JP2005187076A - 水利用装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水漏れの心配が殆ど不要であり、また、浄水フィルタ装置自体又は浄水フィルタの交換も簡単な水利用装置を提供する。
【解決手段】給茶機は、内部に液体が貯留される水タンク33と、該水タンクの底部に向かって延びる吸込ホース51と、該吸込ホースに吸込口が連絡されたポンプとを備える。吸込ホースには浄水フィルタ装置50が取り付けられる。この浄水フィルタ装置は、ケーシング60と、該ケーシングの内周面から離間して該ケーシング内に配置された中空フィルタ62とを備え、該ケーシングに螺合するその蓋体61の開口61aには、前述した吸込ホースの下端開口が接続される。ケーシングの底部60aには、下方に延びて水タンクの底部に当接する突部67が形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば製氷機や、飲料供給装置もしくは飲料ディスペンサのような水利用装置に関し、特に、かかる水利用装置において用いられる液体貯留タンク(水タンク)に関し、特に内部に浄水フィルタを備えた液体貯留タンクに関するものである。
近年、良質な水を供給しうる水源が限られているにも拘わらず、水の需要は相変わらず増加傾向にあるため、水質が良いとは言えない水をも殺菌もしくは滅菌処理して、水道法の水質基準に適合する状態とし、飲用等に供している。しかし、これらの基準は通常の水道水源を想定した一応の基準であって,それだけで安全が保証されるわけではないので、トリハロメタンのように発癌性が疑われている物質の混入のような危険要因を未然に防御したいと試みるのは当然である。
そのために、一般家庭においても、屋外の上水道設備から家屋内に敷設された水道管に浄水フィルタを取り付けて可能な限り清浄な水の摂取に努めており、また、かかる水道管に直結される水利用装置、例えば製氷機や、給茶機のような飲料供給装置には、配管途中に浄水フィルタが装着され、利用者の安全を更に確保するようになっている。
しかし、上述のような製氷機や、飲料供給装置は、必ずしも上水道設備の水道管に直結されるものばかりではなく、水道管の敷設が困難であったり、例えば飛行機や、列車のように水道管の敷設が事実上不可能な場所に据え付けねばならないこともある。そのような場合には、着脱自在な可搬のカセット式水タンクを備えた水利用装置が用いられるが、このような水利用装置においても、浄水フィルタが設置されるようになってきた。
図6及び図7は、カセット式水タンクを備えた従来の給茶機を示すもので、この給茶機1は、水道水等の原水を貯留するカセット式水タンク2を備え、前面の扉3を開閉して該水タンク2を出し入れ可能となっている。一方、給茶機1の内部上方位置には、給湯タンク5が固定配置されている。この給湯タンク5と水タンク2は、継手部17及び18において、ポンプ6及び浄水フィルタ装置20を介して補給用配管7に接続され、水タンク2に貯留された原水がポンプ6で汲み上げられて浄水フィルタ装置20を経由し給湯タンク5に供給されるようになっている。
給湯タンク5の前面下部には、電磁弁10を介設した給湯口11が下向きに設けられ、給湯口11の側方には図示しない茶葉供給部が設けられている。茶漉器12がこの茶葉供給部の真下位置と給湯口11の真下位置との間で移動可能に設けられている。また、給湯口11の下方位置には、茶湯等を入れるコップ14を載置するためのスノコ状の容器置き15が設けられており、該容器置き15の下面には、排水トレイ16が前面からの出し入れ可能に装着されている。
そして、茶漉器12が茶葉供給部の真下位置で茶葉を受けたのち給湯口11の真下位置に戻り、ここで注出ボタンが押圧されると、電磁弁10が開放されて給湯口11から所定量の温水が吐き出され、茶漉器12を通過することで茶湯となってコップ14に注がれる。注出が所定回数繰り返されると、或いは人為的にリセットボタンが操作されると、茶漉器12は、図6の向こう側に反転し、図示しない茶捨て容器に茶殻が排出され、再び茶葉供給部の真下位置に戻って、上記した動作が繰り返される。
補給用配管7に設けられる従来の浄水フィルタ装置20の詳細は、図8及び図9に示されている。図8及び図9において、該浄水フィルタ装置20は、主として、適宜の材料からなる中空の浄水フィルタ21と、該浄水フィルタ21をその周囲から離間して覆うケーシング22とからなる。ケーシング22には側面に原水の入口22aが形成され、頂面に浄化された水の出口22bが形成されている。この入口22a及び出口22bに前述した補給用配管7の途中に嵌合し、水漏れのないようにホースクランプ23a,23bによりしっかり取り付けられる。浄水フィルタ21の定期交換に便利なように、ケーシング22は上端にフランジ部22cを有し、そこにパッキン24を介して蓋体25が螺着されている。この蓋体25に前記出口22bが形成されている。蓋体25の一側は上方に折曲され浄水フィルタ装置20の取付部25aとなっている。
一方、浄水フィルタ21は、ケーシング22よりも小さい寸法に作られていて、両者間に環状のスペース26が存在し、また、中空に作られていて、縦方向に延びるスペース21aを中央に有する。そして、該浄水フィルタ21は、パッキン27を介してケーシング22の底部上に置かれ、蓋体25により上下のパッキン24,27間に保持されている。従って、原水入口22aから環状スペース26に入った原水は、全量が浄水フィルタ21を半径方向に貫いて中央のスペース21aに入り、出口22bを経由して給湯タンク5に供給される。
しかし、上述したように水タンク2外の補給用配管7に取り付けられる浄水フィルタ装置20では、長期にわたり確実な水密性が要求されるため、水密を確保するための部品点数が増え、その結果、組み立て工数も増えるなどコスト高となるだけでなく、浄水フィルタ装置20の取付位置が給茶機内部の配管途中であるから、浄水フィルタの定期交換作業や保守作業は狭い場所での作業となり、面倒で長い時間を要してしまうといった問題点があった。
この発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、水漏れの心配が殆ど不要であり、また、浄水フィルタ装置自体又は浄水フィルタの交換も簡単な水利用装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、請求項1に係る本発明は、水を加熱して内部に貯留する給湯タンクと、給湯タンクのオーバーフロー水を溢水配管を介して受けると共に給湯タンクに給水配管に設けられたポンプを介して水を供給する水タンクと、水タンクの頂部開口から入って底部に向かって延びる液体吸込手段と、水タンクの頂部開口を画成する短スリーブに螺合する開口付きタンクキャップと、タンクキャップの開口に嵌合する継手部とを備え、継手部は、溢水配管に接続される開口部と、一端で液体吸込手段に接続され他端で給水配管に接続されるように継手部を貫通して延びる接続管とを備える水利用装置において、水タンクの内部の液体を取り入れて液体吸込手段に送るように、水タンク内に液体吸込手段の下端開口と連通するように設けられた浄水フィルタ装置を備え、水タンクの頂部開口及び浄水フィルタ装置の相対的な大きさは、タンクキャップを短スリーブから外してタンクキャップと共に継手部、液体吸込手段及び浄水フィルタ装置を一体的に水タンクの外部に取り出すことを可能にするように形成されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の本発明は、浄水フィルタ装置は、それぞれ開口を有する底部及び頂部を備えたケーシングと、ケーシングの内周面から離間して該ケーシング内に配置された中空フィルタとを備え、ケーシングに螺合するその頂部の開口には、液体吸込手段の下端開口が接続され、ケーシングの底部には、下方に延びてタンクの底部に当接する突部が形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、水利用装置は、水タンクの内部の液体を取り入れて液体吸込手段に送るように該液体吸込手段の下端開口と連通するように設けられた浄水フィルタ装置を備え、水タンクの頂部開口及び浄水フィルタ装置の相対的な大きさは、タンクキャップを短スリーブから外して該タンクキャップと共に継手部、液体吸込手段及び浄水フィルタ装置を一体的に外部に取り出すことを可能にするように形成されているので、上述した効果に加えて、浄水フィルタ装置を更に容易に短時間に取り出すことができ、メンテナンス費用の低減をもたらす。また、浄水フィルタ装置のケーシング底部に突部を形成したため、底部に浄水フィルタ装置内への取水部(開口)を設けてもこの取水部が塞がれることがない。
次に、添付図面を参照して、給茶機に具現された本発明の好適な実施の形態について説明するが、図中、同一符号は同一又は対応部分を示すものとする。また、本発明は、以下の説明から分かるように、この実施形態に限定されるものではなく、種々の改変が可能である。
先ず、図1及び図2において、本発明の一実施形態による給茶機(水利用装置)30は、上部側がやや前面に張り出した縦長の箱形に形成され、底面の四隅に設けられた脚31によって図示しないカウンター等の上に支持され、張り出した部分の前面の開口に扉32がヒンジにより開閉可能に装着されている。この扉32は、図1において開状態で、図2においては閉状態で示されている。給茶機本体内のほぼ下半部は水タンク33を収納する収納スペース34となっており、その上方には、水タンク33から延びる後述の液体吸込手段に吸込口36aで接続されるポンプ36(図2)を介して原水を受けて加熱する給湯タンク35が設けられている。給湯タンク35内には電気ヒータのような図示しない加熱手段が設けられている。
給湯タンク35の周面の上部側には、図2に示すように、給水口37及びオーバーフロー口38を有する継手部39が設けられており、給水口37に接続された給水配管40及びオーバーフロー口39に接続された溢水配管41は継手部42を介して水タンク33に連絡している。継手部39及び42は、例えば本出願人の特願平9−215247号明細書に開示されているものと実質的に同様の構造を有するものでよいが、本発明と関連する継手部42について、図3を参照して代表的に後述する。
図3において、水タンク33の上面には、頂部開口43aを画成する短スリーブ43が上向きに突設されている。短スリーブ43の外周には雄ネジが切られており、この雄ネジに大径筒部44a及び小径筒部44bからなるタンクキャップ44が螺合する。即ち、タンクキャップ44の大径筒部44aの内周に雌ネジが形成されており、これが短スリーブ43の雄ネジに螺合するようになっている。タンクキャップ44の小径筒部44bはその上面が開口しており、該開口を介して挿入されたジョイント管45が小径筒部44bにシールリング46を介して緊密に嵌合するようになっている。ジョイント管45が前述した継手部42を構成する。
ジョイント管45は、前述したようにタンクキャップ44の小径筒部44bに嵌合し、該小径端部44bの長さの途中で終端する筒状の下半部45aと、筒状の上半部45bと、中間のフランジ部45cとを有する。ジョイント管45の上半部45bは、図2に示した溢水配管41に接続されるようになっている。また、図2に示した給水配管40と連通するように、接続管47がジョイント管45のフランジ部45cを半径方向に貫いてL形に延びている。該接続管47は、給水配管40に接続される水平部47aと垂直部47bとからなり、垂直部47bは、ジョイント管45の下半部45aの内周面から離間して同下半部の端面よりも下方に延びている。なお、この接続管47はジョイント管45と一体的に形成されている。
再び図3において、水タンク33内には、吸込ホース51の下端に接続される浄水フィルタ装置50が設けられている。吸込ホース51の上端には吸込管52が嵌め込まれている。吸込管52の上端は、図3から了解されるようにジョイント管45の下半部45aの端面から軸方向に若干離れた位置で終端している。また、前述した本出願人の特許出願明細書に記載されているのでここでは簡単に説明するに留めるが、吸込管52の上端周面部には複数のブレード54が円周方向に離間して設けられており、各ブレード54の先端がタンクキャップ44の小径筒部44aの内周に取り付けられている。従って、この実施形態では、タンクキャップ44と吸込管52は(延いては、浄水フィルタ装置50及び吸込ホース51も)一体構造である。また、ジョイント管45と一体の接続管47の垂直部47bはその下端部が吸込管52の上端部にシールリング55を介して嵌合している。上述した給水配管40、接続管47、吸込ホース51及び吸込管52が液体吸込手段を構成する。
次に、本発明に従って吸込ホース51の下端に接続された浄水フィルタ装置50の構成について説明する。再び図3において、該浄水フィルタ装置50は、ほぼ円筒形のケーシング60と、このケーシング60の上端部周面に形成された雄ネジ部に螺合する蓋体61と、ケーシング60内に環状のスペース64を残して収納された筒状フィルタ62とを備える。蓋体61の上面には開口が形成されており、該開口を囲むネック部61aが上方に延び、そこに吸込ホース51の下端が緊密に嵌合している。また、ケーシング60の底部60aには、上記スペース64に連通する複数の開口65が形成されると共に、浄水フィルタ装置50が水タンク33の底部上に載置されたときに、該底部とケーシング60の底部60aとの間に図示のようにスペース66が存在するように、下方に延びる環状の突部67が形成されている。この突部67の基端部から上方に延びる半球状の受け部68は、筒状フィルタ62の中空部に入り該フィルタ62を受けて安定的に支持する。ケーシング60の底部60aに突部を設ける代わりに、或いはこの突部に加えて、水タンク33の底部内面に突部を形成し、これによりケーシング60の底部中央を下から支持するようにしてもよい。なお、フィルタ62の上下端面とケーシング60の蓋体及び底部の間に設けられているのはパッキン63a,63bである。
図1及び図2に戻って給茶機30の構造について更に説明すると、パネル70の前面部の上部位置には、茶葉等を貯蔵するキャニスタ71が設けられている。キャニスタ71の下部には、茶葉を掬って所定量ずつ落下させることのできる定量ドラムを内蔵した茶葉供給部72が設けられ、その下端の茶葉供給口が開閉可能なシャッタ73で覆われている。給湯タンク35の前面下部には、電磁弁74を介設した給湯口75が下向きに設けられ、給湯口75の側方には茶葉供給部72が設けられている。ファンネル80に取り付けられた茶漉器76がこの茶葉供給部の真下位置と給湯口75の真下位置との間で回動可能に設けられている。また、給湯口75の下方位置には、茶湯を入れるコップ77を載置するためのスノコ状の容器置き78が設けられており、該容器置き78には、排水トレイ79が前面から出し入れ可能に装着されている。81は茶殻容器である。
給湯口75は図5の(a)に示す構造を有する。即ち、給湯口75は、電磁弁74につながる給湯管74aの先端に嵌め込まれる口金部(ただし、金属製であることを必要とせず、プラスチック製でもよい。)75aと、該口金部75aの内部に形成された環状の凹部に嵌合する網状もしくは小穴付きのフィルタ75bとからなる。茶漉器76に供給される湯はこのフィルタ75bを通りシャワー状に茶漉器76内の茶葉全体に均等に注がれるようになっている。しかし、例えば長時間の使用に伴いシリカが析出してフィルタ75bが詰まったり、何らかの理由によりフィルタ75bが口金部75aの凹部に正常に嵌合していないと、湯は茶葉上に好適に注がれないことになる。
次に上述した構成を有する本発明の実施形態に係る給茶機の動作について説明する。図1〜図3において、扉32の前面にある操作パネル(図示せず)に設けられた図示しない給茶スイッチを操作すると、給湯タンク35内の湯が、電磁弁74を介して、茶葉の入れられた茶漉器12に向けて給湯口75から所定量吐き出され、コップ77に注がれる。所定回数(例えば5回)の茶の注出が行われると、茶漉器76が茶殻容器81側に反転駆動されて、茶殻は茶殻容器81内に廃棄される。続いて茶漉器76が元位置に復帰する途中において、斜め姿勢で茶葉供給口の直下に停止し、所定量の新たな茶葉が茶漉器76内に供給される。その後、茶漉器76が元位置に復帰して、次の茶の注出が可能となる。また、この給茶機は図示しない給湯ボタンを押すことにより白湯のみを供給しうるようにもなっているが、この機能については、例えば本出願人の特願平10−194658号明細書を参照されたい。
上述したような操作を繰り返して行うと、給湯タンク35内の液位が徐々に低下し、所定レベルに達すると、図示しない液位センサが作動して、ポンプ36が駆動されることにより、水タンク33内の清浄な水は、給湯タンク35内に再び所定レベルに達するまで供給される。万一、例えば図示しない液位センサの故障により給湯タンク35がオーバーフローしても、水は、溢水配管41を経由して水タンク33内に戻る。ポンプ36により水タンク33の水を給湯タンク35に送る際、水タンク33内の水は、図3に矢印で示すように、浄水フィルタ装置50のケーシングの底部60aに形成された突部67の作用により、水タンク33の底部内面との間に形成されたスペース66に流入し、ケーシング底部60aに形成された開口65を経由してケーシング60及びフィルタ62間の環状スペース64に入り、次いでフィルタ62を半径方向の内方に貫流して浄化される。水タンク33が空に近い状態になったら、給茶機の前面扉32’(図2)を開いて継手部42を外し、水タンク33を給茶機外に出す。このとき、水タンク33は、図3から継手部42を除くが、タンクキャップ44及び浄水フィルタ装置50が接続された状態である(但し、水は水タンク内に殆ど存在しない。)。
この状態で水タンク33を水道水のような給水源に運び、タンクキャップ44を外し、吸込ホース51及び浄水フィルタ装置50を少し引き出すが、吸込ホース51及び浄水フィルタ装置50は水タンク33内に残した状態で短スリーブ43の開口部から水を補給する。
また、浄水フィルタ装置50を清掃したり、内部のフィルタ62或いは浄水フィルタ装置50自体を交換したい場合には、上述したようにタンクキャップ44を外せば、容易に行うことができることが理解できよう。即ち、水タンク33の短スリーブ43により画成される開口は、浄水フィルタ装置50の直径よりも大きく形成されているので、浄水フィルタ装置50は、タンクキャップ44、継手部42及び吸込ホース51等と共に、開口43aを経由して容易に取り出される。なお、給茶機内への水タンク33の収納は逆の手順で行われる。
一方、前述したように、長時間の使用に伴いシリカが析出してフィルタ75bが詰まったり、何らかの理由によりフィルタ75bが口金部75aの凹部に正常に嵌合していないと、湯は茶葉上に好適に注がれないことになる。従って、そのようなことが起きないように、或いは起きているか否か確認するために、給湯口75からの注出状態即ちシャワー状態を定期的に又は随意に監視しうることが望ましい。そのため、本発明の実施形態に係る給茶機用の制御回路(図示せず)では、扉32の開閉状態に拘わらず、図示しない前述した給茶ボタンと給湯ボタンを同時に押せば、給湯タンク35内の湯を電磁弁74及び給湯口75を介して茶漉器76に注出即ちシャワーしうるようになっている。これにより、口金部75aの異物付着を防止できるだけでなく、シャワー状態を簡単に確認しうるようになり、茶葉を有効に利用しうるので、茶葉の使用量が減少してランニングコストが低減できるだけでなく、風味のよい茶を提供しうるようになる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、この実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の範囲に含まれ、更に、下記の実施形態以外にも本発明の精神及び範囲から逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)本発明は、茶葉だけではなく、タンクからの湯により粉末日本茶や、粉末コーヒーや、ウーロン茶等を溶融して飲料として供給する飲料ディスペンサ全般に広く適用することができる。
(2)また、本発明は、水タンクから供給される原水を加熱することにより温水を生成して貯留するタイプに限らず、逆に水タンクの原水を冷却することで冷水を生成して貯留するタイプのタンクを備えたものにも同様に適用することができる。
(3)更に、本発明は、カセット式タンクの内部に浄水フィルタ装置を組み込むものだけでなく、内部の水又は湯がポンプにより揚水される形式のタンクを備えた、製氷機を含む任意の水利用装置に同様に適用することができる。
本発明の一実施形態が具現された給茶機の上半部をその前面扉が開いた状態で示す斜視図である。 図1の給茶機の全体構成を示す側面概要図である。 図2の給茶機の下半部に示された水タンクの詳細断面図である。 図3に示された浄水フィルタ装置の底部突部を示す斜視図である。 (a)及び(b)は図2に示された給湯口の詳細を断面で示す説明図である。 従来の給茶機の図2に相当する図である。 図6の給茶機のブロック図である。 図6及び図7に示された浄水フィルタ装置の斜視図である。 図6及び図7に示された浄水フィルタ装置の断面図である。
符号の説明
30 給茶機(水利用装置)、33 水タンク、35 給湯タンク、36 ポンプ、40 給水配管、41 溢水配管、42 継手部、43 短スリーブ、43a 水タンクの頂部開口、44 タンクキャップ、47 接続管(液体吸込手段)、50 浄水フィルタ装置、51 吸込ホース(液体吸込手段)、52 吸込管(液体吸込手段)、60 ケーシング、60a ケーシングの底部、61 蓋体、61a ネック部(ケーシングの頂部)、62 フィルタ、67 突部。

Claims (2)

  1. 水を加熱して内部に貯留する給湯タンクと、
    該給湯タンクのオーバーフロー水を溢水配管を介して受けると共に該給湯タンクに給水配管に設けられたポンプを介して水を供給する水タンクと、
    該水タンクの頂部開口から入って底部に向かって延びる液体吸込手段と、
    前記水タンクの前記頂部開口を画成する短スリーブに螺合する開口付きタンクキャップと、
    該タンクキャップの開口に嵌合する継手部と
    を備え、
    該継手部は、
    前記溢水配管に接続される開口部と、
    一端で前記液体吸込手段に接続され他端で前記給水配管に接続されるように前記継手部を貫通して延びる接続管と
    を備える水利用装置において、
    前記水タンクの内部の液体を取り入れて前記液体吸込手段に送るように、前記水タンク内に該液体吸込手段の下端開口と連通するように設けられた浄水フィルタ装置を備え、
    前記水タンクの前記頂部開口及び前記浄水フィルタ装置の相対的な大きさは、前記タンクキャップを前記短スリーブから外して該タンクキャップと共に前記継手部、前記液体吸込手段及び前記浄水フィルタ装置を一体的に前記水タンクの外部に取り出すことを可能にするように形成されていることを特徴とする水利用装置。
  2. 前記浄水フィルタ装置は、
    それぞれ開口を有する底部及び頂部を備えたケーシングと、
    該ケーシングの内周面から離間して該ケーシング内に配置された中空フィルタと
    を備え、
    前記ケーシングに螺合するその頂部の開口には、前記液体吸込手段の下端開口が接続され、
    前記ケーシングの底部には、下方に延びて前記タンクの底部に当接する突部が
    形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の水利用装置。
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