JP2005188732A - ロール - Google Patents

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Abstract

【課題】耐久性が極めて高く、かつ、弾性劣化、変色、黄変化等がほとんど発生する事の無いロールを提供する。
【解決手段】鋼板、非鉄金属板、樹脂板、あるいはフィルム状からなる被洗浄面に付着した水分、油分、あるいは薬品成分の除去、搾取、洗浄、及び前記被洗浄面に水分、油分、あるいは薬品成分を塗布する為のロールにおいて、前記ロールは、不織布及び極微細な気泡を有する多孔質化されたポリウレタンよりなる二重構造体にて形成されてある概円盤状のロール片を、複数枚重ね合わせてあるものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、鋼板、非鉄金属板、樹脂板、あるいはフィルム状からなる被洗浄面に付着した水分、油分、あるいは薬品成分の除去、搾取、洗浄、及び前記被洗浄面に水分、油分、あるいは薬品成分を塗布する為のロールに関するものである。
鋼板、非鉄金属板、樹脂板、あるいはフィルム状からなる被洗浄面に付着した水分、油分、あるいは薬品成分の除去、搾取、洗浄、及び前記被洗浄面に水分、油分、あるいは薬品成分を塗布する為のロールに関しては、さまざまな改良がなされ、例えば、吸液ロールとして、極細繊維が立体的に絡合された不織布の空隙部に高分子弾性体が多孔質構造で充填された繊維質シートからなるディスク状物を多数枚重畳した吸液ロールが、特開昭61−262586号公報に開示されてある。また、ロールとして、繊維を立体的に絡合した不織布の空隙部に高分子弾性体が充填された繊維質シートのディスク状物を多数枚重畳してなる芯部と、該芯部の表面に巻き付けられた吸液性の良好なシート状物からなる外層部とから構成されたロールが、特開昭62−225337号公報に開示されてある。
従来のロールは、上記の如くの開示がなされてあるが、特開昭61−262586号公報に開示されてある吸液ロールにおいては、繊維質シートを構成する高分子弾性体が、早期に酸化することにより、弾性劣化を起こして硬化し、吸液ロールの耐久性が極めて低くなるという課題を有していた。また、高分子弾性体の変色、黄変化等も早期に発生するという課題も有していた。
また、特開昭62−225337号公報に開示されてあるロールにおいては、ディスク状物を多数枚重畳した芯部の表面に、シート状物を巻き付けて構成されてある為、ロールの製造工程が複雑で、かつ、縫い付け、接着等の方法を使用して、シート状物を固定する必要があるという課題を有していた。
特開昭61−262586号公報 特開昭62−225337号公報
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、耐久性が極めて高く、かつ、弾性劣化、変色、黄変化等がほとんど発生する事の無いロールを提供することを目的としている。
本発明にかかるロールは、次のように構成したものである。
(1)鋼板、非鉄金属板、樹脂板、あるいはフィルム状からなる被洗浄面に付着した水分、油分、あるいは薬品成分の除去、搾取、洗浄、及び前記被洗浄面に水分、油分、あるいは薬品成分を塗布する為のロールにおいて、前記ロールは、不織布及び極微細な気泡を有する多孔質化されたポリウレタンよりなる二重構造体にて形成されてある概円盤状のロール片を、複数枚重ね合わせてあるものである。
(2)上記(1)記載のロールにおいて、前記二重構造体の製造方法として、主成分及び副成分を混合紡糸して繊維を作成後、前記繊維を立体的に編込み、ウレタンを含浸凝固させて極微細な気泡を有する多孔質化されたポリウレタンを形成させた後、前記副成分を溶解除去させることにより、前記主成分からなる不織布及び極微細な気泡を有する多孔質化されたポリウレタンよりなる二重構造体を製造する方法が採用されてあるものである。
(3)上記(1)あるいは(2)記載のロールにおいて、前記不織布の主成分として、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンの内、少なくとも1種類以上の前記材質が使用されてあるものである。
(4)上記(1)から(3)記載のいずれかのロールにおいて、前記ロール片の見掛け密度が0.1g/cm以上、空隙率が80%以下、前記不織布に使用されてある繊維の繊度が10デニール以下にて形成されてあるものである。
(5)上記(1)から(4)記載のいずれかのロールにおいて、前記ロールの見掛け密度が0.3g/cm〜0.5g/cm、空隙率が70%〜40%、前記不織布に使用されてある繊維の繊度が0.2デニール以下にて形成されてあるものである。
本発明のロールは、次に示すような効果を得ることができる。
見掛け密度を0.1g/cm〜0.5g/cmに設定した場合には、ロール片は、剛性、耐摩耗性、及び柔軟性を高く設定することができ、高い耐久性を有するロールを製作することができる。また、より高い剛性、耐摩耗性、及び柔軟性を設定する場合には、見掛け密度は、0.3g/cm〜0.5g/cmに設定する事が、より好適である。
また、空隙率を80%〜40%に設定した場合には、ロール片は、剛性、耐摩耗性、及び柔軟性を高く設定することができ、高い耐久性を有するロールを、製作することができる。また、より高い剛性、耐摩耗性、及び柔軟性を設定する場合には、空隙率は70%〜40%に設定する事が、より好適である。
また、繊維の繊度を、10デニール以下に設定した場合には、ロール片の厚みを、薄く設定するように製造することが、容易であるので、繊維の繊度は、10デニール以下に設定する事が、好適である。繊維の繊度を0.2デニール以下に設定した場合には、ロール片は、必要とされる剛性を保持しつつ、柔軟性を有することができ、厚みの薄いロール片を製造する事が、容易である。したがって、繊維の繊度は、0.2デニール以下に設定する事が、より好適である。
また、不織布の主成分に、ポリエステルが使用されてある場合には、ポリエステルの有する、耐熱性、及び強酸から弱アルカリにおける耐薬品性の高さ、吸水率の低さ、価格の低さ等の特性を、ロール片は有することができる。また、ナイロンを使用した場合には、ナイロンの有する、耐摩耗性、耐熱性、及び弱酸から強アルカリにおける耐薬品性の高さ等の特性を、ロール片は有することができる。また、ポリエチレンを使用した場合には、ポリエチレンの有する、酸、及びアルカリにおける耐薬品性の高さ、吸水率が0%、価格の低さ等の特性を、ロール片は有することができる。また、ポリプロピレンを使用した場合には、ポリプロピレンの有する、吸水率が0%、価格の低さ、軽量である等の特性を、ロール片は有することができる。
また、ロール片は、不織布、及び極微細な気泡を有する多孔質化されたポリウレタンの基部からなる二重構造体が形成されてあり、ポリウレタンの基部は、高い耐摩耗性を有している為、耐久性の優れたロール片を、製造することができる。また、基部は、極微細な気泡を有している為、ロール片の重量を、軽くすることができると共に、ロール片に加えられた衝撃を、吸収することができる。また、ロール片は、不織布、及び基部よりなる二重構造体にて形成されてあり、不織布と基部の間には、空隙部が形成されてあると共に、基部は、極微細な気泡を有する多孔質化されたポリウレタンにて形成されてある為、ロール片を、被洗浄面にたいして、柔軟に接触させることができる。また、基部は、多孔質化されたポリウレタンから形成されてある為、被洗浄面に傷を付ける事が無い。
また、ロール片は、ウレタンを含浸凝固させて極微細な気泡を有する多孔質化されたポリウレタンを形成させた後、前記副成分を溶解除去させる製造方法を採用している為、溶解除去時に、ポリウレタン内に形成されている未反応モノマーが、前記副成分と共に、溶解除去される。ロール片は、未反応モノマーが、溶解除去されてある為、酸化による弾性劣化を起こして硬化することがほとんど無く、極めて高い耐久性を、有することができる。また、ロール片の変色、黄変化等もほとんど発生することが無い。
また、単繊維にて形成されてある不織布が形成されてあるロール片を、使用した場合には、単繊維にて形成されてある不織布は、高い剛性及び高い耐久性を有することができる。その為、ロール片を、被洗浄面にたいして、強力に接触させることができる。その為、被洗浄面の汚れ等が、強力な付着力を有する場合であっても、高い耐久性を有することができる。
耐久性が極めて高く、かつ、弾性劣化、変色、黄変化等がほとんど発生する事の無いロールを提供するという目的を、鋼板、非鉄金属板、樹脂板、あるいはフィルム状からなる被洗浄面に付着した水分、油分、あるいは薬品成分の除去、搾取、洗浄、及び前記被洗浄面に水分、油分、あるいは薬品成分を塗布する為のロールにおいて、前記ロールは、不織布及び極微細な気泡を有する多孔質化されたポリウレタンよりなる二重構造体にて形成されてある概円盤状のロール片を、複数枚重ね合わせてある構成において実現した。
図1から図5にて実施例1を示す。図1は、本発明のロールを、鋼板表面の油分搾取用として使用した形態の正面図である。図1において、1はロール、2は台座、3は止め金具、4はプレート、5はロール片である。図2は、図1に使用するロール片を、前面側から見た斜視図である。図2において、31は穴部、32は端部である。図3は、図2の部分拡大図である。図3において、7は不織布、8は空隙部、9は基部である。図4は、図3の部分拡大図である。図4において、6は繊維、10は気泡である。図5は、本発明の他の実施の形態のロール片を、前面側から見た斜視図である。図5において、15はロール片、16は繊維、17は不織布、18は空隙部、19は基部、40は気泡である。
ロール1は、図1の如く、台座2、止め金具3、プレート4、及びロール片5より構成されてある。台座2は、略円柱形状からなり、台座2の外周には、複数のロール片5が、両側から止め金具3、及びプレート4にて挟み付けられて装着されてある。止め金具3には、スナップリングが使用されてある。また、ロール片5は、図2の如く、概円盤状の平板形状に形成されてあり、中心部には、穴部31が形成されてあり、外周部には、端部32が形成されてある。ロール1は、まず、ロール片5を概円盤状の平板形状に打ち抜き、重ね合わせて、穴部31を台座2に嵌め込み、台座2の長手方向から、プレス機にて所定長さだけ圧縮させた後、止め金具3、及びプレート4にて挟み付けて固定する。次に、所定時間放置することにより、重ね合わせた複数のロール片5の内部応力を均一化させ、端部32を切削加工及び研磨加工して製作される。
また、ロール片5は、図3の如く、不織布7、及び基部9よりなる二重構造体にて形成されてあり、不織布7と基部9の間には、空隙部8が形成されてある。不織布7は、図4の如く、複数本の繊維6から形成されてあり、材質には、ポリエステルが使用されてある。また、基部9は、極微細な気泡10を有する多孔質化された構造体にて形成されてあり、材質には、ポリウレタンが使用されてある。
次に、ロール片5を構成する二重構造体の製造手順について説明する。まず、主成分及び副成分を混合紡糸して繊維を作成後、特殊な針を突き刺して、前記繊維を立体的に編込む。前記の如く、立体的に編込む製造方法は、一般的には、ニードルパンチングと呼ばれている。次に、前記繊維にウレタンを含浸凝固させて極微細な気泡を有する多孔質化されたポリウレタンを形成させた後、前記副成分を溶解除去させる。
上記の製造手順を実施することにより、主成分からなる複数本の繊維6が立体的に編込まれた不織布7、及び極微細な気泡10を有する多孔質化されたポリウレタンの基部9からなる二重構造体が、形成される。なお、前記の副成分の溶解除去時には、同時に、ポリウレタン内に形成されている未反応モノマーが、前記の副成分と共に、溶解除去される。また、上記のウレタンを、含浸凝固させる方法としては、ウレタン溶液を充填させた繊維を、水中に浸漬させる方法が使用されてある。また、主成分には、ポリエステルが使用されてあり、副成分には、ポリエチレンが使用されてある。
また、ロール片5は、見掛け密度が0.1g/cm以上、空隙率が80%以下にて形成されてある。なお、見掛け密度とは、物質の単位体積当りの質量であり、g/cmで表わされる。見掛け密度の測定時における標準温度は、通常23℃が使用されてある。また、空隙率とは、空洞率、あるいは気泡率とも呼ばれ、材料内部に存在する空洞の割合であり、容積百分率で表わされる。実施例1においては、前記の如く、見掛け密度、及び空隙率が設定されてあるが、より好適には、見掛け密度が0.3g/cm〜0.5g/cm、空隙率が70%〜40%に設定される場合がある。
見掛け密度を0.1g/cm以下に設定した場合には、ロール片5は、軽量になるが、剛性、及び耐摩耗性が低く、ロール片5に求められる耐久性を、満足する事ができない。見掛け密度を0.5g/cm以上に設定した場合には、ロール片5は、剛性、及び耐摩耗性は高くなるが、柔軟性が低く、ロール片5の使用は可能であるが、ロール片5に求められる柔軟性を、十分に満足する事ができない。見掛け密度を、0.1g/cm〜0.5g/cmに設定した場合には、ロール片5は、剛性、耐摩耗性、及び柔軟性を高く設定することができ、高い耐久性を有するロール1を製作することができる。また、より高い剛性、耐摩耗性、及び柔軟性を設定する場合には、見掛け密度は、0.3g/cm〜0.5g/cmに設定する事が、より好適である。
また、空隙率を80%以上に設定した場合には、ロール片5は軽量になるが、剛性、及び耐摩耗性が低く、引き裂き等の形状劣化を発生しやすく、ロール片5に求められる耐久性を、満足する事ができない。空隙率を40%以下に設定した場合には、ロール片5は、剛性、及び耐摩耗性は高くなるが、柔軟性が低く、ロール片5の使用は可能であるが、ロール片5に求められる柔軟性を、十分に満足する事ができない。空隙率を80%〜40%に設定した場合には、ロール片5は、剛性、耐摩耗性、及び柔軟性を高く設定することができ、高い耐久性を有するロール1を製作することができる。また、より高い剛性、耐摩耗性、及び柔軟性を設定する場合には、空隙率は70%〜40%に設定する事が、より好適である。
不織布7に使用されてある繊維の繊度は、10デニール以下にて、形成されてある。なお、繊度とは繊維の太さを表わす単位であり、糸長9000m当りの重量で表わされる。例えば、糸長9000m当りの重量が1gの繊維の繊度は、1デニールである。実施例1においては、前記の如く、繊維の繊度が設定されてあるが、より好適には、繊維の繊度が0.2デニール以下に設定される場合がある。
繊維の繊度を、10デニール以上に設定した場合には、ロール片5は、剛性は高く設定できるが、柔軟性が低く、ロール片5に求められる柔軟性を、満足する事ができない。また、ロール片5の厚みを薄く設定するように製造することが、困難である。繊維の繊度を、10デニール以下に設定した場合には、ロール片5の厚みを、薄く設定するように製造することが、容易であるので、繊維の繊度は、10デニール以下に設定する事が、好適である。繊維の繊度を0.2デニール以下に設定した場合には、ロール片5は、必要とされる剛性を保持しつつ、柔軟性を有することができ、厚みの薄いロール片5を製造する事が、容易である。したがって、繊維の繊度は、0.2デニール以下に設定する事が、より好適である。
実施例1においては、不織布7の主成分には、ポリエステルが使用されてあるが、他の材質として、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレンを使用することができる。また、前記の材質を組み合わせて使用することができる。ポリエステルが使用されてある実施例1の場合には、ポリエステルの有する、耐熱性、及び強酸から弱アルカリにおける耐薬品性の高さ、吸水率の低さ、価格の低さ等の特性を、ロール片5は有することができる。また、ナイロンを使用した場合には、ナイロンの有する、耐摩耗性、耐熱性、及び弱酸から強アルカリにおける耐薬品性の高さ等の特性を、ロール片5は有することができる。また、ポリエチレンを使用した場合には、ポリエチレンの有する、酸、及びアルカリにおける耐薬品性の高さ、吸水率が0%、価格の低さ等の特性を、ロール片5は有することができる。また、ポリプロピレンを使用した場合には、ポリプロピレンの有する、吸水率が0%、価格の低さ、軽量である等の特性を、ロール片5は有することができる。
実施例1のロール1は、上記の如くの構成となっているので、ロール片5には、不織布7、及び極微細な気泡10を有する多孔質化されたポリウレタンの基部9からなる二重構造体が形成されてある。ポリウレタンの基部9は、高い耐摩耗性を有している為、耐久性の優れたロール片5を、製造することができる。また、基部9は、極微細な気泡10を有している為、ロール片5の重量を、軽くすることができると共に、ロール片5に加えられた衝撃を、吸収することができる。また、ロール片5は、不織布7、及び基部9よりなる二重構造体にて形成されてあり、不織布7と基部9の間には、空隙部8が形成されてあると共に、基部9は、極微細な気泡10を有する多孔質化されたポリウレタンにて形成されてある為、ロール片5を、被洗浄面にたいして、柔軟に接触させることができる。また、基部9は、多孔質化されたポリウレタンから形成されてある為、被洗浄面に傷を付ける事が無い。
また、ロール片5は、二重構造体の製造方法として、主成分及び副成分を混合紡糸して繊維を作成後、前記繊維を立体的に編込み、ウレタンを含浸凝固させて極微細な気泡を有する多孔質化されたポリウレタンを形成させた後、前記副成分を溶解除去させることにより、前記主成分からなる不織布及び極微細な気泡を有する多孔質化されたポリウレタンよりなる二重構造体を製造する方法が、採用されてある。
ロール片5は、上記の如く、ウレタンを含浸凝固させて極微細な気泡を有する多孔質化されたポリウレタンを形成させた後、前記副成分を溶解除去させる製造方法を採用している為、溶解除去時に、ポリウレタン内に形成されている未反応モノマーが、前記副成分と共に、溶解除去される。ところで、未反応モノマーは、極めて早期に酸化されやすい性質を有している。その為、ロール片の内部に、未反応モノマーが形成されてある場合には、ロール片は、未反応モノマーの酸化による弾性劣化を起こして硬化し、耐久性が極めて低くなってしまう。また、ロール片の変色、黄変化等も早期に発生してしまう。ロール片5は、未反応モノマーが、溶解除去されてある為、酸化による弾性劣化を起こして硬化することがほとんど無く、極めて高い耐久性を有することができる。また、ロール片5の変色、黄変化等も、ほとんど発生することが無い。
また、不織布7の主成分には、ポリエステルが、使用されてあると共に、他の材質として、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレンを使用することができる為、前記材質の有する特性を、ロール片5は有することができると共に、高い剛性を有することができる。また、繊維の繊度を0.2デニール以下に設定した場合には、ロール片5は、必要とされる剛性を保持しつつ、柔軟性を有することができ、厚みの薄いロール片5を製造する事が、容易である。
ロール1は、上記の如くの長所を有するロール片5が形成されてある為、耐久性が極めて高く、かつ、弾性劣化、変色、黄変化等がほとんど発生する事が無い。
実施例1のロール1は、上記の如くの構成となっているが、ロール片5の製造方法については、上記記載の方法以外にも、不織布7、及び極微細な気泡10を有する多孔質化されたポリウレタンの基部9からなる二重構造体が形成可能であり、かつ、未反応モノマーが形成されて無いポリウレタンの基部9が形成可能な方法であるならば、他の製造方法を採用できる。また、気泡10の種類についても、連続発泡、独立発泡のいずれの種類を採用しても良いが、独立発泡の場合には、ロール片5の内部に、洗浄水等が入り込むことが無い為、ロール片5の重量変化を、極力抑えることができる。
次に、図5にて、本発明の実施例1のロール1に使用するロール片の他の実施の形態を説明する。実施例1の他の実施の形態のロール片15は、図5の如く、不織布17、及び基部19よりなる二重構造体にて形成されてあり、不織布17と基部19の間には、空隙部18が形成されてある。不織布17は、単繊維16にて形成されてあり、材質には、ポリエステルが使用されてある。また、基部19は、極微細な気泡40を有する多孔質化された構造体にて形成されてあり、材質には、ポリウレタンが使用されてある。
本発明の実施例1の他の実施の形態のロール片15は、上記の如くの構成となっているので、単繊維16にて形成されてある不織布17は、高い剛性及び高い耐久性を有することができる。その為、ロール片15を、被洗浄面にたいして、強力に接触させることができる。その為、被洗浄面の汚れ等が、強力な付着力を有する場合であっても、高い耐久性を有することができる。
本発明のロールは、さまざまな目的にたいして使用可能であるが、鋼板、非鉄金属板、樹脂板、あるいはフィルム状からなる被洗浄面に付着した水分、油分、あるいは薬品成分の除去、搾取、洗浄、及び前記被洗浄面に水分、油分、あるいは薬品成分を塗布する目的以外にも、高い耐久性を必要とするロールとして、広く好適に使用することができる。
本発明のロールを鋼板表面の油分搾取用として使用した形態の正面図である。 図1に使用するロール片を、前面側から見た斜視図である。 図2の部分拡大図である。 図3の部分拡大図である。 本発明の他の実施の形態のロール片を、前面側から見た斜視図である。
符号の説明
1 ロール 2 台座 3 止め金具 4 プレート 5、15 ロール片
6、16 繊維 7、17 不織布 8、18 空隙部 9、19 基部
10、40 気泡 31 穴部 32 端部

Claims (5)

  1. 鋼板、非鉄金属板、樹脂板、あるいはフィルム状からなる被洗浄面に付着した水分、油分、あるいは薬品成分の除去、搾取、洗浄、及び前記被洗浄面に水分、油分、あるいは薬品成分を塗布する為のロールにおいて、前記ロールは、不織布及び極微細な気泡を有する多孔質化されたポリウレタンよりなる二重構造体にて形成されてある概円盤状のロール片を、複数枚重ね合わせてあることを特徴とするロール。
  2. 請求項1記載の構成よりなるロールにおいて、前記二重構造体の製造方法として、主成分及び副成分を混合紡糸して繊維を作成後、前記繊維を立体的に編込み、ウレタンを含浸凝固させて極微細な気泡を有する多孔質化されたポリウレタンを形成させた後、前記副成分を溶解除去させることにより、前記主成分からなる不織布及び極微細な気泡を有する多孔質化されたポリウレタンよりなる二重構造体を製造する方法が採用されてあることを特徴とするロール。
  3. 請求項1あるいは2記載の構成よりなるロールにおいて、前記不織布の主成分として、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンの内、少なくとも1種類以上の前記材質が使用されてあることを特徴とするロール。
  4. 請求項1から3記載のいずれかの構成よりなるロールにおいて、前記ロール片の見掛け密度が0.1g/cm以上、空隙率が80%以下、前記不織布に使用されてある繊維の繊度が10デニール以下にて形成されてあることを特徴とするロール。
  5. 請求項1から4記載のいずれかの構成よりなるロールにおいて、前記ロールの見掛け密度が0.3g/cm〜0.5g/cm、空隙率が70%〜40%、前記不織布に使用されてある繊維の繊度が0.2デニール以下にて形成されてあることを特徴とするロール。
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