JP2005205965A - 車両におけるロック解除操作子配設構造 - Google Patents

車両におけるロック解除操作子配設構造 Download PDF

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Abstract

【課題】車体フレームが前端に備えるヘッドパイプを後方側から覆って車体カバーの一部を構成するインナカバーに設けられるフロント収納部を含むとともに全閉状態をロック可能な複数の収納部を備える型車両において、複数の収納部のロック状態の解除操作を容易とする。
【解決手段】フロント収納部191の側方でインナカバー157には、フロント収納部191を含む複数の収納部のロック状態をそれぞれ解除するための複数のロック解除操作ボタン248a,249aが配設される。
【選択図】 図9

Description

本発明は、車体フレームが前端に備えるヘッドパイプを後方側から覆って車体カバーの一部を構成するインナカバーに設けられるフロント収納部を含むとともに全閉状態をロック可能な複数の収納部を備える車両に関し、特に、前記複数の収納部のロック状態をそれぞれ解除するための複数のロック解除操作子の配設構造に関する。
ヘッドパイプを後方から覆うようにした車体カバーの一部を構成するインナカバーに収納部が設けられたスクータ型自動二輪車が、たとえば特許文献1で知られている。
特開2003−285692号公報
ところで、自動二輪車は、前記インナカバーに設けられる収納部以外に、たとえば乗車用シートの下方に設けられる収納部等の他の収納部を備えることが一般的であり、そのような複数の収納部のロック状態を解除するための操作部は、従来の自動二輪車では、各収納部の近傍にそれぞれ個別に配設されている。しかるに複数の収納部のロック状態を解除したいこともあり、そのような場合、従来のものでは、ロック状態を解除するための操作部が相互に離れているのでロック解除操作が煩雑となる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、複数の収納部のロック状態の解除操作を容易とした車両におけるロック解除操作子配設構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、車体フレームが前端に備えるヘッドパイプを後方側から覆って車体カバーの一部を構成するインナカバーに設けられるフロント収納部を含むとともに全閉状態をロック可能な収納部を備える車両において、前記フロント収納部の側方で前記インナカバーには、前記フロント収納部のロック状態を解除するためのロック解除操作子が配設されることを特徴とする。
尚,前記ロック解除操作子は、後述する本発明の実施例中のロック解除操作ボタン248a,249に対応する。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記ロック解除操作子が、車体中心線から左右一側にオフセットした位置に配置されることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明の構成に加えて、横長に形成される前記ロック解除操作子が上下に並んで複数配列されることを特徴とする。
さらに請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記フロント収納部のロック状態を解除するためのロック解除操作子と、フロント収納部が備えるケースロック機構と、該ケースロック機構にロック解除力を作用せしめる電気アクチュエータとが、略同一高さに配置されることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1または2記載の発明の構成に加えて、前記ロック解除操作子が上下に並んで複数配列されることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、フロント収納部を含む複数の収納部のロック状態をそれぞれ解除するための複数のロック解除操作子をフロント収納部の側方に集中して配置したので、複数の収納部のロック解除操作が容易となる。
また請求項2記載の発明によれば、乗車シート上の乗員によるロック解除操作がより容易となる。
請求項3記載の発明によれば、複数のロック解除操作子を、それらのロック解除操作子が占める縦方向のスペースが大きくならないようにしてコンパクトに配置することができる。
請求項4記載の発明によれば、フロント収納部のロック状態を解除するためのロック解除操作子および電気アクチュエータ間の配線、ならびに電気アクチュエータおよびケースロック機構間の動力伝達系をコンパクトに構成することができる。
請求項5記載の発明によれば、複数のロック解除操作子を、それらのロック解除操作子が占める横方向のスペースを狭くすることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
図1〜図23は本発明の一実施例を示すものであり、図1はスクータ型自動二輪車の左側面図、図2は燃料タンクおよびラジエータを取付けた状態での車体フレームの斜視図、図3は乗車用シートおよび車体カバーを取り外した状態でのスクータ型自動二輪車の前後方向中間部左側面図、図4は収納ボックスを取り外した状態での図3の4矢視図、図5はスクータ型自動二輪車の後部の拡大縦断側面図、図6は収納ボックスの後部付近の縦断面図、図7は前部シートを開放した状態での図5の要部拡大図、図8は図7の8矢視図、図9は図1の9矢視拡大図、図10は図9の10−10線に沿う概略断面図、図11は図9の11−11線断面図、図12は図11の12−12線断面図、図13は全閉位置にある収納ケースを図10の13矢視方向から見た側面図、図14は図13の14矢視図、図15は収納ケースが全閉ロック状態にあるときのケースロック機構を図14と同一方向から見た図、図16はケースロック機構がロック解除状態にあるとときの図15に対応した図、図17は収納ケースを全閉位置および全開位置間の略中央部で保持機構により一時的に保持している状態での図13に対応した側面図、図18は保持機構の構成を示すための縦断側面図、図19は図9の19−19線断面図、図20は図9の20−20線断面図、図21はスマートエントリーシステムの構成を示す図、図22は図9の22−22線断面図、図23は図22の要部拡大図である。
先ず図1において、車両としてのスクータ型自動二輪車の車体フレームFは、前輪WFを軸支するフロントフォーク25ならびに該フロントフォーク25に連結される操向ハンドル26を操向可能に支承するヘッドパイプ27を前端に備えるものであり、後輪WRを後端で支持するユニットスイングエンジンUEが車体フレームFの前後方向中間部で上下揺動可能に支承され、ユニットスイングエンジンUEよりも前方で車体フレームFには、側面視で上下に長く形成される機能部品である燃料タンク28と、該燃料タンク28よりも後方に配置されるラジエータ29とが搭載される。また車体フレームFの後部には、前部シート32および後部シート33を有してタンデム型に構成される乗車用シート31が配置される。さらに車体フレームF、前記ユニットスイングエンジンUEの前部、燃料タンク28およびラジエータ29を覆う合成樹脂製の車体カバー34が車体フレームFに取付けられる。
図2および図3を併せて参照して、車体フレームFは、前記ヘッドパイプ27と、該ヘッドパイプ27に連設されて後ろ下がりに延びる左右一対の上ダウンフレーム37…と、それらの上ダウンフレーム37…よりも下方でヘッドパイプ27に連設されて後ろ下がりに延びる傾斜部38a…の後端に水平部38b…が一体に連設されて成るとともに前記上ダウンフレーム37…の後端部に後端が溶接される左右一対の下ダウンフレーム38,38と、前記両上ダウンフレーム37…の中間部から後ろ上がりに延びる左右一対のシートレール39,39と、上ダウンフレーム37…の後部およびシートレール39…の後部間を連結する左右一対のリヤフレーム40,40と、上ダウンフレーム37…、下ダウンフレーム38…およびリヤフレーム40…の外側方に配置されて前後に延びる左右一対のサポートフレーム41,41とを備える。
両サポートフレーム41…は、車体カバー34がその左右に備えるステップフロア159…を下方から支持するものであり、両サポートフレーム41…の前端は下ダウンフレーム38…における傾斜部38a…の下部に結合され、また両サポートフレーム41…の後端はリヤフレーム40…の中間部に結合される。
図4および図5を併せて参照して、ユニットスイングエンジンUEは、シリンダ軸線をほぼ水平とした水冷式のエンジンEと、該エンジンEの出力を、伝達ベルトおよびプーリによって無段階に変速して後輪WRに伝達するベルト式の無段変速機Mとで構成されており、該無段変速機Mは、変速用の電動モータ42の作動に応じてクランクシャフト側の可動プーリを駆動して変速比を無段階に変化させるものである。
前記無段変速機Mの変速機ケース43は、前記エンジンEにおけるクランクケース44の左側にエンジンEから左側に張り出すようにして連設され、後輪WRの左側まで延設される。また前記クランクケース44の右側には図示しないスイングアームの前端部が結合されており、後輪WRは、変速機ケース43の後端部および前記スイングアームの後端部間に軸支される。
車体フレームFにおけるシートレール39…およびリヤフレーム40…の中間部間にはブラケット49,49が設けられ、エンジンEにおけるクランクケース44の上面には、一対の支持突部44a,44aが突設される。リンク50は、車体幅方向に延びるリンク筒部50aと、該リンク筒部50aの両端に同軸にかつ一体に設けられる円筒状の支持筒部50b,50bとを備えており、前記両支持突部44a,44aおよび前記リンク筒部50aが連結軸51で連結される。またリンク50の両端の支持筒部50b,50bは、前記連結軸51と平行である支軸52,52を介して前記ブラケット49,49に回動可能に支承される。すなわちユニットスイングエンジンUEは、前記両支軸52,52の軸線まわりに揺動可能として車体フレームFに支承される。
ところで前記エンジンEおよび車体フレームF間にはテンションロッド53が設けられるものであり、このテンションロッド53の両端にはリング状の連結部53a,53bが設けられる。而してテンションロッド53の一端の連結部53aは、車体フレームFのうち右側のシートレール39およびリヤフレーム40に設けられる取付け部54に回動可能に連結され、テンションロッド53の他端の連結部53bは、クランクケース44をリンク50に連結する連結軸51の右端に回動可能に連結される。
而して前記取付け部54は、右側のシートレール39の前部から後ろ下がりにして斜め後方に延びる支持筒55と、後方に向けて開放した略U字状にして前記支持筒55の後端に固着されるブラケット56と、右側のリヤフレーム40およびブラケット56間を結ぶ連結筒57とを備えるものであり、テンションロッド53の一端の連結部53aは、ブラケット56および連結筒57に挿通されるようにして車体フレームFに固定されるボルト58により、取付け部54に回動可能に支承されることになる。
また車体フレームFにおける両シートレール39…の後端には下方に垂下する支持板61,61が固着されており、両支持板61,61間に架設される支持パイプ62に設けられた一対のブラケット63,63に、リヤクッション64,64の上端部が連結され、両リヤクッション64,64の下端部は、変速機ケース43の後端部およびスイングアームの後端部に連結される。
両上ダウンフレーム37…の後端すなわち下端にはブラケット65…が取付けられており、両ブラケット65…にメインスタンド66が回動可能に支持される。而して、メインスタンド66を起立させると図1で示すように後輪WRを浮かせてスクータ型自動二輪車を自立させることができ、自動二輪車の走行時には、後輪WRを接地させるようにメインスタンド66を格納すればよい。
エンジンEにおけるシリンダヘッド46の上面には、該シリンダヘッド46から後方側に向けて彎曲した吸気管67を介してスロットルボディ68の下流端が接続されており、該スロットルボディ68の上流端は、ユニットスイングエンジンUEにおける無段変速機Mの上方に配置されるエアクリーナ69に、前記リンク50におけるリンク筒部50aの上方を通る接続管70を介して接続される。
吸気管67には燃料噴射弁74が取付けられる。またスロットルボディ68には、エンジンEの点火時期および前記燃料噴射弁74の燃料噴射量とを制御するためのコントローラ75を収納した制御ボックス76が取付けられる。
前記シリンダヘッド46の下面には排気管77が接続されており、該排気管77は、スイングアームの右側に配置された排気マフラー78に接続される。
エンジンEに向けて燃料を噴射する燃料噴射弁74には、燃料タンク28から燃料が供給されるものであり、この燃料タンク28は、車体フレームFのうち左右一対の上ダウンフレーム37…および左右一対の下ダウンフレーム38…で囲まれるとともに前輪WFの直後となるスペースに配置され、しかもヘッドパイプ27の下部後方から前記両下ダウンフレーム38…の下部にわたって上下に延びるように形成される。
而して、両下ダウンフレーム38…の傾斜部38a…には、燃料タンク28の上部を締結するための取付け板95…が溶接され、両下ダウンフレーム38…の水平部38b…には、燃料タンク28の下部を締結するための取付け板96…が溶接される。
燃料タンク28内の下部にはポンプユニット97が収納されるものであり、このポンプユニット97は、燃料タンク28の下部背面に設けられた取付け孔98から燃料タンク28内に挿入されるようにして、前記燃料タンク28の背面側から燃料タンク28に取付けられる。
しかも前記ポンプユニット97は、その回転軸線を前下がりに傾斜させた姿勢で燃料タンク28に取付けられるものであり、燃料タンク28内の燃料を吸い込むようにして前記ポンプユニット97に付設される燃料フィルタ99が、燃料タンク28内の最下部に配置される。またポンプユニット97からは、燃料タンク28内の燃料量に応じて上下するフロート101が延出されており、このフロート101によって検出される燃料残量は、前記スロットルボディ68に取付けられた制御ボックス76内のコントローラ75に送信される。
ラジエータファン35を有するラジエータ29は燃料タンク28から後方に間隔をあけた位置に配置されるものであり、このラジエータ29は、車体フレームFの両下ダウンフレーム38…における水平部38b…の後部、ならびに車体フレームFにおける両上ダウンフレーム37…の後部間に設けられる支持枠100で支持される。
前記ラジエータ29に連なるリザーバタンク104には上方に延びるホース105の下端が接続され、キャップ106で開閉可能な給水口107を形成する吸水口形成部材108に前記ホース105の上端が接続される。
しかも前記給水口形成部材108は、車体フレームFと、車体フレームFに揺動可能に支承されるユニットスイングエンジンUEとの間に設けられるテンションロッド53の車体フレームF側への取付け部54に支持される。すなわち右側のシートレール39の前部から後ろ下がりにして斜め後方に延びて前記取付け部54の一部を構成する支持筒55に前記給水口形成部材108が支持される。
図6を併せて参照して、車体フレームFにおける両上ダウンフレーム37…の後部、両シートレール39…および両リヤフレーム40…間で乗車用シート31の下方には、収納部である収納ボックス30が配置されており、この収納ボックス30は、上端を開放したボックス本体110と、該ボックス本体110の後部を上方から覆うようにしてボックス本体110に結合される上面カバー111とから成り、乗車用シート31の前端下方からリヤクッション64…の上部近傍まで延在するようにして配置される。
収納ボックス30を車体フレームFに支持するために、車体フレームFにおける一対のシートレール39…の中間部には前部支持部材112…がそれぞれ溶接され、前記両シートレール39…の後部には、前後に長い後部支持部材113…がそれぞれ溶接される。一方、収納ボックス30におけるボックス本体110の両側上部には、前記前部支持部材112…上に載る前部取付け部110a…と、前記後部支持部材113…の長手方向中間部に載る後部取付け部110b…が設けられており、前部取付け部110a…が前部支持部材112…にボルト114…によりそれぞれ締結されるとともに、後部取付け部110b…が後部支持部材113…にボルト115…によりそれぞれ締結される。
収納ボックス30の底壁すなわちボックス本体110の底壁には、ヘルメットH1を収納し得るようにして前部シート32の下方に配置される前部ヘルメット収納部119と、ヘルメットH2を収納し得るようにして後部シート33の下方に配置される後部ヘルメット収納部120と、前部ヘルメット収納部119および後部ヘルメット収納部120間に配置されるほぼ平坦な浅底部110cとが形成されるものであり、前部および後部ヘルメット収納部119,120は下方に向けて膨らんだ形状に形成される。しかも収納ボックス30における上面カバー111の前縁は、前記後部ヘルメット収納部120へのヘルメットH2の収納を可能とするために、上面視では後方に膨らんだ円弧状となるように形成される。また上面カバー111の前部に対応する部分でボックス本体110の内側面には収納ボックス30内を照らす照明具116が取付けられている。
収納ボックス30における前記浅底部110cの下方には、スロットルボディ68および燃料噴射弁74が、上端位置をほぼ同一として配置されるとともに、リザーバタンク104の給水口107が配置され、給水口107の上方で前記浅底部110cには、第1メンテナンスリッド117が開閉可能に取付けられる。
収納ボックス30の後部には、車体フレームFの後部へのリヤクッション64…の上部の取付け部である支持パイプ62および後部シート33の後端よりも後方に膨出した後部膨出部121が設けられており、この後部膨出部121は、後部シート33のまわりに配置されるグラブレール118の後端とほぼ同一位置まで後方に膨出される。しかも後部膨出部121の後部中央には幅狭部分121aが設けられ、その幅狭部分121aの両側にテールライトユニット123…が配置される。
前記後部膨出部121の下部は車体フレームFの後部への前記リヤクッション64…の上部の取付け部である支持パイプ62よりも下方に配置されるものであり、それにより、前記リヤクッション64の上部の車体フレームFへの取付け部に対応した隆起部110dが収納ボックス30すなわちボックス本体110の底壁を部分的に隆起させるようにして形成され、後部ヘルメット収納部120との間に前記隆起部110dを介在させた物入れ部124が後部膨出部121内に形成される。
乗車用シート31の後部シート33は、前記収納ボックス30における上面カバー111の前部側を覆うように形成されるものであり、前記上面カバー111に着脱可能に装着される。上面カバー111の上面には無端状に連なる四角形状の第1リブ127が突設され、この第1リブ127で囲まれるようにして上面カバー111の上面に、後部シート33の脱着に応じて利用可能な収納スペース128が形成されることになる。また後部シート33の底板33aからは、第1リブ127を囲んで無端状に連なる第2リブ129が垂下され、第1および第2リブ127,129により、前記収納スペース128を囲むラビリンス構造が構成される。
グラブレール118は、後部シート33の両側に配置されて前後に延びる把持部118a…と、それらの把持部118a…の後端間を連結する連結部118bとを一体に有する金属製のものであり、前記両把持部118aの前部は、車体フレームFにおけるシートレール39…の後部に溶接されている後部支持部材113…に、該後部支持部材113…への収納ボックス30の締結部を前後から挟む2箇所でボルト134…によりそれぞれ締結される。
前記連結部118bは、収納ボックス30の後部膨出部121の上部から上方に間隔をあけた位置に配置されるとともに後部シート33の上面とほぼ同一高さとなるようにして前記両把持部118a…の後端に一体に連設されており、この連結部118bに、後部シート33上に乗ったパッセンジャーの腰部を後方から保持するバックレスト135が着脱可能に取付けられる。
すなわちバックレスト135の底板136には、前記グラブレール118の連結部118b上に当接する複数の脚部136a…が一体に突設される。また各脚部136a…にはナット138…が埋設され、グラブレール118の連結部118bに下方から挿通されるボルト137…を前記ナット138…に螺合して締めつけることにより、バックレスト135がグラブレール118の後部上面すなわち連結部118bの上面に着脱可能に取付けられる。
しかも前記バックレスト135は、側面視では前下がりの前部傾斜面135aおよび後ろ下がりの後部傾斜面135bを上面に有して略流線形状に形成されるとともに、その上面視では幅が後方に向かって漸次狭くなるように形成されるものであり、前記グラブレール118とバックレスト135とは上面視ではほぼ全ての部分で重なる。
乗車用シート31の前部シート32は、該前部シート32に乗ったドライバの腰部を後方から保持するようにして上方に隆起したバックレスト部32aを後部に一体に備え、収納ボックス30のうち上面カバー111で覆われない前部開口部を上方から覆うようにして収納ボックス30上に配置されており、前部シート32の前端部は収納ボックス30の前端にヒンジピン139を介して連結される。すなわち前部シート32の前端部は上下に開閉可能として収納ボックス30に支承される。
前部シート32における底板140の後部には、略U字状のストライカ141が取付けられており、後部シート33の幅方向中央部に対応する位置で収納ボッックス30における上面カバー111の前部および後部シート32,33の前部間には、前記ストライカ141を把持して前部シート32を閉鎖状態に保持するシートロック状態ならびにストライカ141の把持を解除して前部シート32の開閉作動を可能とするシートロック解除状態を切換可能なシートロック機構142が配置され、このシートロック機構142は、上方に開放した状態にある前部シート32を降下させて収納ボックス30の前部開口部を閉鎖したときに前記ストライカ141に係合してシートロック状態となり、また伝動ケーブル143の牽引作動によりシートロック状態からシートロック解除状態に切り換わるように構成される。
前記シートロック機構142は、グラブレール118における両把持部118a…の前端間に設けられる金属製の架橋板144に設けられており、この架橋板144は、前記両把持部118a…の前端から上面カバー111および後部シート33間に入り、上面カバー111の前部上面に沿うように形成される。
また後部シート33における幅方向中央の前部には、前記ストライカ141を挿脱可能に挿入せしめる切欠き(図8参照9を有するカバー146が、前部シート32の開放状態では前記シートロック機構142を上方から覆うようにして取付けられる。
図7および図8を併せて参照して、燃料タンク28は車体カバー34が備えるステップフロア159の近傍であって収納ボックス30の前方に配置されるものであり、収納ボックス30の前端下部には、燃料タンク28の底部付近まで前方に膨出した前部膨出部122が、燃料タンク28およびラジエータ29間に配置されるようにして設けられ、前部膨出部122にはバッテリ147が収納される。すなわちバッテリ147は、燃料タンク28およびラジエータ29間に配置される。また前部膨出部122には、前記バッテリ147以外にも、電装品148,149,150等が収納されている。
収納ボックス30におけるボックス本体110の底壁には、前部膨出部122および前部ヘルメット収納部119間を区画する第2メンテナンスリッド151が開閉自在に取付けられ、前部シート32を開放した状態で、第2メンテナンスリッド151を開くことにより、前部膨出部122内の前記バッテリ147および電装品148〜150のメンテナンスを行うことができる。
また前部シート32の前部および収納ボックス30の前部間には、前部シート32を軽い力で開き得るようにするとともに前部シート32を閉じるときには閉じ速度を緩やかとするようにして前部シート32の開閉作動を補助するダンパロッド152が設けられるものであり、このダンパロッド152の下部は前部膨出部122内に収納され、第2メンテナンスリッド151には、前部シート32の開閉に伴う前記ダンパロッド152の変位を許容するようにしてダンパロッド152を挿通せしめるスリット153が設けられる。
再び図1において、車体カバー34は、ヘッドパイプ27の前部および前輪WFの上部を覆うフロントカバー155と、該フロントカバー155の左右両側に接合される左右一対のフロントサイドカバー156…と、ヘッドパイプ27を後方側から覆うようにしてフロントサイドカバー156…に連なるインナカバー157と、前部シート32に座乗したライダーの脚部前方を覆うようにして前記両フロントサイドカバー156…およびインナカバー157に接合されるレッグシールド158…と、レッグシールド158…に連なって後方に延びるとともにその下端部でステップフロア159…を形成する左右一対のフロアセンタカバー160…と、前記ステップフロア159…の外縁から下方にそれぞれ垂下される左右一対のフロアサイドカバー161…と、前記ステップフロア159…の後部にそれぞれ設けられる左右一対のパッセンジャステップ162…と、乗車用シート31の両側下方に配置されるとともに前記フロアサイドカバー161…に連設されて後方に延びる左右一対のボディサイドカバー163…と、ボディサイドカバー163…の後ろ側下部に連設されるリヤロアカバー164と、収納ボックス30の後部膨出部121およびグラブレール118の後部間に配置されるリヤアッパカバー165と、左右一対のテールライトユニット123…間に配置されるとともに収納ボックス30の後部膨出部121における幅狭部分121aを後方から覆うようにしてリヤアッパカバー165に連なるリヤセンターカバー166とを備える。
レッグシールド158…の一部およびフロアセンターカバー160…により、両ステップフロア159…間で上方に隆起したフロアトンネル部167が、ヘッドパイプ27の後方から乗車用シート31の前端下方にかけて配置されるとともに燃料タンク28およびラジエータ29の上方に位置するようにして形成され、このフロアトンネル部167には、燃料タンク28がその上端に備える給油キャップ168をあけて燃料タンク28に給油することを可能とするために給油用リッド169が開閉可能に取付けられ、前部シート32の収納ボックス30へのヒンジ部を覆うヒンジカバー170がフロアトンネル部167の後端に接合される。
フロントカバー155の前部両側と、左右一対のフロントサイドカバー156…の前部との間にはヘッドライト171…がそれぞれ配置され、ヘッドライト171…の下方で両フロントサイドカバー156…の前部にはウインカ172…がそれぞれ配置される。またフロントカバー155、両フロントサイドカバー156…、インナカバー157およびレッグシールド158…の上部には、メータ類を配置するためのパネル173が接合されており、このパネル173の前部には上方に隆起するようにしてメータバイザ173aが一体に設けられる。さらにメータバイザ173aの前方にはウインドシールド174が配置される。
前輪WFを上方から覆うフロントフェンダ175はフロントフォーク25に支持されており、操向ハンドル26には、左右一対のバックミラー176…と、オーディオ操作用スイッチケース177と、各灯器等を操作するためのスイッチケース178等が取付けられる。
左右一対のフロアセンターカバー160…のうち左側のフロアセンターカバー160において、パッセンジャーステップ162の前方位置には、エンジンEが備える点火プラグ179のメンテナンスを行うためのプラグメンテナンス用リッド180が開閉可能に取付けられる。
後輪WRを後方から覆うリヤフェンダ181には、ライセンスプレート182、リフレクタ183およびライセンスライト184が取付けられており、このリヤフェンダ181は、左右一対のテールライトユニット123…、リヤアッパーカバー165およびリヤセンターカバー166とともに収納ボックス30の後部膨出部121に取付けられる。
またリヤフェンダ181の前方で収納ボックス30におけるボックス本体110の下面には、図5で示すように、リヤフェンダとしての機能を果たす一対の突条110e…が、後輪WRの左右両側に配置されるようにして突設される。
図9〜図12において、インナカバー157には、車体幅方向に間隔をあけて左フロント収納部191および右フロント収納部192が設けられており、左フロント収納部191はインナカバー157から引き出して取り外し可能な収納ケース193を有して、引き出し式に構成される。
図13および図14を併せて参照して、収納ケース193は、たとえば合成樹脂により上部を開放した矩形の箱形に形成されるケース本体194の外端にカバー部材としての化粧カバー195が固着されて成る。またインナカバー157には、収納ケース193を挿脱させる矩形の開口部196が形成されるとともに、開口部196に連なって矩形の筒状に形成される格納壁197が一体に連設され、格納壁197の内端は端壁197aで閉じられる。
ケース本体194の両側下部には、前後に延びる可動レール198,198がそれぞれ固定されており、それらの可動レール198…の上端において車体前後方向に沿う前部を除く部分には、下方に開いて略U字状に形成される支持部198a,198aが一体に形成される。一方、格納壁197の両内側面には、前記可動レール198…に対応して前後に延びる固定レール200,200が固定されており、車体前後方向に沿う前記固定レール200…の後部には、前記可動レール198…の支持部198a…を載せるローラ199,199がそれぞれ軸支される。一方、車体前後方向に沿う前記可動レール198…の前部には、前記両固定レール200,200の上部下面に摺接するスライダ190…が固定される。
これにより、収納ケース193は、該収納ケース193の化粧カバー195をレッグシールド158の背面にほぼ面一に連ならせるようにした全閉位置と、前記格納壁197から大部分を引き出した全開位置との間でスライドすることを可能として、開口部196から格納壁197内に挿入されるものであり、収納ケース193の全体をインナカバー157から引き出すことも可能である。しかも収納ケース193は、その全閉位置ではヘッドパイプ27をその左側から覆うように形成されている。
ところで、前記格納壁197の端壁197aには、収納ケース193をレッグシールド158から引き出したときに、前記端壁197aの前方に位置するヘッドライト171のバルブ171aを取り替える等のメンテナンス作業を行うことを可能としたメンテナンス用窓201が設けられており、この窓201は、着脱可能な蓋202で覆われる。
収納ケース193の外端側には、車体幅方向内方に張り出す張出部193aが設けられており、格納壁197にも、収納ケース193を全閉位置に格納した際に前記張出部193aを収納する凹部197bが、ヘッドパイプ27にその後方側から対向するようにして形成される。
図15を併せて参照して、前記収納ケース193およびインナカバー157間には、収納ケース193をその全閉位置でロックするケースロック機構208が設けられる。このケースロック機構208は、収納ケース193におけるケース本体194の下面に固着されるピン状のストライカ209と、収納ケース193が全閉位置まで閉じ側にスライドするのに応じて前記ストライカ209をキャッチするようにしてインナカバー157側に回動可能に支承されるキャッチャー210と、前記ストライカ209を把持した状態に前記キャッチャー210を保持すべく該キャッチ210に係合可能な係合部材211と、係合部材211をキャッチャー210に係合する方向に付勢するコイルばね212とを備える。
インナカバー157に固定される一対の固定レール200,200間には、前記収納ケース193が全閉位置まで閉じ側にスライドするのに応じて前記ストライカ209を挿入せしめるガイド凹部213を有する支持枠214が、ケース本体194の下面に対向するようにして架設されており、支持枠214の下方に配置される前記キャッチャー210は、支持枠214に支持ピン216を介して回動可能に支承される。このキャッチャー210には、前記ガイド凹部213に挿入されるストライカ209を係合させる係合凹部216が設けられる。
係合部材211は、前記ガイド凹部213に関してキャッチャー210とは反対側で支持枠214の下方に配置されるものであり、前記支持ピン216と平行な支持ピン217を介して支持枠214に回動可能に支承される。
コイルばね212は、キャッチャー210を図15の反時計方向に回動付勢するとともに係合部材211を図15の時計方向に回動付勢する弾発力を発揮するようにしてキャッチャー210および係合部材211間に縮設されるものであり、支持枠214には、前記コイルばね212の弾発力によるキャッチャー210の反時計方向の回動端を規制するストッパ218と、前記コイルばね212の弾発力による係合部材211の時計方向の回動端を規制するストッパ219とが設けられる。
前記キャッチャー210は、ストライカ209が図16で示すようにガイド凹部213から離脱している状態では、コイルばね212の弾発力によりストッパ218に当接する回動規制端まで回動しており、この状態では係合凹部215の開口端がガイド凹部213に臨む位置にある。しかもキャッチャー210の係合部材211側の部分には、コイルばね212の弾発力により回動付勢方向(図15および図16の反時計方向)に沿う前方側に臨む係止段部210aが設けられており、係合部材211には、前記係止段部210aに係合することでキャッチャー210の前記回動付勢方向への前記キャッチャー210の回動を規制する係合突部211aが設けられる。
而して係合部材211にロック解除力を作用させない状態で、ストライカ209が図16で示すようにガイド凹部213から離脱しているときには、係合部材211は係合突部211aの係止段部210aへの係合を解除した位置にあり、ストライカ209で示す位置から図15で示すようにガイド凹部213に進入する位置まで移動すると、キャッチャー210は係合部材211の係合突部211aに当接することで係合部材211をコイルばね212の弾発力に抗して反時計方向に回動させることにより係合突部211aを乗り越える。而してキャッチャー210が係合突部211aを乗り越えた後には、係合部材211がコイルばね212の弾発力によってストッパ219に当接する側に時計方向に回動し、係合突部211aがキャッチャー210の係止段部210aに係合することになる。この状態では、収納ケース193に開放方向の外力を作用せしめ、ストライカ209を介してキャッチャー210を反時計方向に回動しようとしても、係止段部210aに係合突部211aを係合させた係合部材211の時計方向の回動はストッパ219で阻止されるので、キャッチャー210がストライカ209を係合凹部215から離脱させるように図15の反時計方向に回動することはなく、収納ケース193の全閉状態がケースロック機構208でロックされることになる。
ケースロック機構208のロック状態を解除するには、係合部材211をスットッパ219から離脱させる方向すなわち反時計方向に回動させるロック解除力を係合部材211に作用せしめればよく、前記ロック解除力は、係合部材211に連結されれた伝動ケーブル220を介して第1電気アクチュエータ221から作用せしめられる。
第1電気アクチュエータ221は、その作動時に伝動ケーブル220を牽引する方向でロック解除力を発揮するものであり、ケースロック機構208のロック状態で伝動ケーブル220が第1電気アクチュエータ221で牽引されると、係合部材211は、コイルばね212の弾発力に抗してキャッチャー210を時計方向に回動せしめるようにしつつ、係合突部211aが係止段部210aを乗り越えるように反時計方向に回動し、係合突部211aが係止段部210aを乗り越えたときには、コイルばね212のばね力でキャッチャー210がストライカ209を図16で示すようにガイド凹部213から離脱する側に押し出すようにして反時計方向に回動してストッパ218に当接する。
すなわちケースロック機構208のロック状態で第1電気アクチュエータ221を作動せしめることにより、ケースロック機構208にロック解除力が作用してロック状態が解除され、ストライカ209すなわち収納ケース193は、ロック機構208が備えるコイルばね212の弾発力により全閉位置から開放側にわずかに押し出されることになる。
また収納ケース193およびインナカバー157間には、前記収納ケース193が全閉位置にある状態で収納ケース193を全開方向に弾発付勢する弾発手段222が設けられる。該弾発手段222は、車体前後方向に延びる筒体223と、車体前後方向に沿って制限された範囲での軸方向相対移動を可能として前記筒体223に摺動可能に嵌合されるとともに前記車体前後方向に沿う筒体223の後端から一部を突出させたロッド224と、筒体223およびロッド224間に設けられて前記ロッド223を車体前後方向後方側に付勢するばね(図示せず)とを備える。
車体前後方向に沿って前記支持枠214よりも前方で一対の固定レール200,200間には、全閉位置にある収納ケース193よりも下方に位置するようにして前部支持枠225が架設されており、前記筒体223の前端が該前部支持枠225に固定的に連結され、筒体223の軸方向中間部は支持枠214に取付けられる保持部材227で保持される。さらに車体前後方向に沿って前記支持枠214よりも後方で一対の可動レール198,198間には、収納ケース193の下方に位置する後部支持枠226が架設されており、この後部支持枠226には、収納ケース193が全閉位置側に移動したときに全閉位置に近い位置で前記ロッド224の後端に当接するようにして当接板部226aが設けられる。
このような弾発手段222によれば、収納ケース193が全閉位置にある状態でケースロック機構208のロック状態を解除すると、収納ケース193には、ケースロック機構208のコイルばね212による弾発力と、弾発手段222による弾発付勢力とが作用し、収納ケース193は全閉位置から開放側にわずかにスライドすることになり、その後で収納ケース193を引き出せばよい。
図17および図18において、収納ケース193およびインナカバー157間には、前記収納ケース193を全閉位置から開放操作したときに全閉位置および全開位置間の中間位置、この実施例では全閉位置および全開位置間の略中央部で一時的に保持する保持機構230が設けられ、この保持機構230によって一時的に保持される収納ケース193の位置は、日本の人口の90%をカバーする身長175cm以下の人が前部シート32に乗車した状態で膝が収納ケース193に当たらないように設定される(図1鎖線示参照)。
前記保持機構230は、インナカバー157に固定された左右一対の固定レール200,200のうち車体前後方向後方から見たときに右側に位置する固定レール200の前端に固着された支持部材231で支持されて車体幅方向に延びる係止軸232と、収納ケース193に固定された後部支持枠226に固着されたブラケット233に前記係止軸232と平行な軸線を有する支軸234を介して揺動可能に支承される揺動係合部材235と、揺動係合部材235を図17および図18の反時計方向に付勢するようにして前記ブラケット233および揺動係合部材235との間に設けられるねじりばね236とを備える。
係止軸232は、その一端部が固定レール200から収納ケース193側に突出するようにして支持部材231に支持される。また揺動係合部材235は、前記ブラケット233から固定レール200側に張り出す係合部235aを一体に有して前記ブラケット233に回動自在に支承されるものであり、前記ねじりばね236の弾発力で前記係合部235aを上方に回動させる方向すなわち図17および図18の反時計方向に回動付勢される揺動係合部材235の回動端は、揺動係合部材235が後部支持枠226に当接することで規制される。
前記係合部235aの上側縁には、前記係止軸232を弾発係合させる係合凹部238と、車体前後方向に沿って前記係合凹部238よりも前方に配置される前方ガイド面239と、前記係合凹部238を前方ガイド面239との間に挟むようにして係合凹部238よりも後方に配置される後方ガイド面240とが形成される。
前記揺動係合部材235が、ねじりばね236による回動付勢端にある状態で、前方ガイド面239は後方に向かうにつれて上方位置となる傾斜面に形成され、後方ガイド面240は、後方に向かうにつれて下方位置となるようにして前方傾斜面239よりも緩やかに傾斜した傾斜面に形成される。また係合凹部238のうち後方傾斜面240側の内側面は、揺動係合部材235がねじりばね236による回動付勢端にある状態では前方ガイド面239とほぼ平行に傾斜するように形成される。
このような保持機構230によれば、全閉位置にある収納ケース193を開放操作すると、固定位置にある係止軸232が後方ガイド面240に接触することにより揺動係合部材235はねじりばね236のばね力に抗して係合部235aを押し下げる方向すなわち図18の時計方向に回動駆動され、後方ガイド面240を摺接させつつ収納ケース193がさらに全開位置側にスライドすると、係止軸232が後方ガイド面240から係合凹部232に落ち込むことで、揺動係合部材235がねじりばね236のばね力により係合部235aを押し上げる方向すなわち図18の反時計方向に回動し、係合凹部238に係止軸232が弾発係合することで収納ケース193が一時的に保持されることになる。
このような一時的な保持状態を解除するには、揺動係合部材235をねじりばね236のばね力に抗して図18の鎖線で示すように強制的に回動操作すればよく、そうすれば、係止軸232の係合凹部238への弾発係合が解除され、収納ケース193を全開位置側にスライド操作することが可能となる。
全開位置にある収納ケース193を全閉位置に押し込むように操作したときには、その途中で前方ガイド面239に係止軸232が当接するが、前方ガイド面239は前下がりの傾斜面であるので、収納ケース193をさらに押し込むことで、係合部235aを押し下げるように揺動係合部材235が回動し、係合凹部238に係止軸232が落ち込む。しかるに係合凹部238のうち後方傾斜面240側の内側面は前方ガイド面239とほぼ平行に傾斜しているので、収納ケース193をさらに押し込むことで係止軸232は係合部235aをさらに押し下げるように揺動係合部材235を回動して後方ガイド面240に摺接することになり、収納ケース193を全閉位置まで押し込むことができる。
ところで、前記保持機構230による収納ケース193の一時的な保持を解除するにあたっては、揺動係合部材235に締結されている合成樹脂製の保持解除操作部材237を図18の矢印で示す方向に回動操作すればよく、この保持解除操作部材237は、車体中心線Cおよび車体後方側に寄った位置で収納ケース193の下面に配設されている。
左フロント収納部191とは反対側でヘッドパイプ27の近傍には、操向ハンドル26の操向操作を不能とし得るハンドルロックモジュール241が配置されており、ハンドルロックモジュール241を左フロント収納部191との間に挟むようにして右フロント収納部192が配置される。
図19において、ハンドルロックモジュール241は、左および右フロント収納部191,192間でインナカバー157に配設されたスマートエントリー用ノブ242を所定の条件下で操作するのに応じて、操向ハンドル26の操向操作を可能とするとともにエンジンEの始動を可能とするものであり、このハンドルロックモジュール241に前記第1電気アクチュエータ221が配設される。
図20において、右フロント収納部192は、インナカバー157に形成される収納凹部244がインナカバー157にヒンジ結合される蓋部材245で開閉可能に覆われて成るものであり、収納凹部244は、左フロント収納部191の収納ケース193よりも小さく、かつ前端にむかうにつれてがわずかに狭まるようにして形成される。
前記蓋部材245は、図20の鎖線で示すように、下方に回動して収納凹部244を開放する開放位置と、図20の実線で示すように収納凹部244を閉鎖する閉鎖位置との間で回動することを可能としてインナカバー157に枢軸256を介してヒンジ結合されるものであり、蓋部材215には、回動操作を可能とするための取っ手247が回動自在に取付けられている。
前記スマートエントリー用ノブ242の下方すなわち左フロント収納部191の側方であって左フロント収納部191および右フロント収納部192間において、インナカバー157には、左フロント収納部191を含む複数の収納部、この実施例では左フロント収納部191および収納ボックス30のロック状態をそれぞれ解除するための複数のロック解除操作ボタンが配設されるものであり、この実施例では、左フロント収納部191用の第1ロック解除操作ボタン248aおよび収納ボックス30用の第2ロック解除操作ボタン249aが、車体中心線Cから左右一側(この実施例では右側)にオフセットした位置で第1ロック解除操作ボタン248aを下方位置としつつ上下に並んで配設される。
第1および第2ロック解除操作ボタン248a,249aは、それらの操作ボタン248a,249aの操作によってスイッチング態様を変化させる第1および第2ロック解除スイッチ248,249の一部を構成するものであり、第1および第2ロック解除スイッチ248,249は、第1および第2ロック解除操作ボタン248a,249aをインナカバー157の外面に臨ませるようにしてインナカバー157に取付けられ、しかも第1および第2ロック解除操作ボタン248a,249aは横長に形成される。
また左フロント収納部191のロック状態を解除するための第1ロック解除操作ボタン248aと、左フロント収納部191が備えるロック機構208と、該ロック機構208にロック解除力を作用せしめる第1電気アクチュエータ221とが、略同一高さに配置される。
図21において、前記スロットルボディ68に取付けられた制御ボックス76に収納されるコントローラ75、前記ハンドルロックモジュール241および前記第1および第2ロック解除スイッチ248,249は、スマートエントリーシステムの一部を構成するものであり、ハンドルロックモジュール241は、ノブ242で回動操作可能であるとともに回動操作時には操向ハンドル26のヘッドパイプ27へのロック状態を解除するシリンダ錠250と、該シリンダ錠250の回動を不能とし得るロックソレノイド251と、前記シリンダ錠250の回動に応じてスイッチング作動するメインスイッチ252と、メインスイッチ252からの信号が入力されるコントロールユニット253とを備えるものであり、前記ロックソレノイド251はコントロールユニット253で制御される。
コントロールユニット253は、車両ユーザが携帯する正規の携帯送信機256からのID信号送信を促す信号を送信するように送信アンテナ255を制御するものであり、また前記携帯送信機256の信号を受信する受信ユニット257の信号受信結果がコントロールユニット253に入力される。而してコントロールユニット253は、携帯送信機256から送信されたID信号が所定の信号であることを確認したときに、ノブ242によるシリンダ錠250の回動操作を許容するように前記ロックソレノイド251を作動せしめる。
またコントロールユニット253は、携帯送信機256から送信されたID信号が所定の信号であることを確認したときには、メインスイッチ252の導通に応じてコントローラ75によるエンジンEの運転制御を可能とし、メインスイッチ252の導通状態での第1ロック解除操作ボタン248aの操作に応じた第1ロック解除スイッチ248からの信号に応じて第1電気アクチュエータ221を作動せしめるとともに、メインスイッチ252の導通状態での第2ロック解除操作ボタン249aの操作に応じた第2ロック解除スイッチ249からの信号に応じて第2電気アクチュエータ258を作動せしめる。而して第2電気アクチュエータ258は、その作動に応じて伝動ケーブル143(図5および図6参照)を牽引し、それによってシートロック機構142のロック状態を解除するものである。
さらに,コントロールユニット253は、携帯送信機から送信されたID信号が所定の信号であることを確認したとき、ロック解除操作ボタン248aを操作することで、収納ケース193のケースロック機構208が解除され,収納ケース193が全閉位置から中間保持位置までの間に引き出し可能となり、その引き出し状態でロック解除操作部材272が操作可能となる。
前記受信ユニット257は、収納ボックス30内もしくは乗車用シート31内に配設されており、この実施例では、収納ボックス30の浅底部110cの一部を下方に凹ませた受信ユニット収納部101fが収納ボックス30に設けられ、その受信ユニット収納部101fに受信ユニット257が収納される。しかも前記浅底部110cには、収納ボックス30の下方に配置されるエンジンEに関連したメンテナンスを行うための第1メンテナンスリッド117が開閉可能に設けられており、前記受信ユニット257は、第1メンテナンスリッド117の一部で覆われるようにして前記受信ユニット収納部101fに収納されている。
一方、送信アンテナ255は、前記ハンドルロックモジュール241から離隔した位置に配置されるものであり、この実施例では、ハンドルロックモジュール211の上方、たとえば車体カバー34の一部を構成するパネル173の直下に配置される。
図22において、給油用リッド169は、車体前後方向に延びる枠部材261に複数のねじ部材262…で締結されており、車体前後方向に沿う枠部材261の後端に連なるヒンジアーム263が、車体フレームFに固定された支持板264およびヒンジカバー170に固定されるブラケット265に、支軸266を介して回動可能に支承される。
車体前後方向に沿う枠部材261の前端部には係止部267が設けられており、給油用リッド169の閉鎖状態をロックするリッドロック機構268は前記係止部267に係合することで給油用リッド169をロック状態に保持する。
リッドロック機構268は、給油用リッド169の前方でフロアトンネル部167の下方を車体前後方向に延びるロッド270と、該ロッド270を車体前後方向に沿う後方側に向けて付勢するばね271とを備え、ロッド270の後端に、前記係止部267に係合可能な合成樹脂製のキャップ269が装着される。
前記ロッド270には、ロック解除操作部材272の操作により前記ばね271のばね力に抗して前記キャップ269の係止部267との係合を解除する方向すなわち前方側に向けての力が作用するものであり、ロック解除操作部材272は、インナカバー157に配設される化粧カバー195が閉じ状態にあるとときに該化粧カバー195で覆われるようにして左および右フロント収容部191,192間であって車体中心線Cから左右一側(この実施例では左側)の位置でインナカバー157に配設されるものであり、この実施例では、車体前後方向後方側から見たときに左フロント収納部191における収納ケース193からオフセットするとともにヘッドパイプ27に少なくとも一部が重なる位置でロック解除操作部材272がインナカバー157に配設され、収納ケース193が全閉位置にあるとときにロック解除操作部材272を覆うようにして化粧カバー195が収納ケース193に取付けられている。
すなわち収納ケース193の外端側には、車体幅方向内方に張り出す張出部193aが設けられており、化粧カバー195は収納ケース193の外端に取付けられるものであるので、前記張出部193aで覆うことを可能とした位置でインナカバー157には、支持ケース274が取付けられており、この支持ケース274にロック解除操作部材272の上部が軸273を介して回動可能に支承される。またロッド270はその前部にロック解除操作部材272側に屈曲した屈曲部270aを一体に有するものであり、その屈曲部270aがロック解除操作部材272の下部に連結される。したがって左フロント収納部191において収納ケース193を、前記保持機構230で規制される中間開放位置(図22の鎖線位置)、又はそれ以上の開放位置まで引き出した状態で、使用者が前記張出部193aの裏側に回した指で前記ロック解除操作部材272を押し込んで図22の矢印の方向に回動操作することにより、キャップ269が係止部267から離脱する方向にロッド270を作動せしめることが可能となる。
図23において、給油用リッド169よりも前方でフロアトンネル部167の内面にはねじ部材279によりロッド保持枠278が取付けられており、ロッド270の中間部は該ロッド保持枠278で軸方向に沿う移動を可能として保持される。しかも保持枠278内でロッド270には止め輪275が装着されており、その止め輪275に前方から係合するとともにロッド保持枠278の後壁にも当接、係合し得るリング状のばね受け部材276と、前記ロッド保持枠278の前壁に当接、係合し得るリング状のばね受け部材277との間に、ロッド270を囲繞するコイル状の前記ばね271が縮設される。
ところで、開放状態にある給油用リッド169を閉鎖する際には、リッドロック機構268のロッド270を前方に押すことが必要であるが、給油用リッド169側の係止部267にはロッド270の後端のキャップ269を給油用リッド169の閉鎖操作に応じて後方側に押すための押圧板部267aが一体に連設されており、給油用リッド169を開放状態から閉鎖すると、押圧板部267aはキャップ269を介してロッド270を前方側に押すことになり、給油用リッド169が閉鎖位置まで回動すると、ばね271のばね力によってロッド270が後方に移動し、キャップ269が係止部267に係合して給油用リッド169の閉鎖状態がロックされることになる。
次にこの実施例の作用について説明すると、タンデム型の乗車用シート31が備える前部シート32の下方に配置される前部ヘルメット収納部119ならびに前記乗車用シート31が備える後部シート33の下方に配置される後部ヘルメット収納部120を有する収納ボックス30の後部に、後部シート33の後端ならびに車体フレームFの後部へのリヤクッション64の上部の取付け部である支持パイプ62よりも後方に膨出した後部膨出部121が設けられているので、乗車用シート31の後端よりも後方に延びるゴルフクラブ等の長尺物を収納ボックス30内に収納することを可能として収納ボックス30の容積を増大することができる。しかも収納ボックス30の後部にヘルメット以外の小物を収納することも可能となり、工具等の使用頻度の少ないものを収納ボックス30の後部に好適に収納することができる。
また後部膨出部121が後部シート33のまわりに配置されるグラブレール118の後端とほぼ同一位置まで後方に膨出されるので、収納ボックス30の容量をより増大することができるとともに、収納ボックス30の後部をグラブレール118で保護することができる。
また後部膨出部121の後部には、上面視で左右のテールライトユニット123…間に入り込む幅狭部分121aが設けられているので、左右一対のテールライトユニット123…間に生じるスペースを有効に利用して収納ボックス30の容量を増大することができ、テールライトユニット123…のバルブ交換のためのスペースを形成し易くなる。
ところで、収納ボックス30は、後部シート33の下方に配置される上面カバー111を有するものであり、上面カバー111の上面に、後部シート33の脱着に応じて利用可能な収納スペース128が形成されるので、収納ボックス30内以外に小物を収納するスペースを、部品点数の増大および構造の複雑化を回避しつつ確保することができる。それに加えて、前記収納スペース128が、上面カバー111に立設されて無端状に連なる第1リブ127内に形成され、第1リブ127と協働してラビリンス構造を形成するようにして無端状に連なる第2リブ129が後部シート33の底板33aから垂下されるので、収納スペース128に周囲から雨水や塵埃等が侵入することを簡単な構造で防止することができる。
しかも上面カバー111の前部に対応する部分で収納ボックス30の内側面には収納ボックス30内を照らす照明具116が取付けられており、上面カバー111が設けられることで暗くなりがちな収納ボックス30の後部内を、収納ボックス30の後部に収納されるものに邪魔されることなく有効に照らすことができ、しかも上面カバー111の前部に対応する部分では収納ボックス30の内側面は目につき易く、照明具116のバルブ切れ等も容易に確認することができる。
また後部膨出部121には、該後部膨出部121を覆うリヤアッパーカバー165およびリヤセンターカバー166と、左右一対のテールライトユニット123…と、リヤフェンダ181とが取付けられるので、テールライトユニット123…の配線を外すだけで、収納ボックス30の後部周辺に配置される複数の部材を一度に取り外すことが可能であり、メンテナンス性を優れたものとすることができる。
収納ボックス30は、前部ヘルメット収納部119および後部ヘルメット収納部120間に配置される浅底部110cを備え、当該浅底部110cの下方に、コントローラ75を収納した制御ボックス76が付設されるスロットルボディ68と、燃料噴射弁74とが、上端位置をほぼ同一として配置される。したがって前部および後部ヘルメット収納部119,120間の浅底部110cをフラットに形成することにより物入れとして有効に活用することができ、しかも浅底部110cの下方のスペースに、エンジンEの吸気系の一部を有効に配置することができる。
前記後部膨出部121の下部が、収納ボックス30の底壁を部分的に上方に隆起させて成る隆起部110dを後部ヘルメット収納部120との間に介在させた物入れ部124を後部膨出部121内に形成するようにして、前記車体フレームFの後部へのリヤクッション64の上部の取付け部よりも下方に配置されるものであり、後部ヘルメット収納部120と、後部ヘルメット収納部120よりも後方の物入れ部124とを隆起部110dで区画するようにして、使い勝手の向上を図るとともに後方の物入れ部124に収納した小物が前後に移動することを隆起部110dによって阻止することができる。
また側面視で上下方向に長く形成される燃料タンク28が収納ボックス30の前方に配置され、収納ボックス30の前端下部には燃料タンク28の底部付近まで前方に膨出した前部膨出部122が設けられるので、収納ボックス30の前部を深く形成して長尺物の収納を容易とするとともに、収納ボックス30の容量を増大することができる。
しかも前部膨出部122には、バッテリ147や、他の電装品148〜150が収納されるので、ヘルメットH1等の収納に邪魔にならないようにして、バッテリ147および電装品148〜150を収納ボックス30内に収納することができる。
また前部膨出部122内および前部ヘルメット収納部119間を区画する第2メンテナンスリッド151が収納ボックス30に開閉自在に取付けられることにより、前部膨出部122内に収納されるものと、前部ヘルメット収納部119に収納されるヘルメットH1が相互に接触して傷つくことを防止することができる。
さらに前部シート32の開閉作動を補助するようにして上下に延びるダンパロッド152の下部が前部膨出部122内に収納されるので、収納ボックス30の外方にダンパロッド152を配置するスペースを確保する必要がなく、しかも前部シート32の開放時に、収納ボックス30に物を入れるのに邪魔にならないようにしてダンパロッド152が外部に露出することを極力回避し、外観性および体裁を高めることができる。
燃料タンク28およびラジエータ29は、車体フレームFを覆う車体カバー34の一部で形成されるフロアトンネル部167の下方に配置されるのであるが、車体フレームFは、ヘッドパイプ27と、該ヘッドパイプ27から後ろ下がりに延びる左右一対の上ダウンフレーム37…と、それらの上ダウンフレーム37…のヘッドパイプ27への連設部よりも下方で前記ヘッドパイプ27から後ろ下がりに延びる傾斜部38a…を有する左右一対の下ダウンフレーム38…とを備えており、ヘッドパイプ27の下部後方から前記両下ダウンフレーム38…の下部にわたって上下に延びる燃料タンク28が、前記両上ダウンフレーム37…および前記両下ダウンフレーム38…で囲まれるとともに前輪WFの直後となるスペースに配置されている。
したがって上下に長い燃料タンク28を前輪WFの直後に配置することで、ヘッドパイプ27の下部に対応する部分がデッドスペースとなることを回避して、フロアトンネル部167の下方のスペースを有効に利用した部品配置が可能となり、しかも重量が比較的重くなる燃料タンク28を前輪WFに近づけることで前輪WFの分布荷重を高めて旋回性の向上を図ることができる。また上下に長い燃料タンク28は、燃料残量が少ない状態で残量高さを比較的高くすることができるので、燃料タンク28に、この実施例のようにポンプユニット97が付設されている場合にはポンプの吸い込みに有利となる。
また燃料タンク28の後方にラジエータ29が配置されており、ラジエータ29および燃料タンク28間にバッテリ147が配置されるので、燃料タンク28を縦長とすることにより燃料タンク28の後方スペースを比較的広く設定することが可能であり、重量物であるバッテリ147を車体の前後方向中心に配置して操縦性の向上に寄与することができるとともに、放熱するラジエータ29および燃料タンク28間にバッテリ147を配置することで、ラジエータ29からの熱による影響が燃料タンク28に及ぶことを回避することができる。
燃料タンク28内の下部に収納配置されるポンプユニット97は、燃料タンク28の背面側から該燃料タンク28に取付けられるので、路面の段差の影響を受けないように、ポンプユニット97を燃料タンク28に取付けることができる。
しかもポンプユニット97が、その回転軸線を前下がりに傾斜させた姿勢で燃料タンク28に取付けられるので、ポンプユニット97の吸い込み口を燃料タンク28の底部に極力近接させるようにして、燃料タンク28内での燃料の死残量を極力少なくすることができる。
またラジエータ29のリザーバタンク104用である給水口107が、乗車用シート31の下方に配置される収納ボックス30の底壁に着脱可能に取付けられる第1メンテナンスリッド117の下方にリザーバタンク104の給水口が配置される。したがって燃料タンク28の後方にラジエータ29が配置されることによって、乗車用シート31の底部にラジエータタンク104の給水口107を臨ませ易く、リザーバタンク104の直上にあるステップフロア159等に給水口を臨ませるよりも高く給水口107を配置し、給水作業性を良好とすることができる。
しかも給水口107を形成する給水口形成部材108が、車体フレームFと、車体フレームFに揺動可能に支承されるユニットスイングエンジンUEとの間に設けられるテンションロッド53の車体フレームF側への取付け部54に支持されるので、給水口形成部材108を支持するための特別な工夫を施すことを不要として、車体フレームFで給水口形成部材108を支持することができる。
さらに燃料タンク28からの燃料は燃料噴射弁74に供給されるものであり、燃料残量が少ない状態で残量高さを比較的高くする燃料タンク28に付勢されるポンプユニット97を用いて、燃料タンク28内の燃料を燃料噴射弁74に効果的に供給することができる。
エンジンEおよび後輪WR間に介設される無段変速機Mの変速比を変化させる電動モータ42は、車体カバー34が備えるステップフロア159の後部に設けられるパッセンジャーステップ162の下方に配置されており、電動モータ42を比較的低い位置に配置することで自動二輪車の低重心化に寄与することができる。
また無段変速機Mは、シリンダ45の軸線をほぼ水平としたエンジンEとともにユニットスイングエンジンUEを構成するベルト式のものであり、電動モータ42が、無段変速機Mよりも前方であってシリンダ45の側方に配置されるので、エンジンEのシリンダ45および無段変速機Mで電動モータ42を保護することができる。しかも車体フレームFには、ステップフロア159を下方から支持するサポートフレーム41が設けられており、電動モータ42はサポートフレーム41よりも下方に配置されるので、高剛性のサポートフレーム41によって電動モータ42をより効果的に保護することができる。
車体フレームFの後部にグラブレール118が取付けられ、乗車用シート31が備える後部シート33の後方に、側面視では前下がりの前部傾斜面135aおよび後ろ下がりの後部傾斜面135bを上面に有して略流線形状に形成されるとともにグラブレール118の後部上面に取付けられるバックレスト135が配置されている。
したがってバックレスト135の上面のうち前下がりの前部傾斜面135aで後部シート33上の同乗者の腰部をしっかりと保持することができ、しかも側面視では略流線形であるのでバックレスト135の外観性を高めるとともに空力性能の向上を図ることができ、またバックレスト135の上面のうち後ろ下がりの後部傾斜面135bを活用し得るので、後部シート33から後方にはみ出す荷物をバックレスト135上に載せることができる。
またバックレスト135が、その上面視では幅が後方に向かって漸次狭くなるように形成されるので、バックレスト135をコンパクトに形成し、車体カバー34の形状と相まってデザインの協調性を確保することができるとともに、空力性能をより高めることができる。
さらにグラブレール118の後部上面は後部シート33の上面とほぼ同一高さに設定され、該グラブレール118の後部上面にバックレスト135が着脱可能に取付けられるので、後部シート33により多くの荷物を載せたいときには、バックレスト135を取り外した後のグラブレール118の後部上面を有効に利用して荷物を載せることができる。
また車体カバー34のフロアトンネル部167内に配置される燃料タンク28を覆う閉鎖状態をロックすることを可能とした給油用リッド169が、燃料タンク28に対応する位置で車体カバー34のフロアトンネル部167に開閉可能に取付けられるのであるが、給油用リッド169から離隔した位置に配置される化粧カバー195が車体カバー34のインナカバー157に開閉可能に配設され、給油用リッド169のロック状態を解除するためのロック解除操作部材272が、閉じ状態にある前記化粧カバー195で覆われるようにして前記インナカバー157に配設される。したがって化粧カバー195が閉じ状態にある限りロック解除操作部材272が露出することはなく、それによりロック解除操作部材272が不所望にいたずらされるのを極力防止することができるとともに、気候などの外乱による影響がロック解除操作部材272に及ぶことを極力抑えることができる。
またインナカバー157は、ヘッドパイプ27を後方側から覆って車体カバー34の一部を構成するものであり、このインナカバー157に、前記化粧カバー195および前記ロック解除操作部材272が配設されるので、乗員に近い前方位置にロック解除操作部材272を配置して、ロック解除操作部材272の操作を容易とすることができる。
また化粧カバー195は、インナカバー157に設けられる収納ケース193を車体後方側から覆うものであり、ロック解除操作部材272を覆う専用の部材ではないので、ロック解除操作部材272を覆う専用部材を不要として部品点数を低減することが可能となる。たとえば収納ケース193内に財布をいれておけば、ガソリンスタンドで燃料を給油する際に、給油用リッド169を開けるときには収納ケース193をかならずあけるので給油料金を払いやすく、便利である。
しかも収納ケース193は、インナカバー157内に収納される全閉位置と、インナカバー157から突出した全開位置との間で車体前後方向にスライドすることを可能としてインナカバー157に設けられ、車体前後方向後方から見たときに収納ケース193からオフセットするとともにヘッドパイプ27に少なくとも一部が重なる位置で前記ロック解除操作部材272が前記インナカバー157に配設され、収納ケース193が全閉位置にある状態で前記ロック解除操作部材272を覆うようにして化粧カバー195が収納ケース193に取付けられているので、引き出し式とすることで収納ケース193の容量を確保しつつ、ロック解除操作部材272をスペース効率よく配置することができる。
また左フロント収納部191は収納ケース193をその全閉位置でロックするケースロック機構208を備えるものであり、給油用リッド169を開くには、収納ケース193の全閉位置でのロック状態を解除する必要があるので、給油用リッド169を開放操作するための専用のロック機構を不要としてロック構造を簡素化することができる。
ところで、車体幅方向に沿って間隔をあけて左および右フロント収納部191,192が前記インナカバー157に設けられており、ロック解除操作部材272は左および右フロント収納部191,192間に配置されるので、ロック解除操作部材272を左および右フロント収納部191,192間に生じるスペースに配置するようにしてロック解除操作部材272をスペース効率よく配置することができる。
しかもロック解除操作部材272が車体中心線Cからたとえば左側にオフセットした位置に配置されるので、乗車用シート31上の乗員の左手に近い位置にロック解除操作部材272を配置して操作を容易とすることができる。しかも使用頻度の高い給油キャップ168を覆う給油用リッド169に関連して、ロック解除操作部材272を上述のように配設するので、より有効である。
ところで、左フロント収納部191にあっては、収納ケース193をその全閉位置から開放操作したときに全閉位置および全開位置間の中間位置で該収納ケース193を一時的に保持する保持機構230が収納ケース193およびインナカバー157間に設けられるので、収納ケース193を全閉位置および全開位置間の中間位置で一時的に保持することができ、種々の使用条件に対応させて収納ケースを使用することができる。
しかも保持機構230は、全閉位置および前記全開位置間の略中央位置で収納ケース193を一時的に保持可能に構成されるので、収納ケース193を適度に開いた状態で保持したまま収納ケース193に対して適切な大きさの物品を出し入れすることができる。
さらに収納ケース193は、インナカバー157内に収納される全閉位置と、インナカバー157から突出した全開位置との間での車体前後方向のスライドを可能としてインナカバー157に取付けられ、保持機構230の保持状態を解除操作するための保持解除操作部材237が、車体中心線C側および車体後方側に寄った位置で収納ケース193の下面に配設されているので、収納ケース193を保持機構230で一時的に保持した状態を解除するにあたって、保持解除操作部材237を操作し易い位置に配置することができる。
またインナカバー157に固定される支持枠214および収納ケース193間に、収納ケース193が全閉位置まで閉じ側にスライド作動するのに応じて収納ケース193を全閉位置でロックするとともにロック解除力の作用に応じてロック状態を解除するケースロック機構208が設けられ、全閉位置にある収納ケース193は、コイルばね212および弾発手段272で開放側に弾発付勢されるので、ロック解除力を作用せしめてケースロック機構208をアンロック作動させると、収納ケース193は、コイルばね212および弾発手段272の弾発付勢力により全閉位置から開放側にスライドすることになり、収納ケース193の一部がインナカバー157から突出するので、ケースロック機構208がアンロック状態となったことを乗員が容易に視認することができ、しかも収納ケース193を引き出すための操作力も小さくてすむ。
また左フロント収納部191の側方でインナカバー157には、左フロント収納部191および収納ボックス30のロック状態をそれぞれ解除するための第1および第2ロック解除操作ボタン248a,249aが配設されており、複数のロック解除操作ボタン248a,249aを左フロント収納部191の側方に集中して配置したので、左フロント収納部191および収納ボックス30のロック解除操作が容易となる。
また第1および第2ロック解除操作ボタン248a,249aが、車体中心線Cから右側にオフセットした位置に配置されるので、乗車用シート31上の乗員によるロック解除操作がより容易となる。
しかも横長に形成される第1および第2ロック解除操作ボタン248a,249aが上下に並んで配列されるので、複数のロック解除操作ボタン248a,249aを、それらのロック解除操作ボタン248a,249aが占める縦方向のスペースが大きくならないようにしてコンパクトに配置することができる。
さらに左フロント収納部191のロック状態を解除するための第1ロック解除操作ボタン248aと、左フロント収納部191が備えるケースロック機構208と、該ケースロック機構208にロック解除力を作用せしめる第1電気アクチュエータ221とが、略同一高さに配置されるので、左フロント収納部191のロック状態を解除するためのロック解除操作ボタン248aおよび第1電気アクチュエータ221間の配線、ならびに第1電気アクチュエータ221およびケースロック機構208間の動力伝達系をコンパクトに構成することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上記実施例では、給油用リッド169に関連した本発明を適用した場合について説明したが、乗車用シート31の下方の収納ボックス30を覆うリッドに関連して本発明を適用することも可能であり、また車体内部構造をメンテナンスするためのリッドに本発明を適用することもできる。さらにロック解除操作部材272は、リッドの閉鎖ロック状態を機械的に解除する操作部材に限定されるものではなく、ロック状態を解除するための電気アクチュエータを作動せしめるためのものであってもよく、リッドのロック機構を解除するためのキーの挿入孔が設けられるものであってもよい。また本発明は、オートバイ型自動二輪車、自動三輪車,バギー車など、各種車両への適用も可能である。
スクータ型自動二輪車の左側面図である。 燃料タンクおよびラジエータを取付けた状態での車体フレームの斜視図である。 乗車用シートおよび車体カバーを取り外した状態でのスクータ型自動二輪車の前後方向中間部左側面図である。 収納ボックスを取り外した状態での図3の4矢視図である。 スクータ型自動二輪車の後部の拡大縦断側面図である。 収納ボックスの後部付近の縦断面図である。 前部シートを開放した状態での図5の要部拡大図である。 図7の8矢視図である。 図1の9矢視拡大図である。 図9の10−10線に沿う概略断面図である。 図9の11−11線断面図である。 図11の12−12線断面図である。 全閉位置にある収納ケースを図10の13矢視方向から見た側面図である。 図13の14矢視図である。 収納ケースが全閉ロック状態にあるときのケースロック機構を図14と同一方向から見た図である。 ケースロック機構がロック解除状態にあるとときの図15に対応した図である。 収納ケースを全閉位置および全開位置間の略中央部で保持機構により一時的に保持している状態での図13に対応した側面図である。 保持機構の構成を示すための縦断側面図である。 図9の19−19線断面図である。 図9の20−20線断面図である。 スマートエントリーシステムの構成を示す図である。 図9の22−22線断面図である。 図22の要部拡大図である。
符号の説明
27・・・ヘッドパイプ
30・・・収納部としての収納ボックス
34・・・車体カバー
91・・・フロント収納部
157・・・インナカバー
208・・・ケースロック機構
221・・・電気アクチュエータ
248a,249a・・・ロック解除操作子(ロック解除操作ボタン)
C・・・車体中心線
F・・・車体フレーム

Claims (5)

  1. 車体フレーム(F)が前端に備えるヘッドパイプ(27)を後方側から覆って車体カバー(34)の一部を構成するインナカバー(157)に設けられるフロント収納部(191)を含むとともに全閉状態をロック可能な収納部(191,30)を備える車両において、前記フロント収納部(191)の側方で前記インナカバー(157)には、前記フロント収納部(191,30)のロック状態を解除するためのロック解除操作子(248a,249a)が配設されることを特徴とする車両におけるロック解除操作子配設構造。
  2. 前記ロック解除操作子(248a,249a)が、車体中心線(C)から左右一側にオフセットした位置に配置されることを特徴とする請求項1記載の車両におけるロック解除操作子配設構造。
  3. 横長に形成される前記ロック解除操作子(248a,249a)が上下に並んで複数配列されることを特徴とする請求項1または2記載の車両におけるロック解除操作子配設構造。
  4. 前記フロント収納部(191)のロック状態を解除するためのロック解除操作子(248a)と、フロント収納部(191)が備えるケースロック機構(208)と、該ケースロック機構(208)にロック解除力を作用せしめる電気アクチュエータ(221)とが、略同一高さに配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両におけるロック解除操作子配設構造。
  5. 前記ロック解除操作子(248a,249a)が上下に並んで複数配列されることを特徴とする請求項1または2記載の車両におけるロック解除操作子配設構造。
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