JP2005214797A - バイオチップへの検体注入装置 - Google Patents
バイオチップへの検体注入装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005214797A JP2005214797A JP2004021685A JP2004021685A JP2005214797A JP 2005214797 A JP2005214797 A JP 2005214797A JP 2004021685 A JP2004021685 A JP 2004021685A JP 2004021685 A JP2004021685 A JP 2004021685A JP 2005214797 A JP2005214797 A JP 2005214797A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- injection
- specimen
- biochip
- sample
- diffusion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
Abstract
【課題】 異なる検体やバイオチップにおいても常に全てのプローブスポットに検体がスムーズかつ確実に拡散する検体注入装置を提供すること。
【解決手段】 複数のプローブを配列したバイオチップと、該バイオチップをカバーするカバー部材と、前記バイオチップ上に検体を注入する注入手段と、該注入手段を制御する注入制御手段と、前記バイオチップ上での検体の拡散速度を測定する速度測定手段を有し前記注入制御手段は前記計測手段による拡散速度計測結果に応じて注入速度の制御を行うことを特徴とする検体注入装置。
【選択図】 図1
【解決手段】 複数のプローブを配列したバイオチップと、該バイオチップをカバーするカバー部材と、前記バイオチップ上に検体を注入する注入手段と、該注入手段を制御する注入制御手段と、前記バイオチップ上での検体の拡散速度を測定する速度測定手段を有し前記注入制御手段は前記計測手段による拡散速度計測結果に応じて注入速度の制御を行うことを特徴とする検体注入装置。
【選択図】 図1
Description
本発明は、バイオチップを用いて標識物質で標識付けられた検体とハイブリダイズさせて、ハイブリダイズした検出体を特定する分析方法における、検体をバイオチップに注入する注入装置に関するものである。
近年マイクロアレイ、DNAチップ等の試験片を用いた遺伝子解析が行われている。スライドガラスやシリコン基板などからなる基板の表面に核酸やタンパク質などの多数の生体分子を検出体としてマトリクス上に配置固定したバイオチップと、蛍光色素などで標識付けられたDNAなどの検体とがハイブリダイゼーションされる。検出体及び検体にハイブリダイゼーションする生体分子が含まれていれば、検出体に蛍光色素などの標識物質が生体分子を介して固定される。そして試験片上のどこに蛍光色素などの標識物質が存在するかを検出することにより、ハイブリダイズした検出体の種類を特定することができるものである(例えば、特許文献1参照)。
図6はバイオチップを用いた従来のハイブリダイゼーションの説明図である。
バイオチップ11上にはカバー12が設置されており、バイオチップ11とカバー12の間には液体が拡散するための微小な隙間が設けられている。バイオチップ11上に注入手段13によって検体が注入され、検体はバイオチップ11上の各スポットに拡散する。その後図示しない手段によりハイブリダイゼーションを行い、蛍光検出を行っている。
特開平11−187900号公報
ところが注入される検体は、検体によって粘度は均一とは限らず大きくばらついている場合も存在する。これらの検体を同じ速度でバイオチップに注入すると、拡散ムラを生じて全体に拡散できない場合があった。また、同じ検体を注入した場合でもバイオチップの大きさによっては拡散に時間を要し効率が悪い場合があった。
本発明の目的は上述の問題点を解消し、異なる検体やバイオチップにおいても常に全てのプローブスポットに検体がスムーズかつ確実に拡散する検体注入装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る検体注入装置は複数のプローブを配列したバイオチップと、該バイオチップをカバーするカバー部材と、前記バイオチップ上に検体を注入する注入手段と、該注入手段を制御する注入制御手段と、前記バイオチップ上での検体の拡散速度を測定する速度測定手段を有することを特徴とする。
以上説明したように本発明に係る検体注入装置は、検体やバイオチップの種類に影響されず常に最適な検体拡散速度となるように検体の注入を行うことが可能であるため、効率・精度の良い拡散を行うことができ、精度の高いハイブリダイゼーションを行うことができる。
図1から図3に本発明の第一の実施例について説明する。図1は本発明の検体注入装置の構成図を示している。DNAスポットを有するDNAチップ1の上には透明な部材からなるカバー2が設置されている。その上方にはレンズ3、チャート4、CCD5、DNAチップ1を照明する光源6が設置されており、CCD5の出力は制御手段8に接続されている。またDNAチップ1に検体DNAを注入する注入部7が制御手段8と接続されている。
この様な構成において、光源6はカバー2を通してDNAチップ1を照明している。注入部7よりDNAチップ1に検体が注入されると、CCD5はレンズ3、チャート4を通してDNAチップ1上での検体の拡散状態の変化を動画として撮影し、その画像を制御手段8に送る。制御手段8は送られた画像より拡散速度を算出し、その算出結果に応じて注入部7を制御して注入速度を変化させる。検体の注入後、拡散が終了すると、図示しない手段によってハイブリダイゼーションを行う。注入速度の変更は、注入部6において射出圧力を変更することによって行うことができる。或いは検体の状態に影響を与えない程度に検体の温度を変え、粘性を変えることによって注入速度を変更することも可能である。
図2は拡散速度検出方法の例である。図2(a)(b)(c)はCCD5の撮影画像である。L1、L2はチャート4に描かれた基準線であって、DNAチップ上1で所定距離を示すように設定されている。図2(a)はL1まで、(b)はL2まで検体DNAが拡散した状態である。この(a)(b)間の所要時間Tと、L1とL2間の距離Lより拡散速度を算出する。図2(c)は基準L1,L2を円形に表示した例である。ここでは基準L1、L2は線状に示しているが、点等で表示してもよい。またここではL1、L2はCCD5に取り込まれる光学系上のチャート4上に配置しているが、DNAチップ1やカバー2に表示しておいてもよい。
図3は検体注入速度の制御フローチャートである。
まずステップS1で注入部6から検体を注入すると、検体はDNAチップ1上で拡散を開始する。ステップS2で検体がL1まで拡散したこと検出し、ステップS3で時間の計測を開始する。ステップS4では検体がL2まで拡散したことを検出し、ステップS5で時間の計測を停止し、ステップS6で検体のL1からL2までの拡散所要時間を算出する。ステップS7でT1と予め設定されている拡散基準時間Tと比較する。T1が拡散基準時間T内であれば注入工程は終了する。そうでない場合、ステップS8で制御手段8は拡散所要時間を基準時間Tにするための最適な検体注入速度を算出し、ステップS9で注入速度の変更を指示し、ステップS10にて変更された速度で検体の注入の速度を行い注入工程を終了する。
ここでは一度注入速度変更した後は拡散速度の検出を行っていないが、再度検出を行うような構成とすることも可能である。
また本実施例ではL1、L2の間一箇所のみで拡散速度の算出を行っているが、算出個所を複数設け、複数箇所で拡散速度の変化を検出するようにすることも可能である。
またCCD5の出力をモニターに接続し、モニター上に拡散時間と基準時間の比較結果を表示させたり、或いは変更が必要なことを告知する警告を表示したりして操作者に告知するような構成とすることも可能である。
図4、5に本発明の第2実施例を説明する。
図4は第1実施例の制御手段8に入力手段9が接続されている。この構成において、入力手段9からDNAチップの情報、或いは検体の情報が入力されると制御手段8は最適な検体注入速度を算出し、算出結果に応じて注入部6を制御する。DNAチップ情報とは、DNAチップのサイズに関連する情報であり、検体情報とは主に検体の粘性に関連する情報である。入力手段9は、キーボードなど検査者が入力するものでもよいし、或いは検体またはDNAチップに機械的に読み取り可能な情報が付与されている場合にはその情報を読み取り装置から入力するようにしてもよい。また図示しない検査情報などのデータベースと接続して、そのデータベースから情報を入力するようにしてもよい。
図5は第2実施例のフローチャートである。ステップS1でDNAチップ情報或いは検体情報が入力されると、ステップS2で検体注入速度を決定し、ステップS3で検体を注入する。ステップS4で検体がL1まで拡散したことを検出してステップS5で時間計測を開始する。ステップS6で検体がL2に到達したことを検出してステップS7で時間の計測を停止し、ステップS8でL1からL2までの拡散の所要時間T1を算出する。ステップS9で所要時間T1が基準時間T内かを判定し、時間内の時は注入工程を終了する。そうでない場合は、ステップS10で最適な検体注入速度を算出し、ステップS11で注入速度変更を指示する。ステップS12で変更内容を記録し、ステップS13で検体の注入を行い、注入工程を終了する。
1,11 DNAチップ
2,12 カバー
4 チャート
5 CCD
7,13 検体注入手段
8 制御手段
2,12 カバー
4 チャート
5 CCD
7,13 検体注入手段
8 制御手段
Claims (2)
- 複数のプローブを配列したバイオチップと、
該バイオチップをカバーするカバー部材と、
前記バイオチップ上に検体を注入する注入手段と、
該注入手段を制御する注入制御手段と、
前記バイオチップ上での検体の拡散速度を測定する速度測定手段
を有し
前記注入制御手段は前記計測手段による拡散速度計測結果に応じて注入速度の制御を行うことを特徴とする検体注入装置。 - 前記速度計測手段は、
前記注入手段により注入された検体の拡散状態を観察撮影する撮像手段と、
該撮像手段から取得した画像から検体の拡散速度を算出する算出手段から構成されることを特徴とする請求項1に記載の検体注入装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004021685A JP2005214797A (ja) | 2004-01-29 | 2004-01-29 | バイオチップへの検体注入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004021685A JP2005214797A (ja) | 2004-01-29 | 2004-01-29 | バイオチップへの検体注入装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005214797A true JP2005214797A (ja) | 2005-08-11 |
Family
ID=34905242
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004021685A Withdrawn JP2005214797A (ja) | 2004-01-29 | 2004-01-29 | バイオチップへの検体注入装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005214797A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007064638A (ja) * | 2005-08-29 | 2007-03-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 検体反応装置及び標的分子検出装置 |
CN104962454A (zh) * | 2015-06-19 | 2015-10-07 | 广东凯普生物科技股份有限公司 | 全自动核酸分子杂交仪 |
-
2004
- 2004-01-29 JP JP2004021685A patent/JP2005214797A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007064638A (ja) * | 2005-08-29 | 2007-03-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 検体反応装置及び標的分子検出装置 |
JP4569420B2 (ja) * | 2005-08-29 | 2010-10-27 | パナソニック株式会社 | 検体反応装置及び標的分子検出装置 |
CN104962454A (zh) * | 2015-06-19 | 2015-10-07 | 广东凯普生物科技股份有限公司 | 全自动核酸分子杂交仪 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7064813B2 (en) | Apparatus and method for measuring micro area in specimen | |
JP2005233974A (ja) | 生化学的検査方法 | |
US20090088338A1 (en) | Multi-channel microarray apparatus and methods | |
JP2016045200A (ja) | 用紙ベースのセンサのロバストな比色分析処理方法 | |
JP4768014B2 (ja) | カラーフィルタ検査方法およびカラーフィルタ製造方法並びにカラーフィルタ検査装置 | |
JP2005300292A (ja) | 生体試料成分検出法及びその装置 | |
JP5078920B2 (ja) | 液面検出装置及び方法 | |
WO2017186705A1 (en) | System and method for real-time volume control | |
WO2004023117A1 (ja) | 生化学的検査用画像処理方法 | |
US20100041570A1 (en) | Apparatus for implementing non-destructive quality control of substrates and printed biological microarrays | |
JP2004354164A (ja) | 微粒子を用いた検体の検査方法及びその検査システム | |
JP7483002B2 (ja) | 分析測定を実行するための方法および装置 | |
JP2005214797A (ja) | バイオチップへの検体注入装置 | |
JP4732135B2 (ja) | 反応装置 | |
JP2005237378A (ja) | ハイブリダイゼーション装置および方法 | |
JP5452214B2 (ja) | 遺伝子検査装置 | |
JP2002350350A (ja) | 生化学的検査方法 | |
JP4271188B2 (ja) | 生化学的検査方法 | |
US6946286B2 (en) | Method and apparatus for detecting DNA hybridization | |
JP2006145549A (ja) | 生化学的検査方法 | |
JP2005214796A (ja) | 自動ハイブリダイゼーション装置 | |
JP3621927B2 (ja) | 生体試料測定方法及び装置 | |
US20050170401A1 (en) | Hybridization apparatus and method | |
JP4967261B2 (ja) | プローブ担体 | |
JP2002272498A (ja) | 生化学的検査方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070403 |