JP2005217376A - ペルチェモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】 より単純な構成で冷却効率を高めることが可能なペルチェモジュールを提供すること。
【解決手段】 ペルチェモジュール1は、一方の面11に金属電極12を有する吸熱側絶縁基板10と、一方の面11に対向するように配置され、吸熱側絶縁基板10側の面21に金属電極22を有する放熱側絶縁基板20と、吸熱側絶縁基板10の金属電極12と放熱側絶縁基板20の金属電極22との間に配置され、金属電極12,22を介して交互に直列に接続されたP型熱電素子及びN型熱電素子からなる熱電素子40と、少なくとも吸熱側絶縁基板10の熱電素子40側の面11に設けられた赤外線反射膜14とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ペルチェモジュールに関するものである。
従来から冷却用の電気素子として、ペルチェモジュールが広く用いられている。このペルチェモジュールは、対向する2枚の基板上に形成された金属電極間に、P型半導体素子及びN型半導体素子を挟み込むように交互に配置して、いわゆるペルチェ効果により、一方の基板から他方の基板に向けて熱を輸送させるものである。
一般的に広く用いられているペルチェモジュールにおいては、基板として、熱伝導率の高いセラミックのような絶縁性材料を用いることによって、熱の輸送が円滑に行われるようにしている。
他方、特許文献1に記載のペルチェモジュールにおいては、基板として、熱伝導率が高く、かつ熱膨張係数の小さい金属材料を用いることによって素子の強度がより高められている。また、基板と金属電極との間には、両者を電気的に絶縁するための絶縁薄膜が設けられている。
特開2002−280621号公報
しかしながら、上述した従来技術におけるペルチェモジュールにおいては、外部からの光に含まれる赤外線や、半導体や片方の基板から放射又は反射される赤外線が、絶縁性材料において吸収され易い。その結果として、基板あるいは基板上の絶縁薄膜が吸熱し、素子全体における冷却効率を低下させる傾向にある。
これに対して、特許文献1に記載の従来技術において、基板と金属電極間の限られた領域にのみ絶縁薄膜を設けることも考えられる。しかしながら、絶縁薄膜は、イオンプレーティング法を用いて形成されるため、限られた領域のみ形成しようとすると、製造工程が複雑となる結果、製造効率が低下する。
そこで、本発明はかかる事情に鑑みて為されたものであり、より単純な構成で冷却効率を高めることが可能なペルチェモジュールを提供することを目的とする。
本発明のペルチェモジュールは、一方の面に金属電極を有する吸熱側絶縁基板と、一方の面に対向するように配置され、吸熱側絶縁基板側の面に金属電極を有する放熱側絶縁基板と、吸熱側絶縁基板の金属電極と放熱側絶縁基板の金属電極との間に配置され、金属電極を介して交互に直列に接続されたP型熱電素子及びN型熱電素子からなる熱電素子と、少なくとも吸熱側絶縁基板の熱電素子側の面に設けられた赤外線反射膜とを備える。
このようなペルチェモジュールでは、基板上の金属電極を介して交互に接続されたP型熱電素子及びN型熱電素子に電流が供給されることにより、吸熱側絶縁基板から放熱側絶縁基板に向けて熱が輸送される。また、少なくとも吸熱側絶縁基板の面に赤外線反射膜を備えることにより、外部から入射する赤外線や、内部において放射、反射された赤外線が吸熱側絶縁基板の面において反射される。これにより、吸熱側絶縁基板における赤外線による吸熱が防止され、吸熱側絶縁基板において対象物を冷却する際の冷却効率が高められる。
また、赤外線反射膜は、金属膜を含むものであることが好ましい。このような構成とすれば、赤外線反射膜における赤外線反射率が高められ、吸熱側絶縁基板における赤外線による吸熱がより確実に防止される。
さらに、赤外線反射膜は、金属電極と同一の材質のものであるとより好ましい。こうすれば、赤外線反射膜における赤外線反射率が確保されるとともに、金属電極と赤外線反射膜の形成を行う際の製造が容易となる。
またさらに、放熱側絶縁基板の熱電素子側の面に赤外線反射膜が併せて設けられたものであることも好ましい。この場合、放熱側絶縁基板に入射された赤外線が反射されることにより、放熱側絶縁基板における赤外線による吸熱が防止されるので、全体としての冷却効率をより高めることができる。
本発明のペルチェモジュールによれば、基板上の金属電極を介して交互に接続されたP型熱電素子及びN型熱電素子に電流が供給されることにより、吸熱側絶縁基板から放熱側絶縁基板に向けて熱が輸送される。また、少なくとも吸熱側絶縁基板の面に赤外線反射膜を備えることにより、外部から入射する赤外線や、内部において放射、反射された赤外線が吸熱側絶縁基板の面において反射される。これにより、吸熱側絶縁基板における赤外線による吸熱が防止され、吸熱側絶縁基板において対象物を冷却する際の冷却効率が高められる。その結果、より単純な構成で冷却効率を高めることが可能なペルチェモジュールを提供することができる。
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図1は本発明によるペルチェモジュールの好適な一実施形態の構成を模式的に示す平面図である。また、図2は、図1に示すペルチェモジュールのII-II断面図である。ペルチェモジュール1は、演算装置(CPU)や固体撮像装置等に内蔵されるCCD等の冷却対象物を接触させて冷却するための装置である。ペルチェモジュール1は、図1及び図2に示すように、一方の面11に金属電極12を有する吸熱側絶縁基板10と、一方の面21に金属電極22を有する放熱側絶縁基板20と、これらの基板上に形成された赤外線反射膜14,24と、金属電極12と金属電極22とに両端を接続された複数の熱電素子40からなる熱電素子群と、放熱側絶縁基板20上の金属電極22cに取り付けられた1対のリード線30a,30bとを備えている。以下、各構成要素について詳細に説明する。
吸熱側絶縁基板10及び放熱側絶縁基板20は、電気絶縁性の高い材料から成る基板である。基板に用いられる材料としては、例えば、窒化アルミニウムAlN、アルミナAl等のセラミックスが挙げられる。熱伝導率が高いという観点からは、窒化アルミニウムがより好ましく用いられる。なお、吸熱側絶縁基板10と放熱側絶縁基板20とは、一方の面11,21が互いに平行になるように対向して配置されている。
また、金属電極12及び金属電極22は、それぞれ吸熱側絶縁基板10及び放熱側絶縁基板20の対向面11,21上に所定の電極パターンで形成されている金属膜である。金属電極12,22に用いられる材料としては、電気伝導率が高い、銅、銀、アルミニウム等の金属材料が挙げられる。金属電極12、22は、電気伝導率のさらなる向上、耐腐食性、防錆等の観点から、上記金属材料にさらにメッキ加工されたものが好ましく用いられる。例えば、銅パターンに無電解Ni−Bメッキ、電解Cuメッキ、無電解Ni−Pメッキ、無電解Auメッキ等が施されたものが挙げられる。
また、赤外線反射膜14,24は、金属電極12,22と同じ材質で構成される金属膜である。赤外線反射膜14及び赤外線反射膜24は、それぞれ吸熱側絶縁基板10及び放熱側絶縁基板20の熱電素子40側の対向面11,21上に設けられるものである。
熱電素子40は、電流が流れる方向に応じて金属電極12と金属電極22との間に配置されたP型熱電素子である熱電素子40a及びN型熱電素子である熱電素子40bとからなるものである。これらの熱電素子40a及び熱電素子40bは、金属電極12,22を介して交互に直列に接続されるものである。
リード線30a,30bは、金属電極12,22及び熱電素子40で構成される回路に電流を供給するためのものである。
図3は、吸熱側絶縁基板10上に形成された金属電極12及び赤外線反射膜14を面11側から見た平面図、図4は、放熱側絶縁基板20上に形成された金属電極22及び赤外線反射膜24を面21側から見た平面図である。なお、図3における基準線A、及び図4における基準線Bは、図2における切断面に対応している。
まず、図3に示されるように、吸熱側絶縁基板10の略正方形の面11において、12箇所に矩形の電極パターンで金属電極12が形成されている。より詳細には、6個の金属電極12で構成される列が、基準線Aに垂直な方向を配列方向として、2列並んでいる。この場合、それぞれの金属電極12の形成方向は、その長手方向が基準線Aに平行となるように形成される。さらに、面11における電極パターンを除く領域においては、赤外線反射膜14が形成されている。ここで、赤外線反射膜14と金属電極12とは、一定の距離を空けることにより電気的に絶縁されている。
また、図4に示されるように、放熱側絶縁基板20の略正方形の面21において、6箇所に矩形の電極パターンで金属電極22aが、5箇所に矩形の電極パターンで金属電極22bが、2箇所に略正方形の電極パターンで金属電極22cが、それぞれ形成されている。より詳細には、6個の金属電極22aで構成される列が、基準線Bに垂直な方向を配列方向として、面21の左右方向の中央部において1列並んでいる。この場合、それぞれの金属電極22aの形成方向は、その長手方向が基準線Bに平行となるように形成される。また、面21の右側において、2個の金属電極22bで構成される列が、基準線Bに垂直な方向を配列方向として、1列並んでいる。さらに、面21の左側において、3個の金属電極22bで構成される列が、基準線Bに垂直な方向を配列方向として、1列並んでいる。この場合、それぞれの金属電極22bの形成方向は、その長手方向が基準線Bに垂直となるように形成される。また、図4における面21の右上及び右下の隅には、金属電極22cが形成されている。さらに、面21における電極パターンを除く領域には、赤外線反射膜24が形成されている。ここで、赤外線反射膜24と金属電極22a,22b,22cとは、一定の距離を空けることにより電気的に絶縁されている。
次に、上記のように形成された金属電極12,22と、熱電素子40と、リード線30a,30bとの電気的な接続関係について説明する。まず、図2に示されるようなII-II切断面においては、金属電極22cにリード線30aが接続されている。また、この金属電極22cと金属電極12の端部との間には、金属電極の面に垂直に熱電素子40aが接続されている。さらに、図2の左方向に向かって、右側の金属電極12と、金属電極22aと、左側の金属電極12とを端部において直列に接続するように、熱電素子40bと熱電素子40aとが交互に接続されている。図3及び図4を参照して、以下同様に、図4の右上の金属電極22cまでの間で、全ての金属電極12,22a,22b,22cを端部において直列に接続するように熱電素子40bと熱電素子40aとが交互に配置される。また、右上の金属電極22cには、リード線30bが接続されている。このような構成により、金属電極12,22を介して熱電素子40a,40bが交互に直列に接続された回路が形成される。
以上のように構成されたペルチェモジュール1は、例えば固体撮像装置に内蔵されたCCD等の冷却対象物を吸熱側絶縁基板10に接触させて冷却するために使用される。この固体撮像装置の使用に際しては、図示しない電源部をリード線30a,30bに接続してペルチェモジュール1に電流が供給される。そうすると、熱電素子40a,40b、金属電極12、22a,22b,22cで構成される回路に電流が流れ、ペルチェ効果により、金属電極12から金属電極22a,22bに向けて熱が輸送される。このような熱の輸送により、金属電極12を有する吸熱側絶縁基板10に接触された冷却対象物が冷却される。
この際、吸熱側絶縁基板10の面11側、及び放熱側絶縁基板20の面21側においては、外部から入射される赤外線、基板自体から放射される赤外線、熱電素子40や金属電極12,22から放射、反射される赤外線が存在する。これらの赤外線が吸熱側絶縁基板10及び放熱側絶縁基板20に入射すると、赤外線の吸収により基板の温度が上昇し、モジュール全体の冷却効率が低下する。これに対して、吸熱側絶縁基板10の面11上、及び放熱側絶縁基板20の面21上に赤外線反射膜14,24を設けることにより、赤外線が基板に入射されることなく反射される。これにより、吸熱側絶縁基板10及び放熱側絶縁基板20における赤外線による吸熱が防止される。また、吸熱側絶縁基板10の面11にのみ赤外線反射膜を形成するようにしてもよい。こうすると、高温側の放熱側絶縁基板20及び金属電極22から多く放射される赤外線が面11において反射され、より単純な構成で効率よく赤外線による吸熱が防止される。
また、赤外線反射膜14,24は、赤外線反射率の高い金属膜で構成されているため、基板における赤外線による吸熱がより確実に防止される。さらに、赤外線反射膜14,24は金属メッキを含む構成となっているため、耐腐食性、防錆性が高く、赤外線反射効果がより永く維持される。
また、特許文献1に記載のような従来のペルチェモジュールは、基板と絶縁薄膜と金属電極との3層構造の構成となっている。これに対して、ペルチェモジュール1は、吸熱側絶縁基板10、及び放熱側絶縁基板20の表面に金属電極12,22、及び赤外線反射膜14,24を有する2層構造であるため、従来の3層以上の多層構造のモジュールに比較して製造がより容易となる。
さらに、赤外線反射膜14,24は、金属電極12,22と同一の材質のものであるので、赤外線反射膜14,24における赤外線反射率が確保されるとともに、金属電極12,22と赤外線反射膜14,24の形成を1つの工程で行えるため、モジュールの製造が容易となる。
以上説明した、本発明にかかるペルチェモジュール1によれば、絶縁基板10,20上の金属電極12,22を介して交互に接続されたP型熱電素子及びN型熱電素子に電流が供給されることにより、吸熱側絶縁基板10から放熱側絶縁基板20に向けて熱が輸送される。また、少なくとも吸熱側絶縁基板10の面11に赤外線反射膜14を備えることにより、外部から入射する赤外線や、内部において放射、反射された赤外線が吸熱側絶縁基板の面において反射される。これにより、吸熱側絶縁基板10における赤外線による吸熱が防止され、吸熱側絶縁基板10において対象物を冷却する際の冷却効率が高められる。その結果、より単純な構成で冷却効率を高めることが可能なペルチェモジュールを提供することができる。
ここで、図5は、ペルチェモジュール1及び従来のペルチェモジュールにおける駆動電力P[W]と基板間温度差ΔT[°C]との関係を示すグラフである。なお、基板間温度差ΔTは、放熱側絶縁基板20の面21の反対側の面における温度を−20°Cに保持した状態における、吸熱側絶縁基板10と放熱側絶縁基板20との間の温度差を測定して得られたものである。ここで、従来のペルチェモジュールの構成は、赤外線反射膜14,24を備えていない点以外は、ペルチェモジュール1と全く同様の構成である。さらに、吸熱側絶縁基板10、放熱側絶縁基板20の材質としては、窒化アルミニウムを用い、金属電極12,22、及び赤外線反射膜14,24としては、銅パターンに無電解Ni−Bメッキ、電解Cuメッキ、無電解Ni−Pメッキ、無電解Auメッキが施されたものを用いた。
図5に示されるように、駆動電力P=1[W]で、従来技術におけるペルチェモジュールの基板間温度差ΔTが約30°Cであるのに対して、ペルチェモジュール1の基板間温度差ΔTが約42°Cとの結果が得られた。この結果により、ペルチェモジュール1は、駆動電力Pに対する冷却効率がより優れているということが分かる。
上述した冷却効率上昇の効果は、P型熱電素子とN型熱電素子のペアの数が少なく、絶縁基板10,20全体の面積に対する熱電素子の配置面積の比が比較的小さくされているペルチェモジュールにおいて顕著に現れる。このようなペルチェモジュールの用途としては、固体撮像装置等におけるCCDの冷却用としての用途が挙げられる。この場合、ペルチェモジュール1はCCDを冷却して暗電流を小さくすることによりCCDにおけるSN比を改良するために用いられる。特に、ペルチェモジュール1は、電力が厳しく制限される衛星搭載用の固体撮像装置に搭載する素子として最適である。
図6には、ペルチェモジュール1が搭載された固体撮像素子(CCD:Charge Coupled Device)を冷却する固体撮像装置の一例を示す。ここで、図6において、(a)は、ペルチェモジュール1を搭載した固体撮像装置101の平面図、(b)は、固体撮像装置101の側断面図、(c)は、固体撮像装置101の底面図、(d)は、固体撮像装置101の正面図である。
同図に示されるように、固体撮像装置101は、銅タングステン製の矩形の放熱板110を有しており、この放熱板110の後端部には矩形形状のI/Oピン導出穴110aが設けられている。放熱板110の前端部側には、ペルチェモジュール1が放熱板110の面と放熱側絶縁基板20の面とを接着することにより固定されている。また、ペルチェモジュール1の吸熱側絶縁基板10上にはCCD114が載置されている。
また、放熱板110のI/Oピン導出穴110a上にはセラミック積層型配線基板116が配置され、配線基板116から伸びるI/Oピン116aがI/Oピン導出穴110aに挿入されている。さらに、配線基板116とCCD114とはアルミニウム製のボンディングワイヤ118により接続され、ボンディングワイヤ118及び配線基板116を介してCCD114が駆動される。
この固体撮像装置101においては、放熱側絶縁基板20の面を−20°Cに保つと同時にペルチェモジュール1にわずか1Wの駆動電力を与えるだけで、CCD114を約−60°Cの温度で冷却することができる。これにより、CCD114の暗電流は十分に低減され、固体撮像装置101を緻密な科学計測に用いることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、本実施形態にかかるペルチェモジュール1における赤外線反射膜14,24としては、赤外線反射率の高い材料であれば様々な材料のもので代用可能である。例えば、金、アルミ、銀、プラチナ、ニッケル、及びこれらを含む合金等の単層構造や多層構造のものを使用できる。また、赤外線反射膜14,24の材質は、金属電極12,22と異なる材質であっても構わない。
本発明によるペルチェモジュールの好適な一実施形態の構成を模式的に示す平面図である。 図1に示すペルチェモジュールのII-II断面図である。 吸熱側絶縁基板上に形成された金属電極及び赤外線反射膜の平面図である。 放熱側絶縁基板上に形成された金属電極及び赤外線反射膜の平面図である。 本発明のペルチェモジュール及び従来のペルチェモジュールにおける駆動電力と基板間温度差との関係を示すグラフである。 (a)は、本発明のペルチェモジュールを搭載した固体撮像装置の平面図、(b)は、本発明のペルチェモジュールを搭載した固体撮像装置の側断面図、(c)は、本発明のペルチェモジュールを搭載した固体撮像装置の底面図、(d)は、本発明のペルチェモジュールを搭載した固体撮像装置の正面図である。
符号の説明
1…ペルチェモジュール、10…吸熱側絶縁基板、20…放熱側絶縁基板、30a,30b…リード線、12…金属電極、22a,22b,22c(22)…金属電極、40a,40b(40)…熱電素子、14,24…赤外線反射膜。

Claims (4)

  1. 一方の面に金属電極を有する吸熱側絶縁基板と、
    前記一方の面に対向するように配置され、前記吸熱側絶縁基板側の面に金属電極を有する放熱側絶縁基板と、
    前記吸熱側絶縁基板の金属電極と前記放熱側絶縁基板の金属電極との間に配置され、金属電極を介して交互に直列に接続されたP型熱電素子及びN型熱電素子からなる熱電素子群と、
    少なくとも前記吸熱側絶縁基板の熱電素子側の面に設けられた赤外線反射膜と、
    を備えるペルチェモジュール。
  2. 前記赤外線反射膜は、金属膜を含むものである、
    請求項1に記載のペルチェモジュール。
  3. 前記赤外線反射膜は、前記金属電極と同一の材質のものである、
    請求項1又は2に記載のペルチェモジュール。
  4. 前記放熱側絶縁基板の熱電素子側の面に赤外線反射膜が併せて設けられたものである、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のペルチェモジュール。
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