JP2005183347A - 二次電池およびその製造方法,その電解液注液方法,その電解液注液装置 - Google Patents

二次電池およびその製造方法,その電解液注液方法,その電解液注液装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数のセルを有する組電池型の二次電池に対する電解液の注液が容易で,迅速かつ確実に注液できる二次電池およびその製造方法,その電解液注液方法,その電解液注液装置を提供すること。
【解決手段】 本発明の二次電池10の製造方法は,正極板12と負極板13とセパレータシート14とを積層してなる二次電池10の製造方法であって,中空であるとともに内外を連通する貫通孔17が複数箇所に設けられた巻き軸15に,正極板12と負極板13とをセパレータシート14により分離しつつ複数箇所に巻き付けて,直列接続されるとともに各々が貫通孔17を覆う複数のセル11を形成し,巻き軸15の内部から貫通孔17を介して各セル11内を減圧し,巻き軸15の内部から貫通孔17を介してセル11内に電解液を供給し,貫通孔17を封止するものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は,例えば,ニッケル−水素二次電池等の二次電池およびその製造装置,製造方法に関する。さらに詳細には,中空の巻き軸に電極板を捲回して構成された二次電池,およびその二次電池に電解液を含浸させるための製造装置,製造方法に関するものである。
従来より,正極板と負極板とをセパレータを介して重ね合わせ,渦巻き状に捲回して構成される円筒形状の二次電池が用いられている。このような二次電池では,製造時にその内部に電解液を注液する必要があり,それぞれの電池の構成に応じて低コストで安定した電池特性が得られる注液方法が種々提案されている(例えば,特許文献1参照。)。この文献の方法では,中空の巻き軸を有する二次電池の一端部を封止しておく。そして,その巻き軸を立てて保持し,ノズルの先端を巻き軸の中を通して底面近くまで差し込むことにより,二次電池の底の方から電解液を注液している。
一方,このような二次電池を自動車等に用いる場合には,高電圧・高出力が要求されるため,複数のセル(素電池)を互いに直列接続した組電池とすることが一般的である。その場合は当然に,各セルの内部にそれぞれ電解液を注液する必要がある(例えば,特許文献2参照。)。すなわち,各セルにそれぞれ電解液注液のための注液口を設け,各セルごとに電解液を注液している。
特開2000−123860号公報(第5−6頁,第1図) 特開2002−270143号公報
前記した従来の組電池は,各セルが独立した素電池として構成されており,セル間には隔壁が設けられている。そのため,セルごとにそれぞれ電解液を注液することが必要となり,セルごとに注液手順を行う手間がかかる。場合によっては,セルごとに電池特性のムラが発生する原因ともなるという問題点があった。
本発明は,前記した従来の二次電池が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,複数のセルを有する組電池型の二次電池に対する電解液の注液が容易で,迅速かつ確実に注液できる二次電池およびその製造方法,その電解液注液方法,その電解液注液装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた二次電池は,正極シートと負極シートとセパレータとを積層してなる二次電池であって,巻き軸を有し,巻き軸の複数箇所にそれぞれ,正極シートと負極シートとがセパレータにより分離されつつ巻き付けられ,直列接続された複数のセルを構成しており,巻き軸には,内部空間とセルの内部との連通部が各セルごとに設けられているものである。
本発明の二次電池によれば,巻き軸の内部空間が連通部を介して各セルの内部に連通されている。従って,この連通部を介すれば,各セルの内部に電解液を容易に注液できる。従って,電解液の注液が容易で,迅速かつ確実に注液できる二次電池となっている。
さらに本発明の二次電池では,セル内に電解液が含浸されており,巻き軸の連通部が封止されていることが望ましい。
このようにされていれば,二次電池として機能でき,電解液が漏れ出すこともない。
また,本発明の二次電池の製造方法は,正極シートと負極シートとセパレータとを積層してなる二次電池の製造方法であって,中空であるとともに内外を連通する連通部が複数箇所に設けられた巻き軸に,正極シートと負極シートとをセパレータにより分離しつつ複数箇所に巻き付けて,直列接続されるとともに各々が連通部を覆う複数のセルを形成し,巻き軸の内部から連通部を介して各セル内を減圧し,巻き軸の内部から連通部を介してセル内に電解液を供給し,連通部を封止するものである。
本発明の二次電池の製造方法によれば,巻き軸の外部に形成された各セルは,連通部を介して巻き軸の内部と連通されている。従って,巻き軸の内部から連通部を介して減圧することにより,各セルを同時に減圧することができる。また,同様に巻き軸の内部から連通部を介して電解液を供給することにより,各セルに同時に注液することができる。その後に連通部を封止すれば,電解液が漏れることはない。従って,電解液の注液が容易で,迅速かつ確実に注液できる二次電池の製造方法となっている。
さらに本発明の二次電池の製造方法では,セルが,軸方向に位置が異なる複数の連通部を覆うようにし,吸引口と電解液吐出口とをともに複数有する電解液注液機を巻き軸の内部に挿入して,各セルに覆われている複数の連通部の一部が電解液注液機の吸引口に接続され,残りの連通部が電解液注液機の電解液吐出口に接続された状態とし,その状態で,電解液注液機によりセル内の減圧とセル内への電解液の供給を行うことが望ましい。
このようにすれば,各セルに対し,複数の連通部によって吸引口から減圧されるとともに電解液吐出口から電解液が供給される。このとき吸引口に接続される連通部と電解液吐出口に接続される連通部とをそれぞれセル内の軸方向に異なる位置のものとすれば,セル内は軸方向に異なる位置から減圧と電解液の供給とが同時に行われるので,さらに迅速な電解液の注液が可能となる。
また,本発明は,中空であるとともに内外を連通する連通部が複数箇所に設けられた巻き軸に,正極シートと負極シートとをセパレータにより分離されつつ複数箇所に巻き付けられて,直列接続されるとともに各々が連通部を覆う複数のセルを形成している二次電池に電解液を注液する方法であって,巻き軸の内部から連通部を介して各セル内を減圧し,巻き軸の内部から連通部を介してセル内に電解液を供給し,連通部を封止する二次電池の電解液注液方法にも及ぶ。
また,本発明の二次電池の電解液注液装置は,吸引機と,電解液送出機と,封止材送出機と,吸引機に接続されるとともに,側方に複数の吸引口が設けられた吸引管と,電解液送出機に接続されるとともに,側方に複数の電解液吐出口が設けられた電解液送出管と,封止材送出機に接続されるとともに,側方に複数の封止材吐出口が設けられた封止材送出管と,長尺状であるとともに,その長手方向と交差する方向に移動可能であり,吸引管と電解液送出管と封止材送出管とを保持する保持部材とを有するものである。
本発明の二次電池の電解液注液装置によれば,保持部材を巻き軸の中空部分に挿入して,吸引管の吸引口と電解液送出管の電気液吐出口とをいずれも巻き軸の連通部に連通させれば,本発明の二次電池の電解液注液方法を実施することができる。保持部材が長手方向と交差する方向に移動可能であるので,この挿入や連通部の接続は容易である。さらに,電解液注液後には,封止材送出管の封止材吐出口を連通部に連通させて,連通部を封止させれば,本発明の二次電池を容易に製造できる。
本発明の二次電池およびその製造方法,その電解液注液方法,その電解液注液装置によれば,複数のセルを有する組電池型の二次電池に対する電解液の注液が容易で,迅速かつ確実に注液できる。
「第1の形態」
以下,本発明を具体化した第1の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,複数のセルが直列接続された一体型の二次電池およびその製造方法である。
まず,本形態の二次電池10の電解液が注液される前の状態について説明する。この二次電池10は,本出願人が,特願2003−35272号として先行出願しているものであり,ここでは概略を説明する。二次電池10は,図1に示すように,シート状の正極板12と負極板13とが,セパレータシート14を間に挟んで,中空の巻き軸15の周りに捲回され,その全体が電池ケース16に収められたものである。その内部では,隣接するセル11の間で正極板12と負極板13との端部が重ね合わされ,複数個のセル11が一体的に直列接続されている。図1では,例として3個のセル11を接続した二次電池10を示している。
正極板12と負極板13とは,ともに導電性物質が塗布されたシートである。正極板12の導電性物質は,例えば,ニッケル水素電池であれば焼結ニッケルであり,リチウム二次電池であればLiNiO2,LiCoO2,LiMn24などである。また,負極板13の導電性物質は,例えば,ニッケル水素電池であればペースト状の水素吸蔵合金であり,リチウム二次電池であればグラファイトなどである。セパレータシート14は,正極板12と負極板13との重なり部分の幅に対応する幅のシートであり,同一セル11内の正極板12と負極板13とを分離するためのものである。このセパレータシート14としては,例えば,不織布あるいは微多孔フィルムであり,電解液に対して安定的であって,含浸率が所定の条件を満足するものを用いる。
巻き軸15は,樹脂等の絶縁性を有する材質で形成されている。または,金属製で外側が絶縁コーティングされたものでもよい。そして,各セル11の内部を貫通して,両端部が二次電池10の外側に開口している。電池ケース16は,各セル11の接続部分でカシメられ,両端部は巻き軸15にカシメられて固定されている。さらに,巻き軸15の軸壁には,複数の貫通孔17が設けられている。貫通孔17は,正極板12と負極板13との重なり部分と,カシメ部分との間に,各セル11ごとに少なくとも1箇所設けられている。図1では,各セルにつき2箇所ずつ示している。この貫通孔17が連通部に相当する。
次に,この二次電池10の製造方法を説明する。まず,巻き軸15には,あらかじめ所定の位置に貫通孔17を設けておく。その巻き軸15を捲回装置にセットして,互いに端部位置をずらした正極板12,セパレータシート14,負極板13を重ねて巻き付ける。次に,巻き軸15をセル11の1つ分だけ図1中左方に移動させ,その位置に各シートを同様に巻き付ける。これをセル11の個数分繰り返す。これにより,隣り合うセル11の接続部分では,図中左側のセル11の負極板13の端部と図中右側のセル11の正極板12の端部とが重なり合う。さらに,巻き付けの終わった巻き軸15を筒状の電池ケース16に挿入し,両端部およびセル11間の接続部分をカシメて固定する。
これにより,隣り合うセル11の正極板12と負極板13とが重ね合わされて電池ケース16とともにカシメられるので,確実に接続される。従って,このような構成の二次電池10では,各セル11同士の接続が確実なものとされるとともに,セル間の集電体が不要なので,セルが独立したタイプの二次電池に比較して内部抵抗を低減できる。本形態の二次電池10は,このように構成された二次電池10の各セル11に電解液を注液し,そして封止することで完成する。ここで注液される電解液としては,例えば,ニッケル水素電池であれば水酸化カリウム水溶液等であり,リチウム二次電池であればエチレンカーボネート(EC),ジエチルカーボネート(DEC)等の溶媒にLiPF6などのリチウム塩を溶解したものである。特に,イオン溶解性およびイオン伝導性が高く,電子伝導性を有さず,安定温度領域あるいは分解電圧が高い電解液が好ましい。
次に,二次電池10への電解液の注液方法について説明する。まず,図1のように製造された二次電池10の巻き軸15の両端部に,図2に示すようにそれぞれ開閉弁21,22を取り付ける。さらに,開閉弁21,22の外側にそれぞれ,減圧機23と電解液注液機24とを接続する。そして,開閉弁21を開,開閉弁22を閉として,減圧機23を駆動させる。これにより,巻き軸15の内部の空間,および,貫通孔17を介して各セル11の内部を減圧する。
次に,減圧機23を停止し,開閉弁21を閉,開閉弁22を開として,電解液注液機24を駆動させる。これにより,巻き軸15の内部の空間,および減圧された各セル11の内部に,電解液が注液される。必要に応じてこの減圧と注液の作業を繰り返し,各セル11の内部に電解液を十分に含浸させる。所定量の電解液の注液が終了したら,開閉弁21,22をともに閉止し,減圧機23と電解液注液機24とを取り外す。
次に,図3に示すように,巻き軸15の両端部に樹脂回収機25と樹脂充填機26とを接続する。そして,開閉弁21,22を開放し,樹脂充填機26から樹脂を流し込むとともに,余分の樹脂を樹脂回収機25で回収する。これにより,巻き軸15の中空部分が樹脂で充填され,貫通孔17も封止される。樹脂がある程度固まったら,開閉弁21,22,樹脂回収機25,樹脂充填機26を全て取り外す。これで,電解液の注液工程は終了である。
この二次電池10では,巻き軸15が全部のセル11を貫通しているので,巻き軸15に設けられた貫通孔17を介して,全部のセル11に対して同時に減圧や注液を行うことができる。従って,減圧機23や電解液注液機24をセル11ごとにつなぎ変える必要が無く,容易で迅速な電解液の注液作業が可能となっている。
以上詳細に説明したように,本形態の製造方法によって製造された二次電池10は,正極板12と負極板13とがセル11の接続部分で直接重なり合わされているので,セル11同士が確実に接続される。さらに,各セル11を貫通した中空な巻き軸15に設けられた貫通孔17から,二次電池10に電解液を注液するので,電解液の注液が容易で迅速かつ確実に注液できる二次電池およびその製造方法となっている。
「第2の形態」
以下,本発明を具体化した第2の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,複数のセルが直列接続された一体型の二次電池およびその製造方法である。
本形態の二次電池20は,図4に示すように,第1の形態の二次電池10と比較して,巻き軸15に設けられた貫通孔17の数および配置が異なるものである。本形態の二次電池20は,巻き軸15に各セル11ごとに4個の貫通孔17が設けられている。4個の貫通孔17は,各セル11の正極板12と負極板13との重なり部分の両側で,カシメ部分との間の位置にそれぞれ2個ずつ設けられている。それ以外の部分は第1の形態の二次電池10と同様であるので,同じ符号を付して説明を省略する。また,電解液を注液する前までの二次電池20の製造方法は,第1の形態の二次電池10と同様であるので,説明を省略する。
次に,本形態の二次電池20に電解液を注液する工程について説明する。本形態では,各セル11ごとに4個ずつの巻き軸15に設けられた貫通孔17を利用して,各セル11内の減圧と注液とを並行して行う。なお,この4個の貫通孔17は,2個ずつが1組となって軸対称に向かい合い,他の1組の2個とはねじれの配置になっている。この工程では,図5と図6に示した治具30を用い,これを巻き軸15の中空部分に挿入して注液作業を行う。そこで,まず治具30について説明する。
治具30は,それぞれ略半円柱形状の第1パーツ31と第2パーツ32とが,複数の固定具33とネジ34とで組み付けられている。また,組み付けられた状態で両パーツ31,32は,互いに近づく方向に付勢されている。第1パーツ31と第2パーツ32とは,同一の形状であり,互いに180度回転移動された配置となっている。また,この治具30の外形は,巻き軸15の中空部分に挿入可能な大きさにされている。
さらに,第1パーツ31と第2パーツ32との内部には,図7に示すように,それぞれ4本の長手方向の連通孔35,36,37,37が設けられている。図7は図5と図6のA−A断面である。また,各連通孔35,36,37,37には,それぞれ複数の断面方向の開口45,46,47,47が形成されている。これらの開口45,46,47,47の配置は,図6と図7に示すようになっている。すなわち,同一断面内には,開口46と開口47との組または,開口45と開口47との組がそれぞれ軸対象位置に2組設けられている。そして,開口46と開口47との組と,開口45と開口47との組との配置は,ねじれの関係にある。さらに,第1パーツ31と第2パーツ32との間には,断面が楕円形状の回転軸38が中心軸の周囲に回転可能に設けられている。
次に,この治具30を利用した電解液の注液方法について,図8,およびその断面図である図9〜図13を利用して説明する。まず,この治具30を巻き軸15の内部に挿入し,図8に示すように,一方の端部に開閉弁40と,減圧機,電解液送出機,樹脂充填機とが組み合わされた電解液注液機41とを接続する。他方の端部は,弁42等によって閉止しておく。さらに,治具30内部の各連通孔35は電解液注液機41の電解液送出機に,各連通孔36は減圧機に,各連通孔37は樹脂充填機に,それぞれ接続する。これらの連通孔35,36と接続する各装置との組合せは逆にしてもよい。
このように接続することにより,連通孔35が電解液送出管に,連通孔36が吸引管に,連通孔37が封止材送出管にそれぞれ相当することとなる。さらに,これらを保持する第1パーツ31,第2パーツ32を含み,治具30が保持部材に相当する。そして,治具30と電解液注液機41との全体が電解液注液装置あるいは電解液注液機に相当する。従って,連通孔35に設けられた断面方向の開口45は電解液吐出口に,連通孔36に設けられた断面方向の開口46は吸引口に,連通孔37に設けられた断面方向の開口47は封止材吐出口に,それぞれ相当することとなる。
さらに,これらの複数の開口45,46と巻き軸15の貫通孔17とは,治具30を巻き軸15に挿入することによって互いに対面できるような配置に形成されている。従って,電解液の注入を行うときには,図8のB−B断面図を図9に,C−C断面図を図11に示すように,巻き軸15と治具30とが配置される。すなわち,図9と図11とに示すように,B−B断面位置では開口45と貫通孔17とがそれぞれ対面し,C−C断面位置では開口46と貫通孔17とがそれぞれ対面している。さらに,他の各セル11についても同様に,各連通孔35の各開口45は各セル11の図8中右側の貫通孔17に対面し,各連通孔36の各開口46は各セル11の図8中左側の貫通孔17に対面している。
次に,この状態で回転軸38を図9中時計回りに少し回転させる。すると,回転軸38の外形によって第1パーツ31と第2パーツ32との間が押し広げられ,治具30の外面が巻き軸15の内面に密着される。これにより,対面していた各開口45,46と貫通孔17とがそれぞれ接続される。この状態では,図8のB−B位置での断面図を図10に,C−C位置での断面図を図12に示すようになる。すなわち,各セル11に設けられた4個の貫通孔17は,正極板12と負極板13との重なり部分を挟んで,図8中右側の2個は連通孔35の開口45を介して電解液送出機に連通され,左側の2個は連通孔36の開口46を介して減圧機に連通されている。また,これらの接続が確実となるように,開口45,46の周囲にはOリング等を取り付けておいてもよい。
次に,この状態としておいて,開閉弁40を開とし,電解液注液機41の減圧機と電解液送出機とをともに稼働させる。これにより各セル11は,連通孔36を介して減圧されるとともに,連通孔35を介して電解液が注液される。すなわち,二次電池20は,各セル11ごとに,図8中左側の貫通孔17から減圧されつつ,同時に図中右側の貫通孔17から電解液が注液されることとなる。従って,各セル11に対して減圧と注液が並行して行われるので,迅速で確実な電解液の注液が可能である。
こうして十分な量の電解液が注液されたら,電解液注液機41の減圧機と電解液送出機とを停止し,開閉弁40を閉止する。続いて,回転軸38をさらに時計回りに回転させる。すると,図13に示すように,第1パーツ31と第2パーツ32とは,それらの間が開いた状態のままで回転軸38とともに回転される。このようにして,開口45,46と貫通孔17との接続が外され,各連通孔37の各開口47が全ての貫通孔17に連通される位置まで回転軸38を回転させる。各開口47は,各開口45,46と同一断面内に設けられ,このように治具30を回転させるのみで,全ての貫通孔17がそれぞれ開口47と接続されるように配置されている。
その位置で開閉弁40を開とし,電解液注液機41中の樹脂充填機を稼働させる。これにより,各連通孔37の開口47を介して,各貫通孔17に樹脂が充填されて塞がれる。その後,樹脂充填機を停止して開閉弁40を閉止する。また,回転軸38を先ほどと逆方向の反時計方向に回転させると,固定具33とネジ34との付勢により,第1パーツ31と第2パーツ32とが接近する方向に移動される。そして,治具30を巻き軸15の内部から取り出す。これで,二次電池20の製造工程は終了である。
以上詳細に説明したように,本形態の二次電池20によれば,巻き軸15の中空部に治具30を挿入することにより,各セル11に設けられた複数の貫通孔17に減圧機と電解液送出機とをそれぞれ連通させて並行して稼働させることができる。従って,電解液の注液がさらに容易で迅速かつ確実に注液できる二次電池20およびその製造装置,製造方法となっている。また,この二次電池20では,製造後も巻き軸15は中空のままなので,この中空部を使用時に冷却風等を流す流路としても利用できる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。
例えば,上記の各形態における二次電池10,20を構成する各シートの材質,巻き数,シート幅,セル11の個数等は例示であり,上記に限るものではない。
また例えば,二次電池10,20の製造方法では,巻き軸15に対してセル11を1つずつ順に巻き付けていくとしたが,1つおきのセル11を複数個同時に巻き,次の工程でそれらの間に巻く方法でもよい。
また例えば,第1の形態の二次電池10においても,第2の形態の治具30に類似の器具を用いて,貫通孔17のみを樹脂で塞ぐようにしてもよい。
また例えば,第2の形態では,樹脂充填機は電解液注液機41に含まず,電解液の注液後に電解液注液機41とつなぎ変えて駆動させるようにしてもよい。
また例えば,第2の形態の治具30は,各連通孔37の断面方向の開口を各連通孔35,36の各開口と同断面位置に設けるとしたが,各連通孔35,36の各開口から軸方向に等距離ずれた位置としてもよい。このようにした場合は,樹脂を充填する時には,回転軸38をさらに回転させることに代えて,治具30の全体を軸方向に移動させればよい。
第1の形態に係る二次電池の概略構成を示す断面図である。 第1の形態に係り,二次電池に電解液を注液する手順を示す説明図である。 第1の形態に係り,二次電池に電解液を注液する手順を示す説明図である。 第2の形態に係る二次電池の概略構成を示す断面図である。 第2の形態に係る治具の概略構成を示す平面図である。 第2の形態に係る治具の概略構成を示す正面図である。 第2の形態に係る治具の概略構成を示す断面図である。 第2の形態に係る二次電池に電解液を注液する手順を示す説明図である。 第2の形態に係る二次電池に電解液を注液する手順を示す説明図である。 第2の形態に係る二次電池に電解液を注液する手順を示す説明図である。 第2の形態に係る二次電池に電解液を注液する手順を示す説明図である。 第2の形態に係る二次電池に電解液を注液する手順を示す説明図である。 第2の形態に係る二次電池に電解液を注液する手順を示す説明図である。
符号の説明
10,20 二次電池
11 セル
12 正極板(正極シート)
13 負極板(負極シート)
14 セパレータシート(セパレータ)
15 巻き軸
17 貫通孔(連通部)
30 治具(保持部材,電解液注液装置)
35 連通孔(電解液送出管)
36 連通孔(吸引管)
37 連通孔(封止材送出管)
41 電解液注液機(吸引機,電解液送出機,封止材送出機,電解液注液装置)
45 開口(電解液吐出口)
46 開口(吸引口)
47 開口(封止材吐出口)

Claims (6)

  1. 正極シートと負極シートとセパレータとを積層してなる二次電池において,
    巻き軸を有し,
    前記巻き軸の複数箇所にそれぞれ,前記正極シートと前記負極シートとが前記セパレータにより分離されつつ巻き付けられ,直列接続された複数のセルを構成しており,
    前記巻き軸には,内部空間とセルの内部との連通部が各セルごとに設けられていることを特徴とする二次電池。
  2. 請求項1に記載する二次電池において,
    セル内に電解液が含浸されており,
    前記巻き軸の連通部が封止されていることを特徴とする二次電池。
  3. 正極シートと負極シートとセパレータとを積層してなる二次電池の製造方法において,
    中空であるとともに内外を連通する連通部が複数箇所に設けられた巻き軸に,正極シートと負極シートとをセパレータにより分離しつつ複数箇所に巻き付けて,直列接続されるとともに各々が連通部を覆う複数のセルを形成し,
    前記巻き軸の内部から前記連通部を介して各セル内を減圧し,
    前記巻き軸の内部から前記連通部を介してセル内に電解液を供給し,
    前記連通部を封止することを特徴とする二次電池の製造方法。
  4. 請求項3に記載する二次電池の製造方法において,
    各セルが,軸方向に位置が異なる複数の連通部を覆うようにし,
    吸引口と電解液吐出口とをともに複数有する電解液注液機を前記巻き軸の内部に挿入して,各セルに覆われている複数の連通部の一部が前記電解液注液機の吸引口に接続され,残りの連通部が前記電解液注液機の電解液吐出口に接続された状態とし,
    その状態で,前記電解液注液機によりセル内の減圧とセル内への電解液の供給を行うことを特徴とする二次電池の製造方法。
  5. 中空であるとともに内外を連通する連通部が複数箇所に設けられた巻き軸に,正極シートと負極シートとをセパレータにより分離されつつ複数箇所に巻き付けられて,直列接続されるとともに各々が連通部を覆う複数のセルを形成している二次電池に電解液を注液する方法において,
    前記巻き軸の内部から前記連通部を介して各セル内を減圧し,
    前記巻き軸の内部から前記連通部を介してセル内に電解液を供給し,
    前記連通部を封止することを特徴とする二次電池の電解液注液方法。
  6. 吸引機と,
    電解液送出機と,
    封止材送出機と,
    前記吸引機に接続されるとともに,側方に複数の吸引口が設けられた吸引管と,
    前記電解液送出機に接続されるとともに,側方に複数の電解液吐出口が設けられた電解液送出管と,
    前記封止材送出機に接続されるとともに,側方に複数の封止材吐出口が設けられた封止材送出管と,
    長尺状であるとともに,その長手方向と交差する方向に移動可能であり,前記吸引管と前記電解液送出管と前記封止材送出管とを保持する保持部材とを有することを特徴とする二次電池の電解液注液装置。
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