JP2005208299A - 導波路型光部品の製造方法、導波路型光部品 - Google Patents

導波路型光部品の製造方法、導波路型光部品 Download PDF

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Abstract

【課題】 光誘起型の屈折率変化を用いた導波路型光部品の屈折率の制御において、複屈折の導入を抑制し、偏波特性の劣化を最小限にする導波路型光部品の製造方法、および、この製造方法によって製造された導波路型光部品を提供する。
【解決手段】 マッハ・ツェンダ干渉計10の製造方法において、紫外光18を直線偏光とし、直線偏光の電界の向きがコア部13における光の伝搬方向と平行となるように、紫外光18をコア部13に照射し、コア部13に光の伝搬方向と平行な方向に複屈折を生じさせるか、または、紫外光18を直線偏光とし、直線偏光の電界の向きとコア部13における光の伝搬方向とのなす角度が45°未満となるように、紫外光18をコア部13に照射し、コア部13に光の伝搬方向とのなす角度が45°未満の方向に複屈折を生じさせて、マッハ・ツェンダ干渉計10の光学特性を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、基板上に光導波路を配設した導波路型光部品の製造方法、および、この製造方法によって製造された導波路型光部品に関するものである。
平面型光導波路を作製する工程において、その工程中で導波路中に残留した応力により導波路型光部品の光学特性が劣化することがある。平面型光導波路を作製する工程は、クラッド層やコア層を形成(成膜)する工程を含むが、この成膜工程やその後の加熱処理工程において、基板材料と導波路材料の熱膨張係数の差などにより、残留応力を除去するのは非常に困難である。このような残留応力がある場合、導波路は光弾性効果により複屈折を有することになる。
このような残留応力に起因する複屈折は、通常10−5程度であり、導波路のコア−クラッド間の屈折率差(10−3〜10−2程度)と比べて充分小さく、導波路中への光閉じ込めを大きく変えるには至らないため、簡単な構成の光回路、例えばY分岐型光回路などの光学特性を大きく劣化させることはほとんど無いと言える。しかしながら、光回路はその機能により、回路中に例えばマッハ・ツェンダ干渉計のような干渉計を有することがある。干渉計を有する光回路においては、10−5程度であっても複屈折の存在により、偏波毎に干渉計の光路長が異なるものとなり(光路長差は複屈折に導波路長を掛けた値となる)、干渉計における干渉条件が偏波毎に異なるものとなり、したがって偏波毎に分岐比が異なるなど偏波特性を劣化させる原因となる。
このような問題に対処するため、光回路作製工程中で導波路中に導入された複屈折を補償するために後工程で特性調整を行うことが多く行われている。
このような平面型光導波路の製造方法としては、例えば、特許文献1に開示されている製造方法が挙げられる。特許文献1に開示されている平面型光導波路の製造方法では、まず、コア部と、コア部の周囲に配されたクラッド層とを備えた平面型光導波路を作製する。その後、クラッド層の表面に、コア部に非可逆的に外部応力を付与する応力付与膜を設ける。この応力付与膜を設けることにより、コア部に付与される外部応力を制御することができ、コア部における複屈折も制御することができる。
しかしながら、特許文献1に開示されている製造方法では、クラッド層の表面にシリコン薄膜などからなる応力付与膜を設ける必要があるため、工程数が増え、結果として、製造コストが増加するので好ましくない。
特許文献1に開示されている製造方法以外で公知のものとしては、特許文献2〜特許文献9などに開示されている製造方法が挙げられる。これらの製造方法は、光導波路に紫外光を照射することにより、コア部における複屈折を制御するものである。この製造方法では、紫外光の照射のみで、コア部に複屈折が生じることが知られている(例えば、非特許文献1参照。)。そのため、あらかじめ設定された(コア部とクラッド層との材質により決定される)光導波路の偏波特性を劣化させることなく、コア部の屈折率を制御することは難しい。非特許文献1によれば、光導波路に紫外光を照射することにより、コア部の屈折率が、照射した紫外光の偏波と同じ向きの偏波を持つ光(入射光ないしは導波光)に対して大きく上昇すると報告されている。
ここで、紫外光の照射により光導波路のコア部に誘起される屈折率の上昇について、図面を用いて説明する。
図10は、一般的な紫外光を光導波路に照射した場合、コア部に生じる複屈折を示す概略図である。
図10中、符号100は光導波路、101は基板、102はクラッド層、103はコア部、104は光導波路100に照射される紫外光の偏波成分、105は紫外光の照射により、コア部に生じる複屈折をそれぞれ示す。
一般的な紫外光とは、無偏光、全偏光、円偏光、楕円偏光、または、光導波路の伝搬路(コア部)における光の伝搬方向に対して平行でなく、かつ、垂直でない直線偏光などのことである。
例えば、図10のx軸方向およびz軸方向の偏波成分を有する紫外光104を、y軸方向から光導波路100のコア部103に照射すると、このコア部103には、光導波路100のコア部103における光の伝搬方向に平行な方向(z軸方向)の成分、および、コア部103における光の伝搬方向と垂直な方向(x軸方向)の成分を有する複屈折105が生じる。
ここで、光導波路100に照射される任意の偏光状態の紫外光を、コア部103における光の伝搬方向(長手方向)に平行な電界成分を有する偏波(図10のz軸方向に電界を持つ光、以下「z偏波」と言う。)と、コア部103における光の伝搬方向と垂直な電界成分を有する偏波(図10のx軸方向に電界を持つ光、以下「x偏波」と言う。)とに分解して考える。
図11は、紫外光を光導波路に照射した場合、紫外光のz偏波によりコア部に生じる複屈折を示す概略図である。
z偏波106を、図11のy軸方向から光導波路100に照射すると、コア部103には、z軸方向に複屈折107が生じる。この複屈折107は、光導波路100を伝搬するx偏波とy偏波(図11のy軸方向に電界を持つ光)の両方に垂直な向きとなる。この複屈折107はx偏波とy偏波の両方に対して等価に作用するから、コア部103に生じる実効屈折率の変化は、光導波路100を伝搬する光に対して複屈折性を示さない。その結果、光導波路100に複屈折は生じない。
図12は、紫外光を光導波路に照射した場合、紫外光のx偏波によりコア部に生じる複屈折を示す概略図である。
x偏波108を、図12のy軸方向から光導波路100に照射すると、コア部103には、x軸方向に複屈折109が生じる。この複屈折109により、光導波路100を伝搬するx偏波に対する実効屈折率の上昇量が、光導波路100を伝搬するy偏波に対する実効屈折率の上昇量よりも大きくなる。そのため、x偏波に対する実効屈折率の変化量とy偏波に対する実効屈折率の変化量に差が生じる。その結果、光導波路100に複屈折が生じる。
図13は、一般的な紫外光を光導波路に照射することにより、光導波路の屈折率を局所的に調整して得られたマッハ・ツェンダ干渉計を示す概略図である。
図10に示す光導波路100と同様に、図13のx軸方向およびz軸方向の偏波成分を有する紫外光114を、y軸方向からマッハ・ツェンダ干渉計110の第一の遅延アーム部116に照射すると、この第一の遅延アーム部116には、z軸方向およびx軸方向に配向性を持った複屈折115が生じ、第一の遅延アーム部116を伝搬する光のx偏波に対する屈折率とy偏波に対する屈折率に差が生じる。その結果、第一の遅延アーム部の光路長がx偏波とy偏波に対して異なるものとなり、マッハ・ツェンダ干渉計における干渉条件がx偏波とy偏波で異なるものとなる。このため、マッハ・ツェンダ干渉計におけるx偏波とy偏波の分岐比に差が生じ、マッハ・ツェンダ干渉計110の挿入損失に偏波依存性(Polarization−Dependent Loss、PDL)が発生する。光部品が用いられる光伝送システムや光測定システムにおいて、PDLは伝送品質を劣化させる原因となるため、光部品にPDLが発生するのは好ましくない。つまり、マッハ・ツェンダ干渉計110の光学特性を制御する目的でなされた紫外光の照射により、光導波路の偏波特性(特にPDL)を劣化させてしまうという問題がある。
特公平7−18964号公報 特開平6−51145号公報 特開平6−308546号公報 特開平10−332971号公報 特開2000−162453号公報 特開2001−42148号公報 特開2001−264567号公報 特開2001−330742号公報 特表2002−530689号公報 T.Meyer et al.,"Birefringence writing and erasing in ultra−low−briefringence fibers by polarized UV side−exposure:origin and applications",Proc.OFS’96,We5−1(1996)
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、光誘起型の屈折率変化を用いた導波路型光部品の光学特性の調整工程において、複屈折の導入を抑制し、偏波特性の劣化を最小限にする導波路型光部品の製造方法、および、この製造方法によって製造された導波路型光部品を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、コア部と、該コア部の周囲に配されたクラッド層とを少なくとも備えた導波路型光部品に紫外光を照射して、前記導波路型光部品の光学特性を制御する工程を有する導波路型光部品の製造方法において、前記紫外光を直線偏光とし、該直線偏光の電界の向きが前記コア部における光の伝搬方向と平行となるように、前記紫外光を前記コア部の少なくとも一部に照射し、前記コア部の少なくとも一部に光の伝搬方向と平行な方向に複屈折を生じさせて、前記導波路型光部品の光学特性を制御する導波路型光部品の製造方法を提供する。
導波路型光部品のコア部に照射する紫外光を直線偏光とし、この直線偏光の電界の向きがコア部における光の伝搬方向と平行となるように、紫外光をコア部に照射することによって、コア部の少なくとも一部に生じる複屈折を最小化しつつ、導波路型光部品の少なくとも一部の偏波特性の劣化を最小限に抑制することができる。
本発明は、コア部と、該コア部の周囲に配されたクラッド層とを少なくとも備えた導波路型光部品に紫外光を照射して、前記導波路型光部品の光学特性を制御する工程を有する導波路型光部品の製造方法において、前記紫外光を直線偏光とし、該直線偏光の電界の向きと前記コア部における光の伝搬方向とのなす角度が45°未満となるように、前記紫外光を前記コア部の少なくとも一部に照射し、前記コア部の少なくとも一部に光の伝搬方向とのなす角度が45°未満の方向に複屈折を生じさせて、前記導波路型光部品の光学特性を制御する導波路型光部品の製造方法を提供する。
導波路型光部品のコア部に照射する紫外光を直線偏光とし、この直線偏光の電界の向きとコア部における光の伝搬方向とのなす角度が45°未満となるように、紫外光をコア部に照射することによって、コア部の少なくとも一部に生じる複屈折を最小化しつつ、導波路型光部品の少なくとも一部の偏波特性の劣化を最小限に抑制することができる。
本発明は、コア部と、該コア部の周囲に配されたクラッド層とを少なくとも備えた導波路型光部品に紫外光を照射して、前記導波路型光部品の光学特性を制御する工程を有する導波路型光部品の製造方法において、前記紫外光を部分偏光とし、該部分偏光のうち最も強度の高い偏光成分の電界の向きが前記コア部における光の伝搬方向と平行または略平行となるように、前記紫外光を前記コア部の少なくとも一部に照射し、前記コア部の少なくとも一部における光の伝搬方向と平行な方向の複屈折が、前記コア部における光の伝搬方向と垂直な方向の複屈折よりも大きくなるように、前記コア部の少なくとも一部に複屈折を生じさせて、前記導波路型光部品の光学特性を制御する導波路型光部品の製造方法を提供する。
導波路型光部品のコア部に照射する紫外光を部分偏光とし、この部分偏光のうち最も強度の高い偏光成分の電界の向きがコア部における光の伝搬方向と平行または略平行となるように、紫外光をコア部の少なくとも一部に照射し、コア部における光の伝搬方向と平行な方向の複屈折が、コア部における光の伝搬方向と垂直な方向の複屈折よりも大きくなるように、コア部に複屈折を生じさせることによって、コア部に生じる複屈折を最小化しつつ、導波路型光部品の偏波特性の劣化を最小限に抑制することができる。
本発明は、コア部と、該コア部の周囲に配されたクラッド層とを少なくとも備えた導波路型光部品の光学特性が制御されてなる導波路型光部品であって、前記コア部の少なくとも一部は、光の伝搬方向と平行な方向に複屈折を有する導波路型光部品を提供する。
このような導波路型光部品は、コア部の少なくとも一部に生じる複屈折が最小化され、かつ、偏波特性の劣化が最小限に抑制されたものである。
本発明は、コア部と、該コア部の周囲に配されたクラッド層とを少なくとも備えた導波路型光部品の光学特性が制御されてなる導波路型光部品であって、前記コア部の少なくとも一部は、光の伝搬方向とのなす角度が45°未満の方向に複屈折を有する導波路型光部品を提供する。
このような導波路型光部品は、コア部の少なくとも一部に生じる複屈折が最小化され、かつ、偏波特性の劣化が最小限に抑制されたものである。
本発明は、コア部と、該コア部の周囲に配されたクラッド層とを少なくとも備えた導波路型光部品の光学特性が制御されてなる導波路型光部品であって、前記コア部の少なくとも一部は、光の伝搬方向と平行な方向の複屈折および光の伝搬方向と垂直な方向の複屈折を有し、前記光の伝搬方向と平行な方向の複屈折が、前記光の伝搬方向と垂直な方向の複屈折よりも大きくなっている導波路型光部品を提供する。
このような導波路型光部品は、コア部の少なくとも一部に生じる複屈折が最小化され、かつ、偏波特性の劣化が最小限に抑制されたものである。
本発明の導波路型光部品の製造方法によれば、光誘起型の屈折率変化を用いた光導波路の屈折率(光路長)制御において、光導波路に生じる複屈折を最小化しつつ、導波路型光部品の光路長を所望の長さに設定することができる。
以下、本発明を実施した導波路型光部品の製造方法について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る導波路型光部品の製造方法の第一の方法における光学特性の制御方法を示す概略図である。
図1中、符号10はマッハ・ツェンダ干渉計、11は基板、12はクラッド層、13はコア部をそれぞれ示している。
本発明に係る導波路型光部品の製造方法の第一の方法について説明する。
この第一の方法では、まず、導波路型光部品のマッハ・ツェンダ干渉計10を作製する。
基板11として石英板を用い、この石英板の一方の面に化学気相合成法(CVD)により、純粋石英を堆積して下部クラッド層(図示略)を形成する。
次いで、下部クラッド層の表面(基板11との接合面と反対側の面)に化学気相合成法により、若干量の酸化ホウ素(B)および酸化リン(P)を含むゲルマニウム添加石英ガラスを堆積してコア層(図示略)を形成する。
次いで、フォトリソグラフィによりコア層の不要な部分を除去して、コア層を所定の導波路形状に加工する。
次いで、コア層の側面を包囲するように、化学気相合成法により、若干量の酸化ホウ素(B)および酸化リン(P)を含む石英ガラスを堆積して上部クラッド層(図示略)を形成する。上部クラッド層の形成において、若干量の酸化ホウ素(B)および酸化リン(P)を石英ガラスに添加することにより、上部クラッド層の屈折率を純粋石英と等しくし、かつ、上部クラッド層の軟化点温度を純粋石英よりも若干低くなるようにする。
次いで、上部クラッド層、コア層および下部クラッド層が設けられた基板11全体を、一旦、800〜1000℃に加熱した後、徐々に冷却して、基板11、クラッド層12およびコア部13からなるマッハ・ツェンダ干渉計10を得る。
上部クラッド層、コア層および下部クラッド層が設けられた基板11全体を加熱した後、徐々に冷却することにより、上部クラッド層、コア層および下部クラッド層の堆積時に、石英ガラス中に生じる欠陥を除去すると共に、石英ガラス中の残留応力を除去する。
マッハ・ツェンダ干渉計10の作製において、コア部13の長手方向(マッハ・ツェンダ干渉計10の長手方向)と垂直な断面の形状を、例えば、一辺の長さが5.5μmの正方形とする。
また、コア部13のクラッド層12に対する比屈折率差(Δ)が1.0%となるように、コア部13を構成するゲルマニウム添加石英ガラスにおける酸化ゲルマニウム(GeO)の添加量を調整する。
ここでは、マッハ・ツェンダ干渉計10を、分岐比が3dB(測定波長1.55μm)となる2つの方向性結合器14、15を有し、この方向性結合器14、15の間に、互いに光路長の等しい第一の遅延アーム16、第二の遅延アーム17を有するものとする。
さらに、後の工程で、コア部13に紫外光を照射した際に、コア部13における屈折率の変化量が大きくなるように(光感受性を高めるために)、コア部13に水素を含浸させる。コア部13に水素を含浸させるには、マッハ・ツェンダ干渉計10を基板ごと、20〜60℃、100気圧の水素ガス雰囲気中に7日〜14日間暴露する。
なお、コア部13自体が元から十分な光感受性を有している場合、コア部13に水素を含浸させることは不要である。
次に、紫外光源から発する紫外光を、図1のy軸方向からコア部13に照射し、コア部13の長手方向(図1のz軸方向)に複屈折19を生じさせ、コア部13の長手方向(図1のz軸方向)に沿って屈折率の変化を生じさせて、マッハ・ツェンダ干渉計10の光学特性を制御する。
このマッハ・ツェンダ干渉計10の光学特性の制御において、コア部13に照射する紫外光18を直線偏光とし、図1に示すように、紫外光18の偏波成分の向き(紫外光18の電界の向き)がコア部13における光の伝搬方向(コア部13の長手方向)と平行となるように、紫外光18を第一の遅延アーム部16または第二の遅延アーム部17の少なくとも一方に照射する。
これにより、第一の遅延アーム部16または第二の遅延アーム部17の少なくとも一方におけるx偏波に対する実効屈折率の変化量とy偏波に対する実効屈折率の変化量を等価にすることができるため、x偏波に対する第一の遅延アーム部16または第二の遅延アーム部17の少なくとも一方の光路長の変化量とy偏波に対する第一の遅延アーム部16または第二の遅延アーム部17の少なくとも一方の光路長の変化量を等しくすることができる。すなわち、第一の遅延アーム部16または第二の遅延アーム部17の少なくとも一方におけるx偏波とy偏波に対する干渉条件を等しくすることができるから、マッハ・ツェンダ干渉計10の偏波特性(特にPDL)を劣化させることなく、容易にマッハ・ツェンダ干渉計10の光学特性(例えば、インタリーブフィルタの波長特性)を制御することができる。
ここでは、第一の遅延アーム部16または第二の遅延アーム部17の少なくとも一方の光路長を(第一の遅延アーム部16または第二の遅延アーム部17の少なくとも一方における屈折率)×(屈折率の上昇した第一の遅延アーム部16または第二の遅延アーム部17の少なくとも一方の長さ)として定義する。
コア部13に直線偏光からなる紫外光18を照射するための紫外光源としては、例えば、アルゴンイオン(Ar)第2高調波(SGH;Second Harmonic Generation)レーザ(発振波長244nm)などが用いられる。
また、紫外光源としては、KrFエキシマレーザ(発振波長248nm)、ArFエキシマレーザ(発振波長193nm)やXeFエキシマレーザ(発振波長351nm)、Xeエキシマランプ(発振波長172nm)、KrClエキシマランプ(発振波長253nm)、Iエキシマランプ(発振波長341nm)などを用い、これらからの出力光(無偏光)を偏光子に通して得た直線偏光を、コア部13における光の伝搬方向と平行となるように、コア部13に照射してもよい。
ここで、例えば、紫外光源としてArSHGレーザを用い、レーザ発振条件を連続発振(Continuous Wave発振、CW発振)、紫外光の照射パワーを100mVとして、図1に示すようなマッハ・ツェンダ干渉計10のコア部13に紫外光を照射した場合について検討する。
コア部13に紫外光を照射する際には、紫外光を照射する必要のない部分を遮光するために、マッハ・ツェンダ干渉計10を紫外光マスクで覆った。ここでは、紫外光マスクとして、幅3mm、長さ30mmの長方形状の細孔が1つ設けられ、クロムメッキが施された金属板からなるものを用いた。この紫外光マスクを、その細孔が遅延アーム16の長手方向と重なるように、マッハ・ツェンダ干渉計10の上に載置した。
この状態で、ArSHGレーザから直線偏光からなる紫外光18を、その偏波成分の向きがコア部13の長手方向と平行となるように、図1のy軸方向からマッハ・ツェンダ干渉計10に照射した。これにより、第一の遅延アーム16の長手方向に沿って、幅3mm、長さ30mmの領域に紫外光を照射し、第一の遅延アーム16に屈折率の変化を生じさせた。
第一の遅延アーム16の長手方向に沿って、幅3mm、長さ30mmの領域に、所定時間、紫外光を照射する度に、一旦、紫外光の照射を止め、マッハ・ツェンダ干渉計10の入力ポート20から強度が分かっている光を入力し、2つの出力ポート(クロスポート21、スルーポート22)から出力される光の強度を測定し、2つの出力ポートの出力比(分岐比)を算出した。この算出例を図2に示す。
ここで、マッハ・ツェンダ干渉計10の干渉条件は、第一の遅延アーム16と第二の遅延アーム17の光路長差によって定まる。紫外光を照射する前に、第一の遅延アーム16と第二の遅延アーム17の長さが等しい場合、この光路長差は、紫外光を照射するコア部13(第一の遅延アーム16または第二の遅延アーム17のうちいずれか一方の一部)の長さと、紫外光を照射することによる実効屈折率の上昇量との積となる。すなわち、このようなマッハ・ツェンダ干渉計に紫外光を照射した場合の光学特性は、下記の式(1)で表される干渉条件に従う。
L・Δn=mλ (1)
上記の式(1)において、Lは紫外光を照射するコア部(導波路)の長さ、Δnはコア部における実効屈折率の変化量、mは回折次数(mは整数でなくてもよい)、λは測定波長をそれぞれ表す。
また、上記の式(1)において、回折次数がmの場合、すなわち位相シフト量が2πmの場合、導波路型光部品のクロスポートにおける出力値(Pcross)、スルーポートにおける出力値(Pthrough)はそれぞれ、最大値を1で規格化して、下記の式(2)、(3)で表される。
cross =cos2πm (2)
through=sin2πm (3)
上記の式(2)、(3)において、導波路型光部品のクロスポートあるいはスルーポートのいずれか一方、または、これらの両方(照射時間=0から数えた)における出力のピークの数と、クロスポートおよびスルーポートにおける出力値から、回折次数mを算出することができる。そして、この回折次数mの値を用いて、導波路型光部品における位相シフト量(=2πm)を算出することができる。
ここで、図2に示すクロスポートとスルーポートとの出力比から算出された位相シフト量を図3に示す。
位相シフト量が分かれば、上記の式(1)を変形した下記の式(4)により、実効屈折率の変化量Δnを算出することができる。
Δn=mλ/L (4)
この実効屈折率の変化量の算出結果を図4に示す。
上述のような実効屈折率の変化量Δnの測定を、導波路型光部を伝搬する光のx偏波、y偏波それぞれに対して行うことにより、紫外光を照射することによってコア部に生じる各偏波に対する実効屈折率の上昇量、および、複屈折(x偏波に対する実効屈折率の変化量とy偏波に対する実効屈折率の変化量の差)を算出することができる。
次に、紫外光をその偏波成分の電界の向きがコア部における光の伝搬方向と平行となるように、コア部に照射した場合と、紫外光をその偏波成分の電界の向きがコア部における光の伝搬方向と垂直となるように照射した場合のそれぞれについて、導波路型光部を伝搬する光(導波路型光部品内に入射された光)のx偏波、y偏波それぞれに対する実効屈折率上昇量と、複屈折(x偏波とy偏波との実効屈折率の上昇量の差)とを算出した結果の一例を図5または図6に示す。
図5は、直線偏光からなる紫外光を、直線偏光の電界の向きがコア部における光の伝搬方向と平行となるようにコア部に照射した場合、導波路型光部を伝搬する光の各偏波に対する実効屈折率の変化量と、複屈折とを算出した結果を示すグラフである。また、図6は、直線偏光からなる紫外光を、直線偏光の向きがコア部における光の伝搬方向と垂直となるようにコア部に照射した場合、導波路型光部を伝搬する光の各偏波に対する実効屈折率の変化量と、複屈折とを算出した結果を示すグラフである。
なお、紫外光を、直線偏光の電界の向きがコア部における光の伝搬方向と垂直となるようにコア部に照射するには、次のようにする。すなわち、上記図13に示すように、直線偏光の電界の向きがコア部113の長手方向と垂直となるように、図13のy軸方向から、紫外光源から発する紫外光114をコア部113に照射する。
図5の結果から、紫外光を、直線偏光の電界の向きがコア部における光の伝搬方向と平行となるようにコア部に照射した場合、紫外光の照射時間の経過に伴って、x偏波に対する実効屈折率の上昇量およびy偏波に対する実効屈折率の上昇量を上昇させることができる上に、コア部における複屈折の変化も少ない。
一方、図6の結果から、紫外光を、直線偏光の電界の向きがコア部における光の伝搬方向と垂直となるようにコア部に照射した場合、紫外光の照射時間の経過に伴って、x偏波に対する実効屈折率の上昇量およびy偏波に対する実効屈折率の上昇量を上昇させることができるものの、コア部における複屈折も大きくなる。
また、図5および図6において、実効屈折率の上昇量が十分に大きくなった照射時間1080秒における屈折率の上昇量および複屈折を表1に示す。
Figure 2005208299
表1から、紫外光を、直線偏光の電界の向きがコア部における光の伝搬方向と平行となるようにコア部に照射した場合にコア部に生じる複屈折は、紫外光を、直線偏光の電界の向きがコア部における光の伝搬方向と垂直となるようにコア部に照射した場合にコア部に生じる複屈折の1/10以下であることが分かる。
なお、この第一の方法では、コア部に生じる複屈折の差が最も顕著になる例として、紫外光を、直線偏光の電界の向きがコア部における光の伝搬方向と平行となるようにコア部に照射した場合と、紫外光を、直線偏光の電界の向きがコア部における光の伝搬方向と垂直となるようにコア部に照射した場合とを比較したが、一般的な紫外光(無偏光、全偏光、円偏光、楕円偏光、または、光導波路の伝搬路(コア部)における光の伝搬方向に対して平行でなく、かつ、垂直でない直線偏光)によってコア部に生じる複屈折は、上述の複屈折の中間の値となる。
また、この第一の方法で示したように、紫外光を、直線偏光の電界の向きがコア部における光の伝搬方向と平行となるように照射した場合、コア部に生じる複屈折が最も小さくなる。
以上のことから、導波路型光部品のコア部に照射する紫外光を直線偏光とし、この直線偏光の電界の向きがコア部における光の伝搬方向と平行となるように、紫外光をコア部に照射することによって、コア部に生じる複屈折を最小化することができることが分かる。よって、この第一の方法によれば、光誘起型の屈折率変化を用いた導波路型光部品の屈折率(光路長)制御において、コア部に生じる複屈折を最小化しつつ、導波路型光部品の光路長を所望の長さに設定することができる。
次に、図7〜図9を用いて、本発明に係る導波路型光部品の製造方法の第二の方法について説明する。
上述の第一の方法は、導波路型光部品のコア部に生じる複屈折を最小化する紫外光の照射方法を用いたが、この第二の方法は、少なくとも全偏光、無偏光などを導波路型光部品のコア部に照射した場合よりも、コア部に生じる複屈折が小さくなる紫外光の照射方法を用いる。
図7は、無偏光または全偏光からなる紫外光を、導波路型光部品のコア部に照射した場合、コア部に生じる複屈折を示す概略図である。
図7中、符号31は導波路型光部品のコア部、32は無偏光または全偏光からなる紫外光、33はコア部に生じる複屈折をそれぞれ示す。
ここで、無偏光または全偏光からなる紫外光32を、コア部31における光の伝搬方向と垂直な成分(x偏波)32aと、コア部31における光の伝搬方向と平行な成分(z偏波)32bとに分解して考える。ここでは、x偏波32aの大きさとz偏波32bの大きさは等しくなっている。このように、x偏波32aの大きさとz偏波32bの大きさが等しい場合、コア部31に生じる複屈折33の大きさは、x軸方向の成分33aとz軸方向の成分33bとで等しくなる。
図8は、直線偏光からなる紫外光を、その電界の向きとコア部における光の伝搬方向とのなす角度が45°となるように、コア部に照射した場合、コア部に生じる複屈折を示す概略図である。
図8中、符号41は導波路型光部品のコア部、42は直線偏波からなる紫外光、43はコア部に生じる複屈折をそれぞれ示す。
ここで、直線偏光からなる紫外光42を、コア部41における光の伝搬方向と垂直な成分(x偏波)42aと、コア部41における光の伝搬方向と平行な成分(z偏波)42bとに分解して考える。ここでは、コア部41における光の伝搬方向と、紫外光42の電界の向きとのなす角度が45°であるから、x偏波42aの大きさとz偏波42bの大きさは等しくなっている。
このように、x偏波42aの大きさとz偏波42bの大きさが等しい場合、コア部41に生じる複屈折43の大きさは、x軸方向の成分43aとz軸方向の成分43bとで等しくなる。すなわち、この複屈折43は、無偏光または全偏光からなる紫外光を、コア部に照射した場合に、コア部に生じる複屈折と等価なものになる。
図9は、直線偏光からなる紫外光を、その電界の向きとコア部における光の伝搬方向とのなす角度が45°未満となるように、コア部に照射した場合、コア部に生じる複屈折を示す概略図である。
図9中、符号51は導波路型光部品のコア部、52は直線偏波からなる紫外光、53はコア部に生じる複屈折をそれぞれ示す。
ここで、直線偏光からなる紫外光52を、コア部51における光の伝搬方向と垂直な成分(x偏波)52aと、コア部51における光の伝搬方向と平行な成分(z偏波)52bとに分解して考える。ここでは、x偏波52aの電界の大きさが、z偏波52bの電界の大きさよりも小さくなっている。
このように、x偏波52aの電界の大きさが、z偏波52bの電界の大きさよりも小さい場合、コア部51に生じる複屈折53の大きさは、複屈折53のx軸方向の成分53aの大きさが、複屈折53のz軸方向の成分53bの大きさよりも小さくなる。このように、複屈折53のx軸方向の成分53aとz軸方向の成分53bとでその大きさが異なる場合、コア部51を伝搬する光の2偏波成分(x偏波およびy偏波)に与える実効屈折率の上昇量の差は、図7または図8に示す場合と比較して小さくなる。つまり、コア部51における光の伝搬方向と、コア部51に照射する紫外光の直線偏波の電界の向きとがなす角度を45°未満とすることにより、コア部51に生じる複屈折(のうち光導波路を伝搬する光に影響を及ぼす成分)を、無偏光または全偏光からなる紫外光をコア部に照射した場合にコア部に生じる複屈折よりも小さくすることができる。
よって、この第二の方法によれば、光誘起型の屈折率変化を用いた導波路型光部品の屈折率(光路長)制御において、コア部に生じる複屈折を最小化しつつ、導波路型光部品の光路長を所望の長さに設定することができる。
次に、本発明に係る導波路型光部品の製造方法の第三の方法について説明する。
この第三の方法では、部分偏光からなる紫外光を用い、この部分偏光のうち最も強度の高い偏光成分の電界の向きが、コア部における光の伝搬方向と平行または略平行となるように、紫外光をコア部に照射することにより、コア部における光の伝搬方向と平行な方向(上述のz軸方向)の複屈折が、コア部における光の伝搬方向と垂直な方向(上述のx軸方向)の複屈折よりも大きくなるようにすることができる。
このように、コア部における光の伝搬方向と平行な方向の複屈折と、コア部における光の伝搬方向と垂直な方向の複屈折の大きさを異なるようにすれば、コア部を伝搬する光の2偏波成分(x偏波およびy偏波)に与える実効屈折率の上昇量の差を小さくすることができる。よって、この第三の方法によれば、光誘起型の屈折率変化を用いた導波路型光部品の屈折率(光路長)制御において、コア部に生じる複屈折を最小化しつつ、導波路型光部品の光路長を所望の長さに設定することができる。
本発明の導波路型光部品の製造方法は、光学特性を制御する対象、すなわち紫外光を照射する対象が、導波路型光部品を平面型光回路に限定されるものではない。本発明の導波路型光部品の製造方法は、ファイバカプラを用いて作製したマッハ・ツェンダ干渉計(インタリーバなどとして用いられる)の光学特性の制御にも適用可能である。
本発明に係る導波路型光部品の製造方法の第一の方法における光学特性の制御方法を示す概略図である。 マッハ・ツェンダ干渉計のクロスポートとスルーポートとから出力される光の出力比を算出した結果を示すグラフである。 マッハ・ツェンダ干渉計のクロスポートとスルーポートとの出力比から算出された位相シフト量を示すグラフである。 マッハ・ツェンダ干渉計の実効屈折率の変化量の算出結果を示すグラフである。 マッハ・ツェンダ干渉計を伝搬する光のx偏波、y偏波それぞれに対する実効屈折率上昇量と、複屈折とを算出した結果を示すグラフである。 マッハ・ツェンダ干渉計を伝搬する光のx偏波、y偏波それぞれに対する実効屈折率上昇量と、複屈折とを算出した結果を示すグラフである。 無偏光または全偏光からなる紫外光を、導波路型光部品のコア部に照射した場合、コア部に生じる複屈折を示す概略図である。 直線偏光からなる紫外光を、その電界の向きとコア部における光の伝搬方向とのなす角度が45°となるように、コア部に照射した場合、コア部に生じる複屈折を示す概略図である。 直線偏光からなる紫外光を、その電界の向きとコア部における光の伝搬方向とのなす角度が45°未満となるように、コア部に照射した場合、コア部に生じる複屈折を示す概略図である。 一般的な紫外光を光導波路に照射した場合、コア部に生じる複屈折を示す概略図である。 紫外光を光導波路に照射した場合、紫外光のz偏波によりコア部に生じる複屈折を示す概略図である。 紫外光を光導波路に照射した場合、紫外光のx偏波によりコア部に生じる複屈折を示す概略図である。 一般的な紫外光を光導波路に照射することにより、光導波路の実効屈折率を制御して得られたマッハ・ツェンダ干渉計を示す概略図である。
符号の説明
10・・・マッハ・ツェンダ干渉計、11・・・基板、12・・・クラッド層、13・・・コア部、14,15・・・方向性結合器、16・・・第一の遅延アーム、17・・・第二の遅延アーム、18・・・紫外光、19・・・複屈折、20・・・入力ポート、21・・・クロスポート、22・・・スルーポート。

Claims (6)

  1. コア部と、該コア部の周囲に配されたクラッド層とを少なくとも備えた導波路型光部品に紫外光を照射して、前記導波路型光部品の光学特性を制御する工程を有する導波路型光部品の製造方法において、
    前記紫外光を直線偏光とし、該直線偏光の電界の向きが前記コア部における光の伝搬方向と平行となるように、前記紫外光を前記コア部の少なくとも一部に照射し、前記コア部の少なくとも一部に光の伝搬方向と平行な方向に複屈折を生じさせて、前記導波路型光部品の光学特性を制御することを特徴とする導波路型光部品の製造方法。
  2. コア部と、該コア部の周囲に配されたクラッド層とを少なくとも備えた導波路型光部品に紫外光を照射して、前記導波路型光部品の光学特性を制御する工程を有する導波路型光部品の製造方法において、
    前記紫外光を直線偏光とし、該直線偏光の電界の向きと前記コア部における光の伝搬方向とのなす角度が45°未満となるように、前記紫外光を前記コア部の少なくとも一部に照射し、前記コア部の少なくとも一部に光の伝搬方向とのなす角度が45°未満の方向に複屈折を生じさせて、前記導波路型光部品の光学特性を制御することを特徴とする導波路型光部品の製造方法。
  3. コア部と、該コア部の周囲に配されたクラッド層とを少なくとも備えた導波路型光部品に紫外光を照射して、前記導波路型光部品の光学特性を制御する工程を有する導波路型光部品の製造方法において、
    前記紫外光を部分偏光とし、該部分偏光のうち最も強度の高い偏光成分の電界の向きが前記コア部における光の伝搬方向と平行または略平行となるように、前記紫外光を前記コア部の少なくとも一部に照射し、前記コア部の少なくとも一部における光の伝搬方向と平行な方向の複屈折が、前記コア部における光の伝搬方向と垂直な方向の複屈折よりも大きくなるように、前記コア部の少なくとも一部に複屈折を生じさせて、前記導波路型光部品の光学特性を制御することを特徴とする導波路型光部品の製造方法。
  4. コア部と、該コア部の周囲に配されたクラッド層とを少なくとも備えた導波路型光部品の光学特性が制御されてなる導波路型光部品であって、
    前記コア部の少なくとも一部は、光の伝搬方向と平行な方向に複屈折を有することを特徴とする導波路型光部品。
  5. コア部と、該コア部の周囲に配されたクラッド層とを少なくとも備えた導波路型光部品の光学特性が制御されてなる導波路型光部品であって、
    前記コア部の少なくとも一部は、光の伝搬方向とのなす角度が45°未満の方向に複屈折を有することを特徴とする導波路型光部品。
  6. コア部と、該コア部の周囲に配されたクラッド層とを少なくとも備えた導波路型光部品の光学特性が制御されてなる導波路型光部品であって、
    前記コア部の少なくとも一部は、光の伝搬方向と平行な方向の複屈折および光の伝搬方向と垂直な方向の複屈折を有し、前記光の伝搬方向と平行な方向の複屈折が、前記光の伝搬方向と垂直な方向の複屈折よりも大きくなっていることを特徴とする導波路型光部品。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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