JP2005213765A - ターントラップ式の水洗便器装置 - Google Patents

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靖史 佐藤
Masato Suzuki
眞人 鈴木
Takahiro Nakamura
隆宏 中村
Yoshihiro Nishizaki
喜弘 西崎
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Abstract

【課題】 1つの品番でいずれの排水方式にも対応可能であり、現場施工時に排水方式の変更を容易に行なうことができるターントラップ式の水洗便器装置を提供することにある。
【解決手段】 前端部が便器本体のボウル部1から延出される排水管部2に接続されるトラップ部6の終端14をアーム部材9の駆動により回転させて排水管部2と外部排水管40とを連通させるトラップ機構をケース体3内に収容したターントラップ式の水洗便器装置であって、このケース体3は、便器本体の後部側に設けられる接続開口である壁排水用の接続開口部5と、底面に設けられる接続開口である床排水用の接続開口部4とを有するとともに、壁排水用の接続開口部5と床排水用の接続開口部4のいずれかが閉塞された状態に形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ターントラップ式の水洗便器装置に関するものであって、より詳しくは、壁排水と床排水のいずれにも対応することのできるターントラップ式の水洗便器装置に関するものである。
従来のターントラップ式の水洗便器装置としては、図6に示すような便器本体のボウル1から延びる排水路にトラップ部30を配設した水洗便器装置であって、トラップ部30が、回転軸31上に支持され、自由端とした終端が上下方向に回転及び反転自在とされるとともに、トラップ部30は、外部配水管40に連通するケース体3の内部に収容され、回転軸31には駆動源が接続されるものが知られている。この水洗便器装置では、ボウル1の底部の排水口1aから便器後方に向かって排水管部2が延びており、この排水管部2の終端と外部排水管40に接続される便器底部の排出口5との間には、蛇腹状の伸縮及び屈曲自在なホースで形成されたトラップ部30が設けられており、このトラップ部30として設けられたホースは、排出口5に連通する内部空間を有するケース体3に収容され、これらの排水管部2、トラップ部30、ケース体3及び排出口5によって水洗便器の排水路が形成されている。このような構成とすることで、ポンプ給水方式の水洗便器装置では必要不可欠であったロータンクの省略が可能となり、水洗便器装置の構成を簡略化することが可能となる。その結果、限られたトイレ空間であっても設備に制約が課せられることがなく、トイレ空間の有効利用を図ることができる(特許文献1)。
ところで、水洗便器容器の排水の形態として、トイレ空間の壁側に排水口を設ける壁排水方式と床側に排水口を設ける床排水方式とがあり、上記のようなターントラップ式の水洗便器装置においても、それぞれの排水方式に対応して同一の製品に対して2つの品番が必要となっていた。また、このような品番の異なる同一製品は、外観上は略同一であるため間違いやすく、施工現場で間違いを認識した場合には再度の発注が必要となって、納期の遅滞や交換のための費用が発生してしまうという問題があった。
特開平11−310950号公報
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、1つの品番でいずれの排水方式にも対応可能であり、現場施工時に排水方式の変更を容易に行なうことができるターントラップ式の水洗便器装置を提供することである。
上記した課題を解決するために、本発明の請求項1に係るターントラップ式の水洗便器装置は、前端部が便器本体のボウル部から延出される排水管部に接続されるトラップ部と、便器後方のケース体内に収容されて、前記トラップ部の終端を駆動手段により上下に回転させて前記排水管部と外部排水管とをケース体を介して連通させるトラップ機構を具備したターントラップ式の水洗便器装置であって、前記ケース体は、後部側に設けられる壁排水用の接続開口部と、底面に設けられる床排水用の接続開口部との2つの接続開口部を有し、2つの接続開口部のうち外部排水管と連通しない側が閉塞可能に形成されてなることを特徴とする。
本発明の請求項2に係るターントラップ式の水洗便器装置は、トラップ部の終端が前記壁排水用の接続開口部と連通するよう前記駆動手段の動作を駆動制御する壁排水モードと、トラップ部の終端を前記壁排水モードよりもさらに下方に回転させて、前記床排水用の接続開口部と連通するよう前記駆動手段の動作を駆動制御する床排水モードとの2つの駆動モードを切換可能に制御する駆動制御部を有することを特徴とする。
本発明の請求項3に係るターントラップ式の水洗便器装置は、前記駆動手段は、前記トラップ部に連結して前記トラップ部の終端を回転させるアーム部材と、アーム部材を回転駆動するモータとを有し、前記駆動制御部は前記モータと電気的に接続するモータ制御部であることを特徴とする。
本発明の請求項4に係るターントラップ式の水洗便器装置は、前記アーム部材には当該アーム部材と一体に回転する被検知部が配され、ケース内の被検知部の回転軌道上には被検知体を検知するための検知手段が配されてなり、前記モータ制御部は、前記検知手段と電気的に接続されて、前記検知手段の検知情報に基づいて前記2つの駆動モードの駆動制御を行うものであることを特徴とする。
本発明の請求項1に係るターントラップ式の水洗便器装置によると、トラップ機構を収容するケース体は、後部側に設けられる壁排水用の接続開口部と、底面に設けられる床排水用の接続開口部との2つの接続開口部を有し、2つの接続開口部のうち外部排水管と連通しない側が閉塞可能に形成されてなるので、外部配水管と連通しない側の接続開口を閉塞することで、1つの品番でいずれの排水方式にも対応が可能となり、現場施工時での排水方式の変更を容易に行なうことができる。
本発明の請求項2に係るターントラップ式の水洗便器装置によると、上述した請求項1の効果に加えて、トラップ部の終端が前記壁排水用の接続開口部と連通するよう前記駆動手段の動作を駆動制御する壁排水モードと、トラップ部の終端が前記床排水用の接続開口部と連通するよう前記駆動手段の動作を駆動制御する床排水モードとの2つの駆動モードを切換可能に制御する駆動制御部を有するので、2つの駆動モードを適宜切り換えることにより、外部配水管と連通する側の接続開口部近傍にトラップ部の終端を移動させることができ、汚物や洗浄水のよりスムーズな排水を行うことが可能となる。
本発明の請求項3に係るターントラップ式の水洗便器装置によると、上述した請求項2の効果に加えて、前記駆動手段は、前記トラップ部に連結して前記トラップ部の終端を回転させるアーム部材と、アーム部材を回転駆動するモータとを有し、前記駆動制御部は前記モータと電気的に接続するモータ制御部であるので、モータ制御部によりモータの回転駆動を制御することによりアーム部を介してトラップ部の回転を制御でき、トラップ部の終端の回転制御を簡単な構造で、容易に行うことができる。
本発明の請求項4に係るターントラップ式の水洗便器装置によると、上述した請求項3の効果に加えて、前記アーム部材には当該アーム部材と一体に回転する被検知部が配され、ケース内の被検知部の回転軌道上には被検知体を検知するための検知手段が配されてなり、前記モータ制御部は、前記検知手段と電気的に接続されて、前記検知手段の検知情報に基づいて前記2つの駆動モードの駆動制御を行うものであるので、前記トラップ部の終端の回転制御の精度が向上し、いずれの排水モードの場合であってもよりスムーズな排水を行うことができる。
(実施形態1)
本発明の第1の実施形態を図1に基づいて説明する。図1において1はボウル、1aは排水口、2は排水管部、3はケース体、4は床排水用の接続開口部、5は壁排水用の接続開口部、6はトラップ部、7はトラップホース、8は終端部材、9はアーム部材、10は回転軸部、14は終端、15は閉塞部材、16はアタッチメント部材、40は外部配水管である。
図1(a)及び(b)は、第1の実施形態における壁排水時及び床排水時のターントラップ式の水洗便器装置の概略を示した断面図である。図1に示すように、ボウル1の底部の排水口1aから便器後方に向かって排水管部2が延びており、この排水管部2の終端にはトラップ部6の一端が接続されている。
トラップ部6は、蛇腹構造により屈曲柔軟性を付与したトラップホース7と、トラップホース7の先端に取付けて密着される、比較的硬質の樹脂製あるいは金属製の終端部材8とからなる。この硬質な終端部材8には、回転軸部10の回転を伝えるアーム部材9の一端が取付け固定されている。本実施形態におけるターントラップ式の水洗便器装置は、トラップ部6の終端14を上下に回転させるための駆動手段を有し、この駆動手段は、トラップ部6に連結してトラップ部6の終端14の回転させるアーム部材9と、アーム部材9を回転駆動するモータとから構成されている。この駆動手段の駆動制御部として、モータの回転動作の制御を行なうモータ制御部がモータと電気的に接続されている。
アーム部材9は、モータに連結された回転軸部10に軸支され、モータの動作による回転軸部10の回転にともなって、自由端とした終端14が上下方向に回転及び反転自在に構成されている。すなわち、モータ制御部によりモータの回転駆動を制御することで、アーム部9を介してトラップ部6の回転を制御でき、トラップ部6の終端14の回転制御を簡単な構造で容易に行うことができる。
また、トラップホース7の終端14は、円弧状の湾曲面が形成されており、トラップ部6の回転方向の下方縁部からの汚水の流出とその横方向や後方へ流出を効果的に防止している。なお、トラップホース7の材質については特に制限はなく、樹脂、ゴム等の折れ曲がることなく、伸縮及び屈曲自在となる弾力性に富んだ適宜な材質を採用することができる。
トラップホース7を内部に収容するケース体3は、鉛直下方に突設される円筒状の床排水用の接続開口部4が底面に設けられ、後方に向かって突設される円筒状の壁排水用の接続開口部5が後部に設けられている。この床排水用の接続開口部4と壁排水用の接続開口部5の開口径は略同一に形成されている。
本実施形態におけるターントラップ式の水洗便器装置を設置するに際しては、同図(a)に示すように設置スペースの壁側に外部排水管40がある場合には、閉塞部材15により床排水用の接続開口部4を閉塞させる。閉塞部材15は、円形底面の外周から側周部が立設される中空容器状で、その内径と床排水用の接続開口部4の外径が略同一に形成されており、この内径側に排水用の接続開口部4の先端部を嵌合させることにより閉塞を行なう。なお、この閉塞部材15からの水漏れを防止するために、嵌合する部分にパッキン等を介在させてもよい。
また、壁排水用の接続開口部5には、円筒状のアタッチメント部材16の一端部を嵌合させ、他端部を外部排水管40に接続させる。アタッチメント部材16の一端開口部の内径は、壁排水用の接続開口部5の外径と略同一であって壁排水用の接続開口部5の先端部と接合可能に形成されおり、他端開口部の終端は硬質樹脂や金属等からなる終端部が形成されて外部排水管40と接合するための排水口となっている。このアタッチメント部材16は一定の範囲で長さ方向に伸縮可能であり、壁排水用の接続開口部5から壁(外部配水管40の排水口)までの距離に多少の変動があった場合にも対応することが可能となっている。また、本実施形態においては、床排水用の接続開口部4と壁排水用の接続開口部5の開口径は略同一に形成されており、後述する床排水用の場合であってもこのアタッチメント部材16を用いることができる。このようにすることで、これらのボウル1の排水口1a、排水管部2、トラップ部6、ケース体3の壁排水用の接続開口部5及びアタッチメント部材16によって水洗便器の排水路が形成される。
以上のように壁排水用に形成された本実施形態におけるターントラップ式の水洗便器装置においては、トラップ機構が作動しない初期の状態では、トラップ部6の終端14が上方向きで回転方向にやや傾いた位置に配置され、ボウル1の内部にこの終端14までの高さ(給水ライン)に水が溜められ、封水される。用便後にスイッチ等を介して排出動作が入力されると、図示しない電磁弁が開動作し、この電磁弁を通じてボウル1内に洗浄水が供給される。その後、モータ制御部によりモータが動作し、回転軸部10が回転してトラップ部6の終端14は下方に回転を始める。このモータ制御部には予めトラップ部6の終端14の高さが壁排水用の接続開口部5と略同一の高さになるまで回転して停止するように設定されており、回転が停止した状態では終端14は水平方向でやや下方に傾いた状態となるようにして、汚物及び洗浄水がトラップホース7からスムーズに流出するようにしている。
このトラップ部6の終端14の回転にともなってボウル1内の汚物が洗浄水とともに終端14から壁排水用の接続開口部5に流出し、アタッチメント部16を経て外部配水管40に排出される。汚物等が完全に排出された後には、モータにより回転軸部10が逆回転し、トラップ部6を反転させて初期状態に戻し、再び、ボウル1の内部に給水ラインまで貯水して封水し、その後、電磁弁が閉動作する。
また、同図(b)に示すように設置スペースの床側に外部排水管40がある場合には、壁排水用の接続開口部5を閉塞部材15により閉塞させる。この場合にも、閉塞された部分からの水漏れを防止するために、嵌合する部分にパッキン等を介在させてもよい。また、床排水用の接続開口部4には、円筒状のアタッチメント部材16の一端部を嵌合させ、他端部を外部排水口40に接続させる。このようにすることで、これらのボウル1の排水口1a、排水管部2、トラップ部6、ケース体3の床排水用の接続開口部4及びアタッチメント部材16によって水洗便器の排水路が形成される。
以上のように壁排水用に形成された本実施形態におけるターントラップ式の水洗便器装置においては、トラップ機構の駆動態様に関しては上述の壁排出方式の場合と同様であるので説明は省略する。
このトラップ部6の終端14の回転にともなってボウル1内の汚物が洗浄水とともに終端14から壁排水用の接続開口部5近傍に流出し、壁排水用の接続開口部5は閉塞部材15により閉塞されているので、汚物及び洗浄水はケース体3内を下方に向かって流れて床排水用の接続開口部4に流出する。その後、アタッチメント部16を経て外部配水管40に排出され、汚物が完全に排出された後には、モータにより回転軸部10が逆回転し、トラップ部6を反転させて初期状態に戻し、再び、ボウル1の内部に給水ラインまで貯水して封水し、その後、電磁弁が閉動作する。
以上のように、トラップ機構を収容するケース体3は、後部側に設けられる壁排水用の接続開口部5と、底面に設けられる床排水用の接続開口部4との2つの接続開口部を有し、2つの接続開口部のうち外部排水管40と連通しない側が閉塞可能に形成されているので、1つの品番でいずれの排水方式にも対応が可能となり、現場施工時に排水方式の変更を容易に行なうことができる。また、モータ制御部は、トラップ部6の終端14は、高所側にある壁排水用の接続開口部5と略同一の高さで停止するよう設定されており、この壁排水用の接続開口部5を閉塞すれば、汚物等は下方の床排水用の接続開口部4に流動するので、1つのトラップ動作でいずれの排水方式にも適用することができる。
なお本実施形態においては、トラップ機構のトラップ動作はモータの制御部で予め定められているものであったが、これに限定するものではなく、たとえばアーム部材9の回転軌道上であって壁排水用の接続開口部5近傍に、モータの制御部と電気的に接続されたセンサを配置して、このセンサがアーム部材9を検知した場合にモータの駆動を停止するような構成であってもよい。
(実施形態2)
本発明の第2の実施形態を図2乃至図5に基づいて説明する。図2乃至図5において、2は排水管部、3はケース体、3aは挿通孔、4は床排水用の接続開口部、5は壁排水用の接続開口部、6はトラップ部、7はトラップホース、8は終端部材、9はアーム部材、9aは本体部、9bはホース挟着部、9cは挿通角孔、13はモーター制御部、14は終端、15は閉塞部材、16はアタッチメント部材、20は被検知用部材、21は円盤部、22は被検知部、22a、22bは被検知片、23は軸部、25はケーシング、30a、30bは検知センサである。
図2は被検知用部材の概略を示す斜視図であり、図3は本実施形態における被検知用部材を配置したトラップ機構の概略を示す断面図である。図2に示すように、被検知用部材20は、円盤部21の一方の円形面の中心部から直角に軸部23が突設されるとともに、断面L字型の2つの被検知片22a、22bを有する被検知部22が、L型の先端が軸部23と反対側を向くように円盤部21の外縁近傍に設けられている。軸部23の根元側は円柱状に形成され、その外周には複数の凹凸溝が設けられ、先端側は正四角柱状に形成されている。
図3に示すように、外部と挿通し内周に複数の凹凸溝を有する挿通孔3aがケース体3の後部に設けられており、この挿通孔3aの凹凸溝は被検知用部材20の軸部23に設けられる凹凸溝と嵌合しており、被検知用部材20は軸部23を回転軸としてケース体3に回動可能に設置されている。この被検知用部材20は、ケース体3の側方に設置されたケーシング25内に収容されている。
アーム部材9は、棒状の本体部9aと、本体部9aの一端部から90°屈曲して設けられるリング状のホース挟着部9bとからなり、本体部9aの他端側の先端はホース挟着部9bと反対側にやや突設して、この部分に正方形の挿通角孔9cが設けられている。被検知用部材20の軸部23の先端側は、この挿通角孔9cに嵌合し、被検知用部材20とアーム部材9は一体に回動する構成となっている。
円盤部21の円形面の中心部は、モータによって回転駆動される回転軸が接続固定されており、モータと電気的に接続されるモータ制御部13を制御することにより、被検知用部材20及びアーム部材9の回転及び反転を制御することができる。
図4(a)及び(b)は、本実施形態における床排水モードのトラップ部6の軌道を示す断面図である。同図に示すように、ケーシング25内の後部側には、2つの検知センサ30a、30bが所定の部位に設置されており、一方の検知センサ30aは、トラップ部6が作動しない通常の状態で前側の被検知片22aを検知し、他方の検知センサ30bは、トラップ部6の終端14が壁排水用の接続開口部5と略同一の高さになった状態で後側の被検知片22bを検知し、終端14がさらに下方に回転して床排水用の接続開口部4にスムーズに排出する位置になった状態で前側の被検知片22aを検知するように配されている。
2つの検知センサ30a、30bはモータ制御部13と電気的に接続され、検知センサ30a、30bでの検出結果はモータ制御部13に送信される。モータ制御部13は検知センサ30a、30bの検知結果に基づいて、トラップ部6の終端14が壁排水用の接続開口部5と連通するようアーム部材9の回転を駆動制御する壁排水モードと、トラップ部6の終端14が床排水用の接続開口部4と連通するようアーム部材9の回転を駆動制御する床排水モードとに切り換えることができる。以下に詳述する。
床排水モードの場合は、壁排水用の接続開口部5が閉塞部材15により閉塞されており、床排水用の接続開口部4にはアタッチメント部材16が接続されている。この床排水モードでは、モータ制御部は、他方の検知センサ30bから被検知片を検知した情報を2度受信した場合にモータの駆動を停止するように設定されている。
同図(a)に示すようなトラップ部6が作動しない通常の状態から、トラップ部6の回転が開始すると、前側の被検知片22aも一体に回転して後方に移動するため、一方の検知センサ30aは前側の被検知片22aを検知しなくなり、これによりモータ制御部はトラップ部の回転が開始したことを認識し、他方の検知センサ30bからの情報を有効なものとする。その後、同図(b)に示すようなトラップ部の終端14が壁排水用の接続開口部5と略同一の高さに来たときは、他方の検知センサ30bは、後側の被検知片22bを検知するが、1度目の検知情報であるので、モータ制御部はこの検知情報には反応せず、次に前側の被検知片22aを検知した場合にモータの駆動を停止するように制御する。
図5(a)及び(b)は、本実施形態における壁排水モードのトラップ部6の軌道を示す断面図である。同図に示すように、壁排水モードの場合は、床排水用の接続開口部4が排水口閉塞部材15により閉塞されており、壁排水用の接続開口部5にはアタッチメント部材16が接続されている。この壁排水モードでは、モータ制御部は、他方の検知センサ30bから被検知片を検知した情報を1回目に受信した場合にモータの駆動を停止するように設定されている。上述したように、モータの駆動が停止した状態では、トラップ部6の終端14は、汚物や洗浄水を床排水用の接続開口部4にスムーズに排出する位置になっている。
同図(a)に示すようなトラップ部6が作動しない通常の状態から、トラップ部6の回転が開始すると、床排水モードの場合と同様、一方の検知センサ30aは前側の被検知片22aを検知しなくなり、これによりモータ制御部はトラップ部の回転が開始したことを認識し、他方の検知センサ30bからの情報を有効なものとする。その後、同図(b)に示すようなトラップ部の終端14が壁排水用の接続開口部5と略同一の高さに来たとき、他方の検知センサ30bは、最初に後側の被検知片22bを検知し、モータ制御部は、この検知信号に反応してモータの駆動を停止するように制御する。この状態では、トラップ部6の終端14は、汚物や洗浄水を壁排水用の接続開口部5にスムーズに排出する位置になっている。
現場施工者は、このモータ制御装置と電気的に接続されたモード切替スイッチによりいずれかの排水モードを選択できるようになっている。
このように、モータ制御部は、トラップ部6の終端14が壁排水用の接続開口部5と連通するようアーム部材9の回転を駆動制御する壁排水モードと、トラップ部6の終端14が床排水用の接続開口部4と連通するようアーム部材9の回転を駆動制御する床排水モードとの切換可能な2つの駆動モードを有するので、外部配水管40と連通する方の接続開口部近傍にトラップ部6の終端を移動させることができ、汚物や洗浄水のよりスムーズな排水を行うことが可能となる。
また、アーム部材9には、このアーム部材9と一体に回転する被検知部22が設置され、ケース3内の被検知部22の回転軌道上に被検知片22a、22bを検知するための検知センサ30a、30bが配されてなり、モータ制御部は、検知センサ30a、30bと電気的に接続されて、検知センサ30a、30bの検知情報に基づいて2つの排水モードの駆動制御を行うものであるので、前記トラップ部6の終端14の回転制御の精度が向上し、いずれの排水モードの場合でもよりスムーズな排水を行うことができる。
第1の実施形態におけるターントラップ式の水洗便器装置の概略を示した縦断面図であり、(a)は壁排水時、(b)は床排水時を示すものである。 第2の実施形態における被検知用部材の概略を示す斜視図である。 第2の実施形態における被検知用部材を配置したトラップ機構の概略を示す断面図。 第2の実施形態における床排水モードの場合のトラップ部の軌道を示す断面図である。 第2の実施形態における壁排水モードの場合のトラップ部の軌道を示す断面図である。 従来例を示す断面図である。
符号の説明
1 ボウル部
2 排水管部
3 ケース体
4 床排水用の接続開口部
5 壁排水用の接続開口部
6 トラップ部
9 アーム部材
14 終端
40 外部排水管

Claims (4)

  1. 前端部が便器本体のボウル部から延出される排水管部に接続されるトラップ部と、便器後方のケース体内に収容されて、前記トラップ部の終端を駆動手段により上下に回転させて前記排水管部と外部排水管とをケース体を介して連通させるトラップ機構を具備したターントラップ式の水洗便器装置であって、
    前記ケース体は、後部側に設けられる壁排水用の接続開口部と、底面に設けられる床排水用の接続開口部との2つの接続開口部を有し、2つの接続開口部のうち外部排水管と連通しない側が閉塞可能に形成されてなることを特徴とするターントラップ式の水洗便器装置。
  2. トラップ部の終端が前記壁排水用の接続開口部と連通するよう前記駆動手段の動作を駆動制御する壁排水モードと、トラップ部の終端を前記壁排水モードよりもさらに下方に回転させて、前記床排水用の接続開口部と連通するよう前記駆動手段の動作を駆動制御する床排水モードとの2つの駆動モードを切換可能に制御する駆動制御部を有することを特徴とする請求項1に記載のターントラップ式の水洗便器装置。
  3. 前記駆動手段は、前記トラップ部に連結して前記トラップ部の終端を回転させるアーム部材と、アーム部材を回転駆動するモータとを有し、前記駆動制御部は前記モータと電気的に接続するモータ制御部であることを特徴とする請求項2に記載のターントラップ式の水洗便器装置。
  4. 前記アーム部材には当該アーム部材と一体に回転する被検知部が配され、ケース内の被検知部の回転軌道上には被検知体を検知するための検知手段が配されてなり、前記モータ制御部は、前記検知手段と電気的に接続されて、前記検知手段の検知情報に基づいて前記2つの駆動モードの駆動制御を行うものであることを特徴とする請求項3に記載のターントラップ式の水洗便器装置。
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