JP2005192591A - 廃液吸引用具及びこれを用いた廃液吸引システム - Google Patents

廃液吸引用具及びこれを用いた廃液吸引システム Download PDF

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宏明 瀧本
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Abstract

【課題】 1品種で連結使用可能な廃液吸引用具を提供すること。
【解決手段】 導入ポート9と排出ポート10とを有する廃液容器4を備え、これら両ポート9、10を異なる廃液容器間で相互に連結することにより、吸引源Kと廃液吸引個所との間で形成される吸引経路PH5に沿って複数の廃液容器4を直列に連結可能な廃液吸引用具2であって、上記排出ポート10に設けられ、通気性および非透水性を有する規制部材17と、上記廃液容器4内の廃液が排出ポート10から排出されるのを規制するように規制部材17が吸引経路PH5を遮る遮蔽状態と、廃液が排出ポート10から排出されるのを許容するように規制部材17が吸引経路PH5を開放した開放状態との間で、規制部材17と排出ポート10内の吸引経路PH5との相対位置を切換え可能な切換機構とを備えている。
【選択図】 図13

Description

本発明は、吸引された廃液を収容する廃液吸引用具及びこれを用いた廃液吸引システムに関するものである。
一般に、医療施設等に設けられた吸引源を用いて、手術等の現場において発生する廃液(体液及び術中に使用される生理食塩水等を含む)を吸引し、これを収容する廃液吸引用具が知られている。この種の廃液吸引用具は、廃液を収容可能な廃液容器を備え、この廃液容器を複数個連結することにより、多量の廃液の回収が可能とされている(例えば、特許文献1)。
具体的に、特許文献1の廃液容器200は、図14に示すように、吸引物(廃液及び気体)を廃液容器200内へ導入可能な導入ポート201と、この吸引物を廃液容器の外部へ導出可能な排出ポート202とを備え、これら導入ポート201と排出ポート202とを異なる廃液容器間200で相互に連結することにより、廃液の回収経路PH1に沿って複数の廃液容器200を直列に連結し得るようになっている。この回収経路PHの廃液発生側(以下、上流側と示す)に配置された廃液容器200の導入ポート201には、廃液吸引用のチューブT1が接続されている一方、回収経路PHの吸引源K側(以下、下流側と示す)に配置された廃液容器200の排出ポート202には、止水部材203を介して吸引源接続用のチューブT2が接続されている。
したがって、上記吸引源Kにより回収経路PH内に負圧が形成されると、上記吸引用のチューブT1により廃液が吸引され、この廃液により、上流側のものから順に廃液容器200が満たされることとなる。そして、最も下流側の廃液容器200が廃液により満たされると、上記止水部材203により廃液の移動が規制されることにより、廃液の吸引が終了するようになっている。
特開平7−303875号公報
しかしながら、上記特許文献1の廃液吸引用具を連結して使用する場合、全ての廃液容器が満たされた時点で廃液の吸引を終了させるために、最下流の廃液容器のみが止水部材を備えている必要があるので、医療従事者は、止水部材付きと、止水部材無しの2品種の廃液吸引用具を使用する必要があった。
したがって、医療従事者は、廃液吸引用具を連結して使用するために、上記2品種の廃液吸引用具を常時在庫しておく必要があるが、実際には、1回の使用で、止水部材付き廃液吸引用具を1個と、止水部材無しの廃液吸引用具を複数個使用するので、これら2品種の在庫の消費ペースが異なり、適度な量の在庫を持つことが困難であり、結果的に余剰の在庫を抱えざるを得なかった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、1品種で連結使用可能な廃液吸引用具を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明は、導入ポートと排出ポートとを有する廃液容器を備え、これら導入ポートと排出ポートとを異なる廃液容器間で相互に連結することにより、吸引源と廃液吸引個所との間で形成される吸引経路に沿って複数の廃液容器を直列に連結可能な廃液吸引用具であって、上記排出ポートに設けられ、通気性及び非透水性を有する規制部材と、上記廃液容器内の廃液が排出ポートから排出されるのを規制するように規制部材が吸引経路を遮る遮蔽状態と、廃液が排出ポートから排出されるのを許容するように規制部材が吸引経路を開放した開放状態との間で、規制部材と排出ポート内の吸引経路との相対位置を切換可能な切換機構とを備えていることを特徴とするものである。
上記廃液吸引用具において、上記廃液容器に対して着脱可能に取り付けられ、廃液を凝固可能な凝固剤を収容する凝固剤容器をさらに備え、この凝固剤容器は、廃液容器内に凝固剤を導入可能に構成されていることが好ましい。
上記廃液吸引用具において、上記排出ポートは、廃液容器の内外を貫通して、上記吸引経路の一部を構成する筒状部材と、廃液容器内の気体を上記規制部材を介して筒状部材側へ排出可能な第一排出経路と、廃液容器内の気体又は廃液を上記規制部材を介さず上記筒状部材側へ排出可能な第二排出経路とを備え、上記切換機構は、筒状部材を第一排出経路又は第二排出経路に対して個別に連結させるように構成された活栓部材を備えていることが好ましい。
上記廃液吸引用具において、上記筒状部材は、その軸線周りに回動可能な状態で廃液容器に取り付けられているとともに、廃液容器の外部で軸線方向と直交する方向へ屈折して上記吸引経路の一部を構成する屈折部を備えている一方、上記活栓部材は、筒状部材に対して固定的に取り付けられ、筒状部材の回動に応じて第一排出経路と第二排出経路との連結を切換えるように構成されていることが好ましい。
上記廃液吸引用具において、上記排出ポートは、廃液容器の内外を貫通して、上記吸引経路の一部を構成する筒状部材を備えているとともに、上記規制部材は、廃液容器内で前記筒状部材の先端部を囲繞可能な有底筒状に形成され、上記切換機構は、筒状部材の先端部が規制部材によって囲繞された遮蔽状態と、筒状部材の先端部が規制部材から開放された開放状態との間で、筒状部材と規制部材とを相対変位させることが好ましい。
上記廃液吸引用具において、上記筒状部材の先端外周部には、規制部材から離間する方向へ広がるテーパ面が形成され、このテーパ面は、筒状部材の先端部が規制部材に嵌り込むことに伴い、当該規制部材の内周部と密着するように構成されていることが好ましい。
上記廃液吸引用具において、上記排出ポートは、廃液容器に対して規制部材を固定的に支持する支持部材を備え、上記筒状部材は、その軸線周りに回動可能な状態で廃液容器に取り付けられているとともに、廃液容器の外部で軸線方向と直交する方向へ屈折して上記吸引経路の一部を構成する屈折部を備え、上記切換機構は、前記筒状部材の回動方向の力を、当該筒状部材を軸線方向へ移動させる力に変換することにより、上記遮蔽状態と開放状態との間で筒状部材を規制部材に対して相対変位させることが好ましい。
上記廃液吸引用具において、上記切換機構は、上記筒状部材を外装可能で、且つ廃液容器に固定的に取り付けられた外装部材を備え、この外装部材には、上記屈折部を摺動可能に挿通する案内孔が形成され、この案内孔は、筒状部材の回動に応じて屈折部を筒状部材の軸線方向に沿って廃液容器に対して相対変位させるように構成され、且つ遮蔽状態に対応する回動位置と開放状態に対応する回動位置とにおいて、屈折部が異なる方向に向くように構成されていることが好ましい。
上記廃液吸引用具において、上記切換機構は、筒状部材の回動に応じて当該筒状部材と廃液容器との間で螺合可能なねじ部材を備え、このねじ部材は、遮蔽状態に対応する締め付け位置から開放状態に対応する締め付け位置までの範囲で螺合可能となるように構成され、且つこれら両締め付け位置において、屈折部が異なる方向に向くように構成されていることが好ましい。
上記廃液吸引用具において、上記排出ポートは、廃液容器に対して規制部材を固定的に支持する支持部材を備え、上記筒状部材は、その軸線周りに回動可能な状態で、且つ軸線方向に沿って変位可能な状態で廃液容器に取り付けられているとともに、上記廃液容器の外部で前記軸線方向と直交する方向へ屈折して上記吸引経路の一部を構成する屈折部を備えている一方、上記切換機構は、筒状部材を外装可能で、且つ上記廃液容器に固定的に取り付けられた外装部材を備え、この外装部材には、前記屈折部を摺動可能に挿通する案内孔が形成され、この案内孔は、遮蔽状態と開放状態との間で軸線方向に沿って筒状部材を変位可能となるように屈折部を支持するとともに、開放状態とされた筒状部材を軸線周りに回動可能として開放状態を維持させるように屈折部を支持することが好ましい。
本発明の別の態様は、上記廃液吸引用具と、この廃液吸引用具を複数個取り付け可能な取付用具とを備えた廃液吸引システムであって、上記取付用具は、複数の廃液吸引用具を予め設定された配置で着脱可能に保持する取付部と、吸引源に接続可能な吸引源接続部と、この吸引源接続部と連通し、上記吸引経路の最下流に配置された廃液吸引用具に対して吸引源による負圧を伝達可能な中継接続部とを備え、上記中継接続部は、遮蔽状態に対応する回動範囲内に回動された屈折部と連結可能となる位置に配置されているとともに、上記取付部は、隣り合う一方の廃液吸引用具の屈曲部が開放状態に対応する回動範囲内に回動された場合に、この屈曲部が隣り合う他方の廃液吸引用具の導入ポートに連結可能となるように、各廃液吸引用具を配置していることを特徴とするものである。
上記廃液吸引システムにおいて、上記取付用具は、吸引源接続部から分岐して、吸引経路の最下流以外に配置された各廃液吸引用具に対してそれぞれ吸引源による負圧を個別に伝達可能な予備中継接続部をさらに備え、これら予備中継接続部は、対応する廃液吸引用具において遮蔽状態に対応する回動範囲内に回動された屈折部と連結可能となる位置にそれぞれ配置されているとともに、上記中継接続部及び各予備中継接続部には、対応する廃液吸引用具の屈折部が連結されていない場合に閉塞する一方、屈折部が連結された場合に開放する弁部材がそれぞれ設けられていることが好ましい。
本発明の廃液吸引用具によれば、規制部材を機能させる遮蔽状態と、規制部材の機能を解除する開放状態とを切換機構により切換えることができるので、この廃液吸引用具を連結して使用する場合には、吸引経路の最下流側に配置された廃液吸引用具を遮蔽状態とし、その他の廃液吸引用具を開放状態とすることにより、これら全ての廃液容器が廃液により満たされた時点で廃液の吸引を停止することができる。したがって、この廃液吸引用具一品種を複数個用意することにより、これら廃液吸引用具を連結して使用することができる。
凝固剤容器を備えた構成によれば、廃液容器に吸引した廃液を凝固させることができるので、廃液の廃棄時において、廃液容器から廃液が流出してしまう等の不具合を抑制することができ、医療従事者に対する二次感染を防止することができる。
上記切換機構が活栓部材を備えた構成によれば、第一排出経路と筒状部材とを連結することにより規制部材を機能させる遮蔽状態と、第二排出経路と筒状部材とを連結することにより規制部材を機能させる開放状態とを活栓部材の操作により容易に切換えることができる。
上記活栓部材が筒状部材の回動に応じて連結を切換えるようにした構成によれば、屈折部の向きを換えることによって遮蔽状態と開放状態とを容易に切換えることができる。
筒状部材と有底筒状の規制部材とを備えた構成によれば、筒状部材の先端部を囲繞/開放するように、筒状部材と規制部材とを相対変位させるといった比較的簡易的な構成で切換機構を具現化することができる。
筒状部材にテーパ面を形成した構成によれば、遮蔽状態とされた規制部材が吸引源によって引き寄せられ筒状部材に対して強く嵌り込もうとする動作に応じて、筒状部材の外周面(テーパ面)と規制部材の内周部との密着状態が強くなるので、これら両部材間の気密性を向上させることができる。したがって、上記構成によれば、遮蔽状態にある規制部材と筒状部材との間から廃液が排出されてしまうといった不具合を可及的に抑制することができる。
また、上記構成において、テーパ面によって筒状部材に対する規制部材の嵌り込み深さを規制するようにすれば、吸引源による負圧に応じて筒状部材の開口部に規制部材の底部が密着して、この底部を通過した気体だけが開口部へ流れ込むといった事態を防止することができる。すなわち、遮蔽状態における筒状部材に対する規制部材の嵌り込み深さを、筒状部材の開口部が規制部材の底部に密着しない程度に設定することにより、開口部へ流れ込む気体が通過する規制部材の面積を一定に維持して、開口部へ流れ込む気体の量を維持することができる。
筒状部材の回動方向の力を筒状部材の軸線方向へ移動させる力に変換可能な切換機構を備えた構成によれば、医療従事者は、廃液容器に対して筒状部材を回動させることにより、遮蔽状態と開放状態とを容易に切換えることができる。
屈折部を摺動可能に挿通する案内孔を備えた構成によれば、医療従事者は、案内孔に沿って屈折部の向きを換えることによって、遮蔽状態と開放状態とを容易に切換えることができる。
ねじ部材を備えた構成によれば、医療従事者は、ねじ部材の締め付け程度を調整して屈折部の向きを換えることによって、遮蔽状態と開放状態とを容易に切換えることができる。
軸線方向に沿って筒状部材を変位可能で、且つ開放状態とされた筒状部材を軸線周りに回動可能な案内孔を備えた構成によれば、医療従事者は、屈折部を特定の向きとして廃液容器側へ押し込むことにより遮蔽状態とすることができる一方、遮蔽状態にある屈折部を廃液容器から引出して回動させることにより開放状態とすることができるので、屈折部の向きを換えることによって、遮蔽状態と開放状態とを容易に切換えることができる。
また、本発明の廃液吸引システムによれば、吸引経路の最下流に配置された廃液吸引用具の屈折部を遮蔽状態に対応する回動範囲内に回動することにより、当該屈折部を中継接続部に連結することができ、その他の廃液吸引用具の屈折部を開放状態に対応する回動範囲内に回動することにより、当該屈折部を異なる廃液吸引用具の導入ポートに連結することができるので、複数の廃液吸引用具を使用する場合に、各廃液吸引用具の接続ミスを防止することができる。
すなわち、本発明の廃液吸引システムでは、複数の廃液吸引用具の連結作業時において、最下流に配置された廃液吸引用具を確実に遮蔽状態とすることができるとともに、その他の廃液吸引用具を確実に開放状態とすることができる。したがって、最下流の廃液吸引用具を開放状態としてしまい、最下流の廃液吸引用具が廃液で満たされた後に、廃液が吸引源に吸い込まれてしまうといった不具合や、最下流以外の廃液吸引用具を遮蔽状態としてしまい、本来吸引する予定の廃液量(連結された複数の廃液容器の合計収容量で規定される量)が吸引される前に、規制部材によって廃液の流通が停止してしまうといった不具合を確実に防止することができる。そのため、本発明の廃液吸引システムでは、前者のように廃液が廃液吸引用具から流出して吸引源が故障してしまうといった事態や、後者のように医療従事者が吸引途中であると認識している段階において、廃液の吸引が停止してしまうといった事態を防止することができるので、これらの事態に起因して発生する医療ミスを確実に防止することができる。
上記中継接続部及び各予備中継接続部が弁部材を備えた構成によれば、例えば、吸引予定の廃液量が比較的少なく、一個の廃液吸引用具を使用すれば充分な場合に、この廃液吸引用具を取付部のどの位置に取り付けた場合であっても、この取付位置に対応する中継接続部又は予備中継接続部に対して廃液吸引用具の屈折部を接続することができ、さらにこの屈折部が接続されていない中継接続部又は予備中継接続部が弁部材により閉塞されているので、少数の廃液吸引用具を用いる場合に、当該廃液吸引用具を取付用具に対して取り付ける作業の自由度を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態に係る廃液吸引システム1の構成について、図1〜図4を参照して説明する。
廃液吸引システム1は、医療施設等に配設された吸引源K(図13参照)を利用して手術中等に生じる体液(血液、唾液等)や患部洗浄用の液体(例えば、生理食塩水等)からなる廃液を吸引し、この廃液を吸引して貯留するようになっている。具体的に、廃液吸引システム1は、吸引された廃液を貯留可能な廃液吸引用具2と、この廃液吸引用具2を2個取り付け可能な取付用具3とを備えている。
廃液吸引用具2は、吸引された廃液を収納する廃液容器4と、この廃液容器4を収容するキャニスタ5と、これらキャニスタ5と廃液容器4との間の気密性を形成するシール部材6とを備え、これら廃液容器4、キャニスタ5及びシール部材6は、平面視で丸みを帯びた長方形に形成されている。
廃液容器4は、上方に開口する有底筒状のバッグ7と、下方に開口する有底筒状の蓋体8とを備え、これらバッグ7の開口部7aと蓋体8の開口部8aとが熱溶着等によって接合され、全体として一体に構成されている。バッグ7は、可撓性及び上記蓋体との溶着性並びに光透過性を有する合成樹脂により形成されている。蓋体8は、上記バッグ7よりも剛性の高い合成樹脂により形成され、その外周面と後述のキャニスタ5の内周面との間で上記シール部材6を挟圧するようになっている。また、蓋体8は、吸引された廃液を廃液容器4内に導入可能な導入ポート9と、廃液容器4内の廃液を排出可能な排出ポート10とを備えている。
導入ポート9は、平面視において上記蓋体8の角部付近(図2における蓋体8の右上)に形成されている。また、導入ポート9は、上記蓋体8上に立設された接続部11と、この接続部11及び上記蓋体8を上下に貫通する導入孔12とを備えている。接続部11の外周部には、後述する屈折部20及び吸引管T3(図13参照)と連結可能となるように、テーパ面11aが形成されている。
排出ポート10は、平面視において上記導入ポート9から離間した側の蓋体8の長辺8aにおける中点位置付近から若干内側の位置(図2における左側の長辺8aの中点位置付近から若干右側の位置)に形成されている。また、排出ポート10は、図5及び図6に示すように、上記蓋体8から上下に延びる外装部材(切換機構)14と、この外装部材14に内装される筒状部材15と、上記廃液容器4内で外装部材14から下方に延びる6条のリブ(支持部材)16と、これらリブ16により蓋体8に固定的に支持された規制部材17とを備えている。
外装部材14は、上端部に形成された底部14aと、この底部14aから下方に延びる円筒部14bとを有し、下方に開口する有底筒状に形成されている。また、外装部材14には、上記廃液容器4の外部において円筒部14bを貫通する案内孔18が形成され、この案内孔18は、円筒部14bの外周部に沿ってなだらかに傾斜した形状とされている。具体的に案内孔18は、図2に示すように、後述する屈折部20が、上記導入ポート9から離間した側の蓋体8の短辺8bに対して直交する向きから、時計回りで約120°の角度(矢印Y1で示された角度)で回転可能となる範囲に形成され、さらに上記時計回りの回動に応じて屈折部20を上方へ変位させる傾斜とされている。
筒状部材15は、図1及び図5に示すように、上記外装部材14に収容された円筒状の本体部19と、この本体部19の上端部において当該本体部19の軸線と直交する方向へ延びる屈折部20とを備えている。
本体部19は、上記外装部材14に内装され、蓋体8の内外を上下に貫通する筒状部材である。また、本体部19の途中部には、径方向へ膨出するフランジ部21が形成され、このフランジ部21は、上記外装部材14の内周面に対して摺動可能となる直径寸法に設定されている。このフランジ部21には、Oリング22を外装可能な溝21aが形成され、このOリング22が本体部19と円筒部14bとの間で挟圧されることにより、これら本体部19と円筒部14bとの間に気密状態が形成されている。また、上記本体部19の下端外周面には、上広がりとなるテーパ面19aが形成され、このテーパ面19aは、後述する規制部材17の開口部に挿入可能な直径寸法から当該開口部へ挿入不可となる直径寸法までの間で傾斜して形成されている。
屈折部20は、上記本体部19に連結されたチューブ接続部23と、このチューブ接続部23に接続された可撓性チューブ24と、この可撓性チューブ24の先端部に接続されたエルボ25とを備えている。チューブ接続部23は、上記本体部19の内腔部と連結する内腔部を有し、水平方向へ延びる筒状部材であり、その先端外周面に形成された係止突起23aにより上記可撓性チューブ24を抜け止め状態で外装可能に構成されている。エルボ25は、図12に示すように、全体としてL字型に形成された筒状部材であり、上記可撓性チューブ24に接続されるチューブ接続部26と、このチューブ接続部26の軸線と直交する方向に延びるマルチ接続部27とを備えている。このマルチ接続部27は、上記導入ポート9の接続部11(図4参照)に対して外装可能で、且つ後述する中継バルブ61(図12参照)に対して内装可能とされ、これらの装着により両者と気密的に連結され得るようになっている。つまり、上記屈折部20は、廃液容器4内の廃液又は気体をマルチ接続部27の開口部まで案内可能となるように、当該廃液容器4との間で連通状態を形成している。
再び図5及び図6を参照して、6条のリブ16は、上記外装部材14の軸線周りで等間隔に配置され、当該外装部材14の外周面からその放心方向へそれぞれ延びている。各リブ16の内、外装部材14の軸線周りで120°毎に配置された3条のリブ16aは、その下端部がそれぞれ外装部材14の軸線側に延びて互いに連結し、台座28aを構成している。また、これらリブ16aは、台座28aと外装部材14との間でそれぞれ内側に延び、これら内周面28bで上記規制部材17の外周面を支持するようになっている。一方、上記以外の3条のリブ16bは、外装部材14の下方位置でそれぞれ内側に延び、これら内周面28cで上記規制部材17の外周面を支持するようになっている。
規制部材17は、底部17aと円筒部17bとを有する有底筒状の部材であり、底部17aが上記台座28a上に載置されるとともに、円筒部17bが上記各リブ16の内周面28b、28c間でガイドされることにより、上方に開口した状態で蓋体8に対して固定的に支持されている。この規制部材17は、乾燥時においては管路抵抗を殆ど生じない通気抵抗を有するが、液体との接触(廃液との接触)により膨潤して、通液性を遮断する繊維材により構成されている。この繊維材としては、特開平5−201452号公報に開示されたものを採用することができ、例えば、アクリル繊維等からなる繊維基材に吸水性高分子物質(例えばポリアクリル酸ソーダ等)を付着させたものや、当該吸水性高分子物質により形成された繊維を採用することができる。
一方、キャニスタ5は、図4に示すように、その開口部内面と上記蓋体8の外周面との間で上記シール部材6を挟持することにより、内部にバッグ7を収納可能とする有底筒状に形成されている。すなわち、キャニスタ5は、バッグ7の外側に吸引用の空間Sを区画しつつ、当該バッグ7を収納するとともに、その開口部が蓋体8によって閉塞されている。また、キャニスタ5の側壁には、上記空間S内に負圧を形成するために上記吸引源と接続可能なポート29が設けられている。したがって、このポート29及び上記排出ポート10が吸引源に接続されることによりバッグ7内及び空間Sに負圧が形成されるため、当該バッグ7が収縮することなく、導入ポート9から廃液容器4内に廃液を吸引することができる。
さらに、上記キャニスタ5は、図2及び図4に示すように、上記導入ポート9から離間した側の短辺8bに沿って形成された取付部30を備えている。この取付部30は、平面視でT字形に形成されたレール状の部材である。
以上のように構成された廃液吸引用具2によれば、上記案内孔18に沿って屈折部20を回動させることにより、図5の(a)に示すように、本体部(筒状部材15)19の下端部が規制部材17から離間して、矢印Y2で示すように当該規制部材17を介さずに廃液容器4内の廃液の排出を可能とする開放状態と、図5の(b)に示すように、本体部19の下端部が規制部材17の円筒部17bに挿入されて囲繞され、矢印Y3に示すように当該規制部材17を介して廃液容器4内の廃液の排出を可能とする遮蔽状態との間で、筒状部材15を上下に変位させることができる。
したがって、上記廃液吸引用具2によれば、規制部材17を機能させる遮蔽状態と、規制部材17の機能を解除する開放状態とを外装部材14により切換えることができるので、この廃液吸引用具2を連結して使用する場合には、後述する吸引経路PH5(図13参照)の最下流側に配置された廃液吸引用具2を遮蔽状態とし、その他の廃液吸引用具2を開放状態とすることにより、これら全ての廃液容器4が廃液により満たされた時点で廃液の吸引を停止することができる。したがって、この廃液吸引用具2一品種を複数個用意することにより、これら廃液吸引用具2を連結して使用することができる。
なお、上記開放状態に対応する屈折部20の回動位置は、図2の実線で示す位置であり、上記遮蔽状態に対応する屈折部20の回動位置は、図2の二点鎖線で示す位置である。
また、上記筒状部材15の本体部19には、テーパ面19aが形成されているので、図5の(b)に示す遮蔽状態において、規制部材17が吸引源Kによって筒状部材15側へ引き寄せられ当該筒状部材15に対して強く嵌り込もうとする動作に応じて、筒状部材15の外周面(テーパ面19a)と規制部材17の内周部との密着状態が強くなるので、これら両部材15、17間の気密性を向上させることができる。したがって、この構成によれば、遮蔽状態にある規制部材17と筒状部材15との間から廃液が排出されてしまうといった不具合を可及的に抑制することができる。
さらに、図では省略しているが、吸引源Kによって規制部材17が上方(筒状部材15側)へ移動するのを規制するために、外装部材14の円筒部14bの内側に突出する突起部を設け、この突起部により規制部材17の上面位置を規制することが好ましい。
なお、上記排出ポート10では傾斜した案内孔18を備えているが、案内孔18はこれに限定されることはなく、例えば、図7に示すように構成することもできる。
この排出ポート31は、外装部材14の周面に沿って略水平に形成された水平孔32と、この水平孔32の端部から下方に延びる垂直孔33とを備え、この垂直孔33に沿って上記チューブ接続部23を上下に変位させることにより上記開放状態と遮蔽状態とを切換えることができる一方、開放状態とされたチューブ接続部23を水平孔32に沿って回動することにより、開放状態を維持させるようになっている。
そして、上記排出ポート31では、チューブ接続部23を水平孔32の終端位置まで回動させた場合(図7の(a)の状態とした場合)に、上記屈折部20が図2の実線で示す方向に向くように外装部材14に対する水平孔32の形成範囲が設定されている一方、チューブ接続部23を垂直孔33まで回動させた場合(図7の(b)の状態とした場合)に、上記屈折部20が図2の二点鎖線で示す方向に向くように外装部材に対する垂直孔33の形成位置が設定されている。
また、上記各排出ポート10、31は、上記形態に限定されることはなく、例えば、図8のように構成することも可能である。
この排出ポート34は、上記外装部材14の内周面に形成された雌ねじ部35と、この雌ねじ部35と螺合可能に形成され、上記フランジ部21の外周面に形成された雄ねじ部36とを備え、これら両ねじ部35、36の締め付け程度に応じて、図8の(a)に示すように、本体部19の下端部が規制部材17から離間した開放状態と、図8の(b)に示すように、本体部19の下端部が規制部材17の円筒部17bに挿入されて囲繞された遮蔽状態との間で、筒状部材15を上下に変位させるようになっている。なお、上記外装部材14と本体部19との間には、Oリング37が設けられ、このOリング37により本体部19と外装部材14との相対変位を許容しつつ、これら双方の間で気密状態が形成されるようになっている。
そして、上記排出ポート34では、雌ねじ部35の上部終端位置まで雄ねじ部36を回動させた場合(図8の(a)の状態とした場合)に、上記屈折部20が図2の実線で示す方向に向くように本体部19に対するチューブ接続部23の向きが設定されている。一方、上記チューブ接続部23が外装部材14の上面に対して当接するまで雌ねじ部35に対して雄ねじ部36を締め付けた場合(図8の(b)の状態とした場合)に、上記屈折部20が図2の二点鎖線で示す方向に向くように本体部19の長さ寸法が設定されている。
また、上記のように筒状部材15を上下動させることにより遮蔽状態と開放状態とを切換える排出ポート10、31、34は、上記各実施形態に限定されることはなく、例えば、図9のようにすることも可能である。
この排出ポート70では、上記本体部19の下端部を囲繞しつつ、当該下端部に規制部材17が固定されており、この規制部材17を収容する収容筒71が蓋体8に形成されている。この収容筒71は、蓋体8から下方へ延びる筒状に形成され、その下端部には、底部71aが形成されている。この底部71aには、当該底部71aを上下に貫通する孔71bが形成され、この孔71bは、規制部材17が導入された場合に、当該規制部材17の外周部との間で液密状態を形成するように寸法設定されている。また、排出ポート70は、上記排出ポート34と同様にOリング37により本体部19と蓋体8との間で気密状態が形成されている。さらに、上記本体部19には、その軸線と直交する方向へ貫通する側孔72が形成され、この側孔72は、規制部材17の外側に配置されている。
そして、上記排出ポート70では、図9の(a)に示すように、筒状部材15を上昇させることにより、廃液容器4内の廃液が孔71b、収容筒71内、側孔72を経由して廃液容器4外へ排出されることとなる。一方、図9の(b)に示すように、筒状部材15を下降させることにより、廃液容器4内の廃液は、規制部材17の底部17aを介して廃液容器4外へ排出されることとなる。なお、筒状部材15の上昇/下降の手段については、上述の各実施形態の構成を利用することができる。
さらに、上記各排出ポート10、31、34は、上記形態に限定されることはなく、例えば、図10のように構成することも可能である。
この排出ポート38は、上記筒状部材15の下端部に周知の二方活栓の構成が追加されている。すなわち、排出ポート38は、筒状部材15の下端部に固定されたコック(活栓部材)39と、このコック39を気密状態で囲繞するケーシング40とを備えている。
コック39は、上下に延びる円柱状に形成され、上記本体部19の内腔部と連通して上下に延びる中央孔41と、この中央孔41の下端部で当該中央孔41の軸線と直交する方向へ延びる屈折孔42とを備えている。ケーシング40は、上方へ開口する有底筒状の部材であり、上記コック39を上方から嵌入可能に構成されている。また、ケーシング40には、その内腔部から放心方向へ貫通するとともに、当該ケーシング40の周方向に沿って配置された第一排出通路40a及び第二排出通路40b(第一及び第二排出経路)が形成され、第二排出通路40aが上記規制部材17によって閉塞されている。
したがって、上記排出ポート38では、筒状部材15を回転させることにより、図10の(a)に示すように、屈折孔42と第一排出通路40aが連通した開放状態と、図10の(b)に示すように、屈折孔42と第二排出通路40bが連通した遮蔽状態との間で個別に廃液の吸引経路を選択できるようになっている。
そして、上記排出ポート38では、屈折孔42と第一排出通路40aとが連通するように筒状部材15を回動させた場合(図10の(a)の状態とした場合)に、上記屈折部20が図2の実線で示す方向に向くように第一排出通路40aと屈折孔42との相対位置が設定されている。一方、上記屈折孔42と第二排出通路40bとが連通するように筒状部材15を回動させた場合(図10の(b)の状態とした場合)に、上記屈折部20が図2の二点鎖線で示す方向に向くように第二排出通路40bと屈折孔42との相対位置が設定されている。
さらに、上記各実施形態の廃液吸引用具2は、図11に示すように、廃液容器4内に収納された廃液を凝固可能な凝固材Gを収容するとともに、上記蓋体8に対して着脱可能に構成された凝固材容器43を備えていてもよい。
この凝固材容器43は、例えば特開平7−303875号公報に開示のものを採用することができるので、ここでは詳しい説明を省略するが、逆円錐台状に形成され、凝固材Gを収容する中空の容器本体45と、この容器本体45を上下に貫通するとともに、当該容器本体45の底部を構成可能なプランジャ46とを備えている。容器本体45は、上記蓋体8上に立設された取付筒47に対してシール部材48を挟んで気密状態を形成しつつ装着し得るようになっている。また、蓋体8に取り付けられた容器本体45の下端部は、上記取付筒45及び蓋体8を上下に貫通する貫通孔49内に臨んでいる。
上記凝固材容器43を利用して廃液容器4内の廃液を凝固させる場合には、図11の(a)に示す初期状態から、上記プランジャ46を下方に押し込むことにより、図11の(b)に示すように、容器本体45の底部が開放されるため、当該容器本体45から廃液容器4内に凝固材Gを落下させることができる。なお、上記凝固材容器43を蓋体8から取り外した場合には、上記シール部材48を挟んで筒状の蓋部材(図示せず)を別途取り付けることにより、上記貫通孔49を気密的に閉塞することができる。
このように凝固材容器43を備えた廃液吸引用具2によれば、廃液容器4に吸引した廃液を凝固させることができるので、廃液の廃棄時において、廃液容器4から廃液が流出してしまう等の不具合を抑制することができ、医療従事者に対する二次感染を防止することができる。
上記のように構成された廃液吸引用具2を取付可能な取付用具3の構成について、以下説明する。
図1〜図3を参照して、取付用具3は、4個のキャスタ(脚輪)50を有する基台部51と、この基台部51に立設された支持体52とを備え、各キャスタ50により床面に対して相対移動可能とされている。
基台部51は、三本の角棒53を組み合わせて構成され、一本の角棒53aに対して互いに平行する2本の角棒53b及び53cが直交するように配置されている。上記2本の角棒53b及び53c上には、それぞれ廃液吸引用具2のキャニスタ5が載置されるようになっている。
支持体52は、上記角棒53a上でその長手方向に沿って立設された一対の角棒54と、これら角棒54に対して直交するとともに、上記角棒53aと平行する角棒55とを備えている。この角棒55の側面には、その長手方向に沿って一対のキャニスタ支持部(取付部)56が立設されている。これらキャニスタ支持部56は、上記各角棒53b及び53c上にそれぞれ配置され、当該各角棒53b及び53c上に載置されるキャニスタ5の取付部30を支持するようになっている。具体的にキャニスタ支持部56には、上記角棒55に対する突出方向に向けて開くとともに、上下方向に延びる平面視T字形の支持溝56aが形成され、この支持溝56aがキャニスタ5の取付部30を上方から受け入れて支持するようになっている。
上記キャニスタ支持部56と対向する角棒55の側面には、吸引源接続部57が突設されている。この吸引源接続部57は、医療施設等に設けられた吸引源Kと可撓性チューブT4(図13参照)等を介して接続されるようになっている。また、吸引源接続部57には、内腔部57aが形成され、この内腔部57aは、取付用具3に取り付けられた各キャニスタ5に対して負圧を提供する負圧経路PH2と連通している。
負圧経路PH2は、上記角棒54及び55内に形成された通路であり、内腔部57aから分岐して角棒55に沿って配置された一対の分岐経路PH3と、この分岐経路PH3の端部からそれぞれ角棒54の上端部へ向けて延びるとともに、当該上端部で下方側へUターンするUターン経路PH4とを備えている。なお、上記角棒54の上端部には、バルブ58が設けられ、このバルブ58は、上記Uターン経路PH4を開放/閉塞可能に構成されている。
図3に示すように、上記各Uターン経路PH4の端部は、各角棒54の側面に形成されたポート59とそれぞれ連通している。これらポート59は、上記キャニスタ支持部56の下方位置で各角棒54から突出しており、T字配管60とそれぞれ連結されている。これらT字配管60は、ポート59と上記キャニスタ5のポート29とを連結する本体部60aと、この本体部60aの途中から分岐して上方へ延びる分岐部60bとをそれぞれ備えている。これら分岐部60bは、上記キャニスタ支持部56上に立設された中継バルブ61にそれぞれ連結されている。
中継バルブ61は、図12に示すように、上記キャニスタ支持部56を上下に貫通する貫通孔56bと、キャニスタ支持部56の上面に取り付けられた円筒体62と、これら貫通孔56b及び円筒体62内に収容された弁部材63と、この弁部材63に対して上下に相対変位可能な可動体64と、この可動体64を上方に付勢する圧縮ばね65とを備えている。
円筒体62は、下部に配置された大径筒62aと上部に配置された小径筒62bとが同心に連結されていることにより、内部に肩部62cが形成された筒状の部材である。弁部材63は、下端部が貫通孔56bの途中部に形成された取付板56cに対して固定されている円柱部63aと、この円柱部63aの上端部に形成され、当該円柱部63aよりも大きな直径寸法を有する球体部63bとを備えている。なお、上記取付板56cには、上下に貫通する孔Rが形成されている。
可動体64は、上記円柱部63aを収容可能で、且つ球体部63bを収容不可となる直径寸法を有する内腔部64aと、上記貫通孔56b内を上下に摺動可能な外形寸法とを有する筒状の部材である。また、可動体64の下端外周部には、上記貫通孔56bとの間で気密性を形成可能なシール部材64bが取り付けられている一方、可動体64の途中部には、径方向へ膨出するフランジ部64cが形成され、このフランジ部64cは、上記円筒体62の肩部62cによって上方への移動が規制されている。さらに、可動体64の上端部には、径方向へ膨出する操作フランジ64dが形成されている。圧縮ばね65は、上記フランジ部64cとキャニスタ支持部56の上面との間に縮設されている。
上記中継バルブ61は、図12の(a)に示すように、上記圧縮ばね65によって可動体64が上方へ付勢されることにより、可動体64の内腔部64aと弁部材63の球体部63bとが周方向で当接して可動体64と弁部材63との間で気密状態を形成するようになっている。また、この状態においては、上記シール部材64bにより貫通孔56bと可動体64との間で気密性が形成されているので、上記分岐部60bの端部が閉塞された状態となる。
一方、図12の(b)に示すように、円筒体62aの小径筒62b内にマルチ接続部27を挿入すると、当該マルチ接続部27の端部によって上記操作フランジ64dが下方に押し下げられ、可動部64が球体部63bから離間することとなる。この状態では、球体部63bと可動体64の内腔部64aとの間の気密状態が解除されるため、可動体64の内腔部64a内、及び上記孔Rを通って、マルチ接続部27と上記分岐部60bとの間で連通状態が形成される。
なお、上記中継バルブ61は、それぞれキャニスタ支持部56が支持する廃液吸引用具2に対して以下のように配置されている。すなわち、図2に示すように、各中継バルブ61は、遮蔽位置に対応する回動位置まで回動された屈折部20のマルチ接続部27と接続可能となるキャニスタ支持部56上の位置に配置されている。
一方、上記支持体52は、開放位置に対応する回動位置まで回動された屈折部20のマルチ接続部27が隣の廃液吸引用具2の導入ポート9に対して接続可能となるように、キャニスタ支持部56によって一対の廃液吸引用具2を並べて支持するようになっている。
換言すると、キャニスタ支持部56に支持された廃液吸引用具2のマルチ接続部27を中継バルブ61に接続した場合、当該廃液吸引用具2の排出ポート10が遮蔽状態となる一方、マルチ接続部27を隣の廃液吸引用具2の導入ポート9に接続した場合、当該マルチ接続部27を有する廃液吸引用具2の排出ポート10が開放状態となる。
以下、上記取付用具3を用いて2個のキャニスタ5を連結した場合における吸引経路PH5について、図13を参照して説明する。
上記吸引源Kによる負圧は、可撓性チューブT4を介して上記分岐経路PH3に案内され、この分岐経路PH3及びUターン経路PH4並びに上記T字配管60の本体部60aを介してそれぞれ廃液吸引用具2の空間S内に案内されている。そして、一方のT字配管60の分岐部60bに連結された中継バルブ61には、一方の廃液吸引用具2(図では左側に示されている:以下、左側の廃液吸引用具2と称す)の屈折部20が接続され、この廃液吸引用具2の導入ポート9に対して隣の廃液吸引用具2(図では右側に示されている:以下、右側の廃液吸引用具2と称す)の屈折部20が連結されている。この右側の廃液吸引用具2の導入ポート9には、吸引管T3の基端部が接続され、この吸引管T3の先端部(廃液吸引個所)から廃液を吸引するようになっている。
したがって、上記分岐経路PH3、Uターン経路PH4、T字配管60の分岐部60b、中継バルブ61、左側の廃液吸引用具2の屈折部20、左側の廃液吸引用具2の導入ポート9、右側の廃液吸引用具2の屈折部20、右側の廃液吸引用具2の導入ポート9及び吸引管T3の順で連結された経路が廃液の吸引経路PH5として機能することとなる。
つまり、各廃液吸引用具2は、吸引経路PH5に沿って直列に連結されており、左側(下流側)の廃液吸引用具2の排出ポート10、31、34、38(以下、排出ポート10等と省略する)は遮蔽状態とされている一方、右側(上流側)の廃液吸引用具2の排出ポート10等は開放状態とされている。そのため、上記吸引管T3によって吸引された廃液は、右側の廃液容器4内に収容され、この廃液容器4を満たした場合に、当該廃液容器4の排出ポート10等から左側の廃液容器4へ導入されることとなる。そして、左側の廃液容器4が廃液で満たされると、上記規制部材17によって廃液の排出が規制されるため、その時点で廃液の吸引を停止することができる。
以上のように構成された廃液吸引システム1によれば、吸引経路PH5の最下流に配置された廃液吸引用具2の屈折部20を遮蔽状態に対応する回動位置に回動することにより、当該屈折部20を中継バルブ61に連結することができ、その他の廃液吸引用具2の屈折部20を開放状態に対応する回動位置に回動することにより、当該屈折部20を異なる廃液吸引用具2の導入ポート9に連結することができるので、各廃液吸引用具2の接続ミスを防止することができる。
すなわち、上記廃液吸引システム1では、2個の廃液吸引用具2の連結作業時において、最下流に配置された廃液吸引用具2を確実に遮蔽状態とすることができるとともに、その他の廃液吸引用具2を確実に開放状態とすることができる。したがって、最下流の廃液吸引用具2を開放状態としてしまい、最下流の廃液吸引用具2が廃液で満たされた後に、廃液が吸引源Kに吸い込まれてしまうといった不具合や、最下流以外の廃液吸引用具2を遮蔽状態としてしまい、本来吸引する予定の廃液量が吸引される前に、規制部材17によって廃液の流通が停止してしまうといった不具合を確実に防止することができる。そのため、上記廃液吸引システム1では、前者のように廃液が廃液吸引用具2から流出して吸引源Kが故障してしまうといった事態や、後者のように医療従事者が吸引途中であると認識している段階において、廃液の吸引が停止してしまうといった事態を防止することができるので、これらの事態に起因して発生する医療ミスを確実に防止することができる。
また、上記廃液吸引システム1には、取り付けられた各廃液吸引用具2に対応して中継バルブ61がそれぞれ設けられているので、例えば、吸引予定の廃液量が比較的少なく、一個の廃液吸引用具2を使用すれば充分な場合に、この廃液吸引用具2を何れのキャニスタ支持部56に取り付けた場合であっても、この取付位置に対応する中継バルブ61に対して廃液吸引用具2の屈折部20を接続することができ、さらにこの屈折部20が接続されていない中継バルブ61が弁部材63により閉塞されているので、一個の廃液吸引用具2を用いる場合に、当該廃液吸引用具2をキャニスタ支持部56に対して取り付ける作業の自由度を向上させることができる。
なお、図7に示した排出ポート31は、図7の(c)に示すように、遮蔽状態に対応する高さ位置で屈折部20を回動可能な水平孔32と、この水平孔32の一端部に連結された垂直孔33とを備え、この垂直孔33に沿って屈折部20を上昇させることにより開放状態に変位させるようにした構成とすることもできる。
また、上記実施形態における取付用具3は、2個の廃液吸引用具2を取り付けるように構成されているが、2個以上の廃液吸引用具2を取り付けるように構成してもよい。
本発明の実施形態に係る廃液吸引システムの全体構成を示す斜視図である。 図1の廃液吸引システムの平面図である。 図1の廃液吸引システムの左側面図である。 図3に示す廃液吸引用具におけるIV−IV線断面図である。 図1に示す廃液吸引用具の排出ポートを拡大して示す側面断面図であり、(a)は開放状態、(b)は遮蔽状態をそれぞれ示している。 図5の排出ポートの一部を拡大して示す下方斜視図である。 別の実施形態の排出ポートを拡大して示す側面断面図であり、(a)は開放状態、(b)は遮蔽状態、(c)は変形例をそれぞれ示している。 別の実施形態の排出ポートを拡大して示す側面断面図であり、(a)は開放状態、(b)は遮蔽状態をそれぞれ示している。 別の実施形態の排出ポートを拡大して示す側面断面図であり、(a)は開放状態、(b)は遮蔽状態をそれぞれ示している。 別の実施形態の排出ポートを拡大して示す側面断面図であり、(a)は開放状態、(b)は遮蔽状態をそれぞれ示している。 別の実施形態の廃液吸引用具の一部を拡大して示す断面図であり、(a)は初期状態、(b)は凝固材を落下させた状態をそれぞれ示している。 図1の廃液吸引システムにおける中継バルブを拡大して示す断面図であり、(a)は屈折部が接続される前の状態、(b)は屈折部が接続された状態をそれぞれ示している。 図1の廃液吸引システムにおける吸引経路を示す概略図である。 従来の廃液容器を連結して使用する場合の接続形態を概略的示す図である。
符号の説明
1 廃液吸引システム
2 廃液吸引用具
3 取付用具
4 廃液容器
9 導入ポート
10、31、34、38、70 排出ポート
14 外装部材
15 筒状部材
16 リブ
17 規制部材
18、32 案内孔
19a テーパ面
20 屈折部
35 雌ねじ部
36 雄ねじ部
39 コック
40a 第一排出通路
40b 第二排出通路
43 凝固材容器
56 キャニスタ支持部
57 吸引源接続部
61 中継バルブ
G 凝固材
K 吸引源
PH5 吸引経路
T3 吸引管

Claims (12)

  1. 導入ポートと排出ポートとを有する廃液容器を備え、これら導入ポートと排出ポートとを異なる廃液容器間で相互に連結することにより、吸引源と廃液吸引個所との間で形成される吸引経路に沿って複数の廃液容器を直列に連結可能な廃液吸引用具であって、
    上記排出ポートに設けられ、通気性及び非透水性を有する規制部材と、
    上記廃液容器内の廃液が排出ポートから排出されるのを規制するように規制部材が吸引経路を遮る遮蔽状態と、廃液が排出ポートから排出されるのを許容するように規制部材が吸引経路を開放した開放状態との間で、規制部材と排出ポート内の吸引経路との相対位置を切換可能な切換機構とを備えていることを特徴とする廃液吸引用具。
  2. 請求項1に記載の廃液吸引用具において、上記廃液容器に対して着脱可能に取り付けられ、廃液を凝固可能な凝固剤を収容する凝固剤容器をさらに備え、この凝固剤容器は、廃液容器内に凝固剤を導入可能に構成されていることを特徴とする廃液吸引用具。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の廃液吸引用具において、上記排出ポートは、廃液容器の内外を貫通して、上記吸引経路の一部を構成する筒状部材と、廃液容器内の気体を上記規制部材を介して筒状部材側へ排出可能な第一排出経路と、廃液容器内の気体又は廃液を上記規制部材を介さず上記筒状部材側へ排出可能な第二排出経路とを備え、上記切換機構は、筒状部材を第一排出経路又は第二排出経路に対して個別に連結させるように構成された活栓部材を備えていることを特徴とする廃液吸引用具。
  4. 請求項3に記載の廃液吸引用具において、上記筒状部材は、その軸線周りに回動可能な状態で廃液容器に取り付けられているとともに、廃液容器の外部で軸線方向と直交する方向へ屈折して上記吸引経路の一部を構成する屈折部を備えている一方、上記活栓部材は、筒状部材に対して固定的に取り付けられ、筒状部材の回動に応じて第一排出経路と第二排出経路との連結を切換えるように構成されていることを特徴とする廃液吸引用具。
  5. 請求項1又は請求項2に記載の廃液吸引用具において、上記排出ポートは、廃液容器の内外を貫通して、上記吸引経路の一部を構成する筒状部材を備えているとともに、上記規制部材は、廃液容器内で前記筒状部材の先端部を囲繞可能な有底筒状に形成され、上記切換機構は、筒状部材の先端部が規制部材によって囲繞された遮蔽状態と、筒状部材の先端部が規制部材から開放された開放状態との間で、筒状部材と規制部材とを相対変位させることを特徴とする廃液吸引用具。
  6. 請求項5に記載の廃液吸引用具において、上記筒状部材の先端外周部には、規制部材から離間する方向へ広がるテーパ面が形成され、このテーパ面は、筒状部材の先端部が規制部材に嵌り込むことに伴い、当該規制部材の内周部と密着するように構成されていることを特徴とする廃液吸引用具。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の廃液吸引用具において、上記排出ポートは、廃液容器に対して規制部材を固定的に支持する支持部材を備え、上記筒状部材は、その軸線周りに回動可能な状態で廃液容器に取り付けられているとともに、廃液容器の外部で軸線方向と直交する方向へ屈折して上記吸引経路の一部を構成する屈折部を備え、上記切換機構は、前記筒状部材の回動方向の力を、当該筒状部材を軸線方向へ移動させる力に変換することにより、上記遮蔽状態と開放状態との間で筒状部材を規制部材に対して相対変位させることを特徴とする廃液吸引用具。
  8. 請求項7に記載の廃液吸引用具において、上記切換機構は、上記筒状部材を外装可能で、且つ廃液容器に固定的に取り付けられた外装部材を備え、この外装部材には、上記屈折部を摺動可能に挿通する案内孔が形成され、この案内孔は、筒状部材の回動に応じて屈折部を筒状部材の軸線方向に沿って廃液容器に対して相対変位させるように構成され、且つ遮蔽状態に対応する回動位置と開放状態に対応する回動位置とにおいて、屈折部が異なる方向に向くように構成されていることを特徴とする廃液吸引用具。
  9. 請求項7に記載の廃液吸引用具において、上記切換機構は、筒状部材の回動に応じて当該筒状部材と廃液容器との間で螺合可能なねじ部材を備え、このねじ部材は、遮蔽状態に対応する締め付け位置から開放状態に対応する締め付け位置までの範囲で螺合可能となるように構成され、且つこれら両締め付け位置において、屈折部が異なる方向に向くように構成されていることを特徴とする廃液吸引用具。
  10. 請求項5に記載の廃液吸引用具において、上記排出ポートは、廃液容器に対して規制部材を固定的に支持する支持部材を備え、上記筒状部材は、その軸線周りに回動可能な状態で、且つ軸線方向に沿って変位可能な状態で廃液容器に取り付けられているとともに、上記廃液容器の外部で前記軸線方向と直交する方向へ屈折して上記吸引経路の一部を構成する屈折部を備えている一方、上記切換機構は、筒状部材を外装可能で、且つ上記廃液容器に固定的に取り付けられた外装部材を備え、この外装部材には、前記屈折部を摺動可能に挿通する案内孔が形成され、この案内孔は、遮蔽状態と開放状態との間で軸線方向に沿って筒状部材を変位可能となるように屈折部を支持するとともに、開放状態とされた筒状部材を軸線周りに回動可能として開放状態を維持させるように屈折部を支持することを特徴とする廃液吸引用具。
  11. 請求項4又は請求項7乃至請求項10の何れかに記載の廃液吸引用具と、この廃液吸引用具を複数個取り付け可能な取付用具とを備えた廃液吸引システムであって、
    上記取付用具は、
    複数の廃液吸引用具を予め設定された配置で着脱可能に保持する取付部と、
    吸引源に接続可能な吸引源接続部と、
    この吸引源接続部と連通し、上記吸引経路の最下流に配置された廃液吸引用具に対して吸引源による負圧を伝達可能な中継接続部とを備え、
    上記中継接続部は、遮蔽状態に対応する回動範囲内に回動された屈折部と連結可能となる位置に配置されているとともに、上記取付部は、隣り合う一方の廃液吸引用具の屈曲部が開放状態に対応する回動範囲内に回動された場合に、この屈曲部が隣り合う他方の廃液吸引用具の導入ポートに連結可能となるように、各廃液吸引用具を配置していることを特徴とする廃液吸引システム。
  12. 請求項11に記載の廃液吸引システムにおいて、上記取付用具は、吸引源接続部から分岐して、吸引経路の最下流以外に配置された各廃液吸引用具に対してそれぞれ吸引源による負圧を個別に伝達可能な予備中継接続部をさらに備え、これら予備中継接続部は、対応する廃液吸引用具において遮蔽状態に対応する回動範囲内に回動された屈折部と連結可能となる位置にそれぞれ配置されているとともに、上記中継接続部及び各予備中継接続部には、対応する廃液吸引用具の屈折部が連結されていない場合に閉塞する一方、屈折部が連結された場合に開放する弁部材がそれぞれ設けられていることを特徴とする廃液吸引システム。
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