JP2005197882A - デジタル一眼レフカメラおよび撮影レンズユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】 シャッタとユニット化された撮像素子が搭載されたデジタル一眼レフカメラの撮影レンズユニットを提案すること。
【解決手段】 デジタル一眼レフカメラ1は、カメラ本体2と、カメラ本体2にレンズマウント3を介して着脱自在に取り付けられた交換式の撮影レンズユニット4を有している。撮影レンズユニット4には撮像素子9が搭載されている。従って、撮影レンズユニット4のレンズ光学系41の光軸Lに対する撮像素子9の撮像面位置がずれることがない。また、撮像素子9は、前方のシャッタ8と共にユニット化され、撮影レンズユニット4に対して着脱可能である。従って、交換レンズ群の焦点距離や使用目的などに合わせて撮像素子9を交換することができる。また、撮像素子9はシャッタ8を含めてユニット化されているので、当該撮像ユニット10の交換の際に撮像素子9の撮像面91に埃が付着してしまうことはない。
【選択図】 図2
【解決手段】 デジタル一眼レフカメラ1は、カメラ本体2と、カメラ本体2にレンズマウント3を介して着脱自在に取り付けられた交換式の撮影レンズユニット4を有している。撮影レンズユニット4には撮像素子9が搭載されている。従って、撮影レンズユニット4のレンズ光学系41の光軸Lに対する撮像素子9の撮像面位置がずれることがない。また、撮像素子9は、前方のシャッタ8と共にユニット化され、撮影レンズユニット4に対して着脱可能である。従って、交換レンズ群の焦点距離や使用目的などに合わせて撮像素子9を交換することができる。また、撮像素子9はシャッタ8を含めてユニット化されているので、当該撮像ユニット10の交換の際に撮像素子9の撮像面91に埃が付着してしまうことはない。
【選択図】 図2
Description
本発明は、デジタル一眼レフカメラに関し、特に、カメラ本体に着脱可能な状態で装着して使用される交換式の撮影レンズユニットに関するものである。
一眼レフカメラは、撮影レンズを接写レンズや望遠レンズなどへ自由に切り替え可能なレンズ交換式となっているので、その便利性から報道、芸術、趣味、産業などの様々な分野で活用されている。銀塩フィルムを使用したアナログ式の一眼レフカメラでは、銀塩フィルムに撮影した画像が、撮影者の意図通りに撮影されているかはフィルムを現像してみるまでは分からない。そこで、この銀塩フィルムの代わりにCCD撮像素子などの撮像素子を用いて、CCD撮像素子に撮像した被写体像を液晶モニタなどに表示することにより、その画像を撮影者が確認することができるデジタル一眼レフカメラが提案されている(例えば、特許文献1)。
この種のデジタル一眼レフカメラは、図5に示すように、カメラ本体2aと、その前面に取り付けたレンズマウント3に交換可能に装着された撮影レンズ4aと、カメラ本体2aの後面に装着され、撮影した画像を表示するための液晶モニタ5とを有している。カメラ本体2aの内部には、撮影レンズ4aから入射された被写体光を反射するミラー11、シャッタ8、および撮像素子9が光路上にこの順に配置されている。ミラー11は、回転軸30を中心に回転可能に支持されている。ミラー11の上方には、焦点板651、ペンタプリズム652、および接眼レンズ653から構成される光学ファインダ65が配置されており、撮影レンズ4aから入射される被写体光は、ミラー11によって、その光軸Lが直角に折り曲げられて光学ファインダ65に向けて導かれる。これにより、撮影者は接眼レンズ653を覗くことにより撮影範囲を確認することができる。
2002−290826号公報
このように構成したデジタル一眼レフカメラでは、撮影の際、ミラー11は回転軸30を中心に跳ね上がるので、撮影レンズ4aから入射される被写体光は、シャッタ8を介して撮像素子9に入射する。撮像素子9の撮像面91が、撮影レンズ4aから入射される被写体光の光軸Lに対して垂直に配置されていないと、撮像面91上に精度良く被写体光を合焦させることができない。また、撮影レンズ4aには接写レンズなどの比較的軽量なものから超望遠レンズなどのように重量のあるものまである。したがって、撮影レンズ4aを装着するレンズマウント3については、高い精度と剛性が要求されている。
また、撮影レンズ4aをカメラ本体2aに装着する際、レンズマウント3からカメラ本体2aの内部に埃が侵入し、その埃が帯電して撮像素子9に付着してしまうという問題がある。
さらに、光学ファインダ65を採用する場合、撮影レンズ4aと撮像素子9の間には、光学ファインダ65に被写体光を導くためのミラー11が配置される。このため、撮影レンズ4aの設計には、ミラー11のスペース分を考慮したレンズ設計が必要となる。撮影レンズ4aの中でも特に広角レンズは、そのスペースが広くなるほど設計の際の制約が多くなるので、レンズ設計には多大な時間および費用を要している。
本発明の課題は、上記の問題を解消可能なデジタル一眼レフカメラを提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明のデジタル一眼レフカメラは、
カメラ本体と、
前記カメラ本体にレンズマウントを介して着脱自在に取り付けられた交換式の撮影レンズユニットとを有し、
前記撮影レンズユニットは、被写体を撮像するための撮像素子と、前記撮像素子の前方に配置したシャッタを備え、
前記カメラ本体は、被写体像を観察するためのファインダと、前記撮像素子で撮像した被写体像を表示可能な表示手段とを備え、
前記撮像素子および前記シャッタは、前記撮影レンズユニットに対して、着脱可能な状態で取り付けられた撮像ユニットであることを特徴としている。
カメラ本体と、
前記カメラ本体にレンズマウントを介して着脱自在に取り付けられた交換式の撮影レンズユニットとを有し、
前記撮影レンズユニットは、被写体を撮像するための撮像素子と、前記撮像素子の前方に配置したシャッタを備え、
前記カメラ本体は、被写体像を観察するためのファインダと、前記撮像素子で撮像した被写体像を表示可能な表示手段とを備え、
前記撮像素子および前記シャッタは、前記撮影レンズユニットに対して、着脱可能な状態で取り付けられた撮像ユニットであることを特徴としている。
ここで、前記撮像素子は、少なくとも前記撮影レンズユニットのレンズ光学系の光軸方向に移動可能であることが望ましい。このように構成すると、例えば、オートフォーカシングを、レンズと撮像素子との双方を駆動させることによって瞬時に終わらせることができる。また、撮影レンズユニットにおけるレンズ設計の制約を減らすこともできる。
さらに、前記撮像素子は、チルト方向に移動可能であることが望ましい。このように構成すると、撮影レンズユニットのレンズのゆがみに起因する光軸のずれを修正することができるので、撮像素子の撮像面を、撮影レンズユニットのレンズ光学系から入射される被写体光の光軸に対して確実に垂直にすることができる。また、撮像素子をチルト方向に移動可能に構成することによって、撮影の際の手ぶれを補正することもできる。
また、前記ファインダは、液晶ファインダであり、前記表示手段は、前記液晶ファインダの内部に構成された液晶モニタを含んでいる。このため、光学ファインダを採用した従来のデジタル一眼レフカメラとは異なり、撮影レンズ光学系と撮像素子との間にはミラーが不要である。よって、ミラーのスペース分、小型でコンパクトにデジタル一眼レフカメラを構成することができる。また、撮影レンズユニットにおいて、ミラーのスペース分を考慮したレンズ設計が不要となる。このため、安価に、かつ、光学特性に優れた撮影レンズユニットを製造できる。
さらに、前記シャッタは、例えば、透明状態と遮光状態とを切り替え可能な電気光学パネルから構成することができる。
さらには、本発明では、前記カメラ本体には通信用接続端子が取り付けられ、撮影レンズユニットにも通信用接続端子が取り付けられ、前記撮影レンズユニットを前記カメラ本体に装着すると、前記通信用接続端子が相互に接続されて通信可能になる。このため、例えば、カメラ本体と撮影レンズユニットとをケーブルなどを介して接続することも可能であるため、カメラのデザインの自由度をさらに広げることができる。
さらにまた、前記カメラ本体は、前記撮像素子で撮像した画像を外部に出力するための外部出力用端子を備えていることが望ましい。このように構成すると、例えば、カメラ本体とパソコンとをケーブルなどを介して接続することで、撮影の際には、ファインダを覗いてではなく、パソコンのモニタに映し出された画像を見てピントを合わせることも可能になる。
本発明のデジタル一眼レフカメラでは、カメラ本体に装着される交換式の撮影レンズユニットに撮像素子が搭載され、撮影レンズユニットの交換時には撮像素子が撮影レンズ光学系と共に交換される。したがって、撮像素子がカメラ本体の内部に配置されている従来のデジタル一眼レフカメラとは異なり、撮影レンズユニットの交換時に撮影レンズ光学系の光軸に対して撮像素子撮像面の位置がずれてしまうことがない。また、撮像素子が撮影レンズユニットの内部に配置されているので、撮影レンズユニットの交換の際、レンズマウントからカメラ本体の内部に埃が侵入したとしても、その埃が撮像素子の撮像面に付着することがない。
さらに、本発明では、撮像素子およびシャッタは、ユニット化され、撮影レンズユニットに対して、着脱可能な状態で取り付けられているので、交換レンズ群の焦点距離や使用目的などに合わせて撮像素子を交換することができる。また、撮像素子はシャッタを含めてユニット化されているので、当該撮像ユニットの交換の際に撮像素子撮像面に埃が付着してしまうことはない。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したデジタル一眼レフカメラの一例を説明する。
図1(a)および(b)は、本発明に係るデジタル一眼レフカメラの概略平面図および概略背面図である。図2(a)および(b)は、図1のデジタル一眼レフカメラの光学系を示す概略構成図およびカメラ本体から撮影レンズユニットを取り外した状態の光学系を示す概略構成図である。デジタル一眼レフカメラ1は、例えば、35mmデジタル一眼レフカメラであり、カメラ本体2と、その内部に構成されたレンズマウント3に交換可能に装着された撮影レンズユニット4と、カメラ本体2の背面に嵌め込まれた液晶モニタ5(表示手段)と、カメラ本体2の上面部分に装着された液晶ファインダ6とを有している。
カメラ本体2の背面において、液晶モニタ5の左側には、電源ボタン、撮影モードボタン、決定ボタンなどの操作ボタン21が配置され、液晶モニタ5の右側には、モードの選択などを行う選択ボタン22、開閉蓋60が配置されている。開閉蓋60を開くとそこには撮影した画像を外部に出力するための外部出力用端子(図示せず)が配置されている。また、カメラ本体2の上面には、シャッタ速度設定用のTvダイヤル23、絞り調整用のAvダイヤル24、レリーズボタン25、および各種設定値やモードを確認するための表示窓26が配置されている。さらに、カメラ本体2のレンズマウント3には、本体側接点部13(通信用接続端子)が取り付けられ、撮影レンズユニット4において本体側接点部13と対応する部分には、レンズ側接点部分14(通信用接続端子)が取り付けられている。撮影レンズユニット4をカメラ本体に装着すると、これらの間が電気的に接続されて双方の間で情報の伝達が可能な状態になる。
撮影レンズユニット4の内部には、正レンズや負レンズなどの複数のレンズからなるレンズ光学系41、および絞り機構7が配置され、さらに、それらの後方の部位にはシャッタ8および撮像素子9も配置されている。撮像素子9の撮像面91は、レンズ光学系41の光軸(入射される被写体光の光軸)Lに対して垂直に配置されている。本例では、撮像素子9が撮影レンズユニット4に搭載されているので、撮影レンズユニット4をカメラ本体2に装着した際、レンズマウント3の精度および剛性に関係なく、撮像面91は光軸Lに対して垂直である。さらに、カメラ本体2のレンズマウント3には、本体側接点部13(通信用接続端子)が取り付けられ、撮影レンズユニット4において本体側接点部13と対応する部分には、レンズ側接点部14(通信用接続端子)が取り付けられている。撮影レンズユニット4をカメラ本体2に装着すると、これらの間が電気的に接続されて双方の間で情報の伝達が可能な状態になる。
ここで、本例において、撮像素子9およびシャッタ8は、ユニット化されており、撮影レンズユニット4の内部に構成されたユニット収納部70に対して、着脱可能な状態で取り付けられている。この撮像ユニット10には、上述のレンズ側接点部14の他に通信用撮像ユニット接点部15が取り付けられ、撮影レンズユニット4において通信用接点部15と対応する部分には、通信用接点部16が取り付けられている。撮像ユニット10を撮影レンズユニット4に装着すると、これらの間が電気的に接続されて双方の間で情報の伝達が可能な状態になる。
また、撮像ユニット10は、撮像素子9を光軸L方向(フォーカシング方向)およびチルト方向に移動させる駆動機構18を備えている。駆動機構18は、例えば、撮像素子9の側に搭載されたフォーカシング用およびチルト用の2種の駆動コイルと、これら2種の駆動コイルとフォーカシング用およびチルト用の磁気駆動回路を構成する駆動マグネットとから構成されている。
レンズ光学系41は、フォーカス調整を行うための駆動機構31を備えている。絞り機構7は、その開口調整を行うための駆動機構33を備えている。各駆動機構31、33としては、周知の構成のものを採用することができる。例えば、駆動機構31、33は、ステッピングモータと、その回転軸に取り付けられたピニオンに接続された減速歯車列とから構成されている。
ここで、本例のデジタル一眼レフカメラ1では、電源がオンの状態になると、シャッタ8の露光開口が全開になるように設定されている。このため、レンズ光学系41に入射した被写体光は、シャッタ8を介して撮像素子9に導かれることになる。それ故、撮影者は、液晶ファインダ6を覗き込むことにより、その内部の小型液晶モニタ61に映し出された被写体像を接眼レンズ62を介して観察することができる。また、その画像は、カメラ本体2の後面の液晶モニタ5でも観察することができる。
図3は、本例のデジタル一眼レフカメラ1の制御系を示す概略ブロック図である。デジタル一眼レフカメラ1の制御系はマイクロコンピュータからなるカメラ本体側の制御装置20を中心に構成されている。制御装置20はCPU201、ROM202、およびRAM203を備え、ROM202内に格納されている制御プログラムを実行することにより、各種の撮影モードで撮影を行うことが可能となっている。RAM203は、画像処理前の画像データなどを一次的に記憶するメモリである。
制御装置20の入力側には、操作ボタン21、レリーズボタン25、Tvダイヤル24、Avダイヤル23が接続され、その出力側には、液晶表示器などからなる表示窓26、液晶モニタ5、液晶ファインダ6の小型液晶モニタ61、および最終的に確定された画像を記憶するためのメモリカード40が接続されている。メモリカード40は、カメラ本体2の所定部位に着脱自在に装着されている。また、制御装置21の入出力側には本体側接点部13が接続されている。
交換式レンズである撮影レンズユニット4の側にもレンズ側制御装置30が搭載されており、この制御装置30もマイクロコンピュータを中心に構成されている。制御装置30は撮像ユニット10の側に搭載されている。制御装置30の入出力側にはレンズ側接点部14、通信用接点部15が接続されており、制御装置30は、この通信用接点部15に接続された通信用接点部16を介してレンズ光学系41と絞り機構7とのデータの送受が可能になっている。このため、制御装置30の出力側には、ドライバ19を介して撮像素子9の駆動機構18、およびシャッタ8が接続されている他に、モータドライバ32を介してレンズ光学系41のフォーカスモータ31、およびモータドライバ34を介して絞り機構7の絞りモータ33も接続されている。また、制御装置30の入力側には撮像素子9が接続されている。なお、レンズ光学系41および絞り機構7の側に搭載されているROM50には、レンズ光学系41のレンズ特性(レンズのゆがみ等)の情報等が格納されている。
デジタル一眼レフカメラ1は、電源がオンの状態になると、制御装置30は、ROM50に格納されているレンズ特性等の情報の取得を行い、この情報に基づいて撮像素子9をフォーカシング方向Fo、およびチルト方向Tiに駆動させ、レンズのゆがみに起因する光軸Lのずれを修正する。しかる後に、シャッタ8が駆動して露光開口が全開になり、レンズ光学系41に入射した被写体光は、シャッタ8を介して撮像素子9に導かれる。撮像素子9は画像データをレンズ側の制御装置30に出力し、制御装置30はその画像データを基にオートフォーカシング制御を行う。すなわち、制御装置30は、フォーカシングモータ31の駆動および画像データの取得を行い、これらの動作を繰り返すことによってオートフォーカシングを行う。また、画像データは、制御装置30からレンズ側接点部14および本体側接点部13を介してカメラ本体側の制御装置20に出力され、制御装置20は、画像データを液晶モニタ5および液晶ファインダ6の小型液晶モニタ61に出力する。これにより、画像の表示が行われる。
そして、レリーズボタン25が押下されると、シャッタ8が一旦閉じた後に、Tvダイヤル23によって設定されたシャッタ速度でシャッタ8を駆動し、また、Avダイヤル24によって設定された絞り値となるように絞り機構の口径調整を行うことにより、設定された撮影モードによる撮影を実行する。すなわち、制御装置20は、本体側接点部13およびレンズ側接点部14を介してレンズ側の制御装置30にコマンドを送り、制御装置30はコマンドを受け取ると、絞りモータ33を駆動して、設定された絞り口径となるように絞り機構を絞り込む。撮影した画像は液晶モニタ5に表示され、その画像は、撮影者による操作ボタン21の操作に応じてメモリカード40に保存される。
以上説明したように、本例のデジタル一眼レフカメラ1では、カメラ本体2に装着される交換式の撮影レンズユニット4に撮像素子9が搭載され、撮影レンズユニット4の交換時には撮像素子9がレンズ光学系41と共に交換される。従って、撮像素子がカメラ本体の内部に配置されていた従来のデジタル一眼レフカメラとは異なり、撮影レンズユニット4をカメラ本体2に装着した際、レンズマウント3の精度および剛性に関係なく、撮像素子9の撮像面91は、撮影レンズユニット4のレンズ光学系41の光軸Lに対して垂直である。よって、超望遠レンズなど重量のある撮影レンズユニット4をカメラ本体2に装着したとしても、被写体光を撮像面91上に確実に合焦させることができる。
また、撮像素子9が撮影レンズユニット4の内部に配置されているので、撮影レンズユニット4の交換の際、レンズマウント3からカメラ本体2の内部に埃が侵入したとしても、その埃が撮像素子9の撮像面91に付着することがない。
さらに、撮像素子9およびシャッタ8は、ユニット化され、撮影レンズユニット4に対して、着脱可能な状態で取り付けられているので、交換レンズ群の焦点距離や使用目的などに合わせて撮像素子9を交換することが可能である。ここで、撮像素子9はシャッタ7を含めてユニット化されているので、当該撮像ユニット10の交換の際に撮像素子9の撮像面91に埃が付着してしまうことはない。
また、撮像素子9は駆動機構18によってフォーカシング方向Foおよびチルト方向Tiに移動可能であるので、レンズ光学系41のレンズのゆがみに起因する光軸のずれを修正することができる。それ故、撮像素子9の撮像面91を、撮影レンズユニット4のレンズ光学系41から入射される被写体光の光軸Lに対して確実に垂直にすることができる。
また、本例では、液晶ファインダ6を採用しているので、光学ファインダを採用した従来のデジタル一眼レフカメラとは異なり、撮影レンズユニット4のレンズ光学系41と撮像素子9との間にはミラーが不要である。よって、ミラーのスペース分、小型でコンパクトにデジタル一眼レフカメラ1を構成することができる。また、撮影レンズユニット4において、ミラーのスペース分を考慮したレンズ設計が不要となる。このため、安価に、かつ、光学特性に優れた撮影レンズユニット4を製造できる。
さらに、液晶ファインダ6を採用することで、レンズマウント3をカメラ本体3の内部に構成することができるので、レンズマウント3の剛性を従来よりも高めることが可能である。一方、レンズマウント3の精度については従来ほど高くなくてもよいので、それを構成する部品のコストを低く抑えることができる。
さらには、カメラ本体2は、撮像素子9で撮像した画像を外部に出力するための外部出力用端子(図示せず)を備えている。したがって、撮影の際に、パソコンのモニタなどに映し出された画像を見てピントを合わせることもできるなど、汎用性が高い。
さらにまた、本例では、交換レンズ毎に、その焦点距離や使用目的などに合わせた撮像素子9(撮像ユニット10)を用いることができる。ここで、撮像素子9は、高価なものであるため、交換レンズの単価が上がってしまうことになる。しかしながら、本例によれば、光学特性に優れた撮影レンズユニット4(レンズ光学系41)を製造することができるので、交換レンズの本数を従来よりも減らすことが可能である。また、上述のように、レンズマウント3の部品コストを低く抑えることができるなど、撮影レンズユニット4以外の他の部分でもコストダウンを実現できる。よって、交換レンズの単価の上昇を、交換レンズの本数の削減、およびカメラ本体2などでのコストダウンによって十分に補うことができる。
(その他の実施の形態)
上記の例において、撮像素子9は、駆動機構18によって光軸L方向(フォーカシング方向Fo)に移動可能であるので、オートフォーカシングの際、当該撮像素子9とレンズとの双方を同時に駆動させることによって、オートフォーカシングを瞬時に終わらせることも可能である。
上記の例において、撮像素子9は、駆動機構18によって光軸L方向(フォーカシング方向Fo)に移動可能であるので、オートフォーカシングの際、当該撮像素子9とレンズとの双方を同時に駆動させることによって、オートフォーカシングを瞬時に終わらせることも可能である。
また、撮像素子9は、駆動機構18によってチルト方向Tiにも移動可能であるので、撮影の際の手ぶれを、当該撮像素子9をチルト方向Tiに駆動させることによって補正することも可能である。
また、カメラ本体2と撮影レンズユニット4とを、ケーブルなどを介して双方の間で情報の伝達ができるように構成すれば、カメラ1のデザインの自由度をさらに広げることが可能である。
さらに、シャッタ8として、例えば、透明状態と遮光状態とを切り替え可能な液晶パネル(電気光学パネル)などを用いることも可能である。液晶パネルとしては、周知のものを使用できるので、その詳細な説明は省略するが、一対の基板には各々、液晶を駆動するための透明電極が形成され、一対の基板間には液晶が保持されている。
さらには、シャッタ8を用いずに、撮像素子9が制御装置20、30からの露光開始および露光終了の信号を受けて被写体を撮影するように構成してもよい。この場合には、撮像ユニットの交換の際に、埃が撮像素子9の撮像面91に付着するおそれがあるので、撮像ユニットの開口部分に透明なフィルムなどを貼り付けて埃の侵入を阻止すればよい。
さらにまた、上記の例は、35mmデジタル一眼レフカメラについてのものであるが、本発明は、図4に示すようなセミ版デジタル一眼レフカメラにも適用可能なことは勿論である。図4では図1の各部分に対応する部位に同一の符号を付してある。
1 デジタル一眼レフカメラ
2 カメラ本体
3 レンズマウント
4 撮影レンズユニット
5 液晶モニタ(表示手段)
6 液晶ファインダ
7 絞り機構
8 シャッタ
9 撮像素子
10 撮像ユニット
13 本体側接点部(通信用接続端子)
14 レンズ側接点部(通信用接続端子)
15 通信用接点部
16 通信用接点部
18 駆動機構
20 制御装置
30 制御装置
41 レンズ光学系
61 小型液晶モニタ
91 撮像素子の撮像面
L 被写体光の光軸
Fo 光軸方向(フォーカシング方向)
Ti チルト方向
2 カメラ本体
3 レンズマウント
4 撮影レンズユニット
5 液晶モニタ(表示手段)
6 液晶ファインダ
7 絞り機構
8 シャッタ
9 撮像素子
10 撮像ユニット
13 本体側接点部(通信用接続端子)
14 レンズ側接点部(通信用接続端子)
15 通信用接点部
16 通信用接点部
18 駆動機構
20 制御装置
30 制御装置
41 レンズ光学系
61 小型液晶モニタ
91 撮像素子の撮像面
L 被写体光の光軸
Fo 光軸方向(フォーカシング方向)
Ti チルト方向
Claims (12)
- カメラ本体と、
前記カメラ本体にレンズマウントを介して着脱自在に取り付けられた交換式の撮影レンズユニットとを有し、
前記撮影レンズユニットは、被写体を撮像するための撮像素子と、前記撮像素子の前方に配置したシャッタを備え、
前記カメラ本体は、被写体像を観察するためのファインダと、前記撮像素子で撮像した被写体像を表示可能な表示手段とを備え、
前記撮像素子および前記シャッタは、前記撮影レンズユニットに対して、着脱可能な状態で取り付けられた撮像ユニットであるデジタル一眼レフカメラ。 - 請求項1において、
前記撮像素子は、少なくとも前記撮影レンズユニットのレンズ光学系の光軸方向に移動可能であるデジタル一眼レフカメラ。 - 請求項1または2において、
前記撮像素子は、チルト方向に移動可能であるデジタル一眼レフカメラ。 - 請求項1または3のいずれかにおいて、
前記ファインダは、液晶ファインダであり、
前記表示手段は、前記液晶ファインダの内部に構成された液晶モニタを含んでいるデジタル一眼レフカメラ。 - 請求項1または4のいずれかにおいて、
前記シャッタは、透明状態と遮光状態とを切り替え可能な電気光学パネルを含んでいるデジタル一眼レフカメラ。 - 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
前記カメラ本体に取り付けた通信用接続端子と、
前記撮影レンズユニットに取り付けた通信用接続端子とを有し、
前記撮影レンズユニットを前記カメラ本体に装着すると、前記通信用接続端子が相互に接続されて通信可能になるデジタル一眼レフカメラ。 - 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
前記カメラ本体は、前記撮像素子で撮像した画像を外部に出力するための外部出力用端子を備えているデジタル一眼レフカメラ。 - カメラ本体のレンズマウントに着脱可能な状態で取り付けられるデジタル一眼レフカメラの撮影レンズユニットであって、
被写体を撮像するための撮像素子と、この撮像素子の前方に配置されたシャッタとを有し、
前記撮像素子および前記シャッタは着脱可能に取り付けられた撮像ユニットであるデジタル一眼レフカメラの撮影レンズユニット。 - 請求項8において、
前記撮像素子は、少なくとも光軸方向に移動可能であるデジタル一眼レフカメラの撮影レンズユニット。 - 請求項8または9において、
前記撮像素子は、チルト方向に移動可能であるデジタル一眼レフカメラの撮影レンズユニット。 - 請求項8ないし9のいずれかにおいて、
前記シャッタは、透明状態と遮光状態とを切り替え可能な電気光学パネルを含んでいるデジタル一眼レフカメラの撮影レンズユニット。 - 請求項8ないし11のいずれかにおいて、
前記カメラ本体に取り付けると当該カメラ本体の側に設けられた通信用接続端子に接続された状態になる通信用接続端子を有しているデジタル一眼レフカメラの撮影レンズユニット。
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US8717495B2 (en) | 2010-04-16 | 2014-05-06 | Panasonic Corporation | Digital camera |
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2004
- 2004-01-05 JP JP2004000479A patent/JP2005197882A/ja active Pending
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