JP2005219975A - 陶磁器のイングレーズ絵付け用ボックス型電気焼成炉とそれを用いた陶磁器のカラーイングレーズ絵付け方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 陶磁器のイングレーズ絵付け用のボックス型電気焼成炉において、蓄熱性が小さい断熱材により形成される側壁と底壁を有するボックス型焼成炉本体と、蓄熱性が小さい断熱材により形成される前記ボックス型焼成炉の上部開口を開閉する蓋を有し、前記ボックス型焼成炉内に炭化珪素発熱体を設置し急昇温・急降温可能としたことを特徴とする。
【選択図】 図4
Description
急昇温が可能でイングレーズ絵付けに要する加熱時間が短時間であるため、焼成炉を形成する蓄熱性が小さい断熱材の蓄熱量が少ないため降温時間を短縮でき、焼成炉内の作品の取り出しまでの時間が大幅に短縮できる。そのため、サンプルを用いての商談や、各種テスト焼成などで迅速な実験結果が得られ、一日2回の作品のイングレーズ絵付けができるため、限られたスペースで多種多様な作品の焼成が可能であり経済的メリットが大きい。
また、発熱体としての炭化珪素発熱体は、金属線発熱体に比較し、1000〜1250℃の温度領域での劣化が起こりにくく、発熱体の使用寿命が伸びる。
炭化珪素発熱体を焼成炉の内壁に形成した溝内に収容するため、焼成炉の作品焼成スペースが増加する。
焼成炉内に複数段の作品を収納して焼成する場合に使用する棚板として蓄熱性の小さいセラミックス板とすることにより、棚板の蓄熱量を小さくでき焼成炉の降温時間を短縮できる。
コントロールボックス内に内蔵されるマイクロコンピュータを備えた制御装置に複数種の無機顔料の組み合わせに応じた複数のヒートカーブを予め記憶させ、前記記憶された複数のヒートカーブを選択可能とし、前記選択されたヒートカーブに応じて前記発熱体を制御装置により制御する構成を採用することにより、だれでも、複数種の顔料を組み合わせたカラーイングレーズ絵付けの作品を簡単に製作できる。
焼成炉の底部にキャスターを設置し移動自在とすることにより、焼成炉の設置位置を自由に変更でき、狭い作業スペースでも効率的に作業を可能とする。
陶磁器にイングレーズ絵付けする際、最高焼結温度まで急昇温させ、最高焼結温度を所定時間保持し、その後急降温することにより、カラーイングレーズ絵付けのためのヒートカーブと、釉薬の溶解開始温度と釉薬の再凝固温度を結ぶ線に囲まれた面積を所定面積以下の抑える方法を採用することにより、色落ちがなく鮮やかに発色するカラーイングレーズ絵付けが可能となる。
また、本発明のイングレーズ絵付け用電気焼成炉は、オングレーズ絵付けにも適用可能である。
この急昇温可能なイングレーズ絵付け用電気焼成炉1を用いて多色のカラーイングレーズ絵付けを行う。多色のカラーイングレーズ絵付けに用いる無機顔料としては、コバルト、酸化鉄、酸化銅、酸化マンガン、酸化クロム、酸化ニッケル、酸化スズ等およびそれらの混合物である。
これらの無機顔料は微粉化されガラスフラックスと混合し使用される。複数の無機顔料を用いて多色のカラーイングレーズ絵付けをした一実施例のヒートカーブを図5に示す。図5に示されるように、本発明の急昇温可能なイングレーズ絵付け用電気焼成炉1内に作品を収容し、焼成炉内の炭化珪素発熱体8に制御装置により制御される電流を通電し、常温〜800℃まで10〜15分で昇温する。この昇温期間の昇温速度は70℃/分〜80℃/分である。800℃〜1250℃まで45〜75分で昇温する。この昇温期間の昇温速度は、6℃/分〜10℃/分である。常温から1250℃までに要する時間は55分〜90分であり、従来の金属線発熱体を用いた焼成炉では、常温から1250℃までに要する時間が4時間〜10時間であるから、大幅に全昇温時間を短縮できる。1250℃の温度を0〜10分維持し、焼成炉内の炭化珪素発熱体8への通電を停止する。1250℃からの降温は自然降温で行う。加熱時間が短縮されるため、焼成炉を形成する蓄熱性が小さい断熱材の蓄熱量がすくなく、従来の金属線発熱体を用いたイングレーズ絵付け用電気焼成炉の降温時間と比較し、約半分の時間で降温が可能となる。
その時、釉薬の溶解開始温度から最高焼成温度、最高焼成温度の保持、その後、冷却し釉薬が再凝固する温度と経過時間を図6に示す。図6の斜線部の総面積が無機顔料の発色に影響する。ある一定以上の面積を超えると、熱の影響を受けやすいイングレーズ無機顔料、特に元金系の無機顔料が色抜けしてしまう。
本発明のイングレーズ絵付け用電気焼成炉は、オングレーズ絵付けにも適用可能である。
2:焼成炉本体
3:蓋
4:コントロールボックス
5:キャスター
6:把手
7:溝
8:炭化珪素発熱体
9:温度センサー
10:支柱
11:棚板
Claims (6)
- 蓄熱性が小さい断熱材により形成される側壁と底壁を有するボックス型焼成炉本体と、蓄熱性が小さい断熱材により形成される前記ボックス型焼成炉の上部開口を開閉する蓋を有し、前記ボックス型焼成炉内に炭化珪素発熱体を設置し急昇温・急降温可能としたことを特徴とする陶磁器のイングレーズ絵付け用電気焼成炉。
- 前記炭化珪素発熱体が前記ボックス型焼成炉内壁に形成した溝内に設置されることを特徴とする請求項1に記載の陶磁器のイングレーズ絵付け用電気焼成炉。
- 前記ボックス型焼成炉の棚板として蓄熱性が小さく、耐熱性、耐久性の高いセラミックス板を用いることを特徴とする請求項1又は2に記載の陶磁器のイングレーズ絵付け用電気焼成炉。
- 前記焼成炉には制御装置を内蔵したコントロールボックスが設置され、前記制御装置に複数種の無機顔料の組み合わせに応じた複数のヒートカーブを予め記憶させ、前記複数のヒートカーブを選択可能とし、選択されたヒートカーブに応じて前記発熱体を制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の陶磁器のイングレーズ絵付け用電気焼成炉。
- 前記焼成炉の底部にキャスターを設置し移動自在としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の陶磁器のイングレーズ絵付け用電気焼成炉。
- 前記請求項1〜5のいずれか1つの陶磁器のイングレーズ絵付け用電気焼成炉を用い、最高焼結温度まで急昇温させ、最高焼結温度を所定時間保持し、その後急降温することにより、カラーイングレーズ絵付けのためのヒートカーブと、釉薬の溶解開始温度と釉薬の再凝固温度を結ぶ線に囲まれた面積を所定面積以下に抑えることを特徴とする陶磁器のカラーイングレーズ絵付け方法。
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JP2004030516A JP2005219975A (ja) | 2004-02-06 | 2004-02-06 | 陶磁器のイングレーズ絵付け用ボックス型電気焼成炉とそれを用いた陶磁器のカラーイングレーズ絵付け方法 |
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Cited By (3)
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JP2018141783A (ja) * | 2017-02-24 | 2018-09-13 | コリア メテオロロジカル アドミニストレーション | 自動降水サンプラーシステム及びその作動方法 |
JP2020514239A (ja) * | 2017-03-24 | 2020-05-21 | 蒙娜麗莎集団股▲ふん▼有限公司 | インクの光吸収を利用して装飾された半透光性セラミックシート及びその製造方法 |
KR102127333B1 (ko) * | 2019-05-10 | 2020-06-26 | (주)에스엠텍 | 발열체가 함몰 구비되어 온도분포가 일정한 특성을 갖는 소성로 |
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2004
- 2004-02-06 JP JP2004030516A patent/JP2005219975A/ja active Pending
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