JP2005202670A - プリントサーバの節電制御方法およびプリントサーバおよびプリントサーバの節電制御プログラム - Google Patents

プリントサーバの節電制御方法およびプリントサーバおよびプリントサーバの節電制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】
ネットワークに通常ハブを介して接続されているかスイッチングハブを介して接続されているかに応じて節電モードへの移行を適切に行うことができるようにしたプリントサーバの節電制御方法およびプリントサーバおよびプリントサーバの節電制御プログラムを提供する。
【解決手段】
プリントサーバ100がネットワーク111に通常ハブを介して接続されているかスイッチングハブを介して接続されているかを判別し、この判別結果に基づきネットワーク111からの受信データの受信回数を計数する監視時間K若しくは節電モードへの移行の閾値となる移行回数Nの少なくとも一方を切替設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プリントサーバの節電制御方法およびプリントサーバおよびプリントサーバの節電制御プログラムに関し、特に、ネットワークに通常ハブを介して接続されているかスイッチングハブを介して接続されているかに応じて節電モードへの移行を適切に行うことができるようにしたプリントサーバの節電制御方法およびプリントサーバおよびプリントサーバの節電制御プログラムに関する。
近年、ネットワークシステムにおいても無駄なエネルギーを使わないようにすることが重要な機能になってきている。
例えば、予め所定の時間を設定し、この設定した時間、使用されていないパーソナルコンピュータを電源断状態に移行させる装置または、一定時間使用されなかった時には節電状態に移行し、起動要求を検知したときに自動的に起動する装置が知られている。
このような、無駄なエネルギーを使わないようにする処理を可能にした装置としては、例えば、特許文献1および特許文献2に記載されたものが知られている。
すなわち、特許文献1に記載されたICカードによるコンピュータ自動認識システムにおいては、PC使用者が非接触ICを携帯し、PCの前から遠ざかったことを検知して自動的に電源をOFFにする。
また、特許文献2に記載されたネットワークシステム、節電管理装置およびサービス装置においては、プリンタ監視装置を配備し、プリンタが節電状態の時には印刷要求およびARP(アドレス解決プロトコル)要求をみつけると自動的に起動する。
特開2002−157050 特開2001−75687
しかしながら、上記特開2002−157050号公報記載のシステムでは、作業をする人が装置の前にいるということを前提にしているため、ネットワークプリンタ或いはプリントサーバのような遠隔システムでは意味のないものになってしまう。
また上記特開2001−75687号公報記載のシステムでも、プリンタが節電(電源断)状態に入るためには、ネットワーク上にあるほぼ全装置のARPテーブルから、当該プリンタのアドレス情報が削除されるのに要する時間分は必ず待つ必要があり、最適な節電タイミングであるとはいえない。
また、プリントサーバにおいては、ネットワークからの受信データの受信回数を計数し、該計数回数が所定の節電移行回数より少ない場合にプリントサーバを節電モードへ移行させる構成が考えられているが、この場合、ネットワークに対してプリントサーバを接続するハブが、受信したパケットを他の全てのポートにブロードキャストする通常のハブ(以下、このハブをリピータハブという)の場合と受信したパケットと内部のアドレスとを照らし合わせ、送信先の端末がつながっているポートにのみパケットを送出するいわゆるスイッチングハブの場合とで節電モードへの最適な移行条件が異なる。
すなわち、スイッチングハブの場合は自装置宛のパケットのみ選択的に受信するが、リピータハブの場合は、自装置宛以外のパケットも受信してしまうため、単純にパケットの受信回数だけで節電モードへの移行条件を設定すると、プリントサーバがネットワークにリピータハブを介して接続されている場合とスイッチングハブを介して接続されている場合とでそれぞれに対応した適切な節電モード移行制御ができない。
つまり、図7(a)に示すように、プリントサーバ701をリピータハブ703を介してネットワークを構成する複数のクライアントパーソナルコンピュータ(以下、クライアントPCという)705−1〜705−nに接続した場合は、プリントサーバ701には自装置宛のパケットだけでなく、クライアントPC705−1〜705−n間で送受されるパケットも届く。
これに対して、図7(b)に示すように、プリントサーバ711をスイッチングハブ713を介してネットワークを構成する複数のクライアントPC715−1〜715−nに接続した場合は、プリントサーバ711には自装置宛のパケットのみが届く。
したがって、図7(a)に示すリピータハブ703を用いた場合と、図7(b)に示すスイッチングハブ713を用いた場合とで、単純に節電モード移行への閾値となるパケットの受信回数を同じ値に設定すると、図7(a)に示すリピータハブ703を用いた場合では、実際にはプリントサーバ701に対して印刷指示を行うパケットの数が十分に少なくなっているのにプリントサーバ701が節電モードへ移行しないという事態が発生する場合があり、逆に、図7(b)に示すスイッチングハブ713を用いた場合では、プリントサーバ711に対して印刷指示を行うパケットの数が十分に少なくなっていないのに、プリントサーバ711が節電モードへ移行してしまうという不都合が生じる場合がある。
そこで、本発明は、ネットワークに通常ハブを介して接続されているかスイッチングハブを介して接続されているかに応じて節電モードへの移行を適切に行うことができるようにしたプリントサーバの節電制御方法およびプリントサーバおよびプリントサーバの節電制御プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、ネットワークからの受信データの受信回数をプリントサーバで計数し、該計数値に基づき前記ネットワークのトラフィック状態を判別して該プリントサーバを節電モードへ移行させるプリントサーバの節電制御方法であって、前記ネットワークに前記プリントサーバが通常ハブを介して接続されているかスイッチングハブを介して接続されているかを判別手段で判別し、前記判別手段による判別結果に基づき前記節電モードへの移行条件を切替設定手段により切替設定することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、ネットワークのトラフィック状態を監視し、該ネットワークのトラフィック状態に応じて節電モードへ移行するプリントサーバにおいて、ネットワークからの受信データの受信回数を計数し、該計数値に基づき前記ネットワークのトラフィック状態を監視するトラフィック監視手段と、前記ネットワークに通常ハブを介して接続されているかスイッチングハブを介して接続されているかを判別する判別手段と、前記判別手段による判別結果に基づき前記節電モードへの移行条件を切替設定する切替設定手段とを具備することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記トラフィック監視手段は、ネットワークからの受信データの受信回数を所定の監視時間計数し、該計数回数が所定の節電移行回数より少ない場合は節電モードへの移行トラフィック状態として判別し、前記切替設定手段は、前記監視時間若しくは前記節電移行回数の少なくとも一方を切替設定することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項2の発明において、前記トラフィック監視手段は、ネットワークからの受信データの受信回数を計数し、該計数回数が所定の受信監視回数に達した時間が所定の節電移行時間より長い場合は節電モードへの移行トラフィック状態として判別し、前記切替設定手段は、前記受信監視回数若しくは前記節電移行時間の少なくとも一方を切替設定することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項2乃至4の発明において、前記節電モードは、前記節電モードへの移行トラフィック状態と判別されるとシャットダウンを実行することを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項2の発明において、前記判別手段は、前記ネットワークからの受信データを判別し、所定の調査数の受信データ中にブロードキャストでなく、かつ自装置宛以外の受信データが1つでも含まれている場合は、該プリントサーバが前記ネットワークに通常ハブを介して接続されていると判別し、それ以外の場合は該プリントサーバが前記ネットワークにスイッチングハブを介して接続されていると判別することを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項2の発明において、前記ネットワークに接続されている特定のクライアントを予め登録する登録手段と、前記監視時間の間に前記登録手段で登録した特定のクライアントからの受信データを受信した場合は、前記節電モードへの移行を禁止する節電モード移行禁止手段とを更に具備することを特徴とする。
また、請求項8の発明は、ネットワークからの受信データの受信回数をプリントサーバで計数し、該計数値に基づき前記ネットワークのトラフィック状態を判別して該プリントサーバを節電モードへ移行させる処理をコンピュータに実行させるプリントサーバの節電制御プログラムであって、前記ネットワークに前記プリントサーバが通常ハブを介して接続されているかスイッチングハブを介して接続されているかを判別するステップと、該判別結果に基づき前記節電モードへの移行条件を切替設定するステップとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、プリントサーバがネットワークに通常ハブを介して接続されているかスイッチングハブを介して接続されているかを判別し、該判別結果に基づきネットワークからの受信データの受信回数を計数する監視時間若しくは節電モードへの移行の閾値となる移行回数の少なくとも一方を切替設定する方法か、該判別結果に基づきネットワークからの受信データの受信回数がある所定の回数に達するまでの節電移行時間若しくは節電モードへの移行の閾値となる移行回数の少なくとも一方を切替設定する方法のいずれかで構成したので、ネットワークに通常ハブを介して接続されているかスイッチングハブを介して接続されているかに応じて節電モードへの移行を適切に制御することができるという効果を奏する。
以下、この発明に係わるプリントサーバの節電制御方法およびプリントサーバおよびプリントサーバの節電制御プログラムの実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明に係わるプリントサーバ100の一実施例の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すプリントサーバ100は、プリンタ109に接続されるとともに、ハブ110を介してネットワーク111に接続され、ネットワーク111を介してこのネットワーク111に接続される図示しないクライアントから印刷要求を受け付けると、この印刷要求に基づき印刷データをプリンタ109に順次送信する印刷処理を行うものである。
さて、この実施例のプリントサーバ100においては、内部にこの発明に係わるシャットダウン制御装置108が設けられている。
シャットダウン制御装置108は、このシャットダウン制御装置の全体動作を統括制御する制御部101、ネットワーク111からの受信データの受信回数の計数を行うトラフィック監視部102、ネットワーク111に接続するためのハブ110のタイプを判別するハブタイプ判別部103、特定のクライアントの登録データを管理する登録クライアント管理部104、監視時間若しくは節電移行回数を管理する動作環境管理部106、シャットダウン移行通知を発信する電源制御部107を具備して構成される。
ここで、トラフィック監視部102は、受信データ(パケット)の受信回数を計数し、この計数値に基づきネットワーク111のトラフィックを監視する。
すなわち、プリントサーバ100で受信した一定の監視時間内の受信データが多ければ、ネットワーク111のトラフィックは大と判断し、少なければネットワーク111のトラフィックは小と判断する。
この実施例においては、所定の監視時間K内における受信データの受信回数の閾値(節電移行回数)Nを予め設定し、この監視時間K内における受信データの受信回数が節電移行回数Nよりも小さくなると、ネットワーク111のトラフィックはプリントサーバ100をシャットダウンしてもいい程度に少なくなったとしてプリントサーバ100のシャットダウン制御を行う。
また、ハブタイプ判別部103は、このプリントサーバ100をネットワーク111に接続するためのハブ110のタイプを判別する。
すなわち、この実施例では、プリントサーバ100をネットワーク111に接続するためのハブ110のタイプとして受信したパケットを他の全てのポートにブロードキャストする通常のハブ(リピータハブ)の場合と受信したパケットと内部のアドレスとを照らし合わせ、送信先の端末がつながっているポートにのみパケットを送出するスイッチングハブのいずれかが使用されることを想定しており、ハブタイプ判別部103では、プリントサーバ100をネットワーク111に接続するためのハブ110がリピータハブかスイッチングハブであるかに応じて適切に節電モードへ移行できるようにするために、ハブ110のタイプの判別を行っている。
また、登録クライアント管理部104は、ネットワーク111上の図示しないクライアントの内の特定のクライアント、例えば、管理者クライアント等がネットワーク111上に存在するときは、たとえ、トラフィック監視部102でネットワーク111のトラフィックが所定の閾値以下に低下した場合でもプリントサーバ100のシャットダウンを禁止するために、この特定のクライアントの識別情報を登録している。
また、動作環境管理部106は、ハブタイプ判別部103で判別したハブ110のタイプ情報に基づき最適な監視時間Kおよび節電移行回数Nを設定して管理するものである。
また、電源制御部107は、このシャットダウン制御装置108の制御によりこのプリントサーバ100をシャットダウンする場合のシャットダウン移行通知を発信するものである。
図2は、図1に示したプリントサーバ100における節電制御動作を説明するフローチャートである。
この処理が開始されると、プリントサーバ100は、まず、接続ハブタイプ判別処理を行う(ステップ201)。この接続ハブタイプ判別処理は、図1に示したシャットダウン制御装置108のハブタイプ判別部103で行われる。このハブタイプ判別部103における接続ハブタイプ判別処理の詳細は図3に示される。
この接続ハブタイプ判別処理は、所定の調査数の受信データ(受信パケット)を判別することにより、このプリントサーバ100が接続されるハブ110がリピータハブであるかスイッチングハブであるかの判別を行う。
すなわち、図3において、接続ハブタイプ判別処理が開始されると、まず、デフォルトとしてハブタイプ情報をスイッチングハブに設定する(ステップ301)。
次に、妥当な調査数のパケット数分、次のステップ303からステップ307までの処理を繰り返してハブタイプを判別する。
まず、ネットワークからデータを受信する(ステップ303)。ここで受信したデータがブロードキャストデータかどうかを判別し(ステップ304)、ブロードキャストデータの場合は(ステップ304でYES)、ステップ303へ戻り、再びネットワークからデータを受信するが、受信したデータがブロードキャストデータでないと判断されると(ステップ304でNO)、受信したデータが自装置宛のデータかどうかの判断を行う(ステップ305)。
ここで受信したデータが自装置宛のデータの場合は(ステップ305でYES)、ステップ303へ戻り、再びネットワークからデータを受信するのを待つが、受信したデータが自装置宛以外の場合は(ステップ305でNO)、ハブタイプ情報にリピータハブを設定し(ステップ306)、ステップ303へ戻り、再びネットワークからデータを受信するのを待つ。
そして、妥当な調査パケット数分、すなわち、ネットワークがスイッチングハブで構成されているか否かが、十分に判断できる回数分処理を繰り返した後、最終的なハブタイプ情報としてリピータハブであるかスイッチングハブであるかの情報を戻り値として返し(ステップ308)、この接続ハブタイプ判別処理を終了する。
図2に戻り、接続ハブタイプ判別処理(ステップ201)が終了すると、この接続ハブタイプ判別処理の結果を受けて、このプリントサーバ100が接続されるハブ110がスイッチングハブかの判断を行う(ステップ202)。
そして、このこのプリントサーバ100が接続されるハブ110がスイッチングハブの場合は(ステップ202でYES)、節電移行回数Nおよび監視時間Kとしてスイッチングハブ用の値N1およびK1を設定する(ステップ203)。
また、このプリントサーバ100が接続されるハブ110がリピータハブの場合は(ステップ202でNO)、節電移行回数Nおよび監視時間Kとしてリピータハブ用の値N2およびK2を設定する(ステップ204)。
次に、シャットダウン移行条件判定処理を行う(ステップ205)。このシャットダウン移行条件判定処理の詳細は図4に示される。
図4において、このシャットダウン移行条件判定処理が開始されると、まず、通算受信回数情報に0を設定、特定クライアント受信フラグ情報にFALSEを設定、計数開始時刻情報に現在時刻を設定する(ステップ401)。
そして、ネットワークからデータを受信し(ステップ402)、通算受信回数情報に1加算する(ステップ403)。
次に送信元が特定クライアントかどうかの判定を行う(ステップ404)。すなわち、登録クライアント管理部104に登録されているクライアントからの受信データかどうかの判断を行う。
ここで送信元が登録クライアント管理部104に登録されている特定クライアントであれば(ステップ404でYES)、特定クライアント受信フラグ情報にTRUEを設定し(ステップ405)、ステップ402に戻り、再びネットワークからデータを受信するのを待つ。
また、ステップ404で、送信元が登録クライアント管理部104に登録されたクライアントからでなければ(ステップ404でNO)、計数開始時刻に監視時間Kを加算したものと現在時刻の大小比較を行う(ステップ406)。
すなわち、前述した接続ハブタイプ判別処理の結果を受けて決められた所定の監視時間Kの時間分、監視開始時間より経過しているかどうかの判断であり、計数開始時刻に監視時間Kを加算したものが現在時刻より大の場合は所定の監視時間Kを満たしていると判断され、計数開始時刻に監視時間Kを加算したものが現在時刻より小の場合は所定の監視時間Kに至ってないと判断される。
ここで、計数開始時刻に監視時間Kを加算したものと現在時刻が同等、或いは現在時刻が小の場合(ステップ406でNO)、ステップ402に戻り、再びネットワークからデータを受信するのを待つ。
また、ステップ406で、計数開始時刻に監視時間Kを加算したものより現在時刻の方が大の場合(ステップ406でYES)、特定クライアント受信フラグ情報がTRUEかどうかの判断を行う(ステップ407)。
そして、特定クライアント受信フラグ情報がTRUEの場合(ステップ407でYES)、ステップ401に戻り、再び通算受信回数情報に0を設定、特定クライアント受信フラグ情報にFALSEを設定、計数開始時刻情報に現在時刻を設定する。
また、ステップ407で、特定クライアント受信フラグがTRUEでない場合(ステップ407でNO)、次に、通算受信回数情報と節電移行回数Nの大小比較を行う(ステップ408)。
すなわち、ネットワークからデータを受信するたびに加算される通算受信回数情報と前述した接続ハブタイプ判別処理の結果を受けて決められた節電移行回数Nを比較することで、トラフィックが所定の閾値以下に低下した状態かどうかの判断を行い、通算受信回数情報の方が大の場合は、トラフィックが所定の閾値以下には低下していないと判断され、通算受信回数情報の方が小の場合は、トラフィックが所定の閾値以下に低下したと判断される。
ここで、通算受信回数情報の方が大の場合(ステップ408でYES)、ステップ401に戻り、再び通算受信回数情報に0を設定、特定クライアント受信フラグ情報にFALSEを設定、計数開始時刻情報に現在時刻を設定し、通算受信回数情報が節電移行回数Nと同等、或いは節電移行回数Nの方が大の場合(ステップ408でNO)、このシャットダウン移行条件判断処理を終了する。
図2に戻り、シャットダウン移行条件判断処理(ステップ205)が終了すると、シャットダウン処理(ステップ206)を実行し、この処理を終了する。
また、上記実施例においては、接続ハブタイプ判別処理の結果を受けて節電移行回数Nおよび監視時間Kの両方の値を切り替えているが、節電移行回数Nのみ切り替えを行い監視時間Kは切り替えを行わないという設定も可能であり、逆に節電移行回数Nは切り替えを行わず、監視時間Kのみ切り替えを行うという設定も可能である。
また、上記図2における節電制御動作では、ネットワークからの受信データの受信回数を所定の監視時間計数し、該計数回数が所定の節電移行回数より少ない場合は節電モードへ移行するという制御を行っていた。しかしこれとは別に、ネットワークからの受信データの受信回数を計数し、該計数回数が所定の節電移行回数に達した時間が所定の節電移行時間より長い場合は節電モードへ移行するという制御を行うこともできる。その動作を説明したものが図5に示されるフローチャートである。
図5は、図1に示したプリントサーバ100における、節電制御動作を説明するフローチャートである。
この処理が開始されると、プリントサーバ100は、まず、接続ハブタイプ判別処理を行う(ステップ501)。この接続ハブタイプ判別処理は、図1に示したシャットダウン制御装置108のハブタイプ判別部103で行われる。このハブタイプ判別部103における接続ハブタイプ判別処理の詳細は図3に示される。
この接続ハブタイプ判別処理は、所定の調査数の受信データ(受信パケット)を判別することにより、このプリントサーバ100が接続されるハブ110がリピータハブであるかスイッチングハブであるかの判別を行う。
すなわち、図3において、接続ハブタイプ判別処理が開始されると、まず、デフォルトとしてハブタイプ情報をスイッチングハブに設定する(ステップ301)。
次に、妥当な調査数のパケット数分、次のステップ303からステップ307までの処理を繰り返してハブタイプを判別する。
まず、ネットワークからデータを受信する(ステップ303)。ここで受信したデータがブロードキャストデータかどうかを判別し(ステップ304)、ブロードキャストデータの場合は(ステップ304でYES)、ステップ303へ戻り、再びネットワークからデータを受信するが、受信したデータがブロードキャストデータでないと判断されると(ステップ304でNO)、受信したデータが自装置宛のデータかどうかの判断を行う(ステップ305)。
ここで受信したデータが自装置宛のデータの場合は(ステップ305でYES)、ステップ303へ戻り、再びネットワークからデータを受信するのを待つが、受信したデータが自装置宛以外の場合は(ステップ305でNO)、ハブタイプ情報にリピータハブを設定し(ステップ306)、ステップ303へ戻り、再びネットワークからデータを受信するのを待つ。
そして、妥当な調査パケット数分、すなわち、ネットワークがスイッチングハブで構成されているか否かが、十分に判断できる回数分処理を繰り返した後、最終的なハブタイプ情報としてリピータハブであるかスイッチングハブであるかの情報を戻り値として返し(ステップ308)、この接続ハブタイプ判別処理を終了する。
図5に戻り、接続ハブタイプ判別処理(ステップ501)が終了すると、この接続ハブタイプ判別処理の結果を受けて、このプリントサーバ100が接続されるハブ110がスイッチングハブかの判断を行う(ステップ202)。
そして、このこのプリントサーバ100が接続されるハブ110がスイッチングハブの場合は(ステップ502でYES)、受信監視回数Tおよび節電移行時間Mとしてスイッチングハブ用の値T1およびM1を設定する(ステップ503)。
また、このプリントサーバ100が接続されるハブ110がリピータハブの場合は(ステップ502でNO)、受信監視回数Tおよび節電移行時間Mとしてリピータハブ用の値T2およびM2を設定する(ステップ504)。
次に、シャットダウン移行条件判定処理を行う(ステップ505)。このシャットダウン移行条件判定処理の詳細は図6に示される。
図6において、このシャットダウン移行条件判定処理が開始されると、まず、通算受信回数情報に0を設定、特定クライアント受信フラグ情報にFALSEを設定、計数開始時刻情報に現在時刻を設定する(ステップ601)。
そして、ネットワークからデータを受信し(ステップ602)、通算受信回数情報に1加算する(ステップ603)。
次に送信元が特定クライアントかどうかの判定を行う(ステップ604)。すなわち、登録クライアント管理部104に登録されているクライアントからの受信データかどうかの判断を行う。
ここで送信元が登録クライアント管理部104に登録されている特定クライアントであれば(ステップ604でYES)、特定クライアント受信フラグ情報にTRUEを設定し(ステップ605)、ステップ602に戻り、再びネットワークからデータを受信するのを待つ。
また、ステップ604で、送信元が登録クライアント管理部104に登録されたクライアントからでなければ(ステップ604でNO)、通算受信回数情報と受信監視回数Tの大小比較を行う(ステップ606)。
すなわち、ネットワークからデータを受信するたびに加算される通算受信回数情報と前述した接続ハブタイプ判別処理の結果を受けて決められた受信監視回数Tを比較することで、ネットワークからの受信データの受信回数が、所定の受信監視回数に達したかどうかの判断を行う。
ここで通算受信回数情報が受信監視回数Tと同等、或いは受信監視回数Tの方が大の場合(ステップ606でNO)、ステップ602に戻り、再びネットワークからデータを受信するのを待つ。
また、通算受信回数情報の方が受信監視回数Tより大の場合(ステップ606でYES)、特定クライアント受信フラグ情報がTRUEかどうかの判断を行う(ステップ607)。
そして、特定クライアント受信フラグ情報がTRUEの場合(ステップ607でYES)、ステップ601に戻り、再び通算受信回数情報に0を設定、特定クライアント受信フラグ情報にFALSEを設定、計数開始時刻情報に現在時刻を設定する。
また、ステップ607で、特定クライアント受信フラグがTRUEでない場合(ステップ607でNO)、次に、現在時刻から計数開始時刻を減算したものと節電移行時間Mの大小比較を行う(ステップ608)。
すなわち、前述した接続ハブタイプ判別処理の結果を受けて決められた所定の節電移行時間Mの時間分、監視開始時間より経過しているかどうかの判断であり、現在時刻から計数開始時刻を減算したものが節電移行時間Mより大の場合は所定の受信監視回数を満たすために要した時間が長いと判断され、現在時刻から計数開始時刻を減算したものが節電移行時間Mより小の場合は所定の受信監視回数を満たすために要した時間が短いと判断される。
ここで、現在時刻から計数開始時刻を減算したものより節電移行時間Mの方が大の場合(ステップ608でYES)、ステップ601に戻り、再び通算受信回数情報に0を設定、特定クライアント受信フラグ情報にFALSEを設定、計数開始時刻情報に現在時刻を設定する。
また、ステップ608で、現在時刻から計数開始時刻を減算したものが節電移行時間Mと同等、或いは節電移行時間Mの方が小の場合(ステップ608でNO)、このシャットダウン移行条件判断処理を終了する。
図5に戻り、シャットダウン移行条件判断処理(ステップ505)が終了すると、シャットダウン処理(ステップ506)を実行し、この処理を終了する。
また、上記実施例においては、接続ハブタイプ判別処理の結果を受けて受信監視回数Tおよび節電移行時間Mの両方の値を切り替えているが、受信監視回数Tのみ切り替えを行い節電移行時間Mは切り替えを行わないという設定も可能であり、逆に受信監視回数Tは切り替えを行わず、節電移行時間Mのみ切り替えを行うという設定も可能である。
なお、上記実施例においては、上記プリントサーバ100における節電制御処理をプリントサーバ100内のシャットダウン制御装置108により行うように構成したが、この節電制御処理をプリントサーバ100にインストールされた節電制御プログラムにより実行させるように構成してもよい。
本発明は、ネットワークに対して通常ハブ(リピータハブ)若しくはスイッチングハブに接続されているプリントサーバの節電処理に適用可能である。本発明によれば、プリントサーバがネットワークに通常ハブを介して接続されているかスイッチングハブを介して接続されているかを判別し、該判別結果に基づきネットワークからの受信データの受信回数を計数する監視時間若しくは節電モードへの移行の閾値となる移行回数の少なくとも一方を切替設定する方法か、該判別結果に基づきネットワークからの受信データの受信回数がある所定の回数に達するまでの節電移行時間若しくは節電モードへの移行の閾値となる移行回数の少なくとも一方を切替設定する方法のいずれかで構成したので、ネットワークに通常ハブを介して接続されているかスイッチングハブを介して接続されているかに応じて節電モードへの移行を適切に制御することができる。
この発明に係わるプリントサーバ100における一実施例の概略構成を示すブロック図である。 図1に示したプリントサーバ100における節電制御動作を説明するフローチャートである。 図2に示した接続ハブタイプ判別処理における動作を説明するフローチャートである。 図2に示したシャットダウン移行条件判定処理における動作を説明するフローチャートである。 図1に示したプリントサーバ100における節電制御動作を説明するフローチャートである。 図2に示したシャットダウン移行条件判定処理における動作を説明するフローチャートである。 この発明を適用して構成された外観図であり、(a)はリピータハブによりネットワーク構成されたもの、(b)はスイッチングハブによりネットワーク構成されたものである。
符号の説明
100、701、711 プリントサーバ
101 制御部
102 トラフィック監視部
103 ハブタイプ判断部
104 登録クライアント管理部
105 バスライン
106 動作環境管理部
107 電源制御部
108 シャットダウン制御装置
109、702、712 プリンタ
110 ハブ
111、704、714 ネットワーク
703 リピータハブ(通常のハブ)
705−1、2、3 クライアントPC#1、#2、#3
715−1、2、3 クライアントPC#1、#2、#3
713 スイッチングハブ

Claims (8)

  1. ネットワークからの受信データの受信回数をプリントサーバで計数し、該計数値に基づき前記ネットワークのトラフィック状態を判別して該プリントサーバを節電モードへ移行させるプリントサーバの節電制御方法であって、
    前記ネットワークに前記プリントサーバが通常ハブを介して接続されているかスイッチングハブを介して接続されているかを判別手段で判別し、
    前記判別手段による判別結果に基づき前記節電モードへの移行条件を切替設定手段により切替設定する
    ことを特徴とするプリントサーバの節電制御方法。
  2. ネットワークのトラフィック状態を監視し、該ネットワークのトラフィック状態に応じて節電モードへ移行するプリントサーバにおいて、
    ネットワークからの受信データの受信回数を計数し、該計数値に基づき前記ネットワークのトラフィック状態を監視するトラフィック監視手段と、
    前記ネットワークに通常ハブを介して接続されているかスイッチングハブを介して接続されているかを判別する判別手段と、
    前記判別手段による判別結果に基づき前記節電モードへの移行条件を切替設定する切替設定手段と
    を具備することを特徴とするプリントサーバ。
  3. 前記トラフィック監視手段は、
    ネットワークからの受信データの受信回数を所定の監視時間計数し、該計数回数が所定の節電移行回数より少ない場合は節電モードへの移行トラフィック状態として判別し、
    前記切替設定手段は、
    前記監視時間若しくは前記節電移行回数の少なくとも一方を切替設定する
    ことを特徴とする請求項2記載のプリントサーバ。
  4. 前記トラフィック監視手段は、
    ネットワークからの受信データの受信回数を計数し、該計数回数が所定の受信監視回数に達した時間が所定の節電移行時間より長い場合は節電モードへの移行トラフィック状態として判別し、
    前記切替設定手段は、
    前記受信監視回数若しくは前記節電移行時間の少なくとも一方を切替設定する
    ことを特徴とする請求項2記載のプリントサーバ。
  5. 前記節電モードは、
    前記節電モードへの移行トラフィック状態と判別されるとシャットダウンを実行する
    ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のプリントサーバ。
  6. 前記判別手段は、
    前記ネットワークからの受信データを判別し、所定の調査数の受信データ中にブロードキャストでなく、かつ自装置宛以外の受信データが1つでも含まれている場合は、該プリントサーバが前記ネットワークに通常ハブを介して接続されていると判別し、
    それ以外の場合は該プリントサーバが前記ネットワークにスイッチングハブを介して接続されていると判別する
    ことを特徴とする請求項2記載のプリントサーバ。
  7. 前記ネットワークに接続されている特定のクライアントを予め登録する登録手段と、
    前記監視時間の間に前記登録手段で登録した特定のクライアントからの受信データを受信した場合は、前記節電モードへの移行を禁止する節電モード移行禁止手段と
    を更に具備することを特徴とする請求項2記載のプリントサーバ。
  8. ネットワークからの受信データの受信回数をプリントサーバで計数し、該計数値に基づき前記ネットワークのトラフィック状態を判別して該プリントサーバを節電モードへ移行させる処理をコンピュータに実行させるプリントサーバの節電制御プログラムであって、
    前記ネットワークに前記プリントサーバが通常ハブを介して接続されているかスイッチングハブを介して接続されているかを判別するステップと、
    該判別結果に基づき前記節電モードへの移行条件を切替設定するステップと
    を含むことを特徴とするプリントサーバの節電制御プログラム。
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