JP2005221375A - 移相器を用いた直接校正によるコリレータ - Google Patents

移相器を用いた直接校正によるコリレータ Download PDF

Info

Publication number
JP2005221375A
JP2005221375A JP2004029482A JP2004029482A JP2005221375A JP 2005221375 A JP2005221375 A JP 2005221375A JP 2004029482 A JP2004029482 A JP 2004029482A JP 2004029482 A JP2004029482 A JP 2004029482A JP 2005221375 A JP2005221375 A JP 2005221375A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
correlator
port
calibration
phase shifter
amplitude ratio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004029482A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Yakabe
利幸 矢加部
Yoshihito Ri
可人 李
Kei Takahashi
圭 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chuo Electronics Co Ltd
Original Assignee
Chuo Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chuo Electronics Co Ltd filed Critical Chuo Electronics Co Ltd
Priority to JP2004029482A priority Critical patent/JP2005221375A/ja
Publication of JP2005221375A publication Critical patent/JP2005221375A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
  • Measuring Phase Differences (AREA)

Abstract

【課題】 従来型のコリレータでは、2つの波(電磁波)の複素振幅比を高精度に求めることができるが、予め移相器を任意の位置から1周期分動かし、システムパラメータを導出する校正手順と、複素振幅比を求めるために、測定した電力値(または、そこから得られる電圧値)から、これらのシステムパラメータを含む連立方程式を解く手順が必要である。しかしながら、BPSKやQPSK復調器に要求される位相差が分かれば十分な場合、従来のコリレータのままの構成では複雑になり、復調器として必要な変換速度を満足することは困難であった。
【解決手段】 本発明は、これらのコリレータを用いたシステムに要求される位相差の測定を、簡単な構成かつ安価に実現する手段を提案する。従来必要であったシステムパラメータを求めるための複雑な校正手順や、複素振幅比導出のための連立方程式を解くことなく、簡単な校正と電力値(電圧値)の比較から、直接位相差を測定する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、高周波領域(マイクロ波帯、ミリ波帯、サブミリ波帯、テラヘルツ帯)、光領域(赤外線、可視光線、紫外線)などにおける、位相測定技術や、位相変復調技術に関する。
従来、高周波領域において困難だった複素振幅比(振幅比と位相差)を容易に測定する手段として、電磁波計測において基本測定量であり、計測精度が周波数にほとんど依存しない電力値(または、そこから得られる電圧値)のみから求めることができる、6ポート型コリレータ(Six-Port Wave-Correlator)や7ポート型コリレータ(Seven-Port Wave-Correlator)を、本願出願人が考案した。
6ポート型コリレータの例を図1に示す。
なお、コリレータ(Wave-Correlator)とは2つの波を比較する装置を意味し、本願出願人が考案した技術用語である。
特開2003−215183号公報
これらのコリレータは複素振幅比を高精度に求めることができるが、予め移相器を任意の位置から1周期分動かし、コリレータのハードウェアに依存するパラメータ(システムパラメータ)を導出する校正手順と、複素振幅比を求めるために、測定した電力値(電圧値)から、これらのシステムパラメータを含む連立方程式を解く手順が必要である。
1°程度の単位の高精度測定が要求されるVNA(Vector Network Analyzer)のような用途に用いる場合、上記校正手順や、連立方程式を解くための手段として、現状ではPC、マイコン、もしくはDSP(Digital Signal Processor)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などを用いる必要があるが、例え用いたとしても従来型のVNAよりも遥かに安価に実現でき、実用上十分な測定速度が得られるため、問題にはならなかった。
しかしながら、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature PSK)復調器に要求される位相差が分かれば十分な場合、従来のコリレータのままの構成では複雑かつ高速化が難しかった。
従来のQPSK復調器で、同期検波の例として、コスタス形(Costas)復調回路を図2(a)、非同期検波の例として遅延検波形を図2(b)に示す。いずれもVCO(Voltage Controlled Oscillator ,電圧制御発振器)、乗算器すなわちミクサや、移相器など、周波数が高くなればなるほど高精度な部品が要求されて高価になり、設計が困難となる。
これに対しコリレータは、このような高精度なハードウェアの要求から開放され、ハードウェアの不完全さを校正によって補正できるのが特長であるが、コリレータの後の処理に、従来の構成ではA/DコンバータやPCなどを用いる分だけ構成が複雑になり、復調器として必要な変換速度(MbpsやGbps)を満足することが困難であった。
本発明は、これらコリレータを用いた位相差の測定を、簡単な構成かつ安価に実現する手段を提供する。
従来必要であったシステムパラメータを求めるための複雑な校正手順や、複素振幅比導出のための連立方程式を解くことなく、簡単な校正と電力値(電圧値)の比較から、直接位相差を測定するものである。
以上説明したように、本発明による手段により、従来必要だった複雑な校正手順、校正時のシステムパラメータの導出や複素振幅比を求める連立方程式を解く必要がなく、受信機の復調器に要求される位相差のみが分かれば十分なコリレータを、簡単な構成、かつ安価に実現することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照しながら説明する。
図3は、受信機のQPSK復調器としての実施例を示す。
図3に示すように、電力分配器1、6ポート型コリレータ2、検波器(ディテクタ)3、変換器4、搬送波再生器5で構成される。移相器6は校正時のみ使用する。
図3に示す変換器4は、図4に示すように、基準電圧源VTH3A〜VTH6A、比較器(コンパレータ)7、変換テーブル(真理値表)8で構成される。
ポート(3) からポート(6) の出力は、検波器3のP〜Pで電力から電圧V3A〜V6Aに変換して出力される。
搬送波再生には、遅延検波方式を用いる。1つ前のデータによって移相量を変化させることにより、搬送波を再生する。
位相差を測定する前に、予め校正が必要である。
始めに、位相差が既知である標準器を図3の移相器6部分に接続し、ポート(3) からポート(6) の出力を測定する。次に、図3に示すように移相器6を接続し、1周期分の出力特性をとる。標準器を接続したときの出力と、出力特性が一致するように位相差を決定する。
周波数が高くなると、高精度、高確度なハードウェアの実現は困難となるが、本校正手順により、高精度、高確度に補正できる。
単純に考えるためコリレータは、図5に示すように、基準電圧VTH3A〜VTH6AをVTHと等しいものとして90°ごとに単一のポートだけが基準電圧VTH3A〜VTH6Aを超えるように構成されているものとし、図5のように校正したものとする。
基準電圧との比較により、位相差を容易に判別することができる。この場合、変換テーブルは図6のように、各出力と1対1に対応することになる。
A/Dコンバータを使用せず、比較器と変換テーブルを使用しているため、復調器として十分な変換速度(MbpsやGbpsオーダ)を得ることができる。
ここでは、単一の基準電圧で、ある位相差のときに単一のポートのみが1を出力する場合について示したが、コリレータのハードウェア構成を変更し、基準電圧との比較数を増やし、変換テーブルを変更することにより、8PSK、16PSKなどのような複雑な変調信号の復調も行うことができる。
また、コリレータの出力の複雑さに応じて、6ポート型のみならず、3ポート型、4ポート型、5ポート型、7ポート型なども使用することができる。
別の実施例として、コリレータへの2つの入力レベルが等しいことを前提とする、3ポート型コリレータを用いたBPSK復調器の実施例を図7に、その検波出力を図8に示す。
図7中の3ポート型コリレータは電力分配器21で構成される。
基準電圧VTH3Bを、位相差が90°〜270°でV3Bより上回るように設定することにより、復調することができる。
また、4ポート型コリレータを用いた8PSK復調器の実施例を図9に、その変換器14を図10に、検波出力を図11に、変換テーブルを図12に示す。
図9中の4ポート型コリレータは、90°ハイブリッドで構成される。基準電圧は、図11に示すように位相差が45°〜135°の間で、V3Cが上回るようにVTHMを、位相差0°〜180°の間でV3Cが上回るようにVTHLを、位相差が225°〜315°の間でV3Cが上回るようにVTHKを設定すると、比較器の出力V03K〜V03M、V04K〜V04Mの組み合わせにより、復調器出力O3C〜O1Cを得ることができる。
上述した2つの実施例では、コリレータへの2つの入力レベルが等しいことを前提とするとしてあるが、2つの入力レベルを等しくする、言い換えると入力レベルを一定にすることはAGC(Automatic Gain Control)に代表されるように、一般の受信機でごく普通に行われていることであり、容易に実現できる。
また、上記すべての実施例では、受信機の復調器に使用する場合として示したが、このままの状態でも、局部発振器を必要としない非常に簡単な受信機として使用できることは明らかである。
6ポート型コリレータの例(校正時の構成)。 QPSK復調器の例。 6ポート型コリレータによるQPSK復調器の実施例。 図3に示す変換器の構成図。 図3に示す検波器の出力特性。 図4に示す変換テーブルの真理値表。 3ポート型コリレータによるBPSK復調器の実施例。 図7に示す検波器の出力特性。 4ポート型コリレータによる8PSK復調器の実施例。 図9に示す変換器の構成図。 図9に示す検波器の出力特性。 図10に示す変換テーブルの真理値表。
符号の説明
1,11,21,32 電力分配器
2,34 6ポート型コリレータ
3,13,35 検波器(ディテクタ)
4,14 変換器
5,15 搬送波再生器
6,33 移相器
7,17,19 比較器(コンパレータ)
8,18 変換テーブル(真理値表)
12 4ポート型接合コリレータ
20 基準電圧
31 発振源
36 電圧変換用A/D
37 複素振幅比計算用PCなど

Claims (3)

  1. ポート(1) とポート(2) より成る2つの入力ポートと、残りのnポート(nは自然数)を電力測定ポートとして構成し、前記入力ポート(1) と入力ポート(2) に入力した2つの波(電磁波)aとaの複素振幅比を求めるようにした(2+n)ポート型コリレータであって、
    前記コリレータに移相器を接続して1周期分の各電力測定ポートの出力電力、または、そこから得られる電圧を測定し、比較するための基準電力または基準電圧を決定する校正と、校正後、その出力電力と基準電力、またはその出力電圧と基準電圧との比較によって位相差を求めるようにしたことを特徴とする移相器を用いた直接校正によるコリレータ。
  2. 前記コリレータを用いて復調器を構成したことを特徴とする請求項1に記載の移相器を用いた直接校正によるコリレータ。
  3. 前記コリレータを用いて受信機を構成したことを特徴とする請求項1に記載の移相器を用いた直接校正によるコリレータ。
JP2004029482A 2004-02-05 2004-02-05 移相器を用いた直接校正によるコリレータ Pending JP2005221375A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004029482A JP2005221375A (ja) 2004-02-05 2004-02-05 移相器を用いた直接校正によるコリレータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004029482A JP2005221375A (ja) 2004-02-05 2004-02-05 移相器を用いた直接校正によるコリレータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005221375A true JP2005221375A (ja) 2005-08-18

Family

ID=34997129

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004029482A Pending JP2005221375A (ja) 2004-02-05 2004-02-05 移相器を用いた直接校正によるコリレータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005221375A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009068932A (ja) * 2007-09-12 2009-04-02 Campus Create Co Ltd 線形マルチポートのシステムパラメータの測定方法及び装置、ベクトルネットワークアナライザを用いた測定方法並びにプログラム
US8725442B2 (en) 2009-02-04 2014-05-13 The University Of Electro-Communications Method for measuring system parameter of linear multiport and measuring method using vector network analyzer
CN106569019A (zh) * 2015-12-04 2017-04-19 山东省林业科学研究院 一种功率管理控制系统的功率传感器检测方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009068932A (ja) * 2007-09-12 2009-04-02 Campus Create Co Ltd 線形マルチポートのシステムパラメータの測定方法及び装置、ベクトルネットワークアナライザを用いた測定方法並びにプログラム
JP4517119B2 (ja) * 2007-09-12 2010-08-04 株式会社キャンパスクリエイト 線形マルチポートのシステムパラメータの測定方法、ベクトルネットワークアナライザを用いた測定方法及びプログラム
US8725442B2 (en) 2009-02-04 2014-05-13 The University Of Electro-Communications Method for measuring system parameter of linear multiport and measuring method using vector network analyzer
CN106569019A (zh) * 2015-12-04 2017-04-19 山东省林业科学研究院 一种功率管理控制系统的功率传感器检测方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4360739B2 (ja) 直交復調装置、方法、記録媒体
EP0464814A2 (en) Non-coherent PSK demodulator
US5640427A (en) Demodulator
US4027265A (en) Unbalanced quadriphase demodulator
JPH0370335A (ja) 自動周波数制御装置
WO1990009070A1 (en) A method of controlling the frequency of a coherent radio receiver and apparatus for carrying out the method
JP3982662B2 (ja) 受信方法及び高周波信号受信機
JP2005221375A (ja) 移相器を用いた直接校正によるコリレータ
US4827488A (en) Demodulator for PSK-modulated signals
FI98026C (fi) Menetelmä QAM-vastaanottimen yhteydessä ja QAM-vastaanotin
JP2004241886A (ja) 周波数制御回路、及びそれを用いた無線送受信装置とその周波数制御方法
JP3595478B2 (ja) 周波数偏差検出器および周波数偏差検出方法
US20080205554A1 (en) Demodulation method utilizing delayed-sampling technique
US11757686B2 (en) Device for compensating a frequency shift
JPH02206263A (ja) 遅延検波回路
GB2378590A (en) AFC circuit
JPH0365827A (ja) ダイバーシチ受信回路
US6285721B1 (en) Method for assisting simple synchronization to the carrier of a dispersed-energy QPSK signal
EP1032171A2 (en) Frequency synchronisation for digital signals
JP2967658B2 (ja) 追尾受信装置
JPH02253748A (ja) 回線モニタ回路
JPH09162939A (ja) 変調精度測定におけるオフセット補正方法、変調精度測定方法及び変調精度測定装置
EP0588884B1 (en) A method and an apparatus for determining phase and frequency deviation
KR0132963B1 (ko) 반송파 복구장치
JPH03188737A (ja) 復調方式

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070305

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070404

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070413

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070413

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070605

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071105

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080303