JP2005210298A - 防犯および防災機能付き携帯電話機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 携帯電話網が利用できない状況における不慮の犯罪や災害に遭遇した場合にもその所在位置の探索等を可能とする。
【解決手段】 携帯電話機本体1にそのバッテリー9を共通にするLED2とビーコン3と警報ブザー4と選択スイッチ5とを組み込む。防犯用または近距離救助信号用にはLED2と警報ブザー4とを作動させ、遠距離救助信号用にはビーコン3を作動させる。これにより災害等に遭遇して携帯電話通信網が利用できない状況でも、所在位置の捜索や救助が可能になる。
【選択図】 図2
【解決手段】 携帯電話機本体1にそのバッテリー9を共通にするLED2とビーコン3と警報ブザー4と選択スイッチ5とを組み込む。防犯用または近距離救助信号用にはLED2と警報ブザー4とを作動させ、遠距離救助信号用にはビーコン3を作動させる。これにより災害等に遭遇して携帯電話通信網が利用できない状況でも、所在位置の捜索や救助が可能になる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、防犯および防災機能を備えた携帯電話機に関する。
今日、雪山遭難や地震や火災等の災害が多発し、一方各地で犯罪が頻発していることから、災害時等の救助対策や防犯対策が強く求められている。このような災害時等の救助対策や防犯対策としては、従来から次の手段等が提案されている。
すなわち災害の救助等においては、まず遭難あるいは倒壊家屋等に閉じ込められるなどにより身動きが出来ない被災者の所在位置を、早急に見つけ出すことが極めて重要である。このため所在位置を知らせるためのビーコン電波発信機(例えば、非特許文献1および2参照。)や、携帯電話の基地局からその携帯電話の所在位置を探索する手段が提案されている。またGPSで特定した遭難者等の所在位置を携帯電話で発信し、その所在位置を確認する手段も提案されている。(例えば、特許文献1および2参照。)。
一方引っ手繰り、ストーカーあるいは押し込み強盗等の暴漢等に対する防犯対策としては、従来から緊急の際に、大きな音や光を発生する警報発生手段を備えた携帯電話が提案されており、これらのなかには携帯電話の基地局を通じて所在位置の確認ができるものもある。(例えば、特許文献3〜5参照。)。
「積雪中のマイクロ波ビーコンの探索実験に成功、プレスリリース・トピックス、株式会社国際電気通信基礎研究所、平成14年3月25日」 「山岳遭難者探索システムの高性能化研究、電気通信学会論文誌B分冊、富山県工業技術センター中央研究所評価技術課、浅田峯夫 著、平成16年3月掲載予定(投稿済)」 特開2002−016543号公報(第3頁、図1)
特開2003−021531号公報(第3頁、図1)
特開2002−027046号公報(第2頁、図1)
特開2002−185385号公報(第3頁、図2)
特開2003−069685号公報(第5頁、図2)
「積雪中のマイクロ波ビーコンの探索実験に成功、プレスリリース・トピックス、株式会社国際電気通信基礎研究所、平成14年3月25日」 「山岳遭難者探索システムの高性能化研究、電気通信学会論文誌B分冊、富山県工業技術センター中央研究所評価技術課、浅田峯夫 著、平成16年3月掲載予定(投稿済)」
しかるに上述した従来技術は、所在位置をビーコン電波や、携帯電話回線網を利用して確認する手段を採用しているため、次の改良すべき問題があった。すなわちビーコン電波を利用する手段では、たまたま犯罪や災害等に遭遇したときに、そのビーコンの発生装置を所持していなかったり、置き場所が不明であったり、あるいは所持していても電池切れ等によって使用出来ない状況にある場合が往々に生じ得る。すなわち犯罪や災害等は、極稀にしか生じるものではなく、かつ殆どの場合は、何時何処で遭遇するか予測がつかないものである。したがって、遭難等の危険性が十分予測されるような、雪山登山等の特別な場合は別として、常に所持し、かつ使用可能状態にしておくことは、現実問題として困難である。
これに対して、携帯電話は小型軽量であるため、常に所持し、かつ電池の充電等、常に使用可能状態にしておくことが容易である。したがって所在位置を携帯電話回線網で確認する手段は、電話回線網等が急速に拡大している今日では、極めて有効な手段ともいえる。しかるに遭難や犯罪は、今後も携帯電話の基地局等が開設されそうもない、人里はなれた山間部、原野あるいは海上等で遭遇する場合も多い。また地震等の災害時には、基地局をはじめ電話回線網が破壊あるいはオバーフロー状態になる可能性が極めて高い。したがってこのような場合には、携帯電話回線網を利用して被災者等の所在位置を確認することが、事実上不可能になる。
さらにいえば、今日では携帯電話の普及が急速に進み、携帯電話によって多様な情報収集や情報交換を行うことが当たり前の時代を迎えている。そして上述したように、緊急の通報等も携帯電話網で容易に可能になりつつあるため、携帯電話の使用者のみならず供給者の大多数の者において、災害時等であっても、携帯電話があれば何とかなるというような、携帯電話の利便性への過信や依存度が増大しつつあると考えられる。しかし、上述したように携帯電話網を含む都市機能は、地震等の災害時にはきわめて脆く、その復旧も長期間を有するため、早期救援等が本当に必要となる緊急事態には、殆ど役立たなくなると思われる。したがって携帯電話への過信や過度の依存性は、これらの緊急事態に適切に対応できる手段への代替を、かえって妨げることも考えられる。このような重大な危惧を回避するためにも、従来の携帯電話機とは異なる、災害者の所在位置を確実に把握できる手段を、できるだけ早期に実現する必要がある。
そこで本発明の目的は、携帯電話網が利用できない不慮の災害や犯罪に遭遇した場合にも、その所在位置の探索が可能な、防犯および防災機能付き携帯電話機を提供することにある。
本発明による防犯および防災機能付き携帯電話機の最大の特徴は、携帯電話機に、その携帯電話用電波とは別に、所在探索や救助のための電波信号の発信手段を設けたことにある。すなわち本発明は、発光手段と、携帯電話用電波とは別の電波信号の発信手段と、音信号の発生手段と、複数の作動モードから所定の作動モードを選択するスイッチとを備えている。第1の作動モードは、少なくとも発光手段と音信号の発生手段とのいずれかを作動させるものである。第2の作動モードは、電波信号の発信手段を作動させるものである。そして第3の作動モードは、電波信号の発信手段および、少なくとも発光手段と音信号の発生手段とのいずれかを作動させるものである。
上記発光手段は、投光ライトとしての機能を備えることが望ましい。また上記発光手段と、電波信号の発信手段と、音信号の発生手段とは、携帯電話機と共通の電源を使用することが望ましい。また上記電波信号は、AMラジオまたはFMラジオのいずれかで受信可能な周波数であることが望ましい。さらに少なくとも上記発光手段と音信号の発生手段とのいずれかを作動させたときには、これらの作動を停止させることを禁止する手段を備えていることが望ましい。
ここで本発明の理解を容易にするために、その使用について概説する。すなわちスイッチを第1の作動モードに入れると、発光手段または音信号の発生手段のいずれか、あるいは双方が作動する。これは暴漢に襲われた場合等に、警告ないし警報手段として使用する。またこの第1の作動モードは、地震で倒壊家屋に閉じ込められた場合や、山岳地帯で遭難した場合等であって、近くに救助員や捜索員等が着いたときに、直接視覚や聴覚によって所在位置を感知させる、近距離救助信号等として使用する。
スイッチを第2の作動モードに入れると、携帯電話用電波とは別の電波信号の発信手段が作動する。これは地震で倒壊家屋に閉じ込められた場合や、山岳地帯で遭難した場合等に、近くに救助員や捜索員等が着くまでの間、例えばビーコンを発信して、離れた所在位置を知らせる遠距離救助信号等として使用する。そしてスイッチを第3の作動モードに入れると、上述した電波信号の発信手段と共に、発光手段または音信号の発生手段のいずれか、あるいは双方が作動する。これは地震で倒壊家屋に閉じ込められた場合や、山岳地帯で遭難した場合等に、近くに救助員や捜索員等が着いたか否か不明の場合に、近距離および遠距離の双方の救助信号等として使用する。
本発明において「発光手段」とは、視覚によって他人に所在位置を知らせ得るものを意味しており、点滅する場合に限らず、継続発光する場合も含む。「電波信号の発信手段」とは、例えばビーコンのような位置通知電波を発信する、携帯電話回線を利用するものとは別個の発信器を意味する。「音信号の発生手段」とは、音声に限らず、聴覚によって他人に警報、警告を与え得るものを意味し、断続する場合に限らず、継続する場合も含む。
「作動モードを選択するスイッチ」とは、少なくとも上述した3の作動モードに設定可能な手動スイッチを意味し、例えばプッシュ式、スライド式あるいはダイヤル式のものが該当する。また各作動モードに切り替える場合の作動力が同等の場合に限らず、この差動力に差を付けたものも含む。「投光ライト」とは、懐中電灯のように所定の個所や範囲を照射できるものを意味する。
「AMラジオまたはFMラジオのいずれかで受信可能な周波数」とは、現在のAMラジオまたはFMラジオで使用されている選局周波数範囲内の周波数に限らず、緊急電波の受信用として、現在の選局周波数範囲外に受信範囲を拡大または変更した、将来のAMラジオまたはFMラジオのいずれかで受信可能な周波数を含む。すなわち、電波の使用周波数は、電波法等で厳密に規制されているが、近い将来防災や防犯等の緊急用として、新たな使用域が認められる可能性も十分考えられる。したがってそのような場合には、AMラジオまたはFMラジオで受信可能とすることによって、後述するように極めて大きな効果を奏することが期待できる。
なおAMラジオまたはFMラジオで受信可能であっても、その電波の発信方向を特定することは困難であるが、少なくとも救助等を必要とする者の存在が確認できるため、例えば別の電波発信位置の探索機器を使用すること等により、より迅速かつ集中的な救助や探索等を行うことが可能になる。
また「発光手段と音信号の発生手段の作動とを停止させることを禁止する手段」とは、スイッチを一旦発光手段等の作動モードに入れた場合には、スイッチをその作動モード以外の作動モード位置に切り替えることが物理的に不可能にする手段および、スイッチをその作動モード以外の作動モードの位置に切り替えても、その切り替え前の作動モードが継続するようにする手段を意味する。そしてこれらの禁止手段を解除するためには、例えば禁止ロックの解除スイッチやパスワードの入力が必要になるものを意味する。
最後に「防犯機能」とは、引っ手繰り、暴漢、強盗等の犯罪に襲われた場合に、これを中止させる機能、予め警告等を行うことによって未然防止する機能、およびこれらの緊急事態や所在位置を発信する機能を意味する。「防災機能」とは、例えば山や海での遭難、地震や火災などの災害に遭遇した場合に、これらの緊急事態や所在位置を発信する機能を意味する。また携帯電話機とは、携帯できる無線通信電話を意味し、PHSも含まれる。
第1に、携帯電話電波とは別の、例えばビーコンのような電波信号の発信手段を備えることによって、携帯電話通信網が利用できない緊急事態、例えば山岳地帯等で最寄に基地局がない領域で遭難にあった場合や、地震等の災害等で携帯電話通信網が損傷あるいはオーバーフローになった場合にも、その所在個所を捜索してもらうための救助信号と位置情報とを伝えることが可能になる。また例えばビーコンのような電波信号の発信手段と、公知の受信探知機とを用いることによって、遠方から広範囲にわたって救助信号と位置情報とが確認できるようになる。
さらに遠方から広範囲にわたる救助や捜索は、通常長時間にわたる場合が多く、例えば何日間にも及ぶ救助や捜索期間中に、救助信号と位置情報とを継続送信できることが必要とされる。したがって、本発明のように、例えばビーコンのような電波信号の発信手段を採用することで、このような長期間の信号の発信が可能になる。
第2に、発光手段と音信号の発生手段とを備えることによって、例えば暴漢に襲われた場合に、相手を威嚇したり、周囲の者の注意を喚起する等の防犯用の手段として使用することができる。また地震で倒壊家屋に閉じ込められた場合や、山岳地帯で遭難した場合等であって、近くに救助員や捜索員等が着いたときに、直接視覚や聴覚によって所在位置を容易に感知させることができる。またこのような手段を用いれば、ビーコン受信機を所持していない救助員や捜索員あるいは一般住民等でも、容易に被災者等の所在位置を発見することができ、特に多数被災者等を同時期に捜索する場合に、極めて有効な手段となる。
第3に、電波信号の発信手段と共に、発光手段または音信号の発生手段のいずれか、あるいは双方を作動させることによって、地震で倒壊家屋に閉じ込められた場合や、山岳地帯で遭難した場合等であって、近くに救助員や捜索員等が着いたか否か不明の場合に、近距離および遠距離の双方の救助信号として使用することができる。
第4に、発光手段に投光ライトの機能を備えさせることにより、暗闇に閉じ込められた場合等に、周りの状況や、必要なもの、あるいは危険なもの存在等を容易に確認することができ、パニック状態に陥ることも回避できる。さらに通常の生活においても、鍵穴位置の確認や、暗夜での安全歩行等に、きわめて利用価値が高い。第5に、発光手段、電波信号の発信手段および音信号の発生手段を、携帯電話機と共通の電源を使用することによって、充電しておくのを忘れ、いざという緊急事態に使用できなくなることを回避することができる。
第6に、電波信号を、AMラジオあるいはFMラジオのいずれかで受信可能な周波数とすることによって、家族や他の一般住民等からなる多くの捜索者等にも、救助すべき者等の存在を知らせることが可能となる。このため例えば他の電波の発信位置の探索機器を使用すること等により、より迅速かつ集中的な救助や探索等を行うことが可能になる。
第7に、少なくとも上記発光手段と音信号の発生手段とのいずれかを作動させたときには、これらの作動を停止させることを禁止する手段を備えることにより、暴漢等が警報音等を止めることを困難にしたり、災害時等において、不用意に警報音等を止めてしまうことを回避できるようになる。
最後に、上述した防犯および防災機能を、小型軽量な携帯電話機に設けることによって、常時身に付けて、即利用可能な状態にしておくことが容易になる。したがって何時でも何処でも、いざという緊急時に直ちに役立たせることができる。
図1に、本発明による防犯および防災機能付き携帯電話機の全体構成を説明する。すなわち本発明による防犯および防災機能付き携帯電話機は、携帯電話機本体1のケース11の上端部に発光手段であるLED2を取付け、このケース内に、小型のビーコン3と、警報ブザー4とが組み込まれている。またケース11の下端部には、3つの作動モードをそれぞれ選択できるスイッチ5が取付けてある。以下詳細について順次説明する。
携帯電話機本体1は、現在広く普及しているもので、上部前面に四角い液晶ディスプレ12を設け、その下方に操作ボタン13と、番号等を入力するプッシュボタン14を配置している。そして上部左端に収納式アンテナ15が取付けられている。なお携帯電話機本体1の替わりに、いわゆるPHSを使用することもできる。
さて発光手段であるLED2は、ケース11の上端部を覆う赤色の透明カバー22の内部に取付けてあり、このLEDが発光すると、この透明カバーの先端部付近が警報色である赤色に発光するように構成してある。なお透明カバー22は、赤色に限らず、オレンジ色、黄色等の注意を引き易い色にしてもよい。また透明カバー22の先端には、貫通穴21が開口しており、ケース11の上部中央に設けた投光ライトボタン8をオンにしてLED2を発光させると、この貫通穴を通して光が直接外部を照射し、投光ライトの役割を果すことができる。なお貫通穴21には、透明レンズ等を嵌め込み、防塵機能と、集光性を発揮できるようにしておくのが望ましい。またLED2の替わりに、小型電球を使用することもできる。
小型のビーコン3は、ケース11内部のほぼ中央右側位置に収納してある。ビーコン3で一般的に使用できる周波数は制限されているが、本発明においては国際的に統一されている457KHzの電波を使用している。この周波数は、主に冬山の雪崩遭難時の緊急救助信号として使用されているものである。また現在ビーコン用の周波数としては、50MHz(富山県警で使用しているビーコン)、430MHz(工業技術センターで試作研究されている。)および2.4GHz(ATR製のポケットビーコン用)等があり、これらの周波数を使用することもできる。その他、財団法人富山県新世紀産業機構は、山岳遭難者探索システムとして、10MHz、50MHz、144MHz、300MHz、426.025MHzのペンダント型小型発信機も試作しており、これれはいずれも弱い電波であって、特に使用許可を取得しないでも使用することができる。したがってこれらの周波数を使用することも可能である。
なお457KHzは、現在のAMラジオで受信可能な530KHzに近い周波数であるため、この457KHzを受信可能なAMラジオを製作することは容易である。したがって将来緊急信号用として、この457KHzの使用が認められ、一般的に使用されるAMラジオで受信が出来るようになることが期待される。また50MHzは、現在のFMラジオで受信可能な76MHzに近い周波数であるため、この50MHzを採用した場合には、上述したものと同じ効果が期待できる。
ビーコンの周波数は、使用許可等を得ることができるものであれば、上述したもの以外の周波数を使用することも可能である。
次に小型の警報ブザー4は、ケース11の上部右側に設けてあり、後述するスイッチ5の作動によって、鋭い警報音を継続して発する。なおこの警報音は、機械音に限らず人間の録音音声を繰り返すようにしてもよい。
スイッチ5は、ケース11の下端中央に設けてあり、ストラップ6を引っ張ることによって、3の作動モードに順次切り替えることができる。なおスイッチ5を押し込むことによって、元の作動モードに戻すことが可能であり、このスイッチを一番深く押し込んだ位置が、いずれのモードも作動しないナルポジションになっている。なおスイッチ5は、ある程度強く引っ張らないと、ナルポジションから移動しないようにブレーキ手段(図示せず。)が設けてあり、不用意に作動しないようにしてある。
ケース11のほぼ中央右側には、ロックボタン7が設けてあり、一旦上述したいずれかの作動モードにセットした場合には、このロックボタン7を押さなければ、スイッチ5をナルポジションに戻しても、その作動モードを中止できないようしてある。なおロックボタン7を、1回だけでなく例えば3回続けて押さないと、作動しないようにしておけば、例えば暴漢が作動を中止することをより困難にすることができる。
次に図2を参照しつつ、上述した防犯および防災機能の動作を説明する。すなわち、LED2、小型のビーコン3および警報ブザー4は、いずれも制御回路10を介して、携帯電話機本体1と共通のバッテリー9で作動する。制御回路10は、スイッチ5によって3の作動モードが選択されると、それぞれの作動モードを始動させる。また制御回路10は、投光ライトボタン8またはロックボタン7を押すと、スイッチ5とは独立に、それぞれの機能を発揮させる。以下これらの動作について詳述する。
通常スイッチ5は5aの位置にあり、この位置では後述する3のモードのいずれも作動
しない。ただしこの位置において、投光ライトボタン8を押すと、LED2に通電され、投光ライトとして使用することができる。なお投光ライトボタン8を再度押すと、通電が解除され、LED2は発光を停止する。次にストラップ6を引っ張って、スイッチ5を
次の5bの位置にセットすると、上述した第2の作動モードに入り、ビーコン3から携帯電話用電波とは別の救助信号電波が発信される。これは地震で倒壊家屋に閉じ込められた場合や、山岳地帯で遭難した場合等に、近くに救助員や捜索員等が着くまでの間、例えばビーコンを発信して、離れた所在位置を知らせる遠距離救助信号として使用する。
しない。ただしこの位置において、投光ライトボタン8を押すと、LED2に通電され、投光ライトとして使用することができる。なお投光ライトボタン8を再度押すと、通電が解除され、LED2は発光を停止する。次にストラップ6を引っ張って、スイッチ5を
次の5bの位置にセットすると、上述した第2の作動モードに入り、ビーコン3から携帯電話用電波とは別の救助信号電波が発信される。これは地震で倒壊家屋に閉じ込められた場合や、山岳地帯で遭難した場合等に、近くに救助員や捜索員等が着くまでの間、例えばビーコンを発信して、離れた所在位置を知らせる遠距離救助信号として使用する。
ストラップ6をもう一段引っ張って、スイッチ5を5cの位置にセットすると、上述した第1の作動モードに入り、LED2および警報ブザー4の双方が作動する。これは暴漢に襲われた場合等に、防犯用の警告ないし警報手段として使用する。またこの第1の作動モードは、地震で倒壊家屋に閉じ込められた場合や、山岳地帯で遭難した場合等であって、近くに救助員や捜索員等が着いたときに、直接視覚や聴覚によって所在位置を感知させる、近距離救助信号として使用する。
そしてストラップ6をさらに引っ張って、スイッチ5を5dの位置にセットすると、上述した第3の作動モードに入り、ビーコン3と共に、LED2および警報ブザー4の双方が作動する。これは地震で倒壊家屋に閉じ込められた場合や、山岳地帯で遭難した場合等に、近くに救助員や捜索員等が着いたか否か不明の場合に、近距離および遠距離の双方の救助信号として使用する。
なおスイッチ5の作動位置を、上述の順序に設定したのは、暴漢等に襲われた場合等の緊急時には、とにかく作動位置を一々確認する余裕がないため、とっさにストラップ6を強く引っ張ったときには、スイッチ5が最終段の5d、または少なくともその上の5cに、確実にセットされ、LED2および警報ブザー4の双方が作動するようにするためである。またスイッチ5が、一旦ナルポジション5aを外れて、上記3のいずれかの作動モードに入った場合には、このスイッチを再度このナルポジションに戻しても、上述したようにロックボタン7を押さない限り、その作動モードを解除することが出来ない。
なお発明者が調査したところ、上述したLED2、ビーコン3および警報ブザー4は、極めて小型のものが市販されており、現在普及している携帯電話機本体1のサイズや重量を殆ど増すことなく、一体収納することができる。また小型のビーコン3は、単4電池2個で、約250時間継続発信可能なものがあり、携帯電話機本体1と共通のバッテリー9によって、救助信号を十分な期間発信することができる。
なおLED2、ビーコン3および警報ブザー4等の配置は、上述した個所に限らず、他の個所に配置することも容易にできる。LED2等の発光手段や警報ブザー4による警報音やビーコン3の電波を、例えばSOSのモールス信号のようにして発すれば、緊急信号等として、より効果的に注意を促すことができる。また、ビーコン3の発信継続期間を長くするために、一定の休止時間間隔を置いて発信するようにすることも容易にできる。さらに、電波環境が悪い状況に対応すべく、ビーコン3の発信電波の強度を切り替え可能にすることも容易にできる。
またスイッチ5は、上述した形式のものに限らず、それぞれの作動モード位置に、指でスライドするスライド式若しくはプッシュ式のスイッチにすることも容易にできる。またプッシュ式のロックボタン7および投光ライトボタン8を、指等でスライドするスライド式等にすることも容易にできる。
上述した防犯および防災機能は、公知の部品や回路を使用して、小型かつ低コストで製作することができ、かつ電源も携帯電話機と共通にできるために、携帯電話機に容易に組み込むことが可能である。したがって、現在普及している携帯電話機のサイズやコストを殆ど増加することなく容易に大量生産できる。
1 機本体(携帯電話)
2 LED(発光手段)
3 ビーコン(電波信号の発信手段)
4 警報ブザー(音信号の発生手段)
5 スイッチ
6 ストラップ
7 ロックボタン(作動を停止させることを禁止する手段)
8 投光ライトボタン
9 バッテリー(電源)
10 制御回路
2 LED(発光手段)
3 ビーコン(電波信号の発信手段)
4 警報ブザー(音信号の発生手段)
5 スイッチ
6 ストラップ
7 ロックボタン(作動を停止させることを禁止する手段)
8 投光ライトボタン
9 バッテリー(電源)
10 制御回路
Claims (5)
- 発光手段と、携帯電話電波とは別の電波信号の発信手段と、音信号の発生手段と、複数の作動モードから所定の作動モードを選択するスイッチとを備え、
第1の上記作動モードは、少なくとも上記発光手段と音信号の発生手段とのいずれかを作動させるものであり、
第2の上記作動モードは、上記電波信号の発信手段を作動させるものであり、
第3の上記作動モードは、上記電波信号の発信手段および、少なくとも上記発光手段と音信号の発生手段とのいずれかを作動させるものである
ことを特徴とする防犯および防災機能付き携帯電話機。 - 請求項1において、上記発光手段は、投光ライトとしての機能を備えることを特徴とする防犯および防災機能付き携帯電話機。
- 請求項1〜2のいずれかにおいて、上記発光手段と電波信号の発信手段と音信号の発生手段とは、携帯電話機と共通の電源を使用することを特徴とする防犯および防災機能付き携帯電話機。
- 請求項1〜3のいずれかの1において、上記電波信号は、AMラジオまたはFMラジオのいずれかで受信可能な周波数であることを特徴とする防犯および防災機能付き携帯電話機。
- 請求項1〜4のいずれかの1において、少なくとも上記発光手段と音信号の発生手段とのいずれかを作動させたときには、これらの作動を停止させることを禁止する手段を備えることを特徴とする防犯および防災機能付き携帯電話機。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004013252A JP2005210298A (ja) | 2004-01-21 | 2004-01-21 | 防犯および防災機能付き携帯電話機 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008151651A (ja) * | 2006-12-18 | 2008-07-03 | Ricoh Elemex Corp | 照明機能付き時計 |
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2004
- 2004-01-21 JP JP2004013252A patent/JP2005210298A/ja active Pending
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