JP2005186765A - タンカーのバラスト水殺菌設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】このタンカーのバラスト水殺菌設備は、タンカー1に設けられたバラストタンク3,3,…の内部のバラスト水を殺菌可能とした殺菌設備である。タンカーのバラスト水殺菌設備は、殺菌する際の必要な熱エネルギーを供給できるタンククリーニングヒータ(既設熱源装置)5と、バラストタンク3,3,…と既設熱源装置5との間を追加配管系統71で連通するとともに追加配管系統71内に循環ポンプ72を設置し、前記バラストタンク3,3,…と既設熱源装置5との間でバラスト水を循環させることを可能とした追加循環系統7を設けたものである。
【選択図】 図1
Description
(2)ガスタービンなどの主機関の冷却水を利用しようとする場合には、冷却水系に新たに殺菌系の熱交換器を新たに設置する必要があるほか、前記熱交換器内のバラスト水の温度を検出して温度制御を行う温度制御系を設ける必要があり、装置が複雑化、大型化する不都合があった。
(3)また、主機関からの高温排出ガスを直接利用する場合も、主機関の冷却水を利用しようとする場合でも、新たな機器類を増設する必要があり、特殊な機器を設置するなど特殊部品の点数が増加し、設置のための工事期間が著しく増加するほか、設備費用が高価になるという不都合があった。
(2)追加配管系統と切換バルブを追加するのみであるので、部品点数が少なく、しかも工事期間が短くでき、工事費や設備費など低廉化できる。
図1ないし図5は本発明を実施するための最良の形態を説明するための図である。ここに、図1は本発明を実施するための最良の形態に係るタンカーのバラスト水殺菌設備の構成例を示す図である。
まず、前記追加循環系統71の一部は、前記バラストタンク3に対してバラスト水の注水または排水を可能としたバラスト水給排水手段9の一部配管91を利用しており、かつ、前記追加循環系統7および前記バラスト水給排水手段9の一部配管91には、殺菌またはバラスト水の注排水をさせるための切換バルブ11および切換バルブ13a,13bを設けたものである。前記バラスト水給排水手段9の一部配管91は、各バラストタンク3,3,…の下部に連通されていて、末端にベルマウス91a,91a,…を、途中に設けた電磁弁91b,91b,…をそれぞれ配置してなる枝配管91c,91c,…と、前記枝配管91c,91c,…の各他端を連通集合してなる集合配管91dとから構成されている。この集合配管91dの端部は、図1に示すように、切換バルブ11を備えた配管71aを介して前記追加循環系統7の循環ポンプ72の吸入口側に連通されている。
また、前記バラストタンク3,3,…には、排気口31,31,…がそれぞれ設けられている。
カーゴタンク1aが空であったり、少ない荷積みであったりした場合に、航行するために必要なバラストタンク水を所望のバラストタンク3,3,…に前記バラスト水給排水手段9を使って注水する。
所望の時間以上経過すれば、殺菌が完了するので、以後は自由にバラスト水の排出が可能となる。
まず、従来のバラスト水給排水手段9の構成について説明する。図2は、タンカーのバラスト水給排水手段の構成例を示す系統図である。この図2において、前記バラスト水給排水手段9は、ポンプ92と、前記ポンプ92の吸込口に設けた第1、第2の切換バルブ93,13aと、前記ポンプの吐出口に設けた第3、第4のバルブ94a,94bと、前記第1のバルブ93と水源との間を連通する第1の配管95と、前記第2のバルブ13bと前記バラストタンク3,3,…との間を連通する第2の配管(枝配管91c,91c,…および集合配管91d)と、前記第3のバルブ93aとタンカーの排水口との間を連通する第3の配管96と、前記第4のバルブ94bと前記第2の切換バルブ13aとの間を連通しかつ第5のバルブ13bを途中に配置した第5の配管97とをからなり、前記各バルブを所定の開閉状態にしかつ前記ポンプ92を動作させることによって、前記水源から前記所望のバラストタンク3,3,…への給水、あるいは、前記所望のバラストタンク3,3,…から排水口を介して排水することを可能にしたものである。なお、符号98はバルブ、符号99および符号100はストレーナである。
(2)基本的に既設熱源装置5は既に設置されているタンククリーニングヒータを利用し、かつ、このタンククリーニングヒータ(既設熱源装置)5とバラストタンク3,3,…の内部との間を循環できるように追加循環系統7の追加配管系統71を追加するとともに、これら追加配管系統71とバラスト水給排水手段9の中に切換バルブ13a,13b、切換バルブ11を追加して設けただけなので、機器設置のための占有空間が少なくて済むという利点がある。
(3)追加配管系統71と切換バルブ13a,13b、切換バルブ15を追加するのみであるので、部品点数が少なく、しかも工事期間が短くでき、工事費や設備費など低廉化できる。
3 バラストタンク
5 タンククリーニングヒータ(既設熱源装置)
7 追加循環系統
9 バラスト水給排水手段
11,13a,13b,15,17a,17b,19,21,75b バルブ
51 熱交換器
52 ボイラ
53 配管
55 ポンプ
71 追加配管系統
71a,71b 配管
72 循環ポンプ
73 ストレーナ
75 給水系配管
75a ストレーナ
91 バラスト水給排水手段の一部配管
91a ベルマウス
91b 電磁弁
91c 枝配管
91d 集合配管
Claims (5)
- タンカーに設けられたバラストタンク内のバラスト水を殺菌可能としたタンカーのバラスト水殺菌設備であって、
バラスト水殺菌に必要な熱エネルギーを供給する既設熱源装置と、
前記バラストタンクと前記既設熱源装置との間を追加配管系統で連通するとともに前記追加配管系統内に循環ポンプを設置し、前記バラストタンクと前記既設熱源装置との間で前記バラスト水を循環させることを可能とした追加循環系統と、
を備えたことを特徴とするタンカーのバラスト水殺菌設備。 - 前記既設熱源装置は、タンカーのタンク内をクリーニングする際に使用する既設のタンククリーニングヒータであることを特徴とする請求項1記載のタンカーのバラスト水殺菌設備。
- 前記追加循環系統は、前記バラストタンクに対してバラスト水の注水または排水を可能としたバラスト水給排水手段の一部配管を利用し、かつ、前記追加循環系統および前記バラスト水給排水手段の一部配管には、殺菌またはバラスト水の注排水をさせるための切換バルブを設けたものであることを特徴とする請求項1記載のタンカーのバラスト水殺菌設備。
- タンカーに設けられたバラストタンク内のバラスト水を殺菌可能としたタンカーのバラスト水殺菌設備であって、
タンカーのタンク内をクリーニングする際に使用する既設のタンククリーニングヒータおよび前記バラストタンクに対してバラスト水の注水または排水を可能としたバラスト水給排水手段の一部配管を利用し、
前記バラスト水給排水手段の一部配管を介して前記バラストタンクに連通して前記バラストタンクと前記既設のタンククリーニングヒータとの間を追加配管系統で連通するとともに前記追加配管系統内に循環ポンプを設置し、前記バラストタンクと前記タンククリーニングヒータとの間で前記バラスト水を循環させることを可能とした追加循環系統を設け、
かつ、前記追加循環系統および前記バラスト水給排水手段には、殺菌またはバラスト水の注排水をさせるための切換バルブを設けたことを特徴とするタンカーのバラスト水殺菌設備。 - 前記バラスト水給排水手段は、ポンプと、前記ポンプの吸込口に設けた第1、第2のバルブと、前記ポンプの吐出口に設けた第3、第4のバルブと、前記第1のバルブと水源との間を連通する第1の配管と、前記第2のバルブと前記バラストタンクとの間を連通する第2の配管と、前記第3のバルブとタンカーの排水口との間を連通する第3の配管と、前記第4のバルブと前記第2のバルブとの間を連通しかつ第5のバルブを途中に配置した第5の配管とをからなり、前記各バルブを所定の開閉状態にしかつ前記ポンプを動作させることによって、前記水源から前記バラストタンクへの給水、あるいは、前記バラストタンクから排水口を介して排水することを可能にしたことを特徴とする請求項3または4記載のタンカーのバラスト水殺菌設備。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003430238A JP2005186765A (ja) | 2003-12-25 | 2003-12-25 | タンカーのバラスト水殺菌設備 |
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JP2003430238A JP2005186765A (ja) | 2003-12-25 | 2003-12-25 | タンカーのバラスト水殺菌設備 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005186765A true JP2005186765A (ja) | 2005-07-14 |
Family
ID=34788664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003430238A Pending JP2005186765A (ja) | 2003-12-25 | 2003-12-25 | タンカーのバラスト水殺菌設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005186765A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100743909B1 (ko) | 2005-10-28 | 2007-08-02 | 삼성중공업 주식회사 | 선박의 발라스트 수 침전물 처리기능을 갖는 다목적해수교환장치 |
KR101775037B1 (ko) * | 2011-09-19 | 2017-09-06 | 대우조선해양 주식회사 | 부유식 해상 구조물의 청수 공급 시스템 |
US12110090B2 (en) | 2021-03-10 | 2024-10-08 | Fineline, Llc | System and methods for heat treatment of ballast fluid |
-
2003
- 2003-12-25 JP JP2003430238A patent/JP2005186765A/ja active Pending
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KR100743909B1 (ko) | 2005-10-28 | 2007-08-02 | 삼성중공업 주식회사 | 선박의 발라스트 수 침전물 처리기능을 갖는 다목적해수교환장치 |
KR101775037B1 (ko) * | 2011-09-19 | 2017-09-06 | 대우조선해양 주식회사 | 부유식 해상 구조물의 청수 공급 시스템 |
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