JP2005196197A - 点線合成文字 - Google Patents

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長生 大本
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Abstract

【課題】 視覚障害者が文字自体を比較的早く判読し、中途失明者が既に理解している文字記憶を使って読める印刷物及び表示物を提供する。
【解決手段】 文字形状をそのまま立体的に盛上げただけでは視覚障害者にとって心理的にシャープに感知しずらいので、文字巾の中央線を通常0.1mm〜2.0mm位にし、さらに早速を助けるために文字構図の要点を中央線の1倍〜2倍の直径の丸点で表わします。この書体を使っての印刷法は表示用に適し、冊子用では字数が少ないものに限る。印刷法はシルクスクリーン法とインクジェット法が用いられる。
【選択図】 図1

Description

本発明は視覚障害者用印刷物で当事者が指先の感触で判読でき、しかも同時に視覚判読も可能な文字に関するものである。
技術背景
従来の視覚障害者のための情報収集は六点点字による表現がある。しかし中途失明者にとっては新たに学習しなければならない精神的負担を克服しなければならない。又健常者にとっても点字を学習していなければまったく理解できない。
漢字に対応する点字には六点漢字等があるが、この場合一文字に対して3マスから4マスを使って表現され、大変難解で普及が遅れている。
墨文字の全体を盛上げる表現法もある。しかし視覚障害者が期待される早さで判読には問題がある。
文字の要点の種類に応じた3種の大中小の半球体の組合せにより4種類の点体系をもって表わす手段もあるが、視覚障害者には複雑で判読が難しく採用には問題がある。
特開平9−1017400 特開平11−338343 特開2000−37943 特願2003−4364114
「視覚と聴覚の重複障害者の就労を支援するためのコミュニケーション支援機器に関する研究報告書2002年3年」 日本障害者雇用促進協会 発行 障害者職業総合センター 「六点漢字ハンドブック」 発行 六点漢字協会
視覚障害者が文字(墨文字)を感触で直接判読する手段を提供すると同時に健常者も視覚で判読させる文字手段を提供する課題ある。
課題を解決する手段
文字体の表現は全て立体的に盛上げた印刷インクで表わす。さらなる本案手段はゴシック書体の線巾の中央線を設定し、全線に対応して0.1mm〜2.0mm前後で表わす。この中央線が判読上の根拠となる。加えて感触での判読上の早読を助ける手段として文字体の構図上の要点を丸点で表わす。
丸点の直径は中央線の太さの1倍〜2倍とする。従って中央線と要点による合成書体を感触で判読する。
要点は起筆点、収筆点、角点、曲極点、交差点及び単点からなりパターン認識による早読のため役立つものである。
発明の効果
本発明は視覚障害者の文字情報伝達の手段を提供すると同時に健常者も通常の文字を読むように読め、両者に同時に同内容を伝達する手段を提供するものとなる。
又難解な六点漢字点字ではなく、多少の学習により視覚障害者への漢字情報の提供を可能とするものです。
視覚障害者の墨文字自体を自由に読み込み又漢字より入る高度な情報を分かり易く理解したいという願望にもこたえることが出来ます。
中央線の盛上げた高さは300μ〜400μが良く、同じく丸点の高さは350μ〜500μが適当である。
印刷方法はシルクスクリーン法を使い、インクはUVインクの厚盛り用、発泡インク、無溶型2液性インクを使う。点線合成書体はゴシック書体に対応した中央線及び要点の配置として合成して作成する。
作版は厚膜用で綾は80メッシュのテトロンを使用する。綾糸の径は48μ、版厚400μ、樹板は300μである。他にインクジェット法がある。
本発明は視覚障害者が墨文字を直接判読するためのものです。ただし文字のサイズは最小で10mm角の大きさで表示される。従ってページの数の多い冊子本には不向きであります。又健常者自身も殆ど墨文字を読むように判読できます。
読取り者が指の感触で判読するために立体化するため文字を盛上げ印刷で表わす。さらに感触で明解に判読できるために、ゴシック書体の中央線を太さは1.0mm前後で表わしてシャープに感知するようにします。
又パターン認識で早く判読する判読法の助けになるように、文字体の各種の要点を中央線の1倍〜2倍の直径の丸点を要点位置の中央線上に合成して表わします。
中央線の太さと丸点の直径は文字サイズがさらに大きい場合は比例して大きくする。又健常者も通常に読めるが、ノーマライゼーション的に両者共通表示を美しく表わす方法として太ゴシック書体で通常の印刷をした上に点線合成文字の立体印刷を行って表示する工程も一案であります。
六点点字のパソコンによる出力が実用化されているが、点線合成文字に出力が改善されればデスプレーを2種類設定し、通常の六点点字のデスプレーと漢字表示を点線合成文字で表示する方法も考えられます。
要点用語の説明、起筆点及び収筆点は書道用語よりの引用で「−」の場合で筆が入り始める所で一般的には左端です。収筆点は筆で書き終わる所で通常右端であります。角点は例として、国構えでは四つ角の四隅を表わします。交差点は図1の様に複数線が交差する所です。曲極点は平仮名・アルファベットに多く、曲線の要点で国構えとの差別化のため菱形状の位置に付ける。単点は点の中央に付け、その周辺に線がつながらず点が独立している事に判断できる。
公共案内板、表示板、点字出版物の書名表示、冊子点字物の見出し表示、包装物の内容表示することにより健常者にとっても、違和感なく理解できます。
将来的には触点字方式(非特許文献1)の進展により、単位時間当たりに伝える情報量が多く、又高度の内容(漢字他)を伝える事ができる。いずれにしても全言語に言える事は具体的な展開の場合は特定言語の使用国の関係者及び視覚障害者、教育関係者等と充分協議の上標準化する事が必要になる。
図1 「ナ」の見取図
図2 平仮名の点線合成文字図
図3 アルファベットの点線合成文字図
図4 算用数字の点線合成文字図
図5 漢字の点線合成文字図
符号の説明
1. 丸点 5.角点
2. 中央線 6.交差点
3. 起筆点 7.曲極点
4. 収筆点 8.単点

Claims (1)

  1. 視覚障害者が文字を指の触感で判読するために、文字の構図に基づいて二つの手段からなる立体的に盛上げた印刷で表わし、その一つはゴシック書体の線巾の中央線を0.1mm〜2.0mmの太さの線で表示し、又同様に文字の構図の要点である起筆点、収筆点、角点、交差点、曲極点及び単点に中央線の太さの1倍〜2倍の直径の丸点を付点して表わす点線合成文字。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107862939A (zh) * 2017-12-08 2018-03-30 房梅宏 新型书写教学工具
WO2019109562A1 (zh) * 2017-12-08 2019-06-13 房梅宏 新型书写教学工具
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