JP2005213416A - 香料 - Google Patents
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Abstract
【課題】皮膚への浸透性が極めて良好な香料の提供。
【解決手段】皮膚に付着しても無害な香料と、アルカリ性イオン溶液或いはチクソトロピー性を有する固体とを組成分として有しており、アルカリ性イオン溶液をキャリアーとして前記香料を混合しているか、或いは、チクソトロピー性を有する固体と香料とを混合する。または、氷山底層水から生成したpHが1.0以下の強酸性水あるいはpHが13.0以上の強アルカリ性水と香料とを混合する。
【解決手段】皮膚に付着しても無害な香料と、アルカリ性イオン溶液或いはチクソトロピー性を有する固体とを組成分として有しており、アルカリ性イオン溶液をキャリアーとして前記香料を混合しているか、或いは、チクソトロピー性を有する固体と香料とを混合する。または、氷山底層水から生成したpHが1.0以下の強酸性水あるいはpHが13.0以上の強アルカリ性水と香料とを混合する。
Description
本発明は香料に関する。
香料は、その成分が鼻腔内へ侵入することにより、嗅覚的に心地良い刺激を与えることが出来る。そして、香料を鼻腔から吸入することにより、緊張を緩和し(リラックス)、或いは入眠に使用することは、従来から行われてきた。
近年、香料を皮膚から体内に浸透させて、香料成分が有する各種有用な機能を、より効率的に発揮させようとする試みが為されている。鼻腔内の粘膜を経由して香料成分を体内に取り入れるよりも、皮膚から浸透させた方が、香料成分が体内に効率的に取り入れられるので、香料成分の各種機能も効率的に発揮されるからである。
しかし、皮膚に香料を塗った場合、皮膚には遮蔽性があるため、その浸透率は凡そ5%程度という極めて低いレベルに抑えられてしまう。係る浸透性の低さに起因して、従来は、香料を皮膚に塗布しても、香料成分の各種機能は十分に発揮されなかった。
しかし、皮膚に香料を塗った場合、皮膚には遮蔽性があるため、その浸透率は凡そ5%程度という極めて低いレベルに抑えられてしまう。係る浸透性の低さに起因して、従来は、香料を皮膚に塗布しても、香料成分の各種機能は十分に発揮されなかった。
ここで、親油性の精油から成る香料を化粧品に含有して、浸透性を向上させようとする従来技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。
しかし、係る従来技術はあくまでも「化粧」という目的に限定された範囲における浸透性の向上を目指すものであり、香料自体がもつ嗅覚的な快さ以外の用途、特に生体活動に好影響を与えるという用途を目的とするものではない。そのため、皮膚に塗布して皮膚を透過して生体内に香料の成分を浸透させるには、浸透性が不足していた。
特開2003−137761号公報
しかし、係る従来技術はあくまでも「化粧」という目的に限定された範囲における浸透性の向上を目指すものであり、香料自体がもつ嗅覚的な快さ以外の用途、特に生体活動に好影響を与えるという用途を目的とするものではない。そのため、皮膚に塗布して皮膚を透過して生体内に香料の成分を浸透させるには、浸透性が不足していた。
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、皮膚への浸透性が極めて良好な香料の提供を目的としている。
発明者等は種々検討の結果、キャリアーとして香料と混合するべき液体或いはチクソトロピー性を有する固体を適宜選択することにより、当該キャリアーと香料との混合物は、皮膚に対する浸透性が極めて良好になることを見出した。
本発明の香料は係る知見に基いて創作されたものであり、皮膚に付着しても無害な香料(単一種類の香料でも、複数の香料を混合しても良い)と、アルカリ性イオン溶液(いわゆる「アルカリイオン水」)とを組成分として有しており、アルカリ性イオン溶液をキャリアー(溶媒)として前記香料を混合していることを特徴としている(請求項1)。
また、本発明の香料は、皮膚に付着しても無害な香料(単一種類の香料でも、複数の香料を混合しても良い)と、チクソトロピー性を有する固体(例えば、スメクタイト)とを組成として有しており、前記香料及びチクソトロピー性を有する固体との混合物であることを特徴としている(請求項2)。
ここで前記香料としては、人体に安全で且つ人体に好影響を与えるものであれば、特に限定はしない。例えば、漢方薬や生薬として使用される薬剤であって、嗅覚上快い匂いを有する者を選択することも可能である。
前記アルカリ性イオン溶液は、pHが13以上の強アルカリ性であるのが好ましい(請求項3)。
そして係る(pHが13以上の強アルカリ性である)アルカリ性イオン溶液は、海中の深度4000mよりも深い領域に存在し、多数のミネラル分を包含しており、少なくとも以下の元素、すなわち水素を1.1×108 (μg/1)、ヘリウムを6.9×10−3(μg/1)、リチウムを1.8×102 (μg/1)、ホウ素を4.5×103 (μg/1)、炭素を2.8×104 (μg/1)、窒素を1.3×104 (μg/1)、酸素を8.8×108 (μg/1)、フッ素を1.4×103 (μg/1)、ネオンを1.4×10−1(μg/1)、ナトリウムを1.1×107 (μg/1)、マグネシウムを1.3×105 (μg/1)、アルミニウムを2(μg/1)、リンを5×10(μg/1)、硫黄を9.3×103 (μg/1)、塩素を2.0×107 (μg/1)、アルゴンを5.0×102 (μg/1)、カルシウムを4.2×105 (μg/1)を含有している水(いわゆる「氷山底層水」)をイオン化することにより生成されるのが好ましい(請求項4)。
そして係る(pHが13以上の強アルカリ性である)アルカリ性イオン溶液は、海中の深度4000mよりも深い領域に存在し、多数のミネラル分を包含しており、少なくとも以下の元素、すなわち水素を1.1×108 (μg/1)、ヘリウムを6.9×10−3(μg/1)、リチウムを1.8×102 (μg/1)、ホウ素を4.5×103 (μg/1)、炭素を2.8×104 (μg/1)、窒素を1.3×104 (μg/1)、酸素を8.8×108 (μg/1)、フッ素を1.4×103 (μg/1)、ネオンを1.4×10−1(μg/1)、ナトリウムを1.1×107 (μg/1)、マグネシウムを1.3×105 (μg/1)、アルミニウムを2(μg/1)、リンを5×10(μg/1)、硫黄を9.3×103 (μg/1)、塩素を2.0×107 (μg/1)、アルゴンを5.0×102 (μg/1)、カルシウムを4.2×105 (μg/1)を含有している水(いわゆる「氷山底層水」)をイオン化することにより生成されるのが好ましい(請求項4)。
この場合、酸性度の高い香料、例えば「リンゴ」や「ライム」等は、pHを低下させてしまう可能性があるので、好ましくない。
本発明において、アルカリ性イオン溶液と香料との親和性を高めるための可溶化剤を添加することが好ましい(請求項5)。
また、本発明の香料は、皮膚に付着しても無害な香料(単一種類の香料でも、複数の香料を混合しても良い)と、酸性イオン溶液(酸性水)とを組成分として有し、酸性イオン溶液をキャリアー(溶媒)として前記香料を混合しており、前記酸性イオン溶液はpHが1.0以下(例えば、pH0.5)の強酸性で、海中の深度4000mよりも深い領域に存在し、多数のミネラル分を包含しており、少なくとも、水素を1.1×108 (μg/1)、ヘリウムを6.9×10−3(μg/1)、リチウムを1.8×102 (μg/1)、ホウ素を4.5×103 (μg/1)、炭素を2.8×104 (μg/1)、窒素を1.3×104 (μg/1)、酸素を8.8×108 (μg/1)、フッ素を1.4×103 (μg/1)、ネオンを1.4×10−1(μg/1)、ナトリウムを1.1×107 (μg/1)、マグネシウムを1.3×105 (μg/1)、アルミニウムを2(μg/1)、リンを5×10(μg/1)、硫黄を9.3×103 (μg/1)、塩素を2.0×107 (μg/1)、アルゴンを5.0×102 (μg/1)、カルシウムを4.2×105 (μg/1)含有している水(氷山底層水)を(例えばボルテックチューブ法により)減圧・撹拌して離塩することにより生成されることを特徴としている(請求項6)。
これに加えて、氷山底層水は、以下の様な特徴を有している。
先ず、氷山底層水は清浄性が高く、有機物含有量が少ないという特徴を有している。
次に、氷山底層水は熱感性が高い。そして、高圧下に存在するため、還元性が高い。
また、低温安定性を有している。すなわち、長期間低温に存在するため、性質が安定しているのである。
さらに、分子構造において、水素結合が所謂「縦形」となり、情報保持能力が高いのである。
先ず、氷山底層水は清浄性が高く、有機物含有量が少ないという特徴を有している。
次に、氷山底層水は熱感性が高い。そして、高圧下に存在するため、還元性が高い。
また、低温安定性を有している。すなわち、長期間低温に存在するため、性質が安定しているのである。
さらに、分子構造において、水素結合が所謂「縦形」となり、情報保持能力が高いのである。
ここで、氷山底層水から生成された強酸性水をキャリアーとするに際しては、pHを上昇させるような香料を使用することと、pHを上昇させるような条件は避けるのが好ましい。
ここで、香料の多くは中性に近い弱酸性であるため、重量比20%以上包含すると、pHを上昇する(酸性能を弱める)可能性がある。従って、香料を重量比20%以上包含しないことが望ましい。
ここで、香料の多くは中性に近い弱酸性であるため、重量比20%以上包含すると、pHを上昇する(酸性能を弱める)可能性がある。従って、香料を重量比20%以上包含しないことが望ましい。
本発明では、皮膚に付着しても無害な香料(単一種類の香料でも、複数の香料を混合しても良い)と、アルカリ性イオン溶液(いわゆる「アルカリイオン水」)と、チクソトロピー性を有する固体(例えば、スメクタイト)との混合物として構成されることが好ましい。
その様に構成すれば、混合物中で、チクソトロピー性を有する固体と、油性香料或いは水性香料を均等に分離させることが出来るからである。
その様に構成すれば、混合物中で、チクソトロピー性を有する固体と、油性香料或いは水性香料を均等に分離させることが出来るからである。
また、塩素の含有量が0.3%以上であると、乾燥後の残存物質により、本発明の香料を充填した容器の噴出系統を閉塞する等に悪影響を及ぼす可能性があるため、好ましくない。
本発明の香料は、100℃以上の環境に晒すことは好ましくない。
上述した様な構成を具備する本発明(請求項1、2の発明)によれば、アルカリ性イオン溶液をキャリアーとして混合することにより、或いは、チクソトロピー性を有する固体(例えば、スメクタイト)と混合することにより、香料中の香気成分(香料成分)の皮膚への浸透度を向上することが出来る。
そして、香料成分の皮膚浸透度を向上することにより、香料を皮膚に塗布することにより、生体活動に悪影響を与える各種因子や、生体の活性を阻害する因子に直接或いは間接的に作用して、当該因子を抑制するという香料の作用を、効果的に発揮させることが可能となる。
さらに、香料成分の皮膚浸透度を向上することで、生体機能を改善し或いは損傷を治癒する作用を奏する香料成分を、生体に対して効率的に作用させることが出来るのである。
そして、香料成分の皮膚浸透度を向上することにより、香料を皮膚に塗布することにより、生体活動に悪影響を与える各種因子や、生体の活性を阻害する因子に直接或いは間接的に作用して、当該因子を抑制するという香料の作用を、効果的に発揮させることが可能となる。
さらに、香料成分の皮膚浸透度を向上することで、生体機能を改善し或いは損傷を治癒する作用を奏する香料成分を、生体に対して効率的に作用させることが出来るのである。
これに加えて、アルカリ性イオン溶液をキャリアーとして混合することにより、或いは、チクソトロピー性を有する固体(例えば、スメクタイト)と混合することにより(請求項1、2の発明)、混合物中で、香料成分が均等に分散するとともに、安定して存在することが可能となる。
本発明において、前記アルカリ性イオン溶液を、pHが13以上の強アルカリ性とすれば(請求項3)、当該強アルカリ性のイオン溶液の浸透性は更に良好となり、香料成分が各種作用効果を効果的に発揮する。
ここで、一般に、強アルカリ性溶液が皮膚が付着すると「火傷」を起こす可能性がある。しかし、上述した様な氷山底層水を用いてpHが13以上の強アルカリ性のイオン溶液を生成した場合には(請求項4参照)、皮膚に付着しても火傷を起こさないことが確認されている。氷山底層水から生成された強アルカリ性の溶液が皮膚に付着すると、電位が瞬時に移動して、中性化されるためである。
ここで、一般に、強アルカリ性溶液が皮膚が付着すると「火傷」を起こす可能性がある。しかし、上述した様な氷山底層水を用いてpHが13以上の強アルカリ性のイオン溶液を生成した場合には(請求項4参照)、皮膚に付着しても火傷を起こさないことが確認されている。氷山底層水から生成された強アルカリ性の溶液が皮膚に付着すると、電位が瞬時に移動して、中性化されるためである。
また、アルカリイオン水を精製水で10倍に希釈してもpHは0.5%〜1.0%程度しか低下しない。そして、10倍希釈溶液をさらに10倍希釈しても、pHは同様に0.5%〜1.0%程度しか低下しない。例えば、pH11の強アルカリ性であれば、13.5%のアルカリイオン水を100倍希釈しても、11.5%〜12.5%の強アルカリ性を保持することが出来る。すなわち、100倍希釈してもpHその他の物性がさほど変化しないので、価格や流通性の点で大きなメリットとなる。
本発明において、アルカリ性イオン溶液と香料との親和性を高めるための可溶化剤を添加すれば(請求項5)、キャリアーであるアルカリイオン水との親和性を高めることが出来るので、本発明の香料を親水性物質と同様に取り扱うことが出来る。それと共に、皮膚自体の保湿性に起因して、親水性が向上するのに連れて浸透性がさらに向上するのである。
ここで、氷山底層水はアルカリ性(例えばpH=13.5)であっても、酸性(例えばpH=0.5)であっても、香料の浸透性を向上する。係る性質に着目して、本発明では、氷山底層水でpH=0.5の強酸性水を生成し、係る強酸性水をキャリアーとして、香料と混合している(請求項6)。
氷山底層水から生成した酸性水の場合でも、皮膚に付着すると電位が移動して、中性に変化するため、付着した皮膚が火傷することはない。
氷山底層水から生成した酸性水の場合でも、皮膚に付着すると電位が移動して、中性に変化するため、付着した皮膚が火傷することはない。
強アルカリ性について上述したのと同様に、酸性水の場合でも100倍希釈してもpHその他の物性がさほど変化しないので、価格や流通性の点で有利である。
そして、氷山底層水から生成された強アルカリ性水或いは酸性水は、香料の浸透性を向上するのみならず、体内に摂取することにより、身体のバランスを整える効果をも奏する。
以下、各種実験例を参照しつつ、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
なお、以下において、アルカリ性イオン溶液を「アルカリイオン水」と標記する。
[第1実験例]
なお、以下において、アルカリ性イオン溶液を「アルカリイオン水」と標記する。
[第1実験例]
第1実験例では、蒸留水をキャリアーとして香料を混合した場合と、アルカリイオン水をキャリアーとして香料を混合した場合の双方において、皮膚に対する浸透性を比較した。
第1実験例において、アルカリイオン水は、陰極室及び陽極室を備えた生成槽内に蒸留水を注入し、蒸留水に微量の塩化ナトリウム(NaCl)を電解質として添加し、陽極−陰極間で通電することにより、陰極室で生成した。
香料としては、「ローズ」を使用した。
第1実験例において、アルカリイオン水は、陰極室及び陽極室を備えた生成槽内に蒸留水を注入し、蒸留水に微量の塩化ナトリウム(NaCl)を電解質として添加し、陽極−陰極間で通電することにより、陰極室で生成した。
香料としては、「ローズ」を使用した。
そして、キャリアーを90重量%、香料を10重量%の割合で混合した。ここで、香料の含有量(重量)は1重量%〜10重量%が適当である。香料の含有量が過少であれば、香料としての機能を十分に発揮しない。一方、香料の含有量が多すぎると、後述する様に、香料とキャリアーとの混合物全体としての各種物性が変動する恐れが存在するからである。
皮膚に対する浸透性は、ユーザーの感覚的な問題が大きく、物性値等で定義することが困難である。そのため、実験例1において、皮膚に対する浸透性を比較するにあたっては、蒸留水をキャリアーとして香料を混合した混合物(ブランク)と、アルカリイオン水をキャリアーとして香料を混合した混合物(被験体)とを、それぞれ、150人の被験者の同じ側の手の甲に刷り込み、各被験者のいわゆる「肌感覚」により浸透性を比較した。
表1から明らかな様に、アルカリイオン水をキャリアーとした方が、蒸留水をキャリアーとした場合に比較して、「浸透性が良好になる」と感じる被験者が非常に多く、統計的にも有意な差が生じた。
係る結果から、アルカリイオン水をキャリアーとして香料を混合すれば、浸透性が良好になることが確認された。
[第2実験例]
係る結果から、アルカリイオン水をキャリアーとして香料を混合すれば、浸透性が良好になることが確認された。
[第2実験例]
蒸留水をキャリアーとして香料を混合した場合と、チクソトロピー性を有する固体と香料を混合した場合における、皮膚に対する浸透性を比較した。
チクソトロピー性を有する固体としては、スメクタイトを使用した。
香料は、第1実験例と同一の香料を使用した。
チクソトロピー性を有する固体としては、スメクタイトを使用した。
香料は、第1実験例と同一の香料を使用した。
ここで、スメクタイトと香料を使用する際には、香料とスメクタイトを混合してからアルカリイオン水を混ぜている。
本明細書において言及されているスメクタイトは基材が無機材のセラミックであり、基材が1.5%〜2.5%で、残りはアルカリイオン水か精製水を添加してゲル化した後に使用する。
本明細書において言及されているスメクタイトは基材が無機材のセラミックであり、基材が1.5%〜2.5%で、残りはアルカリイオン水か精製水を添加してゲル化した後に使用する。
チクソトロピー性を有する固体と香料との比率(重量比)は第1実験例と同様である。そして、皮膚に対する浸透性の比較の手法についても、第1実験例と同様に、複数の被験者の感覚で判定した。
第2実験例においても、蒸留水をキャリアーとして香料を混合した混合物を「ブランク」と標記し、チクソトロピー性を有する固体と香料との混合物を「被験体」と標記する。
第2実験例においても、蒸留水をキャリアーとして香料を混合した混合物を「ブランク」と標記し、チクソトロピー性を有する固体と香料との混合物を「被験体」と標記する。
表2から明らかな様に、蒸留水をキャリアーとして香料と混合した場合に比較して、チクソトロピー性を有する固体と香料を混合した場合の方が「浸透性が良好になる」と感じる被験者が非常に多く、統計的にも有意な差が生じた。
係る結果から、チクソトロピー性を有する固体と香料を混合すれば、浸透性が良好になることが確認された。
係る結果から、チクソトロピー性を有する固体と香料を混合すれば、浸透性が良好になることが確認された。
なお、表1と表2において、「ブランク」は同一の試料であるにも拘らず、異なる数値(人数)となったのは、上述した通り、判定事項である「浸透性」が被験者の「肌感覚」に起因するものであり、物理現象や化学反応の様な恒常性を有し得ないためであると思量される。
同様な理由により、表1と表2とを比較して、「浸透性良好」と回答した被験者の人数は表1の方が多いが、係る比較のみから「アルカリイオン水をキャリアーとした方が、チクソトロピー性を有する固体と混合する場合よりも、浸透性が良い」と結論することは出来ない。
[第3実験例]
同様な理由により、表1と表2とを比較して、「浸透性良好」と回答した被験者の人数は表1の方が多いが、係る比較のみから「アルカリイオン水をキャリアーとした方が、チクソトロピー性を有する固体と混合する場合よりも、浸透性が良い」と結論することは出来ない。
[第3実験例]
第3実験例では、チクソトロピー性を有する固体と香料を混合した混合物(被験体4)と、アルカリイオン水をキャリアーとして香料を混合した混合物であって、pHが8.0〜9.0の被験体1と、pHが9.0〜10.0の被験体2と、pHが13.5の被験体3の各々について、浸透性を比較した。
比較の手法については、第1実験例及び第2実験例と同様に、被験者の「肌感覚」による。混合物における香料の割合(重量比)も、第1実験例及び第2実験例と同様である。
比較の手法については、第1実験例及び第2実験例と同様に、被験者の「肌感覚」による。混合物における香料の割合(重量比)も、第1実験例及び第2実験例と同様である。
第3実験例では、香料として、「ローズ」、「森林」、「グレープフルーツ」、「ラベンダー」を使用した。
チクソトロピー性を有する固体としては、スメクタイトを使用した。
また、pHが8.0〜9.0のアルカリイオン水と、pHが9.0〜10.0のアルカリイオン水は、第1実験例と同様な方法で生成し、電極間の通電量を及び/又は電解質添加量を適宜調節してpHを制御している。
チクソトロピー性を有する固体としては、スメクタイトを使用した。
また、pHが8.0〜9.0のアルカリイオン水と、pHが9.0〜10.0のアルカリイオン水は、第1実験例と同様な方法で生成し、電極間の通電量を及び/又は電解質添加量を適宜調節してpHを制御している。
pHが13.5の被験体3は、氷山底層水をボルテックチューブ法により、減圧・撹拌を行いながら離塩し、遠心分離法によりイオン化することにより生成した。
ここで、氷山底層水は、極地の氷河が溶けて海底に沈み、長い年月をかけて地球を一周して、熟成された水を意味しており、海中の深度4000mよりも深い領域に存在している。
ここで、氷山底層水は、極地の氷河が溶けて海底に沈み、長い年月をかけて地球を一周して、熟成された水を意味しており、海中の深度4000mよりも深い領域に存在している。
なお、本明細書では分析結果は開示していないが、氷山底層水に含有されるミネラル分については、90種類以上である。
被験体3の生成について、更に詳細に述べる。上述した通り、氷山底層水は種々の有効成分を包含しているので、係る有効成分を出来る限り残存させるためにボルテックチューブ法を採用して、減圧・撹拌を行い、離塩を行うが、係る過程で全ての塩を除去することはない。そして、この段階で、pH0.5の強酸性の水を得る。
係る強酸性の水を遠心分離法によりイオン化すれば、pH13.5の被験体3が得られる。
係る強酸性の水を遠心分離法によりイオン化すれば、pH13.5の被験体3が得られる。
ここで、氷山底層水から生成されたpH13.5の強アルカリ性水は、電解水と同様にイオン化しているため、皮膚或いは物体に付着すると電位が移動して中性になる。
そして、通常の電解水は開放状態で放置すると数時間で中性となってしまうのに対して、氷山底層水で生成したアルカリ性水は、長期間(例えば10年程度)経過しても、中性に変化することが無いことが、別途実験(本明細書では詳細は開示せず)で確認されている。
そして、通常の電解水は開放状態で放置すると数時間で中性となってしまうのに対して、氷山底層水で生成したアルカリ性水は、長期間(例えば10年程度)経過しても、中性に変化することが無いことが、別途実験(本明細書では詳細は開示せず)で確認されている。
さらに、後述する様に(例えば第9実験例)、氷山底層水はアルカリ性水及び酸性水の双方を効率良く利用することが出来る。例えば、飲用に供する場合、起床後は酸性水を摂取し、朝食時、夕食時、夜食事はアルカリ性水を摂取し、就寝前は酸性水を摂取することにより、身体のバランスを良好に維持することが出来る。
一方、発明者サイドで別途分析(詳細は開示せず)した結果によれば、氷山底層水から生成された強アルカリ性水には96種類のミネラル分が包含されていることが確認されているので、これを摂取すれば、身体のバランス維持に極めて効果的である。
係る強アルカリ性水に包含される成分は利尿効果があり、それに加えて、高血圧対策、脳梗塞対策、喘息やアレルギー対策、リウマチ等の関節痛の対策、息切れやめまい対策、視力の衰え対策等にも効果的であることが、発明者サイドで別途行われた実験(詳細は開示せず)で確認されている。
係る強アルカリ性水に包含される成分は利尿効果があり、それに加えて、高血圧対策、脳梗塞対策、喘息やアレルギー対策、リウマチ等の関節痛の対策、息切れやめまい対策、視力の衰え対策等にも効果的であることが、発明者サイドで別途行われた実験(詳細は開示せず)で確認されている。
第3実験例で使用された氷山底層水は、例えば、少なくとも、水素を1.1×108 (μg/1)、ヘリウムを6.9×10−3(μg/1)、リチウムを1.8×102 (μg/1)、ホウ素を4.5×103 (μg/1)、炭素を2.8×104 (μg/1)、窒素を1.3×104 (μg/1)、酸素を8.8×108 (μg/1)、フッ素を1.4×103 (μg/1)、ネオンを1.4×10−1(μg/1)、ナトリウムを1.1×107 (μg/1)、マグネシウムを1.3×105 (μg/1)、アルミニウムを2(μg/1)、リンを5×10(μg/1)、硫黄を9.3×103 (μg/1)、塩素を2.0×107 (μg/1)、アルゴンを5.0×102 (μg/1)、カルシウムを4.2×105 (μg/1)の元素を含有している。
表3から明らかな様に、pHが8.0〜9.0のアルカリイオン水をキャリアーとして香料と混合した被験体1と、pHが9.0〜10.0のアルカリイオン水をキャリアーとして香料と混合した被験体2と、チクソトロピー性を有する固体と香料との混合物である被験体4は、統計上「有意」と判定できる程度の相違は無かった。
換言すれば、pHが8.0〜9.0のアルカリイオン水をキャリアーとして香料と混合した被験体1と、pHが9.0〜10.0のアルカリイオン水をキャリアーとして香料と混合した被験体2と、チクソトロピー性を有する固体と香料との混合物である被験体4は、概略同程度の浸透性を示した。
換言すれば、pHが8.0〜9.0のアルカリイオン水をキャリアーとして香料と混合した被験体1と、pHが9.0〜10.0のアルカリイオン水をキャリアーとして香料と混合した被験体2と、チクソトロピー性を有する固体と香料との混合物である被験体4は、概略同程度の浸透性を示した。
pHが13.5のキャリアーと混合した被験体3では、他の被験体(被験体1、2、4)に対して有意な相違を示しており、浸透性が非常に良好であると感じる被験者が多かった。換言すれば、氷山底層水から生成したpHが13.5のキャリアーと香料との混合物は、浸透性が非常に良好であるという結果が得られた。
被験体3を皮膚に塗布した被験者で、火傷の症状を訴えた者は皆無であった。上述した通り、pH13.5の被験体3が皮膚に接触した瞬間に電位が移動して、中性になることによるものと思量される。
被験体3を皮膚に塗布した被験者で、火傷の症状を訴えた者は皆無であった。上述した通り、pH13.5の被験体3が皮膚に接触した瞬間に電位が移動して、中性になることによるものと思量される。
なお、被験体4について、「浸透性が極めて良好」と「浸透性良好」との合計人数や、「浸透性普通」、「浸透性不良」の人数が、表2の「被験体」の人数と一致しないのは、上述した様な「感覚」による判定であることと、被験体1〜3の浸透性が「ブランク」に比較して浸透性が良好であったこと等の要因に基くものと思量する。
[第4実験例]
[第4実験例]
氷山底層水から生成されたpH13.5のキャリアー(第3実験例で使用されたキャリアー)に酸性度が強い香料である「リンゴ」香料を混合した被験体1と、pH13.5のキャリアーに酸性度が強い香料である「ライム」香料を混合した被験体2と、pHが13.5のキャリアーに酸性度が強くない香料(例えば、「ハーブ系香料」)との混合物である被験体3とを、香料の浸透性について比較した。
ここで、殆どの香料が弱酸性であり、酸性度が強い香料が「リンゴ」、「ライム」である。従って、「酸性度が強くない香料」としては、「ハーブ系香料」以外の香料であって、「リンゴ」及び「ライム」以外のものが適用可能である。
ここで、殆どの香料が弱酸性であり、酸性度が強い香料が「リンゴ」、「ライム」である。従って、「酸性度が強くない香料」としては、「ハーブ系香料」以外の香料であって、「リンゴ」及び「ライム」以外のものが適用可能である。
ここで、比較の手法については、第1実験例〜第3実験例と同様に、被験者の「肌感覚」による。
pH13.5のキャリアーの生成については、第3実験例の場合と同様である。
混合物における香料の割合(重量比)も、第1実験例〜第3実験例と同様である。
pH13.5のキャリアーの生成については、第3実験例の場合と同様である。
混合物における香料の割合(重量比)も、第1実験例〜第3実験例と同様である。
表4から明らかな様に、「リンゴ」香料を混合した被験体1と、「ライム」香料を混合した被験体2においては、「ハーブ系香料」を混合した被験体3に比較して、「浸透性が良くない」と感じた被験者が多い。換言すれば、「リンゴ」香料を混合した場合と、「ライム」香料を混合した場合においては、有意な程度に浸透性が低下する。
上述した通り、「リンゴ」香料及び「ライム」香料は酸性度が強く、そのため、キャリアーのpHの数値を低下させてしまったことが要因と考えられる。
なお、被験体1と被験体2との差異は、統計的に「有意」な差異とは認められない。
[第5実験例]
上述した通り、「リンゴ」香料及び「ライム」香料は酸性度が強く、そのため、キャリアーのpHの数値を低下させてしまったことが要因と考えられる。
なお、被験体1と被験体2との差異は、統計的に「有意」な差異とは認められない。
[第5実験例]
実験例4で使用されたpH13.5のキャリアーと「ハーブ系香料」との混合物を被験体として、高温環境下で1時間放置した後の浸透性を比較した。
ここで、「高温環境下」としては、湿度60%で調整された小型温室内を、それぞれ80℃、90℃、100℃、110℃に加温して、当該温度を維持した。
浸透性の比較については、第1実験例〜第4実験例と同様に行った。
ここで、「高温環境下」としては、湿度60%で調整された小型温室内を、それぞれ80℃、90℃、100℃、110℃に加温して、当該温度を維持した。
浸透性の比較については、第1実験例〜第4実験例と同様に行った。
表5から明らかな様に、100℃の温度雰囲気に晒された被験体と、110℃の温度雰囲気に晒された被験体における浸透性が、劣化している。
100℃以上の高温雰囲気に晒すと経時変化が起こり、浸透性が劣化するものと思量される。
[第6実験例]
100℃以上の高温雰囲気に晒すと経時変化が起こり、浸透性が劣化するものと思量される。
[第6実験例]
第4実験例、第5実験例で用いた被験体(pH13.5のキャリアーと「ハーブ系香料」との混合物)に、異なる量の不純物(塩素)を含有させて、香料蒸発後の残存物の状態を調べた。
塩素の含有量は、それぞれ、0.1%、0.2%、0.3%、0.4%とした。
残存物の有無を計測するにあたっては、同一の質量を有する皿に被験体を3mlずつ滴下して、そのまま大気条件にて乾燥させて、乾燥後、皿上に残存した物質の有無を検討した。
塩素の含有量は、それぞれ、0.1%、0.2%、0.3%、0.4%とした。
残存物の有無を計測するにあたっては、同一の質量を有する皿に被験体を3mlずつ滴下して、そのまま大気条件にて乾燥させて、乾燥後、皿上に残存した物質の有無を検討した。
不純物である塩素の含有量が0.3%以上の場合に、香料が乾燥した後の残存物質が確認された。このことから、不純物である塩素含有量が0.3%以上であれば、容器から噴射する際に、乾燥後の残存物により噴射ラインが閉塞(目詰まり)する恐れが存在することが理解出来る。
なお、第6実験例において、塩素含有量が0.3%以上において、残存物質は視認出来たが、その代表寸法は一定しておらず、残存物質の代表寸法の計測は不可能であった。
[第7実験例]
[第7実験例]
第3実験例で用いられた被験体(pHが13.5のキャリアーと香料との混合物)に、アルカリイオン水との親和性を高めるための可溶化剤を添加した場合における浸透性の変化を実験した。
ここで、可溶化剤としては、レオドールとポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の混合物を使用し、香料との重量比を1:4とした。
第7実験例において、可溶化剤を添加した場合を「被験体」と標記し、添加しない場合を「ブランク」と標記する。
ここで、可溶化剤としては、レオドールとポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の混合物を使用し、香料との重量比を1:4とした。
第7実験例において、可溶化剤を添加した場合を「被験体」と標記し、添加しない場合を「ブランク」と標記する。
表7から明らかな様に、アルカリイオン水との親和性を高めるための可溶化剤を添加すると、浸透性は向上する。
香料は、その多くが油性であるが、可溶化剤を添加することによりキャリアーであるアルカリイオン水との親和性を高めることが出来る。換言すれば、可溶化剤を用いることにより、香料を親水性物質と同様に取り扱うことが出来ると共に、皮膚自体の保湿性に起因して、親水性が向上するのに連れて浸透性も向上したものと思われる。
香料は、その多くが油性であるが、可溶化剤を添加することによりキャリアーであるアルカリイオン水との親和性を高めることが出来る。換言すれば、可溶化剤を用いることにより、香料を親水性物質と同様に取り扱うことが出来ると共に、皮膚自体の保湿性に起因して、親水性が向上するのに連れて浸透性も向上したものと思われる。
表7において、表3の被験体3と同一の組成を有するブランクの結果が、表3の被験体3の結果に比べて非常に悪化しているのは、被験体と比較した結果、被験者の印象が良くなかったことに起因するものと思量される。換言すれば、第7実験例においても、判定の基準が被験者の「感覚」によるため、第3実験例と異なる結果になったのである。
[第8実験例]
[第8実験例]
第2実験例で使用されたチクソトロピー性を有する固体と、アルカリイオン水と、香料とを混合した場合における(皮膚に対する)浸透性を実験した。
チクソトロピー性を有する固体としては、スメクタイトを使用した。
香料は、油性香料と、水性香料とを使用した。ここで、油性香料は、「エッセンシャルオイル」、「アブソリュート」等という抽出方法によって製造される香料である。一方、水性香料は、可溶化剤を使い、エマルジョン化して水に溶け易くした香料や、食品香料や「ローズ水」の様に元々水性の香料である。
皮膚に対する浸透性は、上述した実験例と同様に、複数の被験者の感覚で判定した。
チクソトロピー性を有する固体としては、スメクタイトを使用した。
香料は、油性香料と、水性香料とを使用した。ここで、油性香料は、「エッセンシャルオイル」、「アブソリュート」等という抽出方法によって製造される香料である。一方、水性香料は、可溶化剤を使い、エマルジョン化して水に溶け易くした香料や、食品香料や「ローズ水」の様に元々水性の香料である。
皮膚に対する浸透性は、上述した実験例と同様に、複数の被験者の感覚で判定した。
表8から分かるように、油性香料を用いた被験体1と、水性香料を用いた被験体2は、何れも良好な結果を示している。従って、油性香料と水性香料の何れについても、良好な浸透性を有することが分かった。
チクソトロピー性を有する固体と、アルカリイオン水と、油性香料或いは水性香料とを混合することにより、香料が混合物中を均等に混入、分離するため、浸透性が向上したと思量される。
さらに、浸透力が向上する条件として、「長時間皮膚に付着している」ことを挙げることが出来る。換言すれば、長時間皮膚に付着していることによって、浸透力が高まったとも考えられるのである。
[第9実験例]
チクソトロピー性を有する固体と、アルカリイオン水と、油性香料或いは水性香料とを混合することにより、香料が混合物中を均等に混入、分離するため、浸透性が向上したと思量される。
さらに、浸透力が向上する条件として、「長時間皮膚に付着している」ことを挙げることが出来る。換言すれば、長時間皮膚に付着していることによって、浸透力が高まったとも考えられるのである。
[第9実験例]
第9実験例では、チクソトロピー性を有する固体と香料を混合した混合物(被験体4)と、酸性水をキャリアーとして香料を混合した混合物であって、pHが5.0〜6.0の被験体1と、pHが4.0〜5.0の被験体2と、pHが0.5の被験体3の各々について、浸透性を比較した。
比較の手法については、上述の各実験例と同様に、被験者の「肌感覚」による。混合物における香料の割合(重量比)は、キャリアーを90重量%、香料を10重量%とした。
比較の手法については、上述の各実験例と同様に、被験者の「肌感覚」による。混合物における香料の割合(重量比)は、キャリアーを90重量%、香料を10重量%とした。
第9実験例では、香料として、「ティートリー」、「ベルガモット」を使用した。ここで、「ティートリー」は強い殺菌性を有しているため、酸性水と組み合わせた。
チクソトロピー性を有する固体としては、スメクタイトを使用した。
チクソトロピー性を有する固体としては、スメクタイトを使用した。
また、pHが5.0〜6.0の酸性水と、pHが4.0〜5.0の酸性水は、陰極室及び陽極室を備えた生成槽内に蒸留水を注入し、蒸留水に微量の塩化ナトリウム(NaCl)を電解質として添加し、陽極−陰極間で通電することにより、陽極室で生成した。ここで、電極間の通電量を及び/又は電解質添加量を適宜調節してpHを制御している。
ここで、pH0.5の被験体3の生成にあたっては、氷山底層水を用いた。すなわち、氷山底層水の有効成分を出来る限り残存させるべくボルテックチューブ法を採用して減圧・撹拌を行い、離塩を行う。これにより、pH0.5の強酸性水を生成した。
なお、氷山底層水の組成は、第3実験例の組成表で示したのと同様である。
なお、氷山底層水の組成は、第3実験例の組成表で示したのと同様である。
第3実験例において述べた通り、係る氷山底層水から生成された強酸性水は、飲用に供することが出来る。
発明者サイドで別途分析(詳細は開示せず)した結果によれば、氷山底層水から生成された酸性水には21種類の必須アミノ酸が包含されている。この様な酸性水を希釈して摂取すれば各種欠乏性を有効に予防でき、既に欠乏症が発症している場合であれば有効な対処策と成り得る。
そして、係る強酸性水に包含される成分はダイエットに効果的であり、それに加えて、肩こり、疲労回復、糖尿病対策、腎炎、胃腸病、口内炎、傷口の殺菌等に有効であることが、発明者サイドで別途行われた実験(詳細は開示せず)で確認されている。
発明者サイドで別途分析(詳細は開示せず)した結果によれば、氷山底層水から生成された酸性水には21種類の必須アミノ酸が包含されている。この様な酸性水を希釈して摂取すれば各種欠乏性を有効に予防でき、既に欠乏症が発症している場合であれば有効な対処策と成り得る。
そして、係る強酸性水に包含される成分はダイエットに効果的であり、それに加えて、肩こり、疲労回復、糖尿病対策、腎炎、胃腸病、口内炎、傷口の殺菌等に有効であることが、発明者サイドで別途行われた実験(詳細は開示せず)で確認されている。
表9から明らかな様に、pHが5.0〜6.0の酸性水をキャリアーとして香料と混合した被験体1と、pHが4.0〜5.0の酸性水をキャリアーとして香料と混合した被験体2と、チクソトロピー性を有する固体と香料との混合物である被験体4は、統計上「有意」と判定できる程度の相違は無かった。
換言すれば、pHが5.0〜6.0のアルカリイオン水をキャリアーとして香料と混合した被験体1と、pHが4.0〜5.0のアルカリイオン水をキャリアーとして香料と混合した被験体2と、チクソトロピー性を有する固体と香料との混合物である被験体4は、概略同程度の浸透性を示した。
換言すれば、pHが5.0〜6.0のアルカリイオン水をキャリアーとして香料と混合した被験体1と、pHが4.0〜5.0のアルカリイオン水をキャリアーとして香料と混合した被験体2と、チクソトロピー性を有する固体と香料との混合物である被験体4は、概略同程度の浸透性を示した。
pHが0.5のキャリアーと混合した被験体3では、他の被験体(被験体1、2、4)に対して有意な相違を示しており、浸透性が非常に良好であると感じる被験者が多かった。換言すれば、氷山底層水から生成したpHが0.5のキャリアーと香料との混合物は、浸透性が非常に良好であるという結果が得られた。
被験体3を皮膚に塗布した被験者で、火傷の症状を訴えた者は皆無であった。上述した通り、pH0.5の被験体3が皮膚に接触した瞬間に電位が移動して、中性になることによるものと思量される。
被験体3を皮膚に塗布した被験者で、火傷の症状を訴えた者は皆無であった。上述した通り、pH0.5の被験体3が皮膚に接触した瞬間に電位が移動して、中性になることによるものと思量される。
なお、被験体4について、「浸透性が極めて良好」と「浸透性良好」との合計人数や、「浸透性普通」、「浸透性不良」の人数が、第3実験例の結果を示す表3と相違しているのは、上述した様な「感覚」による判定であることと、被験体1〜3が第3実験例とは異なること等の要因に基くものと思量する。
上述した第1実験例〜第8実験例の結果を参照して、以下の混合物を、浸透度の高く且つ香料を混合した流体として選択した。
混合物1: アルカリイオン水をキャリアーとして香料を混合した混合物。
混合物2: チクソトロピー性を有する固体であるスメクタイトと香料を混合した混合物。
混合物3: 氷山底層水から生成したpHが13.5のキャリアーと酸性度が強くないハーブ系香料とを混合した混合物。
混合物4: アルカリイオン水と、油性香料と、チクソトロピー性を有する固体であるスメクタイトとの混合物。
混合物5: アルカリイオン水と、水性香料と、チクソトロピー性を有する固体であるスメクタイトとの混合物。
混合物6: 氷山底層水から生成したpHが0.5のキャリアーと香料とを混合した混合物。
混合物1: アルカリイオン水をキャリアーとして香料を混合した混合物。
混合物2: チクソトロピー性を有する固体であるスメクタイトと香料を混合した混合物。
混合物3: 氷山底層水から生成したpHが13.5のキャリアーと酸性度が強くないハーブ系香料とを混合した混合物。
混合物4: アルカリイオン水と、油性香料と、チクソトロピー性を有する固体であるスメクタイトとの混合物。
混合物5: アルカリイオン水と、水性香料と、チクソトロピー性を有する固体であるスメクタイトとの混合物。
混合物6: 氷山底層水から生成したpHが0.5のキャリアーと香料とを混合した混合物。
上記の選択された混合物1〜6の何れか(単一の混合物のみの場合と複数の混合物を含む場合とがある)を多孔質材料に含浸して、当該混合物が含浸した多孔質材料を、香料の成分を浸透させたい身体上の部位に保定する。具体的には、皮膚呼吸を保障する程度の通気性を有する粘着テープを、身体の特定の部位へ貼着することにより、含浸済の多孔質材料が皮膚に接触するような態様にて、保定されるのである。
多孔質材料の孔内に充填された(上記選択された)混合物に包含される香料或いはその成分は、当該(多孔質材料の)孔から徐々に放出され、当該多孔質部材が接触する皮膚から体内へ吸収される
ここで、多孔質材料としては、樹脂、金属、紙、鉱石等を使用した。
多孔質材料の孔内に充填された(上記選択された)混合物に包含される香料或いはその成分は、当該(多孔質材料の)孔から徐々に放出され、当該多孔質部材が接触する皮膚から体内へ吸収される
ここで、多孔質材料としては、樹脂、金属、紙、鉱石等を使用した。
多孔質材料に含浸させることに代えて、上述の選択された混合物1〜6の何れか(単一の混合物のみの場合と複数の混合物を含む場合とがある)を袋状部材に充填し、香料成分を浸透させたい身体上の部位に、当該袋状部材を保定しても良い。
ここで、袋状部材の皮膜は、香料成分を透過するような材料で構成する必要がある。そのため、実験に際しては、袋状部材は皮膜が樹脂材料で構成されているものを採用した。
袋状部材を保定する具体的な手段としては、各種テープで貼着したり、サポーター等で支持したり、或いは、安静状態であれば単に身体上に載置するだけでも良い。換言すれば、係る上述した香料を含む流体を充填した袋状部材を身体上で保定するには、従来・公知の技術を用いれば良い。
ここで、袋状部材の皮膜は、香料成分を透過するような材料で構成する必要がある。そのため、実験に際しては、袋状部材は皮膜が樹脂材料で構成されているものを採用した。
袋状部材を保定する具体的な手段としては、各種テープで貼着したり、サポーター等で支持したり、或いは、安静状態であれば単に身体上に載置するだけでも良い。換言すれば、係る上述した香料を含む流体を充填した袋状部材を身体上で保定するには、従来・公知の技術を用いれば良い。
また、袋状部材に上述した混合物を充填するにあたって、混合物をゲル状にせしめ(換言すれば、香料と、アルカリイオン水及び/又はスメクタイトとの混合してゲル状にせしめ)、係るゲル状物質を上記袋状部材に充填しても良い。
ゲル状にした場合でも、袋状部材の皮膜から香料成分が浸透して、身体状の所望の部位に香料成分を浸透させることが可能となる。
ゲル状にした場合でも、袋状部材の皮膜から香料成分が浸透して、身体状の所望の部位に香料成分を浸透させることが可能となる。
さらに、上述した実施態様において、「香料」として選定された上記混合物1〜6に加えて、以下の組成の香料を使用することも可能である。
「バジル」3%、「ラベンダー」2%、「ペパーミント」2%、スメクタイト30%、アルカリイオン水63%。
係る組成の香料は、いわゆる「肩こり」の解消について効能が認められた。
「バジル」3%、「ラベンダー」2%、「ペパーミント」2%、スメクタイト30%、アルカリイオン水63%。
係る組成の香料は、いわゆる「肩こり」の解消について効能が認められた。
可溶化剤の組成は、例えば以下の通りである。
エチルアルコール7%〜10%、レシチン5%〜15%、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油5%〜15%、モノグリセライド(グリセリンに脂肪酸がエステル結合したもの)5%〜15%。
また、可溶化剤を使用する以外に、キャリアー内に物理的に香料を分散せしめる方法として、例えば、スメクタイト等のチクソトロピー性ゲル30%と、高級吸水性樹脂(ゲル材)10%〜30%との混合物を使用することも可能である。換言すれば、香料を分散するためには、可溶化剤を使用するかチクソトロピー性ゲルを使用かの、何れか1方の手法を採用すれば良いのである。
エチルアルコール7%〜10%、レシチン5%〜15%、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油5%〜15%、モノグリセライド(グリセリンに脂肪酸がエステル結合したもの)5%〜15%。
また、可溶化剤を使用する以外に、キャリアー内に物理的に香料を分散せしめる方法として、例えば、スメクタイト等のチクソトロピー性ゲル30%と、高級吸水性樹脂(ゲル材)10%〜30%との混合物を使用することも可能である。換言すれば、香料を分散するためには、可溶化剤を使用するかチクソトロピー性ゲルを使用かの、何れか1方の手法を採用すれば良いのである。
本発明によれば、「嗅覚上の心地良さを与える」という従来の香料としての機能に加えて、「(人体を含める)生体活動に好影響を与える」、「生体の活性を阻害する種々の阻害因子に直接的或いは間接的に作用して、阻害因子の活動を抑制する」、「生体の機能を改善する」、「生体の機能が損傷を受けた場合に治癒する」等、従来の香料では得られない効果を奏することが可能となる。
換言すれば、本発明によれば、単なる香料ではなく、健康に寄与することが出来る物質、いわゆる「機能性」を有する物質を得ることが出来るのである。
換言すれば、本発明によれば、単なる香料ではなく、健康に寄与することが出来る物質、いわゆる「機能性」を有する物質を得ることが出来るのである。
Claims (6)
- 皮膚に付着しても無害な香料と、アルカリ性イオン溶液とを組成分として有しており、アルカリ性イオン溶液をキャリアーとして前記香料を混合していることを特徴とする香料。
- 皮膚に付着しても無害な香料と、チクソトロピー性を有する固体とを組成として有しており、前記香料及びチクソトロピー性を有する固体との混合物であることを特徴とする香料。
- 前記アルカリ性イオン溶液は、pHが13以上の強アルカリ性である請求項1の香料。
- 前記アルカリ性イオン溶液は、海中の深度4000mよりも深い領域に存在し、多数のミネラル分を包含しており、少なくとも、水素を1.1×108 (μg/1)、ヘリウムを6.9×10−3(μg/1)、リチウムを1.8×102 (μg/1)、ホウ素を4.5×103 (μg/1)、炭素を2.8×104 (μg/1)、窒素を1.3×104 (μg/1)、酸素を8.8×108 (μg/1)、フッ素を1.4×103 (μg/1)、ネオンを1.4×10−1(μg/1)、ナトリウムを1.1×107 (μg/1)、マグネシウムを1.3×105 (μg/1)、アルミニウムを2(μg/1)、リンを5×10(μg/1)、硫黄を9.3×103 (μg/1)、塩素を2.0×107 (μg/1)、アルゴンを5.0×102 (μg/1)、カルシウムを4.2×105 (μg/1)含有している水をイオン化することにより生成される請求項3の香料。
- アルカリ性イオン溶液と香料との親和性を高めるための可溶化剤を添加している請求項1、3、4の何れか1項の香料。
- 皮膚に付着しても無害な香料と、酸性イオン溶液とを組成分として有し、酸性イオン溶液をキャリアーとして前記香料を混合しており、前記酸性イオン溶液はpHが1.0以下の強酸性で、海中の深度4000mよりも深い領域に存在し、多数のミネラル分を包含しており、少なくとも、水素を1.1×108 (μg/1)、ヘリウムを6.9×10−3(μg/1)、リチウムを1.8×102 (μg/1)、ホウ素を4.5×103 (μg/1)、炭素を2.8×104 (μg/1)、窒素を1.3×104 (μg/1)、酸素を8.8×108 (μg/1)、フッ素を1.4×103 (μg/1)、ネオンを1.4×10−1(μg/1)、ナトリウムを1.1×107 (μg/1)、マグネシウムを1.3×105 (μg/1)、アルミニウムを2(μg/1)、リンを5×10(μg/1)、硫黄を9.3×103 (μg/1)、塩素を2.0×107 (μg/1)、アルゴンを5.0×102 (μg/1)、カルシウムを4.2×105 (μg/1)含有している水を減圧・撹拌して離塩することにより生成されることを特徴とする香料。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2009091183A3 (en) * | 2008-01-15 | 2009-10-22 | Amorepacific Corporation | Method for extracting using glacial water and the extract thereof, and cosmetic composition comprising namoemulsion particles having the extract encapsulated or the glacial water. |
KR101199135B1 (ko) | 2008-06-30 | 2012-11-09 | (주)아모레퍼시픽 | 히말라야 빙하수를 함유하는 화장료 조성물 |
-
2004
- 2004-01-30 JP JP2004023042A patent/JP2005213416A/ja active Pending
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