JP2005183494A - 基板処理装置 - Google Patents

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JP2005183494A JP2003418834A JP2003418834A JP2005183494A JP 2005183494 A JP2005183494 A JP 2005183494A JP 2003418834 A JP2003418834 A JP 2003418834A JP 2003418834 A JP2003418834 A JP 2003418834A JP 2005183494 A JP2005183494 A JP 2005183494A
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Mamoru Sueyoshi
守 末吉
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

【目的】
電極253とヒータ207を固定する作業を行う場合に、ワッシャ22の中心がずれて、
固定手段20が傾いた状態でヒータ207と電極253が固定された場合に、金属製のワ
ッシャ21の一部がヒータ207に点接触することを防止し、ヒータと金属部品との点接
触による金属部品の融解とその後に生じる放電、及び、ヒータの焼損・破壊を防止するこ
とができる。
【解決手段】
本発明によれば基板を処理する処理室と、前記基板を加熱する加熱体と、前記加熱体に
電力を供給する電極とを有し、前記電極に前記加熱体を螺子止めする際、少なくともカー
ボンからなる第1のワッシャと、前記第1のワッシャより外径の小さな金属からなる第2
のワッシャとを用い、電極、加熱体、第1のワッシャ、第2のワッシャ、螺子の順序にて
螺子止めすることを特徴とする基板処理装置とするものである。

【選択図】図1

Description

本発明は、半導体製造技術、特に、被処理基板を処理室に収容してヒータによって加熱
した状態で処理を施す熱処理技術に関し、例えば、半導体集積回路装置が作り込まれる半
導体ウエハに酸化処理や拡散処理、イオン打ち込み後のキャリア活性化や平坦化のための
リフローやアニール及び熱CVD反応による成膜処理などに使用される基板処理装置に利
用して有効なものに係わる。
基板処理装置、例えば半導体製造装置の処理室構造の一例を図4に示す。図4は処理室
の縦断面構造を示している。
図4において、200はウエハ、201は処理室、217はサセプタ、228は回転筒、
207はヒータ、264は放射温度計を示している。被処理基板であるウエハ200は、
回転筒228の上に設けられたサセプタ217に保持されるようになっている。また、ウ
エハ200は、ヒータ207によって加熱されたサセプタ217を介して処理に適した温
度に加熱され、処理室201内に所望のガスが供給されることによってウエハに所望の処
理が施されるようになっている。ヒータ207の出力は放射温度計264にて非接触で測
定されたサセプタ217の裏面温度をもとに温度制御部(図示せず)によって制御されて
いる。ヒータ(加熱体)207は電極253の上端面に固定手段1によって固定され、前
記電極253から前記ヒータ207に電力を供給することで、前記ヒータ207の温度が
上がるようになっている。
図6にヒータ207を電極253に固定する固定手段1の従来例を示す。
10は例えばニッケル(Ni)からなる金属(即ち、導電性を有する)の螺子、16は絶
縁体、17は絶縁基材、11、14は例えばニッケル(Ni)からなる金属の(即ち、導
電性を有する)ワッシャ、12,13は例えばカーボンからなる(即ち、導電性を有する
)ワッシャ、207はヒータ(加熱体)、253は電極を示している。
絶縁基材17の上にヒータ207を設け、前記ヒータ207の上面は絶縁体16により被
覆されている。前記絶縁基材17、ヒータ207、絶縁体16に挿通孔9が設けられ、電
極253の上端面には螺子10が螺合する螺子穴が設けられている。図6に示すように、
電極253の上端面にワッシャ13、ワッシャ14を介してヒータ207が設けられる。
前記ヒータ207の挿通孔9付近の絶縁体16が除去され、導電性のワッシャ12が直接
ヒータ207に面接触するよう嵌合されている。前記ワッシャ12の上には、ワッシャ1
2の外径よりも大きな外径を持つ金属製のワッシャ11が設けられ、螺子10を用いてヒ
ータ207と電極253が固定されている。
しかしながら、上述した図6の様な固定手段の構成では、ヒータを電極に固定する作業
時、図5に示すように、ワッシャ12の中心がずれてワッシャ12の一部が絶縁体16に
て支持され、固定手段1が傾いた状態で固定される場合がある。この様な状態でヒータが
電極に固定(接続)されると、ヒータと電極は非常に少ない接触面積にて接続されること
とになり、前記接触面に過度の電流が流れる。特に、図6に示す従来例では、金属製のワ
ッシャ11の外径がカーボン製のワッシャ12の外径よりも大きいため、金属製のワッシ
ャ11がヒータ207に非常に少ない面積で接触(点接触)する場合がある。その場合、
ワッシャ11が異常発熱し、ワッシャ11の融解が生じる。そして、前記ワッシャ11の
融解により、ワッシャ11とヒータ207の間に微小間隔が生じると、前記微小間隔にお
いて放電(スパーク)が発生してさらに発熱し、最終的にはヒータ207の焼損、破壊を
引き起こす虞があった。
上記課題を解決するために、本発明は特許請求の範囲に記載のような構成とするものであ
る。すなわち、本発明は請求項1に記載のように、基板を処理する処理室と、前記基板を
加熱する加熱体と、前記加熱体に電力を供給する電極とを有し、前記電極に前記加熱体を
螺子止めする際、少なくともカーボンからなる第1のワッシャと、前記第1のワッシャよ
り外径の小さな金属からなる第2のワッシャとを用い、電極、加熱体、第1のワッシャ、
第2のワッシャ、螺子の順序にて螺子止めすることを特徴とする基板処理装置とするもの
である。
本発明によれば、基板を処理する処理室と、前記基板を加熱する加熱体と、前記加熱体
に電力を供給する電極とを有し、前記電極に前記加熱体を螺子止めする際、少なくともカ
ーボンからなる第1のワッシャと、前記第1のワッシャより外径の小さな金属からなる第
2のワッシャとを用い、電極、加熱体、第1のワッシャ、第2のワッシャ、螺子の順序に
て螺子止めするようにしたので、螺子が加熱体に対して傾いた状態で固定されたとしても
、第2のワッシャが加熱体に接触するのを防止できる。
また、本発明の他の実施例によれば、基板を処理する処理室と、前記基板を加熱する加熱
体と、前記加熱体に電力を供給する電極とを有し、前記電極の上面端部にて前記加熱体を
支持し、上方より螺子にて前記電極と前記加熱体とを固定する固定手段とを有する基板処
理装置であって、前記固定手段は、前記加熱体の上面に絶縁体を被覆し、前記螺子周囲の
前記絶縁体を除去して第1のワッシャを嵌合し、前記第1のワッシャの上面に前記第1の
ワッシャーの外径より小さい外径を持つ第2のワッシャを設け、前記第2のワッシャーの
周囲に絶縁性を有する第3のワッシャーを設け、前記第3のワッシャの内径を第2のワッ
シャの外径より大きく第1のワッシャの外径より小さくし、前記第3のワッシャの外径を
第1のワッシャの外径より大きくし、さらに前記螺子の頭部の外径を前記第3のワッシャ
の内径より大きくする様な構成を有するので、電極と加熱体を固定する作業を行う場合に
、第1のワッシャの中心がずれて、固定手段が傾いた状態で加熱体と電極が固定されたと
しても、金属製の第2のワッシャの一部が加熱体に点接触することが防止されると共に、
金属製の螺子の頭頂部端部が加熱体に点接触することも防止できる。これにより、加熱体
と金属部品との点接触による金属部品の融解とその後に生じる放電、及び、ヒータの焼損
・破壊を防止することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面に即して説明する。
図2および図3に於いて、本発明が適用される基板処理装置の一例である半導体製造装
置の概要を説明する。
なお、本発明が適用される基板処理装置においてはウエハなどの基板を搬送するキャリ
ヤとしては、FOUP(front opening unified pod。以下、
ポッドという。)が使用されている。また、以下の説明において、前後左右は図2を基準
とする。すなわち、図2が示されている紙面に対して、前は紙面の下、後ろは紙面の上、
左右は紙面の左右とする。
図2および図3に示されているように、基板処理装置は真空状態などの大気圧未満の圧
力(負圧)に耐えるロードロックチャンバ構造に構成された第一の搬送室103を備えて
おり、第一の搬送室103の筐体101は平面視が六角形で上下両端が閉塞した箱形状に
形成されている。第一の搬送室103には負圧下でウエハ200を移載する第一のウエハ
移載機112が設置されている。前記第一のウエハ移載機112は、エレベータ115に
よって、第一の搬送室103の気密性を維持しつつ昇降できるように構成されている。
筐体101の六枚の側壁のうち前側に位置する二枚の側壁には、搬入用の予備室122
と搬出用の予備室123とがそれぞれゲートバルブ244,127を介して連結されてお
り、それぞれ負圧に耐え得るロードロックチャンバ構造に構成されている。さらに、予備
室122には搬入室用の基板置き台140が設置され、予備室123には搬出室用の基板
置き台141が設置されている。
予備室122および予備室123の前側には、略大気圧下で用いられる第二の搬送室1
21がゲートバルブ128、129を介して連結されている。第二の搬送室121にはウ
エハ200を移載する第二のウエハ移載機124が設置されている。第二のウエハ移載機
124は第二の搬送室121に設置されたエレベータ126によって昇降されるように構
成されているとともに、リニアアクチュエータ132によって左右方向に往復移動される
ように構成されている。
図2に示されているように、第二の搬送室121の左側にはオリフラ合わせ装置106
が設置されている。また、図3に示されているように、第二の搬送室121の上部にはク
リーンエアを供給するクリーンユニット118が設置されている。
図2および図3に示されているように、第二の搬送室121の筐体125には、ウエハ
200を第二の搬送室121に対して搬入搬出するためのウエハ搬入搬出口134と、前
記ウエハ搬入搬出口を閉塞する蓋142と、ポッドオープナ108がそれぞれ設置されて
いる。ポッドオープナ108は、IOステージ105に載置されたポッド100のキャッ
プ及びウエハ搬入搬出口134を閉塞する蓋142を開閉するキャップ開閉機構136と
を備えており、IOステージ105に載置されたポッド100のキャップ及びウエハ搬入
搬出口134を閉塞する蓋142をキャップ開閉機構136によって開閉することにより
、ポッド100のウエハ出し入れを可能にする。また、ポッド100は図示しない工程内
搬送装置(RGV)によって、前記IOステージ105に、供給および排出されるように
なっている。
図2に示されているように、筐体101の六枚の側壁のうち背面側に位置する二枚の側
壁には、ウエハに所望の処理を行う第一の処理炉202と、第二の処理炉137とがそれ
ぞれ隣接して連結されている。第一の処理炉202および第二の処理炉137はいずれも
コールドウオール式の処理炉によってそれぞれ構成されている。また、筐体101におけ
る六枚の側壁のうちの残りの互いに対向する二枚の側壁には、第三の処理炉としての第一
のクーリングユニット138と、第四の処理炉としての第二のクーリングユニット139
とがそれぞれ連結されており、第一のクーリングユニット138および第二のクーリング
ユニット139はいずれも処理済みのウエハ200を冷却するように構成されている。
以下、前記構成をもつ基板処理装置を使用した処理工程を説明する。
未処理のウエハ200は25枚がポッド100に収納された状態で、処理工程を実施す
る基板処理装置へ工程内搬送装置によって搬送されて来る。図2および図3に示されてい
るように、搬送されて来たポッド100はIOステージ105の上に工程内搬送装置から
受け渡されて載置される。ポッド100のキャップ及びウエハ搬入搬出口134を開閉す
る蓋142がキャップ開閉機構136によって取り外され、ポッド100のウエハ出し入
れ口が開放される。
ポッド100がポッドオープナ108により開放されると、第二の搬送室121に設置
された第二のウエハ移載機124はポッド100からウエハ200をピックアップし、予
備室122に搬入し、ウエハ200を基板置き台140に移載する。この移載作業中には
、第一の搬送室103側のゲートバルブ244は閉じられており、第一の搬送室103の
負圧は維持されている。ウエハ200の基板置き台140への移載が完了すると、ゲート
バルブ128が閉じられ、予備室122が排気装置(図示せず)によって負圧に排気され
る。
予備室122が予め設定された圧力値に減圧されると、ゲートバルブ244、130が
開かれ、予備室122、第一の搬送室103、第一の処理炉202が連通される。続いて
、第一の搬送室103の第一のウエハ移載機112は基板置き台140からウエハ200
をピックアップして第一の処理炉202に搬入する。そして、第一の処理炉202内に処
理ガスが供給され、所望の処理がウエハ200に行われる。
第一の処理炉202で前記処理が完了すると、処理済みのウエハ200は第一の搬送室
103の第一のウエハ移載機112によって第一の搬送室103に搬出される。
そして、第一のウエハ移載機112は第一の処理炉202から搬出したウエハ200を
第一のクーリングユニット138へ搬入し、処理済みのウエハを冷却する。
第一のクーリングユニット138にウエハ200を移載すると、第一のウエハ移載機1
12は予備室122の基板置き台140に予め準備されたウエハ200を第一の処理炉2
02に前述した作動によって移載し、第一の処理炉202内に処理ガスが供給され、所望
の処理がウエハ200に行われる。
第一のクーリングユニット138において予め設定された冷却時間が経過すると、冷却
済みのウエハ200は第一のウエハ移載機112によって第一のクーリングユニット13
8から第一の搬送室103に搬出される。
冷却済みのウエハ200が第一のクーリングユニット138から第一の搬送室103に
搬出されたのち、ゲートバルブ127が開かれる。そして、第1のウエハ移載機112は
第一のクーリングユニット138から搬出したウエハ200を予備室123へ搬送し、基
板置き台141に移載した後、予備室123はゲートバルブ127によって閉じられる。
予備室123がゲートバルブ127によって閉じられると、前記排出用予備室123内
が不活性ガスにより略大気圧に戻される。前記予備室123内が略大気圧に戻されると、
ゲートバルブ129が開かれ、第二の搬送室121の予備室123に対応したウエハ搬入
搬出口134を閉塞する蓋142と、IOステージ105に載置された空のポッド100
のキャップがポッドオープナ108によって開かれる。続いて、第二の搬送室121の第
二のウエハ移載機124は基板置き台141からウエハ200をピックアップして第二の
搬送室121に搬出し、第二の搬送室121のウエハ搬入搬出口134を通してポッド1
00に収納して行く。処理済みの25枚のウエハ200のポッド100への収納が完了す
ると、ポッド100のキャップとウエハ搬入搬出口134を閉塞する蓋142がポッドオ
ープナ108によって閉じられる。閉じられたポッド100はIOステージ105の上か
ら次の工程へ工程内搬送装置によって搬送されて行く。
以上の作動が繰り返されることにより、ウエハが順次、処理されて行く。以上の作動は
第一の処理炉202および第一のクーリングユニット138が使用される場合を例にして
説明したが、第二の処理炉137および第二のクーリングユニット139が使用される場
合についても同様の作動が実施される。
なお、上述の基板処理装置では、予備室122を搬入用、予備室123を搬出用とした
が、予備室123を搬入用、予備室122を搬出用としてもよい。また、第一の処理炉2
02と第二の処理炉137は、それぞれ同じ処理を行ってもよいし、別の処理を行っても
よい。第一の処理炉202と第二の処理炉137で別の処理を行う場合、例えば第一の処
理炉202でウエハ200にある処理を行った後、続けて第二の処理炉137で別の処理
を行わせてもよい。また、第一の処理炉202でウエハ200にある処理を行った後、第
二の処理炉137で別の処理を行わせる場合、第一のクーリングユニット138(又は第
二のクーリングユニット139)を経由するようにしてもよい。
次に、本発明が適用される基板処理装置の処理炉にて行われる処理の一例として、枚葉
式CVD炉を用いたウエハ等の基板への成膜処理について、簡単に説明する。
図4に示されているように、本発明に係る処理炉202は、枚葉式CVD炉(枚葉式コー
ルドウオール形CVD炉)として構成されており、被処理基板としてのウエハ(半導体ウ
エハ)200を処理する処理室201を形成したチャンバ223を備えている。チャンバ
223は上側キャップ224と円筒カップ225と下側キャップ226とが組み合わされ
て、上下の端面がいずれも閉塞した円筒形状に形成されている。
チャンバ223の円筒カップ225の円筒壁の中間部にはゲートバルブ244によって開
閉されるウエハ搬入搬出口250が水平方向に横長に開設されており、ウエハ搬入搬出口
250は被処理基板であるウエハ200を処理室201に図4に図示しないウエハ移載装
置によって搬入搬出し得るように形成されている。すなわち、ウエハ200はウエハ移載
装置によって下から機械的に支持された状態で、ウエハ搬入搬出口250を搬送されて処
理室201に対して搬入搬出されるようになっている。
円筒カップ225のウエハ搬入搬出口250と対向する壁面の上部には、真空ポンプ等か
らなる排気装置(図示せず)に接続された排気口235が処理室201に連通するように
開設されており、処理室201内は排気装置によって排気されるようになっている。
また、円筒カップ225の上部には排気口235に連通する排気バッファ空間249が円
環状に形成され、カバープレート248とともにウエハ200の前面に対し、均一に排気
が行われるように作用している。
なお、カバープレート248は、ウエハ200のエッジ部を覆うように一部のサセプタ(
基板保持手段)217上に延在しており、ウエハ200のエッジ部に成膜されるCVD膜
を制御するために用いられる。
チャンバ223の上側キャップ224には処理ガスを供給するシャワーヘッド236が一
体的に組み込まれている。すなわち、上側キャップ224の天井壁にはガス供給管232
が挿入されており、各ガス供給管232には例えば原料ガスやパージガス等の処理ガスA
、Bを導入するため開閉バルブ243、流量制御装置(マスフローコントローラ=MFC
)241から成るガス供給装置が接続されている。上側キャップ224の下面には円板形
状に形成されたシャワープレート(以下、プレートという。)240がガス供給管232
から間隔を置いて水平に固定されており、プレート240には複数個のガス吹出口(以下
、吹出口という。)247が全面にわたって均一に配置されて上下の空間を流通させるよ
うに開設されている。
上側キャップ224の内側面とプレート240の上面とが画成する内側空間によってバッ
ファ室237が形成されており、バッファ室237はガス供給管232に導入された処理
ガス230を全体的に均等に拡散させて各吹出口247から均等にシャワー状に吹き出さ
せるようになっている。
チャンバ223の下側キャップ226の中心には挿通孔278が円形に開設されており、
挿通孔278の中心線上には円筒形状に形成された支持軸276が処理室201に下方か
ら挿通されている。支持軸276はエアシリンダ装置等が使用された昇降機構(昇降手段
)268によって昇降されるようになっている。
支持軸276の上端には加熱ユニット251が同心に配されて水平に固定されており、加
熱ユニット251は支持軸276によって昇降されるようになっている。即ち、ユニット
251は円板形状に形成された支持板258を備えており、支持板258は支持軸276
の上端開口に同心円に固定されている。支持板258の上面には支柱を兼ねる複数本の電
極253が垂直に立脚されており、これら電極253の上端間には円板形状に形成され複
数領域に分割制御されるヒータ(加熱体)207が架橋されて固定されている。これら電
極253に対する電気配線257は支持軸276の中空部内を挿通されている。
また、ヒータ207の下方には反射板252が支持板258に固定されて設けられ、ヒー
タ207から発せられた熱をサセプタ217側に反射させて、効率の良い加熱に作用して
いる。
また、温度検出手段である放射温度計264が、支持軸276の下端から導入され、放射
温度計264の先端がサセプタ217の裏面に対し所定の隙間を設けて設置されている。
放射温度計264は、石英から成るロッドと光ファイバとの組み合わせから構成され、サ
セプタ217の裏面(例えばヒータ207の分割領域に対応する裏面)から発せられる放
射光を検出し、サセプタ217の裏面温度を算出するのに用いられ(予め取得したウエハ
200とサセプタ217の温度の関係によりウエハ200の温度を算出することも可能)
、この算出結果に基づきヒータ217の加熱具合を制御している。
下側キャップ226の挿通孔278の支持軸276の外側には、支持軸276よりも大径
の円筒形状に形成された回転軸277が同心円に配置されて処理室201に下方から挿通
されており、回転軸277はエアシリンダ装置等が使用された昇降機構268によって支
持軸276と共に昇降されるようになっている。回転軸277の上端には回転ドラム22
7が同心に配されて水平に固定されており、回転ドラム227は回転軸277によって回
転されるようになっている。すなわち、回転ドラム227はドーナツ形の平板に形成され
た回転板229と、円筒形状に形成された回転筒228を備えており、回転板229の内
周縁辺部が円筒形状の回転軸277の上端開口に固定されて、回転板229の上面の外周
縁辺部に回転筒228が同心円に固定されている。回転ドラム227の回転筒228の上
端には炭化シリコンや窒化アルミニウム等が使用されて円板形状に形成されたサセプタ2
17が回転筒228の上端開口を閉塞するように被せられている。
図4に示されているように、回転ドラム227にはウエハ昇降装置275が設置されてい
る。ウエハ昇降装置275は円形リング形状に形成された2つの昇降リングのそれぞれに
突上ピン(基板突上手段)266、274を突設したものから構成されており、下側の昇
降リング(以下、回転側リングという。)は回転ドラム227の回転板229の上に支持
軸276と同心円に配置されている。回転側リングの下面には複数本(本実施の形態にお
いては三本とする。)の突上ピン(以下、回転側ピンという。)274が周方向に等間隔
に配置されて垂直方向下向きに突設されており、各回転側ピン274は回転板229に回
転筒228と同心円の線上に配置されて垂直方向に開設された各ガイド孔255にそれぞ
れ摺動自在に嵌入されている。各回転側ピン274の長さは回転側リングを水平に突き上
げ得るように互いに等しく設定されているとともに、ウエハのサセプタ上からの突き上げ
量に対応するように設定されている。各回転側ピン274の下端は処理室201の底面す
なわち下側キャップ226の上面に離着座自在に対向されている。
加熱ユニット251の支持板258には円形リング形状に形成されたもう一つの昇降リン
グ(以下、ヒータ側リングという。)が支持軸276と同心円に配置されている。ヒータ
側リングの下面には複数本(本実施の形態においては三本とする。)の突上ピン(以下、
ヒータ側ピンという。)266が周方向に等間隔に配置されて垂直方向下向きに突設され
ており、各ヒータ側ピン266は支持板258に支持軸276と同心円の線上に配置され
て垂直方向に開設された各ガイド孔254にそれぞれ摺動自在に嵌入されている。これら
のヒータ側ピン266の長さはヒータ側リングを水平に突き上げ得るように互いに等しく
設定されているとともに、その下端が回転側リングの上面に適度のエアギャップを置いて
対向されている。つまり、これらのヒータ側ピン266は回転ドラム227の回転時に回
転側リングに干渉しないようになっている。
また、ヒータ側リングの上面には複数本(本実施の形態においては三本とする。)の突上
ピン(以下、突上部という。)266が、周方向に等間隔に配置されて垂直方向上向きに
突設されており、突上部266の上端はヒータ207およびサセプタ217の挿通孔25
6に対向するようになっている。これらの突上部266の長さはヒータ207およびサセ
プタ217の挿通孔256を下から挿通してサセプタ217に載置されたウエハ200を
サセプタ217から水平に浮かせるように互いに等しく設定されている。また、これらの
突上部266の長さはヒータ側リングが支持板258に着座した状態において、その上端
がヒータ207の上面から突出しないように設定されている。つまり、これらの突上部2
66は回転ドラム227の回転時にサセプタ217に干渉しないように、かつ、ヒータ2
07の加熱を妨げないようになっている。
図4に示されているように、チャンバ223は複数本の支柱280によって水平に支持さ
れている。これらの支柱280には各昇降ブロック281がそれぞれ昇降自在に嵌合され
ており、これら昇降ブロック281間にはエアシリンダ装置等が使用された昇降駆動装置
(図示せず)によって昇降される昇降台282が架設されている。昇降台282の上には
サセプタ回転装置が設置されており、サセプタ回転装置とチャンバ223との間にはベロ
ーズ279が、回転軸277の外側を気密封止するように介設されている。
昇降台282に設置されたサセプタ回転機構(回転手段)267にはブラシレスDCモー
タが使用されており、出力軸(モータ軸)が中空軸に形成されて回転軸277として構成
されている。サセプタ回転機構267はハウジング283を備えており、ハウジング28
3が昇降台282の上に垂直方向上向きに据え付けられている。ハウジング283の内周
面には電磁石(コイル)によって構成された固定子(ステータ)284が固定されている
。すなわち、固定子284はコイル線材(エナメル被覆銅線)286が鉄心(コア)28
5に巻装されて構成されている。コイル線材286には図示しないリード線がハウジング
283の側壁に開設された図示しない挿通孔を挿通して電気的に接続されており、固定子
284はブラシレスDCモータのドライバ(図示せず)から電力をコイル線材286にリ
ード線を通じて供給されることにより、回転磁界を形成するように構成されている。
固定子284の内側には回転子(ロータ)289がエアギャップ(隙間)を設定されて同
心円に配置されており、回転子289はハウジング283に上下のボールベアリング29
3を介して回転自在に支承されている。すなわち、回転子289は円筒形状の本体290
と鉄心(コア)291と複数個の永久磁石292とを備えており、本体290には回転軸
277がブラケット288によって一体回転するように固定されている。鉄心291は本
体290に嵌合されて固定されており、鉄心291の外周には複数個の永久磁石292が
周方向に等間隔に固定されている。鉄心291と複数個の永久磁石292とによって環状
に配列された複数の磁極が形成されており、固定子284の形成する回転磁界が複数個の
磁極すなわち永久磁石292の磁界を切ることにより、回転子289が回転するようにな
っている。
上下のボールベアリング293は回転子289の本体290の上下端部にそれぞれ設置さ
れており、上下のボールベアリング293には本体290の熱膨張を吸収するための隙間
が適宜設定されている。このボールベアリング293の隙間は本体290の熱膨張を吸収
する一方で、最小のがたつきに抑制するために、5〜50μmに設定されている。なお、
ボールベアリングの隙間とはボールをアウタレースまたはインナレースのいずれか片側に
寄せた場合に反対側に発生する隙間を意味している。
固定子284と回転子289との対向面には二重筒壁を構成する外側と内側の囲い部材で
あるカバー287とが互いに対向されて、ハウジング283の内周面と本体290の外周
面とにそれぞれ固定されており、それぞれのカバー287との間には所定のエアギャップ
(隙間)が設定されている。カバー287は非磁性体であるステンレス鋼が使用されて、
筒壁の厚さが極薄い円筒形状にそれぞれ形成されており、円筒の上下開口端においてハウ
ジング283および本体290に電子ビーム溶接によって全周にわたって確実かつ均一に
固着されている。カバー287は非磁性体であるステンレス鋼で極薄く形成されているた
め、磁束の拡散を防止してモータ効率の低下を防止するばかりでなく、固定子284のコ
イル線材286および回転子289の永久磁石292の腐食を防止することができ、かつ
また、コイル線材286等による処理室201の内部の汚染を確実に防止することができ
る。カバー287は固定子284を気密シール状態に囲うことにより、固定子284を真
空雰囲気となる処理室201の内部から完全に隔絶している。
また、サセプタ回転装置には磁気式ロータリーエンコーダ294が設置されている。すな
わち、磁気式ロータリーエンコーダ294は磁性体からなる被検出体としての被検出リン
グ296を備えており、被検出リング296は鉄等の磁性体が使用されて円形リング形状
に形成されている。被検出リング296の外周には被検出部としての歯が多数個環状に配
列されている。
ハウジング283の被検出リング296の対向位置には被検出リング296の被検出部で
ある各歯を検出する磁気センサ295が設置されている。磁気センサ295の先端面と被
検出リング296の外周面との隙間(センサギャップ)は、0.06〜0.17mmに設
定されている。磁気センサ295は被検出リング296の回転に伴うこれらの対向位置に
おける磁束変化を磁気抵抗素子によってそれぞれ検出するように構成されている。磁気セ
ンサ295の検出結果はブラシレスDCモータすなわちサセプタ回転機構267の駆動制
御部に送信されて、サセプタ217の位置認識に使用されるとともに、サセプタ217の
回転量の制御に使用される。なお、本処理炉202は、ガス制御部、駆動制御部、加熱制
御部、温度検出部、等から構成される主制御部を有する。ガス制御部はMFC241、開
閉バルブ243に接続され、ガス流量、供給を制御する。駆動制御部はサセプタ回転機構
267、昇降ブロック281に接続され、これらの駆動を制御する。加熱制御部は配線2
57を介しヒータ207に接続され、ヒータ207の加熱具合を制御する。温度検出部は
放射温度計264に接続され、サセプタ217の温度を検出し、加熱制御部と連携してヒ
ータ207の加熱制御に用いられる。
次に、以上の構成に係る処理炉の作用を説明することにより、本発明の一実施の形態であ
る半導体装置の製造方法における成膜工程について説明する。
ウエハ200の搬出搬入に際しては、回転ドラム227および加熱ユニット251が回転
軸277および支持軸276によって下限位置に下降される。すると、ウエハ昇降装置2
75の回転側ピン274の下端が処理室201の底面すなわち下側キャップ226の上面
に突合するため、回転側リングが回転ドラム227および加熱ユニット251に対して相
対的に上昇する。上昇した回転側リングはヒータ側ピン266を突き上げることにより、
ヒータ側リングを持ち上げる。ヒータ側リングが持ち上げられると、ヒータ側リングに立
脚された三本の突上部266がヒータ207およびサセプタ217の挿通孔256を挿通
して、サセプタ217の上面に載置されたウエハ200を下方から支持してサセプタ21
7から浮き上がらせる。
ウエハ昇降装置275がウエハ200をサセプタ217の上面から浮き上がらせた状態に
なると、ウエハ200の下方空間すなわちウエハ200の下面とサセプタ217の上面と
の間に挿入スペースが形成された状態になるため、図4に図示しないウエハ移載機に設け
られた基板保持プレートであるツィーザがウエハ搬入搬出口250からウエハ200の挿
入スペースに挿入される。ウエハ200の下方に挿入されたツィーザは上昇することによ
りウエハ200を移載して受け取る。ウエハ200を受け取ったツィーザはウエハ搬入搬
出口250を後退してウエハ200を処理室201から搬出する。そして、ツィーザによ
ってウエハ200を搬出したウエハ移載機は、処理室201の外部の空ウエハカセット等
の所定の収納場所にウエハ200を移載する。
次いで、ウエハ移載機は実ウエハカセット等の所定の収納場所から次回に成膜処理するウ
エハ200をツィーザによって受け取って、ウエハ搬入搬出口250から処理室201に
搬入する。ツィーザはウエハ200をサセプタ217の上方においてウエハ200の中心
がサセプタ217の中心と一致する位置に搬送する。ウエハ200を所定の位置に搬送す
ると、ツィーザは若干下降することによりウエハ200をサセプタ217に移載する。ウ
エハ200をウエハ昇降装置275に受け渡したツィーザは、ウエハ搬入搬出口250か
ら処理室201の外へ退出する。ツィーザが処理室201から退出すると、ウエハ搬入搬
出口250はゲートバルブ(仕切弁)244によって閉じられる。
ゲートバルブ244が閉じられると、処理室201に対して回転ドラム227および加熱
ユニット251が回転軸277および支持軸276を介して昇降台282によって上昇さ
れる。回転ドラム227および加熱ユニット251の上昇により、突上ピン266、27
4が回転ドラム227および加熱ユニット251に対し相対的に下降し、図4に示されて
いるように、ウエハ200はサセプタ217の上に完全に移載された状態になる。回転軸
277および支持軸276は突上部266の上端がヒータ207の下面に近接する高さに
なる位置にて停止される。
一方、処理室201が排気口235に接続された排気装置(図示せず)によって排気され
る。この際、処理室201の真空雰囲気と外部の大気圧雰囲気とはベローズ279によっ
て隔絶されている。
続いて、回転ドラム227が回転軸277を介してサセプタ回転機構267によって回転
される。すなわち、サセプタ回転機構267が運転されると、固定子284の回転磁界が
回転子289の複数個の磁極の磁界を切ることにより、回転子289が回転するため、回
転子289に固定された回転軸277によって回転ドラム227が回転する。この際、サ
セプタ回転機構267に設置された磁気式ロータリーエンコーダ294によって回転子2
89の回転位置が時々刻々と検出されて駆動制御部に送信され、この信号に基づいて回転
速度等が制御される。
回転ドラム227の回転中には、回転側ピン274は処理室201の底面から離座し、ヒ
ータ側ピン266は回転側リングから離座しているため、回転ドラム227の回転がウエ
ハ昇降装置275に妨げられることはなく、しかも、加熱ユニット251は停止状態を維
持することができる。すなわち、ウエハ昇降装置275においては、回転側リングと回転
側ピン274が回転ドラム227と共に回転し、ヒータ側リングとヒータ側ピン266が
加熱ユニット251と共に停止した状態になっている。
ウエハ200の温度が処理温度まで上昇し、排気口235の排気量および回転ドラム22
7の回転作動が安定した時点で、図4に実線矢印で示されているように、処理ガス230
が供給管232に導入される。ガス供給管232に導入された処理ガス230は、ガス分
散空間として機能するバッファ室237に流入するとともに、径方向外向きに放射状に拡
散して、シャワープレート240の各ガス吹出口247からそれぞれが略均等な流れにな
って、ウエハ200に向かってシャワー状に吹き出す。吹出口247群からシャワー状に
吹き出した処理ガス230はカバープレート248の上方空間を通って、排気バッファ空
間249を経由して排気口235に吸い込まれて排気されて行く。
この際、回転ドラム227に支持されたサセプタ217の上のウエハ200は回転してい
るため、吹出口247群からシャワー状に吹き出した処理ガス230はウエハ200の全
面にわたって均等に接触する状態になる。処理ガス230がウエハ200の全面にわたっ
て均等に接触するため、ウエハ200に処理ガス230によって形成されるCVD膜の膜
厚分布や膜質分布はウエハ200の全面にわたって均一になる。
また、加熱ユニット251は支持軸276に支持されることにより回転しない状態になっ
ているため、回転ドラム227によって回転されながら加熱ユニット251によって加熱
されるウエハ200の温度分布は全面にわたって均一に制御される。このようにウエハ2
00の温度分布が全面にわたって均一に制御されることにより、ウエハ200に熱化学反
応によって形成されるCVD膜の膜厚分布や膜質分布はウエハ200の全面にわたって均
一に制御される。
なお、一例まで、本実施例の処理炉202にて処理される処理条件は、D−Poly膜の
成膜において、ウエハ温度は約700℃、ガス種およびガス供給量は、それぞれSiH4
、約0.3SLM、処理圧力は約36000Paである。
予め選定された所定の処理時間が経過すると、サセプタ回転機構267の運転が停止され
る。この際、サセプタ217すなわち回転子289の回転位置はサセプタ回転機構267
に設置された磁気式ロータリーエンコーダ294によって時々刻々と監視されているため
、サセプタ217は予め設定された回転位置において正確に停止される。すなわち、突上
部266とヒータ207およびサセプタ217の挿通孔256は正確かつ再現性よく合致
される。
サセプタ回転機構267の運転が停止されると、前述に示されているように、回転ドラム
227および加熱ユニット251は回転軸277および支持軸276を介して昇降台28
2によって搬入搬出位置に下降される。前述したように、下降の途中において、ウエハ昇
降装置275の作用によりウエハ200をサセプタ217の上から浮き上げる。この際、
突上部266とヒータ207およびサセプタ217の挿通孔256とは正確かつ再現性よ
く合致されているため、突上部266がサセプタ217およびヒータ207を突き上げる
突き上げミスが発生することはない。
以降、前述した作業が繰り返されることにより、次のウエハ200にCVD膜が成膜処理
されて行く。
次に、図1を用いて、本発明におけるヒータと電極を固定する固定手段20の詳細を説明
する。図1において、10は例えばニッケル(Ni)からなる金属(即ち、導電性を有す
る)の螺子、16は絶縁体、17は絶縁基材、21、24は例えばニッケル(Ni)から
なる金属の(即ち、導電性を有する)ワッシャ、22,23は例えばカーボンからなる(
即ち、導電性を有する)ワッシャ、25は例えばアルミナからなる(即ち、絶縁性を有す
る)ワッシャ、207はヒータ(加熱体)、253は電極を示している。
絶縁基材17の上にヒータ207を設け、前記ヒータ207の上面は絶縁体16により被
覆されている。前記絶縁基材17、ヒータ207、絶縁体16に挿通孔9が設けられ、電
極253の上端面には螺子10が螺合する螺子穴が設けられている。図1に示すように、
電極253の上端面にワッシャ23、ワッシャ24を介してヒータ207が設けられる。
前記ヒータ207の挿通孔9付近の絶縁体16が除去され、導電性のワッシャ22(第1
のワッシャ)が直接ヒータ207に面接触するように嵌合されている。ワッシャ22上に
は、外径がワッシャ22より小さいワッシャ21(第2のワッシャ)が設けられる。
前記ワッシャ21の周囲に絶縁性のワッシャ25(第3のワッシャ)が設けられ、前記ワ
ッシャ25の内径はワッシャ21の外径より大きくてワッシャ22の外径より小さく、又
、前記ワッシャ25の外径は第1のワッシャ22の外径よりも大きい。即ち、前記ワッシ
ャ25にてワッシャ22と絶縁体16との境界部の周囲を覆うようになっている。螺子1
0の頭頂部はワッシャ25の内径より大きくなっており、螺子10の頭頂部端部30の下
側に絶縁部材(即ち、ワッシャ25)が配置されるようになっている。そして、前記螺子
10を前記電極253の螺子穴に螺合することで、ヒータ207と電極253とを固定す
る。
本発明では、上述したように、金属製のワッシャ21の外径をワッシャ22の外径より小
さくし、さらに、金属製の螺子10の頭頂部端部30の下側に絶縁部材(即ち、ワッシャ
25)を配置するようにしたので、電極253とヒータ207を固定する作業を行う場合
に、ワッシャ22の中心がずれて、固定手段20が傾いた状態でヒータ207と電極25
3が固定されたとしても、金属製のワッシャ21の一部がヒータ207に点接触すること
を防止すると共に、金属製の螺子10の頭頂部端部30がヒータ207に点接触すること
も防止できる。これにより、ヒータと金属部品との点接触による金属部品の融解とその後
に生じる放電、及び、ヒータの焼損・破壊を防止することができる。
尚、本実施の形態においては、固定手段20が傾いた状態で固定された場合、カーボン製
のワッシャ22はヒータ207と点接触するが、カーボンの融点は2500℃以上と高い
ため(金属、例えば鉄の融点は1500℃程度)、ヒータ207の焼損・破壊を引き起こ
すことはない。本明細書でいう「螺子」とは、頭部に+や−の刻印が為されたもののみで
なく、頂部が六角形にカットされたもの(ボルト)や、頂部に六角形の穴が刻印されたも
の(六角穴付きボルト)などを含むのは云うまでもない。
本発明が適用されるヒータと電極を固定する固定手段の概略図(縦断面図) 本発明の基板処理装置を示す概略図(横断面図) 本発明の基板処理装置を示す概略図(縦断面図) 本発明における基板処理装置の処理炉の概略図(縦断面図) 従来におけるヒータと電極を固定する固定手段の概略図2(縦断面図) 従来におけるヒータと電極を固定する固定手段の概略図1(縦断面図)
符号の説明
1 固定手段
9 挿通孔
10 螺子
11 ワッシャ
12 ワッシャ
13 ワッシャ
14 ワッシャ
16 絶縁体
17 絶縁基材
20 固定手段
21 ワッシャ(第2のワッシャ)
22 ワッシャ(第1のワッシャ)
23 ワッシャ
24 ワッシャ
25 ワッシャ(第3のワッシャ)
30 螺子の頭頂部端部
202 処理炉
200 ウエハ
201 処理室
207 ヒータ
217 サセプタ
223 チャンバ
228 回転筒
230 処理ガス
232 ガス供給管
235 ガス排気口

Claims (1)

  1. 基板を処理する処理室と、
    前記基板を加熱する加熱体と、
    前記加熱体に電力を供給する電極と
    を有し、
    前記電極に前記加熱体を螺子止めする際、
    少なくともカーボンからなる第1のワッシャと、前記第1のワッシャより外径の小さな金
    属からなる第2のワッシャとを用い、
    電極、加熱体、第1のワッシャ、第2のワッシャ、螺子の順序にて螺子止めすること
    を特徴とする基板処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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