JP2005193082A - 静電霧化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 付着物除去のメンテナンスを頻繁に行わずとも不純物を含む霧化液を基にミストを継続的に発生させることのできる静電霧化装置を、簡単な構造により安価で提供する。
【解決手段】 霧化液を収容する貯蔵部と、霧化液に電圧を印加する印加電極と、貯蔵部内の霧化液を一端側に接触させるとともに他端側に霧化部4を有している搬送部3と、搬送部3の霧化部4と対向する対向電極とを備えて、搬送部3が貯蔵部内から吸上げた霧化液を該搬送部3の霧化部4において霧化させる静電霧化装置において、搬送部3の霧化部4に複数の突出部10を形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】 霧化液を収容する貯蔵部と、霧化液に電圧を印加する印加電極と、貯蔵部内の霧化液を一端側に接触させるとともに他端側に霧化部4を有している搬送部3と、搬送部3の霧化部4と対向する対向電極とを備えて、搬送部3が貯蔵部内から吸上げた霧化液を該搬送部3の霧化部4において霧化させる静電霧化装置において、搬送部3の霧化部4に複数の突出部10を形成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、静電霧化現象によりミストを発生させる静電霧化装置に関するものである。
静電霧化装置とは、水等の霧化液を収容する貯蔵部と、霧化液に電圧を印加する印加電極と、貯蔵部内の霧化液を一端側に接触させるとともに他端側に霧化部を有している搬送部と、搬送部の霧化部と対向する対向電極とを備えて、搬送部が貯蔵部内から吸上げた霧化液を該搬送部の霧化部において静電霧化現象により霧化させることでミストを発生させるものである(特許文献1参照)。上記霧化液としては水道水を使用することが多いが、水道水はCa、Mg等の不純物を含むものであることから、水道水を使用した場合にはこの不純物が空気中のCO2と反応して霧化部にCaCO3やMgO等を析出付着させ、この付着物がミストの発生を妨げてしまうという問題があった。上記問題を解決する為には、使用者がCaCO3やMgO等の付着物を取り除くメンテナンスを頻繁に行えば良いのだが、これは使用者に多大な労力を要求するものであって、好ましくない。また、析出付着を防止する手段として、霧化液中の不純物を除去する手段を備えることも考えられるが、この場合は構造が複雑となり安価で提供することが困難になる。
特許第3260150号公報
本発明は上記問題点に鑑みて発明したものであって、使用者が付着物除去のメンテナンスを頻繁に行わずとも水道水等の不純物を含む霧化液を基にミストを継続的に発生させることのできる静電霧化装置を、簡単な構造により安価で提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明を、霧化液を収容する貯蔵部1と、霧化液に電圧を印加する印加電極2と、貯蔵部1内の霧化液を一端側に接触させるとともに他端側に霧化部4を有している搬送部1と、搬送部1の霧化部4と対向する対向電極6とを備えて、搬送部3が貯蔵部1内から吸上げた霧化液を該搬送部3の霧化部4において霧化させる静電霧化装置であって、搬送部3の霧化部4に複数の突出部10を形成することを特徴としたものとする。このようすることで、各突出部10においてそれぞれ霧化液を霧化させることができ、霧化液として例えば不純物を含む水道水を用いた場合であっても、析出物の付着析出は複数突設してある突出部10のそれぞれに略均等に生じることとなる。即ち、霧化部4に複数の突出部10を形成するといった簡単な構造により、付着物が霧化部4の1箇所に集中して発生してミストの発生を妨げてしまうことが効果的に防止されるものである。
また、前記突出部10は、その端部が露出するように霧化部4に保持させた短繊維11であることが好ましく、この短繊維11は導電性材料から成るものであることが好ましい。
本発明は、付着物が1箇所に集中して発生することを簡単な構造により効果的に防止するものであるから、使用者が付着物除去のメンテナンスを頻繁に行わずとも水道水等の不純物を含む霧化液を基にミストを継続的に発生させることのできる静電霧化装置を簡単な構造により安価で提供することができるという効果を奏する。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。図2には、本発明の実施の形態における一例の静電霧化装置の全体を示している。本例の静電霧化装置は、水等の霧化液を収容しておく貯蔵部1と、霧化液に電圧を印加する印加電極2と、貯蔵部1内の霧化液と一端側が接触するように印加電極2に保持される搬送部3と、搬送部3の他端側に形成される霧化部4と対向するように対向電極保持部5に保持される対向電極6と、印加電極2と対向電極6との間に電界強度が500V/mmを超えるような高電圧を印加する電圧印加部7とを具備したものであり、搬送部3がその一端側から貯蔵部1内の霧化液を吸上げるとともに該霧化液を他端側の霧化部4にまで搬送し、霧化部4において霧化液をレイリー分裂によって高帯電のミストに霧化させ、外部に向けて吐出させるようになっている。
図1に示すように、上記搬送部3は、複数本の直線状の線材8を各線材8の長手方向が一致するように束ねた状態に保持させ、一方の先端側(図示例では上側)を霧化部4としたものである。線材8としては例えば0.05mm程度の素線径のものを用い、この線材8を多数束ねた状態に保持することで、搬送部3全体が例えば直径D1=5mmで長さがL1=70mm程度の円柱状を成すようにする。上記のような線材8の集結により形成される本例の搬送部3は、貯蔵部1内の霧化液と接触する一端側から霧化部4を有する他端側にまで連続する複数本の線材8により形成される構造となり、したがって近接する各線材8間の隙間9も、貯蔵部1内の霧化液と接触する一端側から霧化部4を有する他端側にまで直線状に且つ連続して形成されることとなる。そして、貯蔵部1内の霧化液はこの一直線状の隙間9を通って蛇行することなく素早く搬送されるものである。
また、本例の搬送部3においては、各線材8の霧化部4を有する側(図示例では上側)の端部の長さを0.1mm程度略交互に異ならせ、搬送部3の霧化部4側の線材8の密度が疎となるようにしており、各線材8のうち長く形成している方の線材8の突出部分が、霧化部4に形成される複数の突出部10を成し、各突出部10においてそれぞれ静電霧化現象によりミストを発生させるようになっている。したがって、霧化部4に多数突設してある突出部10のうち一つの突出部10に霧化液が存在しない状態となっても他の突出部10ではミストを発生させることができ、また、他の突出部10でミストを発生させている間に霧化液のない突出部10に霧化液を搬送することができるので、途切れることなく連続的にミストが発生し続けることとなる。また、霧化液として例えば不純物を含む水道水を用いた場合であっても、析出付着は多数突設してある突出部10のそれぞれに略均等に生じるものであり、これにより、付着物が1箇所に集中して発生することでミストの発生を妨げてしまうことが防止されている。
線材8(即ち突出部10)の材質としては導電性材料つまり電気抵抗の小さな材料を用いており、これにより突出部10がコロナ放電電極としても機能し、対向電極6との間でのコロナ放電によりマイナスイオンを発生させるようにしている。線材8に用いる導電性材料としては、電気抵抗の最も小さな銀や安価に入手可能な銅も考えられるが、静電霧化装置に用いる搬送部3としての耐食性も考慮すればSUS316等のステンレス材を用いるのが好適である。
次に、本発明の実施の形態における他例の静電霧化装置について説明する。なお、上記した一例と同様の構成については同一符号を付して説明を省略し、一例と異なる特徴的な構成について図3に基づいて説明する。本例の静電霧化装置の搬送部3は、一例のように長さが異なる線材8の先端の突出部分を突出部10とした構造ではなく、円柱状を成す搬送部3の一端側に形成される霧化部4に複数の短繊維11を保持させ、この短繊維11の端部が霧化部4の表面(図示例では上端面)から露出するように設けることで、短繊維11の露出部分を突出部分10とした構造である。短繊維10の材質は線材8と同様の導電性材料であって、耐食性を考慮すればステンレス材を用いることが好ましいが、カーボンファイバー等の線材8とは異なる材質であっても構わない。
また、搬送部3は一例のような線材8を集結させた構造でなくてもよく、例えば搬送部3自体は非伝導性材料であるセラミック多孔質体を円柱状に成形した構造とし、このセラミック多孔質体から成る搬送部3の一端側に設けてある霧化部4に複数の短繊維11をその端部が露出するように保持させたものとしても構わない。いずれの構造においても、短繊維11が導電性材料であれば該端繊維11がコロナ放電電極としても機能し、また、短繊維11自体が放電の起点となることで放電現象延いては静電霧化現象を促進させることとなる。
1 貯蔵部
2 印加電極
3 搬送部
4 霧化部
6 対向電極
10 突出部
11 短繊維
2 印加電極
3 搬送部
4 霧化部
6 対向電極
10 突出部
11 短繊維
Claims (3)
- 霧化液を収容する貯蔵部と、霧化液に電圧を印加する印加電極と、貯蔵部内の霧化液を一端側に接触させるとともに他端側に霧化部を有している搬送部と、搬送部の霧化部と対向する対向電極とを備えて、搬送部が貯蔵部内から吸上げた霧化液を該搬送部の霧化部において霧化させる静電霧化装置であって、搬送部の霧化部に複数の突出部を形成することを特徴とする静電霧化装置。
- 前記突出部が、その端部が露出するように霧化部に保持させた短繊維であることを特徴とする請求項1に記載の静電霧化装置。
- 前記短繊維が、導電性材料から成ることを特徴とする請求項2に記載の静電霧化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003435223A JP2005193082A (ja) | 2003-12-26 | 2003-12-26 | 静電霧化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003435223A JP2005193082A (ja) | 2003-12-26 | 2003-12-26 | 静電霧化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005193082A true JP2005193082A (ja) | 2005-07-21 |
Family
ID=34815409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003435223A Pending JP2005193082A (ja) | 2003-12-26 | 2003-12-26 | 静電霧化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005193082A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011038717A (ja) * | 2009-08-12 | 2011-02-24 | Hitachi Appliances Inc | 空気調和機 |
JP2011078622A (ja) * | 2009-10-08 | 2011-04-21 | Ceramics Craft Co Ltd | 静電霧化装置 |
JP2012532019A (ja) * | 2009-07-01 | 2012-12-13 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 荷電流体液滴を生成するための装具及び方法 |
JP2013215696A (ja) * | 2012-04-11 | 2013-10-24 | Toshiba Home Technology Corp | ミスト発生装置 |
WO2014030449A1 (ja) * | 2012-08-23 | 2014-02-27 | 株式会社 東芝 | 家電機器 |
-
2003
- 2003-12-26 JP JP2003435223A patent/JP2005193082A/ja active Pending
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JP2014199172A (ja) * | 2012-08-23 | 2014-10-23 | 株式会社東芝 | 家電機器 |
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