JP2005184471A - 通信機器の負荷計測方法及び装置 - Google Patents

通信機器の負荷計測方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005184471A
JP2005184471A JP2003422500A JP2003422500A JP2005184471A JP 2005184471 A JP2005184471 A JP 2005184471A JP 2003422500 A JP2003422500 A JP 2003422500A JP 2003422500 A JP2003422500 A JP 2003422500A JP 2005184471 A JP2005184471 A JP 2005184471A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load
communication device
delay time
measurement
packet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003422500A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiori Aoyanagi
好織 青柳
Tsuneo Katsuyama
恒男 勝山
Motomitsu Adachi
基光 安達
Shinji Kikuchi
慎司 菊池
Yoshiharu Sato
義治 佐藤
Shinichi Matsumoto
晋一 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2003422500A priority Critical patent/JP2005184471A/ja
Publication of JP2005184471A publication Critical patent/JP2005184471A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract


【目的】 簡単な構成及び処理で計測対象機器の稼働負荷をリモート計測可能なことを課題とする。
【構成】 計測対象の通信機器30cにつき予め作成された固有遅延特性テーブルSDcであって、該機器30cのサービス処理負荷と、計測用パケットに対する応答遅延時間に基づき予め求められた分散又は標準偏差の値とを対応付けたもの、を備え、稼働中の通信機器30cに対して複数の計測用パケットを送信すると共に、その応答パケットを受信するまでの応答遅延時間を計測し、該計測した応答遅延時間につき求めた分散又は標準偏差SDciにより固有遅延特性テーブルSDcを参照して対応するサービス処理負荷の状態を推定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は通信機器の負荷計測方法及び装置に関し、更に詳しくは、パケット通信ネットワークに接続する通信機器のサービス処理負荷を遠隔においてリモート計測する通信機器の負荷計測方法及び装置に関する。
IPネットワークを運用する上で通信機器の負荷状態を把握することは重要である。顧客に提供するサービス品質を保ちつつ、通信機器の管理コストを低廉に保つためには、通信機器の処理性能や処理負荷を把握する必要がある。処理性能を把握すれば、性能改善の必要な通信機器を把握でき、設備投資を適切に計画できる。また処理負荷を把握すれば、サービス品質の把握や、サービスの適切な振り分け等が可能になる。
係る状況の下、従来は、パケット交換ネットワークへの負荷が軽く、所望の区間の空き帯域を測定できることを課題とし、測定装置から、測定対象区間の両端に位置する二つの送信対象ノードへ一つの経路により、それぞれ、複数のテストパケットを送信し、二つの送信対象ノードまでのパケット転送遅延時間を計測し、計測値の最小値及び平均値を求め、それらにより、パケットが測定装置から送信対象ノードまでに通過する各ノードの待ち行列における平均待ち時間の和を算出し、二つの送信対象ノードのそれぞれについて得られた平均待ち時間の和の差から、測定対象区間への待ち行列における区間平均待ち時間を算出し、測定対象区間を待ち行列モデル化し、区間平均待ち時間に基づいて待ち行列モデル計算を行い空き帯域を算出するものが知られている(特許文献1)。
特開2001−69146号公報
しかし、上記従来方法によれば、所望の通信機器に至る途中経路の空き帯域は求められるが、通信機器(サーバ等)そのものの負荷状態や処理性能は容易に把握できない。
本発明は上記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、その目的とする所は、簡単な構成及び処理で遠隔より計測対象機器の処理性能や稼働負荷をリモート計測可能な通信機器の負荷計測方法及び装置を提供することにある。
上記の課題は例えば図1の構成により解決される。即ち、本発明(1)の通信機器の負荷計測方法は、パケット通信ネットワークに接続する通信機器のサービス処理負荷を遠隔においてリモート計測する通信機器の負荷計測方法であって、任意計測対象の通信機器30cにつき予め作成された固有遅延特性テーブル(挿入図Aの特性SDc)であって、該通信機器30cの無負荷から所定負荷までの各サービス処理負荷の状態に対応させてそれぞれに複数の所定の計測用パケットを送信したと仮定した場合におけるその応答パケットを受信するまでの応答遅延時間につき予め求められた分散又は標準偏差の値を前記各サービス処理負荷の状態に対応付けたもの、を備え、稼働中の前記通信機器30cに対して複数の計測用パケットを送信すると共に、その応答パケットを受信するまでの応答遅延時間を計測する計測ステップと、前記計測した応答遅延時間につき求めた分散又は標準偏差SDciにより前記固有遅延特性テーブルSDcを参照して対応するサービス処理負荷の状態を推定する推定ステップとを備えるものである。
本発明(2)では、上記本発明(1)において、基準となる特定の通信機器30aにつき予め作成された共通遅延特性テーブル(挿入図Aの特性SDa)であって、該通信機器30aの無負荷から所定負荷までの各サービス処理負荷の状態に対応させてそれぞれに複数の所定の計測用パケットを送信した場合におけるその応答パケットを受信するまでの応答遅延時間につき予め求められた分散又は標準偏差の値を前記各サービス処理負荷の状態に対応付けたもの、を備え、任意計測対象の通信機器30cにつき、その無負荷の状態において前記計測ステップにより計測した計測用パケットの応答遅延時間に基づきその個別平均遅延時間AVc0を求める平均遅延演算ステップと、前記求めた個別平均遅延時間AVc0と、前記共通遅延特性SDaにつき予め求められた無負荷状態における共通平均遅延時間AVa0との比Rを求め、該求めた比Rを前記共通遅延特性テーブルにおける分散又は標準偏差の各要素に乗じて前記計測対象の通信機器30cに固有の固有遅延特性テーブルSDcを作成する作成ステップとを備えるものである。
本発明(3)の通信機器の負荷計測装置は、パケット通信ネットワークに接続する通信機器のサービス処理負荷を遠隔においてリモート計測する通信機器の負荷計測装置であって、任意計測対象の通信機器につき予め作成された固有遅延特性テーブルであって、該通信機器の無負荷から所定負荷までの各サービス処理負荷の状態に対応させてそれぞれに複数の所定の計測用パケットを送信したと仮定した場合におけるその応答パケットを受信するまでの応答遅延時間につき予め求められた分散又は標準偏差の値を前記各サービス処理負荷の状態に対応付けたものと、稼働中の前記通信機器に対して複数の計測用パケットを送信すると共に、その応答パケットを受信するまでの応答遅延時間を計測する計測手段と、前記計測した応答遅延時間につき求めた分散又は標準偏差により前記固有遅延特性テーブルを参照して対応するサービス処理負荷の状態を推定する推定手段とを備えるものである。
本発明(4)では、上記本発明(3)において、基準となる特定の通信機器につき予め作成された共通遅延特性テーブルであって、該通信機器の無負荷から所定負荷までの各サービス処理負荷の状態に対応させてそれぞれに複数の所定の計測用パケットを送信した場合におけるその応答パケットを受信するまでの応答遅延時間につき予め求められた分散又は標準偏差の値を前記各サービス処理負荷の状態に対応付けたものと、任意計測対象の通信機器につき、その無負荷の状態において前記計測ステップにより計測した計測用パケットの応答遅延時間に基づきその個別平均遅延時間を求める平均遅延演算手段と、前記求めた個別平均遅延時間と、前記共通遅延特性につき予め求められた無負荷状態における共通平均遅延時間との比を求め、該求めた比を前記共通遅延特性テーブルにおける分散又は標準偏差の各要素に乗じて前記計測対象の通信機器に固有の固有遅延特性テーブルを作成する固有遅延特性作成手段とを備えるものである。
本発明(5)では、上記本発明(4)において、無負荷状態の前記基準となる通信機器に対して無負荷から所定負荷までの各負荷状態に相当するサービス処理を実行させるための負荷パケットを送信する送信手段と、前記負荷パケットの送信と並行して、前記計測手段により計測された各サービス負荷状態における複数の計測用パケットに対する応答遅延時間に基づきその分散又は標準偏差を求める演算手段と、前記基準となる通信機器に加えた各負荷状態に対して前記求めた応答遅延時間の分散又は標準偏差の値を対応付けることにより共通遅延特性テーブルを作成する共通遅延特性作成手段とを備えるものである。
本発明(1)によれば、計測対象機器30cにつき予め作成された固有遅延特性テーブルSDcを備えることにより、計測対象の通信機器30cに対して比較的少数の計測用パケットを使用した応答遅延時間の計測を行うだけで、稼働中の該機器30cに別段の負荷を掛けること無く、そのサービス処理負荷状態を適正に推定できる。
また、本発明(2)によれば、稼働中の計測対象機器30cにつき、その無負荷状態における平均応答遅延時間AVcoを計測するだけで、システムに共通の共通遅延特性テーブルSDaより、計測対象機器30cに固有の固有遅延特性テーブルSDcを容易に作成できる。従って、簡単な構成及び処理で遠隔より計測対象機器の稼働負荷を適正にリモート計測可能であり、パケット通信システムの効率よい管理・運用に寄与するところが極めて大きい。
以下、添付図面に従って本発明に好適なる実施の形態を詳細に説明する。なお 、全図を通して同一符号は同一又は相当部分を示すものとする。図2は実施の形態による通信システムのブロック図で、図において、10は負荷計測装置、11は負荷計測装置の主制御・処理を実行するCPU、12はCPU11が使用する主メモリ(MM)、13は操作者が使用するキーボード(KBD)、14は負荷計測結果等を表示する表示部(DSP)、15は2次記憶装置(DSK)、16はIPネットワークに接続する通信制御部(COM)、17はCPU11の共通バスである。
更に、100は公衆網やインターネット等を含むIPネットワーク(NW)、20a,20bは一般のユーザが使用するパーソナルコンピュータ等の通信端末装置、30はIPネットワーク100に接続して各種情報の提供サービスを行うサーバ、31はサービスパケットの転送処理を行うサービスパケット処理部、32は計測用パケットの処理を行う計測用パケット処理部である。
負荷計測装置10と各サーバ30a〜30cとの間はIPネットワーク(不図示の複数台のルータ)100を介して接続されている。この例のサーバ30はWWW(World Wide
Web)サーバとし、ユーザ端末20のブラウザとサーバ30との間で使用するサービスパケットの情報転送プロトコルとしてはHTTP(HiperText Transfer Protocol)を用いる。一方、負荷計測装置10とサーバ30との間で使用する計測用パケットのプロトコルとしてはSNMP(Simple Network Management Protocol)を用いる。SNMPは、標準のネットワーク管理プロトコルであり、種別を問わずに殆どの通信機器に実装されている。なお、負荷計測装置10がサーバ30に送信する負荷パケットは上記サービスパケットと同一である。
図6に実施の形態による計測用パケットの応答遅延時間計測処理のイメージ図を示す。負荷計測装置10から、好ましくは、一定時間置きに計測用パケット「GetRequest」を送信する。サーバ30に到着したパケットは、HTTPやSNMPのプロトコル種別に応じた処理プロセス31/32に渡されて処理される。この例の処理プロセス31は並列処理によって実質同時に複数のサービスパケットを処理可能である。但し、プロセッサ資源(CPU,主メモリ等)を共有しているため、サービスパケットの処理が混雑すると、その影響が計測用パケットの処理に及ぶ。更に、計測用パケット「GetRequest」を受信したSNMPプロセス32は該計測用パケットで要求されたサーバ内の情報を含んだ応答パケット「GetResponse」を返送する。これを受信した負荷計測装置10では、応答パケットの送信元を確認し、該送信元が計測対象サーバ30であれば、パケット送受信の各時刻情報に基づき応答遅延時間を計測する。
係る状況の下で、サーバ30の低負荷時には、計測用パケットはサーバ30に到着後、直ちに処理されるため、計測用パケットに対する応答遅延時間は図のT1〜T3に示す如く略一定となり、応答遅延時間の散布度(分散又は標準偏差)は小さくなる。一方、サーバ30の過負荷時には、サービスパケットの処理に費やされる時間が長くなるため、計測用パケットの処理は待たされ、処理待ちキューに溜まっていく。こうして、やがて、計測
用パケットの処理が実行される時には、処理待ちの複数の計測用パケットが一括して処理され、応答パケットが連続的に送信されるため、図のT4〜T6に示す如く、各計測用パケットの応答遅延時間にばらつきが生じ、応答遅延時間の散布度(分散又は標準偏差)は大きくなる。
図7(A)に実施の形態による各サービス負荷率に対する応答遅延時間の散布度のグラフ図を示す。横軸はサービスパケットの負荷率、縦軸は計測用パケットの応答遅延時間である。負荷率は単位時間当りのHTTP GetRequest数(例えばリクエスト/秒)によって表される。負荷率が0%はサーバ30にサービスパケット(又は負荷パケット)が受信されていない状態を表す。サービスパケットの負荷率が増すと、計測用パケットに対する応答遅延時間の平均値が増すと共に、その散布度(分散又は標準偏差)も増してくる。従って、計測用パケットに対する応答遅延時間の分散又は標準偏差値を計測すれば、サーバ30の負荷状態を適正に推定可能となる。以下、本実施の形態では、応答遅延時間の標準偏差に着目すると共に、該標準偏差に基づきサーバ30の負荷状態を推定する場合を具体的に説明する。
図3は実施の形態による共通遅延特性導出処理のフローチャートであり、任意代表と定めた通信機器(例えばサーバ30a)に対して、0(無負荷)〜100%のサービス処理負荷を掛けつつ、これと並行して送信した計測用パケットの応答遅延時間を計測すると共に、得られた処理負荷と応答遅延時間の散布度との関係に基づきシステムで共通に使用する共通遅延特性テーブルを導出する場合を示している。
この処理はサーバ30aが無負荷状態の時に実行され、ステップS10では所定の負荷率(例えば無負荷0%)を設定する。ステップS11では該設定された負荷率に相当する負荷パケットの送信を開始する。ステップS12では前記負荷パケットの送信と並行して計測用パケットを送信すると共に、その送信時刻Ttをメモリに記録する。ステップS13ではその応答パケットを受信すると共に、その受信時刻Trをメモリに記録する。ステップS14では応答遅延時間Td=Tr−Ttを算出してメモリに記録する。ステップS15では所定回数分を計測したか否かを判別し、N0の場合はステップS12に戻る。
本実施の形態では、計測用パケットの送信回数が増えると、散布度の精度が高くなると共に、処理負荷の計測精度も高くなる。一方、計測用パケットの送信回数が増えると、サーバ30の処理負担も増加するため、計測用パケットの送信回数は、必要とする計測精度とサーバ30の処理負担とのトレードオフから導出される。
こうして、やがて、上記ステップS15の判別がYESになると、ステップS16では負荷パケットの送信を一時的に停止する。ここで、上記ステップS15の判別は、例えば応答パケットの受信回数が、計測用パケットの送信回数と同一になった時点でYESと判別される。SNMPには再送の仕組みがないため、負荷計測装置10は計測用パケットに対する応答パケットを必ず受信できるとは限らない。従って、所定数の計測用パケットを送信後、一部の応答パケットを一定期間経過後も受信していない場合には、該当する計測用パケットをタイムアウトと判断し、この場合は、取得できた応答遅延時間を用いて計測処理を行う。
ステップS17では応答遅延時間の平均値AV及び標準偏差SDを算出してメモリに記録する。今、n回計測した応答遅延時間をTi(i=1〜n)とすると、応答遅延時間の平均値AVは(1)式、
Figure 2005184471
により求められる。また、応答遅延時間の標準偏差SDは(2)式、
Figure 2005184471
により求められる。
ステップS18では負荷率が100%か否かを判別し、N0の場合はステップS19で負荷率を増加させ、上記ステップS11の処理に戻る。こうして、やがて、上記ステップS18の判別がYESになると、ステップS20では共通遅延特性SDaを導出し、この処理を抜ける。
図7(B)に実施の形態による共通遅延特性SDaの具体例を示す。横軸は負荷率(%)、縦軸は標準偏差である。単位時間当りの負荷パケット数を増加させると共に、送信した負荷パケットがサーバ30aにより最初に廃棄された時点で、廃棄されずに処理された単位時間当りの負荷パケット数(例えば500パケット/秒)を百分率に変換して負荷率100%としている。負荷率が比較的に小さい間は、負荷率の増加と共に標準偏差も緩やかに上昇しているが、負荷率が大きくなると、標準偏差も指数関数的に増加している。このような共通遅延特性SDaの導出は、システムで一度だけ実行すればよく、得られた共通遅延特性SDaは、以後、他の各サーバ30b,30c等に固有の固有遅延特性SDb,SDcの導出に有効利用される。
図4は実施の形態による固有遅延特性導出処理のフローチャートであり、任意の通信機器(例えばサーバ30c)に対し、無負荷(0%)時に送信した計測用パケットの応答遅延時間を計測すると共に、得られた平均遅延時間AVcoと、共通遅延特性についての同条件における平均遅延時間AVaoとの比に基づき、サーバ30cに固有の固有遅延特性SDcを導出する場合を示している。
ところで、 サーバ30cの無負荷状態における計測用パケットに対する応答遅延時間の平均値AVcoは、該サーバ30cの最大の応答性能(即ち、処理性能)を表し、またサーバ30aの無負荷状態における計測用パケットに対する応答遅延時間の平均値AVaoは、該サーバ30aの最大の応答性能(即ち、処理性能)を表す。従って、これらの比(R=AVco/AVao)は、計測対象のサーバ30cと、基準となるサーバ30aとの性能比を表している。一方、 サービス処理負荷と応答遅延時間の標準偏差との間の関係は、通信機器の種類によらず、ほぼ同じ形になることが、実験結果等から明らかになっている。そこで、前記比Rを、共通遅延特性SDcの各要素に乗算することで、計測対象サーバ30cの最大性能に応じて補正された固有遅延特性SDcを導出できる。以下、固有遅延特性作成処理の詳細を述べる。
この処理は、好ましくは、サーバ30cが無負荷の時を利用して、又はそのような状況をつくって行う。ステップS30では所定の負荷率(例えば無負荷0%)をセットする。ステップS31では計測用パケットを送信すると共に、その送信時刻Ttをメモリに記録する。ステップ32ではその応答パケットを受信すると共に、その受信時刻Trをメモリに記録する。ステップS33では応答遅延時間Td=Tr−Ttを算出してメモリに記録する。ステップS34では所定回数分を計測したか否かを判別し、N0の場合はステップS31に戻る。
やがて、ステップS34の判別がYESになると、ステップS35では応答遅延時間の平均値AVを算出してメモリに記録する。ステップS36では共通遅延特性との間で無負荷時における平均遅延時間の比Rを求めメモリに記録する。ステップS37では共通遅延特性SDaの各要素に比Rを掛けて固有遅延特性SDcを導出し、この処理を抜ける。
図7(B)に固有遅延特性SDcの具体例を示す。今、基準となるサーバ30aについて計測した無負荷時の平均遅延時間をAVa0、各負荷時の標準偏差による共通遅延特性をSDaとする。一方、任意計測対象のサーバ30cについて計測した無負荷時の平均遅延時間をAVc0とすると、無負荷時の平均遅延時間の比R=AVc0/AVa0≒1.49が得られる。更に、共通遅延特性SDaの各要素をR倍することでサーバ30cに固有の固有遅延特性SDcが得られる。こうし得られた固有遅延特性SDcは、サーバ30cの構成や該サーバ30cまでの通信経路に変化がない限り、変わることはないので、一旦、固有遅延特性SDcを導出しておけば、負荷計測の度に固有遅延特性SDcを導出する必要はない。他のサーバ30bについても同様である。なお、システムに共通の共通遅延特性SDaはサーバ30aに固有の固有遅延特性SDaでもあることは言うまでもない。
図5は実施の形態による通信機器負荷率推定処理のフローチャートであり、例えばサーバ30cに固有の固有遅延特性SDcを利用して稼働中のサーバ30cの負荷状態を推定する場合を示している。
ステップS41では計測用パケットを送信すると共に、その送信時刻Ttをメモリに記録する。ステップ42ではその応答パケットを受信すると共に、その受信時刻Trをメモリに記録する。ステップS43では応答遅延時間Td=Tr−Ttを算出してメモリに記録する。ステップS44では所定回数分を計測したか否かを判別し、N0の場合はステップS41に戻る。
こうして、やがて、ステップS44の判別がYESになると、ステップS45では応答遅延時間の平均値AV及びその標準偏差SDを算出してメモリに記録する。ステップS46では自己の固有遅延特性SDcを参照して前記算出した標準偏差SDに対応する負荷率を推定する。他のサーバ30a、30bの負荷状態推定についても同様である。
なお、上記実施の形態では、通信機器としてサーバ30への適用例を述べたが、これに限らない。他のゲートウェイやルータ等のように、パケットやプロトコルを終端し、応答を返すのが主たるサービスではない通信機器においても、本発明を用いれば負荷状態を推定可能となり、本発明は様々な種類の通信機器荷適用できる。
また、上記実施の形態では、応答遅延時間の標準偏差に基づき、通信機器の負荷状態を推定する場合を述べたが、これに限らない。サーバ30の負荷が増せば計測用パケットに対する応答遅延時間も大きくなることから、応答遅延時間の平均値に基づき通信機器の負荷状態を推定しても良い。
また、上記実施の形態では、計測用パケットのプロトコルとしてSNMPを用いたが、これに限らない。計測用パケットは、計測対象の通信機器30が提供する主たるサービスで使用するプロトコル以外のプロトコルメッセージで、且つ計測装置10に応答を送り返す命令を含むものであればよく、SNMPには限定されない。
また、上記本発明に好適なる実施の形態を述べたが、本発明思想を逸脱しない範囲内で各部の構成、制御、処理及びこれらの組み合わせの様々な変更が行えることは言うまでも無い。
本発明の原理を説明する図である。 実施の形態による通信システムのブロック図である。 実施の形態による共通遅延特性導出処理のフローチャートである。 実施の形態による固有遅延特性導出処理のフローチャートである。 実施の形態による通信機器負荷率推定処理のフローチャートである。 実施の形態による計測用パケットの応答遅延時間計測処理のイメージ図である。 実施の形態による負荷率−応答遅延特性を示すグラフ図である。
符号の説明
10 負荷計測装置
11 CPU
12 主メモリ(MM)
13 キーボード(KBD)
14 表示部(DSP)
15 2次記憶装置(DSK)
16 通信制御部(COM)
17 共通バス
20a,20b 通信端末装置
30 サーバ
31 サービスパケット処理部
32 計測用パケット処理部
100 IPネットワーク(NW)

Claims (5)

  1. パケット通信ネットワークに接続する通信機器のサービス処理負荷を遠隔においてリモート計測する通信機器の負荷計測方法であって、
    任意計測対象の通信機器につき予め作成された固有遅延特性テーブルであって、該通信機器の無負荷から所定負荷までの各サービス処理負荷の状態に対応させてそれぞれに複数の所定の計測用パケットを送信したと仮定した場合におけるその応答パケットを受信するまでの応答遅延時間につき予め求められた分散又は標準偏差の値を前記各サービス処理負荷の状態に対応付けたもの、を備え、
    稼働中の前記通信機器に対して複数の計測用パケットを送信すると共に、その応答パケットを受信するまでの応答遅延時間を計測する計測ステップと、
    前記計測した応答遅延時間につき求めた分散又は標準偏差により前記固有遅延特性テーブルを参照して対応するサービス処理負荷の状態を推定する推定ステップとを備えることを特徴とする通信機器の負荷計測方法。
  2. 基準となる特定の通信機器につき予め作成された共通遅延特性テーブルであって、該通信機器の無負荷から所定負荷までの各サービス処理負荷の状態に対応させてそれぞれに複数の所定の計測用パケットを送信した場合におけるその応答パケットを受信するまでの応答遅延時間につき予め求められた分散又は標準偏差の値を前記各サービス処理負荷の状態に対応付けたもの、を備え、
    任意計測対象の通信機器につき、その無負荷の状態において前記計測ステップにより計測した計測用パケットの応答遅延時間に基づきその個別平均遅延時間を求める平均遅延演算ステップと、
    前記求めた個別平均遅延時間と、前記共通遅延特性につき予め求められた無負荷状態における共通平均遅延時間との比を求め、該求めた比を前記共通遅延特性テーブルにおける分散又は標準偏差の各要素に乗じて前記計測対象の通信機器に固有の固有遅延特性テーブルを作成する作成ステップとを備えることを特徴とする請求項1記載の通信機器の負荷計測方法。
  3. パケット通信ネットワークに接続する通信機器のサービス処理負荷を遠隔においてリモート計測する通信機器の負荷計測装置であって、
    任意計測対象の通信機器につき予め作成された固有遅延特性テーブルであって、該通信機器の無負荷から所定負荷までの各サービス処理負荷の状態に対応させてそれぞれに複数の所定の計測用パケットを送信したと仮定した場合におけるその応答パケットを受信するまでの応答遅延時間につき予め求められた分散又は標準偏差の値を前記各サービス処理負荷の状態に対応付けたものと、
    稼働中の前記通信機器に対して複数の計測用パケットを送信すると共に、その応答パケットを受信するまでの応答遅延時間を計測する計測手段と、
    前記計測した応答遅延時間につき求めた分散又は標準偏差により前記固有遅延特性テーブルを参照して対応するサービス処理負荷の状態を推定する推定手段とを備えることを特徴とする通信機器の負荷計測装置。
  4. 基準となる特定の通信機器につき予め作成された共通遅延特性テーブルであって、該通信機器の無負荷から所定負荷までの各サービス処理負荷の状態に対応させてそれぞれに複数の所定の計測用パケットを送信した場合におけるその応答パケットを受信するまでの応答遅延時間につき予め求められた分散又は標準偏差の値を前記各サービス処理負荷の状態に対応付けたものと、
    任意計測対象の通信機器につき、その無負荷の状態において前記計測ステップにより計測した計測用パケットの応答遅延時間に基づきその個別平均遅延時間を求める平均遅延演算手段と、
    前記求めた個別平均遅延時間と、前記共通遅延特性につき予め求められた無負荷状態における共通平均遅延時間との比を求め、該求めた比を前記共通遅延特性テーブルにおける分散又は標準偏差の各要素に乗じて前記計測対象の通信機器に固有の固有遅延特性テーブルを作成する固有遅延特性作成手段とを備えることを特徴とする請求項3記載の通信機器
    の負荷計測装置。
  5. 無負荷状態の前記基準となる通信機器に対して無負荷から所定負荷までの各負荷状態に相当するサービス処理を実行させるための負荷パケットを送信する送信手段と、
    前記負荷パケットの送信と並行して、前記計測手段により計測された各サービス負荷状態における複数の計測用パケットに対する応答遅延時間に基づきその分散又は標準偏差を求める演算手段と、
    前記基準となる通信機器に加えた各負荷状態に対して前記求めた応答遅延時間の分散又は標準偏差の値を対応付けることにより共通遅延特性テーブルを作成する共通遅延特性作成手段とを備えることを特徴とする請求項4記載の通信機器の負荷計測装置。
JP2003422500A 2003-12-19 2003-12-19 通信機器の負荷計測方法及び装置 Withdrawn JP2005184471A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003422500A JP2005184471A (ja) 2003-12-19 2003-12-19 通信機器の負荷計測方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003422500A JP2005184471A (ja) 2003-12-19 2003-12-19 通信機器の負荷計測方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005184471A true JP2005184471A (ja) 2005-07-07

Family

ID=34783353

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003422500A Withdrawn JP2005184471A (ja) 2003-12-19 2003-12-19 通信機器の負荷計測方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005184471A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007208326A (ja) * 2006-01-30 2007-08-16 Fujitsu Ltd 検出方法、検出システム及び検出装置
KR100789904B1 (ko) 2005-12-01 2008-01-02 한국전자통신연구원 서비스 과부하 상태에서의 텔레매틱스 서비스 성능 시험장치 및 그 방법
US7729266B2 (en) 2007-03-01 2010-06-01 Fujitsu Limited Network load detection system, method, apparatus, and program
US7864695B2 (en) 2006-01-30 2011-01-04 Fujitsu Limited Traffic load density measuring system, traffic load density measuring method, transmitter, receiver, and recording medium
WO2012108194A1 (ja) * 2011-02-10 2012-08-16 パナソニック株式会社 通信システム及び通信方法
JP2017195432A (ja) * 2016-04-18 2017-10-26 日本電信電話株式会社 試験装置、試験方法および試験プログラム

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100789904B1 (ko) 2005-12-01 2008-01-02 한국전자통신연구원 서비스 과부하 상태에서의 텔레매틱스 서비스 성능 시험장치 및 그 방법
JP2007208326A (ja) * 2006-01-30 2007-08-16 Fujitsu Ltd 検出方法、検出システム及び検出装置
US7864695B2 (en) 2006-01-30 2011-01-04 Fujitsu Limited Traffic load density measuring system, traffic load density measuring method, transmitter, receiver, and recording medium
JP4606338B2 (ja) * 2006-01-30 2011-01-05 富士通株式会社 検出方法及び検出装置
US7729266B2 (en) 2007-03-01 2010-06-01 Fujitsu Limited Network load detection system, method, apparatus, and program
WO2012108194A1 (ja) * 2011-02-10 2012-08-16 パナソニック株式会社 通信システム及び通信方法
JP5572724B2 (ja) * 2011-02-10 2014-08-13 パナソニック株式会社 通信装置
US8954532B2 (en) 2011-02-10 2015-02-10 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Communication system determining effective remaining transmission rate using small-sized test data before transmitting actual data
JP2017195432A (ja) * 2016-04-18 2017-10-26 日本電信電話株式会社 試験装置、試験方法および試験プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8547855B1 (en) Method and apparatus to schedule multiple probes for active or passive monitoring of networks
US8005935B2 (en) Methods and computer program products for managing application performance on a network
EP2374249B1 (en) Data rate control mechanism
US6868094B1 (en) Method and apparatus for measuring network data packet delay, jitter and loss
US7817568B2 (en) Method for measuring characteristics of path between nodes by using active testing packets based on priority
EP1681799B1 (en) System and method for measuring end-to-end network delay and user-perspective delay
US20130031240A1 (en) Capacity Evaluation of Computer Network Capabilities
US20030161321A1 (en) Method and apparatus for characterizing the quality of a network path
JP2004173279A (ja) 試験パケット挿入によってサービス・レベル協定を監査するための方法および装置
JP2005506605A (ja) 任意のアプリケーション用のサーバサイトでの応答時間の計算
He et al. On the predictability of large transfer TCP throughput
KR100363517B1 (ko) 네트워크 상태 모니터링 방법 및 장치
JP2012039565A (ja) 監視システム、監視装置、監視プログラム及び端末
Attar et al. E-health communication system with multiservice data traffic evaluation based on a G/G/1 analysis method
JP4935635B2 (ja) ネットワーク帯域推定プログラム、ネットワーク帯域推定装置、ネットワーク帯域推定方法および計測装置
JP5957419B2 (ja) QoE推定装置、QoE推定方法及びプログラム
JP2005184471A (ja) 通信機器の負荷計測方法及び装置
Mandjes et al. Resource dimensioning through buffer sampling
JP2007259162A (ja) ネットワーク品質測定方法、測定装置及びプログラム
JP2011030051A (ja) ネットワーク品質測定システムと方法およびプログラム
Rao Overlay networks of in situ instruments for probabilistic guarantees on message delays in wide-area networks
Nguyen et al. Evaluation of an end-to-end delay estimation in the case of multiple flows in SDN networks
Lübben et al. Service curve estimation-based characterization and evaluation of closed-loop flow control
JP2004171226A (ja) 性能負荷計測装置
JP3910969B2 (ja) 多地点コミュニケーションの総合品質推定装置、方法、品質監視装置、および方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070306