JP2005203847A - 映像合成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】変換符号化された複数の動画像を高速かつ高精度に合成して1つの変換符号化された画像を生成することができる映像合成装置を提供すること。
【解決手段】符号情報抽出部1で抽出された量子化済み予測誤差情報および動き予測情報を逆量子化部2で逆量子化する。逆動き補償部3は符号化領域上で逆動き補償を行って変換符号化情報を再構成する。合成部4は複数の変換符号化情報を符号化領域上で1つの変換符号化情報に合成し、動き補償部5は合成された変換符号化情報および符号化情報抽出部1で抽出された動き予測情報を用いて符号化領域上で動き補償を行って予測誤差情報および動き予測情報を生成する。符号化部7からは複数の動画像の全てまたはその一部が合成された1つの変換符号化された画像が出力される。
【選択図】図1

Description

本発明は、映像合成装置に関し、特に、符号化領域上で複数の動画像を高速かつ高精度に1つの画像に合成することができる映像合成装置に関する。
テレビ会議システムには、端末間でサーバを介することなく画像などの情報を直接やり取りする形態とサーバを介して画像などの情報をやり取りする形態の2種類がある。端末間にサーバが介在しない形態では利用者が増えるたびに他の全ての利用者との間に回線を接続することが必要である。
一方、サーバが存在する形態では、利用者の数に拘わらず利用者が増えてもその端末をサーバに接続するだけでシステムを構成することができる。したがって、一般に多地点を結ぶテレビ会議システムではサーバが介在する形態が採用される。
特許文献1〜3には、伝送されてきた符号化済み画像を一旦画素領域まで復号し、復号された画素を操作して1つの画面に配置し直し、それによって得られる画像を再び符号化して送出することにより、複数の符号化済み画像を1つに合成して配信するテレビ会議システムが記載されている。
また、特許文献4〜6には、テレビ会議システムではないが、符号化済み画像を画素領域までは復号せず、符号化領域上で近似処理を含む加工処理を行うサーバの要素技術が記載されている。
特開2003−102009号公報 特開2003−163903号公報 特開2003−219309号公報 特開2000−350207号公報 特開2001−103482号公報 特開2003−348598号公報
端末間にサーバが介在しない形態のテレビ会議システムは、システム設定が容易であるが、利用者が増えるたびに新規な端末と他の全ての利用者の端末との間に回線を接続する必要があるため、一対一以上の多地点を結ぶシステムとしては現実的でない。
端末間にサーバが介在する形態のテレビ会議システムにおいて、サーバは多地点から伝送されてきた画像を再配信するという機能だけでなく、伝送されてきた個々の画像を加工し、接続環境に応じた画像にして配信する機能を有することが要求される。
例えば、多地点から伝送されてきた画像を合成し1つの画像として構成し直すことでスムーズなテレビ会議の進行が期待でき、また、制御情報のオーバヘッドを低減したり、ビットレートやフレームレートを適応的に変換したりすることもできる。さらに、多地点から伝送されてきた画像を1つの画像に合成する際に、合成画面の中で発言者だけを大きくしたり、発言者だけを高画質に符号化したりすることも望ましいものである。
特許文献1〜3に記載された技術は、いずれも伝送されてきた符号化済み画像を一旦画素領域まで復号し、画素領域上で1つの画面に配置し直して再構成した画像を符号化して送出するものであるため、符号化済み画像を画素領域まで復号する処理負荷および画素領域上で合成した画像を再符号化する処理負荷によって大きな遅延が生じるという課題がある。
リアルタイム性が厳しく求められるテレビ会議システムでは、システムを快適に利用するためには片道当たり僅か0.3秒程度の遅延しか許されない。伝送路での遅延がある程度避けられないことを考慮すると、サーバの処理での遅延は極力抑えなければならず、サーバでの大きな遅延は致命的な問題となる。
特許文献4〜6に記載された技術を適用することで個々の符号化済み画像の復号処理と再符号化処理を省き、サーバでの処理負荷を軽減することが可能となる。しかしながら、ここでは符号化情報を利用しての加工処理が近似処理であるため、一旦画素領域にまで復号して処理する従来の方法で得られる画像の画質と比べて得られる画質が劣るという課題が生じる。
本発明の目的は、前述した従来技術の課題を解決し、変換符号化された複数の動画像を高速かつ高精度に合成して1つの変換符号化された画像を生成することができる映像合成装置を提供することにある。
前記した課題を解決するために、本発明は、変換符号化された画像を再構成する映像合成装置において、変換符号化された動画像の符号化情報を部分的に復号し、量子化済み予測誤差情報および動き予測情報を抽出する符号情報抽出部と、
前記符号化情報抽出部で抽出された量子化済み予測誤差情報を逆量子化して予測誤差情報を生成する逆量子化部と、前記逆量子化部で生成された予測誤差情報および前記符号情報抽出部で抽出された動き予測情報を用いて符号化領域上で逆動き補償を行って変換符号化情報を再構成する逆動き補償部と、前記逆動き補償部で再構成された複数の変換符号化情報を符号化領域上で1つの変換符号化情報に合成する合成部と、前記合成部で合成された変換符号化情報および前記符号化情報抽出部で抽出された動き予測情報を用いて符号化領域上で動き補償を行って予測誤差情報および動き予測情報を生成する動き補償部と、前記動き補償部で生成された予測誤差情報を量子化して量子化済み予測誤差情報を生成する量子化部と、前記量子化部で生成された量子化済み予測誤差情報および前記動き補償部で生成された動き予測情報を符号化して出力する符号化部とを備え、変換符号化された複数の動画像の全てまたはその一部を1つの変換符号化された画像として出力する点を基本的な特徴としている。
本発明によれば、複数の符号化済み画像を画素領域まで復号することなく、符号化領域上で合成して1つの符号化済み画像を再構成することができる。これにより画素領域までの復号処理および再符号化処理を省略できるので、画素を操作して合成する方式と比較して処理負荷を大幅に軽減できる。また、合成処理処理の過程、特に、逆動き補償や動き補償での演算処理を工夫することにより計算量を削減した高速処理が可能になる。さらに、特許文献3〜6に記載されているような符号化領域上で情報を加工処理する方式と比較して得られる画質は高画質であり、画素を操作する方式と同等の画質を得ることができる。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。図1は、本発明に係る映像合成装置の実施形態を示すブロック図である。本実施形態の映像合成装置は、符号情報抽出部1、逆量子化部2、逆動き補償部3、合成部4、動き補償部5、量子化部6、および符号化部7を備える。
まず、符号情報抽出部1は、変換符号化によって圧縮された複数の動画像の符号化情報を部分的に復号して動き予測情報(動きベクトル)および量子化済み予測誤差情報(差分DCT係数)を抽出する。
なお、ここでの抽出処理は、入力された複数の動画像全てに対して行う必要はなく、出力する画像に含ませる動画像に対して行えばよい。また、入力された1つの動画像内についても全て対して抽出処理を行う必要はなく、例えば顔部分などの動画像の一部に対して抽出処理を行うようにして出力する画像に該部分のみを含ませるようにすることもできる。
符号情報抽出部1で抽出された動きベクトルは、逆動き補償部3および動き補償部5に出力され、量子化済み差分DCT係数は、逆量子化部2に出力される。
逆量子化部2は、符号情報抽出部1で得られた量子化済み差分DCT係数を逆量子化する。逆量子化により生成された量子化誤差を含んだ差分DCT係数は、逆動き補償部3に出力される。逆量子化部2に、出力する画像に必要な差分DCT係数を選択して出力させる機能を持たせることもできる。
逆動き補償部3はフレームメモリを含み、フレームメモリから得られる1フレーム前の参照DCT係数と符号情報抽出部1で抽出された動きベクトルと逆量子化部2で得られた処理対象フレームの差分DCT係数(8×8DCT係数)とを用いてDCT係数領域上で逆動き補償し、処理対象フレームの完全なDCT係数を導出する。
逆動き補償部3で導出された、複数の画像についてのDCT係数は合成部4に入力される。合成部4は、入力されたDCT係数を1つのフレームとして合成する。なお、出力する画像に必要なDCT係数をここで選択して合成するようにすることもできる。
動き補償部5は、符号情報抽出部1で得られた動きベクトルを、出力する画像の動きベクトルとして再利用するとともに、合成部4で得られたDCT係数に対して動き補償を行う。ここでのDCT係数領域上における動き補償は、逆動き補償部3での処理の逆の操作である。動き補償部5で得られる動きベクトルは符号化部7へ出力され、動き補償されたDCT係数は量子化部6へ出力される。
量子化部6は、動き補償部5で得られたDCT係数を量子化し、量子化されたDCT係数を符号化部7へ出力する。符号化部7は、量子化部6で得られた量子化済みDCT係数および動き補償部5で得られた動きベクトルを符号化して出力する。
次に、逆動き補償部3における処理の具体例について説明する。図2は、逆量子化部2での逆量子化により生成された差分8×8DCT係数の4組すなわちマクロブロックと、動きベクトルに基づいて参照される前フレームの参照DCT係数との関係を示す。なお、R00〜R22はそれぞれ、8×8DCT係数のブロックである。
逆動き補償する場合、マクロブロック1つ分の4組の差分8×8DCT係数は、最大で前フレームの9組の8×8DCT係数R00〜R22にまたがることがあるので、以下では、DCT係数領域上で動きベクトルと9組の参照8×8DCT係数から4組の差分8×8DCT係数を逆動き補償する場合を例として説明する。
まず、動きベクトルの水平成分,垂直成分ともに0を含んだ8の倍数である場合には、1つのブロック(DCT係数ブロック)は前フレームのブロックと全く重なり、複数のブロックにまたがらないので、該当する場所の参照DCT係数を取得して処理を終了する。それ以外の場合、複数のブロックにまたがるのでDCT係数をそれらのブロックから取得して再構成する必要がある。
動きベクトルの水平成分,垂直成分ともに8の倍数でない場合、動きベクトルが指す参照領域を含む9組の参照8×8DCT係数Rm,nを(1)式のように1つの24×24行列Rとして表す。
Figure 2005203847
ここで、4組の差分8×8DCT係数Dに対しての画素領域(ベースバンド)上での逆動き補償を行列形式で表現すると、動きベクトル(u,v)に対する8×8DCT係数行列Yは(2)式で表される。なお、「0」は全てが0の行列を表している。
Figure 2005203847
ここで、Tは、n次のDCT変換行列を表し、演算子tは、転置操作を表す。また、i,jはそれぞれ、動きベクトルの成分u,vをDCT係数の次数で割った余りを表す。(2)式は次数が8であるため、i,jはそれぞれ1から7を取り得る。行列V,Hはそれぞれ、16×16要素を抽出するために入力された動きベクトルに応じて変化する16×24、24×16のシフト行列であり、動きベクトルが整数画素単位の場合には(3),(4)式で表すことができる。なお、行列V,Hを個別に用いることは、動きベクトルの成分ごとに参照DCT係数の領域を抽出することに相当する。
Figure 2005203847
Figure 2005203847
ここで、Eは、n×nの単位行列を表す。また、0,0はそれぞれ、16×iの0行列、j×16の0行列を表す。つまり、16×24行列V内の16×16単位行列E16は動きベクトルの水平成分の8による剰余で前後する。同じく、24×16行列H内の16×16単位行列E16は動きベクトルの垂直成分の8による剰余で上下する。いずれも、剰余が0でない7通りを取り得るので、予め計算して保持しておくことができる。
また、動きベクトルが半画素単位の場合、行列V,Hはそれぞれ、(5),(6)式で表すことができ、さらに動きベクトルが1/4画素単位の場合など、動きベクトルの精度に応じて拡張することができる。
Figure 2005203847
Figure 2005203847
ここで、(5)式における0と1/2と1とからなる半画素生成行列は16×24行列であり、(6)式における0と1/2と1とからなる半画素生成行列は24×16行列である。いずれの場合でも(2)式のDCT係数行列R以外はすべて定数行列であるので、それらを予め計算して格納しておくことにより演算回数を削減することができる。
さらに、(2)式の定数行列の積を求めると、(7)式のように対称性が現れる。この対称性を勘案して逆動き補償での計算量を削減することができる。ここで、A,A′,A,A′は8×8行列を表す。A,A′を水平成分の変換テーブルとし、A,A′を垂直成分の変換テーブルとして予め計算して格納しておくことができ、これらの変換テーブルは、動きベクトルの精度に応じて変わる。
Figure 2005203847
上記(2)式に上記(7)式を適用すると、DCT係数領域で逆動き補償されたDCT係数行列Yは、下記(8)式で表される。
Figure 2005203847
(1)式をRに適用して(8)式を展開すると、(9)式が導出される。(9)式の括弧内の式には、(10),(11)式で表される共通する部分があり、(10)および(11)式を予め計算して保持させておくことにより計算量を削減できる。また、解像度変換行列は行列A,A′,A,A′だけであるので、その格納に必要なメモリの量を小さく抑えることができる。
Figure 2005203847
Figure 2005203847
Figure 2005203847
また、一般に部分行列AとA′(AとA′あるいはAとA′)の間には密接な関係があり、両者の部分要素の対称性を勘案した計算を行うことにより計算量を削減できる。例えばi=1,i=2の場合、すなわちAとA′、AとA′の関係を図3(a),(b)に示す。同図ではAとA′で要素が完全に一致する箇所を“+”、正負符号が反転する箇所を“−”、全く異なる箇所を“ ”(無印)、要素が0の箇所を“0”で表している。
ここで、AとA′で全く一致する要素だけを抽出した行列をA'、絶対値は等しいが正負符号が逆の要素だけを抽出した行列をA"と定義し、Aの残りの要素からなる行列を‘A、A′の残りの要素からなる行列を“Aと定義すると、行列Aと行列A′は(12)式に書き直すことができる。(12)式はA'、A"、‘A、“Aの対称性に応じて行列Aと行列A′を複数に分解して計算するものであり、計算量を削減できる。
Figure 2005203847
(10)式に(12)式を代入すると(13)式が導出される。
Figure 2005203847
(13)式を一見すると、もともと行列積が2回であったのが4回に増えているが、A’、A"、‘Aおよび“Aはいずれも疎行列(0要素を多く含む行列)であるので計算量は減少する。例えばi=1のとき、AとA′で完全に一致する要素だけから構成される行列A'の非0要素は12個であり、残る52個は0である。同様に、行列A"、‘A、“Aの非0要素はそれぞれ21個、31個、31個でしかない。このとき、(10)式の計算に必要な乗算回数は1024回であるのに対し、(13)式の計算に必要な乗算回数は760回であり、約25%の計算量を削減できる。上記では(10)式の計算の例を説明したが、(9)式や(11)式の計算についても同様にして計算量を削減できる。このように(13)式によれば行列Aと行列A′との間のA'、A"、‘A、“Aの対称性を利用し、共通項をまとめた計算が可能になり、計算量を削減できる。
また、図3(a),(b)に示すようにiによって対称性の分布が異なり、iが奇数より偶数、単に偶数より4の倍数のほうが絶対値が一致する要素が多く、計算量の削減効果が大きい。よって、iとjとが異なる数値を持つ場合、2の因数が多い成分から抽出処理を行うようにすれば全体の計算量を削減できる。
上記処理により計算量を削減できるが、さらに上記処理は画素領域上での逆動き補償と等価であり、結果的に同等の処理であるため、この処理を経ても画素領域まで復号して逆動き補償を行う方式と同等の画質を保つことができる。逆に、画素領域上で逆動き補償では逆DCT変換、逆動き補償などの処理ごとにその結果を整数に丸めて格納する必要があり、幾度もの丸め込み操作により僅かながら画質が劣化するが、上記処理は一括して行われて丸め込み操作が少ないので、画質劣化は最小限に抑えられる。
また、動きベクトルの水平成分、垂直成分のどちらか一方が8の倍数で、他方が8の倍数でない場合には、8の倍数の成分に関しては処理を省略できる。例えば水平成分が8の倍数の場合には行列Rを24×16行列に設定し、逆に垂直成分が8の倍数の場合には行列Rを16×24行列に設定することで演算量を削減できる。
動き補償部5での処理、すなわちDCT係数領域上における動き補償は変換テーブルなどを利用し、出力する画像に応じて上記の逆動き補償と逆の操作を行うことにより実現できる。
以上、実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、種々に変更できる。例えば、合成部4での合成の際に、出力する画像のフレームサイズや入力された複数の画像に対するフレームサイズの構成比率などによって、8×8DCT係数の低域成分を抽出して縮小したり、8×8DCT係数の高域成分に0を挿入して拡大したりすることも可能である。
なお、このように入力された画像のフレームサイズに何らかの拡大縮小処理を施した場合には、動きベクトルおよびDCT係数もそれに一致させる必要がある。例えば縮小処理を施した場合には、個々の符号化単位ごとに複数の動きベクトルから1つの動きベクトルを推定し、低次のDCT係数に対してDCT係数領域上で動き補償を行う。この際の動きベクトルの推定は、符号化単位が占める領域にある動きベクトルの中央値、符号化単位のアクティビティなどを重みとした重み付き平均、あるいは符号化単位が占める面積を重みとした重み付き平均などを求めることで実現できる。
また、縮小処理が施された場合には低次のDCT係数だけが抽出されているので、動き補償部5での処理に使用するDCT変換行列Tの次数nを、縮小率に応じた次数に置き換える必要がある。例えばフレームサイズを1/2に縮小する場合、4次のDCT変換行列Tを用いる。このときシフト行列は縦横それぞれ1,2,3の3種類ずつ保持するだけで十分である。また、動き補償後のDCT係数に対しては低次のDCT係数から、出力する画像に用いられる次数のDCT係数に変換する。この変換には、先の出願(特願2003-372223号)に記載した基底変換の技術を利用できる。
本発明は、DCT係数に限られず他の変換符号化方式で変換された変換符号化情報についても同様に適用可能であり、符号化領域上で高速かつ高精度に画像を合成することを可能にするので、多地点テレビ会議システムなどの複数の画像を加工処理して配信するシステムへ有効に適用できる。
本発明に係る映像合成装置の実施形態を示すブロック図である。 逆動き補償処理に用いられる差分DCT係数と参照DCT係数の関係を示す説明図である。 逆動き補償処理での部分行列の説明図である。
符号の説明
1・・・符号化情報抽出部、2・・・逆量子化部、3・・・逆動き補償部、4・・・合成部、5・・・動き補償部、6・・・量子化部、7・・・符号化部

Claims (19)

  1. 変換符号化された画像を再構成する映像合成装置において、
    変換符号化された動画像の符号化情報を部分的に復号し、量子化済み予測誤差情報および動き予測情報を抽出する符号情報抽出部と、
    前記符号化情報抽出部で抽出された量子化済み予測誤差情報を逆量子化して予測誤差情報を生成する逆量子化部と、
    前記逆量子化部で生成された予測誤差情報および前記符号情報抽出部で抽出された動き予測情報を用いて符号化領域上で逆動き補償を行って変換符号化情報を再構成する逆動き補償部と、
    前記逆動き補償部で再構成された複数の変換符号化情報を符号化領域上で1つの変換符号化情報に合成する合成部と、
    前記合成部で合成された変換符号化情報および前記符号化情報抽出部で抽出された動き予測情報を用いて符号化領域上で動き補償を行って予測誤差情報および動き予測情報を生成する動き補償部と、
    前記動き補償部で生成された予測誤差情報を量子化して量子化済み予測誤差情報を生成する量子化部と、
    前記量子化部で生成された量子化済み予測誤差情報および前記動き補償部で生成された動き予測情報を符号化して出力する符号化部とを備え、
    変換符号化された複数の動画像の全てまたはその一部を1つの変換符号化された画像として出力することを特徴とする映像合成装置。
  2. 前記符号情報抽出部は、変換符号化された動画像から、出力する画像に応じて符号化情報の全てまたはその一部だけを部分的に復号し、量子化済み予測誤差情報および動き予測情報を抽出することを特徴とする請求項1に記載の映像合成装置。
  3. 前記逆量子化部は、出力する画像に必要な予測誤差情報を逆量子化して送出することを特徴とする請求項1に記載の映像合成装置。
  4. 前記逆動き補償部は、動き予測情報と予測誤差情報と参照する変換符号化情報から符号化領域上で変換符号化情報を再構成することを特徴とする請求項1に記載の映像合成装置。
  5. 前記逆動き補償部は、画素領域上での逆動き補償と結果的に同等の処理を実行することを特徴とする請求項4に記載の映像合成装置。
  6. 前記逆動き補償部は、動き予測情報の成分ごとおよび動き予測情報が取り得る数値ごとに異なる変換テーブルを利用することを特徴とする請求項4に記載の映像合成装置。
  7. 前記逆動き補償部は、動き予測情報の成分ごとに参照する変換符号化情報の領域を抽出することを特徴とする請求項6に記載の映像合成装置。
  8. 前記逆動き補償部は、動き予測情報の成分ごとに参照する変換符号化情報の領域の抽出に際し、2の因数が多い動き予測情報の成分から抽出を行うことを特徴とする請求項7に記載の映像合成装置。
  9. 前記逆動き補償部で利用される変換テーブルは、動き予測情報の精度に応じて拡張可能であることを特徴とする請求項6に記載の映像合成装置。
  10. 前記逆動き補償部で利用される変換テーブルは、予め計算されて格納されていることを特徴とする請求項6に記載の映像合成装置。
  11. 前記逆動き補償部は、変換テーブルの対称性を勘案して計算することにより逆動き補償での全体の計算量が削減されるように構成されていることを特徴とする請求項6に記載の映像合成装置。
  12. 前記逆動き補償部は、計算過程において共通する項を予め計算することにより逆動き補償での全体の計算量が削減されるように構成されていることを特徴とする請求項11に記載の映像合成装置。
  13. 前記逆動き補償部は、変換テーブルの部分要素における局所的な対称性を勘案して計算することにより全体の計算量が削減されるように構成されていることを特徴とする請求項11に記載の映像合成装置。
  14. 前記逆動き補償部は、変換テーブルの部分要素における局所的な対称性に応じて変換テーブルを複数に分解して利用することを特徴とする請求項13に記載の映像合成装置。
  15. 前記逆動き補償部は、変換テーブルの部分要素における局所的な対称性を利用し、共通項をまとめて計算することにより乗算回数が削減されるように構成されていることを特徴とする請求項14に記載の映像合成装置。
  16. 前記動き補償部は、動き予測情報と変換符号化情報と参照する変換符号化情報から符号化領域上で動き補償を行って予測誤差情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の映像合成装置。
  17. 前記動き補償部は、逆動き補償の逆演算を行うことを特徴とする請求項16に記載の映像合成装置。
  18. 前記動き補償部は、動き補償処理に変換テーブルを利用し、出力する画像に応じて動き予測情報を再構成することを特徴とする請求項16に記載の映像合成装置。
  19. 前記合成部は、出力する画像に必要な予測誤差情報を合成することを特徴とする請求項1に記載の映像合成装置。
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