JP2005203010A - トラッキング信号検出方法及び光ディスクドライブ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 光検出器の受光パターンの変更などを要せず、2層光記録媒体でも良好な差動プッシュプル信号DPPを生成でき、正常にトラッキング制御できるようにする
【解決手段】 3ビームを用いた差動プッシュプル法によるトラッキング信号検出を2層光記録媒体に適用した場合、例えば、記録又は再生を行う対象層(第1層)ではない他層(第2層)からの反射光があっても、一方のサブビームによるプッシュプル信号G−Hのみを選択使用することで、サブビームにおけるプッシュプル信号のバイアスが変動せず、良好な差動プッシュプル信号DPP1=(C−D)−k1・(G−H)を生成することで、安定したトラッキング制御を可能にした。第2層を対象層とする場合には、サブビームによるプッシュプル信号E−Fのみを選択使用し差動プッシュプル信号DPP2=(C−D)−k2・(E−F)を生成すればよい。
【選択図】 図6
【解決手段】 3ビームを用いた差動プッシュプル法によるトラッキング信号検出を2層光記録媒体に適用した場合、例えば、記録又は再生を行う対象層(第1層)ではない他層(第2層)からの反射光があっても、一方のサブビームによるプッシュプル信号G−Hのみを選択使用することで、サブビームにおけるプッシュプル信号のバイアスが変動せず、良好な差動プッシュプル信号DPP1=(C−D)−k1・(G−H)を生成することで、安定したトラッキング制御を可能にした。第2層を対象層とする場合には、サブビームによるプッシュプル信号E−Fのみを選択使用し差動プッシュプル信号DPP2=(C−D)−k2・(E−F)を生成すればよい。
【選択図】 図6
Description
本発明は、3ビームによる差動プッシュプル法を用いたトラッキング信号検出方法及び光ディスクドライブ装置に関する。
従来、トラッキング信号の検出方式としては、プッシュプル法、3ビーム法、DPP法(差動プッシュプル法)が知られている。
プッシュプル法の欠点は、対物レンズのトラックサーボ動作による移動や、ディスクの傾きにより信号にオフセットが発生してしまうことである。3ビーム法の欠点は、ROM以外の追記可能な光ディスクでは、記録ピットの有無によりオフセットが発生することである。DPP法は、プッシュプル法と3ビーム法とを合わせてそれらの欠点を改善したものである。
このような3ビームを用いた差動プッシュプル法(DPP法)に関しては、例えば、特許文献1に示されるように、ホログラムを用いた差動プッシュプル信号DPPの検出においてトラックオフセットの発生を抑えるために、3ビーム回折格子の±1次回折効率を不均衡にし、又は、分割ホログラムの同じ領域から回折されたサブビームの受光器出力は接続してしまうという改良提案例がある。
しかしながら、このような特許文献1を含めて、従来のDPP法では、2層光記録媒体についてのDPP信号検出時の問題点及びその対策については何ら言及されていないものである。
この点について、図面を参照して説明する。まず、図1は回折格子(ホログラム)を用いた一般的な光ピックアップ装置1の光学系を示す原理的構成図である。8は光源である半導体レーザ、7は偏光性回折格子、10はコリメートレンズ、11は1/4波長板、12は対物レンズ、13は光記録媒体、9は光検出器である。
光源8からの出射光は偏光性回折格子7をほとんど全透過して、コリメートレンズ10でコリメートした後、1/4波長板11により円偏光となり、対物レンズ12で光記録媒体13に集光される。光記録媒体13からの反射光は1/4波長板で往路とは直交する偏光方向に変換されてコリメートレンズ10により集束光となり、偏光性回折格子7に入射する。この場合、往路とは直交する偏光なので偏光性回折格子7によりほとんど回折し、+1次回折光が光検出器9に入射して信号検出される。このとき、光記録媒体13のトラック方向が図示のように紙面表裏方向にあるとする。トラッキング信号はDifferential Push-Pull信号(DPP信号:差動プッシュプル信号)として検出される。
図2は偏光性回折格子7の構成例を示す断面図である。素子の光源8側にはトラッキング検出のためのメインビームと2つのサブビームとの3ビームを発生させるための回折格子15が配置され、その上方、即ち光記録媒体13側に光検出器9上に検出用の所定の集光ビームを発生させる偏光性回折格子パターン16が配置されている。
図3は回折格子15により発生した光記録媒体13上の3ビームを示す。回折格子15からの0次光はメインビームとなり、記録又は再生を行うグルーブG上に入射し、±1次回折光はサブビーム1,2となってグルーブGに隣接するランドL上に入射する。
光記録媒体13で反射した3ビームは光ピックアップ光学系に戻り、偏光性回折格子パターン16により回折されて光検出器9に入射して受光される。
図4に偏光性回折格子パターン16のホログラム分割パターンと光検出器9の受光パターンとの対応関係を示す。ホログラム分割パターンは3つのホログラム領域H1,H2,H3から構成される。ホログラム領域H1はフォーカス信号を得るための回折光を発生し、ホログラム領域H2,H3はトラッキング信号を得るための回折光を発生する。また、光検出器9は8つの受光領域A〜Hから構成され、このうち、受光領域A,Bは隣接した2分割フォトダイオードである。
光記録媒体13からの反射戻り光のうち、ホログラム分割領域H1に入射した3ビーム中のメインビームはホログラム分割領域H1で回折されて受光領域A,Bの境界の分割線上に集光される。サブビームは受光領域A〜Hの受光領域外に集光し影響がないので、図4では省略されている。
ホログラム分割領域H2に入射した3ビームはメインビームが受光領域C、サブビーム1が受光領域G、サブビーム2が受光領域Eに各々集光される。また、ホログラム分割領域H3に入射した3ビームはメインビームが受光領域D、サブビーム1が受光領域H、サブビーム2が受光領域Fに各々集光される。
いま、各受光領域A〜Hからの光電変換出力をA〜Hとすると、フォーカス信号Foはナイフエッジ法を適用して
Fo=A−B
なる演算により生成され、トラッキング信号はメインビームのプッシュプル信号MPP=C−Dとサブビームのプッシュプル信号SPP=E+G−(F+H)とより差動プッシュプル信号DPP(Differential Push-Pull)
DPP=MPP−k・SPP
なる演算により生成される。kは定数である。MPP信号とSPP信号はプッシュプル信号が互いに逆相であり、かつ、対物レンズ12の光軸ずれによるプッシュプル信号のオフセット発生は同相で発生する。よって、両者の差動演算により、このDPP信号は対物レンズ12がトラックアクセス動作により光軸ずれが生じても同相であるオフセットがキャンセルされてなくなり、トラッキング信号にオフセットが発生せずに安定なトラッキングが可能になる特徴を有している。
Fo=A−B
なる演算により生成され、トラッキング信号はメインビームのプッシュプル信号MPP=C−Dとサブビームのプッシュプル信号SPP=E+G−(F+H)とより差動プッシュプル信号DPP(Differential Push-Pull)
DPP=MPP−k・SPP
なる演算により生成される。kは定数である。MPP信号とSPP信号はプッシュプル信号が互いに逆相であり、かつ、対物レンズ12の光軸ずれによるプッシュプル信号のオフセット発生は同相で発生する。よって、両者の差動演算により、このDPP信号は対物レンズ12がトラックアクセス動作により光軸ずれが生じても同相であるオフセットがキャンセルされてなくなり、トラッキング信号にオフセットが発生せずに安定なトラッキングが可能になる特徴を有している。
このような一般的な回折格子7を用いた光ピックアップ装置1で2層の光記録媒体を記録再生するときに一つの問題が生じる。2層光記録媒体は媒体の厚さ方向に2層の記録層があり、光ピックアップ装置1に近い第1の記録層は半透明の記録層で構成され、光ピックアップ装置1により第1の記録層と第2の記録層とでフォーカスを変えることにより両層について記録又は再生を行えるものである。
このような2層光記録媒体のトラッキング信号を検出するときに問題が発生する。図5に2層光記録媒体の一方の記録層にフォーカス制御を行って集光しながらトラッキング制御は行わずに多くのトラックを横切っているときのMPP信号(下側)とSPP信号(上側)との時間波形を示す。MPP信号は振幅、バイアスとも一定なのに対し、SPP信号は変化の振幅はほぼ一定であるがバイアスが時間とともに大きくうねって変化している。このような乱れたSPP信号からDPP信号を生成すると良好なトラッキング信号は発生できずトラッキング制御を行うことができなくなる。
以上のように、2層光記録媒体のトラッキング用SPP信号が乱れる原因は、合焦されていない他方の記録層からの反射光がデフォーカス光となって光検出器9の受光領域にかぶさってくることによることが判明している。
図6にその様子を示す。図6は2層光記録媒体のうち、光ピックアップ装置1に近い第1の記録層に合焦しているときの様子を示す。光検出器9上には図4で説明した合焦された第1の記録層からの集光ビームの他に、合焦されていない他方のオフフォーカス層(第2の記録層)からのデフォーカス光が受光領域に入射する。影響が強いのが3ビームのうちのメインビームのデフォーカス光である。図6ではフォーカス用メインビームのデフォーカス光とトラッキング用のメインビームのデフォーカス光が各受光領域を跨いで入射していることがわかる。SPP信号を生成する受光領域のうち、受光領域E,Fにデフォーカス光が多く入射している。
ここに、デフォーカス光は合焦されている層からの集光ビームより強度は弱い。しかし、3ビームは、メインビームの強度:サブビーム強度=10:1程度であるため、メインビームのデフォーカス光はサブビームの合焦光に対して無視できない光強度となっている。
このような状態で2層光記録媒体を検出するとき、2層の層間隔が媒体の1周内或いは面内で変動するとデフォーカス光の大きさ及び光強度が変動するようになる。層間隔が小さい方がデフォーカス光の大きさが小さくなり、光検出器9上のパワー密度が上がる。層間隔の変動によるメインビームのデフォーカス光の変動が受光領域F,Eでは変動の仕方が違ってきて、SPP信号の演算として、
SPP=E+G−(F+H)
を行うとバイアスの変動が生じてしまうのである。
SPP=E+G−(F+H)
を行うとバイアスの変動が生じてしまうのである。
以上のような原因で、2層光記録媒体を検出するときにはDPP信号が不安定になり、適正なトラッキング制御ができなくなる。
本発明の目的は、光検出器の受光パターンの変更などの大きな変更を行うことなく、2層光記録媒体でも良好な差動プッシュプル信号DPPを生成でき、正常にトラッキング制御できるようにすることである。
請求項1記載の発明は、メインビームと2つのサブビームとの3ビームを用いた差動プッシュプル法によるトラッキング信号検出方法であって、2層光記録媒体に対して記録又は再生を行う際、前記2層光記録媒体の2層の記録層のうちで記録又は再生を行う対象層に応じて前記3ビーム中の2つのサブビームにおけるプッシュプル信号のうちの一方のみを選択して前記メインビームによるプッシュプル信号との差動プッシュプル信号を生成するようにした。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のトラッキング信号検出方法において、回折格子により3ビームを発生させたときの0次光であるメインビームのプッシュプル信号をMPP、+1次回折光であるサブビーム1におけるプッシュプル信号をSPP1、−1次回折光であるサブビーム2におけるプッシュプル信号をSPP2とし、k1,k2を定数とするとき、前記2層光記録媒体のうちで一方の記録層を対象層として記録又は再生を行う際の差動プッシュプル信号DPP1は、DPP1=MPP−k1・SPP1なる演算により生成し、他方の記録層を対象層として記録又は再生を行う際の差動プッシュプル信号DPP2は、DPP2=MPP−k2・SPP2なる演算により生成するようにした。
請求項3記載の発明は、請求項2記載のトラッキング信号検出方法において、光源と対物レンズとの間に回折格子を配置し光記録媒体からの戻り光を回折させて光検出器により信号検出する光ピックアップ装置を用いて前記2層光記録媒体の前記光ピックアップ装置側の第1の記録層に合焦しているとき、第2の記録層からのデフォーカス光が前記光ピックアップ装置の光学系により集光する集光点は、前記光源と前記回折格子との中間位置となるように設定されている。
請求項4記載の発明は、メインビームと2つのサブビームとの3ビームを用いた差動プッシュプル法によりトラッキング信号を検出してトラッキング制御を行いながら情報の記録又は再生を行う光ディスクドライブ装置であって、前記3ビーム中の2つのサブビームによるプッシュプル信号と前記メインビームによるプッシュプル信号とにより通常の差動プッシュプル信号を生成するとともに、前記3ビーム中の2つのサブビームにおけるプッシュプル信号のうちの一方のみを選択して前記メインビームによるプッシュプル信号とにより各々第1,第2の差動プッシュプル信号を生成する差動プッシュプル信号生成手段と、記録又は再生を行う対象が、単層光記録媒体であるか、2層光記録媒体の第1層であるか、或いは、2層光記録媒体の第2層であるかを認識する媒体認識手段と、この認識の結果、単層光記録媒体に対して記録又は再生を行う際には前記差動プッシュプル信号生成手段から得られる通常の差動プッシュプル信号を選択し、2層光記録媒体に対して記録又は再生を行う際には、前記2層光記録媒体の2層の記録層のうちで記録又は再生を行う対象層に応じて前記差動プッシュプル信号生成手段から得られる第1又は第2の差動プッシュプル信号を選択する選択手段と、を備える。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の光ディスクドライブ装置において、光源からの出射光に基づきメインビームと2つのサブビームとの3ビームを生成する3ビーム形成用回折格子を備え、前記3ビーム形成用回折格子により3ビームを発生させたときの0次光であるメインビームのプッシュプル信号をMPP、+1次回折光であるサブビーム1におけるプッシュプル信号をSPP1、−1次回折光であるサブビーム2におけるプッシュプル信号をSPP2とし、k,k1,k2を定数とするとき、前記差動プッシュプル信号生成手段は、通常の差動プッシュプル信号DPPは、DPP=MPP−k(SPP1+SPP2)なる演算により生成し、第1の差動プッシュプル信号DPP1は、DPP1=MPP−k1・SPP1なる演算により生成し、第2の差動プッシュプル信号DPP2は、DPP2=MPP−k2・SPP2なる演算により生成する。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の光ディスクドライブ装置において、光源と対物レンズとの間に戻り光回折用回折格子を配置し光記録媒体からの戻り光を回折させて光検出器により信号検出する光ピックアップ装置を備え、前記2層光記録媒体の前記光ピックアップ装置側の第1の記録層に合焦しているとき、第2の記録層からのデフォーカス光が前記光ピックアップ装置の光学系により集光する集光点が、前記光源と前記回折格子との中間位置となるように前記回折格子が配設されている。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の光ディスクドライブ装置において、前記光ピックアップ装置は、前記光源と前記光検出器と前記3ビーム形成用回折格子と前記戻り光回折用回折格子とが一体化されている。
請求項1記載の発明によれば、3ビームを用いた差動プッシュプル法によるトラッキング信号検出を2層光記録媒体に適用した場合、記録又は再生を行う対象層ではない他層からの反射光があっても、一方のサブビームによるプッシュプル信号のみを選択使用することで、サブビームにおけるプッシュプル信号のバイアスが変動せず、良好な差動プッシュプル信号を生成することができ、安定したトラッキング制御を可能にすることができ、このためにも、光検出器の受光パターンの変更などの大きな変更を要することなく実現することができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明を実現する上で、3ビームを用いた差動プッシュプル法によるトラッキング信号検出を2層光記録媒体に適用する上で、良好な差動プッシュプル信号を生成するための演算式を明らかにすることができる。
請求項3記載の発明によれば、2層光記録媒体に関して請求項1,2記載の方法で差動プッシュプル信号を生成するための前提条件を規定しており、第1の記録層を対象とする場合と第2の記録層を対象とする場合とで光検出器の面内に生ずるデフォーカス光を180°反転したパターンとすることができ、対象層ではない他層からのデフォーカス光の影響を受けない差動プッシュプル信号の生成が確実に可能となる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1記載の方法を実現する手段を搭載して上に、光記録媒体の種類を認識してそれに応じて差動プッシュプル信号を選択させることにより、単層光記録媒体と2層光記録媒体との2種類の光記録媒体の各々に対して適正なトラッキング制御の対応可能な光ディスクドライブ装置を提供することができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項4記載の発明を実現する上で、3ビームを用いた差動プッシュプル法によるトラッキング信号検出を単層光記録媒体と2層光記録媒体とに適用する上で、良好な差動プッシュプル信号を生成するための演算式を明らかにすることができる。
請求項6記載の発明によれば、2層光記録媒体に関して請求項5記載の装置で差動プッシュプル信号を生成するための前提条件を規定しており、第1の記録層を対象とする場合と第2の記録層を対象とする場合とで光検出器の面内に生ずるデフォーカス光を180°反転したパターンとすることができ、対象層ではない他層からのデフォーカス光の影響を受けない差動プッシュプル信号の生成が確実に可能となる。
請求項7記載の発明によれば、光源、光検出器、3ビーム形成用回折格子及び戻り光回折用回折格子を一体化して光ピックアップ装置を構成したので、光ピックアップ装置の組立てを行う際に光源、光検出器、3ビーム形成用回折格子及び戻り光回折用回折格子が一体化されているので、組立て時間を短縮でき、光学系調整も簡単になり量産性を向上させることができる。
本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。図8は本実施の形態のトラッキング信号検出方法が適用される光ディスクドライブ装置21の構成例を示す概略ブロック図である。
この光ディスクドライブ装置21は、光記録媒体13を回転駆動するための駆動源としてのスピンドルモータ22、光ピックアップ装置1、レーザコントロール回路23、モータドライバ24、信号処理手段として機能する再生信号処理回路25、サーボコントローラ26、バッファRAM27、バッファマネージャ28、インターフェース29、ROM30、CPU31及びRAM32などを備えて構成されている。なお、図8中に示す矢印は代表的な信号や情報の流れを示すものであり、各ブロックの接続関係の全てを表すものではない。
光ピックアップ装置1は、例えば図1で前述したような一般的な構成のものであり、トラッキング信号の検出には3ビームを用いた差動プッシュプル法が用いられている。なお、図1では特に説明しなかったが、駆動系(フォーカシングアクチュエータ、トラッキングアクチュエータ、シークモータ等)(何れも図示せず)などを含んで構成されている。光検出器からは、受光量に応じた電流(電流信号)が再生信号処理回路25に出力される。
サーボコントローラ26では、フォーカスエラー信号に基づいて光ピックアップ装置1のフォーカシングアクチュエータを制御する制御信号を生成するとともに、トラッキング信号に基づいて光ピックアップ装置1のトラッキングアクチュエータを制御する制御信号を生成する。これらの制御信号はサーボコントローラ26からモータドライバ24に出力される。
モータドライバ24では、サーボコントローラ26からの制御信号に基づいて光ピックアップ装置1のフォーカシングアクチュエータ及びトラッキングアクチュエータを駆動する。また、モータドライバ24では、CPU31の指示に基づいて、光記録媒体13の線速度が一定となるようにスピンドルモータ22を制御する。さらに、モータドライバ24では、CPU31の指示に基づいて、光ピックアップ装置1用のシークモータを駆動し、光ピックアップ装置1を光記録媒体13の目標トラックに向けて半径方向に移動させる。
インターフェース29は、外部装置となるホスト(例えば、PC)と双方向の通信インターフェースである。
CPU31は、ROM30、RAM32とともに当該光ディスクドライブ装置21が備えるマイクロコンピュータ(コンピュータ)を構成している。記憶媒体としても機能するROM30には、CPU31により解読可能なコードで記述されたプログラムが格納されている。CPU31は、ROM30に格納されているプログラムに従って上述の各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータ等を一時的にRAM32に保存する。なお、当該光ディスクドライブ装置21の電源が投入されると、ROM30に格納されているプログラムは、CPU31のメインメモリ(図示せず)にロード(インストール)される。
このような構成において、光記録媒体13が2層光記録媒体の場合の本実施の形態のトラッキング信号検出方法について説明する。
まず、2層光記録媒体について3ビームを用いた差動プッシュプル法でトラッキング信号を検出するときに問題となるサブビームのプッシュプル信号SPPのバイアス変動は合焦されていない記録層からのデフォーカス光であることは前述した。図6は前述したように2層光記録媒体の光ピックアップ装置1に近い第1の記録層に合焦させたときの光検出器9の受光面における合焦スポット(各々黒丸で示している)とメインビームのオフフォーカス層(第2の記録層)からのデフォーカス光の様子を示している。
これに対して、図7は、逆に、2層光記録媒体の光ピックアップ装置1から遠い第2の記録層に合焦させたときの光検出器9の受光面における合焦スポット(各々黒丸で示している)とメインビームのオフフォーカス層(第1の記録層)からのデフォーカス光の様子を示している。
これらの図6及び図7を見比べると、サブビームのプッシュプル信号SPPを生成するための受光領域E,F,G,Hへのデフォーカス光の入射状態に規則性があることが判る。即ち、2層の記録層のうち、光ピックアップ装置1に近い第1の記録層に合焦したときには第2の記録層からのデフォーカス光は受光領域E,F,G,Hのうち受光領域E,Fに入射し受光領域G,Hには入射しないのに対して、光ピックアップ装置1から遠い第2の記録層に合焦したときはデフォーカス光は受光領域G,Hに入射し受光領域E,Fには入射しないという規則性である。
このような規則性に着目すると、2層光記録媒体の各層を記録又は再生する際には、サブビームのプッシュプル信号SPPはデフォーカス光が入射しない受光領域のみを使って生成させれば良い。
即ち、図6に示す例のように、光ピックアップ装置1に近い第1の記録層を記録又は再生する際にはサブビームによるプッシュプル信号は受光領域G,Hの出力信号のみから生成させればよい。これは、図3に示す3ビームのうちサブビーム1の左右のプッシュプル信号を検出することになる。また、図7に示す例のように、光ピックアップ装置1から遠い第2の記録層を記録又は再生する際にはサブビームによるプッシュプル信号は受光領域E,Fの出力信号のみから生成させれば良い。これは、図3に示す3ビームのうちサブビーム2の左右のプッシュプル信号を検出することになる。
つまり、2層光記録媒体を記録又は再生するときは各層に対応させて2つあるサブビームのうちの一方のプッシュプル信号のみを用いて差動プッシュプル信号DPPを生成すれば他層からのデフォーカス光の影響を受けることなくトラッキング信号を検出できることとなる。このような方法により、光記録媒体13が2層光記録媒体の場合でも差動プッシュプル信号DPPを安定して生成することができ、安定なトラッキングが可能となる。
ここに、より具体的な演算式を説明する。まず、2層光記録媒体の光ピックアップ装置1に近い第1の記録層の記録又は再生を行う際の差動プッシュプル信号DPP1の生成は以下のように行う。回折格子15により3ビームを発生させたときの0次光であるメインビームのプッシュプル信号をMPPとすると、図4、図6において
MPP=C−D
u.演算により生成される。また、+1次回折光であるサブビーム1におけるプッシュプル信号をSPP1とすると、
SPP1=G−H
なる演算により生成される。このときの差動プッシュプル信号DPP1は、
DPP1=MPP−k1・SPP1
=(C−D)−k1(G−H)
なる演算により生成される。
MPP=C−D
u.演算により生成される。また、+1次回折光であるサブビーム1におけるプッシュプル信号をSPP1とすると、
SPP1=G−H
なる演算により生成される。このときの差動プッシュプル信号DPP1は、
DPP1=MPP−k1・SPP1
=(C−D)−k1(G−H)
なる演算により生成される。
一方、光ピックアップ装置1から遠い第2の記録層に記録又は再生する際は、−1次回折光であるサブビーム2におけるプッシュプル信号をSPP2として、
SPP2=E−F
なる演算により生成される。このときの差動プッシュプル信号DPP2は、
DPP2=MPP−k2・SPP2
=(C−D)−k2(E−F)
なる演算により生成される。
SPP2=E−F
なる演算により生成される。このときの差動プッシュプル信号DPP2は、
DPP2=MPP−k2・SPP2
=(C−D)−k2(E−F)
なる演算により生成される。
以上のように2層光記録媒体の各層を記録又は再生する際には、対象となる記録層に対応してサブビーム1とサブビーム2との何れか一方のみを選択して、差動プッシュプル信号を生成させれば、他層からのデフォーカス光の影響を回避することができる。このためにも、本実施の形態で説明したように、光ピックアップ装置1の構成には特に変更等を要しない。
ところで、上述したような回折格子7を有する光ピックアップ装置1を用いた2層光記録媒体のトラッキング信号の検出において、戻り光を回折させて信号検出させる回折格子7の配置に関して、上述の方法を成立させるためには、以下のような条件が必要となる。
即ち、2層光記録媒体の光ピックアップ装置1に近い第1の記録層に合焦させて情報の記録又は再生を行うとき、光ピックアップ装置1から遠い第2の記録層から反射するデフォーカス光は光ピックアップ装置1の光学系である対物レンズ12とコリメートレンズ10とにより集光されるが、その集光点が光源8と回折格子7との間に集光するように、回折格子7を配置させる。
例えば、光源8として赤色半導体レーザを用いてDVD2層メディア(2層光記録媒体)のトラッキング信号を検出する場合の例を図9に示す。DVD2層メディアは、2層の間隔として55±15μmと規格化されている。つまり、2層間隔は40〜70μmの間で設定されている。図9に示すように、40〜70μmの層間隔の何れにおいても、対物レンズ12とコリメートレンズ10とによる第2の記録層からの反射光の集光点は光源8と回折格子7との中間にあり、回折格子7面では集光しないでデフォーカス状態となっている。図9の例では+85μmの面からの反射光が丁度回折格子7面に集光するように設定されている。
このように第2の記録層からの反射光の集光点を光源8と回折格子7との中間に設定しないと図6及び図7に示したようにデフォーカス光が第1の記録層と第2の記録層とで光検出器9面内で180°反転したパターンにならず、前述の検出方法が成立しないことになるからである(第1の記録層に合焦していても、光検出器9上のデフォーカスパターンが第2の記録層に合焦しているときの図7のデフォーカスパターンと同方向に生じてしまい、記録層毎にサブビームを選択してプッシュプル信号を生成する検出法が成立しなくなる)。
また、本実施の形態を適用する上で、図1に示した偏光性回折格子7は必須ではなく、無偏光回折格子を用いた光ピックアップ装置の場合にも同様に適用することができ、回折格子の種類には依らない。
ところで、上述したような2層光記録媒体に対するトラッキング信号検出方法を実際の光ディスクドライブ装置21に適用する際には、このような2層光記録媒体だけでなく、従来からの単層光記録媒体への適用も可能にしておく必要がある。そこで、基本的には、記録又は再生を行う対象が、単層光記録媒体であるか、2層光記録媒体の第1層であるか、或いは、2層光記録媒体の第2層であるかを認識する媒体認識手段と、この認識結果に応じて差動プッシュプル信号を選択する選択手段と、を備え、トラッキング制御を行わせるようにすればよい。
光ディスクドライブ装置21としての動作は、まず、記録又は再生しようとする光記録媒体13の種類を認識する。単層光記録媒体の場合であれば、今回のような問題は生じないので、トラッキング信号は従来の差動プッシュプル信号を生成・選択してトラッキング制御を行わせる。つまり、3ビームのうちの2つのサブビームのプッシュプル信号を使って差動プッシュプル信号を生成する。
光記録媒体13の種類が2層光記録媒体の場合は、記録又は再生する対象層が光ピックアップ装置1に近い第1の記録層か、遠い第2の記録層かを認識する。第1の記録層、第2の記録層の違いにより、3ビーム中の2つのサブビームプッシュプル信号のうち何れか1つを選択して差動プッシュプル信号を生成させてトラッキング制御する。
光ディスクドライブ装置21側で、このような光記録媒体13の種類の認識とそれに対応した差動プッシュプル信号の選択とを行うことにより、2層光記録媒体における他層からのデフォーカス光の影響を受けない差動プッシュプル信号が得られる。
より具体的な演算方法について説明すると、光ディスクドライブ装置21において、回折格子15により3ビームを発生させたときの0次光であるメインビームのプッシュプル信号をMPP、+1次回折光であるサブビーム1におけるプッシュプル信号をSPP1、−1次回折光であるサブビーム2におけるプッシュプル信号をSPP2として、k,k1,k2を定数とするとき、記録又は再生する光記録媒体13の種類(単層/2層の第1の記録層/2層の第2の記録層)を認識し、単層光記録媒体の場合であれば、差動プッシュプル信号DPPは、
DPP=MPP−k(SPP1+SPP2)
なる演算で生成してトラッキング制御する。これは、単層の場合は2つのサブビームを用いたサブプッシュプル信号SPPを用いて
SPP=(G−H)+(E−F)
=SPP1+SPP2
となるからである。
DPP=MPP−k(SPP1+SPP2)
なる演算で生成してトラッキング制御する。これは、単層の場合は2つのサブビームを用いたサブプッシュプル信号SPPを用いて
SPP=(G−H)+(E−F)
=SPP1+SPP2
となるからである。
2層光記録媒体のうちの第1の記録層を記録又は再生するときの差動プッシュプル信号DPP1は、
DPP1=MPP−k1・SPP1
なる演算により生成し、他方の第2の記録層を記録又は再生するときの差動プッシュプル信号DPP2は、
DPP2=MPP−k2・SPP2
なる演算により生成して2層光記録媒体のトラッキング制御を行う。
DPP1=MPP−k1・SPP1
なる演算により生成し、他方の第2の記録層を記録又は再生するときの差動プッシュプル信号DPP2は、
DPP2=MPP−k2・SPP2
なる演算により生成して2層光記録媒体のトラッキング制御を行う。
図10にトラッキング用サブビームの光検出器9で光電変換後の再生信号処理回路25における増幅、演算方法例を示す。トラッキング用サブビームの検出を行う受光領域E,F,G,H(図4参照)の光電変換出力は個々にアンプ41a〜41dで電流−電圧変換された後、アンプ42により差動増幅が行われてサブビーム1に対するサブプッシュプル信号SPP1としてVG-Hが出力される。この出力をaとする。また、アンプ43により差動増幅が行われてサブビーム2に対するサブプッシュプル信号SPP2としてVE-Fが出力される。この出力をbとする。aとbの出力は抵抗R2を介して接続され、アンプ44により両サブビーム(サブビーム1,2)に対するサブプッシュプル信号SPP=SPP1+SPP2としてVEG-FHが出力される。この出力をcとする。このようにして、差動プッシュプル信号生成手段中のサブビームに関するプッシュプル信号生成手段45が構成されている。なお、メインビームに関するプッシュプル信号VC-Dも同様に生成出力される。
なお、図10では以上の出力の他にアンプ41a〜41dの各出力を抵抗R1を介して接続してアンプ46によりトラッキング用サブビームの出力の加算信号VE+F+G+Hがdとして出力される。
このような構成において、図11に示す概略フローチャートを参照して光ディスクドライブ装置21のCPU31により実行される記録又は再生動作時のトラッキング制御例について説明する。
まず、記録又は再生動作に先立ち、対象となる光記録媒体13の種類を認識する(ステップS1,S2)。この認識処理は、光記録媒体13にフォーマットされているディスク構造(単層メディア/2層メディア)に関する情報やホストからの命令に対応する記録層番号等を参照して判定すればよい。
単層の光記録媒体の場合であれば(S1のY)、トラッキング信号は従来の差動プッシュプル信号を生成してトラッキング制御を行う。即ち、図10中に示した出力cをサブプッシュプル信号として選択し、メインプッシュプル信号との差動演算に供して通常の差動プッシュプル信号DPPを生成するようにすればよい(S3)。
光記録媒体13が2層光記録媒体であって、光ピックアップ装置1に近い第1の記録層を対象とする場合であれば(S2のY)、図10中に示した出力aをサブプッシュプル信号として選択し、メインプッシュプル信号との差動演算に供して第1の差動プッシュプル信号DPP1を生成するようにすればよい(S4)。
光記録媒体13が2層光記録媒体であって、光ピックアップ装置1から遠い第2の記録層を対象とする場合であれば(S2のN)、図10中に示した出力bをサブプッシュプル信号として選択し、メインプッシュプル信号との差動演算に供して第2の差動プッシュプル信号DPP2を生成するようにすればよい(S5)。
ステップS1,S2の処理が媒体認識手段の機能として実行され、ステップS3〜S5が選択手段の機能として実行される。
なお、図10中の和信号dはトラッキング信号やフォーカス信号の出力レベルを制御する自動利得制御AGCを行うための信号として用いられる。
なお、本実施の形態の光ピックアップ装置1を構成する上で、例えば図12に示すように、光源8と光検出器9と回折格子7(3ビーム形成用回折格子15及び戻り光回折用回折格子16…図2参照)がパッケージ17により一体化された構造としてもよい。このような一体化構造によれば、光ピックアップ装置1の組立てを行う際に光源8、光検出器9、3ビーム形成用回折格子15及び戻り光回折用回折格子16が一体化されているので、組立て時間を短縮でき、光学系調整も簡単になり量産性を向上させることができる。
1 光ピックアップ装置
8 光源
9 光検出器
12 対物レンズ
13 光記録媒体
15 3ビーム生成用回折格子
16 戻り光回折用回折格子
45 サブビーム用プッシュプル信号生成手段(差動プッシュプル信号生成手段の一部)
8 光源
9 光検出器
12 対物レンズ
13 光記録媒体
15 3ビーム生成用回折格子
16 戻り光回折用回折格子
45 サブビーム用プッシュプル信号生成手段(差動プッシュプル信号生成手段の一部)
Claims (7)
- メインビームと2つのサブビームとの3ビームを用いた差動プッシュプル法によるトラッキング信号検出方法であって、
2層光記録媒体に対して記録又は再生を行う際、前記2層光記録媒体の2層の記録層のうちで記録又は再生を行う対象層に応じて前記3ビーム中の2つのサブビームにおけるプッシュプル信号のうちの一方のみを選択して前記メインビームによるプッシュプル信号との差動プッシュプル信号を生成するようにしたトラッキング信号検出方法。 - 回折格子により3ビームを発生させたときの0次光であるメインビームのプッシュプル信号をMPP、+1次回折光であるサブビーム1におけるプッシュプル信号をSPP1、−1次回折光であるサブビーム2におけるプッシュプル信号をSPP2とし、k1,k2を定数とするとき、前記2層光記録媒体のうちで一方の記録層を対象層として記録又は再生を行う際の差動プッシュプル信号DPP1は、DPP1=MPP−k1・SPP1なる演算により生成し、他方の記録層を対象層として記録又は再生を行う際の差動プッシュプル信号DPP2は、DPP2=MPP−k2・SPP2なる演算により生成するようにした請求項1記載のトラッキング信号検出方法。
- 光源と対物レンズとの間に回折格子を配置し光記録媒体からの戻り光を回折させて光検出器により信号検出する光ピックアップ装置を用いて前記2層光記録媒体の前記光ピックアップ装置側の第1の記録層に合焦しているとき、第2の記録層からのデフォーカス光が前記光ピックアップ装置の光学系により集光する集光点は、前記光源と前記回折格子との中間位置となるように設定されている請求項2記載のトラッキング信号検出方法。
- メインビームと2つのサブビームとの3ビームを用いた差動プッシュプル法によりトラッキング信号を検出してトラッキング制御を行いながら情報の記録又は再生を行う光ディスクドライブ装置であって、
前記3ビーム中の2つのサブビームによるプッシュプル信号と前記メインビームによるプッシュプル信号とにより通常の差動プッシュプル信号を生成するとともに、前記3ビーム中の2つのサブビームにおけるプッシュプル信号のうちの一方のみを選択して前記メインビームによるプッシュプル信号とにより各々第1,第2の差動プッシュプル信号を生成する差動プッシュプル信号生成手段と、
記録又は再生を行う対象が、単層光記録媒体であるか、2層光記録媒体の第1層であるか、或いは、2層光記録媒体の第2層であるかを認識する媒体認識手段と、
この認識の結果、単層光記録媒体に対して記録又は再生を行う際には前記差動プッシュプル信号生成手段から得られる通常の差動プッシュプル信号を選択し、2層光記録媒体に対して記録又は再生を行う際には、前記2層光記録媒体の2層の記録層のうちで記録又は再生を行う対象層に応じて前記差動プッシュプル信号生成手段から得られる第1又は第2の差動プッシュプル信号を選択する選択手段と、
を備える光ディスクドライブ装置。 - 光源からの出射光に基づきメインビームと2つのサブビームとの3ビームを生成する3ビーム形成用回折格子を備え、
前記3ビーム形成用回折格子により3ビームを発生させたときの0次光であるメインビームのプッシュプル信号をMPP、+1次回折光であるサブビーム1におけるプッシュプル信号をSPP1、−1次回折光であるサブビーム2におけるプッシュプル信号をSPP2とし、k,k1,k2を定数とするとき、前記差動プッシュプル信号生成手段は、通常の差動プッシュプル信号DPPは、DPP=MPP−k(SPP1+SPP2)なる演算により生成し、第1の差動プッシュプル信号DPP1は、DPP1=MPP−k1・SPP1なる演算により生成し、第2の差動プッシュプル信号DPP2は、DPP2=MPP−k2・SPP2なる演算により生成する、請求項4記載の光ディスクドライブ装置。 - 光源と対物レンズとの間に戻り光回折用回折格子を配置し光記録媒体からの戻り光を回折させて光検出器により信号検出する光ピックアップ装置を備え、
前記2層光記録媒体の前記光ピックアップ装置側の第1の記録層に合焦しているとき、第2の記録層からのデフォーカス光が前記光ピックアップ装置の光学系により集光する集光点が、前記光源と前記回折格子との中間位置となるように前記回折格子が配設されている請求項5記載の光ディスクドライブ装置。 - 前記光ピックアップ装置は、前記光源と前記光検出器と前記3ビーム形成用回折格子と前記戻り光回折用回折格子とが一体化されている、請求項6記載の光ディスクドライブ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004006436A JP2005203010A (ja) | 2004-01-14 | 2004-01-14 | トラッキング信号検出方法及び光ディスクドライブ装置 |
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JP2004006436A JP2005203010A (ja) | 2004-01-14 | 2004-01-14 | トラッキング信号検出方法及び光ディスクドライブ装置 |
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JP2005203010A true JP2005203010A (ja) | 2005-07-28 |
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ID=34820399
Family Applications (1)
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JP2004006436A Pending JP2005203010A (ja) | 2004-01-14 | 2004-01-14 | トラッキング信号検出方法及び光ディスクドライブ装置 |
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JP (1) | JP2005203010A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008023422A1 (fr) * | 2006-08-24 | 2008-02-28 | Pioneer Corporation | Dispositif et procédé de suppression du bruit, et appareil de lecture optique |
-
2004
- 2004-01-14 JP JP2004006436A patent/JP2005203010A/ja active Pending
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