水平支持部6a、6bを着脱自在に固定することができる。
尚、固定部材47は上下を逆にして第一の固定部材47aを水平支持部6a、6bに回動自在に枢軸し、第二の固定部材47bを側部フレーム部2a、2bに固設しても同様に用いることができる。
図8(a)は肩当て部の開閉手段の第9の変形例を示す要部断面背面図であり、図8(b)は肩当て部の開閉手段の第10の変形例を示す要部断面背面図であり、図8(c)は肩当て部の開閉手段の第11の変形例を示す要部断面背面図である。
図8(a)の第9の変形例が実施の形態1の開閉手段と異なるのは、固定部材57が側部フレーム部2aを着脱自在に保持する下方に開放した円弧状の着脱部8cを有し、一端がリベット58aにより固定部材57の側部に固定された固定バンド58を側部フレーム部2aに巻き付け、固定バンド58の他端及び固定部材57の側面に貼着された面ファスナー58b、58cにより側部フレーム部2aと水平支持部6aを固定している点である。側部フレーム部2aと水平支持部6aが面ファスナー58b、58cにより固定されているので、ワンタッチで着脱でき操作性に優れる。
図8(b)の第10の変形例が第9の変形例と異なるのは、固定バンド58が固定部材57に対して独立している点である。これにより、第9の変形例と同様の作用に加え、固定バンド58を容易に交換することができ、メンテナンス性を向上できる。
図8(c)の第11の変形例が第10の変形例と異なるのは、側部フレーム部2aを着脱自在に保持する円弧状の着脱部8cが側方に開放している点である。これにより、上下方向の外力が加わっただけでは固定バンド58の固定が容易に外れることがなく、信頼性に優れる。
尚、固定部材57の回動部9cに側部フレーム部2aを挿通し、着脱部8cで水平支持部6aを着脱自在に保持するようにしても同様に用いることができる。
また、第9乃至第11の変形例において用いた面ファスナー58b、58cの代りにホックやボタン等を使用することができる。
図9は肩当て部の開閉手段の第12の変形例を示す要部側面図である。
図9の第12の変形例が実施の形態1の開閉手段と異なるのは、左右の側部フレーム部2a、2bに配設された枢軸部67が肩当て部6の両端の水平支持部6a、6bの後端部を本体フレーム2の前後方向に回動自在に枢軸する点と、保持部68の固定孔68a及び摺動孔68bに左右の側部フレーム部2a、2b及び肩当て部6の両端の水平支持部6a、6bがそれぞれ摺動自在に挿通されている点である。
保持部68を左右の側部フレーム部2a、2bに沿って矢印g方向に摺動させるだけで肩当て部6の両端の水平支持部6a、6bを容易に開放することができ、枢軸部67を支点にして肩当て部6を矢印a1方向に回動させて肩当て部6を開放することができる。また、肩当て部6を矢印b1方向に回動させて保持部68を左右の側部フレーム部2a、2bに沿って矢印h方向に摺動させるだけで肩当て部6の両端の水平支持部6a、6bを側部フレーム部2a、2bに固定することができる。これにより、ペット15への装着を簡単かつ確実に行うことができ操作性に優れる。
次に、サドルの変形例について説明する。尚、実施の形態1と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図10はサドルの変形例を示す要部平面図である。図10の変形例が実施の形態1のサドルと異なるのは、サドル3が略N字型の二つの単一部材3cが中央で交差するように対向配置されペット15の左右の後脚15a、15bが挿入される開口部3bが形成されている点である。二つの単一部材3cを交差させることにより剛性を高めることができるので、サドル3の変形が生じ難く、体重の重いペット15でも支えることができ、信頼性に優れる。
実施の形態1のペット用車椅子は以上のように構成されているので以下の作用を有する。
(1)略M字型の単位部材3aを対抗配置することにより、前後中央部にくびれた環状のサドル3を形成することができるので、加工が容易で生産に優れる。
(2)サドル3が前後中央部にくびれた環状に形成されているので、ペット15が排尿、排便する際にサドル3が邪魔にならず、容易に排尿、排便をすることができると共に、サドル3を汚すことがなく衛生的で使用性を向上させることができる。
(3)サドル3が前後中央部にくびれた環状に形成されていることにより、ペット15の左右の後脚15a、15bの間に異物がないので、装着時に違和感がなく、股ずれ等の発生を防止できる。
(4)本体フレーム2が、左右に分割された側部フレーム部2a、2bと、両側の側部フレーム部2a、2bとサドル3を連結する連結部としての固定用ブロック4を有するので、両側の側部フレーム部2a、2bとサドル3を容易に連結することができ、組立て性を向上させることができる。
(5)サドル3を構成する対向配置された略M字型の二つの単位部材3aにより両側の側部フレーム部2a、2bが連結されているので、本体フレーム2の強度、剛性を確保することができ、本体フレーム2の変形や破損を防止できる。
(6)側部フレーム部2aと肩当て部6の水平支持部6aを着脱自在に固定する開閉手段の固定部材7aと、側部フレーム部2bに対して肩当て部6の水平支持部6bを回動自在に保持する開閉手段の回動保持部材7bを有するので、固定部材7aを開放するだけで側部フレーム部2bに対して肩当て部6を回動させることができ、ペット15の肩の上方から肩当て部6を容易に取り付けることができる。
(7)肩当て部6の水平支持部6bが側部フレーム部2bに対して回動自在に保持されているので、肩当て部6を回動して本体フレーム2の上方を開放することができ、ペット15の後脚15a、15bをサドル3に挿入して前脚で自立させた状態を保持でき、肩当て部6を反対向きに回動させて固定部材7aで固定するだけで容易に装着することができる。
(8)肩当て部6がペット15の肩に当接する円弧部6aを有するので、装着時や歩行時にペット15の肩に負担をかけることなく、安定して本体フレーム2を肩で支持することができる。
(9)肩当て部6が円弧部6aの両端からそれぞれ略水平方向に延設された水平支持部6a、6bを有することにより、肩当て部6の水平支持部6a、6bと本体フレーム2の側部フレーム部2a、2bが略平行に配置されるので、固定部材7a及び回動保持部材7bを用いて容易に水平支持部6a、6bと側部フレーム部2a、2bを固定することができ、固定時の安定性を向上させることができる。
(10)肩当て部6の水平支持部6a、6bが本体フレーム2の側部フレーム部2a、2bと略平行に配置されるので、水平支持部6a、6bに対して固定部材7a及び回動保持部材7bを摺動自在に配設することができ、ペット15の体長に応じて肩当て部6を水平方向に移動させることができ、汎用性、取付け自在性を向上させることができる。
(11)サドル3の少なくとも上面に緩衝部材6dが覆設されているので、ペット15の体重がかかっても、ペット15への衝撃、摩擦による負担を低減でき、皮膚への熱伝導を低減でき夏季や冬季であっても即座に装着することができ、装着性を向上させることができる。
(12)緩衝部材6dが、袋状に形成された収容部と、収容部に封入された充填材を有する場合、充填材の交換や補充を容易に行なうことができ、緩衝部材6dの固さや反発力を簡便に調整することができる。
(13)緩衝部材6dが、袋状に形成された収容部と、収容部に封入された充填材を有する場合、緩衝部材6dの収容部が破損しても、新しい収容部を用意するだけで充填材をそのまま使用することができ、省資源性に優れる。
(14)複数種類の充填材を組み合わせることにより、所望の硬度や反発力に調整することができ、乗り心地を向上させることができる。
(15)同種又は異種の充填材が封入された複数の収容部を積層した場合、使用環境やペット15の体型等に応じて充填材の種類や数を組合せて使用性を向上させることができる。
(16)歩行時に生じる振動等の衝撃がペット15の疾患に対して悪影響を及ぼす場合、緩衝部材6dを有することにより、衝撃を吸収又は低減することができ信頼性に優れる。
(17)サドル3が略N字型の二つの単一部材3bが中央で交差するように対向配置されてペット15の左右の後脚15a、15bが挿入される開口部3bが形成されている場合、二つの単一部材3bが交差することにより剛性を高めることができるので、サドル3の変形が生じ難く、体重の重いペット15でも支えることができ、信頼性に優れる。
本発明は、外傷や疾患等により自力で立位を保持したり、歩行したりすることが困難になった犬、猫、イタチ等の四足歩行の動物に装着することにより、該動物が自力で立位を保持でき、移動できることを可能とするペット用車椅子であり、簡単な構成で飼主がペットへの装着を容易に行なうことができ、小型、軽量で狭い屋内等でも扱い易く、部品の組合せによってペットの体型等に応じて容易に組立てることができ生産性に優れると共に、注文時の採寸のばらつきや納品後のペットの発育、症状の変化等によるペットの体型と製品寸法との不適合を部品の位置調整、交換、追加等によって容易に解消することができ汎用性に優れ、ペットの体や脚に負担をかけることなく楽な姿勢で立位の保持や歩行ができ安定性に優れ、二次的障害や疾患を防止できる信頼性に優れたペット用車椅子として好適に用いることができる。
(a)本発明の実施の形態1におけるペット用車椅子の全体斜視図 (b)本発明の実施の形態1におけるペット用車椅子のフレームを示す全体斜視図 本発明の実施の形態1におけるペット用車椅子の使用状態を示す全体斜視図 実施の形態1におけるペット用車椅子の肩当て部の開閉手段を示す要部断面背面図 (a)肩当て部の開閉手段の第1の変形例を示す要部断面背面図 (b)肩当て部の開閉手段の第2の変形例を示す要部断面背面図 (a)肩当て部の開閉手段の第3の変形例を示す要部断面背面図 (b)肩当て部の開閉手段の第4の変形例を示す要部断面背面図 (c)肩当て部の開閉手段の第5の変形例を示す要部断面背面図 (a)肩当て部の開閉手段の第6の変形例を示す要部側面図 (b)肩当て部の開閉手段の第7の変形例を示す要部側面図 肩当て部の開閉手段の第8の変形例を示す要部側面図 (a)肩当て部の開閉手段の第9の変形例を示す要部断面背面図 (b)肩当て部の開閉手段の第10の変形例を示す要部断面背面図 (c)肩当て部の開閉手段の第11の変形例を示す要部断面背面図 肩当て部の開閉手段の第12の変形例を示す要部側面図 サドルの変形例を示す要部平面図
符号の説明
1 ペット用車椅子
2 本体フレーム
2a、2b 側部フレーム部
3 サドル
3a、3c 単位部材
3b 開口部
4 固定用ブロック
4a、4b 嵌合部
4c ブロック固定ねじ
5 緩衝部材
5a 保護カバー
6 肩当て部
6a、6b 水平支持部
6c 円弧部
6d 緩衝部材
6e 固定用ベルト
7a、17、27、37、47、57 固定部材
7b 回動保持部材
8a、8b 固定孔
8c 着脱部
9a 挟持部
9b 回動支持孔
9c 回動部
10 固定用ねじ
11 後脚保持部
11a 緩衝部材
11b 後脚固定ベルト
11c 保護キャップ
12 車輪
12a 車輪ブロック
13 固定兼後部緩衝部材
15 ペット
15a、15b 後脚
15c 肩
17a 保持部
17b 開閉部
18a、18b フレーム保持部
19a、19b 回動部
20a、20b 開閉操作部
21 開閉手段
27a 固定側部材
27b 回動側部材
28a 磁石
28b 係止用凸部
29a 切り欠き部
37a、47a 第一の固定部材
37b、47b 第二の固定部材
38a、38b 固定用挿通孔
39 閂部材
48a 係止用突起
48b 係止部材
58 固定バンド
58a リベット
58b、58c 面ファスナー
67 枢軸部
68 保持部
68a 固定孔
68b 摺動孔

Claims (10)

  1. 本体フレームと、前記本体フレームに配設され犬、猫、イタチ等の四足歩行のペットの左右の後脚が挿入され前記後脚の付根付近の胴体を下側から支えるサドルと、前記本体フレームの前方で前記ペットの肩に取り付けられる肩当て部と、前記本体フレームの後部両下端に配設された車輪と、を有するペット用車椅子であって、
    前記本体フレームに対して前記肩当て部を開閉する開閉手段を有することを特徴とするペット用車椅子。
  2. 前記サドルが、略M字型の二つの単位部材を対向配置した前後中央部にくびれた環状に形成されている、又は、後部側の単位部材が略M字型に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のペット用車椅子。
  3. 前記本体フレームが、左右に分割された側部フレーム部と、前記両側の側部フレーム部と前記サドルを連結する連結部と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のペット用車椅子。
  4. 前記開閉手段が、前記一方の側部フレーム部に固設され前記肩当て部の一端部を前記本体フレームの左右方向に前記側部フレーム部廻りに回動自在に保持する回動保持部材と、前記他方の側部フレーム部と前記肩当て部の他端部を着脱自在に固定する固定部材と、を有することを特徴とする請求項3に記載のペット用車椅子。
  5. 前記開閉手段が、前記左右の側部フレーム部に対して前記肩当て部の両端部をそれぞれ前記本体フレームの左右方向に前記側部フレーム部廻りに回動及び着脱自在に固定する開閉保持手段であることを特徴とする請求項3に記載のペット用車椅子。
  6. 前記肩当て部が前記ペットの肩に当接する円弧部と前記円弧部の両端からそれぞれ略水平方向に延設された水平支持部とを有し、前記開閉手段を前記側部フレーム部及び/又は前記肩当て部の前記水平支持部に対して摺動自在に固定する摺動固定部材を有することを特徴とする請求項4又は5に記載のペット用車椅子。
  7. 前記肩当て部がペットの肩に当接する円弧部と前記円弧部の両端からそれぞれ略水平方向に延設された水平支持部とを有し、前記開閉手段が前記左右の側部フレーム部に対し前記肩当て部の前記両端の水平支持部の後端部を前記本体フレームの上下方向に回動自在に枢軸する枢軸部と、前記左右の側部フレーム部と前記肩当て部の前記両端の水平支持部を着脱自在に保持する保持部と、を有することを特徴とする請求項3に記載のペット用車椅子。
  8. 前記サドルの少なくとも上面に覆設された緩衝部材を有することを特徴とする請求項1乃至7の内いずれか1項に記載のペット用車椅子。
  9. 前記緩衝部材が、袋状に形成された収容部と、前記収容部に封入された充填材と、を有することを特徴とする請求項8に記載のペット用車椅子。
  10. 前記充填材が、発泡ウレタンや軟質樹脂等の弾性体、空気や窒素等の気体、水やシリコーン油等の液体の内いずれか1以上であることを特徴とする請求項9に記載のペット用車椅子。
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