JP2005223363A - Ni−Znフェライト薄膜の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】フェライトのもつ良好な軟磁性を犠牲にすることなく、簡単な装置で所望の厚さの薄膜を効率よく形成でき、もって電子機器の小型・軽量化に大きく寄与するフェライト薄膜の製造方法を提供する。
【解決手段】加熱された基板に、フェライトを構成する金属の硝酸塩を含む原料混合溶液をキャリアガスを用いて噴霧ノズルより間欠的に噴霧するスプレー熱分解法によるフェライト薄膜の製造方法において、前記基板の温度が300〜500℃好ましくは350〜450℃であり、前記金属の硝酸塩が、Fe(NO3)3 、Zn(NO3)2 およびNi(NO3)2 からなり、形成されるフェライト薄膜における(Fe)2 、ZnおよびNiのイオン濃度比a:b:cが下記範囲となるように金属の硝酸塩を配合し、前記混合溶液を圧縮空気をキャリアガスとして噴霧ノズルより間欠噴霧する。
0.30≦a≦0.70、0.14≦b≦0.45、0.08≦c≦0.38 (ただし、a+b+c=1)
【選択図】図1
【解決手段】加熱された基板に、フェライトを構成する金属の硝酸塩を含む原料混合溶液をキャリアガスを用いて噴霧ノズルより間欠的に噴霧するスプレー熱分解法によるフェライト薄膜の製造方法において、前記基板の温度が300〜500℃好ましくは350〜450℃であり、前記金属の硝酸塩が、Fe(NO3)3 、Zn(NO3)2 およびNi(NO3)2 からなり、形成されるフェライト薄膜における(Fe)2 、ZnおよびNiのイオン濃度比a:b:cが下記範囲となるように金属の硝酸塩を配合し、前記混合溶液を圧縮空気をキャリアガスとして噴霧ノズルより間欠噴霧する。
0.30≦a≦0.70、0.14≦b≦0.45、0.08≦c≦0.38 (ただし、a+b+c=1)
【選択図】図1
Description
本発明は、トランス、インダクタ、EMI対策部品などに用いられる軟磁性材料、特にNi−Znフェライト薄膜を製造する方法に関する。
近年、半導体集積回路技術の飛躍的な発展によるマルチメディア化に伴い、携帯電話、ノートブックパソコン、電子手帳等のモバイル機器の普及には目覚しいものがある。そして、これら携帯機器では、電池を駆動源としており、多種多様なデバイスを駆動するため、電池の単一電圧をDC−DCコンバータにより昇圧、降圧して各デバイスに供給するようにしている。一方、これら携帯機器の高機能化、小型化、軽量化が進む中、前記DC−DCコンバータに対する小型・軽量化の要求もますます厳しくなっており、これに伴って前記コンバータ用トランスやインダクタなどの軟磁性部品の薄膜化が推し進められている。
また、近年、電子機器の信号の伝達に用いられる周波数はますます高周波化される傾向にあり、これに伴って機器システムから発生する電磁エネルギーが電圧、電流変動として電線を伝わり、あるいは電磁波として空間を伝播し、他の機器システムに受信障害や機器の誤作動を引き起こすことがある。このため、機器システムとしては、できるだけ妨害波を放出せず、しかも他からの妨害波が進入しても障害を起こさないように電磁的な耐性を有する必要があり、いわゆるEMI対策部品の使用が増えつつある。そして、このEMI対策部品についても、小型・軽量化が求められており、その薄膜化が推し進められている。
ところで従来、上記したトランス、インダクタ、EMI対策部品などに用いられる薄膜磁性部品としては、スパッタ法により比較的容易に成膜できるところから、Ni−Fe系、Co−Zn−Nb系などの金属磁性薄膜が一般に用いられていた。しかし、この金属磁性薄膜は、通常、インダクタンスを大きくとる必要があるため、数μmと比較的厚く形成しなけばならず、このように厚膜とした場合は、その電気伝導度が高くなって、高周波領域で渦電流損失が生じ易くなり、これに起因して軟磁性特性が極端に悪化してしまう、という問題があった。
一方、電気伝導度が低く、高周波領域においても優れた軟磁性を有する軟磁性材料としてフェライトが知られており、このフェライトを、上記したトランス、インダクタ等の薄膜磁性部品として用いることにより、小型、軽量でしかも高周波領域での使用にも耐える電気機器が実現することになる。
しかしながら従来、フェライトの成膜に関しては確立した技術がなく、例えば、汎用のスパッタ法、蒸着法、めっき法を始め、高流速のガスをキャリアガスとしてフェライト微粒子を基板に吹付けるパウダービーム法、スピンコートまたはディッピングによりゾル・ゲルを塗布するゾル・ゲル法、原料ガスをプラズマ化して基板にフェライトを積層形成するプラズマMOCVD法(特開平08−138934号公報、特開平08−335514号公報等)など、種々の方法が試行錯誤的に実施されている。
しかしながら、上記スパッタ法や蒸着法によれば、成膜速度が遅いため、数μmとなる比較的厚い薄膜を得ようとすると、時間がかかって所望の生産性を確保することができず、その上、高価な装置が必要になって製造コストの上昇が避けられない、という問題があった。
また、上記めっき法によれば、成膜速度が速いものの、電流密度のわずかの変動で薄膜組成、あるいは鉄イオンの2価と3価との存在比が変化し、抗磁界(Hc)が1kA/m以上となってしまい、良好な軟磁性を安定し得ることが極めて困難である、という問題があった。
また、上記パウダービーム法によれば、良好な軟磁性を有するフェライト薄膜を比較的高速で成膜できるものの、得られる薄膜の表面が荒く、その上、基板に対するダメージも大きい、という問題があった。
また、上記ゾル・ゲル法によれば、スピンコートでは1μm以上の膜厚を得ることが困難であり、一方、ディッピングでは膜厚分布が悪くなり、何れの場合も所望の厚さの薄膜を安定して得ることは困難である、という問題があった。また、このゾル・ゲル法によれば、結晶化させるために600℃以上でアニールしなければならず、工程増加、消費エネルギーの増加による製造コストの上昇が避けられない、という問題もあった。
さらに、上記プラズマMOCVD法によれば、減圧反応チャンバーを始め、気化器、高周波電源等を必要として装置が高価となり、コスト負担が大きい、という問題があった。
本発明は、上記した技術的背景に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、フェライトのもつ良好な軟磁性を犠牲にすることなく、簡単な装置で所望の厚さの薄膜を効率よく形成でき、もって電子機器の小型・軽量化に大きく寄与するNi−Znフェライト薄膜の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、加熱された基板に、フェライトを構成する金属の硝酸塩を含む原料混合溶液をキャリアガスを用いて噴霧ノズルより間欠的に噴霧するスプレー熱分解法によるフェライト薄膜の製造方法において、前記基板の温度が300〜500℃であり、前記金属の硝酸塩が、Fe(NO3)3 、Zn(NO3)2 およびNi(NO3)2 からなり、形成されるフェライト薄膜における(Fe)2 、ZnおよびNiのイオン濃度比a:b:cが下記範囲となるように前記金属の硝酸塩を配合し、前記混合溶液を圧縮空気をキャリアガスとして噴霧ノズルより間欠噴霧することを特徴とする。
0.30≦a≦0.70、0.14≦b≦0.45、0.08≦c≦0.38 (ただし、a+b+c=1)
0.30≦a≦0.70、0.14≦b≦0.45、0.08≦c≦0.38 (ただし、a+b+c=1)
本発明は、いわゆるスプレー熱分解法(Spray Pyrolysis Deposition:SPD法)を利用するものであり、このSPD法においては、基板に到達した、原料化合物(金属硝酸塩、金属アルコキシド)を含む微小液滴が、溶媒の気化・蒸発に伴い凝縮し、その後、原料化合物の熱分解および化学反応が起こって目的物質(フェライト)の固相が析出して基板上に堆積し、薄膜が形成される。しかして、このSPD法は、アトマイザを含む簡単な装置を用いて大気中で実施可能であり、スパッタ法や蒸着法あるいはプラズマMOCVD法のように真空排気の必要がない分、設備コストにかかる費用が大幅に低減し、その上、操作が簡単で消費エネルギーも少なくて済む。また、原料の選択幅が広く、種々の組成系のフェライト薄膜の形成に適用でき、さらには、大面積の薄膜形成も可能になる。
本発明において、上記基板の温度を300〜500℃とするのは、上記した成膜過程が基板温度の影響を大きく受け、基板温度が低すぎる場合は上記熱分解、化学反応が不十分となり、基板温度が高すぎる場合は溶質が急速に気化して熱分解するため粉状となり、何れの場合も良質の薄膜を安定して形成することが困難になるためである。
本発明において、上記基板に対する原料混合溶液の噴霧は、間欠的に行うようにする。これは、例えば、基板をホットプレート上に載置して加熱するような場合に、原料混合溶液の噴霧により基板温度が一時的に低下するのを見込んで、その温度回復を待つためである。もちろんこの基板は、例えば、ヒータを内蔵した自己発熱型としてもよいもので、この場合は、基板温度を検出してヒータをフィードバック制御することにより基板温度を一定に保つことができるので、原料混合溶液の連続噴霧による薄膜形成が可能になる。
なお、上記基板としては、ガラス基板、セラミックス基板、非磁性の金属基板等を用いることができるほか、基板温度を350℃以下に設定する場合は、ポリイミド等の耐熱性樹脂基板を用いることができる。
また、本発明で用いるキャリアガスの種類は任意であり、圧縮空気を始め、圧縮された窒素ガス、酸素ガス、アルゴンガス(不活性ガス)等を用いることができる。
また、本発明で用いるキャリアガスの種類は任意であり、圧縮空気を始め、圧縮された窒素ガス、酸素ガス、アルゴンガス(不活性ガス)等を用いることができる。
本発明に係るスプレー熱分解法によるNi−Znフェライト薄膜の製造方法によれば、フェライトのもつ良好な軟磁性を犠牲にすることなく、簡単な装置で所望の厚さの薄膜を短時間で成膜することができ、電子機器の小型・軽量化に大きく寄与する効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係るフェライト薄膜の製造方法を実行するスプレー熱分解装置(SPD装置)を示したものである。同図において、1はスプレー槽であり、スプレー槽1は、ヒータを内蔵するホットプレート2を底板として、このホットプレート2上に枠体3を配置したオープン構造となっている。このスプレー槽1内のホットプレート2上には、フェライト薄膜の形成に用いる基板4を保持するホルダ5が載置されるようになっている。一方、スプレー槽1の上方には、噴霧ノズル6aを下端に有するアトマイザ6が昇降可能に配置されており、このアトマイザ6には、原料混合溶液を貯留する溶液タンク7とキャリアガスとしての圧縮空気をつくるエアコンプレッサー8とが並列に配管接続されている。前記各配管にはレギュレータ9、9が介装されており、アトマイザ6には、各レギュレータ9により設定された所定流量の原料混合溶液と圧縮空気とが供給されるようになっている。なお、溶液タンク7およびエアコンプレッサー8にはそれぞれ電磁開閉弁(図示略)が付設されており、これら電磁開閉弁は、図示を略すコントローラにより制御されるようになっている。
図1は、本発明に係るフェライト薄膜の製造方法を実行するスプレー熱分解装置(SPD装置)を示したものである。同図において、1はスプレー槽であり、スプレー槽1は、ヒータを内蔵するホットプレート2を底板として、このホットプレート2上に枠体3を配置したオープン構造となっている。このスプレー槽1内のホットプレート2上には、フェライト薄膜の形成に用いる基板4を保持するホルダ5が載置されるようになっている。一方、スプレー槽1の上方には、噴霧ノズル6aを下端に有するアトマイザ6が昇降可能に配置されており、このアトマイザ6には、原料混合溶液を貯留する溶液タンク7とキャリアガスとしての圧縮空気をつくるエアコンプレッサー8とが並列に配管接続されている。前記各配管にはレギュレータ9、9が介装されており、アトマイザ6には、各レギュレータ9により設定された所定流量の原料混合溶液と圧縮空気とが供給されるようになっている。なお、溶液タンク7およびエアコンプレッサー8にはそれぞれ電磁開閉弁(図示略)が付設されており、これら電磁開閉弁は、図示を略すコントローラにより制御されるようになっている。
フェライト薄膜の製造に際しては、上記溶液タンク7内に、目的とするフェライトを構成する金属の硝酸塩または金属のアルコキシドを溶質として、この溶質を溶媒に加えた原料混合溶液を貯留しておく。また、スプレー槽1内のホットプレート2上にホルダ5と共に基板4を載せ、予めこの基板4を所定温度(300〜500℃)に加熱しておく。そして、前記準備完了後、アトマイザ6を、そのノズル6aが基板4から所定の高さとなるように位置決めし、溶液タンク7およびエアコンプレッサー8に付設した図示を略す電磁開閉弁を開弁する。すると、アトマイザ6から基板4に向けて原料混合溶液が噴霧され、基板4上には、後述の成膜過程(図2)に従って薄膜が形成される。
ここで、基板4に原料混合溶液が噴霧されることで、基板4の温度がわずか(5〜10℃程度)に低下する。そこで、本実施の形態においては、一定時間噴霧した後、一旦アトマイザ6からの噴霧を中止して基板4の温度回復を待ち、所定温度に基板4の温度が回復した後、アトマイザ6からの噴霧を再開し、このサイクルを所定回数繰返すようにする。すなわち、間欠的な噴霧を行うが、この間欠的な噴霧は、図示を略すコントローラからの指令で溶液タンク7およびエアコンプレッサー8に付設した電磁開閉弁の開閉動作により行う。一例として噴霧時間0.5秒、停止時間1秒のサイクルを50〜600回繰返すようにする。これにより基板4の温度は一定に維持され、基板4上には、所定厚さを有しかつ良好な軟磁性を有するフェライト薄膜が形成される。
図2は、上記のように行った際の成膜過程を示したもので、原料混合溶液の噴霧により基板4上に原料化合物(金属硝酸塩、金属アルコキシド)を含む微小液滴S1が到達すると(○1)、この微小液滴S1中の溶媒が気化・蒸発して、溶質(原料化合物)が凝縮および乾燥して熱分解を起こし、基板4上には金属クラスターS2が析出する(○2。そして、この金属クラスターS2は、時間の経過とともに化学反応を起こして金属化合物クラスターS3に変化し(○3)、さらに、目的物質(フェライト)の固相が析出して基板4上に堆積し、薄膜S4が形成される(○4)。
ところで、SPD法における液滴の変化過程は、図3に示すように基板4の温度の影響を大きく受ける。すなわち、アトマイザ6から噴霧された液滴Sは、基板4の温度が低い場合(A)、溶媒の蒸発により小さくなるが、溶媒を含んだ状態で基板4に到達し、以降、溶媒が完全に蒸発して残った溶質が、上記成膜過程(図2)に従って熱分解、化学反応を起こし、薄膜S4(図2)が形成される。これに対し、基板4の温度が上昇すると(B)、液滴Sから溶媒が蒸発して溶質が液相または固相Saとして基板4に到達し、基板4上での熱分解、化学反応が不安定となって、所望の膜厚および磁気特性を有する薄膜の形成が困難となる。そして、基板4の温度がさらに上昇すると(C)、液滴Sから溶媒が蒸発することはもとより、溶質が固相または気相Sbとして基板4に到達し、CVDと類似の機構で成膜が進行する。また、基板4の温度が著しく高い場合(D)は、溶媒の蒸発と溶質の気化とが急激に起こるため、前記固相または気相Sbが熱分解して粉末Scとなって基板4上に堆積し、薄膜の形成は不可能となる。
本実施の形態は、上記基板4の温度が低い場合(A)を理想として、SPD法による成膜を確実かつ安定的に行わせようとするもので、前記したように基板4の温度を300〜500℃とすることで、所期の効果を上げている。
図1に示したSPD装置を用い、基板4としてガラス基板(コーニング#1737)を用意して、この基板4をホルダ5と共にホットプレート2上に載せると共に、このホットプレート2上の基板4からアトマイザ6のノズル6aまでの距離を300mmに設定した。一方、金属硝酸塩としてのZn(NO3)2・6H2OとFe(NO3)3・9H2Oとを原料モル濃度0.02:0.04、0.2:0.4および0.002:0.004の割合で含む3種類の原料混合溶液を用意し、前記基板温度を400℃に保持しながら0.01MPaの圧縮空気をキャリアガスとして、噴霧時間0.5秒、停止時間1秒のサイクルを10回から800回繰返す間欠噴霧を行い、基板4上にZnFe2O4組成のZnフェライト薄膜を形成した。
そして、上記のように薄膜を形成した各試料NoA1〜A5について、膜厚を測定し、さらに、磁気特性の試験を行ってB−Hカーブを求めると共に、抗磁界Hc(A/m)を求めた。結果を図4および表1に示す。なお、図4は、B−Hカーブの縦軸に表わされる残留磁束Bを任意単位とした、いわゆるM−Hカーブとして示している。
図4および表1に示す結果より、Zn(NO3)2・6H2OとFe(NO3)3・9H2Oとの原料モル濃度を0.002:0.004と低濃度に設定した原料混合溶液を噴霧して成膜した試料NoA4、A5は、ほとんど軟磁性を示さないか軟磁性が著しく悪化している。これに対し、同原料モル濃度を0.02:0.04または0.2:0.4に設定した試料NoA1、A2、A3は抗磁界Hcが、一般的な許容限界500A/mよりも十分小さい220A/m以下となっており、ヒステリシスがないか、またはほとんどない良好な軟磁性が得られている。
なお、本実施例では原料混合溶液として金属硝酸塩を使用した場合を示したが、金属硝酸塩のかわりにZn‐OR、Fe‐OR(O;酸素、R;アルキル基)の金属アルコキシドを用いることも可能である。
なお、本実施例では原料混合溶液として金属硝酸塩を使用した場合を示したが、金属硝酸塩のかわりにZn‐OR、Fe‐OR(O;酸素、R;アルキル基)の金属アルコキシドを用いることも可能である。
図1に示したSPD装置を用い、実施例1と同様に、ホットプレート2上のガラス基板4からアトマイザ6のノズル6aまでの距離を300mmに設定し、一方、金属硝酸塩としてのNi(NO3)2・6H2Oと、Zn(NO3)2・6H2OとFe(NO3)3・9H2Oとを原料モル濃度0.008:0.012:0.04の割合で含む原料混合溶液を用意し、基板温度を250〜550℃の範囲で種々に変化させながら0.01MPaの圧縮空気をキャリアガスとして、噴霧時間0.5秒、停止時間1秒のサイクルを50回から600回繰返す間欠噴霧を行い、基板4上にNi0.4Zn0.6Fe2O4組成のNi−Znフェライト薄膜を形成した。
そして、上記のように薄膜を形成した各試料NoB1〜B9について、膜厚を測定し、さらに、磁気特性の試験を行ってB−Hカーブを求めると共に、抗磁界Hc(A/m)を求めた。また、NoB5およびB6については、X線回折を行って結晶構造を調査した。結果を図5、図6、図7および表2に示す。なお、図5は、B−Hカーブの縦軸に表わされる残留磁束Bを任意単位とした、いわゆるM−Hカーブとして示している。
図5および表2に示す結果より、基板温度を300〜500℃に設定した試料NoB1〜B5およびB7、B8は、抗磁界Hcが180A/m以下となっており、ヒステリシスのない非常に良好な軟磁性が得られている。また、特に基板温度500℃で噴霧を500回繰返した試料NoB8では、6.3μmと厚い薄膜が得られており、その成膜速度はおよそ0.1μm/minであって、スパッタ法の成膜速度に比べておよそ10倍の大きさとなっている。これに対し、基板温度を250℃と低めに設定した試料NoB6はほとんど軟磁性を示さず、一方、基板温度を550℃と高めに設定した試料NoB9は、粉末が堆積して薄膜が形成されず、これより、基板温度を300〜500℃に設定することが、良好な軟磁性を有するフェライト薄膜を形成する上で極めて重要であることがわかった。
また、図6に示すX線回折結果より、基板温度を400℃に設定した試料NoB5はNi−Znフェライトの結晶構造であるスピネル構造を示しているが、基板温度を250℃に設定した試料NoB6は、図7に示すように結晶化せず、アモルファス構造となっている。
なお、本実施例では原料混合溶液として金属硝酸塩を使用した場合を示したが、金属硝酸塩のかわりにNi‐OR、Zn‐OR、Fe‐OR(O;酸素、R;アルキル基)の金属アルコキシドを用いることも可能である。
図1に示したSPD装置を用い、実施例1と同様に、ホットプレート2上のガラス基板4からアトマイザ6のノズル6aまでの距離を300mmに設定し、一方、金属硝酸塩としてのNi(NO3)2・6H2Oと、Zn(NO3)2・6H2OとFe(NO3)3・9H2O とを原料モル濃度0.008:0.012:0.04の割合で含む原料混合溶液を用意し、基板温度を250〜550℃に種々に変化させながら0.01MPaの圧縮空気をキャリアガスとして、噴霧時間0.5秒、停止時間1秒のサイクルを125回繰返す間欠噴霧を行い、基板4上にNi0.4Zn0.6Fe2O4組成のNi−Znフェライト薄膜を形成した。
そして、上記のように薄膜を形成した各試料について磁気特性の試験を行って飽和磁化Bsを求め、飽和磁化Bsに及ぼす基板温度の影響を調査した。結果を図8に示す。なお、図8は、縦軸に表わされる飽和磁化Bsを任意単位としたMsとして示している。
図8に示す結果より、Ni−Znフェライト薄膜の飽和磁化Ms(Bs)は基板温度400℃をピークとして、それより基板温度が下がるほどまたは上がるほど低下する傾向にある。特に、基板温度を250℃と低めに設定し、あるいは550℃と高めに設定して形成した薄膜の飽和磁化Ms(Bs)は、基板温度を400℃に設定して形成した薄膜のそれと比べて0.2倍以下の低い値となり、上記実施例2と同様、基板温度を300〜500℃特に350〜450℃に設定することが、良好な磁気特性を有するフェライト薄膜を形成する上で極めて重要であることがわかった。
なお、本実施例では原料混合溶液として金属硝酸塩を使用した場合を示したが、金属硝酸塩のかわりにNi‐OR、Zn‐OR、Fe‐OR(O;酸素、R;アルキル基)の金属アルコキシドを用いることも可能である。
図1に示したSPD装置を用い、実施例1と同様に、ホットプレート2上のガラス基板4からアトマイザ6のノズル6aまでの距離を300mmに設定し、一方、金属硝酸塩としてのNi(NO3)2・6H2Oと、Zn(NO3)2・6H2OとFe(NO3)3・9H2Oとを、形成すべきNi−Znフェライト薄膜における(Fe)2 と、Znと、Niとのイオン濃度比a:b:c(ただし、a+b+c=1)が種々の割合となるように配合した原料混合溶液を用意し、基板温度を400℃に保持しながら0.01MPaの圧縮空気をキャリアガスとして、噴霧時間0.5秒、停止時間1秒のサイクルを125回繰返す間欠噴霧を行い、基板4上にNi0.4Zn0.6Fe2O4組成のNi−Znフェライト薄膜を形成した。
そして、上記のように薄膜を形成した各試料NoB11〜B26について磁気特性の試験を行って抗磁界Hc (A/m)を求めた結果を表3に記載し、480A/m以下の良好な抗磁界Hcが得られる組成範囲を図9に示す。
表3および図9に示す結果より、480A/m以下の良好な抗磁界Hcを得るには、Ni−Znフェライト薄膜における(Fe)2 と、Znと、Niとのイオン濃度比a:b:cが下記範囲となるように金属の硝酸塩すなわち、Ni(NO3)2・6H2Oと、Zn(NO3)2・6H2OとFe(NO3)3・9H2Oとを配合することが望ましいことがわかった。
0.30≦a≦0.70、 0.14≦b≦0.45、 0.08≦c≦0.38
0.30≦a≦0.70、 0.14≦b≦0.45、 0.08≦c≦0.38
なお、本実施例では原料混合溶液として金属硝酸塩を使用した場合を示したが、金属硝酸塩のかわりにNi‐OR、Zn‐OR、Fe‐OR(O;酸素、R;アルキル基)の金属アルコキシドを用いることも可能である。
図1に示したSPD装置を用い、実施例1と同様に、ホットプレート2上のガラス基板4からアトマイザ6のノズル6aまでの距離を300mmに設定し、一方、金属硝酸塩としてのMn(NO3)2・6H2Oと、Zn(NO3)2・6H2OとFe(NO3)3・9H2Oとを原料モル濃度0.01:0.01:0.04の割合で含む原料混合溶液を用意し、基板温度を350〜500℃の範囲で種々に変化させながら0.01MPaの圧縮空気をキャリアガスとして、噴霧時間0.5秒、停止時間1秒のサイクルを50回から230回繰返す間欠噴霧を行い、基板4上にMn0.5Zn0.5Fe2O4組成のMn−Znフェライト薄膜を形成した。
そして、上記のように薄膜を形成した各試料NoC1〜C4について、膜厚を測定し、さらに、磁気特性の試験を行ってB−Hカーブを求めると共に、抗磁界Hc(A/m)を求めた。結果を図10および表4に示す。なお、図10は、B−Hカーブの縦軸に表わされる残留磁束Bを任意単位とした、いわゆるM−Hカーブとして示している。
図10および表4に示す結果より、各試料NoC1〜C4は、抗磁界Hcが135A/m以下となっており、ヒステリシスのない非常に良好な軟磁性が得られている。
なお、本実施例では原料混合溶液として金属硝酸塩を使用した場合を示したが、金属硝酸塩のかわりにMn‐OR、Zn‐OR、Fe‐OR(O;酸素、R;アルキル基)の金属アルコキシドを用いることも可能である。
図1に示したSPD装置を用い、実施例1と同様に、ホットプレート2上のガラス基板4からアトマイザ6のノズル6aまでの距離を300mmに設定し、一方、金属硝酸塩としてのMn(NO3)2・6H2Oと、Zn(NO3)2・6H2OとFe(NO3)3・9H2Oとを、形成すべきMn−Znフェライト薄膜における(Fe)2 、ZnおよびMnのイオン濃度比a:b:c(ただし、a+b+c=1)が種々の割合となるように配合した原料混合溶液を用意し、基板温度を400℃に保持しながら0.01MPaの圧縮空気をキャリアガスとして、噴霧時間0.5秒、停止時間1秒のサイクルを125回繰返す間欠噴霧を行い、基板4上にMn0.5Zn0.5Fe2O4組成のMn−Znフェライト薄膜を形成した。
そして、上記のように薄膜を形成した各試料NoC11〜C25について磁気特性の試験を行って抗磁界Hc (A/m)を求めた結果を表5に記載し、480A/m以下の良好な抗磁界Hcが得られる組成範囲を図11に示す。
表5および図11に示す結果より、480A/m以下の良好な抗磁界Hcを得るには、Mn−Znフェライト薄膜における(Fe)2 、ZnおよびMnのイオン濃度比a:b:cが下記範囲となるように金属の硝酸塩、すなわちMn(NO3)2・6H2Oと、Zn(NO3)2・6H2OとFe(NO3)3・9H2Oとを配合することが望ましいことがわかった。
0.30≦a≦0.70、 0.15≦b≦0.38、 0.10≦c≦0.55
0.30≦a≦0.70、 0.15≦b≦0.38、 0.10≦c≦0.55
なお、本実施例では原料混合溶液として金属硝酸塩を使用した場合を示したが、金属硝酸塩のかわりにMn‐OR、Zn‐OR、Fe‐OR(O;酸素、R;アルキル基)の金属アルコキシドを用いることも可能である。
1 スプレー槽
2 ホットプレート
4 基板
5 ホルダ
6 アトマイザ
7 溶液タンク
8 エアコンプレッサー
2 ホットプレート
4 基板
5 ホルダ
6 アトマイザ
7 溶液タンク
8 エアコンプレッサー
Claims (6)
- 加熱された基板に、フェライトを構成する金属の硝酸塩を含む原料混合溶液をキャリアガスを用いて噴霧ノズルより間欠的に噴霧するスプレー熱分解法によるフェライト薄膜の製造方法において、前記基板の温度が300〜500℃であり、前記金属の硝酸塩が、Fe(NO3)3 、Zn(NO3)2 およびNi(NO3)2 からなり、形成されるフェライト薄膜における(Fe)2 、ZnおよびNiのイオン濃度比a:b:cが下記範囲となるように前記金属の硝酸塩を配合し、前記混合溶液を圧縮空気をキャリアガスとして噴霧ノズルより間欠噴霧することを特徴とするスプレー熱分解法によるNi−Znフェライト薄膜の製造方法。
0.30≦a≦0.70、0.14≦b≦0.45、0.08≦c≦0.38 (ただし、a+b+c=1) - 前記基板の温度が、350〜450℃であることを特徴とする請求項1に記載のスプレー熱分解法によるNi−Znフェライト薄膜の製造方法。
- 前記基板の温度が、400℃であることを特徴とする請求項1に記載のスプレー熱分解法によるNi−Znフェライト薄膜の製造方法。
- 前記圧縮空気の圧力が、0.01MPaであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のスプレー熱分解法によるNi−Znフェライト薄膜の製造方法。
- 前記噴霧ノズルから基板までの距離を300mmに設定することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のスプレー熱分解法によるNi−Znフェライト薄膜の製造方法。
- 前記間欠噴霧が、噴霧時間0.5秒で停止時間1秒のサイクルを50〜600回繰返すことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のスプレー熱分解法によるNi−Znフェライト薄膜の製造方法。
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JP2008308748A (ja) * | 2007-06-15 | 2008-12-25 | Shinko Electric Ind Co Ltd | 銅膜の形成方法 |
JP2009544845A (ja) * | 2006-07-25 | 2009-12-17 | エルピー バーマークタングス ゲーエムベーハー アンド シーオー.ケージー | 表面の湿式化学処理を増進させる方法および装置 |
KR101340621B1 (ko) | 2013-05-14 | 2013-12-11 | 금호석유화학 주식회사 | 분무 열분해 방법을 이용한 페라이트 금속산화물 촉매와 그의 제조방법 및 이를 이용한 1,3-부타디엔 제조방법 |
CN107399963A (zh) * | 2016-05-18 | 2017-11-28 | 中山因塞施特电子科技有限公司 | 一种铁氧体薄膜的制备方法及具有该铁氧体薄膜的电极 |
-
2005
- 2005-04-25 JP JP2005126664A patent/JP2005223363A/ja active Pending
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