JP2005183838A - 熱電モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】熱電モジュールにおいて、リード線の接合強度が高く、均熱性の高い熱電モジュールを提供する。
【解決手段】複数の貫通孔を有する仕切板と、前記貫通孔を貫通して前記仕切板に固定したp型およびn型熱電素子と、該p型およびn型熱電素子を直列に接続する配線電極と、複数の端子と係止部を有するリード線接合用金具と、これに通電するためのリード線を備えた熱電モジュールにおいて、前記仕切板の端部に前記リード線接合用金具の係止部を係合し、前記リード線接合用金具の端子の一方端に前記配線電極、他方端にリード線をそれぞれ接合したこと。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体等の発熱体の冷却等に好適に用いることのできる熱電モジュールにおいて、冷却性能を低下させることなく、高強度のリード線取付構造を持った熱電モジュールに関する。
従来より、ペルチェ効果を利用した熱電素子は、電流を流すことにより一端が発熱するとともに他端が吸熱するため、冷却用の熱電素子として用いられている。特に、熱電モジュールとしてレーザーダイオードの温度制御、小型で構造が簡単でありフロンレスの冷却装置、冷蔵庫、恒温槽、光検出素子、半導体製造装置等の電子冷却素子への幅広い利用が期待されている。
この室温付近で使用される熱電モジュールの熱電素子用材料は、冷却特性が優れるという観点からA型結晶(AはBi及び/又はSb、BはTe及び/又はSe)からなる熱電素子が一般的に用いられる。
例えば、P型の熱電素子にはBiTe(テルル化ビスマス)とSbTe(テルル化アンチモン)との固溶体が、N型の熱電素子にはBiTeとBiSe(セレン化ビスマス)との固溶体が特に優れた性能を示す。
従来の熱電モジュールは、図4に示したように、セラミックからなる支持基板7及び8の表面に、それぞれ配線電極4が形成され、熱電素子5を挟持するように半田で接合されている。
熱電素子5は、N型熱電素子5aとP型熱電素子5bを対にしたものを複数直列に電気的接続を行い、冷却モジュールとして使用されている。
そして、従来から知られている熱電モジュールのリード線3は、図4に示したように、セラミックからなる支持基板上にメタライズ等で形成された配線電極4の端部4aに半田で接合されていた(特許文献1参照)。
また、他の例として、図3に示したような仕切板を備えた熱電モジュールにおいて、リード線取出用金属棒片10を使って前記金属棒片10とリード線3を接合する方法、および熱良導性の絶縁材6を使った方法が開示されていた(特許文献2参照)。
特開平4−49678号公報 特開2001−156345号公報
しかしながら、特許文献1に示されるようなセラミック支持基板8上に形成された配線電極4の端部4aに、リード線3を直接半田で接合する方法は、リード線3の保持と導通を1つの半田接合部だけで請け負っているため、リード線3が剥がれやすいという問題があった。
これに対し、特許文献2のリード線3取付方法は、仕切板1にリードパターン9を設けたことと、仕切板1の端部1aにはリード線3取出用金属棒片10を設けたことと、この金属棒片10とリードパターン9が半田等で接合されることを主な構成にしたものであるが、絶縁性基板からなる仕切板1に導電性のリードパターン9を強固に形成することは高価となるうえ困難な技術であり、ここにリード線3取出用金属棒片10を接合したとしても、リード線3を強く引っ張ると、仕切板1とリードパターン9の界面から剥がれてしまうという問題があった。
さらに、低熱伝導で低熱膨張の特性を持つ熱電素子5の代わりに、熱伝導率や熱膨張率の高い金属棒片10を挿入すると、熱電モジュールとしての性能低下や熱膨張差による破壊が生じてしまうという問題があった。
また、この配線電極4の絶縁に用いられる絶縁材6は、耐熱性や強度が低いうえ、熱電モジュール冷却面の均熱性も劣るものであった。
本発明は、熱電モジュールの性能低下や熱膨張差による破壊を生じさせることなく、安価でリード線の取付強度が極めて高く、均熱性の高い熱電モジュールを提供することを目的とする。
上記に鑑みて、本発明は、複数の貫通孔を有する仕切板と、前記貫通孔を貫通して前記仕切板に固定したp型およびn型熱電素子と、該p型およびn型熱電素子を直列に接続する配線電極と、複数の端子と係止部を有するリード線接合用金具と、これに通電するためのリード線を備えた熱電モジュールにおいて、前記仕切板の端部に前記リード線接合用金具の係止部を係合し、前記リード線接合用金具の端子の一方端に前記配線電極、他方端にリード線をそれぞれ接合したことを特徴とするものである。
また、前記端子に対して前記配線電極及びリード線は、半田付けで接合したことを特徴とするものである。
また、繊維強化プラスチックからなる仕切板の端部に形成した複数の貫通孔に、リード線接合用金具の係止部を挿入し、該係止部を折り曲げることによって前記仕切板とリード線接合用金具を係合したことを特徴とするものである。
また、前記配線電極の表面は、厚み1〜50μmかつ熱伝導率10W/mK以下のポリイミド樹脂からなる絶縁材で被覆したことを特徴とするものである。
本発明の熱電モジュールは、繊維強化プラスチックからなる仕切板の端部に形成した複数の貫通孔に、リード線接合用金具の係止部を挿入し、該係止部を折り曲げることによって前記仕切板とリード線接合用金具を係合する構造とし、リード線接合用金具の端子の一方端は前記配線電極に半田付けされ、他方端はリード線に半田付けされていることによって、リード線の取付強度と電気的接続を両立させたものである。
さらに、前記配線電極の表面は、厚み1〜50μmかつ熱伝導率10W/mK以下のポリイミド樹脂からなる絶縁材で被覆することによって、熱電モジュールの性能を損ねることなく、上記の効果を最大に発揮させることができる。
本発明は、熱電モジュールにおけるリード線3の接合構造に関するものである。
リード線3の取り付けに用いる熱電モジュールは、図1及び2に示したように仕切板1に対して複数の熱電素子5が貫通した状態で、ポリイミド樹脂等の接着剤により固定したものである。
熱電素子5は、複数のN型熱電素子5a及びP型熱電素子5bで構成され、これらが電気的に直列になるように厚み500μm程度の配線電極4で接続されている。
すなわち、本熱電モジュールは、複数の貫通孔1bを有する仕切板1と、前記貫通孔1bを貫通して前記仕切板1に固定したp型およびn型熱電素子5と、該p型およびn型熱電素子5を直列に接続する配線電極4と、複数の端子2bおよび2cと係止部2aを有するリード線接合用金具2と、これに通電するためのリード線3を備えており、前記仕切板1の端部1aに前記リード線接合用金具2の係止部2aを係合し、前記リード線接合用金具2の端子の一方端2bに前記配線電極4、他方端2cにリード線3をそれぞれ接合したものである。
また、前記端子2bおよび2cに対して前記配線電極4及びリード線3は、半田付けで接合したことを特徴とするものである。
また、繊維強化プラスチックからなる仕切板1の端部1aに形成した複数の貫通孔1cに、リード線接合用金具2の係止部2aを挿入し、該係止部2aを折り曲げることによって前記仕切板1とリード線接合用金具2を係合したものである。
さらに、下側の配線電極4の表面は、厚み1〜50μmかつ熱伝導率10W/mK以下の熱伝導性の低いポリイミド樹脂からなる絶縁材6で被覆されるように接合されている。
熱電素子5は、焼結体であっても単結晶体であっても良いが、Bi、Sb、Te、Seを含む化合物を主体とするものが良く、特にN型熱電素子5aとしては、BiTe2.85Se0.15やBiTe2.9Se0.などが良く、P型熱電素子5bとしてはBi0.4Sb1.6TeやBi0.5Sb1.5Teなどが好適に使用できる。このような材料を選択することによって、冷却性能の高い熱電モジュールを得ることができる。
なお、図1では、直方体状の熱電素子5を示したので、これに用いる仕切板1は熱電素子5に見合った四角形状の貫通孔1bを設ける必要がある。
しかし、熱電素子5の形状が円柱状の場合は、仕切板1に設ける熱電素子5挿入用の貫通孔1bが丸形状になるのは、いうまでもない。
配線電極4の材質としてはCuが好適であり、さらに熱電素子5と半田接合を強固なものとし、酸化による濡れ性の低下を防止するため、表面はNiやAu等のメッキを形成するのが良い。
以下、本発明の詳細な説明を行う。
図2(a)に一例を示したように、リード線接合用金具2は仕切板1と係合可能な係止部2aを有する構造となっている。
さらに、図2(b)に示したようにリード線接合用金具2は仕切板1に係合されると共に、リード線接合用金具2の一端面2bは熱電素子5に接続された配線電極4に半田付けされ、他端面2cはリード線3に半田付けされる構造となっている。
なお、リード線接合用金具2の仕切板1への係合方法としては、図2(c)に側面図を示したように、この仕切板1に形成した貫通孔1cに、リード線接合用金具2の係止部2aを挿入し、該係止部2aを折り曲げる構造としている。
このようにすることで、絶縁性の仕切板1に、導電性のリードパターン9を設ける必要がなくなり、リード線接合用金具2を仕切板1に直接強固に取り付けることが可能となる。
また、仕切板1の端部1aには熱電半導体素子5の代わりにリード線取出用金属棒片10を設ける必要も無いことから、熱電素子5と金属棒片10の熱膨張率の違いによる破壊や、金属棒片10の熱伝導による熱電モジュールとしての性能低下もない。
特に、仕切板1をガラスエポキシ等の繊維強化プラスチック基板とし、この仕切板1の端部1aに形成した複数個の貫通孔1cに、複数の係止部2aを有するリード線接合用金具2の係止部2aを挿入し、複数点の前記係止部2aを折り曲げることによって仕切板1とリード線接合用金具2を係合させるとより高い接合強度が得られる。すなわち、図2(d)に示すようなリード線接合用金具2は、極めて高い接合強度と信頼性を得ることができる。
また、リード線接合用金具2の端部のサイズは、配線電極4とリード線3の大きさに見合ったもの、一例として3mm×幅2mm×厚み0.3mm程とすれば良く、他端部のサイズも同等とすれば良い。
一方、リード線接合用金具2の係止部2aのサイズも、必要とする接合強度に見合ったものにすれば良く、一例として長さ2mm×幅2mm×厚み0.3mm程とすれば、仕切板1との係合が容易となる。そして、この係止部2aを複数個設けることによって、より強固な係合が可能となる。
これに対し、図3に示したような仕切板1との接合部が一点しかない従来のリード線3の取付構造は、リード線3を捩るような回転モーメントに対して極めて弱く、容易に破損してしまう恐れがある。特に、仕切板1の表裏両面にリードパターン9が形成され、かつ前記両面のリードパターン9の間がスルーホールで貫通し、熱電半導体素子のリード線3の先端部3aが折り曲げられて前記スルーホールを貫通し、ハンダ11により接合されてなる熱電モジュールは、リード線3が先端部3aで折り曲げられた円柱状の一点でしか接合されていないため、リード線3と仕切板1の接合強度が弱いという問題の他にも、仕切板1とリードパターン9の接合強度が十分でなく、その界面で破損しやすいものとなっていた。
これに対し、仕切板1と複数点以上の係合部を持つリード線接合用金具2を使って係合させた構造は、リードパターン9がなく、リード線接合用金具2と仕切板1が複数点で係合されているため、非常に高い取付強度を得ることができる。
また、仕切板1をガラスエポキシ等の繊維強化プラスチック基板とすることで、仕切板1自身の強度も向上し、仕切板1が破損することもない。
なお、仕切板1に係合させたリード線接合用金具2の1端面は熱電素子5に接続された配線電極4に半田付けされ、他端面はリード線3に半田で接合されることになるが、この部分はもともと金属母体同士の半田接合となるため、その接合強度および信頼性には全く問題がない。
ましてや、リード線3を引っ張った時の応力は、仕切板1とリード線接合用金具2の機械的な係合部に負荷されるため、十分な耐性を得ることができる。
そして、これらリード線3、リード線接合用金具2、配線電極4の材質としては、銅や真鍮またはニッケルまたはスズあるいはこれらの母材にニッケルやスズや金などのメッキを施したものが好適に使用できる。
また、リード線3の少なくとも半田接合部には、あらかじめ液状フラックスを塗布した上で半田付けすることが好ましいが、半田接合の手法としてはレーザー照射によるものであっても、ホットプレートを使うものであっても良い。フラックスの成分については、特に限定されるものではないが、ロジン25%、イソプロピルアルコール74.8%、ステアリン酸等からなる有機化合物0.2%からなる非腐食性のフラックスが好適に使用できる。
ところで、前記絶縁材6は、強度と耐熱性の点から、主鎖中にイミド結合を持つ合成高分子すなわちポリイミド樹脂からなるものが良い。すなわち、エポキシ系樹脂やシリコン系樹脂からなる絶縁材6であってはならず、またこれらの樹脂に熱良導性フィラーを添加したものであってもならない。
なぜならば、熱電モジュールとしての耐熱性を十分満足させるためには、300℃以上の耐熱性を確保する必要があり、これにはフィラー添加のない純粋なポリイミド樹脂が最も適している。
しかし、熱良導性フィラーを添加したエポキシ系樹脂、またはフッ素樹脂、またはシリコン系熱伝導性樹脂は、300℃以下の耐熱性しかない上、強度的にも十分でなく、熱電モジュールの取り扱い時に容易に破損してしまうので好ましくない。
また、絶縁材6の熱伝導率が熱伝導率10W/mKよりも高くなると、熱電モジュール全体の熱バランスが崩れ、冷却面の均熱性が悪くなっていまうことから、その熱伝導率は10W/mK以下とすべきである。
また、前記絶縁材6の厚みは、配線電極4との接合性や取り扱い易さ等から、1〜50μmが良い。すなわち、50μmを越えると配線電極4との接合性が悪化し、1μmより薄くなると取り扱いが困難となるためである。
なお、前記絶縁材6は、配線電極4と熱電素子5を半田接合した後に、配線電極4表面に被覆しても良いが、熱電素子5と接合する前にあらかじめ配線電極4と絶縁材6を接合しておいた方が作業性が良い。配線電極4と絶縁材6の接合方法は、有機シリコーン系の接着剤を使っても良いが、望ましくはポリイミドの持つ熱圧着性を利用して380℃程の真空高温下で熱融着接合した方が良い。このようにすることで、接着剤を用いることなく極めて優れた耐熱性と信頼性の高い強固な接合を得ることができる。
実施例として図1の熱電モジュールを準備した。
熱電素子5には、N型熱電素子5aとしてBiTe2.85Se0.15、P型熱電素子5bとしてBi0.4Sb1.6Teを用いた。
なおN型熱電素子5aにはドーパントとしてSbIを0.09重量%添加した原料を用いた。この原料を周知の方法で成形したのち焼結させ、ウェハ状にスライスし、ニッケルメッキを施し、この後、ダイシング加工し、3×3×5mmのN型熱電素子5aおよびP型熱電素子5bを得た。
次に、様々な材質からなる仕切板1を準備した。
仕切板1にはあらかじめ熱電素子5を挿入するための貫通孔1bと、仕切板1の端部1aにリード線接合用金具2の係止部2aを係合させるための貫通孔1cを開けておき、前記貫通孔1bにN型およびP型熱電素子5を所定の配列で挿入した状態で、ポリイミド系の耐熱性接着剤を使って接着固化させた。
一方で、配線電極4を準備した。配線電極4は、4×8×0.5mmの平らな角板状とし、N型熱電素子5aおよびP型熱電素子5bが電気的な直列回路が形成できるような位置におき、熱電素子5と半田接合した。
この後、仕切板1の端部1aに、別途用意したリード線接合用金具2の係止部2aを係合させた。
係合方法としては、仕切板1の貫通孔1cにリード線接合用金具2の係止部2aを挿入し、この係止部2aを折り曲げることにより、係止部2aの係合数を増やしたりもした。
比較例として従来の手法に基づく半田接合を行った試作品も準備した。
さらに、仕切板1に係合させたリード線接合用金具2の一方端は熱電素子5に接続された配線電極4に半田接合し、他方端はリード線3に半田接合した。この半田接合には、レーザ照射による手法を用いた。
最後に、配線電極4の上下部には絶縁性の絶縁材6を熱圧着することによって表面を被覆し、熱電モジュールに通電したときの外部との絶縁性を確保した。
このようにして、図1に示すような外形50×50×4mmの熱電モジュールを得た。
またさらに、リード線接合用金具2の接合構造を様々に変化させて試作した熱電モジュールを得た。
次に、上記のような熱電モジュールに対し、リード線3の接合強度を測定した。
リード線3の接合強度は、リード線3を引き剥がすのに必要な力を、インストロン製万能試験機1125型で測定することによって行い、50N以上のものを合格とした。
また、実際に熱電モジュールに通電し、熱電モジュールの冷却面の温度分布を調査した。すなわち、熱電モジュールの冷却能力が40Wattとなるように通電しておき、その時の冷却面の温度分布を日本電子製サーモビュアにて測定した。
この結果を表1に示した。
Figure 2005183838
本発明の実施例1〜11は、仕切板1の端部1aにリード線接合用金具2の係止部2aを係合させ、前記リード線接合用金具2の端子2b、2cには前記配線電極4とリード線3をそれぞれ接合したものである。
特に、仕切板1の材質を繊維強化プラスチック製とし、さらに仕切板1に対し、2箇所以上の複数の係止部2aを有するリード線接合用金具2を係合させた熱電モジュールは、実施例3〜11に示したように、いずれも接合強度が70N以上の優れた特性を示した。
なお、繊維強化プラスチックについては、ガラス繊維入りエポキシ樹脂(ガラスエポキシ)やガラス繊維入りポリエステル樹脂といったものがあるが、いずれであっても同等の性能を示した。
よって、どのような繊維強化プラスチックであっても良いといえる。
さらに、配線電極4を、厚み1〜50μmかつ熱伝導率10W/mK以下の低熱伝導性ポリイミド樹脂からなる絶縁材6と接合したものは、冷却面の温度分布が0.6℃以下と特に優れた特性を示した。
一方、従来の知見に基づく比較例1〜3は、リード線3の接合強度が50N以下と低く、また冷却面の温度分布も悪いものであった。特に、比較例3に示したように、仕切板1を繊維強化プラスチック製としたものも、リード線3の取付方法にリードパターン9を利用したものは、リード線3を引っ張ると仕切板1とリードパターン9の界面で剥離破壊が生じ、50N以上の十分な強度を得ることができなかった。
本発明の熱電モジュールを示す。 本発明の熱電モジュールのリード線接合用金具であり、(a)は単体の斜視図、(b)は取り付け時の斜視図、(c)は取り付け時の断面図、(d)は他の単体の斜視図である。 従来の仕切板を用いた熱電モジュールを示す断面図である。 従来の仕切板を使わない熱電モジュールを示す斜視図である。
符号の説明
1・・・仕切板
1a・・・端部
1b・・・貫通孔
1c・・・貫通孔
2・・・リード線接合用金具
2a・・・係止部
2b・・・端子
2c・・・端子
3・・・リード線
3a・・・先端部
4・・・配線電極
5・・・熱電素子
5a・・・N型熱電素子
5b・・・P型熱電素子
6・・・絶縁材
7・・・支持基板
8・・・支持基板
9・・・リードパターン
10・・・リード線取出用金属棒片
11・・・ハンダ接合部

Claims (4)

  1. 複数の貫通孔を有する仕切板と、前記貫通孔を貫通して前記仕切板に固定したp型およびn型熱電素子と、該p型およびn型熱電素子を直列に接続する配線電極と、複数の端子と係止部を有するリード線接合用金具と、これに通電するためのリード線を備えた熱電モジュールにおいて、前記仕切板の端部に前記リード線接合用金具の係止部を係合し、前記リード線接合用金具の端子の一方端に前記配線電極、他方端にリード線をそれぞれ接合したことを特徴とする熱電モジュール。
  2. 前記端子に対して前記配線電極及びリード線は、半田付けで接合したことを特徴とする請求項1記載の熱電モジュール。
  3. 繊維強化プラスチックからなる仕切板の端部に形成した複数の貫通孔に、リード線接合用金具の係止部を挿入し、該係止部を折り曲げることによって前記仕切板とリード線接合用金具を係合したことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の熱電モジュール。
  4. 前記配線電極の表面は、厚み1〜50μmかつ熱伝導率10W/mK以下のポリイミド樹脂からなる絶縁材で被覆したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の熱電モジュール。
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