JP2005228500A - 燃料電池スタックの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 固体高分子電解質膜の熱による損傷を防止し、使用可能なシール部材の材料選択の幅を広げ、流体漏れを防止することのできる燃料電池スタックの製造方法を提供する。
【解決手段】 固体高分子電解質膜24の両面にアノード電極25およびカソード電極26を配置してなる膜電極接合体21の両面に、燃料ガスシール溝28と酸化剤ガスシール溝31が形成された第1および第2のセパレータ22、23を設けてなる燃料電池単セル2A、2B、2Cを、複数個積層して形成する燃料電池スタックの製造方法において、隣接して積層される前記各燃料電池単セル2A、2B、2Cのセパレータ22、23同士を接合一体化した後、そのセパレータ接合体34A、34Bと前記膜電極接合体21とを接合する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、燃料電池スタックの製造方法に関し、詳細には、接合時における固体高分子電解質膜の熱による損傷を防止するための技術に関する。
燃料電池スタックを製造する方法としては、例えば、次のような方法が開示されている(例えば、特許文献1、2など参照)。この方法は、膜電極接合体(MEA:membrane electrode assembly)の両面に、燃料用流路が形成されたセパレータ(集電体)と、空気用流路が形成されたセパレータとを積層し、これらを加熱し圧縮することによって各接触部分を融着して接合一体化させた燃料電池単セル(セル構造体)を、複数個積層することにより燃料電池スタックを形成する。
または、この燃料電池スタックに供給する流体の種類、数、形状に対応できるように、各燃料電池単セルの間に仕切り板を設け、燃料電池単セルと仕切り板とを交互に積層することにより燃料電池スタックを形成する。
ところで、膜電極接合体同士、または膜電極接合体と仕切り板との間は、ガスケット、接着剤などのシール部材(漏れ防止部材)により、冷却水や湿度制御用流体などの流体の漏れが発生しないように密封されている。
特開平10−289722号公報(第3頁〜第5頁、第1図) 特開2002−246044号公報(第5頁および第6頁、第3図〜第9図)
ところで、膜電極接合体は、水素イオンを通す固体高分子電解質膜と、触媒層とガス拡散層の積層体からなる電極とから構成されている。このため、膜電極接合体の両面にセパレータを接着剤によってシールした場合、接合時の加熱によって固体高分子電解質膜が損傷する虞がある。
かかる固体高分子電解質膜の熱による損傷を防止するためには、シール部材を固定する際の加熱(加温)条件を制約する必要がある。また、熱による損傷を防止するために、使用可能なシール部材の種類を制限する必要もある。
そこで、本発明は、固体高分子電解質膜の熱による損傷を防止し、使用可能なシール部材の材料選択の幅を広げ、流体漏れを防止することのできる燃料電池スタックの製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池スタックの製造方法は、隣接して積層される各燃料電池単セルのセパレータ同士を接合一体化した後、そのセパレータ接合体と膜電極接合体とを接合することを特徴とする。
本発明によれば、最初に隣接して積層される各燃料電池単セルのセパレータ同士を接合一体化した後に、そのセパレータ接合体と膜電極接合体とを接合する工程を経るので、固体高分子電解質膜が介在しないことからセパレータ同士を接合するシール部材の材料選択の幅が広がると共に、接合加熱温度を高めて接合することが可能となり、接合強度も大幅に向上させることができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
本発明に係る燃料電池スタックの製造方法を説明する前に、簡単に燃料電池スタックの構造について説明する。図1は燃料電池スタックの全体構成を示す斜視図である。
燃料電池スタック1は、図1に示すように、起電力を生じる単位電池としての燃料電池単セル2を所定数だけ積層した積層体3とし、その積層体3の両端に集電板4、絶縁板5およびエンドプレート6を配置し、積層体3の内部に貫通した貫通孔(図示は省略する)にタイロッド7を貫通させ、そのタイロッド7の端部にナット(図示は省略する)を螺合させることで構成されている。
この燃料電池スタック1においては、燃料ガス、酸化剤ガスおよび冷却水をそれぞれ各燃料電池単セル2のセパレータに形成された流路溝に流通させるための燃料ガス導入口15、燃料ガス排出口16、酸化剤ガス導入口17、酸化剤ガス排出口18、冷却水導入口19および冷却水排出口20を、一方のエンドプレート6に形成している。
燃料ガスは、燃料ガス導入口15より導入されてセパレータに形成された燃料ガス供給用の流路溝を流れ、燃料ガス排出口16より排出される。酸化剤ガスは、酸化剤ガス導入口17より導入されてセパレータに形成された酸化剤ガス供給用の流路溝を流れ、酸化剤ガス排出口18より排出される。冷却水は、冷却水導入口19より導入されてセパレータに形成された冷却水供給用の流路溝を流れ、冷却水排出口20より排出される。
燃料電池単セル2(2A、2B、2C・・・)は、図2に示すように、膜電極接合体21と、この膜電極接合体21の両面にそれぞれ配置される第1のセパレータ22と第2のセパレータ23とから構成される。なお、図2の中央に位置する燃料電池単セル2Aを挟んで上下に設けられる燃料電池単セル2B、2Cは、第1のセパレータ22または第2のセパレータ23の何れかのみを示しており、図示は省略するが膜電極接合体21と他方の第1のセパレータ22または第2のセパレータ23を有しているものとする。
膜電極接合体21は、水素イオンを通す固体高分子電解質膜24と、アノード触媒とガス拡散層からなるアノード電極25と、カソード触媒とガス拡散層からなるカソード電極26とからなる。かかる膜電極接合体21は、アノード電極25とカソード電極26によって、固体高分子電解質膜24をその両側から挟み込んだ積層構造とされている。固体高分子電解質膜24の外周縁部は、アノード電極25およびカソード電極26から突出しており、第1のセパレータ22および第2のセパレータ23と積層する際のシール部分として機能する。
第1のセパレータ22には、膜電極接合体21と接する面に水素ガスなどの燃料ガスを流通させるための燃料ガス流路溝27が形成されている。また、この第1のセパレータ22には、燃料ガス流路溝27から燃料ガスが漏れ出ないようにシールするための燃料ガスシール溝28が形成されている。この燃料ガスシール溝28は、アノード電極25およびカソード電極26から突出した固体高分子電解質膜27と対向する位置に形成されている。
第2のセパレータ23には、膜電極接合体21と接する面に酸素などの酸化剤ガスを流通させるための酸化剤ガス流路溝29が形成されている。また、この第2のセパレータ23には、膜電極接合体21との接合面とは反対側の面には、冷却水を流通させるための冷却水流路溝30が形成されている。さらに、この第2のセパレータ23には、酸化剤ガス流路溝29から酸化剤ガスが、または冷却水流路溝30から冷却水が漏れ出ないようにシールするための酸化剤ガスシール溝31と冷却水シール溝32がそれぞれの面に形成されている。
次に、本発明に係る燃料電池スタックの製造方法を説明する。先ず、図2に示すように、燃料電池単セル2A、2B、2C・・・のうち、隣接して積層される各燃料電池単セル2A、2B、2Cを構成する第1および第2のセパレータ22、23同士を接合一体化するために、セパレータ22、23の接合面に接着剤を塗布すると共にガスケットまたは接着剤などの第1シール部材(漏れ防止部材)33を冷却水シール溝32内に設ける。
具体的には、図2において中央の燃料電池単セル2Aの第1のセパレータ22と、その上に配置される燃料電池単セル2Bの第2のセパレータ23とを接合するために、何れかのセパレータ22、23の接合面に接着剤を塗布し、さらに第2のセパレータ23に形成された冷却水シール溝32内に第1シール部材33を設ける。同様に、図2において中央の燃料電池単セル2Aの第2のセパレータ23と、その下に配置される燃料電池単セル2Cの第1のセパレータ22とを接合するために、何れかのセパレータ22、23の接合面に接着剤を塗布し、第2のセパレータ23に形成された冷却水シール溝32内に第1シール部材33を設ける。
そして、これら第1のセパレータ22と第2のセパレータ23を加熱(加温)してこれらを接合させると共に、前記第1シール部材33を前記冷却水シール溝32内に融着させる。このときの加熱温度Tは、第1および第2のセパレータ22、23が変形し始める変形温度の下限値Trに対し、T<Trなるように設定する。また、ここでは、固体高分子電解質膜24を介在させて接合しないため、加熱温度Tを、固体高分子電解質膜24の耐久温度下限値Tmより高くする。なお、前記Trは、固体高分子電解質膜24の耐久温度下限値Tmよりも高いものとする。したがって、本発明では、加熱条件をTm<T<Trとして、第1および第2のセパレータ22、23を加熱する。
第1シール部材33には、前記Tm<T<Trなる温度範囲で接合し得るガスケットまたは接着剤を使用する。このため、従来のように、最初に膜電極接合体21と第1および第2のセパレータ22、23とを接合する場合に比べて耐久性および耐摩耗性の高いガスケットや接着剤などのシール部材を使用することができ、当該第1シール部材33の材料選択の範囲を拡大することができる。
加熱が終了すると、図3に示すように、第1のセパレータ22と第2のセパレータ23は、接合一体化されてセパレータ接合体34A、34Bを形成する。かかるセパレータ接合体34A、34Bは、固体高分子電解質膜24の耐久温度下限値Tmよりも高い温度Tで加熱し得る第1シール部材33を使用して加熱されるため、第1シール部材33が冷却水シール溝32内において隙間無く密着する。したがって、これら第1のセパレータ22と第2のセパレータ25の接合面に形成された冷却水流路溝30からの冷却水の漏れが阻止される。また、このセパレータ接合体34A、34Bには、固体高分子電解質膜24と第1および第2のセパレータ22、23を含んでいないことから、これらの寸法ばらつきの影響を受けることなく精度良く組み立てることができる。
次に、接合一体化してなるセパレータ接合体34A、34Bと膜電極接合体21とを交互に積層して接合する。すなわち、図3に示すように、膜電極接合体21と接合するセパレータ接合体34A、34Bの接合面に接着剤を塗布すると共に、膜電極接合体21を挟んで下に配置されるセパレータ接合体34Aの酸化剤ガスシール溝31と、膜電極接合体21を挟んで上に配置されるセパレータ接合体34Bの燃料ガスシール溝28に、それぞれガスケットまたは接着剤などの第2シール部材35を設ける。
ここで使用する第2シール部材35には、固体高分子電解質膜24と各セパレータ22、23とを接合することから、接合時の熱によって固体高分子電解質膜24が損傷しない程度の物性である接着剤を用いる。
そして、これらセパレータ接合体34A、34Bと膜電極接合体21とを積層した状態で加熱すると、図4に示すように、接合一体化された燃料電池単セル2A、2B、2Cが形成されると共に、燃料ガスシール溝28および酸化剤ガスシール溝31にそれぞれ設けられた第2シール部材35がそれぞれの接合面に対して融着する。したがって、この第2シール部材35によって、膜電極接合体21とセパレータ接合体34A、34B間の接合面がシールされ、燃料ガス流路溝27からの燃料ガスの流出および酸化剤ガス流路溝29からの酸化剤ガスの流出がそれぞれ防止される。
このように、最初にセパレータ22、23同士を接合一体化した後、その接合一体化されたセパレータ接合体34A、34Bと膜電極接合体21とを接合すれば、固体高分子電解質膜24が含まれていないことから熱による該固体高分子電解質膜24の損傷を防止することができる。また、固体高分子電解質膜24を介在させないでセパレータ22、23同士を接合することからこれら接合時の加熱条件制約を小さくすることができ(加熱温度を従来よりも高くすることができ)、第1シール部材33を固定するための加熱温度上限が高くなり、その第1シール部材33の材料選択の幅を広げることができる。
また、セパレータ接合体34A、34Bには、固体高分子電解質膜24、アノード電極25およびカソード電極26が含まれていないため、これらの寸法ばらつきの影響を無くすことができる。したがって、各セパレータ接合体34A、34Bを精度良く組み立てることができる。その結果、各セパレータ接合体34A、34Bと固体高分子電解質膜24とを積層する際の寸法ばらつきも抑えることができ、積層時の偏荷重による破損を防止し、また燃料電池システム運転時における流体(燃料ガス、酸化剤ガスまたは冷却水)漏れを抑制することができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態は、流体の種類や流路数の変動に対応できるように、積層される燃料電池単セル2A、2B、2Cの間に仕切り板36、37を設けた例である。この第2の実施の形態は、第1の実施の形態における燃料電池スタック1に対して、中央の燃料電池単セル2Aとその上に積層される燃料電池単セル2Bとの間に仕切り板36、37を設けた点が相違するため、第1の実施の形態と同一記載部分に関してはその説明は省略または簡略する。
この第2の実施の形態では、図5に示すように、始めに中央の燃料電池単セル2Aの第1のセパレータ22と、その上に積層される燃料電池単セル2Bの第2のセパレータ23と、これらの間に積層される二枚の仕切り板36、37とを接合一体化する。すなわち、これら第1のセパレータ22、二枚の仕切り板36、37、第2のセパレータ23の接合面に接着剤を塗布すると共に、第2のセパレータ23の冷却水シール溝32と、相対向する二枚の仕切り板36、37の各対向面に形成したシール溝38と、第1のセパレータ22と対向する仕切り板37の接合面に形成したシール溝38内に第1シール部材33をそれぞれ配置させる。
また、中央の燃料電池単セル2Aの第2のセパレータ23とその下に配置される燃料電池単セル2Cの第1のセパレータ22の接合面に接着剤を塗布すると共に、第1のセパレータ22の冷却水シール溝32内に第1シール部材33を配置する。
そして、これら第1のセパレータ22、仕切り板36、37、第2のセパレータ23を加熱して接合すると共に、第1のセパレータ22と第2のセパレータ23を加熱して接合する。加熱条件は、第1の実施の形態と同じとする。この加熱によって、図6に示すように、二枚の仕切り板36、37を第1のセパレータ22と第2のセパレータ25で挟み込んでなる接合構造体34Bと、第1のセパレータ22と第2のセパレータ25からなるセパレータ接合体34Aとが形成される。
次に、図6に示すように、これらセパレータ接合体34Aおよび接合構造体34Bと固体高分子電解質膜24の接合面に接着剤を塗布すると共に、固体高分子電解質膜24と接合するセパレータ接合体34Aおよび接合構造体34Bの第1のセパレータ22または第2のセパレータ23の燃料ガスシール溝28と酸化剤ガスシール溝31内に第2シール部材35を設ける。そして、これらを加熱すると、図7に示すように、接合一体化された燃料電池単セル2A、2B、2Cが形成されると共に、燃料ガスシール溝28および酸化剤ガスシール溝31にそれぞれ設けられた第2シール部材35がそれぞれの接合面に対して融着する。
このように、最初にセパレータ22、23と仕切り板36、37とを接合一体化した後、その接合一体化された接合構造体34Bと膜電極接合体21とを接合すれば、固体高分子電解質膜24が含まれていないことから熱による該固体高分子電解質膜24の損傷を防止することができる。また、固体高分子電解質膜24を介在させないでセパレータ22、23および仕切り板36、37を接合することからこれら接合時の加熱条件制約を小さくすることができ、第1シール部材33を固定するための加熱温度上限が高くなり、その第1シール部材33の材料選択の幅を広げることができる。
特に、この第2の実施の形態では、セパレータ接合体34Bを構成する部品点数が増えても固体高分子電解質膜24を介在させていないことから、当該接合構造体34Bを精度良く組み立てることができる。これにより、セパレータ接合体34A、接合構造体34Bおよび膜電極接合体21を積層する際の寸法ばらつきを抑えることができ、積層時の偏荷重による破損、また燃料電池システム運転時における流体漏れを抑制することができる。
[その他の実施の形態]
前記した第1および第2の実施の形態では、第1のセパレータ22と第2のセパレータ23を第1シール部材33によってシールさせたが、第1シール部材33を使用しない別の方法でシールすることも可能である。
例えば、図8に示すように、第1のセパレータ22と第2のセパレータ23を共に熱可塑性樹脂で形成し、その第2のセパレータ23に形成した冷却水シール溝32内に熱可塑性樹脂39を塗布(充填)する。熱可塑性樹脂39の充填時には、上型40と下型41とにより第1のセパレータ22と第2のセパレータ23を挟み込んで、冷却水シール溝32から熱可塑性樹脂39が漏れないようにする。
次に、これら第1のセパレータ22と第2のセパレータ23を加熱する。加熱条件は、第1の実施の形態と同じ条件とする。すなわち、ここでは固体高分子電解質膜24を介在させないことから、Tm<T1<Tr(Tm:固体高分子電解質膜24の耐久温度下限値、T1:熱可塑性樹脂39の成形温度、Tr:セパレータ22,23の変形温度の下限値)なる条件で第1のセパレータ22と第2のセパレータ23を加熱する。また、ここで使用する熱可塑性樹脂39には、前記温度条件で示すように固体高分子電解質膜24の耐久温度下限値以上の温度で融着し得る物性のものを使用する。
このような条件とした熱可塑性樹脂39を使用して第1のセパレータ22と第2のセパレータ23を接合すれば、この熱可塑性樹脂39によってこれらの間を漏れなくシールすることができる。また、加熱も冷却水シール溝32付近と局部的であるため、精度の良いセパレータ接合体34A、34Bを製造することができる。
この他、図9に示すように、上型40と下型41で挟み込んだ第1のセパレータ22と第2のセパレータ23の外周縁部を高周波加熱により接合する。具体的には、第1のセパレータ22と第2のセパレータ23の外周縁部に接近してコイル42を設け、該コイル42に高周波電流を通電することにより発生する渦電流によって、熱可塑性樹脂からなる第1のセパレータ22と第2のセパレータ23の外周縁部を融着させる。
加熱条件は、Tm<T2=Tr(Tm:固体高分子電解質膜24の耐久温度下限値、T2:加熱温度、Tr:セパレータ22,23の変形温度の下限値)なる条件で第1のセパレータ22と第2のセパレータ23を加熱する。
このような条件で第1のセパレータ22と第2のセパレータ23の外周縁部の一部を溶かして接合すれば、これらの間の接合面からの液体漏れの発生を防止することができる。また、特にこの実施の形態では、第1のセパレータ22と第2のセパレータ23の外周縁部の一部を局所的に加熱して融着させるため、精度の良いセパレータ接合体34A、34Bを得ることができる。
図10は、これら第1のセパレータ22と第2のセパレータ23を摩擦熱により接合する例である。例えば、第1のセパレータ22と第2のセパレータ23の外周縁部に、超音波振動子43の先端部を押し付け、この超音波振動子43を回転させる。このときの摩擦熱によって、前記第1のセパレータ22と第2のセパレータ23の外周縁部を接合させる。このときの加熱条件は、図9の例と同じくTm<T2=Trとする。
摩擦熱により熱可塑性樹脂からなるセパレータ22、23の一部を溶かして接合すれば、これらセパレータ22、23間が密着して接合され、これらの間から液体が漏れ出ることを防止できる。
なお、図9の高周波加熱による接合方法と図10の摩擦熱による接合方法は、第1および第2のセパレータ22、23が熱可塑性樹脂でなくても金属材料(例えばステンレス)である場合にも適用できる。
燃料電池スタックの全体構成を示す斜視図である。 第1の実施の形態の製造方法を示す工程図であり、第2のセパレータの冷却水シール溝に第1シール部材を設ける工程を示す要部断面図である。 第1の実施の形態の製造方法を示す工程図であり、第1のセパレータと第2のセパレータを接合した後に第2シール部材を設ける工程を示す要部断面図である。 第1の実施の形態の製造方法を示す工程図であり、膜電極接合体にセパレータ接合体を接合する工程を示す要部断面図である。 第2の実施の形態の製造方法を示す工程図であり、第1および第2のセパレータの間に第1シール部材を設けて仕切り板を配置する工程を示す要部断面図である。 第2の実施の形態の製造方法を示す工程図であり、第1および第2のセパレータと仕切り板とを接合した後に第2シール部材を設ける工程を示す要部断面図である。 第2の実施の形態の製造方法を示す工程図であり、膜電極接合体にセパレータ接合体を接合する工程を示す要部断面図である。 第1および第2のセパレータを熱可塑性樹脂によってシールする工程を示す要部拡大断面図である。 第1および第2のセパレータを高周波加熱によりシールする工程を示す要部拡大断面図である。 第1および第2のセパレータを摩擦熱によりシールする工程を示す要部拡大断面図である。
符号の説明
1…燃料電池スタック
2(2A、2B、2C)…燃料電池単セル
21…膜電極接合体
22…第1のセパレータ
23…第2のセパレータ
24…固体高分子電解質膜
25…アノード電極(電極)
26…カソード電極(電極)
33…第1シール部材
34A、34B…セパレータ接合体
34B…接合構造体
35…第2シール部材
36、37…仕切り板
39…熱可塑性樹脂
42…コイル
43…超音波振動子

Claims (5)

  1. 固体高分子電解質膜の両面に電極を配置してなる膜電極接合体の両面に、流路溝が形成されたセパレータを設けてなる燃料電池単セルを、複数個積層して形成する燃料電池スタックの製造方法において、
    隣接して積層される前記各燃料電池単セルのセパレータ同士を接合一体化した後、そのセパレータ接合体と前記膜電極接合体とを接合する
    ことを特徴とする燃料電池スタックの製造方法。
  2. 固体高分子電解質膜の両面に電極を配置してなる膜電極接合体の両面に、セパレータを設けてなる燃料電池単セルを、仕切り板を介在させて複数個積層して形成する燃料電池スタックの製造方法において、
    隣接して積層される前記各燃料電池単セルのセパレータと前記仕切り板を接合一体化した後、その接合構造体と前記膜電極接合体とを接合する
    ことを特徴とする燃料電池スタックの製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料電池スタックの製造方法であって、
    前記セパレータ接合体または前記接合構造体は、接合面に形成した溝部に熱可塑性樹脂を塗布し硬化して接合一体化して形成される
    ことを特徴とする燃料電池スタックの製造方法。
  4. 請求項1または請求項2に記載の燃料電池スタックの製造方法であって、
    前記セパレータ接合体または前記接合構造体は、高周波加熱により接合一体化して形成される
    ことを特徴とする燃料電池スタックの製造方法。
  5. 請求項1または請求項2に記載の燃料電池スタックの製造方法であって、
    前記セパレータ接合体または前記接合構造体は、摩擦熱により接合一体化して形成される
    ことを特徴とする燃料電池スタックの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114142058A (zh) * 2021-11-25 2022-03-04 同济大学 一种燃料电池膜电极密封框架

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