JP2005199533A - Ic付き冊子の製造、発行、審査方法及びその冊子 - Google Patents

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Abstract

【課題】ICチップに書き込まれたデータの書換えによる冊子のなりすましを防止することが課題であり、その解決のためにICチップを内蔵した冊子の製造、発行及び審査方法を提案するものである。
【解決手段】冊子の製造過程において、冊子固有情報を冊子に目視可能に付与し、機械読み取り用の情報を穿孔の配列により付与し、冊子固有情報と機械読み取り用情報を対にして冊子に内蔵したICチップに記録した後、冊子データベースに登録し、冊子の発行過程において、冊子申請者の個人情報を発行データベースに記録し、取り出した冊子固有情報をデータベースに追記して冊子に印字して個人情報をICチップに書き込み、入出国時の冊子の審査過程において冊子の冊子固有情報と機械読み取り用情報を読み取り、ICチップから読み出した冊子固有情報と機械読み取り用情報とを照合し、ICチップから読み取られた個人情報と本人の顔画像を照合することである。
【選択図】図12

Description

本発明は、ICを内蔵した冊子の製造方法、発行方法及び審査方法に関するものである。
本出願人は、先に特許文献1において、旅券に印刷された旅券番号と、秘匿情報が埋め込まれた穿孔群を設け、旅券番号と秘匿情報が関連付けされ、ペアの情報とすることで、より偽造、改ざんがされ難く、仮にデータページのみを差替えて偽造された場合又はデータページの印刷された個人情報が改ざんされた場合においても、ネットワークを介して容易に「真」、「偽」の判別可能な旅券冊子を提案した。
また、特許文献2においては、外部との情報の授受が可能なICチップ、アンテナを有するICユニットが設けられたICカードを冊子の所定の位置に貼り付けたことを特徴とするIC冊子が開示されている。
また、渡航者の入出国審査において、不正な入出国を防止するため、例えば特許文献3に、当該渡航者の指紋や顔画像等のID情報を書き込んだICチップを旅券に埋め込み、出国受付システムにおいて渡航者のID情報を読み取り、そのID情報が、入出国の可否を判定する審査システムに接続して得られた本人情報と合致するか否かを照合する装置を備えることを特徴とする入国審査システムが開示されている。
特願2003−310359号公報 特開平11−348469号公報 特開2003−178346号公報
近年、預金通帳や保険証など冊子状印刷物の個人情報欄を書き換えて、改ざんしたり、あるいは改ざんせず本来の保持者になりすまして使用する事象が頻発している。
本発明は、以上の課題を解決するためになされたものであり、肉眼での識別情報と機械読み取りでの識別情報を同一の冊子に付与し、それら識別情報をICチップに記録することにより、冊子の機械読み取り結果とICチップの読み取り結果を照合することを可能にする。ICチップに書き込まれたデータの書換えによるなりすましを防止することが課題であり、その解決のためにICチップを内蔵した冊子の製造、発行及び審査方法を提案するものである。
本発明によれば、冊子の製造過程において、冊子固有情報を冊子に目視可能な形態で付与するステップと、機械読み取り用の情報を穿孔の配列により付与するステップと、前記冊子固有情報を前記機械読み取り用情報と対にして冊子に内蔵したICチップの第1の記録領域に記録するステップと、前記対にした冊子固有情報と機械読み取り用情報を冊子データベースに登録するステップと、
冊子の発行過程において、申請者の個人情報を発行データベースに記録するステップと、前記冊子データベースから取り出した冊子固有情報を発行データベースに追記するステップと、前記個人情報を冊子に印字するステップと、前記個人情報を冊子に内蔵したICチップの第2の記録領域に書き込むステップと、
前記冊子固有情報を個人情報に埋め込むことにより冊子個人一体化情報を生成するステップと、冊子個人一体化情報をICチップの前記第1の記録領域に書き込むステップと、
冊子の審査過程において、冊子固有情報と機械読み取り用情報を読み取り、ICチップから読み出した冊子固有情報と機械読み取り用情報とを照合するステップと、冊子に内蔵したICチップから読み取られた個人情報が所有者情報データベースに記録されるステップと、冊子に内蔵したICチップから読み取られた個人情報と本人の顔画像を照合するステップと、を設けたことを特徴とするIC付き冊子の製造、発行及び審査方法を提供することが可能となる。
また、本発明は、冊子所持者を特定する画像データと前記冊子所持者の個人情報とを記憶する記憶部を備えた冊子であって、前記冊子所持者が発行を受けた冊子の冊子固有の情報が、冊子の製造過程において、目視可能に付与されるとともに、機械読み取り用の情報が穿孔の配列により付与され、前記冊子固有情報と前記機械読み取り用情報とが対になって前記記憶部の第1の領域に記録されており、前記記憶部の第2の領域に前記冊子所持者の個人情報が記録されていることを特徴とする冊子を提供するものである。
ICチップを内蔵した冊子において、冊子固有の情報を穿孔の配列として付与すると同時に、前記冊子に固有の情報をICに書き込み、冊子固有の情報と発行された冊子保持者の個人情報とが、不可分な状態で重畳されて付与されるので、偽造者が個人情報を取り出すのが困難となる。
また、穿孔によって付与する情報は、特定のフィルタ及び画像抽出アルゴリズムによって図形又は英数字を認識できるデバイスと、冊子固有な情報をディジタル化して穿孔配列に埋め込んだデバイスが組み合わされている。冊子固有な情報をディジタル化して穿孔配列に埋め込んだデバイスは、機械読み取り可能なので、入出国の審査窓口において迅速かつ確実な真偽判定が可能となる。
ICチップを内蔵した冊子において、冊子保持者の個人情報と冊子固有の情報とを同時に保護して偽造、改ざんを予防し、かつ機械による真偽判別可能となることによって、入国及び出国時の審査時間を短縮するとともに、冊子保持者の身分を入出国の窓口で履歴管理することができる。また、本発明によれば複雑なネットワーク及びデータベースを必要としないため、ネットワーク構築に必要な設備費及び保守管理費が節約できる。
ID読み取り装置で穿孔の配列として付与された固有の情報及び印刷した冊子番号を読み取り、固有の情報又は固有の情報と冊子番号を対としてICにアクセスすることが可能となり、冊子番号の入力作業の負荷、入力ミスによる時間のロスが改善できる。
さらに、穿孔の配列として付与された冊子固有の情報を冊子番号に替わるパスワードとして使用することに限定すれば、ネットワークを介した照合作業を必要とせずに冊子の真偽を確認することができる。
図1に、本発明における旅券冊子を示す。なお、本説明では顔画像を例に説明するが、個人を特定できる情報ならば顔画像に限定されることなく、虹彩、指紋等の生体情報でも良い。図1に示す旅券冊子のデータページ(1)には冊子番号(2)、秘匿情報(3)、顔画像(4)、個人情報(5)が設けられる。1ページ以上のビザページ(6)には冊子番号(2’)が設けられる。また、冊子中央の糸綴じ部のビザページには、ICチップ(9)とアンテナ(10)を内包したICユニット(11)が2枚のページの間に挟み込まれ、張り合わされている。
ここで言う、データページとは、個人情報等が記載されてラミネートフィルムが施されているページである。また、ビザページとは、中身のページのことであり、入国確認のスタンプを押したり、ビザを発行するために使われるページである。
データページ(1)に設ける冊子番号(2)は印刷によって施される。印刷の手段は特に限定されるものではないが、インクジェット方式、熱転写方式又は静電転写方式が好ましい。
データページ(1)に設ける秘匿情報(3)は穿孔群(7)内に埋め込まれており、肉眼では識別することはできない。また、1ページ以上のビザページ(6)に施す冊子番号(2’)は穿孔群(8)によって冊子番号(2’)が形成される。図2(a)は図1に示した秘匿情報(3)が埋め込まれた穿孔群(7)の拡大図を示す。図2(b)は図1に示した冊子番号(2’)の穿孔群(8)の拡大図を示す。図2(a)及び図2(b)の拡大図に示すように円形状の穿孔群で秘匿情報(3)と冊子番号(2')が施されていることがわかる。図2(a)及び図2(b)の拡大図の穿孔の形状は円形状であるが、本発明に用いる穿孔はこれに限定されることなく、例えば、三角、四角、星型、ロゴマーク等の特種形状の穿孔を用いることができる。データページ(1)に設ける秘匿情報(3)及び1ページ以上のビザページ(6)に設ける冊子番号(2’)の穿孔は、レーザ加工機のレーザビームによって施される。穿孔の径は100μmから1000μm程度が好ましい。更に好ましくは穿孔の径は100μmから600μm程度が好ましい。
次に、図1に示したデータページ(1)に設ける穿孔群(7)に設けられる秘匿情報(3)の埋め込みについて説明する。穿孔群(7)に埋め込まれて形成される秘匿情報(3)が図3(a)に示すように穿孔の間隔、図3(b)に示すように位置、図3(c)に示すように大きさ及び図3(d)に示すように形状を変化させて付与し、図3(a)乃至図3(d)のように変更させることによって「0」、「1」で表現され、二値化データとなり機械読み取り可能とする。このように「0」、「1」で表現することによって穿孔群に埋め込まれて形成される秘匿情報が、旅券冊子固有に割り当てられた一定の規則に従った番号、冊子番号又は個人情報とすることが可能となる。図3(a)乃至図3(d)に示すように穿孔の間隔、位置、大きさ及び形状を変化させているが、これらの変化の度合が微小であるため、肉眼では穿孔の間隔、位置、大きさ及び形状を変化させていることが識別しにくい状態となり、一見しただけでは穿孔群(7)に秘匿情報(3)が埋め込まれていることが判断できないものとなる。実際には穿孔の間隔、位置、大きさ及び形状の変化の度合いについては数十μm程度ある。
冊子固有に割り当てられた一定の規則に従った番号は、任意の英数字である。冊子固有に割り当てられた冊子番号は、図1に示した冊子番号(2)及び(2’)と同一のものである。旅券冊子固有に割り当てられた個人情報は、個人の名前、性別、生年月日等である。
また、穿孔群は、穿孔の間隔、位置、大きさ及び形状の少なくとも一つを変化させることにより秘匿情報を埋め込むことが可能である。つまり、図3(a)乃至図3(d)を組み合わせて用いることも可能である。
図3(a)乃至図3(d)のレーザビームによって秘匿情報が埋め込まれた穿孔群は、特許第3385461号公報、特許第3388388号公報、特許第3388389号公報及び特許第3306510号公報に記載されているレーザ穿孔技術によって施されている。
データページ(1)に設ける個人情報(5)は印刷によって施される。印刷の手段は特に限定されるものではないが、インクジェット方式、熱転写方式、静電転写方式が好ましい。また、データページ(1)に設ける顔画像(4)は本人の顔写真の貼付又は本人の顔画像の印刷によって施される。印刷の手段の場合は特に限定されるものではないが、インクジェット方式、熱転写方式又は静電転写方式が好ましい。
次に、本発明の旅券冊子の製造方法について説明する。図4は、発行前の旅券冊子でありブランク冊子と呼ばれている(以下「ブランク冊子」という)。この段階のデータページ(1A)は、旅券冊子の製造段階で印字された冊子番号(2)とレーザビームによって穿孔群(7)内に形成した秘匿情報(3)が施されており、ビザページ(6A)には、レーザビームによって穿孔群(8)で形成した冊子番号(2’)が施されている。つまり、この段階では、図1に示した顔画像(4)及び個人情報(5)等が記載されていない状態である。
前記ブランク冊子を製造するには、データページ(1B)には、冊子の製造段階で印字された冊子番号(2)、レーザビームによって穿孔群(7)内に形成した秘匿情報(3)、顔画像(4)及び個人情報の記載がなく、またビザページ(6B)には、レーザビームによって穿孔群(8)で形成した冊子番号(2’)が施されていないが、中央ページにはICユニット(9)が張り合わされている状態である図5に示す冊子を用いる。
この冊子を、図6に示すSTEP1からSTEP4までの工程によってブランク冊子を作成する。
図6のSTEP1において、冊子のデータページに第1のレーザ加工機によって、秘匿情報(3)が埋め込まれた穿孔群(7)が施される。この穿孔手段は公知のレーザ穿孔装置又は特願2002−61386号公報に記載する冊子穿孔搬送装置により施されている。
次に、STEP2で、秘匿情報(3)が埋め込まれた穿孔群(7)を読み取る。これは、特許第3385357号公報に記載の方法により、レーザ穿孔装置によって、秘匿情報(3)が埋め込まれた穿孔群(7)を読み取って、コードに変換するものである。ここで、秘匿情報が埋め込まれた穿孔群の読み取りが可能な場合には、STEP3に進むことができるが、秘匿情報が埋め込まれた穿孔群の読み取りが不可能な場合にSTEP3には進むことができない。
STEP3に進んだ場合、秘匿情報と冊子番号を冊子データベースに関連付けて登録するとともに、冊子番号印刷装置によって冊子番号を印刷する。このSTEP3では、冊子番号印刷装置によって冊子番号を印刷した後、秘匿情報と冊子番号を冊子データベースに関連付けて登録しても良いし、秘匿情報と冊子番号を冊子データベースに関連付けて登録した後、冊子番号印刷装置によって冊子番号を印刷しても良い。
STEP3の冊子番号の印字は、あらかじめ登録されている冊子番号を、コントローラを通じて冊子番号印刷装置によって図4に示すようにデータページに印字される。
STEP3において、秘匿情報と冊子番号を、冊子データベースに関連付けて登録する場合、STEP2でコードに変換された秘匿情報が、冊子データベースに記憶される。秘匿情報(3)は、冊子データベースにあらかじめ設定されている冊子番号と関連付けされて記憶される。コントローラは、冊子を一冊ずつ追跡管理しており、読み取り装置で読み取った冊子の秘匿情報(3)と、印字された冊子番号(2)及び穿孔による冊子番号(2’)の少なくとも一方が何番であるかを管理することができる。コントローラは、読み取り装置で読み取った第1のレーザ加工機によって穿孔した秘匿情報(3)と冊子に印字した冊子番号(2)及び穿孔による冊子番号(2’)の少なくとも一方とを関連付けして、一対のファイルとして冊子データベースに保存しておくことで照合可能となる。保存したデータファイルには、製造年月日、時間等が自動的に付加され、製造履歴等を容易に検索することが可能となる。保存された冊子データベースの一例を図7に示す。図7に示すように冊子データベースには、製造年月日、冊子の種類、冊子番号、秘匿情報が一つのファイルに関連付けされ格納されており、それぞれのデータで照合可能となる。
また、冊子データベースに登録すると同時に、この冊子番号と冊子の秘匿情報とを対にした情報を、IC書き込み装置により、冊子に内蔵したICチップの第1の記録領域に記録する。
次にSTEP4で、表紙あるいは中身の少なくとも1ページのビザページに、レーザ穿孔装置によって冊子番号(2’)が穿孔される。冊子番号(2’)は、データページに印字された冊子番号(2)と同一のものである。
前記STEP1乃至STEP4の工程を経て製造されたブランク冊子は、発行事務所に配送される。発行事務所では、冊子発行申請に基づき、顔画像(4)及び個人情報(5)の印字と保護フィルムのラミネートを行い、冊子を発行する。
この発行過程について図9を用いて説明する。
冊子の発行事務所では、冊子発行申請に基き、ブランク冊子の冊子製造番号をキーにしてネットワークを介して冊子データベースを参照し、製造年月日、冊子の種類、冊子製造番号、秘匿情報などの冊子固有情報を呼び出し、発行データベースにこれらの冊子固有情報を追記する。このネットワークを介する方法の他に、ネットワークを介さずに製造過程でICチップに書き込まれた冊子固有情報を読み込んでもよい。(STEP1)
冊子発行申請者の顔画像をスキャナまたはカメラで読み取り、申請者の名前、国籍、生年月日、性別、住所、本人署名などの個人情報及び発行番号、発行年月日、発行者名、有効期限とともに、冊子発行申請者の顔画像を発行データベースに登録する。(STEP2)
次に申請者の顔画像の中に、発行番号及び冊子固有情報を埋め込む処理を行うが、この方法は公知技術を用いてもよい。
例えば、特開平10−234012号公報に開示されているように、原画像データに識別情報を埋め込むのに、原画像データの各画素値に対して二次元離散コサイン変換などの直交変換を行う。識別情報もまた直交変換を行い、両者を埋め込み、関数を用いて関連付けをした後に逆変換を行い、埋め込み画像を得る。この埋め込み画像から識別情報を取り出すときには、以上の操作の逆を行えばよい。
また、特開平11−187245号公報に開示されているように、空間フィルタを使い原画像の濃度値が急激に変化するエッジ部を探索して、そのエッジ付近に3×3画素の9個の画素領域をつくり、そこに埋め込みたい情報を9ビット例えば、「1,0,0,1,0,1,1,0,0」のように分割したものを埋め込むというような操作を行うことでもよい。
以上のような操作により、顔画像中に発行番号及び冊子固有情報を埋め込む。(STEP3)この際、埋め込んだ発行番号と冊子固有情報を取り出すには元画像が鍵になるので、元の顔画像を持った者でなければ、埋め込んだ情報を取り出すことはできない。
発行番号と冊子固有情報を埋め込んだ顔画像を、冊子に内蔵したICチップの第2の領域に書き込む。(STEP4)
次に発行されたICチップを内蔵した冊子を所持する者についての本人確認の方法や所持人がその冊子の正当な所有者かどうかを認証する方法について図11に基き説明する。ここでは、冊子が旅券の場合を例として、旅券冊子の所有者が出入国する際、又はその冊子所有者の冊子自体が、本物か偽物かを判別する場合を説明する。空港や港の入出国審査において、認証クライアント端末によって、審査対象者の所持する旅券の旅券番号及び秘匿情報を読み取る。ここでいう旅券番号とは発行過程において付された発行番号と同じ意味を持った番号である。旅券番号はOCRにより、また、秘匿情報の読み取りには、特許第3385357号公報に記載の読取装置を用いてレーザビームによって穿孔した秘匿情報を読み取る。(STEP1)
次に、読み取られた旅券番号及び秘匿情報と冊子に内蔵されたICチップの第2の領域に登録されている旅券番号及び秘匿情報を照合する。(STEP2)
旅券番号と秘匿情報が合致していない場合は「偽」と判断し、ネットワークを介して判断結果を入出国者情報データベースに記録するとともに、「偽」と判断された旅券冊子及び所持者を隔離する。(STEP3)
旅券番号と秘匿情報が合致した場合は「真」と判断し、「真」と判断された場合には、ICチップの第1の領域に記録された顔画像と、入出国ブースで撮影した旅券冊子所有者の顔画像を比較照合する。(STEP4)
ICに記録された顔画像と、入出国ブースで撮影した旅券所有者の顔画像を比較して一致したら入出国許可を与え、一致しない場合は入出国を許可しない。(STEP5)
また、旅券番号をもとに検索したい場合には、その番号に関連付けされた秘匿情報等を発行データベースから容易に見つけ出すことが可能となる。また同様に、秘匿情報を基に検索したい場合には、それに対応した旅券番号を容易に見つけ出すことができる。つまり、冊子の真偽判別を行う段階で、冊子の秘匿情報を読み取り、読み取られた秘匿情報のデータを検索項目としてデータベースにアクセスし、その冊子に対応した冊子番号の結果から、冊子の冊子番号とデータベースでの結果の冊子番号が同一なら本物、同一でない場合が偽造と判断することもできる。
本発明の旅券冊子を示す図である。 本発明のデータページに設ける秘匿情報を有する穿孔群と、ビザページに設ける穿孔群によって形成される冊子番号を示す図である。 本発明のデータページに設ける穿孔群に設けられる秘匿情報の埋め込みを示す図である。 冊子発行前のブランク冊子を示す図である。 ブランク冊子を製造する前の冊子を示す図である。 ブランク冊子を作製する工程を示す図である。 保存されたデータベースの一例を示す図である。 ICチップのデータ構造を示す図である。 本発明のIC内蔵冊子の発行方法を示す図である。 IDデータ読取装置を示す図である。 本発明の秘匿情報が埋め込まれた穿孔群を設けた冊子をICチップに記録された情報をもとに認証する方法を示す図である。 本発明の印刷された冊子番号と、秘匿情報が埋め込まれた穿孔群を設けた真偽判別可能な冊子をICチップに記録された情報を基に認証するシステムの概観図である。
符号の説明
1、1' データページ
2、2' 冊子番号
3 秘匿情報
4 顔画像
5 個人情報
6 ビザページ
7 穿孔群
8 穿孔群
9 ICチップ
10 アンテナ
11 ICユニット
12 ID読取装置
13 冊子データベース
14 発行データベース
15 認証クライアント端末
16 ネットワーク

Claims (2)

  1. 冊子の製造過程において、冊子固有情報を冊子に目視可能な形態で付与するステップと、機械読み取り用の情報を穿孔の配列により付与するステップと、前記冊子固有情報を前記機械読み取り用情報と対にして冊子に内蔵したICチップの第1の記録領域に記録するステップと、前記対にした冊子固有情報と機械読み取り用情報を冊子データベースに登録するステップと、
    冊子の発行過程において、冊子の発行申請者の個人情報を発行データベースに記録するステップと、前記冊子データベースから取り出した冊子固有情報を発行データベースに追記するステップと、前記個人情報を冊子に印字するステップと、前記個人情報を冊子に内蔵したICチップの第2の記録領域に書き込むステップと、
    前記冊子固有情報を個人情報に埋め込むことにより冊子個人一体化情報を生成するステップと、冊子個人一体化情報をICチップの前記第1の記録領域に書き込むステップと、
    冊子の審査過程において、冊子固有情報と機械読み取り用情報を読み取り、ICチップから読み出した冊子固有情報と機械読み取り用情報とを照合するステップと、冊子に内蔵したICチップから読み取られた個人情報が審査冊子内蔵のICチップにこれら個人情報、申請者の顔画像、発行情報を書き込む。
    情報データベースに記録されるステップと、冊子に内蔵したICチップから読み取られた個人情報と冊子所持者の顔画像を照合するステップと、を設けたことを特徴とするIC付き冊子の製造、発行及び審査方法。
  2. 冊子所持者を特定する画像データと前記冊子所持者の個人情報とを記憶する記憶部を備えた冊子であって、前記冊子所持者が発行を受けた冊子の冊子固有の情報が、冊子の製造過程において、目視可能に付与されるとともに、機械読み取り用の情報が穿孔の配列により付与され、前記冊子固有情報と前記機械読み取り用情報とが対になって前記記憶部の第1の領域に記録されており、前記記憶部の第2の領域に前記冊子所持者の個人情報が記録されていることを特徴とする冊子。
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