JP2005186237A - ラチェット付回転用工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ラチェット爪を備えた揺動アームを動作させるために必要な構成部品点数が少なく、構造がより簡単なラチェット付回転用工具を提供することを可能にする。
【解決手段】 ラチェット付回転用工具10は、揺動アーム19の一端部にU字切欠き部14の幅より大きな間隔で、ラチェット車13の一方の回転を規制する2個の係合爪15、16を設け、1個の係合爪15(あるいは16)がU字切欠き部14に臨んでも他の1個の係合爪16(あるいは15)がラチェットギヤ12に噛合うようにし、
揺動アーム19の他端部に、U字切欠き部14の幅より大きな間隔で、ラチェット車13の他方の回転を規制する2個の係合爪17、18を設け、1個の係合爪17(あるいは18)がU字切欠き部14に臨んでも他の1個の係合爪18(あるいは17)がラチェットギヤ12に噛合うようにし、揺動アーム19に合計4個の係合爪15、16、17、18を設けることを特徴とした。
【選択図】 図4
【解決手段】 ラチェット付回転用工具10は、揺動アーム19の一端部にU字切欠き部14の幅より大きな間隔で、ラチェット車13の一方の回転を規制する2個の係合爪15、16を設け、1個の係合爪15(あるいは16)がU字切欠き部14に臨んでも他の1個の係合爪16(あるいは15)がラチェットギヤ12に噛合うようにし、
揺動アーム19の他端部に、U字切欠き部14の幅より大きな間隔で、ラチェット車13の他方の回転を規制する2個の係合爪17、18を設け、1個の係合爪17(あるいは18)がU字切欠き部14に臨んでも他の1個の係合爪18(あるいは17)がラチェットギヤ12に噛合うようにし、揺動アーム19に合計4個の係合爪15、16、17、18を設けることを特徴とした。
【選択図】 図4
Description
本発明は、工具先端の外周面に開放する開口を備えた回転用工具に関し、特にナットやボルトの頭に嵌合し、ラチェットにより所定方向の係合を選択して、回転力の伝達を制限する工具に関するものである。
一般に、ボルトやナットの締付けや、緩め用としてスパナやソケットなどの係合部に連結させて回転させる工具本体に、一方向への回転力伝達用ラチェット手段を組込んだ工具がある。
ラチェット手段を用いる締付け工具としては、例えば特許文献1のものが知られている。
特開昭61−56874号公報(第2頁、図1、図3)
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図8は従来の技術の基本構成を説明する図であり、ラチェットスパナ100は、ハンドル101の上方に設けた2枚のヘッド102、102を対向させ、このヘッド102、102を上部を二又状に形成したプレート103、103とし、ラチェット車104をプレート103、103に設けた弧状孔105、105に回動自在に備え、ラチェット車104の中央部の外周面に設けた爪106・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)をプレート103、103の間に納め、プレート103、103の先端縁から弧状孔105、105に達する開口107、107と、ラチェット車104の掛合孔108から上方へ延びる2枚の開口109、109と、ラチェット爪110、111の下側からばね112によりラチェット爪110、111を爪106に常時圧接し、これらのラチェット爪110、111の開閉を支持するカム113及びレバー114(図示せず。)とからなるハンド工具である。
図8は従来の技術の基本構成を説明する図であり、ラチェットスパナ100は、ハンドル101の上方に設けた2枚のヘッド102、102を対向させ、このヘッド102、102を上部を二又状に形成したプレート103、103とし、ラチェット車104をプレート103、103に設けた弧状孔105、105に回動自在に備え、ラチェット車104の中央部の外周面に設けた爪106・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)をプレート103、103の間に納め、プレート103、103の先端縁から弧状孔105、105に達する開口107、107と、ラチェット車104の掛合孔108から上方へ延びる2枚の開口109、109と、ラチェット爪110、111の下側からばね112によりラチェット爪110、111を爪106に常時圧接し、これらのラチェット爪110、111の開閉を支持するカム113及びレバー114(図示せず。)とからなるハンド工具である。
図9は従来技術におけるラチェット爪の作用図である。
(a)はラチェット爪110と爪106・・・が噛合う場合を示す。
ラチェット爪110を爪106・・・の一部の掛合部115に噛合わせると、他方のラチェット爪111の先端部116が開口109に近接する。
(a)はラチェット爪110と爪106・・・が噛合う場合を示す。
ラチェット爪110を爪106・・・の一部の掛合部115に噛合わせると、他方のラチェット爪111の先端部116が開口109に近接する。
(b)はラチェット爪111と爪106・・・が噛合う場合を示す。
ラチェット爪111を爪106・・・の一部の掛合部117に噛合わせると、他方のラチェット爪110の先端部118が開口109に近接する。
以上のように2枚のラチェット爪110、111は、片方ずつ爪106・・・に噛合う。なお、このとき、カム113とレバー114は連動してラチェット爪110、111の開閉を支持する。
ラチェット爪111を爪106・・・の一部の掛合部117に噛合わせると、他方のラチェット爪110の先端部118が開口109に近接する。
以上のように2枚のラチェット爪110、111は、片方ずつ爪106・・・に噛合う。なお、このとき、カム113とレバー114は連動してラチェット爪110、111の開閉を支持する。
しかし、特許文献1のラチェットスパナ100は、2枚のラチェット爪110、111を動かすために、ばね112、カム113、レバー114を用いることにより部品点数が多く複雑な構造となる。
本発明は、ラチェット爪を備えた揺動アームを動作させるために必要な構成部品点数が少なく、構造がより簡単なラチェット付回転用工具を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、工具本体の先端にラチェット車を回動自在に取付け、ラチェット車に外周で開放する開口部を有し、工具本体にラチェット車の両側に対して掛脱する一対のラチェット爪を備えたラチェット付回転用工具において、
一対のラチェット爪を中央に設けた枢支部を介して左右一体的に揺動する揺動アームとし、揺動アームの左右アーム部に、それぞれ2個の係合爪を配置し、1個の係合爪が開口部に臨んでも他方の係合爪がラチェットギヤに噛合うようにしたことを特徴とする。
一対のラチェット爪を中央に設けた枢支部を介して左右一体的に揺動する揺動アームとし、揺動アームの左右アーム部に、それぞれ2個の係合爪を配置し、1個の係合爪が開口部に臨んでも他方の係合爪がラチェットギヤに噛合うようにしたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、揺動アームは、クリック機構により、全ての係合爪がラチェットギヤに噛合わない中立位置と、正方向逆方向に係合する位置とを保持することができるようにしたカム面を備えたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、揺動アームは、揺動アームの一端部及び他端部に各々2個の係合爪を設けたので、ラチェット車の回転時に、一端部あるいは他端部の各々2個の内の1個の係合爪を必ずラチェットギヤに噛合わせるために、ラチェット車13の逆転を防止することができる。
すなわち、揺動アームは少なくても片側(例えば一端部)の2個の係合爪でフレアーナットの締付けに対応することができる。
すなわち、揺動アームは少なくても片側(例えば一端部)の2個の係合爪でフレアーナットの締付けに対応することができる。
したがって、請求項1に係る発明では、合計4個の係合爪を1枚の揺動アームに設け、この揺動アームを動作させるために必要な構成部品をできるだけ少なくし、構造がより簡単なラチェット付回転用工具を提供することができる。
請求項2に係る発明では、揺動アームは、クリック機構により、4個の係合爪全てがラチェットギヤに噛合わない中立位置に保持することと、正方向逆方向に係合する位置とを保持することができるようにしたカム面を備えた。
この結果、揺動アームは中位位置においても停止できるようになった。また、正方向逆方向に係合する位置で停止できるようになった。したがって、ラチェット付回転用工具は使い勝手に優れた工具となる。
この結果、揺動アームは中位位置においても停止できるようになった。また、正方向逆方向に係合する位置で停止できるようになった。したがって、ラチェット付回転用工具は使い勝手に優れた工具となる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明におけるラチェット付回転用工具の分解斜視図であり、ラチェット付回転用工具10は、工具本体の先端に、開口部71としてのナット収納部11、ラチェットギヤ12を有するラチェット車13を回転可能に取付け、このラチェット車13に管との干渉を避けるU字切欠き部14を設け、このようなラチェット車13を一方向だけ空転可能にする係合爪15、16、17、18を有する揺動アーム19を工具本体に揺動可能に取付けるとともにラチェットギヤ12に噛合させた工具である。
図1は本発明におけるラチェット付回転用工具の分解斜視図であり、ラチェット付回転用工具10は、工具本体の先端に、開口部71としてのナット収納部11、ラチェットギヤ12を有するラチェット車13を回転可能に取付け、このラチェット車13に管との干渉を避けるU字切欠き部14を設け、このようなラチェット車13を一方向だけ空転可能にする係合爪15、16、17、18を有する揺動アーム19を工具本体に揺動可能に取付けるとともにラチェットギヤ12に噛合させた工具である。
揺動アーム19の一端部である左アーム部72に、U字切欠き部14の幅より大きな間隔で、ラチェット車13の一方の回転を規制する2個の係合爪15、16を設け、例えば1個の係合爪15がU字切欠き部14に臨んでも他の1個の係合爪16がラチェットギヤ12に噛合うようにし、一方、揺動アーム19の他端部である右アーム部73に、U字切欠き部14の幅より大きな間隔で、ラチェット車13の他方の回転を規制する2個の係合爪17、18を設け、1個の係合爪17がU字切欠き部14に臨んでも他の1個の係合爪18がラチェットギヤ12に噛合うようにし、揺動アーム19に合計4個の係合爪15、16、17、18を設けた。また、揺動アーム19は、係合爪15、16と、係合爪17、18とを一対のラチェット爪74とし、この一対のラチェット爪74を中央に設けた枢支部75を介して左右一体的に揺動させる。
ラチェット車13の上下部分は上側ホルダ20の嵌合部21と、下側ホルダ22の嵌合部23に嵌合し、中央ホルダ24の前方溝25には、ばね26及びボール27を備える。
28、29は上側ホルダ20、揺動アーム19、下側ホルダ22を結合するボルト、ナットであり、30、31は上側ホルダ20、中央ホルダ24、下側ホルダ22を結合するピンである。
穴32、33、34、35、36、37、38、39、40は上記したボルト28、ナット29、ピン30、31を通すためのものである。
28、29は上側ホルダ20、揺動アーム19、下側ホルダ22を結合するボルト、ナットであり、30、31は上側ホルダ20、中央ホルダ24、下側ホルダ22を結合するピンである。
穴32、33、34、35、36、37、38、39、40は上記したボルト28、ナット29、ピン30、31を通すためのものである。
なお、41は管、42はフレアーナット、43は継手下部、44は基台、45は穴、46は継手上雄ねじ部であり、U字切欠き部14が管41に、ナット収納部11がフレアーナット42に各々嵌合する。
図2は本発明に係るラチェット付回転用工具の側面図であり、ラチェット付回転用工具10はラチェットギヤ12を有するラチェット車13と、U字切り欠き部14と、上側ホルダ20の図示しない嵌合部21と嵌合するラチェット車13上部51及び下側ホルダ22の図示しない嵌合部23と嵌合するラチェット車13下部52と、係合爪15、16、17、18(図示せず。)を有する揺動アーム19と、この揺動アーム19の側面上にある揺動アーム最外端部53、54(54は反対側のために図示せず。)と、この揺動アーム19に設けたばね26から押圧されたボール27が接合する中位位置溝55とからなる。
なお、24は中央ホルダ、25は前方溝、28はボルト、29はナット、30、31はピンである。
図3は図2の3−3線断面図であり、ラチェット付回転用工具10の駆動手段主要部は、ナット収納部11を中央に備えるとともに外周にラチェットギヤ12を備えるラチェット車13と、このラチェットギヤ12に噛合う係合爪15、16、17、18を備えた揺動アーム19と、この揺動アーム19の中位位置溝55にボール27を押圧するばね26と、このばね26を収納する中央ホルダ24の前方溝25で構成する。
なお、28は揺動アーム19を固定するためのボルト、56、57は下側ホルダ22の先端部にある下側ホルダ溝である。
なお、28は揺動アーム19を固定するためのボルト、56、57は下側ホルダ22の先端部にある下側ホルダ溝である。
図4は図2の4矢視図であり、ラチェット付回転用工具10の駆動手段主要部は、工具本体の先端に、ナット収納部11及びラチェットギヤ12を有するラチェット車13を回転可能に取付け、このラチェット車13に管との干渉を避けるU字切欠き部14を設け、このようなラチェット車13を一方向だけ空転可能にする係合爪15、16、17、18を有する揺動アーム19を工具本体に揺動可能に取付けるとともにラチェットギヤ12に噛合させた。
また、ラチェット付回転用工具10は、揺動アーム19の一端部にU字切欠き部14の幅より大きな間隔で、ラチェット車13の一方の回転を規制する2個の係合爪15、16を設け、1個の係合爪15(あるいは16)がU字切欠き部14に臨んでも他の1個の係合爪16(あるいは15)がラチェットギヤ12に噛合うようにし、揺動アーム19の他端部に、U字切欠き部14の幅より大きな間隔で、ラチェット車13の他方の回転を規制する2個の係合爪17、18を設け、1個の係合爪17(あるいは18)がU字切欠き部14に臨んでも他の1個の係合爪18(あるいは17)がラチェットギヤ12に噛合うようにし、揺動アーム19に合計4個の係合爪15、16、17、18を設けることを特徴とした。
さらに、揺動アーム19は、クリック機構により、4個の係合爪15、16、17、18全てがラチェットギヤ12に噛合わない中立位置に保持することができるようにした中立位置溝55を備えた。
ボール27がこの中立位置溝55に嵌合する状態であるときには、揺動アーム19の係合爪15、16、17、18はいずれもラチェットギヤ12に噛合わない位置にある。
なお、58、59は上側ホルダ20の先端部にある上側ホルダ溝である。
ボール27がこの中立位置溝55に嵌合する状態であるときには、揺動アーム19の係合爪15、16、17、18はいずれもラチェットギヤ12に噛合わない位置にある。
なお、58、59は上側ホルダ20の先端部にある上側ホルダ溝である。
次に、本発明におけるラチェット付回転用工具10の作用について説明する。
図5はラチェット付回転用工具でフレアーナットの締付けを開始するまでの作用図である。
(a)はラチェット付回転用工具10を矢印Aの如く移動させ、ラチェットギヤ12のナット収納部11をフレアーナット42に、U字切欠き部14を管41に各々嵌合させる前の状態を示したものである。このときは、揺動アーム19の中立位置溝55にボール27を嵌合させている。
図5はラチェット付回転用工具でフレアーナットの締付けを開始するまでの作用図である。
(a)はラチェット付回転用工具10を矢印Aの如く移動させ、ラチェットギヤ12のナット収納部11をフレアーナット42に、U字切欠き部14を管41に各々嵌合させる前の状態を示したものである。このときは、揺動アーム19の中立位置溝55にボール27を嵌合させている。
(b)はラチェット付回転用工具10のラチェットギヤ12のナット収納部11をフレアーナット42に、U字切欠き部14を管41に各々嵌合させた状態を示す。次に、矢印Bの如く揺動アーム19をラチェットギヤ12へ接触させるように傾ける。
(c)は係合爪15、16がラチェットギヤ12に嵌合し、ボール27が揺動アーム19の右側位置溝61に嵌合した状態を示す。なお、このときは、ラチェットギヤ12のナット収納部11をフレアーナット42に、U字切欠き部14を管41に各々嵌合させたままである。
この状態で、ラチェット付回転用工具10を矢印Cの如く回転させると、ラチェット車13が矢印Dの如く回転し、フレアーナット42の締付けを開始する。
この状態で、ラチェット付回転用工具10を矢印Cの如く回転させると、ラチェット車13が矢印Dの如く回転し、フレアーナット42の締付けを開始する。
この結果、揺動アーム19の一端部の2個の係合爪15、16の内の1個の係合爪(15あるいは16)を必ずラチェットギヤ12に噛合わせるために、ラチェット車13の逆転を防止することができる。
一方、ラチェット付回転用工具10を矢印Eの如く回転すると、ラチェット車13が矢印Fの如く回転し、締付けたフレアーナット42を緩めることができる。
一方、ラチェット付回転用工具10を矢印Eの如く回転すると、ラチェット車13が矢印Fの如く回転し、締付けたフレアーナット42を緩めることができる。
図6はラチェットギヤと係合爪の噛合い状態を説明する図である。
(a)はラチェットギヤ12に係合爪15が噛合い、U字切欠き部14に係合爪16が臨んだ場合を示す。
(a)はラチェットギヤ12に係合爪15が噛合い、U字切欠き部14に係合爪16が臨んだ場合を示す。
(b)はラチェットギヤ12に係合爪16が噛合い、U字切欠き部14に係合爪15が臨んだ場合を示す。
以上のように、U字切欠き部14の幅より大きな間隔で、ラチェット車13の一方の回転を規制する2個の係合爪15、16を設け、1個の係合爪(15あるいは16)がU字切欠き部14に臨んでも他の1個の係合爪(16あるいは15)がラチェットギヤ12に噛合うようにすることができる。
揺動アーム19の一端部に2個の係合爪15、16を設け、ラチェット車13の回転時にその内の1個の係合爪(15あるいは16)を必ずラチェットギヤ12に噛合わせるために、ラチェット車13の逆転を防止することができる。
すなわち、揺動アーム19は少なくても片側の2個の係合爪(上記の場合は15、16)でフレアーナット42(図示せず。)の締付けに対応することができる。
次に、図6の作用を考慮して、ナットの締付けから工具の取外しまでの過程について説明する。
すなわち、揺動アーム19は少なくても片側の2個の係合爪(上記の場合は15、16)でフレアーナット42(図示せず。)の締付けに対応することができる。
次に、図6の作用を考慮して、ナットの締付けから工具の取外しまでの過程について説明する。
図7はフレアーナットの締付けからラチェット付回転用工具の取外しまでの作用図である。
(a)は図5(c)に続く作用図であり、ラチェットギヤ12と係合爪15の噛合いは維持されたままである。フレアーナット42の締付けを完了すると、ナット収納部11とフレアーナット42は勘合したままであるが、フレアーナット42の向きが若干斜め左に傾いた。また、U字切欠き部14の開口部は、上側ホルダ20の上側ホルダ溝58、59の開口部と著しく異なった向きになる。
この状態から、揺動アーム19を矢印Gの如く動かし、揺動アーム19と上側ホルダ20がほぼ直交するような位置関係にする。
(a)は図5(c)に続く作用図であり、ラチェットギヤ12と係合爪15の噛合いは維持されたままである。フレアーナット42の締付けを完了すると、ナット収納部11とフレアーナット42は勘合したままであるが、フレアーナット42の向きが若干斜め左に傾いた。また、U字切欠き部14の開口部は、上側ホルダ20の上側ホルダ溝58、59の開口部と著しく異なった向きになる。
この状態から、揺動アーム19を矢印Gの如く動かし、揺動アーム19と上側ホルダ20がほぼ直交するような位置関係にする。
(b)は揺動アーム19と上側ホルダ20がほぼ直交するような位置関係にある場合を示す。
ナット収納部11とフレアーナット42の勘合状態とU字切欠き部14の開口部の向きは(a)と同じである。また、ボール27は揺動アーム19の中立位置溝55と再び噛合う。
次に、矢印Hの如くラチェット付回転用工具10を回転させる。
ナット収納部11とフレアーナット42の勘合状態とU字切欠き部14の開口部の向きは(a)と同じである。また、ボール27は揺動アーム19の中立位置溝55と再び噛合う。
次に、矢印Hの如くラチェット付回転用工具10を回転させる。
(c)はラチェット付回転用工具10の上側ホルダ20の上側ホルダ溝58、59とU字切欠き部14の開口部が一致した状態を示す。
なお、ナット収納部11とフレアーナット42の勘合状態は(a)及び(b)と全く同じである。すなわち、フレアーナット42は締付け完了状態にある。
続いて、ラチェット付回転用工具10は矢印Jの如く引くことにより容易にフレアーナット42より取外すことができる。
なお、ナット収納部11とフレアーナット42の勘合状態は(a)及び(b)と全く同じである。すなわち、フレアーナット42は締付け完了状態にある。
続いて、ラチェット付回転用工具10は矢印Jの如く引くことにより容易にフレアーナット42より取外すことができる。
以上により、ラチェットギヤ12から揺動アーム19の係合爪(この場合は15あるいは16)を簡単に外し、ラチェット付回転用工具10を回転させ、U字切欠き部14の開口部と上側ホルダ20の上側ホルダ溝58、59を合わせるだけで、容易にラチェット付回転用工具10を取外すことができる。
尚、本発明のラチェット付回転用工具10は、フレアーナット以外の一般のボルトとナットの締付け作業においても使用できる。
また、例えばラチェット車13、揺動アーム19の材質は基本的に金属材料であるが、JISの機械構造用炭素鋼鋼材、クロムモリブデン鋼鋼材、炭素工具鋼鋼材、合金工具鋼鋼材などが適当である。
一方、例えばU字切欠き部14を後から結合し別材質とする場合は、管41を挟み込む役割だけであるから、非鉄系の銅合金及びアルミニウム合金などでも十分である。
また、例えばラチェット車13、揺動アーム19の材質は基本的に金属材料であるが、JISの機械構造用炭素鋼鋼材、クロムモリブデン鋼鋼材、炭素工具鋼鋼材、合金工具鋼鋼材などが適当である。
一方、例えばU字切欠き部14を後から結合し別材質とする場合は、管41を挟み込む役割だけであるから、非鉄系の銅合金及びアルミニウム合金などでも十分である。
ばね26の材質はJISのばね鋼鋼材が望ましい。
上側ホルダ20及び下側ホルダ22の材質は金属材料でも樹脂材料でも良いが、フレアーナット締付け時あるいは緩めるときにラチェット車13から応力が負荷されるので、できれば金属材料の方が望ましい。
中央ホルダ24は、主にばね26を収納するだけの役割であるから、材質を機械的性質に優れた熱硬化性樹脂や軽金属類とし、軽量化すると良い。
上側ホルダ20及び下側ホルダ22の材質は金属材料でも樹脂材料でも良いが、フレアーナット締付け時あるいは緩めるときにラチェット車13から応力が負荷されるので、できれば金属材料の方が望ましい。
中央ホルダ24は、主にばね26を収納するだけの役割であるから、材質を機械的性質に優れた熱硬化性樹脂や軽金属類とし、軽量化すると良い。
さらに、揺動アーム19の一端及び他端に設ける係合爪の数は各2個ずつにかぎらず、例えば一端で、複数個の係合爪を設け、最低1個の係合爪をラチェットギヤ12に噛合わせラチェットギヤ12の動作を円滑に進めることが可能であれば良い。
本発明のラチェット付回転用工具は、例えばフレアーナットの締付け工具として好適である。
10…ラチェット付回転用工具 、11…ナット収納部 、12…ラチェットギヤ 、13…ラチェット車 、14…U字切欠き部 、15…係合爪 、16…係合爪 、17…係合爪 、18…係合爪 、19…揺動アーム 、26…ばね 、27…ボール 、55…中位位置溝 、72…左アーム部 、73…右アーム部 、75…枢支部。
Claims (2)
- 工具本体の先端にラチェット車を回動自在に取付け、該ラチェット車に外周で開放する開口部を有し、工具本体に前記ラチェット車の両側に対して掛脱する一対のラチェット爪を備えたラチェット付回転用工具において、
前記一対のラチェット爪を中央に設けた枢支部を介して左右一体的に揺動する揺動アームとし、該揺動アームの左右アーム部に、それぞれ2個の係合爪を配置し、1個の前記係合爪が前記開口部に臨んでも他方の係合爪がラチェットギヤに噛合うようにしたことを特徴とするラチェット付回転用工具。 - 前記揺動アームは、クリック機構により、全ての前記係合爪がラチェットギヤに噛合わない中立位置と、正方向逆方向に係合する位置とを保持することができるようにしたカム面を備えたことを特徴とする請求項1記載のラチェット付回転用工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003432712A JP2005186237A (ja) | 2003-12-26 | 2003-12-26 | ラチェット付回転用工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003432712A JP2005186237A (ja) | 2003-12-26 | 2003-12-26 | ラチェット付回転用工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005186237A true JP2005186237A (ja) | 2005-07-14 |
Family
ID=34790328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003432712A Pending JP2005186237A (ja) | 2003-12-26 | 2003-12-26 | ラチェット付回転用工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005186237A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008036772A (ja) * | 2006-08-07 | 2008-02-21 | Kuken:Kk | 動力式ラチェットレンチ |
JP2009282428A (ja) * | 2008-05-26 | 2009-12-03 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 位置調整装置 |
-
2003
- 2003-12-26 JP JP2003432712A patent/JP2005186237A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008036772A (ja) * | 2006-08-07 | 2008-02-21 | Kuken:Kk | 動力式ラチェットレンチ |
JP2009282428A (ja) * | 2008-05-26 | 2009-12-03 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 位置調整装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051129 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090217 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20090819 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |