JP2005202758A

JP2005202758A - プリントサーバおよび印刷制御方法および印刷制御プログラム

Info

Publication number: JP2005202758A
Application number: JP2004009231A
Authority: JP
Inventors: Kazuhisa Iwase; 和寿岩瀬
Original assignee: Fuji Xerox Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date: 2004-01-16
Filing date: 2004-01-16
Publication date: 2005-07-28

Abstract

【課題】
印刷不可能な印刷オブジェクトが含まれている印刷依頼に対してもシステムが不要に停止してしまうことを防止したプリントサーバおよび印刷制御方法および印刷制御プログラムを提供する。
【解決手段】
受信した印刷要求を印刷オブジェクト解析部１０４で解析し、この印刷オブジェクト解析部１０４の解析の結果によりプリントサーバ１００において印刷不可能と判断した印刷オブジェクトを属性分離部１０５で分離し、リダイレクト処理部１０６により印刷可能なプリントサーバ１１４に転送する。また、属性分離部１０５において分離した印刷不可能な印刷オブジェクトの内、参照のみを許可する印刷オブジェクトをレポジトリ格納部１０７によりレポジトリ１１５に格納する。
【選択図】図１

Description

本発明は、プリントサーバおよび印刷制御方法および印刷制御プログラムに関し、特に印刷不可能な印刷オブジェクトのみを文書属性単位で抽出し、印刷可能なプリントサーバにリダイレクトすることで印刷停止やエラーを可及的に防止したプリントサーバおよび印刷制御方法および印刷制御プログラムに関する。

従来、印刷オブジェクトを必要に応じて分割する技術として、特許文献１記載の「印刷システム」が開示されている。

この特許文献１に開示された「印刷システム」は、印刷ジョブが白黒のページとカラーのページの混在で一つのジョブを構成している場合には、そのジョブをカラーページのジョブと白黒ページのジョブとに分割して、カラーページのジョブはカラープリンタで印刷し、白黒ページはカラープリンタでない通常の白黒プリンタで印字することによって、カラープリンタの占有率を軽減させ、資源を有効に活用できるネットワークシステムを提供するというものである。

また、分割された印字データを再結合させる技術として、特許文献２記載の「印刷装置」が開示されている。

この特許文献２に開示された「印刷装置」は、過去に受信した印字データを記憶領域に格納しておき、次回からは差分データのみを印刷装置に送信することにより、印字を指示する際のデータの削減を行い、印字処理時間を短縮できるようにするというものである。
特開平０８−３３５１５０特開平０８−２６７８６７

しかしながら、上記特許文献１に開示された「印刷システム」は、印刷ジョブ内の白黒で構成されたページとカラーで構成されたページの分割処理は行えるが、あくまで白黒／カラー属性による分割処理に限られるものである。

また、上記特許文献２に開示された「印刷装置」は、差分データのみを印刷装置に送信することで、印刷指示時のデータ量を減らすことを目的としているため、本発明の印刷オブジェクト再結合処理とは趣旨が異なるものである。

また、従来のプリントサーバでは受信した印刷要求内に、このプリントサーバでは印刷できない文書属性、例えば、使用不可のフォント、暗号化、外部フォーマット、を含んだ印刷オブジェクトが存在した場合に、ビューイングなど対話型の文書解析が行える場合は都度ワーニングを出すことが可能であったが、クライアントで文書解析が行えない場合や、一括で印刷処理をする場合は、印刷停止やエラーとして処理され、これによりシステムが不要に停止してしまうという問題があった。

そこで本発明は、印刷不可能な印刷オブジェクトが含まれている印刷依頼に対してもシステムが不要に停止してしまうことを防止したプリントサーバおよび印刷制御方法および印刷制御プログラムを提供することを目的とする。

上記目的を達成するため、請求項１の発明は、クライアントからの印刷依頼に基づき印刷処理を行うプリントサーバにおいて、前記印刷依頼に係わる文書の文書内属性を解析する文書内属性解析手段と、前記文書内属性解析手段での解析結果に基づき前記印刷依頼に係わる文書を自プリントサーバで印刷処理が可能な文書オブジェクトと印刷処理ができない文書オブジェクトとに分離する文書オブジェクト分離手段と、前記文書属性分離手段により自プリントサーバで印刷処理ができないと分離された印刷オブジェクトを該印刷オブジェクトの印刷処理が可能な他プリントサーバへ転送するリダイレクト手段とを具備することを特徴とする。

また、請求項２の発明は、請求項１の発明において、前記文書オブジェクト分離手段で自プリントサーバで印刷処理ができないと分離された印刷オブジェクトがパスワードを必要な印刷オブジェクトである場合は、該印刷オブジェクトを前記印刷依頼を行ったクライアントに送信してパスワードを要求するパスワード要求手段と、前記パスワード要求手段によるパスワードの要求に応答して取得したパスワードに基づき印刷処理が可能になった文書オブジェクトと前記自プリントサーバで印刷処理が可能な文書オブジェクトとを分離前と同一のフォーマットで再結合する再結合手段とを更に具備することを特徴とする。

また、請求項３の発明は、請求項１発明において、前記文書オブジェクト分離手段で自プリントサーバで印刷処理ができないと分離された印刷オブジェクトが参照のみを許可する印刷オブジェクトの場合は、該印刷オブジェクトをレポジトリに格納して前記クライアントに対して参照のみを許可する参照許可手段とを更に具備することを特徴とする。

また、請求項４の発明は、クライアントからの印刷依頼に基づき印刷処理を行うプリントサーバの印刷制御方法において、前記印刷依頼に係わる文書の文書内属性を文書内属性解析手段により解析し、前記文書内属性解析手段での解析結果に基づき前記印刷依頼に係わる文書を自プリントサーバで印刷処理が可能な文書オブジェクトと印刷処理ができない文書オブジェクトとに文書オブジェクト分離手段により分離し、前記文書属性分離手段により自プリントサーバで印刷処理ができないと分離された印刷オブジェクトをリダイレクト手段により該印刷オブジェクトの印刷処理が可能な他プリントサーバへ転送することを特徴とする。

また、請求項５の発明は、クライアントからの印刷依頼に基づき印刷処理を行うプリントサーバの印刷処理をコンピュータにより実行させる印刷制御プログラムであって、前記印刷依頼に係わる文書の文書内属性を解析するステップと、該文書内属性の解析結果に基づき前記印刷依頼に係わる文書を自プリントサーバで印刷処理が可能な文書オブジェクトと印刷処理ができない文書オブジェクトとに分離するステップと、該自プリントサーバで印刷処理ができないと分離された印刷オブジェクトを該印刷オブジェクトの印刷処理が可能な他プリントサーバへ転送するステップとを含むことを特徴とする。

印刷要求の文書内属性を判別することで、自プリントサーバでは印刷不可能な印刷オブジェクト部分だけを分離し他プリントサーバにリダイレクトすることができるので、一括で印刷処理を行った場合に、印刷処理が途中で止まったり、印刷エラーが起こることを防止することができる。

また、分離した印刷オブジェクトにも分離前の印刷オブジェクトの制限を継続して与えることを可能にしたので、例えば、印刷禁止ファイルなどを誤って印刷してしまうことも防止することができる。

また、暗号化処理が施されたファイルに関して、クライアントで複号化する必要がなくプリントサーバ上で複号化することが可能なので、プリントサーバに複号ソフトをインストールするだけで済み、ライセンス料が高い複号ソフトの導入の際にはコストの削減にも有効的である。

以下、この発明に係わるプリントサーバおよび印刷制御方法および印刷制御プログラムの実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。

図１は、この発明に係わるプリントサーバ１００の一実施例の概略構成を示すブロック図である。

図１において、この発明に係わるプリントサーバ１００は、ＬＡＮ（ローカル・エリア・ネットワーク）に接続され、このＬＡＮにはクライアントＰＣ１１３およびプリンタ１１２および他のプリントサーバ１１４およびレポジトリ１１５が接続されている。

このプリントサーバ１００には、この発明に係わる印刷制御処理の全体動作を統括制御する制御部１０１、プリンタ１１２との通信制御を行うプリンタ通信部１０２、クライアントＰＣ１１３との通信制御を行うクライアント通信部１０３、クライアントＰＣ１１３から受信した印刷要求より印刷可能な印刷オブジェクトと印刷不可能な印刷オブジェクトを判別する印刷オブジェクト解析部１０４、印刷オブジェクト解析部１０４の判別結果により印刷オブジェクトを属性単位で分離する属性分離部１０５、属性分離部１０５において分離した印刷オブジェクトの内、プリントサーバ１００では印刷不可能な印刷オブジェクトを他のプリントサーバ１１４にリダイレクトするリダイレクト処理部１０６、属性分離部１０５において分離した印刷不可能な印刷オブジェクトの内、参照のみを許可する印刷オブジェクトをレポジトリ１１５に格納するレポジトリ格納部１０７、データベースを管理し、データに対するアクセス要求に応えるデータベース管理部１０８、属性振り分けテーブル（以下、属性振り分けＴＢＬという）１１０を格納するデータベース１０９を具備して構成される。

ここで、属性振り分けＴＢＬ１１０は、印刷オブジェクトの属性毎の振り分け先情報を格納する。

また、プリンタ通信部１０２は、プリンタ１１２に印刷要求の送信を行い、その印刷要求に対して印刷処理が正常に行われたかどうかの応答電文をプリンタ１１２から受信するといったプリンタ１１２との通信制御処理を行う。

クライアント通信部１０３は、クライアントＰＣ１１３から印刷要求の受信を行うなどクライアントＰＣ１１３との通信制御処理を行う。

また、クライアント通信部１０３は、クライアントＰＣ１１３から受信した印刷要求に暗号化などが施されておりパスワードが必要な場合には、クライアントＰＣ１１３に対してパスワードを要求する通知を行う。

印刷オブジェクト解析部１０４は、クライアント通信部１０３において受信したクライアントＰＣ１１３からの印刷要求を解析し、プリントサーバ１００で印刷可能な印刷オブジェクトか、また、プリントサーバ１００では印刷不可能な印刷オブジェクトで印刷可能な他のプリントサーバに印刷オブジェクトをリダイレクトする必要があるのか、また、印刷不可能で参照のみ許可されている印刷オブジェクトなのかを属性振り分けＴＢＬ１１０に従い判別する。

属性分離部１０５は、印刷オブジェクト解析部１０５において、プリントサーバ１００で印刷可能と判別された印刷オブジェクトと、印刷不可能と判別された印刷オブジェクトと、印刷不可能で参照のみを許可すると判別された印刷オブジェクトを分離する。

属性分離部１０５は、印刷オブジェクト解析部１０５においてプリントサーバ１００で印刷可能と判別された印刷オブジェクトと、印刷不可能と判別された印刷オブジェクトと、印刷不可能で参照のみを許可すると判別された印刷オブジェクトを属性単位で分離後、分離した印刷オブジェクト内の文書を元文書と同じフォーマットで再作成し印刷オブジェクトを生成する。

このように、印刷オブジェクトを属性単位で分離および再作成することで最小サイズでの分離を行え、使用するメモリを最小で抑える等の効果があり処理効率がよくなる。

リダイレクト処理部１０６は、属性分離部１０５において分離および再作成された印刷オブジェクトを他プリントサーバ１１４にリダイレクトする。

すなわち、属性分離部１０５において分離および再作成された印刷オブジェクトの内、プリントサーバ１００において印刷不可能と判別された印刷オブジェクトを印刷可能な他のプリントサーバ１１４にリダイレクトすることにより、その印刷オブジェクトに対して正常な印刷処理を行えるようにする。

レポジトリ格納部１０７は、属性分離部１０５において分離および再作成された印刷オブジェクトの内、参照のみ許可されている印刷オブジェクト内のファイルを、クライアントＰＣ１１３がアクセス可能なレポジトリ１１５に格納する。

これは、印刷オブジェクトが属性分離部１０５において分離および再作成される際に、元文書と同じフォーマットで再作成されることにより元文書の参照のみ許可するという制限を引き継ぐことを可能にしている。

データベース管理部１０８は、データベース１０９上の属性振り分けＴＢＬ１１０へのデータ登録／データ削除／データ更新処理およびデータ参照処理を行う。

すなわち、データベース管理部１０８は、データベース上の属性振り分けＴＢＬ１１０の管理を行い、また、属性振り分けＴＢＬ１１０に対するユーザおよびプリントサーバ１００内の各処理部からのデータ登録／データ削除／データ更新処理および参照処理要求に応え、データベース上のデータに直接アクセスする処理を行う。

属性振り分けＴＢＬ１１０は、クライアント通信部１０３において受信した印刷要求内の各属性に対して振り分け先などを示す情報を管理している。

この属性振り分けＴＢＬ１１０は、図９に示すように、「属性名」および「属性値」および「アクション」および「振り分け先」および「再結合フラグ」および「レイヤー処理フラグ」および「オプション」を含む属性振り分け処理に関する情報を有している。ここで「属性名」とは、印刷要求内の文書属性のことであり、実施例で設定している文書属性の他にも必要に応じて文書属性を追加することが可能である。

また、「属性値」は、「属性名」をさらに細分化した単位で属性分けを行うためのもので、例えば、属性が暗号化の場合は、通常の一般的な暗号が施されているものか、特殊な暗号が施されているものかを更に区別することができる。

また、「アクション」は、「属性名」と「属性値」に対応して設定されたものであり、例えば”ｔｒａｎｓｐｏｒｔ”の場合は、他のプリントサーバ１１４に印刷要求をリダイレクトするアクションなどを示している。

また、「振り分け先」は、「属性名」と「属性値」に対応して設定されたものであり、例えば、「アクション」に印刷要求を他のプリントサーバ１１４にリダイレクトするように設定されている場合、プリントサーバのＵＲＬ等の転送先が設定される。

また、「再結合フラグ」は、「属性名」と「属性値」に対応して設定されたものであり、”ＴＲＵＥ”（再結合を行う）と”ＦＡＬＳＥ”（再結合を行わない）の２値が設定される。例えば、暗号化されたページと標準のページが混在した印刷要求の場合にも、「再結合フラグ＝ＴＲＵＥ」であれば１度分離した暗号化されたページと標準のページを再び結合し通常印刷時と同様にページ順で出力する。

また、「レイヤー処理フラグ」は、「属性名」と「属性値」に対応して設定されたものであり、”ＴＲＵＥ”（振り分け処理を行う）と”ＦＡＬＳＥ”（振り分け処理を行わない）の２値が設定される。例えば、「レイヤー処理フラグ＝ＴＲＵＥ」の属性と「レイヤー処理フラグ＝ＦＡＬＳＥ」の属性が混在した印刷要求がある場合には、「レイヤー処理フラグ＝ＴＲＵＥ」のページのみを属性振り分け処理対象とする。

また、「オプション」は、「属性名」と「属性値」に対応して設定されたものであり、例えば、暗号化されたページを複号化するために、プリントサーバがアクセスしてきたユーザにパスワード入力通知を送信するのか、また、機密度の高い文書のため重役クラスの承認を必要とし、重役クラスにパスワード入力通知を送信するのか等の設定を行うことができる。

図２は、図１に示したプリントサーバ１００を使用するネットワーク構成の概要を示したものである。

図２において、プリントサーバ１００は、ＬＡＮ（ローカル・エリア・ネットワーク）２０１に接続されている。このＬＡＮ２０１には複数台のクライアントＰＣ１１３の他に複数台のプリントサーバ１１４およびレポジトリ１１５および白黒またはカラー印刷が可能な複数台のプリンタ１１２も接続されている。

ここでプリントサーバ１００は、クライアントＰＣ１１３からの印刷要求（印刷依頼）をクライアント通信部１０３で受信すると、受信した印刷要求を印刷オブジェクト解析部１０４においてプリントサーバ１００で印刷可能な印刷オブジェクトとプリントサーバ１００では印刷不可能な印刷オブジェクトを判別し、その判別結果により属性分離部１０５において、印刷要求からプリントサーバ１００では印刷不可能な印刷オブジェクトを分離する。

そして、プリントサーバ１００において印刷可能と判別された印刷オブジェクトについては、プリンタ通信部１０２からプリンタ１１２に印刷要求として送信され、この印刷オブジェクトは出力される。

また、プリントサーバ１００において印刷不可能と判別された印刷オブジェクトについては、リダイレクト処理部１０６によりその印刷オブジェクトを印刷可能なプリントサーバ１１４にリダイレクトする。

また、印刷処理が禁止されている印刷オブジェクトについては、レポジトリ格納部１０７によりレポジトリ１１５に格納し、クライアントＰＣ１１３に対して参照のみを許可することで、文書内属性による印刷振り分け処理は行われる。

図３は、図１に示したプリントサーバ１００における文書内属性による処理を説明するフローチャートである。

プリントサーバ１００は、クライアント通信部１０３によりネットワーク上のクライアントＰＣ１１３から印刷要求を受信するかどうかの監視を行っている（ステップ３０１）。

ここでクライアントＰＣ１１３から印刷要求を受信すると（ステップ３０１でＹＥＳ）、この文書内属性による印刷要求振り分け処理が開始される。

この文書内属性による印刷要求振り分け処理では、まず、データベース管理部１０８において、データベース１０９上の属性振り分けＴＢＬ１１０より「属性名」および「属性値」（以下、キー項目という）を読み込む（ステップ３０２）。

そして、印刷オブジェクト解析部１０４において、受信した印刷要求内にステップ３０２で取得したキー項目と一致する印刷オブジェクトがあるかどうかの判断を行う（ステップ３０３）。

ここで、印刷要求内にステップ３０２で取得したキー項目と一致する印刷オブジェクトがない場合は（ステップ３０３でＮＯ）、属性振り分けＴＢＬ１１０より次のキー項目を取得する（ステップ３０５）。また、印刷要求内にステップ３０２で取得したキー項目と一致する印刷オブジェクトがある場合は（ステップ３０３でＹＥＳ）、印刷オブジェクト振り分け処理を行う（ステップ３０４）。

すなわち、ステップ３０２で取得したキー項目と一致した印刷オブジェクトを属性分離部１０５において分離および再作成し、属性振り分けＴＢＬ１１０に設定されている内容に従い、印刷オブジェクトの振り分け処理を行う。

次に、属性振り分けＴＢＬ１１０のデータが終了したかどうかの判断を行う（ステップ３０６）。ここで、属性振り分けＴＢＬ１１０のデータがある場合は（ステップ３０６でＮＯ）、ステップ３０３に戻り、受信した印刷要求内にステップ３０５で取得したキー項目と一致する印刷オブジェクトがあるかどうかの判断を再び行う。

また、属性振り分けＴＢＬ１１０のデータが終了した場合は（ステップ３０６でＹＥＳ）、受信した印刷要求に対して印刷処理を行い（ステップ３０７）、この処理を終了する。

上記ステップ３０４の印刷オブジェクト振り分け処理の詳細は図４から図８に示す。

図４は、図３に示した印刷オブジェクト振り分け処理により暗号化属性を振り分ける場合のデータフロー図である。

まず、クライアントＰＣ１１３からプリントサーバ１００に印刷要求を送信する。そして、クライアントＰＣ１１３から印刷要求を受信したプリントサーバ１００は属性振り分けＴＢＬ１１０に従い、受信した印刷要求を印刷オブジェクト毎に分割する。

ここでは、標準文書の１ページ目と暗号化された文書の２ページ目および３ページ目を分割する（ステップ４０１）。

なお、この印刷要求は３ページからなる文書ファイルで、１ページ目が標準文書で、２ページ目が「属性名＝暗号化」で「属性値＝０（ｎｏｔｓｔａｎｄａｒｄ）」の文書で、３ページ目が「属性名＝暗号化」で「属性値＝０（ｎｏｔｓｔａｎｄａｒｄ）」で構成されている。

また、ここで「属性名＝暗号化」で「属性値＝０（ｎｏｔｓｔａｎｄａｒｄ）」の印刷オブジェクトは属性振り分けＴＢＬ１１０において「アクション＝ｔｒａｎｓｐｏｒｔ」および「振り分け先＝ｈｔｔｐ://ｗｗｗ/ｗｉｎｈｏｓｔ/ｐｒｉｎｔ_ｓｅｒｖｅｒ２（プリントサーバ１１４）」および「再結合フラグ＝ＦＡＬＳＥ」および「レイヤー処理フラグ＝ＦＡＬＳＥ」が設定されている。

そして、分割された標準文書の１ページ目の印刷オブジェクトはプリントサーバ１００からプリンタ１１２に印刷要求として送信され、この印刷オブジェクトはプリンタ１１２において出力される（ステップ４０２）。

次に、暗号化属性の２ページ目と３ページ目で構成された印刷オブジェクトを、属性振り分けＴＢＬ１１０の「振り分け先」に設定されているプリントサーバ１１４にリダイレクトする。

そして、暗号化属性の印刷が可能なプリントサーバ１１４は、プリントサーバ１００からリダイレクトされた暗号化属性の２ページ目と３ページ目で構成された印刷オブジェクトの複号化を行う。そして、複号化された印刷オブジェクトはプリントサーバ１１４からプリンタ１１２に印刷要求として送信され、この印刷オブジェクトはプリンタ１１２において出力される（ステップ４０３）。

図５は、図３に示した印刷オブジェクト振り分け処理によりフォント属性および権限属性を振り分ける場合のデータフロー図である。

ここでは、標準文書の１ページ目とフォント属性文書の２ページ目と権限属性文書の３ページ目を分割する（ステップ５０１）。

なお、この印刷要求は３ページからなる文書ファイルで、１ページ目が標準文書で、２ページ目が「属性名＝フォント」で「属性値＝ＭＳ」の文書で、３ページ目が「属性名＝権限」で「属性値＝ＶＩＥＷ」で構成されている。

また、ここで「属性名＝フォント」で「属性値＝ＭＳ」の印刷オブジェクトは属性振り分けＴＢＬ１１０において「アクション＝ｔｒａｎｓｐｏｒｔ」および「振り分け先＝ｈｔｔｐ://ｗｗｗ/ｗｉｎｈｏｓｔ/ｐｒｉｎｔ_ｓｅｒｖｅｒ２（プリントサーバ１１４）」および「再結合フラグ＝ＦＡＬＳＥ」および「レイヤー処理フラグ＝ＦＡＬＳＥ」が設定されており、「属性名＝権限」で「属性値＝ＶＩＥＷ」の印刷オブジェクトは属性振り分けＴＢＬ１１０において「アクション＝ｒｅｇｉｓｔ」および「振り分け先＝ｈｔｔｐ://ｗｗｗ/ｘｘｘ/ｒｅｐｏｓｉｔｏｒｙ１（レポジトリ１１５）」および「再結合フラグ＝ＦＡＬＳＥ」および「レイヤー処理フラグ＝ＦＡＬＳＥ」が設定されている。

そして、分割された標準文書の１ページ目の印刷オブジェクトはプリントサーバ１００からプリンタ１１２に印刷要求として送信され、この印刷オブジェクトはプリンタ１１２において出力される（ステップ５０２）。

次に、フォント属性の２ページ目の印刷オブジェクトを、属性振り分けＴＢＬ１１０の「振り分け先」に設定されているプリントサーバ１１４にリダイレクトする。

そして、フォント属性の印刷が可能なプリントサーバ１１４に、プリントサーバ１００からリダイレクトされたこの印刷オブジェクトはプリントサーバ１１４からプリンタ１１２に印刷要求として送信され、この印刷オブジェクトはプリンタ１１２において出力される（ステップ５０３）。

次に、権限属性の３ページ目の印刷オブジェクトを、属性振り分けＴＢＬ１１０の「振り分け先」に設定されているレポジトリ１１５に格納する。

そして、クライアントＰＣ１１３はレポジトリ１１５にアクセスすることで、権限属性が付与されている３ページ目の文書ファイルを参照することが可能になる（ステップ５０４）。

図６は、図３に示した印刷オブジェクト振り分け処理により暗号化（標準）属性を振り分ける場合のデータフロー図である。

ここでは、標準文書の１ページ目と暗号化された文書の２ページ目および３ページ目を分割する（ステップ６０１）。

なお、この印刷要求は３ページからなる文書ファイルで、１ページ目が標準文書で、２ページ目が「属性名＝暗号化」で「属性値＝１（ｓｔａｎｄａｒｄ）」の文書で、３ページ目が「属性名＝暗号化」で「属性値＝１（ｓｔａｎｄａｒｄ）」で構成されている。

また、ここで「属性名＝暗号化」で「属性値＝１（ｓｔａｎｄａｒｄ）」の印刷オブジェクトは属性振り分けＴＢＬ１１０において「アクション＝ｔｒａｎｓｐｏｒｔ」および「振り分け先＝ｍａｉｌｓｅｎｄ（クライアントＰＣ１１３にメッセージ通知）」および「再結合フラグ＝ＴＲＵＥ」および「レイヤー処理フラグ＝ＴＲＵＥ」が設定されている。

そして、分割された標準文書の１ページ目と分割された暗号化属性の２ページ目および３ページ目で構成された印刷オブジェクトは双方ともにプリントサーバ１００からディスクに格納される。

すなわち、ここでディスクに印刷オブジェクトを一時退避するのは、この属性振り分け処理は「再結合フラグ＝ＴＲＵＥ」に設定されているので、標準文書で構成されたページと暗号化属性で構成された文書を分離した後、再び結合しページ順に出力する必要があるからである（ステップ６０２）。

次に、プリントサーバ１００は”ＪＯＢＩＤ”と共に、暗号化属性の２ページ目と３ページ目で構成された印刷オブジェクトの複号化を行うためのパスワード入力通知をクライアントＰＣ１１３に送信し、その通知を受信したクライアントＰＣ１１３がプリントサーバ１００に対して”ＪＯＢＩＤ”と暗号化属性の２ページ目を複号化するパスワードと暗号化属性の３ページ目を複号化するパスワードを送信する。

そして、プリントサーバ１００は、クライアントＰＣ１１３から受信した”ＪＯＢＩＤ”を元にディスクより一時退避している印刷オブジェクトを取得し、暗号化属性の２ページ目と３ページ目で構成された印刷オブジェクトについては、クライアントＰＣから受信したパスワードにより複号化を行う。

標準文書の１ページ目と複号化された文書の２ページ目および３ページ目を一つの印刷オブジェクトとして再結合する。そして、プリントサーバ１００からプリンタ１１２に印刷要求として送信され、この印刷オブジェクトはプリンタ１１２においてページ順に出力される（ステップ６０３）。

図７は、図３に示した印刷オブジェクト振り分け処理により暗号化（標準）属性のレイヤーを振り分けるデータフロー図である。

ここでは、暗号化された１つ目のレイヤーと標準の２つ目のレイヤーおよび３つ目のレイヤーを分割する（ステップ７０１）。

なお、この印刷要求は３つのレイヤーが施された１ページの文書ファイルで、１つ目が「属性名＝暗号化」で「属性値＝１（ｓｔａｎｄａｒｄ）」のレイヤーで、２つ目および３つ目は標準のレイヤーで構成されている。

そして、分割された暗号化属性の１つ目のレイヤーと分割された標準の２つ目および３つ目のレイヤーで構成された印刷オブジェクトは双方ともにプリントサーバ１００からディスクに格納される。

すなわち、ここでディスクに印刷オブジェクトを一時退避するのは、この属性振り分け処理は「再結合フラグ＝ＴＲＵＥ」に設定されているので、標準文書で構成されたページと暗号化属性で構成された文書を分離した後、再び結合しページ順に出力する必要があるからである（ステップ７０２）。

次に、プリントサーバ１００は”ＪＯＢＩＤ”と共に、暗号化された１つ目のレイヤーの印刷オブジェクトを複号化するためのパスワード入力通知をクライアントＰＣ１１３に送信し、その通知を受信したクライアントＰＣ１１３がプリントサーバ１００に対して”ＪＯＢＩＤ”と暗号化された１つ目のレイヤーを複号化するパスワードを送信する。

そして、プリントサーバ１００は、クライアントＰＣ１１３から受信した”ＪＯＢＩＤ”を元にディスクより一時退避している印刷オブジェクトを取得し、暗号化された１つ目のレイヤーの印刷オブジェクトについては、クライアントＰＣから受信したパスワードにより複号化を行う。

そして、複号化された１つ目のレイヤーと標準の２つ目および３つ目のレイヤーを一つの印刷オブジェクトとして再結合する。そして、プリントサーバ１００からプリンタ１１２に印刷要求として送信され、この印刷オブジェクトはプリンタ１１２においてページ順に出力される（ステップ７０３）。

図８は、図３に示した印刷オブジェクト振り分け処理により外部フォーマット属性を振り分ける場合のデータフロー図である。

ここでは、標準文書の１ページ目と外部フォーマットで構成された文書の２ページ目および３ページ目を分割する（ステップ８０１）。

なお、この印刷要求は３ページからなる文書ファイルで、１ページ目が標準文書で、２ページ目が「属性名＝外部フォーマット」で「属性値＝ＭＳ」の文書で、３ページ目が「属性名＝外部フォーマット」で「属性値＝ＭＳ」で構成されている。

また、ここで「属性名＝外部フォーマット」で「属性値＝ＭＳ」の印刷オブジェクトは属性振り分けＴＢＬ１１０において「アクション＝ｔｒａｎｓｐｏｒｔ」および「振り分け先＝ｈｔｔｐ://ｗｗｗ/ｗｉｎｈｏｓｔ/ｐｒｉｎｔ_ｓｅｒｖｅｒ２（プリントサーバ１１４）」および「再結合フラグ＝ＴＲＵＥ」および「レイヤー処理フラグ＝ＦＡＬＳＥ」が設定されている。

そして、分割された標準文書の１ページ目と分割された外部フォーマット属性の２ページ目および３ページ目で構成された印刷オブジェクトは再び一つの印刷オブジェクトとして結合される。

すなわち、ここで分割された印刷オブジェクトを再結合するのは、この属性振り分け処理は「再結合フラグ＝ＴＲＵＥ」に設定されているので、分割された印刷オブジェクトを別々に出力するのではなく、標準文書で構成されたページと外部フォーマット属性で構成された文書を再び結合しページ順に出力する必要があるからである（ステップ８０２）。次に、再結合された印刷オブジェクトを属性振り分けＴＢＬ１１０の「振り分け先」に設定されているプリントサーバ１１４にリダイレクトする。

そして、外部フォーマット属性の印刷が可能なプリントサーバ１１４に、プリントサーバ１００からリダイレクトされたこの印刷オブジェクトはプリントサーバ１１４からプリンタ１１２に印刷要求として送信され、この印刷オブジェクトはプリンタ１１２において出力される。（ステップ８０３）
なお、上記実施例においては、この発明に係わる印刷制御処理をプリントサーバ１００により行うように構成したが、この印刷制御処理をプリントサーバ１００にインストールされた印刷制御プログラムにより実行させるように構成してもよい。

本発明のプリントサーバおよび印刷制御方法および印刷制御プログラムは、暗号化および権限等の印刷を制限する属性が設定されているファイルをまとめて印刷する場合に有効で、特にファイルに印刷処理を制限する属性が設定されていることで印刷エラーまたは印刷停止が頻繁におこるオフィスおよび業務での印刷処理に有効利用できる。

この発明に係わるプリントサーバ１００の一実施例の概略構成を示すブロック図である。図１に示したプリントサーバ１００を使用するネットワーク構成の概要を表したものである。図１に示したプリントサーバ１００における文書内属性による印刷要求振り分け処理の印刷制御動作を説明するフローチャートである。印刷オブジェクト振り分け処理により暗号化属性を振り分ける場合のデータフロー図である。印刷オブジェクト振り分け処理によりフォント属性および権限属性を振り分ける場合のデータフロー図である。印刷オブジェクト振り分け処理により暗号化（標準）属性を振り分ける場合のデータフロー図である。印刷オブジェクト振り分け処理により暗号化（標準）属性のレイヤーを振り分けるデータフロー図である。印刷オブジェクト振り分け処理により外部フォーマット属性を振り分ける場合のデータフロー図である。属性振り分けＴＢＬ１１０のテーブルレイアウトの一例を示す図である。

符号の説明

１００、１１４プリントサーバ
１０１制御部
１０２プリンタ通信部
１０３クライアント通信部
１０４印刷オブジェクト解析部
１０５属性分離部
１０６リダイレクト処理部
１０７レポジトリ格納部
１０８データベース管理部
１０９データベース
１１０属性振り分けテーブル
１１１バスライン
１１２プリンタ
１１３クライアントＰＣ
１１５レポジトリ
２０１ＬＡＮ（ローカル・エリア・ネットワーク）

Claims

クライアントからの印刷依頼に基づき印刷処理を行うプリントサーバにおいて、
前記印刷依頼に係わる文書の文書内属性を解析する文書内属性解析手段と、
前記文書内属性解析手段での解析結果に基づき前記印刷依頼に係わる文書を自プリントサーバで印刷処理が可能な文書オブジェクトと印刷処理ができない文書オブジェクトとに分離する文書オブジェクト分離手段と、
前記文書属性分離手段により自プリントサーバで印刷処理ができないと分離された印刷オブジェクトを該印刷オブジェクトの印刷処理が可能な他プリントサーバへ転送するリダイレクト手段と
を具備することを特徴とするプリントサーバ。
前記文書オブジェクト分離手段で自プリントサーバで印刷処理ができないと分離された印刷オブジェクトがパスワードを必要な印刷オブジェクトである場合は、該印刷オブジェクトを前記印刷依頼を行ったクライアントに送信してパスワードを要求するパスワード要求手段と、
前記パスワード要求手段によるパスワードの要求に応答して取得したパスワードに基づき印刷処理が可能になった文書オブジェクトと前記自プリントサーバで印刷処理が可能な文書オブジェクトとを分離前と同一のフォーマットで再結合する再結合手段と
を更に具備することを特徴とする請求項１記載のプリントサーバ。
前記文書オブジェクト分離手段で自プリントサーバで印刷処理ができないと分離された印刷オブジェクトが参照のみを許可する印刷オブジェクトの場合は、該印刷オブジェクトをレポジトリに格納して前記クライアントに対して参照のみを許可する参照許可手段と
を更に具備することを特徴とする請求項１記載のプリントサーバ。
クライアントからの印刷依頼に基づき印刷処理を行うプリントサーバの印刷制御方法において、
前記印刷依頼に係わる文書の文書内属性を文書内属性解析手段により解析し、
前記文書内属性解析手段での解析結果に基づき前記印刷依頼に係わる文書を自プリントサーバで印刷処理が可能な文書オブジェクトと印刷処理ができない文書オブジェクトとに文書オブジェクト分離手段により分離し、
前記文書属性分離手段により自プリントサーバで印刷処理ができないと分離された印刷オブジェクトをリダイレクト手段により該印刷オブジェクトの印刷処理が可能な他プリントサーバへ転送する
ことを特徴とする印刷制御方法。
クライアントからの印刷依頼に基づき印刷処理を行うプリントサーバの印刷処理をコンピュータにより実行させる印刷制御プログラムであって、
前記印刷依頼に係わる文書の文書内属性を解析するステップと、
該文書内属性の解析結果に基づき前記印刷依頼に係わる文書を自プリントサーバで印刷処理が可能な文書オブジェクトと印刷処理ができない文書オブジェクトとに分離するステップと、
該自プリントサーバで印刷処理ができないと分離された印刷オブジェクトを該印刷オブジェクトの印刷処理が可能な他プリントサーバへ転送するステップと
を含むことを特徴とする印刷制御プログラム。