JP2005264313A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、鋼板、非鉄金属板、樹脂板、あるいはフィルム状からなる被洗浄面に付着した水分、油分、あるいは薬品成分の除去、搾取、洗浄、及び前記被洗浄面に水分、油分、あるいは薬品成分を塗布する為のロールおよびその製造方法に関するものである。
鋼板、非鉄金属板、樹脂板、あるいはフィルム状からなる被洗浄面に付着した水分、油分、あるいは薬品成分の除去、搾取、洗浄、及び前記被洗浄面に水分、油分、あるいは薬品成分を塗布する為のロールに関しては、種々のものが開発されており、例えば、吸液ロールとして、極細繊維が立体的に絡合された不織布の空隙部に高分子弾性体が多孔質構造で充填された繊維質シートからなるディスク状物を多数枚重畳したもの(例えば、特許文献1)がある。
また、繊維を立体的に絡合した不織布の空隙部に高分子弾性体が充填された繊維質シートのディスク状物を多数枚重畳してなる芯部と、該芯部の表面に巻き付けられた吸液性の良好なシート状物からなる外層部とから構成したもの(例えば、特許文献2)もある。
また、繊維を立体的に絡合した不織布の空隙部に高分子弾性体が充填された繊維質シートのディスク状物を多数枚重畳してなる芯部と、該芯部の表面に巻き付けられた吸液性の良好なシート状物からなる外層部とから構成したもの(例えば、特許文献2)もある。
特許文献1の吸液ロールは、繊維質シートを構成する高分子弾性体が、早期に酸化することにより、弾性劣化を起こして硬化し、吸液ロールの耐久性が極めて低くなるという問題がある。また、高分子弾性体の変色、黄変化等も早期に発生するという問題もあった。
また、特許文献2のロールにおいては、ディスク状物を多数枚重畳した芯部の表面に、シート状物を巻き付けて構成されている為、ロールの製造工程が複雑で、かつ、縫い付け、接着等の方法を使用して、シート状物を固定する必要があるという難点を有していた。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、耐久性が極めて高く、かつ、弾性劣化、変色、黄変化等がほとんど発生する事の無いロールと、このロールを簡便に製造する方法を提供することを目的としている。
請求項1の発明のロールは、上記の目的を達成するため次の手段を採った。すなわち、鋼板、非鉄金属板、樹脂板、あるいはフィルム状からなる被洗浄面に付着した水分、油分、あるいは薬品成分の除去、搾取、洗浄、及び該被洗浄面に水分、油分、あるいは薬品成分を塗布するため、概円盤状のロール片を複数枚重ね合わせて台座に貫通させて装着されたロールであって、該ロール片は、不織布と基部とからなり、該不織布と該基部の間に空隙部が形成された二重構造体であり、該不織布の主成分は、ポリアミド繊維、ポリエステル、ポリプロピレン繊維、ウレタンゴム繊維のいずれか1種または複数からなり、該基部は、極微細な気泡を有する多孔質化されたポリウレタンであることを特徴としている。
ロール片は、請求項2に記載のように、その接触面の硬度が90〜30、空隙率が70〜20%、見掛け密度が0.3〜1.0グラム毎立法センチメートルに形成するのが望ましい。
なお、硬度とは、物質の硬さを表わし、JISK6253加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法に記載のデュロメータ硬さ試験により測定した硬度である。また、空隙率とは、空洞率、あるいは気泡率とも呼ばれ、材料内部に存在する空洞の割合であり、容積百分率で表わされる。また、見掛け密度とは、物質の単位体積当りの質量であり、グラム毎立法センチメートルで表わされる。見掛け密度の測定時における標準温度は、通常23℃が使用されている。
接触面の硬度を90以上に設定した場合には、ロール部の剛性、及び耐摩耗性は高くなるが、柔軟性が低く、ロールの使用は可能であるが、ロール部に求められる柔軟性を、十分に満足する事ができない。また、接触面の硬度を20以下に設定した場合には、ロール部の柔軟性は高くなるが、剛性、及び耐摩耗性が低く、ロールの使用は可能であるが、ロール部に求められる剛性、及び耐摩耗性を、十分に満足する事ができない。30以上とするのが望ましい。
なお、接触面の硬度を、90〜60に設定した場合には、被洗浄面として、段差の極めて少ない鋼板を使用した場合に対して、より好適に、柔軟性、剛性、及び耐摩耗性を十分に満足できる。また、接触面の硬度を、60〜30に設定した場合には、被洗浄面として、例えばレーザー接合材等の段差を有する鋼板を使用した場合に対して、より好適に、柔軟性、剛性、及び耐摩耗性を十分に満足できる。
空隙率は、70%〜20%の範囲内で、使用する被洗浄面の種類に応じて最適となるように設定する。空隙率は高く設定する程、ロール部の有する総空隙量を増加させる事ができる為、鋼板表面から搾取された油分のロール部における保持量を増加させることができる。なお、80%以上に設定した場合には、ロール片は軽量になるが、剛性及び耐摩耗性が低く、引き裂き等の形状劣化を発生しやすく、耐久性が満足できるものではない。
ロール部の見掛け密度は、0.3〜1.0グラム毎立法センチメートルの範囲内で、使用する被洗浄面の種類に応じて最適となるように設定する。見掛け密度は、高く設定する程ロール部の有する総繊維量を増加させる事ができるので、鋼板表面から搾取する油分量を増加させることができる。また、低く設定する程、ロール部の有する総空隙量を増加させることができるので、使用寿命が永く耐久性のよいものにできる。なお、見掛け密度を0.1グラム毎立法センチメートル以下に設定した場合には、ロール部は軽量になるが、剛性及び耐摩耗性が低く、耐久性が劣るものとなる。
ロール片は、不織布と極微細な気泡を有する多孔質化されたポリウレタンの基部からなる二重構造体が形成でき、かつ、未反応モノマーが形成されて無いポリウレタンの基部が形成可能であれば、その製造方法は特に問わないが、請求項3に記載の製造方法によるのが望ましい。
請求項3の発明のロール片の製造方法は、主成分及び副成分を混合紡糸して繊維にしたものを立体的に編込み、ウレタンを含浸凝固させて極微細な気泡を有する多孔質化されたポリウレタンを形成させ、しかる後該副成分を溶解除去させることにより、主成分からなる不織布と極微細な気泡を有する多孔質化されたポリウレタンの基部とからなる二重構造体を形成させることを特徴としている。なお、気泡は、連続発泡、独立発泡のいずれでも良いが、独立発泡にすれば、ロール片の内部に洗浄水等が入り込むことが無いので、ロール片の重量変化を抑えることができる。
本発明のロールは、概円盤状のロール片を複数枚重ね合わせて台座に貫通させて装着されたロールであって、ロール片は、ポリアミド繊維などの不織布と極微細な気泡を有する多孔質化されたポリウレタンの基部とからなり、不織布と基部の間に空隙部が形成された二重構造体である。
ポリウレタンの基部は、高い耐摩耗性を有するので、耐久性の優れたロール片を、製造することができる。また、基部は、極微細な気泡を有している為、ロール片の重量を軽くすることができると共に、ロール片に加えられた衝撃を吸収することができる。したがって、被洗浄面にたいして、柔軟に接触させることができ被洗浄面に傷を付ける事が無い。
ポリウレタンの基部は、高い耐摩耗性を有するので、耐久性の優れたロール片を、製造することができる。また、基部は、極微細な気泡を有している為、ロール片の重量を軽くすることができると共に、ロール片に加えられた衝撃を吸収することができる。したがって、被洗浄面にたいして、柔軟に接触させることができ被洗浄面に傷を付ける事が無い。
不織布としてナイロンに代表されるポリアミド繊維を使用した場合には、ポリアミド繊維の有する、耐摩耗性、耐熱性、及び弱酸から強アルカリにおける耐薬品性の高さ、吸水率の高さ等の特性をロール部に持たせることができる。また、ポリエステルを使用した場合には、ポリエステルの有する、耐熱性、及び強酸から弱アルカリにおける耐薬品性の高さ、吸水率の低さ、価格の低さ等の特性をロール部に持たせることができる。また、ポリプロピレン繊維を使用した場合には、ポリプロピレン繊維の有する、吸水率が0%、価格の低さ、軽量である等の特性をロール部に持たせることができる。また、別名、ウレタン弾性糸とも呼ばれるウレタンゴム繊維を使用した場合には、ウレタンゴム繊維の有する、親油性の高さ、弾性の高さ等の特性をロール部に持たせることができる。
ロール片は、その接触面の硬度が90〜30、空隙率が70〜20%、見掛け密度が0.3〜1.0グラム毎立法センチメートルに形成すれば(請求項2)、求められる柔軟性、剛性、及び耐摩耗性を十分に満足する事ができると共に、引き裂き等の形状劣化が発生する事が無く、十分な耐久性を有する事ができる。
ロール片の製造方法は、請求項3に記載のように、主成分及び副成分を混合紡糸して繊維にしたものを立体的に編込み、ウレタンを含浸凝固させて極微細な気泡を有する多孔質化されたポリウレタンを形成させ、しかる後該副成分を溶解除去させることにより、主成分からなる不織布と極微細な気泡を有する多孔質化されたポリウレタンの基部とからなる二重構造体を形成させるようにしたので、溶解除去時に、ポリウレタン内に形成されている未反応モノマーが、副成分と共に、溶解除去される。
ところで、未反応モノマーは、極めて早期に酸化されやすい性質を有している。その為、ロール片の内部に未反応モノマーが形成されている場合には、ロール片は未反応モノマーの酸化による弾性劣化を起こして硬化し、耐久性が極めて低くなってしまう。また、ロール片の変色、黄変化等も早期に発生してしまう。
ロール片は、未反応モノマーが前記副成分と共に溶解除去されているので、酸化による弾性劣化を起こして硬化することがほとんど無く、極めて高い耐久性を有し、また、ロール片の変色、黄変化等もほとんど発生することが無い。
ところで、未反応モノマーは、極めて早期に酸化されやすい性質を有している。その為、ロール片の内部に未反応モノマーが形成されている場合には、ロール片は未反応モノマーの酸化による弾性劣化を起こして硬化し、耐久性が極めて低くなってしまう。また、ロール片の変色、黄変化等も早期に発生してしまう。
ロール片は、未反応モノマーが前記副成分と共に溶解除去されているので、酸化による弾性劣化を起こして硬化することがほとんど無く、極めて高い耐久性を有し、また、ロール片の変色、黄変化等もほとんど発生することが無い。
本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
請求項1の発明を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態のロールを、鋼板表面の油分搾取用として示す正面図である。
図1において、1はロール、2は台座、3は止め金具、4はプレート、5はロール片、51はロール部である。図2は、図1に使用するロール片を、前面側から見た斜視図である。図2において、31は穴部、32は端部である。図3は、図2の部分拡大図である。図3において、7は不織布、8は空隙部、9は基部である。図4は、図3の部分拡大図である。図4において、6は繊維、10は気泡である。図5は、図1のロールの断面図である。図6は、本発明の他の実施の形態のロール片を、前面側から見た斜視図である。図6において、15はロール片、16は繊維、17は不織布、18は空隙部、19は基部、40は気泡である。
図1において、1はロール、2は台座、3は止め金具、4はプレート、5はロール片、51はロール部である。図2は、図1に使用するロール片を、前面側から見た斜視図である。図2において、31は穴部、32は端部である。図3は、図2の部分拡大図である。図3において、7は不織布、8は空隙部、9は基部である。図4は、図3の部分拡大図である。図4において、6は繊維、10は気泡である。図5は、図1のロールの断面図である。図6は、本発明の他の実施の形態のロール片を、前面側から見た斜視図である。図6において、15はロール片、16は繊維、17は不織布、18は空隙部、19は基部、40は気泡である。
ロール1は、図1及び図5の如く、台座2、止め金具3、プレート4、及び複数のロール片5から形成されたロール部51より構成されている。台座2は、略円柱形状で、台座2の外周には、複数のロール片5が重ね合わされたロール部51が形成され、両側から止め金具3、及びプレート4にて挟み付けられて装着されている。また、止め金具3には、スナップリングが使用されている。また、ロール片5は、図2の如く、概円盤状の平板形状で、中心部には穴部31が形成され、外周部には、端部32が形成されている。なお、ロール部51は、ロール1に使用する総数のロール片5より形成されている。
ロール1は、ロール片5を概円盤状の平板形状に打ち抜き、複数重ね合わせて、穴部31を台座2に対して貫通させた後、台座2の長手方向から、プレス機にて所定長さだけ圧縮させ、その後、止め金具3、及びプレート4にて挟み付けて固定する。次に、所定時間放置することにより、重ね合わせた複数のロール片5の内部応力を均一化させ、端部32を切削加工及び研磨加工して製作される。また、ロール片5は、図3の如く、不織布7、及び基部9よりなる二重構造体にて形成されており、不織布7と基部9の間には、空隙部8が形成されている。不織布7は、図4の如く、複数本の繊維6から形成されており、材質には、ポリエステルが使用されている。また、基部9は、極微細な気泡10を有する多孔質化された構造体にて形成されており、材質には、ポリウレタンが使用されている。
また、本発明のロールを、従来の不織布と同条件にて比較する為に実施した、鋼板表面の油分搾取用として使用した形態時における油分搾取性能及び磨耗性能の試験結果を記載する。まず、油分搾取性能試験については、外径が320mm、内径が240mm、全長が1140mmのロール部を有するロールを作成した。また、溶融亜鉛メッキ鋼板の上面に、スギムラ化学工業株式会社製の洗浄油プレトンR−303Pを毎分50リットルにて散布した。次に、周速を毎分100mにて回転させた前記ロールにたいして、所定の線圧にて押付けて、溶融亜鉛メッキ鋼板を通過させ、溶融亜鉛メッキ鋼板の上面の油膜厚みを測定した。
その結果、本発明のロールは、線圧が6.5〜10kgf/cmにて油膜厚みが0.09〜0.06μmであり、従来の不織布は、同じ線圧にて、油膜厚みが1.9〜1.6μmであった。また、磨耗性能試験については、外径が120mm、内径が50mm、全長が190mmのロール部を有するロールを2本作成した。その後、前記ロールの1本の表面に、#36の研磨紙を巻き付け固定後、2本のロールを、線圧8.3kgf/cm、周速を毎分100mにて、30分間互いに押付けて回転させた後、#36の研磨紙が巻き付け固定されていないロールにおけるロール部の摩耗量を測定した。その結果、本発明のロールは、摩耗量が0.03kgであり、従来の不織布は、摩耗量が0.05kgであった。以上の試験結果から、本発明のロールは、従来の不織布と比較して、油分搾取性能及び磨耗性能が、格段に改善されているという結果が得られた。
実施例のロール1は、上記の如くの構成となっているので、ロール片5には、不織布7、及び極微細な気泡10を有する多孔質化されたポリウレタンの基部9からなる二重構造体が形成されている。ポリウレタンの基部9は、高い耐摩耗性を有している為、耐久性の優れたロール片5を、製造することができる。また、基部9は、極微細な気泡10を有している為、ロール片5の重量を、軽くすることができると共に、ロール片5に加えられた衝撃を、吸収することができる。また、ロール片5は、不織布7、及び基部9よりなる二重構造体にて形成されており、不織布7と基部9の間には、空隙部8が形成されてあると共に、基部9は、極微細な気泡10を有する多孔質化されたポリウレタンにて形成されている為、ロール片5を、被洗浄面にたいして、柔軟に接触させることができる。また、基部9は、多孔質化されたポリウレタンから形成されてある為、被洗浄面に傷を付ける事が無い。
図6は、本発明の別の実施例のロール片を示すもので、不織布17、及び基部19よりなる二重構造体にて形成され、不織布17と基部19の間には、空隙部18が形成されている。不織布17は、単繊維16にて形成されており、材質には、ポリエステルが使用されている。また、基部19は、極微細な気泡40を有する多孔質化された構造体にて形成されており、材質には、ポリウレタンが使用されている。
このロール片15は、上記のような構成となっているので、単繊維16にて形成された不織布17は、高い剛性及び高い耐久性を有する。その為、ロール片15を、被洗浄面にたいして、強力に接触させることができ、被洗浄面の汚れ等が、強力な付着力を有する場合であっても、高い洗浄性がある。
次に、ロール片5の製造方法について説明する。まず、主成分及び副成分を混合紡糸して繊維を作成後、特殊な針を突き刺して、前記繊維を立体的に編込む。前記の如く、立体的に編込む製造方法は、一般的には、ニードルパンチングと呼ばれている。次に、前記繊維にウレタンを含浸凝固させて極微細な気泡を有する多孔質化されたポリウレタンを形成させた後、前記副成分を溶解除去させる。
上記の製造方法により、主成分からなる複数本の繊維6が立体的に編込まれた不織布7、及び極微細な気泡10を有する多孔質化されたポリウレタンの基部9からなる二重構造体が、形成される。なお、前記の副成分の溶解除去時には、同時に、ポリウレタン内に形成されている未反応モノマーが、前記の副成分と共に、溶解除去される。また、上記のウレタンを、含浸凝固させる方法としては、ウレタン溶液を充填させた繊維を、水中に浸漬させる方法が使用されている。また、主成分には、ポリエステルが使用されており、副成分には、ポリエチレンが使用されている。
なお、ロール片5は、その接触面の硬度が90〜30、空隙率が70〜20%、見掛け密度が0.3〜1.0グラム毎立法センチメートルにて形成されている。
ロール1はこのように製造されるので、溶解除去時に、ポリウレタン内に形成されている未反応モノマーが、副成分と共に、溶解除去される。ところで、未反応モノマーは、極めて早期に酸化されやすい性質を有している。その為、ロール片5の内部に、未反応モノマーが形成されている場合には、ロール片5は、未反応モノマーの酸化による弾性劣化を起こして硬化し、耐久性が極めて低くなってしまう。また、ロール片5の変色、黄変化等も早期に発生してしまう。ロール片5は、未反応モノマーが、副成分と共に、溶解除去されるので、酸化による弾性劣化を起こして硬化することがほとんど無く、極めて高い耐久性を有することができる。また、ロール片5の変色、黄変化等も、ほとんど発生することが無い。
本発明のロールは、さまざまな目的にたいして使用可能であるが、鋼板、非鉄金属板、樹脂板、あるいはフィルム状からなる被洗浄面に付着した水分、油分、あるいは薬品成分の除去、搾取、洗浄、及び前記被洗浄面に水分、油分、あるいは薬品成分を塗布する目的以外にも、高い耐久性を必要とするロールとして、広く好適に使用することができる。
1 ロール
2 台座
3 止め金具
4 プレート
5、15 ロール片
6、16 繊維
7、17 不織布
8、18 空隙部
9、19 基部
10、40 気泡
31 穴部
32 端部
51 ロール部
2 台座
3 止め金具
4 プレート
5、15 ロール片
6、16 繊維
7、17 不織布
8、18 空隙部
9、19 基部
10、40 気泡
31 穴部
32 端部
51 ロール部
Claims (3)
- 鋼板、非鉄金属板、樹脂板、あるいはフィルム状からなる被洗浄面に付着した水分、油分、あるいは薬品成分の除去、搾取、洗浄、及び該被洗浄面に水分、油分、あるいは薬品成分を塗布するため、概円盤状のロール片を複数枚重ね合わせて台座に貫通させて装着されたロールであって、該ロール片は、不織布と基部とからなり、該不織布と該基部の間に空隙部が形成された二重構造体であり、該不織布の主成分は、ポリアミド繊維、ポリエステル、ポリプロピレン繊維、ウレタンゴム繊維のいずれか1種または複数からなり、該基部は、極微細な気泡を有する多孔質化されたポリウレタンであることを特徴とするロール。
- 前記ロール片は、その接触面の硬度が90〜30、空隙率が70〜20%、見掛け密度が0.3〜1.0グラム毎立法センチメートルに形成されたことを特徴とする請求項1記載のロール。
- 請求項1記載のロールにおいて、該ロール片は、主成分及び副成分を混合紡糸して繊維にしたものを立体的に編込み、ウレタンを含浸凝固させて極微細な気泡を有する多孔質化されたポリウレタンを形成させ、しかる後該副成分を溶解除去させることにより、主成分からなる不織布と極微細な気泡を有する多孔質化されたポリウレタンの基部とからなる二重構造体を形成させることを特徴とするロール片の製造方法。
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