JP2005204631A - 鳥獣被害防除装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 任意の間隔で回転する棒体の両端に磁石を設けることにより、その磁力と棒体の回転時に生じる音とで、鳥や獣を確実に排除することができる鳥獣被害防除装置の提供を目的とする。
【解決手段】 その一端に地上での設置状態を安定化させる安定化手段と、装置を駆動させるコントローラー付の駆動体を設けた基台から、回転軸を延出して設けると共に、この回転軸の先端に回転軸を中心にして旋回する磁石付の棒体と、この棒体を揺動して回転させる揺動回転体とからなる防除具を設けることで、鳥獣被害防除装置とした。
このような鳥獣被害防除装置によれば、磁石付の棒体を揺動しながら旋回させることで、棒体の旋回音と、磁力が変移しながら移動するので、鳥獣の持つ生物磁気を狂わせる効果を一段と高めることができるものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、田や畑を荒したり、食害をもたらしたりする鳥類や獣類を、磁力や音などで排除するように改善した鳥獣被害防除装置に関する。
鳥獣などを排除する従来例としては、首振り可能な状態で設けた支軸の先端に、複数枚の羽根板よりなる風車を取付けると共に、羽根板のそれぞれに磁石と発光体などを取付けて、風車の回転によって発電させることで、発光と発音とを可能にした鳥類飛来装置がある。(例えば特許文献1参照)
また、支柱の先端部にカラスが止った時に、その重みで止った側が下がる横棒を設けたやじろべえ式のカラス撃退装置がある。(例えば特許文献2参照)
特開2002−101805号公報(第2頁、図2) 特開2000−32900号公報(第2頁、図1)
特許文献1に示す鳥類飛来防止装置は、風車の回転によって発電し、その電力で発光や発音を行うものであり、無風状態では作動しないという欠点があった。
また、微風によっても風車が容易に回転するようにしていると記載されているが、一般的に風車の回転で発電するには、回転の抵抗が大きくなって、微風では風車が回転しにくいことと、微風でも回転させると発電力が小さくて、使用に耐えないという欠点もあった。
特許文献2に示すやじろべえ式カラス撃退装置は、支柱の先端に横棒を取付ける点は類似するが、横棒が回転するものではない。鳥の重みで左右の均整を保っていた横棒が、上下動することで鳥をおどろかすために、磁力などを利用した本願とは異なるものである。また、横棒の中心部に横棒のバランスを保つための重りを取付けているために、体重の軽い小鳥では効果が薄いという欠点もあった。
本発明は、このような欠点を解消するためになされたものであり、設定した任意の間隔で回転する棒体の両端に磁石を設けたことで、その磁力と棒体の回転時に生じる音とで、鳥や獣を確実に排除することができる鳥獣被害防除装置の提供を目的とする。
発明を解決するための手段
上記不具合を解決するために、本発明は次のような構成としている。
請求項1に記載した鳥獣被害防除装置は、その一端に地上での載置状態を安定化させる安定化手段を設けると共に、他端側には回転可能な状態で支持した回転軸を、延出した状態で設けた基台本体に、前記回転軸を任意の間隔で駆動させるコントローラー付の駆動体を配設して基台とした。
この基台に設けた前期回転軸の先端部で、この回転軸を中心にして旋回し、その先端部に磁石を設けた棒体を配設した。この棒体と前記回転軸に接続され回転軸の回転によって、棒体を揺動状態で回転させる揺動回転体を有する防除具とで、鳥獣被害防除装置とした。
このような鳥獣被害防除装置によれば、設置場所に基台を安定した状態で設置できると共に、両端に磁石を設けた棒体を揺動しながら旋回させることで、磁力が変移しながら移動するので、鳥獣の持つ生物磁気を狂わせる効果を更に高めることができる。
また、棒体は常に旋回しているものではなく、任意の間隔で設定されて旋回するから、省エネルギータイプの装置であるばかりでなく、棒体の旋回音でも鳥獣を驚かすことができるものである。
請求項2に記載した鳥獣被害防除装置は、請求項1の鳥獣被害防除装置に設けた磁石付の棒体よりなる防除手段を第1の防除手段として、更に基台から延出した回転軸の中間部に、音や光を発生させる第2の防除手段を設けることで、鳥獣被害防除装置とした。
このような鳥獣被害防除装置によれば、磁石を設けた棒体が旋回している間は、音や光を発生させるので鳥獣を排除する作用が更に高まるものである。
請求項3に記載した鳥獣被害防除装置は、請求項1に記載した基台本体の一端に、土中への突刺し突起を設けることで安定化手段とした。
また、回転軸の先端部で旋回する棒体は、回転軸との間に一対のコイル状ばねを介して間接的に接続することで、回転軸の回転が棒体に緩衝されて伝わるように形成した。
このような鳥獣被害防除装置によれば、突刺し突起を用いて簡単に設置できるようにすると共に、回転軸と棒体間に、一対のコイル状ばねを介して間接的に接続することで、回転軸の回転が直接棒体に伝わることなく、緩衝作用が発生して回転初期の力を、小さな回転力で旋回させることができる。
更に、設定した回転軸の回転が止ると、遅れて旋回している棒体に、付勢力を付けて突き離すような力が働くから、惰性で旋回する力が大きくなるように形成され、省エネルギータイプの旋回が可能になった。
発明の効果
本発明によれば、両端に磁石を設けた棒体を、揺動旋回させることによって、回転時に音を発生させたので、磁石により鳥類磁気を狂わすだけでなく、音で驚かすこともできるから、鳥の排除作用を一段と高めることができるようになった。
更に、音と光を専門に発生させる第2の防除手段を設けると、これらの作用を更に高めることができる。
棒体を旋回させる回転軸には、一対のコイル状ばねを介して棒体を間接的に接続させたので、両者間に緩衝作用が働いて、棒体の回転初期は小さな力でも旋回させることができるようになった。
装置全体を支える基台に、土中への突刺し突起を設けたので、設置作業が非常に簡単にできる等の効果を得ることができた。
発明を実施するための形態
本発明について、図面を参照して説明する。図1は本発明の鳥獣被害防除装置を示す斜視図、図2は図1の1部を破断して示す分解斜視図である。
図1で示すように本発明の鳥獣被害防除装置10は、装置全体を支えると共に、装置を可動させる駆動体20を有する基台12と、この基台の一端より延出した回転軸16を介して、着脱可能な状態で設けた防除具30とからなる。
基台12に設けた駆動体20としての電源21は、バッテリーを用いており、電線を介して基台12とは離れた位置に設置するようにしている。その理由としては、本装置を水田に設置した場合に、水田に入ることなく電源の入切を容易に行うためである。
防除具30は、回転軸16と直交する方向に設けた棒体31と、この棒体の両端に設けた磁石32とからなり、この棒体は図中の矢印A方向に旋回すると共に、その両端は図中の矢印B方向に上下動するように設定することで、旋回時には揺動しながら旋回できるように設定している。
図2で示すように防除具30は、棒体31とこれを揺動させる揺動回転体40とからなり、基台12から延出して設けた筒状回転軸16の先端に挿入されて取付けている。
このような基台12と防除具30とについて、図面を参照して更に詳細に説明する。
図3は図2で示す基台の説明図、図4は図3の駆動部のケースを取外した状態で示す説明図である。
図3で示すように基台12は、L型のアングルを立体の枠形に組合せした台状の基台本体13よりなり、その中間部には中棚14を設けて、ケースで覆った駆動体20を配設している。
基台本体13の頂部と駆動体20内の2ケ所で、回転可能な状態に支えられて、棒状の回転軸16が基台本体13の頂部から、延出するように取付けている。
基台本体の下端側は、4本のL型アングルを突出させると共に、その先端を尖らせて土中に突刺し可能な状態に形成することで、設置した装置を安定させた状態で支持できる装置の安定化手段15としている。
また、回転軸16は、基台本体の頂部にピロベアリング等よりなる軸支え17と、図4で示すように、駆動体20の内部でも下端側を軸支えで支えながら取付けている。
駆動体20の内部は、図4で示すように、回転軸16を回転させるモータ22が配設されて、回転軸16に取付けたプーリー23を、ベルト24を介して回すことにより、回転軸16を回転させている。このような駆動体20には、その一端に操作パネル21が配置され、回転のスピードを調整可能にしている。また、内部には回転の間隔や各種の動作を指示するためのコントローラ26及びその電気回路等を収容しているものである。
従って、この基台本体から延出して設けた回転軸16は、設定した間隔や回転スピードで動いたり止ったりして、間歇的に作動することで省エネルギー化している。
防除具30について、図面を参照して説明する。図5は防除具のうち棒体の一部を破断して示す斜視図、図6は図5の棒体支持具の断面を示す説明図、図7は図5で示す揺動回転体の分解斜視図である。
図5で示すように防除具30は、先端部に磁石32を設けた棒体31を支持する棒体支持具35と、この棒体支持具に取付けた揺動回転体40とからなる。
この揺動回転体40は、棒体支持具35の中心部に、吊下げた状態で支持されることで、全体が図中の矢印Cで示す方向に回転しながらブランコの如く揺れるように設定している。換言すれば、図中で示す揺動回転体40の下端側を支持すると、磁石32を設けた棒体31が、図1の矢印Bで示す方向に上下動することになるものである。
このような棒体支持具35と揺動回転体40とについて、更に詳細に説明する。
棒体支持具35は、4400ガウスの磁力を有する磁石32を設けた棒体31を支持するものであり、図6で示すようにその両端側を開口として、棒体31を挿入して支持する棒体挿入孔36を設けた筒状の柱体である。この棒体挿入孔36は互いに貫通することなく、中間部には揺動回転体40を吊下げるための軸孔37を設けている。
また、柱体の両端部の側壁面には、それぞれU字状のフック38を設けて、コイルスプリングの一端を取付けできるようにしている。
揺動回転体40は図7で示すように、図6の棒支持具で説明した軸孔37に吊下げ状態で設けた揺動具42と、この揺動具を形成する揺動板48を押圧して回転させる押圧具50とからなる。
揺動具42は、開口側の先端部に吊下用の孔を設けると共に、他端側からは棒状の支軸46を取付けた吊具43と、この吊具の支軸46に第1筒体47を介して取付けた揺動板48と、この揺動板の両端に設けたU字状のフックと、前述した棒体支持具35の両端に設けたフックとの間に取付けた1対のコイルスプリング41とからなる。
1対のコイルスプリング41は、棒体支持具35に吊下げられた吊具43の揺れ範囲を規制するものであり、コイルスプリング41の弾性力によって、揺れの程度を設定するものである。
また、長方形の揺動板48は、支軸46に第1筒体47を挿入した状態で、互いに組み合わせしているから、両者は回転可能であるが、1対のコイルスプリング41の存在によって、この回転方向の範囲を規制している。すなわち、この揺動板48の回転方向の回動範囲は、コイルスプリングが引伸ばされる分だけ、棒体支持具35よりも先に回転して、棒体支持具と揺動板48とは、互いに斜交した状態に回転することになる。
このような回転状態で、揺動板48を配設した理由については後述する。
押圧具50は図1で説明した回転軸16の先端部に固着する長方形の押圧板51と、この押圧板の一端側で傾斜面を有する突出体を設けた押当54とからなる。
この押圧具50は、揺動具42を形成する支軸46に、第2筒体49を挿入して揺動板48との間隔を設定してから、支軸46の先端を回転軸16に挿入することで、取付けするものである。
上述した揺動具42と押圧具50とについて、更に詳細に説明する。図8は図7で示した揺動具を形成する吊具と揺動板との組合せ状態を示す説明図、図9は図7で示す押圧具の分解斜視図、図10は図9で示す押圧板と回転軸との取付状態を示す説明図である。
図8で示すように吊具43は、前述したようにその先端を開口して、断面がコ字状の吊具本体44よりなり、その底面側にはボルト状の支軸46を挿入する孔を設けている。この孔内に支軸46の頭部側が掛止するようにしている。
また、吊具本体44の開口側先端部中央には、図7で示した棒体支持具35に吊下げるための軸挿入孔45を1対設けている。
ボルト状の支軸46の先端側からは、カラーとも呼ばれる第1筒体47と、図7でも示した揺動板48を挿入すると共に、図示しないが図7で示した1対のコイルスプリング42を、棒体支持具35と揺動板48とに設けたフックに掛止することで、吊具43と揺動板48とが組合せできる。
このように組合せした吊具43と揺動板48とは、揺動板の下側に第2筒体49を介して押圧具50を取付けるものである。
図9で示すように押圧具50は、前述したように方形の厚板よりなる押圧板51と押当54とからなるが、この押圧板51と押当54とについて更に説明する。
押圧板51は、その側壁にねじ孔を設けることができる程度の厚板よりなる長方形である。その平面の中央部には図8で示したボルト状の支軸46と、図1で示した回転軸16の先端部とを取付けるための取付孔52を設けている。
すなわち図10で示すように、厚板の押圧板51の裏面側には、回転軸16の先端部を挿入する直径の大きな孔と、表面側には支軸16を挿入するための中孔とを一体化させた形の取付孔52を設けている。
この取付孔52と直交する押圧板51の両側壁には、ねじ孔53を設けており、このねじ孔53は、押圧板51の裏面側から挿入した回転軸16の先端部を、ねじ止めして両者を固着するものである。また、押圧板51の表面側から支軸46を取付孔52に挿入すると、その先端部は筒状に形成した回転軸16の筒内に挿入されることになる。
従って、この回転軸16の先端部に取付けた押圧具50は、図8で示したように、揺動板48の裏面側に第2筒体49を配設して、揺動板48と押圧具50との間隔を設定してから取付けることになる。すなわち第2筒体49は、押当54の頂部を揺動板48に当接させるような間隔に設定させるものである。
図9で示すように押当54は、その断面が略三角形を形成するような形であり、押圧板51の表面側と当接する底板55の一端を下方に折曲して、押圧板51の側壁に当接させることで、回転方向の位置決めとした位置決め59を設けると共に、他端側は上方側に折曲して起立板56を形成している。
この起立板56の一方の角部は、傾斜するように切断すると共に、切断していない頂部からは、位置決め59方向に向って降下する傾斜台58を形成し、その先端部を底板55に固着している。また、傾斜台58の存在しない底板55の部分には、孔57を設けて押圧板51にねじ止めして固着できるようにしている。
起立板56に設けた傾斜した切欠きは、図5からも判明するように、揺動板48の一部に押当54が当接して、防除具30を旋回させるためのものであり、この切欠きの必要性について説明する。
前述したように、両端に磁石を設けた棒体31は、旋回中に揺動しながら旋回するために、それに取付けられた揺動板48も、多少上下動しながら回転している。
従って、この揺動板48を押圧する押当54とは、常に一定の位置で当接するような関係ではなく、揺動の範囲を受容するために、傾斜面のどこかに当接させてから、その押圧力で揺動板48が傾斜面を上昇移動して、傾斜面の頂部と傾斜台58の角部とで、確実に揺動板48を押圧させる目的で、傾斜した切欠きを設けているものである。
よって、この傾斜範囲は、揺動して回転する揺動板48が、常に当接できるような範囲に設定している。
このように形成した揺動回転体40の揺動動作について、図面を参照して説明する。図11は図7で示した押圧具が揺動板に当接している状態を示す説明図、図12は押圧具の回転が停止しても揺動板が惰性で回転している状態を示す説明図、図13は揺動状態を示す説明図である。
図5で示したように回転軸16が回転すると、回転軸の先端に固定された押圧具50も、同じ方向に回転する。揺動回転体40は筒状の回転軸16の筒内で、回転可能な状態で軸支されているだけであるから、回転力が加わらずに停止した状態である。
すなわち、図5は押圧具50が回転しても、揺動板48や棒体支持具35は、まだ停止した状態であり、押圧具50の押当54が揺動板48に当接した状態を示している。図5で示したように押当54が揺動板48に当ってから、更に押当54が回転している状態を示したものが図11である。
図11で示す押圧具50は、図中の矢印で示す右回転をして揺動板48も同方向に動かすと共に、コイルスプリング41の一端側も回転方向に引張られている状態を示している。
揺動板48が回転すると、コイルスプリング41が引伸ばされて、揺動板に取付けられた側のコイルスプリング41の一端は、同方向に追従を始めるが、棒体支持具35側に取付けたコイルスプリングの他端側は、棒体31の重量などによって最初は回転しないので、図で示すように傾斜した状態になる。従って、棒体31はまだ停止した状態を維持している。
この状態から更に揺動板48が回転させられると、コイルスプリングも最大限に引伸ばされて、吊具43や棒体支持具35を回転させることになる。すなわち、押圧具50を取付けた回転軸16が回転してから、遅れて棒体31が旋回するように、1対のコイルスプリング41が設定しているものである。この遅れて棒体31が旋回する効果について説明する。
直立した回転軸16の回転と横方向に延出した棒体31の旋回とが、同時に行われるには、回転軸16に大きな回転力を与えなければならない。しかし、コイルスプリングの作用で回転時は棒体31の負荷がかからないので、小さな回転力で回転させることができるから、モータや電圧を小さくすることができて、省エネルギータイプの装置とすることができたものである。
図11の状態で棒体31を数回旋回させてから、回転軸16の回転を停止すると、コイルスプリングの弾性力も加わって、棒体31は惰性力で旋回を続けるが、図12で示す状態によって、揺動運動が付加されることになる。
図12で示す押圧具50は、回転を中止して止った状態であるが、揺動板48と棒体支持具35とは、回転を続けている状態を示している。
揺動板48は止っている押圧具50の、押当54を形成する傾斜台58の斜面に当接して回転するから、図中の矢印D方向に上昇する力が与えられる。この上昇力は、揺動板48が傾斜台58に当接する毎に付加されると共に、図13で示すように揺動板の一方が上昇すると、他方側が降下するようにコイルスプリングが作用させる。
すなわち、揺動板48の一端が上昇し他方が降下する動きは、回転軸16の近くで行われており、回転軸から離れた棒体31の両端では、当然揺動が拡大されて、棒体の先端に設けた磁石の磁界を、大きく変化させながら旋回することができるものである。
図13で示すように揺動板48が、傾斜台58に乗上げて離れる毎に、瞬間的に揺動板が変移するから、コイルスプリングの変化も含めて大きな音が生じ、棒体31の旋回音とも含めて、磁力だけの作用ではなく音の発生でも鳥獣を排除することが可能である。
本発明の揺動回転体40は、動力を省エネルギー化させる他に、磁界を変化させながら旋回させることで、音も発生させる効率の良い鳥獣被害防除装置となるものである。
尚、回転軸16の回転数や、停止してから更に回転させる迄の間隔などは、図4で示したコントローラー26などで設定するものである。
このように構成した鳥獣被害防除装置の使用例について説明する。
鳥獣被害防除装置10を使用するには、図1で示した基台12を水田や畑、又は果樹園、更に家畜小屋などの鳥獣被害にあう場所に設置する。基台を設置するには、その先端部に設けた安定化手段15を利用して、土中に突刺すなどにより、安定した状態で設置することができる。
電源21は、基台部分からコードを介して、離れた位置に設置できるから、その都度、水田などでは中に入ることなく、都合の良い場所に設置して使用することができる。
回転軸16の回転速度や回転数及び回転間隔は、コントローラー26にて設定してから作動することは当然である。本装置は常に棒体31を旋回させて使用するものではなくて、間歇的に旋回させるものである。
よって、電力を必要とする時間は、回転軸16を回転させる時だけであり、あとは棒体31が惰性で揺動しながら旋回するだけであるから、省エネルギータイプの装置である。
4400ガウスの磁力を有する磁石32は、揺動しながら旋回する棒体31の両端に設けられているから、旋回時は常に磁界が変化していることによって、広い範囲をカバーする状態となり、鳥獣被害の防除範囲も広げることができる。
しかも、棒体の旋回音だけでなく揺動板48が、押当54の傾斜台58によって変移されて、両者が互いに当接したり離間したりする時に生じる金属音が、コイルスプリングの伸縮作用によって強化されるので、磁力による鳥の排除と音による鳥獣の排除との作用で両方の作用を利用することができる。
尚、磁力による鳥類の排除は、鳥類の持つ生物磁気を磁石によって狂わすことにより、鳥に傷を付けるようなこともなく、追払うことが一般的に知られていることである。すずめなどのように鳥類磁気を持たないと言われる鳥もいるが、本装置では棒体の旋回と、その時に生じる音などで驚かすこともできるから、生物磁気を持たない鳥類や獣などにも効果を有するものである。
本発明の他の例について、図面を参照して説明する。図14は本発明の他の例で鳥獣被害防除装置の一部を破断して示す斜視図、図15は図14の要部を示す斜視図、図16は図14の音発生具を分解して示す説明図である。
本発明の他の例で示す鳥獣被害防除装置60は、図1で示した例と同様に基台62と防除具65とからなる。基台62から回転軸64を延出させて、その先端部で磁石を設けた棒体を旋回させることも同じである。
他の例で示す鳥獣被害防除装置60は、基台62から延出した回転軸64の中間部に、回転軸の回転中に鳥獣を追払うための音を発生させるための、音発生具70を設けたことが特徴である。
図15で示すように音発生具70は、回転軸64の中間部に取付けた円板状のドラム取付台71と、このドラム取付台に取付けると共に、波板を筒状に形成したドラム74と、このドラム内の波板に当接した弾性の棒体よりなるスティック78と、このスティックを支持して基台62の頂部に取付けた棒体のスティック支持体76とからなる。
この音発生具70は、回転軸64と共に回転するドラム74に、弾性の棒よりなるスティックが当接して音を出すものである。
このような音発生具70を形成するドラム取付台71とドラム74及びスティック78とスティック支持体76とについて、更に詳細に説明する。
図16で示すようにドラム取付台71は、円板の中央部に基台62から延出した回転軸64に取付けるための取付筒72と、円板の外周付近に設けたドラムの取付手段73とからなる。取付筒72の外周囲にはねじ孔が設けられ、回転軸64にねじ止めして、ドラム取付台71を取付けるものである。
取付手段73は帯状の板を輪形に形成して、複数のねじ孔を設けると共に、ドラム74の外周囲に設けた孔75を用いて、ドラム74をドラム取付台71に取付ける。
ドラム74は金属又は合成樹脂製で、連続した凹凸形の波形を円筒状に形成したものであり、音響効果の高いものが望ましい。
支持体76は、基台62の頂部より、回転軸と同方向に突出させて配置した棒体よりなる。回転軸64の如く回転するものではなく、固定した状態で取付けている。
スティック78は、その一端に支持体76への取付手段を有する弾性の棒体よりなり、支持体76とはねじ79止めなどによって、斜交して取付けた取付角度を調整できるようにしており、ドラム74との当り具合を調整できるものである。スティックに弾性の棒を用いることにより、スナップをきかせた打撃となって、音響効果を高めている。
この音発生具70には、発光装置も備えている。この発光具80は、支持体76の頂部側からドラム74内に、突出して配置させたT字状のLED支持具82と、このT字の両端に設けた1対のLED84とからなり、リード線83を介して図1で示した駆動体20へ接続している。
この発光具80の発光もコントローラーで設定できるものである。LED84の発光は、ドラム74に小窓を複数個設けることにより、固定されたLEDであっても回転するドラムからは、光が間歇的に発光するように見受けることができるものである。
尚、LEDはドラム内の他にも、例えば基台62等へも取付けて、点滅させながら発光させるようにしても良い。
このように構成した鳥獣被害防除装置60を使用するには、図1で示した例と同様に使用するものである。他の例で示した鳥獣被害防除装置によれば、図1で示した例よりも、更に音や光による防除手段が追加されるので、鳥獣による被害を、より強力に排除することができるものである。
発光による防除手段も追加されたので、夜行性の鳥獣に対しても効果を発揮することができる。
本発明の鳥獣被害防除装置を示す斜視図である。 図1の一部を破断して示す分解斜視図である。 図2で示す基台の説明図である。 図3の駆動部のケースを取外した状態で示す説明図である。 図1の防除具のうち棒体の一部を破断して示す斜視図である。 図5の棒体支持具の断面を示す説明図である。 図5で示す揺動回転体の分解斜視図である。 図7の揺動具を形成する吊具と揺動板との組合せ状態を示す説明図である。 図7で示す押圧具の分解斜視図である。 図9の押圧板と回転軸との取付状態を示す説明図である。 図7で示した押圧具が揺動板に当接している状態を示す説明図である。 押圧具の回転が停止しても揺動板が惰性で回転している状態を示す説明図である。 図12の揺動状態を示す説明図である。 本発明の他の例で鳥獣被害防除装置の一部を破断して示す斜視図である。 図14の要部を示す斜視図である。 図14の音発生具を分解して示す説明図である。
符号の説明
10 鳥獣被害防除装置
12 基台
13 基台本体
15 安定化手段
16 回転軸
20 駆動体
26 コントローラー
30 防除具
31 棒体
32 磁石
40 揺動回転体
41 コイルスプリング
42 揺動具
50 押圧板
54 押当
60 鳥獣被害防除装置
62 基台
64 回転軸
65 防除具
70 音発生具
80 発光具

Claims (3)

  1. その一端に地上での設置状態を安定させる安定化手段を設けると共に、他端側からは回転軸を延出した基台本体と、この基台本体に設けられて、設定した任意の間隔で前記回転軸を駆動したり、その駆動を中止させたりするコントローラー付の駆動体を配設した基台と、
    この基台に設けた前期回転軸の先端部で、この回転軸を中心にして旋回し、その先端部に磁石を設けた棒体と、この棒体と前記回転軸とに接続され回転軸の回転によって棒体を揺動して回転させる揺動回転体とにより形成した防除具とからなる鳥獣被害防除装置。
  2. その一端に地上での設置状態を安定させる安定化手段を設けると共に、他端側からは回転軸を延出した基台本体と、この基台本体に設けられて、設定した任意の間隔で前記回転軸を駆動したり、その駆動を中止させたりするコントローラー付の駆動体を配設した基台と、
    この基台に設けた前期回転軸の先端部で、この回転軸を中心にして旋回し、その先端部に磁石を設けた棒体と、この棒体と前記回転軸とに接続され、回転軸の回転によって棒体を揺動して旋回させる揺動回転体とにより形成した第1の防除手段と、
    前記基台から延出して設けた回転軸の中間部に設けられ、回転軸の回転と前記コントローラーからの支持によって、音や光を発生させる第2の防除手段とを有する防除具とからなる鳥獣被害防除装置。
  3. その一端に土中への突刺し突起を設けると共に、他端側からは回転可能に形成した回転軸を延出した基台本体と、この基台本体に設けられ前期回転軸を設定した任意の間隔で駆動したり、その駆動を中止させたりするコントローラー付きの駆動体を配設した基台と、
    この基台に設けた前期回転軸の先端部で、この回転軸を中心にして旋回し、その先端部に磁石を設けた棒体と、この棒体と前記回転軸との間に少なくとも一対のコイル状ばねを介して間接的に接続することで、前記回転軸の回転が棒体に緩衝されて伝わると共に、この棒体を揺動して回転させる揺動回転体とにより形成した防除具とからなる鳥獣被害防除装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009022262A (ja) * 2007-07-23 2009-02-05 Harumori Matayoshi 鳥獣類追払装置
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