JP2005203053A - 光ディスク、およびその記録装置、再生装置 - Google Patents

光ディスク、およびその記録装置、再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光ディスクの再生アナログ信号をそのまま光ディスク原盤にコピーした不正ディスクの判別方法を、光ディスクの物理フォーマットを変更することなく実現する。
【解決手段】光ディスクの管理領域に、物理基準位置の物理位置情報を記憶し、再生時に、再生時の物理基準位置情報と比較することによって不正ディスクの判別を行う。また、物理位置情報は、光ディスクの管理領域内の記録マークを微少変位/微少変形させることによって記録することによって、物理フォーマットの変更を行うことなく記録する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学的に読み取り可能な記録マークにより、デジタル著作物が記録される光ディスクの不正な複製を防止する光ディスクと、その記録装置、再生装置に関する。
光ディスクのコンテンツ保護技術として、従来のようにコンテンツ暗号のみに頼らない方法として、コンテンツ情報を記録する記録マークを微少変位することによりコピーのできない副情報を記録する技術が開示されている(特許文献1)。
しかしながら、記録マークのタンジェンシャル微少変位、ラジアル微少変位によって記録した副情報ですら、再生信号のアナログ段での信号を用いて、光ディスク原盤に記録すれば、コピーができてしまう。
また、同一のスタンパにて複数毎作成される光ディスクにおいて、不正に作成されたスタンパから作成される光ディスクおよび上記の正規スタンパから生成される光ディスクを判別する手段として、記録データの複数の基準が成す角度により判別する手段が開示されている(特許文献2)。
特許文献2に開示されている技術は、上記スタンパを作成中あるいは作成後に、あらかじめ指定されるスタンパ上の複数の基準位置が成す角度を抽出し、これを暗号化し、物理配置テーブルとしてスタンパ上の外周部に記録するものである。また、光ディスク上には、上記暗号化を解読するための暗号解読プログラムおよび光ディスク上に記録されたディスクチェックプログラムをデータ記録部にあらかじめ記録する。再生時には、上記暗号解読プログラムを呼び出し、上記暗号化された物理配置テーブルを解読し、記録スタンパと同じ物理配置であるかどうかの確認を上記ディスクチェックプログラムを呼び出すことによって確認する。通常、コピーされたディスクは、元の光ディスクとの物理位置が異なるため、不正ディスクを判別し、再生を排除することが可能となる。
しかしながら、上記の手法では、不正ディスクの判別のために、光ディスクのデータ領域に、暗号解読プログラム、ディスク判別プログラムおよび物理情報テーブルを記録する必要があり、光ディスク上のデータ領域を効率的に使用できないばかりか、上記2つのプログラムを再生前に動作させる必要があるので、コンテンツ再生までに多大な時間を要してしまう。
特開2001−357533号公報 特開平7−249227号公報
本発明は上記問題を鑑みてなされたものであり、上記物理配置テーブルをディスク上に記録されている所定識別情報で暗号化、あるいは上記所定識別情報に基づいた副情報として、光ディスクの著作権情報があらかじめ記録されている内周側に記録することによって、ディスクのリソースを効率的に使用するとともに、物理的なピット情報をそのまま記録される不正コピーに対しても、上記不正ディスクを判別する手段を持つことが可能となる光ディスクと、その記録装置および再生装置を提供する。
上記課題を解決し、上記目的を達成する為に、本発明に係る秘怒りディスクは、光学的に読み取り可能な記録マークにより情報が記録されている光ディスクにおいて、前記光ディスクの管理領域に、記録されるコンテンツの著作権保護情報が記録されており、前記光ディスクの管理領域内の複数の基準位置の物理的な位置情報が、前記管理領域の略著作権保護情報の記録される領域に記録されていることを特徴とする。
前記光ディスク上に光学的に読み取り可能な螺旋状の記録マークを形成することによって、情報を記録する光ディスク記録装置であって、また、本発明に係る光ディスク記録装置は、光ディスク上に記録する複数の基準位置の物理的な位置情報を抽出する物理位置情報抽出手段と、前記物理位置情報抽出手段により抽出した複数の物理位置情報を一時記憶するための記憶手段と、光ディスクの管理領域に前記複数の物理位置情報を記録する物理位置情報記録手段とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る光ディスク再生装置は、光ディスク上の光学的に読み取り可能な記録マークから情報を再生する光ディスク再生装置であって、光ディスクの管理領域から記録時の物理位置情報を抽出する記録物理位置情報抽出手段と、前記記録物理位置情報抽出手段により読み取った記録物理位置情報を一時記憶する物理情報記憶手段と、光ディスクから読み取った基準位置情報の物理位置情報を抽出する再生物理位置情報抽出手段と、前記記録物理位置情報抽出手段によって抽出した記録物理位置情報と、前記再生物理位置情報抽出手段によって抽出した再生物理位置情報との比較判定によって、正規ディスクであることの判定を行い、正規ディスクと判定された場合のみ、光ディスクからコンテンツの再生を行うことを許可する判定手段とを有することを特徴とする。
従って、本発明によって、ディスクから再生したアナログ信号をそのまま光ディスク原盤にコピーされることのない光ディスクと、その記録装置、再生装置を提供することができる。
従来の光ディスクの著作権保護技術は、DVDに適用されるCSSに代表される。CSSでは、コンテンツをタイトル鍵で暗号化し、そのタイトル鍵はディスク鍵で暗号化され、ディスク鍵は、機器が内部に秘密に持つマスタ鍵により暗号化され記録される。また、各マスタ鍵で暗号化された暗号化ディスク鍵セットは、ユーザがアクセスをすることのできない光ディスク内周のリードインに厳重に管理される。従って、ユーザが例えばDVD−R等にカジュアルコピーしたとしても、リードインに記録されている暗号化されたディスク鍵セットはコピーされず、コンテンツの暗号を解読することができない。
しかしながら、例えばDVDをマスタリングするマスタリング装置を有する海賊版メーカは、DVDを再生したときに得られる信号をそのままスタンパに複製し、そのスタンパでスタンプすることによって容易にデジタル著作物の不正な複製が可能である。これにより、DVDにおけるデジタル著作物の健全な流通に支障をきたしている。
しかしながら、上記のように例えDVDの再生信号をそのままコピーしたとしても、不正に複製された光ディスクを作成するスタンパは、正規のスタンパを作成するときと同じ線速度あるいは記録開始位置を保持することは困難である。線速度の若干ずれあるいは記録開始位置の若干ずれは、光ディスク上に記録される基準位置(例えば、アドレス情報あるいは同期符号等)の物理的な記録位置のずれとして検出することが可能である。
本発明は、上記のように、光ディスク上に記録される基準位置情報を予め記録時に光ディスク上に管理しておいて、不正に複製された光ディスクを判別することを可能にする手法であり、下記に実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
(光ディスク)
本発明に係る実施の形態1について図面を用いて詳細に説明する。
本発明に係る光ディスクの構造は図1に示すように、ユーザから直接アクセスをすることのできないコントロール領域であるリードイン101とリードアウト102、また暗号化されたデジタルコンテンツ等が記録されているユーザ領域103とに分類することができる。また、リードインでは、スタンパやディスクにユニークなIDが付与されている。例えば、DVD−RAMでは、メディアIDと呼ばれ、高出力のイニシャライザを用いて記録するBCA(Burst Cutting Area)104に記録されている。また、リードインには、ユーザ領域に記録される暗号化されたコンテンツの解読に必要となる暗号化鍵セット105が記録されている。例えば、DVDにおける暗号化タイトル鍵セット、DVD−RAMにおける暗号化メディア鍵セット(MKB)がそれに当たる。また、本発明に関して特長のある光ディスクの物理位置情報が、光ディスクリードイン中に存在する基準m1およびm2の成す角度情報106として、前記IDによって暗号化されて記録されている。m1およびm2は、例えば光ディスク上の特定アドレス符号の記録開始位置、あるいは特定アドレスの先頭フレーム同期符号が考えられるが本件では、後者として説明する。また、暗号化には、DESのような逆解析が困難な一方向性関数を用いた暗号を用いる。
(光ディスク記録装置)
本発明に係る光ディスク記録装置は、例えばDVDマスタリング装置やDVD−RAM記録装置に適用することが可能であり、その特徴的なブロック図を図2に示す。
本発明に係る記録装置は、記録フォーマッタ201、記録パルス生成部202、記録ヘッド203、スピンドルモータ204、回転角検出部205、物理位置情報制御部206、暗号化部207およびセレクタ208から構成される。
記録フォーマッタ201は、デジタルの記録データおよび記録クロックから、記録信号を生成するブロックである。本記録フォーマッタは、入力される記録データの変調(DVD、DVD−RAMでは、8−16変調)を行うとともに、エラー訂正符号およびアドレスの付与を行うことにより記録信号を生成し、記録パルス生成部へ出力する。
記録パルス生成部202では、記録フォーマッタからの記録信号に従い、光ディスク上に記録マークを形成するための最適なレーザ発光、電子線照射を行うために記録補償を行うブロックであり、記録補償された記録パルスは、記録ヘッドへ出力される。
記録ヘッド203では、記録パルス生成部により生成した記録パルスにしたがって、レーザ照射時間またはレーザ照射強度を調整し、光ディスク上にレーザ照射を行うことによって、光ディスク上に記録マークを形成することで情報を光ディスクに記録する。
スピンドルモータ204は、光ディスク上の記録半径位置を図示しないアクチュエータ等から取得して、半径位置に従った線速度を調整することによってCLV記録をするためのスピンドルを実現する部分である、また、本スピンドルモータには、1回転に1パルスのFGを生成する機能をさらに具備しており、FGパルスを回転角検出部に出力する。
回転角検出部205は、スピンドルモータからのFGパルスのPLL(Phase Locked Loop)によって、記録回転位置を抽出する部分であり、その詳細なブロック図を図3に示す。
本回転角検出部205は、主に、入力されるFGに対して360逓倍のPLLを抽出するデジタルPLL回路301と、上記のPLLをカウント302するカウンタからなる。
前記デジタルPLL301は、FGパルスを360等分したクロック信号を抽出する部分であり、位相比較器303、チャージポンプ304、LPF305およびVCO306からなる。また、前記カウンタ302は、前記クロックをすべてカウントすることによって、光ディスク一回転にすき360カウント、すなわち前記カウンタ値は、光ディスクの回転1度につき、+1カウントを行うことになる。また、前記カウンタは、後述の物理位置制御部からの回転角リセット信号によって、リセット(カウンタ値を0)する。
物理位置情報制御部は、記録フォーマッタからの記録信号およびアドレス、回転角検出部からの角度情報を元に、セレクタにセレクト信号、暗号部に物理位置情報を出力するブロックであり、その詳細なブロック図を図4に示す。
本物理位置情報制御部206は、同期符号検出部401、記録基準位置テーブル402、基準位置判定部403および物理基準位置記憶部404から構成される。
同期符号検出部401は、記録フォーマッタにより記録データに付与された同期符号を検出し同期信号を基準位置判定部に出力する。
記録基準位置テーブル402は、物理位置情報のすべての基準となる主基準位置アドレスおよび複数の従基準位置アドレスが予め機器内部に秘密に記憶されている。
基準位置判定部403は、同期検出部からの同期信号が出力されるタイミングで、入力されるアドレスが基準位置テーブルに記載されているか否か判定を行う。(A)同期信号のタイミングでのアドレスが、基準位置テーブルに主基準位置として記載されている場合は、回転角検出部に回転角度リセットを出力するとともに、主基準位置のアドレスおよび角度情報として”0“を物理基準位置記憶部にて記憶させる。(B)また、同期信号のタイミングでのアドレスが、基準位置テーブルに記載される従基準位置をして記載されている場合には、その従基準位置のアドレスおよび回転角検出部からの角度情報を関連させて、物理基準位置記憶部にて記憶させる。
前記(A)、(B)の操作を機器内部に秘密に保持している基準軸テーブルに記載されるすべての基準位置で行なう。
最後に、(C)基準位置テーブルの最後に記載される物理情報記録アドレスと、入力されるアドレスが同一になるデータブロックのタイミングの間、セレクタにセレクト信号を出力するとともに、記憶した物理位置情報記憶部のすべての情報を物理位置情報として、暗号部に出力する。
暗号化部207では、媒体固有情報として光ディスクに記録するID、あるいはROMディスクの場合では、スタンパごとに固有に設けられたIDなどを暗号鍵として、物理位置情報制御部からの物理位置情報を暗号化する。暗号には、一方向性関数を利用した逆解析の困難な暗号鍵の暗号アルゴリズムを用いることが望ましい。また、この暗号アルゴリズムは、ライセンスを受けた正規メーカのみ配布するようにし、アルゴリズムが外部に漏洩することを防ぐことが望ましい。暗号部は、入力された物理位置情報を暗号化処理するとともに、暗号化された暗号化物理位置情報をセレクタに出力する。
セレクタ208は、機器に入力されるコンテンツデータと暗号部からの暗号化物理位置情報とを、物理位置情報制御部からのセレクト信号によって切り替えて記録フォーマッタに記録データとして出力する。
(光ディスク再生装置)
本発明に係る光ディスク再生装置は、例えばDVD/CDプレーヤなどのROM型光ディスクの再生装置、あるいはDVD−RAMレコーダ等の光ディスク記録再生装置における再生回路部に適用することが可能である。
本光ディスク再生装置は、再生している光ディスクが正規ディスクであるかどうかの判定を光ディスクの物理位置情報を確認することにより判断する機能を有し、その特徴的なブロック図を図5に示す。
本光ディスク再生装置は、再生ヘッド501、スピンドルモータ502、再生チャネル503、再生フォーマッタ504、回転角検出部505、物理位置情報管理部506、暗号解読部507、ディスク判定部508およびコンテンツ解読部509から構成される。
再生ヘッド501は、光ディスク上に記録レーザを照射し、その反射光の強さからアナログ再生信号を生成して、再生チャネルに出力する。
スピンドルモータは、光ディス上のトラックから情報を読み取る時の最適な線速度あるいは回転速度となるように制御するとともに、スピンドルモータ1回転に対応するFGを生成して、回転角検出部へ出力する。
再生チャネル503は、再生ヘッドからのアナロク再生信号を波形等化したり、ゲイン調整などを行い、所定のスレッシュホールドで2値化して、デジタル再生信号を生成して再生フォーマッタへ出力する。再生チャネルは、また、PLL回路を内蔵し生成したデジタル再生信号から再生信号に同期したクロック信号を抽出し、再生フォーマッタへ出力する。
再生フォーマッタ504は、再生チャネルからのクロックおよびデジタル再生信号から、デジタル再生信号に付与されている同期部を検出して同期符号を抽出するとともに、前記再生信号の復調(DVDでは8−16変調の復調)を行うことにより、アドレス、再生データを抽出して、再生符号およびアドレスを物理位置情報管理部へ出力し、再生データをコンテンツ解読部へ出力する。
また、再生フォーマッタ504は、物理位置情報管理部からの物理位置情報出力指示信号が出力されるタイミングで、予め光ディスク内周から読み取ったID情報および再生データを暗号解読部へ出力する。
回転角検出部505は、前述の本発明における光ディスク記録装置の回転角検出部と同様の機能/構成を有する部分であり、スピンドルモータから出力されるFGに同期した360逓倍したクロック信号を抽出するPLL回路と抽出したクロックをカウントするカウンタを有し、カウンタから出力されるカウント情報を光ディスクの角度情報として物理位置情報管理部へ出力する。
物理位置情報管理部506は、回転角抽出部から得られる角度情報と、再生フォーマッタからの同期符号およびアドレスを元に、光ディスク上の基準位置の物理位置情報を管理する部分であり、その詳細なブロック図を図6に示す。
本物理位置情報管理部506は、基準位置テーブル601、基準位置判定部602および物理基準位置記憶部603から構成される。
基準位置テーブル601は、本発明に係る光ディスク記録装置の基準位置テーブルと同様の情報が記載されており、主基準位置のアドレス、および従基準位置のアドレスが記載されている。
基準位置判定部602は、再生フォーマッタからの同期符号が出力されたタイミングでのアドレスを、前記基準位置テーブル中から検索し、前記アドレスが主基準位置、従基準位置あるいは両方出ないアドレスかを判定する。
(A)現在のアドレスが、主基準位置であると判定された場合、回転角検出部に、回転角度リセットを出力する。
(B)また、現在のアドレスが従基準位置であると判定された場合は、回転角検出部からの回転情報を現在のアドレスに対応付けて物理基準位置記憶部603に記憶させる。
(C)また、現在のアドレスが基準位置テーブルの最後に記載されている物理位置情報記録アドレスである場合、そのアドレスが示すデータブロックの間、物理位置情報出力指示信号を生成し、暗号解読部507に出力する。
暗号解読部507は、基準位置判定部からの物理位置情報出力指示信号の出力されている区間で、再生フォーマッタからのIDと再生信号を入力し、暗号されている再生データをIDを鍵として解読することにより、記録時の基準位置の記録物理位置情報を抽出して、ディスク判定部に出力する。本暗号解読部は、本実施の形態の光ディスク記録装置における暗号部に対応したデータ復号化ブロックである。
ディスク判定部508は、暗号解読部からの記録物理位置情報と、物理位置情報管理部からの再生物理位置情報から、光ディスクに記録されている物理位置情報が前記ディスクを記録したときと相関があるかを判定するブロックである。本ディスク判定部は、記録時と最盛時の物理位置情報が一致した場合、あるいは予め設定されている閾値以上の基準位置の一致が確認された場合には、コンテンツ解読部に再生許可信号を出力し、記録時と再生時の物理位置情報が一致しない場合、あるいは予め設定された閾値以上の誤りを持つ場合にはコンテンツ解読部に再生許可信号を出力しない。
コンテンツ解読部509は、光ディスクに記録されている暗号化されたコンテンツ情報を解読することによりコンテンツを再生するブロックであり、ディスク判定部から再生許可信号が出力されなければコンテンツの再生(解読)を中断する。
以上の実施の形態で述べた光ディスクと、その記録装置、再生装置を用いれば、光ディスクが正規に記録されたものか、不正に複製されたものかの判定を行うことができる。何故ならば、例えばDVD−ROMの場合、予め情報を記録したスタンパ上に、任意のアドレスデータの組み合わせからなる角度情報を物理位置情報として、暗号化することにより秘密に光ディスク上に記憶しておき、再生時に前記物理位置情報を読み取り、再生時の物理位置情報と再生時の物理位置情報の比較によって、一致していれば正規のスタンパで記録されている光ディスクと判定することができると同時に、一致していなければ、正規の光ディスクから不正なスタンパに複製することにより作成された光ディスクと判断することが可能となる。これは、スタンパを記録する場合の、線速度のばらつき、あるいはデータの記録開始位置の微少なズレが、スタンパ固有であることに着目した発明であり、前記の線速度のばらつき、あるいはデータ記録開始位置のずれは、複数のアドレス等の光ディスク上の物理的な基準位置からなる角度情報の異なりにより判別することができるということを利用している。
また、本発明の光ディスクは、記録時に調べた基準位置の物理位置情報をディスク内周の予め著作権保護情報が記録されている領域に記録する。これにより、コンテンツの暗号化を解読するとき、すなわちコンテンツの読み始めの時点では、正規ディスクであるかの判定を行うことが可能となるため、不正ディスクの短時間の再生すら許すことはない。
また、本光ディスクの物理位置情報は、内周の著作権情報の記録されている領域に記録するため、再生ヘッドの動作により、物理位置情報の存在位置を解析されることはない。
また、本光ディスクの物理位置情報は、一方向性関数で暗号化されて記録されているので、もともと暗号化されている著作権保護情報との区別を行うことが困難となるばかりか、物理位置が例え明らかになった場合でも、暗号化されている物理位置情報を解析し、記録内容が漏洩することを防ぐことが可能となる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、実施の形態1で述べた光ディスクとその記録装置、再生装置における物理位置情報について詳細に説明する。
本物理位置情報は2つの基準位置により、その物理位置情報は予め記録される著作権保護情報の記録される領域に記録される。例えば、DVD−Videoでは、著作権保護情報は、内周Lead−in領域のControl Data Blockに格納される。図7に、DVD−Video規格の内周Lead−inデータフォーマットを示す。DVD−VideoのLead−inには、00hが継続して記録される領域が3つと、Reference Code701およびControl Data702からなる。
00hが記録される領域は、最内周、中間およびLead−in最外周に存在する。この領域には通常データの記録は行われない。
また、DVD−Videoには、前記のControl Data Block内にDisc Manufacturing Informationというディスクマニュファクチャが自由に使用することが可能な領域を持っている。
DVD−VideoのLead−in領域には、00hが繰り返し記録されることにより使用されていない領域、Reference Code領域701およびControl Data領域702に区分できる。その中でも、Control Data領域には、DVDに格納されている暗号化コンテンツを解読するために必要な暗号化ディスク鍵セットが記録されており、コンテンツを再生する場合は、必ず読み取らなければ行けない領域である。
また、DVD−Videoでは、前記のControl Dataと外周側に隣接して、00h情報が続く領域を持っており、本実施の形態では、この00hが継続して記録されるエリア703に物理位置情報を記録する。これにより、暗号化されたコンテンツの記録されているDVD−Videoの再生に必ず必要となるControl Area内の情報の読み出しに加え、隣接したトラックに記録されている物理位置情報を読み出すことが可能となり、再生ヘッドの動作などの解析により、物理位置情報の記録された場所を不正に特定されること必要性は小さくなる。
本実施の形態の2つの基準位置は、例えば、CD、DVD、Blu−ray Discなどのセクタ構造をなす光ディスクにおけるセクタごとに固有のID(アドレス)である。DVDでは、セクタの先頭に4byteのID(アドレス)を有している。本実施の形態では、2つの基準位置を主基準位置(ID=02F200hの検出タイミング)および従基準位置(ID=02FDFFhの検出タイミング)として説明する。DVDでは、上記のアドレスの場合、主基準位置が、Control Dataの先頭セクタ、従基準位置がControl Dataの従基準位置に相当する。
本実施の形態に係る実施の形態1の記録装置および再生装置が内部に秘密に具備している基準位置テーブルは、図8のようになる。本記録位置テーブルは、FlagおよびAddressを示すものであり、Flag=Mainの示すアドレスが主基準位置であることを示し、Flag=Subが示すアドレスが従基準位置であることを示す。実施の形態1で述べたように本発明に係る光ディスク記録装置は、記録データの示すID(アドレス)が、前記基準位置テーブルの示す主基準位置で角度カウンタを回転角検出器をリセットして、銃基準位置の角度情報を抽出する。
これにより、記録時の主基準位置と従基準位置が成す角度情報が抽出でき、図7のフォーマットで、物理基準位置記憶部に記憶させる。図9は、例えば主基準位置と従基準位置のなす角度が60°である場合である。
実施の形態1の光ディスク記録装置は、内部に秘密に保持している基準位置テーブルのFlag=WT Physical POS.のアドレスが示すセクタに、前記基準位置記憶部に記憶されている内容を暗号化して光ディスクに記録する。
このように記録された光ディスクは、記録時において、アドレス02F00hの検出位置とアドレス02FDFFhの検出位置が成す角度が60°で記録していることになり、アドレス02FE00hが示すセクタに、主基準位置のアドレス、従基準位置のアドレスおよび主基準位置と従基準位置が成す角度情報を暗号化して記録する。
次に、光ディスクの再生処理について説明する。
実施の形態1で説明した再生装置は、同記録装置と同様の内容の基準位置テーブルを内部に秘密に保持している。また、本再生装置は、再生信号をデジタル化、復調を行い、記録装置と同様に抽出したID(アドレス)を前記の基準位置テーブルと比較し、主基準位置である場合は、角度検出部をリセットし、従基準位置であれば角度情報を基準位置記憶部に記憶させる。また、再生しているアドレスが基準位置テーブルのflag=WT Physical POS.であれば、光ディスクのセクタ情報を読み取り、暗号解読部で復号することにより記録基準位置情報を抽出し、前記基準位置記憶部で記憶した記録基準位置情報を前記記録位置情報と比較することにより、記録時と再生時で基準位置の物理位置情報(主基準位置と従基準位置が成す角度)に整合があるかを、ディスク判定部で行う。本再生装置では、2つの基準位置の記録時/再生時の整合が確認された場合には、正規ディスクと識別してコンテンツの解読を許可する。逆に、2つの基準位置の整合が取れない場合には、不正なディスクであると判別して、コンテンツの解読を許可しない。
上記の2つの基準位置の整合を判定するためには、記録時/再生時で通常検出できる角度情報のずれを許容する閾値を設定して、ずれが閾値より小さい場合には正規ディスク、閾値より大きい場合には、不正ディスクと判定することが望ましい。
DVDでは、標準チャネルビット長が0.133um、Data Area記録直径が48.0mmと規格化されている。しかしながら、記録カッティングフォーマッタのモータ回転制御誤差等の影響により、ばらつきが生じる。このばらつきは、DVD−Videoのスタンパの固有の値となる。そこで、DVD−Video規格では、線速度にMAX 0.5%(Peak−to−Peak)の誤差、すなわちチャネルビット長誤差として±1.4nm、Data Area記録直径は、標準位置に対して−0.4mmまで許される規格と定められている。従って、上記の2つの基準位置が成す角度は、標準理想記録されたとして約99°となる。しかしながら、上記の誤差を考慮するとチャネルビット長−1nmでは233°、+1nmでは324°と大きな誤差を生じる。また、Data Areaの記録開始位置に対しては、−0.08mm程度で220°となる。
このことから、データ記録位置あるいは線速度のぶれを、2つの基準位置がなす角度情報を用いれば用意に検出することが可能となるので、不正にコピーされた光ディスク、または正規ディスクから作成されるスタンパを用いた不正ディスクを排除することが可能となる。
本実施の形態では、物理位置情報として主基準位置と従基準位置の2つの基準位置を用いる形態で説明したが、主基準位置、従基準位置は1つとは限らない。本実施の形態で述べた主基準位置と従基準位置のセットを複数用意した物理位置テーブルを記録装置、再生装置に備えれば容易に複数の基準位置を用いる形態は可能である。また、主基準位置は1つとし、角度抽出対象となる従基準位置だけを複数設定しても同様である。これらの場合には、物理位置テーブルに記載されるすべての物理位置の整合が取れることが望ましいが、ある閾値を設けて、その閾値以上の物理位置の整合を確認した上で正規のディスクであると判定すればよい。しかしながら、再生ヘッドの動作解析により物理位置の記録した領域を発見されないためにも、これらの複数の基準位置を設ける形態でも、すべての基準位置が光ディスクの著作権保護情報の記載される領域であり、著作権保護情報と略同時に読み取る必要がある。
(実施の形態3)
本発明に係る実施の形態3について、図面を用いて詳細に解説する。
本実施の形態に係る光ディスクを適用したDVDの構造を図10に示す。
DVDでは、ディスク内周側のLead−in領域1001は、00hの記録領域から始まり、セクタ番地02F000hから、Reference code記録領域1002、再び00h記録領域、セクタ番号02F200hから、著作権に関する情報が記録されているControl data記録領域1003、再び00h記録領域を持っている。
本発明に係るDVDでは、記録時にControl data領域のセクタ番号と対応した物理位置情報を抽出して、Control data領域の外周側に面した00h記録領域の記録マークエッジを一定微少量進めた位置、あるいは遅らせた位置に変位させることによって記録される。
図11のように、記録マークエッジを、進めた位置1101あるいは遅らせた位置1102に微少変位させて、情報を記録する方法は、特開2001−357533号公報(特許文献1)により、すでに公知である。
このように、一定微少量の記録マークエッジの変位によって、物理位置情報を記録すれば、本実施の形態で示したように、光ディスクの物理規格を変更することはない点で、実施の形態1あるいは2より優れている。
次に、本実施の形態に係る光ディスク記録装置について解説する。
本実施の形態に係る光ディスク記録装置は、光ディスク内周の著作権管理情報を記録する領域のセクタの物理位置情報を抽出し、同じく内周の管理領域の記録マークエッジをタンジェンシャル方向に微少変位させ、前記抽出した物理位置情報を記録する装置であり、その詳細なブロック図を図12に示す。
本光ディスク記録装置は、記録フォーマッタ1201、記録パルス生成器1202、スピンドルモータ1203、回転角検出部1204、物理位置情報制御部1205、変調器1206および記録ヘッド1207から構成される。
記録フォーマッタ1201は、記録信号から記録データの変調(DVDでは8−16変調)を行うとともに、アドレス情報をセクタ単位に付与して生成した記録信号を、記録パルス生成器へ、また、記録信号に付与したアドレス情報を物理位置情報制御部へ出力する。また、本記録フォーマッタは、記録マークエッジをタンジェンシャル方向に微少変位させることによって、物理位置情報を記録するエリア、すなわち、セクタ番号0F200hから記録されるControl data直後の00h記録領域(DVDでは、セクタ番号02FE00h〜02FFFFhまでの32block)の間、Highになる信号を生成し、記録許可信号として、変調器へ出力する。
記録パルス生成器1202は、記録フォーマッタからの記録信号から、レーザを発光させるための信号である記録パルスを生成し、変調部へ出力する。
スピンドルモータ1203は、実施の形態2での記録装置のスピンドルモータと同等の機能を有するブロックであり、モータ一回転につき一発のFGを生成して、回転角検出部へ出力する。
回転角検出部1204は、実施の形態2における光ディスク記録装置の回転角検出部を同等の機能を有するブロックであり、スピンドルモータからのFGパルスを360逓倍したクロック信号を生成するPLLを内蔵し、このPLLによる360カウンタを有し、このカウント値を角度情報として物理位置情報制御部へ出力するとともに、物理位置情報制御部からの角度リセット信号により、内部のカウント値をリセットする(0にする)。
物理位置情報制御部1205は、記録フォーマッタからのアドレスおよび記録信号と、角度情報から物理記録位置情報を抽出して、変調器へ出力する部分であり、セレクト信号を出力しない点以外は、実施の形態2の光ディスク記録装置における記録位置情報制御部と同等の機能を有する。
変調器1206は、物理記録位置制御部からの物理位置情報を、記録フォーマッタからの記録許可信号の示すタイミングで、記録パルス生成期からの記録パルスのエッジを進めた位置あるいは遅らせたい位置に秒変位させることにより記録するブロックであって、その詳細なブロック図を図13に示す。
本変調器1206は、記憶部1301、データカウンタ1302、PE変調器1303および遅延セレクタ1304で構成される。
記憶部1301は、物理位置情報制御部からの物理位置情報を一旦記憶し、データカウンタからのビット更新信号に従って、物理位置情報を1ビットずつEORに出力する。
データカウンタ1302は、記録フォーマッタからの記録許可信号の”High”区間で、記録クロックをカウントし、現在の記録データ位置を抽出する。DVDでは、1488カウントで1Frame、26フレームで1セクタであるので、このクロックのカウントで記録データ位置が判定できる。本データカウンタは、16クロックで1周期のバイトクロックを生成してPE変調器に出力して、セクタ内の第0フレーム以外の領域で、3フレームごとにビット更新情報を記憶部に出力する。
PE変調器1303は、一般的な変調であるPhase Encodingを行う部分であり、記録位置情報ビットとカウンタからのバイトクロックの排他的論理和演算によって、PE変調を施した記録位置情報ビットを生成し、遅延制御信号として遅延セレクタに出力する。
遅延セレクタ1304は、記録パルスに対して、PE変調器からの遅延制御信号に従って、遅延制御を行う部分である。記録許可信号が、“Low”の部分では、記録マークエッジの変位による情報を記録しないとして(A)遅延部を1つ通過する記録パルスを選択する。一方、記録許可信号が”High”の区間、すなわち記録マークエッジの微少変位により、物理位置情報を記録する領域では、PE変調器からの遅延制御信号が”High”の時には、(B)遅延部を通過しない記録パルスを、PE変調器からの遅延制御信号が“Low”の時には、(C)遅延部を2つ通過する記録パルスを選択する。これによって、遅延セレクタから出力される変調記録パルスは、記録許可信号が”Low“の場合の記録パルスを標準の記録パルスとして、記録許可信号が”High“で、かつ遅延制御信号が”High“の場合には、Δt時間進んだ記録パルスを生成し、また、記録許可信号が”High“で、かつ遅延制御信号が”Low“の場合には、Δt時間遅れた記録パルスが、変調記録パルスとして記録される。
記録ヘッド1207は、変調器からの変調記録パルスに従って、記録レーザをON/OFFさせて光ディスク上に記録マークを生成する。
次に、本実施の形態に係る光ディスク再生装置について説明する。
本光ディスク再生装置は、光ディスク内周の著作権情報が記録されている領域の基準位置の物理位置情報を抽出するとともに、予め記録されている光ディスク内周の任意領域の記録マークエッジの微少変位から、記録時の物理位置情報を読み取り、これらの再生時の物理位置情報と記録時の物理位置情報を比較することによって、正規メディアの判別を行う機能を有する装置であり、その詳細なブロック図を図14に示すように、再生ヘッド1401、再生チャネル1402、再生フォーマッタ1403、記録物理位置情報検出部1404、スピンドルモータ1405、回転角検出部1406、物理位置情報管理部1407、ディスク判別部1408およびコンテンツ解読部1409から構成される。
再生ヘッド1401は、光ディスクに再生レーザを照射し、その反射光からアナログ再生信号を抽出して、再生チャネルに出力する。
再生チャネル1402は、再生ヘッドからのアナログ再生信号を、波形整形したり、増幅したりすることによって、あるスレッシュホールドで2値化したデジタル再生信号を抽出し、再生フォーマッタへ出力する。また、再生チャネルは、内部にPLL回路を持ち、再生される再生信号に同期した再生クロックを生成し、再生フォーマッタに出力する。
再生フォーマッタ1403では、再生チャネルからのデジタル再生信号と再生クロックから、再生データの復調(DVDでは、8−16変調に対応した復調)を行い、再生データを生成して、コンテンツ解読部に出力する。また、再生フォーマッタは、再生信号の一定間隔ごとに付与されている同期符号を検出して、その同期符号検出パルスを、物理位置情報管理部へ、また、復調の結果抽出できるアドレス情報を抽出し、そのアドレスを物理位置情報管理部へ出力する。また、再生クロック16クロックに1周期の基準信号を、再生データの同期符号のタイミングに同期させて生成し、記録物理位置情報検出部へ出力するとともに、記録マークエッジをタンジェンシャル方向に微少変位させて、記録時の物理位置情報が記録されている領域を示す検出ゲートを同時に生成して、記録物理位置情報検出部に出力する。
この記録ゲートの位置は、本実施の形態では、光ディスクの内周側のLead−in内のControl data記録領域の直後にある”00h”記録領域、すなわち、DVDセクタアドレス02FE00h〜02FFFFhまでの区間を示すゲート信号である。
記録物理位置情報検出部1404は、再生チャネルからの位相誤差信号と、再生フォーマッタからの基準信号との相関を検出することによって、記録時の物理位置情報を検出して、ディスク判定部に出力する。また、本記録物理位置情報検出部は、特開平7−249227号公報(特許文献2)に開示されている副情報として、記録時の物理位置情報を検出するブロックである。
スピンドルモータ1405は、光ディスク一回転に1発のFG信号を生成し、回転角検出部に出力する。
回転角検出部1406および物理位置情報管理部1407は、実施の形態2の光ディスク再生装置における回転角検出部、物理位置情報管理と同様の構成であり、ここでは説明を省略する。
ディスク判定部1408は、記録物理位置情報検出部からの記録物理位置情報と、物理位置情報管理部からの再生物理位置情報との整合性を確認し、再生している光ディスクが正規のスタンパで作成されたものかの判定を行う部分であり、実施の形態2における光ディスク再生装置のディスク判定部と同様の構成である。
コンテンツ解読部1409は、再生フォーマッタからの再生データの暗号を解読する部分であり、ディスク判定部で正規ディスクであると判定された場合のみにコンテンツの解読を行う部分である。
以上のように、本実施の形態に係る光ディスク、およびその記録装置、再生装置を用いれば、記録時の物理基準位置の物理情報を、記録マークのタンジェンシャル方向の微少変位によって記録することによって、物理位置情報の存在自体に秘匿性を持たせることが可能となるばかりか、記録マークエッジの微少変位によって、情報を記録するために、現在規定されている光ディスクの物理規格を犯すことなく不正コピーディスクの判定を行うことができる。
また、本実施の形態では、記録マークのタンジェンシャル方向への微少変異によって記録時の基準位置の物理位置情報を記録する形態で説明したが、これに限定されない。物理位置情報の記録には、記録マークをラジアル方向に微少変位させる、すなわち記録マークを基準信号に従って、一定微少量外周側あるいは内周側に変位させることによっても同様の効果を得ることができる。また、変調側に一定側によりエラーを忍ばせることによって、物理位置情報を記録する方法や、訂正エラーとなるビットを一定規則に従って忍ばせることによって記録する方法などがある。
本発明の光ディスクおよびその記録装置、再生装置を用いれば、不正に複製されたディスクの判定を行うことで、不正ディスクの排除を可能とするだけではなく、光ディスク上に記録される不正複製を判定する情報が内周の著作権情報記録領域と略同領域に記録されており、ヘッドの移動を解析による記録位置の漏洩を防ぐばかりか、前記不正複製を判別するための情報は、暗号化され解析ができない、また、記録マークの微少変位によって記録されるので、記録位置が漏洩しない、コピーできない、物理規格を逸脱しないで実施することが可能となる。
実施の形態1の光ディスクの概念図 実施の形態1の光ディスク記録装置の構成を示すブロック図 実施の形態1の光ディスク記録装置の回転角検出部の構成を示すブロック図 実施の形態1の光ディスク記録装置の物理位置制御部の構成を示すブロック図 実施の形態1の光ディスク再生装置の構成を示すブロック図 実施の形態1の光ディスク再生装置の物理位置情報制御部の構成を示すブロック図 DVD規格のリードインのデータフォーマットを示す図 記録基準位置テーブルの一例を示す図 物理位置情報記憶部に記憶される記録/再生物理位置情報の一例を示す図 本発明をDVDに適用した場合の物理位置情報の記録位置を示す図 記録マークを微少変位することによって物理位置情報を記録した記録マークの概念図 実施の形態3の光ディクス記録装置の構成を示すブロック図 実施の形態3の光ディスク記録装置における変調部の構成を示すブロック図 実施の形態3の光ディスク再生装置の構成を示すブロック図
符号の説明
101,1001 リードイン
102 リードアウト
103 ユーザ領域
104 BCA
105 暗号鍵セット記録領域
106 角度情報(物理位置情報)記録領域
201,1201 記録フォーマッタ
202,1202 記録パルス生成部
203,1207 記録ヘッド
204,1203 スピンドルモータ
205,1204 回転角検出部
206,1205 物理位置情報制御部
207 暗号化部
208 セレクタ
301 デジタルPLL回路
302 カウンタ
303 位相比較器
304 チャージポンプ
305 LPF
306 VCO
401 同期符号検出部
402 記録基準位置テーブル
403 基準位置判定部
404 物理基準位置記憶部
501,1401 再生ヘッド
502,1405 スピンドルモータ
503,1402 再生チャネル
504,1403 再生フォーマッタ
505,1406 回転角検出部
506,1407 物理位置情報管理部
507 暗号解読部
508 ディスク判定部
509 コンテンツ解読部
601 基準位置テーブル
602 基準位置判定部
603 物理基準位置記憶部
701,1002 リファレンス・コード
702 コントロール・データ
703,1003 物理位置情報記憶領域
1206 変調器
1301 記憶部
1302 データカウンタ
1303 PE変調器
1304 遅延セレクタ
1404 記録物理位置情報検出部
1408 ディスク判定部
1409 コンテンツ解読部

Claims (16)

  1. 光学的に読み取り可能な記録マークにより情報が記録されている光ディスクにおいて、
    前記光ディスクの管理領域に、記録されるコンテンツの著作権保護情報が記録されており、
    前記光ディスクの管理領域内の複数の基準位置の物理的な位置情報が、前記管理領域の略著作権保護情報の記録される領域に記録されていることを特徴とする光ディスク。
  2. 前記物理的な位置情報は、前記複数の基準位置が成す角度情報であることを特徴とした請求項1記載の光ディスク。
  3. 前記物理的な位置情報は、前記複数の基準位置が記録されているトラックの本数情報であることを特徴とした請求項1記載の光ディスク。
  4. 前記複数の基準位置は、光ディスクに記録されているアドレス情報であることを特徴とした請求項1〜3のいずれか一項に記載の光ディスク。
  5. 前記複数の基準位置は、光ディスクに物理的に記録されている一定情報単位ごとの同期符号であることを特徴とした請求項1〜3のいずれか一項に記載の光ディスク。
  6. 前記物理的な位置情報は、前記光ディスクの管理領域内の前記記録マークの微少変形あるいは微少変位により、前記記録マークの情報に重畳して記録されていることを特徴とする請求項1記載の光ディスク。
  7. 前記光ディスク上に光学的に読み取り可能な螺旋状の記録マークを形成することによって、情報を記録する光ディスク記録装置であって、
    光ディスク上に記録する複数の基準位置の物理的な位置情報を抽出する物理位置情報抽出手段と、
    前記物理位置情報抽出手段により抽出した複数の物理位置情報を一時記憶するための記憶手段と、
    光ディスクの管理領域に前記複数の物理位置情報を記録する物理位置情報記録手段とを有することを特徴とする光ディスク記録装置。
  8. 前記物理位置情報抽出手段は、光ディスクの回転角度を抽出する手段をさらに有し、光ディスク上に記録する複数の基準位置が成す角度情報を前記物理位置情報として抽出することを特徴とする請求項7記載の光ディスク記録装置。
  9. 螺旋状に記録マークの記録を行い、前記物理位置情報抽出手段は、前記複数の基準位置を記録する前記トラック位置情報を前記物理位置情報として抽出することを特徴とする請求項7記載の光ディスク記録装置。
  10. 前記光ディスクの管理領域の記録マークを微少変位させることにより記録する副情報として、光ディスクの物理位置情報を記録することを特徴とする請求項7記載の光ディスク記録装置。
  11. 前記基準位置情報は、前記光ディスク上に記録されたセクタ単位のアドレス情報、あるいはフレーム単位に記録する同期符号であることを特徴とした請求項7〜9のいずれか1項に記載の光ディスク記録装置。
  12. 光ディスク上の光学的に読み取り可能な記録マークから情報を再生する光ディスク再生装置であって、
    光ディスクの管理領域から記録時の物理位置情報を抽出する記録物理位置情報抽出手段と、
    前記記録物理位置情報抽出手段により読み取った記録物理位置情報を一時記憶する物理情報記憶手段と、
    光ディスクから読み取った基準位置情報の物理位置情報を抽出する再生物理位置情報抽出手段と、
    前記記録物理位置情報抽出手段によって抽出した記録物理位置情報と、前記再生物理位置情報抽出手段によって抽出した再生物理位置情報との比較判定によって、正規ディスクであることの判定を行い、正規ディスクと判定された場合のみ、光ディスクからコンテンツの再生を行うことを許可する判定手段とを有することを特徴とした光ディスク再生装置。
  13. 前記再生物理位置情報抽出手段は、光ディスクの回転角度を抽出する手段をさらに有し、光ディスクから再生した複数の基準位置が成す角度情報を前記再生物理位置情報として抽出することを特徴とする請求項12記載の光ディスク再生装置。
  14. 螺旋状のトラック形状に従った記録マークから情報を再生し、前記再生物理位置情報抽出手段は、前記複数の基準位置を検出した前記トラック位置情報を前記物理位置情報として抽出することを特徴とする請求項12記載の光ディスク再生装置。
  15. 前記光ディスクの管理領域の記録マークの微少変位から副情報として、光ディスクの物理位置情報を再生することを特徴とする請求項12記載の光ディスク再生装置。
  16. 前記基準位置情報は、前記光ディスク上から再生するセクタ単位のアドレス情報あるいはフレーム単位の同期符号であることを特徴とした請求項12〜14のいずれか一項に記載の光ディスク再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014531697A (ja) * 2011-09-23 2014-11-27 トムソン ライセンシングThomson Licensing ディスク認証及び安全性のための方法及びシステム

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