JP2005224396A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の可変表示部にて同時に特定遊技状態が発生することを防ぐとともに、可変表示部の表示結果が特定表示結果となることを遊技者に悟られることなく複数の可変表示部にて識別情報の可変表示を行う遊技機を提供する。
【解決手段】 第2可変表示部9に大当り図柄が導出表示された(A)ことに基づいて第2特別可変入賞装置が開放制御される大当り遊技状態に制御されているとき(A)〜(F)、第1可変表示部8にて大当り図柄が導出表示されるまで(D)は特別図柄8a〜8cの可変表示が行われる(A)〜(C)ため、従来のように第1可変表示部の表示結果が大当り図柄となるときの可変表示を第2可変表示部に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が終了するまで停止させるものに比べて、遊技者に第1可変表示部8の表示結果が大当り図柄となることを悟られなくさせることができる。
【選択図】 図18

Description

本発明は、所定の始動条件の成立に基づいて各々が識別可能な複数種類の識別情報の可変表示を行って表示結果を導出表示する複数の可変表示部を備え、前記複数の可変表示部のうちのいずれかの可変表示部に前記特定表示結果が導出表示されたことに基づいて遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御する遊技機に関するものである。
遊技機として、遊技球などの遊技媒体を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技媒体が入賞すると、所定個の賞球が遊技者に払い出されるものがある。さらに、識別情報を可変表示可能な可変表示部が複数設けられ、いずれかの可変表示部にて識別情報の可変表示の表示結果が特定表示結果となった場合に遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御可能となるように構成されたものがある。
特定遊技状態とは、所定の遊技価値が付与された遊技者にとって有利な状態を意味する。具体的には、特定遊技状態は、例えば特別可変入賞装置の状態を打球が入賞しやすい遊技者にとって有利な状態(大当り遊技状態)、遊技者にとって有利な状態となるための権利が発生した状態、景品遊技媒体払出の条件が成立しやすくなる状態などの、所定の遊技価値が付与された状態である。
上記した遊技機では、特別図柄(識別情報)を表示する可変表示部の表示結果があらかじめ定められた特定の表示態様の組合せ(特定表示結果)となることを、通常、「大当り」という。大当りが発生すると、例えば、大入賞口が所定回数開放して打球が入賞しやすい大当り遊技状態に移行する。そして、各開放期間において、所定個(例えば10個)の大入賞口への入賞があると大入賞口は閉成する。そして、大入賞口の開放回数は、所定回数(例えば15ラウンド)に固定されている。なお、各開放について開放時間(例えば29.5秒)が決められ、入賞数が所定個に達しなくても開放時間が経過すると大入賞口は閉成する。また、大入賞口が閉成した時点で所定の条件(例えば、大入賞口内に設けられているVゾーンへの入賞)が成立していない場合には、大当り遊技状態は終了する。
このような遊技機には、複数の特定可変表示部にて同時に大当りが発生することを防ぐために、一方の可変表示部にて特定表示結果が導出表示されたときまたは一方の特別可変入賞装置が特定遊技状態に制御されているときに他方の可変表示部にて識別情報の可変表示を開始するまでの時間を遅らせるもの(例えば、特許文献1参照)や、一方の可変表示部にて表示結果を特定表示結果とすることが決定されているときまたは一方の特別可変入賞装置が特定遊技状態に制御されているときに他方の可変表示部にて識別情報の可変表示を開始するまでの時間を遅らせるもの(例えば、特許文献2参照)があった。
特開2001−62080号公報(第9−10頁、第10図) 特開2001−62081号公報(第8−11頁、第9図)
ところが、上記した特許文献1および特許文献2の遊技機においては、一方の可変表示部にて大当りが発生したときに他方の可変表示部の可変表示開始を遅延させていたため、可変表示開始が遅延されたことで遊技者は現在変動中の可変表示部の表示結果が特定表示結果となることを悟れてしまい、遊技者の興趣が下がる虞があった。本発明は、上記した事情に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、遊技者に特定表示結果となることを悟られることなく複数の可変表示部にて識別情報の可変表示を行う遊技機を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明においては、所定の始動条件の成立(例えば、第1始動入賞口14に遊技球が入賞するまたは、第2始動入賞口16に遊技球が入賞する)に基づいて各々が識別可能な複数種類の識別情報(例えば、特別図柄8a〜8c、特別図柄9a〜9c)の可変表示を行って表示結果を導出表示する複数の可変表示部(例えば、第1可変表示部8、第2可変表示部9)を備え、前記複数の可変表示部のうちのいずれかの可変表示部に前記特定表示結果が導出表示されたことに基づいて遊技者にとって有利な特定遊技状態(例えば、大当り遊技状態)に制御する遊技機(例えば、弾球遊技機1)において、前記複数の可変表示部の表示結果をその導出表示以前に決定する事前判定手段(例えば、CPU56の機能であって、第1特別図柄通常処理(ステップS300)のステップS55で第1大当り判定用乱数の値に基づいて第1可変表示部8の表示結果を大当り図柄とするか否かを判定する部分と、第2特別図柄通常処理(ステップS340)の第1特別図柄通常処理(ステップS300)のステップS55に対応するステップで第2大当り判定用乱数の値に基づいて第2可変表示部9の表示結果を大当り図柄とするか否かを判定する部分)と、該事前判定手段の判定結果に基づいて前記複数の可変表示部にて前記識別情報の可変表示を行い、表示結果を導出表示する表示制御手段(例えば、表示制御基板80に搭載される表示制御用CPU)と、前記事前判定手段により前記複数の可変表示部のうち第1の可変表示部における識別情報の表示結果を特定表示結果とすることが決定され(例えば、第1特別図柄通常処理(ステップS300)のステップS55で大当りと判定されてステップS57で第1大当りフラグがセットされ)、前記表示制御手段により前記第1の可変表示部に前記特定表示結果が導出表示され(例えば、第1特別図柄停止処理(ステップS304)で第1特別図柄停止コマンドを表示制御基板80に送信し、第1特別図柄停止コマンドを受信したことに基づいて表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUにより大当り図柄が導出表示され)、かつ、前記第1の可変表示部とは異なる第2の可変表示部に特定表示結果が導出表示されたことに基づく特定遊技状態に制御されているとき(例えば、第2可変表示部9に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が実行中であることを示す第2大当り実行中フラグがセットされているとき)、前記第1の可変表示部に特定表示結果が導出表示されたことに基づく特定遊技状態への制御を規制する特定規制手段(例えば、CPU56の機能であって、ステップS98で第2大当り実行中フラグがセットされている場合に第1特別図柄プロセスフラグの値を第1大入賞口開放前処理に応じた値に更新しない部分)と、該特定規制手段によって前記第1の可変表示部に特定表示結果が導出表示されたことに基づく特定遊技状態への制御が規制されたとき(例えば、ステップS98で第2大当り実行中フラグがセットされていると判定されたことに基づいてデモ実行中フラグがセットされるとともに第1特別図柄プロセスフラグの値を第1大入賞口開放前処理に応じた値に更新しない制御がなされたとき)、前記第1の可変表示部にて特定画像の表示制御を行う特定画像表示手段(例えば、表示制御用CPUの機能であって、第1図柄停止待ち処理(ステップS803)のステップS853および第1大当り表示処理(ステップS804)のステップSA866で第1可変表示部8にてデモ演出を実行する部分、第2可変表示部9にてデモ演出を実行する部分)と、を備え、前記特定規制手段は、前記第2の可変表示部に特定表示結果が導出表示されたことに基づく特定遊技状態が終了したときに前記第1の可変表示部に特定表示結果が導出表示されたことに基づく特定遊技状態への規制を解除する機能を有し(例えば、CPU56の機能であって、ステップS93でデモ終了フラグがセットされている場合、すなわち、第2可変表示部9に大当り図柄が導出表示したことに基づく大当り遊技状態が終了したときに、ステップS99以降の処理を実行する部分)、該特定規制手段によって規制を解除した後に、規制していた前記第1の可変表示部に特定表示結果が導出表示されたことに基づく特定遊技状態に制御する(例えば、CPU56により第1特別図柄プロセスフラグの値を第1大入賞口開放前処理に応じた値に更新する)ことを特徴とする。
また、請求項2の発明においては、前記第2の可変表示部に特定表示結果が導出表示されたことに基づく特定遊技状態が終了したとき(例えば、第2大当り終了処理のステップS137でデモ終了フラグがセットされたとき)、前記特定画像表示手段は、前記第1可変表示部における特定画像の表示制御を終了する(例えば、コマンド解析処理のステップS520に対応するステップで第2大当り終了コマンドを受信したときにステップS522に対応するステップでデモ演出終了フラグをセットし、第1図柄停止待ち処理(ステップS803)のステップS851でデモ演出終了フラグがセットされたことに基づいてステップS861で表示制御用CPUにより第1プロセスフラグを第1大当り表示処理に応じた値に変更する)ことを特徴とする。
また、請求項3の発明においては、遊技の進行を制御する遊技制御用マイクロコンピュータ(例えば、主基板31に搭載されるCPU56、RAM55、ROM54、I/Oポート部57、等により遊技の進行を制御する手段)と、前記遊技制御制御用マイクロコンピュータからの制御信号に基づいて前記複数の可変表示部の表示を制御する表示制御用マイクロコンピュータ(例えば、表示制御基板80に搭載される表示制御用CPU、RAM、ROM、I/Oポート部、等により第1可変表示部8および第2可変表示部9の表示を制御する手段)と、を備え、前記遊技制御用マイクロコンピュータは、前記特定規制手段と、前記第2の可変表示部に特定表示結果が導出表示されたことに基づく特定遊技状態への制御が終了した旨を示す特定遊技状態終了制御信号(例えば、第2大当り終了コマンド(第2確変大当り終了コマンド、第2非確変大当り終了コマンド))を前記表示制御用マイクロコンピュータに送信する特定遊技状態終了制御信号送信手段(例えば、CPU56の機能であって、第2大当り終了処理(ステップS347)のステップS132またはステップS134で第2大当り終了コマンド(第2確変大当り終了コマンド、第2非確変大当り終了コマンド)を送信する部分)と、を含み、前記表示制御用マイクロコンピュータは、前記特定画像表示手段を含み、該特定画像表示手段は、前記特定遊技状態終了制御信号送信手段から前記特定遊技状態終了制御信号を受信したことにより前記第1の可変表示部において実行中の前記特定画像の表示制御を終了する(例えば、表示制御用CPUがコマンド解析処理のステップS520に対応するステップで第2大当り終了コマンドを受信したときにステップS522に対応するステップでデモ演出終了フラグをセットし、第1図柄停止待ち処理(ステップS803)のステップS851でデモ演出終了フラグがセットされたことに基づいて表示制御用CPUがステップS861で第1プロセスフラグを第1大当り表示処理(ステップS804)に応じた値に変更する)ことを特徴とする。
また、請求項4の発明においては、前記遊技制御用マイクロコンピュータは、前記事前判定手段による判定結果に基づいて前記複数の可変表示部のうちいずれかにおける前記識別情報の可変表示を開始してから表示結果を導出表示するまでの可変表示時間と表示態様とを示す可変表示データ(例えば、第1変動パターンコマンド)を予め定められた複数種類の可変表示データの中から選択する可変表示データ選択手段(例えば、CPU56の機能であって、第1変動パターン設定処理(ステップS302)にて第1変動パターンコマンドを選択する部分、第2変動パターン設定処理(ステップS342)で第2変動パターンコマンドを選択する部分)と、該可変表示データ選択手段により選択された可変表示データを示す可変表示データ制御信号(例えば、第1変動パターンコマンド、第2変動パターンコマンド)を前記表示制御用マイクロコンピュータに送信する可変表示データ制御信号送信手段(例えば、CPU56の機能であって、第1変動パターン設定処理(ステップS302)および第2変動パターン設定処理(ステップS342)で決定した変動パターンコマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットし、特別図柄コマンド制御処理(ステップS30)で表示制御基板80に送信する部分)と、前記第1の可変表示部に特定表示結果が導出表示されたことに基づく特定遊技状態への制御を開始する旨を示す特定遊技状態開始制御信号(例えば、第1大当り開始コマンド(第1確変大当り開始コマンド、第1通常大当り開始コマンド)、第2大当り開始コマンド(第2確変大当り開始コマンド、第2通常大当り開始コマンド))を前記表示制御用マイクロコンピュータへ送信する特定遊技状態開始制御信号送信手段(例えば、CPU56の機能であって、第1特別図柄停止処理(ステップS304)のステップS100で第1通常大当り開始コマンド、ステップS101で第1通常大当り開始コマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットし、特別図柄コマンド制御処理(ステップS30)で表示制御基板80に送信する部分、第2特別図柄停止処理(ステップS344)の第1特別図柄停止処理(ステップS304)のステップS100に対応するステップで第2通常大当り開始コマンド、ステップS101に対応するステップで第2通常大当り開始コマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットし、特別図柄コマンド制御処理(ステップS30)で表示制御基板80に送信する部分))と、を含み、前記表示制御用マイクロコンピュータは、前記可変表示データ制御信号によって示された可変表示データに基づく前記可変表示時間を計測する可変表示時間計測手段(例えば、表示制御用CPUの機能であって、主基板31から受信した第1変動パターンコマンドに応じた変動時間を示す第1変動時間タイマを第1図柄変動開始処理(ステップS801)でセットし、第1図柄変動中処理(ステップS802)で第1変動時間タイマを減算する部分、主基板31から受信した第2変動パターンコマンドに応じた変動時間を示す第2変動時間タイマを第1図柄変動開始処理(ステップS801)に対応するステップでセットし、第1図柄変動中処理(ステップS802)に対応するステップで第2変動時間タイマを減算する部分)と、該可変表示時間計測手段により計測された前記可変表示時間が経過したかを判定する可変表示時間判定手段(例えば、表示制御用CPUの機能であって、第1図柄変動開始処理(ステップS801)でセットした第1変動時間タイマが第1図柄変動中処理(ステップS802)でタイムアウトしたか確認する部分、第1図柄変動開始処理(ステップS801)に対応するステップでセットした第2変動時間タイマが第2図柄変動中処理(ステップS802)に対応するステップでタイムアウトしたか確認する部分)と、前記表示制御手段と、をさらに含み、前記表示制御手段は、可変表示データ制御信号を受信したことに基づいて当該可変表示データが示す可変表示部にて前記識別情報の表示制御を行う(例えば、表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUが第1変動パターンコマンドを受信したときにコマンド解析処理のステップS510で受信した変動パターンをセーブし、セーブした変動パターンに応じたプロセスデータを第1図柄変動開始処理(ステップS801)にて選択し、選択したプロセスデータに基づいて第1図柄変動中処理(ステップS802)で第1可変表示部8の表示制御を実行する、表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUが第2変動パターンコマンドを受信したときにコマンド解析処理のステップS510に対応するステップで受信した変動パターンをセーブし、セーブした変動パターンに応じたプロセスデータを第1図柄変動開始処理(ステップS801)に対応するステップで選択し、選択したプロセスデータに基づいて第1図柄変動中処理(ステップS802)に対応するステップで第2可変表示部9の表示制御を実行する)とともに前記可変表示時間判定手段により前記可変表示時間が経過した旨の判定がなされたとき(例えば、第1特別図柄変動開始処理(ステップS801)でセットした第1変動時間タイマが第1図柄変動中処理(ステップS802)でタイムアウトしたとき、第1特別図柄変動開始処理(ステップS801)に対応するステップでセットした第2変動時間タイマが第1図柄変動中処理(ステップS802)に対応するステップでタイムアウトしたとき)に前記識別情報の表示結果を導出表示する制御を行い(例えば、第1プロセスフラグの値を第1図柄停止待ち処理(ステップS803)に応じた値に更新する、第1図柄停止待ち処理(ステップS803)に対応するステップ(第2図柄停止待ち処理)に応じた値に更新する)、前記可変表示データ制御信号送信手段から送信される前記第1の可変表示部における前記識別情報の可変表示を開始してから前記表示結果を導出表示するまでの可変表示時間(例えば、変動時間)と表示態様(例えば、はずれ、リーチはずれ、などの態様)とを示す可変表示データ制御信号を受信したことに基づいて、前記第1の可変表示部にて前記識別情報の可変表示を行い特定表示結果を導出表示した後(例えば、第1図柄停止待ち処理(ステップS803)のステップSA852で第1可変表示部8に大当り図柄を導出表示し、第1プロセスフラグの値を第1大当り表示処理(ステップS804)に応じた値に更新した後)、前記特定遊技状態開始制御信号送信手段から送信される前記特定遊技状態開始制御信号を所定期間受信しなかったとき(例えば、第1大当り表示処理(ステップS805)のステップSA874で監視タイマをスタートし、第1大当り開始コマンドを受信する前にステップSA863で監視タイマがタイムアウトしたとき)に、前記特定画像表示手段は、前記第1の可変表示部に前記特定画像を表示制御する(例えば、ステップSA863で監視タイマがタイムアウトしていればステップSA864〜ステップSA872の処理を実行し、第1可変表示部8にてデモ演出を実行する)ことを特徴とする。
また、請求項5の発明においては、特別の特定画像(例えば、特別デモ演出)を含む複数種類の特定画像(例えば、特別デモ演出、通常デモ演出)を示す複数種類の特定画像データ(例えば、特別デモ演出、通常デモ演出を示すデータ)を記憶するデータ記憶手段(例えば、表示制御基板80に搭載されるROM)と、前記特定遊技状態終了後に前記遊技機の遊技状態を、通常遊技状態(例えば、通常遊技状態)と、前記特定遊技状態と異なるとともに前記通常遊技状態よりも前記特定表示結果となる確率が高い特別遊技状態(例えば、確変状態)と、のいずれかの遊技状態に制御し、前記事前判定手段により第1の可変表示部における前記識別情報の表示結果を特定表示結果とすることが決定されたとき、前記特定遊技状態終了後の遊技状態を前記特別遊技状態とするか否かを決定する遊技状態決定手段(例えば、CPU56の機能であって第1特別図柄停止図柄設定処理(ステップS301)のステップS61で第1大当り図柄決定用乱数の値に基づいて確変大当りか否か決定する部分)と、前記遊技状態決定手段により前記特別遊技状態とする旨の決定がなされたとき(例えば、第1特別図柄停止図柄設定処理(ステップS301)のステップS62で確変大当りと判定されてステップS63で第1確変フラグがセットされたとき)に前記データ記憶手段に記憶される複数種類の特定画像データのうちから特別の特定画像を選択する特別特定画像選択手段(例えば、主基板31に搭載されるCPU56により第1特別図柄停止処理(ステップS304)のステップS104〜ステップS109でデモ演出を選択するとともに選択したデモ演出の実行を指示するコマンド(例えば、第1特別デモ演出指定コマンドまたは第1デモ演出指定コマンド)を表示制御基板80に送信し、主基板31からデモ演出の実行を指示するコマンドを受信したことに基づいて表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUにより主基板31から受信したコマンドに応じたデモ演出のデータをステップS515またはステップS518で表示制御基板80に搭載されるROMから選択する部分、または、表示制御用CPUの機能であって、第1大当り表示処理(ステップS804)のステップSA865〜ステップSA871で第1可変表示部8の表示結果が確変大当りとなる大当り図柄であるか否かおよび演出決定用乱数の値に基づいて通常デモ演出と特別デモ演出とのうちいずれか一方のデモ演出を選択する部分)と、を備え、前記特定画像表示手段は、前記表示制御手段により前記第1の可変表示部に特定表示結果を導出表示した後、前記第1の可変表示部にて前記特別特定画像選択手段によって選択された前記特別の特定画像の表示制御を行う(例えば、第1図柄停止待ち処理(ステップS803)のステップS856で第1可変表示部8に大当り図柄を導出表示した後、ステップS864でデモ演出実行中フラグをセットし、ステップS853でデモ演出を実行する、または、第1図柄停止待ち処理(ステップS803)で第1可変表示部8に大当り図柄を導出表示した後、第1大当り表示処理(ステップS804)のステップSA872でデモ演出実行中フラグをセットし、ステップSA866でデモ演出を実行する)ことを特徴とする。
また、請求項6に係る発明においては、複数種類の特定画像を示す複数種類の特定画像データ(例えば、特別デモ演出、通常デモ演出、を示すデータ)を記憶するデータ記憶手段(例えば、表示制御基板80に搭載されるROM)を備え、前記特定遊技状態は、所定条件が成立する(例えば、第1特別可変入賞装置20内部に設けられたV入賞領域に遊技球が入賞する、第2特別可変入賞装置22内部に設けられたV入賞領域に遊技球が入賞する)毎に継続される複数回(例えば、1、3、5、7、15回のいずれかの回数)の遊技ラウンド(例えば、大当り遊技状態におけるラウンド)からなり、前記事前判定手段により前記第1の可変表示部における識別情報の表示結果を特定表示結果とすることが決定されたとき、当該特定遊技状態における前記遊技ラウンドの実行回数を決定する遊技ラウンド実行回数決定手段(例えば、CPU56の機能であって、始動入賞発生時に抽出したラウンド実行回数決定用乱数に基づいて大当り遊技状態にて実行するラウンド回数を決定する部分)と、前記遊技ラウンド実行回数決定手段の決定結果に基づいてデータ記憶手段に記憶される複数種類の特定画像データのうち当該遊技ラウンドの実行回数に応じた特定画像を選択する特定画像選択手段(例えば、主基板31に搭載されるCPU56により大当り遊技状態にて実行するラウンド回数に応じたデモ演出を示すコマンドを選択するとともに選択したデモ演出の実行を指示するコマンドを表示制御基板80に送信し、主基板31からデモ演出の実行を指示するコマンドを受信したことに基づいて表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUにより主基板31から受信したコマンドに応じたデモ演出のデータを表示制御基板80に搭載されるROMから選択する部分、または、表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUの機能であって、大当り遊技状態にて実行するラウンド回数を示すコマンドに応じたデモ演出を示すデータを選択する部分)と、を有し、前記特定画像表示手段は、前記第1の可変表示部にて前記複数種類の特定画像のうち前記特定画像選択手段によって選択された特定画像の表示制御を行う(例えば、CPU56が大当り遊技状態にて実行するラウンド回数に応じたデモ演出を示すコマンドを表示制御基板80に送信し、表示制御用CPUが受信したコマンドに応じたデモ演出を示すデータに基づくデモ演出を第1可変表示部8にて実行する、または、表示制御用CPUが選択したデモ演出を示すデータに基づいて第1可変表示部8にてデモ演出を実行する)ことを特徴とする。
請求項1に係る発明においては、第1の可変表示部に特定表示結果が導出表示され、かつ、第2の可変表示部に特定表示結果が導出表示されたことに基づく特定遊技状態に制御されているときに第1の可変表示部に特定画像を表示制御するとともに、第1の可変表示部に特定表示結果が導出表示されたことに基づく特定遊技状態への制御を規制するため、複数の可変表示部にて同時に特定遊技状態が発生することを防ぐことができる。また、第2の可変表示部に特定表示結果が導出表示されたことに基づく特定遊技状態に制御されているときにも第1の可変表示部にて識別情報の可変表示が行われるため、第1の可変表示部に特定表示結果が導出表示されることを遊技者に悟られ難くすることができる。
また、請求項2に係る発明においては、第2の可変表示部に特定表示結果が導出表示されたことに基づく特定遊技状態が終了したときに第1の可変表示部における特定画像の表示制御を停止するため、第2の可変表示部に特定表示結果が導出表示されたことに基づく特定遊技状態が終了した後すぐに第1の可変表示部において第1の可変表示部に特定表示結果が導出表示されたことに基づく特定遊技状態の演出が行えるとともに、遊技者の興趣を継続させることができる。
また、請求項3に係る発明においては、表示制御マイクロコンピュータが特定遊技状態終了制御信号を受信したことにより第1の可変表示部において実行中の特定画像の表示制御を終了するため、遊技制御用マイクロコンピュータの制御負担を軽減させることができる。また、遊技制御用マイクロコンピュータが1つの制御信号(例えば、特定遊技状態終了制御信号)を表示制御用マイクロコンピュータに送信し、表示制御用マイクロコンピュータが当該制御信号を受信することで複数の処理(例えば、特定遊技状態を終了させる表示を行う処理と実行中の特定画像の表示制御を終了する処理と)を実行する契機となっている。すなわち、遊技制御用マイクロコンピュータが送信する制御信号を兼用して表示制御用マイクロコンピュータにより複数の制御を行うため、制御信号の数を軽減できる。
また、請求項4に係る発明においては、表示制御マイクロコンピュータが第1の可変表示部に特定表示結果を導出表示した後、特定遊技状態開始制御信号を所定期間受信しなかったときに第1の可変表示部に特定画像を表示制御するため、遊技制御用マイクロコンピュータの制御負担を軽減させることができる。また、遊技制御用マイクロコンピュータが1つの制御信号(例えば、第1通常大当り開始コマンドまたは第1確変大当り開始コマンド)を表示制御用マイクロコンピュータに送信したことにより表示制御用マイクロコンピュータが当該制御信号を受信したときと、遊技制御用マイクロコンピュータが1つの制御信号を(例えば、第1通常大当り開始コマンドまたは第1確変大当り開始コマンド)を表示制御用マイクロコンピュータに送信しないことにより表示制御用マイクロコンピュータが当該制御信号を受信しなかったときと、で異なる複数の制御(例えば、表示制御用マイクロコンピュータが1つの制御信号(例えば、第1通常大当り開始コマンドまたは第1確変大当り開始コマンド)を受信したときに第1可変表示部8にて確変大当りまたは通常大当りを開始する旨の表示を行う処理を行い、表示制御用マイクロコンピュータが1つの制御信号(例えば、第1通常大当り開始コマンドまたは第1確変大当り開始コマンド)を受信しなかったときに第1可変表示部8に特定画像を表示制御する処理を行う)を実行する契機となっている。すなわち、遊技制御マイクロコンピュータが送信する制御信号を受信したか否かに基づいて表示制御用マイクロコンピュータにより異なる制御が実行されるため、制御信号の数を軽減できる。
また、請求項5に係る発明においては、遊技状態決定手段により特別遊技状態とする旨の決定がなされたときに特別の特定画像を選択し、第1の可変表示部に特定表示結果を導出表示した後に特別の特定画像の表示制御を行うため、第1の可変表示部に表示制御される画像の種類によって特別遊技状態となるか否かを予測でき、遊技者の興趣を向上させることができる。
また、請求項6に係る発明においては、ラウンド実行回数決定手段によって決定されたラウンドの実行回数に応じた特定画像を選択して第1の可変表示部に表示制御するため、特定画像の種類によって特定遊技状態で実行されるラウンドの実行回数を予測でき、遊技者の興趣を向上させることができる。

以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。まず、遊技機の一例である弾球遊技機1の全体の構成について説明する。図1は弾球遊技機1を正面からみた正面図である。なお、ここでは、遊技機の一例として弾球遊技機を示すが、本発明は弾球遊技機に限られず、例えば、画像式の遊技機、コイン遊技機、及び、スロット機、等であってもよい。
弾球遊技機1は、縦長の方形状に形成された外枠(図示せず)と、外枠の内側に開閉可能に取り付けられた遊技枠とで構成される。また、弾球遊技機1は、遊技枠に開閉可能に設けられている額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。遊技枠は、外枠に対して開閉自在に設置される前面枠(図示せず)と、機構部品等が取り付けられる機構板(図示せず)と、それらに取り付けられる種々の部品(後述する遊技盤6を除く)と、を含む構造体である。
図1に示すように、弾球遊技機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿(上皿)3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿4、打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。また、ガラス扉枠2の背面には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。なお、遊技盤6は、それを構成する板状体と、その板状体に取り付けられた種々の部品とを含む構造体である。また、遊技盤6の前面には打ち込まれた遊技球が流下可能な遊技領域7が形成されている。
遊技領域7の中央付近には、所定の始動条件の成立(例えば、打球が第1始動入賞口14へ入賞)に基づいて各々が識別可能な複数種類の識別情報(例えば、特別図柄8a〜8c)の可変表示を行って表示結果を導出表示する第1可変表示部8と、所定の始動条件の成立(例えば、打球が第2始動入賞口16へ入賞)に基づいて各々が識別可能な複数種類の識別情報(例えば、特別図柄9a〜9c)の可変表示を行って表示結果を導出表示する第2可変表示部9と、が離間して配置している。本実施形態では、第1可変表示部8および第2可変表示部9はそれぞれ液晶表示装置(LCD)により構成され、左・中・右の3つの表示領域に識別情報が表示制御されるものである。
なお、本実施形態における弾球遊技機1は、第1可変表示部8において、始動入賞発生時(例えば、第1始動入賞口14へ打球が入賞する)に後述する抽出手段(例えば、CPU56の機能であって数値データ(大当り判定用乱数等)を抽出する機能:ステップS312)によって数値データ更新手段(例えば、CPU56の機能であって数値データ(大当り判定用乱数、等)を更新(カウントアップ)する機能:ステップS23)から抽出された数値データ(大当り判定用乱数等)が事前判定手段(例えば、CPU56の機能であって始動入賞発生時に抽出した大当り判定用乱数が大当り判定値と合致するか否かを判定する部分:ステップS56)により所定の判定値(大当り判定値)と合致すると判定されたときに、第1可変表示部8に特定表示結果(大当り図柄)を表示した後に遊技者にとって有利な特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御する機能を有する。
また、第2可変表示部9において、始動入賞発生時(例えば、第2始動入賞口16へ打球が入賞する)に抽出手段(例えば、CPU56の機能であって数値データ(大当り判定用乱数等)を抽出する機能)によって数値データ更新手段(例えば、CPU56の機能であって数値データ(大当り判定用乱数、等)を更新(カウントアップ)する機能:ステップS23)から抽出された数値データ(大当り判定用乱数等)が事前判定手段(例えば、CPU56の機能であって始動入賞発生時に抽出した大当り判定用乱数が大当り判定値と合致するか否かを判定する部分)により所定の判定値(大当り判定値)と合致すると判定されたときに、第2可変表示部9に特定表示結果(大当り図柄)を表示した後に遊技者にとって有利な特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御する機能を有する。そして、第1可変表示部8と第2可変表示部9とのいずれかの表示部に特定表示結果が導出表示されたときに大当り遊技状態に移行制御する。
なお、この実施の形態では、第1可変表示部8に特定表示結果が導出表示されたことにより発生する特定遊技状態と、第2可変表示部9に特定表示結果が導出表示されたことにより発生する特定遊技状態と、を同一(例えば、大当りラウンド数、入賞払出数、等)の特定遊技状態としているが、一方の特定遊技状態を他方の特定遊技状態と比べて更に有利となるように構成してもよい。
また、この実施の形態では、第1可変表示部8と第2可変表示部9との2つの表示部により識別情報の可変表示を行う構成となっているが、これに限らず複数の表示部を備え、複数(2〜∞のうちの任意の自然数)の表示部にて識別情報の可変表示を行う構成としてもよい。
また、特定表示結果(大当り図柄)には、特別表示結果(確変図柄、例えば、同一の奇数図柄の組合せ)と特別表示結果以外の非特別表示結果(非確変図柄、例えば、同一の偶数図柄の組み合わせ)が含まれ、本実施形態における弾球遊技機1は、後述する第1特別図柄停止図柄設定処理(ステップS301)で表示結果を特別表示結果(確変図柄)とすることを決定したときに第1可変表示部8に特別表示結果(確変図柄)を表示した後に特定遊技状態(大当り遊技状態)に制御し、特定遊技状態(大当り遊技状態)終了後に、特定遊技状態とは異なる遊技状態であって、第1可変表示部8において通常遊技状態より特定表示結果(大当り図柄)となり易い(大当り遊技状態となる確率が高い)第1特別遊技状態としての第1確変状態に制御することにより遊技者にとってさらに有利な状態に移行制御する。
また、第2特別図柄停止図柄設定処理(図示しない)で表示結果を特別表示結果(確変図柄)とすることを決定したときに第2可変表示部9に特別表示結果(確変図柄)を表示した後に特定遊技状態(大当り遊技状態)に制御し、特定遊技状態(大当り遊技状態)終了後に、特定遊技状態および第1特別遊技状態とは異なる遊技状態であって、第2可変表示部9において通常遊技状態より特定表示結果(大当り図柄)となり易い(大当り遊技状態となる確率が高い)第2特別遊技状態としての第2確変状態に制御することにより遊技者にとってさらに有利な状態に移行制御する。
なお、通常遊技状態とは、第1特別遊技状態(第1確変状態)、第2特別遊技状態(第2確変状態)、および特定遊技状態(大当り遊技状態)とは異なる遊技状態のことである。また、以下、第1特別遊技状態と第2特別遊技状態とを合わせて特別遊技状態ということがある。
また、第1可変表示部8の下部には、始動条件が成立(打球が第1始動入賞口14へ入賞)したときに抽出手段により数値データ更新手段から抽出された数値データ(例えば、大当り判定用乱数等)の抽出順番を特定可能に記憶する保留記憶手段としての第1保留記憶バッファ(例えば、主基板31に搭載されるRAM55により抽出手段(ステップS312)によって抽出された数値データ(大当り判定用乱数等)を記憶する機能)に記憶された数値データの記憶数(保留記憶数)を特定可能に表示する第1特別図柄保留記憶表示領域10が設けられている。
この第1特別図柄保留記憶表示領域10は、4つの表示領域に分かれ、有効始動入賞(この実施の形態では、第1保留記憶バッファに記憶される数値データの記憶数が4未満のときに打球が第1始動入賞口14に入賞)がある毎に表示色を変化させ、特別図柄8a〜8cの可変表示が開始される毎に表示色が変化している表示領域を1減らす。
また、第2可変表示部9の下部には、始動条件が成立(打球が第2始動入賞口16へ入賞)したときに抽出手段により数値データ更新手段から抽出された数値データ(例えば、大当り判定用乱数等)の抽出順番を特定可能に記憶する保留記憶手段としての第2保留記憶バッファ(例えば、主基板31に搭載されるRAM55により抽出手段によって抽出された数値データ(大当り判定用乱数等)を記憶する機能)に記憶された数値データの記憶数(保留記憶数)を特定可能に表示する第2特別図柄保留記憶表示領域11が設けられている。
なお、第1可変表示部8においては第1特別図柄保留記憶表示領域10と特別図柄8a〜8cを可変表示する表示領域とが区分けされて設けられ、第2可変表示部9においては第2特別図柄保留記憶表示領域11と特別図柄9a〜9cを可変表示する表示領域とが区分けされて設けられているため、特別図柄8a〜8cおよび特別図柄9a〜9cの可変表示中も保留記憶数が表示された状態とすることができる。また、第1特別図柄保留記憶表示領域10を特別図柄8a〜8cを可変表示する表示領域の一部に設け、第2特別図柄保留記憶表示領域11を特別図柄9a〜9cを可変表示する表示領域の一部に設けるように構成してもよく、この場合には、可変表示中は保留記憶数の表示を中断するようにすればよい。また、保留記憶数を表示する表示器(第1特別図柄保留記憶表示器および第2特別図柄保留記憶表示器)を第1可変表示部8および第2可変表示部9とは別個にそれぞれ設ける構成としてもよい。
なお、第1保留記憶バッファに記憶される数値データは、第1可変表示部8における特別図柄8a〜8cの可変表示の開始条件が成立したときに第1可変表示部8にて特別図柄8a〜8cの可変表示を開始するための始動条件であり、第2保留記憶バッファに記憶される数値データは、第2可変表示部9における特別図柄9a〜9cの可変表示の開始条件が成立したときに第2可変表示部9にて特別図柄9a〜9cの可変表示を開始するための始動条件であるため、保留可変表示とも呼ばれる。
また、この実施の形態では、第1保留記憶バッファおよび第2保留記憶バッファには、抽出手段(例えば、ステップS312)によって抽出された数値データ(例えば、大当り判定用乱数、等)のうち未だ開始条件(例えば、大当り遊技状態および前回の可変表示の終了)が成立していない数値データが予め定められた上限数として4個まで記憶される。なお、第1保留記憶バッファおよび第2保留記憶バッファに記憶可能となる数値データの上限数は上記したものに限らず、例えば、上限数を20(または0〜∞のうち任意の整数)としてもよい。また、所定条件が成立した(例えば、表示結果が特別表示結果となったことに基づいて特定遊技状態に移行する)ことに基づいて、上限値を変更する(例えば、4個から20個に変更する)構成としてもよい。
第1可変表示部8の下方には、遊技球が入賞可能な第1始動入賞口14を有する第1可変入賞装置15が設けられている。第1始動入賞口14に入った入賞球は、遊技盤6の背面に導かれ、第1始動口スイッチ62によって検出される。第1可変入賞装置15は、ソレノイド71によって開状態とされ、ソレノイド71により第1可変入賞装置15が開状態となることにより、遊技球が第1始動入賞口14に入賞し易くなり(始動入賞し易くなり)、遊技者にとって有利な状態となる。
また、第2可変表示部9の下方には、遊技球が入賞可能な第2始動入賞口16を有する第2可変入賞装置17が設けられている。第2始動入賞口16に入った入賞球は、遊技盤6の背面に導かれ、第2始動口スイッチ67によって検出される。第2可変入賞装置17は、ソレノイド74によって開状態とされ、ソレノイド74により第2可変入賞装置17が開状態となることにより、遊技球が第2始動入賞口16に入賞し易くなり(始動入賞し易くなり)、遊技者にとって有利な状態となる。
第1可変入賞装置15の下方には、第1可変表示部8に特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたことに基づく特定遊技状態(大当り遊技状態)においてソレノイド72によって開状態とされる第1特別可変入賞装置20が設けられている。第1特別可変入賞装置20は、内部に第1大入賞口21を備え、第1大入賞口21を開閉する手段である。第1特別可変入賞装置20から遊技盤6の背面に導かれた入賞球のうち、一方(V入賞領域)に入った入賞球は第1V入賞スイッチ64で検出され、もう一方(10カウント入賞領域)に入った入賞球は第1カウントスイッチ63で検出される。遊技盤6の背面には、第1大入賞口21内の経路を切り換えるためのソレノイド73も設けられている。
第2可変入賞装置17の下方には、第2可変表示部9に特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたことに基づく特定遊技状態(大当り遊技状態)においてソレノイド72によって開状態とされる第2特別可変入賞装置22が設けられている。第2特別可変入賞装置22は、内部に第2大入賞口23を備え、第2大入賞口23を開閉する手段である。第2特別可変入賞装置22から遊技盤6の背面に導かれた入賞球のうち、一方(V入賞領域)に入った入賞球は第2V入賞スイッチ64で検出され、もう一方(10カウント入賞領域)に入った入賞球は第2カウントスイッチ63で検出される。遊技盤6の背面には、第2大入賞口23内の経路を切り換えるためのソレノイド73も設けられている。
なお、この実施の形態では、第1可変表示部8に特定表示結果が導出表示されたことに基づいて開閉する第1特別可変入賞装置20と第2可変表示部9に特定表示結果が導出表示されたことに基づいて開閉する第2特別可変入賞装置22とを備えているが、特別可変入賞装置を1つだけ備えるように構成してもよい。すなわち、第1可変表示部8に特定表示結果が導出表示されたことに基づいて開閉制御される特別可変入賞装置と、第2可変表示部9に特定表示結果が導出表示されたことに基づいて開閉制御される特別可変入賞装置と、を同一の特別可変入賞装置を用いて行うように構成してもよい。
また、この実施の形態では、可変表示部の数だけ可変入賞装置が設けられている、すなわち、第1可変表示部8の始動条件成立に関わる第1可変入賞装置15と第2可変表示部9の始動条件成立に関わる第2可変入賞装置17とを備えているが、可変入賞装置を1つだけ備える構成としてもよい。この場合には、可変入賞装置の始動入賞口に遊技球が入賞したときにいずれの可変表示部(例えば、第1可変表示部8または第2可変表示部9のいずれか)にて特別図柄の可変表示を実行するか選択する構成としてもよく、また、予め定められた所定の順序(例えば、第1可変表示部8と第2可変表示部9とを交互に可変表示)で特別図柄の可変表示を実行するように構成してもよい。さらに、1つだけ設けられた可変入賞装置の始動入賞口に遊技球が入賞したとき(1つの可変入賞装置にて有効始動入賞が発生したとき)に弾球遊技機1に設けられた全てまたは2個以上の可変表示部の始動条件が成立するように構成してもよい。
なお、所定の条件が成立したときに弾球遊技機1に設けられた全てまたは2個以上の可変表示部の始動条件が成立するように構成してもよく、例えば、大当り判定用乱数とは別に設けられた所定の乱数を更新するカウンタ(例えば、0〜1999の範囲で特別遊技判定用乱数を更新するカウンタ)を備え、主基板31に搭載されるCPU56のメイン処理または/および割込処理で更新させ、1つまたは複数設けられた可変入賞装置の始動入賞口に遊技球が入賞したとき(例えば、有効始動入賞が発生したとき)に、大当り判定用乱数とは別に設けられた所定の乱数を更新するカウンタから乱数を抽出し、抽出した乱数が所定の判定値(例えば、3)と合致したことに基づいて弾球遊技機1に設けられた全てまたは2個以上の可変表示部の始動条件が成立するように構成してもよい。
第1特別可変入賞装置20の左側方には、「○」及び「×」と付された一対のLEDからなる第1普通図柄表示器12が設けられている。この第1普通図柄表示器12は、普通図柄と呼ばれる複数種類の識別情報(例えば、「○」及び「×」)を可変表示可能なものである。
第1ゲート28を遊技球が通過し第1ゲートスイッチ61で検出されると、普通図柄当り判定用乱数が抽出されて主基板31に搭載されるRAM55の第1普通図柄バッファに格納される。この実施の形態では、RAM55の第1普通図柄バッファに記憶可能な普通図柄当り判定用乱数の記憶数の上限は、4個となっている。そして、第1普通図柄バッファに記憶される普通図柄当り判定用乱数の記憶数が上限に達していなければ、つまり、第1普通図柄バッファに記憶される普通図柄当り判定用乱数の記憶数が4個に達していなければ、普通図柄当り判定用乱数が抽出される。そして、第1普通図柄表示器12において普通図柄の表示状態が変化(「○」および「×」が交互に点灯)する可変表示を開始できる状態であれば、第1普通図柄表示器12において普通図柄の可変表示が開始される。第1普通図柄表示器12において表示状態が変化する可変表示を開始できる状態でなければ、普通図柄当り判定用乱数を第1普通図柄バッファに格納することで普通図柄当り判定用乱数の記憶数が1増加する。また、第1普通図柄表示器12の下方には、普通図柄当り判定用乱数の記憶数を表示する所定数(この実施の形態では4つ)のLEDを有する第1普通図柄保留記憶表示器18が設けられている。この第1普通図柄保留記憶表示器18は、第1ゲート28を遊技球が通過し、第1ゲートスイッチ61で遊技球が検出される毎に点灯するLEDを1つ増やす。そして、第1普通図柄表示器12にて普通図柄(例えば、「○」及び「×」)の可変表示が開始される毎に点灯しているLEDを1減らす。なお、特別図柄8a〜8cと普通図柄とを一つの第1可変表示部8で可変表示するように構成することもできる。その場合には、特別図柄8a〜8cを可変表示する特別図柄表示エリアと、普通図柄を可変表示する普通図柄表示エリアと、は1つの第1可変表示部8で実現される。
この実施の形態では、第1普通図柄表示器12にて、○と×の付された上下のランプ(点灯時に図柄が視認可能になる)が交互に点灯することによって普通図柄の可変表示が行われ、可変表示は所定時間(例えば、29.2秒)継続する。そして、可変表示の終了時に○の付された上側のランプが点灯すれば当りとなる。当りとするか否かは、第1ゲート28を遊技球が通過し、第1ゲートスイッチ61で遊技球が検出されたときに抽出された数値データ(普通図柄当り判定用乱数)の値が所定の普通図柄当り判定値と合致したか否かによって決定される。第1普通図柄表示器12における可変表示の表示結果が当りである場合には、第1可変入賞装置15が所定回数、所定時間だけ開状態になって遊技球が第1始動入賞口14に入賞しやすい状態になる。すなわち、第1可変入賞装置15の状態は、普通図柄の停止図柄が当り図柄である場合に、遊技者にとって不利な状態から有利な状態に変化する。
第2特別可変入賞装置22の右側方には、「○」及び「×」と付された一対のLEDからなる第2普通図柄表示器13が設けられている。この第2普通図柄表示器13は、普通図柄と呼ばれる複数種類の識別情報(例えば、「○」及び「×」)を可変表示可能なものである。
第2ゲート29を遊技球が通過し第2ゲートスイッチ66で検出されると、普通図柄当り判定用乱数が抽出されて主基板31に搭載されるRAM55の第2普通図柄バッファに格納される。この実施の形態では、RAM55の第2普通図柄バッファに記憶可能な普通図柄当り判定用乱数の記憶数の上限は、4個となっている。そして、第2普通図柄バッファに記憶される普通図柄当り判定用乱数の記憶数が上限に達していなければ、つまり、第2普通図柄バッファに記憶される普通図柄当り判定用乱数の記憶数が4個に達していなければ、普通図柄当り判定用乱数が抽出される。そして、第2普通図柄表示器13において普通図柄の表示状態が変化(「○」および「×」が交互に点灯)する可変表示を開始できる状態であれば、第2普通図柄表示器13において普通図柄の可変表示が開始される。第2普通図柄表示器13において表示状態が変化する可変表示を開始できる状態でなければ、普通図柄当り判定用乱数を第2普通図柄バッファに格納することで普通図柄当り判定用乱数の記憶数が1増加する。また、第2普通図柄表示器13の下方には、普通図柄当り判定用乱数の記憶数を表示する所定数(この実施の形態では4つ)のLEDを有する第2普通図柄保留記憶表示器19が設けられている。この第2普通図柄保留記憶表示器19は、第2ゲート29を遊技球が通過し、第2ゲートスイッチ66で遊技球が検出される毎に点灯するLEDを1つ増やす。そして、第2普通図柄表示器13にて普通図柄(例えば、「○」及び「×」)の可変表示が開始される毎に点灯しているLEDを1減らす。なお、特別図柄9a〜9cと普通図柄とを一つの第2可変表示部9で可変表示するように構成することもできる。その場合には、特別図柄9a〜9cを可変表示する特別図柄表示エリアと、普通図柄を可変表示する普通図柄表示エリアとは1つの第2可変表示部9で実現される。
この実施の形態では、第2普通図柄表示器13にて、○と×の付された上下のランプ(点灯時に図柄が視認可能になる)が交互に点灯することによって普通図柄の可変表示が行われ、可変表示は所定時間(例えば、29.2秒)継続する。そして、可変表示の終了時に○の付された上側のランプが点灯すれば当りとなる。当りとするか否かは、第2ゲート29を遊技球が通過し、第2ゲートスイッチ66で遊技球が検出されたときに抽出された数値データ(普通図柄当り判定用乱数)の値が所定の普通図柄当り判定値と合致したか否かによって決定される。第2普通図柄表示器13における可変表示の表示結果が当りである場合には、第2可変入賞装置17が所定回数、所定時間だけ開状態になって遊技球が第2始動入賞口16に入賞しやすい状態になる。すなわち、第2可変入賞装置17の状態は、普通図柄の停止図柄が当り図柄である場合に、遊技者にとって不利な状態から有利な状態に変化する。
更に、第1特別遊技状態としての第1確変状態では、第1可変表示部8にて可変表示される特別図柄8a〜8cの停止図柄が当り図柄(特定表示結果:例えば、「777」)になる確率が通常遊技状態より高められるとともに、特別図柄8a〜8cの可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態より短縮される。更に、第1普通図柄表示器12において、停止図柄が当り図柄になる確率が通常遊技状態より高められるとともに、第1可変入賞装置15の開放時間と開放回数とのうちの一方又は双方が通常遊技状態より高められる。これにより遊技者にとって更に有利な状態となる。また、第1確変状態等の所定の状態では、第1普通図柄表示器12における普通図柄の可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態より短縮されることによって、遊技者にとって更に有利になるようにしてもよい。
また、第2特別遊技状態としての第2確変状態では、第2可変表示部9にて可変表示される特別図柄9a〜9cの停止図柄が当り図柄(特定表示結果:例えば、「777」)になる確率が通常遊技状態より高められるとともに、特別図柄9a〜9cの可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態より短縮される。更に、第2普通図柄表示器13において、停止図柄が当り図柄になる確率が通常遊技状態より高められるとともに、第2可変入賞装置17の開放時間と開放回数とのうちの一方又は双方が通常遊技状態より高められる。これにより遊技者にとって更に有利な状態となる。また、第2確変状態等の所定の状態では、第2普通図柄表示器13における普通図柄の可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態より短縮されることによって、遊技者にとって更に有利になるようにしてもよい。
なお、上記した第1特別遊技状態として第1時短状態、第2特別遊技状態として第2時短状態に制御することにより、遊技者にとって通常遊技状態よりも有利な状態とするようにしてもよい。第1時短状態では、第1可変表示部8において特別図柄8a〜8cの変動表示(可変表示)が所定回数(例えば、100回)実行されるまで、第1可変表示部8の特別図柄8a〜8cおよび第1普通図柄表示器12の普通図柄の可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態より短縮される。更に、第1可変入賞装置15において、開放時間と開放回数とのうちの一方又は双方が通常遊技状態より高められる。第1可変入賞装置15の開放時間又は開放回数が通常遊技状態より高められることにより、第1始動入賞口14への始動入賞が起こりやすくなり、所定期間内での第1可変表示部8における特別図柄8a〜8cの可変表示回数が増加して特別図柄8a〜8cが当り図柄となる確率が通常遊技状態より高まるため、遊技者にとって更に有利な状態となる。
また、第2時短状態では、第2可変表示部9において特別図柄9a〜9cの変動表示(可変表示)が所定回数(例えば、100回)実行されるまで、第2可変表示部9の特別図柄9a〜9cおよび第2普通図柄表示器13の普通図柄の可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態より短縮される。更に、第2可変入賞装置17において、開放時間と開放回数とのうちの一方又は双方が通常遊技状態より高められる。第2可変入賞装置17の開放時間又は開放回数が通常遊技状態より高められることにより、第2始動入賞口16への始動入賞が起こりやすくなり、所定期間内での第2可変表示部9における特別図柄9a〜9cの可変表示回数が増加して特別図柄9a〜9cが当り図柄となる確率が通常遊技状態より高まるため、遊技者にとって更に有利な状態となる。
なお、上述した第1確変状態、第2確変状態は、第1時短状態および第2時短状態よりも更に遊技者にとって有利な状態となるため、一方(または複数のうちのいずれか1つ乃至任意の自然数個)の特別遊技状態を確変状態とし、他方(または残りの複数のうちの1つ乃至任意の自然数個)の特別遊技状態を時短状態とすることにより特別遊技状態に格差をつけるように構成してもよい。例えば、第1特別遊技状態として第1確変状態に制御し、第2特別遊技状態として第2時短状態に制御することにより、第1特別遊技状態となったときに第2特別遊技状態よりも更に有利な状態となるように構成してもよい。このように構成することにより遊技者の興趣を向上させることが可能となる。また、この場合には、特別遊技状態として時短状態に制御する(他の特別遊技状態に比べて遊技者にとって不利となる特別遊技状態に制御する)可変表示部の大当りとなる確率を特別遊技状態として確変状態に制御する(他の特別遊技状態に比べて遊技者にとって有利となる特別遊技状態に制御する)可変表示部の大当りとなる確率よりも高くなるように構成してもよい。このように構成することにより、遊技者の興趣を更に向上させることができる。
また、第1特別遊技状態および第2特別遊技状態は上記したものに限らず、遊技者に有利となる遊技制御を第1特別遊技状態および第2特別遊技状態とすればよい。以下、この遊技制御を大当りに直接的には係わらないもの(特定遊技状態中以外)と大当りに直接的に係わるもの(特定遊技状態中)とに分けて説明する。即ち、特定遊技状態に加える特別遊技状態とは、特定遊技状態とは別の特別遊技状態のことであってもよいし、また特定遊技状態を含む特別遊技状態のことであってもよい。
先ず、第1特別遊技状態の当りに直接的には係わらない遊技制御としては、特別図柄8a〜8c乃至普通図柄に対しての時間短縮(時短)制御又は確率変動(確変)制御、電役(例えば、第1可変入賞装置15)の開放期間の延長制御、特別図柄8a〜8c乃至普通図柄に対しての始動通過領域の増設制御(例えば、遊技盤6に設置される入賞口(図示しない)を特別図柄8a〜8cの始動入賞口として設定変更する制御)、賞球数の増加制御(例えば、入賞に伴う賞球を通常遊技状態時の13個から15個に増加する制御)、あるいは所定領域への通過率向上制御(例えば、第1始動入賞口14の上流側に打玉規制装置を設け、該打玉規制装置の作動により始動入賞率を向上する制御)を第1特別遊技状態とすることができ、さらには始動入賞に基づいて可変表示される図柄の停止図柄が所定の図柄の組合せになると開放する所定の電動役物への入賞があると所定の権利が発生又は継続する弾球遊技機に本発明を適用した場合には、特定領域への入賞率向上制御を第1特別遊技状態としてもよい。
また、第2特別遊技状態の当りに直接的には係わらない遊技制御としては、特別図柄9a〜9c乃至普通図柄に対しての時間短縮(時短)制御又は確率変動(確変)制御、電役(例えば、第2可変入賞装置17)の開放期間の延長制御、特別図柄9a〜9c乃至普通図柄に対しての始動通過領域の増設制御(例えば、遊技盤6に設置される入賞口(図示しない)を特別図柄9a〜9cの始動入賞口として設定変更する制御)、賞球数の増加制御(例えば、入賞に伴う賞球を通常遊技状態時の13個から15個に増加する制御)、あるいは所定領域への通過率向上制御(例えば、第2始動入賞口16の上流側に打玉規制装置を設け、該打玉規制装置の作動により始動入賞率を向上する制御)を第2特別遊技状態とすることができ、さらには始動入賞に基づいて可変表示される図柄の停止図柄が所定の図柄の組合せになると開放する所定の電動役物への入賞があると所定の権利が発生又は継続する弾球遊技機に本発明を適用した場合には、特定領域への入賞率向上制御を第2特別遊技状態としてもよい。
一方、第1特別遊技状態の当りに直接的に係わる遊技制御としては、ラウンド上限数の向上制御、カウント上限数の向上制御、第1特別可変入賞装置20の開放延長制御、あるいは第1特別可変入賞装置20によって開放された第1大入賞口21への入賞に伴う賞球数の増加制御を第1特別遊技状態とすることができる。なお、上記した遊技制御を組合せて第1特別遊技状態とすることもできるのは言うまでもない。さらには、第1特別遊技状態への突入条件(所定条件の成立)及び第1特別遊技状態の終了条件については、本実施形態中に記載のものに限定せず、第1特別遊技状態を発生させるための判定用乱数(数値データ)、第1特別遊技状態を終了させるための判定用乱数(数値データ)、遊技履歴(例えば、時間、リーチ回数、所定入賞口への入賞回数、通過回数等)、入賞、及びサブゲーム(例えば、ジャンケンなどで遊技者自身が選択できるものを含む)の4つの要素のうちいずれか1つ乃至任意の組合せを第1特別遊技状態への突入条件乃至第1特別遊技状態の終了条件に設定するものであればよい。
また、第2特別遊技状態の当りに直接的に係わる遊技制御としては、ラウンド上限数の向上制御、カウント上限数の向上制御、第2特別可変入賞装置22の開放延長制御、あるいは第2特別可変入賞装置22によって開放された第2大入賞口23への入賞に伴う賞球数の増加制御を第2特別遊技状態とすることができる。なお、上記した遊技制御を組合せて第2特別遊技状態とすることもできるのは言うまでもない。さらには、第2特別遊技状態への突入条件(所定条件の成立)及び第2特別遊技状態の終了条件については、本実施形態中に記載のものに限定せず、第2特別遊技状態を発生させるための判定用乱数(数値データ)、第2特別遊技状態を終了させるための判定用乱数(数値データ)、遊技履歴(例えば、時間、リーチ回数、所定入賞口への入賞回数、通過回数等)、入賞、及びサブゲーム(例えば、ジャンケンなどで遊技者自身が選択できるものを含む)の4つの要素のうちいずれか1つ乃至任意の組合せを第2特別遊技状態への突入条件乃至第2特別遊技状態の終了条件に設定するものであればよい。
遊技盤6の遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球が取り込まれるアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左右上部には、所定の音声出力として効果音や音声を発声する2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周上部、外周左部および外周右部には、前面枠に設けられた天枠ランプ40、枠ランプ左41および枠ランプ右42が設けられている。また、枠ランプ左41の近傍には賞球残数があるときに点灯する賞球ランプ51が、枠ランプ右42の近傍には補給球が切れたときに点灯する球切れランプ52が、設けられている。
次に、リーチ表示態様(リーチ)について説明する。本実施形態におけるリーチ表示態様(リーチ)とは、停止した図柄が大当り図柄の一部を構成しているときに未だ停止していない図柄については可変表示(変動表示)が行われていること、および全てまたは一部の図柄が大当り図柄の全てまたは一部を構成しながら同期して変動表示している状態である。
本実施形態では、予め定められた複数の表示領域としての第1可変表示部8に、予め定められた図柄が停止することで当りとなる有効ラインが定められ、その有効ライン上の一部の表示領域に予め定められた図柄が停止しているときに未だ停止していない有効ライン上の表示領域において変動表示が行われている状態(例えば、第1可変表示部8における左、中、右の表示領域のうち左、右の表示領域には大当り図柄の一部となる(例えば、「7」)が停止表示されている状態で右の表示領域は未だ変動表示が行われている状態)、および有効ライン上の表示領域の全てまたは一部の図柄が大当り図柄の全てまたは一部を構成しながら同期して変動表示している状態(例えば、第1可変表示部8における左、中、右の表示領域の全てに変動表示が行われており、常に同一の図柄が揃っている状態で変動表示が行われている状態)をリーチ表示態様またはリーチという。
また、予め定められた複数の表示領域としての第2可変表示部9に、予め定められた図柄が停止することで当りとなる有効ラインが定められ、その有効ライン上の一部の表示領域に予め定められた図柄が停止しているときに未だ停止していない有効ライン上の表示領域において変動表示が行われている状態(例えば、第2可変表示部9における左、中、右の表示領域のうち左、右の表示領域には大当り図柄の一部となる(例えば、「7」)が停止表示されている状態で右の表示領域は未だ変動表示が行われている状態)、および有効ライン上の表示領域の全てまたは一部の図柄が大当り図柄の全てまたは一部を構成しながら同期して変動表示している状態(例えば、第2可変表示部9における左、中、右の表示領域の全てに変動表示が行われており、常に同一の図柄が揃っている状態で変動表示が行われている状態)をリーチ表示態様またはリーチという。
また、リーチの際に、通常と異なる演出がランプや音で行われることがある。この演出をリーチ演出という。また、リーチの際に、キャラクタ(人物等を模した演出表示であり、図柄(特別図柄等)とは異なるもの)を表示させたり、第1可変表示部8および/または第2可変表示部9の背景の表示態様(例えば、色等)を変化させたりすることがある。このキャラクタの表示や背景の表示態様の変化をリーチ演出表示という。
また、図示しないが弾球遊技機1には打球操作ハンドル5を操作することにより駆動モータを駆動し、駆動モータの回転力を利用して遊技球を遊技領域7に発射する打球発射装置45が設けられている。打球発射装置45から発射された遊技球は、遊技盤6に遊技領域7を囲むように円形状に載設された打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。打球が第1始動入賞口14に入り第1始動口スイッチ62で検出されると、特別図柄8a〜8cの可変表示を開始できる状態であれば(例えば、大当り遊技終了又は前回の可変表示の終了)、第1可変表示部8にて特別図柄8a〜8cの可変表示(変動表示)を開始する。特別図柄8a〜8cの可変表示を開始できる状態でなければ、第1保留記憶バッファに記憶される数値データ(例えば、大当り判定用乱数等)の記憶数を1増やし、第1特別図柄保留記憶表示領域10の表示色を変化させる。また、打球が第2始動入賞口16に入り第2始動口スイッチ67で検出されると、特別図柄9a〜9cの可変表示を開始できる状態であれば(例えば、大当り遊技終了又は前回の可変表示の終了)、第2可変表示部9にて特別図柄9a〜9cの可変表示(変動表示)を開始する。特別図柄9a〜9cの可変表示を開始できる状態でなければ、第2保留記憶バッファに記憶される数値データ(例えば、大当り判定用乱数等)の記憶数を1増やし、第2特別図柄保留記憶表示領域11の表示色を変化させる。
第1可変表示部8における特別図柄8a〜8cの可変表示は、一定時間が経過したときに停止する。停止時の特別図柄8a〜8cが大当り図柄(特定表示結果)となると、大当り遊技状態に移行する。すなわち、一定時間経過するまで、または、所定個数(例えば、10個)の打球が第1大入賞口21に入賞するまで第1特別可変入賞装置20によって第1大入賞口21が開放される。なお、第1特別可変入賞装置20によって第1大入賞口21が開閉されてから一定期間経過するまで、または、所定個数(例えば、10個)の打球が第1大入賞口21に入賞するまで、が大当り遊技状態における1ラウンドである。そして、第1特別可変入賞装置20による第1大入賞口21の開放中に打球が第1大入賞口21内のV入賞領域に入賞し、第1V入賞スイッチ64で検出されると、継続権が発生し第1特別可変入賞装置20により第1大入賞口21の開放が再度行われる。継続権の発生は、所定回数(例えば、15ラウンド)許容される。
第1可変表示部8における特別図柄8a〜8cの変動停止時の停止図柄が確率変動を伴う大当り図柄(特別表示結果:確変図柄)である場合には、大当り遊技状態に制御され、大当り遊技状態終了後に、次に当りとなる確率が通常遊技状態よりも高い第1特別遊技状態に制御される。すなわち、第1確変状態という遊技者にとって更に有利な状態となる。
第2可変表示部9における特別図柄9a〜9cの可変表示は、一定時間が経過したときに停止する。停止時の特別図柄9a〜9cが大当り図柄(特定表示結果)となると、大当り遊技状態に移行する。すなわち、一定時間経過するまで、または、所定個数(例えば、10個)の打球が第2大入賞口23に入賞するまで第2特別可変入賞装置22によって第2大入賞口23が開放される。なお、第2特別可変入賞装置22によって第2大入賞口23が開閉されてから一定期間経過するまで、または、所定個数(例えば、10個)の打球が第2大入賞口23に入賞するまで、が大当り遊技状態における1ラウンドである。そして、第2特別可変入賞装置22による第2大入賞口23の開放中に打球が第2大入賞口23内のV入賞領域に入賞し、第2V入賞スイッチ69で検出されると、継続権が発生し第2特別可変入賞装置22により第2大入賞口23の開放が再度行われる。継続権の発生は、所定回数(例えば、15ラウンド)許容される。
第2可変表示部9における特別図柄9a〜9cの変動停止時の停止図柄が確率変動を伴う大当り図柄(特別表示結果:確変図柄)である場合には、大当り遊技状態に制御され、大当り遊技状態終了後に、次に当りとなる確率が通常遊技状態よりも高い第2特別遊技状態に制御される。すなわち、第2確変状態という遊技者にとって更に有利な状態となる。
なお、本発明に係る特定遊技状態は、上記に限らず以下に示す1〜5の制御のうちいずれか1つの制御または組合せた制御を実行する状態であればよい。
1.打球の入賞を容易にする第1の状態と、打球が入賞できないまたは入賞し難い第2の状態と、に変化可能な可変入賞装置に対して所定時間連続的または間欠的に第1の状態にする制御
2.特定の入賞または通過領域での打球の検出を介在させ、打球の入賞を容易にする第1の状態と、打球が入賞できないまたは入賞し難い第2の状態と、に変化可能な可変入賞装置に対して所定時間連続的または間欠的に第1の状態にする制御
3.打球の入賞に関わらず所定数の景品球を直接排出する制御
4.有価価値を有する記憶媒体(カードやレシート等)に対して有価数を加算する制御
5.得点があることに基づいて遊技可能な弾球遊技機に対して得点を付与する制御
図2は、本実施形態に係る弾球遊技機1の回路構成の概要を表したブロック図である。主基板31には、プログラムに従って弾球遊技機1を制御する基本回路53が搭載されている。基本回路53は、ゲーム制御用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段としてのRAM55、プログラムに従って遊技の信号を制御するCPU56、及び表示制御基板80等に制御信号を送信するI/Oポート部57を含む。この実施の形態では、ROM54,RAM55はCPU56に内蔵されている。すなわち、CPU56は、1チップマイクロコンピュータである。なお、CPU56はROM54に格納されているプログラムに従って制御を実行するので、以下、CPU56が実行する(または、処理を行う)ということは、具体的には、CPU56がプログラムに従って制御を実行することである。このことは、主基板31以外の他の基板に搭載されているCPUについても同様である。また、この実施の形態で用いられる遊技制御用マイクロコンピュータとは、主基板31に搭載されるCPU56、ROM54、RAM55、I/Oポート部57、等の周辺回路のことである。
また、第1ゲートスイッチ61、第1始動口スイッチ62、第1カウントスイッチ63、第1V入賞スイッチ64、クリアスイッチ65、第2ゲートスイッチ66、第2始動口スイッチ67、第2カウントスイッチ68、第2V入賞スイッチ69、余剰球受皿4がいっぱいになったときに検出する満タンスイッチ(図示しない)、カウントスイッチ短絡信号(図示しない)、からの信号を基本回路53に与えるスイッチ回路32、第1可変入賞装置15を開閉するソレノイド71、第1特別可変入賞装置20を開閉するソレノイド72、第1大入賞口21内に設けられたシーソーを可動するソレノイド73、第2可変入賞装置17を開閉するソレノイド74、第2特別可変入賞装置22を開閉するソレノイド75、第2大入賞口23内に設けられたシーソーを可動するソレノイド76、等を基本回路53からの指令に従って駆動するソレノイド回路33、電源投入時に基本回路53をリセットするためのシステムリセット回路(図示しない)、基本回路53から与えられるデータに従って、大当り遊技状態の発生を示す大当り情報、等の情報出力信号をホールコンピュータ等の外部装置に対して出力する情報出力回路34、も主基板31に搭載されている。
主基板31に設けられた遊技制御用マイクロコンピュータ(CPU56及びROM54,RAM55等の周辺回路)は、プリペイドカード等が挿入されることによって球貸しを可能にするカードユニット50、遊技盤6に設けられた複数の入賞口にて遊技球の入賞を検出したことにより賞球払い出しを行う球払出装置44、を制御する払出制御基板36に払出制御信号を送信する。また、遊技制御用マイクロコンピュータは、打球操作ハンドル5を操作することにより打球発射装置45を駆動制御して遊技球を遊技領域7に向けて発射制御する発射制御基板37に発射制御信号を送信する。
さらに、遊技制御用マイクロコンピュータは表示制御基板80に演出制御コマンド(演出制御信号)を送信する。演出制御コマンドを受信することにより表示制御基板80に設けられた表示制御用マイクロコンピュータ(表示制御用CPU(図示しない)、RAM(図示しない)、ROM(図示しない)、I/Oポート部(図示しない)、等の周辺回路)が第1可変表示部8および第2可変表示部9の表示制御を行う。演出制御コマンドには、第1可変表示部8の表示を指定するコマンドと、第2可変表示部9の表示を指定するコマンドと、が含まれ、表示制御用マイクロコンピュータは、受信したコマンドに応じた可変表示部(第1可変表示部8または第2可変表示部9)を表示制御する。
表示制御用CPUは、ROMに格納されたプログラムに従って動作し、主基板31から演出制御コマンドを受信すると、受信した演出制御コマンドに従って受信したコマンドに応じた可変表示部(第1可変表示部8または第2可変表示部9)の表示制御を行う。具体的には、画像表示を行う表示制御機能及び高速描画機能を有するVDP(図示しない)により可変表示部の表示制御を行う。表示制御用CPUは、受信した演出制御コマンドに従ってキャラクタROM(図示しない)から必要なデータを読み出す。キャラクタROMは、第1可変表示部8および第2可変表示部9に表示される画像の中でも使用頻度の高いキャラクタ画像データ、具体的には、人物、怪物、文字、図形又は記号等を予め格納しておくためのものである。
そして、表示制御用CPUはキャラクタROMから読み出したデータをVDPに出力する。VDPは表示制御用CPUからデータが入力されたことに基づいて動作する。この実施の形態では、第1可変表示部8の表示制御を行う第1VDP(図示しない)と、第2可変表示部9の表示制御を行う第2VDP(図示しない)と、の2つのVDPが表示制御基板80に搭載されている。なお、可変表示部を3つとした場合にはVDPが3つ搭載される。すなわち、可変表示部の数に対応した数のVDPが表示制御基板80に搭載される。また、第1VDPおよび第2VDPは、それぞれ、表示制御用CPUとは独立した二次元のアドレス空間を持ち、そこに第1VRAM(図示しない)および第2VRAM(図示しない)をマッピングしている。なお、1つのVDPで複数の可変表示部の表示制御を行う構成としてもよい。例えば、第1可変表示部8と第2可変表示部9との両方の表示制御を行うVDPを1つ備える構成としてもよい。
第1VDPまたは第2VDPはキャラクタ画像データに従って受信したコマンドに応じた可変表示部(第1可変表示部8または第2可変表示部9)に表示するための画像データを生成し、第1VDPは第1VRAMに、第2VDPは第2VRAMに展開する。第1VRAMは第1VDPによって生成された画像データを展開するためのフレームバッファメモリであり、第2VRAMは第2VDPによって生成された画像データを展開するためのフレームバッファメモリである。そして、受信したコマンドに応じた可変表示部(第1可変表示部8または第2可変表示部9)に出力する。
また、この実施の形態では、表示制御基板80に設けられた表示制御用マイクロコンピュータが音声出力基板70にスピーカ27の駆動信号を出力し、スピーカ27の音声出力制御を行うともに、ランプドライバ基板35にランプ・LEDの駆動信号を出力し、弾球遊技機1に設けられたランプ・LEDの発光制御を行う。すなわち、表示制御基板80に搭載される表示制御用マイクロコンピュータは、主基板31から送信される第1可変表示部8および第2可変表示部9の表示制御、ランプ・LEDの点灯制御、遊技音発生等の演出の制御に関する指令情報としての演出制御コマンド(制御信号)に基づいて第1可変表示部8、第2可変表示部9、スピーカ27、弾球遊技機1に設けられるランプ・LED等の発光体の制御を行う演出制御用マイクロコンピュータである。
図3は、CPU56が実行するメイン処理にて2ms毎に実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。タイマ割込が発生すると、CPU56は、レジスタの退避処理(ステップS21)を行った後、ステップS22〜S38の遊技制御処理を実行する。遊技制御処理において、CPU56は、まず、スイッチ回路32を介して、第1ゲートスイッチ61、第1始動口スイッチ62、第1カウントスイッチ63、第1V入賞スイッチ64、クリアスイッチ65、第2ゲートスイッチ66、第2始動口スイッチ67、第2カウントスイッチ68、第2V入賞スイッチ69、等のスイッチの検出信号を入力し、それらの状態判定を行う(スイッチ処理:ステップS22)。
次に、遊技制御に用いられる大当り判定用の乱数等の各判定用乱数を生成するための各カウンタのカウント値を更新する処理を行う(ステップS23:数値データ更新手段)。CPU56は、更に、初期値用乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する処理(ステップS24)及び表示用乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する処理を行う(ステップS25)。
ここで、この実施の形態で用いられる乱数を説明する。各乱数は、以下のように使用される。
(1−1)第1大当り判定用乱数:第1可変表示部8で大当りを発生させるか否(大当り図柄を表示するか否か)か決定する
(1−2)第2大当り判定用乱数:第2可変表示部9で大当りを発生させるか否(大当り図柄を表示するか否か)か決定する
(2−1)第1はずれ図柄決定用乱数:第1可変表示部8における特別図柄8a〜8cのはずれ図柄決定用
(2−2)第2はずれ図柄決定用乱数:第2可変表示部9における特別図柄9a〜9cのはずれ図柄決定用
(3−1)第1大当り図柄決定用乱数:第1可変表示部8にて大当りを発生させる特別図柄8a〜8cの組合せを決定する
(3−2)第2大当り図柄決定用乱数:第2可変表示部9にて大当りを発生させる特別図柄9a〜9cの組合せを決定する
(4−1)第1変動パターン決定用乱数:第1可変表示部8における特別図柄8a〜8cの変動パターンを決定する
(4−2)第2変動パターン決定用乱数:第2可変表示部9における特別図柄9a〜9cの変動パターンを決定する
(5−1)第1リーチ判定用乱数:第1可変表示部8にて大当りを発生させない場合にリーチとするか否かを決定する
(5−2)第2リーチ判定用乱数:第2可変表示部9にて大当りを発生させない場合にリーチとするか否かを決定する
(6−1)第1普通図柄当り判定用乱数:第1普通図柄表示器12にて当りを発生させるか否か決定する
(6−2)第2普通図柄当り判定用乱数:第2普通図柄表示器13にて当りを発生させるか否か決定する
(7−1)第1大当り判定用乱数初期値決定用乱数:ランダム1−1の初期値を決定する
(7−2)第2大当り判定用乱数初期値決定用乱数:ランダム1−2の初期値を決定する
(8−1)第1普通図柄当り判定用乱数初期値決定用乱数:ランダム6−1の初期値を決定する
(8−2)第2普通図柄当り判定用乱数初期値決定用乱数:ランダム6−2の初期値を決定する
図3に示す遊技制御処理におけるステップS23では、CPU56は、(1−1)の第1大当り判定用乱数、(1−2)の第2大当り判定用乱数、(3−1)の第1大当り図柄決定用乱数、(3−2)の第2大当り図柄決定用乱数、(6−1)の第1普通図柄当り判定用乱数および(6−2)の第2普通図柄当り判定用乱数を生成するためのカウンタのカウントアップ(1加算)を行う。すなわち、それらが判定用乱数であり、(2−1)の第1はずれ図柄決定用乱数、(2−2)の第2はずれ図柄決定用乱数、(4−1)の第1変動パターン決定用乱数、(4−2)の第2変動パターン決定用乱数、(5−1)の第1リーチ判定用乱数および(5−2)の第2リーチ判定用乱数、が表示用乱数であり、(7−1)の第1大当り判定用乱数初期値決定用乱数、(7−2)の第2大当り判定用乱数初期値決定用乱数、(8−1)の第1普通図柄当り判定用乱数初期値決定用乱数、(8−2)の第2普通図柄当り判定用乱数初期値決定用乱数、が初期値用乱数である。
更に、CPU56は、第1特別図柄プロセス処理を行う(ステップS26)。第1特別図柄プロセス制御では、遊技状態に応じて第1可変表示部8、第1特別可変入賞装置20、等を所定の順序で制御するための第1特別図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、第1特別図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。次いで、CPU56は、第2特別図柄プロセス処理を行う(ステップS27)。第2特別図柄プロセス制御では、遊技状態に応じて第2可変表示部9、第2特別可変入賞装置22、等を所定の順序で制御するための第2特別図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、第2特別図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
なお、第1特別図柄プロセス処理と第2特別図柄プロセス処理とを別々に設けることなく、1つの特別図柄プロセス処理にて上記の処理を実行するように構成してもよい。この場合には、それぞれの可変表示部毎に後述するステップS300〜ステップS307の処理を設けるように構成してもよいし、ステップS300〜ステップS307の処理を実行することで複数の可変表示部全ての制御を行う構成としてもよい。
また、第1普通図柄プロセス処理を行う(ステップS28)。第1普通図柄プロセス処理では、第1普通図柄表示器12の表示状態を所定の順序で制御するための第1普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、第1普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。次いで、第2普通図柄プロセス処理を行う(ステップS29)。第2普通図柄プロセス処理では、第2普通図柄表示器13の表示状態を所定の順序で制御するための第2普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、第2普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。第1普通図柄プロセス処理を実行することにより第1普通図柄表示器12の表示制御および第1可変入賞装置15の開閉制御が実行され、第2普通図柄プロセス処理を実行することにより第2普通図柄表示器13の表示制御および第2可変入賞装置17の開閉制御が実行される。
次いで、CPU56は、特別図柄8a〜8cおよび特別図柄9a〜9cに関する演出制御コマンドをRAM55の所定の領域に設定して演出制御コマンドを送出する処理を行う(特別図柄コマンド制御処理:ステップS30)。また、普通図柄に関する演出制御コマンドをRAM55の所定の領域に設定して演出制御コマンドを送出する処理を行う(普通図柄コマンド制御処理:ステップS31)。
更に、CPU56は、例えばホール管理用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確率変動情報などのデータを出力する情報出力処理を行う(ステップS32)。
また、CPU56は、第1始動口スイッチ62、第1カウントスイッチ63、第1V入賞スイッチ64、第2始動口スイッチ67、第2カウントスイッチ68、第2V入賞スイッチ69、等の検出信号に基づく賞球個数の設定などを行う賞球処理を実行する(ステップS33)。具体的には、第1始動口スイッチ62、第1カウントスイッチ63、第1V入賞スイッチ64、第2始動口スイッチ67、第2カウントスイッチ68、第2V入賞スイッチ69、等の何れかがオンしたことに基づく入賞検出に応じて、払出制御基板36に賞球個数を示す払出制御コマンドを出力する。払出制御基板36に搭載されている払出制御用CPUは、賞球個数を示す払出制御コマンドに応じて球払出装置44を駆動する。
そして、CPU56は、保留記憶数の増減をチェックする記憶処理を実行する(ステップS34)。また、遊技機の制御状態を遊技機外部で確認できるようにするための試験信号を出力する処理である試験端子処理を実行する(ステップS35)。更に、所定の条件が成立したときにソレノイド回路33に駆動指令を行う(ステップS36)。第1可変入賞装置15、第1特別可変入賞装置20、第2可変入賞装置17、第2特別可変入賞装置22を開状態または閉状態としたり、第1大入賞口21、第2大入賞口23、内の遊技球通路を切り替えたりするために、ソレノイド回路33は、駆動指令に応じてソレノイド71〜76を駆動する。その後、レジスタの内容を復帰させ(ステップS37)、割込許可状態に設定する(ステップS38)。
以上の制御によって、この実施の形態では、遊技制御処理は2ms毎に起動されることになる。なお、この実施の形態では、タイマ割込処理で遊技制御処理が実行されているが、タイマ割込処理では例えば割込が発生したことを示すフラグのセットのみがなされ、遊技制御処理はメイン処理において実行されるようにしてもよい。
上述したようにこの実施の形態では、第1可変表示部8と第2可変表示部9との2つの可変表示部によって特別図柄8a〜8cおよび特別図柄9a〜9cの変動表示が実行される。そして、いずれかの可変表示部にて特定表示結果が導出表示されたときに大当り遊技状態に移行する制御が実行される。このような複数の可変表示部を備えてそれぞれの可変表示部にて特別図柄の変動表示を行う遊技機では同時に大当りが発生する虞がある。ゆえに、この実施の形態では、2つの可変表示部にて同時に大当り遊技状態が発生しないような制御を行っている。以下、これらの制御について説明する。なお、以下の説明においては第1可変表示部8に大当り図柄が導出表示されたときに第2可変表示部9に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が実行されている場合の制御について説明するが、第2可変表示部9に大当り図柄が導出表示されたときに第1可変表示部8に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が実行されている場合の制御についても同様の処理が実行される。
図4は、主基板31に搭載されるCPU56が実行する第1特別図柄プロセス処理(ステップS26)のプログラムの一例を示すフローチャートである。上述したように、第1特別図柄プロセス処理では第1可変表示部8を制御する処理が実行される。CPU56は、第1特別図柄プロセス処理を行う際に、遊技盤6に設けられている第1始動入賞口14に遊技球が入賞したことを検出するための第1始動口スイッチ62がオンしていたら、すなわち遊技球が第1始動入賞口14に入賞する始動入賞が発生していたら(ステップS311)、第1始動口スイッチ通過処理(ステップS312)を行った後に、内部状態に応じて、ステップS300〜S307のうちのいずれかの処理を行う。
なお、第1始動口スイッチ通過処理では、CPU56は、RAM55の第1大当りバッファに記憶される数値データの記憶数(保留記憶数)が上限値に達しているかどうか確認し、第1大当りバッファに記憶される数値データの記憶数が最大値に達していなければ、保留記憶数を示す第1保留記憶カウンタのカウント値を1増やす。そして、判定用乱数更新処理(ステップS23)で更新される第1大当り判定用乱数を発生するためのカウンタから第1大当り判定用乱数、表示用乱数更新処理(ステップS25)で更新されるカウンタから各乱数(数値データ)の値を抽出し、それらを第1大当りバッファの抽出順番に対応する(第1保留記憶カウンタの値に対応する)保存領域に格納する処理が実行される。なお、乱数を抽出するとは、乱数を生成させるためのカウンタからカウント値を読み出して、読み出したカウント値を乱数値とすることである。
第1特別図柄通常処理(ステップS300):特別図柄8a〜8cの可変表示を開始できる状態になるのを待つ。CPU56は、特別図柄8a〜8cの可変表示が開始できる状態になると、第1大当りバッファに記憶される第1大当り判定用乱数の記憶数(保留記憶数)を確認する。第1大当りバッファに記憶される第1大当り判定用乱数の記憶数は第1保留記憶カウンタのカウント値により確認できる。そして、第1保留記憶カウンタのカウント値が0でなければ、特別図柄8a〜8cの可変表示の結果、当りとするか否か(特定表示結果とするか否か)を決定する。当りとする場合には第1大当りフラグをセットする。そして、内部状態(第1特別図柄プロセスフラグ)をステップS301に移行するように更新する。
第1特別図柄停止図柄設定処理(ステップS301):可変表示後の特別図柄8a〜8cの停止図柄を決定する。そして、内部状態(第1特別図柄プロセスフラグ)をステップS302に移行するように更新する。なお、特別図柄8a〜8cの停止図柄は当りとなるときには「0」〜「11」の識別情報のうちいずれの組合せの特別図柄8a〜8cの停止図柄にするかを決定する。また、上述したように当りとなるときの特別図柄8a〜8cの停止図柄が奇数図柄の組合せとなるときには大当り遊技状態終了後に第1確変状態に制御され、偶数図柄の組合せとなるときには大当り遊技状態終了後に通常遊技状態に制御される。すなわち、特別図柄8a〜8cの大当り図柄を決定することにより大当り遊技状態終了後に第1確変状態(第1特別遊技状態)と通常遊技状態とのいずれの遊技状態に制御するかを決定している。
第1変動パターン設定処理(ステップS302):特別図柄8a〜8cの可変表示の変動パターン(可変表示データ)を、始動入賞発生時に抽出した第1変動パターン決定用乱数の値に応じて予め定められた複数種類の変動パターン(可変表示データ)の中から選択する。変動パターンには変動態様と、該変動態様を実行する時間(変動時間)と、を特定する情報が含まれている。また、決定された変動パターンに基づいて、特別図柄8a〜8cが可変表示を行って導出表示されるまでの可変表示時間(変動時間)を第1特別図柄プロセスタイマにセットした後、第1特別図柄プロセスタイマをスタートさせる。このとき、表示制御基板80に対して、特別図柄8a〜8cの停止図柄を指令する情報(第1特別図柄指定コマンド)と、変動時間を含む変動態様(変動パターン)を指令する情報(第1変動パターンコマンド)と、が送信される。そして、内部状態(第1特別図柄プロセスフラグ)をステップS303に移行するように更新する。
第1特別図柄変動処理(ステップS303):第1変動パターン設定処理で選択された変動パターンの変動時間が経過(ステップS302でセットされた第1特別図柄プロセスタイマがタイムアウト)すると、内部状態(第1特別図柄プロセスフラグ)をステップS304に移行するように更新する。
第1特別図柄停止処理(ステップS304):第1可変表示部8において可変表示される特別図柄8a〜8cが停止されるように制御する。具体的には、特別図柄停止を示す演出制御コマンド(第1特別図柄停止コマンド)が送信される状態に設定する。そして、第1大当りフラグがセットされている場合には、内部状態(第1特別図柄プロセスフラグ)をステップS305に移行するように更新する。そうでない場合には、内部状態をステップS300に移行するように更新する。
第1大入賞口開放前処理(ステップS305):第1大入賞口21を開放する制御を開始する。具体的には、カウンタやフラグを初期化するとともに、ソレノイド72を駆動して第1特別可変入賞装置20を開状態とすることで第1大入賞口21を開放する。また、プロセスタイマによって第1大入賞口開放中処理の実行時間を設定し、内部状態(第1特別図柄プロセスフラグ)をステップS306に移行するように更新する。
第1大入賞口開放中処理(ステップS306):大当り遊技状態中のラウンド表示の演出制御コマンドを表示制御基板80に送出する制御や第1大入賞口21の閉成条件の成立を確認する処理等を行う。最後の第1大入賞口21の閉成条件が成立したら、第1大入賞口21内に設けられた第1V入賞スイッチ64の通過の有無を監視して、大当り遊技状態継続条件の成立を確認する処理を行う。大当り遊技状態継続の条件が成立し、且つ、まだ残りラウンドがある場合には、内部状態をステップS305に移行するように更新する。また、所定の有効時間内に大当り遊技状態継続条件が成立しなかった場合、または、全てのラウンドを終えた場合には、内部状態をステップS307に移行するように更新する。
第1大当り終了処理(ステップS307):大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を演出制御手段に行わせるための制御を行う。そして、内部状態をステップS300に移行するように更新する。
図5は、第1特別図柄プロセス処理における第1特別図柄通常処理(ステップS300)を示すフローチャートである。第1特別図柄通常処理において、CPU56は、特別図柄8a〜8cの変動を開始することができる状態(例えば第1特別図柄プロセスフラグの値がステップS300を示す値となっている場合)には、第1保留記憶バッファに記憶される第1大当り判定用乱数の記憶数、すなわち、保留記憶数の値を確認する(ステップS51)。具体的には、第1保留記憶カウンタのカウント値を確認する。なお、第1特別図柄プロセスフラグの値がステップS300を示す値となっている場合とは、第1可変表示部8において特別図柄8a〜8cの変動表示がなされていず、かつ、第1の可変表示部8に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技中でもない場合である。
ステップS51で保留記憶数が0でなければ、RAM55の第1保留記憶バッファにおける保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM55の第1乱数バッファ領域に格納するとともに(ステップS52)、保留記憶数の値を1減らし(第1保留記憶カウンタのカウント値を1減算し)、かつ、各保存領域の内容をシフトする(ステップS53)。すなわち、RAM55の第1保留記憶バッファにおいて保留記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、保留記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。よって、各保留記憶数に対応するそれぞれの保存領域に格納されている各乱数値が抽出された順番は、常に、保留記憶数=1,2,3,4の順番と一致するようになっている。すなわち、この例では、可変表示の開始条件が成立する毎に、各保存領域の内容をシフトする構成としているので、各乱数値が抽出された順番を特定することができる。
次いで、CPU56は、第1乱数格納バッファから第1大当り判定用乱数を読み出し(ステップS54)、大当り判定処理サブルーチンを実行する(ステップS55)。大当り判定処理では、第1乱数格納バッファに格納される第1大当り判定用乱数が第1大当り判定値と合致するか否かに基づいて大当りとするか否かを判定する処理が実行される。なお、第1可変表示部8にて大当りとするか否かの判定に用いられる第1大当り判定値と、第2可変表示部9にて大当りとするか否かの判定に用いられる第2大当り判定値と、を同一の値で構成してもよいし、異なる値で構成してもよい。ステップS55で大当り判定処理の結果、大当りとすることに決定した場合には(ステップS56)、CPU56は、第1大当りフラグをセットする(ステップS57)。そして、第1特別図柄プロセスフラグの値を第1特別図柄停止図柄設定処理(ステップS301)に対応した値に更新する(ステップS58)。
以上の処理により、始動入賞発生時に抽出した第1大当り判定用乱数が所定の第1大当り判定値と合致する場合には、すなわち、第1可変表示部8の表示結果を大当り図柄とする場合には、第1大当りフラグがセットされる。
図6は、第1特別図柄プロセス処理における第1特別図柄停止図柄設定処理(ステップS301)を示すフローチャートである。第1特別図柄停止図柄設定処理において、CPU56は、先ず第1大当りフラグがセットされているか否か確認する(ステップS60)。第1大当りフラグは、第1特別図柄通常処理(ステップS300)で第1可変表示部8における特別図柄8a〜8cの表示結果を大当りとする旨の判定がなされたときにセットされる。すなわち、第1大当りフラグがセットされることにより第1可変表示部8の表示結果を大当り図柄とすることを示している。ステップS60で大当りフラグがセットされているときには、RAM55における第1乱数バッファ領域に格納されている第1大当り図柄決定用乱数を読出し(ステップS61)、確変大当りか否かを判定する(ステップS62)。確変大当りである場合、すなわち、第1可変表示部8にて特別図柄8a〜8cの表示結果を奇数図柄の組合せとする場合には、第1確変フラグをセットする(ステップS63)。そして、第1特別図柄プロセスフラグの値を第1変動パターン設定処理(ステップS302)に対応した値に更新する(ステップS69)。
なお、第1確変フラグがセットされることによりステップS55で実行される大当り判定処理にて高確率大当り判定テーブルが使用される。高確率大当り判定テーブルは、通常遊技状態で使用される低確率大当り判定テーブルよりも多くの大当り判定値を含む。すなわち、第1確変フラグがセットされることにより第1確変状態に制御され、通常遊技状態よりも大当りとなる確率が高くなる。
また、この実施の形態では、第1確変状態に制御されると第1可変表示部8における特別図柄8a〜8cの表示結果が当りとなる確率および第1普通図柄表示器12における普通図柄の表示結果が当りとなる確率が高められる。一方、第2可変表示部9における特別図柄9a〜9cの表示結果が当りとなる確率および第2普通図柄表示器13の表示結果が当りとなる確率は高められない。そして、第1可変表示部8における特別図柄8a〜8cの表示結果が非特別表示結果(偶数図柄の組合せ)となったときに第1確変状態が終了する。すなわち、第1確変状態と第2確変状態とは別々の制御状態のことであり、個々に開始条件、終了条件が設定されている。
なお、第1可変表示部8における特別図柄8a〜8cの表示結果または第2可変表示部9における特別図柄9a〜9cの表示結果が特別表示結果となったことに基づいて確変状態に制御することにより第1可変表示部8における特別図柄8a〜8cの表示結果および第2可変表示部9における特別図柄9a〜9cの表示結果が当りとなる確率を高めるとともに、第1普通図柄表示器12における普通図柄の表示結果および第2普通図柄表示器13における普通図柄の表示結果が当りとなる確率を高める構成としてもよく。この場合には、第1可変表示部8または第2可変表示部9のいずれかに非特別表示結果が導出表示されたことに基づいて確変状態を終了させる構成としてもよい。
ステップS60で第1大当りフラグがセットされていない場合、すなわち、第1可変表示部8における特別図柄8a〜8cの表示結果をはずれ図柄(非特定表示結果)とする場合には、RAM55における第1乱数バッファ領域に格納されている第1リーチ判定用乱数を読み出し(ステップS64)、リーチ判定処理サブルーチンを実行する(ステップS65)。リーチ判定処理では、第1乱数格納バッファに格納される第1リーチ判定用乱数が第1リーチ判定値と合致するか否かに基づいてリーチとするか否かを判定する処理が実行される。なお、第1可変表示部8にてリーチとするか否かの判定に用いられる第1リーチ判定値と、第2可変表示部9にてリーチとするか否かの判定に用いられる第2リーチ判定値と、を同一の値で構成してもよいし、異なる値で構成してもよい。
ステップS65でリーチ判定処理の結果、リーチすることに決定した場合には(ステップS66)、CPU56は、特別図柄左8aの停止図柄を決定する第1はずれ図柄決定用乱数のうち第1はずれ図柄左決定用乱数の値に基づいて特別図柄左8aおよび特別図柄右8cの停止図柄を決定するとともに、第1はずれ図柄決定用乱数のうち第1はずれ図柄中決定用乱数の値に基づいて特別図柄中8bの停止図柄を決定する(ステップS67)。このとき、特別図柄左8aと特別図柄右8cは、同一の停止図柄に決定されるが、特別図柄中8bは、特別図柄左8aおよび特別図柄右8cとは異なる停止図柄に決定される。つまり、大当り図柄とならないような停止図柄に決定される。なお、リーチとする場合に特別図柄左8aおよび特別図柄右8cが同一図柄となる場合を示したが、これに限らず、特別図柄左8a、特別図柄中8b、特別図柄右8cのうち2つの停止図柄が同一図柄とすることによりリーチとなるように構成してもよい。
ステップS65でリーチ判定処理の結果、リーチしないことに決定した場合には(ステップS66)、CPU56は、第1はずれ図柄決定用乱数のうち第1はずれ図柄左決定用乱数の値に基づいて特別図柄左8aの停止図柄を決定し、第1はずれ図柄決定用乱数のうち第1はずれ図柄中決定用乱数の値に基づいて特別図柄中8bの停止図柄を決定し、第1はずれ図柄決定用乱数のうち第1はずれ図柄右決定用乱数の値に基づいて特別図柄右8cの停止図柄を決定する(ステップS68)。このとき、特別図柄左8a、特別図柄中8b、特別図柄右8cはそれぞれ異なる停止図柄に決定される。
以上の処理により、第1可変表示部8にて大当りとする旨の決定がなされたときには、特別図柄8a〜8cの表示結果として大当り図柄が導出表示され、第1可変表示部8にてリーチとする旨の決定がなされたときには、特別図柄8a〜8cの表示結果としてリーチ表示結果が導出表示され、第1可変表示部8にてはずれとする旨の決定がなされたときには、特別図柄8a〜8cの表示結果としてはずれ図柄が導出表示される。そのため、CPU56による大当りとするか否か、リーチとするか否か、の判定結果に基づく表示結果とすることができ、遊技状態と第1可変表示部8の表示結果とを対応させることができるため、不具合を生じない。
図7および図8は、第1特別図柄プロセス処理における第1特別図柄停止処理(ステップS304)を示すフローチャートである。第1特別図柄停止処理において、CPU56は、先ずデモ実行中フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS91)。デモ実行中フラグは、第1可変表示部8または第2可変表示部9のいずれかにてデモ演出(特定画像)が実行中であることを示すフラグである。第1特別図柄プロセス処理では、後述するステップS103でデモ実行中フラグがセットされたかを確認している。すなわち、第1可変表示部8にてデモ演出(特定画像)が実行中であるかの確認を行っている。デモ実行中フラグがセットされていない場合には、第1特別図柄停止コマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットする(ステップS92)。第1特別図柄停止コマンドは、第1可変表示部8における特別図柄8a〜8cの変動表示を停止させる旨を指示するコマンドである。また、ステップS91でセットされた第1特別図柄停止コマンドは、2msタイマ割込処理における特別図柄コマンド制御処理(ステップS30)で表示制御基板80に送信される。表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUは第1特別図柄停止コマンドを受信すると、第1可変表示部8における特別図柄8a〜8cの変動表示を停止して表示結果を導出表示させる制御を実行する。
なお、デモ演出とは、第1可変表示部8にて特別図柄8a〜8cの可変表示実行中に実行される表示演出、第1可変表示部8にて大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態実行中に第1可変表示部8にて実行される表示演出、第2可変表示部9にて特別図柄9a〜9cの可変表示実行中に実行される表示演出、第2可変表示部9にて大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態実行中に第2可変表示部9にて実行される表示演出、とは異なる表示演出であれば本実施形態に示す演出だけでなく、いずれの演出を実行する構成としてもよい。この実施の形態におけるデモ演出では、例えば、第1可変表示部8および第2可変表示部9で実行される予告演出(大当り予告、リーチ予告)の種類や、予告演出の信頼度(当該予告演出の大当りになるときの出現率を全ての出現率で除算したものの百分率:当該予告演出が実行されたときの大当りになる割合を示したもの)、リーチの際に実行されるキャラクタ等のリーチ演出の種類、人物や動植物などを描写したキャラクタの紹介、などが実行される。このように構成することにより、遊技者が予告演出の信頼度などの情報を知ることができ、遊技に対する興趣を向上させることができる。この実施の形態では、第2可変表示部9に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が実行中に第1可変表示部8に大当り図柄が導出表示されると第1可変表示部8にてデモ演出を実行することにより第1可変表示部8と第2可変表示部9との複数の可変表示部に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が同時に発生することを防ぐ処理がなされる。
なお、デモ演出として第1特別図柄表示部8または第2特別図柄表示部9にて所定期間、特別図柄8a〜8cまたは特別図柄9a〜9cの変動表示が行われなかったときに実行される表示演出としてもよく、この場合には、1つの制御信号(デモ演出の開始を指示するコマンド)で複数の処理(例えば、第1特別図柄表示部8または第2特別図柄表示部9にて所定期間、特別図柄8a〜8cまたは特別図柄9a〜9cの変動表示が行われなかったときに実行されるデモ演出と、第1可変表示部8に大当り図柄が導出表示されたときに第2可変表示部9に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が実行中であるときに実行されるデモ演出と、)を実行する契機となり、制御信号(デモ演出の開始を指示するコマンド)を兼用して制御を行うため、制御信号の数(コマンドの数)を軽減できるとともに、主基板31に搭載されるROM54に記憶されるデータ量を削減できる。
ステップS91でデモ実行中フラグがセットされている場合、すなわち、第1可変表示部8にてデモ演出が実行中である場合には、デモ終了フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS93)。デモ終了フラグは、第1可変表示部8に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が終了したことまたは第2可変表示部9に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が終了したことを示すフラグである。第1特別図柄プロセス処理では、後述する第2大当り終了処理(ステップS347)のステップS137でセットされたかを確認している。すなわち、第2可変表示部9に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が終了したかの確認を行っている。デモ終了フラグがセットされている場合には、デモ終了フラグおよびデモ実行中フラグをリセットし(ステップS94)、後述するステップS99以降の処理を実行する。
ステップS92で第1特別図柄停止コマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットすると、第1大当りフラグがセットされているか否かを確認する(ステップS95)。第1大当りフラグがセットされている場合、すなわち、可変表示部8の表示結果が大当り図柄となる場合には、第1大当りフラグをリセットし(ステップS98)、第2大当り実行中フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS98)。第2大当り実行中フラグは、後述する第2大入賞口開放前処理(ステップS345)にてセットされ、第2可変表示部9の表示結果が大当り図柄となったことに基づく大当り遊技状態が実行中であることを示すフラグである。また、ステップS95で第1大当りフラグがセットされていなければ、第1特別図柄プロセスフラグの値を第1特別図柄通常処理(ステップS300)に対応した値に更新する(ステップS97)。
ステップS98で第2大当り実行中フラグがセットされていない場合には、第1確変フラグがセットされているか否か、すなわち、確変大当りであるか否かを確認し(ステップS99)、確変大当りでない場合には第1通常大当り開始コマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットし(ステップS100)、確変大当りの場合には第1確変大当り開始コマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットする(ステップS101)。そして、第1特別図柄プロセスフラグの値を第1大入賞口開放前処理(ステップS305)に対応した値に更新する(ステップS102)。ステップS100でセットされた第1通常大当り開始コマンドおよびステップS101でセットされた第1確変大当り開始コマンドは、2msタイマ割込処理における特別図柄コマンド制御処理(ステップS30)で表示制御基板80に送信される。表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUは第1通常大当り開始コマンドを受信すると、第1可変表示部8に通常大当り遊技状態を開始する旨の表示制御を行い、第1確変大当り開始コマンドを受信すると、第1可変表示部8に確変大当り遊技状態を開始する旨の表示制御を行う。
ステップS98で第2大当り実行中フラグがセットされている場合、すなわち、第2可変表示部9の表示結果が大当り図柄となったことに基づく大当り遊技状態が実行中である場合には、デモ実行中フラグをセットし(ステップS103)、第1確変フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS104)。第1確変フラグがセットされていれば、第1特別デモ演出指定コマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットする(ステップS105)。
ステップS104で第1確変フラグがセットされていなければ、デモ態様決定用乱数を生成するカウンタからデモ態様決定用乱数を抽出し(ステップS106)、デモ態様決定用乱数の値に応じてデモ態様決定テーブルを用いてデモ演出の種類を決定する(ステップS107)。デモ態様決定テーブルには、デモ演出のそれぞれに判定値が割り振られ、抽出したデモ態様決定用乱数が含まれる判定値が示すデモ演出の種類に決定される。この実施の形態では、デモ態様決定テーブルには特別デモ演出が実行される割合が低くなるように判定値が割り振られている。すなわち、確変大当りとならない場合には特別デモ演出が実行される割合が低くなるように構成されている。
ステップS107で決定されたデモ演出が特別デモ演出である場合には(ステップS108)、第1特別デモ演出指定コマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットし(ステップS105)、決定されたデモ演出が特別デモ演出でない場合には(ステップS108)、第1デモ演出指定コマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットする(ステップS109)。
なお、第1特別デモ演出指定コマンドは、第1可変表示部8にて特別デモ演出を実行する旨を指示するコマンドであり、第1デモ演出指定コマンドは、第1可変表示部8にてデモ演出を実行する旨を指示するコマンドである。第1特別デモ演出指定コマンドおよび第1デモ演出指定コマンドは、2msタイマ割込処理における特別図柄コマンド制御処理(ステップS30)で表示制御基板80に送信される。表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUは、第1特別デモ演出指定コマンドを受信すると第1可変表示部8に特別デモ演出を実行する制御を行い、第1デモ演出指定コマンドを受信すると第1可変表示部8にデモ演出を実行する制御を行う。
このように、この実施の形態では、第2可変表示部9に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が実行されているときに、第1可変表示部8に大当り図柄が導出表示されたときには、表示制御基板80に第1特別デモ演出指定コマンドまたは第1デモ演出指定コマンドを送信して、第1可変表示部8にて後述する特別デモ演出または通常デモ演出を実行させることにより第1可変表示部8に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態を開始しない(規制する)ように制御する。すなわち、第2可変表示部9に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が終了するまでは、第1可変表示部8にてデモ演出または特別デモ演出を実行する制御を行うことにより、第1可変表示部8に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態を発生させないように制御する。従って、第1可変表示部8および第2可変表示部9の両方に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が同時に発生することを防ぐことができる。
また、この実施の形態では、第2可変表示部9に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が実行されているときに、第1可変表示部8に大当り図柄が導出表示されるまではデモ演出および特別デモ演出を実行することなく、特別図柄8a〜8cの可変表示を実行する。つまり、第2可変表示部9に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が実行されているときに、第1可変表示部8の表示結果がはずれとなる場合にはデモ演出および特別デモ演出を実行していない。このように構成することにより一方の可変表示部に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態実行中に他方の可変表示部にてはずれとなる保留記憶に基づく可変表示を実行できる(はずれとなる保留記憶を消化できる)ため、他方の可変表示部にて大当り図柄が導出表示されるまでの時間を短縮できる。
なお、第1可変表示部8の表示結果がはずれとなる場合にも所定回の可変表示を実行した後、通常デモ演出または特別デモ演出を実行するように構成してもよく、例えば、一方の可変表示部に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が開始された後、他方の可変表示部にて所定回(例えば、1回)の可変表示を実行した後、通常デモ演出または特別デモ演出を実行するように構成してもよい。この場合に、所定回の可変表示を実行するまでに大当り図柄が導出表示されたときには、大当り図柄が導出表示されたことに基づいて通常デモ演出または特別デモ演出のいずれかを実行するように構成しても良い。このように構成することにより、一方の可変表示部に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態実行中に他方の可変表示部にてはずれとなる始動記憶に基づく可変表示を最大で所定回実行することができる(はずれとなる保留記憶を所定回数分消化できる)ため、他方の可変表示部にて大当り図柄が導出表示されるまでの時間を短縮できる。
また、この実施の形態では、第1可変表示部8にて実行するデモ演出として通常のデモ演出と特別デモ演出との2種類のデモ演出を実行する機能を有している。そして、確変大当りとなる場合には特別デモ演出が実行されるように制御し、確変大当りとならない場合にはデモ態様決定用乱数の値に応じて特別デモ演出かまたはデモ演出が実行されるように制御している。確変大当りとなる場合には特別デモ演出が実行されることにより、特別デモ演出が実行された場合には遊技者に確変大当りに対する期待感を抱かせることができ、興趣が向上する。更に、この実施の形態では、確変大当りとならない場合にも所定の確率で特別デモ演出が実行されるため、確変大当りとならない場合にも遊技者に確変大当りに対する期待感を抱かせることができるため興趣が向上する。
なお、ステップS104で確変大当りとなる場合にもデモ態様決定用乱数の値に応じてデモ演出の種類を決定するように構成してもよく、この場合には、確変大当りとならないときに比べて特別デモ演出が実行される割合が高くなるようにデモ態様決定テーブルを構成してもよい。また、確変大当りとならない場合には常にデモ演出が実行されるように構成し、確変大当りとなる場合には、デモ態様決定用乱数の値に応じてデモ演出の種類を決定するように構成してもよい。また、確変大当りとなる場合には常に特別デモ演出が実行されるように構成し、確変大当りとならない場合には常にデモ演出が実行されるように構成してもよい。
また、この実施の形態では、ステップS104にて第1確変フラグがセットされているときに第1特別デモ表示指定コマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットし、ステップS104で第1確変フラグがセットされていないときには、ステップS106でデモ態様決定用乱数を抽出し、ステップS107でデモ態様決定用乱数の値に応じてデモ表示の種類を決定するとともに、決定されたデモ演出が特別デモ演出であれば(ステップS108)、第1特別デモ表示指定コマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットし、決定されたデモ演出が特別デモ演出でなければ(ステップS108)、第1デモ表示指定コマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットしている。すなわち、主基板31に搭載されるCPU56によりデモ演出の種類を決定し、決定されたデモ演出を指示するコマンドを表示制御基板80に送信する構成となっているが、主基板31に搭載されるCPU56によりデモ演出の種類を決定することなく、デモ演出を開始させる旨のコマンドを表示制御基板80に送信し、表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUによりデモ演出を開始させる旨のコマンドを受信したことに基づいてデモ演出の種類を決定した後、決定したデモ演出を実行する構成としてもよい。例えば、ステップS103でデモ演出実行中フラグをセットするとともに、実行するデモ演出を決定することなくデモ演出を開始させるコマンドを表示制御基板80に送信し、表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUがデモ演出を開始させるコマンドを受信したことに基づいてデモ演出を決定し、決定されたデモ演出をステップS853で実行するように構成してもよい。
図9は、主基板31に搭載されるCPU56が実行する第2特別図柄プロセス処理(ステップS27)のプログラムの一例を示すフローチャートである。上述したように、第2特別図柄プロセス処理では第2可変表示部9を制御する処理が実行される。CPU56は、第2特別図柄プロセス処理を行う際に、遊技盤6に設けられている第2始動入賞口16に遊技球が入賞したことを検出するための第2始動口スイッチ67がオンしていたら、すなわち遊技球が第2始動入賞口16に入賞する始動入賞が発生していたら(ステップS331)、第2始動口スイッチ通過処理(ステップS332)を行った後に、内部状態に応じて、ステップS340〜S347のうちのいずれかの処理を行う。
なお、第2始動口スイッチ通過処理では、CPU56は、RAM55の第2大当りバッファに記憶される数値データの記憶数(保留記憶数)が上限値に達しているかどうか確認し、第2大当りバッファに記憶される数値データの記憶数が最大値に達していなければ、保留記憶数を示す第2保留記憶カウンタのカウント値を1増やす。そして、判定用乱数更新処理(ステップS23)で更新される第2大当り判定用乱数を発生するためのカウンタから第2大当り判定用乱数、表示用乱数更新処理(ステップS25)で更新されるカウンタから各乱数(数値データ)の値を抽出し、それらを第2大当りバッファの抽出順番に対応する(第2保留記憶カウンタの値に対応する)保存領域に格納する処理が実行される。
第2特別図柄通常処理(ステップS340):特別図柄9a〜9cの可変表示を開始できる状態になるのを待つ。CPU56は、特別図柄9a〜9cの可変表示が開始できる状態になると、第2大当りバッファに記憶される第2大当り判定用乱数の記憶数(保留記憶数)を確認する。第2大当りバッファに記憶される第2大当り判定用乱数の記憶数は第2保留記憶カウンタのカウント値により確認できる。そして、第2保留記憶カウンタのカウント値が0でなければ、特別図柄9a〜9cの可変表示の結果、当りとするか否か(特定表示結果とするか否か)を決定する。当りとする場合には第2大当りフラグをセットする。そして、内部状態(第2特別図柄プロセスフラグ)をステップS341に移行するように更新する。
第2特別図柄停止図柄設定処理(ステップS341):可変表示後の特別図柄9a〜9cの停止図柄を決定する。そして、内部状態(第2特別図柄プロセスフラグ)をステップS342に移行するように更新する。なお、特別図柄9a〜9cの停止図柄は当りとなるときには「0」〜「11」の識別情報のうちいずれの組合せの特別図柄9a〜9cの停止図柄にするかを決定する。また、上述したように当りとなるときの特別図柄9a〜9cの停止図柄が奇数図柄の組合せとなるときには大当り遊技状態終了後に第2確変状態に制御され、偶数図柄の組合せとなるときには大当り遊技状態終了後に通常遊技状態に制御される。すなわち、特別図柄9a〜9cの大当り図柄を決定することにより大当り遊技状態終了後に第2確変状態(第2特別遊技状態)と通常遊技状態とのいずれの遊技状態に制御するかを決定している。
第2変動パターン設定処理(ステップS342):特別図柄9a〜9cの可変表示の変動パターン(可変表示データ)を、始動入賞発生時に抽出した第2変動パターン決定用乱数の値に応じて予め定められた複数種類の変動パターン(可変表示データ)の中から選択する。変動パターンには変動態様と、該変動態様を実行する時間(変動時間)と、を特定する情報が含まれている。また、決定された変動パターンに基づいて、特別図柄9a〜9cが可変表示を行って導出表示されるまでの可変表示時間(変動時間)を第2特別図柄プロセスタイマにセットした後、第2特別図柄プロセスタイマをスタートさせる。このとき、表示制御基板80に対して、特別図柄9a〜9cの停止図柄を指令する情報(第2特別図柄指定コマンド)と、変動時間を含む変動態様(変動パターン)を指令する情報(第2変動パターンコマンド)と、が送信される。そして、内部状態(第2特別図柄プロセスフラグ)をステップS343に移行するように更新する。
第2特別図柄変動処理(ステップS343):第2変動パターン設定処理で選択された変動パターンの変動時間が経過(ステップS342でセットされた第2特別図柄プロセスタイマがタイムアウト)すると、内部状態(第2特別図柄プロセスフラグ)をステップS344に移行するように更新する。
第2特別図柄停止処理(ステップS344):第2可変表示部9において可変表示される特別図柄9a〜9cが停止されるように制御する。具体的には、特別図柄停止を示す演出制御コマンド(第2特別図柄停止コマンド)が送信される状態に設定する。そして、第2大当りフラグがセットされている場合には、内部状態(第2特別図柄プロセスフラグ)をステップS345に移行するように更新する。そうでない場合には、内部状態をステップS340に移行するように更新する。
第2大入賞口開放前処理(ステップS345):第2大入賞口21を開放する制御を開始する。具体的には、カウンタやフラグを初期化するとともに、ソレノイド72を駆動して第2特別可変入賞装置20を開状態とすることで第2大入賞口21を開放する。また、プロセスタイマによって第2大入賞口開放中処理の実行時間を設定し、内部状態(第2特別図柄プロセスフラグ)をステップS346に移行するように更新する。
第2大入賞口開放中処理(ステップS346):大当り遊技状態中のラウンド表示の演出制御コマンドを表示制御基板80に送出する制御や第2大入賞口21の閉成条件の成立を確認する処理等を行う。最後の第2大入賞口21の閉成条件が成立したら、第2大入賞口21内に設けられた第2V入賞スイッチ64の通過の有無を監視して、大当り遊技状態継続条件の成立を確認する処理を行う。大当り遊技状態継続の条件が成立し、且つ、まだ残りラウンドがある場合には、内部状態をステップS345に移行するように更新する。また、所定の有効時間内に大当り遊技状態継続条件が成立しなかった場合、または、全てのラウンドを終えた場合には、内部状態をステップS347に移行するように更新する。
第2大当り終了処理(ステップS347):大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を演出制御手段に行わせるための制御を行う。そして、内部状態をステップS340に移行するように更新する。
このように、第2可変表示部9の制御を実行する処理(第2特別図柄プロセス処理)においても、第1可変表示部8の制御を実行する処理(第1特別図柄プロセス処理)と同様な制御が実行されている。
図10は、第2特別図柄プロセス処理における第2大当り終了処理(ステップS347)を示すフローチャートである。第2大当り終了処理において、CPU56は、第2確変フラグがセットされているか否かを確認し(ステップS131)、第2確変フラグがセットされていれば、すなわち、第2確変大当りが終了したときには、第2確変大当り終了コマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットするとともに(ステップS132)、第2確変フラグをリセットし(ステップS133)、第2確変フラグがセットされていなければ、すなわち、第2通常大当りが終了したときには、第2非確変大当り終了コマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットする(ステップS134)。
ステップS132でセットされた第2確変大当り終了コマンドおよびステップS134でセットされた第2非確変大当り終了コマンドは、2msタイマ割込処理における特別図柄コマンド制御処理(ステップS30)で表示制御基板80に送信される。表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUは、第2確変大当り終了コマンドを受信すると第2可変表示部9に第2確変大当りを終了し、確変状態に制御する旨を報知する表示を行い、第2非確変大当り終了コマンドを受信すると第2可変表示部9に第2通常大当りを終了する旨を報知する表示を行う。
次いで、CPU56は、第2大当り実行中フラグをリセットし(ステップS135)、デモ実行中フラグがセットされていれば(ステップS136)、デモ終了フラグをセットする(ステップS137)。そして、第1特別図柄プロセスフラグの値を第2特別図柄通常処理(ステップS340)に対応した値に更新する(ステップS138)。このように、ステップS136でデモ実行中フラグがセットされていると判定されたときには、すなわち、第2可変表示部9に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が実行されているときに第1可変表示部8に大当り図柄が導出表示されたことに基づいてデモ演出または特別デモ演出が実行されているとき(デモ実行中フラグがセットされているとき)には、デモ終了フラグがセットされる。上述したように、CPU56は、デモ終了フラグがセットされたことに基づいて第1特別図柄停止処理(ステップS304)にて大当り遊技状態を開始させるための制御を実行する。
以上の処理により、デモ実行中フラグがセットされているとき、すなわち、第2可変表示部9に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が実行中であるときに第1可変表示部8に大当り図柄が導出表示されたことに基づいて第1可変表示部8にてデモ演出または特別デモ演出を実行しているときには、デモ終了フラグがセットされる。デモ終了フラグがセットされることにより、CPU56は第1可変表示部8で実行しているデモ演出または特別デモ演出を終了して第1可変表示部8に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態を開始させる制御を実行する。
図11および図12は、表示制御基板80に等に搭載される表示制御用CPUが実行するメイン処理にて2ms毎に実行されるコマンド解析処理を示すフローチャートである。コマンド解析処理は、主基板31から送信される第1可変表示部8および第2可変表示部9に関する演出制御コマンド(例えば、第1変動パターンコマンド、第2変動パターンコマンド、等)を解析する処理である。なお、主基板31から受信した第1可変表示部8および第2可変表示部9に関する演出制御コマンドは、表示制御基板80に搭載されるRAMのコマンド受信バッファに格納される。この実施の形態におけるコマンド受信バッファは、演出制御コマンドを6個格納可能なリングバッファ形式のコマンド受信バッファが用いられる。
コマンド解析処理において、表示制御用CPUは、まず、コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されているか否か確認する(ステップS501)。コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されている場合には、表示制御用CPUは、コマンド受信バッファから受信コマンドを読み出す(ステップS502)。
受信した演出制御コマンドが特別図柄左8a指定(第1左図柄指定)の演出制御コマンドであれば(ステップS503)、表示制御用CPUは、特別図柄左8aを示すデータを表示制御基板80に搭載されるRAMにおける第1左図柄格納領域に格納する(ステップS504)。また、特別図柄中8b指定(第1中図柄指定)の演出制御コマンドであれば(ステップS505)、表示制御用CPUは、特別図柄中8bを示すデータを表示制御基板80に搭載されるRAMにおける第1中図柄格納領域に格納する(ステップS506)。そして、特別図柄右8c指定(第1右図柄指定)の演出制御コマンドであれば(ステップS507)、表示制御用CPUは、特別図柄右8cを示すデータを表示制御基板80に搭載されるRAMにおける第1右図柄格納領域に格納する(ステップS508)。なお、特別図柄左8a、特別図柄中8b、特別図柄右8c、を指定する演出制御コマンドは、主基板31に搭載されるCPU56が実行する第1特別図柄プロセス処理(ステップS26)における第1変動パターン設定処理(ステップS302)にて表示制御基板80に送信される。なお、主基板31からは第2可変表示部9の停止図柄(特別図柄左9a指定、特別図柄中指定9b、特別図柄右指定9c)を指示するコマンドも送信され、コマンド解析処理にて解析されて、表示制御基板80に搭載されるRAMの保存領域(第2左図柄格納領域、第2中図柄格納領域、第2右図柄格納領域)に保存される。
また、受信した演出制御コマンドが第1変動パターン指定の演出制御コマンドであれば(ステップS509)、受信した変動パターンを示すデータを表示制御基板80に搭載されるRAMの第1変動パターンデータ格納領域に格納し(ステップS510)、第1変動パターン受信フラグをセットする(ステップS511)。第1変動パターン受信フラグは、後述する第1表示制御プロセス処理における第1変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)にて確認され、第1可変表示部8にて特別図柄8a〜8cの変動表示を開始させる起因となるものである。なお、主基板31からは第2可変表示部9の変動態様を指示する第2変動パターン指定の演出制御コマンドも送信され、コマンド解析処理にて解析されて、表示制御基板に搭載されるRAMの第2変動パターン格納領域に格納されるとともに第2変動パターン受信フラグがセットされる。
受信した演出制御コマンドが第1保留記憶数指定の演出制御コマンドであれば(ステップS512)、表示制御用CPUは、表示制御基板80に搭載されるRAMにおける第1保留記憶数記憶領域の保留記憶数を第1保留記憶数指定コマンドで指定された数に更新する(ステップS513)。なお、第1保留記憶数指定領域に格納される保留記憶数は第1可変表示部8にて表示色が変化する第1特別図柄保留記憶表示領域10にて表示されるため、第1保留記憶数記憶領域の保留記憶数を更新することにより第1特別図柄保留記憶表示領域10の表示色を更新する処理も実行される。なお、主基板31からは第2可変表示部9の保留記憶数を指示する第2保留記憶数指定の演出制御コマンドも送信され、コマンド解析処理にて解析されて、表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUにより表示制御基板80に搭載されるRAMにおける第2保留記憶数記憶領域の保留記憶数が更新される。
また、受信した演出制御コマンドが第1デモ演出指定の演出制御コマンドであれば(ステップS514)、通常デモ演出を選択して通常デモ演出を示すデータを表示制御基板80に搭載される第1デモ演出態様記憶バッファに格納するとともに(ステップS515)、デモ演出開始フラグをセットする(ステップS516)。デモ演出開始フラグは、後述する第1表示制御プロセス処理における第1図柄停止待ち処理(ステップS803)にて確認され、第1可変表示部8にて通常デモ演出および特別デモ演出を開始させる起因となるものである。
また、受信した演出制御コマンドが第1特別デモ演出指定の演出制御コマンドであれば(ステップS517)、特別デモ演出を選択して特別デモ演出を示すデータを表示制御基板80に搭載される第1デモ演出態様記憶バッファに格納するとともに(ステップS518)、デモ演出開始フラグをセットする(ステップS519)。なお、主基板31からは第2可変表示部9にてデモ演出の開始を指示するコマンド(第2デモ演出指定コマンド、第2特別デモ演出指定コマンド)も送信され、コマンド解析処理にて解析されて、表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUによりデモ演出開始フラグがセットされる。
なお、表示制御基板80に搭載されるROMには、デモ演出として上記した通常デモ演出と特別デモ演出との複数種類のデモ演出データが記憶されている。表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUは、主基板31から第1デモ演出指定コマンドを受信するとROMに記憶されるデモ演出データから通常デモ演出を示すデータを読み出して第1デモ演出態様記憶バッファに格納し、主基板31から第1特別デモ演出指定コマンドを受信するとROMに記憶されるデモ演出データから特別デモ演出を示すデータを読み出して第1デモ演出態様記憶バッファに格納する処理を行う。
また、受信した演出制御コマンドが第1大当り終了コマンドであれば(ステップS520)、デモ演出実行中フラグがセットされているか否か確認する(ステップS521)。デモ演出実行中フラグは、第2表示制御プロセス処理(図示しない)における第2図柄停止待ち処理(図示しない)にてセットされ、第2可変表示部9にて通常デモ演出または特別デモ演出が実行中であることを示すフラグである。ステップS521でデモ演出実行中フラグがセットされていれば、デモ演出終了フラグをセットする(ステップS522)。デモ演出終了フラグは、第2表示制御プロセス処理(図示しない)における第2図柄停止待ち処理(図示しない)にて確認され、第2可変表示部9にて実行中の通常デモ演出または特別デモ演出を終了し、第2可変表示部9に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態を開始させる旨の表示を行う起因となるものである。なお、主基板31からは第2可変表示部9に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態を終了する表示を指示するコマンド(第2大当り終了コマンド)も送信され、コマンド解析処理にて解析されて、表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUによりデモ演出終了フラグがセットされる。
そして、ステップS501で読み出した受信コマンドがその他のコマンドである場合には、受信コマンドに対応するフラグをセットする(ステップS523)。
以上の処理により、主基板31から第1デモ演出指定コマンドおよび第1特別デモ演出指定コマンドを受信した場合には、受信したコマンドに基づいて通常デモ演出または特別デモ演出を選択して通常デモ演出または特別デモ演出を示すデータを第1デモ演出態様記憶バッファに格納するとともに、デモ演出開始フラグをセットする。デモ演出開始フラグをセットすることにより、第1可変表示部8にて通常デモ演出または特別デモ演出が実行され、第1可変表示部8に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態を開始させる旨の表示を実行しないように制御される。
図13は、表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUが実行する第1表示制御プロセス処理のプログラムの一例を示すフローチャートである。第1表示制御プロセス処理では、第1プロセスフラグの値に応じて第1可変表示部8の表示制御を行うステップS800〜S805のうちのいずれかの処理が行われる。各処理において、以下のような処理が実行される。なお、第2可変表示部9の表示制御を行う第2表示制御プロセス処理については図示しないが、第1表示制御プロセス処理とほぼ同様の処理を実行することにより第2可変表示部9の表示制御を行っている。
第1変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800):コマンド受信割込処理によって、第1変動パターンコマンド(第1可変表示コマンド)を含む演出制御コマンドを受信したか否か確認する。具体的には、第1変動パターンコマンドが受信されたことを示すフラグ(第1変動パターン受信フラグ)がセットされたか否か確認する。第1変動パターン受信フラグは、表示制御用CPUが実行するコマンド解析処理にて第1可変表示部8における特別図柄8a〜8cの変動パターン指定の演出制御コマンドが受信されたことが確認された場合にセットされる。
第1図柄変動開始処理(ステップS801):特別図柄8a〜8cの変動が開始されるように制御する。
第1図柄変動中処理(ステップS802):変動パターンを構成する各変動状態(変動速度)の切替タイミングを制御するとともに、変動時間の終了を監視する。
第1図柄停止待ち処理(ステップS803):第1可変表示部8における特別図柄8a〜8cの変動時間がセットされた第1変動時間タイマがタイムアウトした後に図柄停止を指示する演出制御コマンド(第1特別図柄停止コマンド)を受信していたら、特別図柄8a〜8cの変動を停止し停止図柄(確定図柄)を表示する制御を行う。
第1大当り表示処理(ステップS804):変動時間の終了後、確変大当り表示または通常大当り表示の制御を行う。
第1大当り遊技中処理(ステップS805):大当り遊技中の制御を行う。例えば、ソレノイド72により第1特別可変入賞装置20を駆動して第1大入賞口21を開放させることを示す第1大入賞口開放前表示や第1大入賞口21が開放中であることを示す第1大入賞口開放時表示の演出制御コマンドを受信したら、ラウンド数の表示制御等を行う。
図14は、第1表示制御プロセス処理における第1図柄停止待ち処理(ステップS803)を示すフローチャートである。第1図柄停止待ち処理では、主基板31から第1特別図柄停止コマンドを受信したことに基づいて第1可変表示部8に特別図柄8a〜8cの表示結果を導出表示する処理が実行される。また、第1可変表示部8にてデモ演出を実行する旨を指示する第1デモ演出指定コマンド(第1デモ演出指定コマンド、第1特別デモ演出指定コマンド)を受信したことに基づいてコマンド解析処理のステップS516またはステップS519でデモ演出開始フラグがセットされ、デモ演出開始フラグがセットされたことに基づいて第1図柄停止待ち処理(ステップS803)で第1可変表示部8にて通常デモ演出または特別デモ演出を実行するための処理を行う。
第1図柄停止待ち処理において、表示制御用CPUは、まず、デモ演出終了フラグがセットされているか否か確認する(ステップS851)。デモ演出終了フラグはコマンド解析処理で第2大当り終了コマンドを受信したときにステップS522に対応するステップでセットされ、第2可変表示部9に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が終了したことを示すフラグである。ステップS851でデモ演出終了フラグがセットされていれば、デモ演出終了フラグおよびデモ演出実行中フラグをリセットし(ステップS854)、第1プロセスフラグの値を第1大当り表示処理(ステップS804)に対応した値に更新する(ステップS861)。
また、ステップS852でデモ演出終了フラグがセットされていない場合には、デモ演出実行中フラグがセットされているかを確認する(ステップS852)。上述したようにデモ演出実行中フラグは後述するステップS864でセットされ、第1可変表示部8にて通常デモ演出または特別デモ演出が実行中である旨を示すフラグである。デモ演出実行中フラグがセットされていれば(ステップS852)、第1デモ演出態様記憶バッファに格納されているデモ演出を示すデータに従ってデモ演出を実行する(ステップS853)。
デモ演出実行中フラグがセットされていなければ(ステップS852)、第1特別図柄停止コマンドを受信したかを確認し(ステップS855)、受信していれば第1可変表示部8にて変動表示している特別図柄8a〜8cを停止表示する(ステップS856)。第1特別図柄停止コマンドを受信していなければ(ステップS855)、監視タイマがタイムアウトしたか確認し(ステップS857)、監視タイマがタイムアウトしていれば何らかの異常が発生したと判断して第1可変表示部8にエラー画面を表示する(ステップS858)。そしてステップS859に移行する。
そして、ステップS856で大当り図柄を表示した場合には、表示制御用CPUはデモ演出開始フラグがセットされているかを確認し(ステップS860)、デモ演出開始フラグがセットされていなければ第1プロセスフラグの値を第1大当り表示処理(ステップS804)に対応した値に更新する(ステップS861)。ステップS860でデモ演出開始フラグがセットされていればデモ演出開始フラグをリセットし(ステップS863)、デモ演出実行中フラグをセットする(ステップS864)。
上述したように、デモ演出開始フラグはステップS516またはステップS519で主基板31から第1デモ演出指定コマンドまたは第1特別デモ演出指定コマンドを受信したときにセットされ、第1可変表示部8にて通常デモ演出および通常デモ演出を実行する起因となっている。
ステップS859で大当り図柄を表示しなかった場合、すなわち、はずれ図柄を表示した場合には、第1プロセスフラグの値を第1変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)に対応した値に更新する(ステップS862)。
上述した処理により、第2可変表示部9に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が実行中に第1可変表示部8に大当り図柄が導出表示されたときには大当り遊技状態を開始させる表示を行わずに通常デモ演出または特別デモ演出が実行される。従って、複数の可変表示部に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が同時に発生することを防ぐことができる。
なお、この実施の形態では、第2可変表示部9に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が終了したときに第2大当り終了コマンド(第2確変大当り終了コマンド、第2非確変大当り終了コマンド)を表示制御基板80に送信し、第1可変表示部8にてデモ演出を実行しているときには表示制御用CPUにより第2大当り終了コマンドを受信したことにもとづいて第1可変表示部8で実行中のデモ演出を終了させる処理が実行されるが、主基板31に搭載されるCPU56により第1可変表示部8にてデモ演出を実行しているときには、第2大当り終了コマンドを送信するとともに第1可変表示部8にて実行中のデモ演出を終了させる旨のコマンドを送信し、第1可変表示部8にて実行中のデモ演出を終了させる旨のコマンドを受信したことに基づいて表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUにより第1可変表示部8にて実行中のデモ演出を終了させるように構成してもよい。
また、この場合には、第1可変表示部8にて大当り遊技状態を開始させる旨の表示を指示する第1大当り開始コマンド(第1確変大当り開始コマンド、第1通常大当り開始コマンド)と第1可変表示部8にて実行中のデモ演出を終了させるコマンドとを共通して用いる構成としてもよく、第1大当り開始コマンドを受信したことに基づいて表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUにより第1可変表示部8にて実行中のデモ演出を終了するとともに、第1可変表示部8にて大当り遊技状態に制御する旨の表示を実行するように構成してもよい。このように構成することにより、1つのコマンドを表示制御基板80に送信し、表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUが該コマンドを受信することで複数の処理を実行する契機となり、コマンドを兼用して制御を行うため、コマンド数を削減できるとともに、主基板31に搭載されるCPU56の制御負担を軽減できる。
また、この実施の形態では、第2可変表示部9に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が実行中に第1可変表示部8に大当り図柄が導出表示されたときには、主基板31に搭載されるCPU56によりデモ演出を指示するコマンドを表示制御基板80に送信し、該コマンドを受信したことに基づいて表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUが第1可変表示部8にてデモ演出を実行する構成としているが、第1可変表示部8に大当り図柄が導出表示された後、主基板31に搭載されるCPU56がデモ演出を指示するコマンドを表示制御基板80に送信せずに、表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUが予め定められた所定期間、第1可変表示部8に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態を開始させるコマンド(第1大当り開始コマンド)を受信しなかったときに、第1可変表示部8にてデモ演出を実行する構成としてもよい。以下、第2実施形態としてこれらの制御について説明する。
図15は、第2実施形態の第1特別図柄停止処理(ステップS304)を示すフローチャートである。第1特別図柄停止処理において、CPU56は、先ずデモ実行中フラグがセットされているか否かを確認する(ステップSA91)。デモ実行中フラグがセットされていない場合には、第1特別図柄停止コマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットする(ステップSA92)。
ステップSA91でデモ実行中フラグがセットされている場合、すなわち、第1可変表示部8にてデモ演出が実行中である場合には、デモ終了フラグがセットされているか否かを確認する(ステップSA93)。デモ終了フラグがセットされている場合には、デモ終了フラグおよびデモ実行中フラグをリセットし(ステップSA94)、後述するステップSA99以降の処理を実行する。
ステップSA92で第1特別図柄停止コマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットすると、第1大当りフラグがセットされているか否かを確認する(ステップSA95)。第1大当りフラグがセットされている場合、すなわち、可変表示部8の表示結果が大当り図柄となる場合には、第1大当りフラグをリセットし(ステップSA96)、第2大当り実行中フラグがセットされているか否かを確認する(ステップSA98)。また、ステップSA95で第1大当りフラグがセットされていなければ、第1特別図柄プロセスフラグの値を第1特別図柄通常処理(ステップS300)に対応した値に更新する(ステップSA97)。
ステップSA98で第2大当り実行中フラグがセットされていれば、デモ実行中フラグをセットする(ステップSA99)。ステップSA98で第2大当り実行中フラグがセットされていない場合には、第1確変フラグがセットされているか否か、すなわち、確変大当りであるか否かを確認し(ステップSA100)、確変大当りでない場合には第1通常大当り開始コマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットし(ステップSA101)、確変大当りの場合には第1確変大当り開始コマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットする(ステップSA102)。そして、第1特別図柄プロセスフラグの値を第1大入賞口開放前処理(ステップS305)に対応した値に更新する(ステップSA103)。
このように、この第2実施形態では、第2可変表示部9に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が実行されているときに、第1可変表示部8に大当り図柄が導出表示されたときに、表示制御基板80に第1特別デモ演出指定コマンドまたは第1デモ演出指定コマンドを送信しない。そして、ステップSA99でデモ実行中フラグをセットすることによりステップSA91でYESが選択されて、ステップSA93でデモ終了フラグがセットされていなければ第1特別図柄プロセスフラグの値を第1大入賞口開放前処理(ステップS305)に対応した値に更新することなく処理を終了する。従って、第1可変表示部8と第2可変表示部9との両方に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が同時に発生することを防ぐことができる。
図16は、第2実施形態の第1図柄停止待ち処理(ステップS803)を示すフローチャートである。第1図柄停止待ち処理において、表示制御用CPUは、まず、第1特別図柄停止コマンドを受信しているか確認する(ステップSA851)。ステップSA851で第1特別図柄停止コマンドを受信していれば、第1可変表示部8にて変動表示している特別図柄8a〜8cを停止表示する(ステップSA852)。第1特別図柄停止コマンドを受信していなければ(ステップSA851)、監視タイマがタイムアウトしたか確認し(ステップSA853)、監視タイマがタイムアウトしていれば何らかの異常が発生したと判断して第1可変表示部8にエラー画面を表示する(ステップSA854)。そしてステップSA855に移行する。
そして、ステップSA855で大当り図柄を表示した場合には、第1プロセスフラグの値を第1大当り表示処理(ステップSA804)に対応した値に更新する(ステップSA856)。ステップSA855で大当り図柄を表示しなかった場合、すなわち、はずれ図柄を表示した場合には、第1プロセスフラグの値を第1変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップSA800)に対応した値に更新する(ステップSA857)。
図17は、第2実施形態の第1大当り表示処理(ステップS804)を示すフローチャートである。第1大当り表示処理において表示制御用CPUは、まず、監視フラグがセットされているか否か確認する(ステップSA861)。監視フラグは、後述するSA875でセットされ、第1可変表示部8に大当り図柄を導出表示した後、第1大当り開始コマンドを受信するまでの所定期間を計測する監視タイマがスタートしていることを示すフラグである。
ステップSA861で監視フラグがセットされていれば、第1大当り開始コマンドを受信したか確認し(ステップSA862)、第1大当り開始コマンドを受信していなければ監視タイマがタイムアウトしたか確認する(ステップSA863)。監視タイマがタイムアウトしたら(ステップSA863)、デモ演出実行中フラグがセットされているか確認し(ステップSA864)、デモ演出実行中フラグがセットされていなければ確変大当りか確認する(ステップSA865)。デモ演出実行中フラグは、後述するステップSA872でセットされ、第1可変表示部8にて通常デモ演出または特別デモ演出が実行中であることを示すフラグである。
ステップSA865で確変大当りとなる場合には、通常デモ演出を選択して通常デモ演出を示すデータを表示制御基板80に搭載される第1デモ演出態様記憶バッファに格納する(ステップSA871)。ステップSA865で確変大当りとなる場合には、演出決定用乱数を生成するカウンタから演出決定用乱数を抽出し(ステップS857)、演出決定用乱数の値に応じて演出決定テーブルを用いてデモ演出の種類を決定する(ステップS858)。演出決定テーブルには、デモ演出のそれぞれに判定値が割り振られ、抽出した演出決定用乱数が含まれる判定値が示すデモ演出の種類に決定される。この実施の形態では、演出決定テーブルには特別デモ演出が実行される割合が高くなるように判定値が割り振られている。すなわち、確変大当りとなる場合には特別デモ演出が実行される割合が高くなるように構成されている。
ステップS858で決定されたデモ演出が特別デモ演出である場合には(ステップS859)、特別デモ演出を選択して特別デモ演出を示すデータを表示制御基板80に搭載される第1デモ演出態様記憶バッファに格納する(ステップSA870)。そして、デモ演出実行中フラグをセットする(ステップSA872)。
ステップSA864でデモ演出実行中フラグがセットいれば、第1デモ演出態様記憶バッファに格納されているデモ演出を示すデータに従ってデモ演出を実行する(ステップSA866)。
ステップSA861で監視フラグがセットされていなければ、第1大当り開始コマンドを受信したか確認し(ステップSA873)、第1大当り開始コマンドを受信していなければ、監視タイマをスタートするとともに(ステップSA874)、監視フラグをセットする(ステップSA875)。
ステップSA873で第1大当り開始コマンドを受信していれば、確変大当りかを確認し(ステップSA876)、確変大当りでなければ、すなわち、第1通常大当り開始コマンドを受信していれば第1可変表示部8にて通常大当り開始表示を実行し(ステップSA877)、確変大当りの場合には、すなわち、第1確変大当り開始コマンドを受信していれば第1可変表示部8にて確変大当り開始表示を実行する(ステップSA878)。そして、監視フラグおよびデモ演出実行中フラグがセットされていればこれらのフラグをリセットし(ステップSA879)、第1プロセスフラグの値を第1大当り遊技中処理(ステップSA805)に対応した値に更新する(ステップSA880)。
以上の処理により、第1可変表示部8に大当り図柄を導出表示してから所定期間が経過するまで、すなわち、監視タイマがタイムアウトするまでに第1大当り開始コマンド(第1通常大当り開始コマンド、第1確変大当り開始コマンド)を受信しなかった場合には、大当り遊技状態を開始する旨の表示を行うことなく、演出決定用乱数を抽出してデモ演出の種類を選択するとともに選択したデモ演出を第1可変表示部8にて実行する処理がなされる。従って、複数の可変表示部に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が同時に発生することを防ぐことができる。
このように、第2実施形態では、主基板31からデモ演出の実行を指示するコマンドが送信されない。そして、表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUは、通常デモ演出または特別デモ演出を実行中に第1大当り開始コマンド(第1通常大当り開始コマンド、第1確変大当り開始コマンド)を受信すると、第1可変表示部8で実行中のデモ演出を終了して、大当り遊技状態を開始する旨の表示を行う。
図18は、上述した第1実施形態および第2実施形態の処理を実行することにより第1可変表示部8および第2可変表示部9にて実行される演出を示す説明図である。図18(A)において、第1可変表示部8に大当り図柄(「777」)が導出表示されると、第1特別図柄停止処理(ステップS304)のステップS100またはステップS101で主基板31に搭載されるCPU56から第1大当り開始コマンド(第1確変大当り開始コマンド、第1非確変大当り開始コマンド)がセットされて表示制御基板80に送信される。表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUは第1大当り開始コマンドを受信すると第1図柄停止待ち処理(ステップS803)のステップS861にて第1プロセスフラグを第1大当り表示処理に応じた値に更新し、第1大当り表示処理(ステップS804)にて第1可変表示部8に大当り遊技状態実行中の演出表示を実行する。すなわち、図18(B)において、大当り表示キャラクタ100を表示制御するとともに、大当り遊技状態にて実行中のラウンド数を示す大当りラウンド回数表示101を表示制御する。このとき、第2可変表示部9にて特別図柄9a〜9cの可変表示が実行中であるとき、第2保留記憶バッファに記憶される数値データ(例えば、大当り判定用乱数等)の記憶数が0でない(第2保留記憶カウンタのカウント数が0でない)とき、並びに、第1可変表示部8に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が実行中に第2始動入賞口16に打球が入賞したとき、のいずれかの場合には、可変表示部9に大当り図柄が導出表示されるまでは特別図柄9a〜9cの変動表示を停止させることなく、特別図柄9a〜9cの変動表示が実行される(図18(A)〜図18(C))。
図18(D)にて第1可変表示部8に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が実行中に第2可変表示部9に大当り図柄(「777」)が導出表示されると、第2特別図柄停止処理(ステップS344)にて主基板31に搭載されるCPU56により第2大当り開始コマンド(第2確変大当り開始コマンド、第2非確変大当り開始コマンド)は送信されない。すなわち、第1実施形態では第2特別図柄停止処理(ステップS344)にて第2デモ演出指定コマンド(第2デモ演出指定コマンド、第2特別デモ演出指定コマンド)がセットされて表示制御基板80に送信される。表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUは、該コマンドを受信したことに基づいてコマンド解析処理にてデモ開始フラグをセットし、第2図柄停止待ち処理にて第2可変表示部9にデモ演出を実行する処理が行われる(図18(E))。また、第2実施形態では、第2大当り表示処理にて表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUが所定期間、第2大当り開始コマンド(第2確変大当り開始コマンド、第2非確変大当り開始コマンド)を受信しなかったことに基づいて第2可変表示部9にデモ演出を実行する処理が行われる(図18(E))。
そして、第1可変表示部8に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が終了すると(図18(F))、第1大当り終了処理(ステップS307)にて主基板31のCPU56により第1大当り終了コマンド(第1確変大当り終了コマンド、第1非確変大当り終了コマンド)が表示制御基板80に送信される。表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUは、第1大当り終了コマンドを受信したことに基づいて第1大当り遊技中処理(ステップS805)にて第1可変表示部8に大当り遊技状態を終了させる旨の大当り終了表示102を表示制御する。
また、上述した第1実施形態では、第1大当り終了コマンドを受信したこと基づいてコマンド解析処理にてデモ演出終了フラグがセットされ、第2図柄停止待ち処理にてデモ演出実行中フラグおよびデモ演出終了フラグがリセットされるとともに第2プロセスフラグを第2大当り表示処理に応じた値に更新する。上述した第2実施形態では、第2大当り開始コマンドを受信したことに基づいて第2大当り表示処理にてデモ演出実行中フラグをリセットする。そして、第2可変表示部9にて大当り遊技状態実行中の演出表示を実行する(図18(G))。
なお、この実施の形態では、第1可変表示部8および第2可変表示部9に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態を開始させるコマンドを表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUが受信したことに基づいて大当り遊技状態を開始させる旨の表示を行わないが、大当り遊技状態の開始を指示するコマンドを受信したときに大当り遊技状態を開始させる旨の表示を行うように構成しても良い。また、図18(F)にて第2可変表示部9にて実行中のデモ演出を終了し、図18(G)にて大当り遊技状態実行中の演出表示を行うときにも同様にデモ演出を終了し、大当り遊技状態を開始させる旨の表示を行うように構成しても良い。
また、図18(E)にて第2可変表示部9にてデモ演出を開始するときにデモ演出を開始させる旨の表示を第2可変表示部9にて実行するように構成しても良い。また、この実施の形態では、デモ演出を終了させるときにデモ演出を終了させる旨のコマンドが主基板31から送信されないが、第2特別図柄停止処理(ステップS344)にてデモ終了フラグがセットされていると判定されたときにデモ演出の終了を指示するコマンドを表示制御基板80に送信し、デモ演出の終了を指示するコマンドを受信したことに基づいて表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUにより第2可変表示部9にて実行中のデモ演出を終了させるように構成しても良い。
なお、上述した第1実施形態および第2実施形態では、第2可変表示部9に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が実行中に第1可変表示部8に大当り図柄が導出表示されたときに、第1可変表示部8に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態の種類(確変大当り、通常大当り)によって第1可変表示部8で実行するデモ演出の種類を変更する構成としているが、大当り遊技状態として、大当り遊技状態で実行されるラウンド数が異なる複数種類の大当り遊技状態とした場合には、実行されるラウンド数に応じたデモ演出を実行する構成にしてもよい。例えば、表示制御基板80に搭載されるROMに複数種類のデモ演出を示すデータとして複数種類のデータを記憶させ、第1可変表示部1にて大当りとなったときに主基板31に搭載されるCPU56によりラウンド数を決定する乱数(例えば、ラウンド実行回数決定用乱数)によりラウンド数を決定する構成とした場合には、第1可変表示部8に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態を開始するコマンドと、ラウンド数を指定するコマンドとを表示制御基板80に送信し、第1可変表示部8に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が終了する以前に第2可変表示部9の表示結果が大当り図柄となったときに表示制御基板80に搭載させる表示制御用CPUによりラウンド数に応じたデモ演出のデータをROMから読み出して当該デモ演出を第2可変表示部9にて実行するように構成してもよい。
また、この場合には、大当り遊技状態の種類(実行されるラウンド数の種類)の数だけデモ演出の種類を設ける構成としてもよいし、デモ演出の種類を大当り遊技状態の種類よりも少なくなるように構成し、所定のデモ演出が実行されたときに所定のデモ演出に対応する複数の大当り遊技状態のうちいずれかの大当り遊技状態が実行されることを報知する構成としてもよい。例えば、大当り遊技状態で15ラウンド実行される場合にはデモ演出Aを実行し、大当り遊技状態で、7ラウンド実行される場合にはデモ演出Bを実行する構成としてもよいし、大当り遊技状態で15ラウンドまたは7ラウンド実行される場合にデモ演出Aを実行し、大当り遊技状態で5ラウンドまたは3ラウンド実行される場合にデモ演出Bを実行する構成としてもよい。
また、上述した実施形態では、第1可変表示部8に大当り図柄が導出表示されたときに、第2可変表示部9に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が実行中である場合には、第1可変表示部8にて特定画像の表示としてデモ演出を実行する構成としているが、デモ演出に限らず、演出用のゲームを表示するように構成してもよい。また、大当り遊技状態の種類(確変大当り遊技状態、非確変大当り遊技状態、大当り遊技状態で実行されるラウンド数)に応じて実行する演出用のゲームの種類を異ならせるように構成してもよい。例えば、第1可変表示部8にて宝探しゲームにて宝を発見した場合には確変大当り遊技状態となり、宝を発見しなかった場合には非確変大当り遊技状態となる旨の表示を行い、宝探しゲームを実行するように構成してもよいし、確変大当り遊技状態となるときには魚釣りゲームを実行し、非確変大当り遊技状態となるときには宝探しゲームを実行するように構成してもよい。
本実施形態に係る弾球遊技機を正面からみた正面図である。 本実施形態に係る弾球遊技機の回路構成の概要を表したブロック図である。 2msタイマ割込処理の一例を示すフローチャートである。 第1特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 第1特別図柄通常処理の一例を示すフローチャートである。 第1特別図柄停止図柄設定処理の一例を示すフローチャートである。 第1特別図柄停止処理の一例を示すフローチャートである。 同じく、第1特別図柄停止処理の一例を示すフローチャートである。 第2特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 第2大当り終了処理の一例を示すフローチャートである。 コマンド解析処理の一例を示すフローチャートである。 同じく、コマンド解析処理の一例を示すフローチャートである。 第1表示制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。第2実施形態の第1大当り終了処理の一例を示すフローチャートである。 第1図柄停止待ち処理の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態の第1特別図柄停止処理の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態の第1図柄停止待ち処理の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態の第1大当り表示処理の一例を示すフローチャートである。 第1可変表示部および第2可変表示部にて実行される演出の一例を示す説明図である。
符号の説明
1 弾球遊技機
8 第1可変表示部
9 第2可変表示部
14 第1始動入賞口
15 第1可変入賞装置
16 第2始動入賞口
17 第2可変入賞装置
31 主基板
56 CPU
80 表示制御基板

Claims (6)

  1. 所定の始動条件の成立に基づいて各々が識別可能な複数種類の識別情報の可変表示を行って表示結果を導出表示する複数の可変表示部を備え、前記複数の可変表示部のうちのいずれかの可変表示部に前記特定表示結果が導出表示されたことに基づいて遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御する遊技機において、
    前記複数の可変表示部の表示結果をその導出表示以前に決定する事前判定手段と、
    該事前判定手段の判定結果に基づいて前記複数の可変表示部にて前記識別情報の可変表示を行い、表示結果を導出表示する表示制御手段と、
    前記事前判定手段により前記複数の可変表示部のうち第1の可変表示部における識別情報の表示結果を特定表示結果とすることが決定され、前記表示制御手段により前記第1の可変表示部に前記特定表示結果が導出表示され、かつ、前記第1の可変表示部とは異なる第2の可変表示部に特定表示結果が導出表示されたことに基づく特定遊技状態に制御されているとき、
    前記第1の可変表示部に特定表示結果が導出表示されたことに基づく特定遊技状態への制御を規制する特定規制手段と、
    該特定規制手段によって前記第1の可変表示部に特定表示結果が導出表示されたことに基づく特定遊技状態への制御が規制されたとき、前記第1の可変表示部にて特定画像の表示制御を行う特定画像表示手段と、を備え、
    前記特定規制手段は、
    前記第2の可変表示部に特定表示結果が導出表示されたことに基づく特定遊技状態が終了したときに前記第1の可変表示部に特定表示結果が導出表示されたことに基づく特定遊技状態への規制を解除する機能を有し、
    該特定規制手段によって規制を解除した後に、規制していた前記第1の可変表示部に特定表示結果が導出表示されたことに基づく特定遊技状態に制御することを特徴とする遊技機。
  2. 前記第2の可変表示部に特定表示結果が導出表示されたことに基づく特定遊技状態が終了したとき、前記特定画像表示手段は、前記第1可変表示部における特定画像の表示制御を終了することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 遊技の進行を制御する遊技制御用マイクロコンピュータと、
    前記遊技制御制御用マイクロコンピュータからの制御信号に基づいて前記複数の可変表示部の表示を制御する表示制御用マイクロコンピュータと、を備え、
    前記遊技制御用マイクロコンピュータは、
    前記特定規制手段と、
    前記第2の可変表示部に特定表示結果が導出表示されたことに基づく特定遊技状態への制御が終了した旨を示す特定遊技状態終了制御信号を前記表示制御用マイクロコンピュータに送信する特定遊技状態終了制御信号送信手段と、を含み、
    前記表示制御用マイクロコンピュータは、
    前記特定画像表示手段を含み、
    該特定画像表示手段は、前記特定遊技状態終了制御信号送信手段から前記特定遊技状態終了制御信号を受信したことにより前記第1の可変表示部において実行中の前記特定画像の表示制御を終了することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  4. 前記遊技制御用マイクロコンピュータは、
    前記事前判定手段による判定結果に基づいて前記複数の可変表示部のうちいずれかにおける前記識別情報の可変表示を開始してから表示結果を導出表示するまでの可変表示時間と表示態様とを示す可変表示データを予め定められた複数種類の可変表示データの中から選択する可変表示データ選択手段と、
    該可変表示データ選択手段により選択された可変表示データを示す可変表示データ制御信号を前記表示制御用マイクロコンピュータに送信する可変表示データ制御信号送信手段と、
    前記第1の可変表示部に特定表示結果が導出表示されたことに基づく特定遊技状態への制御を開始する旨を示す特定遊技状態開始制御信号を前記表示制御用マイクロコンピュータへ送信する特定遊技状態開始制御信号送信手段と、を含み、
    前記表示制御用マイクロコンピュータは、
    前記可変表示データ制御信号によって示された可変表示データに基づく前記可変表示時間を計測する可変表示時間計測手段と、
    該可変表示時間計測手段により計測された前記可変表示時間が経過したかを判定する可変表示時間判定手段と、
    前記表示制御手段と、をさらに含み、
    前記表示制御手段は、可変表示データ制御信号を受信したことに基づいて当該可変表示データが示す可変表示部にて前記識別情報の表示制御を行うとともに前記可変表示時間判定手段により前記可変表示時間が経過した旨の判定がなされたときに前記識別情報の表示結果を導出表示する制御を行い、
    前記可変表示データ制御信号送信手段から送信される前記第1の可変表示部における前記識別情報の可変表示を開始してから前記表示結果を導出表示するまでの可変表示時間と表示態様とを示す可変表示データ制御信号を受信したことに基づいて、前記第1の可変表示部にて前記識別情報の可変表示を行い特定表示結果を導出表示した後、前記特定遊技状態開始制御信号送信手段から送信される前記特定遊技状態開始制御信号を所定期間受信しなかったときに、前記特定画像表示手段は、前記第1の可変表示部に前記特定画像を表示制御することを特徴とする請求項3記載の遊技機。
  5. 特別の特定画像を含む複数種類の特定画像を示す複数種類の特定画像データを記憶するデータ記憶手段と、
    前記特定遊技状態終了後に前記遊技機の遊技状態を、通常遊技状態と、前記特定遊技状態と異なるとともに前記通常遊技状態よりも前記特定表示結果となる確率が高い特別遊技状態と、のいずれかの遊技状態に制御し、
    前記事前判定手段により第1の可変表示部における前記識別情報の表示結果を特定表示結果とすることが決定されたとき、前記特定遊技状態終了後の遊技状態を前記特別遊技状態とするか否かを決定する遊技状態決定手段と、
    前記遊技状態決定手段により前記特別遊技状態とする旨の決定がなされたときに前記データ記憶手段に記憶される複数種類の特定画像データのうちから特別の特定画像を選択する特別特定画像選択手段と、を備え、
    前記特定画像表示手段は、前記表示制御手段により前記第1の可変表示部に特定表示結果を導出表示した後、前記第1の可変表示部にて前記特別特定画像選択手段によって選択された前記特別の特定画像の表示制御を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の遊技機。
  6. 複数種類の特定画像を示す複数種類の特定画像データを記憶するデータ記憶手段を備え、
    前記特定遊技状態は、所定条件が成立する毎に継続される複数回の遊技ラウンドからなり、
    前記事前判定手段により前記第1の可変表示部における識別情報の表示結果を特定表示結果とすることが決定されたとき、当該特定遊技状態における前記遊技ラウンドの実行回数を決定する遊技ラウンド実行回数決定手段と、
    前記遊技ラウンド実行回数決定手段の決定結果に基づいてデータ記憶手段に記憶される複数種類の特定画像データのうち当該遊技ラウンドの実行回数に応じた特定画像を選択する特定画像選択手段と、を有し、
    前記特定画像表示手段は、前記第1の可変表示部にて前記複数種類の特定画像のうち前記特定画像選択手段によって選択された特定画像の表示制御を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の遊技機。

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