JP2005210185A - 圧電振動片および圧電デバイスの製造方法 - Google Patents
圧電振動片および圧電デバイスの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005210185A JP2005210185A JP2004011833A JP2004011833A JP2005210185A JP 2005210185 A JP2005210185 A JP 2005210185A JP 2004011833 A JP2004011833 A JP 2004011833A JP 2004011833 A JP2004011833 A JP 2004011833A JP 2005210185 A JP2005210185 A JP 2005210185A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- etching
- piezoelectric
- vibrating piece
- manufacturing
- vibrating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims abstract description 30
- 238000005530 etching Methods 0.000 claims abstract description 74
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims abstract description 25
- 239000000463 material Substances 0.000 claims abstract description 16
- 238000001039 wet etching Methods 0.000 claims abstract description 8
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 31
- 239000013078 crystal Substances 0.000 claims description 17
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 claims description 14
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 claims description 14
- 230000005284 excitation Effects 0.000 description 11
- KRHYYFGTRYWZRS-UHFFFAOYSA-N Fluorane Chemical compound F KRHYYFGTRYWZRS-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 10
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 7
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 7
- 239000010453 quartz Substances 0.000 description 7
- VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N silicon dioxide Inorganic materials O=[Si]=O VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 7
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 5
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 5
- 235000014676 Phragmites communis Nutrition 0.000 description 4
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 4
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 4
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 4
- PCHJSUWPFVWCPO-UHFFFAOYSA-N gold Chemical compound [Au] PCHJSUWPFVWCPO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 239000010931 gold Substances 0.000 description 4
- 229910052737 gold Inorganic materials 0.000 description 4
- VYZAMTAEIAYCRO-UHFFFAOYSA-N Chromium Chemical compound [Cr] VYZAMTAEIAYCRO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 229910052804 chromium Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000011651 chromium Substances 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 239000010410 layer Substances 0.000 description 3
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 3
- NLKNQRATVPKPDG-UHFFFAOYSA-M potassium iodide Chemical compound [K+].[I-] NLKNQRATVPKPDG-UHFFFAOYSA-M 0.000 description 3
- DDFHBQSCUXNBSA-UHFFFAOYSA-N 5-(5-carboxythiophen-2-yl)thiophene-2-carboxylic acid Chemical compound S1C(C(=O)O)=CC=C1C1=CC=C(C(O)=O)S1 DDFHBQSCUXNBSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- PXHVJJICTQNCMI-UHFFFAOYSA-N Nickel Chemical compound [Ni] PXHVJJICTQNCMI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 2
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 2
- 239000011247 coating layer Substances 0.000 description 2
- 230000005684 electric field Effects 0.000 description 2
- 238000010030 laminating Methods 0.000 description 2
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 2
- 239000011224 oxide ceramic Substances 0.000 description 2
- 229910052574 oxide ceramic Inorganic materials 0.000 description 2
- TWNQGVIAIRXVLR-UHFFFAOYSA-N oxo(oxoalumanyloxy)alumane Chemical compound O=[Al]O[Al]=O TWNQGVIAIRXVLR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000007747 plating Methods 0.000 description 2
- 238000005498 polishing Methods 0.000 description 2
- 238000005245 sintering Methods 0.000 description 2
- 238000004544 sputter deposition Methods 0.000 description 2
- 238000007740 vapor deposition Methods 0.000 description 2
- 244000089486 Phragmites australis subsp australis Species 0.000 description 1
- 239000004642 Polyimide Substances 0.000 description 1
- BQCADISMDOOEFD-UHFFFAOYSA-N Silver Chemical compound [Ag] BQCADISMDOOEFD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000005388 borosilicate glass Substances 0.000 description 1
- 238000005219 brazing Methods 0.000 description 1
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 1
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 1
- 230000001747 exhibiting effect Effects 0.000 description 1
- 239000010419 fine particle Substances 0.000 description 1
- 239000011810 insulating material Substances 0.000 description 1
- 229910000833 kovar Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 1
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 1
- 238000001465 metallisation Methods 0.000 description 1
- 238000010295 mobile communication Methods 0.000 description 1
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 1
- 238000001259 photo etching Methods 0.000 description 1
- 238000000206 photolithography Methods 0.000 description 1
- 229920001721 polyimide Polymers 0.000 description 1
- LLHKCFNBLRBOGN-UHFFFAOYSA-N propylene glycol methyl ether acetate Chemical compound COCC(C)OC(C)=O LLHKCFNBLRBOGN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 1
- 229910052709 silver Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000004332 silver Substances 0.000 description 1
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 1
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 1
- WFKWXMTUELFFGS-UHFFFAOYSA-N tungsten Chemical compound [W] WFKWXMTUELFFGS-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052721 tungsten Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010937 tungsten Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Abstract
【解決手段】基部51と、この基部から平行に延びる複数の振動腕34,35とを備え、各振動腕に長さ方向に延びる溝56,57を有する圧電振動片32を、圧電材料でなる基板のウエットエッチングにより形成する製造方法であって、前記振動腕34,35の厚みtと、エッチング時間とを調整することによって、少なくとも前記振動腕にエッチング異方性により形成される異形部15を除去するようにした、圧電振動片の製造方法。
【選択図】 図6
Description
図8は、このような圧電デバイスに使用される圧電振動片の公知の構成例を示しており(特許文献1参照)、図7は圧電振動片1の概略斜視図、図8は、図7のA−A線切断端面図である。
これにより、外部から励振電極7,8に駆動電圧が印加されることで、振動腕3,4内に効率よく電界が発生し、各振動腕3,4は、その先端部を互いに接近・離間されるように屈曲振動するようになっている。そして、このような振動に基づく振動周波数を取り出すことにより、制御用のクロック信号等の基準信号に利用されるようになっている。
図9は、圧電振動片1に関して、そのX−Y平面内におけるエッチングレートを示す極座標である。図において、プラスX方向で、このX軸に対して120度の方向、およびマイナス120度の方向の面内においてエッチングの進行が速く、マイナスX方向でX軸に対してプラス30度の方向、およびマイナス30度の方向の内面のエッチングの進行が遅くなる。
同様に、Y方向のエッチングの進行は、プラス30度方向およびマイナス30度方向が速くなり、プラスY方向で、Y軸に対してプラス120度方向、およびマイナス120度方向が遅くなる。
このようなエッチング進行上の異方性により、圧電振動片1では、図8の符号9で示されているように、水晶などの圧電材料のエッチング異方性によって、各振動腕の一側面に、ヒレ状に突出した異形部が形成される。
すなわち、圧電振動片1において、図7および図8に示す振動腕3,4の長さl、振動腕3の腕幅x(同寸法となる振動腕4についても同じ)とすると、その周波数fとの関係で、
f=a・(x/l2)・・・・・式1
が成立する。
式1によれば、圧電振動片1の腕幅xが、周波数に影響を与えることになるが、圧電振動片1の構成上、各振動腕3,4には、これを効率よく屈曲振動させるため、溝5,6を形成しなければならない。そして、限られた腕幅xのなかには、ヒレ状の異形部9の寸法も含まれることから、その分を差し引いた寸法のなかにハーフエッチングにより溝5,6をつくらなければならないことになる。
第1の発明の構成によれば、本発明者が種々試みた結果、圧電材料の基板をエッチングして形成する圧電振動片の振動腕の厚みと、エッチング時間が、前記異形部の形成と相関することが判明した。すなわち、エッチングにより残される振動腕の厚みに対応して、エッチング時間をきめることにより、その振動腕の側面に形成される異形部がエッチング終了までにほぼ除去される。
これにより、溝付きの振動腕を備える小型もしくは超小型の圧電振動片を、寸法精度よく製造することができる。
第2の発明の構成によれば、前記振動腕の厚みtとの関係で、エッチング時間を通常の従来のエッチング手法によって、0.02t時間行うと、ほぼ実用上許容できる程度に前記異形部を除去することができ、0.10t時間エッチングすると、ほぼ完全に異形部を除去することができる。また、エッチング時間が0.10t時間を超えると、エッチング作業で用いる耐蝕膜が必要以上に侵されて、形状精度に悪影響を与える場合がある。
第3の発明の構成によれば、第2の発明の条件に従いエッチングを行う場合において、エッチングレートが、毎分1μmに達しないと、前記異形部が比較的大きく残り、実用上不便である。毎分3μmを超えるエッチングレートを設定すると、エッチング作業にもちいるマスクとして用いる耐蝕膜が、その機能を十分発揮できない程度に侵されることが判明している。
第4の発明の構成によれば、特に、前記のような水晶Z板により作られる圧電振動片の振動腕の異形部が、好適に除去される。
第5の発明の構成によれば、この発明は、特に小型の圧電振動片に適用することが好ましく、その場合、振動腕の厚みは、ハーフエッチングにより溝を形成する上で、80μmよりも小さいと作業が困難となり、120μmを超えると、除去すべき異形部が大きくなりすぎる。腕幅が40μmを下回ると、前記溝を適切に形成することが困難となり、55μmを超えると、大きくなる周波数を所望の値にするために、振動腕の長さが極端に長くなる弊害がある。
第6の発明の構成によれば、第1の発明について説明したのと同じ理由により、これにより、溝付きの振動腕を備える小型もしくは超小型の圧電振動片を備えた圧電デバイスを得ることができる。
図において、圧電デバイス30は、水晶振動子を構成した例を示しており、この圧電デバイス30は、パッケージ36内に圧電振動片32を収容している。パッケージ36は、例えば、絶縁材料として、酸化アルミニウム質のセラミックグリーンシートを成形して形成される複数の基板を積層した後、焼結して形成されている。複数の各基板は、その内側に所定の孔を形成することで、積層した場合に内側に所定の内部空間S2を形成するようにされている。この内部空間S2が圧電振動片32を収容するための収容空間である。すなわち、図2に示されているように、この実施形態では、パッケージ36は、例えば、下から第1の積層基板61、第2の積層基板62を重ねて形成されている。
蓋体39が、例えば、金属の場合には、一般に他の材料よりも強度が高い利点がある。パッケージ36との熱膨張率が近似したものが適しており、例えば、コバールなどを使用することができる。
また、蓋封止後の周波数調整を可能にするためには、蓋体39は、例えばガラスなどの光透過材料で形成される。例えば、硼珪酸ガラスなどの板体を使用することができる。
さらに、図3において、圧電振動片32の基部51の端部(図3では下端部)の幅方向両端付近には、引き出し電極52,53が形成されている。各引き出し電極52,53は、圧電振動片32の基部51の図示しない裏面にも同様に形成されている。
これにより、基部51側への圧電振動片32の振動の漏れを防止して、CI(クリスタルインピーダンス)値を低減することができる。
しかも、圧電振動片32は、全体として、きわめて小型に形成されていて、図3において、例えば、全長ALは、1300μm程度、振動腕の長さMlが1040μm程度、腕幅W1が40μmないし55μm程度、振動腕の厚みtが80μmないし120μm程度、溝56(57)の溝幅W2が30μm程度とされている。
ここで、腕幅が40μmを下回ると、後述する工程において、溝56,57を適切に形成することが困難となり、55μmを超えると、大きくなる周波数を所望の値にするために、振動腕34,35の長さが極端に長くなる弊害がある。
このため、次のような利点がある。
圧電振動片32は、きわめて小さく形成されているが、振動腕34,35の腕幅W1には、異形部の寸法がふくまれないので、腕幅寸法W1を有効に利用できるため、極端に振動腕の全長Mlを長くする必要がなく、全長の点でも小型化に有利である。そして、異形部のない腕幅寸法W1全体を対象として、溝56(57)を形成できるので、極端に溝幅W2を小さくしなくてすみ、あるいは適切に形成できる最小の溝幅W2に対して、可能なかぎり小さな腕幅W1を採用することができ、圧電振動片32を小型に精度よく形成することができる。
そして、このことから、圧電デバイス30の全体も可能な限り小型化することができる。
(蓋体およびパッケージの製造方法)
次に、圧電デバイス30の製造方法の実施形態を説明する。
圧電デバイス30の圧電振動片32と、パッケージ36と、蓋体39は、それぞれ別々に製造される。
蓋体39は、例えば、所定の大きさのガラス板を切断し、パッケージ36を封止するのに適合する大きさの蓋体として用意される。
パッケージ36は、上述したように、酸化アルミニウム質のセラミックグリーンシートを成形して形成される複数の基板を積層した後、焼結して形成されている。成形の際には、複数の各基板は、その内側に所定の孔を形成することで、積層した場合に内側に所定の内部空間S2を形成する。
図5および図6は、本実施形態の圧電振動片32の製造方法の一例を説明するための主要な工程を示す工程図である。
尚、以下の工程では、圧電振動片32の図4に対応する箇所に関して、工程順に示し、かつ振動腕34,35については同一の工程が進行するので、振動腕34に対応する箇所だけその断面を示す。また、この工程は振動腕34の表裏面について共通なので、煩雑さを避けるため、表面についてのみ符号を付して説明する。
耐蝕膜12は、例えば、下地層としてのクロム層と、その上に被覆される金被覆層で構成される。また、レジスト13としては、例えば、ECA系、PGMEA系のポジ型レジストが好適に使用できる。
ここで、研磨後の基板(ウエハ)11の厚みは、圧電振動片32の振動腕の厚みに等しく、その厚み寸法tは、80μmないし120μmとされる。厚み寸法tは、後述するハーフエッチングにより溝を形成する上で、80μmよりも小さいと作業が困難となり、120μmを超えると、除去すべき異形部が大きくなりすぎる。
図5(b)に示すように、レジスト13をフォトエッチングにより振動腕34の幅に対応した寸法で残す。次いで図5(c)に示すように、耐蝕膜12をレジスト13の寸法に適合するようにエッチングして、図5(d)に示すように、レジスト13を全て除去する。これにより、耐蝕膜12が振動腕34の幅寸法に残されたことになる。
次に、図5(e)に示すように、あらたに溝形成用レジスト14を全面に塗布する。続いて、図6(f)に示されているように、振動腕の中央部に溝を形成するために、溝形成用レジスト14の中央部を除去し、さらに両側の各溝形成用レジスト14a,14bの外縁は、耐蝕膜12の外縁と一致させるように、不要な溝形成用レジスト14を除去する。
次いで、図6(g)に示すように、水晶材料をウエットエッチングする。
ここで、エッチング液の選択により、エッチングレートが、毎分1μmないし3μmとされる。また、エッチング時間が、前記振動腕の厚みtとの関係で、0.02t時間ないし0.10t時間とされる。
すなわち、エッチングを0.02t時間行うと、図6(g),図6(h)で示す異形部15をほとんど、あるいは実用上不便がない程度に、除去することができ、0.10t時間エッチングすると、ほぼ完全に異形部15を除去することができる。そして、エッチング時間が0.10t時間を超えると、耐蝕膜12が必要以上に食われてしまい、形状精度に悪影響を与える場合がある。
また、エッチングレートが、毎分1μmに達しないと、図8で説明した異形部が比較的大きく残り、実用上不便である。毎分3μmを超えるエッチングレートを設定すると、エッチング作業にもちいるマスクとして用いる耐蝕膜12が、その機能を十分発揮できない程度に侵されることが判明している。
次に、図6(h)に示すように、溝形成用レジスト14a,14bに覆われていない耐蝕膜12をヨウ化カリウム等のエッチング液を用いてウエットエッチングにより除去する。除去し、溝を形成しない部分に耐蝕膜12a,12bとして残す。
これにより露出した基板11の露出面を図6(i)に示すように、フッ酸溶液等を用いて、振動腕の溝部と細溝の部分のハーフエッチングを行う。
この実施形態では、エッチング液として、フッ酸、フッ化アンモニウムを用いて、その濃度として容量比1:1、温度65度±1度(摂氏)の条件により、30分ないし60分程度でハーフエッチング工程が完了する。これにより、溝56が形成される。
最後に、溝形成用レジスト14a,14bと耐蝕膜12a,12bを除去することにより、図6(j)に示すように、溝56を有する振動腕34を形成することができる。
続いて、図示しないが、全面に電極を形成するための金属膜、例えば、クロムを下地として金を蒸着またはスパッタリング等の手法により形成する。この金属膜は、耐蝕膜と同じ下地層としてのクロム層と、その上に被覆される金被覆層で構成することができる。
その後フォトリソグラフィの手法により、図3で説明したような各電極を形成することにより、図3で説明した構造の圧電振動片32が完成する。
したがって、図3のように完成した圧電振動片32は、図1及び図2に示すように、パッケージ36の内部に、導電性接着剤43を利用して接合される。その後で、このパッケージ36にロウ材(例えば、低融点ガラス)を用いて蓋体39を接合することで、圧電デバイス30を完成することができる。
以上により、溝付きの振動腕34,35を備える小型もしくは超小型の圧電振動片32を備えた圧電デバイス30を得ることができる。
また、この発明は、パッケージ内に圧電振動片を収容するものであれば、水晶振動子、水晶発振器、ジャイロ、角度センサ等の名称にかかわらず、全ての圧電振動片とこれを利用した圧電デバイスに適用することができる。
また、上述の実施形態では、パッケージにセラミックを使用した箱状のものを利用しているが、このような形態に限らず、金属製のシリンダー状のケース等のパッケージと同等のものに圧電振動片を収容するものであれば、いかなるパッケージやケースを伴うものについても本発明を適用することができる。
Claims (6)
- 基部と、この基部から平行に延びる複数の振動腕とを備え、各振動腕に長さ方向に延びる溝を有する圧電振動片を、圧電材料でなる基板のウエットエッチングにより形成する製造方法であって、
前記振動腕の厚みと、エッチング時間とを調整することによって、少なくとも前記振動腕にエッチング異方性により形成される異形部を除去するようにした
ことを特徴とする、圧電振動片の製造方法。 - 前記振動腕の厚みをtμmとしたときに、前記エッチング時間を0.02tないし0.10t時間としたことを特徴とする請求項1に記載の圧電振動片の製造方法。
- 前記エッチングにおけるエッチングレートが、毎分1μmないし3μmとしたことを特徴とする請求項2に記載の圧電振動片の製造方法。
- 前記圧電材料でなる基板が水晶の結晶軸のZ軸を中心に時計回りに0度ないし2度の範囲で回転して切り出した水晶Z板を用いることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の圧電振動片の製造方法。
- 前記振動腕の厚みが80μmないし120μm、腕幅が40μmないし55μmとされていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の圧電振動片の製造方法。
- 基部と、この基部から平行に延びる複数の振動腕とを備え、各振動腕に長さ方向に延びる溝を有する圧電振動片を、パッケージまたはケース内に収容した圧電デバイスの製造方法であって、
前記圧電振動片の製造工程が、
前記基板をウエットエッチングすることにより外形を形成するための外形エッチング工程と、
ハーフエッチングにより前記溝を形成する溝形成工程と
を有しており、
前記外形エッチング工程が、
前記基板に耐蝕膜を形成する工程と、
前記溝形成工程によりハーフエッチングで除去される溝部分を除く領域をエッチングにより除去する工程と
を含んでいて、
前記エッチングにより除去する工程では、
前記振動腕の厚みと、エッチング時間とを調整することによって、少なくとも前記振動腕にエッチング異方性により形成される異形部を除去するようにした
ことを特徴とする圧電デバイスの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004011833A JP2005210185A (ja) | 2004-01-20 | 2004-01-20 | 圧電振動片および圧電デバイスの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004011833A JP2005210185A (ja) | 2004-01-20 | 2004-01-20 | 圧電振動片および圧電デバイスの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005210185A true JP2005210185A (ja) | 2005-08-04 |
Family
ID=34898405
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004011833A Withdrawn JP2005210185A (ja) | 2004-01-20 | 2004-01-20 | 圧電振動片および圧電デバイスの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005210185A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011087273A (ja) * | 2009-09-16 | 2011-04-28 | Nippon Dempa Kogyo Co Ltd | 圧電デバイス |
JP2012074859A (ja) * | 2010-09-28 | 2012-04-12 | Kyocera Kinseki Corp | 水晶振動片の製造方法 |
CN102811028A (zh) * | 2011-06-03 | 2012-12-05 | 日本电波工业株式会社 | 压电元件以及压电元件的制造方法 |
JP2014042242A (ja) * | 2013-08-21 | 2014-03-06 | Seiko Epson Corp | 双音叉型圧電振動片 |
US9257959B2 (en) | 2013-03-29 | 2016-02-09 | Seiko Epson Corporation | Resonator element, resonator, oscillator, electronic apparatus, sensor, and moving object |
-
2004
- 2004-01-20 JP JP2004011833A patent/JP2005210185A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011087273A (ja) * | 2009-09-16 | 2011-04-28 | Nippon Dempa Kogyo Co Ltd | 圧電デバイス |
JP2012074859A (ja) * | 2010-09-28 | 2012-04-12 | Kyocera Kinseki Corp | 水晶振動片の製造方法 |
CN102811028A (zh) * | 2011-06-03 | 2012-12-05 | 日本电波工业株式会社 | 压电元件以及压电元件的制造方法 |
US9257959B2 (en) | 2013-03-29 | 2016-02-09 | Seiko Epson Corporation | Resonator element, resonator, oscillator, electronic apparatus, sensor, and moving object |
JP2014042242A (ja) * | 2013-08-21 | 2014-03-06 | Seiko Epson Corp | 双音叉型圧電振動片 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1528673B1 (en) | Piezoelectric resonator element, piezoelectric device, method of manufacturing the same, cellular phone device utilizing piezoelectric device, and electronic equipment utilizing piezoelectric device | |
JP4442521B2 (ja) | 圧電振動片および圧電デバイス | |
KR101022123B1 (ko) | 압전 진동편 및 압전 장치 | |
JP4415389B2 (ja) | 圧電デバイス | |
US9231184B2 (en) | Piezoelectric resonator element and piezoelectric resonator | |
US7368861B2 (en) | Piezoelectric resonator element and piezoelectric device | |
JP5115092B2 (ja) | 圧電振動片、圧電デバイス、及び発振器 | |
JP4292825B2 (ja) | 水晶振動片の製造方法 | |
JP2006311090A (ja) | 圧電振動片および圧電デバイス | |
JP2005151423A (ja) | 圧電振動片と圧電デバイスおよびこれらの製造方法、ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話装置および圧電デバイスを利用した電子機器 | |
JP2008048274A (ja) | 圧電振動片および圧電デバイス | |
JP3941736B2 (ja) | 水晶振動片とその製造方法及び水晶振動片を利用した水晶デバイス、ならびに水晶デバイスを利用した携帯電話装置および水晶デバイスを利用した電子機器 | |
JP2008022413A (ja) | 圧電振動片および圧電デバイス | |
JP4241022B2 (ja) | 水晶振動片とその製造方法及び水晶振動片を利用した水晶デバイス、ならびに水晶デバイスを利用した携帯電話装置および水晶デバイスを利用した電子機器 | |
JP4636170B2 (ja) | 水晶振動片とその製造方法及び水晶振動片を利用した水晶デバイス、ならびに水晶デバイスを利用した携帯電話装置および水晶デバイスを利用した電子機器 | |
JP5500220B2 (ja) | 振動片、振動子、発振器、及びセンサー | |
JP4591035B2 (ja) | 圧電振動片ならびに圧電デバイスの製造方法 | |
JP2008048275A (ja) | 圧電振動片および圧電デバイス | |
JP2005210185A (ja) | 圧電振動片および圧電デバイスの製造方法 | |
JP2006086726A (ja) | 圧電振動片と圧電デバイスおよび圧電デバイスの製造方法 | |
JP2004304577A (ja) | 圧電デバイスおよびジャイロセンサ、圧電振動片及び圧電デバイスの製造方法、ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話装置および圧電デバイスを利用した電子機器 | |
JP4548077B2 (ja) | 水晶振動片および水晶振動子の製造方法 | |
JP4019990B2 (ja) | 圧電振動片と圧電デバイスの製造方法 | |
JP4692619B2 (ja) | 水晶振動片とその製造方法及び水晶振動片を利用した水晶デバイス、ならびに水晶デバイスを利用した携帯電話装置および水晶デバイスを利用した電子機器 | |
JP2006086996A (ja) | 圧電振動片と圧電デバイスおよび圧電デバイスの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050908 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20070507 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20070509 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070514 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071204 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20080201 |