JP2005187977A - キャミソール - Google Patents

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Abstract

【課題】 外観上授乳用であることが明確には分からず、乳房を露出させて授乳する場合でも確実に乳房を目隠しすることができるキャミソールを提供すること。
【解決手段】 着用状態において筒状とされたキャミソール本体15と、キャミソール本体15における上方で、背面側から前面側を結ぶ左右の肩紐部25,25を有するキャミソール10であって、各肩紐部25,25の後端36は、キャミソール本体15の背面側の上縁37に固定され、各肩紐部25,25の前端38または前端38近傍には、キャミソール本体15の前面側の上縁39に着脱可能な肩紐着脱部40,40が形成されており、キャミソール本体15の肩紐着脱部40,40の配置位置よりも外側には、キャミソール本体15の前面側の上縁39よりも高さが低くされた脇ぐり部32,32が形成され、肩紐部25,25の前端38近傍には、目隠し部材20の上端が配置されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、授乳時に乳房に目隠しをするために目隠しを設けたキャミソールに関する。
妊産婦の使用する服装の変化により、キャミソールタイプのものが好んで使用されるようになってきている。
授乳時に乳房の目隠しをするために覆いを上側に設ける場合があるが、このような覆いは、羽織るケープ状のもの(例えば特許文献1)や目隠しを着脱できるもの(例えば特許文献2)などが提案されている。
特開2002−161416公報(第1頁、図1) 実用新案登録第3091309号公報(第1頁、図1)
ところが、特許文献1に開示されている羽織るケープ状の覆いや、特許文献2に記載されている目隠しを着脱可能にできるものを使用すると、外観上いずれも授乳用であることが明確に他人に認識されてしまい、着用しようとする妊産婦の気持ちを削ぐものであった。
そこで本発明は上記課題を解消し、外観上授乳用であることが明確には分からず、乳房を露出させて授乳する場合でも確実に乳房を目隠しすることができるキャミソールを提供することを目的としている。
上記目的は、第1の発明によれば、着用状態において筒状とされたキャミソール本体と、前記キャミソール本体における上方で、背面側から前面側を結ぶ左右の肩紐部を有するキャミソールであって、各前記肩紐部の後端は、前記キャミソール本体の前記背面側の上縁に固定され、各前記肩紐部の前端または前端近傍には、前記キャミソール本体の前記前面側の上縁に着脱可能な肩紐着脱部が形成されており、前記キャミソール本体の前記肩紐着脱部の配置位置よりも外側には、前記キャミソール本体の前記前面側の上縁よりも高さが低くされた脇ぐり部が形成され、前記肩紐部の前端近傍には、目隠し部材の上端が配置されていることを特徴とすることを特徴とするキャミソールにより、達成される。
第1の発明の構成によれば、肩紐部の後端は、キャミソール本体の背面側の上縁に固定されている。肩紐部の前端または前端付近には、キャミソール本体の前面側の上縁に着脱可能な肩紐着脱部が形成されている。
キャミソール本体の肩紐着脱部の配置位置よりも外側には、キャミソール本体の前面側の上縁よりも高さが低くされた脇ぐり部が形成されている。肩紐部の前端付近には、目隠し部材の上端が配置されている。
これにより、キャミソール本体の前側で肩紐部が着脱可能であり、脇ぐり部があるためにキャミソール本体の前側をめくるように動かすことで、乳房を露出させて授乳させることを容易にすることができる。この場合に、肩紐部の前端付近には、目隠し部材の上端が配置されることで、第三者から授乳中の乳房が見えづらく、外側から見えないように確実に乳房を目隠しすることができる。キャミソール形態を採用しているので、外観上授乳用であることが明確には分かりづらく、使用者が着用する気持ちを保つことができる。
第2の発明は、第1の発明の構成において、前記目隠し部材は、前記肩紐部に対して着脱可能とされていることを特徴とする。
第2の発明の構成によれば、目隠し部材は、肩紐部に対し着脱可能である。
これにより、目隠し部材はキャミソール本体から簡単に着脱可能に使用しない時に取り外すことができる。つまり通常の場合には、目隠し部材を使用せずにキャミソールとして使用でき、授乳時には目隠し部材を装着することにより授乳動作に十分対応することができる。しかも、羽織るケープ状の目隠しと比較して、目隠し部材を小さく形成することができ、携帯性に優れている。
第3の発明は、第2の発明の構成において、前記目隠し部材の上縁における両端近傍には、目隠し着脱部材が形成されており、前記肩紐部の端部には、肩紐側着脱ループが形成されており、前記肩紐側着脱ループには、前記目隠し着脱部材が係合可能とされていることを特徴とする。
第3の発明の構成によれば、肩紐部の端部には、肩紐側着脱ループが形成されており、目隠し部材には目隠し着脱部材が形成されている。肩紐側着脱ループには、目隠し着脱部材が係合可能である。
これにより、簡単に肩紐部の着脱が行え、目隠し部材の装着も容易である。
第4の発明は、第1の発明の構成において、前記目隠し部材の上縁部が、前記肩紐部に縫合された縫合部とされており、前記目隠し部材の前記縫合部または前記縫合部近傍には、前記肩紐着脱部が形成され、前記キャミソール本体の上縁に、前記肩紐着脱部に対応したキャミソール着脱部が形成されて、前記目隠し部材の側縁が、前記キャミソール本体の側面側に縫合されて、前記目隠し部材の下縁が開放端とされていることを特徴とする。
第4の発明の構成によれば、目隠し部材の上縁部が肩紐部に縫合された縫合部である。目隠し部材の縫合部または縫合部近傍には、肩紐着脱部が形成されている。キャミソール本体の上縁には、肩紐着脱部に対応したキャミソール着脱部が形成されている。この目隠し部材の側縁がキャミソール本体の側面側に縫合されていて、目隠し部材の下縁が開放端である。
これにより、キャミソール本体に対して目隠し部材が一体的に設けられたものであり、目隠し部材がキャミソール本体の飾りとして機能する。そして、キャミソール縁をめくり、開放端とされた目隠し部材の下縁から乳児に授乳させることができる。
第5の発明は、第1の発明の構成において、少なくとも、前記キャミソール本体の前記両脇ぐり部間となる胸部内面には、吸収層が形成されていることを特徴とする。
第5の発明の構成によれば、少なくとも、キャミソール本体の両脇ぐり部となる胸部内面には、吸収層が形成されている。
これにより、乳房への当たりを柔らかくして、授乳中もしくは着用時の母乳の漏れをこの吸収層により確実に吸収することができる。
以上発明したように、本発明によれば、外観上授乳用であることが明確には分からず、乳房を露出させて授乳する場合でも確実に乳房を目隠しすることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
第1の実施形態
図1と図2は、本発明のキャミソールの好ましい実施形態を示す斜視図であり、図1はキャミソール本体上に目隠し部材が覆っている状態を示しており、図2は授乳するためにキャミソール本体をめくった状態を示している。図3はキャミソール本体の形状例を示し、図4は目隠し部材の形状例を示している。
図1と図2に示すキャミソール10は、キャミソール本体15と、目隠し部材20及び肩紐部25,25を有している。キャミソール本体15は、使用者Mが着用した状態において、略筒状に形成されている。使用者Mは妊産婦である。
図1と図3に示すキャミソール本体15は、両方の乳房11を覆う胸部分30、脇ぐり部32、ギャザー部分33及び下部分34を有している。キャミソール本体15は、このように乳房11から例えば少なくとも腰の部分まで覆うことができる形状になっている。
図1と図3の肩紐部25,25は、キャミソール本体15を使用者Mの肩に掛けて支えるための部材である。図1に示す肩紐部25,25の後端36,36は、キャミソール本体15の背面側の上縁37の両端部分に固定されている。肩紐部25,25の前端38は、キャミソール本体15の前面側の上縁39の両端部分に対して着脱可能になっている。このように肩紐部25,25を着脱可能にするために、肩紐着脱部40,40が前面側の上縁39の両端部に形成されている。
左右の脇ぐり部32,32は、キャミソール本体15の肩紐着脱部40,40よりも外側、すなわち両脇側に形成されている。この脇ぐり部32,32は、キャミソール本体15の前面側の上縁39よりも高さ方向に関して低く形成されている。これにより、胸部分30をめくる動作を容易にして授乳時に乳房を露出しやすくなる。
図3を参照すると、キャミソール本体15の前面側であって乳房11,11に対応する部分となる前面側におけるギャザー部分33よりも上方の領域には、吸収層50が点線で示す位置のように前身頃外周と一体に縫合されることで形成されている。この吸収層50は、キャミソール本体15の両方の脇ぐり部32,32の間にあって、胸部分30の内面側において略全面的に形成されている。吸収層50は、例えば乳房11,11への当たりを柔らかくして、授乳中や着用時の母乳の漏れを吸収することができる綿素材やポリエステル等よりなるパイル地や、天竺等を使用することができる。
また、図1に示す、キャミソール本体15の胸部分30の内面側で、脇ぐり部32,32の下側となる側縁には、図2と図3に示すように吸収層50が前身頃外周と縫合されていないことによって形成された、ポケットの入口51が左右の位置に形成されている。このポケットの入口51,51の中には、例えば乳房形状を整えるためのパッドや母乳を吸収するためのパッド等を着脱可能に入れることができる。
図3のギャザー部分33は、アンダーバストをホールドし、身体へのフィット性を高めるための、胴回りを一周するよう配置された弾性体による例えばゴムギャザーである。
図4に示す目隠し部材20は、例えば略扇形状を有している。目隠し部材20は、授乳時に露出した乳房を外部から十分に覆い隠すことができるように、上縁21A側より下縁側の幅が大きくなるよう略扇形に形成されるのが好ましいが、略台形状や上側が台形状で下側が長方形状とされていても良い。目隠し部材20の上下方向の長さLは、左右方向の最大幅Wよりも大きく形成されており、また、図1と図2にも示すように、キャミソール本体15の胸部分30の上縁39から下部分34の下端部までの長さL1よりも、好ましくは大きく設定されている。これによって、授乳時に露出した乳房及び乳児を外部から覆い隠すことが十分に行える。
図3に示すように、キャミソール本体15の肩紐部25,25は、肩紐部25の長さを調整するための長さ調節部25Aをそれぞれ有している。肩紐着脱部40,40は、肩紐部25,25の前端38をキャミソール本体15の前面側の上縁39の両端部39A,39Aに対して着脱可能に接続するための部分である。
肩紐着脱部40,40は、連結具41とループ42を有している。肩紐部25側の連結具41は、例えばZカンとも呼ばれて、プラスチックにより作られており、肩紐部25,25の前端38に取り付けられている。ループ42は、キャミソール本体15の前面側の上縁39の端部39Aにそれぞれ固定されている。
連結具41の挿入部43を、ループ42に対して通すことにより、肩紐部25,25の前端38は、連結具41を介してキャミソール本体15のループ42に対して着脱可能に連結することができる。
図5(A)と図5(B)に示すように、肩紐部25,25の前端38には、長さ調整部25Aによって形成された肩紐側着脱ループ60が形成されている。これに対して目隠し部材20は、図4に示すように、二つの着脱部材70を有している。この着脱部材70は、連結具41と同様な構造のものである。従って、着脱部材70は挿入部71を有している。目隠し部材20の着脱を行いやすいようにこの挿入部71,71は、図4に示すように、同じ方向である方向Dに向いているのが特徴的である。これに対して図3に示すように、肩紐部25をキャミソール本体15に着脱する挿入部43,43はお互いに向かい合う方向に突出している。
着脱部材70,70は、目隠し部材20の上縁21Aの両端近傍に配置されるよう間隔をおいて、しかも肩紐着脱部40,40に対応する位置に設けられている。
従って、図4に示す目隠し部材20を図3に示すキャミソール本体15の前面側に取り付ける場合には、図5(A)に示すように、着脱部材70,70の挿入部71,71が肩紐側着脱ループ60の間に対してD方向となる左右同じ方向に挿入することにより、図5(B)のように目隠し部材20はキャミソール本体15の肩紐着脱部40,40に対して簡単にかつ確実に取り付けることができる。
キャミソール本体15の材質としては、例えば綿、ポリウレタン、ポリエステル、レーヨン等を単独または混紡した素材を使用することができ、着脱や身体へのフィット性を考慮して、好ましくはストレッチ性を有する素材が使用される。
目隠し部材20はキャミソール本体15と同様の伸縮性を有する素材、例えば天竺、フライス、スムース、パイル、ジャガード、ジャージー等を使用することができる。
肩紐部25,25は好ましくは伸縮性を有する、例えば綿やポリエステル、ポリウレタン等の各種ストラップテープを使用することができる。
次に、図1と図2を参照しながらキャミソール10の使用例について説明する。
図1では、キャミソール本体15が肩紐部25,25により保持されている。使用者Mはキャミソール本体15により胸部、腹部および腰部などを覆っている。使用者Mはキャミソール本体15のみを着用することができる。
しかし、授乳を行いたい場合には、図1に示すように、キャミソール本体15の前面側に対して目隠し部材20を取り付ける。すなわち、図5(A)に示すように、着脱部材70,70の挿入部71,71が肩紐側着脱ループ60に対してD方向に挿入されることにより、図5(B)のように目隠し部材20は肩紐着脱部40,40の位置において確実に取り付けることができる。目隠し部材20はキャミソール本体15の前面側を覆う。
図2に示すように、例えば左側の乳房11により授乳を行いたい場合には、使用者Mは図3に示すキャミソール本体15の左側の肩紐着脱部40のループ42から挿入部43を外側に向かって引き抜くように引き出せば、キャミソール本体15の前面側の上縁39の左側の乳房11に対応する部分を図2に示すR方向に移動することができる。これによって、使用者Mは左側の乳房11を露出して授乳させることができる。この場合には、目隠し部材20が左側の乳房11を覆っているので、第三者から乳房11が見えることがなく確実に覆い隠すことができる。
キャミソール本体15の前側で肩紐部25が着脱可能であり、しかも脇ぐり部32があるために、キャミソール本体15の前側をめくるように動かすことで、乳房11を露出させて簡単に授乳させることができる。この場合に、肩紐部25の前端付近には、目隠し部材20の上縁が配置されることで、キャミソール本体15を着用した状態と変わらない位置に目隠し部材20の上縁21Aが配置されるため、外側から授乳中の乳房11が見えづらい。キャミソール形態であるので、外観上授乳用であることが明確には分かりづらく、使用者Mが着用する気持ちを持つことができる。目隠し部材20はキャミソール本体15から簡単に着脱可能に使用しない時に取り外すことができ、ケープ状とされたものと比較しコンパクトであるため形態性にも優れる。簡単に肩紐部25の着脱が行え、目隠し部材20の装着も容易である。
第2の実施形態
次に、本発明のキャミソールの第2の実施形態について説明する。
図6ないし図8は、本発明の第2の実施形態を示している。
図6ないし図8に示すキャミソール210は、キャミソール本体215、左右の肩紐部25,25、目隠し部材220を有している。第1の実施形態とは異なり、肩紐部25,25の前端近傍は、目隠し部材220の前面側の上縁部223に対して固定されている。しかし、後述するように目隠し部材220に肩紐部25が固定された肩紐固定部240が形成された肩紐前端38の近傍には、肩紐着脱部にあたるキャミソール着脱部400,400が形成されており、キャミソール210を着用した状態で授乳可能とされている。
目隠し部材220は、第1の実施形態とは異なり、目隠し部材220の上下方向の長さはキャミソール本体215の上下方向の長さに比べて小さくなっている。この目隠し部材220は、使用者Mの胸部を覆う程度の上下方向の長さを有している。目隠し部材220にはレース材料を使用する等、装飾性が高められており、目隠し部材220はキャミソール本体215の装飾部分の一部としてあたかも見えるように設けられている。この目隠し部材220とキャミソール本体215はともに伸縮性を有している。
図7に示すように、目隠し部材220の上端付近であって、肩紐固定部240の外側となる外側部分227は、キャミソール本体215の上縁239の両端に対して着脱可能な肩紐着脱部となるキャミソール着脱部400が設けられている。このキャミソール着脱部400は肩紐近傍側スナップボタン401をキャミソール側スナップボタン402に着脱可能にはめ合わせることにより、肩紐前端38近傍領域となる目隠し部材220と、キャミソール本体215の上縁239両端側を着脱可能に連結することができる。肩紐近傍側スナップボタン401は、例えばオス部材でありキャミソール側スナップボタン402はメス部材である。
キャミソール着脱部400は、スナップボタンを使用するのに替えて通常のボタンとボタン穴を使用する組み合わせ等、各種係合手段であってももちろん構わない。
目隠し部材220の側縁238は、キャミソール本体215の側面216となる前身頃と後身頃の縫合位置において、縫合部277により縫合されて固定されており、目隠し部材220は上端と下端においては固定されていない自由端とされている。
次に、図8を参照しながらキャミソール210の使用例について説明する。
図8は、キャミソール210を使用者Mが装着した例を示している。そして、使用者Mは、例えば左側の乳房11を露出して授乳するために、図7に示すキャミソール着脱部400の各スナップボタン401,402を外す。そして、キャミソール本体215の一方の上縁部239を図8に示すように使用者MがR方向に引き下げることにより、左側の乳房11が露出できる。しかし、露出した乳房11は、目隠し部材220により見えないように覆うことができる。
授乳を行う際には、目隠し部材220は両側縁の縫合部277でキャミソール本体215に固定されているため、下縁365側から乳児に対して授乳を行うことができる。このことについては、右側の乳房11を露出して授乳を行う場合も同様である。
第2の実施形態における肩紐部25,25の構造は、第1の実施形態の肩紐部25,25の構造と略同じであるが、肩紐固定部240となる部位においてリング241を介して目隠し部材220に固定されている。
また授乳を行う場合には、図7に示すキャミソール着脱部400のスナップボタン401,402の連結を取り外すことにより、キャミソール本体215には脇ぐり部232が形成されていることや、素材の伸縮性もあり、上縁239の一方をR方向に引っ張るようにして簡単に下げることができる。なお、目隠し部材220にもキャミソール本体215の脇ぐり部232と同様の脇ぐりが形成されている。
授乳が終わったら再び上縁345をR方向とは反対方向に持ち上げて、図7に示すスナップボタン401,402を連結することにより、キャミソール本体215の上縁345と肩紐前端38が固定された目隠し部材220の上縁部223近傍を連結することができる。
第2の実施形態におけるキャミソール本体の材質と目隠し部材の材質は、各々第1の実施形態のものと同様なものを採用することができる。
ところで本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば第1の実施形態においては、目隠し部材20は上縁側より下縁側が広く形成されている。これによって、授乳時に露出した乳房11を確実に目隠しすることができる。しかしこれに限らず他の形状の目隠し部材20を採用することももちろん可能である。
また、キャミソール本体15,215は実質的に筒状に形成されるものであればよく、前側が開くよう構成されて、着用時にボタン等を使って筒状を形成するものでもよい。
さらに、図4に示す肩紐着脱部40は、肩紐部25側の連結具41とキャミソール本体15側のループ41という構成ではなく、面テープや各種フック構造等の様々な係止手段を採用できるだけでなく、肩紐部25側の連結具41に鰐歯状に構成されたクリップを使用してキャミソール本体15の上縁両端部39Aを挟むように形成しても良い。
同様に、目隠し部材20を肩紐部前端38に固定するための着脱部材70も、クリップやその他の各種係止手段を採用することができる。
図7に示すように、キャミソール着脱部400が縫合部290よりも外側であってかつ低い位置に形成されていることにより、授乳時にキャミソール本体215の部分228はR方向に下げやすく、乳房を露出しやすくなる。
なお図3に示す、吸収層50の更に内側には、母乳パッドを粘着剤により貼り付けることにより、就寝時あるいは日常生活の時において母乳の漏れを確実に吸収することができる。吸収層50がタオル地のような母乳を吸収することができる素材であると、吸収層50のみで母乳を吸収することができる。また、キャミソール本体15を洗濯する場合に、表面に母乳が染み出てキャミソール本体15の表面側が汚れてしまうのをできるだけ防ぐことができる。
タオル地のような吸収層50を用いることにより、乳房への当たりを柔らかくして、授乳中や着用時の母乳の漏れを吸収することが確実に行える。
上述した各実施形態は、相互に組み合わせて使用することができる。
また、キャミソール本体の形状や目隠し部材の形状は各種のものが採用できる。
なお、キャミソール本体は、肩紐が形成された衣類を示しており、ワンピース状とされたものやスリップドレス等も含まれる。
さらに、キャミソール本体が、上着やパンツ、スカート等とセットにされたアンサンブルの一部として採用されていても良い。
本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
上記実施形態の各構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
本発明のキャミソールの好ましい実施の形態を示す斜視図。 図1のキャミソールにおいて授乳の際の状態を示す図。 キャミソール本体の正面図。 目隠し部材の正面図。 肩紐着脱部と肩紐側着脱ループを示す図。 本発明のキャミソールの第2の実施形態を示す正面図。 第2の実施形態のキャミソールの一部分を示す斜視図。 第2の実施形態のキャミソールにおいて授乳状態を示す斜視図。
符号の説明
10・・・キャミソール、15・・・キャミソール本体、20・・・目隠し部材、25・・・肩紐部、36・・・肩紐部の後端、37・・・キャミソール本体の背面側の上縁、38・・・肩紐部の前端、39・・・キャミソール本体の前面側の上縁、40・・・肩紐着脱部、60・・・肩紐側着脱ループ、70・・・着脱部材

Claims (5)

  1. 着用状態において筒状とされたキャミソール本体と、前記キャミソール本体における上方で、背面側から前面側を結ぶ左右の肩紐部を有するキャミソールであって、
    各前記肩紐部の後端は、前記キャミソール本体の前記背面側の上縁に固定され、
    各前記肩紐部の前端または前端近傍には、前記キャミソール本体の前記前面側の上縁に着脱可能な肩紐着脱部が形成されており、
    前記キャミソール本体の前記肩紐着脱部の配置位置よりも外側には、前記キャミソール本体の前記前面側の上縁よりも高さが低くされた脇ぐり部が形成され、
    前記肩紐部の前端近傍には、目隠し部材の上端が配置されていることを特徴とするキャミソール。
  2. 前記目隠し部材は、前記肩紐部に対して着脱可能とされていることを特徴とする請求項1に記載のキャミソール。
  3. 前記目隠し部材の上縁における両端近傍には、目隠し着脱部材が形成されており、前記肩紐部の端部には、肩紐側着脱ループが形成されており、前記肩紐側着脱ループには、前記目隠し着脱部材が係合可能とされていることを特徴とする請求項2に記載のキャミソール。
  4. 前記目隠し部材の上縁部が、前記肩紐部に縫合された縫合部とされており、前記目隠し部材の前記縫合部または前記縫合部近傍には、前記肩紐着脱部が形成され、前記キャミソール本体の上縁に、前記肩紐着脱部に対応したキャミソール着脱部が形成されて、前記目隠し部材の側縁が、前記キャミソール本体の側面側に縫合されて、前記目隠し部材の下縁が開放端とされていることを特徴とする請求項1に記載のキャミソール。
  5. 少なくとも、前記キャミソール本体の前記両脇ぐり部間となる胸部内面には、吸収層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のキャミソール。
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