JP2005186765A - タンカーのバラスト水殺菌設備 - Google Patents

タンカーのバラスト水殺菌設備 Download PDF

Info

Publication number
JP2005186765A
JP2005186765A JP2003430238A JP2003430238A JP2005186765A JP 2005186765 A JP2005186765 A JP 2005186765A JP 2003430238 A JP2003430238 A JP 2003430238A JP 2003430238 A JP2003430238 A JP 2003430238A JP 2005186765 A JP2005186765 A JP 2005186765A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ballast
ballast water
tanker
tank
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003430238A
Other languages
English (en)
Inventor
Takanobu Murakami
孝信 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Kurushima Dockyard Co Ltd
Original Assignee
Shin Kurushima Dockyard Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Kurushima Dockyard Co Ltd filed Critical Shin Kurushima Dockyard Co Ltd
Priority to JP2003430238A priority Critical patent/JP2005186765A/ja
Publication of JP2005186765A publication Critical patent/JP2005186765A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)

Abstract

【課題】 機器設置のための占有空間が少なくて済み、部品点数が少なく、工事期間が短くでき、工事費や設備費など低廉化できるタンカーのバラスト水殺菌設備を提供。
【解決手段】このタンカーのバラスト水殺菌設備は、タンカー1に設けられたバラストタンク3,3,…の内部のバラスト水を殺菌可能とした殺菌設備である。タンカーのバラスト水殺菌設備は、殺菌する際の必要な熱エネルギーを供給できるタンククリーニングヒータ(既設熱源装置)5と、バラストタンク3,3,…と既設熱源装置5との間を追加配管系統71で連通するとともに追加配管系統71内に循環ポンプ72を設置し、前記バラストタンク3,3,…と既設熱源装置5との間でバラスト水を循環させることを可能とした追加循環系統7を設けたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、タンカーのバラスト水殺菌設備に関するものである。
一般に、タンカーやその他の船舶では、積荷がないか少ない状態で航海するときは、所望のプロペラ没水深度を確保する等のためバラストタンクにバラスト水を注水し、逆に、積荷があるときには、所望の喫水を得る等のためバラストタンク内のバラスト水を排出することが行われている。
このように積荷の有無等に応じて環境の異なる二種以上の港でバラスト水の注排水が行なわれると、バラスト水に含まれる微生物の差異により沿岸生態系に悪影響を及ぼすことが懸念されている。
そこで、最近ではタンカーやその他の船舶では、地球環境を保全するという観点から、ある港で注入したバラスト水は他の環境の異なる港に入港する前の大洋中でに排出し、大洋中の当該排出した場所とは異なる場所などで新たなバラスト水をバラストタンクに注入するなどのバラスト水の張り替え作業をした後、当該他の環境の異なる港に入港するようにしている。
この大洋中でのバラスト水の張り替え作業は、現在、二つの方法によって実現されている。
まず、第1の方法は、タンカー等の船舶のバラストタンクからバラスト水を全部排出し、再び、当該バラストタンクに新たなバラスト水を注入するという方法である。この第1の方法は、平穏な海域で作業を行う必要があるため、時間や場所が制限されるという不都合があった。
次に、第2の方法は、大洋を航行中にバラストタンクにバラスト水を注入し続け、バラスト水をバラストタンクから溢れさせるといういう方法ある。この第2の方法は、バラスト水の注水作業の操作手順や操作方法に誤りがあると、バラストタンクを膨らませるなどの船体構造上の問題が発生するという不都合があった。
そのような不都合を解消するものとして、上述したバラスト水の張り替え作業をなくすことができる船舶用バラスト水殺菌装置を備えた船舶が提案されている。この船舶に設置された船舶用バラスト水殺菌装置は、主機関の高温排気ガスを利用し、バラスト水を前記排気ガスで殺菌できる手段を設け、かつ、バラスト水について殺菌のための水温管理をする温度制御系を設けたものである(特許文献1)。なお、この明細書において、「殺菌」とは微生物の生活力を無くすことをいい、かつ、「微生物」とはウィルス、細菌、酵母、カビのことをいうものとする。
このような船舶用バラスト水殺菌装置によれば、バラスト水は加熱殺菌されているため、環境の異なる港に入港した後にバラスト水の排出を行っても、地球環境に与える影響は著しく小さなものが皆無となる。
特開2003−181443号公報、明細書および図面。
しかしながら、上述した従来の船舶用バラスト水殺菌装置によれば、次のような不都合があった。
(1)ガスタービンなどの主機関からの高温排出ガスを直接利用する場合には、主機関の排出系に余分な負担がかかる上、高温排出ガスをバラスト水殺菌するための熱交換器を設けるとともに、温度制御系などを設備をしなければならず、排出系の負担を軽減しようとすれば排気通路や熱交換器などの装置が大型化して大きな空間を占有し、しかも、熱交換機と温度制御のためのバイパス系を設置しなければならないなど余分な設備を配置しなければならないという不都合があった。
(2)ガスタービンなどの主機関の冷却水を利用しようとする場合には、冷却水系に新たに殺菌系の熱交換器を新たに設置する必要があるほか、前記熱交換器内のバラスト水の温度を検出して温度制御を行う温度制御系を設ける必要があり、装置が複雑化、大型化する不都合があった。
(3)また、主機関からの高温排出ガスを直接利用する場合も、主機関の冷却水を利用しようとする場合でも、新たな機器類を増設する必要があり、特殊な機器を設置するなど特殊部品の点数が増加し、設置のための工事期間が著しく増加するほか、設備費用が高価になるという不都合があった。
本発明は、上述した不都合を解消し、機器設置のための占有空間が少なくて済み、かつ、部品点数が少なく、しかも工事期間が短くでき、工事費や設備費など低廉化できるタンカーのバラスト水殺菌設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本願請求項1記載の発明に係るタンカーのバラスト水殺菌設備は、タンカーに設けられたバラストタンク内のバラスト水を殺菌可能としたタンカーのバラスト水殺菌設備であって、バラスト水殺菌に必要な熱エネルギーを供給できる既設熱源装置と、前記バラストタンクと前記既設熱源装置との間を追加配管系統で連通するとともに前記追加配管系統内に循環ポンプを設置し、前記バラストタンクと前記既設熱源装置との間で前記バラスト水を循環させることを可能とした追加循環系統をと備えたことを特徴とするものである。
本願請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明おいて、 前記既設熱源装置は、タンカーのタンク内をクリーニングする際に使用する既設のタンククリーニングヒータであることを特徴とするものである。
本願請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記追加循環系統は、前記バラストタンクに対してバラスト水の注水または排水を可能としたバラスト水給排水手段の一部配管を利用し、かつ、前記追加循環系統および前記バラスト水給排水手段の一部配管には、殺菌またはバラスト水の注排水をさせるための切換バルブを設けたものであることを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、本願請求項4の発明に係るタンカーのバラスト水殺菌設備は、タンカーに設けられたバラストタンク内のバラスト水を殺菌可能としたタンカーのバラスト水殺菌設備であって、タンカーのタンク内をクリーニングする際に使用する既設のタンククリーニングヒータおよび前記バラストタンクに対してバラスト水の注水または排水を可能としたバラスト水給排水手段の一部配管を利用し、前記バラスト水給排水手段の一部配管を介して前記バラストタンクに連通して前記バラストタンクと前記既設のタンククリーニングヒータとの間を追加配管系統で連通するとともに前記追加配管系統内に循環ポンプを設置し、前記バラストタンクと前記タンククリーニングヒータとの間で前記バラスト水を循環させることを可能とした追加循環系統を設け、かつ、前記追加循環系統および前記バラスト水給排水手段には、殺菌またはバラスト水の注排水をさせるための切換バルブを設けたことを特徴とするものである。
本願請求項5の発明では、前記請求項3または4に係る発明において、前記バラスト水給排水手段は、ポンプと、前記ポンプの吸込口に設けた第1、第2のバルブと、前記ポンプの吐出口に設けた第3、第4のバルブと、前記第1のバルブと水源との間を連通する第1の配管と、前記第2のバルブと前記バラストタンクとの間を連通する第2の配管と、前記第3のバルブとタンカーの排水口との間を連通する第3の配管と、前記第4のバルブと前記第2のバルブとの間を連通しかつ第5のバルブを途中に配置した第5の配管とをからなり、前記各バルブを所定の開閉状態にしかつ前記ポンプを動作させることによって、前記水源から前記バラストタンクへの給水、あるいは、前記バラストタンクから排水口を介して排水することを可能にしたことを特徴とするものである。
本発明によれば、タンカーに設けられたバラストタンク内のバラスト水を殺菌可能としたタンカーのバラスト水殺菌設備であって、殺菌する際の必要な熱エネルギーを供給できる既設熱源装置と、前記バラストタンクと前記既設熱源装置との間を追加配管系統で連通するとともに前記追加配管系統内に循環ポンプを設置し、前記バラストタンクと前記既設熱源装置との間で前記バラスト水を循環させることを可能とした追加循環系統と、を備えたので、次のような効果がある。
(1)基本的に熱源装置は既に設置されているタンククリーニングヒータを利用し、かつ、この熱源装置とバラストタンク内との間を循環できるように追加配管系統を追加するとともに、これら追加配管系統とバラスト水給排水手段の中に切換バルブを追加して設けただけなので、機器設置のための占有空間が少なくて済むという利点がある。
(2)追加配管系統と切換バルブを追加するのみであるので、部品点数が少なく、しかも工事期間が短くでき、工事費や設備費など低廉化できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳説する。
図1ないし図5は本発明を実施するための最良の形態を説明するための図である。ここに、図1は本発明を実施するための最良の形態に係るタンカーのバラスト水殺菌設備の構成例を示す図である。
この図1において、本発明を実施するための最良の形態に係るタンカーのバラスト水殺菌設備は、タンカー1に設けられたバラストタンク3の内部のバラスト水を殺菌可能とした殺菌設備であって、タンカー1のカーゴタンク1a(後述する図5参照)の内部をクリーニングする際に使用する既設のタンククリーニングヒータ(既設熱源装置)5を利用してバラスト水を殺菌できるようにしたものである。
すなわち、上記タンカーのバラスト水殺菌設備は、大別すると、殺菌する際の必要な熱エネルギーを供給できる既設のタンククリーニングヒータ(既設熱源装置)5と、前記バラストタンク3と前記既設のタンククリーニングヒータ(既設熱源装置)5との間を追加配管系統71で連通するとともに前記追加配管系統71の内部の一部に循環ポンプ72を設置し、前記バラストタンク3と前記既設のタンククリーニングヒータ(既設熱源装置)5との間で前記バラスト水を循環させることを可能とした追加循環系統7とを備えたものである。
さらに具体的に説明すると、前記追加循環系統7の追加循環系統71は、次のように構成されている。
まず、前記追加循環系統71の一部は、前記バラストタンク3に対してバラスト水の注水または排水を可能としたバラスト水給排水手段9の一部配管91を利用しており、かつ、前記追加循環系統7および前記バラスト水給排水手段9の一部配管91には、殺菌またはバラスト水の注排水をさせるための切換バルブ11および切換バルブ13a,13bを設けたものである。前記バラスト水給排水手段9の一部配管91は、各バラストタンク3,3,…の下部に連通されていて、末端にベルマウス91a,91a,…を、途中に設けた電磁弁91b,91b,…をそれぞれ配置してなる枝配管91c,91c,…と、前記枝配管91c,91c,…の各他端を連通集合してなる集合配管91dとから構成されている。この集合配管91dの端部は、図1に示すように、切換バルブ11を備えた配管71aを介して前記追加循環系統7の循環ポンプ72の吸入口側に連通されている。
次に、前記追加循環系統71の他の一部は、前記追加循環系統7の循環ポンプ72の吐出口側と、既設のタンククリーニングヒータ(既設熱源装置)5と、前記バラストタンク3,3,…とを連通する配管71bから構成されている。前記配管71bには、図1に示すように、前記循環ポンプ72の吐出口側に設けたバルブ15と、前記既設のタンククリーニングヒータ(既設熱源装置)5の熱交換器51の出入口に設けたバルブ17a,17bと、前記既設のタンククリーニングヒータ(既設熱源装置)5の熱交換器51の出入口をバイパスしバルブ17a,17bの他端側も設けられたバルブ19とを備えている。また、前記配管71bには、図1に示すように、各バラストタンク3,3,…側にバルブ21,21,…がそれぞれ設けられている。
なお、前記循環ポンプ72の吸込口にはストレーナ73が設けられている。このストレーナ73には、配管71aの末端が連通されている。また、前記ストレーナ73には、バラスト水を補給するために水源とストレーナ73とを連通する給水系配管75の一端が連通されている。給水系配管75は、図1に示すように、その末端にストレーナ75aを、その途中にバルブ75bを、それぞれ設けている。
また、前記バラストタンク3,3,…には、排気口31,31,…がそれぞれ設けられている。
また、既設のタンククリーニングヒータ(既設熱源装置)5は、タンククリーニングするための温水を得るための熱交換器51と、前記熱交換器51に熱エネルギーを与えるための熱源であるボイラ52と、前記熱交換器51と前記ボイラ52との間を連通する配管53と、前記配管53の途中に設けられ前記熱交換器51と前記ボイラ52との間を熱媒体を循環させるポンプ55とを備えている。
このように構成したタンカーのバラスト水殺菌設備の作用を説明する。
カーゴタンク1aが空であったり、少ない荷積みであったりした場合に、航行するために必要なバラストタンク水を所望のバラストタンク3,3,…に前記バラスト水給排水手段9を使って注水する。
所望のバラストタンク3,3,…に注水が完了したところで、切換バルブ13a,13bを閉じるとともにバルブ75bを閉じ、切換バルブ11を開いた後に、循環ポンプ72を運転することにより、図1の矢印に示すように、前記所望のバラストタンク3,3,…と前記タンククリーニングヒータ(既設熱源装置)5の熱交換器51との間でバラスト水を循環させる。
ついで、前記ポンプ55を運転して熱交換器51とボイラ52との間で流体を循環させるとともに、ボイラ52を運転して熱エネルギーを熱交換器51に供給する。
このようような状態になったところで、航行中に必要な時間以上にわたって、上記各循環系の循環を継続させる。
所望の時間以上経過すれば、殺菌が完了するので、以後は自由にバラスト水の排出が可能となる。
このようなタンカーのバラスト水殺菌設備は次のようにして構成される。
まず、従来のバラスト水給排水手段9の構成について説明する。図2は、タンカーのバラスト水給排水手段の構成例を示す系統図である。この図2において、前記バラスト水給排水手段9は、ポンプ92と、前記ポンプ92の吸込口に設けた第1、第2の切換バルブ93,13aと、前記ポンプの吐出口に設けた第3、第4のバルブ94a,94bと、前記第1のバルブ93と水源との間を連通する第1の配管95と、前記第2のバルブ13bと前記バラストタンク3,3,…との間を連通する第2の配管(枝配管91c,91c,…および集合配管91d)と、前記第3のバルブ93aとタンカーの排水口との間を連通する第3の配管96と、前記第4のバルブ94bと前記第2の切換バルブ13aとの間を連通しかつ第5のバルブ13bを途中に配置した第5の配管97とをからなり、前記各バルブを所定の開閉状態にしかつ前記ポンプ92を動作させることによって、前記水源から前記所望のバラストタンク3,3,…への給水、あるいは、前記所望のバラストタンク3,3,…から排水口を介して排水することを可能にしたものである。なお、符号98はバルブ、符号99および符号100はストレーナである。
このような従来より設けられているバラスト水給排水手段9に、図3、図4および図5に示すようにすることにより、本発明を実施するための最良の形態に係るタンカーのバラスト水殺菌設備は構築されるものである。
図3は、上記バラスト水給排水手段に本発明を実施するための最良の形態に係るタンカーのバラスト水殺菌設備の一部を追加した状態を示す図である。すなわち、前記バラスト水給排水手段9の前記第2の配管(枝配管91c,91c,…および集合配管91d)のうちの、集合配管91dのポンプ92の吸込側が、切換バルブ13a,13bの手前に追加配管系統71の配管71aを連通させたものである。
図4は、本発明を実施するための最良の形態に係るタンカーのバラスト水殺菌設備の他の一部を追加した状態を示す図である。この図4において、本発明を実施するための最良の形態に係るタンカーのバラスト水殺菌設備は、上記追加配管系統71の前記配管71bの各末端を前記各バラストタンク3,3,…の上部に連通したものである。もちろん、各前記配管71bの各配管には、前記バルブ21,21,…がそれぞれ設けられていることは既に説明済である。
図5は、本発明を実施するための最良の形態に係るタンカーのバラスト水殺菌設備において、配管の配置位置を示す図である。
前記バラスト水給排水手段9の一部配管91であるベルマウス91a,91a,…は、図5に示すように、バラストタンク3,3,…の底部に配置されるものである。また、前記追加循環系統7の追加配管系統71の配管71b,71b,…の末端は、前記バラストタンク3,3,…の上部にそれぞれ連通されている。
このように構成された本発明に係るタンカーのバラスト水殺菌設備よれば、タンカー1に設けられたバラストタンク3,3,…の内部のバラスト水を殺菌可能としたタンカーのバラスト水殺菌設備であって、殺菌する際の必要な熱エネルギーを供給できるタンククリーニングヒータ(既設熱源装置)5と、前記バラストタンク3,3,…と前記タンククリーニングヒータ(既設熱源装置)5との間を追加配管系統71で連通するとともに前記追加配管系統71内に循環ポンプ72を設置し、前記バラストタンク3,3,…と前記タンククリーニングヒータ(既設熱源装置)5との間で前記バラスト水を循環させることを可能とした追加循環系統7を備えたので、次のような効果がある。
(1)各バラストタンク3,3,…のバラスト水は殺菌されているので、自由にバラスト水の排出が可能となって、地球環境を守ることができるほか、バラスト水の給排水の複雑な操作をする必要がなくなるため、航行時間を短くすることができる。
(2)基本的に既設熱源装置5は既に設置されているタンククリーニングヒータを利用し、かつ、このタンククリーニングヒータ(既設熱源装置)5とバラストタンク3,3,…の内部との間を循環できるように追加循環系統7の追加配管系統71を追加するとともに、これら追加配管系統71とバラスト水給排水手段9の中に切換バルブ13a,13b、切換バルブ11を追加して設けただけなので、機器設置のための占有空間が少なくて済むという利点がある。
(3)追加配管系統71と切換バルブ13a,13b、切換バルブ15を追加するのみであるので、部品点数が少なく、しかも工事期間が短くでき、工事費や設備費など低廉化できる。
このようなタンカーのバラスト水殺菌設備は、タンカー1のカーゴタンク1aの内部をクリーニングする際に使用する既設のタンククリーニングヒータ(既設熱源装置)5および前記バラストタンク3,3,…に対してバラスト水の注水または排水を可能としたバラスト水給排水手段9の一部配管91(ベルマウス91a,91a,…、電磁弁91b,91b,…、枝配管91c,91c,…、集合配管91d)を利用し、前記バラスト水給排水手段9の一部配管91(ベルマウス91a,91a,…、電磁弁91b,91b,…、枝配管91c,91c,…、集合配管91d)を介して前記バラストタンク3,3,…に連通して前記バラストタンク3,3,…と前記タンククリーニングヒータ(既設熱源装置)5との間を追加配管系統71,72で連通するとともに前記追加配管系統71,72内に循環ポンプを設置し、前記バラストタンク3,3,…と前記タンククリーニングヒータ(既設熱源装置)5との間で前記バラスト水を循環させることを可能とした追加循環系統7を設けて構成したものである。
なお、上記追加循環系統7において、循環ポンプ72は、1台が150〔立方メートル/h〕の能力のあるポンプを2台使用し、約30,000DWTのタンカーで約50時間で殺菌処理を可能としたものである。
本発明を実施するための最良の形態に係るタンカーのバラスト水殺菌設備の構成例を示す図である。 タンカーのバラスト水給排水手段の構成例を示す系統図である。 バラスト水給排水手段に本発明を実施するための最良の形態に係るタンカーのバラスト水殺菌設備の一部を追加した状態を示す図である。 本発明を実施するための最良の形態に係るタンカーのバラスト水殺菌設備の他の一部を追加した状態を示す図である。 本発明を実施するための最良の形態に係るタンカーのバラスト水殺菌設備において、配管の配置位置を示す図である。
符号の説明
1 タンカー
3 バラストタンク
5 タンククリーニングヒータ(既設熱源装置)
7 追加循環系統
9 バラスト水給排水手段
11,13a,13b,15,17a,17b,19,21,75b バルブ
51 熱交換器
52 ボイラ
53 配管
55 ポンプ
71 追加配管系統
71a,71b 配管
72 循環ポンプ
73 ストレーナ
75 給水系配管
75a ストレーナ
91 バラスト水給排水手段の一部配管
91a ベルマウス
91b 電磁弁
91c 枝配管
91d 集合配管

Claims (5)

  1. タンカーに設けられたバラストタンク内のバラスト水を殺菌可能としたタンカーのバラスト水殺菌設備であって、
    バラスト水殺菌に必要な熱エネルギーを供給する既設熱源装置と、
    前記バラストタンクと前記既設熱源装置との間を追加配管系統で連通するとともに前記追加配管系統内に循環ポンプを設置し、前記バラストタンクと前記既設熱源装置との間で前記バラスト水を循環させることを可能とした追加循環系統と、
    を備えたことを特徴とするタンカーのバラスト水殺菌設備。
  2. 前記既設熱源装置は、タンカーのタンク内をクリーニングする際に使用する既設のタンククリーニングヒータであることを特徴とする請求項1記載のタンカーのバラスト水殺菌設備。
  3. 前記追加循環系統は、前記バラストタンクに対してバラスト水の注水または排水を可能としたバラスト水給排水手段の一部配管を利用し、かつ、前記追加循環系統および前記バラスト水給排水手段の一部配管には、殺菌またはバラスト水の注排水をさせるための切換バルブを設けたものであることを特徴とする請求項1記載のタンカーのバラスト水殺菌設備。
  4. タンカーに設けられたバラストタンク内のバラスト水を殺菌可能としたタンカーのバラスト水殺菌設備であって、
    タンカーのタンク内をクリーニングする際に使用する既設のタンククリーニングヒータおよび前記バラストタンクに対してバラスト水の注水または排水を可能としたバラスト水給排水手段の一部配管を利用し、
    前記バラスト水給排水手段の一部配管を介して前記バラストタンクに連通して前記バラストタンクと前記既設のタンククリーニングヒータとの間を追加配管系統で連通するとともに前記追加配管系統内に循環ポンプを設置し、前記バラストタンクと前記タンククリーニングヒータとの間で前記バラスト水を循環させることを可能とした追加循環系統を設け、
    かつ、前記追加循環系統および前記バラスト水給排水手段には、殺菌またはバラスト水の注排水をさせるための切換バルブを設けたことを特徴とするタンカーのバラスト水殺菌設備。
  5. 前記バラスト水給排水手段は、ポンプと、前記ポンプの吸込口に設けた第1、第2のバルブと、前記ポンプの吐出口に設けた第3、第4のバルブと、前記第1のバルブと水源との間を連通する第1の配管と、前記第2のバルブと前記バラストタンクとの間を連通する第2の配管と、前記第3のバルブとタンカーの排水口との間を連通する第3の配管と、前記第4のバルブと前記第2のバルブとの間を連通しかつ第5のバルブを途中に配置した第5の配管とをからなり、前記各バルブを所定の開閉状態にしかつ前記ポンプを動作させることによって、前記水源から前記バラストタンクへの給水、あるいは、前記バラストタンクから排水口を介して排水することを可能にしたことを特徴とする請求項3または4記載のタンカーのバラスト水殺菌設備。
JP2003430238A 2003-12-25 2003-12-25 タンカーのバラスト水殺菌設備 Pending JP2005186765A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003430238A JP2005186765A (ja) 2003-12-25 2003-12-25 タンカーのバラスト水殺菌設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003430238A JP2005186765A (ja) 2003-12-25 2003-12-25 タンカーのバラスト水殺菌設備

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005186765A true JP2005186765A (ja) 2005-07-14

Family

ID=34788664

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003430238A Pending JP2005186765A (ja) 2003-12-25 2003-12-25 タンカーのバラスト水殺菌設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005186765A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100743909B1 (ko) 2005-10-28 2007-08-02 삼성중공업 주식회사 선박의 발라스트 수 침전물 처리기능을 갖는 다목적해수교환장치
KR101775037B1 (ko) * 2011-09-19 2017-09-06 대우조선해양 주식회사 부유식 해상 구조물의 청수 공급 시스템
US12110090B2 (en) 2021-03-10 2024-10-08 Fineline, Llc System and methods for heat treatment of ballast fluid

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100743909B1 (ko) 2005-10-28 2007-08-02 삼성중공업 주식회사 선박의 발라스트 수 침전물 처리기능을 갖는 다목적해수교환장치
KR101775037B1 (ko) * 2011-09-19 2017-09-06 대우조선해양 주식회사 부유식 해상 구조물의 청수 공급 시스템
US12110090B2 (en) 2021-03-10 2024-10-08 Fineline, Llc System and methods for heat treatment of ballast fluid

Similar Documents

Publication Publication Date Title
FI113463B (fi) Vesialuksen yhdistetty poistokaasun ja painolastiveden käsittelyjärjestely ja menetelmä vesialuksen painolastiveden käsittelemiseksi
KR100743909B1 (ko) 선박의 발라스트 수 침전물 처리기능을 갖는 다목적해수교환장치
US10272983B2 (en) Boat heat exchanger system and method
US8297213B2 (en) Sea water system and floating vessel comprising such system
JP2010023691A (ja) バラスト水処理方法及びバラスト水処理装置
JP3660984B2 (ja) 船舶用バラスト水殺菌装置
JP2005186765A (ja) タンカーのバラスト水殺菌設備
KR102411592B1 (ko) 선박의 물의 열처리를 위한 시스템과 방법
JP3986517B2 (ja) バラスト水の加熱殺菌装置およびその加熱殺菌方法
US7666043B1 (en) Automatic heat exchanger flushing maintenance system
JP2005152799A (ja) 船舶用バラスト水の処理装置
JP2000291600A (ja) 海水汲み上げ装置
JP5476475B2 (ja) 熱交換器システム
BR0317918A (pt) Instalação para recuperação de fluido poluente
KR102186631B1 (ko) 고수온 저감 기능을 갖는 해수 처리 시스템
KR20100024556A (ko) 선박의 냉각 시스템
JPH11351795A (ja) プレート式熱交換器のオゾン循環洗浄システム
JP3594804B2 (ja) プレート式熱交換器のオゾン循環洗浄装置
KR20140004893A (ko) 선박용 씨 체스트
JPH10311699A (ja) 通水系の通水部および付設配管の殺菌洗浄装置
JP2008189205A (ja) バラスト処理水の受入装置及び船舶
JP2014189122A (ja) バラスト水処理システム、このバラスト水処理システムを搭載した船舶、及びバラスト水処理方法
JPH0972694A (ja) プレート式熱交換器の洗浄方法及び装置
JP2000220992A (ja) 熱交換器のオゾン循環洗浄装置
JP2013212782A (ja) 船舶の底部に備えるシーチェスト等へ海洋生物の付着繁殖を防止する設備及び方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20060412

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060606

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060725

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061121