JP2005195215A - 2重管式熱交換器 - Google Patents

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Hiroshi Morinaga
博史 森永
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

【課題】 外管と内管の間に熱媒体である蒸気が供給され、内管側に被加熱流体が供給される2重管式熱交換器であって、蒸気に同伴された凝縮水が内管外面に衝突する為に起こる内管壁の破壊を防止するというという優れた効果を有する2重管式熱交換器を提供する。
【解決手段】 外管と内管の間に熱媒体である蒸気が供給され、内管側に被加熱流体が供給される2重管式熱交換器であって、蒸気の2重管式熱交換器への入口付近において蒸気の進行方向が転換される部分を有する2重管式熱交換器。蒸気の2重管式熱交換器への入口付近において蒸気の進行方向が約90度だけ転換されるものであることが好ましい。約90度とは85〜95程度の範囲である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、2重管式熱交換器に関するものである。更に詳しくは、本発明は、外管と内管の間に熱媒体である蒸気が供給され、内管側に被加熱流体が供給される2重管式熱交換器であって、蒸気に同伴された凝縮水が内管外面に衝突する為に起こる内管壁の破壊を防止するという優れた効果を有する2重管式熱交換器に関するものである。
外管と内管の間に熱媒体が供給され、内管側に被加熱流体が供給される2重管式熱交換器は公知である(たとえば、非特許文献1参照。)また、たとえば、スチームジャケットのように熱媒体として蒸気が使用されることも一般的である。
しかしながら、従来の2重管式熱交換器においては、当該熱交換器への蒸気の供給配管内径が小径である場合に、蒸気に同伴された凝縮水が内管外面に衝突することにより内管壁が破壊されるという問題点があった。
化学装置便覧 第2版第2刷 p.1170〜1171, 化学工学協会編
かかる状況において、本発明が解決しようとする課題は、外管と内管の間に熱媒体である蒸気が供給され、内管側に被加熱流体が供給される2重管式熱交換器であって、蒸気に同伴された凝縮水が内管外面に衝突する為に起こる内管壁の破壊を防止するというという優れた効果を有する2重管式熱交換器を提供する点にある。
すなわち、本発明は、外管と内管の間に熱媒体である蒸気が供給され、内管側に被加熱流体が供給される2重管式熱交換器であって、蒸気の2重管式熱交換器への入口付近において蒸気の進行方向が転換される部分を有する2重管式熱交換器に係るものである。
本発明により、外管と内管の間に熱媒体である蒸気が供給され、内管側に被加熱流体が供給される2重管式熱交換器であって、蒸気に同伴された凝縮水が内管外面に衝突する為に起こる内管壁の破壊を防止するというという優れた効果を有する2重管式熱交換器を提供することができる。
外管と内管の間に熱媒体である蒸気が供給され、内管側に被加熱流体が供給される2重管式熱交換器は広く知られている(たとえば、非特許文献1参照。)。本発明の2重管式熱交換器は、下記に説明する条件を満足すること以外は、構造、大きさ等に制限はない。
本発明の2重管式熱交換器の特徴は、蒸気の2重管式熱交換器への入口付近において蒸気の進行方向が転換される部分を有する点にある(図1参照。)。蒸気の2重管式熱交換器への入口付近とは、図1の4の箇所を意味する。
蒸気の2重管式熱交換器への入口付近において蒸気の進行方向が約90度だけ転換されるものであることが好ましい。約90度とは85〜95程度の範囲である。
蒸気の2重管式熱交換器への入口付近の配管径がその上流部分の配管径より太いことが好ましい。具体的には、入口付近の配管径がその上流部分の配管径の1.5〜3.2倍程度であることが好ましい。
蒸気の入口付近の配管における線流速が7m/秒以下であることが好ましい。
蒸気の2重管式熱交換器への入口付近の配管の末端部が取外し可能な閉止板により閉止されていることが好ましい。このことにより、容易に内管壁を観察できるという利点を得ることができる。
次に本発明を実施例により説明する。本実施例は、本発明の内容を例示するものであるが、何ら限定するものではない。
実施例1
図1の装置を用いた。2重管式熱交換器本体は、外管と内管の間に熱媒体である蒸気が供給され、内管側に被加熱流体が供給されるもので、大きさは内管外径267mm、外管外径318.5mmである。蒸気の2重管式熱交換器への入口付近(入口からの距離約100mm)において蒸気の進行方向が90度転換される部分を有する。蒸気の2重管式熱交換器への入口付近の配管内径はその上流部分の配管内径の2.5倍程度である。蒸気の2重管式熱交換器への入口付近の配管の末端部が取外し可能な閉止板により閉止されている。
上記の装置を9,300日間使用した。その結果、内管の破壊は発生しなかった。
比較例1
蒸気の2重管式熱交換器への入口付近(入口からの距離約100mm)において蒸気の進行方向が90度転換される部分を有し、蒸気の2重管式熱交換器への入口付近の配管内径がその上流部分の配管内径の2.5倍程度であること以外、実施例1と同様に行なった。約2,000日間使用した。その結果、内管の破壊が発生した。
実施例2
図2の装置を用いた。2重管式熱交換器本体は、外管と内管の間に熱媒体である蒸気が供給され、内管側に被加熱流体が供給されるもので、大きさは内管外径165.2mm、外管外径216.3mmである。蒸気の2重管式熱交換器への入口付近(入口からの距離約100mm)において蒸気の進行方向が90度転換される部分を有する。蒸気の2重管式熱交換器への入口付近の配管内径はその上流部分の配管内径の1.5倍程度である。蒸気の入口付近の配管における線流速が7m/秒以下である。蒸気の2重管式熱交換器への入口付近の配管の末端部が取外し可能な閉止板により閉止されている。
上記の装置を約3,800日間使用した。その結果、内管の破壊は発生しなかった。
実施例1で使用した装置の概略図である。 実施例2で使用した装置の概略図である。
符号の説明
1 外管
2 内管
3 供給蒸気の流れ
4 蒸気の進行方向の転換部分
5 蒸気の2重管式熱交換器への入口付近の配管内径
6 上記5の上流部分の配管内径
7 蒸気の2重管式熱交換器への入口付近の配管の末端部の取外し可能な閉止板
8 外管
9 内管
10 供給蒸気の流れ
11 蒸気の進行方向の転換部分
12 蒸気の2重管式熱交換器への入口付近の配管内径
13 上記5の上流部分の配管内径
14 蒸気の2重管式熱交換器への入口付近の配管の末端部の取外し可能な閉止板

Claims (5)

  1. 外管と内管の間に熱媒体である蒸気が供給され、内管側に被加熱流体が供給される2重管式熱交換器であって、蒸気の2重管式熱交換器への入口付近において蒸気の進行方向が転換される部分を有する2重管式熱交換器。
  2. 蒸気の2重管式熱交換器への入口付近において蒸気の進行方向が約90度だけ転換される請求項1記載の2重管式熱交換器。
  3. 蒸気の2重管式熱交換器への入口付近の配管径がその上流部分の配管径より太い請求項1記載の2重管式熱交換器。
  4. 蒸気の入口付近の配管における線流速が7m/秒以下である請求項1記載の2重管式熱交換器。
  5. 蒸気の2重管式熱交換器への入口付近の配管の末端部が取外し可能な閉止板により閉止されている請求項1記載の2重管式熱交換器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101076841B1 (ko) 2011-06-28 2011-10-25 송준학 배기가스 탈질효율 향상 처리장치

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