JP2005203153A - プラズマディスプレイパネル並びにその駆動装置及び方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネル並びにその駆動装置及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 表示セルの誤放電の抑制等を図る。
【解決手段】 プラズマディスプレイパネル12のトレース電極32(m+2)に書込みパルスが印加され、かつ、データ電極24(n+1)にデータパルスが印加されて表示セル14(m+1)(n+1)が選択されるとき、該表示セルと境界部を共有する4つの表示セル14m(n+1)、14(m+1)n、14(m+1)(n+2)、14(m+2)(n+1)のいずれにも、上記書込みパルスは印加されない。表示セル14(m+1)(n+1)で発生する書込み放電に誘発されて上記隣接する4つの表示セルで誤放電が発生するのを抑制することができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、プラズマディスプレイパネル並びにその駆動装置及び方法に関し、詳しくはいずれの表示セルの主放電ギャップを形成する電極のいずれか一方と当該表示セルと境界部を共有する表示セルの対応する電極とを電気的に別個に接続するプラズマディスプレイパネル並びにその駆動方法及び装置に関する。
従来のプラズマディスプレイパネルの第1の例、例えば、特許文献1に記載される例について図17を参照して説明する。図17は、特許文献1に記載されるプラズマディスプレイパネルの部分断面図を示す。
このプラズマディスプレイパネルには、ガラスから成る2枚の絶縁基板、すなわち、前面基板50と背面基板52が設けられている。
前面基板50上には、透明な走査電極54m(m=1、2、…、Mのうちの1つ)及び維持電極56mが平行して形成され、これらの各電極54m、56mの上に各別に金属製のトレース電極58Sm、58Cmが形成されている。トレース電極58Sm、58Cmの各々は、対応する電極である走査電極54mと維持電極56mの電気的抵抗値を小さくするためのものである。
走査電極54m、維持電極56m及びトレース電極58Sm、58Cmを覆うように第1の誘電体層60が設けられ、この誘電体層60の上に誘電体層60を放電から保護する酸化マグネシウム等から成る保護層62が形成されている。
背面基板52上には、走査電極54m及び維持電極56mと直交して延びるデータ電極64n(n=1、2、…、Nのうちの1つ)が形成されている。そして、データ電極64nを覆うように第2の誘電体層66が形成されている。誘電体層66上にはデータ電極64nと平行して延び、表示の単位となる表示セルを区切る隔壁68が形成されている。
さらに、隔壁68の側面及び誘電体層66上であって隔壁68が形成されていない表面上に蛍光体層70が形成されている。この蛍光体層70は、放電ガスの放電により発生する紫外線を可視光線に変換するもので、3原色であるR、G、Bに塗り分けて形成されている。
そして、前面基板50上の保護層62と背面基板52上の蛍光体層70とによって区画される空間は放電空間72であり、この放電空間72にはヘリウム、ネオン及びキセノン等又はこれらの混合ガスが充填される。
このように構成されたプラズマディスプレイパネルにおいては、走査電極54mと維持電極56mとの間で面放電80が発生する。
図18は、図17に示すプラズマディスプレイパネルを表示面側から見た平面図である。
図18に示す走査電極54mと隣接する2本の維持電極56m、56(m+1)との間に形成される2つの間隙のうちの一方が、放電を行う主放電ギャップMGであり、他方は放電を行わない非放電ギャップSGである。
したがって、表示の単位である表示セル、例えば、表示セル74m(n-1)は、非放電ギャップSGと隔壁68とによって規定される。
非放電ギャップSGは、上下に隣接する表示セルの放電の干渉を避けるために広く設定され、そのギャップ間隔は、通常主放電ギャップMGのギャップ間隔の3乃至5倍程度とすることが多い。
次に、従来のプラズマディスプレイパネルの第2の例、例えば、特許文献2に記載される例について図19を参照して説明する。
図19は、特許文献2に記載されるプラズマディスプレイパネルを表示面側から見た平面図である。
この図には、プラズマディスプレイパネル全体を示していないが、基本的な構成要素は、以下に述べるように、図17に示す第1の例のプラズマディスプレイパネルと同じであり、同一の構成要素には同一の符号を付してある。
この第2の例でのプラズマディスプレイパネルと上記第1の例でのプラズマディスプレイパネルとの違いは、走査電極54mn及び維持電極56mnが表示セル74mn毎に独立して形成されていること、同一表示行55mの走査電極54mnがトレース電極58Smで接続され、かつ、維持電極56mnがトレース電極58Cmで接続されていること、隣り合う表示行、例えば、表示行55mと表示行55(m+1)とで走査電極と維持電極とが入れ替っていること、隔壁68が同一表示行55mの走査電極54mn及び維持電極56mnが延びる方向と直交する方向だけでなく、平行な方向にも形成され井桁状の構造になっていることである。
この隔壁68が井桁状に形成されていることが最も大きな違いで、これにより、上下に隣接する表示セル、例えば、表示セル74mnと表示セル74(m+1)nとの間での放電干渉が抑制でき、非放電ギャップSGを狭くして電極面積を広く取ることが可能になる。
電極面積の拡大によって、放電電流の増大が図れて高輝度での表示が可能になる。
また、表示行毎に、走査電極と維持電極とが入れ替っていることにより、隣り合う表示行間で走査電極と維持電極との間に形成される容量成分を低減させることができる。
従来のプラズマディスプレイパネルの第3の例、例えば、特許文献3に記載される例について図20を参照して説明する。
図20は、特許文献3に記載されるプラズマディスプレイパネルを表示面側から見た平面図である。
この図には、プラズマディスプレイパネル全体を示していないが、基本的な構成要素は、図17に示す第1の例のプラズマディスプレイパネルと同じであり、同一の構成要素には同一の符号を付してある。
この第3の例のプラズマディスプレイパネルと上記第1及び第2の例のプラズマディスプレイパネルとの最も大きな違いは、表示セルの配置にあり、表示セルは略6角形である。
隣り合う表示行の走査電極及び維持電極の位置は交互に入れ替えて配置され、各表示セル74mnの走査電極54mnと維持電極56mnとの間の間隙とデータ電極64nとの交点は当該表示セル74mnの略中央部にある。
また、同一のデータ電極64nに属する表示セルには、同一の発光色を示す蛍光体層70(図20には図示せず、図17参照)が形成されているので、電気的に、例えば、トレース電極58Smで接続された走査電極54mn、54(m+1)(n+1)、54m(n+2)、…を有し、隣り合う3原色光の表示セルは3角形に並ぶことになる。
このような並び方から、第3の例の表示セルの配列を第1及び第2の例に示すストライプ配列に対して3角配列又はデルタ配列と呼ぶ。
デルタ配列では、走査電極54mnと維持電極56mnの両側が主放電ギャップMGとなるため、非放電ギャップSGは存在しない。
従来のプラズマディスプレイパネルの第4の例、例えば、特許文献4に記載されるものについて図21を参照して説明する。
図21は、特許文献4に記載されるプラズマディスプレイパネルを表示面側から見た平面図である。
この図には、プラズマディスプレイパネル全体を示していないが、基本的な構成要素は、以下に述べるように、図17に示す第1の例のプラズマディスプレイパネルと同じであり、同一の構成要素には同一の符号を付してある。
図21に示すプラズマディスプレイパネルは、隣り合う表示行55mの表示セルが表示行方向においてずれて配置されている点に、上記各例のプラズマディスプレイパネルと大きな相違がある。
この構造は、後述する隣接する表示セル間での放電による干渉を少なくし得る構造となっている。
次に、上記第1乃至第4の例に示すプラズマディスプレイパネルに共通する駆動方法及び輝度制御方法について説明する。
図22は、従来の駆動方法でプラズマディスプレイパネルの各電極に印加される電圧パルスのタイミングチャートである。また、図22には、1つのサブフィールドについてのみ示すが、プラズマディスプレイパネルはサブフィールドの繰り返しで駆動される。
1つのサブフィールドは、4つの期間、すなわち、予備放電期間A、選択操作期間B、維持期間C及び維持消去期間Dから成る。予備放電期間Aは、これに続く選択操作期間Bでの放電を起こし易くする期間であり、選択操作期間Bは、各表示セルのオン/オフを選択する期間であり、維持期間Cは、選択された全ての表示セルで表示放電を行わせる期間であり、維持消去期間Dは、表示放電を停止させる期間である。
なお、従来の駆動方法においては、第1の例では走査電極54m、また、第2乃至第4の例では走査電極54mn及び第1の例では維持電極56m、また、第2乃至第4の例では維持電極56mn(以下、煩雑さを避けるため、第2乃至第4の例の走査電極54mn及び維持電極56mnについて説明する)で形成される面電極の基準電位を、維持期間Cにおいて放電を維持するための維持電圧Vosとしている。
したがって、走査電極54mn及び維持電極56mnに印加される電圧パルスが、維持電圧Vosより高い電圧にあるものを正極性のパルスと表現し、低い電圧にあるものを負極性のパルスと表現する。
また、データ電極64nの電位は接地電位GND(0ボルト)を基準とする。
先ず、予備放電期間Aにおいて、走査電極54mnに正極性で鋸歯状の予備放電パルスPopsを印加すると同時に、維持電極56mnに負極性で矩形の予備放電パルスPopcを印加する。予備放電パルスの波高値は、走査電極54mnと維持電極56mnとの間の放電開始電圧を超える値に設定して置く。
したがって、予備放電パルスPops及びPopcを対応する電極に印加すると、鋸歯状の予備放電パルスPopsの電圧が上昇して両電極間の電圧が放電開始電圧を超えた時点から走査電極54mnと維持電極56mnとの間に弱い放電が発生する。
これによって、走査電極54mn上に負の壁電荷が形成され、維持電極56mn
上に正の壁電荷が形成される。
走査電極54mnへの正極性で鋸歯状の予備放電パルスPopsの印加に続いて、走査電極54mnに負極性で鋸歯状の予備放電パルスPopeが印加される一方、維持電極56mnの電位は維持電圧Vosに保持される。
予備放電パルスPopeの印加により、走査電極54mn及び維持電極56mn上に形成された壁電荷が消去される。
なお、予備放電期間Aにおける壁電荷の消去には、選択操作期間B及び維持期間C等の後続の工程(処理ステップ)における動作を首尾良く遂行させるための壁電荷の調整も含まれる。
予備放電期間Aに続く選択操作期間Bに入ると、全ての走査電極54mnを一旦ベース電位Vobwに保持した後、表示行55mに属する全走査電極54mn毎に、線順次で走査パルスPowを印加する。この走査パルスPowが印加されている走査電極54mnに対応するデータ電極64nに、順次、表示データ(画素データ)に応じたデータパルスPodが印加される。
この走査電極54mnへの走査パルスPowの印加とデータ電極64nへのデータパルスPodの印加は、それぞれ、集積回路により構成された走査ドライバ及び維持ドライバ(共に図示せず)によって表示行55m毎に個別に制御される。
また、走査パルスPow及びデータパルスPodが印加される間、維持電極56mnは、正極性の電位Voswに保持される。
なお、走査パルスPow及びデータパルスPodの到達電位は、走査電極54mnとデータ電極64nとの対向電極において、走査パルスPow及びデータパルスPodのいずれかの単独の印加では走査電極54mnとデータ電極64nとの間の対向電極電圧が放電開始電圧を超えず、両パルスが重畳して印加されたときに放電開始電圧を超えるように設定されている。
また、選択操作期間Bにおいて維持電極56mnに印加保持されている電位Voswは、たとえ走査パルスPowが走査電極54mnに印加されたとしても、走査電極54mnと維持電極56mnとの間の面電極電圧が放電開始電圧を超えないように設定されている。
ここでいう対向電極電圧も、また、面電極電圧も、外部から対応電極に印加される電位差のみでなく、当該表示セル74mn内部に形成された壁電荷によって発生する壁電圧を含めたものである。
したがって、走査パルスPowとデータパルスPodとが同時的に印加された表示セル、例えば、表示セル74mnにおいてのみ、表示セル74mnの走査電極54mnとデータ電極64nとの間で対向放電が発生する。
この対向放電が発生するとき、走査電極54mnと維持電極56mnとの間に走査パルスPow及び電位Voswによる電位差が与えられているから、対向放電をトリガとして走査電極54mnと維持電極56mnとの間にも面放電が発生する。この放電が書込み放電となる。
これにより、選択された表示セル74mnにおいて、走査電極54mn上に正の壁電荷が形成され、維持電極56mn上に負の壁電荷が形成される。
選択操作期間Bが終了して維持期間Cに入ると、全ての走査電極54mnの電位が維持電圧V osに保持される一方、維持電極56mnに波高値が維持電圧Vosで負極性の第1の維持パルスPosfが印加される。
維持電圧Vosは、選択操作期間Bにおいて発生された書込み放電によって面電極上に壁電荷が形成されており、この壁電荷による壁電圧に維持電圧Vosが重畳された場合には当該表示セル、例えば、表示セル74mnの走査電極54mnと維持電極56mnとの間で面放電が発生するが、上記の壁電荷の形成がない表示セルではその走査電極と維持電極との間の面電極電圧が放電開始電圧を超えず、これら両電極間で面放電が発生しないような電圧に設定されている。
したがって、選択操作期間Bにおいて、書込み放電が発生して壁電荷が形成された表示セルにおいてのみ、維持放電が発生する。
維持期間Cにおいて、上記第1の維持パルスPosfの印加に続いて、走査電極54mnと維持電極56mnとに波高値が維持電圧Vosで互いに位相が反転した負極性の維持パルスPosが印加される。
これにより、第1の維持パルスPosfで維持放電が発生した表示セルでのみ維持放電が継続して発生する。
維持期間Cが終了して維持消去期間Dに入ると、維持電極56mnの電圧が維持電圧Vosに保持される一方、走査電極54mnに負極性で鋸歯状の維持消去パルスPoeが印加される。
この工程により、面電極上の壁電圧が消去されて初期状態、すなわち、予備放電期間Aにおいて予備放電パルスPops及びPopcが印加される前の状態に戻る。
なお、維持消去期間Dにおける壁電荷の消去には、次の工程における動作が首尾良く遂行させ得るための壁電圧の調整も含まれる。
なお、上記の説明では選択操作期間Bと維持期間Cとが分離されている方式について説明した。
これ以外にも、これらの動作が時間的に混合されている駆動方式も採用されているが、個別の表示セルから見れば、予備放電後に、選択操作、そして維持放電が行われることは同様である。
また、ストライプ配列とデルタ配列の各方式については、表示セルの配置が異なるものの、個々の表示セルが走査電極、維持電極及びデータ電極の3つの電極で構成されるという点では変わりはなく、いずれも同様の駆動形態を適用することは可能である。
次に、従来のプラズマディスプレイパネルの輝度制御方法、例えば、特許文献2に記載の輝度制御方法について説明する。
プラズマディスプレイパネルにおいて階調表現を行うためにサブフィールド法が用いられる。これは、AC型プラズマディスプレイパネルでは発光の輝度を電圧変調で行うことは困難であり、輝度変調には発光回数を変える必要があるためである。
サブフィールド法は、階調性のある一枚の画像を複数の2値表示画像に分解してこれらの2値表示画像を高速に連続して表示し、視覚の積分効果により多階調の画像として再現するものである。
すなわち、一枚の画像は、通常1/60秒で表示され、これを1フィールドと呼ぶ。この画像の各画素に対して256段階の階調を与えようとする場合に、1フィールドを8サブフィールドに分割し、その各サブフィールドに1:2:4:8:16:32:64:128の比率の輝度を与える。
そして、入力信号の8ビットの輝度レベルに応じて発光させるサブフィールドを選択して階調の表現を可能にしている。
各サブフィールドは、図22に示すように、予備放電期間A乃至維持消去期間Dによって構成され、各サブフィールドの輝度は維持期間Cでの維持サイクル数を変えることにより設定される。なお、駆動形態により、予備放電期間Aが省略される場合もある。
また、特許文献5に示すように、分割するサブフィールドの数を階調を表現するビット数よりも多くし、冗長性を持たせる方式もある。この方式は、プラズマディスプレイパネルに特有な表示妨害である動画擬似輪郭を抑制する上で有効な手段となる。
また、上述の各特許文献においては、各表示セルは隔壁によって区切られている。この隔壁は、選択された表示セルで発生する放電による干渉を抑制するためのものである。
しかしながら、隔壁によっても、上記放電による干渉を完全に抑制することはできず、書込み放電が発生した表示セルに隣接する表示セルはより放電が発生し易い状態に置かれるということが、非特許文献1において指摘されている。
特開2002−258794号公報 特開2002−42661号公報 特開平6−44907号公報 特開2001−135242号公報 特開2000−322025号公報 M.Makino etal.,Asia Disply/IDW′01,p809(2001)
上述したように、従来のプラズマディスプレイパネルの駆動方法における選択操作期間Bの動作において、走査パルスPowとデータパルスPodとが印加された表示セルの走査電極とデータ電極との間で対向放電が発生する。
しかしながら、この対向放電は、必ず、発生するものではなく、或る放電確率に応じて発生する。
その放電確率を決定する要素は様様であるが、その1つに電極間の電位差がある。電極間の電位差が大きいほど放電確率は高くなり、確実な表示動作を行うことが可能になる。
したがって、電極間の電位差を大きくする手段として、データパルスPodが印加されいない状態、すなわち、走査パルスPowのみが印加された状態において、走査電極とデータ電極との間の電位差が放電開始電圧となるように予備放電期間Aで壁電荷の調整を行う方法が採用されている。
また、上記対向放電が発生したとき、この対向放電をトリガとして発生する走査電極と維持電極との間の面放電についても同様のことが言える。
この面放電を確実に発生させるために、走査パルスPowが印加された走査電極とこれと面電極を成す維持電極との間の電位差をこれら両電極間の放電開始電圧となるように予備放電期間Aで壁電荷の調整が行われる。
上記特許文献1乃至特許文献4に記載されるいずれのプラズマディスプレイパネルにおいても、予備放電期間Aにおいて上述の壁電荷の調整が行われて確実な表示動作を行い得るようにしているが、このような調整を行うことにより、本来発生してはならない誤放電が発生してしまうという技術的問題がある。
例えば、特許文献1に記載されるプラズマディスプレイパネルにおいて、表示行55mの各走査電極54mnにトレース電極58Smを介して走査パルスPowを印加して選択操作を行う際の選択セルがデータ電極64(n-1)及びデータ電極64(n+1)との交点に位置する表示セル74m(n-1)及び表示セル74m(n+1)であり、データ電極64nとの交点に位置する表示セル74mnは非選択セルであるとしたとき、走査パルスPowと同期してデータパルスPodが順次のタイミングでデータ電極64(n-1)及びデータ電極64(n+1)には印加されるが、データ電極64nには印加されない。
したがって、上述の書込み放電が表示セル74m(n-1)及び表示セル74m(n+1)に発生する。
このような書込み放電が発生したとき、この書込み放電による干渉が表示セル74mnで発生しないように隔壁68によって各表示セルは区切られているとはいうものの、この隔壁68によるだけでは、上記干渉を完全に抑制することはできず、書込み放電が発生した表示セルと境界部を共有する隣接の表示セルでも放電が発生し易い状態になるということは、上述の非特許文献1において指摘されている通りである。
そして、上述したように、従来の駆動方法によれば、予備放電期間Aでの壁電荷の調整が、走査パルスPowのみが印加された状態において、走査電極と維持電極との間の電位差が放電開始電圧となるようにして行われているから、上述の書込み放電が発生した表示セル74m(n-1)及び表示セル74m(n+1)と隣接する表示セル74mnにも走査パルスPowが印加される状態においては、当該表示セル74mnの走査電極54mnとデータ電極64nとの間の電位差も、また、走査電極54mnと維持電極56mnとの間の電位差も放電開始電圧になっており、最も放電が発生し易い状態にあると言える。
したがって、表示セル74m(n-1)及び表示セル74m(n+1)で書込み放電が発生すると、放電干渉により表示セル74mnでも放電が発生してしまうことがある。
このようにして発生する放電は誤放電であり、この誤放電による発光は、本来不要の発光であるから、誤点灯として表示品質の低下を招来する。
上述したように、隣接する表示セルに同時に走査パルスが印加される状態は、特許文献3に記載されるプラズマディスプレイパネルのようにデルタ配列になっている場合にも同様に生ずる。
デルタ配列の場合には、最大4個の隣接する表示セルからの干渉を受ける可能性がある。
また、上述した特許文献4に記載されるプラズマディスプレイパネルの構造においては、非放電ギャップと隔壁68により規定される表示セル74mnの区分は、図21中に点線で示したようになる。
したがって、このような構造においても、隣接する表示セルに走査パルスが同時に印加されることになるから、上述した技術的問題である誤点灯が発生する虞れがあることには変わりはない。
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、選択された表示セルに隣接する表示セルでの誤放電を抑制し得るプラズマディスプレイパネル並びにその駆動装置及び方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、第1の基板と第2の基板とを所定の間隔を隔てて対向させ、前記第1の基板の一方の面であって前記第2の基板と対向する側の面に複数の第1電極と、該第1電極との間に表示のための放電を行う放電ギャップを有する複数の第2電極とをそれぞれ配置すると共に、前記第2の基板の一方の面であって前記第1の基板と対向する側の面に前記第1電極及び前記第2電極と直交される第3電極を配置することで、各1つの前記第1電極と前記第2電極と前記第3電極とからなる表示セルが複数個2次元的に配列されているプラズマディスプレイパネルに係り、複数の前記表示セルのうちの所定の前記表示セルの前記第1電極は、当該表示セルと互いに線状に隣接するいずれの前記表示セルの前記第1電極とも電気的に接続されていないことを特徴としている。
請求項2記載の発明は、第1の基板と第2の基板とを所定の間隔を隔てて対向させ、上記第1の基板の一方の面であって上記第2の基板と対向する側の面に複数の第1電極と、該第1電極との間に表示のための放電を行う放電ギャップを有する複数の第2電極とをそれぞれ配置すると共に、上記第2の基板の一方の面であって上記第1の基板と対向する側の面に上記第1電極及び上記第2電極と直交される第3電極を配置することで、各1つの上記第1電極と上記第2電極と上記第3電極とからなる表示セルが複数個2次元的に配列され、かつ、複数の上記第1電極が複数の第1電極群に区分され、同一の上記第1電極群に属する上記第1電極同士は互いに電気的に接続される一方、異なる上記第1電極群に属する上記第1電極同士は電気的に接続されてないように構成されているプラズマディスプレイパネルであって、互いに線状に隣接する2つの上記表示セルの上記第1電極同士が、互いに異なる上記第1電極群に属する構成とされていることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項2記載のプラズマディスプレイパネルに係り、上記プラズマディスプレイパネルの水平方向毎の上記表示セルの各々が表示行を構成し、上記表示行のいずれも、奇数番目の上記表示セルと偶数番目の上記表示セルとで上記表示セルの上記第1電極と上記第2電極とが第1の位置と第2の位置とで交互に入れ替えられて配置され、第1の上記表示行の第1の上記位置にある上記第1電極が第1の上記表示行の第1の上記第1電極群を形成すると共に、第1の上記表示行の第2の上記位置にある上記第1電極が第1の上記表示行の第2の上記第1電極群を形成し、複数の上記表示行のうちの第1の上記表示行の第1の上記第1電極群を形成する上記第1電極は、第1の上記表示行の第1の上記第1電極群と隣り合う第2の上記表示行の第2の上記第1電極群を形成する上記第1電極であって垂直方向において第1の上記表示行の第1の上記第1電極群を形成する上記第1電極の間に位置する上記第1電極と第1のトレース電極で接続され、第1の上記表示行の第2の上記第1電極群を形成する上記第1電極は、第1の上記表示行の第2の上記第1電極群と隣り合う第3の上記表示行の第1の上記第1電極群を形成する上記第1電極であって垂直方向において第1の上記表示行の第1の上記第1電極群を形成する上記第1電極の間に位置する上記第1電極と第2のトレース電極で接続されていることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項2記載のプラズマディスプレイパネルに係り、上記プラズマディスプレイパネルの水平方向毎の上記表示セルの各々が表示行を構成し、上記表示行の各上記表示セルの上記第1電極は、いずれも、同一の上記表示行内の第1の位置に配置され、かつ、上記第2電極は、いずれも、同一の上記表示行内の第2の位置に配置されると共に、上記表示行毎に上記表示セルの上記第1電極と上記第2電極とが上記表示セル毎に入れ替えられて配置され、上記表示行のいずれにおいても奇数番目の上記第1電極が第1の上記第1電極群を構成し、偶数番目の上記第1電極が第2の上記第1電極群を構成し、複数の表示行のうちの第1の上記表示行の第1の上記第1電極群を形成する上記第1電極は、第1の上記表示行の第1の上記第1電極群と隣り合う第2の上記表示行の第2の上記第1電極群を形成する上記第1電極であって垂直方向において第1の上記表示行の第1の上記第1電極群を形成する上記第1電極の間に位置する上記第1電極と第1のトレース電極で接続され、第1の上記表示行の第2の上記第1電極群を形成する上記第1電極は、第2の上記表示行の第2の上記第1電極群を形成する上記第1電極であって垂直方向において第1の上記表示行の第1の上記第1電極群を形成する上記第1電極間に位置する上記第1電極と第2のトレース電極で接続されていることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項2記載のプラズマディスプレイパネルに係り、上記プラズマディスプレイパネルの水平方向毎の上記表示セルの各々が表示行を構成し、上記表示行のいずれも、奇数番目の上記表示セルと偶数番目の上記表示セルとで上記表示セルの上記第1電極と上記第2電極とが第1の位置と第2の位置とで交互に入れ替えられて配置され、第1の上記表示行の第1の上記位置にある上記第1電極が第1の上記表示行の第1の上記第1電極群を形成すると共に、第1の上記表示行の第2の上記位置にある上記第1電極が第1の上記表示行の第2の上記第1電極群を形成し、第1の上記第1電極群の各上記第1電極は、互いに第1のトレース電極で接続され、第1の上記表示行の第2の上記第1電極群の各上記第1電極は、互いに第2のトレース電極で接続されていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項2記載のプラズマディスプレイパネルに係り、
上記プラズマディスプレイパネルの水平方向毎の上記表示セルの各々が表示行を構成し、奇数番目の上記表示行を構成する各上記表示セルの上記第3電極間の中央に、偶数番目の上記表示行の上記第3電極が配置され、上記表示行のいずれも、奇数番目の上記表示セルと偶数番目の上記表示セルとで上記表示セルの上記第1電極と上記第2電極とが第1の位置と第2の位置とで交互に入れ替えられて配置され、かつ、1行置きの上記表示行毎に、上記表示セルの上記第1電極と上記第2電極とが第1の上記位置と第2の上記位置とで交互に入れ替えられて配置され、上記表示行のいずれにおいても、第1の上記位置にある上記第1電極が第1の上記第1電極群を形成すると共に、第2の上記位置にある上記第1電極が第2の上記第1電極群を形成し、奇数番目の上記表示行の第1の上記第1電極群を形成する上記第1電極は、互いに第1のトレース電極で接続され、奇数番目の上記表示行の第2の上記第1電極群を形成する上記第1電極は、互いに第2のトレース電極で接続され、偶数番目の上記表示行の第1の上記第1電極群を形成する上記第1電極は、互いに第3のトレース電極で接続され、偶数番目の上記表示行の第2の上記第1電極群を形成する上記第1電極は、互いに第4のトレース電極で接続されていることを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項2乃至6のいずれか一に記載のプラズマディスプレイパネルに係り、同一の上記第1電極群の上記第1電極を含む上記表示セルの上記第3電極は、上記表示セル毎に別個の上記第3電極であることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、第1の基板と第2の基板とを所定の間隔を隔てて対向させ、前記第1の基板の一方の面であって前記第2の基板と対向する側の面に複数の第1電極と、該第1電極との間に表示のための放電を行う放電ギャップを有する複数の第2電極とをそれぞれ配置すると共に、前記第2の基板の一方の面であって前記第1の基板と対向する側の面に前記第1電極及び前記第2電極と直交される第3電極を配置することで、各1つの前記第1電極と前記第2電極と前記第3電極とからなる表示セルが複数個2次元的に配列されているプラズマディスプレイパネルと、前記第1電極に選択的に電圧を印加する第1の電圧印加手段と、前記第3電極に選択的に電圧を印加する第2の電圧印加手段と、前記第1の電圧印加手段による前記第1電極への電圧の印加と前記第2の電圧印加手段による前記第3電極への電圧の印加とによって前記第1電極と前記第3電圧との間で発生される放電の有無により前記第1電極と前記第2電極との間で表示のための放電を制御する放電制御手段とを備えたプラズマディスプレイパネルの駆動装置であって、複数の前記表示セルのうちの所定の前記表示セルの前記第1電極は、当該表示セルと互いに線状に隣接するいずれの前記表示セルの前記第1電極とも電気的に接続されないように構成され、前記第1の電圧印加手段は、所定の前記表示セルの前記第1電極への前記電圧の印加時刻と、所定の前記表示セルと互いに線状に隣接するいずれの前記表示セルの前記第1電極への前記電圧の印加時刻とを異ならしめて構成されることを特徴としている。
請求項9記載の発明は、第1の基板と第2の基板とを所定の間隔を隔てて対向させ、上記第1の基板の一方の面であって上記第2の基板と対向する側の面に複数の第1電極と、該第1電極との間に表示のための放電を行う放電ギャップを有する複数の第2電極とをそれぞれ配置すると共に、上記第2の基板の一方の面であって上記第1の基板と対向する側の面に上記第1電極及び上記第2電極と直交される第3電極を配置することで、各1つの上記第1電極と上記第2電極と上記第3電極とからなる表示セルが複数個2次元的に配列され、かつ、複数の上記第1電極が複数の第1電極群に区分され、同一の上記第1電極群に属する上記第1電極同士は互いに電気的に接続される一方、異なる上記第1電極群に属する上記第1電極同士は電気的に接続されてないように構成されているプラズマディスプレイパネルと、上記第1電極に選択的に電圧を印加する第1の電圧印加手段と、上記第3電極に選択的に電圧を印加する第2の電圧印加手段と、上記第1の電圧印加手段による上記第1電極への電圧の印加と上記第2の電圧印加手段による上記第3電極への電圧の印加とによって上記第1電極と上記第3電圧との間で発生される放電の有無により上記第1電極と上記第2電極との間で表示のための放電を制御する放電制御手段とを備えたプラズマディスプレイパネルの駆動装置に係り、互いに線状に隣接する2つの上記表示セルの上記第1電極同士が、互いに異なる上記第1電極群に属する構成とされ、上記第1の電圧印加手段は、互いに異なる上記第1電極群のうちの一方の上記第1電極群の上記第1電極への上記電圧の印加時刻と、互いに異なる上記第1電極群のうちの他方の上記第1電極群の上記第1電極への上記電圧の印加時刻とを異ならしめて構成されることを特徴としている。
請求項10記載の発明は、請求項9記載のプラズマディスプレイパネルの駆動装置に係り、上記第1の電圧印加手段は、互いに異なる複数の上記第1電極群のうちの所定数の上記第1電極群を形成する上記第1電極に同時に上記電圧を印加するように構成され、同時に上記電圧が印加される上記第1電極を有する上記表示セルの上記第3電極はいずれも異なることを特徴としている。
請求項11記載の発明は、請求項9又は10記載のプラズマディスプレイパネルの駆動装置に係り、同一の上記第1電極群の上記第1電極を含む上記表示セルの上記第3電極は、上記表示セル毎に別個の上記第3電極であることを特徴としている。
請求項12記載の発明は、請求項9、10又は11記載のプラズマディスプレイパネルの駆動装置に係り、上記プラズマディスプレイパネルの水平方向毎の上記表示セルの各々が表示行を構成し、上記表示行のいずれも、奇数番目の上記表示セルと偶数番目の上記表示セルとで上記表示セルの上記第1電極と上記第2電極とが第1の位置と第2の位置とで交互に入れ替えられて配置され、第1の上記表示行の第1の上記位置にある上記第1電極が第1の上記表示行の第1の上記第1電極群を形成すると共に、第1の上記表示行の第2の上記位置にある上記第1電極が第1の上記表示行の第2の上記第1電極群を形成し、第1の上記表示行の第1の上記第1電極群を形成する上記第1電極は、第1の上記表示行の第1の上記第1電極群と隣り合う第2の上記表示行の第2の上記第1電極群を形成する上記第1電極であって垂直方向において第1の上記表示行の第1の上記第1電極群を形成する上記第1電極の間に位置する上記第1電極と第1のトレース電極で接続され、第1の上記表示行の第2の上記第1電極群を形成する上記第1電極は、第1の上記表示行の第2の上記第1電極群と隣り合う第3の上記表示行の第1の上記第1電極群を形成する上記第1電極であって垂直方向において第1の上記表示行の第1の上記第1電極群を形成する上記第1電極の間にある上記第1電極と第2のトレース電極で接続され、上記第1の電圧印加手段は、第1の上記トレース電極への上記電圧の印加時刻と、第2の上記トレース電極への上記電圧の印加時刻とを異ならしめて構成されていることを特徴としている。
請求項13記載の発明は、請求項9、10又は11記載のプラズマディスプレイパネルの駆動装置に係り、上記プラズマディスプレイパネルの水平方向毎の上記表示セルの各々が表示行を構成し、上記表示行の各上記表示セルの上記第1電極は、いずれも、同一の上記表示行内の第1の位置に配置され、かつ、上記第2電極は、いずれも、同一の上記表示行内の第2の位置に配置されると共に、上記表示行毎に上記表示セルの上記第1電極と上記第2電極とが上記表示セル毎に入れ替えられて配置され、上記表示行のいずれにおいても奇数番目の上記第1電極が第1の上記第1電極群を構成し、偶数番目の上記第1電極が第2の上記第1電極群を構成し、複数の表示行のうちの第1の上記表示行の第1の上記第1電極群を形成する上記第1電極は、第1の上記表示行の第1の上記第1電極群と隣り合う第2の上記表示行の第2の上記第1電極群を形成する上記第1電極であって垂直方向において第1の上記表示行の第1の上記第1電極群を形成する上記第1電極の間に位置する上記第1電極と第1のトレース電極で接続され、第1の上記表示行の第2の上記第1電極群を形成する上記第1電極は、第2の上記表示行の第1の上記第1電極群を形成する上記第1電極であって第1の上記表示行の第1の上記第1電極群を形成する上記第1電極間に位置する上記第1電極と第2のトレース電極で接続され、上記第1の電圧印加手段は、第1の上記トレース電極への上記電圧の印加時刻と、第2の上記トレース電極への上記電圧の印加時刻とを異ならしめて構成されていることを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項9、10又は11記載のプラズマディスプレイパネルの駆動装置に係り、上記プラズマディスプレイパネルの水平方向毎の上記表示セルの各々が表示行を構成し、上記表示行のいずれも、奇数番目の上記表示セルと偶数番目の上記表示セルとで上記表示セルの上記第1電極と上記第2電極とが第1の位置と第2の位置とで交互に入れ替えられて配置され、第1の上記表示行の上記第1の位置にある上記第1電極が第1の上記表示行の第1の上記第1電極群を形成すると共に、第1の上記表示行の上記第2の位置にある上記第1電極が第1の上記表示行の第2の上記第1電極群を形成し、第1の上記第1電極群の各上記第1電極は、互いに第1のトレース電極で接続され、第1の上記表示行の第2の上記第1電極群の各上記第1電極は、互いに第2のトレース電極で接続され、上記第1の電圧印加手段は、第1の上記トレース電極への上記電圧の印加時刻と、第2の上記トレース電極への上記電圧の印加時刻とを異ならしめて構成されていることを特徴としている。
請求項15記載の発明は、請求項9、10又は11記載のプラズマディスプレイパネルの駆動装置に係り、上記プラズマディスプレイパネルの水平方向毎の上記表示セルの各々が表示行を構成し、奇数番目の上記表示行を構成する各上記表示セルの上記第3電極間の中央に、偶数番目の上記表示行の上記第3電極が配置され、上記表示行のいずれも、奇数番目の上記表示セルと偶数番目の上記表示セルとで上記表示セルの上記第1電極と上記第2電極とが第1の位置と第2の位置とで交互に入れ替えられて配置され、かつ、1行置きの上記表示行毎に、上記表示セルの上記第1電極と上記第2電極とが第1の上記位置と第2の上記位置とで交互に入れ替えられて配置され、上記表示行のいずれにおいても、上記第1の位置にある上記第1電極が第1の上記第1電極群を形成すると共に、上記第2の位置にある上記第1電極が第2の上記第1電極群を形成し、奇数番目の上記表示行の第1の上記第1電極群を形成する上記第1電極は、互いに第1のトレース電極で接続され、奇数番目の上記表示行の第2の上記第1電極群を形成する上記第1電極は、互いに第2のトレース電極で接続され、偶数番目の上記表示行の第1の上記第1電極群を形成する上記第1電極は、互いに第3のトレース電極で接続され、偶数番目の上記表示行の第2の上記第1電極群を形成する上記第1電極は、互いに第4のトレース電極で接続され、上記第1の電圧印加手段は、第1乃至第4の上記トレース電極への上記電圧の印加時刻を異ならしめて構成されていることを特徴としている。
請求項16記載の発明は、請求項9、10又は11記載のプラズマディスプレイパネルの駆動装置に係り、上記プラズマディスプレイパネルの水平方向毎の上記表示セルの各々が表示行を構成し、奇数番目の上記表示行を構成する各上記表示セルの上記第3電極間の中央に、偶数番目の上記表示行の上記第3電極が配置され、上記表示行のいずれも、奇数番目の上記表示セルと偶数番目の上記表示セルとで上記表示セルの上記第1電極と上記第2電極とが第1の位置と第2の位置とで交互に入れ替えられて配置され、かつ、1行置きの上記表示行毎に、上記表示セルの上記第1電極と上記第2電極とが第1の上記位置と第2の上記位置とで交互に入れ替えられて配置され、上記表示行のいずれにおいても、上記第1の位置にある上記第1電極が第1の上記第1電極群を形成すると共に、上記表示行の上記第2の位置にある上記第1電極が第2の上記第1電極群を形成し、奇数番目の上記表示行の第1の上記第1電極群を形成する上記第1電極は、互いに第1のトレース電極で接続され、奇数番目の上記表示行の第2の上記第1電極群を形成する上記第1電極は、互いに第2のトレース電極で接続され、偶数番目の上記表示行の第1の上記第1電極群を形成する上記第1電極は、互いに第3のトレース電極で接続され、偶数番目の上記表示行の第2の上記第1電極群を形成する上記第1電極は、互いに第4のトレース電極で接続され、上記第1の電圧印加手段は、第1乃至第4の上記トレース電極に上記電圧を同時に印加するように構成され、同時に上記電圧が印加される上記第1電極を有する上記表示セルの上記第3電極はいずれも異なることを特徴としている。
請求項17記載の発明は、第1の基板と第2の基板とを所定の間隔を隔てて対向させ、前記第1の基板の一方の面であって前記第2の基板と対向する側の面に複数の第1電極と、該第1電極との間に表示のための放電を行う放電ギャップを有する複数の第2電極とをそれぞれ配置すると共に、前記第2の基板の一方の面であって前記第1の基板と対向する側の面に前記第1電極及び前記第2電極と直交される第3電極を配置することで、各1つの前記第1電極と前記第2電極と前記第3電極とからなる表示セルが複数個2次元的に配列され、複数の前記表示セルのうちの所定の前記表示セルの前記第1電極は、当該表示セルと互いに線状に隣接するいずれの前記表示セルの前記第1電極とも電気的に接続されないように構成されているプラズマディスプレイパネルにおいて、前記第1電極に選択的に電圧を印加し、前記第3電極に選択的に電圧を印加し、前記第1電極への電圧の印加と前記第3電極への電圧の印加とによって前記第1電極と前記第3電圧との間で発生される放電の有無により前記第1電極と前記第2電極との間で表示のための放電を制御するプラズマディスプレイパネルの駆動方法に係り、所定の前記表示セルの前記第1電極への前記電圧の印加時刻と、所定の前記表示セルと互いに線状に隣接するいずれの前記表示セルの前記第1電極への前記電圧の印加時刻とを異ならしめたことを特徴としている。
請求項18記載の発明は、第1の基板と第2の基板とを所定の間隔を隔てて対向させ、上記第1の基板の一方の面であって上記第2の基板と対向する側の面に複数の第1電極と、該第1電極との間に表示のための放電を行う放電ギャップを有する複数の第2電極とをそれぞれ配置すると共に、上記第2の基板の一方の面であって上記第1の基板と対向する側の面に上記第1電極及び上記第2電極と直交される第3電極を配置することで、各1つの上記第1電極と上記第2電極と上記第3電極とからなる表示セルが複数個2次元的に配列され、かつ、複数の上記第1電極が複数の第1電極群に区分され、同一の上記第1電極群に属する上記第1電極同士は互いに電気的に接続される一方、異なる上記第1電極群に属する上記第1電極同士は電気的に接続されてないように構成されると共に、互いに線状に隣接する2つの上記表示セルの上記第1電極同士が、互いに異なる上記第1電極群に属する構成とされているプラズマディスプレイパネルにおいて、上記第1電極に選択的に電圧を印加し、上記第3電極に選択的に電圧を印加し、上記第1電極への電圧の印加と上記第3電極への電圧の印加とによって上記第1電極と上記第3電圧との間で発生される放電の有無により上記第1電極と上記第2電極との間で表示のための放電を制御するプラズマディスプレイパネルの駆動方法に係り、互いに異なる上記第1電極群のうちの一方の上記第1電極群の上記第1電極への上記電圧の印加時刻と、互いに異なる上記第1電極群のうちの他方の上記第1電極群の上記第1電極への上記電圧の印加時刻とを異ならしめたことを特徴としている。
請求項19記載の発明は、請求項18記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法に係り、上記電圧が印加される同一の上記第1電極群の上記第1電極を含む上記表示セルの上記第3電極は、いずれも異ならしめたことを特徴としている。
請求項20記載の発明は、請求項19記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法に係り、複数の上記第1電極群のうちの所定数の上記第1電極群の上記第1電極に同時に上記電圧を印加し、同時に上記電圧が印加される上記第1電極を有する上記表示セルの上記第3電極はいずれも異ならしめたことを特徴としている。
この発明によれば、選択された表示セルに上下左右で隣接する表示セルには走査パルスは印加されず、選択された表示セルと境界部を共有する表示セルでは対向電極間の電位差も、また、面電極間の電位差も、放電開始電圧よりも十分低い電位差にあるから、それらいずれの表示セルでの誤放電を抑制することができる。
第1の基板と第2の基板とを所定の間隔を隔てて対向させ、上記第1の基板の一方の面であって上記第2の基板と対向する側の面に複数の第1電極と、該第1電極との間に表示のための放電を行う放電ギャップを有する複数の第2電極とをそれぞれ配置すると共に、上記第2の基板の一方の面であって上記第1の基板と対向する側の面に上記第1電極及び上記第2電極と直交される第3電極を配置することで、各1つの上記第1電極と上記第2電極と上記第3電極とからなる表示セルが複数個2次元的に配列され、かつ、複数の上記第1電極が複数の第1電極群に区分され、同一の上記第1電極群に属する上記第1電極同士は互いに電気的に接続される一方、異なる上記第1電極群に属する上記第1電極同士は電気的に接続されてないように構成されているプラズマディスプレイパネルにおいて、互いに線状に隣接する2つの上記表示セルの上記第1電極同士が、互いに異なる上記第1電極群に属する構成とされる。
図1は、この発明の実施例1であるプラズマディスプレイパネルをその表示面側から見た平面図、図2は、同プラズマディスプレイパネルの各電極と駆動回路との接続を模式的に示す図、また、図3は、同プラズマディスプレイパネルを駆動する駆動波形を示す図である。
この実施例のプラズマディスプレイパネルの駆動装置10は、選択された表示セルと境界部を有する表示セルにおいても、また、境界部を共有しない表示セルにおいても、選択された表示セルでの書込み放電に誘発された誤放電を抑制し得る装置に係り、図1に示すように、プラズマディスプレイパネル12を構成するM行、N列の表示セルの各表示セル14mn(m=1,2,…,Mのうちの1つ、n=1,2,…,Nのうちの1つ)の走査電極28mn及び維持電極30mnは、それぞれ、前面基板50(図1には図示せず、図17を参照)上に独立して形成され、その走査電極群16mに属する各走査電極28mnを相互に接続するトレース電極32mを走査ドライバ18に接続し、各維持電極20mnを相互に接続するトレース電極34mを維持ドライバ22に接続すると共に、データ電極24nをデータドライバ26に接続して構成されている。
図1には、M行、N列の表示セル14mnを有するプラズマディスプレイパネル12の各表示セル14mnの構造は、走査電極28mn及び維持電極30mnの各々が互いに独立して形成されている点については、図19に示すものと同じであるが、同一の表示行の奇数番目の表示セルと偶数番目の表示セルとで、それらの走査電極及び維持電極の配置が交互に入れ替わっている点と、各電極の接続態様が以下に述べるようなものである点において、異なる。
すなわち、独立して形成されている同一の表示行13m内の奇数番目の走査電極の各々、例えば、28mn,28m(n+2)が、トレース電極32mによって電気的に接続されると共に、上記同一の表示行13m内の偶数番目の走査電極の各々、例えば、28m(n+1)、28m(n+3)(図1には図示せず)、…が、次の表示行のトレース電極32(m+1)によって電気的に接続されている。
一方、独立して形成されている同一の表示行13m内の維持電極の各々、例えば、30mn,30m(n+1)、30m(n+2)、…、が、同一の表示行13mのトレース電極34mによって電気的に接続されている。
走査ドライバ18は、図19について説明したと同様の駆動態様で走査電極群16mの各々に線順次で走査パルスを供給する。
維持ドライバ22は、図19について説明したと同様の駆動態様で維持電極30mnの各々に同時に維持パルスを供給する。
データドライバ26は、走査ドライバ18によって走査パルスPw(図3)が走査電極群16mに供給されるときに、奇数番目の表示行13mの奇数番目の表示セル14mn,14m(n+2),…に書き込まれるべ画像内の画素データDmn,Dm(n+2),…対応のデータパルスPd(図3)を奇数番目の表示セル14mn,14m(n+2),…のデータ電極24n、24(n+2),…に供給する一方、走査ドライバ18によって走査パルスPwが走査電極群16(m+1)に供給されるときに、奇数番目の表示行13mの偶数番目の表示セル14m(n+1),14m(n+3),…に書き込まれるべ画像内の画素データDm(n+1),Dm(n+3),…対応のデータパルスを奇数番目の表示セル14m(n+1),14m(n+3),…のデータ電極24(n+1)、24(n+3),…に供給するように構成されている。
次に、図1乃至図3を参照して、この実施例の動作について説明する。
この実施例の駆動装置10においても、従来のプラズマディスプレイパネルと同様に、プラズマディスプレイパネル12に1フレームの画像を表示するのに所定数のサブフィールドが用いられる。1サブフィールドは、図3に示すように、予備放電期間A、選択操作期間B、維持期間C及び維持消去期間Dから成る。
予備放電期間Aは、選択操作期間Bにおける放電を起こし易くする期間であり、選択操作期間Bは、各表示セル14mnの表示のオン/オフを選択する期間であり、維持期間Cは、選択された全ての表示セルでの表示放電を継続させる期間であり、維持消去期間Dは、表示放電を停止させる期間である。
予備放電期間A、維持期間C及び維持消去期間Dは、プラズマディスプレイパネルの全ての走査電極群16m及び維持電極30mnに共通の期間であるが、選択操作期間Bは、次のように異なる。
選択操作期間Bにおいて、各走査電極群16mに印加される走査パルスPwの印加期間に1フレームの画像信号内の上記走査電極群16m対応の走査線上の全ての画素データが、データドライバ26から各データ電極24nに順次印加される。
そして、以下の説明においては、プラズマディスプレイパネル12の走査電極28mn及び維持電極30mnの基準電位を維持期間Cにおいて放電を維持するための維持電圧Vsとし、走査電極28mn及び維持電極30mnについては、維持電圧Vsより高い電圧を正極性と呼び、維持電圧Vsより低い電圧を負極性と呼ぶ。上記維持電圧Vsは、例えば、+170V程度である。
また、データ電極24nの電位は、設定電位GND(0V)とする。
先ず、プラズマディスプレイパネル12の駆動装置10の動作について、その概要を説明し、その後に、この実施例の特徴について説明する。
今、駆動装置10における駆動が或るサブフィールドの予備放電期間Aに入ったものとする。
走査ドライバ18によって、全ての走査電極群16mに正極性で鋸歯状の予備放電パルスPpsが印加されると同時に、全ての維持電極30mnに負極性で矩形波の予備放電パルスPpcが印加される。
予備放電パルスPpsの波高値は、走査電極28mnと維持電極30mnとの間の放電開始しきい電圧(以下、放電開始電圧という)を超える値に設定されており、例えば、300V程度の値である。予備放電パルスPpsの傾きは、例えば、3V/μ秒程度に設定される。
また、予備放電パルスPpcの電位は、接地電位GNDに設定される。
上記予備放電パルスPps及び予備放電パルスPpcが印加され、予備放電パルスPpsの電圧が上昇し、走査電極28mnと維持電極30mnとの間の電位差が放電開始電圧を超えるとき、これら両電極間に弱い放電が発する。
この放電により、走査電極28mnに負の壁電荷が形成され、維持電極30mnに正の壁電荷が形成される。
予備放電パルスPpsの印加に続いて、負極性で鋸歯状の予備放電消去パルスPpesが全ての走査電極群16mに印加されると同時に、全ての維持電極30mnの電位は維持電圧Vsに遷移される。予備放電消去パルスPpesの到達電位は、例えば、−60V程度であり、傾きは、例えば、3V/μ秒程度である。
予備放電消去パルスPpesの印加により、全ての走査電極28mn及び全ての維持電極30mnに形成された壁電荷は消去される。
なお、予備放電期間Aにおける壁電荷の消去には、選択操作及び維持放電等での放電動作を良好に行わせるに必要な壁電荷の調整も含まれる。
予備放電期間Aにおける上述したような壁電荷の調整を含む消去が行われた後、選択操作期間Bにおける書込み放電、例えば、表示セル14mnの走査電極28mnへの走査パルスの印加と、この印加と同時的のデータ電極24nへのデータパルスの印加とによるこれら両電極間の書込み放電について説明する。
選択操作期間Bに入ると、走査ドライバ18によって、全ての走査電極群16mの電位は、一旦ベース電位Vbwに設定された後、各走査電極群16mに線順次で負極性の走査パルスPw(図3では、走査電極群16(m+1)についてのみ示す)が印加される。その走査パルスPwが走査電極群16(m+1)に印加されている間に、各データ電極24nには、データドライバ26によって画像信号内の対応する表示データ(画素データ)を表すデータパルスPdが順次印加される。
走査パルス印加期間以外の選択操作期間Bに各走査電極群16mに印加されるベース電位Vbwは、例えば、30V程度であり、維持電極30mnは、維持ドライバ22によって、選択操作期間Bの間、維持電圧Vsに保持される。
また、走査電極群16mに印加される走査パルスPw及びデータ電極24nに印加されるデータパルスPdの到達電位は、これらパルスPw、Pdを印加しようとする表示セル14mnの走査電極28mn及び維持電極30mnのいずれか一方にそのパルスが単独で印加された場合にはこれら両電極間の対向電極電圧がその放電開始電圧を超えるに至らないが、両パルスが重畳して印加されたとき始めて放電開始電圧を超えるように設定されている。
また、走査パルスPwの電位は、走査電極28mnに走査パルスPwが印加されたときに、走査電極28mnと維持電極30mnとの間の面電極電圧が放電開始電圧を超えないように設定されている。例えば、走査パルスPwの到達電位は−60V程度であり、データパルスPdの到達電位は70V程度である。
なお、上述した対向電極電圧及び面電極電圧は、外部から表示セルの電極に印加される電圧と該電圧の印加によって当該表示セルの電極上に形成された壁電荷による電圧(壁電圧)との合成値として規定されるものである。
このように、走査パルスPw及びデータパルスPdの電位は規定されているから、走査パルスPwが走査電極28mnに印加され、データパルスPdがデータ電極24nに印加された表示セル14mnにおいてのみ、走査電極28mnとデータ電極24nとの間で対向放電が発生する。
上記走査パルスPw及びデータパルスPdの印加時に、維持電極30mnには維持電圧Vsが印加されているから、走査電極28mnと維持電極30mnとの間には走査パルスPwと維持電圧Vsとによる電位差が与えられている。
したがって、上述の対向放電をトリガとして走査電極28mnと維持電極30mnとの間に放電が発生する。この放電が書込み放電となる。
この書込み放電により、選択された表示セル14mnの走査電極28mn上に正の壁電荷が形成され、維持電極30mn上に負の壁電荷が接続される。これが書込み動作となる。
その後の維持期間Cにおいて、全ての走査電極28mnの電位を維持電極Vsに保持する一方、全ての維持電極30mnに波高値がVsで負極性の第1の維持パルスPsfを印加する。
全ての走査電極28mnに印加される維持電極Vsの値は、次のように設定されている。
すなわち、選択操作期間Bにおいて選択された表示セル14mnの走査電極28mn及び維持電極30mn上に形成された壁電荷による壁電圧が上記維持電極Vsに重畳されたときに両電極28mn、30mn間の電圧が放電開始電圧を超えて上記書込み放電が走査電極28mnと維持電極30mnとの間に発生するが、選択操作期間Bにおいて選択されなかった表示セル14op(O及びPは選択されていない表示セルを表す)ではその走査電極28op及び維持電極30op上に壁電荷が形成されていないので上記維持電極Vsが走査電極28opに印加され、第1の維持パルスPsfが維持電極30opに印加されたとしても両電極28op、30op間の電圧が放電開始電圧を超えず、走査電極28opと維持電極30opとの間に放電が発生しないように設定されている。
第1の維持パルスPsfのパルス幅は、維持放電が安定して発生する値、例えば、5μ秒程度と比較的長く設定される。
上述したところから明らかなように、選択操作期間Bにおいて選択されて書込み放電が発生し、壁電荷が形成された表示セルにおいてのみ、第1の維持パルスPsfの印加により、走査電極28mnと維持電極30mnとの間で維持放電が発生する。
この維持放電により、走査電極28mn上に負の壁電荷が、そして維持電極30mn上に正の壁電荷が形成される。
上記維持放電に続いて、維持電極30mnの電位が維持電圧Vsに保持される一方、波高値が維持電圧で負極性の維持パルスPsが走査電極28mnに印加される。維持パルスPsのパルス幅は、例えば、2μ秒である。
維持電圧Vs及び維持パルスPsの印加時には、走査電極28mn上に負の壁電荷が、また、維持電極30mn上に正の壁電荷が形成されているので、これら両電極(面電極)間に維持放電が発生する。
この維持放電に続いて、走査電極28mnと維持電極30mnとの間に、波高値が維持電圧Vsで互いに位相が反転した負極性の維持パルスPsが、交互に連続して、維持期間Cの終了まで印加される。
これにより、維持放電が、走査電極28mnと維持電極30mnとの間で、連続して発生する。
維持期間Cに続く維持消去期間Dでは、全ての維持電極30mnの電位は維持電圧Vsに保持される一方、全ての走査電極28mnに、負極性で鋸歯状の維持消去パルスPesが印加される。維持消去パルスPesの到達電位は、例えば、―60ボルト程度であり、その傾きは、例えば、3ボルト/μ秒程度である。
この維持消去期間Dにおける処理ステップ(工程)において、各走査電極と対応維持電極との間で弱放電が発生し、これら対応電極上に形成されていた壁電荷が消去されて初期状態、すなわち、予備放電期間Aにおいて、予備放電パルスPps及びPpcが印加される前の状態に戻る。
なお、維持消去期間Dにおける壁電荷の消去には、次の処理ステップ(工程)の動作を首尾良く生じさせるための壁電荷の調整も含まれる。
次に、選択操作期間Bで選択される表示セルの走査電極とデータ電極との間で対向放電を確実に生じさせるためのこれら両電極上の壁電荷の、予備放電期間Aにおける調整と、選択操作期間Bで選択される表示セルの走査電極と維持電極との間で面放電を確実に生じさせるためのこれら両電極上の壁電荷の、予備放電期間Aにおける調整とについて説明する。
上述したように、選択操作期間Bでは、走査パルスPwとデータパルスPdとが印加されることにより、選択された表示セルの走査電極とデータ電極との間で対向放電が発生する。
しかしながら、この対向放電は、必ず発生するものではなく、或る放電確率に応じて発生する。その放電確率を決定する要素は様々であり、その1つには走査電極とデータ電極との間の電位差が挙げられる。
上記両電極間の電位差が大きいほど放電確率は高く、確実な表示動作を行うことが可能となる。
したがって、上記両電極間の電位差を大きくするためには、例えば、いずれか一方のパルスが印加されている状態、この実施例においては波高値の高い走査パルスPwのみが印加されている状態で、上記両電極間の電位差が放電を開始しないぎりぎりの電位差、すなわち、放電開始電圧となっていることが望ましい。
具体的には、予備放電期間Aでデータ電極24nを0ボルトにし、走査電極28mnを走査パルスPwの電位と同じ−60ボルトとしたときに、対向電極間の電位差が放電開始電圧となるように壁電荷の調整が行われる。
また、走査電極28mnとデータ電極24nとの間での対向放電をトリガとして発生する走査電極28mnと維持電極30mnとの間での面放電をより確実に発生させるという点で、走査パルスPwが印加された走査電極28mnと維持電極30mnとの間の電位差も、これら両電極間の放電開始電圧となることが望ましく、予備放電期間Aにおいて上記両電極間の電位差が放電開始電圧となるように壁電荷の調整が行われる。
ここで、さらに具体的な選択動作について説明する。
走査電極群16(m+2)に走査パルスPwが印加され、データ電極24(n+1)にのみにデータパルスPdが印加されて表示セル14(m+1)(n+1)のみが選択される場合について説明する。
走査電極群16(m+2)に走査パルスPwが印加されると、その走査パルスPwは、表示セル14(m+2)n、14(m+1)(n+1)、14(m+2)(n+2)の走査電極28(m+2)n、28(m+1)(n+1)、28(m+2)(n+2)に印加される。
しかし、データパルスPdは、データ電極24(n+1)のみに印加されるから、表示セル14(m+1)(n+1)においてのみ書込み放電が発生する。
この書込み放電が発生した表示セル14(m+1)(n+1)の上下左右に境界部を共有する4個の表示セル14m(n+1)、14(m+1)n、14(m+1)(m+2)、14(m+2)(n+1)の内部へ境界部の隔壁を通して荷電粒子などが流入し、放電が起き易い状態となる。なお、表示セル14m(n+1)、14(m+1)n、14(m+1)(m+2)、14(m+2)(n+1)は、それぞれ、表示セル14(m+1)(n+1)と互いに線状に隣接する表示セルの例である。
しかしながら、これらの4個の表示セルの走査電極は、走査電極群16(m+1)又は走査電極群16(m+3)に属している。
したがって、上記4個の表示セルのいずれの走査電極にも、走査パルスPwは印加されない。
それ故、上記4個の表示セルにおいては、面電極間の電位差も、また、対向電極間の電位差も、放電開始電圧よりも十分低い電位差となっており、荷電粒子などの流入により誤放電が発生してしまうことはない。
また、表示セル14(m+1)(n+1)に印加されるのと同じタイミングで走査パルスPwが印加される表示セル14(m+2)n、14(m+2)(n+2)については、表示セル14(m+1)(n+1)との間の境界部を有しないかから、荷電粒子などの流入は殆ど無く、表示セル14(m+2)n、14(m+2)(n+2)においても誤放電が発生することはない。
このように、この実施例の構成によれば、選択された表示セルに上下左右で隣接する表示セルには走査パルスは印加されず、選択された表示セルと境界部を共有する表示セルでは対向電極間の電位差も、また、面電極間の電位差も、放電開始電圧よりも十分低い電位差にあるから、それらいずれの表示セルでの誤放電を抑制することができる。
したがって、良好な表示状態のプラズマディスプレイパネル装置の提供に寄与する。
図4は、この発明の実施例2であるプラズマディスプレイパネルをその表示面側から見た平面図、図5は、同プラズマディスプレイパネルの前面基板の内面側から見た状態を製造工程に従って示す平面図、また、図6は、図5のA−A部での断面図である。
この実施例の構成が、実施例1のそれと大きく異なるところは、走査電極を接続するトレース電極と維持電極を接続するトレース電極とを表示セルの境界で交差させて構成した点である。
すなわち、この実施例のプラズマディスプレイパネル12Aは、各表示セル14(m+1)(n+1)を囲む隔壁の交差部において、表示行13mの偶数番目の走査電極28m(n+1)、…及び表示行13(m+1)の奇数番目の走査電極28(m+1)n、28(m+1)(n+2)、…を接続するトレース電極32(m+1)と表示行13mの奇数番目の維持電極30mn、30m(n+2)、…及び表示行13(m+1)の維持電極30(m+1)(n+1)、…を接続するトレース電極34mとを交差させて配置すると共に、表示行13(m+1)の偶数番目の走査電極28(m+1)(n+1)、…及び表示行13(m+2)の奇数番目の走査電極28(m+2)n、28(m+2)(n+2)、…を接続するトレース電極32(m+2)と表示行13(m+1)の奇数番目の維持電極30(m+1)n、30(m+1)(n+2)、…及び表示行13(m+2)の偶数番目の維持電極30(m+2)(n+1)、…を接続するトレース電極34(m+1)とを交差させて配置したことにその特徴部分がある。
この構成以外のこの実施例の構成は、実施例1と同じであるので、同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その逐一の説明は省略する。
次に、図4乃至図6を参照して、この実施例の動作について説明する。
先ず、この実施例のプラズマディスプレイパネル12Aの製造方法について図5及び図6を参照して説明する。
この製造方法においても、プラズマディスプレイパネル12Aのいずれの走査電極28mn及び維持電極30mnも、従来方法によって、前面基板50(図6)上に形成する。
表示行13mの偶数番目の表示セル28m(n+1)、…及び表示行13(m+1)の偶数番目の走査電極28(m+1)n、28(m+1)(n+2)、…が形成されている前面基板50上にトレース電極32(m+1)を形成する(図5及び図6の(a))。
次に、トレース電極32(m+1)の交差部に絶縁層102を形成する(図5及び図6の(b))。
表示行13mの奇数番目の維持電極30mn、30m(n+2)、…及び表示行13(m+1)の偶数番目の維持電極30(m+1)(n+1)、…を接続するトレース電極34mを形成する(図5及び図6の(c))。
その後に、全面に誘電体層(図5及び図6に図示せず)を形成する。
このような構造を用いることにより、トレース電極34mとトレース電極32(m+1)との電気的な絶縁が保たれる。
なお、図4には、絶縁層102は図示してない。
次に、各電極の配置及び接続について説明する。
走査電極28mnと維持電極30mnとの位置関係並びに走査電極28mnに接続されるトレース電極32mの配置については実施例1に示すものと同じ構成となっている。
一方、維持電極30mnに接続されるトレース電極34mは、その接続関係が次のように実施例1と異なる。
実施例1では、同一の表示行に属する維持電極30mnは、同一のトレース電極34mに接続されているが、この実施例においては走査電極28mnの場合と同様、上下に隣接する表示行に属する維持電極、例えば、維持電極30mn、30(m+1)(n+1)、…を交互に接続するようにトレース電極34mは配置される。
しかしながら、維持電極30mn、維持電極30(m+1)(n+1)、…は、全て同一の駆動波形によって駆動されるので、電気的に見れば実施例1と同一と考えることができる。
上述のように、トレース電極34mの維持電極30mnへの接続関係において実施例1と差異はあるが、電気的な働きにおいては実施例1とこの実施例との間には差異はない。
したがって、この実施例の駆動装置10A(図4には図示せず)の動作も実施例1で説明したところと同じであるので、その説明は繰り返さない。
一般に、プラズマディスプレイパネルでは、個々の表示セル14mnで発生する表示のための維持放電は、主放電ギャップMGで発生するから、主放電ギャップMG近傍の放電強度が最も高くなる。
したがって、発光の強度も、主放電ギャップMG近傍が最も高い分布を持っている。
実施例1のプラズマディスプレイパネルでは、維持電極30mnに接続されるトレース電極34mは、主放電ギャップMG近傍に形成されている。トレース電極34mは、透光性を有しないから、トレース電極34mの下側での発光は遮光されてしまい、プラズマディスプレイパネルにおける発光強度の低下の原因となる。
これに対して、この実施例のプラズマディスプレイパネルでは、維持電極30mnに接続されるトレース電極34mは、表示セル14mnの端部に配置される。表示セル14mnの端部での発光強度は比較的低いから、トレース電極34mの遮光による発光強度の低下は軽度に抑えることができる。
このように、この実施例の構成によれば、実施例1と同様に書込み放電による隣接した表示セルでの誤放電の発生を抑制できて良好な表示のプラズマディスプレイパネルの提供に寄与する。
また、輝度の低下をほぼ無くしつつ良好な表示のプラズマディスプレイパネルの提供を達成し得る。
図7は、この発明の実施例3であるプラズマディスプレイパネルをその表示面側から見た平面図である。
この実施例の構成が、実施例1及び実施例2のそれと大きく異なるところは、同一表示行内の各走査電極及び各維持電極の並び方を同一にし、かつ、隣り合う表示行間で該並び方を入れ替え、その各電極の配置における走査電極のトレース電極による接続と維持電極のトレース電極による接続とを実施例2と同様にした点である。
すなわち、この実施例のプラズマディスプレイパネル12Bは、同一表示行13mに属する表示セル14mn毎の走査電極28mn及び維持電極30mnを同一の配置にし、かつ、隣り合う表示行、例えば、表示行13mと表示行13(m+1)において、表示行13mの各表示セル14mnの走査電極28mn及び維持電極30mnの配置と表示行13(m+1)の各表示セル14(m+1)nの走査電極28(m+1)n及び維持電極30(m+1)nの配置とを入れ替える一方、隣り合う表示行、例えば、表示行13(m+1)と表示行13(m+2)において、表示行13(m+1)の奇数番目の走査電極28(m+1)n、走査電極28(m+1)(n+2)、…及び表示行13(m+2)の偶数番目の走査電極28(m+2)(n+1)、…をトレース電極32(m+1)1で1列置きに交互に接続すると共に、表示行13(m+1)の偶数番目の走査電極28(m+1)(n+1)、…及び表示行13(m+2)の奇数番目の走査電極28(m+2)n、28(m+2)(n+2)、…をトレース電極32(m+1)2で1列置きに交互に接続する。
これらの接続と共に、隣り合う表示行、例えば、表示行13mと表示行13(m+1)において、表示行13mの奇数番目の維持電極30mn、維持電極30(m)(n+2)、…及び表示行13(m+1)の偶数番目の維持電極30(m+1)(n+1)、…をトレース電極34m1で1列置きに交互に接続すると共に、表示行13mの奇数番目の維持電極30m(n+1)、…及び表示行13(m+1)の偶数番目の維持電極30(m+1)n、30(m+1)(n+2)、…をトレース電極34m2で1列置きに交互に接続して構成される。
このような表示行13mの走査電極28mnと維持電極30mnとの配置形態であるため、隣り合う表示行、例えば、表示行13mの維持電極30mnと表示行13(m+1)の維持電極30(m+1)nとは隣り合うし、表示行13(m+1)の走査電極28(m+1)nと表示行13(m+2)の走査電極28(m+2)nとは隣り合う。
また、隣り合う表示行、例えば、表示行13(m+1)と表示行13(m+2)との走査電極を1列毎に交互に接続するトレース電極32(m+1)1とトレース電極32(m+1)2とは交差部を有するし、表示行13mと表示行13(m+1)との維持電極を1列毎に交互に接続するトレース電極34m1とトレース電極34m2とは交差部を有する。
そして、いずれの交差部も実施例2と同様絶縁層(図示せず)によって電気的に絶縁されている。
この構成以外のこの実施例の構成は、実施例1と同じであるので、同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その逐一の説明は省略する。
次に、図7を参照して、この実施例の動作について説明する。
この実施例におけるプラズマディスプレイパネル12Bの駆動装置10B(図7には図示せず)の駆動は、実施例1及び実施例2とほぼ同様である。
すなわち、予備放電期間Aにおいて、プラズマディスプレイパネル12Bの全ての表示セルの壁電圧の消去が行われる。
そして、選択操作期間Bに入り、書込み動作が行われる。例えば、表示行13(m+1)の偶数番目の表示セル14(m+1)(n+1)の書込み動作においては、走査パルスPwが走査ドライバ18によって走査電極群16(m+2)に印加される。
その走査電極群16(m+2)に属する偶数番目の走査電極28(m+1)(n+1)は、上述のように、トレース電極32(m+1)2によって接続されて構成されているから、実施例1及び実施例2と同様、走査電極群16(m+2) に属する偶数番目の走査電極28(m+1)(n+1)、…に供給される走査パルスPwは、表示セル14(m+2)n、表示セル14(m+1)(n+1)、表示セル14(m+2)(n+2)等の各走査電極に印加される、つまり、これらの表示セルが書込み対象の表示セルとなる。
これらの各走査電極に走査パルスPwが印加されている間に、データパルスPdがデータドライバ26によって、順次、データ電極nに印加され、対応する表示セルに順次書込み放電が発生されて当該表示セルの走査電極及び維持電極に互いに逆極性の壁電荷が形成される。
次の維持期間Cにおいて、走査ドライバ18と維持ドライバ22によって、維持パルスPsが走査電極28(m+1)(n+1)と維持電極30(m+1)(n+1)とに交互に印加されてこれら両電極間で維持放電が繰り返されて選択操作期間Bにおいて選択された表示セル14(m+1)(n+1)に点灯表示が行われる。
そして、維持消去期間Dにおいて、点灯表示されている表示セル14(m+1)(n+1)の消灯が行われ、次のサブフィールドの動作に入る。
上述した書込み放電が行われた表示セル14(m+1)(n+1)と境界部を共有している隣接の4個の表示セル、すなわち、表示セル14m(n+1)、表示セル14(m+1)n、表示セル14(m+1)(n+2)、表示セル14(m+2)(n+1)には、上記走査パルスPwは印加されていない。
このことは、実施例1及び実施例2と同様であり、表示セル14(m+1)(n+1)での書込み放電において発生した荷電粒子等が、上記隣接する4個の表示セルに
流入したとしても、これら4個の表示セルに放電を発生させてしまうことはない。
また、実施例1及び実施例2では、表示行方向においても、また、表示行方向と直交する列方向においても、いずれの表示セルの走査電極も該表示セルと隣接する表示セルの維持電極と隣り合わせの位置関係にあるが、この実施例においては、表示行の走査電極と維持電極とは上述した配列構造にあるから表示セル間で走査電極と維持電極とが並ぶことはないから、並んでいない走査電極と維持電極との間には実施例1及び実施例2では付いてしまう容量成分は無くなり、この実施例の表示セルの容量成分は、主放電ギャップMG間のものだけとなる。それだけ容量成分への充放電流は少なくなり、消費電力の低減となる。
プラズマディスプレイパネルでの消費電力には、発光に直接関与しない表示セルの容量成分での充放電で消費される電力もある。
特に、維持期間Cにおいて維持パルスPsが走査電極と維持電極との間に繰り返して印加されるときに表示セルの容量成分が繰り返して充放電されるが、その充放電に消費される電力は、上述したように、実施例3によれば、主放電ギャップMG間の容量成分の充放電で消費される電力だけとなるから、消費電力の低減に役立つ。
このように、この実施例の構成によれば、実施例1と同様に書込み放電による隣接した表示セルでの誤放電の発生を抑制できて良好な表示のプラズマディスプレイパネルの提供に寄与する。
また、消費電力の低減を図りつつ良好な表示のプラズマディスプレイパネルの提供を達成し得る。
図8は、この発明の実施例4であるプラズマディスプレイパネルをその表示面側から見た平面図である。
この実施例の構成が、実施例3のそれと大きく異なるところは、隣り合う表示行の維持電極を接続するトレース電極を表示セル間で電気的に接続した点である。
すなわち、この実施例のプラズマディスプレイパネル12Cは、表示行13mの維持電極30mnと維持電極30m(n+1)とを接続するトレース電極34m1と表示行13(m+1)の維持電極30(m+1)nと維持電極30(m+1)(n+1)とを接続するトレース電極34m2とを、表示セル14mn及び表示セル14(m+1) nと表示セル14m(n+1)と表示セル14(m+1)(n+1)との間の隔壁68上で電気的導電層36m(m+1)で電気的に接続して構成される。
このような電気的接続をして構成するのは、プラズマディスプレイパネル12Cを駆動するのにいずれの維持電極30mnにも同一の波形の駆動信号が印加されるからである。
この構成以外のこの実施例の構成は、実施例1と同じであるので、同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その逐一の説明は省略する。
次に、図8を参照して、この実施例の動作について説明する。
この実施例の駆動装置10C(図8には図示せず)によるプラズマディスプレイパネル12Cの駆動においては、いずれの表示行13mの維持電極30mnには、実施例1乃至実施例3と同様に、予備放電期間A、選択操作期間B、維持期間C及び維持消去期間Dにおいて、同一の波形の駆動信号が印加されてプラズマディスプレイパネル12Cは駆動される。
また、この実施例における走査電極28mn及びデータ電極24nへの駆動信号の印加は、実施例1乃至実施例3において説明したところと同じである。
上述したところから明らかなように、この実施例の構成によっても、実施例1乃至実施例3で説明したと同等の効果が得られる。
図9は、この発明の実施例5であるプラズマディスプレイパネルをその表示面側から見た平面図、また、図10は、同プラズマディスプレイパネルを駆動する駆動波形を示す図である。
この実施例の構成が、実施例1のそれと大きく異なるところは、同一表示行の表示セル毎に交互に上下して配置される上側(奇数番目)の走査電極と下側(偶数番目)の走査電極毎に、別個のトレース電極でそれぞれ走査電極を接続すると共に、上記配置の走査電極と並置される維持電極を別のトレース電極で接続するようにした点である。
すなわち、この実施例のプラズマディスプレイパネル12Dは、同一表示行13mの表示セル14mn、14m(n+1)、14m(n+2)、…に交互に上下して配置される奇数番目の走査電極28mn、28m(n+2)、…をトレース電極32m1で接続し、また、偶数番目の走査電極28m(n+1)、…をトレース電極32m2で接続している。
したがって、上側の、すなわち、奇数番目の走査電極28mn、28m(n+2)、…は、走査電極群16(m.o)を構成し、下側の、偶数番目の走査電極28m(n+1)、…は、走査電極群16(m.e)を構成する。
また、同一表示行13mの表示セル14mn、14m(n+1)、14m(n+2)、…の維持電極30mn、30m(n+1)、30m(n+2)、…は、トレース電極34mで接続している。
走査ドライバ18D(図9には図示せず)は、線順次、すなわち、走査電極群16m.o、16m.e、16(m+1).o、16(m+1).e、…順で順次走査パルスPwを対応するトレース電極32m1、32m2、32(m+1)1、32(m+1)2、…に供給する。
走査ドライバ18D並びに維持ドライバ22D及びデータドライバ26D(図9には図示せず)が、プラズマディスプレイパネル12Cの駆動装置10Cを構成する。
この構成以外のこの実施例の構成は、実施例1と同じであるので、同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その逐一の説明は省略する。
次に、図9及び図10を参照して、この実施例の動作について説明する。
この実施例においても、プラズマディスプレイパネル12Dは、図10に示すように、4つの期間、すなわち、予備放電期間A、選択操作期間B、維持期間C及び維持消去期間Dから成るサブフィールド単位で駆動される。
上記予備放電期間A、維持期間C及び維持消去期間Dの各期間におけるプラズマディスプレイパネル12Dの駆動は、基本的に実施例1で説明したところと同じであるが、選択操作期間Bにおける駆動は、以下に述べるように異なる。
すなわち、選択操作期間Bにおいて、線順次で表示行13mの走査電極群16(m.o)、16(m.e)に走査パルスPwが走査ドライバ18Dによって印加される。
例えば、表示セル14(m+1)(n+1)が選択される場合には、走査電極群16(m+1.e)に走査パルスPwが走査ドライバ18によって印加される。
この走査パルスPwが印加されている間に、例えば、データパルスPdが、データドライバ26によってデータ電極24(n+1)に印加されて書込み動作が生ぜしめられる。
この書込み動作が生ぜしめられるとき、図示しない表示セル14(m+1)(n-1)、表示セル14(m+1)(n+3)にも、上記走査パルスPwが印加されてはいるが、図示される周辺の4個の表示セル14m(n+1)、14(m+1)n、14(m+1)(n+2)、14(m+2)(n+1)には、走査パルスPwは印加されていない。
したがって、上述の各実施例と同様に、上記表示セル14(m+1)(n+1)での書込み動作における書込み放電によって、隣接する上記各表示セルにおいて誤放電の発生を効果的に抑制することができる。
上述したように、この実施例においても、書込み放電を生ぜしめられる表示セルに隣接する表示セルには、走査パルスが印加されることはないから、実施例1乃至実施例4と同様、選択された表示セルでの書込み放電によって当該表示セルに隣接する表示セルで誤放電を発生させてしまうのを効果的に抑制することができる。
図11は、この発明の実施例6であるプラズマディスプレイパネルを駆動する駆動波形を示す図である。
この実施例の構成が、実施例5のそれと大きく異なるところは、実施例5のプラズマディスプレイパネルにおいて、隣り合う表示行の各表示セルの走査電極を同時に駆動するようにした点である。
すなわち、この実施例のプラズマディスプレイパネル12E(図示せず)は、隣り合う表示行の各走査電極群、例えば、表示行13(m+1)の走査電極群16(m+1.e)を構成する走査電極28(m+1)(n+1)、…(図9、図11)と表示行13(m+2)の走査電極群16(m+2.o)を構成する走査電極28(m+2)n、28(m+2)(n+2)、…(図9、図11)とに走査ドライバ18E(図示せず)から同時に走査パルスPwを印加するようにして構成される。
これに伴って、走査ドライバ18Eは、走査電極群16(m+1.e)に接続されたトレース電極32(m+1)2と走査電極群16(m+2.o)に接続されたトレース電極32(m+2)1とに走査パルスPwを同時に供給するように構成されている。
走査ドライバ18E、維持ドライバ22E及びデータドライバ26E(図9には図示せず)が、プラズマディスプレイパネル12Eの駆動装置10Eを構成する。
この構成以外のこの実施例の構成は、実施例5と同じであるので、同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その逐一の説明は省略する。
次に、図11を参照して、この実施例の動作について説明する。
図11に示すように、この実施例のプラズマディスプレイパネル12Eの駆動装置10E(図示せず)による駆動も、4つの期間、すなわち、予備放電期間A、選択操作期間B、維持期間C及び維持消去期間Dから成るサブフィールド単位で行われることは、上述の実施例5と同様である。
そして、選択操作期間Bを除くいずれの期間における駆動も、上記実施例5と同様である。
この実施例における選択操作期間Bにおける走査パルスPwの印加の仕方にのみ、実施例5と相違する。
すなわち、選択操作期間Bに入って表示行13(m+1)の表示セル14(m+1)(n+1)が選択される場合、走査ドライバ18Eからトレース電極32(m+1)1とトレース電極32(m+2)1に同時に走査パルスPwが供給されて走査電極群16(m+2.o)(図9、図11)を構成する走査電極28(m+2)n、28(m+2)(n+2)、…と走査電極群16(m+1.e)(図9、図11)の走査電極28(m+1)(n+1)、…とに印加される。
したがって、表示行13(m+2)の表示セル14(m+2)n、14(m+2)(n+2)、…にもその走査パルスPwは印加されるが、表示セル14(m+1)(n+1)と境界部を共有する4個の表示セル14m(n+1)、14(m+1)n、14(m+1)(n+2)、14(m+2)(n+1)には上記走査パルスPwは印加されない。
したがって、この実施例での駆動形態も、実施例1に示す駆動形態と全く同じ駆動形態である。
また、実施例5では、表示行数に対して走査電極群数が2倍になって選択操作期間Bが2倍になり、維持期間Cに振り向け得る時間が減少してしまい、表示輝度の低下となる不具合があるが、この実施例では、隣り合う表示行の2つの走査電極群を同時に走査パルスを印加するようにしているので、択操作期間Bの時間が延びることは無くなり、維持期間Cを減少させてしまうことはなく、高輝度の表示状態を維持することが可能になる。
上述したように、この実施例においても、書込み放電を生ぜしめられる表示セルに隣接する表示セルには、走査パルスが印加されることはないから、実施例1乃至実施例5と同様、選択された表示セルでの書込み放電によって当該表示セルに隣接する表示セルで誤放電を発生させてしまうのを効果的に抑制することができる。
また、実施例5のように選択操作期間が長くなり、維持期間を減少させてしまうことは無く、高輝度での表示を達成し得る。
図12は、この発明の実施例7であるプラズマディスプレイパネルを駆動する駆動波形を示す図である。
この実施例の構成が、実施例5のそれと大きく異なるところは、実施例5のプラズマディスプレイパネルにおいて、1置きの表示行の各表示セルの走査電極を同時に駆動するようにした点である。
すなわち、この実施例のプラズマディスプレイパネル12F(図示せず)は、隣り合う表示行の各走査電極群、例えば、表示行13mの奇数番目の走査電極群16(m.o)の走査電極28mn、28m(n+2)、…と表示行13(m+2)の偶数番目の走査電極群16(m+2.e)の走査電極28(m+2)(n+1)、…とに走査ドライバ18F(図示せず)から同時に走査パルスPwを印加するようにして構成される。
これに伴って、走査ドライバ18F(図示せず)は、走査電極群16(m.o)に接続されたトレース電極32m1と走査電極群16(m+2.e)に接続されたトレース電極32(m+2)2とに走査パルスPwを同時に供給するように構成されている。
走査ドライバ18F、維持ドライバ22F及びデータドライバ26F(図示せず)が、プラズマディスプレイパネル12Fの駆動装置10Fを構成する。
この構成以外のこの実施例の構成は、実施例5と同じであるので、同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その逐一の説明は省略する。
次に、図12を参照して、この実施例の動作について説明する。
図12に示すように、この実施例のプラズマディスプレイパネル12Fの駆動装置10F(図示せず)による駆動も、4つの期間、すなわち、予備放電期間A、選択操作期間B、維持期間C及び維持消去期間Dから成るサブフィールド単位で行われることは、上述の実施例5と同様である。
そして、選択操作期間Bを除くいずれの期間における駆動も、上記実施例5と同様である。
この実施例における選択操作期間Bにおける走査パルスPwの印加の仕方にのみ、実施例5と相違する。
すなわち、選択操作期間Bに入って表示行13mの表示セル14m(n+1)が選択される場合、走査ドライバ18Fからトレース電極32m2とトレース電極32(m+2)1とに同時に走査パルスPwが供給されて走査電極群16(m.e)(図9、図12)の走査電極28(m+1)(n+1)、…と走査電極群16(m+2.o)(図9、図12)の走査電極28(m+2)n、28(m+2)(n+2)、…に印加される。
したがって、表示行13(m+2)の奇数番目の表示セル14(m+2)n、14(m+2)(n+2)、…にもその走査パルスPwは印加されるが、表示セル14m(n+1)と境界部を共有する4個の表示セル14(m-1)(n+1)、14mn、14m(n+2)、14(m+1)(n+1)には上記走査パルスPwは印加されない。
したがって、この実施例での駆動形態も、実施例1に示す駆動形態と全く同じ駆動形態である。
また、実施例5では、表示行数に対して走査電極群数が2倍になって選択操作期間Bが2倍になり、維持期間Cに振り向け得る時間が減少してしまい、表示輝度の低下となる不具合があるが、この実施例では、1表示行置きの2つの走査電極群を同時に走査パルスを印加するようにしているので、択操作期間Bの時間が延びることは無くなり、維持期間Cを減少させてしまうことはなく、高輝度の表示状態を維持することが可能になる。
上述したように、この実施例においても、書込み放電を生ぜしめられる表示セルに隣接する表示セルには、走査パルスが印加されることはないから、実施例1乃至実施例6と同様、選択された表示セルでの書込み放電によって当該表示セルに隣接する表示セルで誤放電を発生させてしまうのを効果的に抑制することができる。
また、実施例5のように選択操作期間が長くなり、維持期間を減少させてしまうことは無く、高輝度での表示を達成し得る。
図13は、この発明の実施例8であるプラズマディスプレイパネルをその表示面側から見た平面図、また、図14は、同プラズマディスプレイパネルを駆動する駆動波形を示す図である。
この実施例は、実施例1に示す発明概念を〔背景技術〕の項で説明したデルタ配列に拡張したもので、この実施例の構成が、実施例1のそれと大きく異なるところは、プラズマディスプレイパネルの偶数番目の表示行の表示セルを奇数番目の表示行の表示セルの中央に配置し、同一表示行の表示セル毎にその走査電極と維持電極とを交互に上下に入れ替えて配置し、奇数番目の走査電極と偶数番目の走査電極毎に、別個のトレース電極でそれぞれ走査電極を接続すると共に、上記配置の走査電極と並置される維持電極を別のトレース電極で接続するようにした点である。
すなわち、この実施例のプラズマディスプレイパネル12Gは、表示行13(m+1)の各表示セルを表示行13mの表示セル間の中央に配置し、同一表示行13mの表示セルの奇数番目の走査電極28mn、28m(n+4)、…を表示行13mの上側のトレース電極32mtで接続し、また、偶数番目の走査電極28m(n+2)、…を下側のトレース電極32mbで接続している。
なお、このプラズマディスプレイパネル12Gでも、プラズマディスプレイパネル12G上で水平方向に直線状に並ぶ表示セルの並びを表示行という。
したがって、上側の、すなわち、奇数番目の走査電極28mn、28m(n+4)、…は、走査電極群16m.tを構成し、下側の、偶数番目の走査電極28m(n+1)、…は、走査電極群16m.bを構成する。
また、同一表示行13mの表示セル14mn、14m(n+2)、14m(n+4)、…の維持電極30mn、30m(n+2)、30m(n+4)、…は、トレース電極34mで接続されている。
そして、1表示行置きの表示行13m毎に、同一列の走査電極28mnと維持電極30mnとを入れ替えて配置しているから、4つの表示行毎に同一の配置が繰り返されている。
走査ドライバ18G(図13には図示せず)は、線順次、すなわち、走査電極群16m.t、16m.b、16m+1.t、16m+1.b、…順で順次走査パルスPwを対応するトレース電極32mt、32mb、32(m+1)t、32(m+1)b、…に供給する。
走査ドライバ18G並びに維持ドライバ22G及びデータドライバ26G(図示せず)が、プラズマディスプレイパネル12Gの駆動装置10Gを構成する。
この構成以外のこの実施例の構成は、実施例1と同じであるので、同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その逐一の説明は省略する。
次に、図13及び図14を参照して、この実施例の動作について説明する。
この実施例のプラズマディスプレイパネル12Gによる駆動においても、プラズマディスプレイパネル12Gは、図14に示すように、4つの期間、すなわち、予備放電期間A、選択操作期間B、維持期間C及び維持消去期間Dから成るサブフィールド単位で駆動される。
上記予備放電期間A、維持期間C及び維持消去期間Dの各期間におけるプラズマディスプレイパネル12Gの駆動は、基本的に実施例1で説明したところと同じであるが、選択操作期間Bにおける駆動は、以下に述べるように異なる。
すなわち、選択操作期間Bにおいて、各走査電極群16m.t、16m.b、16m+1.t、16m+1.b、…毎に、走査パルスPwが走査ドライバ18Gによって印加される。
例えば、表示セル14(m+1)(n+3)が選択される場合には、走査電極群16m+1.bに走査パルスPwが走査ドライバ18Gによって印加される。
この走査パルスPwが印加されている間に、例えば、データパルスPdが、データドライバ26Gによってデータ電極24(n+3)に印加されて書込み動作が生ぜしめられる。
この書込み動作が生ぜしめられるとき、同一表示行13m+1の表示セル14(m+1)(n+7)、…には、上記走査パルスPwが印加されてはいるが、図示される周辺の6個の表示セル14m(n+2)、14m(n+4)、14(m+1)(n+1)、14(m+1)(n+5)、14(m+2)(n+2)、14(m+2)(n+4)には、走査パルスPwは印加されていない。
したがって、上述の各実施例と同様に、上記表示セル14(m+1)(n+3)での書込み動作における書込み放電によって、隣接する上記各表示セルにおいて誤放電の発生を効果的に抑制することができる。
上述したように、この実施例においても、書込み放電を生ぜしめられる表示セルに隣接する表示セルには、走査パルスが印加されることはないから、実施例1乃至実施例7と同様、選択された表示セルでの書込み放電によって当該表示セルに隣接する表示セルで誤放電を発生させてしまうのを効果的に抑制することができる。
図15は、この発明の実施例9であるプラズマディスプレイパネルをその表示面側から見た模式的な平面図、また、図16は、同プラズマディスプレイパネルを駆動する駆動波形を示す図である。
この実施例の構成が、実施例8のそれと大きく異なるところは、実施例8に示すプラズマディスプレイパネルにおける4つの走査電極群に同時に走査パルスを印加するようにした点である。
すなわち、この実施例のプラズマディスプレイパネル12Hは、図15及び図16に示すように、4つの走査電極群、例えば、走査電極群16m.t、16(m+2).t、16(m+5).t、16(m+7).t、走査電極群16m.b、16(m+2).b、16(m+5).b、16(m+7).b、走査電極群16(m+4).t、16(m+6).t、16(m+9).t、16(m+11).t、走査電極群16(m+4).b、16(m+6).b、16(m+9).b、16(m+11).b…に同時に走査パルスPwを印加させるようにして構成されている。
したがって、走査ドライバ18H(図15には図示せず)は、4つの走査電極群、例えば、走査電極群16m.t、16(m+2).t、16(m+5).t、16(m+7).t、走査電極群16m.b、16(m+2).b、16(m+5).b、16(m+7).b、走査電極群16(m+4).t、16(m+6).t、16(m+9).t、16(m+11).t、走査電極群16(m+4).b、16(m+6).b、16(m+9).b、16(m+11).b、…毎に同時に走査パルスPwを対応する4本のトレース電極、例えば、トレース電極32m.t、32(m+2).t、32(m+5).t、32(m+7).t、トレース電極32m.b、32(m+2).b、32(m+5).b、32(m+7).b、トレース電極32(m+4).t、32(m+6).t、32(m+9).t、32(m+11).t、トレース電極32(m+4).b、32(m+6).b、32(m+9).b、32(m+11).b…に供給する。
また、データドライバ26H(図15には図示せず)は、上記走査パルスPwの印加と同期して対応するデータ電極にデータパルスPdを順次供給するように構成されている。
走査ドライバ18H、維持ドライバ22H(図15には図示せず)及びデータドライバ26Hが、プラズマディスプレイパネル12Hの駆動装置10Hを構成する。
この構成以外のこの実施例の構成は、実施例1と同じであるので、同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その逐一の説明は省略する。
次に、図15及び図16を参照して、この実施例の動作について説明する。
この実施例のプラズマディスプレイパネル12Hの駆動装置10Hによる駆動においても、プラズマディスプレイパネル12Hは、図16に示すように、4つの期間、すなわち、予備放電期間A、選択操作期間B、維持期間C及び維持消去期間Dから成るサブフィールド単位で駆動される。
上記予備放電期間A、維持期間C及び維持消去期間Dの各期間におけるプラズマディスプレイパネル12Gの駆動は、基本的に実施例8で説明したところと同じであるが、選択操作期間Bにおける駆動は、以下に述べるように異なる。
すなわち、選択操作期間Bにおいて、4つの走査電極群毎、すなわち、走査電極群16m.t、16(m+2).t、16(m+5).t、16(m+7).t、走査電極群16m.b、16(m+2).b、16(m+5).b、16(m+7).b、走査電極群16(m+4).t、16(m+6).t、16(m+9).t、16(m+11).t、走査電極群16(m+4).b、16(m+6).b、16(m+9).b、16(m+11).b、…毎に、走査パルスPwが走査ドライバ18Gによって同時にそれら4つの走査電極群毎に印加される。
このような走査パルスPwの印加と同期して対応するデータ電極にデータパルスPdがデータドライバ26Gによって順次印加される。
例えば、表示セル14(m+2)(n+2)(図15の表示せず)が選択される場合には、走査電極群16m.t、16(m+2).t、16(m+5).t、16(m+7).tの各々に走査パルスPwが走査ドライバ18Hによって同時に印加される。
この走査パルスPwが印加されている間に、例えば、データパルスPdが、データドライバ26Hによってデータ電極24(n+2)に印加されて書込み動作が生ぜしめられる。
この書込み動作が生ぜしめられるとき、同一表示行13m+2の表示セル14(m+2)(n+6)、…には、上記走査パルスPwが印加されてはいるが、図示される周辺の6個の表示セル14(m+1)(n+1)、14(m+1)(n+3)、14(m+2)n、14(m+2)(n+4)、14(m+3)(n+1)、14(m+3)(n+3)には、走査パルスPwは印加されていない。
したがって、上述の各実施例と同様に、上記表示セル14(m+2)(n+2)での書込み動作における書込み放電によって、隣接する上記各表示セルにおいて誤放電の発生を効果的に抑制することができる。
上述したように、この実施例においても、書込み放電を生ぜしめられる表示セルに隣接する表示セルには、走査パルスが印加されることはないから、〔背景技術〕の項でデルタ配列について説明した不具合、すなわち、選択された表示セルでの書込み放電によって当該表示セルに隣接する表示セルで誤放電を発生させるのを、実施例1乃至実施例8と同様、効果的に抑制することができる。
また、実施例8のプラズマディスプレイパネル12Hの駆動においては、同一表示行に走査パルスを2回印加しているから、ストライプ配列での表示行の駆動に比して選択操作期間Bが4倍になってしまっていたが、この実施例においては、4つの走査電極群に同時に走査パルスを印加しているので、ストライプ配列の場合と同等の選択操作期間で表示を行うことができ、サブフィールドの期間を同一とした場合に惹起して来る表示輝度の低下は回避することができる。
以上、この発明の実施例を、図面を参照して詳述してきたが、この発明の具体的な構成は、これらの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもそれらはこの発明に含まれる。
例えば、上記実施例のうちのストライプ配列において、選択表示セルに走査パルスを印加したとき、該選択表示セルと境界部を共有する隣接の表示セルに走査パルスを印加しない構成、すなわち、或る表示行内の選択表示セルに走査パルスを印加する第1のタイミングと当該選択表示セルと隣り合う表示セルに走査パルスを印加する第2のタイミングとを異ならしめると同時に、上記或る表示行と隣り合う表示行内の表示セルであって上記選択表示セルと隣り合う表示セルに走査パルスを印加するタイミングを上記第2のタイミングと同一にするようにして、上記各実施例と同等に隣接の表示セルでの誤放電を抑制するようにしてもよい。
また、上記各実施例では、選択操作期間Bにおける走査パルスの到達電位を負電圧にしているが、接地電位にして構成してもよい。
また、上記各実施例では、プラズマディスプレイパネルの周辺の表示セルを除き、すべての表示セルの走査電極が、当該表示セルと境界部を共有する表示セルの走査電極と接続されない構成について説明したが、そのような表示セルの一部の走査電極が当該表示セルと境界部を共有する表示セルの走査電極と接続される場合があってもよい。
ここに開示しているプラズマディスプレイパネル並びにその駆動装置及び方法は、各種の表示装置、例えば、情報処理装置、携帯端末装置、ビデオカメラの表示装置等やテレビ等として利用し得るものである。
この発明の実施例1であるプラズマディスプレイパネルをその表示面側から見た平面図である。 同プラズマディスプレイパネルの各電極と駆動回路との接続を模式的に示す図である。 同プラズマディスプレイパネルを駆動する駆動波形を示す図である。 この発明の実施例2であるプラズマディスプレイパネルをその表示面側から見た平面図である。 同プラズマディスプレイパネルの前面基板の内面側から見た状態を製造工程に従って示す平面図である。 図5のA−A 部での断面図である。 この発明の実施例3であるプラズマディスプレイパネルをその表示面側から見た平面図である。 この発明の実施例4であるプラズマディスプレイパネルをその表示面側から見た平面図である。 この発明の実施例5であるプラズマディスプレイパネルをその表示面側から見た平面図である。 同プラズマディスプレイパネルを駆動する駆動波形を示す図である。 この発明の実施例6であるプラズマディスプレイパネルを駆動する駆動波形を示す図である。 この発明の実施例7であるプラズマディスプレイパネルを駆動する駆動波形を示す図である。 この発明の実施例8であるプラズマディスプレイパネルをその表示面側から見た平面図である。 同プラズマディスプレイパネルを駆動する駆動波形を示す図である。 この発明の実施例9であるプラズマディスプレイパネルをその表示面側から見た模式的な平面図である。 である。 同プラズマディスプレイパネルを駆動する駆動波形を示す図である。 従来の第1の例のプラズマディスプレイパネルの部分断面図である。 同プラズマディスプレイパネルを表示面側から見た平面図である。 従来の第2の例のプラズマディスプレイパネルを表示面側から見た平面図である。 従来の第3の例のプラズマディスプレイパネルを表示面側から見た平面図である。 従来の第4の例のプラズマディスプレイパネルを表示面側から見た平面図である。 従来のプラズマディスプレイパネルの駆動に用いられる電圧パルスのタイミングチャートである。
符号の説明
10、10A、10B、10C、10D、10E、10F、10G、10H 駆動装置
18、18D、18E、18F,18G、18H 走査ドライバ(第1の電圧印加手段、放電制御手段の一部)
22、22D、22E、22F、22G、22H 維持ドライバ(放電制御手段の残部)
24n データ電極(第3電極)
26、26D、26E、26F、26G、26H データドライバ(第2の電圧印加手段)
28mn 走査電極(第1電極)
30mn 維持電極(第2電極)

Claims (20)

  1. 第1の基板と第2の基板とを所定の間隔を隔てて対向させ、前記第1の基板の一方の面であって前記第2の基板と対向する側の面に複数の第1電極と、該第1電極との間に表示のための放電を行う放電ギャップを有する複数の第2電極とをそれぞれ配置すると共に、前記第2の基板の一方の面であって前記第1の基板と対向する側の面に前記第1電極及び前記第2電極と直交される第3電極を配置することで、各1つの前記第1電極と前記第2電極と前記第3電極とからなる表示セルが複数個2次元的に配列されているプラズマディスプレイパネルであって、
    複数の前記表示セルのうちの所定の前記表示セルの前記第1電極は、当該表示セルと互いに線状に隣接するいずれの前記表示セルの前記第1電極とも電気的に接続されていないことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 第1の基板と第2の基板とを所定の間隔を隔てて対向させ、前記第1の基板の一方の面であって前記第2の基板と対向する側の面に複数の第1電極と、該第1電極との間に表示のための放電を行う放電ギャップを有する複数の第2電極とをそれぞれ配置すると共に、前記第2の基板の一方の面であって前記第1の基板と対向する側の面に前記第1電極及び前記第2電極と直交される第3電極を配置することで、各1つの前記第1電極と前記第2電極と前記第3電極とからなる表示セルが複数個2次元的に配列され、かつ、
    複数の前記第1電極が複数の第1電極群に区分され、同一の前記第1電極群に属する前記第1電極同士は互いに電気的に接続される一方、異なる前記第1電極群に属する前記第1電極同士は電気的に接続されてないように構成されているプラズマディスプレイパネルであって、
    互いに線状に隣接する2つの前記表示セルの前記第1電極同士が、互いに異なる前記第1電極群に属する構成とされていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  3. 前記プラズマディスプレイパネルの水平方向毎の前記表示セルの各々が表示行を構成し、
    前記表示行のいずれも、奇数番目の前記表示セルと偶数番目の前記表示セルとで前記表示セルの前記第1電極と前記第2電極とが第1の位置と第2の位置とで交互に入れ替えられて配置され、
    第1の前記表示行の第1の前記位置にある前記第1電極が第1の前記表示行の第1の前記第1電極群を形成すると共に、第1の前記表示行の第2の前記位置にある前記第1電極が第1の前記表示行の第2の前記第1電極群を形成し、
    複数の前記表示行のうちの第1の前記表示行の第1の前記第1電極群を形成する前記第1電極は、第1の前記表示行の第1の前記第1電極群と隣り合う第2の前記表示行の第2の前記第1電極群を形成する前記第1電極であって垂直方向において第1の前記表示行の第1の前記第1電極群を形成する前記第1電極の間に位置する前記第1電極と第1のトレース電極で接続され、第1の前記表示行の第2の前記第1電極群を形成する前記第1電極は、第1の前記表示行の第2の前記第1電極群と隣り合う第3の前記表示行の第1の前記第1電極群を形成する前記第1電極であって垂直方向において第1の前記表示行の第1の前記第1電極群を形成する前記第1電極の間に位置する前記第1電極と第2のトレース電極で接続されていることを特徴とする請求項2記載のプラズマディスプレイパネル。
  4. 前記プラズマディスプレイパネルの水平方向毎の前記表示セルの各々が表示行を構成し、
    前記表示行の各前記表示セルの前記第1電極は、いずれも、同一の前記表示行内の第1の位置に配置され、かつ、前記第2電極は、いずれも、同一の前記表示行内の第2の位置に配置されると共に、前記表示行毎に前記表示セルの前記第1電極と前記第2電極とが前記表示セル毎に入れ替えられて配置され、
    前記表示行のいずれにおいても奇数番目の前記第1電極が第1の前記第1電極群を構成し、偶数番目の前記第1電極が第2の前記第1電極群を構成し、
    複数の表示行のうちの第1の前記表示行の第1の前記第1電極群を形成する前記第1電極は、第1の前記表示行の第1の前記第1電極群と隣り合う第2の前記表示行の第2の前記第1電極群を形成する前記第1電極であって垂直方向において第1の前記表示行の第1の前記第1電極群を形成する前記第1電極の間に位置する前記第1電極と第1のトレース電極で接続され、第1の前記表示行の第2の前記第1電極群を形成する前記第1電極は、第2の前記表示行の第2の前記第1電極群を形成する前記第1電極であって垂直方向において第1の前記表示行の第1の前記第1電極群を形成する前記第1電極間に位置する前記第1電極と第2のトレース電極で接続されていることを特徴とする請求項2記載のプラズマディスプレイパネル。
  5. 前記プラズマディスプレイパネルの水平方向毎の前記表示セルの各々が表示行を構成し、
    前記表示行のいずれも、奇数番目の前記表示セルと偶数番目の前記表示セルとで前記表示セルの前記第1電極と前記第2電極とが第1の位置と第2の位置とで交互に入れ替えられて配置され、
    第1の前記表示行の第1の前記位置にある前記第1電極が第1の前記表示行の第1の前記第1電極群を形成すると共に、第1の前記表示行の第2の前記位置にある前記第1電極が第1の前記表示行の第2の前記第1電極群を形成し、
    第1の前記第1電極群の各前記第1電極は、互いに第1のトレース電極で接続され、第1の前記表示行の第2の前記第1電極群の各前記第1電極は、互いに第2のトレース電極で接続されていることを特徴とする請求項2記載のプラズマディスプレイパネル。
  6. 前記プラズマディスプレイパネルの水平方向毎の前記表示セルの各々が表示行を構成し、
    奇数番目の前記表示行を構成する各前記表示セルの前記第3電極間の中央に、偶数番目の前記表示行の前記第3電極が配置され、
    前記表示行のいずれも、奇数番目の前記表示セルと偶数番目の前記表示セルとで前記表示セルの前記第1電極と前記第2電極とが第1の位置と第2の位置とで交互に入れ替えられて配置され、かつ、1行置きの前記表示行毎に、前記表示セルの前記第1電極と前記第2電極とが第1の前記位置と第2の前記位置とで交互に入れ替えられて配置され、
    前記表示行のいずれにおいても、第1の前記位置にある前記第1電極が第1の前記第1電極群を形成すると共に、第2の前記位置にある前記第1電極が第2の前記第1電極群を形成し、
    奇数番目の前記表示行の第1の前記第1電極群を形成する前記第1電極は、互いに第1のトレース電極で接続され、奇数番目の前記表示行の第2の前記第1電極群を形成する前記第1電極は、互いに第2のトレース電極で接続され、偶数番目の前記表示行の第1の前記第1電極群を形成する前記第1電極は、互いに第3のトレース電極で接続され、偶数番目の前記表示行の第2の前記第1電極群を形成する前記第1電極は、互いに第4のトレース電極で接続されていることを特徴とする請求項2記載のプラズマディスプレイパネル。
  7. 同一の前記第1電極群の前記第1電極を含む前記表示セルの前記第3電極は、前記表示セル毎に別個の前記第3電極であることを特徴とする請求項2乃至6のいずれか一に記載のプラズマディスプレイパネル。
  8. 第1の基板と第2の基板とを所定の間隔を隔てて対向させ、前記第1の基板の一方の面であって前記第2の基板と対向する側の面に複数の第1電極と、該第1電極との間に表示のための放電を行う放電ギャップを有する複数の第2電極とをそれぞれ配置すると共に、前記第2の基板の一方の面であって前記第1の基板と対向する側の面に前記第1電極及び前記第2電極と直交される第3電極を配置することで、各1つの前記第1電極と前記第2電極と前記第3電極とからなる表示セルが複数個2次元的に配列されているプラズマディスプレイパネルと、
    前記第1電極に選択的に電圧を印加する第1の電圧印加手段と、
    前記第3電極に選択的に電圧を印加する第2の電圧印加手段と、
    前記第1の電圧印加手段による前記第1電極への電圧の印加と前記第2の電圧印加手段による前記第3電極への電圧の印加とによって前記第1電極と前記第3電圧との間で発生される放電の有無により前記第1電極と前記第2電極との間で表示のための放電を制御する放電制御手段とを備えたプラズマディスプレイパネルの駆動装置であって、
    複数の前記表示セルのうちの所定の前記表示セルの前記第1電極は、当該表示セルと互いに線状に隣接するいずれの前記表示セルの前記第1電極とも電気的に接続されないように構成され、
    前記第1の電圧印加手段は、所定の前記表示セルの前記第1電極への前記電圧の印加時刻と、所定の前記表示セルと互いに線状に隣接するいずれの前記表示セルの前記第1電極への前記電圧の印加時刻とを異ならしめて構成されることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動装置。
  9. 第1の基板と第2の基板とを所定の間隔を隔てて対向させ、前記第1の基板の一方の面であって前記第2の基板と対向する側の面に複数の第1電極と、該第1電極との間に表示のための放電を行う放電ギャップを有する複数の第2電極とをそれぞれ配置すると共に、前記第2の基板の一方の面であって前記第1の基板と対向する側の面に前記第1電極及び前記第2電極と直交される第3電極を配置することで、各1つの前記第1電極と前記第2電極と前記第3電極とからなる表示セルが複数個2次元的に配列され、かつ、複数の前記第1電極が複数の第1電極群に区分され、同一の前記第1電極群に属する前記第1電極同士は互いに電気的に接続される一方、異なる前記第1電極群に属する前記第1電極同士は電気的に接続されてないように構成されているプラズマディスプレイパネルと、
    前記第1電極に選択的に電圧を印加する第1の電圧印加手段と、
    前記第3電極に選択的に電圧を印加する第2の電圧印加手段と、
    前記第1の電圧印加手段による前記第1電極への電圧の印加と前記第2の電圧印加手段による前記第3電極への電圧の印加とによって前記第1電極と前記第3電圧との間で発生される放電の有無により前記第1電極と前記第2電極との間で表示のための放電を制御する放電制御手段とを備えたプラズマディスプレイパネルの駆動装置であって、
    互いに線状に隣接する2つの前記表示セルの前記第1電極同士が、互いに異なる前記第1電極群に属する構成とされ、
    前記第1の電圧印加手段は、互いに異なる前記第1電極群のうちの一方の前記第1電極群の前記第1電極への前記電圧の印加時刻と、互いに異なる前記第1電極群のうちの他方の前記第1電極群の前記第1電極への前記電圧の印加時刻とを異ならしめて構成されることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動装置。
  10. 前記第1の電圧印加手段は、互いに異なる複数の前記第1電極群のうちの所定数の前記第1電極群を形成する前記第1電極に同時に前記電圧を印加するように構成され、
    同時に前記電圧が印加される前記第1電極を有する前記表示セルの前記第3電極はいずれも異なることを特徴とする請求項9記載のプラズマディスプレイパネルの駆動装置。
  11. 同一の前記第1電極群の前記第1電極を含む前記表示セルの前記第3電極は、前記表示セル毎に別個の前記第3電極であることを特徴とする請求項9又は10記載のプラズマディスプレイパネルの駆動装置。
  12. 前記プラズマディスプレイパネルの水平方向毎の前記表示セルの各々が表示行を構成し、
    前記表示行のいずれも、奇数番目の前記表示セルと偶数番目の前記表示セルとで前記表示セルの前記第1電極と前記第2電極とが第1の位置と第2の位置とで交互に入れ替えられて配置され、
    第1の前記表示行の第1の前記位置にある前記第1電極が第1の前記表示行の第1の前記第1電極群を形成すると共に、第1の前記表示行の第2の前記位置にある前記第1電極が第1の前記表示行の第2の前記第1電極群を形成し、
    第1の前記表示行の第1の前記第1電極群を形成する前記第1電極は、第1の前記表示行の第1の前記第1電極群と隣り合う第2の前記表示行の第2の前記第1電極群を形成する前記第1電極であって垂直方向において第1の前記表示行の第1の前記第1電極群を形成する前記第1電極の間に位置する前記第1電極と第1のトレース電極で接続され、第1の前記表示行の第2の前記第1電極群を形成する前記第1電極は、第1の前記表示行の第2の前記第1電極群と隣り合う第3の前記表示行の第1の前記第1電極群を形成する前記第1電極であって垂直方向において第1の前記表示行の第1の前記第1電極群を形成する前記第1電極の間にある前記第1電極と第2のトレース電極で接続され、
    前記第1の電圧印加手段は、第1の前記トレース電極への前記電圧の印加時刻と、第2の前記トレース電極への前記電圧の印加時刻とを異ならしめて構成されていることを特徴とする請求項9、10又は11記載のプラズマディスプレイパネルの駆動装置。
  13. 前記プラズマディスプレイパネルの水平方向毎の前記表示セルの各々が表示行を構成し、
    前記表示行の各前記表示セルの前記第1電極は、いずれも、同一の前記表示行内の第1の位置に配置され、かつ、前記第2電極は、いずれも、同一の前記表示行内の第2の位置に配置されると共に、前記表示行毎に前記表示セルの前記第1電極と前記第2電極とが前記表示セル毎に入れ替えられて配置され、
    前記表示行のいずれにおいても奇数番目の前記第1電極が第1の前記第1電極群を構成し、偶数番目の前記第1電極が第2の前記第1電極群を構成し、
    複数の表示行のうちの第1の前記表示行の第1の前記第1電極群を形成する前記第1電極は、第1の前記表示行の第1の前記第1電極群と隣り合う第2の前記表示行の第2の前記第1電極群を形成する前記第1電極であって垂直方向において第1の前記表示行の第1の前記第1電極群を形成する前記第1電極の間に位置する前記第1電極と第1のトレース電極で接続され、第1の前記表示行の第2の前記第1電極群を形成する前記第1電極は、第2の前記表示行の第1の前記第1電極群を形成する前記第1電極であって第1の前記表示行の第1の前記第1電極群を形成する前記第1電極間に位置する前記第1電極と第2のトレース電極で接続され、
    前記第1の電圧印加手段は、第1の前記トレース電極への前記電圧の印加時刻と、第2の前記トレース電極への前記電圧の印加時刻とを異ならしめて構成されていることを特徴とする請求項9、10又は11記載のプラズマディスプレイパネルの駆動装置。
  14. 前記プラズマディスプレイパネルの水平方向毎の前記表示セルの各々が表示行を構成し、
    前記表示行のいずれも、奇数番目の前記表示セルと偶数番目の前記表示セルとで前記表示セルの前記第1電極と前記第2電極とが第1の位置と第2の位置とで交互に入れ替えられて配置され、
    第1の前記表示行の前記第1の位置にある前記第1電極が第1の前記表示行の第1の前記第1電極群を形成すると共に、第1の前記表示行の前記第2の位置にある前記第1電極が第1の前記表示行の第2の前記第1電極群を形成し、
    第1の前記第1電極群の各前記第1電極は、互いに第1のトレース電極で接続され、第1の前記表示行の第2の前記第1電極群の各前記第1電極は、互いに第2のトレース電極で接続され、
    前記第1の電圧印加手段は、第1の前記トレース電極への前記電圧の印加時刻と、第2の前記トレース電極への前記電圧の印加時刻とを異ならしめて構成されていることを特徴とする請求項9、10又は11記載のプラズマディスプレイパネルの駆動装置。
  15. 前記プラズマディスプレイパネルの水平方向毎の前記表示セルの各々が表示行を構成し、奇数番目の前記表示行を構成する各前記表示セルの前記第3電極間の中央に、偶数番目の前記表示行の前記第3電極が配置され、
    前記表示行のいずれも、奇数番目の前記表示セルと偶数番目の前記表示セルとで前記表示セルの前記第1電極と前記第2電極とが第1の位置と第2の位置とで交互に入れ替えられて配置され、かつ、1行置きの前記表示行毎に、前記表示セルの前記第1電極と前記第2電極とが第1の前記位置と第2の前記位置とで交互に入れ替えられて配置され、
    前記表示行のいずれにおいても、前記第1の位置にある前記第1電極が第1の前記第1電極群を形成すると共に、前記第2の位置にある前記第1電極が第2の前記第1電極群を形成し、
    奇数番目の前記表示行の第1の前記第1電極群を形成する前記第1電極は、互いに第1のトレース電極で接続され、奇数番目の前記表示行の第2の前記第1電極群を形成する前記第1電極は、互いに第2のトレース電極で接続され、偶数番目の前記表示行の第1の前記第1電極群を形成する前記第1電極は、互いに第3のトレース電極で接続され、偶数番目の前記表示行の第2の前記第1電極群を形成する前記第1電極は、互いに第4のトレース電極で接続され、
    前記第1の電圧印加手段は、第1乃至第4の前記トレース電極への前記電圧の印加時刻を異ならしめて構成されていることを特徴とする請求項9、10又は11記載のプラズマディスプレイパネルの駆動装置。
  16. 前記プラズマディスプレイパネルの水平方向毎の前記表示セルの各々が表示行を構成し、
    奇数番目の前記表示行を構成する各前記表示セルの前記第3電極間の中央に、偶数番目の前記表示行の前記第3電極が配置され、
    前記表示行のいずれも、奇数番目の前記表示セルと偶数番目の前記表示セルとで前記表示セルの前記第1電極と前記第2電極とが第1の位置と第2の位置とで交互に入れ替えられて配置され、かつ、1行置きの前記表示行毎に、前記表示セルの前記第1電極と前記第2電極とが第1の前記位置と第2の前記位置とで交互に入れ替えられて配置され、
    前記表示行のいずれにおいても、前記第1の位置にある前記第1電極が第1の前記第1電極群を形成すると共に、前記表示行の前記第2の位置にある前記第1電極が第2の前記第1電極群を形成し、
    奇数番目の前記表示行の第1の前記第1電極群を形成する前記第1電極は、互いに第1のトレース電極で接続され、奇数番目の前記表示行の第2の前記第1電極群を形成する前記第1電極は、互いに第2のトレース電極で接続され、偶数番目の前記表示行の第1の前記第1電極群を形成する前記第1電極は、互いに第3のトレース電極で接続され、偶数番目の前記表示行の第2の前記第1電極群を形成する前記第1電極は、互いに第4のトレース電極で接続され、
    前記第1の電圧印加手段は、第1乃至第4の前記トレース電極に前記電圧を同時に印加するように構成され、
    同時に前記電圧が印加される前記第1電極を有する前記表示セルの前記第3電極はいずれも異なることを特徴とする請求項9、10又は11記載のプラズマディスプレイパネルの駆動装置。
  17. 第1の基板と第2の基板とを所定の間隔を隔てて対向させ、前記第1の基板の一方の面であって前記第2の基板と対向する側の面に複数の第1電極と、該第1電極との間に表示のための放電を行う放電ギャップを有する複数の第2電極とをそれぞれ配置すると共に、前記第2の基板の一方の面であって前記第1の基板と対向する側の面に前記第1電極及び前記第2電極と直交される第3電極を配置することで、各1つの前記第1電極と前記第2電極と前記第3電極とからなる表示セルが複数個2次元的に配列され、複数の前記表示セルのうちの所定の前記表示セルの前記第1電極は、当該表示セルと互いに線状に隣接するいずれの前記表示セルの前記第1電極とも電気的に接続されないように構成されているプラズマディスプレイパネルにおいて、
    前記第1電極に選択的に電圧を印加し、
    前記第3電極に選択的に電圧を印加し、
    前記第1電極への電圧の印加と前記第3電極への電圧の印加とによって前記第1電極と前記第3電圧との間で発生される放電の有無により前記第1電極と前記第2電極との間で表示のための放電を制御するプラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、
    所定の前記表示セルの前記第1電極への前記電圧の印加時刻と、所定の前記表示セルと互いに線状に隣接するいずれの前記表示セルの前記第1電極への前記電圧の印加時刻とを異ならしめたことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  18. 第1の基板と第2の基板とを所定の間隔を隔てて対向させ、前記第1の基板の一方の面であって前記第2の基板と対向する側の面に複数の第1電極と、該第1電極との間に表示のための放電を行う放電ギャップを有する複数の第2電極とをそれぞれ配置すると共に、前記第2の基板の一方の面であって前記第1の基板と対向する側の面に前記第1電極及び前記第2電極と直交される第3電極を配置することで、各1つの前記第1電極と前記第2電極と前記第3電極とからなる表示セルが複数個2次元的に配列され、かつ、複数の前記第1電極が複数の第1電極群に区分され、同一の前記第1電極群に属する前記第1電極同士は互いに電気的に接続される一方、異なる前記第1電極群に属する前記第1電極同士は電気的に接続されてないように構成されると共に、互いに線状に隣接する2つの前記表示セルの前記第1電極同士が、互いに異なる前記第1電極群に属する構成とされているプラズマディスプレイパネルにおいて、
    前記第1電極に選択的に電圧を印加し、
    前記第3電極に選択的に電圧を印加し、
    前記第1電極への電圧の印加と前記第3電極への電圧の印加とによって前記第1電極と前記第3電圧との間で発生される放電の有無により前記第1電極と前記第2電極との間で表示のための放電を制御するプラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、
    互いに異なる前記第1電極群のうちの一方の前記第1電極群の前記第1電極への前記電圧の印加時刻と、互いに異なる前記第1電極群のうちの他方の前記第1電極群の前記第1電極への前記電圧の印加時刻とを異ならしめたことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  19. 前記電圧が印加される同一の前記第1電極群の前記第1電極を含む前記表示セルの前記第3電極は、いずれも異ならしめたことを特徴とする請求項18記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  20. 複数の前記第1電極群のうちの所定数の前記第1電極群の前記第1電極に同時に前記電圧を印加し、
    同時に前記電圧が印加される前記第1電極を有する前記表示セルの前記第3電極はいずれも異ならしめたことを特徴とする請求項19記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
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