JP2005207912A - 布線検査方法及び布線検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プリント配線板および各種半導体パッケージ基板(BGA,CSP,TAB等)の配線の電気的良否を検査する布線検査装置において、位置合わせ精度に優れた布線検査方法及び布線検査装置を提供することを目的とする。
【解決手段】布線検査装置100は、検査プローブ10と、位置合わせマーク及び検査点を読みとる認識手段20と、検査プローブを移動・位置決めする移動位置決め手段30と、基準マーク41X、41Yを有する較正治具40と、配線の電気的良否を判定する判定手段50と、検査装置全体を制御する制御手段60とから構成されており、予め布線検査を開始する前に、基準マークを有する較正治具を用いて検査プローブの移動寸法精度を較正した後布線検査を開始する。
【選択図】図1

Description

本発明はプリント配線板および各種半導体パッケージ基板の配線の電気的良否を検査する布線検査方法及び布線検査装置に関するものである。
プリント配線板および各種半導体パッケージ基板等の配線の電気的良否を検査する検査方法としては各種の検査法が提案されているが、高密度のプリント配線板および各種半導体パッケージ基板等の配線の電気的良否を検査する検査方法としてフライングプローバを用いた検査方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
以下、検査プローブを用いたプリント配線板および各種半導体パッケージ基板の配線の不良を検査する布線検査方法について説明する。
プリント配線板および各種半導体パッケージ基板(以下、検査対象物と称する)には通常いくつかの位置合わせマークが設けられている。
図2に2つの位置合わせマーク13a、14aを有する検査対象物12を検査ステージ11に保持した状態を示す。
まず、検査対象物12に設けられた位置合わせマーク13a、14aの位置を光学的な方法等によって読み取り、ガーバー作画機等のデータから得られる位置合わせ用マーク13a、14aおよび検査点16p、17pの位置情報と比較することによって、実際の検査対象物12の検査点16p、17pの位置を認識し、その位置に検査プローブを接触させ配線18Lの導通検査を行う。
位置合わせマーク13a、14aの位置を認識する光学的な方法等としては例えば検査プローブと構造上一体になっているCCDカメラが考えられる(ここでは、認識手段と称す)。
検査対象物12は、その材料の性質および製造工程において熱や水分を受ける等の理由で少なからず伸縮する。通常はその伸縮をあらかじめ見積もって設計を行うが、検査対象物12の大きさ等によっては数十μmの伸縮を避けることはできず、検査点16p、17pの大きさが小さい場合は検査プローブが検査点16p、17pに接触せず検査できないということが起こる。
通常は検査対象物12が伸縮した場合でも、布線検査装置の検査プローブが検査点16p、17pに正しく接触することができるように補正を行う。
図3に拡大した検査対象物22を検査ステージ11に保持した状態を示す。ガーバー作画機等のデータによって示される本来あるべき検査対象物12、位置合わせマーク13a、14a、検査点16p、17pならびに配線18Lを点線で示し、拡大後の検査対象物22、位置合わせマーク23a、 24a、検査点26p、27p及び配線28Lを実線で示す。
まず、布線検査装置の認識手段をガーバー作画機等のデータから得られる位置情報にしたがって、位置合わせマーク13aの位置に移動させ、拡大後の位置合わせマーク23aの位置を読み取る。同様にガーバー作画機等のデータから得られる位置情報にしたがって、位置合わせマーク14aの位置に移動させ、拡大後の位置合わせマーク24aの位置を読み取る。
得られた位置合わせマーク23a、24aの位置データをガーバー作画機等のデータから得られる位置合わせマーク13a、14aの設計位置データと比較することによって、検査対象物22の伸縮率(ここでは拡大率)を算出する。
ガーバー作画機等のデータから得られる検査点16p、17pの設計位置データに、算出された拡大率をかけて得られる検査対象物22の検査点26p、27pの位置に検査プローブを移動させて配線28Lの導通検査を行う。
図3は、Y軸に平行に位置合わせマーク23a、24aを2つ設けた事例で、Y軸方向の伸縮の度合いしか得ることができない。X軸方向、Y軸方向の伸縮の度合いが同じであることがあらかじめわかっている場合は得られたY軸方向の伸縮の度合いをX軸方向にもそのままあてはめればよい。
X軸方向,Y軸方向の伸縮の度合いが同じとは限らない場合は、図4に示すように3つ目の位置合わせマーク15aを、位置合わせマーク13aもしくは14aのいずれかに対してX軸に平行になるように設けることによって、X軸方向とY軸方向の2方向の伸縮の度合いを得ることができる。
いずれの場合も検査プローブの動作するX、Y座標軸が直線で直行しているということが前提となる。
検査プローブを用いた布線検査装置では装置が冷えている状態から電源を入れた場合、数十分〜数時間程度の暖気運転を必要とする装置がある。これはフライングプローバでは、主に検査プローブの動作に関与する各部に使われている材料の性質や構成等によって装置が冷えている状態からそれらが十分に暖まるまでの間はそれらの材料に伸縮が起こり、それが検査プローブの位置精度に影響するからである。このような状態では検査プローブの動作するX、Y座標軸が直線で直交しているとはいえず、上記のような検査対象物12、22の伸縮に対する補正も意味のないものとなってしまう。
このように、検査装置の各部が十分に暖まる間、あるいは検査装置の周辺の温度が著しく変動する場合等、検査装置の検査プローブの移動位置精度が安定しない間は検査装置を使うことができず稼働率の低下につながってしまう。
特開平11−2653号公報
本発明は、上記問題点に鑑み考案されたもので、プリント配線板および各種半導体パッケージ基板(BGA,CSP,TAB等)の配線の電気的良否を検査する布線検査装置において、位置合わせ精度に優れた布線検査方法及び布線検査装置を提供することを目的とする。
本発明に於いて上記課題を達成するために、まず請求項1においては、プリント配線板及び各種半導体パッケージ基板(BGA、CSP、TAB)等の検査対象物の配線の電気的良否を検査プローブを用いて検査する布線検査方法において、布線検査を開始する前に、基準マークを有する較正治具40を用いて測定プローブの移動寸法精度を較正した後布線検査を開始することを特徴とする布線検査方法としたものである。
また、請求項2においては、少なくとも検査プローブ10と、検査プローブを移動、位置決めする移動・位置決め手段20と、マーク及び検査点を読み取る認識手段30と、基準マークを有する較正治具40と、配線の電気的良否を判定する判定手段50と、制御手段60とを備えていることを特徴とする布線検査装置としたものである。
本発明の布線検査方法及び布線検査装置では、布線検査を開始する前に必ず検査装置の検査プローブの移動寸法精度を確認して、布線検査を実施するため、検査装置周辺の温度が著しく変動しても、高精度に検査プローブの位置合わせができ、布線検査装置の稼働率を低下させることなく、布線検査を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の布線検査装置の一実施例を示す構成概略図である。
図1に示すように検査ステージ11上にプリント配線板及び各種半導体パッケージ基板(BGA、CSP、TAB等)の被検査対象物12及び基準マーク41x及び41yが形成された較正治具40が載置されているものとする。
請求項1に係る布線検査方法は、まず、布線検査を開始する前に、較正治具40を用いて駆動ヘッド21に取り付けられた検査プローブ10の移動寸法精度を基準マーク41x及び41yが形成された較正治具40を用いて較正する。
駆動ヘッド21にはテレビカメラ31と検査プローブ10が取り付けられ、テレビカメラ31の光学中心と検査プローブ10の先端部は位置合わせされている。
具体的には、駆動ヘッド21に取り付けられた認識手段30に接続されたテレビカメラ31を較正治具のX軸方向の基準マーク41XもしくはY軸方向の基準マーク41Yの所定の位置に順次移動させ、設定された基準マーク41Xもしくは41Yの座標値を読みとり、認識手段30にて基準マークの座標を認識する。また、すべての基準マーク41Xもしくは41Yについて得られた基準マークの座標値と基準マークの設計上の座標値とのズレを認識手段30にて算出し、プローブの動く座標軸の補正を行う。その後通常の被検査対象物12のアライメントマークの座標を読み取ることによる伸縮補正を行い、検査プローブを検査点16p、17pに正しく接触させることができ、配線18Lの電気的良否を検査することができる。
検査プローブ10の移動寸法精度の較正は必要に応じて数分程度に1回行うことにより、装置の各部が十分に暖まっていない場合、もしくは装置の周囲の温度が著しく変動している場合でも正しく検査を行うことができる。
また、検査プローブ10の移動寸法精度の較正回数、頻度は、検査環境の温度変化等により適宜設定してやればよい。
較正治具40の材質は例えばガラス(パイレックス(登録商標):線膨張率:2.8/20℃)やセラミック(線膨張率:2〜6/20℃)があげられる。ちなみに検査装置の材料としては一般的に鉄(線膨張率:11.8/20℃)、アルミニウム(線膨張率:23.1/20℃)が使用される。
較正治具40の形状はこの事例ではL字型の較正治具を用いたが特に限定されるものではない。
請求項2に係る布線検査装置100は、図1に示すように、検査プローブ10と、位置合わせマーク及び検査点を読みとる認識手段20と、検査プローブを移動・位置決めする移動位置決め手段30と、基準マーク41X、41Yを有する較正治具40と、配線の電
気的良否を判定する判定手段50と、検査装置全体を制御する制御手段60とから構成されている。
ステージ11上に検査対象物12及び較正治具40が載置され、まず、較正治具40を用いて上記の検査プローブ10の移動寸法精度の較正を行う。
次に、駆動ヘッド21に取り付けられた検査プローブ10及びテレビカメラ31をガーバー作画機等のデータから得られる位置情報にしたがって、図4に示す検査対象物12の位置合わせマーク13a、14a、15aに移動し、認識手段20にて伸縮補正の確認をした後検査プローブ10にて配線18Lの電気的良否を検査する。
ここで、検査プローブ10及びテレビカメラ31が取り付けられた駆動ヘッド21は最低2個設けられており、X軸及びY軸を自由に移動停止でき、移動・位置決め手段30にて制御される。
検査プローブ10で測定された配線18Lの電気的良否は判定手段50にて判定される。布線検査装置100は、制御手段60にて検査プログラムの実施及び装置全体の制御を行っている。
本発明の布線検査装置の一実施例を示す模式構成概略図である。 布線検査装置の検査ステージに載置された検査対象物の内容を示す説明図である。 布線検査装置の検査ステージに載置された検査対象物の内容を示す説明図である。 布線検査装置の検査ステージに載置された検査対象物の内容を示す説明図である。
符号の説明
10……検査プローブ
11……検査ステージ
12、22……検査対象物
13a、23a、14a、24a、15a……位置合わせマーク
16p、26p、17p、27p……測定点
18L、28L……配線
20……移動・位置決め手段
21……駆動ヘッド
30……認識手段
31……テレビカメラ
40……較正治具
10……概略撮像手段
41X……X軸方向の基準マーク
41Y……Y軸方向の基準マーク
50……判定手段
60……制御手段
100……布線検査装置

Claims (2)

  1. プリント配線板及び各種半導体パッケージ基板(BGA、CSP、TAB)等の検査対象物の配線の電気的良否を検査プローブを用いて検査する布線検査方法において、布線検査を開始する前に、基準マークを有する較正治具(40)を用いて検査プローブの移動寸法精度を較正した後布線検査を開始することを特徴とする布線検査方法。
  2. 少なくとも検査プローブ(10)と、検査プローブを移動、位置決めする移動・位置決め手段(20)と、マーク及び検査点を読み取る認識手段(30)と、基準マークを有する較正治具(40)と、配線の電気的良否を判定する判定手段(50)と、制御手段(60)とを備えていることを特徴とする布線検査装置。
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