JP2005216136A - 非同期プロセッサ、電気光学装置、及び電子機器 - Google Patents

非同期プロセッサ、電気光学装置、及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 プロセッサの各動作点での設計検証の手間を省略するとともに、動作点間の移動を安全に行うことのできる非同期プロセッサを提案する。
【解決手段】 本発明の非同期プロセッサ(10)は、電源電圧Vddの供給を受けて動作する非同期プロセッサ・コア(11)と、非同期プロセッサ・コア(11)の処理負荷に応じて電源電圧Vddを調整する電源電圧調整手段(13)を備える。非同期プロセッサ・コア(11)はグローバル・クロックを不要とし、最小機能回路の自律的又は他律的な分散制御で動作するため、全ての素子と配線における最悪条件下のディレイを前提にした全動作点におけるタイミング設計と動作検証を行う必要がない。従って、動作点が増えれば増える程、設計検証の手間が増大するという問題を解決できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は非同期プロセッサに関し、特に、処理負荷に応じて非同期プロセッサの動作電圧及び動作周波数を自動調整するための改良技術に関する。
近年、米国Transmeta社のCrusoeプロセッサ等に見られるように、電圧スケーリング技術と動作周波数の自動調整によってプロセッサの省電力化を実現する研究が盛んに行われている。Crusoeプロセッサは4-issue 128-bit VLIW(Very Long Instruction Word)エンジンをベースにCode Morphine Softwareとコンパイラ技術を融合して最大限度の性能を引き出しながらも、動作時のソフトウエア負荷に応じて動作電圧と動作周波数を動的に変化させるソフトウエアとハードウエアの複合技術によって低消費電力を実現している。Crusoe Model TM5800-733-1.0のコアにはソフトウエア負荷に応じて{333MHz,0.90V},{400MHz,1.05V},{533MHZ,1.15V},{667MHz,1.25V},{733MHz,1.30V}の5つの動作点の中から最適の動作点を選択する機構が組み込まれている。消費電力は電圧の2乗と動作周波数に線形であるので、上記5つの動作点での消費電力は{733MHz,1.30V}での消費電力を100%としたとき、21.8%,35.6%,56.9%,84.1%、100%となる。Crusoeプロセッサはこの消費電力機能と温度管理機能によって低消費電力かつ高速動作を共に実現している。
CrusoeTM Processor Product Brief (Feb.6,2003)
しかし、Crusoeプロセッサと同様に従来の省電力型プロセッサの多くはクロック信号によって駆動される同期プロセッサであって、全ての素子と配線における最悪条件下のディレイを前提に離散的な動作点の全てにおいてタイミング設計され、検証されている必要がある。このため、動作点が増加する程、設計検証の手間が増大するという問題がある。更に、同期プロセッサを用いたシステムの設計においては、定格の動作点とは異なる動作電圧及び動作周波数の組み合わせでの動作を避ける必要があるだけでなく、ある動作点から他の動作点への移動においても保証安全域から外れないように留意する必要がある。システムの設計において上記5つの動作点近傍で一定の精度で動作する電圧源とクロック発信器を設計し、かつ安全な動作点間の移動を制御する機構を組み込むことは容易ではない。
そこで、本発明はこのような問題を解決し、プロセッサの各動作点での設計検証の手間を省略するとともに、動作点間の移動を安全に行うことのできる非同期プロセッサ、電気光学装置、及び電子機器を提案することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明の非同期プロセッサは、電源電圧の供給を受けて動作する非同期プロセッサ・コアと、非同期プロセッサ・コアの処理負荷に応じて電源電圧を調整する電源電圧調整手段を備える。非同期プロセッサ・コアはグローバル・クロックを不要とし、最小機能回路の自律的又は他律的な分散制御で動作するため、全ての素子と配線における最悪条件下のディレイを前提にした全動作点におけるタイミング設計と動作検証を行う必要がない。従って、動作点が増えれば増える程、設計検証の手間が増大するという問題を解決できる。
本発明の非同期プロセッサは、同期回路と非同期プロセッサとのインターフェース制御を行う同期・非同期インターフェース回路と、非同期プロセッサ・コアの処理負荷に応じて同期回路のクロック周波数を調整する周波数調整手段を更に備えるのが望ましい。電圧スケーリングによる省電力化に加えて周波数スケーリングによる省電力化を実現できる。
本発明の非同期プロセッサは、電圧制御電源から電源電圧の供給を受けて動作する非同期プロセッサ・コアと、非同期プロセッサ・コアから出力されるデジタル値をアナログ制御電圧に変換して電圧制御電源に供給するD/A変換器と、処理負荷に対応した電源電圧が非同期プロセッサ・コアに供給されるように上記デジタル値を補正する補正手段を備える。処理負荷に応じた電源電圧が非同期プロセッサ・コアに供給されるようにデジタル値を補正することで、精度の高い電源電圧制御を可能にできる。
本発明の非同期プロセッサは、電圧制御電源から電源電圧の供給を受けて動作する非同期プロセッサ・コアと、非同期プロセッサ・コアから出力されるデジタル値をアナログ電圧に変換するD/A変換器と、D/A変換器から出力されるアナログ電圧によって発信制御される第一電圧制御発信器と、電圧制御電源から出力される電圧によって発信制御される第二電圧制御発信器と、処理負荷に対応した電源電圧が非同期プロセッサ・コアに供給されるようにデジタル値を補正する補正手段を備える。ここで、第一電圧制御発信器の出力信号と第二電圧制御発信器の出力信号は両者の位相差が一定となるように電圧制御電源の制御電圧を生成する制御電圧生成手段に入力される。非同期プロセッサ・コアに供給される電源電圧を閉ループ制御によって電源電圧制御することで、電源電圧の変動を効果的に抑制できる。
本発明の非同期プロセッサは、電圧制御電源から電源電圧の供給を受けて動作する非同期プロセッサ・コアと、非同期プロセッサ・コアから出力されるデジタル値をアナログ電圧に変換するD/A変換器と、D/A変換器から出力されるアナログ電圧によって発信制御される第一電圧制御発信器と、電圧制御電源から出力される電源電圧によって発信制御される第二電圧制御発信器と、第一電圧制御発信器の出力信号と第二電圧制御発信器の出力信号との位相差が一定となるように電圧制御電源の制御電圧を生成する制御電圧生成手段と、処理負荷に対応した電源電圧が非同期プロセッサ・コアに供給されるようにデジタル値を補正する補正手段を備える。かかる構成により、補正手段は非同期プロセッサ内に含まれるD/A変換器、第一電圧制御発信器、及び第二制御発信器の入出力特性等を予めキャラクタライズしておくことで、処理負荷に応じた電源電圧が非同期プロセッサ・コアに供給されるようデジタル値を適正に補正できる。
本発明の非同期プロセッサは、電圧制御電源から電源電圧の供給を受けて動作する非同期プロセッサ・コアと、同期回路と非同期プロセッサ・コアとのインターフェース制御を行う同期・非同期インターフェース回路と、非同期プロセッサ・コアから出力されるデジタル値をアナログ電圧に変換するD/A変換器と、D/A変換器から出力されるアナログ電圧によって発信制御される第一電圧制御発信器と、電圧制御電源から出力される電圧によって発信制御される第二電圧制御発信器と、処理負荷に対応した電源電圧が非同期プロセッサ・コアに供給されるように上記デジタル値を補正する補正手段を備える。ここで、第一電圧制御発信器の出力信号と第二電圧制御発信器の出力信号は両者の位相差が一定となるように電圧制御電源の制御電圧を生成する制御電圧生成手段に入力される。非同期プロセッサ・コアに供給される電源電圧を閉ループ制御によって電源電圧制御することで、電源電圧の変動を効果的に抑制できる。
本発明の非同期プロセッサは、電圧制御電源から電源電圧の供給を受けて動作する非同期プロセッサ・コアと、同期回路と非同期プロセッサ・コアとのインターフェース制御を行う同期・非同期インターフェース回路と、非同期プロセッサ・コアから出力されるデジタル値をアナログ電圧に変換するD/A変換器と、D/A変換器から出力されるアナログ電圧によって発信制御される第一電圧制御発信器と、電圧制御電源から出力される電源電圧によって発信制御される第二電圧制御発信器と、第一電圧制御発信器の出力信号と第二電圧制御発信器の出力信号との位相差が一定となるように電圧制御電源の制御電圧を生成する制御電圧生成手段と、処理負荷に対応した電源電圧が非同期プロセッサ・コアに供給されるように上記デジタル値を補正する補正手段を備える。補正手段は第一電圧制御発信器の入出力特性等を予めキャラクタライズしておくことで、処理負荷に応じた電源電圧が非同期プロセッサ・コアに供給されるようデジタル値を適正に補正できる。
本発明の非同期プロセッサは、電圧制御電源から電源電圧の供給を受けて動作する非同期プロセッサ・コアと、同期回路と非同期プロセッサ・コアとのインターフェース制御を行う同期・非同期インターフェース回路と、非同期プロセッサ・コアから出力される第一デジタル値をアナログ電圧に変換する第一D/A変換器と、第一D/A変換器から出力されるアナログ電圧によって発信制御される第一電圧制御発信器と、電圧制御電源から出力される電源電圧によって発信制御される第二電圧制御発信器と、処理負荷に対応した電源電圧が非同期プロセッサ・コアに供給されるように第一デジタル値を補正する第一補正手段と、非同期プロセッサ・コアから出力される第二デジタル値をアナログ電圧に変換する第二D/A変換器と、第二D/A変換器から出力されるアナログ電圧によって同期回路のクロック周波数を発信制御する第三電圧制御発信器と、処理負荷に対応したクロック周波数が同期・非同期インターフェース回路に供給されるように第二デジタル値を補正する第二補正手段を備える。ここで、第一電圧制御発信器の出力信号と第二電圧制御発信器の出力信号は両者の位相差が一定となるように電圧制御電源の制御電圧を生成する制御電圧生成手段に入力される。電源電圧の自動調整による電圧スケーリングだけでなく、クロック周波数の自動調整により、同期回路と接続する非同期プロセッサの省電力化を実現できる。
本発明の非同期プロセッサは、電圧制御電源から電源電圧の供給を受けて動作する非同期プロセッサ・コアと、同期回路と非同期プロセッサ・コアとのインターフェース制御を行う同期・非同期インターフェース回路と、非同期プロセッサ・コアから出力される第一デジタル値をアナログ電圧に変換する第一D/A変換器と、第一D/A変換器から出力されるアナログ電圧によって発信制御される第一電圧制御発信器と、電圧制御電源から出力される電源電圧によって発信制御される第二電圧制御発信器と、第一電圧制御発信器の出力信号と第二電圧制御発信器の出力信号との位相差が一定となるように電圧制御電源の制御電圧を生成する制御電圧生成手段と、処理負荷に対応した電源電圧が非同期プロセッサ・コアに供給されるように第一デジタル値を補正する第一補正手段と、非同期プロセッサ・コアから出力される第二デジタル値をアナログ電圧に変換する第二D/A変換器と、第二D/A変換器から出力されるアナログ電圧によって同期回路のクロック周波数を発信制御する第三電圧制御発信器と、処理負荷に対応したクロック周波数が同期・非同期インターフェース回路に供給されるように第二デジタル値を補正する第二補正手段を備える。かかる構成により、第一補正手段は非同期プロセッサ内に含まれる第一D/A変換器、第一電圧制御発信器、及び第二制御発信器の入出力特性等を予めキャラクタライズしておくことで、処理負荷に応じた電源電圧が非同期プロセッサ・コアに供給されるように第一デジタル値を適正に補正することができる。また、第二補正手段は非同期プロセッサ内に含まれる第二第二D/A変換器、及び第三電圧制御発信器の入出力特性等を予めキャラクタライズしておくことで、処理負荷に応じたクロック周波数が同期・非同期インターフェース回路に供給されるよう第二デジタル値を適正に補正することができる。
本発明の非同期プロセッサにおいて、非同期プロセッサ・コアは動作点が安全動作範囲から外れないように第一デジタル値と第二デジタル値の変更値及び変更順序を定めるのが望ましい。非同期プロセッサ・コアの安全動作範囲を予めキャラクタライズされて非同期プロセッサ内に内蔵しておくことで、動作点間の移動をスムーズかつ安全に行うことができる。また、動作点間の安全な移動を制御する機構を非同期プロセッサ内に組み込む必要がないので、設計の工数と期間の大幅に短縮できる。
本発明の電気光学装置は上述した本発明の非同期プロセッサを備える。本発明の電気光学装置によれば、自動電源電圧調整機能による省電力化を実現できる。
本発明の電子機器は上述した本発明の非同期プロセッサを備える。本発明の電子機器によれば、自動電源電圧調整機能による省電力化を実現できる。特に、バッテリ駆動によって動作し、スタンバイ時間の長い電子機器に好適である。
本発明によれば、非同期プロセッサ・コアはグローバル・クロックを不要とし、最小機能回路の自律的又は他律的な分散制御で動作するため、全ての素子と配線における最悪条件下のディレイを前提にした全動作点におけるタイミング設計と動作検証を行う必要がない。従って、動作点が増えれば増える程、設計検証の手間が増大するという問題を解決できる。
[発明の実施形態1]
図1は本発明の第1実施形態に関わる非同期プロセッサの電源供給系統を中心とする構成図である。同図に示すように、非同期プロセッサ10は、電圧制御電源15から電源電圧(動作電圧)Vddの供給を受けて動作する非同期プロセッサ・コア11と、非同期プロセッサ・コア11から出力されるデジタル値D1をアナログ制御電圧に変換して電圧制御電源15に供給するD/A変換器13と、D/A変換器13から出力されるアナログ制御電圧を直流電圧に平滑化するローパスフィルタ14と、処理負荷に対応した電源電圧Vddが非同期プロセッサ・コア11に供給されるようにデジタル値D1を補正する補正手段としてのルックアップテーブル12を備えて構成されている。非同期プロセッサ・コア11は非同期バス(図示せず)に接続している。上述した非同期プロセッサ・コア11、ルックアップテーブル12、D/A変換器13及びローパスフィルタ14はLSIチップ内に実装されている。
非同期プロセッサ・コア11はグローバル・クロックを用いないで各々の最小機能回路(プロセス)が自律的に又は他律的に局所的な協調をとりながら分散制御を行うことを目的として設計されたプロセッサ・コアである。この最小機能回路はイベント駆動によって制御され、自律的に動作する必要があると判断した場合と、他律的に動作する必要があると判断した場合にのみ動作する。つまり、各々の最小機能回路は他の最小機能回路とは独立して並列動作が可能であり、他の最小機能回路の処理が完了するまで処理待ちする必要がない。最小機能回路は所望の処理を実行する準備が完了した段階で処理を進めることができる。これに対し、システムの中央制御用のグローバル・クロックを基準に回路動作をすることを目的として設計された回路を「同期回路」と称する。同期プロセッサの性能は動作電圧と動作周波数に依存するが、非同期プロセッサ10はグローバル・クロックを不要とするので、その性能は動作電圧に依存する。
ソフトウエア70は非同期プロセッサ・コア11が処理負荷(ソフトウエア負荷)に応じた所望の性能を発揮する上で必要な電源電圧Vddを非同期プロセッサ11に指定する。非同期プロセッサ・コア11はソフトウエア70からの電源電圧Vddの指定を受けて、この指定された電源電圧Vddが非同期プロセッサ・コア11に供給されるように所望のデジタル値D1をD/A変換器13に入力する。D/A変換器13から出力されるアナログ制御電圧はローパスフィルタ14にて高調波成分が抑圧された上で電圧制御電源15に入力される。電圧制御電源15は制御電圧に対応した電源電圧Vddを非同期プロセッサ・コア11に供給する。非同期プロセッサ・コア11はソフトウエア70の要求に基づいて、自らがD/A変換器13に入力したデジタル値D1によって、電圧スケーリング則による電力の消費と、処理負荷に応じた所望の性能発揮をコントロールできる。ここで、D/A変換器13は電源電圧調整手段として機能する。
尚、D/A変換器13に入力されるデジタル値D1はソフトウエア70によって指定された電源電圧Vddが非同期プロセッサ・コア11に供給されるように設定されるが、各チップ間の閾値電圧、D/A変換器13の入出力特性、電圧制御電源15の入出力特性等のバラツキにより非同期プロセッサ・コア11が指定するデジタル値D1に対して電源電圧Vddは一定範囲の誤差を生じる。このような誤差を補正する補正手段として、ルックアップテーブル12を実装するのが望ましい。このルックアップテーブル12は非同期プロセッサ・コア11上でソフトウエア70を実行したときにD/A変換器13に入力されたデジタル値D1と、各々のデジタル値D1に対して非同期プロセッサ・コア11に供給された電源電圧Vddとをキャラクタライズし、両者の対応表をROMに書き込んだものである。非同期プロセッサ・コア11はソフトウエア70からの電源電圧Vddの指定を受けて、ルックアップテーブル12を参照し、指定された電源電圧Vddが非同期プロセッサ・コア11に供給されるようにデジタル値D1をソフトウエア的に補正し、電源電圧Vddの誤差を補償する。D/A変換器13の入出力特性等を反映したルックアップテーブル12を非同期プロセッサ20内に予め内蔵しておくことで、デジタル値D1を適正に補正することができる。
本実施形態によれば、非同期プロセッサ10を用いることにより、全ての素子と配線における最悪条件下のディレイを前提にした全動作点におけるタイミング設計(ワーストケース設計)と動作検証を行う必要がない。従って、動作点が増えれば増える程、設計検証の手間が増大するという問題を解決できる。
[発明の実施形態2]
図2は本発明の第2実施形態に関わる非同期プロセッサの電源供給系統を中心とする構成図である。同図に示すように、非同期プロセッサ20は、電圧制御電源34から電源電圧Vddの供給を受けて動作する非同期プロセッサ・コア21と、非同期プロセッサ・コア21から出力されるデジタル値D1をアナログ電圧に変換するD/A変換器23と、D/A変換器23から出力されるアナログ電圧によって発信制御される電圧制御発信器24と、処理負荷に対応した電源電圧Vddが非同期プロセッサ・コア21に供給されるようにデジタル値D1を補正する補正手段としてのルックアップテーブル22と、電圧制御電源34から出力される電源電圧Vddによって発信制御される電圧制御発信器25を備えて構成されている。非同期プロセッサ・コア21は非同期バス(図示せず)に接続している。上述した非同期プロセッサ・コア21、ルックアップテーブル22、D/A変換器23、及び電圧制御発信器24,25はLSIチップ内に実装されている。
電圧制御発信器24から出力されるパルス信号(基準信号fp)と、電圧制御発信器25から出力されるパルス信号(比較信号fr)は制御電圧生成手段30に入力される。制御電圧生成手段30は基準信号fpと比較信号frとの位相差が一定となるように電圧制御電源34の制御電圧を生成するための手段であり、位相比較器31、チャージポンプ32、及びローパスフィルタ33から構成される。位相比較器31は基準信号fpと比較信号frとの立ち上がり位相を比較し、基準信号fpの立ち上がりが進角の場合は位相差に対応したパルス幅の進み位相差パルスpuを出力し、基準信号fpの立ち上がりが遅角の場合は位相差に対応したパルス幅の遅れ位相差パルスpdを出力する。チャージポンプ32は進み位相差パルスpuに応じてチャージアップし、遅れ位相差パルスpdに応じてディスチャージする。チャージポンプ32の出力Doは基準信号fpの立ち上がりが進角の場合はHレベルの信号を出力し、基準信号fpの立ち上がりが遅角の場合はLレベルの信号を出力する。基準信号fpと比較信号frの位相差がゼロの場合は、出力Doはハイ・インピーダンスになる。出力Doはローパスフィルタによって直流電圧に平滑化されて電圧制御電源34の制御電圧となる。電圧制御発信器25は進み位相差パルスpuの出力に対応して比較信号frの位相が進み、又は遅れ位相差パルスpdの出力に対応して比較信号frの位相が遅れるように電圧制御電源34から供給される電源電圧Vddによって発信制御される。上述した位相比較器31、チャージポンプ32、ローパスフィルタ33、電圧制御電源34、及び電圧制御発信器25から成る閉ループによって位相同期回路が構成されている。また、D/A変換器23、電圧制御発信器24,25及び制御電圧生成手段30は電源電圧調整手段として機能する。
尚、ルックアップテーブル22、D/A変換器23、及び電圧制御発信器24については、第1実施形態で説明したルックアップテーブル12、D/A変換器13、及び電圧制御発信器14と同様であるため、これらの説明を省略する。また、非同期プロセッサ20のLSIチップ内には非同期プロセッサ・コア21、ルックアップテーブル22、D/A変換器23、電圧制御発信器24,25に加えて、更に、制御電圧生成手段30を含めてもよい。
本実施形態によれば、外乱等の影響で電源電圧Vddに変動が生じても、基準信号fpと比較信号frの位相差がゼロとなるように閉ループ制御によって電源電圧Vddの変動を抑制することができるため、外乱等の影響を受けにくい電圧スケーリングが可能となる。
[発明の実施形態3]
図3は本発明の第3実施形態に関わる非同期プロセッサの電源供給系統を中心とする構成図である。同図に示すように、非同期プロセッサ40は、電圧制御電源54から電源電圧Vddの供給を受けて動作する非同期プロセッサ・コア41と、同期回路(図示せず)と非同期プロセッサ・コア41とのインターフェース制御を行う同期・非同期インターフェース回路42と、非同期プロセッサ・コア41から出力されるデジタル値D1をアナログ電圧に変換するD/A変換器44と、D/A変換器44から出力されるアナログ電圧によって発信制御される電圧制御発信器45と、電圧制御電源54から出力される電源電圧Vddによって発信制御される電圧制御発信器46と、処理負荷に対応した電源電圧Vddが非同期プロセッサ・コア41に供給されるようにデジタル値D1を補正する補正手段としてのルックアップテーブル43を備えて構成されている。非同期プロセッサ・コア41は同期・非同期インターフェース回路42を介して同期バス(図示せず)と接続している。上述した非同期プロセッサ・コア41、同期・非同期インターフェース回路42、ルックアップテーブル43、D/A変換器44、及び電圧制御発信器45,46はLSIチップ内に実装されている。
周波数調整手段60は非同期プロセッサ・コア41から出力されるデジタル値D2をアナログ電圧に変換するD/A変換器62と、D/A変換器62から出力されるアナログ電圧によってクロック周波数fを発信制御する電圧制御発信器63と、処理負荷に対応したクロック周波数fが同期・非同期インターフェース回路42に供給されるようにデジタル値D2を補正する補正手段としてのルックアップテーブル61を備えて構成されている。ルックアップテーブル61は非同期プロセッサ・コア41上でソフトウエア70を実行したときにD/A変換器62に入力されたデジタル値D2と、各々のデジタル値D2に対して同期・非同期インターフェース回路42に供給されたクロック周波数fとをキャラクタライズし、両者の対応表をROMに書き込んだものである。ルックアップテーブル61がLSIチップ内に含まれていない場合には、クロック周波数fの測定とルックアップテーブル61への記録はユーザ側で行うこととなる。
尚、ルックアップテーブル43、D/A変換器44、電圧制御発信器45,46、制御電圧生成手段50(位相比較器51、チャージポンプ52、及びローパスフィルタ53)については、第2実施形態で説明したルックアップテーブル22、D/A変換器23、電圧制御発信器24,25、電圧制御手段30(位相比較器31、チャージポンプ32、及びローパスフィルタ33)と同様であるため、これらの説明を省略する。また、D/A変換器44、電圧制御発信器45,46及び制御電圧生成手段50は電源電圧調整手段として機能する。
ソフトウエア70は非同期プロセッサ・コア41が処理負荷(ソフトウエア負荷)に応じた所望の性能を発揮する上で必要な電源電圧Vddとクロック周波数fを非同期プロセッサ・コア41に指定する。非同期プロセッサ・コア41はソフトウエア70からの電源電圧Vddの指定を受けて、この指定された電源電圧Vddとクロック周波数fがそれぞれ非同期プロセッサ・コア41、同期・非同期インターフェース回路42に供給されるようにデジタル値D1,D2をD/A変換器44,62に入力する。電圧制御発信器45,46から出力されるそれぞれのパルス信号は位相同期回路による閉ループ制御によって位相差が一定となるように発信制御され、電圧制御電源54の電圧変動を抑制する。一方、D/A変換器62から出力された制御電圧は電圧制御発信器63の発信周波数を制御し、その発信周波数がソフトウエア70によって指定される目標クロック周波数fに一致するように調整する。
図4は非同期プロセッサ40が動作可能な電源電圧と、各電源電圧における動作周波数の最大値(fmax)と最小値(fmin)をプロットしたグラフである。最大値fmaxの包絡線(一点鎖線)は安全動作範囲を規定している。最小値fminはその電源電圧における動作可能な最低周波数ではなく、各電源電圧における意味のある最低周波数という意味で使用しており、実際に動作可能な最低周波数は最小値fminよりも低い。同図に示すように非同期プロセッサ40はある一定の電圧範囲で動作し、電源電圧Vddが低すぎても、又、高すぎても動作しない。動作点(Vdd,f)を変更するには、動作点が安全動作範囲(一点鎖線で包囲された包絡線内の動作領域)から外れないようにシーケンス(変更手順)を設定する必要がある。
図5、図6は動作点を変更するシーケンスを示している。図5に示すようにクロック周波数fを一定にしたまま電源電圧Vddを下げることにより動作点A(高電圧・高周波数)から安全動作範囲外の動作点Cへ移行し、次いで電源電圧Vddを一定にしたままクロック周波数fを下げて動作点B(低電圧・低周波数)へ移行すると、安全動作範囲を外れた段階で非同期プロセッサ40は動作不良を起こす可能性が生じる。これに対して図6に示すように、電源電圧Vddを一定にしたままクロック周波数fを下げることにより動作点Aから動作点Dに移行し、次いでクロック周波数fを一定にしたまま電源電圧Vddを下げて動作点Bに移行すると、安全動作範囲を外れることなく動作点を変更できる。動作点Dのクロック周波数fは最小値fminよりも低いが、実際に動作可能な最低周波数は最小値fminよりも低いので問題はない。動作点の安全動作範囲は予めキャラクタライズされた上で非同期プロセッサ40に内蔵される。非同期プロセッサ・コア41は動作点が安全動作範囲から外れないように、デジタル値D1,D2の変更値とその変更順序を設定する。尚、動作点Bから動作点Aへ動作点を変更するには、動作点が安全動作範囲を外れないように、例えば、図6に示したシーケンス(A→D→B)とは逆のシーケンス(B→D→A)を実行すればよい。
尚、非同期プロセッサ40のLSIチップ内には非同期プロセッサ・コア41、同期・非同期インターフェース回路42、ルックアップテーブル43、D/A変換器44、電圧制御発信器45,46に加えて、制御電圧生成手段50又は周波数調整手段60のうち何れか一方又は両者を含めてもよい。また、電圧制御発信器63として線形性又は非線形性等の各種の入出力特性を有するものを使用できるが、周波数調整手段60をLSIチップ内に含めることにより、電圧制御発信器63の入出力特性等をキャラクタライズしたルックアップテーブル61を非同期プロセッサ40内に予め内蔵しておくことが可能となり、処理負荷に応じたクロック周波数fが同期・非同期インターフェース回路42に供給されるようにデジタル値D2を適正に補正することができる。
本実施形態によれば、電源電圧Vddの自動調整による電圧スケーリングだけでなく、クロック周波数fの自動調整により、同期回路と接続する非同期プロセッサ40の省電力化を実現できる。また、安全動作範囲が予めキャラクタライズされて非同期プロセッサ40に内蔵されているため、ソフトウエア70による動作点間の移動はスムーズでかつ安全に行われる。このため、システム設計において、安全な動作点間の移動を制御する機構を組み込む必要がなく、設計の工数と期間を大幅に短縮できる。
[発明の実施形態4]
図7は本発明の非同期プロセッサを搭載した電気光学装置の例を示す図である。
同図(A)は携帯電話への適用例を示している。携帯電話230はアンテナ部231、音声出力部232、音声入力部233、操作部234、及びディスプレイ装置100を備えている。
同図(B)はビデオカメラへの適用例を示している。ビデオカメラ240は受像部241、操作部242、音声入力部243、及びディスプレイ装置100を備えている。
同図(C)は携帯型パーソナルコンピュータへの適用例を示している。コンピュータ250はカメラ部251、操作部252、及びディスプレイ装置100を備えている。
同図(D)はヘッドマウントディスプレイへの適用例を示している。ヘッドマウントディスプレイ260はバンド261、光学系収納部262、及びディスプレイ装置100を備えている。
同図(E)はリア型プロジェクタへの適用例を示している。プロジェクタ270は筐体271に、光源272、合成光学系273、ミラー274、ミラー275、スクリーン276、及びディスプレイ装置100を備えている。
同図(F)はフロント型プロジェクタへの適用例を示している。プロジェクタ280は筐体282に光学系281、及びディスプレイ装置100を備え、画像をスクリーン283に表示可能に構成されている。
同図(A)〜同図(F)に示すディスプレイ装置100は本発明の非同期プロセッサを搭載した電気光学装置である。電気光学装置とは、電気的作用によって発光する又は外部からの光の状態を変化させる電気光学素子を備えた表示装置一般をいい、自ら光を発するものと外部からの光の通過を制御するもの双方を含む。例えば、電気光学素子として、液晶素子、電気泳動粒子が分散した分散媒体を有する電気泳動素子、EL素子、電界の印加により発生した電子を発光板に当て発光させる電子放出素子を備えたアクティブマトリクス型の表示装置等が含まれる。特に、強誘電性液晶のメモリ効果を利用した電気光学装置においては、強誘電性液晶に電圧を印加する際に非同期プロセッサの駆動能力を高める必要があるので、このような電気光学装置の省電力化に好適である。
また、本発明の電子機器は本発明の非同期プロセッサを備える。ここで、電子機器とは回路基板やその他の要素を備え、一定の機能を奏する機器一般をいい、その構成に特に限定はない。かかる電子機器としては、例えば、バッテリ駆動される携帯機器、シートコンピュータ、電子ペーパ、ウェアラブルコンピュータ、ICカード、スマート・カード、携帯電話、ビデオカメラ、パーソナルコンピュータ、ヘッドマウントディスプレイ、リア型又はフロント型のプロジェクタ、ウェアラブル型健康管理機器、ウェアラブル型トイ、偏在型無線センサ、RFID、貼付型温度計、表示機能付きファックス装置、携帯型TV、PDA、電子手帳、シート型電卓、電子ペーパ、電光掲示板、宣伝広告用ディスプレイ、表示機能付き無線タグ、SOP(System-On-Panel)、SOG(System-On-Glass)等が含まれる。
第1実施形態に関わる非同期プロセッサの構成図である。 第2実施形態に関わる非同期プロセッサの構成図である。 第3実施形態に関わる非同期プロセッサの構成図である。 非同期プロセッサの安全動作範囲を示す図である。 動作点の変更シーケンスを示す図である。 動作点の変更シーケンスを示す図である。 電気光学装置の例を示す図である。
符号の説明
10,20,40…非同期プロセッサ 11,21,41…非同期プロセッサ・コア 30,50…制御電圧生成手段 60…周波数調整手段 70…ソフトウエア

Claims (12)

  1. 電源電圧の供給を受けて動作する非同期プロセッサ・コアと、
    前記非同期プロセッサ・コアの処理負荷に応じて前記電源電圧を調整する電源電圧調整手段を備える、非同期プロセッサ。
  2. 請求項1に記載の非同期プロセッサであって、
    同期回路と前記非同期プロセッサとのインターフェース制御を行う同期・非同期インターフェース回路と、
    前記非同期プロセッサ・コアの処理負荷に応じて前記同期回路のクロック周波数を調整する周波数調整手段を更に備える、非同期プロセッサ。
  3. 電圧制御電源から電源電圧の供給を受けて動作する非同期プロセッサ・コアと、
    前記非同期プロセッサ・コアから出力されるデジタル値をアナログ制御電圧に変換して前記電圧制御電源に供給するD/A変換器と、
    処理負荷に対応した電源電圧が前記非同期プロセッサ・コアに供給されるように前記デジタル値を補正する補正手段を備える、非同期プロセッサ。
  4. 電圧制御電源から電源電圧の供給を受けて動作する非同期プロセッサ・コアと、
    前記非同期プロセッサ・コアから出力されるデジタル値をアナログ電圧に変換するD/A変換器と、
    前記D/A変換器から出力されるアナログ電圧によって発信制御される第一電圧制御発信器と、
    前記電圧制御電源から出力される電圧によって発信制御される第二電圧制御発信器と、
    処理負荷に対応した電源電圧が前記非同期プロセッサ・コアに供給されるように前記デジタル値を補正する補正手段と、を備え、
    前記第一電圧制御発信器の出力信号と前記第二電圧制御発信器の出力信号は両者の位相差が一定となるように前記電圧制御電源の制御電圧を生成する制御電圧生成手段に入力される、非同期プロセッサ。
  5. 電圧制御電源から電源電圧の供給を受けて動作する非同期プロセッサ・コアと、
    前記非同期プロセッサ・コアから出力されるデジタル値をアナログ電圧に変換するD/A変換器と、
    前記D/A変換器から出力されるアナログ電圧によって発信制御される第一電圧制御発信器と、
    前記電圧制御電源から出力される電源電圧によって発信制御される第二電圧制御発信器と、
    前記第一電圧制御発信器の出力信号と前記第二電圧制御発信器の出力信号との位相差が一定となるように前記電圧制御電源の制御電圧を生成する制御電圧生成手段と、
    処理負荷に対応した電源電圧が前記非同期プロセッサ・コアに供給されるように前記デジタル値を補正する補正手段を備える、非同期プロセッサ。
  6. 電圧制御電源から電源電圧の供給を受けて動作する非同期プロセッサ・コアと、
    同期回路と前記非同期プロセッサ・コアとのインターフェース制御を行う同期・非同期インターフェース回路と、
    前記非同期プロセッサ・コアから出力されるデジタル値をアナログ電圧に変換するD/A変換器と、
    前記D/A変換器から出力されるアナログ電圧によって発信制御される第一電圧制御発信器と、
    前記電圧制御電源から出力される電圧によって発信制御される第二電圧制御発信器と、
    処理負荷に対応した電源電圧が前記非同期プロセッサ・コアに供給されるように前記デジタル値を補正する補正手段と、を備え、
    前記第一電圧制御発信器の出力信号と前記第二電圧制御発信器の出力信号は両者の位相差が一定となるように前記電圧制御電源の制御電圧を生成する制御電圧生成手段に入力される、非同期プロセッサ。
  7. 電圧制御電源から電源電圧の供給を受けて動作する非同期プロセッサ・コアと、
    同期回路と前記非同期プロセッサ・コアとのインターフェース制御を行う同期・非同期インターフェース回路と、
    前記非同期プロセッサ・コアから出力されるデジタル値をアナログ電圧に変換するD/A変換器と、
    前記D/A変換器から出力されるアナログ電圧によって発信制御される第一電圧制御発信器と、
    前記電圧制御電源から出力される電源電圧によって発信制御される第二電圧制御発信器と、
    前記第一電圧制御発信器の出力信号と前記第二電圧制御発信器の出力信号との位相差が一定となるように前記電圧制御電源の制御電圧を生成する制御電圧生成手段と、
    処理負荷に対応した電源電圧が前記非同期プロセッサ・コアに供給されるように前記デジタル値を補正する補正手段を備える、非同期プロセッサ。
  8. 電圧制御電源から電源電圧の供給を受けて動作する非同期プロセッサ・コアと、
    同期回路と前記非同期プロセッサ・コアとのインターフェース制御を行う同期・非同期インターフェース回路と、
    前記非同期プロセッサ・コアから出力される第一デジタル値をアナログ電圧に変換する第一D/A変換器と、
    前記第一D/A変換器から出力されるアナログ電圧によって発信制御される第一電圧制御発信器と、
    前記電圧制御電源から出力される電源電圧によって発信制御される第二電圧制御発信器と、
    処理負荷に対応した電源電圧が前記非同期プロセッサ・コアに供給されるように前記第一デジタル値を補正する第一補正手段と、
    前記非同期プロセッサ・コアから出力される第二デジタル値をアナログ電圧に変換する第二D/A変換器と、
    前記第二D/A変換器から出力されるアナログ電圧によって前記同期回路のクロック周波数を発信制御する第三電圧制御発信器と、
    処理負荷に対応したクロック周波数が前記同期・非同期インターフェース回路に供給されるように前記第二デジタル値を補正する第二補正手段と、を備え、
    前記第一電圧制御発信器の出力信号と前記第二電圧制御発信器の出力信号は両者の位相差が一定となるように前記電圧制御電源の制御電圧を生成する制御電圧生成手段に入力される、非同期プロセッサ。
  9. 電圧制御電源から電源電圧の供給を受けて動作する非同期プロセッサ・コアと、
    同期回路と前記非同期プロセッサ・コアとのインターフェース制御を行う同期・非同期インターフェース回路と、
    前記非同期プロセッサ・コアから出力される第一デジタル値をアナログ電圧に変換する第一D/A変換器と、
    前記第一D/A変換器から出力されるアナログ電圧によって発信制御される第一電圧制御発信器と、
    前記電圧制御電源から出力される電源電圧によって発信制御される第二電圧制御発信器と、
    前記第一電圧制御発信器の出力信号と前記第二電圧制御発信器の出力信号との位相差が一定となるように前記電圧制御電源の制御電圧を生成する制御電圧生成手段と、
    処理負荷に対応した電源電圧が前記非同期プロセッサ・コアに供給されるように前記第一デジタル値を補正する第一補正手段と、
    前記非同期プロセッサ・コアから出力される第二デジタル値をアナログ電圧に変換する第二D/A変換器と、
    前記第二D/A変換器から出力されるアナログ電圧によって前記同期回路のクロック周波数を発信制御する第三電圧制御発信器と、
    処理負荷に対応したクロック周波数が前記同期・非同期インターフェース回路に供給されるように前記第二デジタル値を補正する第二補正手段を備える、非同期プロセッサ。
  10. 請求項8又は請求項9に記載の非同期プロセッサであって、
    前記非同期プロセッサ・コアは動作点が安全動作範囲から外れないように前記第一デジタル値と前記第二デジタル値の変更値及び変更順序を定める、非同期プロセッサ。
  11. 請求項1乃至請求項10のうち何れか1項に記載の非同期プロセッサを備えた電気光学装置。
  12. 請求項1乃至請求項10のうち何れか1項に記載の非同期プロセッサを備えた電子機器。

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