JP2005211358A - Inner pot for rice cooker, and rice cooker - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、炊飯器用内鍋及び炊飯器、特に炊飯器用内鍋の内面樹脂コーティング層に関するものである。 The present invention relates to an inner pot for a rice cooker and a rice cooker, and particularly to an inner surface resin coating layer of an inner pot for a rice cooker.
従来の炊飯器用内鍋には、内鍋内表面にご飯がこびりつくのを防止するため、内面樹脂コーティング層としてフッ素樹脂層を形成していた。図9は従来の炊飯器用内鍋の断面図である。図9に示すように内鍋101は、鍋部102a、フランジ部102b、鍋部102aとフランジ部102bを接続するR部分である接続部102cからなる金属製容器102と、鍋部102a及び接続部102cの内表面及びフランジ部102bの上面に形成されたプライマー層103と、プライマー層のさらに表面に形成されたフッ素樹脂層としてのトップ層104から構成されている。このように内鍋101の内表面のフッ素樹脂層104は内鍋の内表面のフランジ部102b端面から鍋部102aの底面を含む内面全体に塗装されているものであった。(例えば、特許文献1参照)また、このような樹脂コーティング層の耐熱水性、耐蒸気性、耐腐食性などの耐久性を向上する技術として特許文献2のような技術も存在した。
In the conventional inner pot for rice cookers, a fluororesin layer was formed as an inner surface resin coating layer in order to prevent rice from sticking to the inner pot inner surface. FIG. 9 is a cross-sectional view of a conventional inner pot for a rice cooker. As shown in FIG. 9, the
ところが、前述のようなフッ素樹脂層を構成する透明なフッ素樹脂コーティング層は一般的に硬度が低く、例えば、内鍋の上にザルをのせて米を研いだり、ザルで米を研いだ後、内鍋に米を移す場合にザルに残った米を払い落とすのにザルでフランジ部102bをたたきつけたり、しゃもじにこびり付いたご飯を落とそうと、しゃもじをフランジ部102bにたたきつけたり擦ったりする場合等、実使用における外力の影響でフッ素樹脂層に傷や剥がれが発生しやすいという問題があった。そして一ヵ所でこのような傷や剥がれが発生すると、連鎖的に内面全体に傷や剥がれが徐々に広がって行ってしまうという問題があった。
However, the transparent fluororesin coating layer constituting the fluororesin layer as described above is generally low in hardness, for example, polishing a rice with a colander on the inner pot, or after sharpening the rice with a colander, When transferring the rice to the inner pot, when the rice remaining on the colander is wiped off, the colander is used to strike the
本発明は、前記課題に鑑みて為されたもので、内鍋の内表面にフッ素樹脂を形成し、ご飯のこびり付きを防止するなどの効果を保持しつつ、しゃもじなどの調理用具による外力に対して傷つきにくく剥れにくい炊飯器用内鍋及び炊飯器を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above-mentioned problems, while forming an fluororesin on the inner surface of the inner pot and maintaining the effect of preventing sticking of rice, etc., against external force caused by cooking utensils such as rice scoop An object is to provide an inner pot for a rice cooker and a rice cooker which are hard to be damaged and peeled off.
前記目的を達成するために本発明にかかる炊飯器用内鍋は、有底筒状の鍋部と、外方に延出するように設けられたフランジ部と、前記フランジ部と鍋部をつなぐ接続部からなり、前記鍋部の内表面には、少なくともプライマー層と、トップ層の樹脂コーティング層が形成され、前記接続部の内表面には、少なくともプライマー層の樹脂コーティング層が形成され、トップ層を有さないことを特徴とする。 In order to achieve the above object, an inner pot for a rice cooker according to the present invention comprises a bottomed cylindrical pot part, a flange part provided to extend outward, and a connection connecting the flange part and the pot part. At least a primer layer and a top resin coating layer are formed on the inner surface of the pan portion, and at least a primer resin coating layer is formed on the inner surface of the connection portion, It is characterized by not having.
また、本発明にかかる炊飯器は、本体と、前記本体内に収容される内鍋と、前記本体にとりつけられた蓋体と、前記内鍋を加熱する加熱手段とを備え、前記内鍋は、有底筒状の鍋部と外方に延出するように設けられたフランジ部と前記フランジ部と鍋部をつなぐ接続部からなり、前記鍋部の内表面には、少なくともプライマー層と、トップ層の樹脂コーティング層が形成され、前記接続部の内表面には、少なくともプライマー層の樹脂コーティング層が形成され、トップ層を有さないことを特徴とする。 Moreover, the rice cooker concerning this invention is equipped with the main body, the inner pot accommodated in the said main body, the cover body attached to the said main body, and the heating means which heats the said inner pot, A bottomed cylindrical pan portion and a flange portion provided so as to extend outward, and a connecting portion connecting the flange portion and the pan portion, and on the inner surface of the pan portion, at least a primer layer, A resin coating layer as a top layer is formed, and at least a resin coating layer as a primer layer is formed on the inner surface of the connecting portion, and there is no top layer.
本発明によれば、ザルやしゃもじ等の擦りつけやたたきつけに対し、傷つきにくく剥れにくい樹脂コーティング層を有する炊飯器用内鍋及び炊飯器を得ることができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the inner pot for rice cookers and a rice cooker which have a resin coating layer which is hard to be damaged and cannot be easily peeled off against rubbing and knocking such as a monkey and rice scoop can be obtained.
実施の形態1.
以下、一実施形態を用いて本発明をさらに詳しく説明する。図1に本発明の一実施形態にかかる炊飯器の断面図を示す。同図に示す炊飯器1は、上面に開口を有する炊飯器本体2と、本体2の上面開口から本体内部の凹部に収容された内鍋3と、本体2の後部に軸及びバネからなるヒンジ4により、本体2の上面開口を開閉自在に本体2にとりつけられた蓋体5から構成されている。本体2後部には商用電源から炊飯器1を動作させるための電力を供給する電源コードを有するコードリール6が配置されている。また本体2前部上面には炊飯器1の動作状態を表示する液晶表示装置やLEDなどにより構成された表示部と炊飯器1の動作情報を入力するための操作ボタンなどを備えた操作部7が設けられている。操作部7の奥には炊飯器1を操作部7からの入力動作情報に基づいて動作させたり、現在の設定情報や動作状況を表示部に表示させる制御手段としてのマイコン8が備えられている。
Hereinafter, the present invention will be described in more detail using an embodiment. FIG. 1 shows a cross-sectional view of a rice cooker according to an embodiment of the present invention. A
炊飯器1は本体2内部の凹部底面に、出没自在に突出して、本体2内部に内鍋3が配置された際に内鍋3の外底面中央に接触する温度計測部9を有しており、この温度計測部9で計測された温度情報はマイコン8に送られる。さらに炊飯器1は本体2底部に温度計測部9を囲むように設けられた内周誘導加熱コイル10と、内鍋3の底部曲面に対応して設けられた外周誘導加熱コイル11が設けられている。また内鍋3の胴部を対応してヒータ線による胴ヒータ12も設けられている。このように本実施形態の炊飯器1は、内鍋3を加熱する加熱手段として内周誘導加熱コイル10、外周誘導加熱コイル11、胴ヒータ12を有している。これらの加熱手段は制御手段であるマイコン8によって動作制御され、マイコン8は温度計測部9の温度情報、操作部7からの入力動作情報に基づいて加熱手段を動作させるものである。そして内鍋3は、その外周を囲むように配置された加熱手段によって加熱されるので、均一な加熱を実現することが出来、おいしいご飯を炊くことが出きる。
The
蓋5は前側先端部に突起13を有しており、蓋5を閉めたときには本体2にとりつけられた蓋開ボタン14によって保持され本体上面を閉塞する。蓋を開けるときには蓋開ボタン14を押すと突起13の保持が解除され、ヒンジ4のバネにより蓋5が開くように構成されている。また蓋5は外蓋15と内蓋16とから構成されており、外蓋15内部には蓋ヒータ17が備えられている。蓋ヒータ17は内蓋16を加熱することにより、炊飯器本体2内部の温度低下を防止すると共に、蒸気によって内蓋表面に付着する水滴などが発生することを防止している。これにより炊飯器1の保温性能を向上させると共に、本体内部で発生した水滴がご飯に付着し、ご飯をふやかしてしまったり、腐敗の原因となるのを防止することができる。
The lid 5 has a
また蓋5の中央に設けられた凹部には蒸気カートリッジ18がとりつけられている。この蒸気カートリッジ18には、炊飯中に生じる蒸気とおねばの混合気を蒸気カートリッジ18内部に導入する導入口19と蒸気を炊飯器1外部に排出する排気口20を有している。導入口19から排気口20に到る排気経路21には蒸気カートリッジ18の上面及び下面より複数のリブ22が形成されており、蒸気とおねばの混合気はこのリブ22が形成された排気経路21をジグザグに蛇行して通りぬける間に分離され、蒸気のみが排気口20より排出されるように構成されている。
A
導入口19の近傍にはおねば溜まり23が設けられており、蒸気カートリッジ18の底面は排気口20からおねば溜まり23に向かって傾斜している。このため蒸気と分離されたおねばは蒸気カートリッジ18の底面を流れ、おねば溜まり23に貯留される。おねば溜まり23の底面には圧力弁24とおねば戻し口25が設けられている。炊飯中の本体内部圧力が高い状態では圧力弁24が持ち上げられておねば戻し口25が塞がれ、内部の圧力が下がってくると圧力弁24が下がりおねば戻し口25が開放され、おねば溜まりに溜まったおねばが内鍋3内に戻される。このような蒸気カートリッジ18を備えることにより、炊飯中に強火での加熱を継続しても排気口20から蒸気とともにおねばが吹き零れることなく炊飯を行うことができるため、おいしいご飯を炊きあげることが可能となっている。
A
図2は本発明の一実施形態における炊飯器用内鍋3の断面図である。同図に示すように本実施形態における内鍋3は、有底筒状の鍋部26aと、鍋部26aから外方に延出するように設けられたフランジ部26bと、フランジ部26bと鍋部26aをつなぐ接続部26cを有する金属容器26を基体として形成されている。本実施形態における接続部26cは、フランジ部26bと鍋部26aをなだらかに接続する曲面であるR部分により構成されている。また、本実施形態における内鍋3の鍋部26aの内表面には、少なくともプライマー層27と、トップ層28の樹脂コーティング層が形成されている。そして接続部26cの内表面には、少なくともプライマー層27の樹脂コーティング層が形成され、トップ層28を有していないものである。なお、本実施形態では接続部26cとは鍋部26aとフランジ部26bを接続するR部分、図2に示す30の部分を接続部26cと呼んでいる。
FIG. 2 is a cross-sectional view of the
本発明者らが、製品の使用開始から使用者のもとで予想される耐久期間よりも早い時期に樹脂コーティング層に問題が起きてしまうケースを集め、使用者の使用実態を分析したところ、内鍋3の上にザルをのせて米を研いだり、ザル等の別の容器で米を研いだ後、内鍋3に米を移す場合にザル等に残った米を落とすのに、フランジ部26bにザルをたたきつけたり、しゃもじにこびり付いたご飯を落とそうと、しゃもじをフランジ部26bにたたきつけたり擦ったりするなど、調理用具をたたきつけたり、擦ることにより、内鍋3の通常の使用状態で予想されるよりも強い衝撃力や大きな摩擦力などの外力の影響を受けてしまっているケースがほとんどであった。特にこのような強い外力の影響を受ける部分が使用者の使用実態では内鍋3の接続部26c付近に集中していることがわかった。
The inventors collected cases where problems occurred in the resin coating layer at an earlier time than the expected durability period from the start of use of the product, and analyzed the actual usage of the user. To sharpen rice by placing a colander on the
またプライマー層27、トップ層28などのコーティング層の密着性について調べたところ、プライマー層27と金属容器26の密着性は、トップ層28とその下層のプライマー層27等の樹脂層との密着性と比較して強いことがわかった。つまり金属容器26表面にプライマー層27を設け、さらにその上面にトップ層28を形成した場合、トップ層28はプライマー層27よりも剥がれ易いといえる。
Further, when the adhesiveness of the coating layers such as the
このような研究の結果、本実施形態における内鍋3は強い外力の影響を受ける内鍋3の接続部26cに密着性の弱いトップ層28を設けず、トップ層28より剥がれにくいプライマー層27のみとしたので、ザルやしゃもじ等の調理用具の叩き付けや擦り付けに対して、トップ層に剥がれや傷が発生し、そこから剥がれが内鍋3内部全体に広がっていくようなこともないため、傷つきにくく剥がれにくい樹脂コーティング層を有した内鍋3を得ることが出来る。そして、内鍋3の鍋部26a内表面にはトップ層28が形成されているので内鍋3にご飯がこびりついてしまうようなこと等も良好に防止できる。
As a result of such research, the
なお、トップ層28はフッ素樹脂で構成されているのが良い。フッ素樹脂で構成することによってご飯のこびりつき等もさらに良好に防止できる。また、プライマー層27には、フッ素樹脂が混入されていることがよい。プライマー層27に、フッ素樹脂を混入することによってプライマー層27にもご飯のこびりつき等を防止する特性を付与することが出来、トップ層28の形成されていない接続部26cや、本実施形態におけるフランジ部26bの上面においてもご飯のこびりつき等を防止することが出来るようになるためである。
The
さらに、トップ層28を構成するフッ素樹脂及び/またはプライマー層27に混入されるフッ素樹脂として、テトラフルオロエチレン/パーフルオロビニルエーテル共重合体(PFA)及びポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の少なくとも1種を用いて形成することで樹脂コーティング層の耐久性を向上させることが可能となる。また、プライマー層27にメタリック顔料を混入する場合は、ノンリーフィングタイプのアルミ顔料をメタリック塗料顔料として混入するのがよい。このような顔料を用いることにより内鍋3の意匠性の向上を図ることが出来ると共に、ノンリーフィングタイプのアルミ顔料は樹脂層内層に顔料粒子が内包され、樹脂層表面に浮いてこないため、金属が溶け出したり変質したりして見栄えが悪くなったりすることを防止することが出来る上、トップ層28とプライマー層27、及びプライマー層27と金属容器26との接着性も向上することが出来る。
Further, as the fluororesin constituting the
続いて、本実施形態における内鍋3の製造方法について説明する。第一の製造方法としては、例えばアルミニウムまたはステンレス等の金属円板からプレス加工にて絞って所定の形状に成型し、上部にフランジ部26bを形成して金属製容器26を製造する。この金属製容器26の内表面に砂を吹き付けるなどの手段で内表面を荒らした後、例えば、テトラフルオロエチレン/パーフルオロビニルエーテル共重合体(PFA)等のフッ素樹脂等を混入したプライマー塗料を塗装して乾燥し、プライマー層27を仮形成する。内表面を荒らしてからプライマー層27を形成することによって、金属容器26とプライマー層27の密着性を増すことができる。そして、プライマー層27の表面に、例えば、テトラフルオロエチレン/パーフルオロビニルエーテル共重合体(PFA)等の純粋なフッ素樹脂塗料を塗装して焼付けし、トップ層28を形成する。
Then, the manufacturing method of the
図3にトップ層を形成する際の様子を示す断面図を、図4はその要部拡大図を示す。トップ層28を形成する際には図3に示すようにフランジ部26bから胴部26aへ変化する部位、つまり接続部26cまでをトップ層28のフッ素樹脂が塗装されないようにフランジマスキング治具29をセットしてマスキングし塗装する。このフランジマスキング治具29は図4に示すようにフランジ部26bではプライマー層27表面に接し、接続部26cではプライマー層27表面とわずかな距離をもつように形成されているため、フランジマスキング治具29をセットする際に、端部で仮形成されたプライマー層27を擦り傷つけてしまうのを防止している。このように形成された内鍋3は、フランジ部26bから胴部26aへ変化する接続部26cまではトップ層28のフッ素樹脂が無く、プライマー層27が最表面となる。
FIG. 3 is a sectional view showing a state when the top layer is formed, and FIG. 4 is an enlarged view of a main part thereof. When forming the
図5にこのように製造された完成品である内鍋3の要部断面図を示す。このような製造方法により形成されたトップ層28は、マスキング塗装後焼付けするのでマスキングによる境界面はフッ素が溶融して焼付くためなだらかな形状となり段差等の発生はなくなる。このため実使用においてしゃもじなどの調理用具が引っかかったりご飯などが段差にこびりついたりすることもない。また段差がないので調理用具が引っかからないため、トップ層28が傷ついたり剥がれたりしにくいという効果も奏する。
FIG. 5 shows a cross-sectional view of the main part of the
なお第一の製造方法ではトップ層28を形成する際にフランジマスキング治具29を用いる例をあげて説明したが、これに限られるものではなく、シールなど他の道具や用具を使用してもよい。
In the first manufacturing method, an example in which the
また、第一の製造方法としては金属容器26を成型した後に、樹脂コーティング層を形成したが、樹脂コーティング層を形成した後に金属容器26を成型する方法でもよい。第二の製造方法では、例えばアルミニウムまたはステンレス等の金属円板表面に砂を吹き付けるなどの手段で内表面を荒らした後、例えば、テトラフルオロエチレン/パーフルオロビニルエーテル共重合体(PFA)等のフッ素樹脂等を混入したプライマー塗料を塗装して乾燥し、プライマー層27を仮形成する。そして、プライマー層27の表面にプレス加工による成型前にフランジ部26b及び接続部26cとなる部位にシールなどでマスキングを行った上で、例えば、テトラフルオロエチレン/パーフルオロビニルエーテル共重合体(PFA)等の純粋なフッ素樹脂塗料を塗装し、マスキングした部分を取り除いて焼付けし、トップ層28を形成する。その後、プレス加工にて絞って所定の形状に成型し、上部にフランジ部26bを形成して内鍋3を形成するものである。
In addition, as the first manufacturing method, the resin coating layer is formed after the
第二の製造方法では、第一の製造方法で説明した効果に加え、プレス加工では内鍋3を形成する際に、接続部26cに非常に大きな引っ張り応力の働く。このためトップ層28はこの接続部26cにおいてプレス加工により剥がれ易くなってしまうが、第二の製造方法によれば、応力環境の苛酷な接続部26cの部位にトップ層28を有さないため良好に傷つきや剥がれ防止の効果を有している。
In the second manufacturing method, in addition to the effects described in the first manufacturing method, a very large tensile stress acts on the
また第三の製造方法としては、従来のような鍋部26a、接続部26cの内表面及びフランジ部26bの上面の全面にプライマー層27及びトップ層28を形成した内鍋3を製造したのち、フランジ上面26b、接続部26cのトップ層28のみを剥離または切除するような方法もある。なお、単純に剥離または切除する方法では前述の第一、第二の製造方法の効果における、トップ層28端面がなだらかな形状となり段差等の発生はなくなるという効果を奏することが出来ないので、このような段差が発生しないように剥離または切除すると、実使用においてしゃもじなどの調理用具が引っかかったりご飯などが段差にこびりついたりすることもなく、段差がないので調理用具が引っかからないため、トップ層28が傷ついたり剥がれたりしにくいものとすることができる。
Moreover, after manufacturing the
実施の形態2.
本発明の他の実施形態について説明する。本実施形態における内鍋及び炊飯器においても前述の実施の形態1と略同じ構成を有している。以下、異なる部分について説明する。
Another embodiment of the present invention will be described. The inner pot and rice cooker in the present embodiment also have substantially the same configuration as that of the first embodiment. Hereinafter, different parts will be described.
図6は本発明の他の実施形態における炊飯器用内鍋3の断面図、図7はその要部拡大断面図である。なお同図において前述の実施の形態1と同じ構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。同図に示すように本実施形態における内鍋3も、有底筒状の鍋部26aと、鍋部26aから外方に延出するように設けられたフランジ部26bと、フランジ部26bと鍋部26aをつなぐ接続部26cを有する金属容器26を基体として形成されている。本実施形態における接続部26cは、フランジ部26bと鍋部26aをなだらかに接続する曲面であるR部分により構成されている。また、本実施形態における内鍋3の鍋部26aの内表面には、少なくともプライマー層27と、トップ層28の樹脂コーティング層が形成されている。そして接続部26cの内表面には、少なくともプライマー層27の樹脂コーティング層が形成され、トップ層28を有していないものである。なお、本実施形態においても接続部26cとは鍋部26aとフランジ部26bを接続するR部分、図6に示す30の部分を接続部26cと呼んでいる。
FIG. 6 is a sectional view of an
本実施形態においては、フランジ部26bの上面に、少なくともプライマー層27と、トップ層28の樹脂コーティング層が形成されている。このため、本実施形態における内鍋3及び炊飯器1は、プライマー層27よりも良好なこびりつき防止性を有するトップ層28により、フランジ部26b上にご飯を落としてしまった場合や、ご飯がフランジ部26bに残ったまま炊飯器の蓋を閉じてしまい、フランジ部26b上でご飯がつぶれてしまっても、より良好にご飯がこびりつくことが防止される。
In the present embodiment, at least the
また、フランジ部26bは前述の説明のように、米をザルで研ぐ際にフランジ部26b上にザルを置いて研ぐケースが見受けられるなど、比較的外力の影響を受け易い部位であるが、もしこのような外力の影響により、フランジ部26b上面のトップ層28に剥がれや傷が発生してしまったとしても、鍋部26aのトップ層28とフランジ部26b上面のトップ層28は接続部26cをはさんで別々に構成されているため、フランジ部26b上面での剥がれや傷が鍋部26aにまで広がってしまうことがなく、実使用において影響の少ない最小限の部位の剥がれや傷で防ぐことが可能となる。
In addition, as described above, the
本実施形態のような内鍋3の製造方法としては、前述の実施の形態1における第一の製造方法でフランジマスキング治具29を用いて鍋部26aにトップ層28を塗装した後、接続部26cと鍋部26aをマスキングしてフランジ部26bにトップ層28を形成するようにしてもよいし、シールや別の治具を用いて接続部26cのみをマスキングしてフランジ部26b及び鍋部26aにトップ層28塗装して形成するような方法であってもよい。
As a manufacturing method of the
このような製造方法であっても、形成されたトップ層28は、マスキング塗装後、焼付けするのでマスキングによる境界面はフッ素が溶融して焼付くためなだらかな形状となり段差等の発生はなくなる。このため実使用においてしゃもじなどの調理用具が引っかかったりご飯などが段差にこびりついたりすることもない。また段差がないので調理用具が引っかからないため、トップ層28が傷ついたり剥がれたりしにくいという効果も奏する。
Even in such a manufacturing method, the formed
また、前述の第二の製造方法では、仮形成されたプライマー層27の表面にプレス加工による成型前に接続部26cとなる部位にシールなどでマスキングを行った上で、トップ層28を塗装して、マスキングに用いたシールなどを取り除いた後、焼付けして形成すればよい。このような製造方法であっても、前述の第一の製造方法で説明した効果に加え、応力環境の苛酷な接続部26cの部位にトップ層28を有さないため良好に傷つきや剥がれ防止の効果を有している。
In the second manufacturing method described above, the surface of the temporarily formed
さらに前述の第三の製造方法では接続部26cのトップ層28のみを剥離または切除するような方法をとればよい。なお、前述の第三の製造方法と同様、単純に剥離または切除する方法では前述の第一、第二の製造方法の効果における、トップ層28端面がなだらかな形状となり段差等の発生はなくなるという効果を奏することが出来ないので、このような段差が発生しないように剥離または切除すると、実使用においてしゃもじなどの調理用具が引っかかったりご飯などが段差にこびりついたりすることもなく、段差がないので調理用具が引っかからないため、トップ層28が傷がついたり剥がれたりしにくいものとすることができる。
Furthermore, in the third manufacturing method described above, a method may be employed in which only the
実施の形態3.
本発明の他の実施形態について説明する。本実施形態における内鍋及び炊飯器においても前述の実施の形態1と略同じ構成を有している。以下、異なる部分について説明する。
Another embodiment of the present invention will be described. The inner pot and rice cooker in the present embodiment also have substantially the same configuration as that of the first embodiment. Hereinafter, different parts will be described.
前述の実施の形態1、2では、内鍋3の構成する金属容器26をプレス加工にて形成する物について説明をしたが、本発明はプレス加工で形成される物のみならず、鋳型成型されるものであっても適用することが出来る。このような鋳型成型で形成された物であっても、接続部26cが曲面からなるR形状を有する物あれば前述の実施の形態1や実施の形態2で説明したように、トップ層28を接続部26cに形成していないことで前述の各実施の形態と同様の効果を奏することが出来る。
In the first and second embodiments described above, the
また鋳型成型は比較的自由に金属容器の形状を形成できるため、曲面からなるR部を有さない物も存在する。これらを図8に示す。図8は鋳型成型により形成された内鍋3の要部拡大断面図である。なお同図において実施の形態1を同じ構成要素に対応する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
In addition, since molding can form the shape of a metal container relatively freely, there is a thing that does not have a curved portion R. These are shown in FIG. FIG. 8 is an enlarged cross-sectional view of a main part of the
図8(a)に示す内鍋3は、鋳型成型により形成され、鍋部26aとフランジ部26bを接続する接続部26cが角により構成されている。このような形状をした金属容器26にはトップ層28を角の頂点部及びその近傍に設けないように構成するのが良い。このような接続部26cでは、接続部26cの角の頂点部で外力の影響が一番大きいものとなっている。またザルやしゃもじなどの調理用具などをぶつけた場合では接続部26cの角の頂点部はもとより、その近傍およそ1cm前後の範囲で外力の影響が比較的大きくなっている。このためトップ層28を接続部26cの角の頂点部及びその近傍に設けないことで、実施の形態1で説明したのと同様の効果を奏することが可能である。
The
また図8(b)に示す内鍋3は、鋳型成型により形成され、鍋部26aとフランジ部26bを接続する接続部26cが直線部により構成されている。このような形状をした金属容器26にはトップ層28を直線部及び直線部と接続されたフランジ部26bおよび鍋部26aの角の頂点部及びその近傍に設けないように構成するのが良い。このような接続部26cでは、接続部26cである直線部及び角の頂点部で外力の影響が一番大きいものとなっている。またザルやしゃもじなどの調理用具などをぶつけた場合では接続部26cの直線部及び角の頂点部はもとより、その近傍およそ1cm前後の範囲で外力の影響が比較的大きくなっている。このためトップ層28を接続部26cの直線部及び角の頂点部及びその近傍に設けないことで、やはり実施の形態1で説明したのと同様の効果を奏することが可能である。
Moreover, the
なお本実施の形態においては、トップ層28をフランジ部26bの上面に設けない例をあげて説明したが、フランジ部26bにトップ層28を設けてもよいことは言うまでもない。このようにフランジ部26bにトップ層28を設ければ、実施の形態2で説明したのと同様の効果を奏することが可能である。
In the present embodiment, the example in which the
1 炊飯器、2 炊飯器本体、3 内鍋、4 ヒンジ、5 蓋体、6 コードリール、7 操作部、8 マイコン(制御手段)、9 温度計測部、10 内周誘導加熱コイル(加熱手段)、11 外周誘導加熱コイル(加熱手段)、12 胴ヒータ(加熱手段)、13 突起、14 蓋開ボタン、15 外蓋、16 内蓋、17 蓋ヒータ、18 蒸気カートリッジ、19 導入口19、20 排気口、21 排気経路、22 リブ、23 おねば溜まり、24 圧力弁、25 おねば戻し口、26 金属容器、26a 鍋部、26b フランジ部、26c 接続部、27 プライマー層、28 トップ層、29 フランジマスキング治具。
DESCRIPTION OF
Claims (7)
前記内鍋は、有底筒状の鍋部と外方に延出するように設けられたフランジ部と前記フランジ部と鍋部をつなぐ接続部からなり、前記鍋部の内表面には、少なくともプライマー層と、トップ層の樹脂コーティング層が形成され、前記接続部の内表面には、少なくともプライマー層の樹脂コーティング層が形成され、トップ層を有さないことを特徴とする炊飯器。 A main body, an inner pot housed in the main body, a lid attached to the main body, and heating means for heating the inner pot,
The inner pan is composed of a bottomed cylindrical pan portion and a flange portion provided so as to extend outward, and a connecting portion connecting the flange portion and the pan portion, and the inner surface of the pan portion includes at least A rice cooker characterized in that a primer layer and a resin coating layer of a top layer are formed, and at least a resin coating layer of a primer layer is formed on the inner surface of the connecting portion and does not have a top layer.
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