JP2005188404A - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】各噴射ノズルに関して燃料噴霧の微粒化状態を均等化することができる燃料噴射装置を提供する。
【解決手段】内燃機関の各気筒に対応して設けられた噴射ノズル11の各々は、燃料及び所定流体の蒸気をほぼ同時に噴射することが可能である。各噴射ノズル11には、共通の蒸気発生部5にて発生した第2流体の蒸気が分配されて供給される。これによって、各噴射ノズル11に供給される第2流体の蒸気の圧力を均等化することができるので、各噴射ノズル11に関して燃料噴霧の微粒化状態を均等化することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料噴射装置に関し、特に燃料及び所定流体の蒸気を噴射することが可能な燃料噴射装置に関する。
この種の燃料噴射装置の一例が特公平5−30986号公報(特許文献1)に開示されている。特許文献1においては、高圧ポンプから連通管内に送られた水をヒータにより加熱することで水蒸気を発生させている。そして、噴射ノズルから燃料及び水蒸気をほぼ同時に噴射している。これによって、燃料の微粒化の促進を図っている。
また、その他の背景技術として、特許文献2〜4の燃料噴射装置が開示されている。
特公平5−30986号公報 特開平6−101590号公報 特開平6−280683号公報 特開平5−256230号公報
特許文献1においては、各噴射ノズルごとに配設された連通管をヒータにより加熱することで蒸気を発生させているが、各連通管で蒸気の温度、圧力、発生量を揃えることが困難であるため、各噴射ノズルに関して燃料噴霧の微粒化状態を均等化することが困難であるという問題点がある。そして、例えば内燃機関を停止してから長時間経過しているときのように連通管の温度が低下している場合は、連通管内の蒸気の圧力が大気圧より低くなり、液相状態の流体が連通管内に流入することで連通管内が液相状態の流体でほぼ満たされることになる。この状態で内燃機関を始動して噴射ノズルを作動させても、噴射ノズルから蒸気を噴射することが困難であるため、燃料噴霧の高微粒化を安定して行うことが困難であるという問題点がある。また、燃料の他に水等の蒸気を発生させるための流体をさらに搭載する必要があるため、蒸気を噴射するための構成の簡略化が困難であるという問題点がある。
本発明は、各噴射ノズルに関して燃料噴霧の微粒化状態を均等化することができる燃料噴射装置を提供することを目的の1つとする。また、本発明は、燃料噴霧の高微粒化を安定して実現することができる燃料噴射装置を提供することを目的の1つとする。また、本発明は、蒸気を噴射するための構成を簡略化することができる燃料噴射装置を提供することを目的の1つとする。
本発明に係る燃料噴射装置は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明に係る燃料噴射装置は、各々が燃料及び所定流体の蒸気を噴射することが可能な複数の噴射手段と、所定流体の蒸気を発生させて各噴射手段へ供給する蒸気発生部と、を有する燃料噴射装置であって、共通の蒸気発生部にて発生した所定流体の蒸気が各噴射手段に供給されることを要旨とする。または、複数の蒸気発生部にて発生した所定流体の蒸気がその圧力が均等化されて各噴射手段に供給されることを要旨とする。
この本発明においては、共通の蒸気発生部にて発生した所定流体の蒸気が各噴射手段に供給される。または、複数の蒸気発生部にて発生した所定流体の蒸気がその圧力が均等化されて各噴射手段に供給される。これによって、各噴射手段に供給される第2流体の蒸気の圧力を均等化することができる。したがって、この本発明によれば、各噴射手段に関して燃料噴霧の微粒化状態を均等化することができる。
この本発明に係る燃料噴射装置において、複数の蒸気発生部間を連通させるための連通路を有し、複数の蒸気発生部にて発生した所定流体の蒸気が該連通路を通ることで、該所定流体の蒸気の圧力が均等化されるものとすることもできる。この本発明に係る燃料噴射装置において、複数の蒸気発生部にて発生した所定流体の蒸気が混ざり合う蒸気混合部を有し、複数の蒸気発生部にて発生した所定流体の蒸気が該蒸気混合部にて混ざり合うことで、該所定流体の蒸気の圧力が均等化されるものとすることもできる。
この本発明に係る燃料噴射装置において、前記噴射手段は、燃料を噴射することが可能な燃料噴射弁と、所定流体の蒸気を噴射することが可能な蒸気制御弁と、燃料及び所定流体の蒸気を内燃機関の筒内へ噴出するための噴出口と、を含み、前記燃料噴射装置は、所定流体の蒸気を内燃機関の筒内へ所定量以上噴出することができないと予測される場合に、圧縮行程にて前記蒸気制御弁を一時的に開けることで内燃機関の筒内と該蒸気制御弁内とを一時的に連通させる制御手段をさらに有するものとすることもできる。こうすれば、所定流体の蒸気を内燃機関の筒内へ所定量以上噴出することができない状態でも、高微粒化の燃料噴霧を内燃機関の筒内に安定して形成することができる。この態様の本発明に係る燃料噴射装置において、前記制御手段は、内燃機関の始動時に、圧縮行程にて内燃機関の筒内と該蒸気制御弁内とを一時的に連通させるものとすることもできる。こうすれば、内燃機関の始動時に高微粒化の燃料噴霧を内燃機関の筒内に安定して形成することができる。
この本発明に係る燃料噴射装置において、前記噴射手段は、燃料を噴射することが可能な燃料噴射弁と、所定流体の蒸気を噴射することが可能な蒸気制御弁と、燃料及び所定流体の蒸気を内燃機関の筒内へ噴出するための噴出口と、該蒸気制御弁内から該噴出口へ向かう方向のみの気流を許容する逆止手段と、を含むものとすることもできる。こうすれば、蒸気制御弁内に作用する筒内圧力を逆止手段によって抑制することができる。
この本発明に係る燃料噴射装置において、前記蒸気発生部は、供給された所定流体を加熱することで、該所定流体の蒸気を発生させる加熱手段と、発生させる所定流体の蒸気の圧力が設定圧力となるように、該加熱手段による所定流体の加熱状態を制御する制御手段と、を含むものとすることもできる。こうすれば、所定流体の蒸気の圧力を精度よく制御することができる。この態様の本発明に係る燃料噴射装置において、前記制御手段は、所定流体の温度が設定温度になるように、前記加熱手段による所定流体の加熱状態を制御し、前記設定温度は、所定流体の飽和蒸気圧特性における前記設定圧力に対応する飽和温度に略一致するものとすることもできる。こうすれば、圧力センサを用いることなく所定流体の蒸気の圧力が設定圧力となるように制御することができるので、低コスト化を実現することができる。
この本発明に係る燃料噴射装置において、前記蒸気発生部は、供給された所定流体を加熱することで、該所定流体の蒸気を発生させる加熱手段と、該加熱手段に近接配置され、内燃機関にて発生した排気ガスが供給される排気通路と、を含むものとすることもできる。こうすれば、排気通路に供給された排気ガスの熱を利用して所定流体を加熱することができる。
この本発明に係る燃料噴射装置において、前記蒸気発生部は、所定流体を加熱するための加熱手段と、所定流体を該加熱手段に向けて霧状に噴射する流体制御手段と、を含み、霧状に噴射された所定流体を加熱することで、該所定流体の蒸気を発生させるものとすることもできる。こうすれば、蒸気発生部内に液相状態の所定流体を貯溜することなく、所定流体の蒸気を必要な分だけ発生させることができる。
この本発明に係る燃料噴射装置において、前記蒸気発生部は、所定流体の蒸気の圧力が規定圧力より低いときに外気の流入を許容する圧力調整手段を含むものとすることもできる。こうすれば、液相状態の所定流体が蒸気発生部内に流入するのを防止することができるので、所定流体の蒸気を安定して噴射することができ、燃料噴霧の高微粒化を安定して実現することができる。
また、本発明に係る燃料噴射装置は、燃料及び所定流体の蒸気を噴射することが可能な噴射手段と、流入した所定流体を基に該所定流体の蒸気を発生させて噴射手段へ供給する蒸気発生部と、蒸気発生部への所定流体の流入を遮断可能な遮断手段と、所定流体の蒸気の圧力が規定圧力より低くなると予測された場合に、前記遮断手段により蒸気発生部への所定流体の流入を遮断する制御手段と、を有することを要旨とする。
この本発明においては、所定流体の蒸気の圧力が規定圧力より低くなると予測された場合に、蒸気発生部への所定流体の流入を遮断している。これによって、液相状態の所定流体が蒸気発生部に流入することで、蒸気発生部から噴射手段に至る領域が液相で満たされるのを防止することができる。したがって、この本発明によれば、所定流体の蒸気を安定して噴射することができるので、燃料噴霧の高微粒化を安定して実現することができる。
この本発明に係る燃料噴射装置において、前記制御手段は、内燃機関の停止時に前記遮断手段により前記蒸気発生部への所定流体の流入を遮断するものとすることもできる。こうすれば、内燃機関の停止後に液相状態の所定流体が蒸気発生部に流入するのを防止することができる。
また、本発明に係る燃料噴射装置は、燃料を噴射することが可能な燃料噴射弁、及び該燃料の蒸気を噴射することが可能な蒸気制御弁を含み、燃料及び該燃料の蒸気を噴射することが可能な噴射手段と、該燃料の蒸気を発生させて前記蒸気制御弁へ供給する蒸気発生部と、を有することを要旨とする。
この本発明においては、燃料の蒸気を発生させて燃料の蒸気を噴射することにより、燃料の微粒化及び蒸発化を促進させることができる。その際に、蒸気を発生させるための燃料以外の第2流体をさらに搭載する必要がない。したがって、この本発明によれば、蒸気を噴射するための構成を簡略化することができる。
この本発明に係る燃料噴射装置において、前記蒸気発生部は、供給された燃料を加熱することで、該燃料の蒸気を発生させる加熱手段と、供給された燃料が気相及び液相に分離するように、該加熱手段による燃料の加熱状態を制御する制御手段と、を含み、前記蒸気発生部内における液相状態の燃料が前記燃料噴射弁に供給され、前記蒸気発生部内における気相状態の燃料が前記蒸気制御弁に供給されるものとすることもできる。こうすれば、蒸気を噴射するための構成をさらに簡略化することができる。
以下、本発明を実施するための形態(以下実施形態という)を図面に従って説明する。
「実施形態1」
図1は、本発明の実施形態1に係る燃料噴射装置の構成の概略を示す図である。本実施形態の燃料噴射装置は、例えばガソリンエンジン等の内燃機関に用いられるものであり、燃料及び第2流体の蒸気を噴射することが可能である。そして、本実施形態の燃料噴射装置は、蒸気発生部5及び複数の噴射ノズル11を備えている。
燃料ポンプ1は、燃料タンク6に蓄えられた燃料を汲み上げて燃料レール10へ供給する。燃料レール10は、燃料ポンプ1から供給された燃料を所定圧力で蓄える。燃料レール10に蓄えられた燃料は、各噴射ノズル11に供給される。
蒸気発生部5は、第2流体の蒸気を発生させて各噴射ノズル11に供給する。そして、蒸気発生部5は、図2に示すように、流体制御弁501、蒸気発生容器502、圧力センサ503、ヒータ制御器505、及びヒータ506を有している。
蒸気発生部5の蒸気発生容器502内には、第2流体が液相状態で供給される。第2流体は、第2流体タンク(図示せず)に蓄えられており、流体ポンプ(図示せず)によって汲み上げられて蒸気発生容器502内に供給される。そして、蒸気発生部5は、蒸気発生容器502内に貯溜された液相状態の第2流体500をヒータ506によって加熱することで第2流体の蒸気を発生させ、この第2流体の蒸気を蒸気吐出口507から吐出して各噴射ノズル11へ供給する。このとき、第2流体500の液相から気相への相変化による体積膨張によって、蒸気発生容器502内の圧力が上昇する。蒸気発生容器502内の圧力、すなわち第2流体の蒸気の圧力は、圧力センサ503によって検出され、その検出圧力がヒータ制御器505に入力される。
ヒータ制御器505は、圧力センサ503による検出圧力が設定圧力となるように、ヒータ506による第2流体の加熱状態を制御する。具体的には、ヒータ制御器505は、圧力センサ503による検出圧力が設定圧力より低いときは、ヒータ506に通電することで第2流体500を加熱する。さらに、ヒータ制御器505は、設定圧力と検出圧力との差が大きいほどヒータ506に大電流を流す。あるいは、電流を変化させる代わりに、ヒータ506への通電のオンオフの周期を変化させることで投入電力を変化させることも可能である。一方、圧力センサ503の検出圧力が設定圧力より高いときは、ヒータ制御器505は、ヒータ506の通電を停止させることで第2流体500の加熱を停止させる。以上の制御によって、第2流体の蒸気の圧力が設定圧力になるように、第2流体500の加熱状態が制御される。
流体ポンプと蒸気発生容器502内との間の連通/非連通の連通状態は、流体制御弁501の開閉状態を制御することにより行われる。すなわち、流体ポンプが駆動され且つ流体制御弁501が開いているときは、蒸気発生容器502内に第2流体が供給される。一方、流体制御弁501が閉じているときは、第2流体の蒸気発生容器502内への供給が遮断される。流体制御弁501の開閉制御によって、蒸気発生容器502内における第2流体500の貯溜量が制御される。なお、流体制御弁501としては、例えば電磁弁等を用いることができる。
噴射ノズル11は、内燃機関の各気筒(図示せず)に対応して設けられており、燃料及び所定流体の蒸気をほぼ同時に噴射することが可能である。そして、噴射ノズル11の各々は、燃料噴射弁2、蒸気制御弁3、及び噴出口4を有している。燃料噴射弁2は、燃料レール10から供給された燃料の噴射が可能である。燃料噴射弁2としては、例えば電磁力やPZT等によって電気的に駆動される弁を用いることができる。蒸気制御弁3は、蒸気発生部5から供給された第2流体の蒸気の噴射が可能である。蒸気制御弁3としては、例えば電磁力やPZT等によって電気的に駆動される弁を用いることができる。燃料噴射弁2から噴射された燃料及び蒸気制御弁3から噴射された第2流体の蒸気は、噴出口4から噴出する。これによって、本実施形態の噴射ノズル11は気流噴射弁として作用し、第2流体の蒸気によって燃料の微粒化を促進させることができる。さらに、第2流体の蒸気の筒内への流入によって、作動流体を増加させることができるので、内燃機関の熱効率を向上させることができる。
なお、図1では、燃料噴射弁2の噴射方向と噴出口4の開口方向とが略同軸である場合を示しているが、両者の軸をずらした構成にしてもよい。両者が同軸である場合に燃料のみを噴射するときは、燃料噴射弁2の噴射方向に燃料が噴出する。一方、両者の軸をずらした場合に燃料のみを噴射するときは、噴出口4の内壁に衝突してから燃料が噴出するので、燃料噴射弁2の噴射方向及び噴出口4の形状により燃料の噴出方向を調整することができる。また、燃料及び第2流体の蒸気を同時期に噴射するときの噴出方向は、概ね噴出口4の形状に依存する。
本実施形態の燃料噴射装置を吸気管内噴射式の内燃機関に用いる場合は、第2流体の蒸気の圧力が絶対圧で0.14MPa〜0.2MPa程度あれば、非常に良好な微粒化状態の燃料噴霧を実現することができる。また、本実施形態の燃料噴射装置を筒内噴射式の内燃機関に用い、吸気行程から圧縮行程初期の低い筒内圧力時に噴射する場合は、第2流体の蒸気の圧力が絶対圧で0.14MPa〜0.4MPa程度あれば、筒内噴射が可能であるとともに、良好な微粒化状態の燃料噴霧を実現することができる。さらに、本実施形態の燃料噴射装置を筒内噴射式の内燃機関に用い、圧縮行程後期に噴射する場合においても、第2流体の蒸気の圧力が絶対圧で0.8MPa〜1MPa程度あれば、筒内噴射が可能であるとともに、良好な微粒化状態の燃料噴霧を実現することができる。
なお、第2流体については、例えば水やアルコール等の耐ノック性の高いものを用いることで、耐ノック性能を向上させることができる。あるいは、本実施形態の燃料噴射装置を予混合圧縮自着火(HCCI:Homogeneous Charge Compression Ignition)式の内燃機関に用いる場合は、着火制御用として例えばパーオキサイド系やナイトレイト系のセタン化向上剤を第2流体として用いることもできる。これによって、第2流体を燃料の微粒化、蒸発促進の他にHCCI燃焼の着火制御に寄与させることができる。
本実施形態の燃料噴射装置において、燃料噴射弁2の作動、蒸気制御弁3の作動、及び流体制御弁501の開閉は、図示しないコントローラによって制御される。
本実施形態の燃料噴射装置における噴射開始時期の制御については、(A1)燃料のみ噴射を開始する、(A2)燃料及び第2流体の蒸気の噴射をほぼ同時に開始する、(A3)第2流体の蒸気の噴射を先に開始してから燃料の噴射を開始する、の制御が可能である。
一方、本実施形態の燃料噴射装置における噴射終了時期の制御については、(B1)燃料のみ噴射を終了する((A1)の場合)、(B2)燃料及び第2流体の蒸気の噴射をほぼ同時に終了する、(B3)燃料の噴射を終了してから第2流体の蒸気の噴射を終了する、(B4)第2流体の蒸気の噴射を終了してから燃料の噴射を終了する、の制御が可能である。
(A1)かつ(B1)の制御については、例えば内燃機関の始動時のように第2流体の蒸気が蒸気発生部5にて未発生である場合や、蒸気発生部5に第2流体が供給されていない場合に行われる。そして、(A2)の制御については、第2流体の使用量を少なくする場合に行われる。また、(A3)の制御を行うと、筒内に第2流体の蒸気による流れが形成されるため、その後に噴出した燃料及び第2流体の蒸気はその流れに沿って進行する。そのため、筒内噴射式内燃機関に適用した場合は、(A3)の制御を行うことにより、ピストン壁面やシリンダ壁面への燃料の付着量を少なくすることができる。
(B2)の制御については、第2流体の使用量を少なくする場合に行われる。そして、(B3)の制御を行うと、燃料の噴射が終了した後でも第2流体の蒸気が噴出しているため、(B3)の制御を行うことにより、燃料及び第2流体の蒸気の噴射を同時に終了する場合と比較して燃料をより広範囲に分散させることができる。また、(B4)の制御については、第2流体の使用量を極力少なくする場合に行われる。さらに、筒内噴射式内燃機関に適用した場合は、(B4)の制御を行うことにより、以下に示す効果を得ることができる。筒内噴射式内燃機関において、燃料のみ噴射されるときは燃料及び第2流体が同時に噴射されるときと比較して貫徹力が弱くなるため、部分的に混合気濃度が高い領域を筒内に形成することができる。点火時期にて混合気濃度が高い領域が点火栓近傍に存在するようにすれば、着火性の確保を実現することができる。そのため、燃焼室内における平均混合気濃度を希薄にしても、安定した燃焼を行うことができる。
本実施形態においては、図1に示すように、複数の噴射ノズル11が設けられているのに対して、設けられている蒸気発生部5は1つである。そして、共通の蒸気発生部5にて発生した第2流体の蒸気が各噴射ノズル11に分配されて供給される。これによって、各噴射ノズル11に供給される第2流体の蒸気の圧力を均等化することができるので、各噴射ノズル11の噴出口4から燃料及び第2流体の蒸気を噴射したときに、各噴射ノズル11に関して燃料噴霧の微粒化状態を均等化することができる。
また、本実施形態において、コントローラは、蒸気発生容器502内における第2流体の蒸気の圧力が大気圧より低くなるか否かを予測する。そして、コントローラは、例えば内燃機関の停止時のように蒸気発生容器502内における第2流体の蒸気の圧力が大気圧より低くなると予測した場合は、流体制御弁501を閉じることにより、第2流体の蒸気発生容器502内への流入を遮断する。ここで、内燃機関を停止してから長時間経過すると、蒸気発生部5の温度が外気温まで低下する。例えば蒸気発生部5の温度が20℃に低下すれば、蒸気発生容器502内における第2流体の蒸気の圧力が20℃での飽和蒸気圧である約0.002MPa(絶対圧)と大気圧より低くなる。この状態で流体制御弁501が開いている場合を考えると、蒸気発生容器502内における圧力が大気圧になるまで液相状態の第2流体が蒸気発生容器502内に流入する。この第2流体の流入によって蒸気相の体積が約1/50になり、蒸気発生容器502内から蒸気制御弁3に至る領域の大部分が液相状態の第2流体で満たされることになる。内燃機関の始動後に、この状態で蒸気制御弁3を作動させても蒸気制御弁3は第2流体の蒸気を噴射することができないため、燃料噴霧の高微粒化を行うことが困難となってしまう。
これに対して、内燃機関の停止時に流体制御弁501が閉じている場合を考えると、蒸気発生部5の温度が低下して蒸気発生容器502内における第2流体の蒸気の圧力が大気圧より小さくなっても、液相状態の第2流体が蒸気発生容器502内に流入するのを防止することができる。したがって、蒸気発生容器502内から蒸気制御弁3に至る領域に蒸気相を保持することができ、内燃機関の始動後に蒸気制御弁3を作動させても蒸気制御弁3は第2流体の蒸気を噴射することができるので、燃料噴霧の高微粒化を実現することができる。
以上説明したように、本実施形態においては、複数の噴射ノズル11に第2流体の蒸気を供給するための蒸気発生部5を共通化している。これによって、各噴射ノズル11に圧力が均等化された第2流体の蒸気を供給することができるので、各噴射ノズル11に関して燃料噴霧の微粒化状態を均等化することができる。したがって、本実施形態によれば、燃焼状態及び排気性能の気筒間ばらつきを抑止することができるので、安定した内燃機関の運転及び良好な排気性能を実現することができる。
さらに、本実施形態においては、例えば内燃機関の停止時のように蒸気発生容器502内における第2流体の蒸気の圧力が大気圧より低くなると予測された場合は、流体制御弁501を閉じることにより、蒸気発生容器502内への第2流体の流入を遮断している。これによって、液相状態の第2流体が蒸気発生容器502内に流入して蒸気発生容器502内から蒸気制御弁3に至る領域が液相で満たされるのを防止することができる。したがって、本実施形態によれば、蒸気制御弁3から第2流体の蒸気を安定して噴射することができるので、燃料噴霧の高微粒化を安定して実現することができる。
また、本実施形態においては、圧力センサ503により検出した第2流体の蒸気の圧力が設定圧力になるように、ヒータ506による第2流体500の加熱状態を制御することにより、各噴射ノズル11に供給する第2流体の蒸気の圧力を精度よく制御することができる。
また、通常の気流噴射弁では、空気を供給するための空気ポンプが必須となる。ただし、空気ポンプを用いると、空気ポンプの潤滑油が空気に混入することで、潤滑油が燃焼する際のPM生成要因やノズルへのデポジット付着の要因となる。これを避けるために、無潤滑油型の空気ポンプを用いると、耐久性の悪化を招いてしまう。これに対して、噴射ノズル11を気流噴射弁として作用させる本実施形態の燃料噴射装置においては、第2流体500の液相から気相への相変化に伴って第2流体の蒸気の圧力を増加させることにより、蒸気を加圧するためのポンプが不要となるので、前述した問題点を解決することができる。
そして、空気を使用する気流噴射弁と比較して、本実施形態では、高温の第2流体の蒸気を用いることで、燃料を第2流体の蒸気によって加熱することができるので、良好な燃料の蒸発特性を実現することができる。したがって、本実施形態の燃料噴射装置を用いた内燃機関は、良好な燃焼性能を得ることができる。さらに、燃焼室壁に付着する燃料も減少させることができる。
以下、本実施形態の変形例について説明する。
以上の説明では、共通の蒸気発生部5にて発生した第2流体の蒸気を各噴射ノズル11に分配することにより、各噴射ノズル11に供給される第2流体の蒸気の圧力を均等化した場合を説明した。ただし、本実施形態では、図3に示すように、複数の蒸気発生部5を設け、複数の蒸気発生部5間を連通させるための連通路510を設けてもよい。ただし、図3において図示を省略している噴射ノズル11等の構成については図1と同様である。
図3に示す構成においては、複数の蒸気発生部5にて発生した第2流体の蒸気が連通路510を通ることにより、第2流体の蒸気がその圧力が均等化されて各噴射ノズル11に供給される。したがって、図3に示す構成においても、各噴射ノズル11に関して燃料噴霧の微粒化状態を均等化することができるので、燃焼状態及び排気性能の気筒間ばらつきを抑止することができる。
さらに、本実施形態では、図4に示すように、複数の蒸気発生部5を設け、複数の蒸気発生部5にて発生した第2流体の蒸気が混ざり合う蒸気混合部としてのコモンレール511を設けてもよい。ただし、図4において図示を省略している噴射ノズル11等の構成については図1と同様である。
図4に示す構成においては、複数の蒸気発生部5にて発生した第2流体の蒸気は、コモンレール511に供給され、コモンレール511にて混ざり合うことで、その圧力が均等化される。そして、コモンレール511にて混ざり合った第2流体の蒸気が各噴射ノズル11に分配されることで、第2流体の蒸気がその圧力が均等化されて各噴射ノズル11に供給される。したがって、図4に示す構成においても、各噴射ノズル11に関して燃料噴霧の微粒化状態を均等化することができるので、燃焼状態及び排気性能の気筒間ばらつきを抑止することができる。
また、以上の説明では、圧力センサ503による検出圧力が設定圧力となるように第2流体の加熱状態を制御する場合を説明した。ただし、図5に示すように、第2流体の蒸気の圧力を検出する圧力センサ503の代わりに液相状態の第2流体500の温度を検出する温度センサ504を用いて第2流体の加熱状態を制御することもできる。この場合は、ヒータ制御器505は、温度センサ504による検出温度が設定温度となるように、ヒータ506による第2流体500の加熱状態を制御する。
ここで、物質の相状態は圧力及び温度によって定まるため、第2流体に関する飽和蒸気圧特性も設定することができる。前述の設定温度を第2流体の飽和蒸気圧特性における前述の設定圧力に対応する飽和温度と一致させることにより、圧力センサ503の代わりに温度センサ504を用いて第2流体の蒸気の圧力が設定圧力となるように制御することができる。一般的に、温度センサ504は圧力センサ503より低コストであるため、圧力センサ503の代わりに温度センサ504を用いて第2流体500の加熱状態を制御することにより、低コスト化を実現することができる。
また、本実施形態の燃料噴射装置を筒内噴射式内燃機関に適用する場合、すなわち燃料及び第2流体の蒸気が噴射ノズル11の噴出口4から内燃機関の筒内に噴出する場合は、圧縮行程にて蒸気制御弁3を一時的に開けることで内燃機関の筒内と蒸気制御弁3内とを一時的に連通させる制御を行うこともできる。ここで、内燃機関が停止してから長時間経過した場合は、蒸気発生部5の温度が低下して第2流体の蒸気の圧力が低下している。この状態で内燃機関を始動させるときは、十分な量の第2流体の蒸気を蒸気制御弁3へ早期に供給することが困難となる。
そこで、コントローラは、第2流体の蒸気を内燃機関の筒内へ所定量以上噴出することができるか否かを予測する。そして、コントローラは、例えば内燃機関の冷間始動時のように第2流体の蒸気を内燃機関の筒内へ所定量以上噴出することができないと予測した場合は、圧縮行程にて蒸気制御弁3を一時的に開けることで内燃機関の筒内と蒸気制御弁3内とを一時的に連通させる。これによって、圧縮行程にて筒内のガスが蒸気発生部5に流入する。したがって、次回の噴射の際に、燃料とともに蒸気制御弁3からこの流入したガスを噴射することができる。このように、流入したガスを燃料とともに噴射することで、噴射ノズル11を気流制御弁として作用させることができるので、高微粒化の燃料噴霧を形成することができる。さらに、筒内の高温ガスが蒸気発生部5に流入することにより、蒸気発生部5の温度を早期に上昇させることもできる。
なお、内燃機関が冷間始動時であるか否かについては、例えば機関回転速度及び冷却水温を検出することにより判定することができる。また、蒸気発生容器502内に液相状態の第2流体500が貯溜されていない場合も、第2流体の蒸気を内燃機関の筒内へ所定量以上噴出することができないと予測される。したがって、圧縮行程にて蒸気制御弁3を一時的に開ける制御については、蒸気発生容器502内の第2流体500の貯溜量(例えば図示しないセンサにより検出)が規定量以下である場合にも行うことができる。
第2流体の蒸気を内燃機関の筒内へ所定量以上噴出することができると予測される場合は、蒸気制御弁3を一時的に開ける制御を終了する。ここでは、例えば圧力センサ503の検出圧力や蒸気発生容器502内の第2流体500の貯溜量(例えば図示しないセンサにより検出)が規定値以上であるか否かを判定することにより、制御終了の判定を行うことができる。
以上説明したように、圧縮行程にて蒸気制御弁3を一時的に開けることで内燃機関の筒内と蒸気制御弁3内とを一時的に連通させる制御を行うことにより、第2流体の蒸気を内燃機関の筒内へ所定量以上噴出することができない場合でも、高微粒化の燃料噴霧を内燃機関の筒内に安定して形成することができる。
また、本実施形態の噴射ノズル11については、図6に示す構成のように、燃料及び第2流体の蒸気を噴射弁の内部にて混合させることもできる。図6に示す構成においては、噴射ノズル11は、燃料の噴射が可能な燃料調量弁7と、燃料及び第2流体の蒸気の噴射が可能な噴射弁8と、を有している。ただし、図6において図示を省略している蒸気発生部5等の構成については図1と同様である。
噴射弁8の混合室8−1には、蒸気発生部5にて発生した第2流体の蒸気が供給される。燃料調量弁7は、燃料レール10から供給された燃料を噴射弁8の混合室8−1へ所定量噴射する。燃料調量弁7から噴射された燃料は、混合室8−1にて第2流体の蒸気と混合される。そして、噴射弁8のニードル8−2を作動させることにより、燃料及び第2流体の蒸気が噴出口8−3から噴出する。なお、第2流体の蒸気の圧力は、燃料の圧力より低く設定されている。
図6に示す構成においては、燃料調量弁7から噴射弁8へ注入された燃料が混合室8−1にて第2流体の蒸気によって加熱される。これによって、燃料の表面張力及び動粘度が減少する。さらに、混合室8−1内にて燃料の一部を蒸発させることもできる。したがって、図6に示す構成によれば、燃料の高微粒化をさらに促進させることができる。
また、本実施形態においては、図7,8に示すように、液化した第2流体が蒸気制御弁3に供給されるのを抑止するために、液化した第2流体をドレインさせることもできる。
図7に示す構成においては、蒸気発生部5と蒸気制御弁3との間に液化した第2流体を溜めるための容積部20が設けられている。容積部20の底面はドレイン管路13によって蒸気発生部5と連結されており、容積部20に溜まった液化第2流体はドレイン管路13を通って蒸気発生部5に戻される。なお、他の構成については図1に示す構成と同様である。
そして、図8に示す構成においては、図7に示す構成と比較して、開閉弁21及び開閉弁制御器22がさらに設けられている。開閉弁21は、ドレイン管路13に設けられており、容積部20と蒸気発生部5との間の連通/非連通の切り換えが可能である。開閉弁制御器22には、圧力センサ503の検出圧力が入力される。そして、開閉弁制御器22は、圧力センサ503の検出圧力が所定圧力以下の場合に開閉弁21を開けることで、容積部20に溜まった液化第2流体をドレイン管路13を介して蒸気発生部5にドレインさせる。なお、開閉弁制御器22は、温度センサ504の検出温度が所定温度以下の場合に開閉弁21を開けるように制御を行うこともできる。ここでの所定温度については、例えば第2流体の飽和蒸気圧特性における前記の所定圧力に対応する飽和温度に一致するように設定する。
ここで、例えば内燃機関の冷間時のように蒸気発生部5から蒸気制御弁3に至る配管の温度が低下している場合は、第2流体の蒸気の一部が液化する。この液化した第2流体が蒸気制御弁3に供給されると、液化した第2流体が蒸気制御弁3から噴射されてしまうため、燃料噴霧の高微粒化を行うことが困難となってしまう。
ただし、図7,8に示す構成においては、液化した第2流体を容積部20に溜め、容積部20に溜まった液化第2流体をドレイン管路13を介して蒸気発生部5にドレインすることができるので、液化した第2流体が蒸気制御弁3に供給されるのを抑止することができる。したがって、図7,8に示す構成によれば、高微粒化の燃料噴霧を安定して実現することができる。さらに、液化した第2流体が蒸気発生部5にドレインされることにより、蒸気発生部5から蒸気制御弁3に至る配管内に第2流体の蒸気の流れが発生する。この第2流体の蒸気の流れによって、蒸気発生部5から蒸気制御弁3に至る配管内の温度を速やかに上昇させることができる。
「実施形態2」
図9は、本発明の実施形態2に係る燃料噴射装置の構成の概略を示す図であり、噴射ノズル11の構成の概略を示す図である。本実施形態の燃料噴射装置は筒内噴射式内燃機関に用いられるものであり、各噴射ノズル11は燃料及び第2流体の蒸気を噴出口4から内燃機関の筒内へ噴出することが可能である。そして、本実施形態においては、図9に示すように、噴射ノズル11の蒸気制御弁3の各々に逆止弁12が設けられている。逆止弁12は、蒸気制御弁3の出口に設けられており、蒸気制御弁3内から噴出口4へ向かう方向のみの気流を許容し、噴出口4から蒸気制御弁3内へ向かう方向の気流を遮断する。なお、蒸気発生部5等の他の構成については実施形態1と同様であるため説明を省略する。
ここで、逆止弁12が設けられていない場合を考える。その場合は、筒内圧力が蒸気制御弁3内に作用する。例えば蒸気制御弁3に内開弁方式のものを使用する場合は、筒内圧力が作用しても蒸気制御弁3が開かないように、ばね等でニードルをシート面に押し付ける力を付加する必要がある。そのばね力については、筒内圧力が最も高い燃焼時でも蒸気制御弁3が開かないように設定する必要があるため、ばねによるニードルの押し付け力が増大してしまい、蒸気制御弁3を作動させるのに必要な力も増大してしまう。
さらに、逆止弁12が設けられていない場合は、筒内の燃焼ガスが蒸気制御弁3内に到達することにより、蒸気制御弁3内にデポジット付着が発生してしまう。また、蒸気制御弁3が故障して開いたままの状態になったときは、筒内圧力が蒸気制御弁3の上流まで作用することになる。したがって、逆止弁12が設けられていない場合は、燃焼時における筒内圧力を考慮して蒸気発生部5等の蒸気供給系の設計を行う必要があるため、蒸気供給系のコスト高を招いてしまう。
これに対して、逆止弁12が設けられている場合は、蒸気制御弁3内に作用する筒内圧力を逆止弁12によって抑制することができる。したがって、本実施形態によれば、ばねによるニードルの押し付け力を低減することができ、蒸気制御弁3を作動させるのに必要な力も低減することができる。
さらに、逆止弁12が設けられていることにより、筒内の燃焼ガスが蒸気制御弁3内に到達することを防止することができる。したがって、本実施形態によれば、蒸気制御弁3内にデポジット付着が発生するのを防止することができる。一般に、外開弁は内開弁と比較してデポジット付着によるシート不良が発生しやすいことから、蒸気制御弁3に外開弁方式のものを使用する場合は特に効果的である。
また、逆止弁12が設けられていることにより、蒸気制御弁3が故障して開いたままの状態になっても、蒸気制御弁3の上流まで筒内圧力が作用するのを逆止弁12によって遮断することができる。したがって、本実施形態によれば、燃焼時における筒内圧力を考慮して蒸気発生部5等の蒸気供給系の設計を行う必要がないため、蒸気供給系の低コスト化を実現することができる。
「実施形態3」
図10は、本発明の実施形態3に係る燃料噴射装置の構成の概略を示す図であり、蒸気発生部5の構成の概略を示す図である。本実施形態においては、蒸気発生部5は、実施形態1と比較して排気通路508をさらに有している。排気通路508は、ヒータ506に近接して配置されている。そして、排気通路508には、内燃機関にて発生した排気ガスが供給される。なお、噴射ノズル11等の他の構成については実施形態1と同様であるため説明を省略する。
本実施形態においては、ヒータ506によって第2流体500を加熱するだけでなく、排気通路508に供給された排気ガスの熱も利用して第2流体500を加熱することができる。したがって、本実施形態によれば、ヒータ506の消費電力を低減することができる。
なお、本実施形態においては、排気通路508への排気ガスの供給流量を制御するために、開度の調整が可能な弁(図示せず)を内燃機関の排気管(図示せず)と排気通路508との間に設けることもできる。この弁の開度を制御して排気ガスの排気通路508への供給流量を制御することにより、第2流体500の加熱状態を制御することができる。したがって、排気ガスの熱を利用して第2流体500の加熱を行う際に、第2流体の蒸気の圧力を精度よく制御することができる。
「実施形態4」
図11は、本発明の実施形態4に係る燃料噴射装置の構成の概略を示す図であり、蒸気発生部5の構成の概略を示す図である。本実施形態においては、流体制御弁501は、第2流体をヒータ506に向けて霧状に噴射することが可能である。ここでの流体制御弁501としては、例えば渦巻噴射弁のような広範囲に第2流体の噴霧を分散させることができるものを使用することが好ましい。なお、噴射ノズル11等の他の構成については実施形態1と同様であるため説明を省略する。
本実施形態においては、流体制御弁501から霧状に噴射された第2流体をヒータ506によって加熱することで、第2流体の蒸気を発生させる。これによって、蒸気発生容器502内に液相状態の第2流体を貯溜することなく、第2流体の蒸気を必要な分だけ発生させることができる。したがって、内燃機関の停止時に余分な第2流体が蒸気発生容器502内に残っていないようにすることができる。
本実施形態においても、図12に示すように、実施形態で説明した排気通路508を設け、排気通路508に供給された排気ガスの熱を利用して流体制御弁501から噴射された第2流体の噴霧を加熱してもよい。
「実施形態5」
図13は、本発明の実施形態5に係る燃料噴射装置の構成の概略を示す図であり、蒸気発生部5の構成の概略を示す図である。本実施形態においては、蒸気発生部5は、実施形態1と比較して圧力調整弁9をさらに有している。圧力調整弁9は、蒸気発生容器502内における圧力が大気圧以上であるときは外気の蒸気発生容器502内への流入を遮断するが、蒸気発生容器502内における圧力が大気圧より低いときに外気の蒸気発生容器502内への流入を許容する。ここでの圧力調整弁9については、例えば逆止弁によって構成することができる。なお、噴射ノズル11等の他の構成については実施形態1と同様であるため説明を省略する。
実施形態1で説明したように、内燃機関の停止後に蒸気発生部5の温度が外気温まで低下すると、蒸気発生容器502内における第2流体の蒸気の圧力が低下して大気圧より小さくなろうとする。ただし、本実施形態では、蒸気発生容器502内における圧力が大気圧より小さくなると、圧力調整弁9が開いて外気が蒸気発生容器502内に流入する。これによって、蒸気発生容器502内における圧力を大気圧以上に維持することができる。したがって、本実施形態によれば、内燃機関の停止後に流体ポンプと蒸気発生容器502内とが連通していても、液相状態の第2流体が蒸気発生容器502内に流入するのを防止することができるので、蒸気制御弁3から第2流体の蒸気を安定して噴射することができ、燃料噴霧の高微粒化を安定して実現することができる。さらに、流体制御弁501を省略することもできる。なお、流体制御弁501を省略する場合は、流体ポンプの駆動制御によって蒸気発生容器502内の第2流体の貯溜量が制御される。
あるいは、圧力調整弁9が設けられている構成において内燃機関の停止時に流体制御弁501を閉じる場合を考えると、液相状態の第2流体が蒸気発生容器502内に流入するのを2重に防止することができる。したがって、燃料噴霧の高微粒化をさらに安定して実現することができる。
「実施形態6」
図14は、本発明の実施形態6に係る燃料噴射装置の構成の概略を示すブロック図である。実施形態1〜5においては、図15のブロック図に示すように、水やアルコール等の第2流体の蒸気を蒸気発生部5にて発生させて蒸気制御弁3に供給していた。これに対して、本実施形態においては、図14に示すように、燃料の蒸気を蒸気発生部5にて発生させて蒸気制御弁3に供給する。燃料の蒸気については、蒸気発生部5に供給された液相状態の燃料をヒータにより加熱することで発生させることができる。なお、他の構成については実施形態1と同様であるため説明を省略する。
本実施形態においては、燃料噴射弁2から噴射された燃料及び蒸気制御弁3から噴射された燃料の蒸気は噴出口4から噴出する。これによって、噴射ノズル11を気流制御弁として作用させることができ、低燃圧でも高微粒化噴霧が得られる。そして、燃料の蒸気によって燃料の微粒化及び蒸発化を促進させることができる。その際に、蒸気を発生させるための燃料以外の第2流体をさらに搭載する必要がない。したがって、本実施形態によれば、蒸気を噴射するための構成を簡略化することができる。
また、本実施形態においては、燃料噴射弁2を作動させずに蒸気制御弁3のみを作動させ、燃料の蒸気のみを噴射することで内燃機関を運転することもできる。例えば低負荷運転時には、内燃機関に供給する燃料量が少ないため、燃料の蒸気のみを噴射して内燃機関を運転してもよい。この場合は、燃料が気相で噴射されるので、液相で噴射される場合と比較して混合促進効果が高く、良好な燃焼状態を得ることができる。
なお、図14では、液相状態の燃料及び燃料の蒸気が異なる供給源から噴射ノズル11に供給されている場合を示しているが、図16に示すように、液相状態の燃料及び燃料の蒸気の供給源を共通化することもできる。図16に示す構成においては、液相状態の燃料が蒸気発生部5内に貯溜されており、この液相状態の燃料をヒータにより加熱することで燃料の蒸気が発生する。ここで、燃料の低沸点成分が蒸気となり燃料の高沸点成分が液相のままで残るような燃料の目標温度を設定し、その目標温度に燃料の温度(温度センサにより検出)が一致するように燃料のヒータによる加熱状態を制御することで、蒸気発生部5内における燃料を気相及び液相に分離することができる。そして、蒸気発生部5内における液相状態の燃料(高沸点成分)を燃料噴射弁2に供給し、蒸気発生部5内における気相状態の燃料(低沸点成分)を蒸気制御弁3に供給する。なお、他の構成については図14に示す構成と同様であるため説明を省略する。
図16に示す構成においては、液相状態の燃料及び燃料の蒸気の供給源を共通化することができるので、蒸気を噴射するための構成をさらに簡略化することができる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の実施形態1に係る燃料噴射装置の構成の概略を示す図である。 蒸気発生部の構成の概略を示す図である。 本発明の実施形態1に係る燃料噴射装置の他の構成の概略を示す図である。 本発明の実施形態1に係る燃料噴射装置の他の構成の概略を示す図である。 本発明の実施形態1に係る燃料噴射装置の他の構成の概略を示す図である。 本発明の実施形態1に係る燃料噴射装置の他の構成の概略を示す図である。 本発明の実施形態1に係る燃料噴射装置の他の構成の概略を示す図である。 本発明の実施形態1に係る燃料噴射装置の他の構成の概略を示す図である。 本発明の実施形態2に係る燃料噴射装置の構成の概略を示す図である。 本発明の実施形態3に係る燃料噴射装置の構成の概略を示す図である。 本発明の実施形態4に係る燃料噴射装置の構成の概略を示す図である。 本発明の実施形態4に係る燃料噴射装置の他の構成の概略を示す図である。 本発明の実施形態5に係る燃料噴射装置の構成の概略を示す図である。 本発明の実施形態6に係る燃料噴射装置の構成の概略を示すブロック図である。 第2流体の蒸気を用いた燃料噴射装置の構成の概略を示すブロック図である。 本発明の実施形態6に係る燃料噴射装置の他の構成の概略を示すブロック図である。
符号の説明
1 燃料ポンプ、2 燃料噴射弁、3 蒸気制御弁、4 噴出口、5 蒸気発生部、6 燃料タンク、9 圧力調整弁、10 燃料レール、11 噴射ノズル、12 逆止弁、501 流体制御弁、502 蒸気発生容器、503 圧力センサ、504 温度センサ、505 ヒータ制御器、506 ヒータ、508 排気通路、510 連通路、511 コモンレール。

Claims (15)

  1. 各々が燃料及び所定流体の蒸気を噴射することが可能な複数の噴射手段と、
    所定流体の蒸気を発生させて各噴射弁へ供給する蒸気発生部と、
    を有する燃料噴射装置であって、
    共通の蒸気発生部にて発生した所定流体の蒸気が各噴射手段に供給される、または複数の蒸気発生部にて発生した所定流体の蒸気がその圧力が均等化されて各噴射手段に供給されることを特徴とする燃料噴射装置。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射装置であって、
    複数の蒸気発生部間を連通させるための連通路を有し、
    複数の蒸気発生部にて発生した所定流体の蒸気が該連通路を通ることで、該所定流体の蒸気の圧力が均等化されることを特徴とする燃料噴射装置。
  3. 請求項1に記載の燃料噴射装置であって、
    複数の蒸気発生部にて発生した所定流体の蒸気が混ざり合う蒸気混合部を有し、
    複数の蒸気発生部にて発生した所定流体の蒸気が該蒸気混合部にて混ざり合うことで、該所定流体の蒸気の圧力が均等化されることを特徴とする燃料噴射装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1に記載の燃料噴射装置であって、
    前記噴射手段は、燃料を噴射することが可能な燃料噴射弁と、所定流体の蒸気を噴射することが可能な蒸気制御弁と、燃料及び所定流体の蒸気を内燃機関の筒内へ噴出するための噴出口と、を含み、
    前記燃料噴射装置は、所定流体の蒸気を内燃機関の筒内へ所定量以上噴出することができないと予測される場合に、圧縮行程にて前記蒸気制御弁を一時的に開けることで内燃機関の筒内と該蒸気制御弁内とを一時的に連通させる制御手段をさらに有することを特徴とする燃料噴射装置。
  5. 請求項4に記載の燃料噴射装置であって、
    前記制御手段は、内燃機関の始動時に、圧縮行程にて内燃機関の筒内と該蒸気制御弁内とを一時的に連通させることを特徴とする燃料噴射装置。
  6. 請求項1〜3のいずれか1に記載の燃料噴射装置であって、
    前記噴射手段は、燃料を噴射することが可能な燃料噴射弁と、所定流体の蒸気を噴射することが可能な蒸気制御弁と、燃料及び所定流体の蒸気を内燃機関の筒内へ噴出するための噴出口と、該蒸気制御弁内から該噴出口へ向かう方向のみの気流を許容する逆止手段と、を含むことを特徴とする燃料噴射装置。
  7. 請求項1〜3のいずれか1に記載の燃料噴射装置であって、
    前記蒸気発生部は、
    供給された所定流体を加熱することで、該所定流体の蒸気を発生させる加熱手段と、
    発生させる所定流体の蒸気の圧力が設定圧力となるように、該加熱手段による所定流体の加熱状態を制御する制御手段と、
    を含むことを特徴とする燃料噴射装置。
  8. 請求項7に記載の燃料噴射装置であって、
    前記制御手段は、所定流体の温度が設定温度になるように、前記加熱手段による所定流体の加熱状態を制御し、
    前記設定温度は、所定流体の飽和蒸気圧特性における前記設定圧力に対応する飽和温度に略一致することを特徴とする燃料噴射装置。
  9. 請求項1〜3のいずれか1に記載の燃料噴射装置であって、
    前記蒸気発生部は、
    供給された所定流体を加熱することで、該所定流体の蒸気を発生させる加熱手段と、
    該加熱手段に近接配置され、内燃機関にて発生した排気ガスが供給される排気通路と、
    を含むことを特徴とする燃料噴射装置。
  10. 請求項1〜3のいずれか1に記載の燃料噴射装置であって、
    前記蒸気発生部は、
    所定流体を加熱するための加熱手段と、
    所定流体を該加熱手段に向けて霧状に噴射する流体制御手段と、
    を含み、霧状に噴射された所定流体を加熱することで、該所定流体の蒸気を発生させることを特徴とする燃料噴射装置。
  11. 請求項1〜3のいずれか1に記載の燃料噴射装置であって、
    前記蒸気発生部は、所定流体の蒸気の圧力が規定圧力より低いときに外気の流入を許容する圧力調整手段を含むことを特徴とする燃料噴射装置。
  12. 燃料及び所定流体の蒸気を噴射することが可能な噴射手段と、
    流入した所定流体を基に該所定流体の蒸気を発生させて噴射手段へ供給する蒸気発生部と、
    蒸気発生部への所定流体の流入を遮断可能な遮断手段と、
    所定流体の蒸気の圧力が規定圧力より低くなると予測された場合に、前記遮断手段により蒸気発生部への所定流体の流入を遮断する制御手段と、
    を有することを特徴とする燃料噴射装置。
  13. 請求項12に記載の燃料噴射装置であって、
    前記制御手段は、内燃機関の停止時に前記遮断手段により前記蒸気発生部への所定流体の流入を遮断することを特徴とする燃料噴射装置。
  14. 燃料を噴射することが可能な燃料噴射弁、及び該燃料の蒸気を噴射することが可能な蒸気制御弁を含み、燃料及び該燃料の蒸気を噴射することが可能な噴射手段と、
    該燃料の蒸気を発生させて前記蒸気制御弁へ供給する蒸気発生部と、
    を有することを特徴とする燃料噴射装置。
  15. 請求項14に記載の燃料噴射装置であって、
    前記蒸気発生部は、
    供給された燃料を加熱することで、該燃料の蒸気を発生させる加熱手段と、
    供給された燃料が気相及び液相に分離するように、該加熱手段による燃料の加熱状態を制御する制御手段と、
    を含み、
    前記蒸気発生部内における液相状態の燃料が前記燃料噴射弁に供給され、前記蒸気発生部内における気相状態の燃料が前記蒸気制御弁に供給されることを特徴とする燃料噴射装置。
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