JP2005228397A - 対物レンズ駆動装置とこれを備えた光ピックアップ装置、及び光ディスクドライブ装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置とこれを備えた光ピックアップ装置、及び光ディスクドライブ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】巻線コイルの平坦な組み付けを可能とし、加工の簡素化、組み付け精度の向上を図り、かつコイル発生水力の低下や、意図しない方向への不要駆動力の発生を防止する。
【解決手段】対物レンズ20を備えた対物レンズホルダー21と、磁石22とを具備する対物レンズ駆動装置100であって、導線が巻回されてなり、巻回中心に空芯部を形成してなる巻線コイル11〜13が、少なくとも1つ以上、前記対物レンズホルダーと前記磁石との間に、巻回軸方向に配置されてなり、前記巻線コイル11〜13の内形側の引き出し線31が、前記巻線コイルの、前記空芯部を通過して、巻回軸方向に引き出されている対物レンズ駆動装置を提供する。
【選択図】図1


Description

本発明は、対物レンズ駆動装置とこれを備えた光ピックアップ、及び光ディスクドライブに関するものである。
従来、光ディスクドライブ装置においては、光ディスク等の記録メディアが用いられており、記録面にレーザ光を照射することにより、各種情報の記録及び消去を行い、記録面からの反射光に基づいて情報の再生等を行う。
光ディスクドライブ装置は、光ディスクの記録面にレーザ光を照射して光スポットを形成するとともに、記録面からの反射光を受光するための装置として、光ピックアップ装置を備えている。
通常、このような光ピックアップ装置は、対物レンズ駆動装置、前記対物レンズ内にある対物レンズを含み光源から出射される光束を光ディスクの記録面に導くとともに記録面で反射された戻り光束を所定の受光位置まで導く光学系、及び受光位置に配置された受光素子等を具備している。
近年、このような光ディスクドライブ装置においては、小型化や高性能化への要望が高まってきており、これに伴い、装置の構成要素である対物レンズ駆動装置の小型化や多軸駆動が求められるようになってきた。
通常、対物レンズの駆動には、駆動コイルと磁石を用いたボイスコイルモータが使われているが、限られたスペースの中で小型化や多軸駆動を実現する方法の一つとして、駆動コイルの積層化という方法が挙げられる。
従来公知の駆動コイルの種類としては、主にエッチング等で基板にコイルパターンを作成するプリントコイルや、導線を巻線機等で巻いて作成する巻線コイル等がある。
プリントコイルの場合、積層化は比較的容易であるが、導体占績率が低く、大きな駆動力を発生させるのが困難となる欠点を有している。
一方、巻線コイルの場合には、プリントコイルに比較して導体占績率が高く、大きな駆動力を発生させることが可能であるという利点を有している。
しかし、巻線コイルは、コイル内形の引き出し線を引き出すために、コイル幅方向を跨ぐことが必要であり、このため、巻線コイルを積層する場合、積層後の厚み方向最外面を除いた内側の引き出し線の引き出しが障害となり、コイル同士を平坦に組み付けできなくなるという構造上の問題を有していた。
また、コイル内側の引き出し線の引き出し方法としては、コイル幅部を横切って内側の引き出し線を引き出す部分のみをコイル厚み方向にへこませて、引き出し線を埋め込ませて行うという方法も提案されている。しかしこの場合は、巻線コイルの巻形状に巻乱れが生じるため、推力の低下や、意図しない方向への不要駆動力発生の原因となるという懸念があった。
上述したような問題に鑑み、従来においては、光ピックアップ装置や光ディスクドライブ装置において、対物レンズ駆動装置を構成する巻線コイルの平坦な組み付けを可能とし、加工の簡素化、組み付け精度の向上、小型化によるコストの低減化を図り、同時に巻線コイルの内側引き込み線埋め込みによるコイル有効部の巻乱れを回避して、コイル発生水力の低下や意図しない方向への不要駆動力の発生を防止することが求められてきた。
一方において、近年、光ディスクの記録容量の増加要求に伴い、記録密度の高密度化が図られてきているが、記録密度を高くするには記録面に形成される光スポットの径を小さくする必要があり、開口数の大きな対物レンズが用いられる傾向にある。
しかしながら、対物レンズの開口数が大きくなると、対物レンズの光軸方向と記録面に垂直な方向とのずれ(以下、便宜上「メディアチルト」ともいう)に起因する波面収差のコマ収差成分(以下、「コマ収差」と略述する)も大きくなり、光スポットの形状の劣化、再生情報及びサーボ情報等を含む信号の劣化を引き起こすおそれがあるという不都合が生じていた。
このような対物レンズの光軸方向と記録面に垂直な方向とのずれの発生原因の一つに、対物レンズ駆動装置のクロスアクションがある。
ここで、クロスアクションとは、動作しようとした方向以外の方向への動きを意味するものであり、他の軸によって外乱となり、感度やサーボ等に悪影響を及ぼすものである。
この特性が悪いと、感度やサーボ等に悪影響を及ぼすので、極力抑えることが必要となる。
従来においては、図45に示すような構成の、対物レンズ駆動装置200が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この対物レンズ駆動装置200においては、中央に対物レンズ1があり、その回りを囲う保持部材のR軸両側に、図46及び図47の概略構成図に示すような構成のモーターを具備している。
図46、図47のモーターを構成する二つの磁石ユニットは、図45の矢印R方向から見たもので、フォーカス及びトラッキング方向へのオフセットが無い基準位置での、対向するトラッキングコイルTとの位置関係を表したものである。
また、図46、図47中の、線1N、線1Q、線2N、及び線2Qは、トラッキングコイルTのトラッキング方向駆動力を発生するY軸方向の位置をZ軸方向の直線で表したものであり、それらの位置での磁束密度は、図48に示すようになる。
なお、ここでは簡便のため、磁束密度の大きさを絶対値で表している。
ここで、トラッキングコイルTに、図46及び図47中の右方向に駆動するように電流を流し、発生した駆動力を、Y軸方向の磁石中心線で上下に分けて表すと、図48の磁束密度分布の関係より、図46及び図47のF1NU〜F2QDのようになる。
なお、矢印の向きは方向を、長さは力の大きさを表す。
ここで、2つの磁石ユニットで発生するトラック駆動力を合計すると、磁束密度分布のばらつきによるトラッキング方向駆動時のラジアルチルト方向の外乱は相殺され、外乱によるラジアルチルトは発生しない。
次に、トラッキング方向へのオフセットがある場合を考える。
図49、図50は、トラッキング方向へオフセットした位置でのそれぞれ第2つの磁石ユニットについて図45中の矢印R方向から見た対向するコイルとの位置関係を表したものである。
また、図49及び図50中、線1S、線1T、線2S、及び線2Tは、その位置でのトラッキングコイルTのトラッキング方向駆動力を発生するY軸方向の位置をZ軸方向の直線で表したものであり、それらの位置での磁束密度は、図51に示すようになる。
ここで、トラッキングコイルTに、図49、図50の右方向に駆動するように電流を流した時に発生する駆動力を、第2軸方向の磁石中心線で上下に分けて表すと、図51の磁束密度分布の関係より、図49、図50中のF1SU〜F2TDのようになる。ここで、矢印の向きは方向を、長さは力の大きさを表す。
2つの磁石ユニット両方で発生するトラック駆動力を合計すると、磁束密度分布のばらつきによりトラッキング方向駆動時にラジアルチルト方向の外乱が発生し、ラジアルチルト方向へ回転力が発生してしまうという問題がある。
特開2001−167458号公報
そこで、本発明においては、上述した従来技術の課題に鑑みて、光ピックアップ装置や光ディスクドライブ装置において、対物レンズ駆動装置を構成する巻線コイルの平坦な組み付けを可能とし、加工の簡素化、組み付け精度の向上、小型化によるコストの低減化を図り、同時に巻線コイルの内側引き込み線埋め込みによるコイル有効部の巻乱れを回避して、コイル発生水力の低下や、意図しない方向への不要駆動力の発生を防止することとした。
また、本発明においては、トラッキング方向オフセット時に、トラッキング方向へ駆動しても、ラジアルチルト方向への外乱を防止することを目的とした。
請求項1の発明においては、対物レンズを備えた対物レンズホルダーと、磁石とを具備する対物レンズ駆動装置であって、導線が巻回されてなり、巻回中心に空芯部を形成してなる巻線コイルが、少なくとも1つ以上、前記対物レンズホルダーと前記磁石との間に、巻回軸方向に配置されてなり、巻線コイルの内形側の引き出し線が、巻線コイルの空芯部を通過して、巻回軸方向に引き出されているものとした対物レンズ駆動装置を提供する。
請求項2の発明においては、前記巻線コイルは、前記巻回軸方向からみて略矩形形状を有しているものとし、巻線コイルの内形側の引き出し線が、巻線コイルの、矩形形状を有する空芯部の一つの角部から、巻回軸方向外側に引き出されているものとした対物レンズ駆動装置を提供する。
請求項3の発明においては、前記巻線コイルは、前記巻回軸方向からみて略矩形形状を有しているものとし、巻線コイルの内形側の引き出し線が、巻線コイルの、矩形形状を有する空芯部の角部以外の位置から巻回軸方向外側に引き出されているものとした対物レンズ駆動装置を提供する。
請求項4の発明においては、前記巻線コイルの内形側の引き出し線が、前記巻線コイルの、矩形形状を有する空芯部の、長辺側の辺から巻回軸方向外側に引き出されているものとした対物レンズ駆動装置を提供する。
請求項5の発明においては、前記複数の巻線コイルの引き出し線の引き出し位置が、巻回軸方向から見て同位置となされているものとした対物レンズ駆動装置を提供する。
請求項6の発明においては、対物レンズを備えた対物レンズホルダーと、磁石とを具備する対物レンズ駆動装置であって、導線が巻回されてなる巻線コイルが、前記対物レンズホルダーと前記磁石との間に、設けられており、前記巻線コイルの巻回軸が、前記磁石の着磁方向と平行であり、前記巻線コイルは、前記磁石の着磁面と対峙する位置に配置されてなり、前記巻線コイルの内形側の引き出し線が、巻回軸方向に埋め込まれた形で、前記巻線コイルの巻回軸と垂直な方向に引き出されてなり、前記引き出し線は、前記磁石が発生する磁束が、前記巻線コイルの有効部を貫く磁束よりも小さい位置から引き出されるようになされているものとした対物レンズ駆動装置を提供する。
請求項7の発明においては、前記請求項6に係る対物レンズ駆動装置において、巻線コイルの一部が、前記磁石の着磁面と対峙する位置に配置されてなるものとし、前記引き出し線は、前記磁石と対峙していない位置から引き出されているものとした対物レンズ駆動装置を提供する。
請求項8の発明においては、前記請求項6に係る対物レンズ駆動装置において、前記磁石は、二極以上に着磁された磁石であるものとし、前記巻線コイルは、前記磁石の着磁境界線を跨いだ位置に対峙して配置されてなり、前記巻線コイルの前記引き出し線は、前記磁石の前記着磁境界線と対峙する位置付近を通過して引き出されているものとした対物レンズ駆動装置を提供する。
請求項9の発明においては、光ディスクの記録面上に光束を照射し、前記記録面からの反射光を受光する光ピックアップ装置であって、前記光束を出射する光源と、上述した請求項1乃至8のいずれかに記載されている対物レンズ駆動装置と、前記記録面で反射された戻り光束を、所望の受光位置に導く光学系と、前記受光位置に配置されてなる光検出器とを備える構成の、光ピックアップ装置を提供する。
請求項10の発明においては、光ディスクに対して情報の記録、再生、及び消去のうち、少なくとも再生を行う機能を備えた光ディスクドライブ装置であって、上述した請求項9に記載されている光ピックアップ装置と、この光ピックアップ装置の出力信号を用いて、情報の記録、再生、及び消去のうちの少なくとも再生を行う処理装置とを備える構成の、光ディスクドライブ装置を提供する。
請求項11の発明においては、トラックが形成された光ディスクの記録面に光を集光する対物レンズを駆動する対物レンズ駆動装置であって、前記対物レンズを保持する保持部材と、第1の磁石ユニットと、第2の磁石ユニットとを有し、前記第1の磁石ユニットは、前記保持部材から第1軸方向に所定の距離離れ、前記トラックの幅方向である第2軸方向と前記対物レンズの光軸方向である第3軸方向とを含む面上で、前記保持部材の第2軸方向中心を通る第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対し第3軸方向の上方向にh1、同じく下方向にh2離れた第2軸方向のそれぞれの線、とに囲まれた第1の領域と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向上方にh1離れた第2軸方向の線とに囲まれた第2の領域と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向右側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向下方にh2離れた第2軸方向の線とに囲まれた第3の領域と、前記第1、第2、第3の領域を前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線に対して対称な位置に存在するそれぞれ第4、第5、第6の領域とを持ち、前記第1、第3、第5の領域と、前記第2、第4、第6の領域は、互いに逆向きとなる第1軸方向の磁束を発生するようになされており、前記第2の磁石ユニットは、前記保持部材から第1の磁石ユニットとは反対の第1軸方向に所定の距離離れ、第2軸方向と第3軸方向とを含む面上で、前記保持部材の第2軸方向中心を通る第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって左側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対し第3軸方向の上方向にh1、同じく下方向にh2離れた第2軸方向のそれぞれの線とに囲まれた第7の領域と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって左側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向上方にh1離れた第2軸方向の線とに囲まれた第8の領域と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって左側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向右側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向下方にh2離れた第2軸方向の線とに囲まれた第9の領域と、前記第7、第8、第9の領域を前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線に対して対称な位置に存在するそれぞれ第10、第11、第12の領域とを持ち、第7、第8、第12の領域と第9、第10、第11の領域は、互いに逆向きとなる第1軸方向の磁束を発生するようになされており、前記保持部材に取り付けられ、第2軸方向と第3軸方向とを含む面に垂直な巻回軸を有し、前記第1の磁石ユニットの互いに逆極性である第1の領域と第4の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第1のトラッキングコイルと、前記第2の磁石ユニットの互いに逆極性である第7の領域と第10の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第2のトラッキングコイルとを備える対物レンズ駆動装置を提供する。
請求項12の発明においては、トラックが形成された光ディスクの記録面に光を集光する対物レンズを駆動する対物レンズ駆動装置であって、前記対物レンズを保持する保持部材と、第1の磁石ユニットと、第2の磁石ユニットを有し、前記第1の磁石ユニットは、前記保持部材から第1軸方向に所定の距離離れ、前記トラックの幅方向である第2軸方向と前記対物レンズの光軸方向である第3軸方向とを含む面上で、前記保持部材の第2軸方向中心を通る第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対し第3軸方向の上方向にh1、同じく下方向にh2離れた第2軸方向のそれぞれの線、とに囲まれた第1の領域と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向上方にh1離れた第2軸方向の線とに囲まれた第2の領域と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向右側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向下方にh2離れた第2軸方向の線とに囲まれた第3の領域と、前記第1、第2、第3の領域を前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線に対して対称な位置に存在するそれぞれ第4、第5、第6の領域とを持ち、第1、第3、第6の領域と第2、第4、第5の領域は、互いに逆向きとなる第1軸方向の磁束を発生するようになされ、前記第2の磁石ユニットは、前記保持部材から第1の磁石ユニットとは反対の第1軸方向に所定の距離離れ、第2軸方向と第3軸方向とを含む面上で、前記保持部材の第2軸方向中心を通る第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって左側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対し第3軸方向の上方向にh1、同じく下方向にh2離れた第2軸方向のそれぞれの線とに囲まれた第7の領域と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって左側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向上方にh1離れた第2軸方向の線とに囲まれた第8の領域と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって左側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向右側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向下方にh2離れた第2軸方向の線とに囲まれた第9の領域と、前記第7、第8、第9の領域を前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線に対して対称な位置に存在するそれぞれ第10、第11、第12の領域とを持ち、第7、第8、第11の領域と第9、第10、第12の領域は、互いに逆向きとなる第1軸方向の磁束を発生するようになされており、前記保持部材に取り付けられ、第2軸方向と第3軸方向とを含む面に垂直な巻回軸を有しており、前記第1の磁石ユニットの互いに逆極性である第1の領域と第4の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第1のトラッキングコイルと、前記第2の磁石ユニットの互いに逆極性である第7の領域と第10の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第2のトラッキングコイルとを備える対物レンズ駆動装置を提供する。
請求項13の発明においては、所定のトラックが形成された光ディスクの記録面に光を集光する対物レンズを駆動する対物レンズ駆動装置であって、固定部材と、前記対物レンズを保持する保持部材と、第1の磁石ユニットと、第2の磁石ユニットを有し、前記第1の磁石ユニットは、前記トラックの接線方向である第1軸方向に延び、それぞれの一端と他端とが前記固定部材及び前記保持部材に接続された複数の棒状弾性部材と、前記保持部材から第1軸方向に所定の距離離れ、前記トラックの幅方向である第2軸方向と前記対物レンズの光軸方向である第3軸方向とを含む面上で、前記保持部材の第2軸方向中心を通る第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対し第3軸方向の上方向にh1、同じく下方向にh2離れた第2軸方向のそれぞれの線とに囲まれた第1の領域と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向上方にh1離れた第2軸方向の線とに囲まれた第2の領域と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向右側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向下方にh2離れた第2軸方向の線とに囲まれた第3の領域と、前記第1、第2、第3の領域を前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線に対して対称な位置に存在するそれぞれ第4、第5、第6の領域とを持ち、第1、第3、第5の領域と第2、第4、第6の領域は、互いに逆向きとなる第1軸方向の磁束を発生するようになされ、前記第2の磁石ユニットは、前記保持部材から第1の磁石ユニットとは反対の第1軸方向に所定の距離離れ、第2軸方向と第3軸方向とを含む面上で、前記保持部材の第2軸方向中心を通る第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって左側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対し第3軸方向の上方向にh1、同じく下方向にh2離れた第2軸方向のそれぞれの線とに囲まれた第7の領域と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって左側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向上方にh1離れた第2軸方向の線とに囲まれた第8の領域と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって左側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向右側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向下方にh2離れた第2軸方向の線とに囲まれた第9の領域と、前記第7、第8、第9の領域を前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線に対して対称な位置に存在するそれぞれ第10、第11、第12の領域とを持ち、第7、第8、第12の領域と第9、第10、第11の領域は、互いに逆向きとなる第1軸方向の磁束を発生するようになされ、前記保持部材に取り付けられ、第2軸方向と第3軸方向とを含む面に垂直な巻回軸を有しており、前記第1の磁石ユニットの互いに逆極性である第2の領域と第3の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第1のフォーカシングコイルと、前記第1の磁石ユニットの互いに逆極性である第5の領域と第6の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第2のフォーカシングコイルと、前記第2の磁石ユニットの互いに逆極性である第8の領域と第9の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第3のフォーカシングコイルと、前記第2の磁石ユニットの互いに逆極性である第11の領域と第12の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第4のフォーカシングコイルと、前記保持部材に取り付けられ、第2軸方向と第3軸方向とを含む面に垂直な巻回軸を有し、前記第1の磁石ユニットの互いに逆極性である第1の領域と第4の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第1のトラッキングコイルと、前記第2の磁石ユニットの互いに逆極性である第7の領域と第10の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第2のトラッキングコイルとを備える対物レンズ駆動装置を提供する。
請求項14の発明においては、所定のトラックが形成された光ディスクの記録面に光を集光する対物レンズを駆動する対物レンズ駆動装置であって、固定部材と、前記対物レンズを保持する保持部材と、第1の磁石ユニットと、第2の磁石ユニットとを有し、前記第1の磁石ユニットは、前記トラックの接線方向である第1軸方向に延び、それぞれの一端と他端とが前記固定部材及び前記保持部材に接続された複数の棒状弾性部材と、前記保持部材から第1軸方向に所定の距離離れ、前記トラックの幅方向である第2軸方向と前記対物レンズの光軸方向である第3軸方向とを含む面上で、前記保持部材の第2軸方向中心を通る第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対し第3軸方向の上方向にh1、同じく下方向にh2離れた第2軸方向のそれぞれの線とに囲まれた第1の領域と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向上方にh1離れた第2軸方向の線とに囲まれた第2の領域と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向右側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向下方にh2離れた第2軸方向の線とに囲まれた第3の領域と、前記第1、第2、第3の領域を前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線に対して対称な位置に存在するそれぞれ第4、第5、第6の領域とを持ち、第1、第3、第6の領域と第2、第4、第5の領域は、互いに逆向きとなる第1軸方向の磁束を発生するようになされ、第2の磁石ユニットは、前記保持部材から第1の磁石ユニットとは反対の第1軸方向に所定の距離離れ、第2軸方向と第3軸方向とを含む面上で、前記保持部材の第2軸方向中心を通る第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって左側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対し第3軸方向の上方向にh1、同じく下方向にh2離れた第2軸方向のそれぞれの線とに囲まれた第7の領域と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって左側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向上方にh1離れた第2軸方向の線とに囲まれた第8の領域と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって左側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向右側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向下方にh2離れた第2軸方向の線とに囲まれた第9の領域と、前記第7、第8、第9の領域を前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線に対して対称な位置に存在するそれぞれ第10、第11、第12の領域とを持ち、第7、第8、第11の領域と第9、第10、第12の領域は、互いに逆向きとなる第1軸方向の磁束を発生するようになされ、前記保持部材に取り付けられ、第2軸方向と第3軸方向とを含む面に垂直な巻回軸を有し、前記第1の磁石ユニットの互いに逆極性である第2の領域と第3の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第1のフォーカシングコイルと、前記第1の磁石ユニットの互いに逆極性である第5の領域と第6の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第2のフォーカシングコイルと、前記第2の磁石ユニットの互いに逆極性である第8の領域と第9の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第3のフォーカシングコイルと、前記第2の磁石ユニットの互いに逆極性である第11の領域と第12の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第4のフォーカシングコイルと、前記保持部材に取り付けられ、第2軸方向と第3軸方向とを含む面に垂直な巻回軸を有し、前記第1の磁石ユニットの互いに逆極性である第1の領域と第4の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第1のトラッキングコイルと、前記第2の磁石ユニットの互いに逆極性である第7の領域と第10の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第2のトラッキングコイルとを備える対物レンズ駆動装置を提供する。
請求項15の発明においては、前記請求項11乃至14のいずれかにおける対物レンズ駆動装置であって、前記第1、第2の磁石ユニットは、それぞれ、前記各コイルと対峙する面の一部分に2つのN極を有し、他の部分にS極を有する1つの多極着磁磁石であるものとした対物レンズ駆動装置を提供する。
請求項16の発明においては、前記請求項11乃至15のいずれかにおける対物レンズ駆動装置であって、前記第1〜第4のフォーカシングコイルの第1軸方向に積層された第1〜第4のラジアルチルト駆動コイルを持ち、第1軸方向の軸を中心として前記保持部材と前記対物レンズを含む可動部をラジアルチルト方向に回転駆動するものとした対物レンズ駆動装置を提供する。
請求項17の発明においては、前記請求項11乃至15のいずれかにおける対物レンズ駆動装置であって、前記第1〜第4のフォーカシングコイルは、前記第1のフォーカシングコイルと、前記第3のフォーカシングコイルとが直列に接続され、前記第2のフォーカシングコイルと、前記第4のフォーカシングコイルとが直列に接続されてなり、それらはお互いに独立した電圧を印加して駆動するものとした対物レンズ駆動装置を提供する。
請求項18の発明においては、前記請求項11乃至17のいずれかにおける対物レンズ駆動装置であって、前記第1〜第4のフォーカシングコイルの第1軸方向に積層された第1〜第4のタンジェンシャルチルト駆動コイルを持ち、第2軸方向の軸を中心として前記保持部材と前記対物レンズを含む可動部をタンジェンシャルチルト方向に回転駆動するものとした対物レンズ駆動装置を提供する。
請求項19の発明においては、前記請求項11乃至16のいずれか一項に記載の対物レンズ駆動装置であって、前記第1〜第4のフォーカシングコイルは、前記第1のフォーカシングコイルと、前記第2のフォーカシングコイルとが直列に接続されてなり、前記第3のフォーカシングコイルと前記第4のフォーカシングコイルとが直列に接続されてなり、それらはお互いに独立した電圧を印加して駆動するものとした対物レンズ駆動装置を提供する。
請求項20の発明においては、光ディスクの記録面上に光束を照射し、前記記録面からの反射光を受光する光ピックアップ装置であって、前記光束を出射する光源と、請求項11乃至15のいずれか一項に記載の対物レンズ駆動装置と、前記保持部材に保持され、前記光源から出射される光束を前記記録面に集光する対物レンズを含み、前記記録面で反射された戻り光束を所定の受光位置に導く光学系と、前記受光位置に配置された光検出器とを備えるものとした光ピックアップ装置を提供する。
請求項21の発明においては、光ディスクの記録面上に光束を照射し、前記記録面からの反射光を受光する光ピックアップ装置であって、前記光束を出射する光源と、前記請求項16乃至19のいずれかに係るレンズ駆動装置と、前記保持部材に保持され、前記光源から出射される光束を前記記録面に集光する対物レンズを含み、前記記録面で反射された戻り光束を所定の受光位置に導く光学系と、前記受光位置に配置された光検出器と、前記光ディスクの傾きを検出するチルト検出手段と、前記チルト検出手段の出力信号に基づいて前記レンズ駆動装置を制御するチルト制御手段とを備える光ピックアップ装置を提供する。
請求項22の発明においては、光ディスクに対して情報の記録、再生及び消去のうち少なくとも再生を行なう光ディスクドライブ装置であって、前記請求項10、又は11に係る光ピックアップ装置と、前記光ピックアップ装置の出力信号を用いて、前記情報の記録、再生及び消去のうち少なくとも再生を行なう処理装置とを備える光ディスクドライブ装置を提供する。
請求項1に係る発明によれば、対物レンズ駆動装置を構成する巻線コイルの平坦な組み付けが可能となった。
請求項2に係る発明によれば、巻線コイルの平坦な組付けが可能となり、加工の簡素化及び組み付け作業の容易化を図ることができた。
請求項3に係る発明によれば、組み付け精度の向上を図ることができた。
請求項4に係る発明によれば、組み付け装置の加工の容易化を図ることができた。
請求項5に係る発明によれば、組み付け装置の加工、作業の簡素化、及びコストの低減化を図ることができた。
請求項6乃至8に係る発明によれば、巻線コイルの内側引き込み線埋め込みによるコイル有効部の巻乱れが低減化され、コイル発生推力の低下や、意図しない方向への不要駆動力の発生を回避することができた。
請求項9に係る発明によれば、小型で良好な信号が得られる光ピックアップ装置を提供することができた。
請求項10に係る発明によれば、小型で、信号の記録再生機能に優れた光ディスクドライブ装置を提供することができた。
請求項11乃至14に係る発明によれば、トラッキング方向オフセット時にトラッキング方向へ駆動してもラジアルチルト方向への外乱をなくすことができた。
請求項15に係る発明によれば、一体型の多極着磁磁石を用いることにより部品点数を減少し、組付け作業の簡素化及びコストの削減を図ることができた。
請求項16に係る発明によれば、フォーカシング方向、トラッキング方向、及びラジアルチルト方向の3軸方向へ駆動することができた。
請求項17に係る発明によれば、既存のフォーカシングコイルを用いてタンジェンシャルチルト方向への駆動を実現することにより、部品点数の削減による組付けの簡素化を図ることができた。
請求項18に係る発明によれば、フォーカシング方向、トラッキング方向、及びタンジェンシャルチルト方向の3軸方向(またはラジアルチルト方向を含む4軸方向)へ駆動することが可能となった。
請求項19に係る発明によれば、既存のフォーカシング方向駆動コイルを用いてタンジェンシャルチルト方向への駆動を実現することにより、部品点数の削減による組付けの簡素化を図ることができた。
請求項20に係る発明によれば、トラッキング方向オフセット時にトラッキング方向へ駆動してもラジアルチルト方向への外乱がない対物レンズ駆動装置を用いることで、良好な信号を得ることができる光ピックアップを提供することができた。
請求項21に係る発明によれば、トラッキング方向オフセット時にトラッキング方向へ駆動してもラジアルチルト方向への外乱がなくチルト駆動可能な対物レンズ駆動装置を用い、かつチルト検出手段も持つことでチルト制御が可能となるので、良好な信号を得ることができる光ピックアップを提供することができた。
請求項22に係る発明によれば、トラッキング方向オフセット時にトラッキング方向へ駆動してもラジアルチルト方向への外乱がない対物レンズ駆動装置を用いることで、データの記録、及び再生を良好に行うことが可能な光ディスクドライブ装置を提供することができた。
以下、本発明の対物レンズ駆動装置、光ピックアップ装置、及び光ディスクドライブ装置の好適な実施の形態について、図を参照し、実施例を挙げて説明する。
〔実施例1〕
本発明の第1の実施例を、図1〜図3を参照して説明する。
図1に本発明の対物レンズ駆動装置の要部の概略斜視図を示す。図中、11〜13に示す巻線コイルA〜Cは、略矩形形状で、空芯部の形状が同一である巻線コイル3つが接着剤等でお互いに積層固着された構成を有しているものである。
巻線コイルの最外平面の片側は、対物レンズ20の保持部材である対物レンズホルダー21に固定され、もう一方の平面は磁束を発生する磁石22に対峙している。
図2に示すように、それぞれの巻線コイルA〜Cは、コイル内形部の空芯部から、内側引き出し線31が引き出されており、図3に示すように、駆動コイル群の中央に位置する巻線コイルBのコイル内形部から出ている引き出し線31の引き出しは、巻線コイルBの空芯部から、巻線コイルAの内空芯部を通過してコイル厚み方向最外面へ引き出されるようになされている。
また、同様に駆動コイル群右端の巻線コイルCのコイル内形部から出ている引き出し線31の引き出しは、巻線コイルBの場合と同様に、自身の空芯部から、巻線コイルA及びBの空芯部を通過してコイル厚み方向最外面へ引き出されるようになされている。
上述したような構成とすることにより、巻線コイルAとB、もしくは巻線コイルBとCを積層組付けするときに、それらの接合面の間にコイル内形からの引き出し線が介在することがないので、平坦な形で組み付けが可能となる。
また本実施例では、例として磁石面側への引き出しを説明したが、これとは逆に対物レンズ保持部材(対物レンズホルダー21)側に引き出すようにしても良い。
この場合は保持部材の巻線コイルCとの接合面の一部に溝などの引き出し線用の逃げ部を設け、各駆動コイルの空芯部を通過した引き出し線をこの逃げ部から外に逃がして組付けることになる。これにより巻線コイル同志の平坦な形での組み付けが可能となるばかりでなく、磁石面側に出ていた引き出し導線をなくすことが可能となるので、磁石をより巻線コイルに近づけることができ、発生推力を向上させることができる。
コイルと保持部材との組み付け方法の一つに、図4及び図5に示すように、断面がコイル内形と同じ矩形形状のピン40を持った組み付け位置決め装置にて、コイル内形を基準として組み付ける方法が挙げられる。
このとき、巻線コイル11〜13の内側の引き出し線31を逃がすために矩形形状ピン40の角部の一つに、引き出し線が通過できる大きさに巻回軸方向に切り欠いてなる切欠き溝41を設け、そこから引き出し線31を逃すことで巻線コイルの積層組付けを可能とする。
このような引き出し方法によれば、ピン40の切り欠き加工位置が、角部の1ヶ所を切り欠くことで容易となるので、組付装置の加工が簡単になり、また引き出したい線をコイル空芯部の角部に集めればよいので、組付け作業の容易化を図ることができるという利点を有している。
また、引き出し導線の引き出し位置を上述した位置とは別の位置で行う方法もある。
図6(a)にピン41の側面図と断面図を示し、図6(b)に巻線コイル11〜13を示す。
巻線コイル内側の引き出し線31を逃がすために、矩形形状ピン40の一辺の一部を、図6(a)のように引き出し線が通過できる大きさに、ピンの断面がコの字形になるように巻回軸方向に切り欠き、引き出し線をその隙間にくぐらせて逃がしてやることで巻線コイルの積層組付けを可能とする。
この方法によれば、ピン40の角部が4ヶ所とも確保できるので精度のよい組付けを行うことができるという利点を有している。
また上記切り欠き位置を、ピン断面の長辺側に設定すると、組付装置の加工の容易化を図ることができる。
また、図7(a)の側面図、及び図7(b)の断面図に示すように、巻線コイル11〜13のコイル平面に対する引き出し位置を、積層された各巻線コイル同士で同一とすることで、組み付け装置の引き出し導線を通過させるための加工も一箇所で済むようになり、また組み付けも一箇所から引き出すことで可能となるため、加工や作業の簡素化、及びコストの低減化が図られる。
〔実施例2〕
本発明の第2の実施例を、図8、及び図9を参照して説明する。
なお、図8(a)、図9(a)は断面図を示し、図8(b)、図9(b)は側面図を示す。
巻線コイル11〜13の内側引き出し線31は、巻回軸と垂直な方向に引き出され、巻線コイル内に完全に埋め込まれた形で形成されている。
このような内側引き出し線埋め込み型巻線コイルは、引き出し線を埋め込むために巻回部の一部に引き出し線用の溝を作りながら巻回されているため、溝周囲の巻回形状に少し乱れが生じていて、これが推力の低下や意図しない方向への不要駆動力発生の原因となる懸念があった。
しかし、図9に示すように、引き出し線31を磁石22と対峙していない位置から引き出すようにすることにより、推力の低下や意図しない方向への不要駆動力の発生を防止でき、安定した推力を発生させることができる。
〔実施例3〕
本発明の第3の実施例について、図を参照して説明する。
なお、図10(a)は平面図を示し、図10(b)は側面図を示す。
磁石22は2極着磁された磁石であり、巻線コイル11〜13が、磁石22の着磁境界線Lを跨いで着磁面に対峙する位置に配置されている。
巻線コイル内形側の引き出し線31は、巻回軸と垂直な方向に引き出され、巻線コイル内に完全に埋め込まれた形で形成されている。
この埋め込み型コイルは、引き出し線を埋め込むために巻回部の一部に引き出し線用の溝を作りながら巻回しているため、溝周囲の巻回形状に少し巻乱れが生じ、これが推力の低下や意図しない方向への不要駆動力の発生原因となる懸念があった。
しかし、図10のように、引き出し線31を着磁境界線Lと対峙する位置付近を通過させて引き出すようにすることで、巻線コイル11〜13の推力発生有効部の巻乱れを極力押さえることができるので、意図しない方向への不要駆動力の発生を極力押さえることができる。
〔実施例4〕
本発明の第4の実施例について、図を参照して説明する。
図11に示す光学ピックアップ70に搭載されている光源71から出射した光は、カップリングレンズ72、ビームスプリッタ73と通過していき、立上げミラー74により折り曲げられる。
立上げミラー74によって折り曲げられた光は、光学ピックアップに搭載された図示しない対物レンズ駆動装置の対物レンズに入射し、図示しない光ディスクの記録面上にスポットを形成する。
スポットの反射光は、ビームスプリッタによって来た方向と向きをかえて、検出レンズ75とシリンドリカルレンズ76を通った後、光検出器としての受光器77に入射する。
受光器77で得られた信号を元にして、対物レンズ駆動装置のフォーカシングコイル、トラッキングコイルを駆動することによって光ディスクに対して対物レンズを追従することで光ディスクの情報を得ることができる。
光学ピックアップに搭載されている対物レンズ駆動装置は、上述した実施例1〜3で説明したものである。これにより小型で良好な信号が得られる光ピックアップ装置を提供することができる。
〔実施例5〕
本発明の第5の実施例について、図を参照して説明する。
図12に、光ディスクドライブ90にピックアップモジュール91が設置されている状態の概略平面図を示す。
ピックアップモジュール91には、光ディスク92を回転させるスピンドルモータ93が固定されている。
また、ピックアップモジュール91に取り付けられたシークレール94には、光ピックアップ70が搭載されている。光ピックアップ70はシークレール94上を光ディスク92の半径方向に移動可能である。
ここで、光ディスクドライブ90に搭載されている光ピックアップ70は、上述した第4の実施例で取り上げたものとする。これにより小型でデータの読み書きを良好に行うことができる光ディスクドライブ装置が提供される。
〔実施例6〕
本発明の第6の実施例について、図を参照して説明する。
図13に対物レンズ駆動装置の概略図を示す。ただし、図13(a)は平面図を示し、図13(b)は側面図を示す。
本実施例で示す対物レンズ駆動装置は、光ディスクへの情報の記録、再生もしくは消去のための光ビームを、光ディスクに収束する対物レンズ101、及び対物レンズを保持する保持部材102、光ディスクのトラックの接線方向(以後x軸方向)で、保持部材102の両側にあるヨーク103に保持部材側に向き合うように取り付けられた第1、第2の磁石ユニット104、105、導電性材料よりなり、一端は保持部材102に固定された後述する各コイルに接続され他端は片側のヨーク103に固定されたステム部106に接続され、4本の弾性支持部材で前記保持部材を弾性支持する弾性支持部材107、対物レンズ101及び対物レンズを保持する保持部材102を光軸方向(以後z軸方向)に駆動するフォーカシングコイル108a〜d、対物レンズ101、及び対物レンズを保持する保持部材102を、前記光ディスクのトラック幅方向(以後y軸方向)に駆動するトラッキングコイル109a、bからなる。
前記4本の弾性支持部材107は、x軸方向に延び、保持部材102に接続された側はそれぞれ、前記フォーカシングコイル108a〜d、及びトラッキングコイル109a、b(よってコイル端子合計は2×2=4)に電気的にそれぞれ結線されており、固定部側に接続された側は固定部材に取り付けられた基板に電気的に結線されている。
第1の磁石ユニット104は、前記保持部材102からx軸方向のマイナス側に所定の距離離れたy軸方向とz軸方向を含む着磁面が、前記保持部材102のy軸方向の中心を通るz軸方向の線と、前記保持部材のy軸方向の中心を通るz軸方向の線からy軸方向のマイナス側に所定距離w1離れたz軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置からz軸方向下方に所定距離h離れたy軸方向の線に対しz軸方向の上方向にh1、同じく下方向にh2離れたy軸方向のそれぞれの線とに囲まれた第1の領域と、前記保持部材102のy軸方向の中心を通るz軸方向の線からy軸方向の前記保持部材102に向かって右側に所定距離w1離れたy軸方向の線と、前記保持部材のy軸方向の中心を通るz軸方向の線からy軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1+w2離れたz軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置からz軸方向下方に所定距離h離れたy軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置からz軸方向下方に所定距離h離れたy軸方向の線に対してz軸方向上方にh1離れた第2軸方向の線とに囲まれた第2の領域と、前記保持部材102の第2軸方向の中心を通るz軸方向の線からy軸方向のマイナス側に所定距離w1離れたz軸方向の線と、前記保持部材102のy軸方向の中心を通るz軸方向の線からy軸方向マイナス側に所定距離w1+w2離れたz軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置からz軸方向下方に所定距離h離れたy軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置からz軸方向下方に所定距離h離れたy軸方向の線に対してz軸方向下方にh2離れたy軸方向の線とに囲まれた第3の領域と、前記第1、第2、第3の領域を前記保持部材のy軸方向の中心を通るz軸方向の線に対して対称な位置に存在するそれぞれ第4、第5、第6の領域とを持つものとし、第1、第3、第5の領域と第2、第4、第6の領域は、互いに逆向きとなるx軸方向の磁束を発生する着磁パターンを持っている。
上述したことを、図14において、図13(b)中の矢印P方向から見た状態で表す。
なお、第1の磁石ユニット104は、一体型の多極着磁された磁石を用いている。
この多極着磁された磁石を用いることで部品点数が減少して組付け作業の簡素化及びコストの削減を図ることができる。
第2の磁石ユニット105は、前記保持部材102からx軸方向に所定の距離離れたy軸方向とz軸方向を含む着磁面が、前記保持部材102のy軸方向中心を通るz軸方向の線と、前記保持部材102のy軸方向の中心を通るz軸方向の線からy軸方向の前記保持部材102に向かって左側に所定距離w1離れたz軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第z軸方向下方に所定距離h離れたy軸方向の線に対しz軸方向の上方向にh1、同じく下方向にh2離れたy軸方向のそれぞれの線とに囲まれた第7の領域と、前記保持部材のy軸方向の中心を通るz軸方向の線からy軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1離れたz軸方向の線と、前記保持部材のy軸方向の中心を通るz軸方向の線からy軸方向のマイナス側に所定距離w1+w2離れたz軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置からz軸方向下方に所定距離h離れたy軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置からz軸方向下方に所定距離h離れたy軸方向の線に対してz軸方向上方にh1離れたy軸方向の線とに囲まれた第8の領域と、前記保持部材102のy軸方向の中心を通るz軸方向の線からy軸方向の前記保持部材102に向かって左側に所定距離w1離れたz軸方向の線と、前記保持部材102のy軸方向の中心を通るz軸方向の線からy軸方向マイナス側に所定距離w1+w2離れたz軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置からz軸方向下方に所定距離h離れたy軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置からz軸方向下方に所定距離h離れた第y軸方向の線に対してz軸方向下方にh2離れたy軸方向の線とに囲まれた第9の領域と、前記第7、第8、第9の領域を前記保持部材102の第2軸方向の中心を通るz軸方向の線に対して対称な位置に存在するそれぞれ第10、第11、第12の領域とを持ち、第7、第8、第12の領域と第9、第10、第11の領域は、互いに逆向きとなるx軸方向の磁束を発生する着磁パターンを持っている。
上述したことを図15に、図13(b)中の矢印P方向から見た状態で表す。
なおこの第2の磁石ユニット105は、一体型の多極着磁された磁石を用いているものとする。この多極着磁された磁石を用いることで、部品点数が減少して、組付け作業の簡素化及びコストの削減を図ることができる。
なお、第1の磁石ユニット104と第2の磁石ユニット105の向き合った面同士のx軸方向に貫く方向に着磁された極性の関係は、必ず一部が同極でその他の部分が対極になる2通りの組合せとなるが、どちらでもかまわない。
フォーカシングコイル108a〜dは、前記保持部材102に取り付けられ、y軸方向とz軸方向とを含む面に垂直な巻回軸を有し、前記第1の磁石ユニット104の互いに逆極性である第2の領域と第3の領域の両方にまたがり、前記第1の磁石ユニット104に対向配置された第1のフォーカシングコイル108aと、同じく前記第1の磁石ユニット104の互いに逆極性である第5の領域と第6の領域の両方にまたがり、前記第1の磁石ユニット104に対向配置された第2のフォーカシングコイル108bと、前記第2の磁石ユニット105の互いに逆極性である第8の領域と第9の領域の両方にまたがり、前記第2の磁石ユニット105に対向配置された第3のフォーカシングコイル108cと、同じく前記第2の磁石ユニット105の互いに逆極性である第11の領域と第12の領域の両方にまたがり、前記磁石ユニットに対向配置された第4のフォーカシングコイル108dとからなっていて、これら第1〜4のフォーカシングコイル108a〜dを直列に接続し電流を流したとき、前記第1、第2の磁石ユニット104、105からそれぞれのフォーカシングコイルが受ける磁束によって発生する力の方向が同一になる方向に巻回配置されている。
トラッキングコイルは、前記保持部材102に取り付けられ、y軸方向とz軸方向とを含む面に垂直な巻回軸を有し、前記第1の磁石ユニット104の互いに逆極性である第1の領域と第4の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第1のトラッキングコイル109aと、前記第2の磁石ユニット105の互いに逆極性である第7の領域と第10の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第2のトラッキングコイル109bとからなっていいて、これら第1、第2のトラッキングコイル109a、bを直列に接続し電流を流したとき、前記第1、第2の磁石ユニット104、105からそれぞれのトラッキングコイル109a、bが受ける磁束によって発生する力の方向(図16、図17中の矢印)が同一になる方向に巻回配置されている。
図18、図19は、それぞれ第1及び第2の磁石ユニット104、105の、図13(b)中の矢印P方向から見た状態を示し、フォーカス及びトラッキング方向へのオフセットが無い基準位置での、対向するトラッキングコイルとの位置関係を表したものである。
また、線1A、線1B、線2A、及び線2Bは、トラッキングコイルTのトラッキング方向駆動力を発生するy軸方向の位置をz軸方向の直線で表したものであり、それらの位置での磁束密度は、図20のようになる。
なおここでは簡便のため、磁束密度の大きさを絶対値で表している(以下も同じく絶対値で表示する)。
ここで、トラッキングコイルTに、図18、図19の右方向に駆動するように電流を流し、発生した駆動力を、第2軸方向の磁石中心線で上下に分けて表すと、図20の磁束密度分布の関係より、図18、図19のF1AU〜F2BDのようになる。ここで、それぞれの矢印の向きは方向を、長さは力の大きさを表す。
第1及び第2の磁石ユニット両方で発生するトラック駆動力を合計すると、磁束密度分布のばらつきによるトラッキング方向駆動時のラジアルチルト方向の外乱は相殺され、外乱によるラジアルチルト駆動は発生しない。
また、トラッキング方向へのオフセットがある場合を考える。
図21、図22は、トラッキング方向へオフセットした位置での、それぞれ第1、第2の磁石ユニット104、105を、図13(b)中の矢印P方向からみた対向するコイルとの位置関係を表したものである。
また線1C、線1D、線2C、及び線2Dは、その位置でのトラッキングコイルのトラッキング方向駆動力を発生するy軸方向の位置をz軸方向の直線で表したものであり、それらの位置での磁束密度は、図23のようになる。
ここでトラッキングコイルTに、図21、図22の右方向に駆動するように電流を流した時に発生する駆動力を、第2軸方向の磁石中心線で上下に分けて表すと、図23の磁束密度分布の関係より、図21、図22のF1CU〜F2DDのようになる。
ここで、印の向きは方向を、長さは力の大きさをあらわす。
第1及び第2の磁石ユニット104、105の両方で発生するトラック駆動力を合計すると、ここでも磁束密度分布のばらつきによるトラッキング方向駆動時のラジアルチルト方向の外乱は相殺され、外乱によるラジアルチルト駆動は発生しない。
以上より、トラッキング方向駆動時のラジアルチルト方向への外乱の発生を防止することができる。
〔実施例7〕
本発明の第7の実施例について、図を参照して説明する。
図24(a)、(b)に示す対物レンズ駆動装置の構成は、第1、第2の磁石ユニット204、205以外は、上述した実施例6と同様なので、該当箇所の説明は省略する。
ただし、図24(a)は平面図を示し、図24(b)は側面図を示す。
この実施例における第1の磁石ユニット204は、前記保持部材102からx軸方向のマイナス側に所定の距離離れたy軸方向とz軸方向を含む着磁面が、前記保持部材102のy軸方向の中心を通るz軸方向の線と、前記保持部材102のy軸方向の中心を通るz軸方向の線からy軸方向のマイナス側に所定距離w1離れたz軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置からz軸方向下方に所定距離h離れたy軸方向の線に対しz軸方向の上方向にh1、同じく下方向にh2離れたy軸方向のそれぞれの線とに囲まれた第1の領域と、前記保持部材のy軸方向の中心を通るz軸方向の線からy軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1離れたy軸方向の線と、前記保持部材のy軸方向の中心を通るz軸方向の線からy軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1+w2離れたz軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置からz軸方向下方に所定距離h離れたy軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置からz軸方向下方に所定距離h離れたy軸方向の線に対してz軸方向上方にh1離れた第2軸方向の線とに囲まれた第2の領域と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通るz軸方向の線からy軸方向のマイナス側に所定距離w1離れたz軸方向の線と、前記保持部材のy軸方向の中心を通るz軸方向の線からy軸方向マイナス側に所定距離w1+w2離れたz軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置からz軸方向下方に所定距離h離れたy軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置からz軸方向下方に所定距離h離れたy軸方向の線に対してz軸方向下方にh2離れたy軸方向の線とに囲まれた第3の領域と、前記第1、第2、第3の領域を前記保持部材のy軸方向の中心を通るz軸方向の線に対して対称な位置に存在するそれぞれ第4、第5、第6の領域とを持つものであり、第1、第3、第6の領域と第2、第4、第5の領域は、互いに逆向きとなるx軸方向の磁束を発生する着磁パターンを持っている。
これを、図25に、図24(b)中の矢印P方向から見た状態で表す。
なおこの磁石ユニットは、一体型の多極着磁された磁石を用いている。
この多極着磁された磁石を用いることで部品点数が減少して組付け作業の簡素化及びコストの削減を図ることができる。
第2の磁石ユニット205は、前記保持部材102からx軸方向に所定の距離離れたy軸方向とz軸方向を含む着磁面が、前記保持部材102のy軸方向中心を通るz軸方向の線と、前記保持部材102のy軸方向の中心を通るz軸方向の線からy軸方向の前記保持部材102に向かって左側に所定距離w1離れたz軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第z軸方向下方に所定距離h離れたy軸方向の線に対しz軸方向の上方向にh1、同じく下方向にh2離れたy軸方向のそれぞれの線とに囲まれた第7の領域と、前記保持部材102のy軸方向の中心を通るz軸方向の線からy軸方向の前記保持部材102に向かって右側に所定距離w1離れたz軸方向の線と、前記保持部材102のy軸方向の中心を通るz軸方向の線からy軸方向のマイナス側に所定距離w1+w2離れたz軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置からz軸方向下方に所定距離h離れたy軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置からz軸方向下方に所定距離h離れたy軸方向の線に対してz軸方向上方にh1離れたy軸方向の線とに囲まれた第8の領域と、前記保持部材102のy軸方向の中心を通るz軸方向の線からy軸方向の前記保持部材102に向かって左側に所定距離w1離れたz軸方向の線と、前記保持部材102のy軸方向の中心を通るz軸方向の線からy軸方向マイナス側に所定距離w1+w2離れたz軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置からz軸方向下方に所定距離h離れたy軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置からz軸方向下方に所定距離h離れた第y軸方向の線に対してz軸方向下方にh2離れたy軸方向の線とに囲まれた第9の領域と、前記第7、第8、第9の領域を前記保持部材の第2軸方向の中心を通るz軸方向の線に対して対称な位置に存在するそれぞれ第10、第11、第12の領域とを有し、第7、第8、第11の領域と第9、第10、第12の領域は、互いに逆向きとなるx軸方向の磁束を発生する着磁パターンを持っている。
これを、図26に、図24(b)中の矢印P方向から見た状態で表す。
なおこの磁石ユニットは、一体型の多極着磁された磁石を用いている。
この多極着磁された磁石を用いることで部品点数が減少して組付け作業の簡素化及びコストの削減を図ることができる。
なお、第1の磁石ユニット204と、第2の磁石ユニット205の向き合った面同士のx軸方向に貫く方向に着磁された極性の関係は、必ず一部が同極でその他の部分が対極になる2通りの組合せとなるが、どちらでもかまわない。
フォーカシングコイルは前記保持部材102に取り付けられ、y軸方向とz軸方向とを含む面に垂直な巻回軸を有し、前記第1の磁石ユニット204の互いに逆極性である第2の領域と第3の領域の両方にまたがり前記第1の磁石ユニット204に対向配置された第1のフォーカシングコイル108aと、同じく前記第1の磁石ユニット204の互いに逆極性である第5の領域と第6の領域の両方にまたがり、前記第1の磁石ユニット204に対向配置された第2のフォーカシングコイル108bと、前記第2の磁石ユニット205の互いに逆極性である第8の領域と第9の領域の両方にまたがり、前記第2の磁石ユニット205に対向配置された第3のフォーカシングコイル108cと、同じく前記第2の磁石ユニット205の互いに逆極性である第11の領域と第12の領域の両方にまたがり、前記磁石ユニットに対向配置された第4のフォーカシングコイル108dとからなっている。
これら第1〜4のフォーカシングコイル108a〜dを直列に接続し、電流を流したとき、前記第1、第2の磁石ユニット204、205からそれぞれのフォーカシングコイル108a〜dが受ける磁束によって発生する力の方向が同一になる方向に巻回配置されている。
トラッキングコイル109a、bは、前記保持部材102に取り付けられ、y軸方向とz軸方向とを含む面に垂直な巻回軸を有し、前記第1の磁石ユニット204の互いに逆極性である第1の領域と第4の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第1のトラッキングコイル109aと、前記第2の磁石ユニット205の互いに逆極性である第7の領域と第10の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第2のトラッキングコイル109bとからなっている。
これら第1〜2のトラッキングコイル109a、bを直列に接続し電流を流したとき、前記第1、第2の磁石ユニット204、205からそれぞれのトラッキングコイルが受ける磁束によって発生する力の方向が同一になる方向に巻回配置されている(図27、図28)。
図29、及び図30は、それぞれ第1及び第2の磁石ユニット204、205の、図24(b)中の矢印P方向から見たもので、フォーカス及びトラッキング方向へのオフセットが無い基準位置での、対向するトラッキングコイルTとの位置関係を表したものである。
また、図中、線1E、線1G、線2E、及び線2Gは、トラッキングコイルTのトラッキング方向駆動力を発生するy軸方向の位置をz軸方向の直線で表したものであり、それらの位置での磁束密度は、図31のようになる。
なおここでは簡便のため、磁束密度の大きさを絶対値で表している(以下も同じく絶対値で表示する)。ここでトラッキングコイルTに、図29、図30の右方向に駆動するように電流を流し、発生した駆動力を、第2軸方向の磁石中心線で上下に分けて表すと、図31の磁束密度分布の関係より、図29、図30中に示すF1EU〜F2GDのようになる。ここで矢印の向きは方向を、長さは力の大きさを表す。
第1及び第2の磁石ユニット204、205両方で発生するトラック駆動力を合計すると、磁束密度分布のばらつきによるトラッキング方向駆動時のラジアルチルト方向の外乱は相殺され、外乱によるラジアルチルト駆動は発生しない。
また、トラッキング方向へのオフセットがある場合を考える。
図32、図33は、トラッキング方向へオフセットした位置での、それぞれ第1、及び第2の磁石ユニットを、図24(b)中の矢印P方向から見た対向するコイルとの位置関係を表したものである。
また、図中、線1J、線1K、線2J、及び線2Kは、その位置でのトラッキングコイルTのトラッキング方向駆動力を発生するy軸方向の位置をz軸方向の直線で表したものであり、それらの位置での磁束密度は、図34のようになる。
ここでトラッキングコイルTに、図32、図33中の右方向に駆動するように電流を流した時に発生する駆動力を第2軸方向の磁石中心線で上下に分けて表すと、図34の磁束密度分布の関係より、図32、図33のF1JU〜F2KDのようになる。ここで矢印の向きは方向を、長さは力の大きさをあらわす。
第1及び第2の磁石ユニット204、205両方で発生するトラック駆動力を合計すると、ここでも磁束密度分布のばらつきによるトラッキング方向駆動時のラジアルチルト方向の外乱は相殺され、トラッキングコイルによる外乱は発生しない。
以上より、トラッキング方向駆動時のラジアルチルト方向への外乱の発生を防止することができる。
〔実施例8〕
本発明の第8の実施例について、図を参照して説明する。
ただし、図35(a)、(b)に示す対物レンズ駆動装置の構成において、図35(a)は平面図を示し、図35(b)は側面図を示す。
本実施例で示す対物レンズ駆動装置は、光ディスクへの情報の記録、再生、もしくは消去のための光ビームを前記光ディスクに収束する対物レンズ101、及び対物レンズを保持する保持部材102、x軸方向の保持部材両側にあるヨーク103、保持部材102の両側のヨーク103に保持部材102側に向き合うように取り付けられた第1、第2の磁石ユニット104、105、導電性材料でできていて一端は保持部材102に固定された後述する各コイルに接続され他端は片側のヨーク103に固定されたステム部106に接続され6本の弾性支持部材で前記保持部材102を弾性支持する弾性支持部材107、対物レンズ101、及び対物レンズを保持する保持部材102をz軸方向に駆動するフォーカシングコイル108a〜d、対物レンズ101及び対物レンズを保持する保持部材102を、前記光ディスクのトラックy軸方向に駆動するトラッキングコイル109a、b、対物レンズ101及び対物レンズを保持する保持部材102をx軸方向の軸Lを中心として回転駆動するラジアルチルトコイル102a〜dにより構成されている。
前記6本の弾性支持部材107は、x軸方向に延び、保持部材102に接続された側はそれぞれ、前記フォーカシングコイル108a〜d、トラッキングコイル109a、b、及びラジアルチルトコイル120a〜d(よってコイル端子合計は3×2=6)に電気的にそれぞれ結線されており、固定部側に接続された側は固定部材に取り付けられた基板に電気的に結線されている。
第1及び第2の磁石ユニット104、105と、フォーカシングコイル108a〜d、及びトラッキングコイル109a、bの構成及び動作は、上述した実施例6、7と動揺であるため、ここでは詳細の説明は省略する。
ラジアルチルトコイル120a〜dは、第1〜第4のコイルからなり、それらはそれぞれ前記第1〜第4のフォーカシングコイル108a〜dの第1軸方向に積層される形で前記保持部材102に取り付けられ、これら第1〜4のラジアルチルトコイル120a〜dを直列に接続し電流を流したとき、前記第1、第2の磁石ユニット104、105からそれぞれのラジアルチルトコイル120a〜dが受ける磁束によって発生する力の方向がx軸方向の軸Lを中心として回転駆動するように巻回配置されている(図36、図37)。
以上より、トラッキング方向駆動時のラジアルチルト方向への外乱の発生を防止し、かつフォーカシング方向、トラッキング方向およびラジアルチルト方向の計3軸方向へ駆動することが可能な対物レンズ駆動装置を提供することができる。
〔実施例9〕
上述した実施例8のラジアルチルトコイル120a〜dの代わりに、実施例8の第1〜第4のフォーカシングコイル108a〜dにおいて、第1のフォーカシングコイル108aと第3のフォーカシングコイル108cとで直列に接続し、第2のフォーカシングコイル108bと第4のフォーカシングコイル108dとが直列に接続してそれらをお互いに独立した電圧で印加して駆動することにしてラジアルチルト機能を持たせることもできる。
図38(a)、(b)に、実施例4における対物レンズ駆動装置の概略図を示す。但し、図38(a)は平面図を示し、図38(b)は側面図を示す。
この例においては、上記実施例8の専用のラジアルチルトコイルをなくし、フォーカシングコイルを差動することによりその機能を置き換えた構成を取ったものである。
以上より、トラッキング方向駆動時のラジアルチルト方向への外乱の発生を防止し、かつ部品点数の削減による組付けの簡素化を図りながら、フォーカシング方向、トラッキング方向、ラジアルチルト方向の計3軸方向へ駆動することが可能な対物レンズ駆動装置を提供することができる。
〔実施例10〕
本発明の第10の実施例について図を参照して説明する。
図39(a)、(b)に、本実施例における対物レンズ駆動装置の概略図を示す。但し、図39(a)は平面図を示し、図39(b)は側面図を示す。
これにおいては、光ディスクへの情報の記録、再生、もしくは消去のための光ビームを前記光ディスクに収束する対物レンズ101、及び対物レンズを保持する保持部材102、x軸方向で保持部材両側にあるヨーク103、両側のヨークに保持部材側に向き合うように取り付けられた第1、第2の磁石ユニット104、105、導電性材料でできていて一端は保持部材102に固定された後述する各コイルに接続され他端は片側のヨーク103に固定されたステム部106に接続され6本の弾性支持部材で前記保持部材を弾性支持する弾性支持部材107、対物レンズ101、及び対物レンズを保持する保持部材102をz軸方向に駆動するフォーカシングコイル108a〜d、対物レンズ及び対物レンズを保持する保持部材をy軸方向に駆動するトラッキングコイル109a、b、対物レンズ及び対物レンズを保持する保持部材をy軸方向の軸Mを中心として回転駆動するタンジェンシャルチルトコイル140a〜dにより構成されている。
前記6本の弾性支持部材107は、x軸方向に延び、保持部材102に接続された側はそれぞれ、前記フォーカシングコイル108a〜d、トラッキングコイル109a、b、及びタンジェンシャルチルトコイル140a〜d(よってコイル端子合計は3×2=6)に電気的にそれぞれ結線されており、固定部側に接続された側は固定部材に取り付けられた基板に電気的に結線されている。
第1及び第2の磁石ユニット104、105と、フォーカシングコイル108a〜d、及びトラッキングコイル109a、bの構成及び動作は、上述した実施例1、又は実施例2と同様あるため、ここでは詳細の説明は省略する。
タンジェンシャルチルトコイルは、第1〜第4のコイル140a〜dからなり、それらはそれぞれ前記第1〜第4のフォーカシングコイル108a〜dの第1軸方向に積層される形で前記保持部材に取り付けられ、これら第1〜4のタンジェンシャルチルトコイル140a〜dを直列に接続し電流を流したとき、前記第1、第2の磁石ユニット104、105からそれぞれのタンジェンシャルチルトコイル140a〜dが受ける磁束によって発生する力の方向がy軸方向の軸Mを中心として回転駆動するように巻回配置されている(図39(a)、(b)、図40(a)、(b))。
以上より、トラッキング方向駆動時のラジアルチルト方向への外乱の発生を防止し、かつフォーカシング方向、トラッキング方向、及びタンジェンシャルチルト方向の計3軸方向へ駆動することが可能な対物レンズ駆動装置を提供することができる。
〔実施例11〕
また、上述した実施例8のラジアルチルトコイル120a〜dと、上述した実施例10のタンジェンシャルチルトコイル140a〜dを併せ持った対物レンズ駆動装置を構成しても良い(図41(a)、(b))。但し、図41(a)は平面図を示し、図41(b)は側面図を示す。
この例においては、フォーカシングコイル108a〜d、トラッキングコイル109a、b、ラジアルチルトコイル120a〜d、タンジェンシャルチルトコイル140a〜dが必要なので(よってコイル端子合計は4×2=8)、弾性支持部材107は8本の構成となる。
上述した構成とすることにより、トラッキング方向駆動時のラジアルチルト方向への外乱の発生を防止し、かつフォーカシング方向、トラッキング方向、ラジアルチルト方向、及びタンジェンシャルチルト方向の計4軸方向へ駆動することが可能な対物レンズ駆動装置を提供することができる。
〔実施例12〕
また、上述した実施例10、又は実施例11のタンジェンシャルチルトコイル140a〜dの代わりに、実施例10又は11の第1〜第4のフォーカシングコイル108a〜dについて、第1のフォーカシングコイル108aと第2のフォーカシングコイル108bとで直列に接続し、第3のフォーカシングコイル108cと第4のフォーカシングコイル
108dとで直列に接続して、それらをお互いに独立した電圧で印加して駆動することにしてタンジェンシャルチルト機能を持たせることもできる。
図42(a)、(b)の、平面図と側面図に示す本例における対物レンズ駆動装置は、実施例11において有していた専用のタンジェンシャルチルトコイルをなくし、フォーカシングコイルを作動することによりその機能を置き換えた構成を取ったものである。
上述した構成としたことにより、トラッキング方向駆動時のラジアルチルト方向への外乱の発生を防止し、かつ部品点数の削減による組付けの簡素化を図りながら、フォーカシング方向、トラッキング方向、ラジアルチルト方向およびタンジェンシャルチルト方向の計4軸方向へ駆動することが可能な対物レンズ駆動装置を提供することができる。
また、実施例12のラジアルチルトコイルを除いたフォーカシング方向、トラッキング方向、及びタンジェンシャルチルト方向の3軸方向へ駆動することができるものとした構成としても構わない。
〔実施例13〕
本発明の第13の実施例について図を参照して説明する。
図43に示す光学ピックアップ170に搭載されている光源171から出射した光は、カップリングレンズ172、ビームスプリッタ173と通過し、立上げミラー174により折り曲げられる。
立上げミラー174によって折り曲げられた光は、光学ピックアップ170に搭載された図示しない対物レンズ駆動装置の対物レンズに入射し、図示しない光ディスクの記録面上にスポットを形成する。
スポットの反射光は、ビームスプリッタ173によって来た方向と向きをかえて、検出レンズ175とシリンドリカルレンズ176を通った後、光検出器としての受光器177に入射する。
受光器177で得られた信号を元にして対物レンズ駆動装置のフォーカシングコイル、トラッキングコイルを駆動することによって光ディスクに対して対物レンズを追従することで光ディスクの情報を得ることができる。
ここで、光学ピックアップ170に搭載されている対物レンズ駆動装置は、上述した各実施例6〜8で説明した対物レンズ駆動装置が搭載されているものとする。
前記対物レンズ駆動装置は、トラッキング方向オフセット時にトラッキング方向へ駆動してもラジアルチルト方向への外乱がないので、良好な信号を得ることが出来る光ピックアップを提供することができる。
〔実施例14〕
本発明の第14の実施例について、図43の光ピックアップを参照して説明する。
光学ピックアップ170に搭載されている光源171から出射した光は、カップリングレンズ172、ビームスプリッタ173と通過し、立上げミラー174により折り曲げられる。
立上げミラー174によって折り曲げられた光は、光学ピックアップ170に搭載された図示しない対物レンズ駆動装置の対物レンズに入射し、図示しない光ディスクの記録面上にスポットを形成する。
スポットの反射光は、ビームスプリッタ173によって来た方向と向きをかえて、検出レンズ175とシリンドリカルレンズ176を通った後、光検出器としての受光器177に入射する。
受光器で得られた信号を元にして、対物レンズ駆動装置のフォーカシングコイル、トラッキングコイルと、ラジアルチルトコイル、及び/又はタンジェンシャルチルトコイルのどちらか一方を駆動することによって光ディスクに対して対物レンズを追従することで光ディスクの情報を得ることができる。
ここで、光学ピックアップに搭載されている対物レンズ駆動装置は、前記実施例9〜12で説明した対物レンズ駆動装置が搭載されているものとする。
前記対物レンズ駆動装置は、トラッキング方向オフセット時にトラッキング方向へ駆動してもラジアルチルト方向への外乱がなく、またチルト制御ができるので、良好な信号を得ることが可能な光ピックアップを提供することができる。
〔実施例15〕
本発明の第15の実施例について、図を参照して説明する。
図44に示す光ディスクドライブ190には、ピックアップモジュール191が設置されている。
ピックアップモジュール191には、光ディスク192を回転させるスピンドルモータ193が固定されている。また、ピックアップモジュール191に取り付けられたシークレール194には光ピックアップ170が搭載されている。光ピックアップ170はシークレール194上を光ディスク192の半径方向に移動可能である。
ここで、光ディスクドライブ190に搭載されている光ピックアップ170は、図43に示した上記実施例13、14の光学ピックアップであるものとする。
この光ピックアップは、トラッキング方向オフセット時にトラッキング方向へ駆動してもラジアルチルト方向への外乱がなく、良好な信号を得ることができるため、本光ディスクドライブ190は、データの読み書きを良好に行うことが可能となる。
本発明の対物レンズ駆動装置の要部の概略斜視図を示す。 巻線コイルの側面図を示す。 対物レンズ駆動装置の要部の概略側面図を示す。 コイルと保持部材との組み付け方法を説明する工程図を示す。 コイルと保持部材との組み付け方法を説明する工程図を示す。 (a)ピンの側面図及び断面図を示す。(b)巻線コイルの側面図を示す。 (a)巻線コイルの側面図を示す。(b)巻線コイルの断面図を示す。 (a)巻線コイルの断面図を示す。(b)巻線コイルの側面図を示す。 (a)巻線コイルと磁石との位置関係の概略平面図を示す。(b)巻線コイルと磁石との位置関係を示す概略側面図を示す。 (a)巻線コイルと磁石との位置関係の概略平面図を示す。(b)巻線コイルと磁石との位置関係を示す概略側面図を示す。 光ピックアップの概略斜視図を示す。 光ディスクドライブにピックアップモジュールを設置した平面図を示す。 (a)対物レンズ駆動装置の概略平面図を示す。(b)対物レンズ駆動装置の概略側面図を示す。 第1の磁石ユニットを構成する各領域を示す。 第2の磁石ユニットを構成する各領域を示す。 トラッキングコイルとフォーカシングコイルの位置関係を示す。 トラッキングコイルとフォーカシングコイルの位置関係を示す。 第1の磁石ユニットにおける、コイルの位置関係を示す。 第2の磁石ユニットにおける、コイルの位置関係を示す。 磁石ユニットの所定位置における磁束密度を示す。 第1の磁石ユニットにおける、コイルの位置関係を示す。 第2の磁石ユニットにおける、コイルの位置関係を示す。 磁石ユニットの所定位置における磁束密度を示す。 (a)対物レンズ駆動装置の概略平面図を示す。(b)対物レンズ駆動装置の概略側面図を示す。 第1の磁石ユニットを構成する各領域を示す。 第2の磁石ユニットを構成する各領域を示す。 トラッキングコイルとフォーカシングコイルの位置関係を示す。 トラッキングコイルとフォーカシングコイルの位置関係を示す。 第1の磁石ユニットにおける、コイルの位置関係を示す。 第2の磁石ユニットにおける、コイルの位置関係を示す。 磁石ユニットの所定位置における磁束密度を示す。 第1の磁石ユニットにおける、コイルの位置関係を示す。 第2の磁石ユニットにおける、コイルの位置関係を示す。 磁石ユニットの所定位置における磁束密度を示す。 (a)対物レンズ駆動装置の概略平面図を示す。(b)対物レンズ駆動装置の概略側面図を示す。 第1の磁石ユニットにおけるコイルの位置関係を示す。 第2の磁石ユニットにおけるコイルの位置関係を示す。 (a)対物レンズ駆動装置の概略平面図を示す。(b)対物レンズ駆動装置の概略側面図を示す。 (a)対物レンズ駆動装置の概略平面図を示す。(b)対物レンズ駆動装置の概略側面図を示す。 (a)第1の磁石ユニットにおける、コイルの位置関係を示す。(b)第2の磁石ユニットにおける、コイルの位置関係を示す。 (a)対物レンズ駆動装置の概略平面図を示す。(b)対物レンズ駆動装置の概略側面図を示す。 (a)対物レンズ駆動装置の概略平面図を示す。(b)対物レンズ駆動装置の概略側面図を示す。 光ピックアップの概略斜視図を示す。 光ディスクドライブにピックアップモジュールを設置した平面図を示す。 対物レンズ駆動装置の概略斜視図を示す。 対物レンズ駆動装置を構成するモーターの概略構成図を示す。 対物レンズ駆動装置を構成するモーターの概略構成図を示す。 所定位置における磁束密度の状態を示す。 対物レンズ駆動装置を構成するモーターの概略構成図を示す。 対物レンズ駆動装置を構成するモーターの概略構成図を示す。 所定位置における磁束密度の状態を示す。
符号の説明
1 対物レンズ
2 レンズホルダー
5 ワイヤーホルダー
7a,7b ヨークベース
8a,8b,8c,8d マグネット
9a,9b 中継プリント基板
10 基台
11 巻線コイルA
12 巻線コイルB
13 巻線コイルC
21 対物レンズホルダー
22 磁石
31 内側引き出し線
32 外側引き出し線
40 ピン
41 切欠き溝
53a〜53d サスペンションワイヤ
54a,54b コイル部
70 光ピックアップ
71 光源
72 カップリングレンズ
73 ビームスプリッタ
74 立上げミラー
75 検出レンズ
76 シリンドリカルレンズ
77 受光器
78 ハウジング
80 チルトセンサ
90 光ディスクドライブ
91 ピックアップモジュール
92 光ディスク
93 スピンドルモータ
94 シークレール
100 対物レンズ駆動装置
101 対物レンズ
102 保持部材
103 ヨーク
104 第1の磁石ユニット
105 第2の磁石ユニット
106 ステム部
107 弾性支持部材
108a〜d 第1〜第4のフォーカシングコイル
109a,b 第1、第2のトラッキングコイル
120a〜d ラジアルチルトコイル
130 フォーカシング兼ラジアルチルトコイル
140a〜d タンジェンシャルチルトコイル
150a フォーカシング兼タンジェンシャルチルトコイル群A
150b フォーカシング兼タンジェンシャルチルトコイル群B
170 光ピックアップ
171 光源
172 カップリングレンズ
173 ビームスプリッタ
174 立上げミラー
175 検出レンズ
176 シリンドリカルレンズ
177 受光器
178 ハウジング
190 光ディスクドライブ
191 ピックアップモジュール
192 光ディスク
193 スピンドルモータ
194 シークレール
204 第1の磁石ユニット
205 第2の磁石ユニット
Fo フォーカシング方向
Tk トラッキング方向
F1NU,F1ND,F1QU,F1QD,F2NU,F2ND,F2QU,F2QD……駆動力
F1SU,F1SD,F1TU,F1TD,F2SU,F2SD,F2TU,F2TD……駆動力
F1AU,F1AD,F1BU,F1BD,F2AU,F2AD,F2BU,F2BD……駆動力
F1CU,F1CD,F1DU,F1DD,F2CU,F2CD,F2DU,F2DD……駆動力
F1EU,F1ED,F1GU,F1GD,F2EU,F2ED,F2GU,F2GD……駆動力
F1JU,F1JD,F1KU,F1KD,F2JU,F2JD,F2KU,F2KD……駆動力





Claims (22)

  1. 対物レンズを備えた対物レンズホルダーと、磁石とを具備する対物レンズ駆動装置であって、
    導線が巻回されてなり、巻回中心に空芯部を形成してなる巻線コイルが、少なくとも1つ以上、前記対物レンズホルダーと前記磁石との間に、巻回軸方向に配置されてなり、
    前記巻線コイルの内形側の引き出し線が、
    前記巻線コイルの、前記空芯部を通過して、巻回軸方向に引き出されていることを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  2. 前記巻線コイルは、前記巻回軸方向からみて略矩形形状を有しているものであり、
    前記巻線コイルの内形側の引き出し線が、前記巻線コイルの、矩形形状を有する空芯部の一つの角部から、巻回軸方向外側に引き出されていることを特徴とする請求項1に記載の対物レンズ駆動装置。
  3. 前記巻線コイルは、前記巻回軸方向からみて略矩形形状を有しているものであり、
    前記巻線コイルの内形側の引き出し線が、前記巻線コイルの、矩形形状を有する空芯部の角部以外の位置から巻回軸方向外側に引き出されていることを特徴とする請求項1に記載の対物レンズ駆動装置。
  4. 前記巻線コイルの内形側の引き出し線が、前記巻線コイルの、矩形形状を有する空芯部の、長辺側の辺から巻回軸方向外側に引き出されていることを特徴とする請求項3に記載の対物レンズ駆動装置。
  5. 前記複数の巻線コイルの引き出し線の引き出し位置が、巻回軸方向から見て同位置となされていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の対物レンズ駆動装置。
  6. 対物レンズを備えた対物レンズホルダーと、磁石とを具備する対物レンズ駆動装置であって、
    導線が巻回されてなる巻線コイルが、前記対物レンズホルダーと前記磁石との間に、設けられており、
    前記巻線コイルの巻回軸が、前記磁石の着磁方向と平行であり、
    前記巻線コイルは、前記磁石の着磁面と対峙する位置に配置されてなり、
    前記巻線コイルの内形側の引き出し線が、巻回軸方向に埋め込まれた形で、前記巻線コイルの巻回軸と垂直な方向に引き出されてなり、
    前記引き出し線は、前記磁石が発生する磁束が、前記巻線コイルの有効部を貫く磁束よりも小さい位置から引き出されるようになされていることを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  7. 前記巻線コイルの一部が、前記磁石の着磁面と対峙する位置に配置されてなり、
    前記引き出し線は、前記磁石と対峙していない位置から引き出されていることを特徴とする請求項6に記載の対物レンズ駆動装置。
  8. 前記磁石は、二極以上に着磁された磁石であり、
    前記巻線コイルは、前記磁石の着磁境界線を跨いだ位置に対峙して配置されてなり、
    前記巻線コイルの前記引き出し線は、前記磁石の前記着磁境界線と対峙する位置付近を通過して引き出されていることを特徴とする請求項6に記載の対物レンズ駆動装置。
  9. 光ディスクの記録面上に光束を照射し、前記記録面からの反射光を受光する光ピックアップ装置であって、
    前記光束を出射する光源と、
    前記光原から出射される光束を前記記録面に集光する対物レンズを備えた対物レンズホルダーと、磁石とを具備する対物レンズ駆動装置と、
    前記記録面で反射された戻り光束を、所望の受光位置に導く光学系と、
    前記受光位置に配置されてなる光検出器とを備え、
    前記対物レンズ駆動装置は、
    導線が巻回されてなり、巻回中心に空芯部を形成してなる巻線コイルが、少なくとも1つ以上、前記対物レンズホルダーと前記磁石との間に、巻回軸方向に設けられており、
    前記巻線コイルの内形側の引き出し線が、
    前記巻線コイルの、前記空芯部を通過して、巻回軸方向に引き出されている構成を有していることを特徴とする光ピックアップ装置。
  10. 光ディスクに対して情報の記録、再生、及び消去のうち、少なくとも再生を行う機能を備えた光ディスクドライブ装置であって、
    光ディスクの記録面上に光束を照射し、前記記録面からの反射光を受光する光ピックアップ装置と、
    前記光ピックアップ装置の出力信号を用いて、前記情報の記録、再生、及び消去のうちの少なくとも再生を行う処理装置とを備え、
    前記光ピックアップ装置は、
    前記光束を出射する光源と、
    前記光原から出射される光束を前記記録面に集光する対物レンズを備えた対物レンズホルダーと、磁石とを具備する対物レンズ駆動装置と、
    前記記録面で反射された戻り光束を、所望の受光位置に導く光学系と、
    前記受光位置に配置されてなる光検出器とを備えるものであり、
    前記対物レンズ駆動装置は、
    導線が巻回されてなり、巻回中心に空芯部を形成してなる巻線コイルが、少なくとも1つ以上、前記対物レンズホルダーと前記磁石との間に、巻回軸方向に設けられており、
    前記巻線コイルの内形側の引き出し線が、
    前記巻線コイルの、前記空芯部を通過して、巻回軸方向に引き出されている構成を有しているものであることを特徴とする光ディスクドライブ装置。
  11. トラックが形成された光ディスクの記録面に光を集光する対物レンズを駆動する対物レンズ駆動装置であって、
    前記対物レンズを保持する保持部材と、
    第1の磁石ユニットと、
    第2の磁石ユニットを有し、
    前記第1の磁石ユニットは、前記保持部材から第1軸方向に所定の距離離れ、前記トラックの幅方向である第2軸方向と前記対物レンズの光軸方向である第3軸方向とを含む面上で、前記保持部材の第2軸方向中心を通る第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対し第3軸方向の上方向にh1、同じく下方向にh2離れた第2軸方向のそれぞれの線とに囲まれた第1の領域と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向上方にh1離れた第2軸方向の線とに囲まれた第2の領域と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向右側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向下方にh2離れた第2軸方向の線とに囲まれた第3の領域と、前記第1、第2、第3の領域を前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線に対して対称な位置に存在するそれぞれ第4、第5、第6の領域とを持つものであり、前記第1、第3、第5の領域と、前記第2、第4、第6の領域とは、互いに逆向きとなる第1軸方向の磁束を発生するようになされ、
    前記第2に磁石ユニットは、前記保持部材から前記第1の磁石ユニットとは反対の第1軸方向に所定の距離離れ、第2軸方向と第3軸方向とを含む面上で、前記保持部材の第2軸方向中心を通る第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって左側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対し第3軸方向の上方向にh1、同じく下方向にh2離れた第2軸方向のそれぞれの線とに囲まれた第7の領域と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって左側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向上方にh1離れた第2軸方向の線とに囲まれた第8の領域と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって左側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向右側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向下方にh2離れた第2軸方向の線とに囲まれた第9の領域と、前記第7、第8、第9の領域を前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線に対して対称な位置に存在するそれぞれ第10、第11、第12の領域とを持つものであり、前記第7、第8、第12の領域と、前記第9、第10、第11の領域とは、互いに逆向きとなる第1軸方向の磁束を発生するものとし、
    前記保持部材に取り付けられ、第2軸方向と第3軸方向とを含む面に垂直な巻回軸を有し、
    前記第1の磁石ユニットの互いに逆極性である第1の領域と第4の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第1のトラッキングコイルと、
    前記第2の磁石ユニットの互いに逆極性である第7の領域と第10の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第2のトラッキングコイルとを備えることを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  12. トラックが形成された光ディスクの記録面に光を集光する対物レンズを駆動する対物レンズ駆動装置であって、
    前記対物レンズを保持する保持部材と、
    第1の磁石ユニットと、
    第2の磁石ユニットを有し、
    前記第1の磁石ユニットは、前記保持部材から第1軸方向に所定の距離離れ、前記トラックの幅方向である第2軸方向と前記対物レンズの光軸方向である第3軸方向とを含む面上で、前記保持部材の第2軸方向中心を通る第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対し第3軸方向の上方向にh1、同じく下方向にh2離れた第2軸方向のそれぞれの線とに囲まれた第1の領域と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向上方にh1離れた第2軸方向の線とに囲まれた第2の領域と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向右側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向下方にh2離れた第2軸方向の線とに囲まれた第3の領域と、前記第1、第2、第3の領域を前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線に対して対称な位置に存在するそれぞれ第4、第5、第6の領域とを持つものであり、
    前記第1、第3、第6の領域と、前記第2、第4、第5の領域とは、互いに逆向きとなる第1軸方向の磁束を発生するようになされ、
    前記第2の磁石ユニットは、前記保持部材から前記第1の磁石ユニットとは反対の第1軸方向に所定の距離離れ、第2軸方向と第3軸方向とを含む面上で、前記保持部材の第2軸方向中心を通る第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって左側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対し第3軸方向の上方向にh1、同じく下方向にh2離れた第2軸方向のそれぞれの線とに囲まれた第7の領域と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって左側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向上方にh1離れた第2軸方向の線とに囲まれた第8の領域と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって左側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向右側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向下方にh2離れた第2軸方向の線とに囲まれた第9の領域と、前記第7、第8、第9の領域を前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線に対して対称な位置に存在するそれぞれ第10、第11、第12の領域とを持つものであり、
    前記第7、第8、第11の領域と、前記第9、第10、第12の領域とは、互いに逆向きとなる第1軸方向の磁束を発生するようになされ、
    前記保持部材に取り付けられ、第2軸方向と第3軸方向とを含む面に垂直な巻回軸を有し、前記第1の磁石ユニットの互いに逆極性である第1の領域と第4の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第1のトラッキングコイルと、
    前記第2の磁石ユニットの互いに逆極性である第7の領域と第10の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第2のトラッキングコイルとを備えることを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  13. 所定のトラックが形成された光ディスクの記録面に光を集光する対物レンズを駆動する対物レンズ駆動装置であって、
    固定部材と、
    前記対物レンズを保持する保持部材と、
    前記トラックの接線方向である第1軸方向に延び、それぞれの一端と他端とが前記固定部材及び前記保持部材に接続された複数の棒状弾性部材と、
    前記保持部材から第1軸方向に所定の距離離れ、前記トラックの幅方向である第2軸方向と前記対物レンズの光軸方向である第3軸方向とを含む面上で、前記保持部材の第2軸方向中心を通る第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対し第3軸方向の上方向にh1、同じく下方向にh2離れた第2軸方向のそれぞれの線とに囲まれた第1の領域と、
    前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向上方にh1離れた第2軸方向の線とに囲まれた第2の領域と、
    前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向右側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向下方にh2離れた第2軸方向の線とに囲まれた第3の領域と、
    前記第1、第2、第3の領域を前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線に対して対称な位置に存在するそれぞれ第4、第5、第6の領域とを持ち、
    前記第1、第3、第5の領域と、前記第2、第4、第6の領域とは、互いに逆向きとなる第1軸方向の磁束を発生する第1の磁石ユニットと、
    前記保持部材から第1の磁石ユニットとは反対の第1軸方向に所定の距離離れ、第2軸方向と第3軸方向とを含む面上で、前記保持部材の第2軸方向中心を通る第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって左側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対し第3軸方向の上方向にh1、同じく下方向にh2離れた第2軸方向のそれぞれの線とに囲まれた第7の領域と、
    前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって左側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向上方にh1離れた第2軸方向の線とに囲まれた第8の領域と、
    前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって左側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向右側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向下方にh2離れた第2軸方向の線とに囲まれた第9の領域と、
    前記第7、第8、第9の領域を前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線に対して対称な位置に存在するそれぞれ第10、第11、第12の領域とを持ち、
    前記第7、第8、第12の領域と、前記第9、第10、第11の領域とは、互いに逆向きとなる第1軸方向の磁束を発生するようになされている第2の磁石ユニットと、
    前記保持部材に取り付けられ、第2軸方向と第3軸方向とを含む面に垂直な巻回軸を有し、前記第1の磁石ユニットの互いに逆極性である前記第2の領域と前記第3の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第1のフォーカシングコイルと、
    前記第1の磁石ユニットの互いに逆極性である第5の領域と第6の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第2のフォーカシングコイルと、
    前記第2の磁石ユニットの互いに逆極性である第8の領域と第9の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第3のフォーカシングコイルと、
    前記第2の磁石ユニットの互いに逆極性である第11の領域と第12の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第4のフォーカシングコイルと、
    前記保持部材に取り付けられ、第2軸方向と第3軸方向とを含む面に垂直な巻回軸を有し、前記第1の磁石ユニットの互いに逆極性である第1の領域と第4の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第1のトラッキングコイルと、
    前記第2の磁石ユニットの互いに逆極性である第7の領域と第10の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第2のトラッキングコイルとを、備えることを特徴とする請求項11に記載の対物レンズ駆動装置。
  14. 所定のトラックが形成された光ディスクの記録面に光を集光する対物レンズを駆動する対物レンズ駆動装置であって、
    固定部材と、
    前記対物レンズを保持する保持部材と、
    前記トラックの接線方向である第1軸方向に延び、それぞれの一端と他端とが前記固定部材及び前記保持部材に接続された複数の棒状弾性部材と、
    前記保持部材から第1軸方向に所定の距離離れ、前記トラックの幅方向である第2軸方向と前記対物レンズの光軸方向である第3軸方向とを含む面上で、前記保持部材の第2軸方向中心を通る第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対し第3軸方向の上方向にh1、同じく下方向にh2離れた第2軸方向のそれぞれの線、とに囲まれた第1の領域と、
    前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向上方にh1離れた第2軸方向の線とに囲まれた第2の領域と、
    前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向右側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向下方にh2離れた第2軸方向の線とに囲まれた第3の領域と、
    前記第1、第2、第3の領域を前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線に対して対称な位置に存在するそれぞれ第4、第5、第6の領域とを持ち、
    前記第1、第3、第6の領域と、前記第2、第4、第5の領域とは、互いに逆向きとなる第1軸方向の磁束を発生する第1の磁石ユニットと、
    前記保持部材から第1の磁石ユニットとは反対の第1軸方向に所定の距離離れ、第2軸方向と第3軸方向とを含む面上で、前記保持部材の第2軸方向中心を通る第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって左側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対し第3軸方向の上方向にh1、同じく下方向にh2離れた第2軸方向のそれぞれの線とに囲まれた第7の領域と、
    前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって右側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって左側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向上方にh1離れた第2軸方向の線とに囲まれた第8の領域と、
    前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向の前記保持部材に向かって左側に所定距離w1離れた第3軸方向の線と、前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線から第2軸方向右側に所定距離w1+w2離れた第3軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線と、前記光ディスクの記録面の基準位置から第3軸方向下方に所定距離h離れた第2軸方向の線に対して第3軸方向下方にh2離れた第2軸方向の線とに囲まれた第9の領域と、
    前記第7、第8、第9の領域を前記保持部材の第2軸方向の中心を通る第3軸方向の線に対して対称な位置に存在するそれぞれ第10、第11、第12の領域とを持ち、
    前記第7、第8、第11の領域と、前記第9、第10、第12の領域とは、互いに逆向きとなる第1軸方向の磁束を発生する第2の磁石ユニットと、
    前記保持部材に取り付けられ、第2軸方向と第3軸方向とを含む面に垂直な巻回軸を有し、前記第1の磁石ユニットの互いに逆極性である第2の領域と第3の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第1のフォーカシングコイルと、
    前記第1の磁石ユニットの互いに逆極性である第5の領域と第6の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第2のフォーカシングコイルと、
    前記第2の磁石ユニットの互いに逆極性である第8の領域と第9の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第3のフォーカシングコイルと、
    前記第2の磁石ユニットの互いに逆極性である第11の領域と第12の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第4のフォーカシングコイルと、
    前記保持部材に取り付けられ、第2軸方向と第3軸方向とを含む面に垂直な巻回軸を有し、前記第1の磁石ユニットの互いに逆極性である第1の領域と第4の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第1のトラッキングコイルと、
    前記第2の磁石ユニットの互いに逆極性である第7の領域と第10の領域の両方にまたがり前記磁石ユニットに対向配置された第2のトラッキングコイルとを、備えることを特徴とする請求項12に記載の対物レンズ駆動装置。
  15. 前記第1、第2の磁石ユニットは、それぞれ、前記各コイルと対峙する面の一部分に2つのN極を有し、他の部分にS極を有する1つの多極着磁磁石であることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか一項に記載の対物レンズ駆動装置。
  16. 前記第1〜第4のフォーカシングコイルの第1軸方向に積層された第1〜第4のラジアルチルト駆動コイルを持ち、
    第1軸方向の軸を中心として前記保持部材と前記対物レンズを含む可動部をラジアルチルト方向に回転駆動することを特徴とする請求項11乃至15のいずれか一項に記載の対物レンズ駆動装置。
  17. 前記第1〜第4のフォーカシングコイルは、前記第1のフォーカシングコイルと、前記第3のフォーカシングコイルとが直列に接続され、前記第2のフォーカシングコイルと、前記第4のフォーカシングコイルとが直列に接続されてなり、それらはお互いに独立した電圧を印加して駆動することを特徴とする請求項11乃至15のいずれか一項に記載の対物レンズ駆動装置。
  18. 前記第1〜第4のフォーカシングコイルの第1軸方向に積層された第1〜第4のタンジェンシャルチルト駆動コイルを持ち、
    第2軸方向の軸を中心として前記保持部材と前記対物レンズを含む可動部をタンジェンシャルチルト方向に回転駆動することを特徴とする請求項11乃至17のいずれか一項に記載の対物レンズ駆動装置。
  19. 前記第1〜第4のフォーカシングコイルは、前記第1のフォーカシングコイルと、前記第2のフォーカシングコイルとが直列に接続されてなり、前記第3のフォーカシングコイルと前記第4のフォーカシングコイルとが直列に接続されてなり、それらはお互いに独立した電圧を印加して駆動することを特徴とする請求項11乃至16のいずれか一項に記載の対物レンズ駆動装置。
  20. 光ディスクの記録面上に光束を照射し、前記記録面からの反射光を受光する光ピックアップ装置であって、
    前記光束を出射する光源と、
    請求項11乃至15のいずれか一項に記載の対物レンズ駆動装置と、
    前記保持部材に保持され、前記光源から出射される光束を前記記録面に集光する対物レンズを含み、前記記録面で反射された戻り光束を所定の受光位置に導く光学系と、
    前記受光位置に配置された光検出器とを備えることを特徴とする光ピックアップ装置。
  21. 光ディスクの記録面上に光束を照射し、前記記録面からの反射光を受光する光ピックアップ装置であって、
    前記光束を出射する光源と、
    請求項16乃至19のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置と、
    前記保持部材に保持され、前記光源から出射される光束を前記記録面に集光する対物レンズを含み、前記記録面で反射された戻り光束を所定の受光位置に導く光学系と、
    前記受光位置に配置された光検出器と、
    前記光ディスクの傾きを検出するチルト検出手段と、
    前記チルト検出手段の出力信号に基づいて前記レンズ駆動装置を制御するチルト制御手段とを備えることを特徴とする光ピックアップ装置。
  22. 光ディスクに対して情報の記録、再生及び消去のうち少なくとも再生を行なう光ディスクドライブ装置であって、
    請求項20、又は21に記載の光ピックアップ装置と、
    前記光ピックアップ装置の出力信号を用いて、前記情報の記録、再生及び消去のうち少なくとも再生を行なう処理装置とを備えることを特徴とする光ディスクドライブ装置。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007305243A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Sanyo Electric Co Ltd 対物レンズ駆動装置

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JP2007305243A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Sanyo Electric Co Ltd 対物レンズ駆動装置

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